Apple Watchのバッテリーはアキレス腱かもしれない


Appleは、Apple Watchは「一日中使え持続するバッテリー」を持つと誇らしく主張している。しかし、それは何を意味するのか? まあ、あなたのワークアウトが30分以上続かないことを願うばかりだ。

AppleはApple Watchのバッテリー寿命をここで定義している。このページによると「一日中持続する」(All Day)バッテリーとは、以下の使い方で18時間のことだ:時刻のチェック 90回、通知 90件、アプリ利用 45分、Bluetooth経由でApple Watchで音楽を聞きながらのワークアウト 30分。

このページはApple Watch商品紹介ページの奥深くしまわれている。Appleにこの時計をバッテリー寿命で売るつもりがないことは明白だ。

具体的な利用形態によって寿命は変わる。Appleは、心拍センサーをオンにした場合ワークアウト中にApple Watchのバッテリーは7時間持つと言っている。音楽を再生すると6.5時間、電話をかけた場合は3時間だ。しかし、時計として使った時バッテリーは最大48時間持続する。

Apple Watchのバッテリーが一定の残量になると、自動的に省電力モードに入り、あと最大72時間時刻を表示できる。

またAppleは、Watchが2.5時間でフル充電、80%なら1.5時間で充電できると言っている。

Appleによると、これらのデータは2015年3月に、試作段階のApple Watchを試作ソフトウェアを通じてiPhoneとペアリングした時に集められたものだ。Appleは、実際の結果は利用形態や構成によって異なると注意している。

バッテリー寿命はApple Watchのアキレス腱になるかもしれない。それは紛れもなく美しくて有能なデバイスだが、もしバッテリー寿命がほんの少しでも宣伝文句より短いようなら、多くのユーザーは時を刻むだけでUberを呼べないデバイスを腕に着けていることになる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple Watch、ファーストインプレッション(ビデオあり)

今日(米国時間3/9)のAppleのプレスイベントでわれわれは実際にApple Watchの実機を手にとって試すことができた。昨年9月のイベントでも手首にはめてみることはできたが作動はしなかった。今回は4月24日に発売される製品版とほぼ同一だ。

Apple Watchのハードウェア、特にステンレス版は印象が強い。私の場合、38mm版の方がフィットする感じだが、42mm版もさほど大きすぎはしない。今日の発表で42mm版は38mm版よりおおむね50ドル高いことが分かったが、 私のように小型版が気に入っているものにはよいニュースだ。

Apple Watchのソフトはまったく新しいものだが、期待どおり直感的に操作できる。全タッチ方式のデバイスにあまりに慣れてしまったためデジタル竜頭の操作は最初にやや慣れが必要だった。しかしすぐに狭いディスプレイを有効活用するには巧妙なナビゲーション方法だと分かった。多少iPodのクリックホイールを思わせた。

Appleが「タプティック」と呼ぶデバイスを振動させてコミュニケーションに用いるテクノロジーは(新しいMacBookにも採用されているが)、スマートウォッチのようなウェアラブルデバイスには非常に適合している。振動はごく穏やかで、きわめてデリケートに調整されており、これまでのAndroidウェアラブルによく見られた粗野な振動フィードバックとはレベルが違うと感じた。タプティックの振動は人間が手首に触れるような独特の感触で、タッチは軽いのにはっきりと気がつく。

デフォールトのアプリ、ヘルス、フィットネス、カメラリモコンなどはすべて限られたモニタスペースをうまく使ったデザインになっている。サイドボタンを押して親しい連絡相手をサムネールで呼び出すシステムも巧妙で、数回のタッチで目指す相手にメッセージを送ったりApple Payで買い物をしたりできる。カメラ・リモコンを使えば、簡単に自分を含めたグループ写真が撮れる。下の写真のように、時計の表面にお絵かきして相手と共有できるスケッチという仕組みも面白い。

バンドのオプションも豊富で、全体としてつけ心地は快適だが、スポーツバンドの場合、ややエッジが気になった。もっともこれは使い込めば解消されるのかもしれない。

私自身、自動巻きアナログ時計のファンなのだが、Apple Watchの最大の強みは本当に「腕時計」と感じられる点だ。残念ながらこの点で、これまでのスマートウォッチはApple Watchに遠く及ばない。腕時計に慣れている私の場合は気にならないが、一部のユーザーにはやや厚いと感じられるかもしれない。しかし大半の自動巻きクォーツ時計はこれより大きく、重い。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Appleは、右クリックをたった今キャンセルした


その昔、スティーブ・ジョブズがマウスにボタンは1つしか必要ないと決めた時、Appleはある問題を抱えた。Macユーザーが画面をクリックしまくっている間に、PCは第2のボタン、右クリックを追加して第2レイヤーの操作を加え、ついにはクパチーノもControl-クリックを導入しなければならなかった。マウスにボタンが次々と加えられ、トラックパッドでも未だに右クリックが使われる中、Appleは1枚岩のトラックパッドを使い続けてきた。今日までは。今日が、おそらく、ジョブズのワンボタン・ビジョンがついに具現化された日だ。

Phil SchillerによるForce Touchの説明は、少々間が抜けていた。要するに、クリックのオンオフを検知する代わりに、Appleはトラックパッドを押す強さの違いを認識するシステムを作った。こうしてユーザーは、タップする代わりに強く押すことによって、通常右クリックで得られる機能を使うことかできる。Force Touchが実際にControlクリックメニューを表示するかどうかは不明だが、これはMacBook神話にとって重要な追加である。

このセンサーに加えて、触覚フィードバックによってクリックするプロセスにおける新しい人間とコンピュータのやりとりが生まれるたろう。Macファン以外にとってはさほど興味を引かれる話ではないだろうが、「ジョブズ・ミッション」が今もAppleの最優先課題であることは明らかだ。次の10年に移ろうとする会社にとって重要な考えだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple Watch速報―予約は4/10から、出荷は4/24から、価格は349ドルから1万ドル以上まで

今朝(米国時間3/9)、Appleは昨年9月に予告した腕時計タイプのウェアラブル・デバイス、Apple Watchの詳細を発表した。Apple Watchの機能やデザインについてはすでに大量の情報が出回っているが、公式に全貌が明らかになったのは当然、今回が始めてだ。Apple Watchが世界でもっとも人気あるスマートウォッチになることは疑いない。

予約受け付けは4月10日、出荷は4月24日〔日本も同一スケジュール〕から、価格はモデルにより349ドルからなんと1万ドル以上までさまざまなバリエーションが用意される。

バリエーション

Apple WatchはこれまでのAppleのプロダクトと大きく異なり、バリエーションが圧倒的に豊富だ。消費者がモデルを選択しやすいよう、製品はApple Watch Sport、Apple Watch、Apple Watch Editionという3つのコレクションに大別される。すべて角型だが、それぞれのコレクションに38mmと42mmの2サイズが用意される。材質、仕上げ、バンドは非常に多様だ。

Apple Watch Sport

Apple Watch Sportはケースは酸化皮膜処理されたアルミニウムで、スペースグレーとシルバーの2種類のフィニッシュが選べる。このデザインは現行iPhone 6、6 Plusにいちばん近い。カバーのガラスもiPhone同様、特別なイオン加工により強度を高められている。このスポーツ・モデルは柔らかい仕上げのプラスティックのバンドが付属する。バンドは5色用意される。

スポーツ・モデルは3つのコレクションの中では一番安い価格帯となる。プラスティックのバンドは好みが分かれるだろうが、Appl Watchは全モデルがバンド交換式なので、ユーザーは後から好みのバンドに換えることができる。

Apple Watch Sportは38mmモデルが349ドル〔42,800円〕、42mmモデルが399ドル〔48,000円〕。

Apple Watch

Apple Watchは中間価格帯のコレクションだ。ケースはステンレスで、鏡面仕上とマット仕上げのスペースグレーが選べる。ガラスはサファイアクリスタルでスポーツ・モデルに比べていっそう硬度が高い。バンドはスポーツと同じプラスティック、各種バックルを備えたレザー、ステンレスリンク、ミラネーゼリンクが用意される。

Apple Watchの価格はバンドによって異なり、38mmモデルは549ドル(66,800円)から1049ドル。42mmモデルが599ドル〔71,800円〕から1099ドルとなっている。

Apple Watch Edition

Watch Editionはサファイアクリスタルのガラスにローズまたはイェローの18金ケースとなる。価格は他のコレクションよりはるかに高い。 Watch Editionにはケースにマッチする18カラットの金製を含め、専用のバンドが各種用意される。Apple Watch Editionの価格は1万ドル以上〔日本サイトでは128万円モデルから〕となる。

プレインストール・アプリ

Apple Watchにはきわめて豊富な機能が用意されており、カスタマイズのオプションも膨大だ。ディスプレイにはアラーム、天気予報、日の出、日没、クロノグラフ、ストップウォッチ、日程などが対話的アニメーションで表示される。

Appleはデフォールトの「文字盤」デザインをいくつか用意しているが、ユーザーはそれぞれをタッチ方式で簡単に好み合わせてカスタマイズできる。またデフォールトの表示機能には株価モニターも含まれる。

またApple Watchにはデフォールトでカレンダー、地図、リマインダーがインストールされている。腕をちらりと見れば次のアポイントメントがわかる。またミーティングへの招待をApple Watchから承認することもできる。次のアポイントメントに向かって移動中ならターン・バイ・ターンのナビゲーションも表示される。

もちろんサードパーティーのアプリがさらなる機能を提供するはずだ。Appleは今回のプレスイベントでUberを呼ぶアプリ、ホテルの部屋のドアの鍵を操作するアプリ、WeChatでチャットするアプリ、Instagramの写真を表示するアプリなどをデモした。.

デジタル竜頭の横に設けられた大きなボタン(サイドボタン)を押すとひんぱんに連絡する相手がサムネールで表示され、簡単にApple Watch内からメッセージを送ったり通話したりできる。またウォッチの表面に絵や記号を描いて相手に送るスケッチ機能もある。

Apple Watchではメッセージや通話を受信することができるが、いったん上げた腕をそのまま下ろせば無視することもできる。Apple Watchはメッセージや通話の受信時に状況に応じて柔軟に対応を変える「コンテキスト反応」機能を装備しているためユーザーがiPhoneをポケットから引っ張りだす回数を大幅に削減できるという。マイクとスピーカーを内蔵しているので、Apple Watchで音声通話が可能だ。メールの件名で対応を判断することもできる。全体としてiPhoneの利用を時間のかかる重要なタスクに限ることができるだろう。

機能

Apple WatchにはiPhoneの機能と重複するというよりもウェアラブルのメリットを生かし、スマートフォンを補完する機能が豊富に組み込まれている。現行のiPhoneやiPadに組み込まれていないセンサーなどはその一例だ。

Apple Watch独特の機能には、ユーザーが表面をタップすると相手にそのタップが伝わる機能、内蔵された心拍モニタから得られた拍動を相手と共有すハートビート機能などがある。アクセサリとの接続はBluetoothで、デジタル竜頭を回転させることでオプションが選択できる。これによって狭いディスプレイの有効活用が図られている。

バッテリー駆動時間

Appleがバッテリー駆動時間で苦労しているという噂が流れていたが、今回のイベントでAppleは「通常の使用で18時間もつ」と発表した。もちろんこれは利用方法によって大きく変わるはずだが、Appleは「一日もつバッテリー」と呼んでいる。

〔日本版〕Appleの日本サイトですでに詳しい紹介が行われている。予約注文は4月10日から、発売は4月24日から。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Apple Watchは「オート・オルロジュリー」の世界に入った


時計売場に立ち寄ったことのある人ならおわかりのように、高級腕時計は高い。驚くほど高い。ステンレス側の安いロレックスが約7500ドル、パネライやパテックは1万2000ドル以下では手に入らない。そしてApple Watch Editionが着地したのは正にそこだ ― オート・オルロジュリー[高級複雑時計製造]の高尚な世界への仲間入りだ。

Appleが “Edition” モデルに1万ドルを越える法外な値を付けたことに不満を漏らす前に、なぜこの数字が成り立つかを理解する必要がある。第一に、1万ドルのモデルはわれわれのためにない。これは、腕時計偏執狂または驚くべき金持ちのためにある。彼らにとって1万ドルはローエンドだ。

つまりAppleは、不思議なモノが異常に高価である高級品市場に参入したので ある。それには正当な理由がある。今から数ヵ月のうちに誰もがApple Watchを着けるようになるだろうが、ステンレスのSportモデルと、より高価なEditionモデルとの違いに対する社会的信号は殆どない。たしかに金側はそれとわかるかもしれないが、時計に1万ドルを使うような人間は、スリルのためあるいはそんな装飾品から連想される社会資本のためにやっている。これは、ルイヴィトンが昔ながらのデザインにこだわり、クリスチャンルブタンが真赤な靴底を採用しているのと同じ理由だ。わずかな違いだが重要だ。つまるところ、この時計が人気を博す場所、特にアジアとロシアでは、1万ドルの腕時計はビジネス世界における手持ちのポーカーチップなのだ。

腕時計や身繕いに興味のない人は、安心してEditionモデルは存在しないことにしてよい。あれはAppleがウェアラブルに参入することによってプレイを強制されたゲームへの答であり、いずれ巻き返しをはかるメーカーから高級Android Wearや豪華Pebbleが出てくる。それはアクセサリーが車より高くなる世界における必要悪であり、買い手は5万ドルの携帯電話には目もくれないのである

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple、噂のレティナMacBook Airを発表。1299ドルから

今日(米国時間3/9)サンフランシスコで行われたイベントで、Appleは長らく続いて1月に再浮上した噂を肯定した。MacBookの次の主要製品ラインは、12インチのレティナスクリーンで、Appleのこれまでの最先端デザインよりも薄くて軽い。

今日Appleがステージ上で披露したノートパソコンは、今年報じられた噂とほぼ一致していた。画面まわりのベゼルは細くキーボードは本体の両端に届く。トラックパッドは、従来の意味でのクリックをしない ― 代わりに、Apple Watchで使われるのと同じ”Taptic Engine”がクリックの感覚をシミュレートしてフィードバックする。さらに、通常より強く押すことによって別のシェスチャーとして解釈させることができる。Watchと同じように。

初代MacBook Airが従来のポートやDVDドライブを取り払って拡張に対する概念を変えたのと同じように、新しい12インチMacBook Airは、主要なコンピューティング機器はノートパソコンではなく、スマートフォンであることを前提に作られている。

新しいMacBookには、ヘッドホン端子以外たった一つしかポートがない。それは新しい反転可能なUSB-Cコネクターで、充電、外部ディスプレイの接続、およびUSB 3速度による転送が可能だ。この新しいコネクターに移行することでAppleはこのノートをいっそう薄くすることができた。ただし、周辺機器をつなぐためには外付けUSBハブが必要になる(おそらく来年くらいには新しいAirの充電/アクセサリーの接続ができる新しいAppleディスプレーが出てくることが期待できるだろう)。

ファイルや写真を共有する必要があれば、殆どのユーザーはWiFiかBluetoothでiCloudやAirDropを使うことをAppleは想定している。

新しいMacBook Airの重さはわずか2ポンド(約908 g)で、厚さは13.2 mmと11インチMacBook Airより24%薄い。2304 x 1440のディスプレイはAir製品ラインで初めてのレティナ品質だ。プロセッサーのCore MはIntelの超低消費電力チップの一つで、最近のWindows OEMタブレット・ノート・ハイブリッド機に使用されている。Appleは「オールデー・バッテリー」と称して、 ウェブ利用9時間、HDビデオ10時間を約束した。

新MacBook Airは4月10日発売で、8GB RAM、256 GB SSDの入門モデルが1299ドル。iPad、iPhoneと同じく新しいMacBookにはシルバー、スペースグレー、ゴールドの3種類がある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple Watchイベント前夜。歴史はAppleに味方する


Appleは明日(米国時間3/9)小さな発表を行う。おそらくご存じだろう。それはApple Watchと呼ばれ、明日は大きな一日になる。当然のことながら、過去の製品デビューと同様発表前には様々な噂が飛び交い、どれほど成功するか失敗するかその中間なのかという声が聞こえてくる。。

実は、今の感覚は2010年にiPadが発表された前日とよく似ている。山ほどの憶測が溢れ、多くの人々が(私を含め、と言わねばなるまい)、ポケットの中にiPhoneがあるのに誰がタブレットを必要とするのか疑問を呈した。もちろんみんなが間違い、あのデバイスがコンピューティングを永遠に変えることになることを予言できなかった。

大きなタッチスクリーンからキーボードを取り除いた時、誰も予想しなかったことが起きた。消費者にとって、大きなタッチスクリーンはコンテンツと向き合う新しい方法を提供してくれた。ビジネスにおいては、顧客と話しながらタッチしたりスワイプしたできるので、デバイスは溶けてなくなり、それはノートパソコンではあり得ないことだった。

それはソフトウェアがどう動くかに対する期待さえ変え、消費者向け製品をITシステムで活用する、「コンシューマライゼーション」を促進した。2012年、私はCITEworldでiPadの与えるインパクトについての記事にこう書いた

「このデバイスのエレガンスと使いやすさ ― そして3年以内に1億台以上売れた驚きの人気 ― は、エンタープライズソフトウェアの設計者に、ソフトウェアとの向き合い方を再検討させるに至った」

TechCrunchのMatthew Panzarinoは、Apple Watchが人々の腕にはめられた時、同じ力学が働くと考えている。彼は、Apple Watchがモバイル端末とのつきあい方を変え、スマートフォンは多くの時間、ポケットの中に入れたままになると信じている。不器用にスマホの画面に見入る代わりに、さりげなく腕に一瞥をくれるだけになる。それは、iPadがわれわれの仕事のやり方を変え、iPhoneが携帯電話に対する考え方を変えたのとよく似ている。

NPDによると、Samsungは生まれたばかりのスマートウォッチ市場を支配し、78%の売上シェアを占めている。Pebbleが18%で大差の2位につけている。SmartWatch Groupの報告によると、これはSamsungが80万台、Pebbleが30万台売れた計算になる。

先週Mobile World Congressの会場を歩き回ったとき、多くの電話機メーカーや時計メーカーがスマートウォッチを出しているのを見たが、一般市場の心を把んだものは未だない。これらのテバイスが市場に大きな影響を与えていないのなら、どうしてAppleにそれ以上のことができるのかと言うのが世間一般の通念だ。

TechRadarはこれを、よくできた製品だが誰も必要としないとまで言っている。

たしかにそういう見方もあるだろうが、MP3プレーヤーであれ、スマートフォンであり、タブレットであれ、Appleが何かに注目した時、おそらくわれわれも注目すべきであることを歴史が示している。

Apple Watchがヒットするか外れるかを予測するのは不可能だ。しかし、疑わしきは会社の利益にの原則で考える価値はある。TechCrunchのJohn Biggsは、大胆にも、Appleは最初の1ヵ月で100台を売ると予測した。

私の予測はこうだ。Appleは前四半期だけでiPhoneを7500万台売った。その10%がApple Watchを買うとすれば ― 私はさほど大胆な予想だと考えていない ― Appleは今四半期に750万台のウォッチを売る。

これまで何年にもわたって、われわれは最新デバイスをいち早く手にしようと行列に(時には数日間)並ぶApple信者たちの不条理な行動を目の当たりにしてきた。好奇心だけからでも、あの連中の何パーセントかがこのデバイスを買っても不思議ではない。そしてiPhone市場のサイズを考えれば、それは数百万台に換算される。

Appleもいつかは失敗する、Apple Watchがその時だと嘲笑する人は、もちろんいるだろう。しかし私が思うに、市場におけるAppleの勢いはそれが起きるにはあまりにも大きく、たとえわずかなヒットでも大きな成功になる。今回もAppleの勝利を予想する。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple Watchが成功しないわけがない―最初の1月で数百万台は売れる

AW(Apple Watch)デーが近づくに連れて、予想どおり、否定的な意見も出てきた。その中でわりあい公平なのはMark Wilsonだろう。「Apple Watchは失敗する」と主張している。しかし賛否両論を紹介しているし、Apple信者ではないが、憎んでいるわけでもないのでここで批判するのは控えておこう。

そこで私の予想を述べよう。Apple Watchは失敗しない。成功する。Apple Watchはいくつもの業界を同時に変革し、既存勢力に根本的な戦略の立て直しを強制する。バーチャル・リアリティーがシームレスに実現するまでは、次世代の通知システムのフロンティアはスマートウォッチだ。この分野で大きな前進ができるプレイヤーはAppleをおいて他にない。Apple Watchはたちまち何百万台も売れだろう。

通知機能は重要だ

Pebbleのスマートウォッチを使ってみて気づくのは通知機能の重要性だ。FacebookにせよTwitterにせよ、その中で起きている活動に対してユーザーの注意を惹きつけなくてはならない。そのためにスマートフォンにのべつピンとかチンとかいう音を立てさせ、ユーザーをうるさがらせているわけだ。

Pebble(その他の Android Wearデバイスもそうだが)を腕につけていて、いちばん快適なのは通知が来るたびにスマートフォンを取り出さずにすむことだ。ちらりと腕に目をやるだけで、誰から、どんなメッセージが来たかがわかる。なるほど始終注意をそらされるという点では理想的とはいえないが、現状よりはましになる。

身に着けるデバイスが増えれば煩わしさも増えるだけだという意見も多いが、スマートフォンよりも、いつもすぐ見えるところにある小さいスクリーンは煩わしさがずっと少ないと私は思う。

ファッション!

Appleは持っていることが世界中でステータスになるラグジュアリー・ブランドだ。Apple Watchの場合もニセモノやそっくりコピー製品の大群が押し寄せるには間違いない。その中で本物のApple Watchを持っていることは本物のバーバリーやプラダを身に着け、シャネルのハンドバッグを持っているのと同じ満足感を与えるだろう。そして友人、知人を羨望させるだろう。こうしたファッション効果は無視できない。

タイミングも完璧だ

Microsoftの最初のタブレット・パソコンは2001年に登場し、十分に優れた製品だった。しかしMicrosoftの努力にもかかわらず、いっこうに売れなかった。その後iPadの噂が聞こえてくると、否定論者は「タブレットPCと同様、失敗する」と予言した。しかし蓋を開けてみれば大成功だった。普通のメーカーは消費者に買ってもらいたい製品を作る。Appleは消費者が買いたい製品を作る。この差は大きい。

ウェアラブルは普及期を迎えてよい頃だ。いつかは必ずそうなるはずだった。私自身、Moto 360その他いくつかのデバイスを試したが、Apple Watchほど想像力を刺激された製品はなかった。Android Wearデバイスによってカラースクリーンの重要性に気づかされたし、FitbitやPebbleには簡素な実用性があった。Apple Watchはこうした両側面を統一し、美しく、実用的なプロダクトとなるだろう。これこそAppleの得意とするところだ。

大量に市場投入される予定のApple Watch、成功の鍵は他分野との連携可能性

AppleのCEOであるTim Cookが、Apple Watchのリリースに向けていろいろと活動を開始したようだ。発表は3月9日月曜日、サンフランシスコのYerba Buena Centerで行われるものとみられている。今回はThe Telegraphのインタビューに応じ、Apple Watchの魅力と、そして今後の可能性について語っている。

まずCookが言うところによれば、Apple Watchを買う人はまずそのファッション性(格好良さ)に注目して購入するのではないかとのこと。確かにデザイン面ではさまざまにアイデアを投入しているといえる。「もちろん時計として非常に正確でもあるんですよ」とも言っている。時刻精度は50ミリ秒以内となっている。しかしもちろん、スマートウォッチの魅力はその応用可能性にあるといえる。利用者が増え、そしてApple Watchと繋がるデバイスが増えていくことにより、Apple Watchは本当に便利なデバイスとして成長していくことができるようになるわけだ。

Telegraphのインタビューの中でも、まずは車の電子キーを代替していくのではないかとCookは語っている。センサーや無線機能を備えた情報端末に、やはりセンサーや無線機能を必要とするデバイスの機能を統合していくというのは自然な流れだろう。

すでに世の中には、さまざまな種類のスマートウォッチが存在している。しかしAppleは大量のデバイスを市場に投入し、市場を格段に拡大するパワーを持っている。それにより、Apple Watchとの連携をすすめるデバイスなども増えることにもつながる。そうなれば、Apple Watchの可能性は、自身のハードウェアないしソフトウェアに限られるものではなくなっていくのだ。たとえば自動車メーカーも、Android Wearへの対応を行うべきかどうかについてはいろいろと考えたくなるだろう。しかし500万台のApple Watchが米国内に広がるようなことになれば、Apple Watch対応をうたうことがすなわち商品の魅力となり得る。そしてApple Watch自身の成長も促すこととなる。

自動車のキーを代替するということについては、技術的なハードルも低くすぐにも具体化される話だろう。そのレベルにとどまらず、各種電化製品やスマートホーム・デバイス、あるいは電車や飛行機などの交通機関やホテルなどが、利用者や消費者の声に応じる形でApple Watch対応をすすめていくことになるかどうかが成長の分岐点だ。Apple Watchを身に纏う人というのは、より高い消費性向を持つ人々であるともいえるかもしれない。いったん動き出せばますますApple Watchと繋がるマーケットは拡大していくことになるだろう。

Apple Watchは、そのスタイルや性能の面でも大いに話題を集め、きっと人気を集めるのだろうと言われている。Appleは大量のApple Watchを市場に投入する予定であるらしい。ただし成功の鍵は、世に出ていく数多くのApple Watchが隣接市場と連携して広がっていくことになるのかどうかにある。

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(翻訳:Maeda, H


Swatch、Appleと同時期にスマートウォッチをリリースへ―成算ありや?

BloombergBusinessのインタビューよれば、SwatchグループのCEO、Nick Hayekは4月にスマートウォッチをリリースすると語った。Apple Watchのリリースも4月と予想されているから、同時期になる可能性が高い。

しかしSwatchはテクノロジーファンに製品を売り込むノウハウを持っていない。 私がこちらの記事で指摘したとおり、Swatchグループはオメガ、ブレゲ、ハリーウィンストンなどのブランドを傘下に持つスイス高級時計産業の主要な柱だ。これらはクロワゾネ七宝焼の花瓶同様、極めて芸術的な贅沢品で、決してテクノロジーによる利便性を売り物にした製品ではない。Swatchグループは何回もテクノロジー製品を売ろうと試みているが、Tissot T-Touchを例外としてすべて失敗している。

今のところSwatchスマートウォッチについてはWindowsとAndroidプラットフォームをサポートするシンプルな製品で「自動的に充電される」という以外詳細についての情報はない。かつての自動巻き腕時計のように腕の動きに応じて回転する偏心錘を使うのか、あるいはもっと大きな錘りがケースの中を飛び回る方式を使うのだろうか? 後者のテクノロジーはUlyssee Nardinが豪華なChairman携帯で使ったことがある。セイコーもKineticと呼んで何十年も前から利用している。

しかし問題はケース中で小さな錘を動かすことで得られる運動エネルギーが極めて小さいことだ。単純な腕時計を動かすだけなら足りるが、カラー画面のスマートウォッチを作動させるのは相当に難しい。おそらくSwatchのインターフェイスは極めて限定されたものになるだろう。そもそも「自動充電」方式が可能なのかどうかも疑わしい。優秀なテクノロジー企業と提携すればあるいは可能かもしれないが、困難な開発であることは間違いない。

またAppleへの対抗意識も見逃せない。SwatchグループのCEO、Nick Hayekは4月にリリースするとしているので、おそらくApple Watchのリリースと重なることになるだろう。 またHayekはAndroidとWindows Phoneをサポートするとしたが、これはAppleという巨人に挑戦することを考えれば当然の選択だ。

さてうまくいくだろうか? 現時点では私には予想がつかない。今年は世界中の時計メーカーがスマートウォッチ市場に参入する。Montblancは時計のバンドの裏側にメッセージを表示するスクリーンを組み込んだsmart braceletを作った。一方で、MMT Horological Smartwatch Platformという高級腕時計をスマート化する独自プラットフォームも来月発表されるという。高級腕時計産業もそろそろスマートウォッチを脅威と考え始めたようだ。

Swatchの戦いは長びくだろうし、また予測しにくいものになりそうだ。スイスの腕時計産業の前途は波乱ぶくみとなってきた。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

 

【以上】


ティム・クック曰く、Apple Watchは4月に発売


Apple Watchは4月から一般販売が開始される、とApple CEO Tim Cookは語った。Cookは今日の2015年Q1収支報告会見で、この目標とする発売予定時期を明かした。昨年9月にApple Watchが初めて発表されたとき、発売時期は「2015年初め」と説明されていた。

Apple Watchの発売日は、発表以来あらゆる噂の対象となり、最近では3月という報道もあった。Cookが実際の発売日を多少でも明らかにしたことは、通常は未発売製品の確実な発売日を決めないAppleらしからぬ行動だが、何ヵ月も前にこのハードウェアの予告発表をしたこと自体、既に標準的手順から外れていた。

しかし、Apple Watchのより具体的なスケジュールを決めることによって、噂された3月にこのウェアラブルが登場しなくても誰も驚かないことが約束される。さらにデベロッパーがソフトウェアの適切なリリース時期を決めるのにも役立つ。Watchのプラットフォームをターゲットにしたいデベロッパーは、今のところバーチャルシミュレーションだけが頼りで、デッドラインも設定されていなかったが、4月という出荷時期が発表されたことで明確な目標が出来た。

AppleがApple Watchを事前発表した決断の裏には、デベロッパーをプラットフォームに引き入れたいという事情もあったので、今回の発表はその点でも有効だ。製品発表にまつわる通常に秘密性もこのケースには必要ない。昨年の事前発表によって既にWatchへの期待は広く抱かれている。

「私は毎日使っているが、とても気に入っていて、これなしでは生きられない」とCookは会見で語り、同製品に対する彼自身の興奮を表した。さらに彼は、Appleはもっと早く出荷したかったのではないかというアナリストの質問に答えて、4月という時期はAppleが定義した「2014年初め」の範囲内であることを強調した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple Watchのアクティブ使用時間が数時間でも十分な理由


Appleの来たるべきウェアラブル製品は未だに多くの疑問を呼び起こしているが、バッテリー寿命はその中でも最大の関心事だ。9to5Macの最新情報によると、Appleはこのスマートウォッチが、ゲーム等のプロセッサーを多用するアプリを2.5時間、標準的アプリを3.5時間、バックグラウンドのフィットネストラッキングを4時間、それぞれ連続使用できることを目標にしているらしい。殆どの時間表示がオフであるような平均的利用についてのAppleの目標値は19時間だが、初期ハードウェアはまだこの期待に答えていないと、同誌の情報源は言っている。

記事はさらに、Apple Watchチームの当初の期待はもっと高く、それが発売時期が昨年末から今年にずれ込んだ理由の一つだろうとも指摘している。記事にある数字は一見、Appleウォッチャーの間で少々懸念を引き起こしそうに思える。アプリの連続使用3.5時間というのは、例えばiPhoneと比べてもかなりひどい数字だ。

しかし、たとえAppleがこれらの数字をある程度達成できなかったとしても、Apple Watchの商品としての成功に影を落とすことはないと考えられる理由がいくつかある。まず、このデバイスは現実的には、たまに使われるガジェットであり、それはデベロッパーに課した初期の制約からも見てとれる。Appleはデベロッパーに対して、WatchプラットフォームをiPhoneの情報を伝達するための経路であると位置づけ、迅速なアクションのためのデバイスであり、継続的な利用には向いていないことを示している。

Appleにとって、既存製品の能力も有利に働いている ― Android Wear端末のバッテリー寿命は大体同じくらいで、少し良いものも悪いものもある。重要なのは、利用時間は短かく毎日充電するものであることを、消費者が事前に納得していることだ。バッテリー寿命は、Appleが今後の製品世代で同等あるいはそれ以上に保たなければならない指標だが、スタート時点では、現在ウェアラブルに対して消費者が期待する水準を目安にできる ― 他の面の体験が秀でていれば。

これは、次に指摘するAppleの優位性へとつながる。初代iPhoneは「通話、ビデオ、およびブラウジング」をわずか5時間しか約束しなかった。それは競合する当時のスマートフォンBlackBerry等の長いバッテリー寿命と比べて貧弱なものだった。Apple Watchは、記事を見る限り、そこまでひどくはなく、はるかに短時間の利用が想定されているため電源への負担も少ない。

実際、初代iPhoneはバッテリーに関してライバルにかなり遅れをとっていたが、その体験は、毎日携帯を充電するなどという面倒なことをする人はいない、と言っていた否定論者たちを黙らせるに十分だった。もちろん、もっと長いバッテリー時間への期待はあるが、現実にはPebble以外に存在せず、そのPebbleも、Apple Watchがデビューした暁には、ユーザー体験において、かつてのBlackBerryとよく似た立場におかれるだろう。

様々な現行デバイスに対してバッテリーへの不満は多いが、特定のデバイスタイプ、あるいは特定のハードウェアの売れ行きに致命的影響を与えた例は見当たらない。Appleは今回賭けに出ることができるだろう ― それ以外すべての面で、新しいレベルの洗練と機能を提供する限り。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


ハードウェア薄型化に見るAppleの戦略


新モデルを出すたびにボディーをスリム化するのは、今やAppleの常套手段だ。おかげでマーケティング部門は、より薄くパワフルになった新機種を、新しいスクリーンと共に自慢できる。

もし、次世代MacBook Airに関するが本当なら、Appleはデバイスの厚みを半分にしつつ、画面を11インチから12インチに拡大しようとしている。殆どはベゼルを減らすことによるので全体の大きさは殆ど変わらない。

わずかな隙間に多くを詰め込むためには犠牲も必要だ。厚さ(薄さ)6.9mmのiPhone 6と7.1mmのiPhone 6 Plusは、ベンドゲート[曲れ折がり疑惑]の洗礼を受けた。

そこまで薄くない方がズボンの尻ポケットに入れて何時間か座っても大丈夫だったと思うが、Appleの作ったiPhoneはそうではなかった。

もっともBendgateなど薄型化による最大の苦情に比べれば何でもない。バッテリー寿命だ。物理的制約からバッテリー容量は限られる。これは毎年膨らませることが許されない。

Appleはハードウェアとソフトウェアをやりくりして常に同じ ― 時にはわずかなに改善された ― バッテリー寿命を提供しているが、注目を引くような改善はない。派手に見出しを飾るのは、新しいチップセットやディスプレイの改善、あるいは上に書いた薄いフォームファクターに限られている。

理由のひとつは、バッテリー技術の進歩が他のテクノロジーと比べて緩やかなことだ。しかし、Appleのiデバイス内部に対する外的デザインからの要求によるものでもある。スリムになり続けるガジェットが諦めなてはならないものは、バッテリー寿命の著しい改善だ。

ヘビーユーザーは予備のバッテリーや充電器を持ち歩かなければならない。このため、最も薄く最も魅力あるはずのデバイスが、壁につながれていたりバッテリーパックを引きつれたりしているのは何とも皮肉だ。

かつて、ホームコンピューターがデスクの大部分を占め、「ポータブル」がハンドルのついた重量物を持ち歩くことを意味していた頃を知っている人は、Appleが必死にスリム化しなければならない気持ちを理解できるだろう。

しかし、サイズはもはや問題にならない段階まで来ている。今やスマホやノートパソコンは、ファッションにこだわるガジェットオーナーにとってさえ十分に薄い。それでもAppleは薄くし続ける。

こうした一貫性によって、スリム化が明快な戦略となっている。しかし、Appleのよくできた薄さの背後にある論理は何なのだろう。

ライバルを蹴落とす

最薄のデバイスを作る、あるいは少なくともその方針を示し続けて薄さを支持することによって、ハードウェアデザインに関してAppleのライバルたちにできることは殆ど残されていない。Appleはハード、ソフト両面で最も得意とする技術を駆使し、ライバルは同じことを強要され、あるいは失敗する。

薄さの追究に失敗したライバルのガジェットは,iデバイスとのサイズと重さの戦いにおいては必然的に不利となる。

その一方でAppleはバーを上げ続け、iクローンの先を行く高級感を維持しなければならない。

スリム化は差別化

今やスマートフォンもタブレットも、ノートパソコンでさえもハードウェアによる差別化は終った。コンピューティングデバイスは、殆どがスクリーン、あるいはスクリーン+キーボードだ。決められたレシピの中に差別化できる物理的材料を探すことは困難だ。

今や残された差別化はスリム化だけだ。

カラーも可能性の一つでありAppleも時折そこで戦うこともあるが、大体はフラグシップ以外(iPodやiPhone 5c)のデバイスやアクセサリーだ。
真のハイエンド機は概してカラー化されず、ミニマリストなモノクロームとメタリックに焦点を合わせている。このためAppleがデザインで目立つためには、毎年デバイスを薄くする必要がある。

より厳重な制御

薄いデバイスのもう一つの特質は、ユーザーの選択肢を自然に減らしていることにある ― 物理的入口の数は少なくなっていく。それは塀に囲まれた庭への誘いである。物理的ポートやスロットは最小限に抑えらている。ストレージのユーザー拡張もできない。バッテリーは交換不能だ。

これらすべてが、ユーザーのiOSエコシステムに対してできることを制限し、彼らの行動をより予測可能、制御可能にしている。その結果Appleは、よりアクセスしやすい環境を作り、選択の幅を狭めることによって、シンプルで誰にでも使いやすいインターフェースを提供することができる。

ユーザーが自分でストレージを拡張したり、バッテリーを交換したりできなければ、Appleはユーザーがクラウドストレージを買ったり、新しいiデバイスにアップグレードするよう誘導しやすくなる。すべては、ユーザーをクパチーノ支配下のパイプに送り込むためだ。

こうした制約は、エコシステムへの囲い込み促進にもなる。ユーザーはiOSエコシステムとApple iCloudへの投資が増えれば増えるほど、同社のハードウェアを手離せなくなり、蓄積されたデジタルコンテンツと共に、他のプラットフォームへの移行を難しくする。

つまり、スリムに、小さくなったデバイスは、Appleのビジネスに継続力を与えるエコシステム囲い込みのビジュアル表現なのである。

限られた寿命

より薄いハードウェアを作ることは、iデバイス内で最も消滅しやすいテクノロジーであるバッテリーを、ケースの中に密封することも意味している。ユーザーによるアクセスが不可能になったことで、モバイルデバイスの寿命は、バッテリーの寿命と(文字通り)表裏一体になった。

さらには、バッテリー容量の制約が、バッテリー疲弊を早めるようユーザーの充電パターンを導いているとさえ言える。スマホユーザーは毎晩充電する人が殆どだが、バッテリーの寿命は有限であり、昼間長時間使えば完全に放電することもあるだろう。これはリチウムイオン電池を長持ちさせるうえで必ずしも最良の扱い方ではない…

ともあれ重要なのは、ユーザーがデバイスをアップグレードするとAppleが儲かり、高級な材料から作られた高価なデバイスを販売することが同社のビジネスでありながら、最も多い買い換え理由 ― もちろんApple製モバイル端末に関して ― はバッテリーの寿命にあることだ。こうしてハードウェアの薄さは、Appleの反復する売上を生み、制御するのに役立っている。

次は、Apple Watch

では最後はどうなるのか。Appleはいくらてもiデバイスを薄くし続けられるのか?もちろん原子レベルでは何らかの限界はあるが、そこへ行くまでにはまだ数ミリあるそうだ。ただし、今の製品サイクルが続けば、残された年数は少ない。

その一方でAppleは、新しいウェアラブル端末、Apple Watchの発売を(噂では)3月に控えている。これはAppleにとって新たな領域であり、このスマートウォッチは、戦略上同社の中核コンピューティング機器を補助する位置付けにある。

Apple Watchは、親機たるiOSデバイスのスリムさを維持しつつ、新たな機能とデザインの広がりを付加する補助的デバイスである。

これは既存のiOSユーザーの財布から、さらに金を引き出すという意味でも補助的である。もちろんiOS囲い込みの新たなインセンティブでもある。そして、ウェアラブルが消費者家電としてパッとしない今、Appleはこの壁を打ち破ろうとしている ― 歴史的にそうしてきたように。

Appleには、自社ビジネスとの共食いを辞さない歴史もある ― 例えばiPhoneを作ってiPodの機能を吸収した。最近では、小さなiPadとのオーバーラップが多いにもかかわらず、ファブレットサイズのiPhoneを作った。Apple Watchがこの機能オーバーラップ・スペクトラムのどの辺に位置するかはまだわからない。

いずれにせよAppleのハードウェアビジネスにとっては結構なことだ。Apple WatchはBluetooth経由でiPhoneとつながることによって機能する。Appleにとって最大の関心時は、Apple WatchがiPhoneユーザーにもう一つの買い物をさせるだけの利用価値を提供できるかどうかだ。

Apple Watchの効用の一つは、かばんやポケットの中を探ることなく通知をチェックできることだ。ウォッチに目をくれる必要すらないかもしれない(触覚フィードバックで曲り角を教える等)。そうすればiPhoneをチェックする回数は減るかもしれない。

AppleのBluetooth制御方法にもよるが、Apple Watchは実質的にiPhoneのウェアラブル予備バッテリーとして機能するかもしれない ― 主要モバイル端末の仕事を補助ウェアラブルに十分移行できれば。

もしそうなれば、Appleの2015年の隠し玉は、より薄くなったにもかかわらず一見バッテリー寿命が延びたように見えるiPhoneなのかもしれない ― 同時にそのユーザー基盤からさらに稼ぎながら。

もしAppleにそれができれば、大したトリックだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple Watchはカスタマイズの宝庫。専用アプリの画像が大量リーク

来たるべきApple Watch専用アプリに関する新たなリーク情報によると、今年新ウェアラブルが発売される暁にはいくつか未発表の機能が期待できそうだ。9to5Macに掲載されたアプリ設定画面のスクリーンショットを見ると、ウォッチがアクティビティー、アクセサビリティー、メッセージ、モーション、フィットネスなどをどう扱うかをユーザーが微調整できるようになってる他、ウォッチにどんな情報が通知されるかを細かくカスタマイズできるオプションもある。

山ほどある画像を探ってみると、ユーザーは時計の文字盤に1~4文字のイニシャルを表示したり、ワールドクロックの「コンプリケーション」で使われる都市設定をカスタマイズしたりできることがわかる。コンプリケーションとは、様々な時計機能の説明全般に使われる言葉で、機械式腕時計の製造において、ゼンマイ駆動力メーター、ワールドタイム、クロノグラフ等の基本的な計時〈以外〉の機能を指す用語を借用したものだ。

コンプリケーションの一つには文字盤に追加できる株価モニターもあり、iPhoneで追跡している銘柄の現在価格、変化のパーセンテージ、時価総額などが常時ライブ更新される。

メッセージは、iPhoneの設定を引きつぐことも別途設定することも可能で、例えば相手に既読通知を送ることができる。返信は音声録音あるいは音声認識したテキストを選べる。


パスコードロックを有効にするとApple Payが使用できるようになるが、、ウォッチを腕に付けた上でパスコードを入力しなければならないので、iPhoneのTouch ID(指紋認証)を使う時と同じレベルのセキュリティーが確保できる。一旦Apple Watchを腕から外すと、再度装着してコードを入力するまでApple Payは無効になる。同様に、ユーザーがApple Watchをアンロックするには、接続されたiPhoneをアンロックするだけでよいが、それはウォッチが腕に着けられている時に限られるので、これも不正なアクセスを防ぐのに役立つ。

コンパニオンアプリには、活動リマインダー機能もあり、持ち主が50分間連続で立っていると通知が送られる(一日を通じて継続的に立っていると健康が促進されると、多くの医療専門家が言っている)。ユーザーが目標を設定して、4、6、8時間毎に活動状況の通知を受け取ることもできる。心拍数と歩数を組み合わせてカロリー消費をモニターする機能もある。

9to5Macの全スクリーンショットを見れば、Apple Watchのコンパニオンアプリの詳細がさらにわかるが、設定項目の多くは既にiPhoneやiPadで見たものとよく似ている。重要なのは、AppleはユーザーがApple Watchで見るものを、iPhoneとは独立に、フルコントロールできることを重要視する一方で、手間をかけたくないユーザーのために、設定をiPhoneから簡単にインポートする手段も用意していることだ。

Apple WatchにおけるAppleの戦略は、ハードウェアに関してユーザーによる大幅なカスタマイズを可能にすることに賭けているようなので、これは同じ戦略のソフトウェア版と考えられる。ただし、Apple Watchの情報はまだ確定にはほど遠いので、ソフトウェアに関する今後のAppleの正式発表を待たなくてはならない。3月と噂される発売時期に向けて本誌の追加情報に注目されたい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple Watch、iOS 8.2ベータのBluetoothメニューに現れる


Appleは今日(米国時間1/12)iOS 8.2の最新ベータ版を公開し、その中にはこのOSがApple Watchと共に一般公開される可能性を示唆するヒントが含まれていた。9to5Macによると、Apple Watchに関する記述が見つかったのはBluetoothメニューで、デバイス一覧の下端に、Apple Watchとペアリングするためには専用アプリを使用するよう指示するメッセージがある。

この注意書きはApple Watchの登場が近いことを強く示すものだ。なぜならこれはiOS 8.2の4番目のベータ版であり、以前の報道によるとApple Watchの一般販売開始は3月と見られているからだ。AppleはすでにApple Watchを正式発表しており、Apple Watch専用アプリにも言及しているが、発売時期については今年の早いうち、という以上に正式なコメントはない。

iOS 8.2のBluetoothメニューに含まれているApple Watchアプリへのリンクは、実際には何も行わず、Apple Watchアプリ自身も現在App Storeにはない。この機能は、AppleがWatchとiPhoneのペアリングを極力簡単にしようとする意志を表すものであり、アプリは設定やチュートリアルを含むApple Watch導入体験プロセスを提供すると思われる。

Appleの新しいウェアラブルの発売価格は349ドルからで、3月という発売時期は、例年iPad、iPhoneや複数のMacの新機種が発表される秋ではなく、年間を通じて新製品を提供する機会を持つ意味でも理にかなっている。

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Garmin、250ドルのVivoactiveでスマートウォッチ市場に本格参入

Garminが、ついにApple WatchやFitbit Surgeなどのスマートウォッチに対抗するプロダクトを投入してきた。名前をVivoactiveという。後発であることをメリットに、確かになかなかの魅力を備えたデバイスだと言えそうだ。

歩数計としての機能などをもっていて心拍計デバイスとも連携でき、GPSおよびタッチスクリーンを備えたデバイスとなっている。Garmin曰く、スクリーンは太陽光のもとでも可読性を備えたものとなっているのだとのこと。バンドは交換可能で、また用途に応じたバンドを用意しているとGarminはアピールしている。デザインおよび機能面ではモトローラーのMotoActive風でもある。実際、今はなきMotoActiveがもっていたゴルファー用機能も備えている。

Garminはこれまでにも安価なVivofitやスマートウォッチ風のVivosmartというプロダクトを投入してきた。今回のVivoactiveは、こうしたラインアップの中における最新機種として位置づけることも可能だろう。

直接的にはFitbit Surgeと競合するプロダクトとなる。価格は同程度ながら、それぞれに特徴的な面ももっている。たとえばFitbitは心拍計機能を内蔵している。Garminの方は50ドルほどのチェストストラップを別に購入する必要がある(正確性ではGarminに軍配が上がる)。またGarminはゴルフモードなども用意していて、より広い利用者層を想定しているようでもある。さらにGarminはConnect IQという開発者向けプラットフォームも用意していて、ウェアラブルデバイスの外観を変更したり、あるいはアプリケーションを開発できるようにもしている。

このジャンルについては、2015年にさまざまなメーカーからのプロダクト投入が予定されている。しかし搭載する機能によってはいろいろなプロダクトが出てくる余地はあるものと思われる。

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(翻訳:Maeda, H


Apple、WatchKitを公開。デベロッパーはウェアラブル向け開発が可能に


Appleは、来年発売予定のスマートウォッチ用プラットフォーム、WatchKitを公開した。Apple Watchでは、時計と接続したiPhone内にWatchKitエクステンションを持ち、Watch自身にはUIエレメントを保存しているアプリが、発売時点でサポートされる。主要な作業はiPhoneが行い、出力(通知等)やユーザーからの入力(タップその他のアクション)はApple Watchが受け持つ。

興味のあるデベロッパーは、Xcode 6.2 beta、およびWatchKitを含むiOS 8.2 SDKを入手する必要がある他、iPhoneで使うWatchKitエクステンションを開発するためには、iOS 8.2 betaも必要になる。

同時にAppleは、同社のウェアラブル用ソフトウェアを作る人たちのためのデザイン・ガイドラインおよびヒューマンインターフェース・ガイドラインも提供した。そこには、様々な種類のインターフェースに向けた提案やテンプレート、Apple Watchの新しい独自のバブルベースメニューのためのホーム画面用アイコンを作る際のヒント、サイズとレイアウトスタイルの提案、フォントやテキストサイズに関するヒントなどが書かれている。Apple Watchは全く新しいカテゴリーの商品なので、この上に作られるアプリで使われるデザイン言語は、スマートフォンやタブレットで使われていたものとは大きく異なる。

WatchKitアプリの主要コンポーネントには、高度な機能のためのUI一式、ソフトウェアで起きていることに関する情報を一目で見られる “Glances”、メッセージにすばやく返信したり接続したスマートフォン端末を制御するための、アクション可能な通知等が含まれている。

大量の処理要求がiPhoneに向けられることになるのは興味深いが、Apple Watchのバッテリー消費を極力抑えるためには理にかなったやり方だ。これがApple Watchの自主性にどう影響するのかを知るにはまだ情報が足りないが、Appleは、接続したデバイスとは別にApple PayにWatchを使う方法を検討してるので、Watchアプリが何らかのオフライン機能を持つと思われる。

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ジョニー・アイブは、デザインに没頭してAppleの決算数値を知らなかった


Appleのデザインリーダー、Jony Iveは昨夜(米国時間10/30)サンフランシスコの近代美術館で講演し、Appleのスマートウォッチのデザインに苦労したことを話した。Wall Street Journalが報じた。Apple Watchをデザインすることは、「困難かつ屈辱的」であり、それはウェアラブルに関する技術やデザインに対する消費者の期待のためだとIveは語ったが、おそらく最も興味深かった発言は、Appleの売上と利益に対する彼の無頓着さだった。

Iveは、Appleが他の問題に優先して製品デザインに力を入れていることを指摘し、製品が第一、利益は後からついてくる、という同社の精神は賞賛に値すると言いたげだった。その点を強調するように、IveはAppleが最近発表した2014年度の年間売上1830億ドル、利益400億ドルなどの具体的数値をよく知らないという驚きの告白をした。

「正直なところ、数字は知らないのです」とIveはWSJに答えた。「でも大きい数字であることは知っています」。

Iveが会社の財務状況について具体的知識がないと明言することは、CEO直轄の上級幹部としては異常な行動にも思えるが、この著名なデザイナーは製品デザインに集中していることで知られており、彼が財務状況にさほど興味を示していないという事実は、製品を利益に優先させるという同社の長年の信念を後押しするものであり、顧客は最高品質の製品デザインを手にすることができるというメッセージと言える。

もちろん、製品デザインに100%没頭して、金銭問題を気にせずにいられる贅沢は、好調な企業にのみ許される特権であり、Iveがデザインルームにこもっていられることは驚きではないかもしれない。

Apple Watchは来年早くにデビューの予定で、Appleはファッション業界でもこれを強く推進しており、Vogue誌の記事には写真が紹介され、パリのファッションウィークでもイベントを開催した。それはまた、大きくIveの肩にかかっているApple製品でもある。そのデザインセンスに向けられている注目の大きさと、ユーザーが1日の大半身につけることになるデバイスにおけるデザインの重要性を踏まえれば、当然だろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Tim Cook曰く、Apple Watchは毎日の充電が必要となる

Apple Watchのバッテリー持続時間について、ぜひともApple得意の現実歪曲能力を発揮して欲しいと期待していた人も多いことだろう。しかし既に各所で報じられているように、その願いは通じなかったらしい。AppleのCEOであるTim Cookが、Apple Watchは毎日の充電する必要があると話したのだ。言うならば、バッテリー面では既に市場に出ている他社製ハイエンド・スマートウォッチと変わらないということになる。

あるいは、毎日手巻していた機械式手巻時計と同じであるとも言える。

Cook曰く「きっと多くの場面で利用してもらえるでしょう。そして夜には充電しておくということになります」とのこと。WSJDライブカンファレンスでのインタビューに応えたものだ。「多くの場面で利用してもらえる」というところで、プラスに評価しようとしているようだ。

すなわち、スマートなApple Watchを身に着けていても、大して利用もしないのであれば、毎日充電することにはならないということだ。「使いたくなるデバイスだ」ということをアピールしているらしい。

ともかく、ウェアラブルにとってはバッテリーが悩みの種だ。スマートフォンでもバッテリーのもちが問題になっている。但し、AppleはiPhoneについてはバッテリー持続時間も十分だと考えているようでもある。デバイスを新しくするたびに厚みを削り「さらに薄くなった」と表現しているが、それによってバッテリー容量を増やす余地を自ら捨て去っているともいえる(利用者は自前の予備バッテリーを接続し、太くなったiPhoneを使っていたりもする)。

それでもスマートフォン利用者は、ことあるごとに充電しなければならないという事実を受け入れている(あるいは大容量バッテリーパックを持ち歩く)ようではある。しかし、さらにもう一台そうした準備をしなければならないデバイスが増えるということは、なかなか受け入れられないのではなかろうか。手首に装着して利用するデバイスであれば、とくに頻繁に充電することは避けたいと思う人が多いことだろう。

Apple Watchは、スマートではないものの、数年間もバッテリーの心配などしなくて良いデバイスと争うことになる。身体の動きによってネジを巻く自動巻き機能も従来の腕時計にとっては馴染みのものだ。確かにスマートウォッチはこれまでの腕時計と比べるものではないかもしれないが、それでもバッテリーが切れてしまえばなんの役にも立たないゴミのような存在になってしまうことは否定できない。

Apple Watchでは電磁誘導充電方式を採用し、さらにマグネットを利用したコネクタを使って簡単に充電できるようにと配慮している。そうした仕組みにより、日々の手間が軽くなるものかどうか。発売後の動きを見てみたいところだ。

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(翻訳:Maeda, H


Apple、パリコレでApple Watchイベントを開催。ファッション界に進出

Appleはパリ・ファッションウィーク(パリコレクション)に参加し、フランスの高級ブティック、ColletteでApple Watchスペシャルイベントを開催している。Appleは、9月のプレスイベント以降初めてこの新デバイスを一般公開した。まだ、完全動作品を手に取ることはできないが、期待されたガジェットの展示は、それでも多くの群衆を集めている。

Apple CEO、Tim Cookは、今日(米国時間9/30)午前このスペシャルイベントについてツイートし、Apple Watchの各モデルが並ぶガラスケースに群がる人々を撮った上の写真を披露した。複数の記事が、スポートツコレクション、ベーシックコレクション、および18金ケースのハイエンドコレクションからなる、Apple Watch全モデルが展示されていることを報じている。

何人かのファッションジャーナリストもイベントに参加し、ウォッチを試すことができたが、9月に記者たちが触った時と同じく、デモモードに固定されていたと伝えている。Appleは未だにApple Watchの発売時期を、2015年早期としか言っていないが、一部報道によると、当初は2014年末までに発売するつもりだったと言う。

Appleは、Apple Watchをファッションアイテムとして位置付けようとしていることを隠そうとしない ― ファッション中心地でこの種のイベントを開き、『ヴォーグ』編集長のアナ・ウィンターらのスペシャルゲストを招待することによって、来年この商品が発売された暁には、こうしたインフルエンサーたちをも巻き込もうとしている。

ウェアラブルをファッション・アクセサリーとして売り込むことは、この分野の成長を試みるデバイスメーカーの戦略として以前から見られたが、Appleほどの予算やハリウッドへの影響、あるいは、マーク・ニューソンを持つ会社は他にいない。ファッション界の支持を得ることは、腕時計を着ける習慣がなく、これまでのスマートウォッチ製品に魅力を感じなかった消費者にとってさえも、Apple Watchのために財布のひもを緩める理由が一つ増えることを意味している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook