Appleは変わるべきだ

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Appleには敬服すべき点があまりにも多い。彼らは最高の美しい製品を作る。その驚きの復活劇は、企業史の中でも類を見ない。スティーブ・ジョブズは、テクノロジー業界における現代の守護聖人のような存在になった。Tim Cookは、公正に、大いに尊敬されている。

ではなぜ私は、彼らがIT世界でそれほど多くの間違ったことをしていると思うのだろうか?

それは、私が思うに、彼らがほぼシェークスピアばりの悲劇的欠陥を持っているから:自らが販売するデバイスの中央集権的支配への執着だ。Appleは、非常に優れたハードウェアと、卓越したソフトウェアを売っている…そして、生涯を通じてその両方への弾圧的支配を維持し続ける。彼らの擁護派でさえそれを認めてよくこう言う:「Appleは常に傲慢で、支配的で、融通が利かず、時としてケチである」。

ソフトウェアは、Appleが公式に承認したもの以外、自分のiOSデバイスにダウンロードもインストールもできない。これはOS Xには、まだ、当てはまらないが、ユーザーの制御権は、ゆでガエルのようにゆっくりと、排除されつつある。

先に認めておくと、これはエンドユーザーにとって悪いことではなさそうに見える。マルウェアに対する防壁として働く。そしてAppleは、特に最近、立派なプライバシー擁護派である。ただし、業界アナリストの間には懐疑論もある。

ちなみにこれは、Appleが広告やクラウドサービス全般を必ずしも得意としていないことも一因である ― 例えば、Googleと比べて。そしてもう一つ、彼らの暗黙の取引が、「あなたの個人情報は安全です、なぜなら当社はあなたを他社に売るのではなく、あなたに商品を売って儲けているから」であり、一方Googleは、「あなたの個人情報は安全です、なぜなら当社の広告部門はそれを収益化するに当たり匿名化と安全面に細心の注意を払っているから」だからでもある。。

(時として平等なGoogleたたき屋になる私だが、実際私は後者の主張を真実だと信じている。私はGoogleのクラウドサービスの方が、おそらくAppleより安全であることも信じる。しかし、それでも人々がGoogleとの暗黙の取引に対して、より不安を感じていることは想像できる。)

しかし、すべては長期的痛みのリスクを伴う目先の利益だ。Appleは、そのすべての栄光と才能と共に、私とは根本的に異なるテクノロジー哲学の頂点にある:そこではテクノロジーが中央集中的覇権を持ち、クパチーノが革命を起こす時にのみ進化が許される、塀に囲まれたエコシステムの庭園は、砂場の外へ出たがっているいじり屋たちに汚されてはならない。ユーザーたちの住む箱の外について考えることが許されているのはAppleだけである。

そこは安全で、清潔で、審美的に美しい箱である。しかし、深刻な結果を生む危険はらんでいる ― 仮想的なものも、実際的なものも。Appleとユーザーの間に利益の相反は避けられない。例えば、Appleの複雑かつ矛盾したBitcoinアプリとの関係を考えてみてほしい … そして、Appleのあらゆるアプリ内購入に対する容赦なき30%手数料の要求に対して、Bitcoinがもたらす暗黙の脅威を。Bitcoin信者でなくても、それがイノベーションの障害になり得ることはわかるはずだ。

さらに心配なのは、世界中の政府が企業に対してユーザーのプライバシーを政府に提出するよう、強く要求しはじめていることだ。Appleが強くこれに抵抗していることは評価に値する。しかし同時に、彼らの覇権的モデルは、あらゆる監視国家にとって理想的補助手段となり得る。

言い換えれば、AppleはAmazonより、Facbookより、Googleより、あるいはMicrosoftよりも善意があるかもしれない ― しかし、どこよりも独裁的だ。善意ある独裁者はすばらしい ― 突然そうでなくなるまで。Appleが彼らの振りかざす権力を濫用しないと信じるのは自由だ(もし、その権力が取るに足らないとか無意味だと思っているなら、昨今われわれの生活がどれほどポケット内のスーパーコンピューターに支配されていて、どうすれば悪用できるかを考えてみてほしい)。

実は、これだけ批判していながら、〈私〉は今日のAppleがその力を濫用しないと信じている。しかし私は、そもそも彼らがその力を持たないことの方を大いに望んでいる ― あるいは少なくともユーザーがクパチーノにつながれたヒモを断ち切る選択肢を与えることを。「信じよ、しかし検証せよ」とかつてロナルド・レーガンは言った。

どんな悪いことが起き得るのか? まずはディストピア的思考にふけってみよう。ワールドトレードセンター崩落に対する最も大げさな過剰反応を覚えているだろうか?そして、それが大多数のアメリカ市民に歓迎されたことを。将来、似たような悲劇の後、Appleが寝返って監視国家の事実上の手先になるところを想像できるだろうか? 私にはできる ― そしてAppleの中央集中命令制御エコシステムは、あらゆるiOSデバイスを円形刑務所の目と耳へと、一夜のうちにあきれるほど簡単に変えるだろう

一般的に言って、Appleの止まらない成功は、業界のライバルにある種の雰囲気を作り上げ、用心深い秘密主義や中央集権支配、そして注意深く制限された方法によってのみ使用できるツール・ソフトウェアの文化を生む。テクノロジーは権力を凝縮させる。これまた、短期的には良いことのように見えるかもしれない、特に美しさと安全性に関して ― しかし、それを既成事実として簡単に受け入れることは、巨大な暗黙のリスクを負うことになる。

同様に批判をAndroidに向けることもできるが、あちらはそうならないだろう。好き嫌いはともかく、AndroidはiOSの中央集権にはほど遠く、GoogleはおよそAppleほど支配的ではない。Androidはオープンソースであり、主要な企業は分化させて個別バージョンを作ることもできる。Appleは、iOSジェイルブレーカーらとの戦いを進行中で、彼らの行為を「破壊的可能性があると指摘する。Googleは、Nexus端末を特にrootになりやすくしている。

私は、企業ではなく個人が自分のデータを所有し、自分のネット上の存在を制御し、(もし必要なら)誰が自分に広告を出せるかを選べる世界を信じたい。それが絶望的に理想主義的であることは理解している。今のところは。しかし、そんな非集中的世界が(ゆっくりと)もっともらしくなっていくことを信じている ― そして、その教義は、Appleのソフトウェア哲学全体とは根法的に対極をなすことを指摘せずにいられない。

最高の製品を作り、ユーザーを喜ばせている素晴らしい会社を、抽象的哲学論に基づいて批判することは愚かに思えるかもしれない。しかし、私には来年にかけてこの議論が徐々に具体化するのではないか、という秘かな期待がある。おそらく、この違いに注目が集まれば、Appleも気付くだろう。ジェイルブレーカーと戦う代わりに、パワーユーザーのために、アプリを自由にインストールできるオプションを提供するかもしれない。Androidと同じように。それだけでも、大地を揺がす変化だ。

しかしそれまで黙って待つつもりはない。そして、それが起きるまで、起きない限り、そのパワーと美しさに関わらず私はiOSエコシステムを心から薦めることができない。なぜならAppleは、自らがユーザーに要求している信頼を何一つ返そうとしないからだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Appleがごく一部のiPhone 6+の欠陥カメラを無料交換へ

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すでに市場に出回っているiPhone 6+の一部に、iSightカメラの画像がぼやけるという欠陥があるため、Appleは今日(米国時間8/21)から、該当のオーナーに対しカメラの交換を無料で実施している。

これはカメラの部品の問題であり、iPhone 6の問題ではない。2014年9月から2015年1月までに売られた製品の、特定範囲のシリアルナンバーのものにのみ、その問題がある。その期間にAppleのファブレットを買った人は、このサイトへ行って自分の機のシリアルナンバーを入力するとよい(シリアルナンバーの見つけ方日本語ページ)。

運悪くその番号が欠陥機に該当していたら、Appleはカメラを無料で交換してくれるが、デバイス本体は交換しない。ただし本体に故障(画面のひび割れなど)があれば、当然、修理費が発生する。

なお、この機会に、合衆国のiPhoneオーナーを対象とするSamsungのマーケティングキャンペーン、1ドルで30日試用に乗ってみるのも、よいかもしれない。

ファブレットというジャンルを創造したのはSamsungなのに、後から来たAppleのiPhone 6とiPhone 6+に市場を食い荒らされてしまった。しかし楽天的なSamsungは、新製品のGalaxy Note 5Galaxy S6 Edge+で、大画面スマートフォンの王座を奪い返す、と考えている。でも来月になるとiPhoneの新機種が出るから、はたして結果はどうなるやら。

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Samsung、「本気」と書いて「マジ」と読む乗り換えキャンペーンをスタート

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iPhoneを使っている人に朗報(?)だ。Samsungの最新スマートフォンを、1ドルに費用で何の制限もなしに30日間、試してみることができるのだ(アメリカでの話ではある)。

Android端末の全世界的な不調の波の中、Samsungも不調にあえいでいる。そこでSamsungは最大のライバルであるAppleの利用者に向けて、特別な優待を行うこととしたのだ。CNETで報じられているように、無制限データプランを使うことができ、利用しているキャリアにも無関係にオファーされているものだ。

Android陣営が不調にあえぐ中、Appleは順調で2015年Q3の営業利益は前年比で40%近くもアップして107億ドルにも達している。Samsungの方はといえばさまざまな数値がマイナスを示す状況となっている。Samsung Mobileの営業利益は昨年比で37.6%も下がり、49億ドルとなっている。利益率は10.6%だったが、これも2014年Q2の15.5%から大きく後退している。

Samsungは先週、iPhone 6やiPhone 6+に対抗するGalaxy Note 5およびGalaxy S6 Edge+を発表した。しかし価格面やデバイスの性能などの面から、Appleのブランド力や全世界から好評で迎えられたフラッグシップデバイスに対抗し得るかは疑問だという声も出ている。さらに、新しいiPhoneが来月に発表予定であるというのも、競争を難しくするだろうと見られている。

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(翻訳:Maeda, H

ぼくが悪いのか、それとも、Appleの自動修正機能が最近だめになったのか?

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この経験は、誰にでもある。iPhoneでタイプしていると、自動修正によってチャットの内容が完全に変わってしまう。

“ducks”は”dicks”になり*1、”f**ks”(fucks)は”ducks”になる。blonde girlsがblindになり*2、食料品やケーキなどをオーダーするシンプルなメッセージが突然ホラーストーリーになる。〔*1: 「女の子たち」が「ぽこちん」になり; *2: 「金髪の女の子」が「盲目」になり〕,

みんなジョークは言うけど、日常的にあらゆる目的で使うテキストメッセージで、単語のスペルを修正するアルゴリズムが狂ったら、ひどいことになる。

だからこそ、Appleの自動修正機能が最近おかしい、ということを、こうやってわざわざ記事にしたのだ。

Appleの悪名高きスペル修正ツールは、iOSだけでなく、最近はOS Xでもおかしくなってきた。本誌編集部でAppleの自動修正アプリに足元を掬われているのは、ぼく一人ではない。

自分の説が統計的に正しい、と言う気はないが、最近まで役に立っていたツールが、このところ、ユーザの言葉の選択を頑固に否定するようになった、とまわりのみんなが言っている。自動修正機能に、彼が正しいと信ずるおかしな言葉を推奨されることが多すぎて困っている人は、ほかにもいるかな?

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調査結果:Apple Watchユーザーの80%がすでにApple Payを使っている

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どうやら、ガジェットに何十万ドルものお金をつぎ込む人々は、ガジェットを使ってさらにお金を使うのも好きらしい。

かつてAppleが言及したこともある調査会社、Wristlyが今日(米国時間8/18)発表した感嘆符満載のレポートによると、Apple WatchはApple Payサービスの普及に驚くべき貢献をしている。1000人を対象にした調査データによると、Apple Watchを所有する消費者は、Apple Payを利用できる小売店で優先して買い物している。

調査によるとWatchオーナーの19%が、購入当日にApple Payを試し、ユーザー全体の80%が同サービスを利用したことがある。利用頻度も極めて高く、Apple Watch/Payユーザーの78%が、毎週1回以上サービスを利用している。

まだ飛び込む決心のつかない20%のオーナーが挙げた第一の理由は、Apple Payが自分の銀行をサポートしていないことだった。非ユーザーをさらに分析した結果Wristlyは、「Apple WatchユーザーのうちApple Payを使う可能性がないのはわずか約5%」であるとしている。

これはさほど驚くべきことではない。Apple Watchに飛びつこうという人々は、Appleエコシステムにかなり深く入り込んでいて、そこで提供されるものはなんでも使う尽くそうとするからだ。それでも80%はかなり驚くべき普及率だが、私はiPhoneユーザー全体におけるApple Payの普及率データも見てみたい。

真に驚くべきは、Apple Watchユーザーが他の支払い方法をおいて、Apple Payを使いたがっているという本調査の指摘だ。調査結果によると、Watchユーザーの62%が、Apple Payを採用している店舗を他の店舗よりも好み、86%が、買い物をする際Apple Payの対応状況を積極的に調べている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple株5%下落、中国の人民元引き下げを懸念

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Apple株価は火曜日(米国時間8/11)に5%下落した。中国政府が人民元をさらに引き下げるというニュースに市場は強く反応した。この通貨引き下げは、Appleの製品輸入コストを押し上げる可能性が高い。

中国の中央銀行である中国人民銀行は、人民元の取引き目安の基準値を2%引き下げ1ドル当たり6.2298元とすると発表した。これは過去3年間の最低水準であり、7000億ドルのIT巨人の株価を揺るがせた。時価総額数十億ドルに相当する暴落だ。

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source: Yahoo Finance

ニュースは、通貨引き下げがAppleに打撃を与えるだけでなく、Huawei、Xiami、Lenovoなどドル高の恩恵を受ける主要ライバルたちを後押しすることから、懸念を広げている。 Jefferiesは今日、Apple株の目標価格を135ドルから130ドルへと引き下げ、中国でのiPhone需要を取り巻く不安に言及した。

先月の決算会見でApple CEO Tim Cookは、中国がAppleの全世界売上の27%を占めており、将来Apple最大の市場になる可能性が高いことに、あえて言及した。

火曜日の市場で、Apple株は113.55ドルで引け、前日終値の5.15%安だった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

先月の腕時計販売額が10%も下落したのはスマートウォッチのせい?

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NPDの調査によると、Apple Watchの発売をうけて、アメリカの時計売上が2008年以来最低の水準になっているのだそうだ。7月の腕時計の売上額は3億7500万ドルで、これは昨年比で11%の下落となっているのだとのこと。

この下落幅は、2008年の経済危機の中でのものに匹敵するものなのだそうだ。

ただし、売上額の大幅減少の原因がAppleにあるというのは言い過ぎであるだろう。しかしPebble、Motorola、Fitbit、そしてAppleなどが次々にスマートウォッチを発表していることが、ファッションウォッチ市場に影響を与えていることは間違いないものと思われる。

もともと、夏は腕時計メーカーにとって厳しい季節ではある。卒業記念にロレックスをというシーズンでもない。まとまった祝日もなく、免税商品をかいまくる旅行者もやってこない。いずれにせよ、売上成績が落ち込む時期ではあるのだ。

さらに加えて、メーカー側が消費者の動向に応じた細かなモデルチェンジなどに気乗り薄であるらしいこともある。ローエンド機種ではSwatchのSistem 51が人気を集めたりもしているが、多くの時計メーカーはホリデー販売の依存する低価格なファッションウォッチ市場から撤退しつつもあるのが現状だ。

すなわち、そもそも腕時計業界は停滞期にあるわけだ。今ではFossilとFitbitに悩んだときに、テックに親しんだ若者たちはFitbitを選ぶ時代だ。腕時計にいろんな価値を見出していた年代には受け入れがたいことかもしれないが、腕時計業界は大きく変化しつつあるのだ。

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(翻訳:Maeda, H

Appleの次のiPhoneの発表は9月9日だ

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ぼくは予想屋ではないが、でも誰かが、“Appleが次のiPhoneを発表するのはいつだよ?”、と言ったら、9月と答えるね。それしかない。

最新の噂も、次の発表は9月9日だ、と言っている。

まだAppleからの公式招待状は送られていないが、予想が当たることの多いJohn Paczkowskiによると、Appleは9月の7日に始まる週にイベントを予定している。いちばん匂うのは、9日だ。

ではその特別のイベントでは一体何が発表されるのか?

iPhone 6は2014年9月に発表された。

iPhone 5sは2013年9月に発表された。

iPhone 5は2012年9月に発表された。

ぼくが何を言いたいのか、分かるよね。Appleが2015年に新しいiPhoneを発表するとしたら、それはたぶん9月だ。

これまでの噂では、AppleTVの発表も9月と言われている。それは最初、WWDCでの発表が予定されていたのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

iOS 9は、Wi-Fiが不調な時に携帯通信を使うことを知っている

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わが家のWi-Fiは〈ほぼ〉完璧だが、唯一苛立たしい問題がある。駐車場所から約1.5メートルの位置でほぼ信号が途絶える。

信号は接続状態が続く程度には強いが、〈ちょうど〉何も ー 例えば、ここからの道順 ー 読み込めないくらい弱いので実際役に立たない。手動でWi-Fiを切るまでホイールが回転し続けるだけだ。

iOS 9がこれを解決する。Wi-Fi信号が十分強くないとき ー たとえ大丈夫のはずでも ー 自動的に携帯電話通信に切り替える。

これは一見単純なコンセプト(接続が悪い?だったら他を使おう)だが、これまで誰もうまく実装していなかった(ただし、Androidでは一部のSamsung機種や、BestSignalやTaskerなどのサードパーティー製品が実現している)。殆どの場合、われわれの電話機はその一見強力な信号を本当に良好な接続と信じて、永遠に待ち続ける。

注意! この新しい小技はデベロッパー版iOS 9 betaでしか使えない。よってiOS 8ではまだしばらく待つ必要がある。数日のうちに、公開の誰でも使える版iOS 9にも入るはずだ。

この新しい「Wi-Fiアシスト」機能は、最初に9to5Macが他の多くのベータに隠された機能と共に発見した。

自宅のWi-FiデッドゾーンにたまたまNiftflixがはまって、携帯データプランを食い尽くすのが心配だって?ご安心あれ、Wi-Fiアシストはオフにできる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

「Apple Musicのユーザーは1100万人以上」とエディー・キュー上級副社長が語る

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Apple Musicののユーザー数についてAppleが最初の発表を行った。Appleのエディー・キュー上級副社長はUSA Todayのインタビューに答えて、サービスのスタート後、最初の5週間でユーザー数は1100万人を超えたと語った。これまでAppleは何百万人ものユーザーがApple Musicを使っているとだけ発表していた。

Apple Musicは6月末にスタートしたが、最初の3ヶ月はトライアル期間で無料となっている。だから1100万人のうちどれだけが有料契約に移行するかはまだ不明だ。最大のライバル、Spotifyの場合、有料ユーザーは2000万人で、広告が掲載される無料版のユーザーは5500万人となっている。フランスのストリーミング・サービス、Deezerは世界で600万人の有料ユーザー、1000万人の無料ユーザーを集めている。Jay ZのTidalの有料ユーザーは100万人以下だ。

またエディー・キューは200万人がファミリープランに加入したと述べたが、これも現在はまだ無料期間中だ。

最初の数字としては納得できるものだが、真価が問われるのはこれからだ。地域によって料金を大幅に変えている(インドではわずか月間2ドル )Appleの戦略は規模の拡大を優先したものだろう。またAndroidが圧倒的な地域ではAndroidアプリの出来栄え(Apple Music willはAndroid版を準備中だ)がユーザー獲得に大いに影響してくるだろう。いずれにせよ、主要なライバルにすべて無料版があるのに対して、それを欠くことはApple Musicの規模拡大にとって障害だろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Macを完全なガラクタにしてしまうゼロデイエクスプロイトが発見された

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またまたBlack Hatが喜びそうな話題。新しいゼロデイエクスプロイトが見つかり、われわれが日常的に使っているコンピュータ製品の弱点を、あらためて思い知らされている。今度のはXeno KovahとTrammell HudsonがOS Xに見つけた深刻なゼロデイ脆弱性で、マルウェアの作者はこれを悪用して、Macを完全にフリーズさせることができる。その際、Macを工場出荷時の状態に初期化することもできない。AppleはThe Guardian紙に、今YosemiteとEl Capitanの両方で対策中だ、と語っている。

このゼロデイエクスプロイトはThunderstrike 2と呼ばれ、接続されているThunderboltアクセサリ…Ethernetアダプタや外付けハードディスクなどを利用してMacのファームウェアを攻撃する。そのマルウェアはフィッシングメールや悪質なWebサイトからコードを受け取り、Thunderboltアクセサリを見つけるとそのオプションROMをフラッシュする。

感染したThunderboltアクセサリが接続された状態でMacをリブートすると、OS Xをブートする前にEFIがオプションROMを実行する。このオプションROMは感染しているから悪質なコードを実行してEFIも感染させ、MacのファームウェアがOS Xのブートを拒絶し、Macを何もできない金属片にしてしまう。ファームウェアがやられてしまったら、OS Xの立ち上げも、ファームウェアのアップデートも、悪質なコードの除去も、すべてできない。

このゼロデイ脆弱性の強みは、Thunderboltアクセサリがずっと感染状態であることだ。だからたとえばEthernetアダプタを新しいMacに接続したら、そのMacもリブート時に感染する。インターネット上で拡散するマルウェアほど有害ではないが、会社などでMacを使ってる場合は深刻な被害になることもある。

Stefan Esserが先月見つけたもうひとつのエクスプロイトは、DYLDと呼ばれる。こちらは犯人がroot特権を持ってしまうから、ハードディスクをフォーマットされてしまったり、あるいはお金にかかわる被害が生じたりすることも、ありえる。

Malwarebytesが見つけたDYLDの悪用例は、あるアドウェア作者によるもので、rootパーミッションを取得したらスクリプトを実行して大量のアプリケーションをインストールする…それらは、アドウェアのVSearchやGenieo、ジャンクウェアのMacKeeperなどだ。また、Download Shuttleをインストールせよ、というプロンプトが無限回出るので、Mac App Storeを利用できなくなる。

AppleはEl CapitanのベータではDYLDをフィクスしたが、今のYosemiteはまだだ。このエクスプロイトを悪用するアプリケーションをマルウェアのブラックリストに加えたが、それは一時的な安心材料でしかない。OS X YosemiteもOS X El Capitanベータも、いずれはセキュリティパッチが発表されるだろう。でも当面は、何かをダウンロードするとき用心すること、そしてMacをリブートする前には必ず、すべてのThunderboltデバイスを外すことが重要だ。万一に備えて。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple、無線通信事業参入の計画を否定

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昨日、相当数の人々が、Appleは独自のMVNO(仮想移動体通信事業者)を試験中であると報じた。他の通信事業者から設備を借りて実質的にモバイルキャリアーになる方法だ。通話もテキストもデータも料金はAppleに支払う。素敵だ。

Appleオタクたちが、こうなりそうだと考えたのはこれが初めてではなく、MVNO特許を取得していたことが2011年に報じられた。

悲しいかな、Apple広報から入手した声明によると、それは起こっていない。

当社はMVNO事業参入を計画したことも検討したこともない。

声明には何の余地もない。よって…AppleのMVNOはない。

株式市場は、この否定報道に反応して3%安となった。モバイルキャリアーになることはロマンチックなアイデアだが、おそらく時間と金の無駄だ。実際、本紙のMatthew Panzarinoは、自分でやるよりキャリアーを買収する方が賢明だという結論に達した。一方Googleは、同社のMVNOプロジェクト、Project Fiを進めている

私は、AT&T、Verizon、T-Mobileを始めとする各社は、Appleの攻撃(およびそのマスマーケティングという武器)を避けなくて済むことを大いに喜んでいると想像する。何が言いたいかというと、噂されたバーチャルネットワークは真の意味でApple製ネットワークではないにもかかわらず、Apple製品の消費者たちはおよそ何にでもAppleに金を払うことに、何の抵抗もないということだ。

Appleファンには気の毒だが、受話器を取って他をあたってもらおう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、21.5インチ、 4K RetinaディスプレイのiMacを準備中

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27インチの5K retina iMacはデスクトップ・コンピュータの最高峰のひとつだが、多くのユーザーにとって高価すぎる製品だ。しかしこれが近く変わりそうだ。最新のOS X El Capitanのベータに21.5インチ、4K解像度(4096 x 2304)の新しいiMacの情報が含まれていた。この製品は数ヶ月以内にリリースされるようだ。

フランスのウェブサイト、Consomac は最新のEl Capitanベータ中にいくつか興味ある画像を発見した。その中の二つは新しい5K iMacだった。

しかし3番目はまったく新しいモデルだった。画像の説明によると、これはretinaディスプレイ装備の21.5インチiMacだという。解像度は4096 x 2304で、これは既存モデルの2倍強だ。現行の21.5インチiMacのディスプレイは1920 x 1080だ。つまりユーザーは4Kビデオをネーティブの解像度で再生することができる。4Kビデオの制作にあたるプロ、ハイアマにとって朗報だ。

El Capitanの画像ではiMacのデザインは現行のものと全く同一だ。 Appleは今年はiMacのデザインをアップデートする計画はないらしい。

現行の21.5インチiMacの価格は1099ドルから〔12万6800円〕からとなっている。retina版は当然これより高くなるだろうが、27インチ版よりはかなり安くなるはずだ。この新しいiMacで製品ラインの大きな穴を埋めることができる。これまでretinaディスプレイが欲しいユーザーは15インチのMacBook Proと27インチ5K のiMacのどちらかを選ばなければならなかった。

私はAppleが外付ディスプレイをアップグレードしてくれるとうれしい。 現行の外付けディスプレイは基本的に2010年に発表されたもので、2011年Thunderboltコネクタ対応にアップデートされた。サイズは27インチだが解像度は2560 × 1440しかない。今日情報がリークされた21.5インチのiMacでもこれよりはるかに解像度は高い。Thunderbolt 3も近く発表されるそうだし、それを機に新しいretina外付ディスプレイの登場を期待したいところだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

何にでもApple Watchアプリを作る必要はない

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Appleは、FacebookやGoogleやSnapchatといった人気アプリがまだApple Watchアプリを作っていないことを憂慮すべきなのか?それが最近のNew York Times記事で提起された疑問であり、Appleの新ウェアラブルに「待ち」の姿勢で臨んでいるデベロッパーがどれだけいるかを詳しく書いている。

しかし、正しい質問は〈アプリはどこにある〉ではなく、〈そもそもアプリは必要か〉だろう。

私は個人的に、FacebookをApple Watchで見ようとは思わない ― もっと大きな画面のiPhoneが近くにあればなおさら。Facebookの通知をもらいたいとも思わない。誰かが私をタグ付けしたり友達になったり写真をシェアしたことを知ることに緊急性はない。

私はFacebookを必要としない。いや、私は何のApple Watchアプリも必要としない。

この一週間で、私がApple Watchの「アプリ」画面を見たのは1度 ― 数時間前のテキストメッセージのスレッドを見た時。それ以外に私がApple Watchと対話するのは、通知およびたまにグランス(文字盤を上にスワイプすると出てくるウィジェット風のツール)だ。

しかし、これをほぼ毎日着用するようになって数ヵ月、グランスでさえあまり見なくなった。せいぜいアクティビティーのグランスをランニングの後に見たり、天気予報を見たり、Appleマップを使う時くらいだ。ニュースの見出しやTwitterのトレンドをグランスで見ることはなくなってきた。もし、Facebookがアプリやグランスを作っても、多分使わないだろう。

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Apple Watchは、従来の意味の本格的「アプリ」プラットフォームにはならない、と言ってもよい。それはアプリがないという意味ではない ― App Annieによると、現在iTunes App Storeには7567本のApple Watchアプリが掲載されている。

しかしApple Watchが登場したのは、既に山ほどのアプリがユーザーのスマートフォンに溢れている時だった。人々はスマホ利用時間の85%をアプリに費しているが、日常的に使用するサードパーティーアプリはわずか5本であることが、最近の調査でわかった。人々はそれぞれのお気に入りを選択済みで、それ以上受け入れる生活の余裕はない。

一方で、モバイルアプリのエコシステム自身は成長を続けている。アプリストアには150万近いアプリがあり、新規参入者がユーザーを見つけることは困難になり、長期間注目を引き続けることはさらに難しい。

しかも、未だに恐ろしい早さで新アプリが出てくるため、最近のアプリは爆発し、立ち消え、そして初期の魅力が失せるにつれて崩壊する一発屋のようになっている(例えば、一時は将来を約束され400万ドル近いベンチャー資金を得たFrontbackの最近の終焉。あと、まだFlappy Birdをプレイしている人っているの? Foursquareはまだ終っていないの? )。

つまり、スマートフォン、タブレットに次ぐ第3のモバイルアプリエコシステムに対する需要は高くない。今ユーザーが必要としているのはWatch〈アプリ〉ではなく、行動を起こすための〈情報〉だ。

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今の優れたApple Watchアプリは、通知によってその約束を果たしている。通知はユーザーの状況や行動のコンテキストを把握して意味のある情報を提供する。あるいは緊急な出来事 ― かかってきた電話やテキスト ― について教えてくれる。Uberがやってくる。雨が降りそうだ。フライトが遅れている。上司がSlackで呼んでいる。Apple製アプリ注入版Google Nowのようだ。

優れたアプリは、小さな画面でコンテンツを見て回るようなノンビリ体験でもない。そこは退屈した時に時間を潰す場所ではない。

結局私がApple Watchで一番よく使う「アプリ」は、iPhoneアプリの大画面に対応したものではなく、今も毎日iPhoneで受け取っている通知スパムのサブセットだ。あまりに多くのアプリメーカーが、ユーザーの引き止めを通知に頼るあまり、多くのiPhoneユーザーは、「通知を無視」する習慣に陥っている。

たしかにiPhoneが鳴ったみたいだけど、本当に何か意味があったのだろうか?しかし、重要なアプリだけを正しく設定すれば、Apple Watchのアラートは意味を持ってくる。

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ユーザーがApple Watchアプリに興味を失う理由の一つは、実際に使おうとした稀な瞬間に、立ち上がるのがあまりに遅いことだ。しかし、もしこれが瞬間的に起動したとしても、ユーザーの行動や興味が大きく変わることはないと私は思う。

Appleは、watchOS 2でネイティブWatchアプリの開発を可能にすると言っている。そうなればアプリはもっと強力で高機能になり、懸念をいくつか解消するかもしれない。しかし、前進するとしてもごくわずかだろう。標準アプリ以外にユーザーの欲しがるアプリがどれだけあるのか私にはわからない ― 何しろiPhoneで定常的に使うアプリでさえ5~6種類なのだから。

そして、watchOS 2アプリが登場したとしても、ユーザーがしょっちゅうアプリ画面を見に行くようになるかどうかは疑問だ ― 代わりに、行動すべき情報があれば通知を見るだろう。

これは、Apple Watchが約束されたプラットフォームでないとか、Apple Watch自身が売れないとか言っているのではない(実際売れている)。それは間違いなく魅力的で実用的なハードウェアであり、日々の生活に容易にフィットする。

ただ、もっと大きな疑問は、果たして〈誰もが〉欲しがる商品かだろう。今のところ、その答はノーだ。

今のApple Watchは未だに好奇の対象だ。友達や家族、レジの店員や見知らぬ人たちまでもが、私の手首を見ては感想を求める。「気に入ってるか? 私も買っ方がいいのか?」と彼らは知りたがる。しかし、iPhoneとは違い、私には心から「イエス!」と答えることができない。

Apple Watchは世界を変えるものではない。不可欠のアプリや利用場面はない。それはあなたのデジタルライフスタイルの素適なアクセサリーであり、実際に便利だ。見た目も美しい。素晴らしい時計であり、健康モニターであり、運動測定器だ。iPhoneをバッグに入れておけるのも好きだ。受信したテキストに「OK」や「YES」ボタンで返信できるのが嬉しい。ディック・トレーシー風に電話したことだって1~2度ある。

でも、Facebookアプリはいらない。

Apple Watch版Snapchatを欲しいとは思わない。

お気に入りのiPhoneアプリでApple Watch対応を待ち焦がれているものは一つもない(どうせ今は、やったと言うためにやっているだけだ)。

おそらく、何にでもApple Watchアプリが作られることはないだろう。おそらく、その必要も。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、サードバーティー製のアプリケーションをフィーチャーしたCMビデオ3本を公開

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AppleがApple Watchに関する15秒CMを、新たに3本公開した。いずれもApple Watchで利用できるサードパーティー製のアプリケーションをフィーチャーしたもので、トラベル、音楽、そしてフィットネス関連のものを取り上げている。

まだ少々先の話ながら、秋に予定されているwatchOS 2のリリースと、そしてそこで動作するアプリケーションの拡充を目指す意味もあるのだろう。Apple Watchの魅力を伝え、アプリケーション開発者の興味を駆り立てたいと考えているのだと思う。Apple Watchは発売されてから数ヶ月になるものの、FacebookやSnapchatなどの人気サービスは依然としてアプリケーションをリリースしていない。

そうした状況の中「タップで利用するアプリケーション」(apps at a tap)の言葉にて、消費者はもちろん開発者の興味も惹きつけたいと考えているのだろう。

リリースされたCMは以下に掲載しておく。

音楽アプリケーション:

フィットネスアプリケーション:

トラベルアプリケーション:

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(翻訳:Maeda, H

「革新的」とされた初代iPodのインタフェースも、現代の子供にはまったく「意味不明」

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最新のテクノロジーに触れ続けていると、少し前の「最新技術」がどのようなものであったのかをすぐに忘れてしまいがちだ。たとえば2001年にリリースされた初代iPodは、今とはまったく異なるインタフェースを備えていた。スマートフォンやタブレットを産み出すような技術的発展はまだ成し遂げられておらず、Gmail、Facebook、Twitter、およびSportifyなどは存在しない時代の話だった。Microsoftからは初代のXboxや、Windows XPが登場した時代の話だ。

ついこの間の話のように感じる人も多いと思う。しかし実はガジェットをいじり始めた子供たちは、iPodよりも年若であるのだ。そして生まれた頃から身近にスマートフォンも存在していた。そんな世代の子供たちに初代iPodを渡してみた、というのが上のビデオだ。Fine Brothers Entertainmentの企画によるものだ。子供たちにはiPodが何のためのデバイスであるのかという基本的なことのみを伝えてある。そんな中での子供たちの行動には、なかなか驚かされてしまう。

初代iPodが登場したとき、多くの人がiPodに搭載されたクリックホイールの先進性に喝采をおくったものだった。しかし、このiPodを現在の子供たちに渡すと、使い方がわからないケースがほとんどだ。たいていの子供は、タッチスクリーンに慣れていて、まず画面をスワイプしようとするのだ。

現在では、画面のアンロックにもスワイプを使うし、また楽曲リストをスクロールする際にもスワイプを使う。しかし、スワイプという動作が一般的になったのは、Steve JobsがiPhoneを世に問うてからのことなのだ。楽曲リストをJobsがスワイプするだけで、会場全体に沸き起こる興奮を思い出してほしい。

Appleは「スワイプ」という動作を実装することにより、デバイスをより魅力的なものとすることに成功したのだ。デモをみた世界中の人が、ぜひ触ってみたいと感じたものだった。画面をスワイプしてロック状態を解除することなど、当初はまったくあたりまえのことではなかったのだ。iOS 7ではスワイプなどの基本動作についてのインストラクションが同梱されることとなった。それ以前には、たとえばプレスカンファレンスなどで「スワイプ」インタフェースの仕組みなどについて説明を行なっていたのだった。

最近の子供たちは、初代iPodなどに触ったこともない。そうした子供たちは、モバイルデバイスにはWi-Fiが搭載されていて、スピーカーやアプリケーションおよびゲームなどが存在することが当然であると考えている。さらにコンピューターと直接に接続しないと楽曲を転送できないのも理解しにくいことであるようだ。現在のデバイスならSportify、YouTube、あるいはiTunesなどがインストールされていて、PCと接続せずとも簡単に音楽を楽しむことができる。

そもそも子供たちは、これが音楽プレイヤーであることも認識できていない。多くの人がスマートフォンを持つ現在、専用の音楽プレイヤーというのは、確かに遠い昔のものであるのだ。大人世代のひとりとして、最初のiPodについてはいろいろと思い出もある。しかし今の子供たちにとって、初代iPodなどというのはソノシートと同じく「前世代」のものであるとうつるのだろう。

[via MacStories]

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(翻訳:Maeda, H

Apple App Storeのランク付けアルゴリズムが変わり、iPadアプリの一部に影響(合衆国のみ)

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【抄訳】
Appleはアプリのデベロッパに対する公平を期するためにときどき、App Storeのランク付けのアルゴリズム仕様微調整する

そしてそれによってApp Storeのチャート上のアプリの順位が変わり、ひいてはその目立ち度やダウンロード数、売上などに影響が及ぶ。ほぼ一週間前にAppleは、またランク付け方法の微修正をやったようだが、でも今回のは、合衆国のApp StoreにおけるiPadアプリのごく一部だけが、その影響を被ったようだ。

AppleのApp Storeのランク付けのアルゴリズムについて、具体的に知ってる人はいないと思うが、でも一般的な理解としては、ダウンロード数や売れ足、ユーザの評価やエンゲージメントなどの要素が検討材料になるようだ。

ランク付けの変化を察知する方法はいくつかあるが、いちばん簡単なのは、Facebookなど、最上位のアプリに着目することだ。こういう大物のアプリの順位が変わったなら、こりゃーAppleがランク付けに関して何かやってるな、という目安になる。

その変化が一時的な変化でないことを確認するためには、数日間の時系列を見るべきだ。さきに見られたランクの変化が‘安定’しているようなら、それはたぶんAppleのアルゴリズムのホンモノの変更だ。

7月17日の金曜日に、Apple App Storeのランク付けに異変が生じた:

—Twitterより—
[何かが起きてるが、でも、何だろう?]

FacebookのiPadアプリにも、その変化は顕著に現れている。そのアプリは”Social Networking”で2位、”Overall”(全体)で7位だったが、金曜日には、それぞれ4位と24位に下がった。そして翌週の月曜日になると、”Social Networking”で38位、”Overall”では、ほとんど人の目に触れない858位になった。

このアプリのダウンロード数のランクはその後元に戻り、週半ばには”Social Networking”で2位、”Overall”では9位へと復活した(下図)。

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でも、アプリのランクが元に戻らなかったデベロッパもいるから、これは明らかに、一時的な事故ではなくて、Appleの人為だ。

また、上位モバイルアプリの、特定のキーワードに対するランクをチェックする方法もある。キーワードに対するランクが劇的に変わったら、やはりアルゴリズムが変わったという兆候だ。ただし、アプリ自身のアップデートはなかった、と想定する。

下図は、ASO(App Store Optimization)というキーワードに対する、約40種の上位アプリのランクの変化だ。その中にはFacebookやTwitter、Instagram、Minecraft、YouTube、Snapchatなどもある。ご覧のようにやはり17日の金曜日にはランクの大きな変化が見られる:

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ランクの急降下とその後の復帰を見たデベロッパの多くが、これはApp Storeのバグか、それともAppleが何か長期的な変更を行ったのか、と疑問を感じた。

モバイルマーケティングのFiksuも、やはり金曜日以降のApp Storeの異状を見ていた。彼らはとくに、iPadアプリのランクが影響を受けた、と言っている。

今週の水曜日(米国時間7/22)にFiksuのCSO(Chief Strategy Officer) Craig Palliが、“落ちたアプリは今日、大ジャンプして戻ったが、中には金曜日以前のランクに戻らなかったアプリもある”、と言った。Fiksuは今でも事態を調べ中だがパターンとしては、これまでのランク付けプロトコルの変更の場合と変わらないようだ、という。

iPadアプリのカテゴリー別ランクが大きく変わった

【後略】
(以下、漠然とした推測記事のみ。アプリ名やジャンル等の具体的な挙名はない。)

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple、iOS 9 Beta 2も一般公開

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ほんの数週間前、AppleはiOS 9のパブリックベータ版を、ダウンロードできる人全員に向けて公開した ― 年間99ドルのデベロッパーアカウントを持つ人だけでない。

2週間後、新バージョンが出てきた。iOS 9 Public Beta 2だ。

では、v2の何が新しいのか?

主としてバグ修正。スピードの改善もある。しかし、いちばん大きな「新しさ」は、ホームシェアリングの復活 ― ストリーム音楽をデスクトップMacからローカルネットワーク経由でiPod/iPhone/iPadに送る機能だ。この機能はiOS 8.4で静かに落とされていたが、このビルドで戻ってきた。

すでにPublic Betaプログラムに登録している人は、設定画面へ行ってアップデートボタンを押すだけだ。最新ビルドをネットワーク経由で取ってくるはずだ。

まだの人は、ここでサインアップできる。そしてお約束の警告:あなたの主たる通信手段であるか、仕事に必要であるか、その他つつがなく動作する必要のあるiPhoneやiPadには、おそらくPublic Betaをインストールすべきでない。これまでのPublic Betaは〈比較的〉安定しているが、物事は壊れる運命にある。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Appleは、2030億ドルの現金を持っている

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今日(米国時間7/21)の決算報告で、Appleは2028億ドル相当の現金を保有していることを明らかにした。形態は現金、現金相当物、短期売却可能有価証券、および長期売却可能有価証券。

この膨大な蓄積のうち実際のキャッシュは約7.5%にすぎないが、上記用語は業界で現金に近い流動資産を表す方法として用いられている。なお、総資産(在庫、売掛金、不動産等を含む)は計2730億ドルに上る。

皮肉なことに同社の長期借入金は前期末の400億ドルから474億ドルへと膨らんでいる。新たな借入の殆どは、5月に発行した80億ドルの社債のためだ。

なぜこの会社は、腹立たしいほどの現金を持っているのに、借金を増やしているのか?

主な理由は、現在米国では現金が著しく安く、Appleの現金は大部分が海外にあるためだ。この現金を国内に持ち込む税金コストは、借入れするより高くつくと会社は判断したのだ。

それらの国内資金は、株の買い戻しや配当等の企業活動に使われる。2012年に450億ドルの株買い戻しから始まった資産還元プログラムは増額を繰り返し、今や計2000億ドルに達している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、第3四半期決算は予測をやや下回る―売上4960億ドル、利益1070億ドル、EPS1.85ドル

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Appleは先ほど会計年度2015年第3四半期の決算を発表した。これによると、売上は4960億ドル、利益は1070億ドル、EPS(1株当たり利益)は1.85ドルとなっている。 対前年同期比では、利益が32.5%アップし、EPSにいたっては44.5%もアップしている。 ところがこれほど高い成長ぶりにもかかわらず、今期のAppleはアナリストの予測を下回った。

2015年第1四半期にはiPhone 6と6 Plusの好調によって過去最高のEPSを記録するなど、最近2期連続してブロックバスター的好決算を続けたため、アナリストの予測は極めて高い水準となっていた。Fortuneによれば、アナリストは平均して、EPS を1.88ドル、売上を5038億ドルと予測していた。

ハードウェア

今期、Appleは4750万台のiPhone、1090万台のiPad、480万台のMacsを販売した。対前年同期比では、iPhoneの販売台数は34.9%アップしたものの、iPadの販売台数は17.9%ダウンしている。Macのセールスは8.8%アップだった。詳しくはこちらの記事を参照

iPhoneの平均販売単価は昨年同期の561ドルから660ドルへ17.6%アップしている。これがおそらくApple全体での利益の増加を生み出した主要因だろう。

国外売上

国際的な売上は全売上の64%を占めた。第2四半期は旧正月に当たったこともあり、中国での売上が71%も急上昇するなど極めて好調だった。多くのアナリストがApple Watchは中国市場で大成功するだろうと予測していた。しかし今期Appleの巨大な売上を支えたのはやはりiPhoneだった。中国本土での売上は対前年同期比で112%という驚異的成長を遂げた。中国市場についてはこちらの記事に詳しい。

株式市場の動向Screen Shot 2015-07-21 at 22.43.28

決算発表直後の時間外取引の株価は122ドルで、今日の終値より6.69%値下りしている。この半年、Apple株は非常に強気に買われてきたため、今日の決算が予測を下回ったことを機会に調整が入ったものだろう。

画像: Bryce Durbin

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+