私も当初、いくつか動作に関わるバグを見つけた。それらに関しては、幸いなことにソフトウェアのアップデートによって対処されている。特に、Active Trackのバージョンは3.0になった。この機能では、飛行中に物体をトラッキングする機能が向上しているという。たとえば、トラッキング中の物体が一時的に、木などの障害物に隠れてしまうことがあっても、追跡を続ける能力が向上した。POI(Point of Interest)やSpotlight機能もアップグレードされている。
Mavic Air 2は4月27日に中国で発売された。新型コロナによる危機のため、米国を含み、世界的な配送事情はかなり複雑なものとなっている。現時点では予約注文を受け付けており、5月中旬には出荷される予定となっている。ただし、今のところDJIでも確信が持てないのは当然だろう。日本版の基本システムは10万5600円で、充電ハブ、3本のバッテリー、専用ショルダーバッグなどを含む「Fly More コンボ」は13万2000円となっている。
多くのオプションを同梱した「Mavic Mini Fly More コンボ」という製品も用意されている。価格は499ドル(日本では5万9400円)で、感じのよいケース、2つの予備バッテリー(合計3個)、よくできた充電用ハブ、プロペラガードなども付属している。Mavic Miniのカメラは驚くほど優れているが、本体はDJIのもっと高価なドローンほどパワフルでないのは認めざるを得ない。本機は、初めてドローンを購入する人にも、経験豊かなドローン愛好者にも薦められる。DJIは、249g(日本向けは199g)のボディに十分な機能を詰め込み、誰にとっても素晴らしいドローンを作ることに成功した。
同社によれば、最新バージョンのハンドヘルドジンバルは「基本へと戻った」としているが、Osmo Mobile 3は実際には進化している。顧客からのフィードバックを受け止め、いくつかの重要な変更をくわえた。この新しいデバイスは小型かつ折りたたみ式なので、バックパックに入れやすくなっている。DJIの担当者はポケットに入るかもと伝えたが、それは少し言い過ぎだろう。