Glass Development Kitのリリース間近。ついにGoogle Glassがその真価を発揮!

今年初めから、一部のひとたちに向けてGoogle Glassの頒布が行われている。大いに話題になったし、いろいろな意見も出てきた。しかし今のところはまだ、Google Glassの本領を発揮することができずにいる。能力の全てを引き出すための、開発環境がまだ用意されていないためだ。Mirror APIを使ってメッセージを送ったり、写真や動画、ないしオーディオを再生することができる。しかし他にできることがほとんどないのだ。

GlassはもちろんAndroidが走っているのだが、複雑なアプリケーションを作るのに必要なGlass Developer Kit(GDK)は、アナウンスこそされているものの、まだ世の中に出てきていない。Googleは昨年リリースしたデモビデオの中で、Glassのさまざまな魅力をアピールしていたので、制限の多いMirror APIがリリースされた際には大いに失望の声があがったものだった。どう頑張ったところで、デモビデオにあるようなエクスペリエンスを提供するアプリケーションなど開発できないのだ。しかし、どうやら真のGlassアプリケーションを制作できるGDKのリリースも、どうやら間近に迫っているようだ。

これまでのところ、GoogleはI/Oカンファレンスなどでは標準のAndroid SDKでのアプリケーション開発を行うようにと要請していた。これによってAndroidの標準的機能を実現するアプリケーションを開発してみて欲しいとしていたわけだ。

それがこの度の本格的なGDKのリリースで、これまでは不可能であったか、あるいは1500ドルのデバイスを壊すことになってもかまわないと考えてハッキングするなどしてしか実現できなかった機能が利用できるようになる。例を挙げれば、GDKによりコンパス、ジャイロスコープ、加速度計などの搭載ハードウェアに直接アクセスすることができるようになるわけだ。さらに、開発者が自前でOpenGLベースのグラフィックをGoogle Glassに直接描画できるようにもなる。こちらの方が開発者に与えるインパクトは大きいかもしれない。現在のところは、HTMLベースのカードインタフェースを利用する以外の方法は提供されていない。しかしGDKの提供開始により、リアルタイムで動作するAR(拡張現実)アプリケーションやゲームなど、Glassのインタフェースをフルに活用するアプリケーションを作ることができるようになる。

これまでにも、公式APIを経由せずに直接制御するようなアプリケーションはあった。それらはMirror APIを利用するものとは全く違う世界を実現するものだ。GDKでいったい何ができるようになるのかについてはGlassを使ったナビゲーション実験の動画などを見てみて欲しい。Glass内蔵のセンサー類とグラフィック能力をフルに活用したアプリケーションとなっている。また既にご覧になった方が多いだろうが、Glassチームを見せてくれる隠し機能(イースターエッグ)も、GDKのポテンシャルを感じさせてくれるものだと思う。

GDKがリリースされれば、またGoogle Glass周りの動きが活発になってくることだろう。公式のAPI経由でリアルタイム顔認識なども行えるようになるわけだ。ネイティブAPIなしでは、Google Glassは「アプリケーションが少し使える、ウェアラブルなGoogle Nowクライアント」と位置づけられてしまうようなこともあった。APIの発表により、ついに本物のコンピューティングデバイスとしての魅力を解き放つことになるのだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)


Google Glassに究極のアプリが登場: 警官,消防士,災害救助などの現場が使用する多用途情報機器へ

Google Glassは、ポケットから携帯を取り出さなくてもTwitterでも何でもチェックできる、というだけのもんではない。もっともっといろんなアプリケーションの可能性がある。今日(米国時間8/19)、公共的通信の安全性に関するカンファレンスAPCOで紹介されたMutualinkも、そんな例の一つだ。それは、警官や消防士や救急隊員などのためのGoogle Glassアプリだ。

このアプリを使って犯罪や事故や災害などの現場の公務員たちが、リアルタイムビデオで現場の状況をストリーミングしたり、重要な文書(ビルの図面、被害者の医療記録など)を送ってもらって見たり、現場の監視・防犯カメラの画像を見たり、などなどができる。緊急時の現場作業員のための究極の情報機器であり、行政無線などが死んでいても本部やそのほかの組織と連絡できる。

このようなアプリには、プライバシー侵犯の懸念がある。最近ではニューヨーク市長のMichael Bloombergらが、警官のユニフォームにカメラを装着することに反対した。ありとあらゆる悪用の可能性があるから、という。しかしMutualinkは、機器のコントロールは最初から最後まで警官等の公務員の手中にあるので、そのセキュリティは保全される、と主張している。

公共の安全を担当する公務員たちがそうやって各現場で使うようになれば、Google Glassにとって大きなイメージアップだ。今後は建築現場などいろんな場所で、搭載ならぬ“頭載”型のコンピュータが一般的に使われるようになるだろうから、見た目にも違和感はなくなる。だからそれは、Google Glassにとって非常に長期的な用途の一つかもしれない。Mutualinkは今すでに、NATOの特殊部隊や、合衆国の国土安全保障省、警察庁、消防庁などにサービスを提供している。つまり、この製品の基盤となるような関係が、すでにあったわけだ。

まだロボコップではないが、一歩近づいたとはいえる。ただし下手をすると現場の人間が情報過剰で身動きできなくなる可能性もあるから、事前に十分なテストと教育訓練が必要だろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google Glassを究極の観光ガイドに変えるプロジェクト、Tourism RadioがKickstarterに登場

Google Glassのもっとも本質的な能力は外出先でいちいちポケットからスマートフォンを取り出さずにユーザーが置かれたコンテクストに応じた適切な情報を提供できるところにある。南アメリカの旅行ソフトウェア開発のスタートアップ、Tourism Radioが、Glassのこの特長を生かしたプロダクトをKickstarterプロジェクトに登録している。これは観光のポケットガイドをポケットから取り出してGlassに移植しようというもので、大いに理にかなっている。

Tourism RadioはすでにiOSとAndroidデバイス向けにいくつもの観光案内アプリをリリースしている。対象は南アフリカを中心とする世界の20都市で、多数の言語がサポートされている。このスタートアップはルノーとランドローバーと提携し、音声で観光案内をする車載のデバイスも提供している。つまりTourism Radioは位置情報と連動した観光案内作成については十分な経験を積んでおり、コンテンツの蓄積もあるわけだ。そのコンテンツをGoogle Glassに適したアプリケーションにするのが技術的な課題だ。

Tourism Radioのプロジェクト・リーダーのChris Goldswainはイギリスで15年のIT系プロジェクト・マネジメントの経験を積んでいる。 ファウンダー、CEO Mark Allewellは元ジャーナリストだ。2人ともGlassには旅行、観光業への応用に大きな可能性があると信じている。

現在、Kickstarterで3万5000ドルの資金調達を試みており、支援者は20都市の案内アプリを得られる。リリース時期は2014年4月を予定しているが、これはもちろんGlassそのものの発売開始時期によって変わる可能性がある。

私自身はGoogle Glassがマス市場を捉えられるかまだいささか懐疑的だが、少なくとも観光情報の提供というシチュエーションでは独自の価値があることは認めないわけにいかない。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


なんとしても今すぐGoogle Glassが手に入れたい? ―友だちの実験参加者に招待してもらおう(ただし枠は1人だけ)

GoogleはGoogleお得意のやり方でGlassの実験参加者を拡大しようとしている。つまり既存の参加者に友だちを招待させるというものだ。 インターネットのベテラン・ユーザーはGmailが当初「招待のみ」でスタートしたことを覚えているだろう。

Glassのオーナーは友だちを1人だけ実験に招待することができるようになった。Zaggのコミュニティ・ブログによれば、現行オーナーには友だちの招待の手順を詳しく説明したメールが届いている。

招待を受けられるのは18歳以上でアメリカに住所があり、サンフランシスコ、ニューヨーク、ロサンゼルスのGoogleオフィスに本人が受取に出向ける者に限られる。この点は最初の実験の参加資格と同じだ。.

Glassは依然1500ドルと高価だが、こうして実験範囲が拡大されるというのは、一般公開に向けて一歩進んだというサインと考えてよいだろう。いずれにせよ一般公開は早くても2014中ということだ。今回の実験範囲拡大はGoogleがベータテスターからのフィードバックをさらに広く収集しようとする努力なのだろう。

接続するスマートフォンとは独立にGlassデバイス上で作動するネーティブ・アプリ開発のためのSDKもさきごろ発表された。いわゆるGlass Development Kit (GDK)はまだ一般公開されていないが、Android SDKをベースにした環境だという。Googleは待ちきれないデベロッパーのためにアイディアをここで試すよう勧めている。Glassの実験参加者は近く多数の刺激的なアプリを試すことができるようになりそうだ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


GLASSTESLAは、Google GlassでTeslaをコントロールできるアプリ。未来のウィザードロボットのように

Google Glassを持っていますか? Tesla〈も〉持っていますか?

イエス? ホントに? いったいあんたは何者? バットマンか?

ともあれ、この2つの贅沢品を合体させるアプリケーションが登場した。Teslaの様々な機能をGoogle Glassでコントロールできる。なぜ? それは・・・

これがそのアプリ、GLASSTESLAで、今のところこんなことができる:

  • 充電までにどれだけ走れるかを教えてくれる
  • 充電のスタート/ストップ
  • ドアやサンルーフが閉じているかを確認し、サンルーフをリモートで開閉する
  • 車への帰り道を教えてくれる。2台目のTeslaを運転中に、1台目のTeslaを駐車した場所を忘れてしまった時、等々。
  • ドアのロック/アンロック
  • ホーンを鳴らしたり、ライトを点滅させたり
  • 車内の温度チェックと調整

アプリを開発したSahas Kattaによると、Teslaの方位コンパスとスピードを読み取ることもできるが、Google Glassの処理が追いつかないため、まだ良い使い道が見つからないそうだ。

アプリはここにある。実際にダウンロード用リンクが必要な人がいたら、是非お伴させていただきたい。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


Google Glass、HDR撮影と音声入力によるキャプション追加に対応

読者の方々の中には、Google Glassを手に入れる機会を得て、そして1500ドルを用意して実際に入手したという人もいらっしゃることだろう。そういう人にとっての朗報が届いた。カメラの性能が大幅にアップしたのだ。

GoogleはGoogle Glass関連ソフトウェアを毎月アップデートしていくことを約束している。今回はその約束の一環として、写真関連で重要な2つのアップデートをリリースしたのだ。ひとつはHDRであり、そしてもうひとつがキャプション追加機能だ。

最近は、スマートフォンでもHDR(High Dynamic Range)写真に対応したものがある。何だかわからずに利用している人もいることだろう。多く実装されているHDRモードとは、露出値を瞬時に複数回撮影を行い、そして明るさのバランスが最適となるような写真を合成するものだ。

これにより撮影の際の状況に応じた写真が撮れるようになる。たとえば暗い部屋の中で写真を撮っているとしよう。するとGlassが自動的にそれを認識して露光量を上げてくれる。またアウトドアで太陽光を強く浴びながら撮影しているとしよう(レンズフレアの発生した写真を撮りたいというケースなのかもしれない)。その場合もGlassが調整を行なって、写真が真っ白になってしまうことを防いでくれる。

また、音声によりキャプションも付けられるようになった。こちらの方はさほど驚くようなものでもないが、しかし非常に重要な機能実装だと言える。これまではGoogle Glassで写真を共有する場合は、ただ単に写真のみを公開する程度のことしかできなかった。しかし今回のアップデートで、公開前に説明を加えることができるようになったのだ。写真をタップして、声によりキャプションを加える。単語が正しく認識されているのを確認して共有するという手順になる。

Google GlassのHDR機能がどの程度のものか、気になる人も多いと思う。適用しないものと、適用したものの比較写真を以下に掲載しておこう。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)


Google、当面の間はGlassを使った顔認識アプリケーションの提供を認めず

Google Glassの普及を目指すのであれば、Google Glassが実現してしまうかもしれない不気味さというのを、丁寧に潰していく必要があるのだと思う。この度Googleが行った発言も、「悪を成さない」という方向から、薄気味悪さを減少させようと考えてのことだと言えよう。

Googleの発言とは、Glass G+ページに掲載された、Googleの公式発言のことだ。Glassを使って、周囲の人々の顔認識を行うようなアプリケーションの開発を認めないとするものだ。

Googleは以前より、現時点での顔認証の実現については慎重な姿勢を表明しており、今回の発言もその線に従うものである。Google GlassのディレクターであるSteve LeeもNew York Timesに対して同様の話をしている。今回のアナウンスによりGoogleは、開発者たちに対しても、顔認証を行わないようにという明確な指示を出したわけだ。

もちろん、Googleが顔認識技術の全てを将来に渡って否定したということではない。顔認識技術を実装する前に、きちんとしたプライバシー保護ルールの成立が必要であると考えているのだ。プライバシー保護ルールの実現はまだ先の話になりそうで、Glassが忘れてしまった知人の名前を教えてくれるようになるのにも時間がかかりそうだ。

今回のアナウンスは、プライバシー保護を訴えていた人にとっては勝利ということになるのだろう。ただ、Glassを常備型情報認識デバイスとして活用することを目指して事業を始めた人々もいた。たとえばサンフランシスコのLambda Labsなどは顔認識および事物認識のAPIの提供を行う予定であるとアナウンスしていた。このAPIを使えば、認識関連のコマンドを簡単に自前のアプリケーションで実装できるようになるはずだった。Lambdaの共同ファウンダーであるStephen Balabanは、GlassのAPIを使って実現できるものである以上、顔認識が明確に禁じられているわけではないはずだとして、一般向けAPIの開発に乗り出していた。しかし希望的観測も潰えることとなったわけだ。新しくなったGlassのディベロッパーポリシーを引いておこう。

カメラおよびマイクを利用して、利用者自身以外の人物の情報を取得するような使い方はできません。即ち、顔認識および声紋認識のようなことを行うことはできません。こうした技術を用いるアプリケーションについては、当面の間は非承認といたします

但し、顔認識などを利用しない形での個人認識については問題ないとしているところもあるようだ。たとえば3月にはGoogleも部分的に資金拠出を行なっているデューク大学のプロジェクトについてのニュースが流れた。こちらは顔を使うのではなく、洋服やアクセサリなどの特徴(fashoin fingerprint)を用いて個人を認識するという技術だ。望むときにだけ外部に対してプライバシー情報を公にすることができるという意味で、こちらの個人認識技術は広く受け入れられ得るものであると言えるかもしれない。個人情報の流出を止めたければ、服を着替えるだけで良いのだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)


Google Glass:この反発の理由は?

Google Glassはまだ正式発売もされていない。にもかかわらず、このGoogle初のウェアラブルコンピューティングの実験はあからさまな反感を買っている。1年前に大々的なハイプをもって迎えられた製品が、ここまで早く愛憎のサイクルに遭遇するのは普通ではない ― まだ数千台しか世に出ていないのに。たしかにわれわれも本誌なりに、あのGlassユーザーたちを “Glasshole”と呼んだりもしたが、反発はいつものテク系インサイダーの域を越えている。

Glassへの反発が初めてメジャーなメディアに流れたのはSaturday Night Liveだったが、先週CNN.comにGlassエチケットに関するこの記事が出た。Glassのように新しいものは、携帯電話が初めて登場した時と同じく議論する価値のある話題だ。しかし、記事以上に私を驚かせたのはそこに付けられたコメントだ。

言っておくが、これはメインストリームのCNN読者だ。テク系オタクではない。中には単なる知識不足によるものや(「先週、地元の中小企業の集まりに行ったが、殆どの会社は既にGlassを全面禁止していた。事務所に持ち込むことさえ許されていない。大半は従業員の要望によるものでそれも当然だ。うちの会社でも禁止した」)、完全に敵対的なものもあるが(「このゴミのおかげで、自分がいつか死ぬことを嬉しく思えるる・・社会はどこへ向かっているのか?」)、多くの人々が、男子トイレで誰かにプライベートな部分を撮影されることを恐れている(「トイレで隣に並んだ男が前を見ずに私とじゃべろうとした時が心配だ」)。

実際、多くの人々が心配しているのはGlassによるプライバシー侵害だ。このデバイスの前面にカメラが位置している事実は人々を不安にさせる。私が思うにGoogleの失敗は、カメラの横に撮影中であることを示すLEDを付けなかったことだ。数週間前、私がGlassを着けてニューヨークを歩いていると、何人かが近寄ってきてGlassについて聞いた。テク系の人間は一人もいなかったが、みなそれが何かをよく知っていた。しかし、4人中3人は私がしゃべりながら録画していると思っていた。Googleは是非これを修正すべきだ。

今月、ブッシュ政権時代の国土安全保障省長官だったMichael Chertoffが、Glassを監視用ドローンと結びつける論評をCNNに書いた:「何百万ものアメリカ人がドローンまがいのものを頭に着けて歩いているところを想像してほしい。そのデバイスは周囲で起きるあらゆる出来事を音声付きで録画する」。Chertoffが米国の空港に全身スキャナーを増やせと言っていた人物であることを思うと、これは皮肉であり最近のアメリカの政治家の特徴である認知的不協和だ。しかし、たとえどんなに根拠がなくても、Glassに関するプライバシーの恐怖を煽っているのはこの種のコメントだ。

もちろん、これら全ては、Glassの能力に対する根本的な誤解によるものであり、しかも実際に試したことのあるライターは殆どないないことがこれに輪をかけている。Glassは周囲の全てを録画することはできない。ビデオ機能は起動されるとデフォルトで10秒だけ録画し、延長したい時はGlassのボタンを手で押す必要がある。しかし、何もかも撮ろうとすればたちまちバッテリーがなくなる。

現バージョンのGlassは、事実上Google Now付の着用可能なブラウザーにビデオと静止画の撮影機能がついただけだ。大部分の写真やビデオの処理はデバイスではなくクラウドで行われる。Glassは、どちらかというと記事やメールやSNSのアップデートを見るためのものであり、写真やビデオをシェアすることがメインではない。

今週、Glass用顔認識APIについて聞いた。今のところそれはリアルタイムで働かないので、サーバーに渡してから結果を受け取らなくてはならないが、この種のテクノロジーが人々を少々不安にさせることは間違いない。

Glassを試した人がごくわずかであるということは、この手の神話が山ほど存在するという意味であり、時間と共に人々はそれを無条件に信じるようになる。Google自身が最初のデモビデオで、実際に今できることよりはるかに多くを見せていたことも問題を大きくした。後のビデオはもっと現実的になったが、人々の記憶に残るのは最初に見たものだ。

結局この早期の、かつ突然ともいえる、Glassに対する憎悪の一部は、それが新しく、限られた人しか持っておらず、見た目が少々奇妙であることにも起因しているが、真の問題は、人々がそれをあなたの右目の上に居座わる小さなプライバシー侵害マシンであると信じていることだ。本当は違うのだが、Googleが録画中を表わす小さなLEDを付けるまで、人々はこの発想を捨てないだろう。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


Google Glassでrootになる方法

Google Glassをrootする方法や、そんなことができるのか、といった議論がにぎやかだ。できることはできる。Google I/O二日目の今日(米国時間5/16)、Hacking Google Glassセッションで、rootになれる方法が公開された。

使えるのはUNIXのFastbootツールのみ、OS Xのは問題あり。公式のネイティブ開発キットも、前に発表されていたように、手に入る。SDKの提供を待たずにアプリをAndroidからGlassにポートしたければ、rootになろう。

これは保証外なので、ご用心を。:

所要時間は10ないし15分、途中でウォーニングメッセージが何回か出る。

以上が終わったら、データパーティション(/data)全体にアクセスできるようになる。rootになったデバイスは、何の役にも立たない。

GlassでUbuntuを動かしたデベロッパがいる。ごく一部のギークしかやらないことだが、けっこう楽しい:

“Glassのチームは、こんなやり方のアプリ構築を推奨しません”、とチームは言った。でもハッキングは、やってみる価値ありだね。rootになると、そのデバイスはGoogleのサポート対象外になるから、何が起きてもGoogleは助けてくれない。それがいやなら、Glassチームはこのデバイスのデバッグモードというものを説明してくれた。それなら安全だ。

入手でき次第、セッションの完全収録ビデオをここに埋め込もう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google Glassでrootになる方法

Google Glassをrootする方法や、そんなことができるのか、といった議論がにぎやかだ。できることはできる。Google I/O二日目の今日(米国時間5/16)、Hacking Google Glassセッションで、rootになれる方法が公開された。

使えるのはUNIXのFastbootツールのみ、OS Xのは問題あり。公式のネイティブ開発キットも、前に発表されていたように、手に入る。SDKの提供を待たずにアプリをAndroidからGlassにポートしたければ、rootになろう。

これは保証外なので、ご用心を。:

所要時間は10ないし15分、途中でウォーニングメッセージが何回か出る。

以上が終わったら、データパーティション(/data)全体にアクセスできるようになる。rootになったデバイスは、何の役にも立たない。

GlassでUbuntuを動かしたデベロッパがいる。ごく一部のギークしかやらないことだが、けっこう楽しい:

“Glassのチームは、こんなやり方のアプリ構築を推奨しません”、とチームは言った。でもハッキングは、やってみる価値ありだね。rootになると、そのデバイスはGoogleのサポート対象外になるから、何が起きてもGoogleは助けてくれない。それがいやなら、Glassチームはこのデバイスのデバッグモードというものを説明してくれた。それなら安全だ。

入手でき次第、セッションの完全収録ビデオをここに埋め込もう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google GlassにFacebook、 Twitter、Tumblr、CNN、Evernoteなどのアプリが揃う

Googleは今日(米国時間5/14)のGoogle I/OのGlassデベロッパー向けセッションで、パートナーのアプリを紹介した。 ハイライトとなったのはFacebookとTwitterだが、これに加えてEvernote、Tumblr、Elle、CNNもアプリを開発した。New York TimesとPathのアプリはすでに公開ずみだ。

CNN

CNNアプリはビデオをGlassに送り込む。またニュースフィードのストリームが閲覧できる。ユーザーがフォローしているカテゴリーで重要なニュースが流れると速報される。この速報は時間を指定してまとめて見ることができる。テキストでの表示に加えてMirrorAPIを利用した読み上げも可能だ。

Twitter

Twitterアプリはツイートのストリームを表示すると同時にユーザーによる投稿機能も備えている。ツイートにはGlassのカメラで撮った写真を添付することもできる。I/OのステージでGlassのデベロッパーでエバンジェリストのTimothyJordanはDM機能の重要性について説明した。注意すべき点はTwitterアプリではメッセージを受け取る相手の選び方だという。デフォールトでは通常のスマートフォンで受け取るメッセージがすべて表示されてしまうのでわずらわしいことになる。

Evernote

「すべてを記憶する」というモットーにふさわしく、EvernoteのGlassアプリはGlassに表示された情報をウェブからであろうとアプリからであろうとすべて保存できる。コンテンツはシンプルなテキストに変換され、1件ごとにカード形式で表示される。

Facebook

FacebookのGlassアプリは基本的に新しい写真共有アプリといってよい。ユーザーは目の前で起きたことを写真に撮って即座にFacebookのタイムラインに公開することができる。またアップロードした後で音声入力によってキャプションや説明を追加することもできる。うっかり間違ってアップロードされた写真は簡単に削除できる。公開範囲も自分だけ、友だちだけ、一般公開などを選べる。

Elle

Elleアプリは見出しを小さなカードで表示するので多数の記事を簡単に一覧できる。関心を持った記事は「後で読む」に指定したり、読み上げさせたりできる。Jordanは「『後で読む』のリストを使って後でユーザーをウェブサイトに誘導するのは良い考えだ」と述べた。

Tumblr

TumblrアプリはTumblrダッシュボードからアップデートを受信する。その頻度は自由に設定できる。またアプリからテキスト、写真、ビデオをアップロードすることも可能だ。

これらのアプリは即日公開ずみ。といってもGlassを所有するExplorerないしデベロッパーの1人でなければならないが。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google Glassはインターネット接続が面倒, メッシュネットワーク(Open Garden)を使えば簡単

サンフランシスコのOpen Gardenは、AndroidやWindowsやMacなどのユーザ同士がメッシュネットワークを作ってインターネットに接続するためのサービスだ。ここが今日(米国時間5/14)、Google Glassもそのメッシュネットワークに加われるようになった、と発表した。Glassのユーザはテザリングプランを使ってインターネットに接続することが多く、そのために携帯のキャリアに毎月20ドルぐらい払うことになるから、メッシュの意義は大きい。Open Gardenを使うと、余計な料金を払うことなく自分の携帯に接続できるようになる。

Open Gardenの協同ファウンダでCEOのMicha Benolielによると、Glassのユーザがインターネットに接続するためには、そのほうがずっと楽である。通常は、WiFiアクセスをセットアップするためにGoogleのコンフィギュレーションページへ行き、GlassでQRコードをスキャンしてWiFiに接続する。家でなら、GlassとスマートフォンをBluetoothで結ぶ方法もある。しかしBenolielによると、OpenGardenなら自動的にインターネットに接続するから面倒な手間がまったくない。

“これからは、Android OSを使ったウェアラブルデバイスがいろいろ出てくるだろう”、とBenolielは言う。“Google Glassもその一つだ。Open Gardenはそういう機器のユーザ体験を強力に支え、機器がインターネットに常時接続しているためのデフォルトのソリューションになりえる”。

CTOで協同ファウンダのStanislav Shalunovも、同じことを言う: “GlassでOpen Gardenを動かし、メッシュネットワークを作れば、Glassの全ユーザが、インストールとか接続とか構成など面倒なこといっさい不要で単純にインターネットを使える。そのためには、Googleがその気になってくれるだけでよい”。今の市場動向の中で、果たしてGoogleがそれを許容するか、それが問題だ。

昨年のTechCrunch Disrupt NYでデビューしたOpen Gardenは、今ではそのソフトウェアを250万あまりのユーザがインストールしている。Open Gardenはまた、KicksendTextMeなどのアプリデベロッパが、そのリーチを拡大するために利用している。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


3週間, Glassの国のアリスになってみた: レンズの向こうに何が見えるかな

Google Glassを3週間あまり使ってみたが、たしかに道具としての実用性はあっても、おもしろいとは言えない。その点では、App StoreがまだないころのiPhoneに、とてもよく似ている

このビデオでは、Glassに関する好悪両様の“早すぎる”評価をいくつか検証してみた。また、Glassから見える視界も収録した。外を歩くこと、メールのアドレスを調べ、メールに返事をして、それからThe New York Timesの最新ニュースを“聞く”、これらはどれも問題なくできる。Googleはこの製品を“calm”(静穏)、つまり、目立たない、気にならない、と形容している。それを使うためにわざわざポケットから取り出す必要がないし、画面をアンロックしたり、何かのボタンをタップする必要もない。

デベロッパがいろんな人気アプリを作り始めれば、Glassの実力が開花するだろう。それまでは、できることと言えばこのビデオでぼくがやってるようなことだけだ。さらに言えば、ぼくができるだけ早く欲しいのは、レシピーアプリだね*。でもこの3週間は、いろんなことが分かって楽しかったよ。〔*: たぶん、料理をしながらGoogle Glassを使いたい、ということ。〕

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google Glassのウィンク機能は本当だった

Google Glassにはウィンクで写真を撮る機能があるという噂が出回っているカーネルソースコード奥深いところにその機能存在することを開発者らが発見したが、殆どのGoogle Glassユーザーにとってこの機能は表に出ていない。

しかし、TechCrunchは複数の筋(当然匿名を希望)が、このウィンク機能は本物であり、初期のデベロッパー版Google Glassを渡された少数のエンジニアが利用していることを確認した。言い換えれば、Glassの第2版デバイスに向けて開発している人々は、この機能には関与していないことになる。

実際、ある筋によるとGoogleがある場所にやってきてソフトウェアのアップデート版を物理的にインストールして設定画面にあるこの機能をアンロックしたという。デベロッパーは既にウィンク機能を利用したアプリケーションを作っているが、GoogleがOSレベルでコマンドを提供することも考えられる。

しくみはこんな感じだ。Google Glassを着用中いつでも、長めのウィンク(Arrested DevelopmentでLucille Bluthが何度もやったように)をすればすぐに撮影できる。

もう1つの情報源によると、実はGlassは利用者のウィンクを認識するよう学習するという。つまり、利用者独自の「ウィンク」をGlassが認識するようツールを較正することができる。意図をもった、命令を与えるまだはきの長さを学習しないと、Glassはまばたきするたびにシャッターを切ってしまう。当然だ。

複数の筋によると、ウィンク機能はGoogleが適正なバージョンのソフトウェアにアップデートすると、設定のオプションとして利用できるようになるという。これはカーネルでも確認できる。コードには”ENABLED”と”DISABLEDのオプションの他、上に書かれた「較正」に関する情報も見られる。

センサー

GoogleはGoogle Glassに使われているセンサーの種類や正確な数を明らかにしていないが、大方は、ヘッドセットの内側部分に赤外線センサーがあり、内部には近接センターが埋め込まれていると信じている。近接センサーはデバイスの「ウェイク」と「スリープ」状態を扱うためにあるとGoogleの公式声明に書かれている。

スマートフォンと同じく、Google Glassは外している時にはスリープして受信を止め画面を消す(カメラボタンはシャッターチャンスに備えて有効になっている)。手に取って頭に装着すると、直ちに起き上って通知その他の受信を始める。

一方赤外線センサーはずっと謎に包まれている。Googleはこれに関して殆ど話していないが、ウェブ周辺の情報源によると、ヘッドセットのつるの中にある未確認の小さなセンサーが赤外線カメラだという。それならGlassはある程度眼球移動の追跡が可能になる。この赤外カメラは少なくともまばたきやウィンクを検知することができ、それ以上の可能性もあることを複数の情報源が明確に認めている。

特許

特許の名称は、「視線追跡情報を利用した画面のロック解除」だ。

この特許は、ユーザーがさまざまな形の視線追跡を使用して、ディスプレイ(ウェアラブルコンピューター機器ではヘッドアップディスプレイと呼ばれることが多い)をロック解除する方法を広く記載している。デバイスのロック解除と写真撮影は別物であり、この特許に書かれたロック解除と、Google Glassの写真用ウィンクコマンドに関する情報も異なる。

しかし、そこで「赤外線」が26回言及され、”HMD”(ヘッドマウントディスプレイ)という用語が100回以上使われているのは注目に値する。さらにはまばたきを解読する能力を確認できる文章も見られる。

この特許を見てみよう。

視線追跡についての詳しい記載はないが、Googleがヘッドマウント式ウェアラブル・コンピューター機器で赤外センサーを使用する意志が再確認できる。一年後、そのデバイスはGoogle Glassと呼ばれている。

次のステップ

Googleがこの機能を広く公開するつもりかどうかは未だに不明だ。

Googleは少数のデベロッパーに「ウィンク」を利用を許しているので、大々的に展開する前のベータテストの伝統を忠実に守っている。実際、現在Glassを着けている人は間違いなく全員がベータテスターだ。

しかし、ウィンクがプライバシー問題を引き起こすのは間違いない。「OK、グラス、写真を撮って」としゃべることがプライバシーの侵害だと感じている人が、知らないうちにグラスオタクに写真を撮られることをどう感じるかを想像してほしい。

一方でウィンクは、あらゆる種類の興味深い利用場面をもたらすだろう。例えば、誰かが発作を起こしたことを認識できるかもしれない。過去に人々は位置情報や防犯カメラやオンラインバンキングを恐れていた。結果は見ての通りだ。

果たしてGlassが飛ぶか落ちるかを判断するにはまだ早すぎるが、ウィンクできることは確かだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


Google以前にも‘Glass’はあった, 2001年に南極で使われていた

Google Glassを実際に使いたい人も、そうでない人も、あの技術に強い印象を受けたことは事実だろう。眼鏡の中にAndroidが動くコンピュータがあり、カメラとワイヤレスの機能もある。ウェアラブルコンピュータ(着脱型コンピュータ)のアイデアは前からあるが、実は南極大陸を探検したあるチームが、今のような流行語になるよりずっと前に、独自の“Glass”を使っていたのだ。

そのチームの経験を記したブログ記事で、Tina Sjogrenが当時を回想している。それはWindows 98が動くウェアラブルコンピュータで、指先で操作するマウスと眼鏡型のディスプレイがあった。まるでそれはGoogle Glassの最初のころのバージョンのようだが、でもそれが2001年に実際に作られて南極で実用されていたことは、技術的に驚異だ。

その”South Pole Wearable”と呼ばれた眼鏡型のデバイスは、まさしく驚異的だ。それは自家製のソフトを使って情報を共有したり、写真を投稿できた。電力は太陽光発電を使っていた。これはGoogle Glassも真似すべきだろう。3Gや4G、Wi-Fiなどはなく、衛星を使った:

フィンガーマウス
リスト(wrist, 腕)キーボード
HUD (VGAヘッドアップディスプレイ, オリンパスEye-Trekディスプレイ)
ウェアラブルWindows 98コンピュータ
デイライトフラットパネルディスプレイ
特製テクノロジベスト(vest)
ショルダー(肩)マウントWebカメラ
Bluetooth近距離ネットワーク
Iridium衛星データ通信
パワーコンバーター
ソーラーセル
音声制御ソフトウェア
ブログソフトCONTACT
画像編集, ワープロ

総重量は15ポンドで、Google Glassの最初のプロトタイプ(約8ポンド)の倍だ。今のGoogle Glassは、ふつうのサングラス並に軽い。

TinaとTom Sjogrenは、南極の雪原をスキーで移動しながら、あらゆる種類の情報を送れる装置を作ろう、と思い立った。移動中の情報をリアルタイムで共有するなんて、当時の人がほとんど考えないことだから、二人の研究開発は今のGoogleがGlassで得ているような関心を、まったく集めなかった。Tinaは次のように言う:

コンピュータをお尻に“着て”、マウスはポケット、そして眼鏡がスクリーンだ。人に見せるためでなく、自分たちのためのやむを得ない選択だった。

彼女はGoogle Glassとふつうの消費者について、こう言っている: “新しい技術は普及に時間がかかることが多いが、Google Glassには将来性があると思う。気軽に意識せずに着脱できることと、便利さが普及の鍵だ。スタイリッシュなデザインと拡張現実のすばらしさ、誰もが好きになると思うわ”。

“今やっと、私たちの時代が来た”

Google Glassの装着感は、2001年にTinaとTomが経験したものとは違う。Tinaの回想では、“ディスプレイは大きすぎて長時間は無理”という。テキストはGoogle Glassと同じくグリーンの文字で表示されるので、視界は妨害されない。しかも、音声で命令できた。二人は、体を温め雨風から身を守るために、それらを着たまま眠ることもあった。2002年に彼らは、人類として初めて、南極の氷冠から写真と音声をライブでブロードキャストした。

Ericcsonが、二人の探検家のスポンサーになった。そのとき彼らは、下のような絵で、彼らのデバイスを“着た”未来の探検家を説明した。

Tinaが今日(米国時間5/8)ぼくに語ったところによると、そのデバイスを作った動機は探検への愛だ。“ソフトウェアとハードウェアのうまい組み合わせを見つけて、探検や軍事や防犯などの特殊な状況で利用してもらうことが、私たちの仕事だった”。南極探検に使ったデバイスは、“探検をしてると、人に伝えたいことが身の回りにたくさんある。でも南極をスキーで踏査しながらライブで送信した人は、それまで一人もいなかった。私たちの経験はGeneral Dynamicsに伝えて、航空母艦の設計にも役立ててもらった”。

Sjogrenたちの冒険旅行から12年後に、GoogleはGlassで、同じく身の回りの世界をよりおもしろくしようとしている。ただし、好奇心旺盛なデベロッパたちではなく、一般消費者への普及がいつになるかは、まだ未知数だ。

TinaとTomから学ぶべきことがあるとすれば、それは、良いアイデアには何年ものちに日が当たることもある、ということ。そしてそれは、年月とともに磨かれ、洗練されていくことだ。

Google Glassは一般のマスコミでも話題になりつつあるが、Tinaは彼女の印象を次のような簡潔な言葉で表現した: “クールね。たぶん、この技術の時代が来たのよ”。それは、かつて、新しい場所で新しいものを見たら、それをリアルタイムでほかの人たちと共有したい、と考えた人だからこそ、言える言葉だ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google Glass、近くiPhoneでもナビゲーションとテキスト・メッセージが可能に

現在、Google Glassでテキスト・メッセージとナビゲーション機能を利用する場合、AndroidにGlassのコンパニオン・アプリをインストールしてペアリングしなければならない。しかし、これはすぐに変わりそうだ。昨日(米国時間5/3)、私がニューヨークのGoogleオフィスにGlassを受け取りに行ったときに担当者から聞いたところでは、これらの機能をどんなデバイスからも使えるようにするために作業が行われているという(コンパニオン・アプリからも独立に使えるようになるのかもしれない)。

今でもGlassはBluetooth経由でiPhoneとペアリングして利用できる。しかしiPhoneユーザーは現在まだ曲がり角ごとに案内してくれるナビという最大のセールスポイントの機能が使えない。地理不案内な場所を訪問したときにこのナビは実に役に立つ。Glassの位置情報機能の見せ場だ。しかし現在はiPhoneからはこの機能が無効にされている。

念のために言っておくと、Glassは独自にインターネットに接続できるという噂をよく聞くが、間違っている。Glassがインターネットに接続するためにはテザリング機能のあるスマートフォンが必要だ。キャリヤ側からみれば、Glassは無線ホットスポット機能を利用するデバイスの一つに過ぎない。そうであれば本来Glassはスマートフォン上のアプリによって機能が制約される必然性はない。ナビとSMSがiPhoneで利用できないのが奇妙だった。

Glassはコンパスは内蔵しているが、独自のGPS受信機は持っていない。GPS情報はペアリングしたスマートフォンから読み出す。Glassソフトウェア現在ベータ版なので、おそらくこのあたりに何らかの問題があったのだろう。ともあれ、近くGlassはペアリングするデバイスを選ばなくなるということなので期待している。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Twitter、公式Google Glassアプリをテスト中

Twitterが自前のGoogle Glassアプリを出すのは時間の問題であることは、Kleiner PerkinsのJohn Doerrが今月のGlass Collective発表の際にほのめかしていた。

公式Twitter Glassアプリからのツイートを発見したのは、面白いことに、最初の非公式Twitterアプリ、GlassTweetを作った男性だった。

ツイートを発信したユーザーに関する情報は、プロフィールからは得ることができず、アカウントも後に下のツイートと共に削除された。

“Twitter for Glass” という表示に注目。これはツイートに使ったアプリを示している。これと同アカウントが後に削除されたことを考え合わせると、誰かがGlassアプリを箱から出すのが少々早すぎたようだ。

私はTwitterに接触したがGlassの計画についての声明やコメントは一切得られていない。Twitter Glassの体験が実際どんなものかは興味深いが、目の前を全ツイートが流れていくのを見たい人がいるとは想像できない。ダイレクトメッセージ、あるいはリプライやメンション、恐らく画像やビデオの共有には使い道があるだろう。

今後数ヶ月のうちにTwitterやFacebookなどの会社から多くのGlassアプリが出てくることが予想される。利用量を増やしユーザーが全く新しい視点をメディアで共有できるようにするために、どうこのデバイスに取り組んだらよいかどの会社も試行しようとしている。
私がいつも言っているのは、コンサート等のライブイベントでGlassを使うのが実に楽しいだろうということで、ポケットから携帯を取りだしたり席を外したりする必要がなくなる。視界と注意を遮ぎることなく撮影できるのは自然だ。

[写真提供:Flickr

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


Google GlassはDroid RAZRやGalaxy Tab 2.0と同じチップセットを使用

Googleは今週の初めにGlassのスペックの一部を明かした方がよいと感じたようだが、しかし同社のこのウェアラブルディスプレイは、5メガピクセルのカメラと16GBの内部ストレージだけでは終わらない。Google Glassにはほかに何があるのか、知りたい人のために、AndroidデベロッパでGlassのエクスプローラーでもあるJay Leeが、彼のプレビュー機をいろいろいじくって、このハードウェアについていくつかのことを見つけた。

Leeがまず確認できたのは、GlassがAndroid 4.0.4 Ice Cream Sandwichで動いていること(CEOのLarry PageはGoogleの最近の決算報告で、Glassは“言うまでもなく”Androidだと言った)。またLeeはチップセットがTexas InstrumentsのOMAP 4430であることを見つけた。このチップセットはMotorola Droid RAZRやSamsungの7インチのGalaxy Tab 2.0にも使われている。いずれも最盛期には優れたデバイスだったが、そこに使われているチップセットはとくに新しいとは言えない。

分からなかったこともある。Leeはプロセッサのクロックを判定できなかった(4430のCPUのクロックは1〜1.2 GHzだが)。RAMは計ると682MBだったが、本当は1GBだろうとLeeは思っている。でも、たかが眼鏡のわりには、上出来のスペックだ。しかも最近あちこちで聞かれる噂によると、意外と簡単にrootになれるそうだ。GoogleのChromeのチームでインターンをしているLiam McLoughinはツイートで、rootアクセスは理論的には簡単なはずだ、と言った。Leeが今回いろいろやる気になったきっかけが、このツイートだった。

CydiaのファウンダでアドミニストレータのJay FreemanがTwitterで公開した情報によると、彼も今rootアクセスへの途上にあり、その現状を示す写真もポストした。今すでに、Glassをプラットホームとして使う企業も現れている(PathとThe New York Timesがその筆頭か)。EvernoteなどもGlass対応をやるらしいが、とにかくハードウェアは相当強力であるし、容易にrootになれるらしいから、GlassはAndroidでいたずらしたい人たちにとっても、よだれが出そうなお品だ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ニューヨークタイムズがGoogle Glass用アプリを公開。ヘッドライン読み上げも

Googleの野心あふれるGlassディスプレイは一般公開まで未だに遠いが、この出来たてホヤホヤのGlassに、第一人称写真撮影以外にできることが増えた。つい先ほどNew York Timeは、独自のGlass対応アプリを公開した。これは野心的ヘッドセットにとって初のインストール可能なサードパーティーアプリだ(厳密にはPathが最初のサードパーティーアプリで、初期バージョンのデバイスにプレインストールされていた)。

New York TimesがここまでGlassをもてはやすのは驚きではない。Googleのデベロッパー担当者、Timothy JordanはNew York TimesのGlassアプリを、オースチンのSXSW 2013で(、最新のニュースや見出しが一定間隔でヘッドマウントディスプレーに表示されるところを披露した講演の全篇はこちら)。ニュースのストリームを追う操作はごく簡単のようだ。頭を軽く傾けると写真や記事本文を見ることもできる。

アプリの設定は簡単だ。上のリンクをクリックするとGoogleアカウントを聞かれる。

準備が完了すると、Glassは時折あなたの耳元でヘッドラインを読み上げる。簡単な記事要約を読み上げる機能もある。日々のニュースを実にいい感じで(妙に侵略的かもしれないが)消費できる。他社も独自のGlass体験を創造することを既に約束している。PathとNew York Times以外に、EvernoteやおそらくTwitterまでもがGoogleの破天荒なデバイスのためにアプリを開発している。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


Google Glass初のイースターエッグを発見―こう操作すると開発チームの360度パノラマ写真が表示される〔ビデオあり〕

Google Glassがより多くのデベロッパーの手に渡るにつれて話題も賑やかになってきた。あるデベロッパーはGlassの面白い隠れ機能を発見した。開発チーム全員の写真だ。

このイースターエッグを表示する手順は以下のとおり。わりあいシンプルだ。

Settings -> Device info -> licensesを表示 ->タッチパッドを9回タップ-> Meet Teamをタップ

下にビデオを掲載した。タップを繰り返すうちに効果音の音程が上がっていくのがなかなかたくみな仕掛けだ。



この写真が面白いのは実は完全な360度パノラマになっている点だ。頭を動かすと動かした方向を見ることができる。ただし頭の動きと表示にずれがあるのでMyGlassのスクリーンキャストで再現するのは少々難しかった。このイースターエッグを隠したのはGoogle Xのソフトウェア・エンジニア、Mike LeBeauだそうだ。 Mikeは以前TechCrunchが掲載したGoogleデモ・ビデオの爆笑NG集に登場している。

Glass開発チームの中央最前列にはGoogleの共同ファウンダー、サーゲイ・ブリンが写っている。

他にもイースターエッグが隠されているに違いないが、この360度パノラマ写真にはびっくりした。こんな機能があったとは初めて知った。現在、Mirror APIではこの機能はサポートされていない。将来サポートされることになったらいろいろ興味ある応用が考えられるだろう。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+