GoogleのPageSpeedモジュールのNginx用バージョンがリリース

GoogleはつねにWebの高速化に真剣だ。2010年には協力者たちのグループを率いてApache Webサーバ用のモジュールPageSpeedをリリースした。そして今日(米国時間4/25)は、同じグループがこのモジュールのWebサーバNginx用をリリースした。NginxはApache同様、オープンソースのプロジェクトで、トラフィック量の膨大なNetflix、Hulu、Pinterest、Airbnb、WordPress.com、Zynga、Zappos、GitHubなどのサイトが使っている。

アルファテストでは、CDNプロバイダMaxCDNが、ページロードタイムの1.57秒減を報告している。バウンスレートは1%減だそうだ。大きな成果ではないように見えるが、一つのサイトで複数のビジターがいろんなことをしてるような場合には、けっこう大きな効果になる。たとえば、誰もかれもがネットしているStarbucksのようなところでHuluを利用すると、わずか2秒の違いでもページやビデオのロード時のいらいらが、かなり減ることに気づくだろう。

このモジュールはGitHubで入手できる。そのオープンソースの開発には、Google、Taobao、We-Amp、それにそのほかの個人デベロッパたちが参加している。

GoogleのMake the Web Faster Team(長いチーム名だ!)のエンジニアJeff Kaufmanがブログ記事で、PageSpeedについて説明している:

Nginxの中で動くngx_pagespeedモジュールは、Webページを書き換えることによって、Webページのユーザへの到達を速くする。具体的には、画像の圧縮、CSSやJavaScriptの最小化、キャッシュの長寿命化など、Webのパフォーマンス面のベストプラクティスの数々だ。mod_pagespeedの最適化フィルタのすべてを、Nginxのユーザも利用できる。

Googleはインターネットの高速化をGoogle自身というより、世界全体のためと考えており、そのためのテストをすでに合衆国の数都市で開始している。この努力には、ほかの企業も参加協力してよいのではないか。Google自身に関しては、Webの高速化はGoogleのCEO CEO Larry Pageのトッププライオリティであり、それはもちろんGoogleの今と将来の全製品に好結果をもたらす。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google Glass初のイースターエッグを発見―こう操作すると開発チームの360度パノラマ写真が表示される〔ビデオあり〕

Google Glassがより多くのデベロッパーの手に渡るにつれて話題も賑やかになってきた。あるデベロッパーはGlassの面白い隠れ機能を発見した。開発チーム全員の写真だ。

このイースターエッグを表示する手順は以下のとおり。わりあいシンプルだ。

Settings -> Device info -> licensesを表示 ->タッチパッドを9回タップ-> Meet Teamをタップ

下にビデオを掲載した。タップを繰り返すうちに効果音の音程が上がっていくのがなかなかたくみな仕掛けだ。



この写真が面白いのは実は完全な360度パノラマになっている点だ。頭を動かすと動かした方向を見ることができる。ただし頭の動きと表示にずれがあるのでMyGlassのスクリーンキャストで再現するのは少々難しかった。このイースターエッグを隠したのはGoogle Xのソフトウェア・エンジニア、Mike LeBeauだそうだ。 Mikeは以前TechCrunchが掲載したGoogleデモ・ビデオの爆笑NG集に登場している。

Glass開発チームの中央最前列にはGoogleの共同ファウンダー、サーゲイ・ブリンが写っている。

他にもイースターエッグが隠されているに違いないが、この360度パノラマ写真にはびっくりした。こんな機能があったとは初めて知った。現在、Mirror APIではこの機能はサポートされていない。将来サポートされることになったらいろいろ興味ある応用が考えられるだろう。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Googleアドワーズ広告のデスクトップとタブレットのターゲティング統合がもたらす影響

米国でいち早く、そして日本でも普及が進むタブレットデバイスですが、Googleアドワーズ広告ではデスクトップとタブレットのターゲティング広告が最近統合されたようです。それぞれに利用シーンが違うといわれることもあるPCとタブレットですが、今回はその統合で起こりうる影響について考えてみた記事を。 — SEO Japan

アップルが2010年にiPadを発売してから三年、タブレットデバイスが急速に広まり、有料検索の分野での、消費者と広告スポンサーの間のインタラクションの仕組みが大きく変わった。

現在、消費者は、地域の会社の情報、製品の詳細およびレビュー、クーポン、そして、競合者に手っ取り早くアクセスする手段として、タブレットに依存している。消費者がタブレットを利用するアプローチにより、グーグルの考え方に大きな変化が生じている。

Google Enhanced Campaigns

イメージ: グーグルのエンハンストキャンペーン用マイクロサイト

有料検索キャンペーンの管理を簡素化し、一方で、検索マーケッターの見解、そして、オーディエンスを没頭させる方法を見直すため、グーグルは2月上旬にエンハンンストキャンペーンを用いて、アドワーズをアップグレードしていた。

グーグル、そして、同社のデータによると、デスクトップとタンブラの間の境界線は曖昧になりつつあるようだ – この2つのデバイスでの検索の行動およびエンゲージメントは、同一化しつつある。そのため、ユーザーに適切な広告を示す上で、場所、そして、機能の重要性はますます高まっている。

それでは、検索マーケッターにとっては、グーグルのデータを理解し、エンハンストキャンペーンを受け入れるしか道は残されていないのだろうか?

グレッグ・スターリングが以前指摘していたように、Marin Softwareのモバイル広告の調査結果は、タブレットおよびデスクトップでの消費者の行動が、徐々に似てきているというグーグルの指摘を裏付けるデータを示していた。しかし、デスクトップとタブレットが本質的に異なり、パフォーマンスにおいて一線を画している点もデータに現れていた。

いずれにせよ、マルチデバイスの部門で成功を収めるには、グーグルが新たに組み合わせたターゲティングの設定を受け入れ、エンハンストキャンペーンの時代におけるこの方針の意味を理解する必要がある。

調査結果

過去2年間、タブレットは検索マーケッターが無視することが出来ないデバイスである点を証明してきた。事実、グーグル経由の有料検索のクリック数は2012年には6%から10.7%に増えており、また、2013年の年末には、タブレットのクリックは2倍近く増し、米国内の有料検索の広告クリック(グーグル)の20%近くを占めるようになると私達は推測している。

これは、消費者が、かつてはデスクトップが幅を利かせていた家の中で、タブレットのデバイスを使って、リサーチを行い、移動中に購入の決定を行うようになりつつあるためだ。

Marin Mobile Report CR by DeviceMarin Mobile Report CTR by Device

タブレット経由の検索クリックのコンバージョン率は、2012年で31%増加していた。スマートフォンとデスクトップのコンバージョン率も、それぞれ9%と7%増加していた。 2013年の12月までには、タブレットでの広告クリックのコンバージョン率は、デスクトップ広告のコンバージョン率を上回ると私達は予想している。また、コンバージョン率に加え、タブレット広告が、デスクトップ広告よりも引き続きパフォーマンスが優れていることも判明している。

Marin Mobile Report CPC by DeviceMarin Mobile Report CPC Change by Device

タブレットでの検索広告に対するクリックスルー率(CTR)は、デスクトップで提供される広告のCTRよりも37%高く、平均的なコスト・パー・クリックはデスクトップよりも17%低かった。この機会に便乗するため、スポンサーは有料検索への投資を増やしており、2012年の年末までに、タブレット広告への投資の割合は10%増え、一方、スマートフォンの広告に対する投資は、初めてシェアを減らしていた。

この調査結果の意味

エンハンストキャンペーンが行われる前は、検索マーケッターはタブレットとデスクトップのトレンドを参考にして、プログラムを最適化することが可能であった – キャンペーンの分割、予算の再分配、キーワードの拡大を全てデバイスごとに実施することが出来たのだ。

しかし、デスクトップとタブレットのターゲティングをグーグルが統合したため、プログラムを最適化するためにマーケッターが喉から手が出るほど欲しい制御と透明性が大幅に失われてしまったのだ。

タブレットは、未来の検索において重要な役割を担うはずだが、デスクトップとタブレットの間の境界線が、グーグルが予測していたように今後も近づき、曖昧になるかどうか、あるいは、交差して、離れていくかどうかは、今の段階で判断するのは難しい。

しかし、グーグルが今後もエンハンストキャンペーンを提供していくため、デスクトップとタブレットに同じように対処しなければいけないことだけは確かである。それでも、この2つのデバイスが同じではない点、そして、ユーザーエクスペリエンスも同じではない点 – 大きなスクリーンを持つデスクトップはマウスを持ち、基本的に1つの場所に固定されているが、タッチスクリーンを持つタブレットは検索の画面が小さく、持ち運びが可能 – を理解しておく必要がある。

弊社のモバイル広告レポートは、ユーザーエクスペリエンスの違いは、広告のパフォーマンスに差をもたらすと言う指摘の正しさを証明している。消費者の行動をあいまいにするグーグルの賭けは、未来に関する不完全なデータに依存している。つまり、エンハンストキャンペーンは、マーケットの需要がより明白になるにつれ、進化していくはずである。

成功を求めて

エンハンストキャンペーンへの移行が現在進行形で行われており、検索マーケッターは、デスクトップとタブレットが統合された取り組みに向けて、準備を整える必要がある。キャンペーンを区別し、デバイスごとにターゲティングを行ってから、デバイスを考慮して最適化したユーザーエクスペリエンスを提供する時代は幕を閉じた。

これからは、検索マーケッターは、デスクトップとタブレットのユーザーを考慮して、キャンペーンとランディングページを最適化しなければならない。今のところ、ウェブサイトに統合するフラッシュの量を制限する(iPadはアドビのフラッシュに対応していない)、または、指でタップしやすいボタンやリンクを統合する取り組みは、今後の有料検索の問題を解決する上で、マーケッターが導入する取り組みの中で特に目立っている。

言うまでもないが、エンハンストキャンペーンは、現在の非常に競争の激しい検索の世界をさらに不安定にしている。マーケッター達は、テクノロジーおよび新たなベストプラクティスにおける調査を続け、首尾よくメディアを運営し、新たに生まれ変わったマルチデバイスの世界で、収益を獲得する必要がある。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Do Tablet Trends Support Google’s Shift To Combine Desktop & Tablet Targeting?」を翻訳した内容です。

PCとタブレット、ユーザーの行動パターンはかなり似通ってはいるようですが、微妙な違いもあり、その差を効果的に活用してきた検索マーケッターにとっては納得のいかない統合だったかもしれませんね。逆にGoogleにしてみれば、統合させた方が結果的にGoogleが望まない広告費の抑制も抑えられ良いのかもしれませんが、、、圧倒的なプラットフォーマーだからこそできることかもしれませんが、広告主にとっては若干怖い部分ですね。日本でもエンハンストキャンペーンの活用が少しずつ進んでいると思いますが、さて検索&ディスプレイ広告はまだまだ進化しそうです。 — SEO Japan [G+]

GoogleドライブにGoogle+アバター、ワンクリック・チャット導入、匿名ユーザーは動物名で表示

GoogleはGoogle+を他のあらゆるサービスとますます密接に連携させる努力を続けている。今日(米国時間4/25)発表されたのは、Googleドライブとの連携だ。

ユーザーがドライブのファイルを開くと、他の閲覧者に対してGoogle+のプロフィール写真が画面トップ右側に表示される。マウスを乗せるとユーザーのプロフィール写真、カバー写真とどのサークルにそのユーザーが入っているかを示したGoogle+カードがポップアップする。〔現在は色分けされた四角形が表示され、マウスを乗せるとユーザー名がポップアップする〕。Googleは「Googleドキュメントを誰と共有しているのかがすばやく確認できるようになる」としている。

またドライブでグループチャットを始めるのが少し簡単になった。画面トップ右側に新設されたチャット・ボタンを押すだけでよい。従来は「他の閲覧者」をクリックするとドロップダウンメニューが開き、一番下にチャットウィンドウが表示される仕組みになっていた。

匿名閲覧者には動物名が付く

匿名のユーザーがドキュメントを閲覧している場合(これはGoogleアカウントを持たないか、Googleアカウントでログインしていないユーザーにリンクを通知して共有した場合に起こる)、 Googleはこうしたユーザーを 「匿名+動物名」で表示するようになった。.”

動物名のリストはきわめて豊富なようだ。Google Operating SystemのAlex Chituが先週試してみたところでは、オオアリクイ、ダイナソー、クラーケン〔海の怪物〕、チュパカブラ〔南米の怪物〕からウォンバットまで多種多様な動物名が表示されたそうだ。

Googleによれば、この新機能はここ数日のうちに全ユーザーに公開されるという。ただし、Chituによればこの機能が当面適用されるのはPDF、写真、ビデオなどGoogleドキュメントのアプリで編集できないファイルのみだという。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google、 インスタント・プレビューの廃止をテスト中。共有、キャッシュ、類似ページはドロップダウンメニューへ

去る2010年、Googleはインスタント・プレビュースタートし、ユーザーは実際にリンクをクリックしなくても、ウェブページのグラフィカルなプレヒューをすぐ見られるようになった。このほど、Googleオペレーティングシステム・ブロブのAlex Chituが初めて見つけたところによると、Googleはこの機能を取り除き新しいドロップダウンメニューで置き換えることを考えているらしい。

おそらくインスタント・プレビューは大ヒットではなかったのだろう。人気機能であればGoogleがやめようと考えるはずがない。ただし、プレビュー以外の便利な機能も隠れることになった。以前はインスタント・プレビューを開くことによって、類似ページを見つけたりGoogle+の共有機能を利用することができた。また、ページのGoogleによるキャッシュを見つける唯一の方法でもあった。

これらの機能は新バージョンにもて存在するが、リンクのすぐ横にあるドロップダウンメニュー経由で利用するようになる。

果たしてこれが単なるテストなのか、Googleがこの機能を完全に廃止してドロップダウンメニューで置き換えるつもりなのかは不明だ。本誌はこの変更についてGoogleに問い合わせているので、情報が入り次第アップデートする。

TechCrunchの検索結果はこんな感じだ(なぜか「類似ページ」は結果の一部に対してのみ表示される)。

【訳注:訳者の日本語環境でも新メニューになっている。なお、廃止されるかもしれないのは「インスタント・プレビュー」であり、リアルタイムに検索結果が表示される「Googleインスタント」ではない。】

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(翻訳:Nob Takahashi)


Google、Appleに競り勝って自然言語処理のスタートアップ、Waviiを3000万ドル以上で買収

Googleはシアトルに本拠を置く自然言語処理のスタートアップ、Waviiを3000万ドル以上の金額(信頼出来る情報源による)で買収した。

WaviiはAppleも買収を試みていたがGoogleが勝った。WaviiはSiri用の自然言語処理による記事要約機能を開発している。ファウンダーのAdrian Aounを始めとする25人のWaviiチームはシアトルを去ってGoogleの Knowledge Graph事業部に参加する。

両社が買収交渉を行なっていることはすでにBusiness Insiderで報じられていた。AppleとGoogleの競り合いに決着がつきこのほど正式調印に至ったものという。今回の買収に先立ってYahooも3000万ドルで自然言語処理による記事要約テクノロジーのSummlyを買収している。

Siri向けに開発を行なっていることを考えると、WaviiはSiriより賢いという評判のGoogle Nowに適合しそうだ。Google Nowはユーザーの置かれた状況に応じて重要な情報を選択する。しかしWaviiのセマンティック知識検索はGoogleが最近右サイドバーに表示するようなったナレッジの情報の精度をさらに改善するだろう。さらにWaviiの自然言語処理による曖昧さ解消テクノロジーはニュースやGlassなどさまざまなGoogleのプラットフォームに応用できる。

買収の時点でWaviiが調達していたシード資金は200万ドルで、Max LevchinCrunchFundSV AngelFelicis VenturesMitch KaporFritz LanmanMax VentillaShawn FanningRick MariniDave Morinが投資している。

われわれはGoogleとWaviiにコメントを求めている。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google Earth Pro 7.1が可視域(ビューシェッド)機能および高度な印刷機能を提供

アースデー(Earth Day)に合わせてGoogleは、Google Earth Proのバージョン7.1をローンチした。Google Earth Proはこの、デスクトップアプリケーションである(Webでない)マッピングツールのプロフェッショナルバージョンだ。新バージョンでは地図作成ツールと印刷ツールが増え、説明文を作ったり、地図を拡大縮小したり、タイトルを加えるなどの作業がやりやすくなった。新たに加わった可視領域ツール(Viewshed tool, ビューシェッドツール)を使うと、ユーザがGoogle Earth上に設定したどんな場所マーク(placemark)からでもビューポイントやサイトラインを計算できる〔三次元的にどの位置/方向からでもそこからの視界/視野像が計算で得られる〕。

Googleによると、ビューシェッドツールを使うとたとえば、新しい建築プロジェクトが周囲に与える視覚的影響(日照など)や、携帯電話用タワーの実際の供用域*などを事前に評価できる。このツールは、その地点からのビューシェッド(可視領域、可視域)をグリーンで表し、不可視域をグレーで表す。〔*: 例: うちはすぐ近くにWiMAXのタワーがあるのに、自宅では可視域不良で利用できない!…近所の家などが邪魔。〕

新たに提供された印刷機能により、ユーザが作る地図のレイアウトやスタイルを詳細にコントロールできる。たとえば、地図にタイトルや説明欄/説明文、レジェンド、北向き矢印などを加えられる。また地図にHTML領域を加えて、そこに画像やテキストやそのほかの情報を置ける。また、それらすべてをPDF化できる。

新バージョンではさらに、ユーザ作成のアイコンやパス(経路)を目立たせるために、ベース画像の彩度を下げたり、モノクロで描いたりすることもできる。

アースデーを記念してGoogleはこの新バージョンを、今日中(米国時間4/22)にかぎり199ドルとする(通常価格は399どる)(プロモーションコード: EARTHDAY199)。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


3Dジェスチャー・コントローラーのLeap MotionをGoogle Earthがサポート


Leap Motionのジェスチャー方式コントローラーの発売まであと1ヵ月を切ったが、アプリサポートに関する情報は殆どない。わかっているのは同社がAirspaceアプリストアの品揃えに注力しているという事実だけだ。しかし今日(米国時間4/22)Leap MotionとGoogleは、Google Earth for Leap Motionテクノロジーを発表した。同機能はWindows、MacおよびLinuxのデスクトップ版Google Earth 7.1(本日公開)以降に内蔵される。

Leap Motionにとってこれは有難い初期ユーザーベースだ。Google EarthはGoogleの統計によると10億人以上がダウンロードしている。Googleのお墨付きは、同社のブランド、Chromeブラウザーを始めとする多様なソフトウェアを開発しているという事実、さらにはLeap Motionの潜在ユーザーに、その機能を試すための非常に現実的かつ自然で馴じみのあるアプリが提供されるという意味で極めて重要な意味をもつ。

しかも、その効果を知るために5月中旬まで待つ必要はない。1万人のデベロッパーがすでにLeap Motionコントローラーのハードウェアを持っている。Leap Motionはデベロッパーに対して、使用体験のYouTubeビデオをアップロードして、#LeapIntoというタグを付けるよう推奨している。ビデオは同社がその技術を見せるためにシェアするプレイリストに掲載される。

Leap Motionは、主要小売店やOEMとの提携など発売前からヒットを飛ばしている。中でもHewlet Packardが将来のノートパソコン等のデバイスに、3Dジェスチャーを内蔵させることに合意したニュースはとてつもなく大きい。しかし、こうした喧伝は同製品が発売時に高い期待をもって迎えられることを意味しており、Googleによる支持表明によってその期待はいっそう高まることになる。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Google Glassの開発環境が明らかに―現状では制限があるものの可能性はすばらしい

先週Googleはとうとうデベロッパー・ガイドその他Glassアプリの開発に必要な文書をリリースした。このMirror APIには完全なAR(拡張現実)アプリの開発を希望していた一部のデベロッパーから失望の声も上がった。しかし現状のままでもデベロッパーは新規、あるいは既存のアプリに今までは不可能だったまったく新しいユーザー体験を提供できるはずだ。

Googleがこのドキュメントを公開して多くのデベロッパーが始めて知ったことの一つは、APIが基本的に伝統的なRESTfulサービスだったことだ。これはつまりGlassに対する操作はすべてクラウドを通さねばならないことを意味する。Glass自身はAndroidで動いているが、現状ではデベロッパーはGlassのハードウェア上で作動するアプリを開発することはできない。開発できるのはウェブアプリだけだ。

Googleがこのような選択をした理由はいくつか考えられる。ひとつにはGlassのバッテリー駆動時間があまり短くならないように配慮したのだろう(Googleでは「ビデオを長時間録画しないかぎり1日もつ」としている)。ウェブアプリであれば、ネコの写真を1秒に1枚送りつけるような振る舞いに及んだ場合、Googleは配信をブロックすることができる。ユーザーの観点からは善悪は決めにくいが、Googleが当面Glass環境にある種のコントロールを及ぼそうとしていることは確かだ。

現在のMirror APIの仕様からすると、スマートフォンならどれでも一般に可能な動作でもGlassでは不可能なものが出てくる。たとえば、上で述べたようにARアプリは開発できない。また音声やビデオをユーザーのモバイル・デバイスからGlassにストリーミングすることも難しい(しかしGlassでもGoogle+のハングアウトは利用可能なはず)。

ウェブアプリであるからには表示はHTMLとCSSを使わねばならない。GoogleはユーザーがカスタムCSSを書くことを好まず、標準テンプレートだけを使わせようとしている。.

しかし全体としてみれば、デベロッパーは昨年Googleが公開したGlassのデモ・ビデオで描かれた機能はすべて実装できそうだ。

Androidデバイスがベースであれば、位置情報利用アプリを開発することも可能だ。ユーザーが画像をサーバに送り、そこでなんらかの処理を行なってからユーザーのGlassに送り返すようなアプリも開発できる。ビデオのアップロードもできる(逆にサーバ側から画像、音声、動画を配信することもできる)。

デベロッパーに(少なくとも現在は)許されていないのは、ユーザーのGlassに広告を表示すること、有料アプリを販売すること(違法なギャンブルアプリも問題外)だ。Glassの当面の市場規模を考えればこうした制限は大きな問題にはならないだろう。おそらくGoogleは将来デベロッパーに対して何らかの有料化を認めるだろうが、Glassプラットフォームに伝統的な広告を表示するのはユーザー体験を大いに損なうだろうから、将来とも許可されないだろう。

Googleは「デベロッパーはGlassが誕生したばかりのプラットフォームであることを強く意識して開発にあたってもらいたい」としている。現にGlassのハードウェアを購入したデベロッパーだけがAPIにアクセスできるのもこうした事情によるものだ。

当面、このAPIFに対してデベロッパーはいろいろな不満のを抱きそうだ。しかしこれは最初の一歩にすぎないことを忘れないyほうしなければならない。Googleは今後もっと強力なAPIをリリースし、また現在のAPIの制限を緩めるはずだ。ネーティブ・アプリが開発できなければデベロッパーが望んでいたようなサービスをすべて提供するのは不可能だ。こうした制限付きではあっても、さまざまな革新的Glassアプリが近く登場することは確実だ。

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Googleのラリー・ペイジ:モバイルアプリは検索にとってさほど害ではない。「情報は見つけられたがっている」

Googleの収支報告を検討する会見で、幹部らはモバイルがどう同社のビジネスに影響を与えるかを問われた ― 検索利用一般、およびGoogleの広告売上・利益それぞれについてだ。

CEO Larry Pageはこれに応じて、モバイルアプリの普及がGoogle検索に及ぼす影響について「必ず」聞かれるが、彼はそれに関して「さほど心配していない」と語った。

「われわれはその問題について長い間検討してきた。そもそも検索は、ウェブオーナーやソフトウェア開発者や他のアプリにとって驚くべき存在だ。一般論として、情報は見つけられたがっている、と私は考えている」とPageは言った。

さらに多くの利用場面がモバイルへ移ることは課題ではあるが、Googleはそれを乗り越えるとPageは言う。

モバイルが同社の利益に与える影響について、最高事業責任者のNikesh Aroraは、Googleの現在のクリック単価といった細部に注目することは、一連の質問を考える上で「誤ったやり方」であると指摘する(彼は以前クリック単価について一般論を語ったことがある)。「正しいやり方」は、「みんなが複数の画面を持っているという新しい現実」を理解することだ。この新しい現実下でGoogleは、一日を通じてユーザーに正しい答を提供する必要がある、そしてもしそれに成功すれば「みんなのパイが大きくなるだろう」とAroraは言った。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Google Glassを受け取ってきた!―ファースト・インプレッション

Google Glassの開発者向けExplorer版を受け取れることになったというメールが来たことは昨日書いた。次は実際の受け取りだ。指定の受け取り場所はマウンテンビューのGoogle本社、ロサンゼルスとニューヨークの支社だ。もちろん遠隔地のユーザーは配送してもらうこともできるが、そんなのはぜんぜん面白くないだろう。

今日(米国時間4/17)、私はマウンテンビューの本社に出向いてGlassを受け取ってきた。その際に簡単な説明があり、デバイスの調整もしてくれた。なお、念のためにに申し上げておくが、この記事はGoogle Glassのレビューでもテスト・レポートでもない。箱を開ける儀式のビデオも載せてない。スペックについてはこちらを参照。そもそも今回配布されたGoogle Glassは一般ユーザー向けの製品ではないので良いとか悪いとかの評価の対象にはならない。購入者はGlassの将来に可能性を見出し、Googleが挑戦する新しいプラットフォームをより深く知ろうという人々だ。

Glassを新奇なだけのオモチャで、今日の世界に特に必要な存在ではないとみなす人々も存在する。一方で、GlassはGoogleはもちろんユーザー、デベロッパーにとって胸の踊る冒険へのドアだと考えるものもいる。私はどちらかといえばこれを新たな冒険の始まりとみたい。このデバイスがわれわれの日常生活、テクノロジー、ひいては社会全体にどんな影響を与えるのか、現在はまだ皆目予測がつかない状態だ。

セットアップ

私がGoogleキャンパスに着くとGlassチームのメンバーが何人か出迎えてくれた。去年のGoogle I/Oカンファレンスでが2000人のデベロッパーがGlassのExplorer版を予約してからほぼ1年経った。今日は待ちに待った日だ。

箱を開けた後、チームのメンバーが正しく装着する方法を教えてくれた。画像が投影されるスクリーン・ブロックは右目の正面ではなく斜め上に来る。その位置は鼻パッドで簡単に調整できる。次に最近リリースされたMyGlassアプリを利用してGlassとスマートフォンをBluetoothでペアリングさせる。ペアリングがすむまでGlassは事実上なんの動作もできない。

次にユーザーはGoogleアカウント(個人アカウント。ビジネス・アカウントは不可。) でログインする。

なお、この記事のスクリーンショットはMyGlassアプリのスクリーンショット・ツールでキャプチャーされたものだ。このアプリはユーザーが見る画像をすべて記録することができる。ペアリング、ログイン、Wi-Fiまたは携帯ネットワークの選定が終わるといよいよGlassを起動できる。

メガネのツルの部分にあるタッチパッドに指を滑らせるとGoogle Nowカード(起動してる場合)、設定、そしてこれがもっとも重要だが、音声コマンドのリストが次々に表示される。「オーケー、グラス」という魔法の合言葉の後に音声コマンドを付け加えることでさまざまな動作が行われる。

音声コマンドで、Google検索、道案内、メッセージ送信、写真やビデオの撮影と再生などが行える。Glassの上部にはビデオや写真の撮影のためのシャッターボタンがある。音声はイヤホンではなく耳のそばのスピーカーから聞こえるが、うるさくなく明瞭だ。

Glassチームは「投影される画像に正しく焦点を合わせることができるようになるまでに少し時間がかかるかもしれない」注意してくれた。Googleの社員の中には慣れるまでに1週間かかった人もいたそうだ。正直に言って、斜め右上を見るというのはわれわれが普段自然に行う動作ではない。しかし私の場合、ちらりと画面を見てから今まで見ていた対象に視線を戻すことが、慣れるにしたがって素早くできるようになった。

早く慣れるコツは、各機能のスクリーンショットをすべて取って、どこに何が表示されるのかよく覚えておくことだ。

Glassはそういうものではない

まずGlassが本来の目的としていないことについて触れておこう。Glassはスマートフォンの代わりにはならない。逆にスマートフォンとペアリングし、さらに携帯電話網ないしWi-Fiに接続しなければ何の役にも立たない。映画やYouTubeのビデオを見るためのデバイスでもない。もちろんコンピュータを代替することもない。スクリーンが小さいから検索結果もフルには表示できない。しかしそのときそのときに本当に必要な情報を即座に得ることができる。

Glassを数時間使ってみたところでは、情報収集を効率化するだけでなく、われわれに起きている間一日中繰り返しやっていることの一部を非常に便利にできるようにすると思う。ただしアプリがほとんどないので具体的な体験として乏しい。現在、デフォールトで連携しているサードパーティーのサービスはPathだけだ。

毎日繰り返しやっている行動というのは、たとえば時間を調べる動作だ。われわれは何回となく携帯電話を取り出して時間を見たり、メッセージが届いていないかとチェックする。誰かと会話しているとき携帯を取り出す動作というのは「これから先30秒かそこらは相手とコミュケーションする気がない」ことを示すものだ。右目の斜め上にスクリーンを装着しているというのも社会性という観点からは同様に問題があるかもしれないが、少なくとも今やっていることを中断せずにもっと短時間で同じ情報を得ることはできる。

Glassを実際に手にすれば、これほど多様な機能がこれほど小さなパッケージに収められていることにあらためて驚くだろう。Glassをかけて外に出ればしばらくの間好奇の視線を浴びることになるだろうか? そうであっても私には気にはならない。しかしGoogleGlassの社会的反響がどのようなものになるかは大いに気になる。しかしこれは一般ユーザーの手に製品が届くようになってから少なくとも数週間しないと判断できないだろう。

Glassの将来

近い将来、Glassにはどういうことができるようになるだろうか? もちろんこれが一番興味ある点だ。先週われわれが報じたように、投資家はGlassアプリのデベロッパーに投資を始めようとしている。病院での医師から学校の教師まで応用は無数に考えられる。

Glassを鼻の上に載せているだけでGoogle+ハングアウトに参加したり、友だちと会話ができてりすれば便利だ。それもその他の応用も、結局はデベロッパー次第だ。もの珍しいオタク・ガジェットに終わらせず、Glassを一般ユーザーの生活を豊かにするプラットフォームに推し進めることができるかどうかはすべてデベロッパーの熱意と創造力にかかっている。もちろん前途には数多くの困難が現れるだろう。一般ユーザーがどうしても欲しくなるキラーアプリの開発が必要だし、価格も中流アメリカ人に手の届く範囲に下がらねばならない。

いずれにせよ今回のExplorer版の出荷は最初の一歩にすぎない。とりあえずハンズフリーで読める料理レシピ・アプリが欲しい。そういった生活を実際に便利にするアプリを開発をしようとするデベロッパーが多数現れることを強く期待する。もちろんそうしたことが起動に乗るまでにはかなりの時間があかかるだろう―実際、私の犬も私のGlassを不審に思っているようだ。

読者がGlassアプリを開発している、あるいは開発に興味を持っているデベロッパーだったら私にお知らせいただきたい

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Googleの2013年Q1決算は悲喜半ば:売上31%増の140億ドル、純利益は33.5億ドル

Googleの最近2回の収支は、直前に起きた予想外の出来事のために普通以上に注目されたが、今日(米国時間4/18)の会計2013年度Q1決算報告は、かつてのようにほぼ予想通りだった。

この四半期、検索の巨人は売上140億ドル(対前年比31%増)、非GAAP利益1株当たり11.58ドル、純利益33.5億ドルだった。

これは概ね順調な結果と言えるが、予測に対してという意味では悲喜こもごもだ。Bloomberg Businessweekが調査した多数のアナリストの意見は、Googleは売上143億ドル、利益10.70ドル/株との予測だった。Googleは利益では上回ったものの売上ではウォール街の期待に沿えなかった。

収支報告前の日々、多くの評論家たちは株主に対してGoogleのクリック単価(要するにGoogleユーザーが広告をクリックする度に広告主が払う金額)に注目するよう促し、Google株価が下落した週からリバウンドするかどうかはこの一つの指標が決定すると指摘する向きもあった。前回Googleが収支報告した時、平均クリック単価は前年比6%減だった。今回はしかし、対前年同期、対前期共に平均クリック単価は4%減だった。これは広告部門がすべて不調だったという意味ではなく、Googleの有償クリック数は対前年比20%増、対前期比3%増だった。

一方、Googleが2012年8月に買収したMotorola Mobilityに関しては、あまり詳しい話はなかった。前年度の第4四半期、この高く買ったハードウェア会社の売上は15.1億ドル(Googleの連結売上の約11%に相当)だったが、それより数字は下がっている。今回Motorola Mobilityの売上はわずか10.2億ドルだったが、過去数ヵ月間同社の携帯電話の出荷が明らかに減少していたことを踏まえると、想定の範囲内ではある。

それでもGoogleのEric Schmidt会長は先週のD: Dive Into Mobileカンファレンスで、次期スマートフォン製品ラインは「画期的」であると発表し、できる限りMotorolaを盛り立てていた。もう少し詳しい情報があってもよかったと思うが(特に収支発表を控えて)、今のところGoogleとMotorolaのハードウェア計画はベール包まれたままだ。CFOのPatrick Pichetteは前回の収支会見の席上、Motorola Mobilityには12~18ヵ月分の作業を要する製品が残っていることを指摘したが、それで来たるべきMotorola X Phoneの噂が鈍ることはなかった。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Google Nexusタブレットの売り上げ推計: Nexus 10は人気薄

Nexusのタブレットデバイスの売れ行きに関して、明確な情報はなく、Google自身も具体的な数字を明かさない。でも業界の観測筋、とりわけBenedict Evansなどは、そのベールをこじ開けてNexusブランドの業界全体における売上ランクを知ろうと努めている。それによると、とくにNexus 10は、他と比べて影が薄いようだ。

このタブレットは、SamsungがOEMとして作り、昨年11月、iPad miniのあとを追うようにして発売された。Evansは、Androidユーザへのアンケート調査やGoogleの開発データなどからの推計として、Nexus 7の現用台数は約680万台、対してNexus 10はその約10%、68万台、という数字をあげている。

Evansも言ってるように、2012Q4の後半2か月という同じ時期に、iPad miniは1000万台近く売れている。また2013Q1における、(miniも含む)iPadの総売上は2290万台である。Evansの数字がそれほど正確ではなくても、Googleの大型タブレットが人気商品にならなかったことは、間違いないようだ。

Googleは、Nexus 10の次世代バージョンをすでに準備中だと言われる。CPUとGPUの性能がアップするらしい。でも、問題の本質は製品の品質ではない。品質を言うのなら、今のNexus 10も十分にすばらしい。とくに、そのほかの大型Androidタブレットと比較した場合には、確実にそう言える。

というか伝統的に、Googleの自己ブランドのハードウェア製品は、一度も市場の売れ線になったことがない。開発の動機がそもそも‘参照設計’(reference designs)であり、OEMパートナーたちに実装例を示すことだ。しかし最近では、Nexus 4のような、うんと安くて高性能なハードウェアが、一般消費者にも受け始めている。でもAndroidスマートフォンが消費者にとって分かりやすくとっつきやすい製品であるのに対して、10インチのAndroidタブレットはいまいち、彼らの明確なニーズに結びつかない。それはGoogleのNexus 10にかぎらず全般的に、消費者の関心が薄い。

Androidタブレットはまだ、成長路線に乗っていない。GoogleのNexusラインはその契機となる製品のはずだったが、でもGoogleが今後、とくにソフトウェアの方面で精一杯努力して、消費者に「これなら欲しい!」と思わせる製品を出さないかぎり、それは無理だろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google、Chromeブラウザーの警告を強化。悪質な機能拡張のインストールを阻止

近くChromeは、ブラウザーの拡張機能の取扱いを変更する可能性のあるソフトウェアをダウンロードしようとするユーザーに警告を与えるようになる。具体的にこれは、ユーザーの知らない間に悪質な拡張機能がインストールされるようにするプログラムを監視する同社のセーフブラウジングシステムを強化するものだ。新機能は今後数日以内に配布される。

昨年12月、すでにGoogleは拡張機能のサイレントインストールをデフォルトで無効にしている。今日の発表によると、この保護機能を有効にすることによって「Chromeに明らかな性能改善が見られユーザー体験も改善される」。

新機能はこれを基点に、悪質な機能拡張がブラウザーに侵入するのを未然に防ごうとしている。

Googleによると、新機能は「Chromeが機能拡張を配布する標準的しくみを侵害するコードを識別し、そのコードがマルウェアである旨をユーザーに警告する」。これらの悪質な機能拡張の大半は、サイレントインストール・ブロッカーを回避しようとする。ひとたびここを通過するとユーザーは機能拡張のアンインストーラや無効化ができなくなる。コードはChromeの設定を操作してブラウザーがサイレント・インストールを再び許すように変更すると共に、付随する悪質な機能拡張ももちろんすぐにインストールしようとする、とGoogleは言っている。

「最新の対策」は、この種の悪質な機能拡張を検知してブロックするとGoogleは言っているが、方法の詳細は明らかにしていない。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Google、モバイル検索の高速化・高機能化を画策中 ― 検索ヒットサイトの詳細リンクや検索結果画面内での情報表示機能を提供中

Googleが検索中に利用する新機能を発表した。モバイル環境からの検索が非常に便利になるものだ。すなわち検索結果の詳細をすぐに確認し、表示されている結果内容を確認すれば良いのか、それとも検索をやり直した方が良いのかを判断することができる。

今回リリースした機能により、この1年で30%高速化したモバイルネットワークにおける検索速度を向上させることができる。その機能とは検索にヒットしたサイトの下位リンクを表示するSitelinkと、そして検索画面から離れることなく内容を確認することができるQuick Viewだ。

たとえばRotten Tomatoes(映画レビューサイト)を検索すると、通常の検索結果の下に上映中の映画情報を表示するである「In Theaters」などのリンクも表示される。映画のレビューを見たいのではなく、映画情報を確認したい場合には、このリンクをクリックすることで直ちに必要な情報にアクセスすることができるわけだ。検索結果からは何度か画面タップを繰り返すだけで、本当に必要な情報を提供しようとしているわけだ。

また「Quick View」という機能も提供している。これはWikipediaからの情報を検索画面に居ながらにして確認できるようにする機能だ。たとえば「ポーカーの役」(Poker hands)などと検索してWikipediaからの情報を確認し、チートシートとして利用できるようになるわけだ。

Quick Viewボタンをタップすると、下図のような画面がオーバーレイ表示される。

Googleによれば、この新機能はあくまで試行的なものであるとのこと。Quick Viewは現在のところWikipediaからの情報しか表示することができない。表示までにかかる時間は100ミリ秒程度であるとのこと。Google.comで英語による検索を行なっている場合のみに利用することができる。Wikipedia以外のサイトにも対応準備中で、さまざまなサイトのウェブマスターにも呼びかけを行なっている。このQuick Viewに対応する方法については、こちらからサインアップすることで得ることができる。

Google版のSiriとも言えるGoogle Nowの利用者が増えるに従って、情報検索の有用性向上を希望し、検索時の状況に応じた結果が得られることを期待する人が増えてきている。Googleも、よりよい検索結果を提供できるように努力を続けている。今回追加した機能を向上させ、適用範囲を拡げることにより、たとえば「ジュラシック・パーク3Dはどんなものだろう?」などという検索クエリーに対し、通常の検索結果にあわせて、チケット販売やレビューサイトの情報を広告として掲載していくことを狙っているのだろう。

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(翻訳:Maeda, H)


古いWebアプリを自動的に古いブラウザで開ける–Chromeの企業ユーザ向け設定

Googleが今日(米国時間4/16)加えた新しい機能により、Google Apps for Businessのユーザは、Chromeブラウザを企業にとってもっと使いやすくできる。Google Apps for Businessと〜〜for EducationのためにGoogleがクラウドから提供している管理ツールによりITのアドミニストレータは、標準のGoogle AdminパネルやWindows Group Policiesから、100項目以上のChromeのポリシー(方針項目)やプリファレンス(選好項目)をカスタマイズできる。

さらに、Googleが今日新たにローンチしたChromeのエクステンションにより企業は、昔のブラウザを必要とするサイトを見るために自動的にレガシーブラウザに切り替えることができる。それらのサイトは、ITの管理者が定義する。Chrome Frameを使うとChromeのレンダリングエンジンを古いブラウザで使えるが、Googleの今日の注記では、“Legacy Browser Supportがあることにより企業のITアドミンは〔安心して〕現代的なWebへの完全移行ができる”、という。

Chrome for Businessのクラウド上の管理システムは、 Google Apps for Businessと〜〜for Educationの全ユーザが利用できる。そのポリシーの設定は、Windows、Mac、そしてLinux上のビジネスアカウントでChromeにサインインするユーザに自動的に適用される。

その企業のChromeユーザに対しては、どこでChromeを使っていても同じポリシーにより、IT部門が決めたWebアプリケーションやエクステンション、スタートアップのURL等のセットアップが行われる。さらにITの管理者は、WebGLコンテンツの視聴や共有の可否、セーフブラウジングモードの設定、シークレットモードの設定、画像を見ることの可否など、より詳細なセットアップもできるし、またURLのブラックリストによる管理もできる。

Googleは今日の発表声明の中で、“Webとブラウザは最近の20年で大きく変わった”、と言っている。“Chromeブラウザは現代のWebで可能なことの範囲を継続的に拡大しつつあるが、そのイノベーションはどこにいる誰にとっても、とりわけ職場において、可利用にならなければならない”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google Glass、Explorer版は配達もしくはGoogleオフィスでの受け取りを選択可

昨年のGoogle I/OカンファレンスでGlass Explorerプログラムに申し込んでいた人は、ついにGoogle Glassを本当に手にすることになる。いよいよ自分で使ってみることができるようになるのだ。

まだ情報の届いていない方もいるかもしれない。しかしGoogle Glassは、いままさに発送待ちの段階となっている。

具体的な手順を説明しよう。まず下に掲載しているメールが届く。文中で消してあるところには電話番号が書いてある。そして登録コードと、事前に同意すべき「Glass Safety Notices and Terms of Sale」(安全上の注意と販売規約)が記されていた。

Glass Explorerプログラムに申し込んだ人に発送した前回のメールでは、プレオーダーの数は2,000個だとのことだった。そして私のオーダーナンバーは933だった。番号順に処理しているのだとすると、結構な速度でバックオーダーを処理しているようだ。もちろん何人かは1500ドルの価格にオーダーを取り消したかもしれない。しかし申し込みをした人のほとんどが実際に購入するものと思われる(UPDATE:番号順に処理しているというわけでもないらしい)。

メールに記された番号(上の写真では消してある)に電話すると、登録コードを尋ねられる(オーダーナンバーではない)。あとはとんとんと手続きが進み、Glassを取りに行くか、それとも出荷してもらうかを選ぶことが出来る。但し、残念ながらTangerineとSkyは既に在庫切れとのことだった。私はグレイ系のShaleを選んだ。

Glassは明日、マウンテンビューのオフィスに取りに行くこととした。受取可能な場所はマウンテンビュー、ニューヨーク、ロサンゼルスなどがあるが、いずれの場所でもGlassチームのメンバーがフィッティングを行なってくれるのだそうだ。おまけにGlassの使い方に関する説明も受けられるのだとのこと。「よろしければお友達もご一緒に」とのことだった。

電話の応対も親切で、Glassを入手できることになった私におめでとうを言ってもくれた。このわくわく感と、そして最先端のデバイスを手に入れるために、まあ安くはない金額を支払うことにはなるわけだ。

既にGlass Mirror API開発者ガイドが公開されていて、APIを利用した開発が行えるようになっている。デバイスが出まわれば、多くの開発者たちがアプリケーション開発に乗り出すに違いない。シリコンバレーの有名VCたちも投資の機会を虎視眈々とうかがっているところだ。個人的にはレシピアプリケーションを作ってみたいと思っている。材料をいじりながらレシピ本のページをめくる必要がなくなり、とても便利なのではないかと思うのだ。

Google Glassが、今後どう成長していくのかはわからない。一般の人も欲しがるのかどうか疑問を持つ人もいる。どれくらいの頻度で用いられるようになるのか、また、カメラが装備されていて、ネットにも繋がったメガネを付けた人の前にいることに耐えられるかどうかも問題だ。とにもかくにもGlassは人の興味をかきたて、ぜひとも欲しいという人が少なからず存在する。そしてGoogle Glassを装着して動きまわる人が、2000名程度世の中に出てくるわけだ。

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(翻訳:Maeda, H)


Google調査レポート:モバイル環境からのウェブ閲覧速度は12ヵ月前比で30%向上

この12ヵ月でモバイルデバイスからの閲覧速度が飛躍的に向上しているようだ。Googleのレポートにデータが記載されている。それによれば平均的な読み込み速度ではデスクトップ環境とも同様のレベルに達している。1年前と比べると30%の高速化がみられるそうだ。ちなみにデスクトップの方は、12ヵ月前との比較で、さほどの速度向上はみられない。但し、この12ヵ月でウェブページのサイズが平均で56%重くなっているというデータもあり、それを考慮にいれればなかなかのことであるとも言える。

このデータは、Google Analyticsのサイトの速度レポートから集めたものだ。データをGoogleに送信するかどうかはオプトインで選択するようになっている。非常に多くのサイトがGoogle Analyticsを利用しており、今回のレポートについても全体的なウェブ動向の実態を反映するものだということができよう。

モバイルでの速度が向上したのは、ブラウザ性能の向上、デバイス自体のパワーアップ、さらにLTE/4Gネットワークの普及によるものということのようだ。1年前の調査ではモバイルからのブラウジング速度はデスクトップの1.5倍ほどということになっていた。

ところで、ページの読み込み速度がもっとも高速だったのは日本だという結果が出ている。続くのはスウェーデン、ポーランド、そしてアメリカという順だ。デスクトップについても日本とスウェーデンがリードしており、それにカナダとアメリカが続いている。

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(翻訳:Maeda, H)


Google Glassは次のアップル・ニュートンである

アップルのニュートンといわれても知らない人の方が多いかもしれませんが、Appleが1990年代に発表し商業的に大ゴケした元祖PDA(この言葉さえも死語化しつつありますが)です。最近話題のGoogle Glassについて同じ運命を辿ると考えているアンドリュー・チェンの意見を今回はご紹介。さてあなたはどう思う? — SEO Japan

オタクたちはGoogle Glassに夢中になっている
最近、私はこんなことをつぶやいた

私はGoogle Glass懐疑派だ。私と同感の人は?

なんと、ほとんどの人がGoogle Glassが素晴らしいものになると考えていることが判明した。実のところ、私はもっと偏らないと思っていたので、これには驚いた。しかし、人々は具体的な使用例よりもGlassのアイディアにワクワクしていたことが分かった。そして、私もこの製品カテゴリについてはワクワクしているが、V1は失敗かもしれないと考えている。

Google Glassは新しいアップル・ニュートン
いつの日か装着可能なコンピューティング眼鏡は最高のものになるかもしれないが、私は、Google Glassはアップル・ニュートンのようになるだろうと確信している―時代のだいぶ先を行き、リリースから10年後に誰かが異なるデザインを使用してそれを主流にする方法を解明するであろう先見の明のある製品だ。V1が優れているかどうかに関係なく、装着可能なコンピューティングへの投資は間違いなくエキサイティングだ。オタクがサイボーグになる夢を叶えるためにしたがらないことなんてあるだろうか?数回のイタレーションで、この業界は素晴らしいV5を世に出すだろう。iPhoneやiPadが次第にニュートンの夢を叶えたのと同じ方法で。そうなることを期待しよう。しかしそれと同時に、私はGoogle GlassのV1には楽観的ではない。

スマートフォンより良いのか?
私の懐疑的態度は1つの考えに根差している:1,500ドル(あるいは1,000ドル、あるいは500ドルでも)出すなら、Google Glassはスマートフォンよりもかなり優れたタスクを果たさなければならない。そして、今後2年以内には、同じタスクを遂行する装着可能な時計のような他の多くのデバイスとも競争しなければならないかもしれない。そして私は、その価格に値するタスクがあるということに懐疑的だし、主な入力として音声を使用することがインターフェース全体を操作するのに十分に優れているということにも懐疑的だ。

カッコいいと思う以前に、あなたはこんな質問をしなければならない:

Google Glassは実際にどんなタスクでスマートフォンよりも優れているのだろうか?

私はこれを成功させる十分な使用例があるとは思わない。

使用例を見てみよう
これに関する1つのデータポイントは、彼らが紹介している使用例の全てを見つけ出すために最近のGlassのマーケティングビデオを見ることだ。しかし、素晴らしいアクロバティックで美しい景色は全て無視して、人々が実際にこのUIを使用しているものにだけ焦点を合わせるようにしよう:

使用例のリスト
人々がGoogle Glassを使ってやっていることのリスト:

  1. 時間を見る
  2. 動画を録画する
  3. 声を介してメッセージを送信する
  4. ビデオカンファレンスを始める
  5. Google画像を検索する
  6. 天気予報をチェックする
  7. 写真を撮る
  8. 地図で道順を教わる
  9. フライトの詳細を獲得する
  10. “美味しい”をタイ語に翻訳する
  11. Wikipediaで何かを調べる
  12. 写真を共有する

(もちろん、注目すべきは、彼らがこの新しいデベロッパープレビューを作っている理由の1つが、もっとたくさんのアプリが作られるためであるということだ―しかし、もしそうなら、それは使用例を探している空想的なテクノロジーである。)

Glass VS.携帯電話(またはその他の安い装着可能デバイス)
上記の使用例にある最大の問題は、ポケットに入れて持ち運ぶコンピューターよりも顔に装着するコンピューターの方が目覚ましく優れているわけではないことだ。これらの大部分は、天気や時間をチェックするなど、基本的にはすでに携帯電話ですることができる簡単なことだ。音声入力はまだ能力が低いため、何かを検索することやメールを送信することなど、いくつかのことは悪化すると私は確信している。そして、POV写真を撮ることや地図を調べることなど、Glassがより良い体験を提供することができることがちょっとはある。それらで十分なのだろうか?

主要入力としての音声は最低
特に私は主要入力としての音声に懐疑的だ。それは、アップル・ニュートンをダメにした酷い手書き認識と同じように、この製品をダメにすると思う。音声入力の最先端は、はっきり言って、AndroidでもiOSでも酷い。あなたは音声を介して“OK”もしくは“家に帰る”というメッセージを作ろうとしたことはあるだろうか?特にうるさいカフェやバスの中では?それは、自分がしたいことをするために自らのデバイスを説得しようとしたり、繰り返し独り言を言っている狂った人のように見える。

(これを体験するには、しばらくの間携帯電話にタッチしないで全てのことをするというのをやってみることだ―超イライラして、長くは続かない。)

Glassの一部としてリリースする新しい魔法の音声機能があるのかもしれないが、同時に、彼らはまずは5億台のAndroidデバイスにそれを導入するのではないだろうか?そして、もしスマートフォン上でその魔法の音声機能が良くなれば、Glassと対比してそのデバイスを使用するという差別化を蝕まないだろうか?

上手くいくことを願っている
結局のところ、私の言いたいことは、全てがうまくいくことを願っているということだ。私はまだGoogle Glassを使ったことがないし、それを試すのをとても楽しみにしている。それが機能することを願っている。しかし、装着可能な眼鏡のアイディアに熱狂するよりは、実際の使用例を開発することについて話し始めることが大切だと思うのだ。人々はどのようにしてこれとやり取りし、素晴らしい体験をするのか?特に私たちが持ち歩いている携帯電話、時計、Fitbit、Nikeブランドなどの他の装着可能なコンピューティングデバイスの状況を踏まえて。そして、それらは、単に素晴らしいガジェットを作るだけでなく、次世代のデバイスを推し進めるために私たちが回答すべき質問なのだ。


この記事は、@andrewchenに掲載された「I’m a Google Glass skeptic and think it’ll be the next Apple Newton」を翻訳した内容です。

単純にダメ出しした話ではありませんが、確かに現状は期待値の方が高いですよね。私も夢がある製品とは思うものの、一部の新し物好き(私も一応買うと思います)を除けば余り大流行するイメージはありません。とはいえ、こういう試みを通してこそゲームチェンジャー的な製品も産まれていくのでしょう。iPhoneにしたって、今思ってみれば当時嘲笑されたニュートンの失敗で多くを学んだ結果といえるかもしれないわけですし。その意味では、Google Glassをアップル・ニュートンに比較することは、実はとっても褒め言葉だったりするのかもしれませんね。さてあなたはGoogle Glassを使ってみたいですか?いつの日かスマホを超える存在になると思いますか? — SEO Japan [G+]

米国トップ100ブランドの大半がGoogle+とYouTubeを活用中

イマイチ日本で活用が進まないGoogle+とYouTubeですが、米国ではトップブランドの多くが活用する定番ソーシャルプラットフォームとして人気を博しているようです。今回は最新の調査に基づいたGoogle+とYouTubeの活用状況に関する分析記事をサーチエンジンランドから。Google+はSNS、YouTubeは動画という観点から読めば日本でも参考になる点は多そうです。 — SEO Japan

トップ 100のブランドの4社のうち3社がグーグル+に登録しており、今後、大きく成長していくだろう。一方、ユーチューブに至っては、一流ブランドの85%が利用しており、グーグル+とユーチューブを合わせると、グーグルにとって、検索とソーシャルメディアの双方で大きな戦力になる。

2011年6月に立ち上げられて以来、グーグル+の成功/失敗に関する記事やコラムが投稿され、調査や投票等が行われてきた。グーグル+は、検索およびソーシャルメディアにおいて高まりつつある、本質的な特徴を示している。また、利用者が増えるにつれ、検索とソーシャルの取り組みを統合および調整する必要性も高まっている。グーグル+がついにメジャーのマウンドに立とうとしている。

Google + Millionaire

 

昨年の12月、5億名がグーグル+にアップグレードし、2億3500万名が頻繁に利用し(グーグルプレイでアプリを+1する、Gメールでハングアウトを行う、検索で友達とつながりを持つ等)、そして、1億3500万名が積極的にストリームを活用しているとグーグルは発表していた。

今回の投稿では、グローバルブランド トップ 100によるソーシャルメディアの利用を測定する際に得た、見解およびデータを紹介したいと思う。この中には、アップル、BMW、レッドブル、そして、サムソン等の企業が含まれている。また、データには、ユーチューブがソーシャルネットワークとして機能する仕組みに関する情報も盛り込まれている。それでは、BrightEdgeによる「トップ 100 ブランドソーシャルシェア」調査のデータおよび見解を紹介する。

Since December 2011 Google+ has 94X followers

Google+ Growth

グローバルブランド4社のうち3社はグーグル+のアクティブユーザー

グーグル+はメジャーなソーシャルネットワークとしての地位を確立している。一流ブランド100社の大半(3/4)がグーグル+を積極的に活用している。ブランドがユーザーと交流を行うにつれ、迷っていたブランドがグーグル+で強固な存在感を示す取り組みに乗り出すようになるだろう。

トップ 100ブランドの多くは、グーグル+が効果的なソーシャルメディアである点を認識し、このメディアを通して、既存のユーザー/顧客、そして、ユーザー/顧客候補の人達との関係の構築および強化する取り組みを継続的に行っている。グーグル+は、ブランドの価値を大幅に高めることが可能な優れたメディアである。また、費用効率が高いだけでなく、ユーザーとのコンスタントな会話を促す効果も見込める。これは、ブランドの製品、機能、そして、サービスに関する最新情報をオーディエンスに知ってもらう上で欠かせない。

ブランドの20%がホームページとグーグル+のページにリンクを張る

今年に入って、企業(ブランド)名に対する検索を行うと、グーグル+のページがSERPに現れる確率が高くなっている。これは昨年大幅に変化した分野であり、現在、5社のうち1社のグーグル+のページがSERPに現れる。ブランドがグーグル+のユーザーを集めるにつれ、ブランドのグーグル+のページはさらに検索結果での存在感を高めていくと思われる。

また、現在、マーケッター達は、グーグル+を積極的にブランドのホームページに統合しており、そのうちの25%は2012年にプロフィールへのリンクを掲載していた。10社のうち3社は、グーグル+のプレゼンスをウェブサイト上にプロフィールページへのリンクを掲載することで、宣伝している(メルセデス、日産、サムソン)。このような取り組みが昨年の時点では見られなかった点を考慮すると、今年はさらに多くのブランドがグーグル+を活用するようになると思われる。

Google+ in SERPS

グーグル+を積極的に利用するブランドの59%が投稿を通してユーザーと交流

グーグル+をアクティブに利用する75社のブランドのうち44社は、2013年2月の時点で、ユーザーに投稿を提供していた。このデータは2月8日から16日の期間を対象としている。

このデータは、ブランドがオーディエンスに夢中になってもらうことの重要性を理解しており、ユーザーとのこのような関係を促進および発展させるプラットフォームとして、グーグル+の人気が高まっていることを示唆している。

グーグル+を利用するトップ 10のブランドがフォロワー5人中4人を占める

2090万人のフォロワーの大半を、トップ 10のブランドが独占しており、78%を獲得している(1630万人)。現在、最もフォロワーが多いのはH&Mであり、249万人のフォロワーを抱えている。これは想定の範囲内である – 前回の「ソーシャルシェア」調査を行った際も、同社は一貫してユーザーを夢中にさせてることに成功していた。

Google + Users - Brightedge

 

さらに、以下の表には、グーグル+のファンを2013年になって増やすことに成功したブランドがリストアップされている。これは初回のスキャン(2013年1月9日)と最新のスキャン(2013年1月16日)の差を反映させたものだ。この表を見ると、累計に対して、現在のブランドのパフォーマンスを把握することが出来る。

トップ10入りした10社のうち9社がこの表にリストアップされている点は興味深い。最新の表では、サムソンに代わり、ザ・ホームデポがリストアップされている。

 

top 10 google = brands - brightedge

 

このランキングでは、BMWが77000名の新たなファンを獲得し、1位に輝いている点も注目に値する。

ソーシャルメディアにおけるグーグルの地位を固めるユーチューブ

youtube-logo(2)ブランドとの関係を重要視されることはないものの、ユーチューブは、顧客との交流を求める企業にとって有料なツールになりつつある。

グーグルに従属するユーチューブは、個人のつながりを構築する強力な手段として、トップ 100のブランドにその実力を認められている。先日も、グーグル+とユーチューブの統合が強化されており、2013年、両者がさらに成長すると考えられる。

ブランドの87%がユーチューブチャンネルを持つ

ブランドの87%は公式のユーチューブチャンネルを持ち、ファンとの交流を行い、大勢の視聴者に接触している。トップ 100のブランドの動画の視聴回数を合わせると、31億5000万回に到達する。

最も視聴回数の多いブランドはグーグル

ユーチューブに関してはグーグルとレッドブルがずば抜けている – グーグルは7億1800万ビュー、そして、レッドブルは5億3500万ビューを獲得しており、視聴者の注目の獲得に関しては、競合者を大きく引き離している。3位は1億6000万回視聴されているサムソンであり、グーグルの視聴回数と比べると、4分の1に満たない。

トップ 10は、予想通り、、BtoCのブランドが独占していた。このような企業は視聴者候補と直接的なつながりを既に築き、このつながりを使って、ユーチューブでファンを魅了している。

ユーチューブのメリットを活かしたいなら、トップ 10の企業の取り組みを参考にするべきである。

ユーチューブで視聴回数が多いブランド トップ 10

Top 10 YouTube Brand Subscibers

Top 10 Most Subscribed Brands On YouTube

Top 10 most subscribed brands Youtube

レッドブルは、今回も登録者数の部門で1位をキープしている。グーグルとアップルはそれぞれ2位、そして、3位につけている。サムソンは、初登場5位を記録している。また、ノキアは5位から6位に、そして、前回8位だったBMWは7位に、前回7位だったブラックベリーは8位に順位を変え、マイクロソフトは6位から9位に、そして、コカコーラは9位から10位に後退している。前回10位であったホンダはトップ 10から漏れ、11位に順位を下げている。

まとめ

グーグル+は、ブランドおよびユーザーの双方において、引き続き右肩上がりで成長している。現在、ブランドは、グーグル+がブランドにもたらす大きな機会を理解している。そして、好きなブランドの進展および発展を追跡するメディアとして、ユーザーはグーグル+に引き寄せられている。2013年1月9日から2013年2月16日の間、ブランドのグーグル+ページは、合計で新たに59万7090名のファンを獲得していた。

グーグル+ページとホームページにリンクを張るブランドは、定期的に投稿をアップデートすることで一貫してユーザーを魅了しており、今後もグーグル+を利用する大きな見返りを受けていくのではないだろうか。

大勢のユーザーが、今後もユーチューブをソーシャルメディアとして利用していくだろう。ユーチューブの視聴回数は、驚くべきペースで増加を続けていくはずだ。事実、全ブランドの視聴回数を合計すると、32億回を超える。

大幅に勢力を拡大するツイッターとフェイスブックと並び、グーグル+はメジャーなソーシャルネットワークとしての地位を確立しつつある。それぞれ異なるメリット、そして、デメリットを持っている。そこで、ブランド、オーディエンス、検索、そして、ソーシャルメディアの目標に応じて、全てのネットワーク上のアクティビティのバランスを取る努力は、2013年の検索およびソーシャル戦略の重要な要素の一つである。

ユーチューブとグーグル+の製品を通じて、グーグルは、グローバルブランド、そして、ユーザーのニーズを満たす効果的且つ双方向的な環境を作り出すことに成功している。

さらに詳しい情報および分析データが必要なら、「ソーシャルシェア」 – 2013年1月版をここから無料でダウンロードしよう。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「3 Out Of 4 Top 100 Global Brands On Google+, YouTube Use At 85%」を翻訳した内容です。

参考というか、米国ブランドはSNSや動画を積極活用しているな、、、と改めて思わされる記事でした。日本はGoogle+はSEOに効果があるかも、みたいな話もある割には余り普及が進んでいない気もしますが(私もやってませんが・・・)Facebookで十分という感じなのでしょうか。どちらかというとマイクロメッセンジャーの方が盛り上がっていますからね。とはいえ、Googleが戦略サービスとして中核に位置づけるサービスだけに、今後利用が進んでいく可能性は十分にあると思います。YouTubeに関しては日本でも大人気とは思いますが、企業の動画活用という意味ではニコニコ動画の方が話題になることも多いような気もします。後者の方がよりソーシャルともいえますし、これも日本ならではの動画マーケティングの進化でしょうか。 — SEO Japan [G+]