新しいポケモントラッカー、サンフランシスコ以外でもテスト開始

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ポケモンGOで、近くにいるポケモンを探すための新ツールがテストされているというニュースをご記憶だろうか(以前のものが挙動不審となったのを解決するために、新しいツールを開発しているのだ)。なかなか良さそうなツールなのだが、テスト公開はサンフランシスコ限定で行われていたのだった。このツールについて、良いニュースと悪いニュースが届いた。

良いニュースとは、ついにサンフランシスコの外でも新ツールを試すことができるようになったのだ。

しかし悪いニュースもある。サンフランシスコ以外に利用可能地域が広がったものの、いまだにどこででも利用できるようにはなっていないのだ。

小規模にテスト範囲を広げているのだと、Facebookuページに記されていた。

追跡機能が利用可能となる地域:

  • サンフランシスコのベイエリアでこれまで対象外だった地域(オークランドでも利用できるようになっているようだ)。
  • アリゾナ州の一部(どの部分であるかの詳細情報は記されていなかった。まずは大都市圏からなのだろう)。
  • ワシントン州シアトルエリア

サンフランシスコでテストを開始したのが3ヵ月も前だったことを考えると、テスト地域の拡大ペースがずいぶん遅く感じる人もいることだろう。しかし進歩には違いあるまい。ここからの急拡大を願いたいところではある。

追跡システムが結果的に改悪されたことで、利用者は近くのポケモンを探して歩くことができなくなり、うろうろと歩きまわるばかりになってしまっていた。この点については非常に多くの不満の声が寄せられている。当初はそれなりのトラッキングシステムが搭載されていたのだが、サーバーに不具合を生じさせることもあって、追跡機能はポケモンを探す用途には役に立たないものとなってしまったのだった。

一時はサードパーティー製のトラッキングシステムが登場したこともある。NianticのAPIを非公式な形で利用して実装するものが多かった。それに対しNianticはAPIを閉鎖し、結局はトラッキングシステムを提供していたサービスは次々に閉鎖していくこととなった。

現在テストされているポケモントラッカーは、以前実装されていたものとは異なるものだ。かつては、ポケモンとの距離を足あとの数で示し、それが減ればプレイヤーが正しい方向に進んでいることを示すという仕組みだった。新しいシステムでは、ポケモンがいるポケストップを教えてくれる仕組みになっている。もちろん、ポケストップ以外の場所にポケモンがいることもあるわけで、その場合は……これまで通りあてもなく歩きまわる方法で見つけるしかない。

最近おこなわれたハロウィンイベント中に、新しい「デイリーボーナス」なるものもアナウンスされた。この1週間程度の動きをみる限り、Nianticはゲームの機能追加に本腰を入れ始めたといえるのかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H

ポケモンGO、プレイヤーを呼び戻すべく「デイリーボーナス」を導入

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あの常軌を逸したどこへ行ってもポケモンGOという騒動が鎮まりつつある今、Nianticはスタートアップの古典的難題に直面している:どうすれば人々を呼び戻せるのか?

新しい世代のポケモンを導入して、すでに全部捕り尽した人たちをなだめることもできるが、それは本質的に効果の限られたやり方だ。数週間もすれば、第3世代を求める声が同じくらい大きくなる。Nianticは、新しいコンテンツを提供し続けることなく、人々にアプリを開かせ続ける方法を考えなくてはならない。

この問題を乗り越えるべく、Nianticは最初の一歩を踏みだそうとしている。デイリーボーナスだ。頻繁にプレイすればするほど特典がもらえる。

しくみはこうだ:

  • その日初めてポケストップに行ったり、ポケモンを捕まえると小さなボーナスをもらえる ― ポケストップでは追加アイテムと500 XP、ポケモンでは「ほしのすな」と500 XP。
  • 一週間続けてポケストップを訪れると〈大型ボーナス〉になる ― 追加アイテムと「ほしのすな」が増えた上に〈2000〉 XPをもらえる。

これはまだファンになっていない人を取り込む類の変更ではないが、この手のボーナスには間違いなく現在のファンを呼び戻す効果がある(大きな収益アップをもたらしたハロウィンイベントが証明している)。次に来そうなデイリーイベントとしては、「24時間以内にファイアポケモンを捕えて新しいハットをもらおう!」などが考えられるが、まずはシンプルに、ポケモンを捕えればどのポケモンでもハッピーになれるようにした。

残念ながらデイリーボーナス機能は〈まだ〉公開されていない ― しかし開発チームはもうすぐだと言っていた。

あとは追跡機能を直してくれたら・・・

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ポケモンGO、ハロウィンイベントは売り上げ的にも大成功

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ポケモンGoがハロウィンにあわせて行ったゲーム内イベントが終了した。このイベントはなかなかの成果をあげたようで、今後もこうしたイベントを続けて欲しいと思う人にも期待がもてそうなものとなった。たとえば売り上げは、アプリケーション分析ファームのSensorTowerによれば、1週間前の2.3倍となった模様。App Annieも、10月29日(ハロウィンイベントの中日)に、9月10日からの全期間を通じて最高の売り上げを記録したとアナウンスしている。

イベントが行われたのは、10月26日から11月1日までだ。期間中はニャース、ゴースト、およびズバットなど、ハロウィンに関係しそうなゴーストの出現率が高くなっていた。またポケモンをゲットしたり博士に送ったりした際や、あるいは相棒ポケモンと一定の距離を歩いた際に与えられるアメの個数が増えるようにもなっていた。

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SensorTowerのデータによれば、10月25日から29日にかけての売り上げは、2330万ドルとなったとのこと。同じ期間である10月18日から22日では、ほんの(と、いう数字でもないが)1000万ドルだったのだ。App Annieのデータでも同様の傾向がみてとれる。10月29日の売り上げは、10月24日と比べて倍になっているのだ。

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SensorTowerのRandy Nelsonは、Nianticが提供コンテンツを増やしたりすることなく注目度を上げ、かつ売り上げも増やした点に注目すべきだと述べている。ゲームが提供するバーチャルな報酬を増やすだけで、利益を増やすことができたわけだ。今後も同様のゲーム内イベントが展開されるのは間違いのないところと思われる。

イベント展開だけでこれだけの動きがある中、Nianticが伝説のポケモンなどの新コンテンツを加えてくる場合の動きも楽しみだ。コンテンツ自体が新しくならなくても熱中する人が増えたわけで、ここに期間限定アイテムや特別なポケモンが登場することになれば、利用者の熱狂度合いはさらに上がることになるのだろう。

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(翻訳:Maeda, H

ポケモンGO、ハロウィンに初のゲーム内イベントを実施。アメがたくさんもらえるぞ

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今年のハロウィンで、ポケモンGOプレーヤーは初のゲーム内イベントに参加できる。期間は10月26日(水)から11月1日まで。このイベントでは、ズバット、ゴルバット、ゴース、ゴースト、ゲンガー、スリープ、スリーパー等、薄気味悪いポケモンの出現率が高くなり、トレーナーは、ポケモンの捕獲や、孵化や、博士に送った時にもらえるアメが多くなる。

イベントは世界中のプレーヤーが対象で、最大の魅力はおそらくアメのボーナスだ。幽霊やハロウィンをテーマにしたポケモンが既に大量にいる地域(ここトロントのように)では特にそうだろう。現在アメをもらえる各動作の報酬が増えることになり、捕獲で最大6個、博士に送って2個、バディーのレベルアップに成功すると4個追加される。イベント期間中最大のリターンを追求する世界中のGOプレーヤーの歩数が急増することは間違いない。


ゲーム内イベントは、ポケモンGOのすばらしいアイデアだ。現実世界でのプレイやプレーヤー同志の関わりを促進することで、スタート当初の勢いを少しでも取り戻したいところだ。ホリデーシーズンに合わせたイベントは容易に実施できると思われるので、今後も様々なゲームプレイを盛り込んだユニークなイベントの登場が期待される。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ポケモンGO、売上5億ドル達成はゲーム史上最速―App Annieが詳細レポート発表

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ポケモンGOはデビュー以來数々の記録を達成してきた。たとえば、 最初の1週間で史上最多のダウンロードGoogle Playでの最速の5000万インストール などだ。このゲームがまた新記録を樹立した。ゲーム史上最速の売上5億ドル達成だ。

モバイル・アプリのアナリティクス企業、App Annieの最新レポートによれば、ポケモンGOはiOSとAndroidを通じ、世界で5億ドルの収入を上げた。またこのペースなら年末までに売上10億ドルを達成するという。

App Annieは「ポケモンGOはリリース後わずか60日でまた記録を作っった」と述べている。

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このニュースに先立って、昨日、NianticはAppleのiPhone 7発表イベントに登場し、デビュー以來世界で5億回ダウンロードされたと発表した。ポケモンGOのトレーナーが地球を歩きまわった距離が合計で46億キロになるという。ポケモンGOはApple Watchにも移植された。 Appleの別の発表によれば、App Storeは最後の2ヶ月だけで対前年比106%の急成長を遂げたというが、その原因の大きな部分はおそらくポケモンGOだ。

App Annieは8月上旬のレポートで、ポケモンGOは7月初めのデビュー以來、売上3億5000万ドルを確保したはずと述べている。

それから1月足らずで記録はさらに大きく伸びたことになる。

他の人気モバイルゲームの場合、5億ドルを売り上げるためにははるかに長い時間がかかっている。キャンディークラッシュは200日、クラッシュ・オブ・クランとパズル&ドラゴンズでは400日以上必要だった。

App Annieのレポートによれば、ポケモンGOの収入はアプリ内課金の売上だけではない。ポケモンGOは他のブランドのプロモーションを手助けするために提携契約を結び始めている。たとえば,ファーストフードチェーンのマクドナルドは日本で最初にポケモンGOと契約した。これによって日本のマクドナルドの3000近い店舗がポケストップ、ポケジムなどのスポットとなった。

今月に入って、Nianticは日本の大手モバイル・キャリヤ、SoftBankとの提携を発表し、3700箇所の店舗がポケモンGOの公式スポットになった。

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App AnnieによればポケモンGOのユーザー忠実度は衰えを見せていない。デビュー後30日間におけるユーザーの再帰率ではスクラブルに似たZyngaのソーシャル・ワードゲーム、Words with Friendsにやや遅れを取っているが、キャンディー・クラッシュやクラッシュ・オブ・クランより依然として上だ。

同レポートではさらに、「ポケモンGOが他のモバイル・アプリから時間を奪っている兆候はやはり見いだせない。おそらく非モバイル活動から一定の時間が奪われているのだろう」としている。

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画像:: Bryce Durbin

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ポケモンGO、不正行為者に厳罰、永久追放へ

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ポケモンGOで「ずる」をする者は、この人気ゲームから永久追放されることが、改訂された利用規約の文言からわかった。ゲームの開発者であるNiantic Labsは、アカウント停止となる理由について、「不正な位置情報の操作、エミュレーターの使用、改造・非公式ソフトウェアの使用、サードパーティーソフトウェアを使用したPokémon GOへの不正なアクセスなどが含まれており、また、これらに限定しない、他の手段も含みます。」と書いている。

今回の変更およびユーザーがアカウント停止に対する申し立てをするためのフォームについて、最初に報じたのはThe Vergeだった。

ユーザーがサードパーティーソフトウェアその他の方法で不正行為をしたことを、同社がどうやって判断しているのかは不明だ。誤判定に対してユーザーが申し立てする方法が用意されているのは、そのためかもしれない。

この変更に先立ちNianticは、プレーヤーを不当に有利にするサービスを執拗に排除してきた。例えば今月始めには、ポケモンが出現する場所を教えるサードパーティー製追跡サービス ― ゲーム内蔵の追跡システムよりずっと簡単に見つけられるよう作られていた ― を中止に追い込んでいる。

不正プレーヤーの永久追放や追跡サービスの中止に加え、Nianticはいわゆる “farming” サービスも標的にしていると、The Guardianは伝えている。プレーヤーがゲームプレーを自動化できるようにするボットサービスで、アイテムの収集やポケモンの捕獲、卵の孵化等を行う。その種のサービスの一つ、Necrobotは既にサイトを閉鎖しており、他の同業デベロッパーに対して法的措置がなされていることに言及している(ただし同社自身はレターを受け取っていないと書いている)。

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現在進行中の不正行為の問題は、階級が大きくかけ離れたユーザー層を作ってしまうことにある ― モンスターを集めたりジムで戦ったりすることを楽しむだけの一般プレーヤーと、持っているポケモンやユーザーアカウント自身が非常に強力なため、ジム(プレーヤーが戦う場)を乗っ取り、以後決して倒されることのない人々だ。

Nianticは後者のような行為を喜んでおらず、サイトにこう書いている:

「私たちは、Pokémon GOが現実世界のすべての方々とプレイヤーにとって、公平に楽しくかつ安全にプレイできるゲームであってほしいと思っています。今後も、不正防止システムのさらなる改善と最適化を重ねながら、みなさんとともにゲームの質を上げていくことに努めてまいります。」

同社は不正行為防止対策の微調整を進めることも約束している。

ご存じの通り、このゲームは史上最もバイラルなサービスの一つでり、膨大な利益を生んでいる ― 開始から1ヵ月で全世界売上2億ドルを突破した。しかし、システムの不備に迅速な対応ができなければ、ゲームの将来は危ぶまれる。そのためには世界中からボットや不正プレーヤーを排除するだけでなく、アプリ自体のバグをなくし、サーバーを安定に保つことが重要だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ポケモンGOに「クソロボットの女王」が参戦―24時間プレイできるヘルメットはいかが?

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たいへんな時間とエネルギーを費やしてポケモンGoをプレイしている人々向けにDIYのポケモンGOプレイ用ヘルメットが登場した。

念のため断っておくが、このビデオはあくまでネタで製品が本当に発売されるわけではない―実際、感激して発売日を尋ねてくるプレイヤーが少なからずいそうなので先回りしておく。

YouTubeのセレブ(で 「クソロボットの女王」と自称している)スウェーデンの発明家、Simone Giertzが思わず笑いを誘われるビデオを作った。ビデオを見つけたのはKotakuだ。

このビデオが週明けの憂鬱を少しでも軽減してくれるとよいと思う。

ちなみに、ポケモンGOブームから大きな恩恵を受けているのはこのビデオの美女だけではない。ゲームを作ったNianticはこの夏のポケモンGOのローンチ以來すでに2億5000万ドルの収入を得ている。

[via Kotaku]

〔日本版〕 シモーネ・ジャーツ〔英語の発音はシモーン・ジャッツに近い〕はストックホルム在住のYouTubeセレブ、発明家。このブログにこれまでに発明したロボット(とハウスボートのトイレが故障すると悲惨だという)ビデオがアップされている。エレクトロニクス企業のエリクソンのファウンダー、ラース・マグナス・エリクソンの子孫だという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ポケモンGO、売上高2億ドルを突破。さらなる海外展開に大きな成長可能性あり?!

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バグがあったり機能変更への不満があったり、ポケモンGOは必ずしも順風満帆といったわけでもない。ただし、売り上げの面では相変わらず絶好調を維持している様子だ。アプリケーションの分析を行うSensor Towerのレポートによれば、ポケモンGOは売上額2億ドルを達成したとのことだ。

やはりSensor Towerのデータでみると、ポケモンGOのリリース1ヵ月での売り上げは、やはり大ヒットゲームとなっているClash Royaleの倍近くにも達しているのだとのこと。またCandy Crush Soda Sagaのリリース後1ヵ月の売り上げと比べると、なんとほぼ4倍にもなっているらしい。

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Sensor Towerは、将来的な可能性についての数値も示している。ポケモンGOは、7月中旬の日本公開から売り上げが大幅に伸ばしている。

日本はポケモンを生んだ国であり、エンゲージメント率も高く、高いロイヤリティを維持できるマーケットだ。この日本以上の売り上げをもたらすマーケットを見出すのは難しい話かもしれない。ただしナイアンティックは、新たな成長を目指してアジアでも新たに15ヵ国を追加したところではある。

さらにいえば、未だにアジア最大のマーケット群(韓国、インド、そして中国)ではかなりの成長が見通せる。こうした市場で大ブレイクすることで、これまでの「成長ゲーム」たちとの差を広げていく可能性もあるだろう。

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(翻訳:Maeda, H

ポケモンGO、不評の(?)アップデートでも人気は衰えず、売上額1億6000万ドルを達成

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個人的な話から始めるが、Pokévisionが停止させられてしまったのは痛手だ。しかしアップデートを含むNianticの一連の動きは、利用者の欲求を妨げたりはしていないようだ。データ分析ファームのSensor Towerの調査によれば、アメリカの利用者はポケモンGOを平均で26分程度利用しているとのこと。これはアップデート前に比べてむしろ増加傾向を示すものとなっている。

利用回数も衰えていない様子で、1日に6回ほどアプリケーションを開く人が多いのだそうだ。

もちろん、アップデートが快く受け入れられたというわけではない。ソーシャル・ネットワーク上では悪評も多くあった。ただし、これほどメジャーなアプリケーションの中で比較的大きなアップデートを行った中、利用状況に変化が見られないということはすなわち、多くの人がアップデートを受け入れたということでもあるのだろう。

なお、登場30日もたたないうちから、かなりの額の有料オプション品が購入されたようでもある。これまでの売り上げ合計は1億6000万ドルにのぼるとされ、App Annieの1日1000万ドルの売り上げがあるという話とも整合性のとれたものだ。プレイ可能な国が増える中で、順調に売り上げを伸ばしているわけだ。

ポケモン生みの親である任天堂が、ゲーム人気から直接的に得るものはさほど大きくはないとのこと。しかしポケモンGOの登場以来、最新のポケモンシリーズを遊ぶことのできる3DSの売り上げが倍増しているのだそうだ。

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(翻訳:Maeda, H

ニューヨーク州知事、性犯罪者によるポケモンGOのプレイを禁止へ

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よく考えてみると、好きなところに「ルアー」を置き若きポケモンファンを呼び寄せるという機能には、穏やかでないものを感じる。ニューヨーク州のAndrew Cuomo知事が、保護監察下にある性犯罪者によるポケモンGOその他オンラインゲームのプレイを禁止しようとしている理由はそこにある。

「私の指示によってニューヨーク州更生・社会内監視局は、保護監察中の性犯罪者に新たな条件を加えた」と、ポケモンGOを開発したNianticに宛てたレター (PDF) にCuomoが書いた。「加えられた条件によって、対象者はポケモンGOをはじめとするインターネット対応ゲームのダウンロード、アクセス、その他の利用が禁止される」。

州知事室ウェブページの記事によると、この制約は約3000名の性犯罪者に適用される。レターには、性犯罪者の行方やオンラインハンドル名等を定期的に報告する会社のリストに、Nianticを追加することも書かれてる。

性犯罪者は、少なくともニューヨーク州では、一部機能のアクセスが禁止され、ユーザー名や利用しているアプリ等の最新情報を提供する義務がある。Facebook、Apple、Microsoftをはじめとする20以上の企業が週単位でこのデータを共有している。

これは生涯にわたる禁止ではない ― 保護監察期間を終えた性犯罪者は、少なからぬ制約と監視の対象とはなるが、今回提案された禁止事項は適用されない。

州上院議員のJeffrey KleinとDiane Savinoが独自に調査した結果、多くのポケストップが既知の性犯罪者の近くに位置していることがわかった。Reutersによると、同州はNianticに対しポケストップの移動ないし削除を求めているが、私が読んだ文書にその要求は入っていなかった」。

本件および他のいくつかの事項、例えばどのオンラインゲームが禁止の対象になるか等について、州知事室に追加情報を要求しているので回答があり次第続報する。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

サードパーティー製ポケモンGO追跡サービス、閉鎖へ

A woman holds up her cell phone as she plays the Pokemon Go game in Lafayette Park in front of the White House in Washington, DC, July 12, 2016.
Pokémon Go mania is sweeping the US as players armed with smartphones hunt streets, parks, rivers and elsewhere to capture monsters and gather supplies in the hit game. The free application based on a Nintendo title that debuted 20 years ago has been adapted to the mobile internet Age by Niantic Labs, a company spun out of Google last year after breaking ground with an "Ingress" game that merged mapping capabilities with play. As of July 11, 2016 Pokémon Go had been downloaded millions of times, jumping topping rankings at official online shops for applications tailored for smartphones powered by Apple or Google-backed Android software.

 / AFP / JIM WATSON        (Photo credit should read JIM WATSON/AFP/Getty Images)

Pokévisionをはじめとする、ポケモンGOプレーヤーにポケモンの位置を教えてくれるサービスが相次いで閉鎖された。この動きは、先週NianticのCEO John Hankeがこの種のサイトの利用は不正行為だと発言したことに続くものだ。同社は法的手段に訴える可能性も示唆した。

Forbes誌のインタビューでHankeは、プレーヤーは自らゲームの楽しみを捨てているようなもの、とポケモンの出現する場所を教えるサイトの利用について語った。

さらに「今は他に優先すべきがことがあるが、いずれああいうことは出来なくなるだろう―われわれのシステムからデータを取り出そうとハックしている連中がいるようだが、利用規則に反している」と付け加えた。

Pokévisionによると、閉鎖を決めた理由は「NianticとNintedoの意志」を尊重するためだという。同社はTwitterでユーザーからの質問に答えて、 「止めたわけではない」と明言し、「合理的に可能な限り」サイトを動かそうとしていたと語った。

サイト開発者のYangcheng Liuは、Nianticが法的手段に出ると脅したかどうか今のところ明らかにしていない。現時点でサイトが復活するかどうかは不明だ。同社は「数日のうちに状況は変わるかもしれない」とツイートしているが、その可能性は低い。

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影響を受けているサードパーティー追跡サービスはPokévisionだけではない。PokéHoundやPokéNotifといったサービスも今はない。またデベロッパーたちは、ポケモンGO開発元のNiantic Labsから送られてきたとされる、ポケモン利用規約違反を通知するメールや中止勧告レターをReddit上でシェアしている。

デベロッパー宛のメールには、ボット、モッド、ハック、スクリプト、およびリバースエンジニアリングは、ポケモンコンテンツの商業利用と共に禁止されていると書かれている(PokéHound等、一部のサードパーティーは自社アプリを有償で配付している)。

先週末、Niantic Labsがゲームに大幅なアップデートを施したことは偶然ではなく、ゲーム内の追跡機能のしくみが変わった。

従来、近くのポケモンには足あとが1~3個表示されていた ― 1個はポケモンが近くにいることを表し、3個は少々歩く必要があることを意味していた。しかし、全ポケモンが足あと3個の距離であると表示されるバグが見つかった。このバグは修正されることなく、足あと機能そのものが廃止された。

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足あと機能がなくなった今、ポケモンGOプレーヤーたちが追跡サイトや追跡アプリの閉鎖に不満を募らせているのも当然だ。つまるところ、近くのポケモンを探して歩くことがこのゲームのすべてなのだから。

Tweet from PokéVision’s creator

問題のサードパーティーアプリは、ポケモンGOのAPI利用に関してグレイゾーンにいるのかもしれないが、中には絶大な人気を得ているものもある。Go Gear – Live Maps for Pokémon Goは、App Storeの有償アプリ部門第2位だ。PokeWhereは無料アプリの16位、Poke Radarは21位だ。

この中にも、動作しないアプリががあるようだ。PokeWhereは現在ポケモンが一つも表示されていないが、「一時的にダウン」しているだけで「修正中」であると言っている。Go Gearユーザーも問題を報告しているが、影響範囲は不明だ。一方Poke Radarはユーザーからの投稿を元に情報を提供しており、今も機能している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ポケモンGO、iOS版は1億ダウンロード、売上合計は1000万ドル/日―他ゲーム、アプリへの悪影響なし

This photo illustration taken in Tokyo on July 13, 2016 shows the Pokemon official site through a Japanese internet website announcing the latest information for "Pokémon GO".
With Pokemon-mania sweeping the planet, Nintendo's nascent shift into mobile gaming has proved a massive hit, vindicating the Japanese videogame giant's decision to unshackle itself from a long-standing consoles-only policy. / AFP / KAZUHIRO NOGI / TO GO WITH Japan-US-IT-Nintendo-Pokemon-lifestyle,FOCUS by Harumi OZAWA
        (Photo credit should read KAZUHIRO NOGI/AFP/Getty Images)

ポケモンGOのプレイヤーは サードパーティーの位置モニターが禁止されたことやゲーム中での位置追跡機能も削除されたことに強い不満を抱いているかもしれない。

しかしそうしたことがあってもこのゲームが口コミで拡散するスピードはまったく衰えていないようだ。App Storeの情報を分析しているApp AnnieによればポケモンGOアプリはこの週末に世界で1億ダウンロードを達成した。7月の末の数字が7500万ダウンロード だった。

Androidでも5000万ダウンロードを達成したのが新記録の速さだった―わずか19日だ。これに次ぐ記録は Color Switchの77日、Slither.ioの81日で、大きく差をつけている。Appleの発表でもポケモンGOはリリース当初の週のダウンロードとしてこれまでで最多だったという。

App Annieによれば、ポケモンGOの一日あたり売上はiOSとAndroidを合計して1000万ドだ。ただし、売上や利用時間に関して他のアプリ、ゲームに与えた影響一時的なもので、ごくわずかだったという。

App Annieの調査によれば、ポケモンGOのプレイ時間が長く頻繁なことは事実だが、これはアプリ・エコシステム全体を拡大する効果をもたらしているという。

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ポケモンGOがiOSとGoogle Playで他の有力アプリに悪影響を与えた形跡はない。アメリカではポケモンGOのリリース直後に1日あたり売上の一時的なダウンがあったが数日で平常に戻っている。オーストラリアではポケモンGOのローンチ後に他のゲームの売上が多少だが増加している。しかもポケモンの故郷であり、文化的にも結びつきの深い日本でも7月22日以前の10日間の平均を通常のレベルとした場合、ポケモンはGOはその5%しか占めていないという。

App AnnieはMobile Strike、Clash of Clans、Candy Crush Sagaなどのトップ・ゲームについてもポケモンGOのリリースによる影響はみられなかったとしている。

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「有力ゲームの売上の大部分はそれぞれのゲームのコアなファンから来ている。こうしたファンが複数のゲームに熱中することはまずない。そのため、全体としては〔ポケモンGOの影響が見られないのは〕不思議ではない」とApp Annieは結論している。

もうひとつ注目すべき統計はアメリカ市場におけるポケモンGOの利用時間と利用回数がAndroidアプリをリリースして以來のFacebookを抜いたという点だ。App Annieでは「ポケモンGOはモバイル外の時間を利用している可能性がある」と述べている。つまりユーザーはショッピングしたり犬を散歩させたりしながらアプリを開いているのではないかということだ。

長期的な影響については、ポケモンGOが他のデベロッパーにゲームに拡張現実を取り入れさせるきっかけになるかもしれないとApp Annieは見ている。もちろんポケモンGOのレベルでこれを達成することは不可能だろう。ポケモンGOのベースになったIngressについて開発元のNianticは何年にもわたって膨大な数のユーザーからのフィードバックを収集しているとApp Annieは指摘している。

そうであっても、デベロッパーはARを用いてゲームに近隣のビジネスを取り入れることができる。こうしたビジネスのオーナーは徒歩の顧客数を増加させることに対して料金を支払う可能性が高い。またビジネス自身がアプリ内でバーチャル宝探しなどのアトラクションをホストすることも十分考えられる。実際これはSearsがアプリ内ですでに実験しているところだ。

現在のアプリのエコシステムでは、新しいアプリが発見され、ユーザーを獲得することがますます困難になっている。 ポケモンGOの長期的影響でもっとも重要なのは、オンラインとオフラインの融合によって新しい収入源が発見される可能性をデベロッパーに示したことにあるかもしれない。

画像: KAZUHIRO NOGI/AFP/Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ピカチューに監視されてもいい ― それが望んだことなら

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【編集部注:Denelle Dixon-ThayerはMozillaの最高法務・ビジネス責任者】

最近ポケモンGOをダウンロードした何千万もの人々は、すばらしき拡張現実の新世界を生きている。しかしiOS端末を使うアーリーアダプターたちにとってそれは、知らぬ間にGoogleアカウントのフルアクセス権をポケモンGOに与えたことを意味していた。

ポケモンゲットのためにすべてをリスクに曝してしまったのか?

そうでなない。幸いポケモンGOを開発したNiantic社は過ちを認め修正した。ポケモンGOはGoogleアカウントの「基本プロフィールデータ」― ユーザーIDおよびメールアドレス ― だけを要求するように変更された。

公園と私のオフィスとスーパーを巡りまた公園へとおかしな生き物を求めて歩き回る15歳の子を持つ身としてはひと安心である。しかし、この会社のプライバシーポリシーは徹底しているものの、他のほとんどのアプリに対して私は不安感を拭いきれない。息子のデータの扱いが今はよくても、明日使い方を変更するかどうかは会社次第だ。

デベロッパーはポケモンGOのようなアプリを作るためにユーザーからデータを集める必要があり、ユーザーはピカチューとプライバシーのどちらを取るか迫られることがしょっちゅうだ。昨年発表されたペンシルベニア大学の研究結果によると、アメリカ人の58%は、企業が自分たちの情報を集めることについて、どうすることもできないと考えている。たとえ気になってはいても。

他に方法があるはずだ。企業は集めるデータについて明確な意思と責任を持ち透明性を保った上で、本当の意味でユーザーが選択できるようにする必要がある。無力であることは不信を生み、不信に基づくシステムは誰の利益にもならない。一方、信頼を勝ち取ればユーザーは定着し長期にわたる成功が約束される。

企業が信頼を勝ち取るための簡単な3ステップがこれだ。

  • 欲張らない。 誰かに病院の予約があることを知る必要はあるか? 国定記念物の前で撮った自撮り写真27枚をアクセスする必要はあるか? 必要なデータに集中し、それ以外は無視すること。
  • セキュリティーを組み込む。どんな場合にも適用できるセキュリティーのソリューションはない。企業で利用するデータの規模や種類に応じて適切なセキュリティー基準が決まる。
  • 消費者をつなぎとめる。ユーザーのデータを使うことで企業はどんな価値を与えられるのかを明示する。ユーザーは体験をカスタマイズするためなら喜んでデータを渡す可能性が高い。

これで消費者は安心していいという意味ではない。様々なレベルのアクセス許可を要求するプライバシー警告を、無関心に受け流してはならない。自分のデータを完全に制御することが、どれほど大きな力であるかに私たちは気付いていない。「データ」を「お金」に置き換えれば、交換する価値がずっと具体性を帯びる。データ収集に対する無関心無行動は益々愚かなものになりつつある。情報は通貨である。

あらゆるビジネスの活力源である消費者は、データの制御を取り戻す手段として〈信頼〉を活用できる特別な立場にいる。オプトアウトは最短の近道だが、必ずしも最良の(あるいは最も楽しい)方法ではない。

ユーザーが自分のデータを掌握するためにできることをいくつか挙げよう。

  • パソコンやスマートフォンのプライバシー・セキュリティー設定をよく理解して活用し、友達にも教えよう。
  • ソーシャルメディアを利用して、すばらしいやり方の会社や、データに関して「悪いこと」をしている会社のことを知らせよう。
  • プライバシーの改善を推進する団体を支援し、プライバシーを重視して作られた製品を使おう。

現在私は息子のデータに関してポケモンGOを信頼することにしている。利用規約を読んで理解したからだ。しかしこれは一人の例にすぎず、たまたま私は弁護士である。いずれは企業と消費者の両方が、データに関して自覚を持って選択するしくみが必要だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

任天堂、ポケモンGOを開発していないことに投資家が気付き株価急落

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金曜日(米国時間7/22)遅くに、ポケモンGOの世界的成功は業績に大きく影響しない、と任天堂が発言した直後、同社の株価は急落した。ゲームの所有権について任天堂が公表した事実は何ら新しいものではなかったが、それでも市場はショックを受けた。

東京市場で任天堂株は18%安の2万3220円で引けた。これは同取引所で許容されている1日の最大下げ幅だとBloombergは指摘した。急落後、任天堂株は安値を続けている。今日(米国時間7/25)午前のニューヨーク市場で、京都拠点の同社は8.14%、2.36ドル安の26.64ドルで取り引きされた。

(Source: Google Finance)

(Source: Google Finance)

7月22日、任天堂は声明を発表し、ポケモンの権利を有する関連会社である株式会社ポケモンを、同社が32%しか保有していないことを明らかにした。任天堂はNianticも13%所有している。サンフランシスコ拠点の同社は昨年Googleから独立したモバイル開発会社で、ポケモンGOの開発と配信を行っている。

「このような会計基準のため、ゲーム売上が当社の連結決算に与える影響は限定的である」と任天堂は声明で語った。

任天堂は、ゲームで使用する周辺機器 「ポケモンGO PLUS」を発売予定であり、これについては財務予測に織り込み済みであることも明らかにした。

7月初めにポケモンGOが米国で配信されると、任天堂の時価総額は400億ドル以上高騰し、ソニーを越えた。ポケモンGOは7月21日、ついに日本でも配信が開始されたが、その前にはメール漏洩のために公開が一時延期されるという事態も発生した。

任天堂は水曜日(米国時間7/27)に第1四半期の決算を発表する予定。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ポケモンGoのリーダーの姿が明らかに―将来は新種のポケモンが追加され、ポケストップのカスタマイズも

ANKARA, TURKEY - JULY 13 :  A Pokemon Go user plays Pokemon GO game in Ankara, Turkey on July 13, 2016.  (Photo by Erçin Top/Anadolu Agency/Getty Images)

ポケモンGoのプレイヤーは他のプレイヤーとのトレードでコレクションを充実させることができるようになるという。地域によってむやみに数多く出現するモンスター、たとえばオーストラリアのガルーラ(Kangaskhan)を地球の裏側のプレイヤーのモンスターと交換できるというのはグッド・ニュースだ。

NianticのCEO、ジョン・ハンケはサンディエゴで開催されたコミックコンのパネルに登場し、NianticがポケモンGoのトレーディング機能を開発中であることを明らかにした。アップデートではカスタマイズできるポケストップや新しいモンスターも追加されるという。またハンケはポケモン育成についてもいろいろ考えていると述べた。

ハンケが近く追加されるとした新機能のうち、カスタマイズできるポケストップというのはたいへん面白いアイディアだ。ハンケによれば、プレイヤーは今後ルアー(ポケストップの周囲にポケモンを集めやすくできる)に似たアイテムを入手できるようになるという。しかしこれはポケストップの役割大きく変えることになる可能性がある。

ハンケによれば、たとえば、プレイヤーはある種のモジュールを使ってポケストップを一時的にポケモンセンターに変えることができるという。同様に、ルアーに似ているが、特定の種類のポケモンだけをポケストップの周囲に集めることができるモジュールなど、ポケストップで入手可能なアイテムのさまざまなバリエーションを考えることができる。こうしたモジュールを使うとポケストップに自分の必要な機能を持たせることができるわけだ。

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古い世代のポケモンも登場する―ただし全部ではない。

またハンケは新種のポケモンが間もなく登場することを確認した。現在ポケモンGoにはオリジナルの150種類のポケモンがいるが、「過去の世代のポケモンをポケモンGoに統合する興味深い方法を近く公開する」ことを明らかにした。ただしハンケは詳しい内容、スケジュールについては一切触れなかった。しかしハンケの発言からすると、今後のポケモンの追加はGoがスタートした時点でのように他種類が一括して登場するという単純なものではなさそうだ。

ハンケはポケモンのトレーディング機能について簡単に触れ、現在開発中だと述べた。第一世代のポケモン・ゲームの登場と同時にトレーディングは可能になっていた。Goにもトレーディング機能が追加されるというのは理にかなっている。ある種類のポケモンばかりゲットしてしまい、いっしょにプレイしていた友達の別のポケモンと交換できたらいいと願ったことあるプレイヤーは多いはずだ。ポケモン育成も興味あるテーマで、これは現在の「ポケモンを卵から孵す」機能をさらに高度にしたものになるようだ。トレーニング手法の改良も歓迎だ。【略】

サンディエゴ・コミックコンでサプライズで明らかにされたのは、チームリーダーが単なるシルエットではなく詳しいイラストで顔がわかるようになったことだ。プレイヤーは誰だか分からないシルエットについていく必要がなくなった。この機能はただちにゲームで公開されたが、やはり興味あるのはハンケの述べたロードマップだ。ハンケによれば新種のポケモンの登場では、長いものは1年以上も待たねばならないらしい。他の改良についてもかなりの時間を覚悟する必要があるだろう。

〔チーム・ヴァーラーはキャンデラ、チーム・ミスティックはブランシュ、チーム・インスティンクトはスパーク〕

Via The Verge

画像: Erçin Top/Anadolu Agency/Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

「ポケモンGO」、日本マクドナルドがコラボレーションを正式に認める

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米国でのローンチ以降、何かと話題を振りまいているNianticのスマートフォン向けARゲーム「ポケモンGO」。米TechCrunchが「日本でのリリースは7月20日」だという記事を掲載したことを契機に、その熱気はさらに高まっていた(その後米TechCrunchはローンチ延期に関する記事を掲載した)。

冒頭の記事では、マクドナルド(日本マクドナルド)が日本のローンチパートナーとなると記載されており、その後同社の内部資料らしき画像もネット上に流出。各種メディアでの報道が相次いだが、その日本マクドナルドの持ち株会社である日本マクドナルドホールディングス(日本マクドナルドHD)が7月20日19時半付の適時開示でコラボレーションの実施を正式に認めるアナウンスを出した。内容は以下の通り。

日本マクドナルド株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長兼 CEO:サラ・エル・カサノバ)はiOS/Android向け『Pokémon GO』(読み方:ポケモン・ゴー)とのコラボレーションを近々実施する予定です。

『Pokémon GO』は、世界で人気の位置情報を活用したモバイル向けのゲームアプリケーションです。
現在、サービススタート時のご不便がないよう、開発元が鋭意準備していると伺っております。環境が整い次第、速やかにコラボレーションの詳細を含め、ご報告させていただきます。

※本日の新聞等における様々な報道は当社が発表したものではございません。

上場企業が適時開示を出すと言うことは、すなわち投資判断に重要な影響を与える情報だということ。IPを提供する任天堂の株価がこの2週間で2倍超になった(7月8日に1万4935円だった株価は7月19日には3万1770円。20日には2万7765円となった。いずれも終値)。マクドナルドの発表もこういった影響があるということだろうか。日本マクドナルドHDの7月20日の終値は前日比9.84%増の3515円となってる。

だがここまで来ても、ポケモンGOの公式サイト、Nianticの特設サイトとも正式な日本ローンチのアナウンスは出ていない。僕もいちファンとして、そのローンチを見守りたいと思う。

ポケモンGoの日本ローンチがメールによるリークのため延期

A woman holds up her cell phone as she plays the Pokemon Go game in Lafayette Park in front of the White House in Washington, DC, July 12, 2016.
Pokémon Go mania is sweeping the US as players armed with smartphones hunt streets, parks, rivers and elsewhere to capture monsters and gather supplies in the hit game. The free application based on a Nintendo title that debuted 20 years ago has been adapted to the mobile internet Age by Niantic Labs, a company spun out of Google last year after breaking ground with an "Ingress" game that merged mapping capabilities with play. As of July 11, 2016 Pokémon Go had been downloaded millions of times, jumping topping rankings at official online shops for applications tailored for smartphones powered by Apple or Google-backed Android software.

 / AFP / JIM WATSON        (Photo credit should read JIM WATSON/AFP/Getty Images)

【抄訳】
ゲームメーカーのNianticが、今日予定されていたPokémon Goの日本でのローンチを延期した。

昨日は日本でのゲームの発売が今日(水曜日)と報じたが、Pokémon Goを支える任天堂その他の企業がその計画をキャンセルした、と彼らに近い筋が言っている。この心変わりのひとつの大きな理由が、ゲームのスポンサーMcDonalds Japanの内部的通信(社内メール)が、“日本のReddit”と呼ばれる2チャンネルをはじめ、インターネット上のフォーラムや、写真サイトImgurに流出したことにある。

そのメールがヴァイラルに広まり始めたため、朝のローンチが午後早くへとずらされ、さらに、大きな騒ぎに発展することを恐れた関係各社は今日のローンチを完全にキャンセルした。本誌情報筋は、そう言っている。今後のローンチの日程について情報はまだほとんどないが、日経の記事は、明日(木曜日)ということもありえる、と言っている。ローンチが“至近”であることは分かるが、日付等は、まだ分からないのだ。

延期にがっくりした多くの日本人はとりあえず待機しているが、Pokémon Goの関連主要三社のNiantic, NintendoおよびPokémon Companyは、無理のない日程でローンチしたらサーバーの能力は万全であり、需要がどんなに大きくても十分に対応できる、と確信をもって言っている。NinaticのCEO John Hankeも前から警告していたが、日本におけるPokémon人気の大きさを考えると、その洪水のような需要に確実に対応できるためには、相当な台数のサーバーを事前に用意しなければならないのだ。情報の事前リークがあったら、なおさらである。

【後略】
〔延期に関する情報はここまで。以下は昨日の記事と同じ、既知の関連情報のみ。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

日本では明日7月20日(水)にPokémon Goが発売、最初からスポンサー店あり

This photo illustration taken in Tokyo on July 13, 2016 shows the Pokemon official site through a Japanese internet website announcing the latest information for "Pokémon GO".
With Pokemon-mania sweeping the planet, Nintendo's nascent shift into mobile gaming has proved a massive hit, vindicating the Japanese videogame giant's decision to unshackle itself from a long-standing consoles-only policy. / AFP / KAZUHIRO NOGI / TO GO WITH Japan-US-IT-Nintendo-Pokemon-lifestyle,FOCUS by Harumi OZAWA
        (Photo credit should read KAZUHIRO NOGI/AFP/Getty Images)

Pokémon Goのフィーバーで任天堂の時価総額は一挙に倍になり、Sonyを抜いた。このゲームがポケモンの生まれ故郷日本に上陸したら、一体どういうことになるのやら。

しかしそんなに待つ必要はない。Pokémonの日本発売は明日の水曜日(7/20)だ、と情報筋が確認した。ついでにこのゲームを作ったNianticにコメントを求めたが、無視された。

Pokémon Goは火曜日現在、アメリカ、カナダ、ヨーロッパの大半など30か国で発売されているが、日本は仲間はずれだった。もちろん根っからのポケモンマニアは大怒りだが、Nianticはこの状況を合理化しようとしている。ちなみにこのゲームは、アクティブユーザー数が、TwitterやTinderなど並みいる人気アプリをことごとく、抜いてしまった

NianticのCEO John HankeがForbes誌に語ったところによると、日本の関連企業、株式会社ポケモン〔公式サイト〕や任天堂などが、日本ローンチで必ず起きるであろう巨大な需要に対応すべく、サーバーの強化に取り組んでいるので、日本発売に遅れが生じた、ということだ。

そのときHankeは、“リリースは7月末の予定”、と言っている。

だから、明日水曜日の発売は寝耳に水の驚きだ。とにかく日本のインターネットがポケモンマニアで超満員になるのを見るのに、あと10日待つ必要はなくなったのだ。

アプリのクレイジーな売れ行きと、任天堂の時価のさらなる爆発的アップ、しかし日本のPokémon Goにはもうひとつ、注目すべき情況がある。それは、任天堂がオフィシャルパートナーを持つのはこれが初めて、ということ。

Hankeが前にも言っていたように、Nianticの売上はすでに大きく増加しているが、今後はそれに上乗せする形でアプリ内購入による収益が入ってくる。それは、複数のパートナー企業にゲーム内で、“スポンサーがいる位置(sponsored locations)”を提供しているからだ。その位置にスポンサーが作った“ジム”では、ゲームのプレーヤーがポケモンを捕まえたり戦わせたり、訓練したりできる。“位置”はたとえば、特定のお店だったりする…だから文字通り、そのお店へ行く人が増えて売上に貢献するのだ。

本誌が得た情報では、日本でのローンチ時からのパートナーは、マクドナルドとその3000あまりのお店だ。そこが、ポケモンを蒐集したい人たちのためのジムになる。一般企業とのこういうコラボレーション関係は、もしかしたらとても重要だ。Pokémon Goが一過性の流行で終わらずに定番のカジュアルゲームとして全世界的に定着したら、このスポンサー制度は、ゲームのメーカーとブランドの両方にとって、尽きることのない金儲けの源泉になる。

Nianticは最初、北米とヨーロッパを重視していたから、日本はアジアにおける最初のPokémon Goのローンチとなる(オーストラリアとニュージーランドはアジアじゃないからね)。ヨーロッパ各国でもやはり、小出しの段階的ローンチだったから、アジアも今週と来週にかけては、すこしずつローンチが相次ぐだろう。だからしばらくは、毎日々々どこかでローンチ、となるのである。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Pokémon Goのユーザー継続(再帰)率と一人あたり平均売上は業界平均の倍

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今朝(米国時間7/15)、オンラインアンケート調査のSurveyMonkeyが発表したデータによると、Pokémon Goはアメリカの史上最大のモバイルゲームであるだけでなく、収益化の能力とユーザーの継続率でもこれまでの記録を破った。その調査報告によると、Pokémon Goの継続率(retention rate, ユーザー引き止め率, 再帰率)は業界平均の倍以上で、また発売直後の売上もカジュアルゲームの平均の倍を稼いでいる。

この調査報告が出る前には、複数のユーザー追跡/アナリティクス企業が、このアプリのヴァイラルな広がり方と強力なユーザー吸引力を報告書で描いている。たとえばSimilarWebによるとこのアプリは、月曜日(米国時間7/11)一日のAndroid上のアクティブユーザー数がTwitterを抜いた。またSensorTowerの報告では、ユーザーが一日にこのアプリで過ごす時間はFacebook上の滞留時間よりも多い。

最新の数字が示しているのは、Pokémon Goのユーザーは今やもはや、新しいゲームを‘試している’のではなくて、‘のめり込んで’いることだ。

SurveyMonkeyの推計では、火曜日にiOSとAndroid上でこのアプリをプレイしたアメリカのユーザーは2600万弱である。モバイルゲームではこんな例は過去にない、と同社は言っている。また、地図を使う場合に直接Google Mapsへ行かずに、Pokémon Go上の地図(すなわちGoogle Maps)を使う人が、ますます増えている。

 

今でもPokémon Goのダウンロードの盛況ぶりは衰える気配がなく、毎日継続的に、400万から500万はダウンロードされている。もちろん、このペースが永遠に続くことはありえないから、今後はますます、継続率が重要性を増す。いまのところPokémon Goはこの競技種目でも快調で、発売初期にしては珍しい現象だ。

ちょっと興味を持った、程度の人でもすぐに、はまってしまうようだ。アプリをダウンロードした人の10人中7人が、翌日、帰ってくる、と報告書は言っている。ゲームの場合は、翌日にかぎらず、とにかくある日再帰する人は10人中3人、と言われているから、翌日7人はおそろしく多い。

3の倍は7でなく6だけど、なにしろ継続率でもPokémon Goは、今のところ業界平均の倍+増なのだ。

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しかもこのアプリは、売上かき集め能力もカジュアルゲームの平均の倍だ。SurveyMonkeyによると、一日のアクティブユーザー一人あたりの平均売上(average revenue per daily active user, ARPDAU)、つまりゲーム内での費消額は、0.25ドル(25セント)だ。

これは、稼ぎの大きかったCandy Crushより、さらに大きい。…そのすごさを、お分かりいただけただろうか。

カジュアルゲーム(下図で上から第4位)は、パズルやボードゲームやレーシングゲームに比べて稼ぎが低い。しかしPokémon Goは、これら上位ジャンルにも負けていない(下図のトップスリーと0.25ドルを対照)。第三位のパズルは、0.15ドルだ。ボードゲームとレーシングは強いが、圧倒的ではない(グラフ提供: SOOMLA)。

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では、Pokémon Go人気はいつごろポシャるのか? どんな人気ゲームにも下降期は訪れる。しかしPokémon Goの場合は、これらの数字を見るかぎり、少なくとも今のところは、何もしないでも大量のプレーヤーを確保し維持できている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Pokémon Goのインストール数、Candy Crush、LinkedIn、Lyft、Tinderなどを上回る

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バイラルによるPokémon Goの広がりに驚いている人も多いのだと思う。というか、むしろ驚かない人の方が少ないかもしれない。先日の段階でTwitterのデイリーユーザー数を超え、プレイ時間でもFacebookの利用時間を超えた。そしてデイリー・アクティブ・ユーザーの数もPandora、Netflix、Googleハングアウト、およびSpotifyを上回ることとなっている。さらにインストール数でみると、Candy Crush、Viber、LinkedIn、Clash of Clans、Tinderなどといった名だたるアプリケーションを上回るまでになっている。

数値はいずれも調査会社であるSimilarWebの調査(アメリカ国内のAndroid利用者が調査対象)に基づいたものだ。

7月11日には、米国Android利用者の5.9%がPokémon Goをプレイしていた。一方で同じ日にTwitterを利用した人は4.1%となっている。もちろんPokémonの前に立ちはだかるアプリケーションも多い。すなわちMessenger、Instagram、WhatsApp、およびSnapchatなどだ。

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多くの人が強いエンゲージメントを示しているPokémonではあるが、依然として「過去最高のインストール数」などの数値には手が届かない。Pandora、Netflix、Google Hangouts、Spotifyなどが、この面では上回っているのだ。

具体的に見てみると、Pokémon Goは、米国におけるAndroidフォンの10.8%にインストールされている。一方でSpotifyは17%でTwitterは20%にもなっている。

ただし、Pokémon Goはアメリカでデビューしてまだ1週間程度であることはおさえておきたい。それでいてCandy Crush、Viber、LinkedIn、Clash of Clans、ESPN、iFunny、Lyft、musical.ly、あるいはTinderなどを上回ってインストールされているのだ。

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ここに挙げたデータは、先ほどのべたようにアメリカ国内の様子を示したものだ。しかしオーストラリアおよびニュージーランドでもPokémon Goは注目すべき数字を達成している。それぞれの国のAndroidデバイスについて、15.1%ないし16%のインストール率を示しているのだ。

開発社であるNiantic Labsのウェブサイトへのトラフィックも急増している。今週の月曜日に、デスクトップ版およびモバイル版を含めて1,171,000という、過去最高の訪問数を記録した。

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(翻訳:Maeda, H