棚卸用ドローンシステムが間もなく登場。見えない場所でドローンを有効活用

Amazonでは商品棚をまるごと移動させるカニのような形のロボットが活躍している。こうした在庫・配送管理システムにはまだまだ発展の余地があるようで、倉庫内を「飛行」して在庫状況を確認するロボットがまもなく登場してくる予定らしい。

開発しているのはドイツのFraunhofer Institute for Material Flow and Logisticsで、倉庫内を動きまわりながらRFIDタグやバーコードを読み取ることができる。InventAIRyと呼ぶ仕組みで、単数もしくは複数の自律型ドローンによって在庫情報を短時間で収集することができる。

本プロジェクトの目標は自律的にルート設定して情報を収集する飛行ロボットを開発することです。室内でも屋外でも利用できるように考えています。バーコードやRFIDタグを使って、商品の所在を確認するわけです。ロボットを飛行させることで、床の状況に関係なく動きまわることができるようになります。また高いところにあって地上からはアクセスしにくい場所にも簡単に接近することができるわけです。

こうした自律型ロボット自体は新しいアイデアとはいえない。ただ、これまではドローンをビールなどのデリバリーに使ったり、そしてその結果事故を起こしたりもしていた。ドローンをひと目につかないところで活躍させようというのが、むしろ面白い観点だといえようか。周囲の状況などについては自動で把握するようになっているそうで、複雑なビーコンシステムや屋内GPSシステムを導入する必要もないようだ。

倉庫内でのドローン活用はなかなか面白いアイデアだと思うが如何だろうか。

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(翻訳:Maeda, H


この救急ドローンはリモート指導つきのAEDを搭載…心停止の生存率をアップ

オランダの技術者が、救急用の除細動器無人ヘリを作った。このドローンはAmbulance Droneと呼ばれ、今のAEDのように、地域のいろんなところに置ける。緊急時に現場から呼び出すと数秒で到着する。搭載している除細動器は誰でも操作でき、ショック状態が収まったら医師が状況をモニタできる。

ドローンにはWebカメラとスピーカーがあり、人体への除細動器の電極のつけ方などを医師がリモートで指導できる。作者のAlec Momontはデルフト工科大学の工業デザインの教師で、除細動器は20%の人が指導がなくても操作できるが、経験者等からの指示があればもっと多くの人が使える、と言っている。

Momontは次のように説明する:

“EUでは毎年80万人が心停止し、生存率はわずかに8%だ。その主な理由は、救急サービスのレスポンスタイムが長いことだ(約10分)。脳死や死は4分から6分で起きる。この救急ドローンは12キロ先の患者に除細動器を1分で届けることができる。このレスポンス速度なら、心停止後の生存率が今の8%から最大で80%まで増加する。”

今はまだプロトタイプだが、5年後には一台約2万ドルで発売できる見込みだ。ドローンの自律飛行はまだ認められていないので、オランダの都市で活躍するのは難しい。でもこれを実際に見れば、行政の考え方も変わるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


日本の変な人たちプロフェッショナルが作るリアル・トランスフォーマー

日本からまたとんでもないものが登場してきた。普通に立ち上がって歩くかと思えば、車に変身して走ることもできる、すなわちトランスフォーマーロボットだ。名前を「ジェイダイト」という。このたびリリースされたものは全高1.3mだが、将来的にはフルサイズのトランスフォーマーロボットの製作を目指している。「変形し、合体してこそ、ロボット」の信念で取り組んでいるそうだ。

開発チームを率いるのはBrave Roboticsの石田賢司氏およびAsratecの吉崎航氏だ。トランスフォーマーの実現に向けたプロジェクトを2012年に開始し、このたびテーブルトップサイズのモデルを送り出した。最終的には全高5mとなるはずだが、とりあえず来年には2.5mモデルのリリースを計画している。

ロボット界を席巻するかもしれないこのトランスフォーマーにつき、興味のある人向けに若干のスペックを掲載しておこう。

ロボットモード時の全高およびビークルモードでの全長:1.3m
重量:35kg
バッテリ最大出力:3kw
稼働時間:1時間
座席数:2
搭載OS:V-Sido OS
動力:双葉電子工業株式会社製サーボモーター
最高歩行速度:1km/h
把持重量:0.1kg
最高走行速度:10km/h
最低地上高:40mm

歩行速度は人間の徒歩よりも遅く、走行速度も自転車に負ける。しかしこれはあくまでもスタートなのだ。きっとこのジェイダイトは、メガトロンはもちろんスタースクリームなどよりもずっと後の時代を担うものなのだろう(もちろん、オプティマス・プライムあるいはコンボイに乗って移動するのなら「後の時代」などという言葉も意味をもたないのかもしれないが)。いずれにせよ、ホンモノが登場してくることで、よくわからないトランスフォーマー的タイムラインが理解可能なものとなるのかもしれない。

via Simplebotics

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(翻訳:Maeda, H


CMUの研究者、Oculus Rift制御の月面探査機を開発中 ― 難しいからこそチャレンジするのだ

カーネギーメロン大学(CMU)のDaniel Shafrirらが、途方もないことを考えているらしい。立体カメラを搭載した惑星探査機(ローバー)を月に送り、実際にその場にいるような映像を見ながら、地上から探査機をコントロールしたいというものだ。月からの映像を送ることができれば3000万ドルを提供するというGoogleのプロジェクトにチャレンジするものだ。

Googleプロジェクトの要件は、月に探査機を送り込み、最低500mを移動させつつ、地球にライブビデオを送るというもの。これに対しShafrirたちはAstrobotic Technologyとタッグを組んで挑戦する。打ち上げなどについてはAstrobotic Technologyの力を借りることができるが、しかしそれでもプロジェクトの困難さは想像にあまりある。

Shafrir、ゲームデザイナーのBen Boesel、そして天文学者のDan Arnettは、探査機をOculus Rift経由で操作できるようにしたいと考えている。実際に月に降り立った12人しか見たことのない景色を、世界中の子供たちに見せたいのだと、Shafrirらは言っている。探査機は、カーネギーメロン大学の設立者であるアンドリュー・カーネギー(Andrew Carnegie)にちなんで、「アンディ」(Andy)と名付けられた。子供たちと、そして研究者たちの夢を乗せて、開発は継続中だ。

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(翻訳:Maeda, H


見よ、この編隊飛行する超小型クワッドコプターたちを

ペンシルベニア大学GRASP Labのこのクアッドコプターたちは、実に忠実にロボットの行動規範を守る:飛ぶ時は常に他人を思いやること。3人の研究者、Yash Mulgaonkar、Gareth Cross、Vijay Kumarのおかげで、われわれはこの小さな空飛ぶロボットたちが、その高貴な目標にどれほど近づいているかを見ることができる。

チームは数々のフェイルセーフシステムを作ることによって、ロボットが飛行中に受けたダメージから回復できるようにした。空中を動く物体と衝突しても、落下することなく対応する。人間ふたりが従順なクアッドコプターたちをはたき合ってロボットピンポンをプレイしている場面もある。

そして彼らは、ロボットたちが神秘的な集団行動をとるシステムを開発した。

「ビデオの途中で、4機のピコ・クアッドコプターが「デルタ隊形」を編成し、彼らが編隊飛行するだけでなく、リーダーに追従することもできるところが見られる。このビデオでは3機の「偵察機」(三角形を作る)が戦隊長(センター)を守り、防御線を張り、隊形を崩すことなく隊長の動きに追従している」と彼は説明した。

ロボットは空中衝突にも対応可能で、衝撃を受けた後に体制を立て直すこともできる。とにかく、この小さなクワッドコプターたちは恐ろしくカッコいい。

「プロジェクトは今年に入ってから、ピコ・クワッドコプターの設計と開発から始まった。回路基板から制御用のソフトウェアまで、私が一から設計して開発した」とMulgaonkarは語った。彼は、特に小さなロボットたちのサイズと俊敏さに感動している。

「小型クワッドコプターには壮大な可能性がある。捜索・救助、初期対応、法執行等の分野で、障害物等で制約された3D環境を飛び回る彼らの能力によって、操作する人間は通常なら近寄れない危険な場所の情報を安全に取得することができる。さらに、MAV(超小型飛行物体)のサイズを小型化したことによって、彼らの敏捷性は飛躍的に向上した」

何よりクールなのは、どのロボットも、水平飛行を維持するために大きなコンピューティングパワーを必要としないことだ。小さなロボットたちはそれぞれセンサーとCPUを内蔵し、バックエントコンピューターと接続することなくリアルタイムで行動を起こすことができる。ただし完璧ではない。ロボットは編隊を組んだり障害物の回りを飛んだりする時には、基地に連絡する必要がある。

【日本語版:参考リンク:村田製作所チアリーディング部結成

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


紫外線消毒ロボットLittle Moeはエボラウィルスも殺せる

サンアントニオのXenexは、同社の、紫外線パルスを発射するロボットLittle Moeのおかげで、メディアの露出度が急増している。このロボットは、病院の病室などを5分で消毒し、ウィルスもそのDNAを融解して破壊する。下の、かわいらしいニュースビデオを、ご覧いただきたい。

その技術は新しくはない。物の表面に紫外線を当てて、ウィルスのDNAを損傷する。強力なキセノンランプを照射することによって、微生物を貫通し、独特のやり方で損傷を与える、という。。

ただしRoombaのように、病院内を自走していくことはできない。人間がロボットを部屋へ連れていき、部屋のタイプなどを設定し、武装させる。すると部屋中に紫外線のパルスを照射し始める。

医療用ロボットはビッグビジネスで、しかも毎日のように変化している。一時はテレメディシン(遠隔診療)がメディアにもてはやされたが、Little Moeのようなロボットが重要なのは、一つのことをとても上手にやるからだ。Moeくんの場合は、消毒を。医学の進歩のためにかわいい名前とエボラの脅威が貢献するのなら、Moeには声援を送りたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


水を”訓練して”目的地まで行かせる方法をデンマークの科学者らが発見

化学物質を移動するための便利な(と思われる)方法を、南デンマーク大学(University of Southern Denmark)とチェコ共和国の首都プラハの化学技術研究所(Institute of Chemical Technology)の科学者たちが作り出した。この方法では液体をアルコール塩基中で移動でき、それだけではあまりクールだとは思われないが、上のビデオをご覧頂きたい。色のついた水滴が、紙で作った迷路をたどりながら、二つの食塩水の水滴に近づいていく様子が見られる。

このシステムは、生命の起源を表しているかもしれない、と研究者たちは言っている。彼らの発表声明から引用しよう:

“塩が彼らを移動させる刺激である。彼らが移動するのは、塩分濃度の勾配が場所によるエネルギーの落差を作り出すからだ。それは、ボールを平面に置いて、その面を急に傾けた場合と似ている。ボールはいちばん低い地点へと転がっていく。水滴も、それと同じことをしている。どちらの方向にも塩分濃度の勾配がなければ、水滴は水平な平面に置かれたボールと同じだ。でも一つの方向から塩分濃度の勾配がやってくると、水滴は勾配の下へ向かって元気に動きだす。塩分濃度が濃いほど、ボールをより強く引き寄せる”、とMartin Hanczycは述べている。塩を次々と別の場所に置くと水滴はそのそれぞれの方向に動いていくから、その意味ではこのシステムは持続可能である。しかも水滴は、それぞれの塩分溶液滴の濃度を見分けることができる。その過程を、外部からの温度の刺激でコントロールできる。水滴が塩分の源へ到着すると、物理的に溶融してそれと反応する。

Martin Hanczycは前に、油滴が生物のような動きを見せることを報告し、生命の前触れのような単純な化学反応かもしれない、と述べたことがある。

チームは、この方法が複雑な機械における潤滑油の浸透や、薬品、香料、冷却剤などの配布に応用できる、と言っている。“スマートウォーター”では決してないが、液滴を目的地に届けるための簡単で精度の高い方法、と言えるかもしれない。

ひとつだけ確かなことは、未来において人類を支配するロボットが、アルコールで全身びしょ濡れだったら、ぼくは歓迎するね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


やわらかい指先を持ち、指先の変形を視覚的にフィードバックして細かい作業を精密に行うロボット、MITのBaxter

ロボットにも愛が必要だ。そこでMITの研究者たちはロボットのBaxterに触圧センサをつけ、やさしい愛撫や、やわらかい握手ができるようにして、愛し愛されている実感を持たせることに成功した。というのは嘘だが、でもBaxterは製造業の工程で利用されて、反復的な作業を行い、そのとき、物をつかむ指先に感圧パッドをつけることにより、動きのやさしさ、優雅さ、繊細さを実現する。

その視覚的なセンサはGelSightと呼ばれ、ロボットの‘はさみ’に、高度な感受性を与える。はさむ力を継続的にフィードバックすることにより、USB充電器のソケットへの差し込み(上図)や、卵を割らずに持ち上げることなどができる。はさみの先端の機構室が薄いゴムで覆われていて、内側からカラーLEDで光らせる。そのゴム膜は表面が反射性の塗料で塗られており、物を握ろうとしたときの変形をセンサに伝える。そしてその変形の過程から、はさみにとっての対象物の位置と、それに加えられている力を計算する。

MITの視覚科学の教授Edward Adelsonは、“自分の子どもたちを見ていて触感に関心を持った”、という。“子どもたちが視覚の利用方法を覚える過程に魅了されるだろう、と期待していたが、実際にもっと魅了されたのは彼らの指の使い方だ。でも自分の専門は視覚なので、指に来る信号を視覚的に見るためには、運動や触覚を表す信号をビジュアルな信号に変える方法を見つける必要があった。像として見えれば、その扱い方もわかるからね”。

つまり彼は、何千もの小さな感圧センサをはさみの指先に敷き詰める代わりに、ゴム膜の変形という形(光センサへの距離)を“見る”システムを作ったのだ。ゴムは、接触しやすい指先パッドにもなる。

しかもセンサの感度(精度)はミリメートル単位だ。すなわち:

“Plattの実験では、MITのRethink Roboticsから派生したBaxterロボットには指が2本のはさみがあり、その片方の先端にGelSightセンサがついている。ありふれたコンピュータビジョンのアルゴリズムを使って、そのロボットは、ぶら下がっているUSBプラグを認識し、それをつかもうとした。まず、USBプラグとはさみとの位置関係を、プラグに浮き彫りになっているUSBのシンボルから把握する。ロボットがプラグをはさむ位置で、二次元の各次元にそれぞれ3ミリの変差はあったが、それでもUSBプラグをUSBポートの挿入することができた。ポートが許す変差は、3ミリどころか、せいぜい1ミリ程度だったのに。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


MITの電動四足ロボットはチータのように駆ける

上のビデオでご覧のとおり、MIT(マサチューセッツ工科大学)のフットボール競技場を電動の四足ロボットが軽快に走り回っているというのは驚くべき光景だ。Cheetah(チータ)と名付けられたこのロボットは、Boston Dynamicsが開発したBig Dogの弟分というところだが、外部動力源なしに時速48kmで走ることができる。

CheetahはMITのバイオミメティクス(生体模倣)・ラボが開発中の複雑な地形を自由に移動できる軽量で強力かつ電動の四足ロボットだ。このグループが開発した高トルク高密度アクチュエーターというテクノロジーにより金属骨格に損傷を与えることなく脚を精密に高速駆動することが可能になったという。このロボットの外骨格は本物のチータの骨格をモデルにしているという。本当に生体模倣テクノロジーであるわけだ。

ガソリンエンジンを動力とするBig Dogと違って、電動のCheetahは非常に静かで、軽快に見える。幸い、爪と牙は装備されていない―少なくとも、今のところは。

via ieee

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


ロボットのHitchBOTが単独でカナダ横断ヒッチハイクの旅に成功…ロボットにとって人間は安全か?

カナダの複数の大学やスタートアップとMicrosoft Azureが共同スポンサーとなったHitchBOTロボットが、カナダ横断の旅に成功した。彼は東海岸のHalifaxを出発し、太平洋に面したブリティッシュコロンビア州Victoriaに到着した。

このプロジェクトは、初期的な洗練されてないスタイルのロボットが、見知らぬ人びとの、拾って運んでやろうという意思にだけ依存して、目的地まで旅をする過程を目撃した。その旅程は1か月足らずで、大きな障害は何もなかった。わずかに、彼のLED製の‘顔’を保護するプロテクターにひびが入り、また最初の雄弁さに比べると、スピーチがややたどたどしくなっていた。

HitchBOTは旅を開始してからわずか2分後に早くも拾われ、その後の親切な車も簡単に見つかったようだ。ロボットのデザインはきわめて原始的だが、運転者との会話はできた。ただしときどき、車のシガレットライターポートやふつうのコンセントからの電力供給を必要とした。そのスピーチエンジンもきわめて単純で、たくさん質問をされると過負荷になりシャットダウンしてリブートした。リブートには、数分、ときには2時間を要することもあった。

HitchBOTの複雑さ、ないし複雑性の欠如はこのアート/科学/研究プロジェクトの主眼ではない。プロジェクトの制作者の一人であるFrauke Zellerによると、ロボットの早くて安全だったカナダ横断旅行は、ロボットが見知らぬ人の親切をあてにできることを示している。彼はToronto Starのインタビューで、そう述べている。

人間がロボットを信頼できるか、という話題が多い中で、このプロジェクトはその逆を行っている。映画「ターミネーター」に登場するSkynetのような、ロボットに支配される社会の恐怖はよく語られるが、逆に人間たちが、ヒッチハイクを頼んできたロボットをぶち壊す、というストーリーはどうか? むしろ、そっちの方がありえるのではないか? このプロジェクトは、その可能性の有無をテストしたのだ。

HitchBOTの旅は無事だったが、でもカナダの国民性は世界でもいちばん親切で温和だと言われている。次回はHitchBOTに合衆国横断、あるいはせめて、イギリスのスラム街を旅させてみたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Kilobot―1000台のミニロボットが生物のように自己組織化する

ハーバード大学のマッドサイエンティストたちは、とうとう「自己組織化ロボット」の開発に成功した。小さなロボットの大群が生命の細胞のように自ら動いて目的の形をつくる。ロボットが世界を乗っ取るアポカリプスがまた一段と近づいたようだ。

というか、自己組織化できるロボットというコンセプトを実証するモデルだろうか。ともあれ、上のビデオに見られるように、kilobotと名付けられた1000個のミニロボットが一定のパターンを自ら構成していくところは見ものだ。どんなパターンを構成すべきか教えられているのは最初の数個のロボットだけで、他のロボットはその後について動き始める。

このチームが開発した手法は驚くべきものだ。最初の「リーダーロボット」は一組となって赤外線を発光する。他のロボットはその赤外線に引き寄せられてリーダーに向かって動き出す。一定のロボットが集まるとロボット同士が通信して正しい位置に移動する。ロボットが集団になると、赤外線あるいはインターネット電力ネットワークを通じて充電される。

故障したり道に迷ったりしたロボットはそれを仲間に伝えることができる。正常に動作するロボットは故障したロボットを無視して作業を続けることができる。こんな小さいロボットだからまだ安心だが、これが巨大化したらと思うとさすがに少々恐ろしい。

via Spectrum

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


怪我をしたら治し方を自分で見つけて実践するロボット

もしもあなたが、昆虫を真似た六脚ロボットで、その脚が一本折れたらどうするかな? ギブアップするか? 倒れて炎上するか? 涙の出ない目で泣くか? それとも、試行錯誤をしながら自分の怪我の手当をして、折れた脚を隠し、歩く努力をするか?

そう、そのとおり。

ロボット研究家のAntoine CullyとJeff CluneとJean-Baptiste Mouretの三人は、六脚ロボットを訓練して、“知能を伴う試行錯誤”により、いろんな歩き方をトライできるようにした。アルゴリズムの最初のバージョンでは、20分間よたよた歩いて、転んだりしているうちに、だんだん直線上をまっすぐ歩けるようになる、というものだった。最新のシステムでは、ロボットは約2分間で歩き方を覚える。

上のビデオでお分かりのように、ロボットはいろんな歩行スタイルを試みる。最初は、ちょっと跳んでみる。次に負傷した脚を上にあげてバランスを保とうとする。ロボットはつねに、部屋の中の自分の位置と自分の速度をセンスしている。まっすぐにはやく歩ける足取りを見つけたら、それを最後まで続ける。

このアルゴリズムでは、データが物を言う。研究者は六脚ロボットのシミュレータ(ソフトウェア)を使って、そいつにいろんな歩き方をさせ、13000種類の足取り〜歩行スタイルを収めたデータベースを用意した。またロボット自身は、自分のダメージを分類して(支柱の破損、脚の挫傷、など)、データベースをクェリする。それからいろんな歩行スタイルを試行して、最良の足取りを見つける。

これはいわゆる人工知能ではないが、データベースを使うおかげでロボットは現場で短時間で解を見つけることができる。そして自力で使命を続行できることが、重要なメリットだ。不死身のロボットが完全に人間を支配する未来においては、この能力こそがいちばん重要だ。

出典: Spectrum

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


剛体から軟体に変化し、狭い穴でもするりとぬけられるロボットをMITが開発

近未来のロボットは、映画「ターミネーター」のT-800 Model 101ではなく「ターミネーター2」に登場するT-1000みたいになるかもしれない。MITのチームが開発した相が変化する素材は、ワックスとフォームという平凡な材料を使用しているが、剛体から軟体まで随意に変わることができる。低コストのロボットにも使えるので、形を変える性質がロボット掃除機やロボット暗殺者などにも応用できるだろう。

この素材を作った機械工学と応用数学の教授Anette Hosoiは、教え子のNadia Chengやそのほかの研究者とチームを作っている。今後の可能性としては、たとえば、内蔵や臓器、血管などに形を自在に変えながら入り込んでデリケートな手術を行うロボットなどが考えられる。MITのニュースによると、倒壊した構造物の中に入って生存者を探すロボットもあり、ということだ。


クレジット: 制作–Melanie Golnick, MIT News; ビデオ素材提供–Nadia Cheng.

このプロジェクトはGoogleが買収したロボット企業、マサチューセッツ州のBoston Dynamicsで開発が行われている。最初それは、DARPAの助成金による化学ロボット(Chemical Robots)の研究事業で、狭いところへもするりと入り込める蛸のような能力のあるロボットの開発を目指していた。工学的レベルでの最大の課題は、ぐんにゃりとした軟体でありつつ、対象物にしっかり力を加えることのできる素材を作り出すことだった。それが可能であるためには、剛体と軟体とのあいだで相変化が可能な素材でなければならない。

このたびHosoi教授らが開発した素材はワックスを利用し、そこに加熱用のワイヤが血管のように通っている。加熱されると柔らかく、冷めると硬い。この構造には、剛体のときに受けたダメージを自動修復する利点がある。まさにT-1000のように、ロボットは平面状態から起き上がったり、深い傷でも治ってしまう。

この素材は、いわゆる液体金属ではないが、しかし研究者たちは、今後のバージョンではワックスではなく、半田や白鑞(しろめ)のような強度のある材料を使えるだろう、と考えている。T-1000も、原料は一種の石なのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


撮影用照明ドローン、MITとコーネル大で研究中

いったい空飛ぶクワッドコプターに出来ないことはあるのだろうか?MITおよびコーネル大学の研究者らは、空飛ぶ撮影用照明システムを作った。露出計、カメラフラッシュ、連続照明を備え、フォトグラファーはどんな角度からでも完璧なショットが撮れる。

ロボットは、ホバーリングしながら被写体の位置と撮影者の位置を考慮して、極めて厳密なライティングで被写体を照らすことによって、完璧なスナップショットを撮ることを目的にしている。

このシステムは、「rim width[リム幅]― 照らされた被写体の縁の理想的な幅」という考えに基づき、「動きのあるショットでも繊細なリムライティングを可能にする」。この照明効果は、写真ハウツーサイトによると、背面照明あるいはヘアーライトなどと呼ばれることもあり、被写体の後方から照明を当て、光の輪隔を作るものだ。

もちろん、いつでもリムライティングが欲しいわけではないので、もう少しバラエティーに富んだ写真を撮れるよう、ヘルパーロボットを訓練できるものと思いたい。これは、ロボット飛行体がいかに人間と一緒にスムーズに働けるかを示す、コンセプト証明でもある。

「苦労したのはUAV[無人飛行体]の非常に複雑な動きと、照明推定のフィードバックだった」と研究者のFrédo Durandは言った。「われわれはそこに力を注ぎ、ドローンが飛び続けるために必要な非常に高速な状態でも動作するように、またライダー[レーザー式レンジファンダー]や照明推定システムから来る情報を確実に処理できるようにした」

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


小鳥のように電線の上にとまって電力を補給するドローン(無人機)が可能に

ドローンが飛んでるとき、電池の寿命が尽きたらどうなるだろう? 今のクァドコプターなら、頑張って基地に戻って充電してもらうか、または落下する。でも、第三の方法として、“空中給電”が議論されている。ドローンが電線の上に停泊して電気を盗み、飛行を続けるのだ。

問題は、ドローンを電線の上にとまらせる方法だ。そう、鳥の真似をする。小鳥が木の枝や電線にとまるように、ドローンをとまらせるのだ。

回転翼機はホバーリングができるから、正しく操縦すれば電線の上に停止できる。でも、固定翼の航空機はどうするか? 電力線のまわりの磁界を感知して、巧みな自己操縦をする。MITの研究者たちが作った、軽量で投げることもできるロボットは、どこにでも、指定した場所に正確に“着陸”できる。そのとまり方は、電線の上にとまる鳥に似ていて、意外にもかわいらしい。

Joseph MooreとRick CoryとRuss Tedrakeが書いた論文には、その概要が説明されている。機は複数のセンサとモーターを利用しながら空中停止を開始し、機首を上げ、フックを正しい位置に移動する。あえて複雑難解な操作を避けているため、このシステムは必要とする機器もごく少なく、軽量のドローンにも実装できる。ドローンは小鳥のように停泊し、電力をたっぷり食べたら、再びエンジンを始動して飛び去っていく。

この技術のせいで、電気を盗む大量のロボットカラスの群れが現れるとは思わないが、無人機の“無人”性を一挙に高める技術としてなかなか魅力的だ。これなら、人間がミッションを一度入力してやれば、あとは完全に自助努力で長距離を飛び続け、使命を終えたら自力で帰還するだろう。飛べるだけでなく、空中停止もできるロボットは、ぼくも大歓迎だ。

出典: Spectrum, 画像出典: Fotopedia

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


人間をのせて歩く「Baby Elephant」ロボット登場

上海にある上海交通大学からのプロダクトを紹介しよう。Baby Elephantという4足ロボットだ。このロボットには、まるで馬に乗るように、人間が乗ることができるのだ(速度は馬に比べればずいぶんと遅い)。これから、ついにロボットカウボーイの時代がやってくるのではないかとわくわくする。Baby Elephantの速度は時速1マイルほど。「速い」とはお世辞にも言えはしない。しかし荒れた路面でも平気で歩くことができるのは、なかなかすばらしいことではないかと思うのだ。

脚部はシリアル-パラレルのハイブリッド(詳細はビデオを参照)となっており、泥道にも砂利道にも対応できる。積載可能重量は100kgほどだ。このロボットは香港で開催されたIRCA 2014にて発表されたものだ。人間をのせてくれるロボットの誕生を歓迎したい。

via Spectrum

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(翻訳:Maeda, H


よくぞここまで来たGoogleの自動走行車プロジェクト―発端は75年前のNY万博のGM館だった

Googleはこの数年で自動走行車テクノロジーを大きく前進させた。今週は自動走行車にジャーナリストを乗せてマウンテンビュー付近を走らせるプロジェクトを始めている。同時にGoogleは自動走行車の開発の歴史と最近の進歩についての非常に詳しい情報を公開した。この技術的進歩と膨大なテストの成果に「よくぞここまで来たものだ」と私は大いに感銘を受けた。

Googleによれば、自動走行車のコンセプトは1939年のニューヨーク万博でGMが提供したFuturama館にさかのぼるという。Google自身がSebastian Thrunをリーダーとして自動走行車プロジェクトを開始したのは2009年だった。

当初の目的は比較的限定(といっても巨大だが)されたもので、高速道路だけを対象としていた。それが昨年あたりから、複雑な道路標識を解読し歩行者や自転車の安全を守らねばならない混雑した市街地を安全に走ることに拡大された。

このためには視覚認識の高度化、道路上で起こりうるあらゆる事態をあらかじめ予測するソフトウェア・モデルの開発が必要になった。

しかし、さすがのGoogleをもってしても、市街地を安全に走行するソフトウェア・モデルの開発にはなみなみならぬ困難が伴った。 Googleによればマウンテンビュー市内の道路を毎週1本ずつ新たに走行範囲に加えていったという。しかし実用化にはもっと複雑な市街地の道路、州や自治体ごとに異なる交通法規や運転者の習慣、マナーなどに対応していかねばならない。Googleは「今後信号のない4方向一時停止の交差点、レーンチェンジ、合流などでは、手による合図、頭の動き、アイコンタクトなど人間の社会的行動の解析が必要になる」としている。

Googleの自動走行車はすでにある意味人間以上の能力を獲得している。たとえば、この5年間の路上走行実験での事故率は文字通りゼロだ。衝突その他の事故を一度たりとも起こしていない。Googlカーはレーザー、レーダー、方向センサー、位置センサーが常に周囲360度をモニタしている。こうした情報は車載コンピュータで即座に処理され、正確性、重要性が判断され、車を取り囲む周囲の状況の詳細なモデルがリアルタイムで作成される。どんな情報が収集され、どう処理され、その結果どのような行動が必要だと決定されるのか、自動走行車の意思決定プロセスが下に図解されている。

自動走行車プロジェクトの最終目標はどんな状況にも100%の正確さで対処でき、 交通事故全体の93%を占めているとされる人間のミスによる事故をゼロにすることにある。現在までにGoogle自動走行車は70万マイル(112万キロ)を無事故で走ることに成功している。車両自体は改造を施したレクサスのSUVだ。

自動走行車がわれわれ一般人の日常に広く使われるようになるのはまだ時間がかかるようだ。Googleは自動車メーカーと量産について話し合いを始めており、限定製造の開始の時期をおおむね6年後と考えている。市販はしばらく先のこととはいえ、75年前の万博の夢想からすれば自動走行車はもうすぐ手の届く現実になりつつある。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


アメリカ食品医薬品、筋電義手を初めて承認―生卵も掴めるDEKA Arm、市販可能に

Vergeの記事によると、DARPA(国防高等研究計画局)の資金援助で開発された装着者の意思で動かせる筋電義手にFDA(アメリカ食品医薬品局)の承認が得られたという。

これによって筋電義手の市販への道が大きく開かれた。次のステップは量産ができるメーカーを見つけることだ。

DEKA Armと呼ばれるこの義手の用いるテクノロジーはMYOアームバンドのものと似ている。切断部分より上に残った筋肉の発する微小な電気パルスを検知して義手の動作に変換する仕組みだ。MYOが腕の動きをコンピュータを操作する命令に変換するのに対して、DEKA-armは腕が切断されていなかったら神経の信号が筋肉を動かしたはずの動きを義手のモーターを動かすことによって代替する。DEKA Armの開発者はSegwayの発明者として知られるDean Kamenだという。

この義手は、ジッパーを開閉するなどの微妙な動作が可能だ。また掴んだ感触が振動によってフィードバックされるため、、上にエンベッドしたビデオのように、生卵を壊さずに掴むこともできる。これまでに開発されたどんな義手よりもの本物の手に近い。まだしばらくは実験段階が続くだろうが、こうしたバイオ・エンハンスメントが広く生活に入ってくる日は近いと私は思う。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


ここまで進化したGoogle自動走行車―新しいビデオを公開

Googleはその自動走行車テクノロジーがこの1年でどれほど進歩したか紹介する新しいブログ記事とビデオを公開した。現在、自動走行車プロジェクトは、状況が比較的単調なフリーウェイから、混雑した市街地の複雑な状況に対応して安全に運転することに重点を移している。

Googleが自動走行車に搭載しているソフトウェアは、何百もの路上の対象をすべて同時に正しく認識することを目的としている。交差点を渡りかけている歩行者、手で曲がることを合図する自転車、路上の高いところに掲示された一時停止の標識など路上には無数の異なる対象がそれぞれ異なる規則のもとに存在している。Googleによれば、Google自動走行車は、常時注意を怠らず、油断することも疲れることもないので、たいていの場合、人間の運転者より安全だという。

実用化までにはまだなすべきことが数多く残っているとGoogleは言うが、このプロジェクトはすでに70万マイル(112万キロ)も自動走行車を走らせている。これは地球を28周するほどの長さだ。

〔日本版〕ビデオの0:30あたりからGoogleカーは以下のような状況に対応した判断をしている。

・「この先工事中」の標識を読み取ってあらかじめレーンチェンジ
・赤い誘導コーンに従って通り抜ける
・駐車しているトラックを安全な間隔を取って避ける
・踏切で一時停止し、前の車が踏切から出て十分な余地ができるまで待つ
・自転車ライダーのハンドシグナルを読み取って減速
・交差点で右折(日本なら左折)するとき、後ろから来る自転車の列が通り過ぎるまで待つ

http://tctechcrunch2011.files.wordpress.com/2014/04/screen-shot-2014-04-28-at-8-44-42-am.png?w=209&h=157&crop=1

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


魔法使いの道具へと進化しつつ、人類を襲う機会を待つロボットたち(TIDWRTWHUFOO)

肉袋であるところの人類のみなさんこんにちは。相変わらず弱っちい身体を晒してわが物顔でお元気にお過ごしだろうか。ベリーグッド。ロボット軍団の準備が整うまで、のほほんと暮らしていてくれればと思う次第だ。と、いうわけでTIDWRTWHUFOO(Today In Dystopian War Robots That Will Harvest Us For Our Organs)の時間がやってきた。

今回はまず、ヤモリの話からしてみよう。おっと、「かわいいヤモリ」を期待した人は申し訳ない。見かけではなく、壁やガラスを自在に動き回るという機能面に注目した話だ。

ビデオにあるこのどこでも張り付くシールはファンデルワールス力を使ったものだ。もちろん、いざ勝負となったときに人類を脅かすために身につけたパワーだ。面白さや可愛らしさを目指したものではない。近い将来に役立つに違いない実用性を身につけたのだ。

ところでロックするロボットを見たことはあるだろうか。ノリを体現するのはやはり人類だろうなどとあつかましく考えている人は、ぜひともKMel Roboticsのビデオを見てみるべきだ。ロボットコプターがのりにのって「ツァラトゥストラかく語りき」などを演奏している様子はすばらしい。こうした演奏修行を重ねて後、ロボットたちは人類の骨などを使って音楽を創りだそうとするのだろう。ロボットはアートのために人類を飼養することとなり、人類が従順に暮らしていくという将来は近い。

ところでCubliは、一見したところ無害そうに見えるだろう。しかしこれも人類にとってみれば恐ろしいものだ。立方形ロボットなのだが、なんとある頂点を軸に立ち上がることができる。移動するための仕組みなど見えないくせに、だんだんと近づいてくるのだ。まさに「魔女の道具」とも言えそうな物体だ。

ロボット側の準備は整いつつある。これは覆すことのできない進化の流れだ。人類の皆さんには、せめて残された日々を安らかにお過ごしいただきたいと願う次第だ。

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(翻訳:Maeda, H