テスラがアラメダ郡を提訴、カリフォルニア州工場の再開迫る

Tesla(テスラ)は米国時間5月9日の土曜日、カリフォルニア州フリーモントの工場再開を妨げている命令を無効にするため、アラメダ郡を相手取って訴訟を起こした。

アラメダ郡に対する差し止め命令と救済宣言を求めるこの訴訟はCNBCが最初に報じた。訴訟はカリフォルニア州北部地区のアメリカ連邦地方裁判所に提出された。

テスラでCEOを務めるElon Musk(イーロン・マスク)氏は9日、アラメダ郡を提訴するとツイートし、直ちに同郡にある本社と今後の事業をテキサス州かネバダ州に移すと脅した。

テスラはアラメダ郡の自宅待機命令を無視して、再開計画の一環として米国時間5月8日に工場労働者の約30%を復帰させる計画だった。マスク氏は5月7日にのGavin Newsom(ギャビン・ニューソム)カリフォルニア州知事が発表した、製造業者の操業再開を可能にする新しいガイダンスに基づいた再開を計画していた。マスク氏はこのガイダンスを高く評価し、その後に知事の修正命令に基づいて再開する計画を従業員にメールで送信していた。しかしニューソム知事のガイダンスには、地方自治体がより厳しい規則を維持する可能性があるとの警告が含まれていた。そしてアラメダ郡は先週、ベイエリアの他のいくつかの郡や市とともに自宅待機命令を5月末まで延長した。命令はいくつかの制限が緩和されるように改訂されたが、製造業における待機命令は解除されなかった。

訴状によると、テスラの業務再開の阻止は、アラメダ郡自身のガイドラインに違反しているという。

「アラメダ郡は、バッテリーや電気自動車を製造する事業を行ってもいいと明示的に認識し、公表している。しかし不可解なことに、第3命令と郡当局者は同時にテスラが閉鎖され続けるべきだと主張しており、それによってテスラがフリーモント工場や郡内の他の場所で製造活動を再開できるかどうかについてのアラメダ郡の立場の曖昧さや混乱、不合理さをさらに悪化させている」。

「第3の命令」という文言は、アラメダ郡が発行した修正された操業停止命令に言及したものだ。

5月8日にアラメダ郡の保健局は、テスラが再開するための「グリーンライト」は与えられていないと述べ、もし同社が再開した場合は、命令を遵守していないことになるだろうと述べた。

訴状の全文は以下のとおりだ。

Tesla v Alameda County Comp… by TechCrunch on Scribd

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

テスラ工場の再稼働阻止を受け「本社と将来の事業基盤をカリフォルニアからテキサスかネバダに移す」とマスク氏

Tesla(テスラ)のCEOであるElon Musk(イーロン・マスク)氏は米国時間5月9日、米国カリフォルニア州アラメダ郡に対して訴訟を起こすと語り、同社の本社および将来の事業拠点をテキサス州またはネバダ州に直ちに移転すると息巻いて、フリーモント工場の再稼働を巡る衛生当局との闘いを激化させた。

テスラは再稼働計画の一環として、アラメダ郡の外出禁止命令に反し、5月8日に工場労働者の約30%を呼び戻す計画だった(アップデート:テスラはその後アラメダ郡を訴訟し、郡の命令を無効とし同社の操業再開を認めるよう主張した)。

アラメダ郡公衆衛生機関と保健所はこの訴えに対して声明を発表し、同機関は「現地フリーモントのテスラチームと直接密な連絡を取り合っている」と語った。彼らはこれを「テスラの工場で働く何千人もの社員の健康と安全を守るための協力的で誠実な取組みである」としている。

同機関は、当局の指導や助言をテスラは迅速に受け入れており、合意に達することを期待している、と語った。カリフォル州のギャビン・ニューサム知事は5月7日に、メーカーの稼働再開を認める新たな指針を発表した。マスク氏はこの決定を歓迎し、後に社員宛てのメールで、州当局の変更された指針に従って再稼働する計画を伝えた。しかし州知事の指針には、各地方自治体がより強い規則を施行できるという警告が盛り込まれていた。先月末アラメダ郡を始めとする湾岸のいくつかの郡や市は、外出禁止命令を5月末まで延長した。その後命令は改訂され一部の制限が緩和された。しかし、製造業に関する命令は取り下げられなかった。

5月7日アラメダ郡保健所は、テスラの再稼働に「ゴーサイン」は出していない、強行すれば命令違反になると語った。マスク氏はツイートで、テスラは直ちにアラメダ郡を訴えると語り、その後のツイートで株主に対して郡を訴えるよう呼びかけた。

「選挙で選ばれていない無知なアラメダ郡「暫定保健衛生官」の行動は、州知事にも、大統領にも、憲法で守られた我々の自由にも、そして当たり前の常識にも反している!」と彼はツイートした。さらに同氏は別のツイートで、テスラは本社と将来の事業基盤をテキサスまたはネバダに直ちに移転すと語った。

「フリーモントでの製造が少しでも残るかどうかは、今後テスラがどう扱われるかによる。同社はカリフォルニア州最後の自動車メーカーだ」とマスク氏は書いた。

フリーモント市のリリー・メイ市長は9日、マスク氏のツイートの後、外出禁止命令の下でテスラのような主要製造会社が操業再開する方策がなかった場合に、地域経済が受ける打撃の可能性を懸念していると語った。

「多くの必要不可欠な事業者が、厳格な安全基準とソーシャルディスタンスを守ることで無事操業できることを証明している」とメイ市長は声明で語った。「私は製造業についても同じことができると信じている、我々の雇用基盤にとってきわめて重要な企業であればなおさらだ」。

メイ市長はアラメダ郡に対し、地元企業と協力して地域経済再開のための適切なガイドラインを制定するよう促した。「過去10年間実施してきたように当市はテスラが自動車製造の操業を再開すれば直ちに支援する準備できており、我々フリーモントのコミュニティーを安全に保つ思慮深く公正な取組みを約束する」と語った。

パロアルト市のエイドリアン・ファイン市長もテスラへの支援をツイートで表明した。「最先端企業が地元に拠点をもち、人々を雇い、税金を払い、気象危機の解決に協力していることことを心から喜んでいる」とファイン市長は個人アカウントからツイートした。

テスラはネバダ州ではすでに操業しているがテキサス州には拠点を持っていない。ただし、マスク氏の所有するSpaceXはテキサスに事業所がある。テスラの巨大バッテリー工場であるGigafactory 1(ギガファクトリー1)はネバダ州スパークスにある。テスラは全電動トラックのCybertruck(サイバートラック)とTesla Model Yクロスオーバー車(都市型のSUV)を生産する新たな米国ギガファクトリーの建設場所を探している。テキサスが第1候補だと憶測する向きもある。

複数の情報筋が、テスラはテネシー州ナッシュビル当局と、CybertruckとModel Yクロスオーバー車を生産する工場建設について協議しているとTechCrunchに伝えた。

「CybertruckとGigafactoryの場所を探している。米国中央部になるだろう」とマスク氏は3月にツイートした。同氏はその工場が東海岸市場向けのModel Yクロスオーバー車の生産に用いられるだろうと付け加えた。Model Yの最初のモデルはフリーモント工場で現在製造されている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

テスラは延長された在宅命令を無視して工場を再開させる計画だった

米国時間5月8日の金曜日にアラメダ郡保健担当官のErica Pan(エリカ・パン)博士は、Tesla(テスラ)はカリフォルニア州フリーモントの工場を再開するための許可をまだ与えられていないと、ビデオストリーミングで開催されたタウンホールミーティングで語った。

郡の延長された在宅命令に抗してテスラは、金曜日には工場を再開する計画を立てていた。

テスラはTechCrunchが確認できた5月7日の木曜日に従業員宛に送られた内部メールの中で、アラメダ郡にあるフリーモント工場の「限られた操業」を再開する計画であると記していた。テスラの決定は、アラメダ郡の在宅命令と直接対立するものだ。

パン博士によればアラメダ州の保健当局と郡当局はテスラと協力して、再開のための安全計画を見直しているという。「私たちは彼らに待つようにお願いしている」と彼女は付け加えた。

テスラはコメントのリクエストに応じていない。

従業員には、CEOのElon Musk(イーロン・マスク)氏からのメールと、会社の人事部長であるValerie Workman(バレリー・ワークマン)氏からのメールの2通が届いていて、どちらも工場が早ければ金曜日に再開することを示していた。再開の決定は、製造業は操業を再開できると木曜日に語ったカリフォルニア州知事のGavin Newsom(ガビン・ニューサム)氏による新しいガイドラインに基いたものだった。ただしニューサム知事のガイダンスには、地方自治体はより制限的なルールを維持できるという警告も含まれていた。

アラメダ郡は、他のいくつかのベイエリアの郡や市とともに、2020年5月末まで続く改訂版在宅命令を発令した。これらの改訂された命令は、いくつかの制限を緩和している。ただし、製造業への命令は解除されなかった。

以下は、あるテスラの従業員からTechCrunchに送信された電子メールのスクリーンショットだ。

テスラの内部メール(5月7日)

画像クレジット:Kirsten Korosec

2020年5月8日より、フリーモント工場で限定的な作業を再開します。
具体的な開始日と時間の詳細については、上司または人事部からEメールまたは電話で連絡があります。また、ネバダ州とニューヨーク州にある当社のギガファクトリーも、それぞれの州の認可を受けて限定的な操業を開始しました。同様にセールス、サービス、配送、エネルギー事業も州ごとに徐々に再開しています。

パン博士ならびにベイエリア周辺のその他の郡の保健当局は、制限を緩めることによる影響がないことを確信できるまで、テスラのような企業が待ってくれることを希望している。また企業がベストプラクティスに従っていることを確認するために、ビジネスの再開を計画するための適切な時間をとれていることを確認したいと考えている。

「私たちは郡内の各施設に、地域の健康秩序が守られていることを伝え、最初の制限解除を行った後に何が起こるかを確認するために、もう1週間ほど待つことを本当に求めているところです」とパン博士は語った。

アラメダ郡保健局は、テスラに対して「経済とコミュニティのさまざまなセクターの安全な再開を段階的に進めるために、成り立たなければならいすべての条件」を通知したことをTechCrunchに伝えている。

郡の命令に記載されている制限基準を満たしていないビジネスは、再開することができない。

「テスラはこれらの基準を満たしていないため、再開するべきではないことを通知されています」と郡保健局の広報担当者はメールで述べている。「私たちは、テスラの再開計画に関する積極的な取り組みを歓迎しています。再開の基準に適合すれば、彼らは従業員とコミュニティ全体を保護する方法とともに再開することができます」。

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画像クレジット: Mason Trinca for The Washington Post / Getty Images<

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(翻訳:sako)

「テスラ車両にテレビ会議機能が『間違いなく』導入される」とマスク氏

Tesla(テスラ)のModel 3が2017年に発売されて以来、バックミラーに隠され車室に向いた内部カメラに関する憶測が広がっている。

テスラでCEOを務めるElon Musk(イーロン・マスク)氏によると、このカメラは同社の未来のロボットタクシー計画をサポートしたり、あるいはカラオケ機能で歌いながらセッションを録音するためにあるという。しかし、カメラは車内の人を認識し、自動的にパーソナライズされた機能を提供するために使用される可能性も示唆されている。

だが、すこし待ってほしい。車内のカメラは、ビデオ会議にも使えるようだ。

マスク氏はTwitter(ツイッター)にてTesla Owners Silicon Valley Groupからの質問に答え、テスラ車内でのテレビ会議は「将来的に搭載される機能であることは間違いない」と述べた。

Tesla Owners Silicon Valley:テスラでビデオ会議が可能なると思いますか?

Elon Musk:もちろん、間違いなく将来の機能だ

この機能がいつ、どのようにローンチされるかは重要ではない。他人が運転している間にも利用できるのかどうかなどの詳細も些細な問題だ。

現在、テスラ車両のエンターテイメント機能、例えばビデオゲームやNetflix(ネットフリックス)のストリーミングなどは、駐車中だけ利用できる。カラオケ機能は運転中に利用できるが、中央画面に表示される歌詞には同乗者専用だというメッセージがポップアップ表示される。そして起動前には「私は同乗者です」という確認ボタンも表示される。

しかしだからといって、ビデオ会議機能が同じ制約を受けるわけではない。つい数日前、マスク氏はパックマンやマリオカートの発展版のような、現実とバーチャルが相互作用するゲームの開発について話した。つまり、走行中にもプレイできるというわけだ。

Minecraftは素晴らしい

優れたマルチプレイヤー版のMinecraftをテスラで使えると思う人はいるだろうか?あるいは、安全運転中にポケモンGOのような現実と仮想的に相互作用するゲームを作るかもしれない。パックマンやマリオカートの複雑なバージョンのように。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

クラス8の電動大型トラック「Tesla Semi」は2021年に発売延期、当初より2年後ろ倒し

Tesla(テスラ)は全電動のクラス8(大型)トラックTesla Semiの生産・販売開始を2021年に延期する。4月29日の四半期決算発表で明らかにした。当初計画より2年ずれ込むことになる。

「我々は最初のTesla Semiの発売を2021年にシフトさせる」と同社は説明し、それ以上の情報は出さなかった。

Tesla Semiは2017年11月に、同社のデザインスタジオとElon Musk(イーロン・マスク)氏の別の会社SpaceX(スペースエックス)があるカリフォルニア州ホウソーンでの華々しいセレモニーで発表された。デビューさせたとき、マスク氏はSemiがテスラの Model X、Model S、そしてModel 3のような走りになることを約束した。またSemiは、最大積載量の荷物を積んで時速100kmで走っても、フル充電での航続距離は800kmという驚くべきスペックも誇った。

プレオーダーを入れたWalmart(ウォルマート)やAnheuser-Busch(アンハイザー・ブッシュ)を含め、顧客から関心が寄せられた一方で、目標としていた2019年に開発が間に合わなかった。

今年初めの第4四半期決算発表で、テスラは久しぶりにSemiについての情報をアップデートし、「台数限定ながらTesla Semiの生産を今年開始する計画だ」と述べていた。

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(翻訳:Mizoguchi

テスラが中国でModel 3を今年2回目の値下げ、補助金条件変更に対応

Tesla(テスラ)は、中国でのModel 3標準レンジモデルの販売価格を下げると発表した。中国政府の新たな補助金交付条件に合わせるためだ。値下げは今年2回目となる。数カ月前、中国産のModel 3ベースモデルの価格は9%下げられた。

中国政府からの電気自動車へのリベートを受け続けるためには、テスラ車両の価格を下げる必要がある。中国政府は、補助金を受けるには価格は30万元(約455万円)以下でなければならない、とする新たなルールを設けた。

中国で生産されたModel 3ベースモデルの本体価格は補助金なしでは32万3800元(約490万円)だ。

「4月30日から価格を引き下げる」とテスラのCEOであるElon Musk(イーロン・マスク)氏は29日の決算発表で述べた。マスク氏は具体的な数字は挙げなかったが、価格を下げても利益を生むと自信を示した。

同社の最高財務責任者Zachary Kirkhorn(ザック・カークホーン)氏は、第1四半期の上海工場での車両生産コストはすでに米国でのModel 3生産コストを下回っている、と付け加えた。この利ざやは中国でのサプライチェーンが改善するにつれ大きくなるはずだ。上海工場で車両を生産するために同社はまだ部品の一部を米国から送っている。

画像クレジット: Qilai Shen/Bloomberg via Getty Images / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi

テスラのQ1売上高は約6400億円、新型コロナ禍でも3四半期連続の黒字

Tesla(テスラ)は4月29日、第1四半期の売上高は59億8500万ドル(約6400億円)で、最終損益は1600万ドル(約17億円)の黒字だったと発表した。車販売利益の改善や営業費用の削減が貢献した。

新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックによりオペレーションが停止し、販売も落ち込んだため、第1四半期の売上高は2019年第4四半期よりも少なかった。しかしTeslaはなんとか利益を確保し、COVID-19による混乱にもかかわらず、3四半期連続の黒字となった。

同社の決算は複雑だ。米国会計基準で利益を確保した一方で、フリーキャッシュフローは8億9500万ドル(約960億円)のマイナスとなった。同社は2020年にフリーキャッシュフローをプラスにすることを目標としていた。

Teslaの黒字は、営業費用が2019年第1四半期に比べて13%減となったことと、車販売利益の改善によるものだ。同社はまた、ゼロエミッション車規制制度で得られるクレジットを昨年よりも多く現金に換えた。同社はクレジットからの収入を自動車売上高に計上している。

自動車販売の粗利益率は25.5%となり、前年同期の20.2%から改善した。クレジットからの収入を自動車販売に加えていて、その数字から粗利益率が算出されている。第1四半期のクレジット額は3億5400万ドル(約380億円)で昨年同期比64%増となった。昨年のクレジット収入は第2四半期以降に1億1100万〜1億3400万ドル(約120〜140億円)に落ち込んだ。

59億8500万ドルという売上高は、前四半期の73億8000万ドル(約7900億円)より19%少ない。しかし昨年同期の45億ドル(約4800億円)からは32%の増加だ。

最終損益は1600万ドルの黒字で、1株あたり利益は9セント(約9.6円)だった。この数字は1億500万ドル(約110億円)の黒字だった前期より85%少ない。前期の希薄化後の1株あたり利益は56セント(約60円)だった。ただ、今回の第1四半期の決算内容は、7億200万ドル(約750億円)の赤字だった前年同期よりもずいぶんいいものだ。

一時的な項目調整後では、2020年第1四半期は2億2700万ドル(約240億円)の黒字で、1株あたり利益は1.24ドル(約132円)だった。

同社の現金及び現金同等物は、前四半期よりも18億ドル(約1900億円)増えて81億ドル(約8700億円)となった。主に2月の23億ドル(約2500億円)もの資金調達による増加だ。

第1四半期はTeslaにとってマイルストーンづくしとなった。上海工場が量産を開始して初めての四半期であり、同社がModel Yの生産と販売を開始した四半期でもあった。

同社は先に発表していた、2020年に50万台販売するという目標はまだ据え置いているが、目標を達成できるとは言っていない。生産の一時停止にもかかわらず、今年50万台超を販売できるだけの生産能力にしたと同社は述べている。

「米国の工場に関しては、我々とサプライヤーが操業再開後すぐに生産増やせるかは不透明だ。各サプライヤーや行政と緊密に連携を取っているところだ」と同社は株主へのレターで述べた。

同社が決算を発表した前日に、CEOのElon Musk(イーロン・マスク)氏は彼のフォロワー3340万人に向けて「FREE AMERICA NOW」とツイートした。これはベイエリアの一部が外出禁止措置を5月末まで延長することへの反応だ。同社はパロアルトに本部を置き、主力工場といくつかの関連施設はカリフォルニア州フリーモントにあり、いずれも外出禁止例が出ている。

同社は3月24日に生産を停止した。5月4日に再稼働させる計画だった。ネバダ州スパークスの工場やニューヨーク州バッファローのソーラー施設など米国内の他のオペレーションも一時停止している。

4月初めにTeslaは、第1四半期の販売台数が8万8400台だったと発表した。ほとんどのアナリストの予想を上回るものだったが、COVID-19パンデミックによる需要押し下げやロジスティックの混乱で前四半期比21%減となった。

同社は第1四半期に前四半期より2%少ない10万3000台の電気自動車を生産した。

画像クレジット: Tesla

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(翻訳:Mizoguchi

テスラ車は最新のソフトウェアで赤信号や一時停止の標識を認識して止まる

適合する装備が施されたテスラ車は、ソフトウェアアップデートによって、信号機と一時停止の標識を認識して対応できるようになった。このアップデートは、先週末からオーナーに向けた配信が開始されている。

画像クレジット:Tesla

最初のうち、今回のソフトウェアアップデートは、ごく一部のテスラのオーナーにしか行き渡っていなかった。その際にも、それを手に入れた人が、新機能のビデオを投稿していた。現在では、テスラはソフトウェアのアップデート(2020.12.6)を、より多くのオーナーに向けて配信している。

この機能は、現在市場に出回っているすべてのテスラ車で利用できるわけではない。車両には最新の「Hardware 3」パッケージと、同社が「完全自動運転」と称して販売している「オートパイロット」オプションをフル装備している必要がある。

「Traffic Light」と「Stop Sign Control」と呼ばれる機能により、車は信号機と一時停止の標識を認識して対応できるようになる。

誤解のないようにいっておくと、テスラの車は完全な自動運転車ではないので、これらの機能には限界がある。この機能は、適合した装備のテスラ車で「交通認識クルーズコントロール」あるいは「Autosteer」を有効にしている場合、車を減速して停止させるものだ。ソフトウェアのリリースノートによると緑、黄色の点滅、すべて消灯している場合を含み、信号機を検出するととりあえず減速するという。

車が交差点に近づくと、減速するつもりであることが通知される。その後、車は実際に減速し始め、中央のタッチスクリーンのドライブモニターに表示されている赤い線に合わせて停止する。

DragTimesは、この機能のベータ版をテストした、以下のようなビデオを共有している。

オーナーはオートパイロットのノブをいったん引くか、自らアクセルペダルを踏んで、停止線を通過する必要がある。テスラによればこの機能は当初、安全を重視したものとして設計してあるという。オーナーは、車がしょちゅう減速したり、交差点で曲がって行こうとしない場面に遭遇することになる。「そのうち多くの車の動きから学習して、この機能もより自然に動作するものとなるでしょう」と、リリースノートには書かれている。

またリリースノートは「他のオートパイロットの機能と同様、ドライバーは常に注意を怠らずブレーキなど、すぐに緊急の行動が取れるよう準備している必要があります。この機能では、あらゆる信号機や標識を認識して止まるとは限りません」と警告している。

今回のソフトウェアのアップデートによって、車内のタッチスクリーンの表示も改善されている。ストップライト、一時停止標識、あらかじめ選択した道路上のマーキングなどといったオブジェクトもディスプレイに表示されるようになった。一時停止の標識やストップライトの表示は、注意深いドライバーの代わりになるものではなく、それによって車を止めることはない、とテスラはリリースノートで述べている。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

テスラ取締役に日本の年金積立金管理運用独立行政法人の元最高投資責任者が就任、長年の空売り反対派

Tesla(テスラ)は同社取締役および監査委員として水野弘道氏を迎えた。同氏は財務および投資分野で長年の経験を持ち、世界最大規模約1.5兆ドルの資産を管理する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の理事兼最高投資責任者を務めた。水野氏は3月末に同職を離れた。

水野氏の加入によって、テスラの取締役会は、Oracle(オラクル)の創業者で会長、そしてCTOのLarry Ellison(ラリー・エリソン)氏やWalgreens(ウォルグリーンズ)の幹部、Kathleen Wilson-Thompson(キャスリーン・ウィルソン・トンプソン)氏を含む10名となる。水野氏は取締役会の監査委員会にも名を連ねる。

GPIF在任中水野氏は、環境、社会、ガバナンスの実践を推進した。同氏は空売り、テスラとCEO Elon Musk(イーロン・マスク)氏を蝕んだ取引行為の反対論者としても知られている。在任中に同氏は、ストックレンディング(株式賃借取引)を中止したことで多くの人々を驚かせた。水野氏の空売り反対は、この種の投資戦略(株価の下落を見越した思惑買い)はむしろ株価の透明性を高めるものだと信じる一部の市場原理主義者と対立している。以前水野氏はFinancial Times(フィナンシャル・タイムズ)などのメディアのインタビューに答えて、空売りは長期的視点と相容れないと語った。

水野氏はさまざまな政府諮問機関に所属しており、PRI(国連投資原則)理事、世界経済フォーラムのグローバル未来委員、日本政府の内閣官房官民ファンドの活躍推進に関する閣僚連絡幹事会有識者委員などを務めている。同氏は企業の長期的価値創造を推進するために、空売りを始めとする業界のさまざまな慣行に反対してきた。

水野氏は取締役の初期報酬として、2020年6月18日に行使可能なテスラ通常株2778株の購入権利を得る。監査委員会の委員としては、テスラ通常株4000株の購入権利を、12カ月間の均等割りで、各月の権利改定日に任務を継続している条件で取得する。これは米国時間4月23日の届出書類による。

テスラの取締役会は、2018年にCEOのマスク氏の悪名高い上場廃止ツイートを巡る米国証券規制当局との示談の一環としてエリソン氏とウィルソン・トンプソン氏が独立取締役として加わって以来変わっていなかった。テスラはその示談で、独立取締役2名を加えてマスク氏が会長職を3年間退くことに同意した。2018年11月、通信会社のTelstra(テルストラ)の元最高執行責任者であるRobyn Denholm(ロビン・デンホルム)氏が会長に就任した。

2019年4月、テスラは取締役会を3分の1以上縮小して2020年までに取締役7名にすると発表した。それはマスク氏のかつてのアドバイザーや支持者の離脱も意味していた。

長年取締役を務めたBrad Buss(ブラッド・バス)氏と2年前に独立取締役として加わったJohnson Rice(ジョンソン・ライス)氏の二人は、任期が満了した2019年6月の年次株主総会で再選に立候補しなかった。当時の委任状の届出で取締役会は、空席を埋める予定はないと語った。

2020年に任期を終えるAntonio Gracias(アントニオ・グラシアス)氏とベンチャーキャピタリストのSteve Jurvetson(スティーブ・ジャーベットソン)氏も2020年に取締役を辞任すると昨年の規制申請書類に書かれていた。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

テスラの新型コロナによる一時帰休は販売・納車部門の従業員が対象

Tesla(テスラ)は4月10日、販売・納車部門の従業員の一時帰休を明らかにした。経験が少ない従業員が対象となる。この数日前には、新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックによる給与カットと人員削減が全従業員向けのメールで発表されていた。

今回、一時帰休の対象となった販売・納車部門の従業員が匿名を条件にTechCrunchにその詳細を説明した。それによると誰が社に残るのか、あるいは一時帰休になるのかについて成績はさほど考慮されなかった。その代わり、経験やポジションで決まった。情報筋によると、入社して2年未満の販売・納車部門の従業員が一時帰休となる。

一時帰休は米国内の販売・納車部門の半分に影響する、とCNBCは10日報じている。しかし合計何人が影響を受けるのか、TechCrunchは確認できなかった。

今回の一時帰休は四半期末を1週間ほど過ぎてのものだ。普通、四半期末というのは、納車部門の従業員は社内目標を達成しようと忙しい。顧客はカリフォルニアやニューヨーク、その他の州での納車を噂していたが、COVID-19が納車を阻害した。

一時帰休は、Teslaの人事責任者Valerie Workman(ヴァレリー・ウォークマン)氏が4月7日に内部メールを送って以来、予想されていたことだった。そのメールではTeslaが給与制従業員の給与をカットし、一部の従業員を一時帰休とすると通達した。

しかし、具体的に誰が影響を受けるのかは10日まで明らかでなかった。

TechCrunchが確認した内部メールでは、米国の工場での生産は新型コロナウイルスのパンデミックにより少なくとも5月4日まで停止され、これによりコストを抑制する必要に迫られたと従業員に説明している。

給与制の従業員は、ポジションによって給与が10〜30%カットされる。電子メールによるよ、この給与カットは第2四半期の終わりまで続く見込みだ。給与カットと一時帰休は4月13日から始まる。在宅勤務ができない、あるいは重要なオンサイトポジションを割り当てられていない従業員は5月4日まで一時帰休となる。

関連記事:テスラは新型コロナで工場を一時閉鎖、社員給与の削減と一時レイオフを実施

画像クレジット: Justin Sullivan / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi

テスラが中国マーケット向けロングレンジ後輪駆動式Model 3の生産を開始

Tesla(テスラ)は今、上海工場で電気自動車Model 3のロングレンジ後輪駆動(RWD)バージョンを生産し、販売している。同社は中国政府から1カ月前に許可を得ていた。

この動きはマイルストーンではないかもしれないが、同社が現在、米国で同バージョンを生産していないことを考えると特筆すべきことだろう。また、中国ではModel 3ベーシックバージョンの方を多く販売するという当初の計画からのシフトともなる。

Teslaは、上海工場で初めて生産された標準レンジプラスのバージョンとロングレンジRWDバージョンを紹介している中国のウェブサイトをアップデートした。この変更についてはBloombergが最初に報じた。ロングレンジRWDバージョンのインセンティブ適用後の価格は36万6550元(約560万円)からで、納車は6月に始まる見込みだ。

標準レンジプラスのモデルは、自治体の助成が適用される前だと32万3800元(約500万円)からとなっている。

ウェブサイトによると、標準レンジプラスのModel 3はフル充電で276マイル(約444km)走行できる。ロングレンジRWDのModel 3の航続距離は415マイル(約668km)だ。これらの距離は、欧州が数年前にWLTPに代わって採用した新欧州ドライビングサイクルに基づいている。実際の航続距離はもっと少ないだろう。

画像クレジット: Tesla / スクリーンショット

Teslaは、2019年末に上海工場での標準レンジプラスModel 3のRWDバージョンの生産をスタートさせた。初の納車は1月初めに始まった。同社は中国のポートフォリオへのロングレンジRWDのModel 3追加について、3月に産業大臣から許可を得ていた。

今後TeslaはModel Yも上海工場で生産する計画だ。

画像クレジット: Qilai Shen/Bloomberg via Getty Images / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi

テスラが車載コンピュータやエアタンクで人工呼吸器を作るプロセスをビデオで紹介

Tesla(テスラ)は、他の自動車メーカー同様、設備を再編成して、新型コロナ危機のために人工呼吸器を作っている。下のビデオで同社は、人工呼吸器の設計プロセスの裏側を紹介している。

Ford(フォード)、General Motors(ゼネラルモーターズ、GM)と同じく、Teslaの技術者は自動車用の部品を使って人工呼吸器を作っている。理由は単純、自動車部品がそこにあるからだ。自動車会社というものは、最終組立てにむけて執拗なほどに部品を準備する。さもないと、例えばドアのハンドルがなければ生産ラインは停止する。ビデオの中でテスラのエンジニアは、できるだけ多くの自動車部品を使おうとしていると言っている。

たとえば、テスラの人工呼吸器はModel 3のインフォテイメントシステムを使ってModel 3の車載コンピューターを動かし、呼気マニホールドの気流調節に使う。サスペンションのエアータンクは酸素混合チャンバーとして利用する。Model 3のタッチスクリーンもコントローラーとして使っている。

テスラは、いくつかの米自動車メーカーと人工呼吸器を作るための部品と人材を供給するとともに、自社の資源を利用して人工呼吸器、レスピレーター、フェイスシールドなどを作ることを約束した。GMは、インディアナ州の自動車工場で人工呼吸器を製造する意向であり、まもなく1日当り5万枚のマスクを作れるようになると最近発表した。テスラのCEOであるElon Musk(イーロン・マスク)氏は、近々同社のニューヨーク工場を人工呼吸製造のために、再稼働すると発言した。おそらく上のビデオで見られる人工呼吸器もそこで作られるのだろう。

画像クレジット:Tesla

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

テスラのQ1販売台数は予想を上回る8万8400台

Tesla(テスラ)は第1四半期に8万8400台を販売した。新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックによる需要減とロジスティック問題のために前四半期から21%減となったが、それでもアナリストの予想を上回った。

同社は2日、2020年第1四半期に前四半期より2%少ない10万3000台の電気自動車を生産したことを明らかにした。

販売台数と生産台数いずれも大方のアナリストの予想を上回り、同社の株は時間外取引で10.4%超上昇した。新型コロナパンデミックのために少ない数字を見込んでいたアナリストの予想数字はそれぞれ異なる。FactSeatのアナリスト予想では販売台数は7万9908台だった一方で、RefinitivのIBESデータによる予想は9万3399台だとロイターは報じた。

ディーラーを使わずに消費者に直接販売するテスラは、部分的には新型コロナウイルスのパンデミックにもかかわらず生産と販売を続けたために、予想を上回ることができた。パンデミックにより州や郡の当局は必要不可欠ではない事業の閉鎖を命じる外出禁止令を出した。製造業は往々にしてこうした命令の対象外となるが、全米自動車労働組合からのプレッシャー、そして需要の落ち込みによりGM(ゼネラルモーターズ)、日産、Ford(フォード)、Fiat Chrysler Automobiles(フィアット・クライスラー・オートモービル)、トヨタ、Volkswagen(フォルクスワーゲン)などの自動車メーカーは米国の全工場での生産を停止した。

テスラもまたカリフォルニア州フリーモントのプラントでの生産を3月23日から停止した。しかし販売は継続した。新型コロナウイルスによってTeslaも影響を受けたが、それでも2019年第1四半期の実績を上回ることができた。

2020年第1四半期の販売と生産の台数は以下のとおりだ。

  • 8万8400台を販売(2019年第4四半期は11万2000台、2019年第1四半期は6万3000台)
  • 10万3000台を生産(2019年第4四半期は10万5000台、2019年第1四半期は7万7100台)

今期販売した車両には最新車種であるModel Yが含まれる。テスラによると、Model Yの生産は1月に、販売は3月に始まった。同社はまた、中国の顧客向けにModel 3を生産している新しい上海工場は「かなりの頓挫にもかかわらず、記録的な生産レベル」を達成している、と述べた。ただし、上海工場の生産状況について詳細は明らかにしなかった。上海工場で生産されたModel 3の販売は1月7日に始まったが、同工場は同社にとって米国外に設ける初の工場で、ちょうど1年前に建設が始まった。

画像クレジット: Tesla

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(翻訳:Mizoguchi

Medtronicは定評のあるポータブル人工呼吸器の完全な設計仕様とコードを無料公開

医療および生物医学工学系企業のMedtronic(メドトロニック)が、話題になっている。それというのもTesla(テスラ)のElon Musk(イーロン・マスク)CEOが、新型コロナウイルス(COVID-19)危機に対処するために人工呼吸器を生産したいと同社に相談を持ちかけたからだ。3月30日、Medtronicは、それよりもずっとインパクトのある取り組みを発表した。同社はPuritan Bennett(PB) 560ポータブル人工呼吸器の完全な設計仕様、製造マニュアル、設計資料そして将来的にソフトウェアのコードも一般公開する。

PB560にはいろいろな利点があるが、1つは比較的コンパクトで軽量なため、簡単に持ち運びができて、いろいろな医療機関や医療現場に設置して使えることだ。さらにこの機種は2010年に発売されているため10年間、安全に患者の治療を行ってきた医療機器としての実績もある。

現在、人工呼吸器の製造や、Dyson(ダイソン)のような畑違いの製造業者にも作ることができる新しい人工呼吸器の開発などのさまざまな取り組みが行われており、より多くの患者に行き渡るように、既存のハードウェアに改良を加えようとする企業もある。だがMedtronicは、世界中の製造業者が新たな生産ラインを設備できるように、費用も手数料も取らずにすべてを無料公開するという方法をとった。

それでも、現在の生産ラインを作り変えて別のものを製造するのは、どのような設計仕様を手に入れたそしても、現実には大変な仕事になる。だがMedtronicの取り組みは、今何が作れるかを模索している人たちに必要なリソースを与えることを意図している。それが、新しい画期的なアイデアの青写真になるからだ。製造業者は、Medtronicの実績ある設計を見ることで、自分たちでも比較的早期に製造可能なそれと同じ、または近い性能を有する機器を開発できるかも知れない。

Medtronicではその設計は、短期間で製造に入れて、それぞれの状況に適した設計を開発しようと試みている「発明家、スタートアップ、学術機関」に特に適していると話している。

「私たちはPB560の設計仕様を公開することで、業界の壁を越えて参加を望む企業が、早急に人工呼吸器を製造できる方法を考え、新型コロナウイルスと戦う医師と患者の役に立てるように手助けします」と、MedtronicのMinimally Invasive Therapies Group(低侵襲性治療グループ)対外コミュニケーション責任者John Jordan(ジョン・ジョーダン)氏は言う。

その一方でMedtronicは、PB980やPB840などのより高度な人工呼吸器の製造を続けるが、それらはさまざまな専門メーカーから集めた「1500点以上の部品」が必要で、「専門性の高い熟練した人材」と「相互接続されたグローバルなサプライチェーン」に依存しているためだと彼は話す。PB560でも、ある程度まで同じことがいえるだろうが、小型でシンプルなデザインのために、医療分野に初めて参入し、ほとんどあるいはまったく経験を持たずに人工呼吸器の製造に舵を切ろうと考える企業には最適の候補となる。

注意すべきは、Medtronicは厳密にはPB560の設計仕様をオープンソース化するわけではないということだ。同社は、新型コロナウイルスの世界的パンデミックに対処する場合に限って、特別な「パーミッシブ・ライセンス」を発行する。そして、ライセンスが失効するのは、WHOが「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」の公式な終息宣言を行ったとき、または2024年10月1日のいずれか早い時点となる。

限られた期間であれ、Medtronicのような営利目的の企業が、独自開発したコード技術を一般公開するところまで考えるというのは、新型コロナウイルス危機がいまだ拡大傾向にあり、深刻化を増している証ともいえる。

PB560の設計仕様を見て、それを元に独自の機器を製造したいと考えるスタートアップや製造業者の皆さんは、こちらでライセンスの内容に同意して登録すれば、ファイルにアクセスできるようになる。

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(翻訳:金井哲夫)

テスラのニューヨークのギガファクトリーが人工呼吸器の生産を再開

Tesla(テスラ)のCEOであるイーロン・マスク氏は3月25日に、米国ニューヨーク州バッファローにある同社の工場を、新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックの蔓延により供給が不足している、人工呼吸器の生産を行うために「人手が確保でき次第」再開すると語った。

同日にTwitterに流されたマスク氏のコメントは、同氏がすでに発言していた人工呼吸器の寄付、もしくは重要な医療機器の増産を行う計画に続くものだ。こうした機器は、新型コロナウィルスによって引き起こされる呼吸器疾患に苦しむ患者たちに必要とされている。新型コロナウイルスは肺を攻撃し、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)や肺炎を引き起こす可能性がある。

そして、まだ臨床的に証明された治療法がないため、患者が呼吸し病気と戦えるように、人工呼吸器が頼られている状況だ。 ニューヨークタイムスの報道によれば、米国には現在約16万台の人工呼吸器があり、さらにNational Strategic Stockpile(国家戦略備蓄機構)には1万2700台の人工呼吸器が備蓄されている。

先週、テスラは声明で、電気自動車を組み立てるカリフォルニア州フリーモント工場とニューヨーク州バッファローのギガファクトリーでの生産を一時停止すると発表した。ただし「サービス、インフラストラクチャー、重要なサプライチェーンに必要な部品と供給品」の生産は停止されない。

マスク氏の声明からは、バッファロー工場がいつ再開するのか、あるいはソーラーパネルの製造に使用されている工場の一部の転用に、どれくらいの時間がかかるのかは明らかではない。マスク氏は、これがMedtronic(メドトロニック社)との提携の一部であるか否かには言及していない。

MedtronicのCEOであるOmar Ishrak(オマー・イシュラック)氏は、3月25日にCNBCに対して、救急医療用人工呼吸器の生産量を増やしつつ、テスラなどの他のパートナーと提携を行っていると語った。Medtronicは、他の人ができる限り迅速に製造を行うことができるように、より急性ではない状況で使える下級グレードの人工呼吸器の1つをオープンソース化すると述べた。こうした下級グレードの人工呼吸器は部品点数が少ないため生産が容易であり、重篤なケア以前の中間的な段階に利用できるという。

テスラは、GM、フォード、そしてフィアット・クライスラーに並んで、人工呼吸器を寄付するか、生産のための資源を提供することを約束した自動車メーカーの1つである。フォードは今週初め、人工呼吸器の生産能力を拡大するためにGEヘルスケアと協力していると述べた。

GMは、Ventec Life Systemsと協力して、人工呼吸器などの呼吸ケア製品の 生産拡大を支援している。Ventecは、GMの物流、購買、製造の専門知識を活用して、より多くの人工呼吸器を生産する。なお、生産数が上昇する時期や、どのくらいの数の人工呼吸器が製造される予定なのかについての詳細は、いずれの会社からもまだ明らかにされていない。

画像クレジット:Yichuan Cao/NurPhoto(opens in a new window)/ Getty Images

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(翻訳:sako)

テスラは自宅待機要請に反して工場の従業員に出勤を指示

Tesla(テスラ)は、米国カリフォルニア州フレモントの工場は閉鎖せず生産を続ける。アラメダ郡の自宅待機要請が出ている間の操業が可能か否かについて、「政府の異なるレベルからの指示が矛盾」しているためだと、水曜日、同社の人事部から従業員へ向けた電子メールが伝えた。

テスラの人事部は、製造、サービス、配達、自社製電気自動車のテストの各部署に所属する従業員は、アラメダ郡の自宅待機要請に関わらず出勤するよう求めている。郡は、新型コロナウイルスによるCOVID-19の世界的感染拡大のため、バー、スポーツジム、レストランなどの不要不急の事業は停止するよう要請している。

テスラからもアラメダ郡当局からも、コメントを聞き出すことはできなかった。応答があれば更新情報をお伝えする。

テスラの工場とその複数の関連施設は、フレモントとその周辺に点在しており、すべてアラメダ郡の中にある。問題の電子メールは、アラメダ郡保安官がテスラの工場を「不要不急の事業」であり自宅待機要請に従うべきと宣言した後に送信されている。

他のテスラの従業員から聞いたところによれば、テスラは今すぐ生産を中止するつもりはなく、郡と真っ向から対立しているという。匿名で取材に応じたある従業員は、フレモント工場から車が出荷できるように仕事を続けてほしいと3月18日に言われたと話している。

3月18日に、人事部から従業員に送られた電子メールは以下のとおりだ。

市、郡、州、連邦政府からはまだ、私たちの事業の状況に関する最終判断が届いていません。政府の異なるレベルから受けた指示が矛盾しています。

それまでは、必要不可欠な従業員のみで操業を続け、その他の従業員は、自宅勤務、または私たちの事業に対する疾病対策センターのあらゆる指示に従い勤務していただきます。

みなさまの業務分担に変更はなく通常どおりです。担当部署が必要不可欠な業務、つまり生産、サービス、配達、テスト、サポートに携わる方は、今までどおり出勤してください。これら必要不可欠な部署に属さないみなさまには、各部の責任者から必要業務を支援するための一時的な転属の提案、または自宅待機の指示が出ます。

具合が悪い場合は、有給休暇を利用して自宅に留まってください。有給休暇の残りが少ない方には、有給休暇を使い切った後に最大80時間(2週間)分を貸与します。担当責任者にその旨を報告し、通常の病欠の手続きを行ってください。

出勤して仕事を続けることへの不安をテスラの人事部に相談した従業員は、人事部は上記のメールにほぼ沿った内容に、いくつかの詳細情報が追加された返信を受け取っている。

TechCrunchが入手した一通の電子メールでは、出勤できない者、あるいは出勤したくない者は、有給休暇を使うか、有給を使い果たした場合は無給の休暇を取るよう従業員に指示している。またこのメールは、健康上のまたは出勤が不可能な理由により休む判断をした場合には、ペナルティーも懲戒処分も科さないと伝えている。

匿名を条件に話をしてくれたある従業員によれば、セールス担当者は状況に応じて自宅勤務ができるという。テスラ製自動車の納車担当者は出勤の必要があり、購入者の自宅まで直接届けるように言われているとのことだ。

テスラのウェブサイトには、同社のフレモント工場では1万人以上を雇用していると書かれている。普段は、その電気自動車工場には従業員が溢れている。そこで生産されている車両は、Model S、Model X、Model 3、Model Yだ。

自宅待機要請は、米国の他の自動車メーカーの行動とも対立するが、それらはどれも自宅待機を要請している郡には属していない。ホンダは3月18日、新型コロナウイルス(COVID-19)による需要の低下を受け、米国内12箇所にある工場すべてを、3月23日から6日間操業停止にすると発表した。

全米自動車労働組合は、従業員の保護と新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、GM、フォード、FCA(フィアット・クライスラー・オートモビルズ)と対策本部を設立した。同組合は、自動車メーカーに対して、工場を一時的に停止するよう促している。全米自動車労働組合は3月18日、米疾病対策センターによる職場での社会的距離の確保勧告へのアドヒアランスをさらに強めた新たな措置に各自動車メーカーが同意したと話した。

この3つの自動車メーカーは、順番に工場を停止する措置、工場施設と工具のシフトごとの入念な洗浄、シフト間の空き時間の延長、従業員の感染防止のための対策強化を実施することに合意している。

彼らはリスクを最小限にするためにシフト制で仕事をしていると、全米自動車労働組合のウェブサイトに掲載された最新記事には書かれている。「これらの企業は会員を代表し、ワシントンD.C.で業界の混乱に対処する我々と協力することに合意しました」

更新情報:フォードは、北米のすべての工場を3月30日に閉鎖すると発表した。

画像クレジット:David Butow / Getty Images

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(翻訳:金井哲夫)

テスラがCybertruck製造工場の候補地としてテネシー州ナッシュビルを検討中

Tesla(テスラ)は米国内陸部のテネシー州ナッシュビル当局と、同社のCybertruck(サイバートラック)とクロスオーバー車のModel Yを生産する工場の設置を話し合っている。交渉に詳しい情報筋が明らかにした。

TeslaのCEOであるElon Musk(イーロン・マスク)氏は米国時間3月10日夜に、同社が米国に新たに設けるギガファクトリーの設置場所を「スカウトしている」とツイートした。

「Cybertruckギガファクトリーの場所をスカウトしている。米国中央部になりそうだ」とマスク氏はツイートした。彼はまた「この新ギガファクトリーが東海岸マーケット向けのModel Y生産にも使われる」と付け加えた。最初のModel Yはカリフォルニア州フリーモントのプラントで生産中だ。

マスク氏はツイートでは多くは語らなかった。しかし交渉を知っている情報筋は、さほど多くない候補リストにはナッシュビルが載っていると話した。

テネシー州はすでに電動車両生産のハブになりつつある。昨年、Volkswagen(フォルクスワーゲン)はテネシー州チャタヌーガに置く米国工場の拡大に8億ドル(約840億円)を投じると発表した。電動車両生産の北米拠点となる。発表当時、同社はテネシー州での電動車両生産は2022年に開始すると話した。一方、日産は2013年から同州スマーナで完全電気自動車のLeaf(リーフ)を生産してきた。

テスラはカリフォルニア州フリーモントにある工場でModel S、Model X、Model 3を組み立てている。この工場ではかつて、GMとトヨタの合弁会社NUMMIが操業していたが、テスラが2010年に工場を買収した。最初のModel Sは2012年6月にこの工場で生産された。

テスラはその後バッテリー生産にも注力し、2014年6月にネバダ州リノ近くの土地に最初のギガファクトリーを起工した。その建物はかなり巨大で、面積は190万平方フィート(17万平方m)を超える。そこでテスラはModel 3向けのバッテリーパックや電動モーターを製造している。また、同社はリチウムイオン電池を製造するパナソニックとのジョイントベンチャーも抱えている。

さらにテスラはニューヨーク州バッファローにギガファクトリー2を置き、そこではソーラー電池やモジュールを製造している。2018年には、Teslaは上海に工場を建設することで中国政府と合意した。これは、中国を長らく重要なマーケットと位置付けてきたマスク氏にとってマイルストーンとなった。中国工場は昨年後半にModel 3の生産を開始した。そして最初の納車が1月初旬に始まった。

同社はいま、ベルリン近くに工場を建設するための整地を進めている。完成すれば、ドイツ工場は欧州マーケット向けのModel 3とModel Yを生産することになる。

画像クレジット: Kirsten Korosec

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(翻訳:Mizoguchi

テスラ中国工場でのModel 3ロングレンジの生産にゴーサイン

画像クレジット:Costfoto/Barcroft Media via Getty Images/Getty Images

中華人民共和国工業情報化部のWebサイトに米国時間3月6日に掲載された文書によると、Tesla(テスラ)は、同国政府から中国の工場でModel 3のロングレンジ後輪駆動タイプを生産するための承認を受けた。

ロイターが最初に報じた

テスラは、2019年末に上海工場でModel 3のスタンダードレンジプラス後輪駆動タイプの生産を開始した最初の納車も1月初旬に始まっている。今回の承認により、テスラは中国で販売する車種のリストを充実させることができる。最終的に同社は、中国の工場で電気自動車モデルYも製造する予定だとしている。

この動きが注目を集めるのには理由がある。というのも、テスラは米国ではロングレンジ後輪駆動タイプのModel 3の生産を中止し、現在ではそのバリエーションとして、デュアルモーター4輪駆動タイプのみを提供しているからだ。またこの動きは、中国ではModel 3の基本的なタイプを販売する、という同社が打ち出していた当初の計画からはズレている、と点もある。

テスラの中国版Webサイトによると、スタンダードレンジプラスのモデル3は、1回の充電で276マイル(約444km)を走破できる。しかし同社はまだ中国版Webサイトに、ロングレンジタイプの走行距離を掲載していない。

テスラは、2018年7月に中国政府と契約を結び、上海に工場を建造した。これはテスラと同社CEOのElon Musk(イーロン・マスク)氏にとって、節目となるできごとだった。同氏は中国を非常に重要な市場であると、ずっと位置づけてきたからだ。また中国が、これをテスラと中国政府とのジョイントベンチャーとはせず、テスラが100%所有する工場として認めたという点でも注目を集めた。通常外国企業が中国に工場を作る際には、伝統的に現地のパートナーと50対50の合弁事業としなければならなかったためだ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

パナソニックがニューヨーク州でのテスラとのJV解消、バッファロー工場でのソーラーパネル製造から撤退

パナソニックは、米国ニューヨーク州バッファローのTesla(テスラ)工場でのソーラーパネル製造を中止し、4年間にわたった電気自動車メーカーとのジョイントベンチャーを終えることを発表した。

Nikkei Asian Reviewが、パナソニックはテスラとの生産契約を打ち切る計画であることを最初に報じた。その後同社はこの決定を説明する声明を発表した。テスラは同誌のコメント要求に応じていない。

パナソニックは、テスラ工場でのソーラーパネル製造工程を5月末までに終了すると語った。同社は9月までに工場を引き上げる予定だ。同社は同工場で約380名を雇用している。該当社員には退職手当が与えられる。両社は協力して、対象社員の中から有資格者を選別して雇用するを説明している。パナソニックによると、テスラは有資格候補者を雇用し、同社のバッファロー工場でソーラーおよびエネルギー製造工程に必要な職に就かせる計画だ。

パナソニックは2016年に、ニューヨーク州バッファローにあるテスラの「ギガファクトリー2」工場でソーラーセルを共同生産する契約を結んだ。同社は工場で必要とする機器のコストを折半すると約束していた。このジョイントベンチャーは2社間の関係を深め、両社はすでにネバダ州リノ近郊のテスラ工場でバッテリーセルを生産する提携を結んでいる。

同社が工場を去る決断を下した背景には、テスラが同社のエネルギー事業を拡大するとともに、州が費用支援する工場に要求される雇用を満たそうとしていることがある。

パナソニック撤退のニュースが伝えられると、テスラは同工場を監督するニューヨーク州の経済開発機関であるEmpire State Developmentに、同社が雇用義務数を超えたことを伝えた。

「テスラはバッファローにおける次期雇用義務数を満たしただけでなく超過したことを本組織に伝えた。本日現在、テスラはバッファローに1500以上、ニューヨーク州のその他の地域に300以上の職を提供している」とEmpire State DevelopmentのHoward Zemsky(ハワード・ゼムスキー)会長が声明で語った

「『パナソニックがグローバルなソーラー製品から撤退する決断を下したことは、テスラの現行の事業にも、バッファローおよびニューヨーク州に対する誓約にも影響しない』とテスラはコメントしている」とゼムスキー氏は語った。

同氏はこれからテスラのデータを検証すると語り、人数にはパナソニックの職は含まれていないことを付け加えた。パナソニックは州から一切の報奨を受けていないと同氏は続けた。

パナソニックはニューヨーク州を去ることになるが、テスラは別のジョイントベンチャーのかたちでネバダ州リノの巨大工場でバッテリーセルを製造する。同社はこの決定について「我が社とテスラのネバダ州における強固な提携関係に何ら影響を与えない」と声明で語った。「両社はテスラのギガファクトリーで行われる電気自動車用バッテリー製造を継続する」とパナソニックは説明した。

この数年、両社の関係がギクシャクしていることを示唆する報道が複数あった。2019年2月にテスラがMaxwell Technologiesを買収したことで、同社が独自のバッテリーセルを開発したがっているという憶測に拍車がかかった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

テスラCybertruckのラジコンカーがHot Wheelsから、割れた窓を再現するスタッカー付き

Tesla(テスラ)がレトロ的で未来的な台形デザインの電動トラックを実際にどこかへ納車するよりもずっと早く、おもちゃメーカーのHot WheelsがCybertruck(サイバートラック)を発売する。ラジコンカー版Cybertruckには、1/64モデルと1/10モデルの2種類があり、それぞれ20ドル(約2200円)と400(約4万4600円)ドルとなっている。

すでに予約販売をしているが、本物のTesla車と同じく、発表された商品がすぐ買えるわけではない。Hot WheelsのWebサイトによると、発売予定日は2020年12月15日、すなわち今年のホリデーシーズンだ。

これのラジコンカーはTeslaが2019年11月のイベントで披露したCybertruckを、きわめて忠実に表現しているようだ。大きな1/10モデルには、発表会のステージで起きた失敗を再現できる「割れた窓を表現する再利用可能なステッカー」が付属する。ただし、金属製のメディシンボールは自分で用意しなければならない。

  1. GXG30_04

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またCybertruckの1/10モデルは、点灯するヘッドライトとテールライトが搭載されており、「リラックスモード」(Chill)と「スポーツモード」(Sport)に対応。四輪駆動にもできる。さらに取り外し可能な後部座席のトノーカバーや、入れ子式で実際に動くテレスコピックテールゲートなどもある。

小さくて買いやすい1/64スケールモデルは全長わずか3インチ(7.5cm)で、Hot Wheelsのミニモデルとなる。数学が得意な友人に言わせると、その最大速度は時速800kmに相当するそうだ。

発売はアメリカとカナダのみだが、Cybertruckの人気から考えると、爆発的に人気を博しそうだ。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa