8枚のクレジットカードに変身する電子カードのCoinが質問に答える

Y/Combinatorが支援するスタートアップが開発したCoinはクレジットカード型の電子デバイスで、Bluetoothで読取機と通信し、最大8枚のクレジットカードの役を果たす。先週の予約発売の開始と同時に大きな注目を集め、当初の目標5万ドルを40分以内に達成してしまった。

同時に、ユーザーはCoinを購入しようと考えているだけでなく、仕組をもっと詳しく知りたがっていることも明らかになった。そこでCoinは最初のリリースに含まれる機能について詳しく説明することにした。

その中でも重要なのは、カードの使用状況をモニタして不正な使用が疑われる場合にはユーザーに警告メッセージを送る機能だ。

たとえば、店舗やレストランで支払いをした場合、代金の決済のためにスワイプした直後に係員がクレジットカードのデータを盗むためにもう一度スワイプしたとする。通常、銀行やクレジットカード会社は、不正に入手したカード情報を使って現実に取引が行われるまで何もしない。

Coinは不審なスワイプが行われた瞬間にユーザーに警告するので、ユーザーはその場で不正があったかどうかチェックすることが可能だ。

またユーザーはウェイター、家族、他人などが勝手にカードの入れ替えができないようにひとつのカードをロックすることができる。 またCoinは携帯電話と接続していなくても作動する。

Coinは予約開始とともに殺到した質問に応えて、FAQをアップデートした。

そのうちのいくつかを紹介する。

Q. Coinを渡した相手が支払うカードの選択を間違って変えてしまうということはありませんか?
A. カード選択ボタンは意図的に押しにくくデザインされています。Coinを落としたり、握ったり、その上に座ったり、機械式の読み取り機にかけたりしても選択が変わることはありません。

Q. ペアになっている携帯の電源が切れたり、機内モードになっている場合でもCoinは使えますか?
A. 使えます。ただし携帯との接続が長時間切れたままの場合、Coinの作動が停止することがあります。この場合は再度アクティベーションを行ってください。

Q. Coinの安全性は?
A. Coinのユーザーデータを保護することはわれわれの最優先課題です。ユーザーに安心して使用してもらえるよう、われわれはストレージ内のデータについても通信(httpとbluetooth)についても、モバイル・アプリ、Coin本体双方で128bitまたは256bitの暗号化を行っています。またユーザーがCoinを置き忘れた場合、警告メッセージが発せられます。

ファウンダーのKanishk Parashar向こう24日の立ち上げキャンペーンの期間を通じて予約可能であり、数量の制限はないと請け合った。注文量が増えればOEMメーカーがCoinを優先してくれるようになるのでかえって好都合なのだそうだ。

ParasharはCoinが初めてのハードウェア・ビジネスだという。その前のスタートアップはSmartMarketというモバイル支払サービスだった。ところがこのアプリはダウンロード数は多いものの、実際の支払いに使われる回数が少なかった。そこでParasharは電子クレジットカード型のデバイスを考えついたのだという。

Coinについてさらに知りたい場合はこちらに

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


ジョークか本気か?―AirBnBとデートサイトの混合で部屋とベッドをシェアするLoveRoom登場

まるきり見知らぬ他人を家に泊めるだけでもけっこうスリルがあると思うが、それでも刺激が足りない向きにAirbnbとデートサイトをミックスしたような、その名もLoveRoomというサービスが登場した(といっても現在はランディングページだけだ)。

噂によると、このスタートアップは最初は冗談半分で始まったらしい。ところがメディアの注目を大いに集めることになったのでファウンダーのJosh Bocanegraは本当にサービス開発することにしたという。

Forbesによると、誰か有能なプログラマーが見つかれば来年のバレンタインデーまでにベータ版を公開したいそうだ。

で、どんなサービスになるのか?

Mediumの記事によると、LoveRoomは「魅力的な人」と部屋だかベッドだかを 共有するのを助けるのだという。

メディアの大騒ぎのわりには実際のユーザー数はあまり期待できそうにない。Fast Companyによると、ベータ版のローンチに向けて予約登録したユーザーは50人ほどだそうだ。また予約者の90%は男性だという(プロフィール写真を要求したらその率はもっと高くなるだろう)。

さて、見知らぬ相手とベッドを共にする危険性だが、LoveRoomはゲストについてFacebookなどで調査する、友人に一緒に泊まってもらうなどの対策を勧めている。

私としては「Law & Order―性犯罪特捜班」にLoveRoomをベースにしたエピソードが近々登場するのではないかと楽しみなのだが。

読者はどうお考えだろうか?

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Drop(落とす)は任意の位置にサプライズメッセージを落とせる, 友だちがそれを拾う

位置対応のメッセージングは前から試行されているが、メッセージがストリームになりグローバルになり、あるいは瞬間消滅型になるに伴い、今度は場所を限定したメッセージングでも、彼らなみのメジャーな勢力が現れるかもしれない。

ボストン生まれのDropもその候補の一つで、その名のとおりメッセージを一定の位置に‘drop’(落とす)できる。そして友だちがその場所に来たら、そのメッセージを見つけることができる。同社は本誌主催のBoston TC Meetup + Pitch-offで優勝をかっさらった。

このプラットホームに登録すると、まず現在位置の地図が現れる。書いたメッセージはその位置に自動的にドロップされ、写真なども含めて特定の友だち(単・複)がその位置に来たときに見る。たとえば、高校に入学したばかりの子どものために、最初の登校日の前にその高校にメッセージをドロップしておく、とか。仕事で苦労している親友のために、彼/彼女の仕事場にメッセージを落としておくのも、よいかもしれない。デートコースの随所に、事前にメッセージを置いておくと、デートの楽しい演出になるだろう。

同社はApp Storeで二日前にローンチしたばかりの若い企業だが、ファウンダたちは、今後の新しい機能のビッグアイデアを持っている。家とか職場とか特定の位置にユーザをもっと簡単に結びつけられるようにしたい。ナビゲーションしやすいUIにしたい。収益化の構想も、すでにある。広告主たちが、熱心なユーザ以上に好むものは、位置情報だ(“ここらでうまいラーメン食いたいならここ!”)。そのための仕組みは、Dropにすでに組み込まれている。

このアプリはApp Storeですでに入手できる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


これがApple新本社屋の母鑑だ

Appleの宇宙船本社屋のこれまでで最も真実味のある詳細画像が、Wiredの秀逸な記事に掲載された。

280万平方フィートかならる同キャンパスの最新画像には、広大なカフェテリア、地下駐車場、そして今後のApple新製品がメディアに披露される地下ホール等が写しだされている。

社屋は176エーカーの敷地に建ち、土地の殆どが土着の動植物相に宛てられており、床から天井まで続くガラス壁と外界を遮る障壁の役目を担う。

メインキャンパスの外には、研究開発部門のために別棟群もある。

下の写真で新Appleキャンパスの内部をのぞき見した後は、Apple CFO Peter Oppenheimerによる建設許可承認後のプレゼンと、クパチーノ市に向けたスティーブ・ジョブズの最初のプレゼンもお見逃しなく。

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(翻訳:Nob Takahashi)


iPad Airか、それともiPad miniか(Fly Or Die:iPad Air)

iPad Airが売れるかどうかと言えば、売れるに決っている。Fly or Dieで検討したいのは、旧世代iPadをiPad AirとiPad miniのどちらにアップグレードすれば良いだろうかということだ。

当たり前の話だが、これは使い方による。

新しいiPad Airが非常にパワフルで、高速であり、そして最も表示の美しいモデルであることは間違いない。これまでの世代のiPadよりも半ポンドほども軽くなっている。64bitのA7プロセッサーを搭載し、デザイン的にはiPad mini風になっているところもある。さらにこれまでのフルサイズiPadと比べて、ベゼル部分が43%小さくなっており、初めて真の片手持ち用デバイスとなっている。

しかし、常にiPad Miniが利用目的に沿うというわけではない。iPad miniのように(大きめの)ポケットにいれていくということもできない。どういうタイプの人にiPad Airが適しているのだろうか。

たとえば、iPad miniの登場以来、iPadを「常に」持ち歩いているという人も増えてきた。こうした人は、ネットを利用するのにも必ずiPad miniを使う。たいていの人がスマートフォンを使うように、iPad miniを使うわけだ。ニュースを読んだり映画を見たり、アプリケーションで遊んだりする他に、メールやウェブ検索もiPadを使う。

こうした、「スマートフォンじゃなくてタブレット」派の人にとっては、軽量化されたiPad Airといえど、やはり少々「大きすぎる」ことになるのだと思う。

もう少し一般的な利用シーンとしては、家庭内や、旅行の時にiPadを使うというというケースだ。人数的に言えばこちらの方が一般的なのだと思う。飛行機内で映画を見たり、記事の閲覧に使ったりする。ベッドでウェブを見て回ったり、ゲームをしたりするのに使ったりする。

こういう人はiPad Airが最適だろう。持ち運びしやすいサイズ(重さ)になり、それでいながら画面を広々と使うことができるのだ。

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(翻訳:Maeda, H


Facebookの「いいね!」ボタンは750万サイトで毎日220億回見られている。新デザインに変更

Facebookは今日(米国時間11/9)、「いいね!」(Like)ボタンのデザインを導入以来初めて変更した。新デザインの画像は下で見られる。

現在「いいね!」ボタンを使っているウェブサイトは自動的に更新される。

同社のブログによると、「いいね!」ボタンは750万以上のウェブサイトで、毎日220億回見られている。新デザインはFacebookの青い背景に、「サムズアップ」に代わってシンプルな “F” と “like” の文字があしらわれている。F Like。Flike。

さらに同社は、「いいね!」とシェアボタンを1つの埋め込みに合体させ、ウェブサイトが両方を使うことを期待している。

違いは何か? シェアボタンはシェアする前にコメントを付けられるのに対して、「いいね!」ボタンは自分のフィードに自動投稿するだけだ。

新しい Like ボタンを下に貼ってある。あなたは 「いいね!」するだろうか。

[via The Verge]

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(翻訳:Nob Takahashi)


「今夜の予定」計画を手伝ってくれるYPlanに、Android版アプリケーションが登場

YPlanは登場からまだ1年にも満たないサービスだが、活躍の場を広げつつあるようだ。

本サービスが登場したのはイギリスでのことだった。それが先月にはニューヨークデビューを果たし、さらにはAndroid版もリリースすることとなった。

ご存じない方に説明しておくと、YPlanというのは24時間位内に行われるクールなイベント、パーティー、コンサートなどの情報を集めておいて、「今夜の予定」に悩む利用者に情報を提供するサービスだ。

サービスを使うと支払いもアプリケーションから行え、またチケットの印刷も必要ない。イベント会場の入り口であたふたとする必要もなく、利用者からは「ナイトライフ用のUberのような存在」との評価も受けている。

YPlanによると、この10ヵ月の間に30万件のダウンロードがあったのだとのこと。今回のAndroid版のリリースにより、さらに利用者数を増やしたい考えだ。ちなみにYPlanはシリーズAにてGeneral Catalystより1200万ドルを調達している。

ところで、Android版のリリースに時間がかかったようだが、理由はあるのだろうか。

YPlanによると、求める技術者のレベルをかなりの高レベルにおいていたこともあって、開発者を見つけるのに時間がかかったのだそうだ。「品質の高いAndroidアプリケーションを開発するには、それなりの時間もかかります。今年の夏は、Android版の開発とニューヨーク展開にかかりっきりでした」と、共同ファウンダー兼CTOのViktoras Jucikasは言っている。

YPlanにとって、Android版の展開は今後のサービス成長にとってとても重要なことだ。将来的にはソーシャルネットワークとの連携を深め、友達同士でナイトライフを愉しむための情報を広く提供していきたい考えだ。

取り敢えず今のところは、Android版のリリースも行ったことで、アプリケーション利用者に対する提供情報の質や量を高めていくことを目指している。

現在のサービス提供地域はニューヨークとロンドンに限定されている。双方の地域の居住者はYPlanのサイトiOSiOSアプリケーション、ないしAndroidアプリケーションでYPlanを試してみることができる。

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(翻訳:Maeda, H


Appleイベント速報:iPad Air登場―軽く、薄くなってA7プロセッサを採用、11/1出荷

Appleが最初のiPadをリリースしたのは3年前になる。オリジナルのiPadは角ばっていて重かった。4世代を経て今第5世代のiPadが発表された

これは素晴らしい!

読者はすでにこの夏から新iPadの噂をたっぷり聞かされてきただろうから、すぐに本題に入ろう。

新デザイン

iPad 2以来で初めてとなる全面リニューアルの新デザインだ。

新iPadのモニタはこれまでと同じ9.7インチだが、iPad miniを踏襲したデザインになっている。重量は1ポンド(454g)ちょうどで、フルサイズiPadとしてはこれまででいちばん軽い。前モデルより0.4ポンド(181g)も軽量化されている。またiPad Airの厚みはわずか7.5mmで、25%も薄くなった。

ベゼル部分は43%も薄くなり、エッジはiPad miniに似て、これまでよりずっと強い傾斜が与えられている。

プロセッサー

新iPadのプロセッサーはiPhone 5sのものと同じA7だ。Appleによれば、オリジナルのiPadに比べて8倍速く、グラフィックスは72倍速いという。われわれが知りたいのは現行の第4世代のiPadとの比較だが、Appleはいつもわれわれの聞きたい点を発表してくれるわけではない。

新iPadにはiPhone 5sと同じくM7モーション・コプロセッサーが採用されており、内蔵センサーから発生した加速度情報などを処理する。これによってiPadはさらにスマートになったという。

新しいA7プロセッサーはAppleの最新プロダクトの例にもれず64ビット・アーキテクチャで、10億以上のトランジスタを内蔵している。またWiFi接続の信頼性を向上させるためにMIMOテクノロジーを採用しており、バッテリー駆動時間は10時間だという。

記事アップデート

カメラ

現行iPad搭載のカメラはiPadで写真を撮るという考え自体に笑い出したくなるくらいの時代遅れなしろものだ。

今回Appleはカメラにも多少の注意を払うことにしたらしい。5メガピクセルのiSightカメラ、1080ピクセルのFaceTimeビデオチャット用フロント・カメラと2個のマイクが搭載された。

価格と出荷時期

第5世代iPadのカラーバリエーションは黒、白、シルバー、 スペース・グレーだ(なぜかゴールドはない)。この製品は第4世代を置き換えることになる。価格はWiFiモデルが499ドルから。Wifi+ 無線モデルが629ドルから。

一方、iPad 2は販売が継続される。価格は399ドルからとなる。

新iPadは年末に商戦に間に合った。販売開始は11月1日からだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


アクティブユーザー拡大のためにいろいろと考えているらしいTwitterに伝えたいこと

地球上で最もパワフルなソーシャルネットワークでありながら、Twitterは完璧とはほど遠い状態だ。登録利用者10億人のうち、4分の1しかアクティブに利用していないのだ。日々、利用してもらうための何かが足りないのだ。さて、その足りないものとは何だろう。

AllThingsDによると、TwitterはLine、KakaoTalk、あるいはSnapchatなどを意識してメッセージアプリケーションの提供を行おうとしているのだそうだ。また、MessageMeの社員とミーティングを行ったという話もある。タッグを組むつもりなのか、あるいは買収(aqui-hire)を視野に入れているのか、細かい話はまだ何もわからない。

実際にこのような動きがあるのかどうかわからないのだが、果たしてTwitterにとって、メッセージングサービスへの参入が、今まさに望まれていることなのだろうか。

答えは「否」であると思う。

ほとんどの人は、身内の連絡用やダイレクトメッセージ送信のためにTwitterを使っているわけではない。誰のスマートフォンを覗いてみても、メッセージングアプリケーションは何本も入っているのが普通だ。そんな状況の中、TwitterのDMを使うのは、Twitter上の連絡先しか知らないからという理由がほとんどを占めるだろう。

TwitterのDMがあまり使われない理由は、単純に「便利ではない」からだろう。しかも、Twitterサービスの開始以来ずっと、Twitter社のDM機能に対する扱いも冷たいものだった。バグらしき問題が生じることもあったり(最近もURLを含んだメッセージが送れないという状況が発生している)、そもそもサイトでは裏メニューのような扱いになっていたりもする。DMを送るにはいくつもクリックしなければならないのだ。

ただ、TwitterはDM関連での機能変更を行っていたりもする。多くの人が話題にしたように、フォローしていない相手からのDMも受け取れるようになったの(標準状態ではこの設定はオフとなっていて、設定のチェックボックスにチェックすることでオンになる)。これは、これまでDMというものを完全にプライベートな世界でのものであるとしていたTwitterの立場を変更するものであるのかもしれない。

しかし、Twitter上のDM機能がさらに充実してきたとしても、通常のテキストメッセージ、Snapchat、Viber、あるいはMessageMeを使わずにTwitterを使おうという動機づけになるのだろうか。数多く存在する他のメッセージングツールから、Twitterに乗り換えるメリットは、何かあるのだろうか。

Twitterとしてみれば、メッセージングアプリケーションの世界に「標準サービス」が存在しない(少なくともアメリカでは)ところにチャンスを見出したい考えなのだろう。だがそもそもTwitterはメッセージングのジャンルを目指したのではなかったはずだ。メッセージングサービスは、Twitterの得意分野というわけでもない。将来的にも、Twitterの利用者が「メッセージング」を目的にTwitterを使うようにはならないと考えるのが普通だろう。

まあ昔話をするのであれば、Dorseyは、Twitterを仲間内での連絡手段として開発したようだ(「食事にする?」といった具合)。しかし、その意図とは異なる方向に進化することとなった。確かに当初は、お互いによく知る人と連絡をメッセージをやり取りする仕組みとして生まれたのかもしれない。そこだけをみれば、確かにTwitterはメッセージングのようなものだった。しかし進化の方向は大いに変化することとなった。

Twitterは成長するにしたがって、身の回りで起こっていることを、広い世界と共有するためのツールとなった。たとえば同じテレビ番組を観ている人たちがTwitterを経由して繋がるようになった。また同じ店にいる人や、同じ困難、あるいは幸運にであった人が、Twitterで情報を分け合うようになった。Twitterは、世界中の人を「リアルタイム」で繋ぐツールになっているのだ。人々の話の流れを楽しみ、そしてその気になれば参加することもできる。Twitterにセレブが参加するようになったことも、現在のこの状況を作り上げる一助となっている。これは「プライベート」な「当事者間」の世界とは対極をなすものだ(Anthony Weinerは個人的なことを大っぴらに扱っていて両者の区別はないのかもしれない)。

安定した数のアクティブユーザーを獲得(そして保持)したいのであれば、強みを活かして、弱い部分から手を引くということが大切なはずだ。現在のTwitterにとって、メッセージング関連サービスが提供サービスの強みであるということはないはずだ。SnapchatやMessageMeの後を追うことは、すなわちTwitterの魅力を薄めてしまうことにもなりかねないように思う。

利用者がいったい何を気に入っているのかを十分に考えるべきだと思うのだ。

たとえばTwitterの魅力のひとつとして、「フォロー」という概念がある。「相互」の関係でない「フォロー」という一方通行の関係性をソーシャルネットワークに持ち込んだのはTwitterが最初だった。この「フォロー」構造のおかげで、現実世界での関係に関わらず、ネットワーク上でいろいろな人と繋がることができるようになったのだ。

また、突然にセレブになるという可能性があるのもTwitterの特徴だ。上の階に住むおかしな隣人のことをツイートしていた人物は本を出すことになった。また、BuzzFeedのライターはFoxに職を得た

Instagramなど、そのほか数多くのソーシャルネットワークも、Twitterの仕組みを踏襲している。すなわち、友人同士で繋がるためのツールという位置づけから、自分の話を世の中に流すためのチャネルとして機能しているのだ。

フォロワーを増やしたいと、つい考えさせられてしまうのも、広い意味ではTwitterの魅力のひとつと言えるのかもしれない。もっと多くの人にフォローして欲しいと考えて、アクティブユーザーがさらにアクティブになるというようなことがあるからだ。

さらに重視すべきなのは、Twitterが「リアルタイムの会話」に力を入れたサービスである点だ。デジタルツールの中でも、これほどまでに「リアルタイム」を強調するツールは他に見当たらない。多くの人が、Twitterで一番面白かった思い出はと言われれば、他の人と「時間を共有した」瞬間のことを思い出すのではないだろうか。

スーパーボウルで停電になってしまっても、Twitterでは多くの人が共有するその事件を活用することができた。あるいは時間つぶしのドラマを最終回まで見て後悔しても、Twitterで仲間が大勢いることを知り安心することができる。

こうしたTwitterのリアルタイム性というのは、サービス全体の本質ともいえるところだ。シリアスなシリア問題から、暇つぶし的なドラマの最終回に盛り上がるといったところまでをカバーする。さらに、そこに参加して楽しむということもできれば、あるいはただ盛り上がりを眺めて楽しむという両方のスタイルが用意されているのだ。

Twitterの魅力というのはこうしたところにあるのだと思う。メッセージングというのは、そうしたTwitterの本質と離れたところにあるように思うのだ。メッセージングというのは、確かに「ソーシャル」なものではあるが、しかしあくまでも「部分的」なものに過ぎない。そうした「部分」に乗り出すのがうまくいかないのはTwitter CameraやTwitter #music(Twitter社の代表的失敗事例)でわかっていることだと思うのだ。Twitterがなすべきことは、Twitterが提供するソーシャルネットワークの「総合的」な楽しみ方を、新規利用者に対してもわかりやすく、快適に提供することであるはずだ。

もちろんTwitterがそこに気づいていないわけでもない。少しずつ努力は続けているようだ。たとえばTwitter上で交わされる会話のやり取りはスレッドにまとめられ、青線を使って時系列で見ることができるようにしたりなど、便利になる機能を追加しようとしている。会話の中に入っている人をフォローしていないと見え方が異なったり、また、ちょっと古い発言にひとことだけの返信をしたりする人がいた場合など、これまでは会話の流れが全く見えなくなってしまっていた。会話表示の改善というのは、そうした混乱をなくすためになされているものだ。

ただ、Twitterの「強み」は、実のところそのまま「弱み」にもなり得るところが難しい。先ほどあげた「フォロー」という仕組みをみてみよう。フォロワーを増やしたいという気持ちがTwitterを活性化させることがあることは先に書いた。但し、フォローする側に立ってみると、また違う側面が見えてくる。多くの場合、Twitterに参加するといろいろな人をフォローしてみるものだろう。しかしそうこうするうちに、面白そうな人、出版社、興味のある企業など多くをフォローし過ぎて、膨大な量のフィードを消化しきれなくなってしまう。

もちろん、こうした事情があれば外部サービスなどを使ってうまく対処するというのがクラウド時代の対処法だろう。ただ、Twitterでは外部アプリケーションとの連携ということを徐々に制限していたりもする。Twitterではすべてのツイートをそのまま利用者に向けて流し続けることを旨としている。すなわち利用者本人にコントロール権が存在することを意味するのだが、しかし逆に言えば、何か問題を感じたとしてもすべて自力で解決しなければならないといことになっている。

この状況を少し「改善」することでTwitterがずいぶんと使いやすくなると考えている人も多いはずだ。本当に気になるツイートのみをフィルタリングする機能などは、欲しいと考えている人も多いのではなかろうか。

そんなこんなと皆がいろいろと意見を言い始めた昨今、AllThingsDにもあるように、Twitterは7年前のサービス開始から数えて3番目となる大幅なアップグレードを準備中なのだとのこと。シンプルさを意識しつつ、テレビ番組との連携を深め、新たに参加してきた人が簡単に面白そうな話題を見つけられるようにするのだとのこと。また、写真やビデオなどのメディア系も充実する方向らしい。Twitterは、誕生のとき以来、テキストによる表現に重きをおいてきた。また、写真も扱っていこうという方向を強め始めたところで、InstagramがTwitter上に写真を表示しなくなるという「事件」も起きてしまった。そうした事象を乗り越えて、マルチメディア化を進めていくことは、新しい利用者にとっても使いやすく、そしてわかりやすい情報を提供していくことに繋がるだろう。

ちなみに、Twitterが現在のDM機能に改良を加えるというのであれば、それはそれで悪くない話なのかもしれない。DMの機能はそれなりに使い道があるものだ。但し、それを新規利用者獲得のための武器だなどと考えれば、それは思い違いになると思うのだ。また、スタンドアロンのメッセージングアプリケーションを開発するというのは、既存利用者に対するメリットは少なく、単にTwitterというサービスを見えにくくするだけの役にしか立たないのではなかろうか。Twitterの本来的目的のために使える技術者を、他の用途に回してしまうことにも繋がってしまうと思う。

いろいろと書いてきたが、Twitterが何らかの動きを見せるまではすべて憶測の話に過ぎない。しかしどうか妙な改装プランに邁進するようなことはやめて欲しいのだ。記事が「TL;DR」(Too long, didn’t read)と言われそうな記事だが、Twitterに話を聞いてもらうためなら、少しずつDMで送ってもいいと思っている。。

[Image: Flickr/Steve Snodgrass]

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(翻訳:Maeda, H


HuluがNintendo 3DSにもやってくる…二画面を便利に使って

Huluは、あなたがもうすぐケーブルテレビとおさらばした方がよいと思われる三つの大きな理由の一つだが*、今日(米国時間10/17)は同社がストリーミングで提供するテレビ番組や映画をNintendo 3DSとNintendo 3DS XLとNintendo 2DSからも見られるようにする、と発表した。〔*: 映画やオンデマンドTV番組をインターネットで見るならHuluやNetflix、リアルタイムのテレビ放送をインターネット経由で視聴/録画するならAereoで、計“三つの大きな理由”。多くのアメリカ人は、電波受信でテレビを視ない。〕

Huluの公式ブログによると、HuluとNintendoの協働により、さまざまなハンドヘルド(手持ち型)ゲーム機に良質な試聴体験を提供する。とりわけ、それらのデュアルスクリーンオプションを有効利用する。

つまり、ユーザは上部画面でHuluのコンテンツを見ながら、下部画面でコンテンツの各種オプションを閲覧できる。閲覧内容は、それまでのHuluユーザのユーザ体験と同じで、各カテゴリーごとにトレイがあり、リコメンデーションもある。

また、Nintendo 3DSとNintendo Wii/Wii Uの両方を持っているユーザ向けに、外出時に3DSアプリは番組をWiiから3DSに自動的に入れ替える。なんとお利口な!

Huluの3DSアプリにはSmart Playという機能があり、どのデバイスで見ていた番組でも、視ていた最後のエピソードをボタン一つで即座に再開する。

3DSアプリにはKids Lockがあり、子ども用コンテンツしか視られないようにできる。Nintendo 3DSや2DSは、オーナーが子どものことが多いから、この機能は親にとって安心だ。

Huluの登録は、ここで行うが、ほかのデバイスの場合と同じく、一週間の無料お試しがある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Web上でWeb開発(HTML, CSS, JavaScript)の基礎を学べる学習サービスDashが一般公開へ

General Assemblyはコラボレーションサービスをやめて起業家やスタートアップを育てる教育分野に転身したが、今日(米国時間10/15)同社は新しいツールを一般公開する。その名はDashで、ストーリーを対話的に展開しながら技術系~技術職志望の人たちにプログラミングを教える。

このプログラムは元々、同社のプロジェクトマネージャNathan Bashaw andと同社自身とその協同ファウンダBrad Hargreavesが、General Assemblyで学ぶいろんな年齢層の‘生徒’たちに、プログラミングに親しんでもらうために作ったものだ。

Dashはブラウザ上で使用し、CSSとJavaScriptとHTMLを、プログラマやデベロッパの実際の仕事にありそうな課題を通じて学ぶ。たとえば、ある程度勉強が進んだところで、個人のWebサイトの作り方、ブログのテーマを作る、小企業のWebサイトの作り方、 CSS Robotなどに取り組む。

Dashの教材プロジェクトには、架空のクライアントがいて、制作過程でいろいろ間違いを指摘してくれる。そしてクライアントが満足する作品が完成したら、そのWebサイトをさらにカスタマイズし、デザインを磨いていく。そして、きれいに完成したら、DashがそれをWeb上にパブリッシュしてくれる。

コースが終了したら、学習者が作った三つの小さなサイトが、実際に動いている。

上述のようにDashは2月にGeneral Assemblyが自社用のツールとして作ったもので、本格的なWeb開発教育に入る前の予習課程として使われていた。

でも、それ自身の評判がとても良いので、誰もが利用できる学習ツールとして一般公開することにしたのだ。

Dashを試してみたい人は、ここで登録を。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


iPhone 5cのケース購入を後悔している人へ。救いはある!

いろんなカラーで楽しめる。プラスチックの手触りもちょっと面白い。そしてぴったりマッチしそうだということで、穴ぼこだらけのケースも買ってみる。

ケースは30ドル程度。装着してみて初めてApple TVリモート以来の失敗作であることに気付いて愕然としたりするわけだ。でもそんなに恥ずかしがる必要はない。誰でも失敗することはあるのだ。

おまけに。考えなしにiPhone 5cにあわせてケースも購入してしまった人々を救うためのアプリケーションも登場した。そのアプリケーションはCaseCollageというものだ。

アプリケーションをリリースしたのはLunarLincolnだ。Facebook、Instagram、Flickr、Picasaなどのソーシャルストリームから使いたい写真などを持ってきて、それをケースの穴の部分に表示するようにできるのだ。「non」だか「hon」だかの文字は表示されなくなり、また個性をアピールすることもできる。

自由に持ってきた写真を配置することもできるし、あるいはアプリケーションに同梱されている画像ないしテキストコレクションをカスタマイズしていくこともできる。文字が妙な具合に見えることが気に入らないのであって、純正ケースによるカラースキームは大好きなのだという人は、クロックス・ホールを色で埋めることもできる。

好み通りにアレンジしたら、デザインをプリントアウトして利用する。ケースに収まるサイズにカットして、iPhone 5cとケースの間に挟むのだ。取り敢えず恥ずかしくない状態にして、同様な過ちは決しておかさないと誓っておけばいい(iPhone 5c自体が間違いだったのかは置いておこう)。

このアプリケーションのおかげで救われる人も多いのではなかろうか。

アプリケーション本体は無料で、こちらからダウンロードできる。

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(翻訳:Maeda, H


アプリのクラッシュはiPhone 5sの方がiPhone 5/5cよりも多い

今や最新最速、そして最ゴールドのiPhoneもあるけれど、ちょっと困ったことに気づいている方もおられるだろう。アプリが、前よりも頻繁にクラッシュするのだ。

しかもそれは、あなたの使い方のせいではない。

ピカピカでめちゃ速いiPhone 5sは、新しいハードウェア、すなわち強力な64ビットプロセッサを導入したために、サードパーティのアプリケーションとやや相性が悪い。

Crittercismが調べた結果がAllThingsDに載っているが、それによると、アプリはiPhone 5sで動かすと100回に2回クラッシュするが、同じ構造を共有するiPhone 5とiPhone 5cでは、100回に1回しかクラッシュしない。

その原因は、デベロッパたちはiOS 7への対応では苦労したけれど、新しいハードウェアアーキテクチャ、とくに64ビットプロセッサに関しては、何もしなかったからだ、と思われる。

でも、5sは、ハードウェアの上位移行としては上出来の部類だ。デベロッパたちは、64ビットへの移行に際してコードをほとんど書き換える必要がなかったからだ。

しかもAppleはすでにこの問題を知っていて、OSのアップデートを二度もリリースしている。だから、あわてずに、待てば海路の日和あり、だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Tikkerは、死をカウントダウンする腕時計。人生は一度きりだから

あなたは診察室で、暗く打ち沈んで待っている。戻ってきた先生は、重苦しい顔で目の前のカルテに集中している。

「あまり時間は残されていません」と申し訳なさそうに言う。「死ぬ前に何かやりたければ、今がその時です」

これこそ、Tikker、死のカウントダウン時計が、あなたに腕を見下すたびに味わってほしい体験だ。このKickstarterプロジェクトには、地球上であなたに残された推定年数がわかる特別なハンドブックがついてくる。ただし現実とは殆ど関係なさそうだ。ユーザーはその値をこの時計に入力する。

本当の時刻を告げる以外に、Tikker は、あなたがあと何年、何ヵ月、何週間、何日、何時間、何分、何秒生きられるかを知らせてくれる。

そこにあるアイデアは、あらゆる瞬間に、人生は短いことをあなたに思い出させることだ。

TikkerのKickstarterプロジェクトは、22日を残して目標額2万5000ドルの2倍に迫る勢いだ。これは控え目に言っても革新的テクノロジーではなく、スタイリッシュでも魅力的でもない。ではなぜ成功したのか?

答えは、Slateが指摘しているように、YOLO[You Only Live Once:人生は一度だけ] だ。

あなたのいちばん怖いものが何であれ、ヘビでもハチでも高所でも閉所でも、何よりも恐ろしいのは、自分のなりたいものになることも、やりたいことをすることも、行きたいところに行くもともなく、人生を終えることだ。

良き幸せな人生を過ごすための継続的なリマインダーとして、Tikkerは自動的に消費者の心に触れる。

もし、あなたの心に届けられた言葉が”Carpe Diem”[その日を摘め]だったなら、今すぐKickstarterでこれをチェックしよう

少々薄気味悪い紹介ビデオはこちら。

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(翻訳:Nob Takahashi)


たくさんありすぎるビデオアプリ, 新参のCameoが先頭に立つための秘策とは?

今日(米国時間10/9)は、新しいビデオ共有アプリがベータから一般公開になる。知ってた人、いるかな?

それはCameoという名前で、これまでのビデオ共有アプリの多くが、モバイル=シンプルという哲学に則ってエディティング機能を大幅に削っているのに対し、完全な一揃いのエディティングツールをモバイルに詰め込むことに成功している。そして、それでもまだ不満という人たちのために、一定の場所やイベントで複数のユーザが共同撮影する機能もある。

協同ファウンダのMatthew Rosenbergの考え方は、モバイルビデオの主権を、クリエイティブでありたいと願っているユーザの手に取り戻すことだ。

このアプリにはたとえば、6秒のビデオクリップを撮る、というオプションもある。それをエディットしたり、ライブラリから拾ったエフェクトをつける。Rosenbergは、デスクトップのビデオエディティングソフトウェアAfterEffectなんかと変わらない、と自慢している。複数のクリップを好きな順序でつなげられる。アーチ状のテーマも選べるし、テキストでもクレジットでも何でも挿入できる。

Cameoは、編集の終わったビデオを720pのmp4フォーマットでスマホ上に上映する。ソーシャルメディアで共有もできる。YouTube、Instagram、Vimeoなどのファンにもお見せできる。

Cameoが、良質なモバイルエディティングツールか、と聞くのは野暮だ。なぜならこれは、これまで私が見た中ではベストのツールだからだ。むしろ疑問は、ソーシャルメディア中毒の人たちが、どうやれば、消費者からクリエイターになってくれるか、だ。

写真なら、Instagramみたいなシンプルなアプリでよろしい。でもビデオは、消費から創造への道が険しい。ViddyやSocialCamは、その道の舗装に努力したが、あまり一般受けしなかった。やがて、TwitterやFacebookが、VineやInstagram Videoで道路工事に参加してきた。

この二つのサービスは、アプリとしてのクォリティはともかく、先輩のSocialCamなどよりもいろんな意味で大きいが、ビデオエディティングはスナック菓子をかじる程度の、超簡単な作業になっている。どちらも人気はあるが、どちらもビデオアプリとして完全ではない。

そこで昨年は、完全を目指すモバイルのビデオアプリが何十本も登場して、写真共有アプリ並の全世界的な普及を目指し、上記の二大アプリの座を奪うためのさまざまな努力をした。

音楽のサウンドトラックをつけられるのがあった。簡単にビデオを削除できるのもあった。ほかの人のビデオをリミックスできるのもあった。正確に数えると、数百種類はあるだろう。そして、それらのアプリの問題点は、アプリ本体にはない。問題は、ビデオは写真のように瞬間的ではなくて、持続時間~上映時間があることだ。

ビデオは、少なくとも数秒以上、ユーザの注意力を惹きつける力が必要だ。言い換えるとビデオは、写真のように点でも面でもなく、弧(アーク)だ。思わず引き込まれるような、魅力が必要。すなわち、才能が必要。

だからCameoは、シンプルさと、ソーシャルと、美、この三者が交差するスイートスポットを、あなたのために見つけてくれるだろうか? あなたのご感想は?

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Samsungの曲面ディスプレイスマートフォンは本当だった, Galaxy Roundを今日発表

Samsungの曲面ディスプレイのスマートフォンのリーク画像を覚えておられる方はいる? 当然いるわよね。数時間前にまた出たもの。

覚えていない人にも、今日はSamsungが無理やり思い出させてくれる。この韓国企業はさっきプレスリリースを出してGalaxy Roundを発表し、“世界初の曲面ディスプレイのスマートフォン”とのたまった。

Galaxy Roundには、曲面ディスプレイだけでなく、いろんなオマケ機能もある。たとえば日付時刻、出なかった電話、電池寿命などを画面offでも教えるロール機能。そして、スマホ本体を傾けるだけで音楽や画像やビデオをコントロールできる。

ただし今日のプレスリリースでは、機能等の全貌はよく分からない。とりあえず、全文を下に張り付けたけど。

スペックとしては、ディスプレイは巨大な5.7インチSuper AMOLEDディスプレイ、体重154グラム、ウェストラインは7.9ミリ。そのとてつもないスクリーンサイズに対応するため、ディスプレイの隅にOne-Hand Operation(片手操作)という機能を設けている。その内容は、ユーザがカスタマイズできる。PCの大型画面みたいに同じウィンドウで複数のアプリケーションを動かしたり、必要なら同じアプリケーションの複数のインスタンスを動かせる。

Androidは4.3 Jelly Bean、プロセッサは2.3GHzクァドコア、内部メモリは32または64GBだ。

リアカメラは13mp、ビデオチャット用のフロントは2mp、電池は2800mAh。

当面、発売は韓国国内のみ。カラーは”Luxury Brown”だが、今後、ほかの色のも出る。お値段と発売日は不明だ。

タイミングとして、今日の画像リークの犯人はSamsungだと思うので、これらの画像と本物のSamsung Galaxy Roundが違う、ということはまず、ありえないだろう。

〔訳注: プレスリリースの冒頭に、flexible(曲げられる)の語が二度使われているが、そのあとは、全文中で皆無。〕

以下が、プレスリリースの全文だ:
[英文ママ]

Samsung GALAXY ROUND Pioneers the Curved Display Smartphone Experience

New device presents world’s first commercialized full HD Super AMOLED flexible display

Seoul, Korea – October 9, 2013 – Samsung Electronics Co., Ltd. today introduced GALAXY ROUND, the world’s first curved display smartphone. Samsung has been a mobile display innovator by introducing color TFT-LCD, AMOLED, and Super AMOLED flexible display for its mobile product. With this pioneering curved display technology, GALAXY ROUND blends the latest smartphone screen innovations with unique design features. The sleek and thin Samsung GALAXY ROUND which equipped with a 5.7” Full HD Super AMOLED with 7.9mm thick and weighs 154g offers a comfortable hand grip feeling to user, and exclusive experiences of curved display.

As a result of its unique curved design, users can take advantage of round integration experiences like the Roll Effect that enables user to check information such as date, time, missed call and battery easily when home screen is off, and the Gravity Effect for creating visual interaction with the screen by tilting the device. For music, the Bounce UX enables users to control their music. When the GALAXY ROUND’s display is off while the music player is running, a short press to the left of the device will play the previous track while a short press to the right will play the next track. For pictures and videos, the Side Mirror feature enables users to gain access to list of the album content with a left and right tilt.

The large screen size of the GALAXY ROUND provides additional benefits to users. Useful One-Hand Operation features bring a user’s most desired controls closer to a preferred side of the screen. The device enables enhanced multitasking capabilities that allow users to fully utilize the larger screen through Multi Window, a feature that enables users to open more than one application on the screen, run simultaneous multiple instances of the same application or to easily share content between applications.

Samsung GALAXY ROUND is available in Korea with Luxury Brown, and more color will be available soon.

* All functionality, features, specifications, and other product information provided in this document including, but not limited to, the benefits, design, pricing, components, performance, availability, and capabilities of the product are subject to change without notice or obligation.

About Samsung Electronics Co., Ltd.
Samsung Electronics Co., Ltd. is a global leader in technology, opening new possibilities for people everywhere. Through relentless innovation and discovery, we are transforming the worlds of televisions, smartphones, personal computers, printers, cameras, home appliances, LTE systems, medical devices, semiconductors and LED solutions. We employ 270,000 people across 79 countries with annual sales of US$187.8 billion. To discover more, please visit http://www.samsung.com.

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Office 365がiPadにやってくる。スカウトの名誉にかけて

前にもあったことだ。もう一度話して傷つくのが怖い。嘘をつかれるのはこれが初めてではない。

去る2011年、われわれは2012年にOfficeがiPadにやってくるという噂を聞き、そのすぐ後にはiPad上のOfficeの写真も見た。しかし・・・それっきり。そしてまたしばらく何もなかった。今日までは。

MicrosoftはついにOffice 365をiPadに捧げようとしている。今日(米国時間10/8)フロリダで行われているGartnerのイベントで、Steve BallmerがiPad向けバージョンのOffice 365が進行中であることを明かした。iPadバージョンの公開は、Windowsマシンにタッチ主体のユーザーインターフェースを提供した後になる。The Vergeによると、その特別なタッチインターフェースは「現在進行中」だ。

Microsoftは既に、Office Mobile for Office 365定期利用サービスの一環として、Officeの一部をiOSエコシステムに解放している。このアプリケーションは高価なOffice 365定期契約をしているiPhoneオーナーのみが利用できる。

またThe Vergeは、Microsoft COOのKevin Turnerが最近の社内ミーティングで、「あらゆるデバイスを横断して生産性体験を支配する必要がある」と訴えたことも報じている。OfficeがMicrosoftにとって最高かつ最強の製品であることを考えれば当然と言える。

ソフトウェアの利用範囲拡大は賢明な行動であり、それが高額なOffice 365定期利用料をユーザーに払わせるきっかけになればなおさらだ。iPadおよびiPhone用に特別あつらえしたバージョンのOffice 365を、高額の、しかしデスクトップのフルバージョほど高くはない年間利用契約で提供すれば、さらに良いだろう。

しかしいずれにせよMicrosoftは、低調な自社タブレットの販売をさらに遅くするリスクを負っている。つまるところ、Surfaceタブレットのわずかに興味を引かれる長所は、Microsoftの生産生ツイートを使えることなのだから。Officeが全iOSデバイスに展開されれば、その長所さえ単にSurfaceでは無料であるという事実のみに縮小されてしまう。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Instagramはダイエットにも効果あり?!(あるいは人類の進化について)

ダイエットを考えている人にはぜひ読んでもらいたい。

ご存じのようにInstagramには、食べ物の写真が数多く登録されている。そしてJournal of Consumer Psychologyで発表されたBYU(ブリガムヤング大学)の最新の研究によると、食べ物写真を見ることは、その写真の食べ物に対する食欲を減退させる効果があるのだそうだ。

発表によれば、実際には食べなくても、食べ物の写真を見るだけで、その食べ物に対する欲求が抑えられるとのこと。すなわち実際に目の前に出された時、あまり魅力的に感じなくなってしまうのだそうだ。

今回の実験が行われた方法を見ておこう。BYUのRyan Elder教授とJeff Larsonは232人の被験者を集めて、料理写真の評価を行わせた。被験者の半分には塩味の効いた食べ物の写真を扱わせ、あとの半分には甘いものの写真を見せた。そしてそれぞれが写真を見てレーティング作業を終えた段階で、ピーナツを供したのだ。

すると塩味の食べ物を見ていたグループは、ピーナツ自体は写真になかったにも関わらず、ピーナツに興味を示さなかったのだ。塩味の料理写真を数多く見ることにより、十分な塩を味わった感じがしてしまったのだ。実際に口には入れていないのに、感覚的には充分であると感じてしまったわけだ。

もちろん、ほんの数枚の写真では効果は現れない。店で食べ物の写真を撮って共有したからといって、営業妨害に問われることはなさそうだ。

「効果が現れるのは相当数の写真を見たあとのことです」とElderは言っている。「2、3枚の写真を見てもう十分だと感じるようなことはありません」。

さて、本題は以上だが、この調査レポートから得るべき内容とは何か。

もちろん「大いなる希望」を読み取るべきだ。動物世界の一員であるにも関わらず、私たちの食生活というのはずいぶんと奇妙なものとなってしまっている。動物たちは、基本的には生きるために食べる。そしてその生きるための食べ物こそ、彼らにとって美味であるわけだ。生きるのに必要なだけ食べ、そして食べた分はしっかりと消化して、エネルギーに変える。

一方で私たちは、素材をいろいろと料理してさまざまな化学調味料を加えてから食すようになっている。そして、アメリカ人はあきれるほどの肥満大国になってしまったのだ。美味しそうなものを見かけると、まるでその時こそが最期のチャンスになるとばかりにむさぼり食う食事習慣を持ってしまっている。そうしておいて、またしばらくすると食事の時間だと、レストランに向かうのだ。

ところで現在の私たちは、美味しそうなものを見ると写真に撮って共有しないと気が済まない状態になりつつある。これはすなわち、食べ物との付き合い方を考え直せという神の啓示なのではないだろうか。別の言い方をすれば、人類は進化しようとしているのだ。食べ物の写真を見れば食欲を抑制できる。近々、Instagramの#foodpornハッシュタグは、新しい「治療方法」としてメディカルジャーナルに掲載されることになるに違いない(めでたしめでたし、と、話を終えておきたい)。

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(翻訳:Maeda, H


Fly Or Die:iPhone 5s

何を言えというだろう。これはフラグシップ機 iPhone 5s である。

これは大ヒットしないだろう、などと言うのはばかげている。既にわれわれは、Appleが発売1週間で、iPhone 5sをよりカラフルなiPhone 5cと共に、計900万台売ったことを知っている。これは過去のどの世代のiPhoneよりも多い。

だからわれわれは、この指紋認証とすごいカメラがついた黄金のスマートフォンが優れた製品であるかどうかではなく、果たしてiPhone 5やiPhone 4Sからアップグレードするに値するかどうかを考えるべきだろう。

このiPhoneの主要アップグレード箇所は3つ。指を触れるだけでアンロックしたり購入したりできるTouchIDセンサー、カメラの大幅な改良、およびプロセッサーの高速化だ。

カメラに関して、私は上のビデオの撮影後、このTrueToneフラッシュを何度となく使った。思っていたほどには感動しなかったものの、以前の真っ白フラッシュに比べると確実に進歩している。むしろ私がはるかに喜んでいるのは、ズームしても以前より鮮明なことで、加えてスローモーションビデオもかなり印象的だ。

処理速度に関しては、このビデオにもある通り、日常的利用では目に見える違いはない。しかし、M7モーションプロセッサーが細なところで大きな違いを生んでいるように感じる。

そして、何と言ってもTouchIDが私にとって最大の衝撃だった。TouchIDを使い始めて数週間、気にかけるようなことではないと思っていたが、今や私を最も引き付けている機能だ。アンロックの時間は1~2秒減っただけだが、これなしではいられなくなる。

それだけではなく、TouchIDは新たなコンピューティングのための基本要素であることに間違いない。SiriによるGoogle検索にTouchIDのアンロックを組み合わせれば、事実上キーを押すことなく目の前に答えが出てくる。

“Fly” を2つ。

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(翻訳:Nob Takahashi)


ロボットプログラミングを楽しめるLEGO Mindstoms EV3登場

LEGO Mindstorms EV3。名前からしてゴツイ感じがするが、ブロックを繋ぎあわせてドラゴンロボットなどを作っていく前に、ちょっとどんなものなのかを確認しておこう。

EV3は、ロボット製作用の、プログラマブルなLEGOキットで、製品の歴史14年の中でも最もエキサイティングなプロダクトではないかと思う。最も進化していると思われるのは、スマートブロック上で直接にプログラミングできることだ。キットの心臓部とも言えるコンピュータ・パーツで、簡単な「If/Then」ロジックを使うことができる。

以前のものでは、プログラミングは必ずコンピュータ上で行う必要があり、それを同期する必要があった。

Mindstorms EV3の名前からわかるように、これは第三世代のモデルとなるものだ。iOSおよびAndroid用の3D組み立てガイドも用意されていて、LEGOブロックの組み合わせ方などを細かくチェックすることができる。パーツの組み立てには問題がないわけで、すぐにプログラミングに没頭することもできるわけだ。

また、EV3には初めて赤外線センサーも搭載された。これを使えば、組み立てたロボットが外部のモノを「見る」ことができるようになり、また色に反応することもできるようになる。ベースとなるシステムはこれまでと同様Linuxだ。USBおよびSDポートも搭載されている。

価格は349ドル99セントで、子供用と考えれば高額ではある。但し、受け身な態度に繋がりやすいゲームなどと違い、子供を次世代のスティーブ・ウォズニアック(Steve Wozniak)に育てる可能性もあるわけだ。また、LEGO大好きな人や、あるいはちょっとプログラミングを勉強してみたいと思う大人にも、EV3は非常に有益な投資対象となることだろう。

Mindstoms EV3の動作シーンを見たいという方は、CESの際のビデオも面白いかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H)