すべてのクラウドストレージアカウントを一本化してワンドライブのようにアクセスできるCloudGOO

CloudGOOは、最新のAndroidアプリで、その名前はアホみたいだけど、あなたの複数のクラウドストレージサービスのアカウントをすべてまとめて、一つの大きなドライブの仮象を作ってくれる。つまりこのアプリは、複数のクラウドドライブのアカウントを単一のモバイルインタフェイスの下(もと)へ集積し、写真、ビデオ、音楽、ドキュメントなどのアップロード/ダウンロードを、まるで一つのドライブへ/からであるかのように行う。

ほんの数日前にローンチしたこのサービスは、ベルリンに住むデベロッパJared Prestonの作で、彼はこれまで、MicrosoftでWindows Liveを担当、その後、Deutsche Telekomでも仕事をした。

彼の説明によると、Jolicloudなど、そのほかのサービスと違う点は、ユーザのWebサービスを一つの屋根の下に集めて、その一つのインタフェイスの中で、あっちのドライブ、こっちのメディアスペースとユーザをナビゲートさせるのではなく、CloudGOOは、欲しいものがどこにあるかを、ユーザに意識させない。たった一つのドライブを相手にしているような、仮象をユーザに与えるのだ。

Prestonは曰く、“その仮象的な単一ドライブの下に、実際にGoogle DriveとかDropboxなどなどがある。それらの実サービスは、いくつ置いてもよい。アップロードするときは、CloudGOOが勝手に空きスペースを見つけてそこに割り当てる。どこにアップロードされたかなんて、ユーザは気にする必要がない。単純に、その単一のドライブを利用するだけだ”。

このアプリが現在サポートしているクラウドストレージサービスは、Google Drive、OneDrive(元SkyDrive)、Dropbox、Box、SugarSync、そしてAmazonのCloud Driveだ。最初にそれらのアカウントをアプリに教えてやると、それらの契約量と実際の残りスペースの量をアプリが逆に教えてくれる。また、バックアップしたいファイルタイプや、その際にWiFiだけを使う、などをアプリに対して指定する。

アップロード先の決定をCloudGOOにまかせると、上述のようにアプリ自身がストレージスペースの利用を最適化する。あるいは逆に、ファイルタイプ別にアップロード先をユーザが指定してもよい。

このアプリから直接、アイコンをタップして写真や音楽、ビデオ、ドキュメントなどにアクセスできる。またソーシャルサービスやメールで共有したり、それらのファイルをほかのクラウドストレージのアカウントにコピーすることもできる。

オフラインのアクセスもできるが、そのためのキャッシュのサイズはユーザが指定しておく。

CloudGOOは今、Google Playから有料でダウンロードできる。iOSバージョンはAppleの承認待ちだそうだ。

このアプリは、ストレージサービスが入門ユーザ用に無料で提供している容量も、仮象のワンドライブへ取り入れる。それは、Google Driveなら今のところ15GB、Dropboxは2GBからスタートして、友だちなどを新規ユーザとして紹介すると最大16GBまで増える。私もどさくさでついでに。:-P

これまでは、無料アカウントの容量では足りないから有料に鞍替えしていたのだが、こうやって無料を寄せ集めて大容量を作れる。また私などは、ありとあらゆるサービスのユーザになってしまい、ついに、どのファイルがどこにあるか分からなくなってしまうのだが、そんなユーザにも、この仮象ワンドライブ主義はありがたい。CloudGOOは、そう、名前は良くないけど、99セント払ってダウンロードする価値は十分にある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


タイムマシンの楽しみを感じさせてくれるTimehop、待望のAndroid版がついに登場

過去にFacebook、Instagram、Foursquare、そしてTwitterなどに投稿した記事や写真を、Timehopで楽しんでいるという人も多いことだろう。このTimehopについにAndroid版が登場した。

ご存じない方のために説明しておくと、Timehopは1年前や2年前、あるいはさらにその前の今日(同じ日)に、自分がいったいどのような投稿をしたのかを見せてくれるサービスだ。自分自身の投稿で振り返る「今日は何の日」風のアプリケーションだと言えばわかりやすいだろうか。

Timehopは昨年夏に、従来に引き続いてSpark Capitalの主導により300万ドルを追加調達しており、Android版の開発にはその資金も役立てられている。

iOS版の方はこれまでに100万回以上ダウンロードされており、エンゲージメント率も非常に高いアプリケーションとなっているそうだ。TimehopのファウンダーだるJonathan Wegenerによれば、40%の人が、毎日アプリケーションを起動しているらしい。ユーザー数の増加率などについての詳細は教えてもらえなかったが、アメリカのアプリケーションストアでは、Top 200内に位置している。

写真共有を目的とするソーシャルアプリケーションは数多くあるが、Timehopはそうしたものを活用しつつ、自分自身の過去を振り返るためのユニークで頭の良い方法を生み出したといえるのだろう。

スマートフォンの普及とともに、写真は印刷してアルバムにおさめ、家族や友人と何度も振り返ってみるというものではなくなりつつある。体験をリアルタイムでシェアして、そしてそのまま忘れ去られるものとなってきているのだ。

忘れ去るのはプリントしないからという理由だけではなく、非常に多くの写真を撮るようになったということも関係している。おかげで撮った写真をすべて記憶に残しておいたり、または何度も繰り返してみるという行為が非現実的なものともなってきているのだ。

実のところ、Instagramなどもこうした動きの中でこそ、人気を集めることになったアプリケーションだということもできよう。撮りっぱなしの写真をそのままそこらに投稿しておしまいにするのではなく、写真に適したフィルタを適用するなどすることで、写真に対する思い入れを強めているわけだ。

Timehopも「思い出」を大事にするわけだが、こちらはInstagramとは違ったアプローチをとっている。数年前のこの日に、自分がどこにいて何をしていたのか、いわゆるタイムトラベルを体験させることで、利用者のノスタルジーを満たそうとしているのだ。懐かしい友だちを思い出し、思い出のバカンスをついこの間のことのように感じつつパーティーやイベントを再体験したり、あるいは子供の成長を振り返ったりすることができる。

「作ったコンテンツというのは、時の流れの中で輝きを強めるものだと思うのです。年月を経るにつれ、撮影した写真への思いが大きくなるということもあるはずです」とWegenerは言っている。「多くの人が、ソーシャルメディア上に数年分の思い出を蓄積するにいたっています。そうした人が過去を味わい楽しむためのツールとして、Timehopを利用してくれればと思っているのです」。

Timehopの利用者は、今のところ高校や大学に通う女性が多いのだそうだ。しかしより幅広い層に利用されるAndroid版をリリースしたことで、利用者の年齢構成なども変わってくることになるのだろう。

アプリケーションは無料で、Google Playよりダウンロードできる。
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(翻訳:Maeda, H


Twitter、Android向けアルファ版にて「Fave People」という新タイムラインをテスト中

Twitterが「Fave People」という機能を試験提供中だ。メインのタイムラインとは別に、お気に入りの友達やアカウントからのツイートを表示する機能だ。「リスト」を若干わかりやすくしたものだと考えれば良いだろう。

試験提供しているのはAndroid版アプリケーションのアルファ版においてのことだ。このプログラムは広く一般のベータテスターや、ひいては正式版に採用する前に、より限定的な範囲でテストを行うためのものだ。

このアルファ版にて、「Home」、「Discover」、「Activity」など一般的メニューの間に「Fave People」というメニューが設けられている。画面をスワイプして、この「Fave People」のタイムラインに移動することができる。

表示場所は(少なくとも今のところは)「Home」の隣の一等地におかれている。最初にこの「Fave People」をタップすると、使い方についての説明が表示される。

お気に入りの人々のツイートを見逃さないようにしましょう。

気に入った人がいたらプロフィールページのスターアイコンをクリックしましょう。するとこのタイムラインに表示されるようになります。このタイムライン上で発言があった場合に通知を受け取る設定を行うこともできます。

このメッセージの下にボタンがあり、タップするとフォローしている人の一覧画面にジャンプする。ここでお気に入りに加える人を選ぶわけだ。何十人、あるいは何百人、ないしそれ以上の人をフォローしているような場合、この処理はかなり面倒なものとなるだろう。もっと言えば、従来の「リスト」と比べてとくに作業が楽になるというようなものでもない。「Fave People」という、わかりやすい表現にすることで、「リスト」的な利用方法が便利であることをアピールしようとするものなのかもしれない。

但し、この「Fave People」では「通知」をオンにすることができるのは従来のリストと比べて便利な点だと感じる人もいるだろう。ニュース速報を通知するアカウントをこの「Fave People」に追加しておいた場合、通知機能をオンにしておくと便利なケースというのもあるに違いない。たとえば重大事件などが発生している最中である場合、ニュースを即時に確認できるようになるわけだ。気になる重大事件が発生していない場合には、この通知機能をオフにしておけば、無駄に騒がしくなることもない。

参考までに書いておくと、アルファ版で「Fave People」が実装されたからといって、これが直ちにベータ版でも実装されるとか、あるいは正式機能としてリリースされるということを意味するわけではない。アルファ版テスターたちの間での評判が悪ければ、この機能はあっさりと捨て去られる可能性もある。

ちなみに、以前にも特定のTwitterアカウントを「お気に入り」にする機能が一部に公開されていた。しかしその機能は広く公開されることなかった。

「Fave People」機能を示すスクリーンショットを以下に掲載しておく。

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(翻訳:Maeda, H


SketchDeckは、最悪のスライドを1日で美しいプレゼンに変えてくれる

PowerPoiotを再発明しようとしたスタートアップは数多あるが、最近スタートしたSketchDeckは、PowerPointの代替品を作るのではなく、個人や企業が作ったスライドを、デザイナーチームが24時間以内に美しく変えるサービスだ。

SketchDeckの共同ファウンダー・CEO Chris Finneralによると、この種のサービスは以前から存在しているが、銀行やコンサルタント会社等、大企業の中だけだった。Finneral自身、ロンドンのMcKinseyではビジネスアナリストとして、何千ものプレゼンテーションを作ってきた。

McKinseyでは、Visual Graphics India(VGI)というサービスを利用しており、ラフに書いたスライドを海外のチームに送ると、翌朝には上質で美しいデザインのプレゼンテーションがメールで送られてきた。

「あれは非常に有用でしたが、大企業以外では事実上存在しません」とFinneralは言う。「しかし、あらゆるビジネスマンはプレゼンを作っています ― 役員会、売り込み、マーケティング等々 ― 誰もが作るのです。しかも多くの人々は十分な時間がないので、この価値提案は今も有効です」。

サービスの使い方は非常に簡単だ。利用者はスライドのドラフトをアップロードまたはメールでgo@sketchdeck.com に送る。すると24時間以内にプロがデザインしたバージョンが返ってくる。

SketchDeckでは、プレゼンはまず海外の初級デザイナーチームに送られ、書式の修正やテンプレートの適用など基本的な改善を行う。その後スライドは主に米国内にいる上級者チームに送られ、最終的な修正が施されて完成する(SketchDeckはデザイナーに時間給で支払っており、初級デザイナーが時給10ドル、上級者が50ドル程度)。

個人、企業ともに、スライド1枚当たり5ドルまたは20ドル(出来上がりのデザインによる)で利用できる。企業は月額100ドル~1400ドルのサービスとしてSketchDeckを使うこともできる。料金は企業の規模、スライドの数、カスタマイズの程度などによる。

SketchDeckは昨年11月の開業以来、250本のプレゼンテーション ― 最大スライド300枚 ― を、Y Combinatorのスタートアップ(VCへの売り込みが多い!)やFinneralがMcKinsey時代から知る顧客のために作成した。

長期的にはスライドだけでなく、カタログ、ハンドブック、チラシ等他のビジネスニーズのためのデザインサービスも手がけたいと考えている。実は既にそれらの仕事も秘かに受けているが、現在はプレゼンテーションを軌道に乗せることに集中している。

Y Combinator出身の同社は、現在カリフォルニア州マウンテンビューを拠点に、フルタイム社員2名のチーム(時間給のデザイナーは別)で作業している:Finneralと共同ファウンダーのDavid Mackだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google、検索結果ページの新デザインをテスト中―リンクの下線が消え、広告にラベルが付き、フォントも変更

Googleの検索結果ページがいつもと違うことに気づいた読者がいることと思う。

あの見慣れたリンクの青い下線が消えてしまったのなら、読者はGoogleが実施中の大規模なテストの対象に選ばれたことになる。フォントは大きくなり、広告表示の淡黄色の背景はなくなった。その代わりに広告の先頭には黄色地に「広告」と白抜きにしたラベルがついた〔日本版でもテスト実施中〕。

Googleは大きな変更を行う場合、それがビジネス上の利益になるか、ユーザーの利便性を向上させるかを試験するために大規模な実地テストを行うのが常だ。こうした実地テストは気づかれないことが多いが、検索結果表示のメイン画面に関する大規模な実験ではさすがに気づかれないというわけにはいかない。

一部のユーザーでは新デザインが表示されるブラウザと旧デザインが表示されるブラウザがあるという。私の場合はSafari、Google Chromeのいずれでも新デザインが表示されている(Mac)。

Search Engine Landブログによれば、 Googleの検索のボス、Amit Singhalは今週開かれたMarketing Expo Westカンファレンスで「単なる実験にすぎない」と語ったという。

しかしこの新デザインは昨年秋にモバイルとタブレット向けに発表されたものと同じだとSinghalは付け加えた。 そうするとこれは最近Googleが進めているモバイルとデスクトップのユーザー体験統一の試みの一環なのかもしれない。

黄色の広告ラベルもタブレットとスマートフォンには導入ずみだ。デスクトップでも数ヶ月前からテスト中だったという。

なるほどこの変更はテストかもしれないが、最近になって対象ユーザーの範囲が大きく拡大されたようだ。Googleは近くこの変更を正式な新バージョンとするつもりかもしれない。

Image credit, top: Search Engine Land

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Amazon、売り手のための公式iPhoneアプリ、Amazon Sellersをリリース

Amazonは新しいiPhoneアプリ、Amazon Sellers静かにローンチした。これはAmazonの巨大マーケットを利用して商品を販売しようとする会社や個人向けのツールだ。

たいへんストレートなAmazon Sellerという名称のこのアプリは商品バーコードの読み取りと検索、価格チェック、販売ランキング、レビュー管理、買い手とのコミュニケーションなど多様な機能を備えている。

これまでAmazonのエコシステムでは売り手用の公式アプリが欠けていると指摘されてきた。現在この穴はSellerMobileのようなサードパーティーのアプリによって埋められている。しかし個人の売り手の間には、わざわざサードパーティーの有料アプリ使わねばならない(SellerMobileの場合月額5ドル()ことに不満の声が上がっていた。

もっともSellerMobileは依然としてAmazon Sellerにはない機能をいろいろ備えている。たとえばAmazonのアプリでは、SellerMobileほど高度な在庫管理はできない。ただしAmazonのアプリが今後改良されていく可能性は十分ある。

商品の検索や顧客とのコミュニケーションの他に、Amazon Sellerでは販売開始前に商品のリストを作成して利益を予想する機能もある。このアプリでは、売り手が原価を入力するとAmazonの手数料、配送料を差し引いた利益がどれほどになるかシミュレーションできる。

App StoreでAmazonは「このアプリを出入りする情報はすべてAmazonのサーバで処理される」と説明している。これは一見あたりまえの話に思えるが、売り手にとって死活的に重要な情報をサードパーティーに委ねなければならないことにしばしば不満が漏らされてきたので、それに対処したものだろう。

現在Amazon Sellersの利用にはアメリカのAmazonの売り手登録が必要だ。Android版についてはまだ情報がない。ダウンロードはこちらから

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


メッセージングアプリFlybyがGoogleの”Project Tango”を初めて消費者製品に応用

【抄訳】

テキストとビデオを共有するためのメッセージングアプリFlybyが、Googleの”Project Tango”の画像認識能力を利用する初の消費者向けアプリになる。このプロジェクトは高度な3Dセンサを搭載したAndroid携帯の上で、自分の周囲の世界のビジュアルマップを作る

“Project Tango”には視覚系のソフトウェアを作っているパートナー企業が数社あり、Flyby Mediaもその一つだ。Tangoの技術がFlybyアプリに組み込まれて、広く消費者の手に渡ることになる。

同社はCole Van NiceとOriel Bergigが2010年に創業し、画像認識技術の開発を始めた。同社のCEO Mihir Shahは元TapjoyのCEOで、その後、この社員20名でニューヨークとパロアルトにオフィスのある、特殊なビジュアル技術を専門とする企業にCEOとして招かれた。

そのShahは、同社がTapjoyのような広告技術ではなく消費者製品を手がけるようになったことを、喜んでいる。“前からやりたかったのは、世界中の消費者が、コンテンツとメッセージによって現実そのものを扱える状態を作り出すことだった”、と彼は言う。“犬なら犬、猫なら猫とか、単にジェネリックな画像ではなくて、今の現実の状況そのものを表す画像を作り出すことは、これまでの最大の難題だった”。

Flybyにおいて、”状況”(context)とは現実世界のことだ。

このアプリを使うときユーザは、現実世界のオブジェクトを自分の携帯を使ってスキャンする。帽子、看板、ハンドバッグ、コーヒーカップ、ビル、刺青、ポスターなどなど、身の回りの何でもよい。そしてそれらのオブジェクトは保存されていたオブジェクトの仲間に加わる。

そして友だちは、それらのオブジェクト宛にメッセージを送る。これは単にジェネリックにテキストと添付画像を送る従来のメッセージに比べると、おもしろいコミュニケーションになる。メッセージングをもらった側は、部屋のあちこちを動き回ってどのオブジェクトにメッセージングが来たのかを探す。そして当のオブジェクトの近くまで来たらProject Tangoの技術がそのことを認識してアラートする。そして再びそのオブジェクトをスキャンすると送られてきたビデオが再生される。

こんなめんどくさいことの、どこがおもしろいのか、といぶかる読者もおられると思うが、分かりやすいユースケースを一つ挙げておこう。初めて使う複雑な電子製品が送られてきました。でも取扱説明書はありません。ところが、どこかのダイヤルやスイッチなどに手が行くたびに、メッセージング着信のアラートが鳴って、そのダイヤルやスイッチの用途、使い方をビデオで見せてくれるのだ。あるいは、世界的に有名などこかの遺跡観光地へ行きました。ガイドは一人もいません。でも、どこかの石柱に近づいたとき、ジャーン、携帯のアラートが鳴って説明のビデオを見られるのだ。古代の王墓の一つに近づくと、やはり説明のビデオが再生される。等々。

このように、Tangoの3D技術では、3D画像というメディアと、その画像の元となっている現実の世界や状況を、コミュニケーションで結びつけることができるのだ。

【後略】




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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


赤ちゃん向けセルフィー・アプリ登場―社会の崩壊は間近か?

赤ちゃん用セルフィー・アプリが登場したということは現代社会の末期症状を意味するのだろうか? なんと新たにリリースされたAndroidアプリは赤ちゃんが自分の自画撮りするためにデザインされている。

そう、ベビーのセルフィーだ。

このアプリは確かに可愛らしくできている。デジタル版の「いないないばー」みたいにデザインされていて、カラフルな動物のアニメがまず表示される。これで赤ちゃんの注意を惹きつけておいて、きゅっと音を立てて驚かす。そこですかさずシャッターを切るという仕組みだ。

最初の1回は面白いかもしれない。99セントだから、その価値はあるのだろう。

このアプリを開発したのはピッツバーグのAndroidスタジオ、Deeplocalで働くエンジニアのMatthew Pegulaだ。6ヶ月になる娘がおり、Baby Selfieを開発したのはAndroidのプログラミングに慣れるためだったそうだ。PegulaはもともとiOS開発が専門だったという。

私のインタビューに対して「これは最初のAndroidアプリで、週末プロジェクトだった」とPegulaは語った。最初は笑顔を感知したりするもっと複雑なプロジェクトの計画だったが、まずはBaby Selfieを最初の一歩としてリリースすることにしたという。この種のセルフィー・アプリに対しては賛否両論があるのは彼も承知している。

たとえばWashington Postはこのアプリをいやに真面目に取り上げて、「米国小児科学会は2歳未満の子供にはコンピュータ・スクリーンを見せないよう勧告している」などと言って非難している。

この記事はさらに続けて「スマートフォンによるいわゆる自画撮りなるものは21世紀の社会の病患たるナルシシズム、過度の情報共有、プライバシーの軽視を象徴するものであり、赤ん坊をこれにさらすことは避けねばならない」と論陣を張っている。The Daily Beastも似たようなもっともらしい批判をしている。

あれまあ、ご大層な。

(念のために断っておくが、この記事のタイトルはまったくの冗談だ。Baby Selfieが社会を崩壊させるわけがない)

メインストリーム・メディアがこのおもちゃアプリに過度に否定的なのは自画撮りそのものに対する根深い反感があるのだろう。しかし自分を撮影するというのは人間の自然に根ざしているとみえて、写真術が登場して以来ポピュラー行為なのだが。

iPadを取り付けたFisher-Priceのゆりかごに赤ん坊を何時間も縛り付けておくような育児法には私も反対だが、こうした愉快なアプリで数分遊ばせるのが深刻な害をもたらすとは思えない。ともあれスマートフォンのフロントカメラが社会崩壊の引き金にならないことだけは確かだ。

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スマートフォンと車載コンピュータを連携させるAutomatic、IFTTTと連動してよりスマートに

Automaticは車の運転時にさまざまの情報を提供してアシスタントとして機能するデバイスだ。モバイルアプリケーションと組み合わせることで、データのトラッキング、分析を行い、トータルな意味での運転「能力」を向上させてくれるものだ。「スマートアシスタント」を標榜するAutomaticだが、この度IFTTTと連携することになり、一層スマートに利用できるようになった。IFTTTというのは、特定の事象が発生した際に、ある種のアクションを起こすようにするものだ。何を検知したらどのような行動を起こすのかを記したものを「レシピ」と呼ぶ(IFTTTはif this, then thatを縮めたもので「これがおきたらあれをやる」という意味だ)。

Automaticでは当然ながら、車に関連したイベントによりアクションが起動されることとなる。イベントとはたとえばイグニッションスイッチのオンオフ、エンジンチェックライトの点滅、あるいは運転を停止したとき、などといったものになる。車のシステムに関わるものだけでなく、たとえば特定の場所に到達したというようなことも、イベントとして利用することができる。

トリガーとなるイベントを設定すれば、それに応じて行うべきアクションを定義する。サンプルのレシピを見てみると、帰路についたときに家族にテキストメッセージを送るなとといった用例が登録されている。

上の用例はシンプルだが、もちろんできることに限界はない。ある街に到着したときにソーシャルメディア経由で仲間に伝えるとか、訪問先が近づいたときにその旨を相手に伝えたりするような使い方もあるだろう。あるいはホームオートメーションシステムと連動して、車庫に車を入れながら自動的に家の電気を付け、エアコンの動作を開始するようなこともできる。

ティーンエイジャーの子供を心配する親などは、車がいつガレージを出て、そしていつ戻ってきたのかを確認するという用途に使いたいと考えるかもしれない。

Automaticも、いろいろとレシピを公開していく予定であるとのこと。公開されたレシピはこちらにあるIFTTTのAutomaticページで見ることができる。安価に「スマートカー」を実現する方法として、なかなか面白い仕組みになるかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H


どっちがいいか迷ったら友だちに聞いてみよう―PopはFrontback的な2枚の写真でアンケートを取るユニークなアプリ

どちらにしようか迷った経験は誰にもあるだろう。15歳以上でオンラインに友だちが多いなら新しいiPhoneアプリ、Popを試してみるとよいかもしれない。今日(米国時間2/26)正式にデビューしたこのアプリを使うと、2枚の写真を友だちに見せてどちらが良いか選んでもらうことができる。

Popはごくシンプルな投票アプリだ。既存のソーシャル・アンケート・サービスの PolarThumbLoopVotoなどに比べると選択の対象は2枚の写真だけで、機能はごく限られる。UIはFrontbackによく似ており、写真が上下に2枚表示される。二者択一でどちらかを選ばせるという点では昔のデート・アプリ、Hot or NotTinderを思わせる。

ユーザーは2枚の写真を撮り、質問を入力する。それから公開範囲を決める。オプションには「近くにいるユーザー」、「近くにいる友だち」、「友だち全員」の3種類がある。

ユーザーリストをスクロールして個別のユーザーを指定する機能も一応あるが、スクロールも遅く、検索もできないので、事実上個別指定はできない。この点についてはバージョンアップを待つしかない。

今のところPopのアンケート結果はFacebookやTwitterで共有できない。この点は早急に改善の必要がある。指定された相手がアプリをインストールしていない場合、アプリのインストールを促すテキスト・メッセージが届く。これも微妙なところで、こういうメッセージはたとえ発信者が友だちでもスパム扱いされる可能性がある。

開発チームのThomas Leeによると、このアプリは大学キャンパスをターゲットに開発されたのだという(むしろ高校生の方がターゲットとして適しているのではないかと思うか、私はもう若くないのでよくわからない)。

Lee、Khalid Karim、Alessia Vetteseの3人はトロントのNext 36‘というアクセラレータ・プログラムに参加してこのアプリを開発した。Leeによれば、「われわれはよく友だち『どっちのシャツ買おうか?』とか『今夜はどっちを着ていこうか?』とか尋ね合っている。しかし写真を撮ってFBメッセージやその他のメッセージシステムに添付するのは面倒な作業だ。Popはこの作業を能率化するアプリだ。これを開発した動機はわれわれ自身が使うためだった」と語った。

3人のチームはほぼ1ヶ月でこのアプリを開発した。さて次はこのアプリを実際に多くのユーザーに使ってもらうという課題に挑戦しなければならない。しかしPopは(現在のバージョンにはいろいろ制限があるものの)楽しいアプリだし、使い方は簡単だ。人気アプリのUIを真似したのもよい考えだ。将来に期待が持てると思う。

こちらから無料でダウンロードできる。.

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


WinZip、ZipShareでクラウドに参入。あらゆるストレージのファイルを圧縮、管理、共有できる

WinZipは、90年代初期に公開されたファイル圧縮ツールだが、今でも年間3000万回以上ダウンロードされている。今日そのWinZipがクラウドに参入した。同社は、ZipShareという、ファイルのZip、管理、暗号化、および共有サービスをスタートし、主要なファイルホスティング・プラットフォームとも連携する。

現在ZipShareは、ファイルの圧縮と共有を、ユーザーのパソコンからだけでなく、Box、Dropbox、Google Drive、OneDrive、SugarSync、HighTail、CloudMe等からも行うことが可能で、他のプラットフォームも追加予定だ。しかし、ZipShareが面白いのはそのファイル管理機能だ。

はっきりさせておくと、ZipShareは自身で新たなクラウドストレージ・サービスになろうとはしていない。むしろ同社のねらいは、多くのユーザーがファイルの作成、保存、共有のすべてをオンラインで完結させている今日の世界で、WinZipのテクノロジーをより重要な位置付けにすることにある。、

もちろんWinZipは以前からクラウドが自社ビジネスに与える影響を認識している。WinZip バージョン17を2012年10月に公開した時、Dropbox、Google Drive、Microsoft SkyDriveをはじめとするクラウドサービスを追加サポートした。しかし、レビュー結果は、あまり芳しいものではなかった

WinZipは、モバイルアプリでも少ないながらクラウドサービスを統合してきたが、これも対象ファイルホスティングサイトの拡大と共に変わっていくだろう。

しかし、これまで同社のソフトウェアはそれぞれのバージョンが特定の環境でのみ動作していた。WinZipの製品担当ディレクター、Jacques Lamontagneがこう言っている。「われわれは、プラットフォーム無依存の製品を作りかった。そのためにはウェブアプリを作る必要があった」。さらに彼は、同社が圧縮機能以上に、WinZipの共有機能により重点を置きたかったことも説明した。

つまり、ZipShareにファイルをアップロードする際、ユーザーはファイルの最終目的地としてどのクラウドストレージを使うかを指定できる。ファイルはアップロードの最中にZip圧縮されながら、ユーザーお気に入りのサービスに保存され、オプションでパスワード保護を追加することもできる。これによって、ストレージサイトが既に保護機能を導入している場合にも、第2のセキュリティー層として働き(AES-256暗号を使用)、侵入に対してファイルがより安全になる。

アップロードが完了すると、そのzipファイルをメールまたはfacebook、Twitter、LinkedInなどのソーシャルネットワークでシェアすることができる。ZipShareは受け手にURLを発行し、それをクリックすればzipファイルをダウンロードできる。同サービスはファイルのダウンロードも追跡するので、送り手はファイルがアクセスされたかどうか知ることができる。

こうして、ウェブ、デスクトップ、モバイルいずれからもファイルをすばやくアップロード、zip圧縮できることに加え、ZipShareの “My Files” セクションを使えば、ユーザーの好きなクラウドサービスを横断してファイルを管理できる。つまり、ZipShareを使って、異なるファイルホスティングサイト間でファイルを移動したり、クラウド上のファイルを削除、zip、unzipしたりできる。

クラウドに保存したファイルをzipできる機能は、ストレージサービスの容量を最大限に活用したいユーザーにとっては朗報だ。「(各社が提供する無料ストレージを)合計すれば、空き容量は40~50GBになる。無料ユーザーはそれが一杯になるまで使い続けられる」とLamontangeは言った。

現在サービスはベータ版で、モバイル版の最適化を完成させている段階だ。今春中に正式スタートの予定。

ベータ期間中は、共有、追跡、暗号化、ファイル管理の全機能が提供されているが、正式提供後は基本的ファイル共有のみ無料で利用てきる。WinZipはプロバージョンを年間39.95ドルで提供する計画だが、今後変わる可能性があるとのこと。他に9.95/月のビジネスモデルも検討中で、1社あるいは複数のクラウドストレージ会社との提携も視野に入れている。

興味のあるユーザーは、ここでサインアップできる。

写真提供:Flickr user theaucitron under a CC by-SA 2.0 license

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


AppleおよびGoogle、「Flappy」の名前が入ったゲームの登録を停止中

Flappy Bird現象はまだ沈静化していない。オリジナル作者であるDong Nguyenは、ゲームの人気が出すぎてとても対処できないとして、App Storeから既に削除している。しかしApp Storeチャートの上位には、多くのFlappy Birdクローンの名前が見える。いずれも、オリジナルの苛つかせられながらも、中毒状態になってしまうようなところを再現したものとなっている。

しかし、数多くのクローンによるこうした騒動も、ついに終わりを迎えようとしつつあるようだ。AppleおよびGoogleは、タイトルに「flappy」が付されたアプリケーションの登録を拒否するようになってきているようなのだ。

バンクーバーにてMind Juice Mediaのゲームデザイナーを務めるKen Carpenterによると、登録申請を行った「Flappy Dragon」という名前のゲームが登録を拒否されたのだそうだ。「他のアプリケーションの名前を“利用している”」というのが拒否の理由だったそうだ。

AppleのReview Gudelineに反していると指摘されたのだとのこと。内容を(原文のまま)掲載しておく。

Reasons:
22.2: Apps that contain false, fraudulent or misleading representations will be rejected

22.2
We found that your app, and/or its metadata, contains content that could be misleading to users, which is not in compliance with the App Store Review Guidelines.We found your app name attempts to leverage a popular app.

ここで指摘されている「他の名の知れたアプリケーション」(popular app)とは、もちろんFlappy Birdのことだ。但し、Appleの論拠とする条項は、既に存在しないアプリケーションについても適用されるものだろうか。

ポリシー変更により影響を受けた開発者は、もちろんCarpenterだけではない。Kuyi Mobileのツイートによると、複数の開発者が「Flappy」なゲームを登録しようとしてリジェクトされているのだとのこと。

しかし、Carpenterも言うように「Flappy Bee」、「Flappy Plane」、「Flappy Super Hero」、「Flappy Flyer」、あるいはさらにミックスした「Flappy Bird Flyer」などといったゲームが既に登録されている。また、「Flappy」の名前こそないものの、やはりFlappy Birdのクローンである「Splashy Fish」や「Ironpants」などが1位および2位につけてもいる。あるいは「Flappy」で「はじまらないだけ」の「City Bird – Flappy Flyer」は3位、そして「Fly Birdie – Flappy Bird Flyer」が7位となっている。

App StoreはすっかりFlappy Birdクローンに占拠され、そしてどうやらそれを歓迎している利用者もかなりの数に上るということらしい。

しかしもう充分だとも言えるのかもしれない。Appleとしても、こうした傾向を手放しで歓迎することはできないようだ。多数のクローンが登場することは、利用者を混乱させることにもつながる。Flappy Birdを巡る騒ぎは、普段ならスマートフォンのゲームチャートなどに興味を持たないような人々の関心もひきつけるに至った。そのような人がApp Storeにやってきて、そしてFlappy Birdを探し、ただ混乱してしまうという自体も起こっている様子。

但し、この状況に終止符を打とうとするAppleの行動は遅きに失したのかもしれない。「Flappy Birds」の名前を今後禁止するというやり方は、単に不公平感を持たせるだけになってしまう可能性もある。既に数多くの「Flappyなんとか」がApp Storeの、上位ランクに存在するからだ。不公平感をもたせずに事態を収拾したいということであれば、既に登録されているものについても、名前の変更を指示すべきだという意見もある(Update:どうやらそうした動きもあるようだ。次のようなツイートも投稿されていた)。

Googleも「Flappy」をリジェクト中

「Flappy Birdクローン」の存在を整理しようとすることについて、GoogleもAppleと同じ考えを持っているようだ。Kuyi MobileおよびHappy Mage Gamesが「Flappy」をタイトルに含んだゲームの登録をリジェクトされたと報告している。

Carpenterも「Google Playでも登録を拒否されたんだ」と述べている

最初は「Flappy Birdなき今、最高のflappingゲームだ」という説明を書いたのでリジェクトされたのかと思った。最初は普通に登録されて、しばらくの間はストア内で検索できたりしていたからね」とのこと。

しかし登録後しばらくしてGoogleはこのゲームの検索ができないようにした。それでもURLがわかっていればダウンロードできていたのだが、それもできなくなった。24時間後、登録停止を行った旨のメールが届いた。「こうした場合、まず警告がやってくることになっているはずなんだけど、こなかったんだ。なのでスパムフォルダーを何度も見なおしてみたよ。結局、何の事前通告もなく登録を削除されたということらしい」とCarpenterは言っている。「スパム条項に反していると言われたんだけど、具体的に何がどう違反しているのかは教えてもらっていないんだ」ということらしい。

説明文中でも「Flappy Bird」の名前を使わないようにして、ゲームの再登録も行ってみたとのこと。登録できたように見えたが、やはりしばらくすると消されてしまったのだそうだ。

AppleとGoogleにはこの件について問い合わせを行っているところだ。しかし週末でもあるので(またAppleはこうしたポリシーについての質問には回答しないことにしている様子)、返事があるにしてもしばらく時間はかかりそうだ。

Hat tip: Ouriel Ohayon; Image credit: Flappy tee, tweeted by @kunaalarya; Note: Post updated with additional comments from Carpenter after publication.

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(翻訳:Maeda, H


Appleの苦情でAndroidカスタマイズアプリ”Themer”がGoogle Playから削除…ここにはGoogle側のもっと重要な問題が

Androidのホーム画面をカスタマイズするアプリThemerはMyColorScreen社の作で、同社は昨年秋に50万ドルのシード資金を獲得したが、アプリそのものはこのほど、Appleから著作権侵害を主張されたため、Google Playのストアから姿を消した。Appleが文句を言っているのはThemerアプリが提供している200あまりのテーマの内の一つにすぎないが、アプリは2月2日に取り下げられ、同社が問題のテーマを取り去ったにもかかわらず、まだストアに戻っていない。

問題のテーマは”Seven”という名前で、Appleの言い分ではそのアイコンの一部が同社のパテントに抵触している。MyColorScreenの協同ファウンダでCEOのAshvin Dhingraがそう説明した。

Themerの使い方は簡単で、気に入ったテーマを選んでボタンを押せば、そのテーマがホーム画面にインストールされる。それまでは、デザイナーがMyColorScreenのWebサイトにアップロードした作品をユーザがデザイナーから買う、というやり方で、それはAndroidデザイナーのマーケットプレースとして、Dribbble.comなんかにも似たやり方だった。

Dhingraはこう説明する: “Sevenはすぐに削除したから、Google Playのストアにすぐ復帰できると思っていた。でも今日で一週間になるから、あと何週間かかるのか分からなくなってきた”。

“Appleの法務にも話を聞いたが、そいつはとても親切ないいやつで、Sevenのテーマ以外には何も問題ない、と言った。でもGoogleにはGoogleのやり方があるみたいで、それに対してわれわれは手出しができない。われわれには、復帰を早める手段がない。それにGoogleからは、まだ何も言ってこない”。

彼の言い分は、アプリが消えてしまい、その復活を望む者として当然だし、コミュニティもその心配を共有しているだろう。DhingraによるとThemerは、この秋に公開ベータでデビューして以来、100万回ダウンロードされている。

同社が困っているのは、こういう問題が起きたときの、デベロッパのための窓口がGoogleにないことだ。どこにコンタクトすればよいのか、それが分からない。Themerのチームは、ランダムにGoogleのいろんな人にメールなどしてみたが、無駄だった。GoogleのAndroidデベロッパ向けサイトにはいろんなリソースがあるが、それらの中に、今回のような状況に応えるものはない。今Googleに問い合わせているので、答が得られ次第この記事をアップデートしよう。

MyColorScreen社によれば、現時点では、そもそもThemerがストアに戻るのかどうか、すら分からない。ただし同社としては、今のところは、Google Playストア以外のところからAPKをリリースする意思はない。そんなことをすれば自動アップデートがやりにくくなるので、得策ではない(Themerはもうすぐベータを終えて1.0にアップデートする予定だから、なおさらだ)。

ただし既存のユーザに対するサポートは、support.themerapp.comで受け付けている。以下は、アプリの削除を伝えてきたときの、Googleからの書簡だ:

Googleからの書簡:

[以下英文ママ]

This is a notification that your application, Themer Beta, with package ID com.mycolorscreen.themer, has been removed from the Google Play Store.

REASON FOR REMOVAL: Alleged copyright infringement (according to the terms of the Digital Millenium Copyright Act).

All violations are tracked. Serious or repeated violations of any nature will result in the termination of your developer account, and investigation and possible termination of related Google accounts. If your account is terminated, payments will cease and Google may recover the proceeds of any past sales and the cost of any associated fees (such as chargebacks and payment transaction fees) from you.

Please review the Developer Distribution Agreement and Content Policy to ensure that your applications are compliant with our policies.

The DMCA is a United States copyright law that provides guidelines for online service provider liability in case of copyright infringement. Click here for more information about the DMCA, and see http://www.google.com/dmca.html for the process that Google requires in order to make a DMCA complaint.

Google may reinstate your application into the Google Play Store upon receipt of a counter notification pursuant to sections 512(g)(2) and (3) of the DMCA. Click here for more information about the requirements of a counter notification and a link to a sample counter notification. If you have legal questions about this notification, you should retain your own legal counsel.

Please note that we have included a text copy of the Infringement Notice we received for your reference.

The Google Play Team

Text copy of DMCA complaint:

subject_lr_dmca: Your Request to Google
full_name: xxxx
companyname: xxxx
represented_copyright_holder: Apple Inc.
contact_email_noprefill: xxxx
country_residence: US
location_of_copyrighted_work: The original artwork for the following
infringed iOS7 app designs may be viewed on any iDevice running the iOS7
operating system:

Notes (Copyright Reg. No. VA1871602)
Stocks (Copyright Reg. No. VA1871786)
Newsstand (Copyright Reg. No. VA1871650)
Maps (Copyright Reg. No. VA1871438)
Camera (Copyright Reg. No. VA1871668)
Photos (Copyright Reg. No. VA1871779)
Settings (Copyright Reg. No. VA1871669)

description_of_copyrighted_work: Apple Inc. is the sole and exclusive owner
of the copyright in the original artwork for the app designs in its iOS 7
operating system. The foregoing application being distributed on Google
Play intentionally includes unauthorized reproductions of Apple’s
copyrighted apps, including its icon designs for Notes (Copyright Reg. No.
VA1871602), Stocks (Copyright Reg. No. VA1871786), Newsstand (Copyright
Reg. No. VA1871650), Maps (Copyright Reg. No. VA1871438), Camera (Copyright
Reg. No. VA1871668), Photos (Copyright Reg. No. VA1871779), Settings
(Copyright Reg. No. VA1871669) and other features. This application
violates Apple’s copyrights, in addition to other Apple IP rights. (This
app developer’s unauthorized reproduction of Apple’s multiple copyrights
may be viewed in-app by first downloading and installing the app, allowing
Themer to create widgets on one’s device, and loading the “Seven” theme
from the list of the “Most Popular” category under the Browse Themes.)

画像クレジット: Themer; テーマはAndroidtapp.comより。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Tumblrが(ようやく)SSLをサポート。但し有効にするには設定が必要

GoogleFacebook、そしてTwitterなどからずいぶん遅れることとなったが、Tumblrが(ようやく)SSLに対応することとなった。但し、標準状態ではSSLが無効となっている点に注意が必要だ。つまり自分で設定する必要があるのだ。

セキュリティ意識の高い利用者(現代は全員がそうあるべきだと思うのだが)は、このYahooが提供するブロギングサービスサイトでは、ぜひともSSLオプションをオンにしておくべきだろう。もちろん遠からぬうちに標準でもSSLモードになるのではないかと思う。TwitterもSSLに対応した当初は、SSLによる保護を望む人に手作業による「https」入力を促すという仕組みでの対応だった。SSLを利用しなければ、周囲の人に通信内容を傍受されてしまう可能性があるわけで、とくにコーヒーショップや会議場でのオープンなネットワークを利用するときにはぜひともSSLを利用するのが望ましい。

Tumblrによると、SSLについては数週間のテストを行ってきたのだとのこと。その結果を踏まえて設定画面でSSL対応を指定することができるようになった。Tumblrのダッシュボードからアカウント設定画面にいき、そこで「SSLセキュリティを有効にする」というスイッチをオンにすれば良い。

Tumblrが直ちにSSLを標準の方式としなかったのはなぜだろうか。理由はいろいろとあるのだろうが、たとえばXKitが使えなくなるという理由もあるのではなかろうか。非常にメジャーなエクステンションで、多数の便利機能をTumblr上で実現できるとして、多くの人が利用しているものだ。

XKitのブログでは、TumblrのSSL設定をオンにすると利用できなくなる旨の記事が掲載されていた。ブログ記事によれば、SSL下でも動作するバージョンを開発中であるとのこと現在のところはXKitを選ぶのか、SSLを選ぶのかを選ばなければならない。

当然SSLを選ぶべきだと思う。

訳注)XKitブログにはSSLにも対応した旨の記事が公開されています。

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(翻訳:Maeda, H


あまりの難易度で人気爆発のFlappy Bird。制作者によるゲーム3本が一気にトップ10入り

Flappy Birdはもう試してみただろうか。やけにフラストレーションがたまるゲームだ。ちょっとプレイするだけで、スマートフォンを壁に投げつけたい衝動に襲われてしまう。iOS版Android版がある。

開発したのはベトナムはハノイの開発者であるNguyen Ha Dongだ。現在、3本のアプリケーションがApp Storeでトップ10入りを果たしている。突然現れてきたパブリッシャーで、さらに何のクロスプロモーションも行なっていない中、突如3本がベスト10入りするというのは不思議な出来事のように思える。

ランキング入りしているあと2つのタイトルはSuper Ball Juggling(オリジナル記事執筆時点で2位)とShuriken Block(6位)だ。第一位となっているFlappy Birdに関する口コミ人気が影響してのことであるらしい。

Flappy Birdは8ビットゲームのような外見で、非常にシンプルなもののように見える。しかし、実は最高レベルに難しいゲームなのだ。操作自体は非常に簡単で、画面をタップするという操作しか行わない(行えない)。タップすることで画面上を飛ぶ鳥の高さを調節して、スーパーマリオから借りてきたような土管の隙間を、ぶつからないように飛ばせ続けるのが目的だ。ゲームの内容はこれだけで、他には何の要素もない。

「そんなものが面白いわけがない」と思った人は、ともかく一度プレイしてみると良いだろう。二桁得点をゲットできれば、友達にちょっと自慢できるくらいの難易度なのだ。簡単なように見えるのにうまくいかないのがイライラする。本当はもう少しうまくいくはずだなどと、つい何度も繰り返してしまうのだ。あまりにうまくいかず、中にはゲームをプレイさせることよりも、むしろ超絶な難しさを人に伝えたくなってしまう意識の動きを狙っているのではないかと噂する人もあるほどだ。確かに100回プレイして、それでも5点しか取れないような場合、人に言いたくなってしまうものではあるだろう(もちろん練習すればゲームの腕前も向上するようではある)。

ゲーム画面には「Start」ボタンおよび「Score」ボタンがあるだけだ。プレイ中、iOS版では「ポーズ」ボタンも表示されるが、これは実際に押そうとすればゲームオーバーになってしまうことだろう。ゲームと直接に関係しないものでは「Rate」ボタンも用意されているが、これで皆がゲームに対する「難しすぎるだろ」などの評価をシェアすることで、さらに話題の拡散に役立っている。また終了時にも「Share」ボタンが表示され、Facebook、Twitter、SMS、メールなどで友達に自分のスコアを伝えることもできるようになっている。ほんの少しだけ(たとえば数十秒)時間があるようなときでも何か時間つぶしはないものかと考えるような人には、きっと面白く(つぶすべき時間を過ぎてしまうかもしれないが)遊べるゲームだと思う。

プレイし始めると、すぐにゲームオーバーになり、そして再度チャレンジしてもまたすぐにゲームオーバーになってしまう。ゲームオーバーになれば、すぐに「Start」ボタンを押してしまう。そして最高点更新を目指して、ちょっとお馬鹿そうに見える鳥は飛び続けることになるわけだ。TechCrunch内では「Flappy Birdは身を滅ぼす」という声も聞こえ始めている。

これまでのところ、30万ほどの利用者がFlappy Birdの評価を書き込んでいる。多くの人がゲームの評価とともに、他の利用者への警告を行っている。曰く「ハイスコアを更新する達成感のようなものだけのためにゲームをし続けている」とか、「このゲームはやばい。やってみればわかるけれど、やってみてから誰も注意してくれなかったとか言うんじゃないぞ」なんてものもある。あるいは「絶対にダウンロードしてはいけない。そう言われたけれど、聞く耳をもたなかったんだ。今は後悔している」というコメントや、「ぼくの人生はオワリ。このゲームをダウンロードしてしまえば君の人生もこれでオワリ。きっと世界中の人がオワリになってしまうんだろう」などという哲学的な話も登録されている。

いったい誰がこんなゲームを作り、そしてなぜにこれほどまでに流行することとなったのだろう?

開発者の年齢は29歳で、ベトナムにて.GEARSというインディーズ開発スタジオを運営するNguyen Ha Dongという人物であるようだ(サイトの登録者も同名の人物であることから、この情報については間違いないものと思われる)。ゲームの開発を始めて4年になるのだとのことだ。ウェブサイトには「小規模なアーケードゲームの開発を行っています。スマートフォンやタブレット向けのものですが、せいぜい数分でプレイできる程度のものです」との情報が記されている。

さらに続きがある。「提供しているのは、ゲームにとっての黄金期であった昔に数多くリリースされた、ピクセル形式の画像によるゲームです。単純に見えつつも奥深く、面白くプレイしてもらえるものと考えています」とのこと。誤解のないように申し添えておきたいが、「面白く」というのは、「気が狂いそうにイライラとしてしまう」という意味であるようだ。ちなみにDongはあまり人前に出たがらない性格であるらしく、これによりゲームに神秘性が増していると言ってよいかもしれない。インタビューを申し込んでも断れるのが常で、過去の実績などについて問い合わせてみても「個人情報がいろいろと露出する事態は避けたいと考えています」というつれない返事が戻ってくるだけだ。

そのようなこともあって、これまではインターネット上でもDongの情報はほとんど露出してこなかった。HTML5 Game Devs Forumあたりでは活発に活動してはいるようだ。しかし.GEARSのサイトにも、必要最小限のことしか書いておらず、どういう人物たちが開発に携わっているのかは全く記されていない。

TechCrunchからメールでコンタクトしたところ、以下の情報を入手することができた。曰く.GEARSを運営しているのはDongひとりであるとのこと。またFlappy Birdのプログラミングに要した時間は2日ないし3日程度であったとのことだ。プログラミング以外の要素については、他のプロダクトで利用したものを再利用したとのことだった。.GEARSは現在のところ組織・団体ではないものの、今後のことを考えて、1人称として「we」を用いて記述してあるのだそうだ。Flappy Bird以外のプロダクトではこれまで、100分の1の注目も集めることはなかったとのことだった。

あまりにすごすぎるランキングの理由は?

ほぼ無名のDongが一気にゲームストアのチャート上位に名を連ねることになって、他のモバイル開発者やマーケッターは騒然となった。昨年リリースしたゲームがトップに登ってきたのだから驚きをもって迎えられたのも当然のことと言えよう。どのようにしてバイラルな広がりが起こったのだろうか。

「いつ」から人気が出たのかについては分析も比較的容易だ。App Annieなどのデータがあるおかげだ。話題になったアプリケーションも順位の上下を繰り返すのが一般的だが、Dongのゲームについては今年の頭あたりからトップランク張り付きの状態になっているのがわかる。

但し、データからわかるのはここまでだ。iOS版では独自のフレームワークを使い、そしてAndroid版ではAndEngineを利用している。そしてゲームには広告を表示するようになっているが、この広告の中でDongの他タイトルについての宣伝などは一切行なっていないのだ。そのような中で、一気に複数のアプリケーションがランクインを果たしたわけだ。

ところで、Flappy Birdが「どのようにして」、バイラル的拡散を果たしたのかということについては分析が一層難しい。Dongによると、Flappy Birdは現在、iOS版とAndroid版とで1日に2、300万件ダウンロードされているそうだ。しかし、ここに至るまでFlappy Birdはお金をかけたプロモーションを一切行なっていない。現在の地位も広告などのプロモーションのせいではないというわけだ。DongもTwitterでこの変についてやり取りをしている。

Flappy Birdが何の宣伝活動もなしに現在の地位に上り詰めたというのは信じがたいことだというツイートに対して、Dongは次のように応じている。すなわち「確かに信じがたいことだと思います。しかしゲームをアップロードする以外に割くためのリソースは何も持っていないのですよ」とのこと。ちなみにFlappy BirdのTwitter、Facebook、あるいはInstagramアカウントはすべてDongのものではないのだとのこと。「人気が出たのは幸運だったからでしょうか」と、Chocolate Lab Appsのインタビューに応えて発言している。

Chocolate Lab AppsのElaine Heneyは、Flappy Birdのレビューを書くのもブームのようになっていると指摘する。高得点がとれずいらいらばかりが募るゲームについて、出来る限りわかりやすい形で、しかし馬鹿馬鹿しい感じのするようなレビューを書くことが競争のように行われているのだ。このムーブメントの一端はTwitterで「#flappybird」のハッシュタグを検索してみればすぐに確認することができる。

Dongは「なぜこんなに人気が出たのか、実際のところはわかりません。プレイしているのは、ほとんどが学童期のの子供たちでしょう。プレイしてくれてありがとうと伝えたいですね。そして情報をシェアしてくれたので、こんなに人気を得ることができました」と言っている。しかし、そうした年齢の子供たちが、ここまでバイラル効果を生み出すほどに機能するのかについて疑念を持つ人たちもいることは付記しておこう。

ゲームの難易度が高すぎるという話については、クリアできない場面はないはずですとDongは述べている。ちなみに、ゲームリリース時のDong自身のスコアが、シルバーメダル(得点に応じてメダルが与えられるようになっている)の基準なのだそうだ。

「あわてて、強くタップしたりしない方がうまくいくと思います」とのTipsも教えてくれた。今後について問うと、まずはFlappy Bird、Super Ball Juggling、そしてShuriken Blockのアップデートを行うつもりだとの話だった。また、HTML5のSmashing Kittyを元にiOS向けのネコゲームを開発したいとのことだが、それは将来の話だ。「来週あたりには、これまでのゲームのアップデート版をリリースできると思います」という話だった。

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(翻訳:Maeda, H


AmazonのAppstoreでデベロッパはHTML5のWebアプリケーションを売れるようになった

Amazonが今日(米国時間1/28)、同社のAppstoreのポリシーの変更を発表した。それによるとこれからは、デベロッパは自分が作ったHTML5アプリケーション(Webアプリケーション)に、ネイティブのアプリケーションと同じく値段をつけて売れるようになる。それまではHTML5アプリケーションはすべて、自動的に“無料”のアプリケーションとしてAppstoreに載った。そのためデベロッパのやる気をそぎ、将来的には尻すぼみになるかもしれなかった。

Amazonは今年の8月に、Appstoreの門戸をHTML5アプリケーションに対しても開き、それらのWebアプリケーションやモバイルサイトをアプリ化して、Androidスマートフォンやタブレットだけでなく、Kindle Fireなどからでもダウンロードできるようにした。

デベロッパがこのオプションを利用すると、自分はまったくネイティブアプリの開発をしなくてすむ。WebアプリケーションのURLをAmazonに教えてやると、アプリへの変換とパッケージング、必要なメタデータの添付(画像、プロダクトの説明など)などのすべてをAmazonがやってくれる。

Amazonとしてはそれは、Appstoreの成長策のつもりだ。多くのデベロッパが今でも、先にiOSバージョンから開発を開始するが、しかし同時に彼らは、応答性の良いWebサイトをAndroidの上で(アプリとして)動かしたいと願っている。

一般消費者にとっては最近ますます、ネイティブティアプリケーション/アプリとHTML5アプリケーションの区別が困難になっている。また両者はAppstoreの上で同一のリストに載っているから、どれがネイティブでどれがHTML5かも分からない。今後自分のWebアプリケーションをAmazonのオプションを利用してアプリ化するデベロッパが増えれば、全体的にもAndroidへ流れるデベロッパが急増するだろう。

ただし今日の発表でAmazonは、今あるHTML5アプリケーションの数を明かしていない。それは、まだそんなに多くない、という意味か。Amazonに問い合わせたが、数は発表しない、という答が返ってきた。

今度のポリシー変更で、HTML5のデベロッパが自分のアプリケーションを売れるようになっただけでなく、AmazonのFree App of the Day(FAD)(今日の無料アプリ)プロモーションに参加して露出度を上げ、トラフィックとダウンロードを稼げる。iTunes App Storeのやり方と同じだ。

FADプロモーションに選ばれたアプリは、モバイルデバイスやKindle FireやAmazonのGold Box Best Dealsページの上で目立つようになり、FacebookやTwitterでも言及されるようになる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Pinterest、アニメーションGIFを正式にサポート開始

今週初め頃から、PinterestがアニメーションGIFをサポートし始めたらしいという話題があちこちにあがるようになっていた。これまでは、アニメーションGIF(以下、GIF)を貼り付けても普通の静止画としてしか表示されなかった。これがPinterest上でも動作を確認できるようになりつつあるという話だった。そして本日、Pinterestもウェブ上で正式にGIFをサポートし始めている旨のアナウンスを行った。モバイル版でも「間もなく」サポートされるそうだ。

Pinterestによると、日々100万人程度がPinterest上でGIFを閲覧しているのだとのこと。登録GIF画像数も1000万枚以上になるのだそうだ。Pinterestのアナウンスによれば、これまでにPinされたものも、元がGIF画像であるものは、GIFとして扱われるようになる。

今後登録するものについては、Pinterestに登録した時点で左下に「Play」および「Pause」のボタンが表示されるようになるようだ。

ちなみにこれは投稿時(Pin時)に、GIFを静止画として登録するのかどうかを選択するということではない。このボタンは各フィード上(メインフィード、カテゴリフィード、検索結果のフィード)に表示されるようになるのだ。表示される時点では従来と同様に「静止画」風に表示されるのだが、Pinされた画像がGIFである場合には、「Play」ボタンを押して動かして見ることができるということだ。これまではアニメーションを確認するためには、Pinがリンクされている元サイトに飛ぶ必要があった。

GIFというのは昔からウェブ上ではいろいろな場面で利用されてきた。このGIF共有に最も利用されているように思われるのがTumblrだろう。しかしPinterestがGIFを正式サポートすることで、この状況も変化することになるかもしれない(しかも最近はTumblrのトラフィックが伸びていないらしいのだ)。

ちなみにFacebookはビデオのオートプレイ機能を実装している。今後はGIFもサポートするのではないかという噂もある。GIFサポートには技術的な問題は何もない。しかし今のところはタイムラインを騒々しく見せたり、あるいは低品質なGIFが動き回ることによるユーザーエクスペリエンスの品質低下を心配しているようだ。

そのような中、PinterestのGIFサポートは「おいしい」狙い目なのかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H


Googleの知識グラフが、個々の検索結果にも利用され始めた

Googleの知識グラフが検索結果そのものに組み込まれているようだ。同社が今日(米国時間1/22)発表した。公式Search Blogの記事でGoogleは、検索結果のリンク横に表示された名前をクリックすることによって、探している話題についてより多くを学べるようになると説明している。

この新しい情報ウィジェットは、今のところデスクトップ検索にのみ登場する。

提供された例では、”Civil War battles” の検索結果に小さなリンクが付加され、クリックするとそのページの話題を要約したドロップダウンボックスが現れる。上の画像は、”Civil War Trust” という追加リンクをクリックして、参照されている非営利団体についての一行説明が設立年月日と共に表示されたところだ。

新しいリンクは小さくて色もグレイなので検索体験に大きな影響を与えない。これらのリンクは大きくて青色のリンクの下、サイトURL(緑リンク)の横に表示される。

この追加情報は、「ネット上で有名であると広く認められた」サイトについてのみ提供さる、とGoogleは言っている。つまり、Google検索結果の10ページ目で見つかった誰かのブログが同じ扱いを受ける可能性は低い。

追加される情報は、Googleの知識グラフに基づいている。知識グラフは去る2012年に、検索インデクス中の人や場所やモノを理解することで、Google検索がより賢くなるための方法として導入された

それ以来、知識グラフはGoogle検索のほぼあらゆる側面に関わっている。Googleトレンドモバイル用カード型インターフェース統計を含む検索等数多くの場面に加え、検索結果の右側や時にはトップにも概略情報が出るようになった。

これまでのいくつかの知識グラフによる強化と同様に、新たなポップアップ情報は検索結果のクリック率に影響を与えるかもしれない。例えば、概要を知りたいあるいは急いで確認したいだけのユーザーなら、ポップアップだけで用が足りることもある。しかしGoogleはこれを、検索結果の一覧から正しい青色リンクを選ぶ手助けをするためであり、クリックしないためではないと主張している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Pinterest、「Rich Pins」の仕組みを活用するレシピ検索機能の提供を開始

Pinterestが本日アナウンスした所によると、同サービスを使ってレシピを発見、保存、共有、検索している人にとっての使い勝手をアップさせたとのことだ。自分のボードに集めておいたお気に入りレシピや、あるいはPinterst上にあるすべてのレシピから、料理のタイプや、素材による検索が行えるようになったのだ。

Pinterestをレシピ管理の場として利用する人は多く、2011年にはサイトに登録されたPinのうち11%がレシピ関連のものだったが、2013年の秋には18%に増加している。

Pinterestで食材をもとに検索する際、単に入力した素材にヒットするものが表示されるだけでなくカテゴリにより絞り込むことができるのが嬉しい。たとえば「Vegetarian」や「Gluten free」、あるいは「Paleo」などを指定することができる。また「indulge me」というラジオボタンもあり、これを選ぶと「ヘルシーさは無視」したレシピを検索することができる。Pinterestはブログでも今回のアップデート内容につき報告している。

検索方法は非常に簡単だ。検索語入力欄に特定の材料を入力するだけだ(例えば「salmon with asparagus」等)。検索結果のページには、先に言及した絞り込み用のラジオボタンメニューも表示される。気に入ったメニューはもちろん自分のボードに保存しておくことができる。そうして集めたレシピの数が多くなってきた場合、自分自身でPinしたものからのみ検索するということもできるようになっている。

この新しい機能を開発したのはJeff Millerだそうだ。レシピ関連サービスを提供していたPunchforkのファウンダー兼CEOを務めていた人物だ。2013年1月にPinterestが買収している。ちなみにこれはPinterestにとって最初の買収となった案件だ。Punchforkでも、今回Pinterestで実装したのと同様の、レシピ検索や絞り込み検索の機能を提供していた。

ちなみにレシピ検索は、Pinterestが「more useful pins」として注目している分野のひとつだ。単に検索語にヒットする写真だけを表示するのではなく、構造化データを活用してPinされた内容のみならず関連情報をも提示しようとして開発を続けている。たとえばレシピの場合ならば材料、調理時間などを表示するようにしているわけだ。オリジナルのコンテンツサイトに若干のコードを加えることで、こうした「Rich Pin」が作成できるようにしている。レシピの他には映画や製品情報などについても同様の仕組みを提供している。

Pinにいろいろな情報が含まれるようになれば、利用者にとってさらに便利になるとともに、Pinterestにとっても利用者のPin情報を解析して個々の利用者の傾向を把握することができるようになる。Pinterestは、徐々にこうした「パーソナライズ」の面にも注力しつつあるようにみえる。これはもちろんPinterest最初のプロダクトであり、年内にも正式運用を開始する予定となっているPromoted Pinsを有効に活用するための道でもあるわけだ。

レシピ検索の機能は現在ウェブ上で確認することができる。モバイル版でも間もなく利用できるようになるとのことだ。

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(翻訳:Maeda, H


Googleはリモートデスクトップアプリ”Chromoting”をiOS向けにも開発中

Google ChromeのベースであるオープンソースのブラウザプロジェクトChromiumの本拠地Chromium.orgで目にとまったメッセージには、”Chromoting”アプリケーションをiOSデバイス向けに開発中だ、と書かれている。このアプリを使うと、iPhoneやiPadなどから自分のコンピュータをコントロールできる。Androidバージョンも昨年以来開発中だ、と報じられていた

これらモバイル上のクライアントアプリケーションは、Googleがかなり前から手がけている画面共有とリモートアクセスのサービスChrome Remote Desktopの展開の一環だろう。これは2012年秋にベータを終えている。未だに全然騒がれないChromeアプリケーションだが、これを使うと自分のコンピュータをWeb上でセキュアに共有してリモートサポートをしてもらったり、あるいはほかのところから自分で自分のコンピュータに(アプリケーションやファイルシステムに)アクセスできる。

類似のプロフェッショナルなアプリケーションとしてLogMeInやTeamViewerなどがあるが、このChromeアプリケーションはChromeユーザならすぐに簡単に使えるし、しかも今のところ無料だ。

Chromium.orgで見つけた短い記事によると、iOS用の”Chromoting”モバイルクライアントは、まだ荒削りであり、当然ながらAndroid版に比べて相当開発が遅れている。

しかし少なくとも、iOS版を開発中であることは確かなようだ。Android版も、入手できることはできるが、公式のバイナリはまだなくて、どうしても今使いたい人は、ソースからコンパイルしなければならない。

機能の詳細や公式リリースの日程などはまだ分からないが、今Googleに現状と将来について問い合わせている。情報が得られ次第、この記事をアップデートしよう。

アップデート, 東部標準時1/17/14, 4:45 PM: Googleは詳細を明らかにせず、木で鼻をくくった: “Chromeの新しい機能はつねに実験中であり、とくにそれはDevチャネルで行われている。しかし現時点で発表できるものは何もない”。

情報をありがとう: 9to5Mac

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))