Whisperライクな匿名画像共有アプリ「Pictory」が月間200万PVに–自撮りで炎上しない世界の実現を目指す

月間アクティブユーザー12億人を越えるFacebook。そこでの開かれたコミュニケーションと逆行する形で、10代の若者を中心に、クローズド、匿名といった特徴を持ったサービスが登場し、注目を集めている。

送信したメッセージや画像が数秒で消えるメッセンジャーアプリの「Snapchat」、匿名で画像とつぶやきを投稿できる「Whisper」、FoursquareやInstagramのチェックイン情報をもとに、知り合いと出会わないようアラートを出す「Cloak」など、そのアプローチもさまざまだ。

日本でも同様の傾向があるのか、Whisperライクなサービス「Pictory(ピクトリー)」が賑わいを見せはじめているという。PictoryはAndroidアプリとPCで利用できるサービスで、カクテルが1月に公開した。ユーザーが持つ画像を加工してアップロードし、テキストを入れた作品として匿名で投稿、共有できる。投稿した作品にはお気に入りに入れたり、匿名でコメントをつけたりできる。ノンプロモーションながら月間の投稿数は1万4000件、月間200万ページビュー(PV)まで成長しているという。

特徴的なのはアクティブユーザー1人あたりの投稿数だ。アクティブユーザーの実数は答えてもらえなかったが、3月のアクティブユーザ1人あたりの平均作品投稿数は1日0.45件と、2人に1人が1日1回投稿をしているという状況だという。メインユーザーは10代の学生。そのため、下校時間となる夕方から深夜にかけてトラフィックが集中する傾向があるという。

「自撮り」でも炎上しない仕組み作り

僕が投稿された画像を見て気づいたのは、「Selfie」、いわゆる「自撮り」画像の多さだ。多くのユーザーが自分の写真や友人、カップルでの写真にテキストをつけてアップしているのだ。そしてそこには独り言やポエムから、自分のメイクが可愛いか、ファッションがおしゃれかといった質問など、さまざまなメッセージが添えられている。

自撮りが多いと気になるのは、それらに対する罵詈雑言のコメントだ。Pictoryでは——悪質なユーザーに対策がなされる可能性もあるとして詳細な方法は聞けなかったが——クラウドソーシングを使った人力での監視やテクノロジーを組み合わせることで、「自撮り画像をアップしても『危険』と言われない、居心地のいい場所を作っており、変な方向に荒れたりしないようにしている」(カクテル取締役CTOの天野仁史氏)とのことだ。公序良俗に反する画像、コメントも削除しているそうだ。

インキュベイトファンドのほか、メルカリ山田氏やモイ赤松氏が出資

カクテルは2012年の設立。インキュベイトファンドのほか、メルカリ代表取締役の山田進太郎氏やモイ代表取締役の赤松洋介氏が出資をしている。

同社ではこれまでTwitterやFacebookとは異なるソーシャルグラフの構築を目指してサービスを開発してきたという。それは実名制でもなく、決まったタイムラインがあるわけでもない、かといって「出会い系」にもならないもの——現在代表取締役を務める水波桂氏はこう語る。

今後はダイレクトメッセージ機能をはじめとしたコミュニケーション機能を強化する。「『匿名かつ居心地のいいところ』ができないかを考えている。友達やつながりを持てて、でもその関係をリセットできたりというもの」(天野氏)

そのほか、画像の検索機能やiPhoneアプリの提供などを予定する。ただしiPhoneアプリに関しては、「開発サイクルの早いAndroidアプリで機能が一通りそろった時点で提供していきたい」(天野氏)


Labit、「すごい時間割」の事業を譲渡へ–時間割共有サービスは「体力ある場所で成長させるべき」

設立から3年を迎えたばかりのLabitが大きな決断を発表した。同社は4月18日、自社で開発・運営する「すごい時間割」および学生領域の事業について、ジョブダイレクトに対して譲渡することを合意したことを明らかにした。7月をめどに事業譲渡を完了させるとしている。

譲渡先となるジョブダイレクトは、リクルートホールディングスの100%子会社で、求人情報サイト「ジョブダイレクト」を運営している。Labitは、2012年9月にリクルートの投資子会社リクルートインキュベーションパートナーズ2号R&D投資組合を引受先とした第三者割当増資を実施。その後相互送客や共同プロモーションをはじめとした取り組みを進めてきた中でジョブダイレクトへの事業譲渡を決めたとしている。今回の事業譲渡に伴う役員や社員等の異動、資本関係への影響はないという。

Labitによると、すごい時間割のユーザーは累計約20万人。2013年度で10万人のユーザーが増えたという。また、登録された講義データは累計110万件以上になる。総務省の統計データによると、2012年の大学生(学部)は256万人。決して多くの大学生が利用している状況ではなく、以前の取材で掲げていた目標には満たなかったが、「ユーザー数は全国1100大学以上に分布しており、ロングテールの図を描いている。感度の高い大学生が全国で広く浅く認知して利用しているのは特徴的な事例だと考えている」(labit創業者で取締役の鶴田浩之氏)としている。また事業譲渡の理由について、「これからのグロースのためには『マスに向けた施策』が必要不可欠。サービス、ユーザーのためにリソースの限られたスタートアップ企業での運用が適切かどうか慎重に検討した」(鶴田氏)とした。

鶴田氏、そしてLabit共同創業者で代表取締役社長の西尾健太郎氏の話から見えてきた、ユーザー増加のペースを遅らせた理由は“時間割”というサービスそのものの特性にあったようだ。

すごい時間割のユーザーグロースを期待できるのは、大学の前期、後期の講義を決めるタイミングのみ。そうなると当然、年間でも多くて2つの時期しか施策を実施できない。その影響は、Labitがサービスを設計した時点での想定を上回るものだったのだろうか。

現在事業の譲渡が完了していないこともあり、詳細については回答できないとするLabitだが、すごい時間割の事業譲渡後も「これからも西尾、鶴田の二人三脚で新規事業に挑戦する」(西尾氏)「2014年になって2人が入社し、直近でも5、6人にアルバイトをお願いしている。次のサプライズに向けて準備している最中」(鶴田氏)とした。

 


オバマ大統領、YCのサム・アルトマンとYahooのマリッサ・メイヤー主催の民主党献金パーティーの目玉に

来たる5月8日、Y CombinatorのSam AltmanとYahoo CEOのMarissa Mayerが、民主党全国委員会の資金調達イベントを主催する。目玉はオバマ大統領だ。祭はマウンテンビューのY Combinator本社で開かれる。

テクノロジーが政治の世界に飛び込むのはもちろんこれが初めてではなく、この種の出来事は今後さらに頻繁になると考えるべきだ ― 政治とITの交わりは近年益々忙しい。

参加したいって? 安くはない。参加するだけなら1000ドル、大統領と写真に写るには5000ドル、カップルで写るには7500ドル以上が必要だ。

SFGateによると、イベントは当初パロアルトにあるMayerの自宅で開かれる予定で、200人前後を収容することが可能だった。しかし、需要の高さによって場所が変更された。

イベントが開かれるベイエリアは、滑稽と言っていいほどの民主党領だ。ここに2012年大統領選後のNew York Timesがある。

オバマ氏はベイエリアの9郡で勝利を収め、その差は25ポイント(ナパ郡)から71ポイント(サンフランシスコ市および郡)に及んだ。シリコンバレーの大部分を抱えるサンタクララ郡では42ポイントの差だった。

ベイエリア全体では、オバマ氏の勝利は49%ポイント差となり、カリフォルニア州全体の22ポイントの2倍以上だった。

それでも、一部IT企業から流れる資金には、民主共和両党で金額がほぼ均一という興味深いパターンが見られる。

テクノロジー世界にとって昨年は実に政治的な一年だった。衝撃的なNSA暴露事件から、同性婚に反対したMozilla CEOの議論を呼んだ辞任まで様々な出来事があった。移民法改訂にはZuckerbergの大枚が注ぎ込まれ、サイバーセキュリティー問題の議論は永遠に終らない。

というわけで、ホワイトハウスが金の無心にここを訪れることは、シリコンバレーがイベントを主催し、小切手帳を持って集まってくることと同じく当然である。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


ガジェット紹介:スマートフォンを風力で充電するTrinity他

編集部注: Ross Rubinは、テクノロジー、メディア、および通信のコンサルティング会社、Reticle Researchの主任アナリストで、Backerjackのファウンダー。彼のブログはTechspressive。Backerjackは、毎週3件のIT系クラウドファンディングのニュースを紹介している。

Trinityは、スマホを充電するミニ風力発電機

誰もが体験したことがあるはずだ。バッテリーが切れ近くに電源がない。街中であればスターバックスを探すという選択肢もあるが、キャンプやハイキングに行った時には望めない。

Trinityは、携帯デバイスを充電できるポータブル風力発電システムだ。小型のタービンが15Wの発電機を回して内蔵バッテリーを充電する。microUSB経由で充電することもできる ― あまり風のない時は。足が3本あり三脚として使うことも、地面に平らに置くこともできる。Trinityは本体が12インチ(30 cm)、脚部が11インチ、色は白。

Kickstarterページはこちら

ALYTは、声で制御するスマートホーム

スマートホームの夢は、住んでいる場所に話しかけ、室温やセキュリティーを任せ、問題を発見してもらえるようになることだ。もちろん、スマートホームのテクノロジーが出現して以来、その目標に向かって前進を続けているが誰も到達していない。

ALYTはAndroidが走るハブで、これらの問題を解決しようとしている。オープンプラットフォームとしてありとあらゆる形式のワイヤレスデータを扱うことによって、ALYTは、音声およびビデオ認識を利用して家庭におけるあらゆる物ごとを制御できる ― デベロッパーがそのためのアプリを作りさえすれば。iOS、Android、Bluetooth、NFC、Z-Wave、3.5G等をサポートするALYTシステムの柔軟性は、様々な種類の創造的開発を可能にしている。

Indiegogoのサイトはこちら

Open-Meは24時間どこからでもガレージドアを制御できる

ホームオーナーは、常に何かをし忘れたのではないかと心配になる。オーブンがつけっぱなしじゃないか? 玄関のドアはロックしたか? ガレージのドアは閉まっているか? 今、あるハードウェアとアプリの組み合わせによって、最後の問題は問題ではなくなった。
Open-Meは、ガレージのドアに取付ける超音波センサーで、家庭のWiFiネットワークに接続する。アプリをチェックすることによって、ユーザーはガレージのドアがわずかでも開いているかどうかを確認し、リモートで開閉することができる。さらにGPSを利用することによって、同期されたスマートフォンやタブレットが、一定距離以内に近づくとドアを開き離れるとドアを閉じることができる。

Open-Meの詳細はこちら

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


ガジェット紹介:スマートフォンを風力で充電するTrinity他

編集部注: Ross Rubinは、テクノロジー、メディア、および通信のコンサルティング会社、Reticle Researchの主任アナリストで、Backerjackのファウンダー。彼のブログはTechspressive。Backerjackは、毎週3件のIT系クラウドファンディングのニュースを紹介している。

Trinityは、スマホを充電するミニ風力発電機

誰もが体験したことがあるはずだ。バッテリーが切れ近くに電源がない。街中であればスターバックスを探すという選択肢もあるが、キャンプやハイキングに行った時には望めない。

Trinityは、携帯デバイスを充電できるポータブル風力発電システムだ。小型のタービンが15Wの発電機を回して内蔵バッテリーを充電する。microUSB経由で充電することもできる ― あまり風のない時は。足が3本あり三脚として使うことも、地面に平らに置くこともできる。Trinityは本体が12インチ(30 cm)、脚部が11インチ、色は白。

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ALYTは、声で制御するスマートホーム

スマートホームの夢は、住んでいる場所に話しかけ、室温やセキュリティーを任せ、問題を発見してもらえるようになることだ。もちろん、スマートホームのテクノロジーが出現して以来、その目標に向かって前進を続けているが誰も到達していない。

ALYTはAndroidが走るハブで、これらの問題を解決しようとしている。オープンプラットフォームとしてありとあらゆる形式のワイヤレスデータを扱うことによって、ALYTは、音声およびビデオ認識を利用して家庭におけるあらゆる物ごとを制御できる ― デベロッパーがそのためのアプリを作りさえすれば。iOS、Android、Bluetooth、NFC、Z-Wave、3.5G等をサポートするALYTシステムの柔軟性は、様々な種類の創造的開発を可能にしている。

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Open-Meは24時間どこからでもガレージドアを制御できる

ホームオーナーは、常に何かをし忘れたのではないかと心配になる。オーブンがつけっぱなしじゃないか? 玄関のドアはロックしたか? ガレージのドアは閉まっているか? 今、あるハードウェアとアプリの組み合わせによって、最後の問題は問題ではなくなった。
Open-Meは、ガレージのドアに取付ける超音波センサーで、家庭のWiFiネットワークに接続する。アプリをチェックすることによって、ユーザーはガレージのドアがわずかでも開いているかどうかを確認し、リモートで開閉することができる。さらにGPSを利用することによって、同期されたスマートフォンやタブレットが、一定距離以内に近づくとドアを開き離れるとドアを閉じることができる。

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BeatroboがローソンHMVエンタテイメントなどから110万ドルを調達–「PlugAir」事業を加速

Beatroboは4月21日、ローソンHMVエンタテイメント(LHE)と Genuine Startupsから110万ドルの資金調達を実施したことを明らかにした。米国デラウェア州に登記するBeatroboだが、1月に100%子会社となる日本法人を設立。まもなく日本オフィスを代々木に移転、拡張する。

同社では、最初のプロダクトであるソーシャル音楽共有サービス「Beatrobo」に加えて、スマートフォンのイヤホンジャックにデバイスを挿して音楽を再生したり、デジタルコンテンツを配信できるデバイス「PlugAir」を開発している。今回調達した資金をもとに、PlugAirの開発や人員強化を進めるとしている。

LHEといえば、エンターテインメントやイベントのチケット販売、CDやDVDのオンライン販売などを手がけている。同社に対しては、今後国内でのPlugAirの製造に関するライセンスを提供することも予定する。これによって製造コストなどの課題をクリアして、PlugAirの普及を狙う。PlugAirは、これまでに米ロックバンドLINKIN PARKのファンクラブ向けグッズとして提供されたほか、Universal Musicやアミューズ所属のアーティストの楽曲販売、ツアーグッズとして提供された実績がある。今後はこういった事例も増やしていくという。

デバイスとしてのPlugAirの動作は、専用アプリを立ち上げてスマートフォンのイヤホンジャックに指すことで固有のIDを認識。そのIDに合わせてクラウド上の音楽や動画をアプリ上にダウンロードしたり、ストリーミング再生したりできるというものになる。アプリへのプッシュ通知にも対応しており、定期的なコンテンツ配信も実現するという。端末には電池を搭載しておらず、スマートフォンから発せられる音波を電力に変えることで給電している。

「IDのない世界」目指す

今回の調達について語ってくれたBeatrobo CEOの浅枝大志氏の発言の中で心に残ったのは、PlugAirが「ID、パスワードの概念を取り払う」という考えのもとに作られたサービスだということだった。

実はPlugAirには、「親」と「子」の関係も設定できる。つまり最初にアクティブにした端末を「親」、それ以外を「子」とすることで、PlugAirの持ち主(親)にはフルアルバムの音楽ファイルを、その友人(子)には再生期間や楽曲数を制限した試聴版の音楽ファイルをそれぞれ提供するといったこともできるのだという。

このような形でIDやパスワードを入力せずともユーザーを特定できる仕組みを作りたいと浅枝氏は語ってくれた。「友人にPlugAirを紹介して、その場で手渡して使うときに、(IDなどを取得、入力せさる必要のない)手軽な価値を提供する」(浅枝氏)。


ブンゼンバーナー2500台を使った世界一過激なビジュアライザー

ブンゼンバーナーを2500台集めてグリッド状に配置する。驚きの物理学的トリックを使って音に反応して炎を動かす。そしてダブステップの曲が流れ始める。

出来上がったのは? 史上〈最高(*)〉のビジュアライザーだ。

[* かつ、おそらく最も危険な]

ビデオの最初の数分間は全体のしくみを説明している。これ自体非常に興味深い ― しかし、もしあなたが、あのステキなステキな炎のダブステップを見たいだけなら、3:30までスキップしよう。

このボードを作ったのはFysikshow。デンマークのYouTubeチャンネルで、主として火を使って何かスゴイことをデモンストレーションするために存在している。YouTubeマニアのVeritasiumがこのフレームボードのビデオを発見し、作った連中を探しあてて詳しく聞いてきた。

私は家を全焼させるかもしれないものを作ることに、これほど魅力を感じたことはおそらくない。

アップデート:同じボードを使って別の曲を演奏している別のビデオを発見した(パーツの様子をより近くで見られる)。こちらの曲が始まるのは1:25あたりから。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


求人プロセスを機械に置き換え、若手に特化したレコメンド型転職サイト「キャリアトレック」


ハイクラス人材に特化した会員制転職サイトを運営するビズリーチが21日、20〜30代の若手をターゲットにしたレコメンド型転職サイト「キャリアトレック」を正式公開した。これまで人材紹介会社が求職者へのヒアリングをもとに属人的に行っていた求人紹介のプロセスを機械に置き換え、データマイニングによってユーザーの潜在ニーズに合った求人情報を提案するのだという。

仕事をレコメンドするにあたっては、以下の4つのアルゴリズムを利用している。

1)会員基本情報:経験職種や業種、スキルなど
2)キャリア診断テスト:企業選びで大切にする基準20項目に回答
3)会員のサイト利用動向
4)会員の志向性に似た他の会員のサイト利用動向

キャリア診断テストでは「やりがい」「企業の成長性」「ワークライスバランス」など、転職時に重視する基準を5段階評価で回答。この診断結果をもとに、ユーザーの志向にあった仕事が紹介される。具体的にはスピード感を重視する人にはベンチャーを、安定志向の人には老舗の企業が勧められるのだとか。紹介された求人に対して「気になる」「気にならない」を選ぶことで、レコメンドの精度が上がる仕組みとなっている。

自分と同じ志向性や経歴を持つ他のユーザーがどの求人に応募しているのか、どの求人の選考に通過しているのかといったことも分析し、求人のレコメンドに反映される。Amazonの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」のような機能によって、「自分では考えもしなかった企業を知ることができ、キャリアの選択肢の可能性が広がる」と、キャリアトレックのプロデューサーを務めるビズリーチの関哲氏は話す。

転職サービスといえば、検索型のサイトや人材紹介会社があるけれど、前者は自分が知っている職種や企業などのキーワードで能動的に仕事を探さねばならず、「高い意欲と検索スキルが求められていた」(関氏)。後者は仕事を能動的に探さなくても転職エージェントが紹介してくれる反面、人手に頼るためにマッチングの品質にばらつきがあったと指摘する。

正式公開時の求人件数は1700社、7500件。2014年8月までに1万件の掲載を目指す。国内最大級の転職サイト「リクナビNEXT」の求人件数8万5000に比べると10分の1にも満たないが、使えば使うほどレコメンドの精度が上がるというキャリアトレックは、目先の転職だけでなくて長期的なキャリア形成を視野に入れた利用が考えられそうだ。実際、関氏も「雑誌を読むような感覚で長期間使ってもらえれば」と話している。

個人の趣味や嗜好に合わせた情報をレコメンドするサービスといえば、AmazonのようなECサイトに始まり、最近ではGunosyをはじめとするニュースアプリが人気だ。ちなみにGunosyは2012年11月、ニュースアプリで培ったデータ解析技術を応用してユーザーにぴったりの仕事を紹介するという「Gunosy Career」の事前登録を開始。同月にTechCrunch Tokyoでも発表して話題になったが、いまだに始まる気配はない。


求人プロセスを機械に置き換え、若手に特化したレコメンド型転職サイト「キャリアトレック」


ハイクラス人材に特化した会員制転職サイトを運営するビズリーチが21日、20〜30代の若手をターゲットにしたレコメンド型転職サイト「キャリアトレック」を正式公開した。これまで人材紹介会社が求職者へのヒアリングをもとに属人的に行っていた求人紹介のプロセスを機械に置き換え、データマイニングによってユーザーの潜在ニーズに合った求人情報を提案するのだという。

仕事をレコメンドするにあたっては、以下の4つのアルゴリズムを利用している。

1)会員基本情報:経験職種や業種、スキルなど
2)キャリア診断テスト:企業選びで大切にする基準20項目に回答
3)会員のサイト利用動向
4)会員の志向性に似た他の会員のサイト利用動向

キャリア診断テストでは「やりがい」「企業の成長性」「ワークライスバランス」など、転職時に重視する基準を5段階評価で回答。この診断結果をもとに、ユーザーの志向にあった仕事が紹介される。具体的にはスピード感を重視する人にはベンチャーを、安定志向の人には老舗の企業が勧められるのだとか。紹介された求人に対して「気になる」「気にならない」を選ぶことで、レコメンドの精度が上がる仕組みとなっている。

自分と同じ志向性や経歴を持つ他のユーザーがどの求人に応募しているのか、どの求人の選考に通過しているのかといったことも分析し、求人のレコメンドに反映される。Amazonの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」のような機能によって、「自分では考えもしなかった企業を知ることができ、キャリアの選択肢の可能性が広がる」と、キャリアトレックのプロデューサーを務めるビズリーチの関哲氏は話す。

転職サービスといえば、検索型のサイトや人材紹介会社があるけれど、前者は自分が知っている職種や企業などのキーワードで能動的に仕事を探さねばならず、「高い意欲と検索スキルが求められていた」(関氏)。後者は仕事を能動的に探さなくても転職エージェントが紹介してくれる反面、人手に頼るためにマッチングの品質にばらつきがあったと指摘する。

正式公開時の求人件数は1700社、7500件。2014年8月までに1万件の掲載を目指す。国内最大級の転職サイト「リクナビNEXT」の求人件数8万5000に比べると10分の1にも満たないが、使えば使うほどレコメンドの精度が上がるというキャリアトレックは、目先の転職だけでなくて長期的なキャリア形成を視野に入れた利用が考えられそうだ。実際、関氏も「雑誌を読むような感覚で長期間使ってもらえれば」と話している。

個人の趣味や嗜好に合わせた情報をレコメンドするサービスといえば、AmazonのようなECサイトに始まり、最近ではGunosyをはじめとするニュースアプリが人気だ。ちなみにGunosyは2012年11月、ニュースアプリで培ったデータ解析技術を応用してユーザーにぴったりの仕事を紹介するという「Gunosy Career」の事前登録を開始。同月にTechCrunch Tokyoでも発表して話題になったが、いまだに始まる気配はない。


Nike曰く、FuelBand事業の閉鎖は噂に過ぎず、新しいカラーモデルの登場も間近

Nikeがレイオフを行ったことから、FuelBand部門の閉鎖をきめたという噂が流れた。積極的な動きを見せる企業がフィットネス用ウェアラブルデバイス市場から退場することになるのかと、驚きをもって迎えられることとなった。しかしre/codeの記事によると、これは事実ではないとのことだ。

レイオフを行ったこと自体は、Nikeもこれを認めている。しかしNike+ FuelBand SEでは新しいカラーバリエーションを準備中だそうで、今のところは販売およびサポートを停止する予定はないとのことだ。

確かにNikeは、Nike+ FuelBand SEのシルバーおよびローズゴールド以外にも数量限定版のカラーモデルを出すという話をしていた。但し、撤退の噂が流れた現在でも、FuelBandの次期モデルの話は出てきていない。デバイスをリリースするのは今回のモデルまでだということもありないわけではない。

将来的に、Nikeはソフトウェアの方に軸足を移すのではないかという話もあちこちで噂されている。Apple等、他社のハードウェアに搭載する形で連携していくのではないかという話だ。AppleはiWatchに健康管理機能を付ける予定なのだと言われている。そしてAppleのCEOであるTim Cookは、Nikeの取締役でもあるのだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


SEOの性質と限界・他の販促手法


SEOさえできれば、いや、上位表示さえできればWebサイトなんてなんとでもなると思っている方は多いと思う。

確かに、SEO、その中でも上位表示さえできればできることは多くある。
Webサイトにとっては最も必要なことの一つである。

Google Analyticsのコンサルタントとして有名なカグア氏と少しだけお話をさせていただいたことがあるのだが、

「検索上位になるとものすごい金が動くじゃないですか」

と言っていた。

何でもない言葉なのだが、アクセス解析の専門家の発言として、これはすごく重いなってその時改めて思ったのだ。
ロングテールSEOばっかりやっていると忘れがちなのだが、検索数が多くユーザーのモチベーションに直結するキーワードでの上位表示には、とてつもない金銭的価値がある。

しかし、これはあくまである程度SEOがわかってきてから改めて考えればいいことである。
初心者はビッグキーワードでのSEOなど一旦は忘れたほうがいいと思う。
ほとんどは幻想だからである。

私もSEOを学び始めた頃は幻想を抱いていた。

「ターゲットキーワードで上位表示されればサイトは収益化する」
「収益化しないのはターゲットキーワードで上位表示されないからだ」

これらが単なる幻想であったことに気が付いたのは、だいぶSEOをやったあとである。

上位表示されたとしても、
ほとんどの場合1キーワードだけで充分な集客は得られない

からである。

SEOについてよくわからないまま、単独のキーワードでの上位表示にこだわっている方がいらっしゃるのであれば、こんなものだってことを知って欲しい。
また自分がSEOをしているのではなく、業者にSEOを依頼している場合や依頼しようとしている場合が特に問題である。

無理に上位表示させたものの、支払った金額に見合った見返りがないなんてことはごく普通に発生する。
SEO業者に月に何十万円も払っているのに、引き合いが1件もないなんてこともあるわけだ。
なので、SEO業者に頼んで上位表示を依頼する場合は、そのキーワードの有用性を判断してからにして欲しい。
その判断ができないのであれば、SEOを外注すべきではない。

さて、ここまではいうなれば前置き。

特定のキーワードでの上位表示だけではなく、ここから先はSEO全般の話だ。

SEOには限界がある。
その限界とは

検索行動を起こさないユーザーには訴求できない

という当たり前すぎるほど当たり前の真実だ。

「SEO業者であるならば、テレアポなんかしないでSEOで集客すればいいではないか?」

ということはよく言われるが、これは100%正しいわけではない。
Webサイトに集客したいと思っていても、検索エンジンでSEOのことを調べたり、集客の方法について調べたりすることはまずない。

極端な例を挙げてみよう。
政府機関が申し込むだけで10万円相当の電化製品を無料でプレゼントするってキャンペーンをやったとする。
サイトに集めることさえできれば、コンバージョンすることはほぼ間違いないが、SEOで集めるのはすごく難しい。
こんなにニーズがあって、競合が少ないビジネス(実際には存在しないけど)であっても非常に難しいのだ。

この手のとにかく人々に認知させることが重要なビジネスにおいては、インターネット外を除けば「ソーシャルメディア」「ディスプレイネットワーク」「純広告」「Facebook広告」といった手法が第一選択肢となる。

私は様々なWebサイトのGoogle Analyticsのデータを見る機会がある。
ソーシャルメディアがとてもうまく回っているサイトを見ると、大量に集客して、そこからコンバージョンに数多くつながっていたりする。
そういうサイトを見ていると、

「SEOや検索連動型広告なんてたかだか知れてるなあ」

ってしみじみ思う。

SEOは確かに重要な集客手法で、多くの場合で使える。しかし、野球で例えればヒットしか打てない戦略で、ソーシャルメディアはホームランが打てるかもしれない戦略である。
どっちも重要で、「使い分ける」「併用してどっちも狙う」といった戦略が必要だと思うのである。

Google Trends(‘トレンド’)がメールによる通知を開始, ‘アラート’は廃止か

Web上で最近人気の高い話題を教えてくれるGoogle Trendsが、メールによる通知サービスを始める、とGoogleが今朝(米国時間4/18)発表した。メールが今以上増えてもかまわない人は、関心のある検索トピックとhottrends〔急上昇中〕やtopcharts〔ランキング〕の対象国を指定する。詳細は、Googleのブログ記事に載っている。〔日本語による登録案内ページ、この記事に書いてあることと、やや違うような…。〕

ただしGoogle Trends本体はリアルタイムのデータで、まさに今、人びとが何を検索しているかを教えてくれるが、このメール通知は登録時に「週1回程度」か「月1回程度」を指定するから、リアルタイムではない。なおGoogleによると、これらの指定は、厳密に毎週とか毎月という意味ではなく、おおまかなもの、ということだ。

だからこの機能は、関心分野のニュースのアップデートを、ほぼ定期的に知りたい、という受動的な人向けのサービスだ。数分前のホットな情報を知りたい人は、能動的にGoogle Trendsを使うべきだ。

 

それでもGoogle Trendsのあちこちにある”Subscribe”ボタン〔“登録”ボタン〕を押すと、いろんなオプションがある。たとえば”Hot Searches”〔急上昇中〕なら、”Hottest”、”Hotter”、”Hot”の三段階から選べる。ここでは「毎日」という指定も可能だ。

またTop Chart〔ランキング〕なら、それがアップデートされたときに通知をもらえる。このことは、Webサイトに明記されていないけど。

Googleは、このメールによる通知は、自分のブランドの人気が気になる企業や、特定のトピックを研究している学生、スポーツチームのファン、などなど、一定のトピックを時間を追って追跡したい人に向いている、と言っている。

登録内容の変更や削除は、”Subscriptions”でできる。

この通知サービスによって、Googleと競合しているサービスの変化を、早めに知ることもできるかもしれない。

Googleにはかなり前から、Google Alerts〔Googleアラート〕という通知サービスがある。指定したトピックに関する最新のニュースや、競合他社の情報などを教えてくれるのだが、最近の噂によると、Googleはこのサービスを閉鎖するらしい。同社は昨年、RSSによるアラートをユーザに断りなく閉鎖したが、そのため、アラートの機能がおかしくなるという問題が発生した

これからはGoogle Trendsに定期的に知りたい検索トピックを登録できるのだが、アラートの方は今後どうなるのか、気になる人も多いと思うな。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


訪問者の顔認識と個別のメッセージ対応ができる玄関のドアベルChui

“ドアベル(呼び鈴)がスマートってどーゆーこと?”

214 Technologiesと、その協同ファウンダのNezare ChafniとShaun Mooreのことを話そうとすると、友だちは必ずそう言う。同社が開発したChuiと呼ばれる製品は、彼らによると、“世界でいちばんお利口なドアベル”なのだ。

ChafniとMooreは、ChuiのプロトタイプをTechCrunchのニューヨークのオフィスに持参した。実際に使われている様子を、上のビデオでご覧いただきたい。何をするかというと、訪問者の顔認識をして、その人のためにあらかじめ録音しておいたメッセージを伝えるのだ。邪魔されたくない人を登録しておいて、そいつらが来たら無言、という応答もできる。

上のビデオには若干の演出もあるが、デモのかんじんの部分、カメラが各訪問者を正しく同定する部分は、本物だ。

Chuiは今後、友だちだったらドアを開けるとか、ご主人が帰宅したのだったらリビングのテレビをonにするとか、そんなオートメーションにも拡張できそうだ。

同社は今、予約価格199ドルでクラウドファンディングのキャンペーンをやっている。発売はこの秋の予定だ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


資金調達の好機: VCのスタートアップ投資がバブル崩壊以降の新記録を達成

今は、猫も杓子も資金を調達して会社を作ろうとしているように感じられる。それには理由がある。まさに彼らは今、確かにそうしているからだ。二つの研究調査によると、成長期にある非公開企業がベンチャーキャピタリスト(VC)たちから調達した資金の額は、2001年以来、今が最高である。

MoneyTreeの調査では、今年のQ1に調達された総額は94億7000万ドルだ。この数字は、2001年のQ2に記録された115億ドルから今日までで、最高である。ちなみに前年同期は60億1000万ドルという、ほどほどの額だった。

もうひとつ、DJX VentureSourceの調査では、今年のQ1の投資額が100億7000万ドルで、2001Q2は上と同じく115億ドルだ。

どっちが正しいかはともかくとして、トレンドは明白だ。今は大量のドルが資本市場に投入されて、投資家たちはあらゆるステージの企業に資金を注入しようとしている。NASDAQは高く、IPOの窓が開き、そして豊富な現金を抱える業界の巨人たちがより多くの人材と製品を買おうと躍起になっている。

バブルか? 答は人によって違うが、今が金の動き的には保守的な時代だ、と真顔で言う人は一人もいないだろう。SquareのIPOが遅れている、Box’のS-1が疑問視されている、Kingの公開人気がないなどの傷(きず)はあるけど、そのほかの企業は公開による新たな資金の導入にきわめて積極的だ。

そんな例は山ほどある。

ただし、物差しは正しい物差しを持つ必要がある。上の数字は、投資の水準が2001年半ばのそれに達した、と言っている。しかし、その前については何も言っていない。BusinessInsiderの、いみじくも“VCの投資はドットコムバブルのころのレベルからほど遠い”と題された記事は、下のようなグラフを載せている[データは上記のMoneyTreeの調査より]:

つまりVCの投資は、2001年の大きな爆発以前と比べれば今の方が記録的に高いのだが、この前のバブルに比べると依然として小さいのだ。

2008年のクラッシュの前では、2007Q4の84億5000万ドルがVC投資の最高だが、しかし2000Q1/Q2では280億ドルとバブっている。それは、今の水準のほぼ3倍である。そして今、資金は主に、売上9桁以上の、安定した大企業に行くことが多くなっている。

市場の均衡は完全でなく、相当な額の愚かなお金が、愚行へと投資されている。でも2014Q1の全体としては、成熟期の大きなトップ企業へ大金が行く傾向から見ても、パニックにはほど遠い。

画像: FLICKR/Luz Bratcher; CC BY 2.0のライセンスによる(画像はトリミングした)

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


反テクノロジの抗議集団がテクを使ってテクに抗議

格差の拡大は、早くも今世紀最大の問題になりつつあり、オバマ大統領によるとそれは、“われわれの時代が何の時代であるかをまさに定義している課題だ”。格差の現れがいちばん顕著なのがサンフランシスコで、ここでは家賃が全国平均の3倍にまで高騰し、天文学的な額の家賃を払える技術系労働者たちが、低~中所得者たちを締め出している。

この、持てる者と持たざる者との格差の拡大が抗議活動を生み、テク業界は、自分に全責任があるわけではないのに、恰好の標的にされているHeart of the Cityなどの抗議グループはGoogleの通勤バスとその経路をやり玉に上げ、Counterforce(反対勢力)という怖い名前のグループは、そこらにいるテクコミュニティのメンバーを捕まえてイヤマーク(earmark, 放牧家畜の耳につける耳印)をつけ、彼らがメディアのさらし者になることをねらっている。

彼らにとっていちばん捕まえやすかったのがGoogle VenturesのKevin Roseで、彼の家を探し当てたCounterforceは、その家にKevin Roseはパラサイトだと書いたバナーを掲げた。このグループは徹底的にアンチテクノロジだが、Android携帯を使って(“それしかない(we have no choice)”ので)、非常にへたくそな会話を撮り、その全編をテクブログThe Vergeにリークした。それによって、彼らへの社会的評価が上がったわけではない。

この全体的に陳腐なやりとりは、Upton Sinclairの次の言葉を思い出させる: “彼のサラリーが、彼がそれを理解しないことに依存しているときには、その人に何かを理解させるのは難しい”。

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人気のHTML5 UIライブラリKendo UIがそのほとんどをオープンソース化

人気のUIライブラリKendoを作っているTelerikが今週、Kendo UIのツールとJavaScriptフレームワーク機能の大半をオープンソースにする、と発表した。その新たなパッケージKendo UI CoreはApache 2.0のライセンスでリリースされ、デベロッパはそれの商用利用と非商用利用の両方ができる。

Kendo UIのよく使われる機能のうち、grideditorstock chartsなどの図形化ツールは従来どおり商用ライセンスの下に置かれるので、Kendo UI Coreに含まれるのはKendo UIの全機能の約75%である。

それでもCoreには38のUIウィジェットが含まれ、Kendo UI Mobileもすべてあるので、ハイブリッドのモバイルアプリも作れる。また、テンプレート、データバインディング、入力検証など主なフレームワークはすべて含まれる。カラーピッカー、オートコンプリート、カレンダーなどのウィジェットもある。ライブラリはBootstrapと密に統合化され、UIウィジェットはAngularJSなど、多くの人気ライブラリとそのまま併用できる。

TelerikのKendo UI担当プロマネBrandon Satromによると、もっぱら企業が使っているツールの一部は手元に置くことにした。それらは今、同社の技術努力の多くが投じられている製品群でもある。

彼は曰く、“デベロッパのみなさんに、お返しをしたいんだ。HTML5の普及が今では相当進んでいるから、デベロッパには第一級のツールセットをご提供したい。ほかの企業がよくやるような、寿命の尽きかけた製品のオープンソース化ではない”。

今後Kendo UIのチームは、コミュニティからの貢献を受け入れていく。すでにGitHub上には、提案やバグの報告を受け付けるためのリポジトリをセットアップした。

Satromによると、同社は今回の動きをこれまでずっと検討していた。過去に、制約のきついGPLライセンスで公開したKendo UIの機能もある。しかしこの企画をもっと前進させるためには、幅広いツールをより緩やかなライセンスで公開すべき、という結論に達したのだ。

 

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


急成長の比較エンジンVersusがついにモバイルアプリをローンチ, 月間ユーザ数350万に

消費者向け電子製品を比較するベルリンのサービスVersus IO(2012/7立ち上げ)が、Dave McClureの500 Startupsなどから資金を得て、最初のアプリをローンチし、成長をさらに継続していくことを目指している。

Versusは今日(米国時間4/17)、Androidアプリのベータを立ち上げた。ベータに参加したい人はGoogle+のこのグループ 加わるとアプリをダウンロードできる。それがAndroidアプリの、Google Playにおけるベータテストのワークフローの流儀だ。

Versusの比較エンジンは自然言語処理を利用し、どんなものでも比較できるという。ただし最初の対象は主に消費者電子製品である。ユーザはたとえば、“このAndroid携帯はiPhoneよりも良いか?”など、自分が知りたい質問を投げることができる。

この比較サービスの現在の月間ユニークユーザ数は、12月時点の300万からさらに伸びて、今では350万に達しているという。

そして今すでに、モバイルからのアクセスが全トラフィックの約1/3を占める。3月のデータでは、携帯スマホだけで30.9%、タブレットも含めると39.7% だった。

アプリが加わったことによって当然モバイルからの利用は増えるだろうし、とくにお店など実際の買い物場面での利用が増えるだろう。

このアプリにはVersusの、昨年ローンチしたソーシャルコンパリゾンレイヤ(social comparison layer)Vegasが含まれていて、ユーザはいろんな製品のコミュニティからの視点を知ることができる。

このアプリを使って製品を比較するためには、まず製品名をタイプし、’compare’をタップしてから右や左にスワイプすると候補がいろいろ表示される。下へスクロールすると、今表示されている製品の買うべき/買わざるべきと、その理由が出る。

いま現在Versusで比較できるものは、携帯電話、カメラ、タブレット、CPU、ヘッドフォン、グラフィクスカード、そして都市だ(下の図ではモントリオールが比較されている)。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ディナーのみだったSprigもランチ配送に参入。サンフランシスコ・ランチ配送戦争の勃発か?!

ランチ配送サービスを行っているSpoonRocketに、競合サービスが登場してくることとなりそうだ。現在は夕食のみのデリバリーを行っているSprigがマーケットに参入してくるようなのだ。この話をしてくれた人によると、現在Sprigは日々1000食の配送を行っているとのこと。2週間前にシリーズAにて1000万ドルを調達し、消費者の胃袋をターゲットとしたサービスを直ちに拡大していく戦略のようだ。

この情報を受けて、SprigのCEO兼共同ファウンダーのGagan Biyaniに電話をかけてみた。Biyaniもランチデリバリーへの参入を認め、現在は配送に関わる詳細を詰めているところだとのことだった。ほとんどの準備は整っているが、実際に動き出すぎりぎりまで、詳細を詰めていくことにしているとのこと。

実のところ、こうした食事配送を行う各種サービスには、かなり興味を持っている。内容も面白さもUberやLyftを思い起こさせる。

両者ともにオーダーは簡単だ。SprigないしSpoonRocketのアプリケーションを起動して、表示される料理からオーダーするものを選ぶ。

SpoonRocketの方は8ドル(プラス税)で、サンフランシスコおよびイーストベイエリアに配送してくれる。配送にかかる時間は10分ほどだ。価格は安く届けるのにかかる時間も短いが、料理はときに固かったり、ぱさついている感じがすることもある。

Sprigの方は(現在提供している夕食の話だが)料理の価格が10ドルで、配送費が2ドルとなっている。サンフランシスコのほぼ全域を対象地域としており、平均18分でオーダーした料理が届く(もちろんもっと長くかかることもある)。食事のクオリティはなかなかのもので、ボリュームもたっぷりだ。

SpoonRocketでの配送時間について、これまでの最高記録はなんと3分だ。自分でピーナツバター付きの食パンを用意するよりもはやいくらいの時間だ。レストランにいくよりもはるかに安上がりで、あっという間に空腹を満たしてくれるのは本当にすごいことだと思う。

時々、あまりにもお腹が空いてしまって、、ランチやディナーに出かけようにも、ともかく何かをお腹に入れなければ動き出すことすらできないことがある。こんなとき、SpoonRocketがとても役に立つ。しかしちょっと余裕があって、そしておいしいものが食べたいというときならSprigを使いたい。これからはランチタイムにもSprigが使えるようになる。

Sprigはこれまでにベータテストも完了し、参入準備もほぼ整っているらしい。ランチの提供時間は、月曜日から金曜日の11時から14時を予定しているそうだ。もちろん、まだ変更の可能性はある。ディナーについては現在月曜日から木曜日の17時30分から21時30分の間で提供しており、これに加える形でランチサービスを開始することになる。これまでのところ、サンフランシスコに8つの配送センターをかかえるまでになっており、1日に1000食をデリバリーしている。CraigslistSprigのサイトにて、ランチに対応するための人材を募集しているところだ。

今のところSprigとSpoonRocketの双方ともに、サービスとして完全に定着したという段階にはない。しかも提供地域がサンフランシスコ限定だ。Sprigは3月にGreylockの主導で1000万ドルを調達し、そしてSpoonRocketの方もFoundation CapitalおよびGeneral Catalystによる1000万ドルのラウンドを完了したところだ。双方ともに、ロジスティクス面の強化をはかり、そして顧客を拡大し、サービスを定着させたいと狙っているところだ。

今後はUberとLyft間で繰り広げられ、サンフランシスコにおけるサービス価格を押し下げることとなった価格競争のような状況になることも考えられる。激しい戦いの末、みんながお腹いっぱいで大満足というような話になればめでたしめでたしなのかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H


iOSの上でシロートでも簡単に合成写真を作れるUnion, TangentのPixiteから

Pixiteは、UnboundFragmentTangentなどなど、iOS用の高度な写真アプリを作っていて、Tangentは2013年の”App Store Best”にもなった。その同社が今回は、合成写真を作るアプリ、いわゆるフォトブレンディング(photo-blending)アプリケーションUnionをリリースする。このアプリを使うと、たとえば左図のように、複数の写真の重ね合わせや、シルエット(輪郭)化、二重露出効果、背景と前景の合成、などなどを容易にできる。

PixiteのEugene Kanekoによると、このアプリは既存のアプリやライブラリなどに依存せず、ほとんどゼロから作った。だから、“二つの写真をこれまでなかったような、すごいやり方で組み合わせることができる”、という。

チームのScott Sykora、Ben Guerrette、Rich Changらは最初、同社の既存の写真編集アプリTangentやFragmentに、マスキングの機能を加えようとしたが、それをすると、それらのアプリが複雑になりすぎることに気づいた。そこで、単独のアプリとしてUnionを作ることになった。

Unionは写真の合成やマスキングができるだけでなく、Pixiteのそのほかのアプリと組み合わせて使えるので、作業が自然に一つの流れになる。別々のアプリを立ち上げる、という感覚がない。

このアプリを使うときは、まず最初に、背景や色塗り、透明レイヤなどをロードして、そこに、上にのせるべき前景や色塗りなどをロードする。これらのロードの過程で、明るさ、コントラスト、色温度、飽和レベルなどを、スライダーを使って調整できる。

最後にマスクを加えて、前景のどこが背景を隠すのかを指定し、合成画像を作り上げる。

編集ツールがとても精密なので、画像の細かい変化を自由に指定できる。

ブラシもいろいろあるので、塗りつぶし、グラデーション、スクエアブラシなどなどを使い分ける。ブラシサイズを、ズームイン/アウトできる。PixiteのほかのアプリにないMagic Wand(魔法の杖)というユニークなツールは、色などの調整と結果のプレビューをリアルタイムでできるので、やり直しなどにそれほど時間を取られない。

こんな写真編集は誰もが頻繁にやりたくなるものではないと思うが、プロや写真マニアには喜ばれるはず、と同社は考えている。

でもプロでない人でも、Unionではこんな高度な写真編集が比較的簡単にできるから、いろいろ試してみると楽しいだろう。眠っていたあなたのクリエティビティが、目を覚ますかもしれない。

Unionで作った画像は、Instagram、Facebook、Twitter、それにメールで、すぐに共有できる。

これだけ高度な機能がありながら、UnionはiTunesでたったの1ドル99セントだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


iOSの上でシロートでも簡単に合成写真を作れるUnion, TangentのPixiteから

Pixiteは、UnboundFragmentTangentなどなど、iOS用の高度な写真アプリを作っていて、Tangentは2013年の”App Store Best”にもなった。その同社が今回は、合成写真を作るアプリ、いわゆるフォトブレンディング(photo-blending)アプリケーションUnionをリリースする。このアプリを使うと、たとえば左図のように、複数の写真の重ね合わせや、シルエット(輪郭)化、二重露出効果、背景と前景の合成、などなどを容易にできる。

PixiteのEugene Kanekoによると、このアプリは既存のアプリやライブラリなどに依存せず、ほとんどゼロから作った。だから、“二つの写真をこれまでなかったような、すごいやり方で組み合わせることができる”、という。

チームのScott Sykora、Ben Guerrette、Rich Changらは最初、同社の既存の写真編集アプリTangentやFragmentに、マスキングの機能を加えようとしたが、それをすると、それらのアプリが複雑になりすぎることに気づいた。そこで、単独のアプリとしてUnionを作ることになった。

Unionは写真の合成やマスキングができるだけでなく、Pixiteのそのほかのアプリと組み合わせて使えるので、作業が自然に一つの流れになる。別々のアプリを立ち上げる、という感覚がない。

このアプリを使うときは、まず最初に、背景や色塗り、透明レイヤなどをロードして、そこに、上にのせるべき前景や色塗りなどをロードする。これらのロードの過程で、明るさ、コントラスト、色温度、飽和レベルなどを、スライダーを使って調整できる。

最後にマスクを加えて、前景のどこが背景を隠すのかを指定し、合成画像を作り上げる。

編集ツールがとても精密なので、画像の細かい変化を自由に指定できる。

ブラシもいろいろあるので、塗りつぶし、グラデーション、スクエアブラシなどなどを使い分ける。ブラシサイズを、ズームイン/アウトできる。PixiteのほかのアプリにないMagic Wand(魔法の杖)というユニークなツールは、色などの調整と結果のプレビューをリアルタイムでできるので、やり直しなどにそれほど時間を取られない。

こんな写真編集は誰もが頻繁にやりたくなるものではないと思うが、プロや写真マニアには喜ばれるはず、と同社は考えている。

でもプロでない人でも、Unionではこんな高度な写真編集が比較的簡単にできるから、いろいろ試してみると楽しいだろう。眠っていたあなたのクリエティビティが、目を覚ますかもしれない。

Unionで作った画像は、Instagram、Facebook、Twitter、それにメールで、すぐに共有できる。

これだけ高度な機能がありながら、UnionはiTunesでたったの1ドル99セントだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))