なぜシリコンバレーだったのか? 居心地の良い日本を飛び出した起業家の本音

4月9日から4月10日にかけて開催された「新経済サミット2014」の2日目、最後から2番目のセッションではシリコンバレーで活躍する4人の経営者が登壇。エバーノート日本法人会長の外村仁氏、ソースネクスト代表取締役社長の松田憲幸氏、WHILL共同創業者兼CEOの杉江理氏、Treasure Data CEO兼共同創業者の芳川裕誠氏が「シリコンバレーの日本人」と題して、彼の地でビジネスを展開する魅力や苦労について語り合った。モデレーターはWiL 共同創業者CEOの伊佐山元氏が務めた。

なぜシリコンバレーに行ったのか?

松田:シリコンバレーは人口300万人も住んでないのに、100兆円規模の経済がある。ITの会社としてはシリコンバレーに行かないわけにはない。これまでもいい製品を見つけて日本で売るために短期出張はしてた。でも短期だとミーティングがそれほどできない。それを2週間、1カ月と伸ばすとどんどんいいアライアンスができた。これは住んだらすごいことになると思ってシリコンバレーに来た。

外村:元々はAppleにいた。辞める前に休職してヨーロッパまで行って、そのまま2年くらい滞在していた。起業をしたいわけじゃなかったけどたまたまシリコンバレーで友達の会社を手伝った。来てみると何のリスクもない。まわりには非常にわくわくする人が多い。日本だと気を使うし、本来的なじゃないことにエネルギーを使いがちだけど、シリコンバレーは飽きない。刺激が終わらない場所だと思う。

杉江:非常にシンプルな答え。それは「ユーザーが多い」から。電動の車に関しては市場が15倍違う。日本は2万台、米国は30万台。実際に行きたくなって、自社の電動車いすを分解してハンドキャリーで持っていった。いろいろな人にフィードバックをもらった。あるユーザーには最初はボロボロに言われたが、実際に公園を走らせたら、その人は感動していた。「いままで『May I help you?』ばかり言われてたのに、『Cool!』って言われた」ということだった。シリコンバレーはアーリーアダプターが多くて、新しいもの好きが多い。新しいものを開発するサイクルができやすい。

一番の苦労話は?

杉江:苦労したのは採用。日本とはまったく違った。全員が全員、自信があって「ベストフィットだ」と言ってくる。すごい経験を持っているとみんなが言う。とんでもない例でいうと1人、「スティーブ・ジョブズの知り合いだ」と言う人がいた。アドバイザーになってもらった。でもよく調べたらLInkedInの写真がおかしい。もっと調べたら、インド人のクリケット選手だということがわかった。どういうことか問いただしたら、「それは親戚だ」と言ってきた。詐欺まがいの感じだった。そうやって騙されることもある。

松田:誰をトップにすればいいか悩んだ。英語のできる優秀な人を据えようと思ったが、結局は自分で行った。なぜなら日本の方は10年以上働いている社員が20人以上いて、むしろ日本を任せる方が合理的だと思った。心配していたけど、米国でのディールはいろいろ決まるし、日本国内は自分たちで考えて動くようになった。業績も伸びて、利益も5倍くらいになった。すべてよかった。

芳川:やっぱり会社を始めようと思ってから、実際に始めるところまでの間にうじうじ悩む。ガイ・カワサキの名言に、「何か始めるときに一番大変なのは何かを始めるところ」というものがある。1回始めてみれば心配している余裕はないし、もうやるしかない。

シリコンバレーに来るべき理由

外村:日本でうまくやるうちに、みんな先回り心配症候群になっている。その方がうまく出世できるから。そして考えた挙句なにもできなくなっていく。私もそうだった。会社を始めるときにいろいろ悩んで、半年くらい後にやってみたら、「何もマイナスはないな」と思った。やる前から心配する人が多すぎる。

最近の人はそうじゃないけど、いまの40代くらいまでの人は「答えを出す訓練」だけやってきている。失敗した時の対応を学んでいない。そういうメンタリティーが染み込んでいるから踏み出せない。

会社を創業したのは10年前、日本人の起業家が全然いなかったので、シリコンバレーの日本人起業家ネットワークを作った。結論は、「何を言っても変わらない」ということ。だから今は力をシフトして、学生相手に啓蒙している。ここ数年素晴らしいのは20代、学生がシリコンバレーに来ていること。

この前はAppleが好きな高校生が1人で来て、ホテルのチェックインの仕方がわからないと連絡があったのでやってあげた。やっぱり来たら変わる。大企業の人は、自分が行ってもいいけど、とんがった人を送り込んでほしい。チャンスを与えるといいと思う。

シリコンバレーには青空も空気も刺激的な人もいる。僕ら日本人はお利口すぎて空気を読んでしまうので、シリコンバレーみたいにマジョリティがオープンでイノベーティブな人たちだと、ちゃんとそこに感化される。波に飲まれて吸収してしまえばいい。

「大事なことって、たいてい面倒くさい」

伊佐山:ここにいる人たちは「シリコンバレーの日本人」ではなく、結局のところ「居心地のいい場所を飛び出した日本人」だ。では、どうすればどうなれるか。三木谷さんの言うように「考えてから動くのではなく、動いてから考えればいい」ということだ。

それがこれからの日本人に求められているメンタリティではないだろうか。ただしビザの手続きなど面倒なこともある。家族も大変。でも「大事なことって、たいてい面倒くさい」と、偉大なクリエイター(宮﨑駿氏)は言っている。

だから行動に移すしかない。「生き残るのは、変化に適応した者のみ」。これはダーウィンの理論だが、強いものではなく、環境に適応した人が生き残る。そして行動を起こすなら目線を高く持ってほしい。若い人も年配の人も大きな夢を見るべき、ジョブズは常々「宇宙に衝撃を与える」と言っていた。

「あとで振り返って、あのときやっておけばな…と後悔する人生はもったいない」と王貞治さんは言っています。だから私自身も「迷わず、やる!」これをモットーに生きています。


なぜシリコンバレーだったのか? 居心地の良い日本を飛び出した起業家の本音

4月9日から4月10日にかけて開催された「新経済サミット2014」の2日目、最後から2番目のセッションではシリコンバレーで活躍する4人の経営者が登壇。エバーノート日本法人会長の外村仁氏、ソースネクスト代表取締役社長の松田憲幸氏、WHILL共同創業者兼CEOの杉江理氏、Treasure Data CEO兼共同創業者の芳川裕誠氏が「シリコンバレーの日本人」と題して、彼の地でビジネスを展開する魅力や苦労について語り合った。モデレーターはWiL 共同創業者CEOの伊佐山元氏が務めた。

なぜシリコンバレーに行ったのか?

松田:シリコンバレーは人口300万人も住んでないのに、100兆円規模の経済がある。ITの会社としてはシリコンバレーに行かないわけにはない。これまでもいい製品を見つけて日本で売るために短期出張はしてた。でも短期だとミーティングがそれほどできない。それを2週間、1カ月と伸ばすとどんどんいいアライアンスができた。これは住んだらすごいことになると思ってシリコンバレーに来た。

外村:元々はAppleにいた。辞める前に休職してヨーロッパまで行って、そのまま2年くらい滞在していた。起業をしたいわけじゃなかったけどたまたまシリコンバレーで友達の会社を手伝った。来てみると何のリスクもない。まわりには非常にわくわくする人が多い。日本だと気を使うし、本来的なじゃないことにエネルギーを使いがちだけど、シリコンバレーは飽きない。刺激が終わらない場所だと思う。

杉江:非常にシンプルな答え。それは「ユーザーが多い」から。電動の車に関しては市場が15倍違う。日本は2万台、米国は30万台。実際に行きたくなって、自社の電動車いすを分解してハンドキャリーで持っていった。いろいろな人にフィードバックをもらった。あるユーザーには最初はボロボロに言われたが、実際に公園を走らせたら、その人は感動していた。「いままで『May I help you?』ばかり言われてたのに、『Cool!』って言われた」ということだった。シリコンバレーはアーリーアダプターが多くて、新しいもの好きが多い。新しいものを開発するサイクルができやすい。

一番の苦労話は?

杉江:苦労したのは採用。日本とはまったく違った。全員が全員、自信があって「ベストフィットだ」と言ってくる。すごい経験を持っているとみんなが言う。とんでもない例でいうと1人、「スティーブ・ジョブズの知り合いだ」と言う人がいた。アドバイザーになってもらった。でもよく調べたらLInkedInの写真がおかしい。もっと調べたら、インド人のクリケット選手だということがわかった。どういうことか問いただしたら、「それは親戚だ」と言ってきた。詐欺まがいの感じだった。そうやって騙されることもある。

松田:誰をトップにすればいいか悩んだ。英語のできる優秀な人を据えようと思ったが、結局は自分で行った。なぜなら日本の方は10年以上働いている社員が20人以上いて、むしろ日本を任せる方が合理的だと思った。心配していたけど、米国でのディールはいろいろ決まるし、日本国内は自分たちで考えて動くようになった。業績も伸びて、利益も5倍くらいになった。すべてよかった。

芳川:やっぱり会社を始めようと思ってから、実際に始めるところまでの間にうじうじ悩む。ガイ・カワサキの名言に、「何か始めるときに一番大変なのは何かを始めるところ」というものがある。1回始めてみれば心配している余裕はないし、もうやるしかない。

シリコンバレーに来るべき理由

外村:日本でうまくやるうちに、みんな先回り心配症候群になっている。その方がうまく出世できるから。そして考えた挙句なにもできなくなっていく。私もそうだった。会社を始めるときにいろいろ悩んで、半年くらい後にやってみたら、「何もマイナスはないな」と思った。やる前から心配する人が多すぎる。

最近の人はそうじゃないけど、いまの40代くらいまでの人は「答えを出す訓練」だけやってきている。失敗した時の対応を学んでいない。そういうメンタリティーが染み込んでいるから踏み出せない。

会社を創業したのは10年前、日本人の起業家が全然いなかったので、シリコンバレーの日本人起業家ネットワークを作った。結論は、「何を言っても変わらない」ということ。だから今は力をシフトして、学生相手に啓蒙している。ここ数年素晴らしいのは20代、学生がシリコンバレーに来ていること。

この前はAppleが好きな高校生が1人で来て、ホテルのチェックインの仕方がわからないと連絡があったのでやってあげた。やっぱり来たら変わる。大企業の人は、自分が行ってもいいけど、とんがった人を送り込んでほしい。チャンスを与えるといいと思う。

シリコンバレーには青空も空気も刺激的な人もいる。僕ら日本人はお利口すぎて空気を読んでしまうので、シリコンバレーみたいにマジョリティがオープンでイノベーティブな人たちだと、ちゃんとそこに感化される。波に飲まれて吸収してしまえばいい。

「大事なことって、たいてい面倒くさい」

伊佐山:ここにいる人たちは「シリコンバレーの日本人」ではなく、結局のところ「居心地のいい場所を飛び出した日本人」だ。では、どうすればどうなれるか。三木谷さんの言うように「考えてから動くのではなく、動いてから考えればいい」ということだ。

それがこれからの日本人に求められているメンタリティではないだろうか。ただしビザの手続きなど面倒なこともある。家族も大変。でも「大事なことって、たいてい面倒くさい」と、偉大なクリエイター(宮﨑駿氏)は言っている。

だから行動に移すしかない。「生き残るのは、変化に適応した者のみ」。これはダーウィンの理論だが、強いものではなく、環境に適応した人が生き残る。そして行動を起こすなら目線を高く持ってほしい。若い人も年配の人も大きな夢を見るべき、ジョブズは常々「宇宙に衝撃を与える」と言っていた。

「あとで振り返って、あのときやっておけばな…と後悔する人生はもったいない」と王貞治さんは言っています。だから私自身も「迷わず、やる!」これをモットーに生きています。


Snowdenがロシアのテレビでプーチン大統領に国民監視活動で質問, そしてTwitter上には嵐が

今朝の(米国時間4/17)ロシアのテレビの視聴者参加番組で、NSAの秘密活動をばらした悪名高きEdward Snowdenが、同国の大統領 Vladimir Putinに、ロシア政府による国民監視活動について質問をした。合衆国のパスポートを無効にされたSnowdenはロシアの空港に数週間足止めされ、その後同国への一時的な亡命を認められて、今はロシアで暮らしている。

なお、Snowden自身がロシアを選んだわけではない。むしろ彼はアメリカ政府によってそこに座礁してしまったのだ。

Snowdenの質問は、今の彼としては当然のものだった: “ロシアは何百万人もの個人の通信内容を、何らかの方法で盗聴し保存し分析していますか”。Putinの答、– ノー、われわれは法律に従っている — は、よく聞くパターンであるがゆえに、ユーモラスに響く。政府の役人たちは、うわべは否定しつつ、遵法性に依拠することによって自分たちの監視活動に道徳性の衣装を着せようとするのだ。

Putinはぶっきらぼうだった: “わが国にはそのような盗聴を行う大規模なシステムはないし、わが国の法律では、それは存在し得ない”。彼はまた、同国の監視装置に関して述べる際には、謙虚さに訴えようとした: “わが国には、彼らがアメリカで使えるほどの大金がないし、彼らがかの国で持ってるような技術的能力もない”。

怒りの声や、それらしき声が、早速盛り上がった。あらかじめ録画されていたSnowdenのその質問は、彼を敵視する人たちにとっては、彼らが前から抱いていたおそれ、すなわち、政府批判者が今ではロシアの手先になってしまったという懸念を、より確実にするものだった。メディアはそれを、ロシアの宣伝PRとか、利用されたSnowden、などなどと呼んだ。

Snowdenを懲役や死刑にすべき裏切り者と見ている人たちがいるかと思えば、それとは逆の見方をする熱心なサポーターもいる。たとえばGlenn Greenwaldのツイートは:


[今度はクレムリンの国民監視活動を暴露して、合衆国に亡命すればよい。]

そもそも、Snowdenの質問は、嘘の情報に足場を与えたのか? それとも、これを契機に政府の国民監視活動に関する議論がロシアでも活発になり、その結果、誰もが嘘だと思っている答えを言った同国の大統領が、愚か者に見えてしまうのか? …二つとも、答えはイエスだと思う。

ロシアの能力に関しては、The Daily Beastから引用しておこう: “しかしロシアの連邦保安局(FSB)のロシア人や外国人に対する盗聴能力は、FBIやNSAより、はるかに強大である。具体的にはたとえば、Soldatovによれば、FSBはロシアの通信企業やISPのすべてのサーバに、バックドアを設けている”。

さて、あなたはどんな感想を持たれるだろうか。以下がそのビデオだ:

画像: FLICKR/Republic of Korea; CC BY 2.0のライセンスによる(画像はトリミングした)

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google、Glassを「かけてみる」プログラムをスタート

Google Glassに興味はあるが、かけると人からどう見えるか不安なあなた。Googleは、購入予定者がGlassの全4カラーモデルおよびチタンコレクションのすべてを、自宅で試せるプログラムを開始した。

残念ながら、このGlassは動作しないので、ユーザーインターフェースをいじってみることはできない。 9to5google reportsによると、使われるのは返却された製品で、USBポートを壊して充電できないようになっている。いずれにせよGoogleは、これらのユニットがユーザーの元に残ることは望んでいない。

プログラムは無料だが、クレジットカードには50ドルが課金され、機器を返却すると返金される。

Glassのサイトにはこのプログラムのことが書かれていない。詳細は、以前Googleに対してGlassの購入を考えていると伝えた潜在顧客にメールで送られたようだ。しかし、下に貼ったメールに載っている番号に電話すれば、誰でもプログラムに登録できるかもしれない。Googleは、みんなにGlassをかけてもらいたがっている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


中国版Twitterのウェイボー、IPO初日に19%高

今日(米国時間4/17)午前、Weibo(微博)が上場した。予想よりも発行株式数は少なかったが、初値は17ドルで前日の報道と一致していた。

上場初日は絶好調で、19.06%高の20.24ドルで引け、ソーシャルに限らず他のIPOを考えているIT企業に追い風を吹かせた。IPO価格による時価総額34億ドルに基づくと、Weiboは3.76億ドル相当の価値を高めた。

WeiboのIPO初日の好調は、最近のIT企業数社の成功に続くものだ。TechCrunchは4月6日にこう報じた:「金曜日はウォール街がIT企業で賑った。GrubHubFive9IMS Healthが揃って同じ日に上場した。結果は上々で、GrubHubは30.77%、Five9は9.14%、そしてIMS Healthは15%、それぞれ株価を上げた」。

Weiboの公開企業としての初日は以下の通り。

ゲームの巨人、King DigitalはIPO以来苦戦を強いられている。同じく最近IPOしたAerohiveも、株価が崩壊している。Boxは、S-1書類で公開した財務状況の損失が予想以上だったことから、一部で特定IT分野における評価額に対する不安を募らせている。

しかし、WeiboのIPOは、成長見込みさえ堅固なら投資家はIT分野に賭ける気が満々であることを示した。歓迎、Weibo! 収支報告で会おう。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


ホスティングのLinodeが$45Mを投じて全面SSD化、ユーザRAMを倍増

ホスティングの世界はDigitalOceanなど新人の登場によりこのところ競争が激しくなっており、おかげでユーザはさまざまな漁夫の利を得ている。今日(米国時間4/17)は中堅のLinodeが4500万ドルを投じて、そのサービスの基盤であるハードウェアとネットワーキングインフラストラクチャを改良する、という競合対策を発表した

具体的には、全ユーザのRAMを一律に倍増し、ハードディスクをやめてSSDに切り替え、料金は据え置く。また各サーバのネットワークスループットを2Gbpsから40Gbpsに拡大する。

SSDへの移行は、このところホスティング屋さんたちのスタンダードになりつつあるから、それほど意外ではない。DigitalOceanはそれをマーケティングの軸にしているし、MediaTempleも大きな投資をしている。Linodeによると、SSDを使うと新たなサーバの準備と立ち上げが1分以下でできるし、アプリケーションのレスポンスタイムもよくなる。

同社はさらに、プロセッサを更新した(Intel Xeon E5 2680v2 Ivy Bridge)。これによりLinode上の典型的な仮想マシンは、パフォーマンスを落とさずに仮想CPUの数を減らせるし、コンテンションも少なくなる。

Linodesの料金は前と変わらず、最低が月額20ドル(または1時間0.03ドル)だ。最低レベルのサーバは、RAM 2GB、SSD 48GB、仮想CPUコア2、データ転送量3TB、アウトバウンド帯域250Mbps、という仕様だ。

同社によると、今回のアップデート によってLinodeは単なるVPSプロバイダから、AWSやRackspace、IBMなどと横並びできる本格的なクラウドホスティングプロバイダになる。料金は月額制から従量制に移行し、実際にサーバを動かした時間に対して課金される(上表の月額は‘上限額’)。それはクラウドサービスのプロバイダのほぼスタンダードだが、サービスの内容が今の単なる標準サーバの提供以上に濃くなるのか、そこらはまだ明らかでない。

Linodeの既存のユーザは自分のダッシュボードからアップグレードできるが、その間、約20分のダウンタイムが生じる。ただし32ビットのカーネルを使っているユーザは、切り替えが2か月後になる。新規ユーザのサーバは、最初から新しいハードウェアの上で動く。

画像クレジット: Bob Mical, CC 2.0のライセンスによる

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Optimizelyが強力な6製品をリリース、人材育成に加えてiOS対応で”モバイル戦争”にも参入

4月17日(米国カリフォルニア時間)、世界中で6000社以上の顧客を抱える、ウェブサイトの最適化のためのA/Bテストツールの急成長企業であるOptimizelyが強力な6つの製品をリリースした。新製品には、iOSへの対応や、コミュニティと人材育成のためのプラットフォームである「Optiverse」に加えて、A/BテストツールをAPIとして解放したことで、例えば、Bluekaiと連携したデータに基づいたオーディエンス・ターゲティングも可能になった。さらに、刷新されてシンプルになったテスト結果ページでは、ユーザーのプロファイルごとにA/Bテスト結果を詳細分析することが可能になった。

ウェブページのA/Bテストで経験があり資金力もあるOptimizelyのモバイル参入は、文字通り戦いの開始ということになるだろう。

サンフランシスコ市内にて開催中のOpticonに登壇した共同創業者でCEOのダン・シロカーによると、これまでの受動的なA/Bテスト環境に加えて、能動的に「データをアクションに変えていく」ためのアップデートであるとしており、モバイル戦争への参入のみならず、これまでの単純なテストツールに加えて、リアルタイムのもしくは取得済みの(ビッグ)データ活用という、”ホットな”と分野への参入も意味している。

具体的な6つのアップデートは、次の6つ:

Optimizely for iOS – 高速でスケーラブルなiOSアプリ向けのA/Bテスト環境。先日Optimizelyのオフィスを訪問した際に「Mobile War Room」と書かれた部屋があったのを覚えているけれど、試行錯誤の上、満を持してのモバイルA/Bテストへの参入ということになる。LeanPlumVesselAptimizeといった先行者がひしめくモバイル向けA/Bテスト市場において、ウェブページのA/Bテストで経験があり資金力もあるOptimizelyの参入は、文字通り宣戦布告ということだろう。

Optimizely Developer Platform- Optimizelyの一連の機能を利用可能なAPIを用いて、これまでのウェブサイト上のVisual Editor上でのテストに加えて、デベロッパーがコードを用いて製品に直接A/Bテストを埋め込むことができるようになった。例えば、今回発表されたインテグレーション・パートナーであるBlueKaiがExperiment APIを用いて実装したツールでは、Bluekaiが収集したデータを用いて、対象とするユーザ・セグメントごとにパーソナライズされた表示をするA/Bテストも可能になった。例えば、直前にクルマに関連したウェブサイトを訪問した人には、クルマに関連したコンテンツを表示し、コンバージョンを最大化するなどが可能になった。

Audiences – 刷新されてシンプルになったテスト結果ページでは、サイト訪問者であるオーディエンスの属性に応じてパーソナライズしたコンテンツを表示可能になり、ユーザーのプロファイル毎にテスト結果を詳細分析することが可能になった。例えば、自社のウェブサイト訪問者がどんな検索キーワードで流入したのかといった訪問者データやBluekaiのようなサードパーティの提供するデータ応じて、分析結果を分けたレポートを生成し、チーム内で共有するなどが簡単にできるようになった。

Optiverse – A/Bテストに応じた最適化を実行できる人材へのニーズが高まっていることに対して、A/Bテストに関して情報交換や意見交換が可能な「コミュニティ」、Optimizelyの利用方法についての知識ベースを提供しサポートのチケットの投稿も可能な「Support」、さらに、人材育成のための学習コンテンツを集約した「Academy」から構成されている。Danによれば、「かつて”Optimizelyの運用経験が10年以上”という求人を観たことあるけれど、それを観た頃はまだ創業2年目だったけれど、これからは、10年の経験のあるような人を育てたり見つけたりすることがしやすくなる」とのことだ。

Customer Certification- これも人材不足を解決するためのものであり、OptimizelyのOptimizelyのプラットフォームへの理解度、デベロッパーとしての開発能力、テストに基づいた戦略立案能力についてのサーティフィケートを証明することができる。人材育成のみならず、採用の歳にも、一つの強力な指標を提供してくれることになりそうだ。

サンフランシスコ市内にて開催中のOpticonに登壇した共同創業者でPresidentのピート・クーメン氏。

OptiConにて、午後に行われた“テスト文化をどう作るか”というセッションでは、Brooks BellでCMOを勤めるグレゴリー・ヌグ氏が「経営陣の理解とスポンサー(予算化)が、組織内にテストに基づいたカルチャーを作るためには最も重要だ」という話がでた一方で、GoogleでProduct Marketing Managerを勤めるクリスタ・セイデン氏が「ツールと人材も重要であり、特にチーム内にテストについて理解し、を実行できる人材の存在も不可欠だ」と語った。

これは、余談だが、テストに基づいたイテレーション(繰り返しの改善)を推奨する『リーンスタートアップ』(日経BP)は良書であり、世界的に企業が成長していくための強力な手法を提唱したものの、概念と事例の紹介に終始し、書籍からだけではリーンスタートアップを自社で再現し、具体的に実践するのが難しいと、僕は個人的に感じていた。けれど、「Lean UX」という視点でリーンスタートアップの普及に大きく貢献しているジャニス・フレイザー氏によれば、「エリックは、検証に基づく組織カルチャーと作るには、マネジメント層の理解とサポートが不可欠との意図から、あえて具体的なマニュアル形式にせずに、概念と強力な事例の紹介に終始する書籍にした」とのことだ。「その結果、リーンスタートアップは、世界的にスタートアップ、大企業、政府機関等を巻き込んだ大きなムーブメントになり、LUXrでUX指向でリーンスタートアップを実践する方法を教えたり、リーンアナリティクスのような具体的な指南書が後に続いている」とのことだ。Optimizelyも、リーンスタートアップと同じように、A/Bテストをより多くの組織に文化的にも人材的にも根付かせていけるか、GrwothHacker.jpも運営する僕としては個人的に期待している。


次のChromebookは、持ち主のスマホが近づくと自動的にアンロックされるかもしれない

パスワードは本当に頭に来る。将来はパソコンにログインしなくてよくなるかもしれないが、Chromebookはそんな機能を標準塔載する最初のパソコンになるかもしれない。Android PoliceがChrome OSデベロッパープレビューの中にヒントを見つけた(via 9to5Google)。最新ビルドに入っていたコードが、自分のアカウントに登録しておいたAndroid端末が近くに来ると、Chromebookがアンロックされる仕掛けを示唆している。

この「Easy Unlock」なる機能には、グラフィックベースのわかりやすい説明画面まで用意されているが、実際の機能はまだ提供されていないので、たとえあなたが最先端のデベロッパーでも、自分用にビルドして新機能を試すことはできないだろう。それでも、これがGoogleの単なる思いつきでないことはわかる。

Googleは、パスワードの代わりに物理的認証を使うことをかなり前から考えており、昨年1月にはパソコンのUSBポートで使う暗号カードの開発に取り組んでいることを本誌が報じた。この種の認証には特殊な専用ハードウェアよりもスマートフォンの方が手軽なのは明らかであり、さらにGoogleは、本物の人間かどうかを検出する自社製のCAPTCHAソフトウェアを騙す方法も見つけていることから、ハードウェアによる解決には、今後ログインだけに留まらない応用の可能性がある。

これがChrome OSの一般向けリリースに実装される可能性は十分にあるが、次のChromebookが出てくるのはまだ数ヵ月先になるだろう。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


ついにメディア王ルパート・マードックまでOculus Riftを体験

メディアの大物がラッパーといっしょに写真に収まるという流行の次は、メディアの大物がOculus Riftを着けて写真に収まるというものになるかもしれない。メディアの大物中の大物、かつTwitterのサポーターであるルパート・マードックがこの流行に先鞭をつけた。

News Corpの会長にしてFoxのCEOの最新の動静を伝えるTumblrのページ、Murdoch Hereの記事によれば、マードックは昨日(米国時間4/16)、News Corpの最高技術責任者のPaul Cheesbrough、ニューヨーク市の前教育長、Joel Klein、それにFoxでのマードックの右腕、Natalie Ravitzと共にニューヨークのCGスタジオ、Framestoreを訪問した。

Murdoch Hereにはご覧のように83歳のメディア王がOculus Riftヘッドセットを着けて“Game of ThronesのVRゲームを体験している驚くべき写真が掲載されている。

ご老体も進歩したものだ。4年前にマードックはデジタル・テクノロジーのカンファレンスに原稿の紙束を手にして登壇したものだったが。

 

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Facebook、リアルタイムで位置情報を公開して友達と交流できるNearby Friends機能をスタート―利用はオプトイン

今日(米国時間4/17)、Facebookは新しいオプトンイン機能、Nearby Friendsの提供を開始した。これは友だちがどのくらい離れたところにいるかをリスト形式でリアルタイムに表示する機能だ。そう聞けばすぐにプライバシー上の懸念が思い浮かぶかもしれないが、Nearby Friendsは友だちとオンライン上ではなく実際に会って交流する時間を増やす効果がありそうだ。この機能はiOS版Android版ともにここ数週間かけてまずアメリカで公開される。

Nearby Friendsを開発したのはFacebookが2012年に買収した位置情報共有サービス、GlanceeのAndrea Vaccariのグループだ。このアプリは近くにいる友だちのリストを表示すると同時に、近くに友だちがいることを通知してくれる。またその友だちが正確な位置の情報を公開している場合は、地図上でどこにいるか表示させることができる。

Nearby FriendsはFacebookほど巨大なユーザーベースを持っていないFoursquareやGoogle Latitude〔の機能を受け継いだGoogle+〕などのライバルにとって脅威となるかもしれない。

プライバシーについては、Nearby Friendsはオプトインなので、興味がなければそのまま無視していればよい。また利用ができるのは18歳以上のユーザーに限られる。また情報共有は相互的モデルを採用している。つまり、ともにこの機能を有効にしているユーザー同士でしか情報は共有されない。また正確な位置情報を知ることができるのはその相手が明示的に位置を公開している場合に限られる。

特定の友だち、ないしグループを指定して位置情報を公開することができるが、多くのユーザーは特に指定せず友だち全員に公開してしまうだろう。それと位置情報の公開をいったんオンにするとオフにすることを忘れがちだ。これによって思わぬ形で位置情報が共有されないよう注意する必要はある。

Nearby Friendsの仕組み

Nearby Friendsアプリが利用できるようになると、Facebookの設定メニューのアプリ・セクションの「もっと見る」に表示される。ユーザーはここからオプトインし、共有範囲を友だち全員、あるいは特定の友だち、グループに限定するか選択できる。

オプトインしてアプリを有効にすると、Nearby Friendsのリストが表示される。リストは0.5マイル(800m)以下、 0.7マイル(1.1km)以下、1.8(3km)マイル以下という距離別の3グループに分けられ、同じくNearby Friends機能を利用している友だちが表示される。リストにはその位置情報が確認された最近の時刻と、大都市の場合、地区名も表示される。

リストに表示された友だちの名前の横の矢印アイコンをタップすると、自分の正確な位置をその相手に送信できる。また位置共有を終了させる時間も指定できる(一時間、数時間、明日まで、手動で停止するまで、など)。また最大40文字までのメッセージを送信することが可能だ。

FacebookのNearby Friendsが他の位置情報サービスと大きく異るのは、位置そのものの共有というより、友だちとの距離を中心にしていることだ。われわれにとって重要なのは友だちが地図上のどの位置にいるかよりも、むしろ自分のいる場所に対してどのくらい近くにいるかだ。誰か友だちがすぐ近くにいると分かれば、矢印アイコンをタップして会いたいという意思表示をするという仕組みだ。無制限に位置情報公開するのは、具合の悪いときに友だちが会いに来るかもしれない。Nearby Friendsの場合は、会いたい側が自分の位置を先に相手に伝える仕組みなので、そのような問題は起こりにくくなっている。

下はNearby Friendsの仕組みを紹介するFacebookのビデオだ。

ユーザーがNearby Friends機能を使う場面は、たとえば、公園や観光地、コンサートなどだろう。また時間が空いたのでお茶を付き合ってくれる相手はいないかと探す場合もあるだろう。馴染みのない町を訪問したとき、現地のFacebook友だちを探すということもあるかもしれない。旅行中など家族同士で正確な位置情報を共有する機能を常にオンにしておき、お互いの動静が常に分かるようにしておくという使い方もあるかもしれない。空港で飛行機から降りた時、近くに友だちがいるか探してタクシーの相乗りをもちかけるなどというニッチな利用法もあるかもしれない。

広告への利用はあるか?

現在Facebookでは、Nearby Friendsをターゲット広告に利用する考えはないとしている。しかし町で近くのレストランやバーゲンセール開催のお知らせがニュースフィードに表示されたら便利だろう。そういう形の広告であれば、ユーザーにも広告主にもきわめて有用かつ効果的だということは否定できない。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


指をさせば文字を読み上げてくれるMITメディアラボのFingerReader

(本稿の執筆はEvan Fleischer)

MITのメディアラボにて、Roy ShilkrotやJochen Huberらが「FingerReader」の研究を行っている。これを指輪のように指につけておくと、搭載されているカメラで印刷された文字を認識して、合成音声で読み上げてくれるものだ。オープンソースのソフトウェアに改造を加えて機能を実現している。

上のビデオでもわかるように、FingerReaderの音声は、機械的でやや聞き取りにくいものとなっている。あまり口を動かさずにもごもごと話しているような感じだ。もちろん開発者もこの点を十分認識していて、他の機能も含めてさらなる改良を行っているところだ。プラスチシン素材で作られている現在のFingerReader自体もまだまだ試験段階のものなのだ。現在のところでは重さは普通の指輪程度となっている。この指輪を付けた指で読みたいテキストを指すと、リングに搭載された小さなカメラが文字を認識して読み上げてくれる。

薬の入った小さな瓶や、雑誌などに掲載される野球の成績データほどに文字が小さくなると、さすがに読み取りはできない。しかし12ポイント程度の文字であれば、コンピュータ上のものでも認識して音声化してくれる。文字の書いてある部分から指が外れてしまえば、それを通知してもくれる。文字が書いてあるところに戻れば、再度、読み上げ作業が始まる。ここまでの説明を読んで「Reading Pen」を思い出した人もいることだろう。HuberおよびShilkrotは、リアルタイムのフィードバックが行える点でReading Penより優れるものだとしている。FingerReaderでは「行」を読み取りの対象としており、この点でも「単語」を読み取るReading Penとは異なるものだと主張している。

ShilkrotとPh.Dの学生にインタビューしたところ、FingerReaderは視覚障害を持つ人のみを対象としたものではないと述べていた。万人向けのデバイスとして進化させていく予定で、たとえば翻訳機能を持たせるというような方向性を考えているのだそうだ。視覚障害者専用のものでないというのは、障害を持つ人の心理的障壁を低める効果もあるのだとのこと。ちなみにイギリスの王立盲人協会(Royal National Institute of the Blind)が行った2011年の調査によれば、大活字版や音読版ないし点字版が用意されている書籍は、電子版も含めて全体の7%に過ぎないのだとのこと。大活字版を有効に活用できるデバイスが登場してくれば、これまでは大活字版などを考えたこともなかったような書籍も前向きに検討されるようになるかもしれない。

先にも記したように、FingerReaderは、直ちに市場に出てくるというものでもない。Shilkrotは、コスト面でもまだまだ実用には遠いのだと述べる。今のところは最終的にどの程度の価格で出てくることになるのか予想もできない段階ではある。製品はまだまだ発展の余地を多く残しており、さらなる小型化や、スタンドアロンのデバイスとしての進化も、またPCやスマートフォンとの連携を深める方向でもも、可能性が探られているところだ。

Video credit: FingerReader – Wearable Text-Reading Device from Fluid Interfaces on Vimeo.

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(翻訳:Maeda, H


撮影用無人機など奇抜な写真用品専門のPhotojojoがレンタルも開始

Photojojoは最初は写真ファンのためのニューズレターで、お互いが最新の技(わざ)や裏技(うらわざ)をシェアする場だった。しかし同社はその後徐々に、写真マニアのためのオンラインストアへと変身し、珍しくて、とっても便利な、いや、便利そうな、写真グッズを売るようになった。

今回同社は、カメラとガジェットのレンタルというサービスを開始したのだが、そのやり方も、目新しい。

LensRentalsやBorrowLensesなどのサイトは、自分では買えないような高価なレンズを簡単に使わせてくれるのだが、Photojojoはふつうのカメラボディやレンズなどではなく、ありとあらゆるクレージーな装具を貸してくれるのだ。

同社が今レンタルを予定しているものの数例:

  • 写真撮影用無人機
  • 超高速カメラ、たとえば毎秒18000フレームでお値段6000ドルのEdgertronic
  • ビンテージのポラロイドカメラ, 希少品のフィルムつき
  • カスタム製のフォトブース, GIFへのエキスポートなどができる
  • 時間差カメラ
  • 3Dカメラ
  • 大判カメラ
  • Kickstarterの珍しい写真関連プロジェクト
  • Google Glassのヘッドセット
  • ライフログ用カメラ

“おもしろそうだな、今度の週末に遊んでみたいな”、と思っても、自分で買って常備する気のないものなら、ここで貸してもらえる。

Photojojoは、各製品のスペックなどよりも、それらで何ができるか、を訴求しようとしている。たとえば、無人機はどんな使い方をするとおもしろいか。それにそそられた人に、貸し出すのだ。何を借りても、何ができるかの指導書がついてくる。もちろん、本体以外に必要な材料も明記されている。

“でも、こんな高価なものが、配送中に壊れたり紛失したらどうするの?”、とあなたは心配するかもしれない。

良い質問だが、今のところそれはない。5月15日の‘開店’以降、借りたい人は当面、サンフランシスコのPhotjojoのお店で品物を受け取る。無人機などは、1時間の教習(個人教授)を受けないと貸してもらえない。そのほかのもの、フィルムつきのオールドポラロイドなどは、もうすぐ発送も承る予定だ。

料金表はまだないが、もちろんレンタル料は品物によって異なる。ビンテージカメラなら一日10~20ドル、高価な無人機なら一日100ドルぐらいだ。

レンタルサービスの会員登録は、今日から(米国時間4/16)受け付けている。サービスの開始は、5月15日だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


元Appleの人気エヴァンジェリストGuy KawasakiがクラウドソースのデザインSaaS Canvaに参加

90年代後半のAppleのエヴァンジェリストGuy KawasakiがオーストラリアのクラウドソーシングのデザインサービスCanvaに加わり、ほとんど20年ぶりに彼の‘本業’に復帰することになった。これまで彼は、起業家たちにコンサルしたり、TruemorsやAlltop(2008年)といったサイトを作ったりしていた。

Kawasakiは声明文の中で、こう述べている: “Macintoshはコンピュータを民主化し、Googleは情報を民主化し、そしてeBayは商業を民主化した。これらと同じ意味で、Canvaはデザインを民主化する。ひとつの大きな分野を民主化できるチャンスはめったにあるものではないので、Canvaで仕事ができるという機会を逃(のが)したくなかった”。

Guyは、Canvaのグローバル化を助ける、と同社は言っている。今Canvaには、毎週10万の新しいデザインが、33万あまりのユーザから寄せられている、という。

2012年に創業したCanvaは昨年、Matrix PartnersやInterWest Partners、500 Startups、それにGoogle MapsのファウンダLars RassmusenやCharles River VenturesのBill Tai、YahooのCFO Ken Goldmanなどのエンジェルたちから300万ドルのシード資金を獲得した。そのとき、このオンライングラフィックデザインサービスはユーザ数32万、寄せられたデザインは100万を超えていた。

本誌TechCrunchのSarah Perezの昨年の記事にもあるように、Canvaは人びとがデザインを作りたい、デザインでコラボレーションしたいと思ったときにデフォルトで利用するツールでありたい、という。そのために使いやすいドラッグ&ドロップのインタフェイスと、100万を超える素材(写真、グラフィクス、フォントなど)を提供している。

CanvaのCEO Melanie Perkinsはこう語る: “Canvaのユーザたちは7か月で150万あまりのデザインを作った。CanvaのChief EvangelistとしてGuyを迎えることはとても嬉しい。彼のような立派な人物がチームに加わってくれたことは、Canvaのビジョンが社会的に高く評価され認められたことの証(あかし)でもあるので、そのこともすばらしい”。

Canvaは、今成長株の、デザインをSaaSで提供するという業態に属する。この畑の大物はもちろん、AdobeのCreative Cloudだが、Canvaもまた、クリエイティブの世界に大きな変化をもたらそうとしている。

写真: Flickr/Ted Murphy; CC by 2.0のライセンスによる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


有効と答えた人はたったの13%!?リンク否認ツールに関するアンケート調査

検索エンジン関連のニュースやフォーラムの注目スレッドなどの記事を、ほぼ毎日配信しているSearch Engine Roundtable。ファウンダーのBarry Schwartz氏から記事掲載の許可をいただきましたので、今後もSEO Japanで紹介させていただきます。

記念すべき第一回目の記事は、リンク否認ツールの効果についてのアンケート調査です。ペナルティ解除のために不可欠なこのツール。実際の効果はどの程度あるとWebマスターは感じているのでしょうか???– SEO Japan

「Googleの否認ツールは有効か、それとも有効ではないか?」昨年、我々は否認ツールに関するアンケートを行い、上記の質問を投げかけた。

御存知の通り、2012年の10月にGoogleはリンクの否認ツールを公開した。それ以降、WebマスターとSEO担当者はこぞってこのツールに夢中になり、常に使用し続けてきた。

しかし、否認ツールは有効に作用しているのだろうか?否認ツールを使うことで、検索結果のランキングの上昇や、ペナルティの解除というような結果を得ることができているのか?もちろん、事実として、否認ツールがペナルティ解除に役立っていることは知っている。しかし、常にランキングの上昇にも貢献しているのだろうか?毎回というわけではない。

我々が行ったアンケートに対し、670人以上の回答を得ることができたが、有効だと答えた人数は全体の13%に過ぎなかった。37%の回答が、「有効であるかどうかわからない」であり、50%の回答が、「全く影響がないこと」に自信を持っているようだ。

以下にグラフを掲載する。

否認ツールの有効性に関するアンケートの調査結果グラフ

*免責事項:こちらの結果に対する結論を出す前に、以前私が投稿した、こちらの記事を参照して欲しい。

今件についてのディスカッションはBlack Hat Worldのフォーラムで引き続き行われている。

*注:本日私は休暇を取っており、今記事は事前にアップされるように設定をしていたものだ。そのため、コメントに対する返信などが遅れると思うが、先にお詫びを申し上げておきたいと思う。


この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Only 13% Claim Google’s Disavow Tool Worked For Them」を翻訳した内容です。
低品質なサイトからのリンクがランキングの下降やペナルティの原因となり得ることは周知の事実です。故意にしろ、無意識にしろ、こうしたリンクへの否認リクエストは確実に処理して欲しいところですね。皆様の中にも否認ツールを使用した方がいらっしゃると思いますが、今回のアンケート結果と比べ、自身の効果はいかほどだったでしょうか???– SEO Japan [G+]

Samsung、柔軟な姿勢でAndroid、Tizen、Android Wearなどのバランスを模索中

Reutersの記事によれば、Samsungは年内に、Tizenを採用したスマートフォンをリリースする予定となっている。また、Androidベースのスマートウォッチもリリースするのだそうだ。方針が定まっていないようだと評価すべきなのだろうか。

Samsungは現在、スマートフォンはAndroid(およびWindows Phone)ベースのもののみをリリースしており、最新のスマートウォッチはTizenベースとなっている。この既存路線も逆を行うというのが、Reuterの伝える話だ。

この話が真実であるとして、これはSamsungの混乱ぶりを示すものではなく、市場動向を意識した柔軟性と評価すべきなのだろう。Googleが発表したAndroid Wearは、かつてSamsungがスマートウォッチに採用したAndroidと比べて大幅な進化が見られるはずのものだ。このAndroid Wearの魅力を無視してTizen版のみを作り続けることは、Samsungにとって大きなリスクとなりかねない。

Tizenを搭載するスマートフォンについては、かねてから噂にはなっていた。しかし2014年の現在、Samsungはスマートフォン市場において大きなシェアを獲得しており、このタイミングでこそ新たなチャレンジが行えるとも考えているのだろう。TizenのスマートフォンがAndroid機のシェアを上回るとは考えにくいが、自らの企業体力などを見つめながら、選択肢を増やしておくことはリスク管理の面でも重要なことだ。Android搭載スマートフォンのライセンス費用の問題もある中、Tizenにも意識をおいておくのは良い考えだろう。Tizen搭載のスマートフォンを戦略的な価格で売り出すことができれば、新興エリアにおいて強力な武器となる可能性もある。

いずれにせよSamsungは、消費者向けエレクトロニクス製品を扱う以上、常に各所に目を配り動き続けることが重要であると認識しているわけだ。

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(翻訳:Maeda, H


オンライン出会いサイトのZooskが1億ドルのIPOを申請。2013年の売上は1.78億ドル、損失260万ドル

オンライン出会いサイトのZooskがつい先ほどS-1申請書類を提出し、IPOで1億ドルの調達を計画していることを発表した。同社は、世界中のデート希望者が相手を探すためのウェブサイトおよびアプリを提供しており、2013年の売上は1.78億ドル、損失260万ドルだった。

Zooskはビッグデータおよびちょっとしたアルゴリズム推奨技術を用いて、ユーザーがパートナーを探す手伝いをしている。同社は「独自のBehavioral Matchmaking[行動に基づく仲介]エンジン」を使って、メンバーのクリック、メッセージング、その他の行動から、より良いマッチングを生みだす。データが多ければ多いほど良い相手が見つかる、という発想。

申請書類の中でZooskは、同社のグローバルビジネスの詳細を明らかにしており、2013年末時点の世界80ヵ国にわたるメンバー数は2600万人、有償利用者は65万人だった。1年前はメンバー数1800万人、有償利用者48万3000人だった。

サービスはウェブから始まったが、モバイルユーザーの取り込みにも成功し、現在Apple App Storeのデートアプリ売上ナンバー1で、全アプリの売上トップ25にも入っている。

これと併行して有料購読者数も増え、2012年から2013年にかけて、売上は1.091億ドルから1.782億ドルへと63%増加した。純損失も著しく減少し、同じ期間に2070万ドルから260万ドルへと減らした。

購読料は2013年売上のうち1.538億ドルを占めているが、バーチャール通貨ビジネスも急速に伸びており、2012年の540万ドルから、2430万ドルへと増えている。

BofA Merrill Lynch、Citigroup、およびRBC Capital Marketsの3社が共同でIPOの主幹事会社を務め、Oppenheimer & Co. および William Blairの両社が副幹事となる。

Zooskは、2007年の創業以来6000万ドルを調達してきた。投資家は、Crosslink Capital、Keating Capital、Canaan Partners、Bessemer Ventures、ATA Ventures、Jeff Epstein、Plug & Play Ventures、Amidzad Partnersら。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Googleの環境感知プロジェクトTangoのプロトタイプデバイスを分解してみた

GoogleのProject Tango用スマートフォンのプロトタイプは、カメラを4つ搭載して自分のまわりの環境をぐるっと眺め、そして3Dの奥行き感知情報を記録し利用する。要するにそれは大量のカメラとセンサを、クァドコアのプロセッサと2GBのRAMを載せたかなりハイエンドなAndroidスマートフォンに詰め込んで、大量の環境データをパクつく、というしろものだ。iFixitが例によってこれを分解し、中身を見せてくれたが、この市販品ではないハードウェアには、たしかにおもしろい臓器がいくつかあるようだ。

USBポートは一つではなく三つある。mini USBとmicroUSBとUSB 3.0だ。そしてこのデブのおちびさんには3000mAhのバッテリーと5インチのディスプレイがある。しかし、いちばんの見ものはカメラだ。フロントカメラは視野角120度で、人間の目に近い。そして4メガピクセルのメインカメラには、3D奥行き感知用の赤外線センサがある。

魚眼レンズカメラは180度の視界を撮り、B&Wカメラは動きを追う。iFixitはこのデバイスの赤外線プロジェクターも動かしてみたが、自分のまわりの奥行きマップを構築する能力は、Kinectに似ている。

iFixitによると、これは消費者製品ではないにもかかわらず、消費者のための修理サービスがとてもしやすい構造になっている。同社がつけた修理適正の評価は9点から10点で、スマートフォンとしては最高の部類だ。結局それは、デベロッパやハードウェアマニアなどがいじりやすい設計にしている、ということだ。Araが実際に製品化されるまで一般消費者は、完全に閉じたシステムを一方的にあてがわれるしかないのだが。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Yahoo、共同ファウンダーのデビッド・ファイロらを取締役に

今日(米国時間4/16)、Yahooは3人の新たな取締役候補者を発表した。その中でももっとも興味深いのは誰あろう、Yahooの共同創業者、David Filoだ。

Filoと同時に候補者として挙げられたのは有力証券会社、Charles Schwab Corporationのファウンダー、会長のCharles Schwab、Walmartの元CEOのH. Lee Scott, Jr.だ。

CEOのMarissa Mayerが現在Yahooを検索とポータルの初心に立ち返らせようと努力していることを考えると、Filoの取締役任命は大いにうなずける。それに対してSchwabに対するMayerの推薦の辞は「豊富な知識経験」を挙げるなどやや漠然としている。ScottについてMayerは経営能力の高さを賞賛している。この提案は来る6月25日の定例株主総会で投票に付される。

候補者からのコメントを見ても、任命が承認されることに自信をもっているようだ。Yahooは今期好調な決算を報告している。投資家はYahooが大株主であるAlibabaの上場によってその株の価値がさらに上昇することを期待している。こうした追い風の状況であれば、Mayerが推薦する取締役が株主によって承認されるのは確実だろう。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Facebookは、あなたがどこへ「旅行中」かをシェアさせたがっている

旅先での意外な出会いは人を幸せにするものだが、Facebookはその喜びのポータルになりたがっている。そのために今週、行き先をシェアする「旅行中」["traveling to"] 機能を静かに公開した。今日(米国時間4/16)Facebookのページでこの機能が言及[*] されていたので、同社に問い合わせたところ、テストの結果 「旅行中」 は現在全ユーザーが利用可能になったと回答があった。これはわれわれにとって何が重要かという、価値あるデータをFacebookのもたらす大きな可能性を秘めている。
[* 訳注:現在日本のユーザーからは見ることができないようだ]

「旅行中」オプションは、ウェブ、モバイル共に、Facebookのステータス編集ボックスの「今していることを追加」ボタンの中にある。これを選ぶと、目的地を選ぶことができるが、出や帰着の日時は指定できない。すると「ボストンに向かっています」という文字が小さな飛行機アイコンと共に挿入される。目的地によっては独自の絵文字を持っているところもあり、ニューヨークなら自由の女神、ロサンゼルスならハリウッドという具合だ。

(注意:私は、安全のためにこの種の投稿を全体公開しないことをお薦めする。留守であることを告知することになるからだ。Facebookがそのことを警告すれば良いと思う)

「旅行中」オプションがなければ、殆どの人は「ニューヨークに行くので、誰か会えないかな?」などと書くことになるだろう。しかし、経験上そういう書き込みで人とつながることはまずない。実はユーザーが空港にチェックインすると、Facebookは行先を尋ねそれを投稿に表示することを薦めるのだが、この機能を知っている人は少ないので、空港にチェックインすることを大げさで恥かしく感じてしまう。TripItなどのサードパーティーアプリを使って、旅程をシェアする人もいる。

「旅行中」機能によって、これらのオプションはあまり使われなくなるだろう。そう、Pathはユーザーが新しい都市に着くと、自動投稿機能によってこれを自動的にやっていた。しかしFacebookは、誰が最初にやったかなど気にしないことを何度となく証明してきた。大規模にやりたいだけだ。

この機能で奇異に感じるのは、どこへ「旅行中」であるかをシェアすることによって、Facebookの動作が何も変わらないことをFacebookが認めていることだ。変わるべきだ。

違う町へ行った時は、Facebookも変わるべきだ。住んでいる場所ではなく、現地の友達や近くの店に関する話題がタイムラインに多く表示されれば、知り合いとも会いやすくなる。今は、一切そういうことが行われていない。

しかし、近いうちにやったとしても驚かない。ユーサーやビジネスモデルに対するFacebookの価値はすべて関連性に拠って立つ ― あなたが何を見たいかを知ることだ。旅行先を明示的に宣言することは、あなたにとって目的地発あるいは目的地に関するコンテンツがより重要であることを示す強力な信号だ。

まず、「旅行中」の投稿は、今いる町の親しい友達が見て自分がいなくなることを知り、目的地の近くに住む比較的仲の良い友達にあなたが行くことを知らせる必要がある。さらに、以前そこへ行ったことのある人が見て、見所を教えてもらうことも重要だ。そして、滞在先に住む友達からの記事か多く表示されるようになれば、楽しいことに参加できるチャンスが増えるだろう。

そして私にとって、どうせ見なくてはならないなら、旅行先の地元店の広告が増えた方がいい。殆どの人は何であれ広告を嫌うだろうが、私はむしろ、ニューヨークのベーグルショップの広告を現地にいる間に見て、食べてみられる方が、サンフランシスコの店の広告よりもいい(ついでに言えば、サンフランシスコのベーグルはジョークだ。誰かマンハッタンのを真空パックして送ってくれ、至急!)

Facebookに対するよくある不満は、実はわれわれを孤立させているということ。家でニュースフィードを読んでばかりで、友達に電話するでも会いに行くでもない。「旅行中」オプションは、われわれを〈つなぐ〉というFacebookのミッションを果たすのに役立つだろう。つまるところ人生は、ホテルの部屋に一人でいる時以外の方がずっと楽しい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google MapsのStreet Viewの画像認識アルゴリズムがCAPTCHAのほとんどを解読

Googleは今、厄介な問題を抱えている。同社が作った画像認識アルゴリズムはStreet Viewの画像から街区番号(番地など)を相当正確に読み取るので、ユーザにとってはたいへん便利だ。しかしこのアルゴリズムは、CAPTCHAの99%を解読してしまうのだ。ご存知のように、CAPTCHAはボット対策として、コンピュータには読めず、人間にしか読めない(はずの)ところにセキュリティ対策としての意味がある。

Googleのアルゴリズムは、Street Viewに写っている読みづらい街区番号(たとえば下図)を、90%の正答率で読む。そのことをGoogleは今日(米国時間4/16)公表した。GoogleのStreet ViewとreCAPTCHAのチームが発表した共同声明[PDF]によると、自然で不作為な写真の中にこの種のデータを認識することは、(ソフトウェア開発にとって)相当な難問だ。光も角度も焦点も多様で、真っ正面からきれいに撮れた写真はほとんどないからだ。でもGoogle Mapsの開発課題の一つとしては、街区番号を正確に読み取ることが重要だ。

画像認識の標準的な方法では、場所同定と分割と認識の三ステップが別々に行われるが、Googleはこれらのステップをすべて一体化して、”deep convolutional neural network“(DCNN) を用いる。DCNNは画像認識にとってとくに有効、とされているニューラルネットワークの方式だ。Googleが一般公開しているStreet View House Numbers(家屋番地)データセットを用いると、そのアルゴリズムの正答率は約96%になる。個々の文字のレベルでは97.84%の正答率だ。通常のStreet Viewの画像はもっと難しいから、90%の正答率にしかならない、とGoogleは説明している。

Googleによると、これまで世界中の1億近い街区番号の取り出しをこのアルゴリズムが可能にした。

Googleは、このアルゴリズムをテストするための独自のreCAPTCHAパズルを発表している。結果は、その相当難問のreCAPTCHAパズルに対して正答率は99.8%だった。CAPTCHAはコンピュータには読めないことを前提とするセキュリティ対策だから、この結果は驚きであるばかりでなく、人間の能力を超えているとも言えるだろう。ぼく自身も、CAPTCHAの解読能力はとても99.8%まではいかないだろう。

将来、DCNNのコードが誰でも簡単に入手利用できるようになれば、ブログのコメント欄をボットで荒らす連中が出てくるかもしれない。でもGoogleに言わせると、今のCAPTCHAは歪(ゆが)んだ文字を人間が単純に認識するだけでなく、特定のテキストを入力する、文字位置を指定するなど、より高度になりつつある。未来のCAPTCHAは、“人間とボットを区別できるための有効で多様な方法を用いるエンゲージメントのためのメディアに進化する”、とGoogleは言っている。

 

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))