心電図機能やストレスモニターを搭載した新型フィットネストラッカー「Fitbit Charge 5」発表

スマートウォッチの人気が高まった影響を少なからず受け、フィットネスバンドの市場シェアは間違いなく縮小している。しかし、それでも2021年第1四半期には全体で1310万個も売れた。これは軽視できない数字だ。人々は依然として、低価格と非侵襲性を理由に、腕時計以外のフィットネストラッカーを購入しているのだ。

米国時間8月25日朝、Google Keyword(グーグル・キーワード)ブログを通じて発表された「Fitbit Charge 5」は、カテゴリー間の境界線をさらに曖昧にしそうだ。このプレミアム・フィットネスバンドの最新バージョンには、カラータッチスクリーン、ECG(心電図)およびEDA(ストレス)センサーが追加されている。

こうしたスマートウォッチ並みの機能を搭載していることから、当然ながら価格も上がり、先代モデルより30ドル(約3300円)高い180ドル(約1万9800円)となった(日本における公式オンラインショップの価格は税込2万4990円)。これは2019年に発売されたスマートウォッチ「Fitbit Versa 2」と同価格帯であり「Versa 3」よりも50ドル(Versa 3は税込2万9900円なので5000円)安い程度。前述のように、境界線が曖昧になっているのだ。Fitbitは、100ドル(日本では税込9490円)で買える「Ace 3」をはじめ、多くの安価なトラッカーも提供しているが、超低価格帯の市場では競争できないことを、同社はよく理解している。

ECGモニターの追加は、これまで高価なスマートウォッチの領域であった機能を、フィットネスバンドにもたらした。心電図記録機能は、ユーザーと医師の両方から好評を得ており、医師は心筋梗塞などの状態を日々モニターするためにこの機能を推奨している(ただし、現時点で日本は利用可能予定地域に入っていない)。さらにFitbit Charge 5には、心拍数モニターや24時間使用可能なバッテリーも搭載されている(ただし、フルカラーAMOLEDタッチスクリーンの常時点灯オプションを選択すると、間違いなくその時間は短くなる)。

Fitbit Charge 5(画像クレジット:Fitbit)

Fitbitが2020年秋に「Fitbit Sense(フィットビット・センス)」で初めて採用したEDA(皮膚電気活動)モニタリングは、指の汗腺から装着者のストレスレベルを検出するように設計されているものだ。これはFitbitアプリで利用できる「ストレス管理スコア」と連携し「毎朝、精神的にチャレンジする準備ができているのか、それとも休養が必要なのかを知ることができます」と説明されている。過去1年間の自分のストレス数値を見ることができると思うと、ストレス数値がさらに上昇しそうだが。

これらの情報はすべて、睡眠や標準的なフィットネスも含むワンストップショップのように設定されたHealth Metric(健康指標)ダッシュボードに表示される。また、Fitbit Chargeは「Ten Percent Happier」や「Calm」といったサードパーティ製の瞑想アプリとの統合も可能だ。後者に関しては、この大人気瞑想アプリのコンテンツをFitbit Premiumメンバーに提供するという新たなパートナーシップも発表された。

また、Premiumメンバーは「Daily Readiness Score(今日のエナジースコア)」という新機能も利用できるようになる。Fitbitは次のように説明している。

近日中にPremiumメンバーに向けてサービス開始が予定されている「今日のエナジースコア」は、最近の活動、睡眠、心拍変動など、Fitbitデバイスを介して身体から得られる情報を使用して、身体的に追い込む準備ができているかどうか、つまりワークアウトに適した状態にあるか、それとも回復を優先すべきかを評価するのに役立ちます。Fitbitデバイスを毎日(寝ている間も含めて)装着することによって、毎朝、パーソナライズされたスコアと、そのスコアに影響を与えた要因に関する詳細を受け取ることができます。推奨される活動レベルの提案や、自分の身体に最適な判断を下すために役立つPremium専用コンテンツも提供され、ワークアウトをより効率的に行うことができます。

さらに、Fitbitの新しいブランドアンバサダーの写真も公開されている。見覚えがある人物だ。

画像クレジット:Fitbit

Charge 5は、Fitbitが正式にGoogle(グーグル)の傘下に入ってから初めてのメジャーリリースだが、まだ大きな変化は見られない(ただしFitbit CEOのJames Park[ジェームズ・パーク]氏の肩書は、正式に「VP, GM & Co-founder」となっている)。次世代のスマートウォッチが発表される際には、より大きな変化があることを期待したい。

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画像クレジット:Fitbit

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(文:Brian Heater、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

累計受講回数200万回超のヨガ・フィットネスのライブレッスン「SOELU」が6.5億円調達、秋頃に初のオリジナル商品を予定

累計受講回数200万回超のヨガ・フィットネスのライブレッスン「SOELU」が6.5億円調達、秋頃に初のオリジナル商品を予定

ヨガやトレーニングをオンラインのライブレッスン「SOELU」(ソエル)を提供するSOELUは8月25日、第三者割当増資として6億5000万円の資金調達を実施したことを発表した。引受先は、DG Daiwa Venturesをリードインベスターに、GMO VenturePartners、HIRAC FUND、ベンチャーユナイテッドなどの合計10社となっている。この調達により、累計資金調達額は15億円になった。

2014年4月に設立し、2018年からはスマートフォンでヨガやトレーニングの双方向ライブレッスンが受けられるようになったSOELUは、2021年の7月、累計受講回数が200万回を突破した。2020年には、コロナ禍の影響で自宅で運動をする人が増え、会員数は7倍に増加している。

今回の資金調達は、「さらにSOELUを知っていただく機会や、お家で満足のいくフィットネス体験の実現」のためだとのこと。具体的には、「多くの人が無理なく運動を続けられる習慣付けをサポートするプロダクト」になるよう「インタラクティブなフィットネス体験作りやマーケティング、採用への投資」としている。同時に、食事や睡眠をはじめ運動以外の健康領域へのアプローチも強化する。2021年秋頃には初のSOELUブランド商品、プロテインの販売を予定しているという。

SOELUは、朝5時から深夜0時まで、15分から60分間のライブレッスンを、毎日200クラスを開講しており、月間6000本近く提供しているという。その他にいつでも利用できるビデオレッスンもあるそうだ。ヨガ、トレーニング、ダンスサイズ、ピラティス、マタニティ、ストレッチなど、300人の専門インストラクターが150種類以上のプログラムを用意している。受講者の姿はインストラクターにしか見えないシステムを採用しており、プライバシーが守られている環境で受講できる。

リコール騒動後、Pelotonが安全性を強化したトレッドミル「Tread」を来週(再)発売へ

コネクテッドフィットネスが大ブレイクしたこの1年、Peloton(ペロトン)は、同社のトレッドミル2機種「Tread+」と「Tread」が米国消費者製品安全委員会(CPSC)の監視下に置かれたことで大きくつまずいた。最終的に両者は協力して12万5000台のTread+を自主回収し、カナダを中心に限定的に先行発売されていた廉価モデルのTreadsについては、オンサイト修理サービスを提供することで合意した。

同社は米国時間8月24日、Treadの本格的な発売(または再発売)を発表し、8月30日に米国、カナダ、英国で2495米ドル(約27万3700円、 3295カナダドル / 2295英ポンド)で販売開始する予定だ。また、ドイツでは今秋、2495ユーロ(約32万1800円)で発売される予定とのこと。リコール後に発表されたTreadのプレスリリースには「安全」という言葉が8回以上も記述されており、今回の大きなテーマであることがわかる。

新型Treadは、新しいワークアウトをアンロックするために4桁の安全コードと物理的な安全キーを必要とし、それを引き抜くことですばやくワークアウト停止することができる。また、ユーザーはキーを取り外して持ち歩くことにより不正使用を防げる。Treadは、68×33×62インチ(173x84x157cm)とコンパクトで、50度傾く28.8インチのタッチスクリーンを搭載している。

画像クレジット:Peloton

​​Pelotonは「6歳の子どもが最近、トレッドミルの後部下に引き込まれて死亡した」という報告を受け当初は反論していたが、その後Tread+のリコールに同意した。さらにPelotonは、成人ユーザー、子ども、ペット、その他のものががトレッドミル後部下に引き込まれたという72件の報告を受けており、そのうち29件は、子どもが第2度から第3度の擦り傷、骨折、裂傷などの怪我をしたという報告だった。

一方のTreadでは、タッチスクリーンが外れて落下し、走行中にユーザーが怪我をする可能性があるという問題が発生した。Treadの初期バージョンを購入したユーザーは、タッチスクリーンの無料修理を受けることができる。初期の問題を回避するために、新しく販売されるユニットには変更が加えられる。

Tread+を所有しているユーザーは、2022年11月6日まで全額返金の対象になる。

画像クレジット:Peloton

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(文:Brian Heater、翻訳:Aya Nakazato)

フィットネスシェア「Nupp1」と「スポーツクラブNAS」が国内業界初の「従量課金制サブスク」サービス開始

フィットネスシェア「Nupp1」と「スポーツクラブNAS」が国内業界初の「従量課金制サブスク」サービス開始

Android版iOS版アプリに登録すると、好きなジムを好きなだけ利用できる従量課金フィットネスシェアリング「Nupp1」を運営するナップワンは8月17日、スポーツクラブNASと共同でフィットネス業界初の「従量課金制サブスクリプション」を実現したと発表。8月17日より、サブスクリプションの「60分プラス」をスポーツクラブNASの4店舗で利用できる。

これまでナップワンは、アプリで本人確認を完了させると、月額費用なしで、Nupp1システムを導入したフィットネス施設ならどこでも、好きなときに好きな時間だけ利用できるサービスを展開してきた。その中で、ユーザーからは月額で月に4〜5回程度利用したいという要望があったという。そこで、一般的なフィットネス施設が提供している月額で使い放題のプランと、Nupp1のプランとの中間的な料金体系となる「60分プラス」を開発した。

60分プラスは、従量課金制と、利用頻度が高い人向けの月額会員制(サブスクリプション)を組み合せ、「コロナ禍に短時間でジムを使いたい方」に適したシステムになっている。固定料金5500円(税込)を支払うことで、1カ月間(31日間)、指定施設を1日1回60分間まで利用できる(60分間を超えると1分単位の従量課金となる)。従来のフィットネスクラブでは、毎月の会費の他に施設利用料がかかるが、60プラスでは固定料金以外かからない。さらに入退会の手続きも、60分プラスではスマートフォンですべて完結できる。

「60分プラス」が導入される施設は以下の4つ。フィットネスシェア「Nupp1」と「スポーツクラブNAS」が国内業界初の「従量課金制サブスク」サービス開始

スポーツクラブNAS「60分プラス」導入施設

フィットネスジムのオーナーに対しては、毎日60分間までの利用と60分以降の1分課金のサブスクリプションの条件を変更すれば、より広いセグメントへのアプローチが可能になるとしている。

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カテゴリー:ヘルステック
タグ:サブスクリプション(用語)スポーツクラブNAS(企業・サービス)ナップワン(企業・サービス)フィットネス / エクササイズ / ワークアウト(用語)日本(国・地域)

虫を撃ったりゾンビから逃げるゲーム化されたローイングマシン「Aviron」が約4.9億円調達

コネクテッドフィットネス関連の資金調達が活発化する中、ローイングマシンにもブームが訪れているようだ。2021年4月にはErgattaが3000万ドル(約32億8000万円)の資金調達を発表し、7月にはCityRowがフィットネススタジオおよび家庭用マシンのために1200万ドル(約13億1000万円)の調達を発表、そして米国時間8月11日、Avironが450万ドル(約4億9000万円)の資金調達を発表した。業界にとって今は上げ潮のムーブメントといえるだろう。

今回のラウンドには、Samsung Next、Formic Ventures、GFC、Y Combinator(Yコンビネータ)が参加しており、75万ドル(約7900万円)のアーリーステージ資金調達に続くものだ。2021年1月にご紹介したように、トロントを拠点とするこのスタートアップは、(当然のことながら)パンデミックの多くの期間を、ジム機器からコネクテッドホームフィットネスへとピボットすることに費やした。サイクリングに代わる全身運動として、ランニングよりも膝に優しいローイングに注目する人が増える中、同社はゲーミフィケーションによって差別化を図ろうとしている。

画像クレジット:Aviron

創業者兼CEOのAndy Hoang(アンディ・ホアン)氏は、TechCrunchにこのように語る。「当社はゲーミフィケーションの面で、より一層の努力をしています。この点が、Peloton(ペロトン)やHydroとの最大の違いです。彼らはもっぱらインストラクターによる授業に特化していますが、我々は高強度のレースや、虫を撃ったりゾンビから逃げたりするフルアニメーションのゲームに特化しています」。

しかし2021年7月、Pelotonはゲーム面でより直接的に競争する計画を発表し、2021年後半から2022年前半に展開する予定だという。最初の製品は、Tron風のレースゲームだ。Pelotonは7月のリリースで「『Lanebreak』は、インストラクターによるクラスを補完してメンバーに新鮮な体験を提供し、ワークアウトに夢中になり、モチベーションを維持する方法を増やすために作られました」と書いている。Avironは、より深いものを加えようとしているという。

「Avironが他と違うのは、単にワークアウトの終わりに新しいグラフィックやアチーブメントを追加してフィットネス体験をゲーム化するのではないということです」とホアン氏はいう。「我々がやっているのは、フィットネス体験のゲーム化です。ゲームの楽しさやおもしろさは、チャラチャラした添えものではありません。キャラクターであり、ストーリーであり、新しいものを発見し、アンロックすることなのです」。

画像クレジット:Aviron

同社は、すでに人員の増強に着手している。前回の記事では、Avironのフルタイム従業員は10名だった。同社のスタッフは25名に増え、そのうち約半数がゲーム開発チームに所属している。

「当社は常に人材を探しています。コンテンツに重点を置き、マーケティングとブランディングのために適切な人材を採用しています」とホアン氏は付け加えた。「まったく新しいリブランディングを行っています」とも。

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カテゴリー:ヘルステック
タグ:Avironゲームアクティビティ資金調達エクササイズローイングゲーミフィケーション

画像クレジット:Aviron

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(文:Brian Heater、翻訳:Aya Nakazato)

マイク・タイソンやメイウェザーも支援、自宅でボクシングの練習ができるFightCamp

家でボクシングやキックボクシングの練習ができるインタラクティブなトレーニングシステム「FightCamp」が、9000万ドル(約10億円)の資金を調達した。その投資家たちのリストはとても長く、中には有名ボクサーの名前も多く見ることができる。

FightCampは、グローブに埋め込んだセンサーと、有料の訓練動画のセットだ。動画に従って練習していくと、パンチの回数やスピードとその上達が計測される。単純なすぎる表現をすると、それはパンチを鍛えるためのPelotonだ。

この資金調達ラウンドはNEAとConnect Venturesが仕切ったが、後者はNEAとハリウッドの芸能プロダクションCreative Artists Agencyの共同事業だ。他にSupercellのCEOであるIikka Paananen(イルッカ・パーナネン)氏やClassPassのCEOであるFritz Lanman(フリッツ・ランマン)氏、歌手のUsher(アッシャー)、そしてテレビのVikingsで武道を披露するKatheryn Winnick(キャサリン・ウィニック)氏らが投資をした。おっと、そしてもちろんMike Tyson(マイク・タイソン)やFloyd Mayweather(フロイド・メイウェザー)、格闘家のGeorges St-Pierre(ジョルジュ・サンピエール)、世界最強のパンチと言われるFrancis Ngannou(フランシス・ガヌー)ら、そのパンチで有名な人たちも数多く投資に参加している。

FightCampは今のところiOSのみだが、近くそれも変わるだろう。今回の資金調達を発表するプレスリリースで、国際展開と有料コンテンツの充実、そしてAndroidバージョンの提供を、現在計画中だと述べている。

画像クレジット:FightCamp

価格は、揃えるものによって439〜1349ドル(約4万8700〜14万9800円)までとなっている。ちなみに1219ドル(約13万5400円)なら、自力で立つパンチバッグ、その下のマット、ボクシング用グラブ、そしてその中に入れるパンチ計測用センサー「パンチトラッカー」を揃えることができる。すでにジムの器具をいろいろ揃えていて「パンチトラッカー」だけが必要なら439ドルだ。月額会費は39ドル(約4300円)。

FightCampは2016年に、パンチ力を調べるハードウェア「Hykso」でスタートした。しかし2018年に有料コンテンツに注力するようになり、FightCampを立ち上げたが、今ではすべてをこの名前の下にまとめたようだ。

同社は今回の投資の前にも800万ドル(約8億9000万円)を調達しているので、調達総額は9800万ドル(約108億8000万円)になるという。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:FightCampアプリ資金調達エクササイズ

画像クレジット:FightCamp

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(文:Greg Kumparak、翻訳:Hiroshi Iwatani)

千葉大研究グループが任天堂「リングフィット アドベンチャー」で慢性的な腰痛が改善と発表

千葉大研究グループが任天堂「リングフィット アドベンチャー」で慢性的な腰痛が改善と発表

Nintendo

千葉大学大学院医学研究院整形外科学の研究グループは6月7日、Nintendo Switchのリングフィット アドベンチャーが腰痛や臀部痛の軽減に役立つとする研究成果を発表しました。研究論文は米学術誌Games for Health Journalに掲載されたとのことです。

コロナ禍にあって、自宅での運動目的でフィットネス系ゲームの人気が高まっていますが、リングフィット アドベンチャーもその一つ。これを自宅で手軽にできる運動療法の手段として注目したのが、千葉大の研究です。

慢性腰痛症などは強い痛みを自覚する一方、病変などの原因を特定できないことが少なくありません。このため、内服や注射、リハビリなどの治療が行われるのですが、運動療法にも一定の効果が認められています。ただ、運動療法は継続するのが困難なケースも多く、手軽に実施できる新たな治療ツールが求められているとのこと。

そこで千葉大では、千葉大学医学部附属病院を受診した難治性腰痛の患者40名を対象に研究調査を実施。通常の内服治療に加えて、週1回40分間リングフィット アドベンチャーを実施する20名と、内服のみを行う20名のグループに分け、それぞれ腰痛や臀部痛、下肢の痺れ、痛みに対する自己効力感(痛みがあっても幸せな生活を実現できるという自信の強さに関する指標)などを比較しました。

その結果、リングフィット アドベンチャーを実施したグループでは、痛みの軽減や自己効力感について、実施前後で有意な差が認められたとのことです。

  1. 千葉大研究グループが任天堂「リングフィット アドベンチャー」で慢性的な腰痛が改善と発表

    千葉大学

この結果について、単に運動療法で筋肉関節の柔軟性や可動域・血流改善による痛みの改善だけではなく、自ら汗を流してキャラクターを操作し、ゲームをクリアしていくといった主体的な達成感により、自己効力感が高まり、痛みの軽減につながった可能性があるとしています。

もちろん、痛みがある場合は、自己判断せずに医療機関を受診すべきです。ただ、その上で運動療法として自宅で手軽に実施できるフィットネスゲームが利用できるなら、通院にかかる医療費も削減でき、患者にとっては大きなメリットとなりそうです。

(Source:千葉大学Engadget日本版より転載)

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タグ:ゲーム(用語)千葉大学(組織)任天堂 / Nintendo(企業)Nintendo Switch / ニンテンドースイッチ(製品・サービス)フィットネス / エクササイズ / ワークアウト(用語)リングフィット アドベンチャー(製品)日本(国・地域)

推しアイドルが生配信で一緒にエクササイズするアプリ「BAKOON!」のアンバサダーにマジカル・パンチラインが就任

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SBイノベンチャーは6月7日、アイドルの生配信を見ながら一緒にエクササイズできるアプリ「BAKOON!」(バコーン!、iOS版)のアンバサダーにアイドルグループ「マジカル・パンチライン」が就任したと発表した。

「BAKOON!」は、ジムに行くのは面倒だが、家でオンラインのフィットネスサービスを続けるのも難しいと感じている人たちのために、「おうちで楽しく運動を継続できる」仕組みを揃えたエクササイズアプリ。次の特徴がある。

  • エクササイズ動画はアイドルが生配信:アイドルの生配信が見られるだけでなく、他の参加者と時間を共有しながら運動できる。生配信は過去1週間分を視聴可能
  • モーションキャプチャー機能:インカメラで計測した運動量をもとにしたスコアが表示され、上位に入るとアイドルから表彰してもらえる。自分の映像は公開されないため、他人の目を気にせず利用できる
  • コミュニケーション機能:スタンプや身振りでリアクションを送信すると、アイドルが応えてくれることがある。また、ランダムに選ばれた参加者のアイコンや運動量が画面に表示される「バーチャルスタジオ」機能で、モチベーションを維持できる

エクササイズには、高負荷の運動と低負荷の運動を交互に繰り返すHIIT(高強度インターバル・トレーニング)方式を採用。「お腹重点バージョン」「下半身重点バージョン」「全身運動バージョン」など、日替わりメニューが用意されている。

マジカル・パンチラインの生配信は、週3日ほど行われる。初回登録後2週間の無料トライアルを提供中。また割引キャンペーン中は、月額2900円(税込)が月額500円(税込)で利用できる(キャンペーンは予告なく終了する場合がある)。現在はまだ事業検討中のベータ版サービスということで、「今後一定の基準を満たした場合」に正式サービスが提供される予定。

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タグ:SBイノベンチャー(企業)ゲーミフィケーション(用語)フィットネス / エクササイズ / ワークアウト(用語)日本(国・地域)

PelotonとEchelon両社のプロフィール写真メタデータはユーザーの位置情報を流出していた

セキュリティ研究者らによると、ホームエクササイズ大手のPeloton(ペロトン)とその最も近いライバルであるEchelon(エシュロン)は、ユーザーがアップロードしたプロフィール写真からメタデータを除去しておらず、場合によってはユーザーの実世界の位置データを流出していたという。

ほぼすべてのファイル、写真、ドキュメントにはメタデータが含まれている。メタデータとは、ファイルのサイズ、作成日、作成者など、ファイルそのものに関するデータだ。また、写真やビデオには、それらが撮影された場所が含まれていることがよくある。こうした位置データは、オンラインサービスが写真やビデオに「このレストランに行った」「このランドマークに行った」というタグを付けるのに役立つ。

だがこれらのオンラインサービス、特に人々のプロフィール写真を見ることができるソーシャルプラットフォームでは、ファイルのメタデータから位置データを削除するのが通例になっている。位置データはあなたがどこに住んで、どこで働き、どこに行って、誰と会っているか明らかにすることがあるので、他のユーザーがあなたの居場所を盗み見できないようにするためだ。

Pen Test Partnersのセキュリティ研究者Jan Masters(ヤン・マスターズ)氏は、Pelotonの漏洩したAPIの調査の一環として、このメタデータの漏洩を発見した。TechCrunchは、ニューヨークオフィスのGPS座標が入ったプロフィール写真をアップロードし、サーバー上にあるファイルのメタデータをチェックすることでバグを確認した。

関連記事:PelotonのAPIは脆弱で誰でもアカウントデータを取得できる、不正利用の有無は不明

このバグは、PelotonとEchelon両社に非公開で報告された。

Pelotonは2021年5月初めにAPIの問題を修正したが、メタデータのバグを修正し、既存のプロフィール写真から位置データを取り除くためには、さらに時間が必要だと述べていた。Pelotonの広報担当者は、これらのバグが先週修正されたことを確認した。Echelonは、5月初めにバグを修正した。(TechCrunchは両社がバグを修正し、古いプロフィール写真からメタデータが削除されたことを確認するまで報道を控えていた)。

関連記事:PelotonのライバルEchelonもAPI漏洩、誰でも会員アカウントデータを取得できる状態に

このバグがいつから存在していたのか、また誰かが悪意を持ってユーザーの個人情報をスクレイピングするために利用したかは不明だ。キャッシュされたものであれスクレイピングされたものであれ、位置データのコピーが存在すれば、自宅の住所や職場、その他のプライベートな場所が特定されてしまうユーザーにとって重大なプライバシーリスクとなる可能性がある。

Parler(パーラー)はユーザーがアップロードした写真からメタデータを削除しなかったため、アーキビストが同プラットフォームのAPIの弱点を突いて全コンテンツをダウンロードした際に、何百万人ものユーザーの位置データが流出したことで有名だ。また、最終的にはそこにたどり着いたものの、Slack(スラック)のようにメタデータの削除を採用するのが遅かった企業もある。

関連記事:Slackがアップロードされた画像のEXIF情報削除を開始

カテゴリー:セキュリティ
タグ:PelotonEchelonデータ漏洩位置情報エクササイズ個人情報

画像クレジット:Ezra Shaw / Getty Images

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(文:Zack Whittaker、翻訳:Aya Nakazato)

Pelotonのトレッドミル2種にリコール、初期対応の不備を謝罪

Peloton(ペロトン)は米国時間5月5日、家庭用トレッドミルシステムのトレッドミル2機種であるTread+とTreadを自主回収することに同意し、米国消費者製品安全委員会(CPSC)に協力すると発表した

同システムの製品を購入した人はPelotonに払い戻しを要求できる。同社はまた、米国でのこれらのモデルの販売と納入を停止することにも同意した。同社CEOのJohn Foley(ジョン・フォーリー)氏は2021年4月、CPSCの警告について「不正確でミスリーディング」だとし、警告を公にするというCPSCの決断に同社が「悩まされている」と話していた。5日のニュースでは、フォーリー氏の悔恨の表現がみられた。

「両プロダクトをリコールするという決断はPelotonの会員とその家族にとって正しいものでした。明確にしておきたいのですが、消費者製品安全委員会からのTread+リコール要求に対する初期対応でPelotonは過ちを犯しました。当社は最初からより生産的にCPSCに対応すべきでした。この点について、謝罪します。CPSCと緊密に連携を取ったことで、本日の発表には当社が会員にさらに安全を啓発することができるという認識が反映されています」。

自主回収は、フィットネス機器をめぐり今なおある安全上の懸念への対応だ。CPSCは幼い子どもが死亡したケースを含む計70件以上の事故を指摘した。CPSCによると「トレッドミルの後部下に6才の子どもが引き込まれて死亡した例が最近あった。加えて成人ユーザー、子ども、ペット、その他のものがトレッドミル後部下に引き込まれたという72件の報告がPelotonに寄せられ、そのうち29件が骨折や裂傷など子どもの重大な怪我だった」。

CPSCの会長代理Robert S. Adler(ロバート・S・アドラー)氏は「CPSCとPelotonがPelotonの製品Tread+とTreadからユーザーを守ることで合意に至り、うれしく思います。委員会が5月5月朝に投票で受け入れを決定した合意では、米国ですぐさまTread+とTreadの販売と納入を停止し、トレッドミル返品を望む消費者に購入代金を全額返金することをPelotonに求めています。CPSCとPelotonの合意は数週間にわたる密な話し合いの結果であり、Pelotonと消費者にとって最善の益となると私は確信しています」。

リコールは、米国の12万5000台のTread+(新しい低価格デバイスの登場時に名称が変わった古いシステム)と1050台のTreadモデル、そしてカナダの5400台が対象だ。Tread+リコール発表とともに発出された警告には「成人ユーザー、子ども、ペット、物体がトレッドミル後部下に引き込まれ、怪我したり死亡したりする危険があります」とある。一方、Treadの方には「トレッドミルのタッチスクリーンが分離して落ち、消費者が怪我をする恐れがあります」とある。

消費者は2022年11月6日まで返金を受けられる。それ以降は、Pelotonは額未定の部分払い戻しを行う。

同社が当初CPSCからの警告をはねつけたのは、部分的には家庭フィットネス機器は特に小さな子どもやペットがいる場合において安全上の懸念があることが長い間知られていた、という事実による。5月6日に開かれる決算会見でPelotonのスタンスについてさらに何か聞けそうだ。パンデミックによって2020年は同社にとってすばらしい年だったが、今回のニュースを受け、同社の株価は8%下げた。5月5日にはまた、同社プラットフォームの重大なセキュリティ上の懸念も明らかになった。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:Pelotonリコール米国消費者製品安全委員会(CPSC)フィットネス

画像クレジット:Peloton

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(文:Brian Heater、翻訳:Nariko Mizoguchi

フィットネスリングメーカーのOuraが約109.3億円を調達

フィットネスウェアラブルメーカーのOuraにとって、ここ数年は激動の時期だった。特に2020年、同社は大きな勢いを得た。2020年にコロナ禍でプロスポーツが突然の停止に追い込まれ、NBAやWNBA、UFC、NASCARなど多くの主要リーグが同社のリングを採用した。

OuraはUCSF(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)の協力で健康に関する研究にも力を入れ、UCSFはこのリングの体温モニタに関するピアレビューの研究を公開した。発熱が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の初期段階などの大きな問題を示唆する可能性があるため、特に体温モニタ機能は前述のリーグにとって大きな魅力となった。

米国時間5月4日、Ouraは1億ドル(約109億3000万円)のシリーズCを発表した。このラウンドを主導したのはThe Chernin GroupとElysian Park(ロサンゼルス・ドジャースの投資部門)で、Ouraのこれまでの調達金額の合計は1億4830万ドル(約196億900万円)となった。新たに投資したのはTemasek、JAZZ Venture Partners、エーザイで、これまでに投資していたForerunner Ventures、Square、MSD Capital、Marc Benioff(マーク・ベニオフ)氏、Lifeline Ventures、Metaplanet Holdings、Next Venturesも参加した。

Ouraは当初はそのフォームファクターで他社とは差別化して、腕時計型を中心とする競合の多い分野に参入した。しかし明らかにここ数年で真価を認められてきた。これまでに50万個以上のリングを販売している。

CEOのHarpreet Singh Rai(ハープリート・シン・ライ)氏は今回の報道発表の中で「ウェアラブル業界はアクティビティトラッカーから人々の生活を向上させるヘルスプラットフォームへと移行しています。Ouraはまず睡眠に注目しました。睡眠は毎日の習慣であり、睡眠不足は糖尿病、心疾患、アルツハイマー病、ガン、メンタルヘルスの低下など健康状態の悪化と結びついているからです」と述べている。

同社は今回のラウンドの資金をマーケティングとカスタマーエクスペリエンスに加え、ハードウェアとソフトウェアの研究開発や雇用に充てるとしている。今回のラウンドでは、サイエンス責任者のShyamal Patel(シャマル・パテル)氏、現場リーダーのTommi Heinonen(トミー・ハイネノン)氏、CFOに昇格したDaniel Welch(ダニエル・ウェルチ)氏といった主要な役職者も新たに加わる。

Forerunner VenturesのマネージングディレクターであるEurie Kim(ユーリ・キム)氏は発表の中で「2021年はヘルスケア業界の欠落が明らかになり、我々1人ひとりが自分の健康をコントロールする必要性が増しています。Ouraはパーソナライズされたデータで健康増進のために実践できるインサイトを提供して人々の力になることで、この業界の信頼できるリーダーおよびコミュニティとしての存在感を増しています」と述べた。

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画像クレジット:Darrell Etherington

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(文:Brian Heater、翻訳:Kaori Koyama)

ゲーミフィケーションを活用したコネクテッドローイングマシンのErgattaが約32.8億円を調達

世界が今よりも正常な状態に戻る第一歩を踏み出している中、大きな問いが残っている。我々の日常はこの先も完全に変わっていくのか、ということだ。この問いが最も大きく存在するのはフィットネスだ。家庭用コネクテッドマシンはこの1年で急激に変化したが、ジムが安全に再開したらこの業界はどれほど衰退するのだろうか?

最も可能性の高い答えは、長期的には成長が止まるだろうということだ。しかし投資家たちは今もこの分野に対して、大手となったPeloton、Mirror、Tonal以外にも成長の可能性が大いにあると見ている。ニューヨークに拠点を置くErgattaはこの追い風の恩恵を受けた企業としては最も新しく、米国時間4月28日に3000万ドル(約32億8000万円)のシリーズAを発表した。

このラウンドを主導したのはAdvance Venture Partnersで、Greycroft、Fifth Wall、Gaingels、GGV CapitalのHans Tung(ハンス・タン)氏が参加した。2020年7月に実施した500万ドル(約5億4500万円)のシードラウンドと合わせて、Ergattaの調達金額の合計は3500万ドル(約38億2500万円)となった。Ergattaは、調達した資金で同社プラットフォーム上の新しいコンテンツ、競争機能、ソーシャル機能を開発するとしている。

Ergattaのハードウェアはローイングマシンだ。米国産の桜の木で作られたマシンは、他の多くの家庭用ワークアウト機材よりも確かに温かみがある。工業機械のような大きな機材を寝室に置きたくない人にとっては好ましい。コンテンツはというと、同社のプラットフォームはゲーミフィケーションを活用したエクササイズコンテンツがメインとなっている。Y Combinatorが支援しているアーリーステージのAvironに似たアプローチだ。

関連記事:ローイングマシンにゲーム要素を取り入れた「Aviron」がホームフィットネスに参入

Ergattaの共同創業者でCEOのTom Aulet(トム・オーレット)氏は資金調達に関する報道発表の中で「我々は、インストラクターではなくゲームと競争を活用するデジタルフィットネスコンテンツの新しいパラダイムを構築しています。我々のミッションは、1人ひとりを把握して各自のフィットネスレベルに応じてパーソナライズされた魅力のあるプログラムを作り、ずっと継続できるフィットネスの習慣を推進することで、毎日のフィットネスをメンバーの方々に提供することです」と述べた。

Ergatta Rowerは2200ドル(約24万円)で、他のユーザーとの競争やゴールを目指すワークアウトが表示されるタッチスクリーンを備えている。

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タグ:Ergatta資金調達フィットネス

画像クレジット:Ergatta

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(文:Brian Heater、翻訳:Kaori Koyama)

HTCがフィットネス向け軽量新VRヘッドセット「HTC VIVE Air」をフライング公開

HTCがフィットネス向け軽量新VRヘッドセット「HTC VIVE Air」をフライング公開

HTC

HTCが未発表の新型VRヘッドセット「VIVE Air」を用意していることが分かりました。

iFデザインアワードの公式サイトにフライングで掲載されたと思しきページによれば、VIVE Air はバーチャルフィットネス用途に最適化したVRヘッドセット。

軽量な新構造による装着感の改善に加えて、通気性・速乾性に優れた織物素材を多くの部分に採用すること、楽に取り外して洗えるクイックリリース構造で、汗や曇りが気になるVRフィットネスを快適にすることを狙った製品です。

HTCがフィットネス向け軽量新VRヘッドセット「HTC VIVE Air」をフライング公開

HTC

VIVE Airは正式には未発表の製品で、iFデザインアワードのページにはデザインについての概要しか載っていないため、VRヘッドセットとしての詳しい仕様等はまだ不明。

しかし使用中イメージにケーブルがないこと、そもそも運動用の製品とされていることから、Oculus Quest 2や VIVE Focus のようなスタンドアロン型、PC接続が不要なタイプと考えられます。

HTCがフィットネス向け軽量新VRヘッドセット「HTC VIVE Air」をフライング公開

HTC

VIVE Focusは前面のデュアルカメラを使ったインサイドアウト型(外部センサ不要)の6DoFトラッキングに対応していましたが、VIVE Air は前面の四隅に計4つのカメラを搭載しているようです。

HTCがフィットネス向け軽量新VRヘッドセット「HTC VIVE Air」をフライング公開

HTC

顔を覆う部分の多くにファブリック素材を採用。下部がメッシュになっており、フィットネス系のVRアプリで困る汗やレンズの曇りに対策しています。

HTCがフィットネス向け軽量新VRヘッドセット「HTC VIVE Air」をフライング公開

HTC

クイックリリース構造の図解と思しき一枚。ヘッドセット上部にピンがあり、本体とカバーを簡単に分離できるようです。

VRヘッドセットとしてのディスプレイ性能や種別、プロセッサ等については、iFのページには記載がありません。価格は発売時期も不明。

HTCは5月11日にイベントVIVECON 2021の開催を控えており、そちらで正式な発表や詳細が分かるかもしれません。VIVECON 2021は日本時間で5月12日午前1時から開催予定です。

HTC、法人向けVRヘッドセットVive Focus Plus発表。6DoFコントローラーを同梱

VIVE Air VR Headset | iF WORLD DESIGN GUIDE

Engadget日本版より転載)

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Fitbitの最新フィットネストラッカー「Luxe」は約1.6万円の高級感あるデラックスモデル

Fitbitのここ数年は奇妙な時期だった。フィットネストラッキングという新分野のパイオニアだったにも関わらずスマートウォッチのトレンドには遅れを取ったきらいがあった。それでも波に乗って業績を回復することに成功している。今やGoogleの一員となったFitbitだが、ここ数年ニュースで取り上げられるときは、腕時計本体よりもバンドが相当の部分を占めていた。

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米国時間4月19日にFitbitはLuxeを発表した。これは一風変わった製品に思える。確かに市場はあると思うが、どの程度のニッチなのかはよくわからない。Fitbitはターゲットを「ニーズがまだ満足されていないユニークな購買層」と呼んでいる。つまりLuxeは、外出時にプラスチック製のバンドよりもう少し高級感があるバンドを身に着けたい人々のための「ファッショナブル」なトラッカーだ。

はっきり言ってLuxeはFossilのMisfitから影響されたものだ。Misfitは少し時代に進みすぎていたかもしれない。Luxeの149ドル(約1万6000円)という価格は同社のChargeとVersaの中間だが、Chargeに近い。Fitbitとしては上位モデルだが、価格帯はFitbitを含めたフィットネストラッカー全般のカテゴリーに収まる。

カラーのタッチスクリーンをステンレスのケースが囲んでいるデザインが特徴的で、確かになかなかかクールな外見だ。バンドもレザーからゴールドのステンレスまで幅広く用意されている。

今やGoogleの一員となった共同ファウンダーのJames Park(ジェイムズ・パク)氏はこう述べている。

この1年間、私たちは健康についてこれまでとは違った考え方をする必要に迫られました。現代社会のストレスや不安に対応して健康を守る努力を続ける一方で、新型コロナウイルスの症状が出ていないか注意する必要が出てきました。Fitbitでは精神と肉体を含め全体として健康であることをサポートする製品を積極的に紹介してきました。新しいLuxeは美しいデザインであるだけでなくテクノロジー的にも進歩を遂げており、より小さくよりスリムなったのトラッカーです。これまでスマートウォッチでしか利用できなかった先進的な機能が詰め込まれています。これによって高機能フィットネストラッカーが世界の人々の手の届きやすいものになりました。

下の動画はパーク氏自身によるLuxeの紹介だ。

パンデミックが続いたこの1年、計測された歩数は激減しているものの、身体的・精神的な健康がかつてなく重視されるようになったことは間違いない。このデバイスには通常のFitbitセンサーが搭載されており、活動量、睡眠、ストレスをトラッキングできる。また、最近発表されホリスティック医療のリーダー、Deepak Chopra(ディーパック・チョップラ)との提携を含め、マインドフルネス・瞑想アプリとも連携する機能を備えている。

バンドの予約は受付が開始されているが、製品の出荷は今春中とされ、具体的な日付は発表されていない。

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タグ:FitbitウェアラブルデバイスフィットネストラッカーGoogle

画像クレジット:Fitbit/Google

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(文:Brian Heater、翻訳:滑川海彦@Facebook

米国消費者委員会がPeloton製トレッドミルの危険性を警告、メーカーはこれに反発

Peloton(ペロトン)のCEOであるJohn Foley(ジョン・フォーリー)氏が、同社のトレッドミルに関する公開書簡を書いたのは、ちょうど1カ月ほど前のことだった。この手紙の冒頭には「最近、子どもとTread+(トレッド・プラス)に関わる悲劇的な事故が発生し、あろうことか死者まで出てしまったことを知ったため、本日みなさまにご連絡を差し上げることにしました」と書かれている。「Tread+を使用して子どもが怪我をしたという事故はごく少数しか耳にしていないものの、そのすべてがペロトンのスタッフ全員に大きな衝撃を与えるものでした。関係者のご家族には心から同情致します」。

米国消費者製品安全委員会(CPSC)は、現地時間4月17日、Tread+の使用を中止するよう警告を発した。CPSCは前述の死亡事故を含む39件の事故を挙げ「当委員会は公衆の健康と安全のために、人々に危険性を迅速に警告する通知が必要であると判断しました」と記している。

Pelotonはこれに対し「Peloton Tread+に関する米国消費者製品安全委員会(CPSC)の一方的なプレスリリースは、不正確で誤解を招くものであり、当社は困惑しています」と、強い言葉で声明を発表。「取扱説明書に記載されているすべての警告と安全指示に従っている限り、Tread+の使用を止める理由はありません」と述べている。

CPSCの警告には、小さな子どもやペットが巻き込まれて怪我を負った複数の事故が関係しており、子どもがいる家庭では製品の使用を中止するよう明確に求めている。これは、2021年3月にフォーリー氏がユーザーに呼びかけた「子どもやペットをシステムに近づけない」「使用後は子どもの手が届かない場所に保管する」という注意内容よりも厳しい警告となっている。Pelotonによると、同社の器具では、これまでに子どもが巻き込まれた事故が23件、モノが巻き込まれた事故が15件、そしてCPSCが指摘したようにペットが巻き込まれた事故が1件発生しているという。これまでプライバシー保護の観点から、詳細を明らかにしなかったことを、同社は付け加えている。

「どうしてもこの製品を使い続けなければならない場合、トレッドミル使用中に子どもやペットが近づかないように、鍵のかかる部屋でのみ使用することを、CPSCは強く勧めます。また、エクササイズボールなどの器具を含むすべての物体をトレッドミルに近づけないでください」と、同委員会は注意を促している。

これに対し、Pelotonは次のように述べている。

Pelotonは、Tread+の取扱説明に書かれた警告と安全指示に従わない場合の危険性について共同発表するようにCPSCに呼びかけ、フォーリーCEOがCPSCと直接面会することを求めました。しかし、当社がCPSCに協力してプレスリリースの誤りを正そうとしたことを、CPSCは発表を遅らせるための試みであると不当に見做しています。これは事実とは大きく異なります。Pelotonはすでに、会員のみなさまにすべての警告と安全上の指示に従うようにと強く勧告しています。Pelotonが協力を申し出たにもかかわらず、またTread+が適用されるすべての安全基準に準拠している事実にもかかわらず、CPSCが不正確で誤解を招くようなプレスリリースを発表する前に、Pelotonと有意義な話し合いを持とうとしなかったことを、私たちは大変残念に思います。

関連記事:ホームフィットネスPelotonがアップルの「GymKit」との統合に懸念を表明

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タグ:Pelotonフィットネス米国消費者製品安全委員会

画像クレジット:Peloton

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(文:Brian Heater、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

ホームフィットネスPelotonがアップルの「GymKit」との統合に懸念を表明

サードパーティ製ハードウェアの統合は、厄介なものだ。Pelotonは同社の「Bike Bootcamp」プログラムのApple GymKitとの互換性を取りやめ、ユーザーの眉をひそめさせた。当然のことながら、ユーザーはすぐに反応した。この状況は、Appleが最近Fitness+でホームエクササイズ市場に参入したことへの直接的な反応なのか、という疑問を抱かせるものだ。

Pelotonの広報担当者はTechCrunchに対して「Apple GymKitは、器具を使った有酸素運動と連動するように設計されています。しかし、Pelotonは最近、筋力と有酸素運動を組み合わせた複合的なクラスタイプであるBike BootcampにGymKitを実装しましたが、この機能はサポートしていません。会員の方は、GymKitを使ってBike+からサイクリングのみのワークアウトをApple Watchに同期することができます」と述べている。

このコメントは、GymKitの初期実装における大きな問題の1つを反映しているようだ。Appleのプログラムはジムを念頭に置いて設計されており、特定の運動器具を使用している。つまりトレッドミル上の統合機能を使用すると、Apple Watchはランニングの指標を追跡するようになる。自転車で使えば、サイクリングをトラッキングする。

Bike Bootcampのようなプログラムは、重量挙げのようなものを加えて複雑なものになっている。今回の実装は、GymKitの導入に関するサードパーティのガイドラインに沿っていない可能性が高い。Pelotonのオーナーにとってより大きな問題は、GymKitがPelotonの標準的なバイクとBike+を区別する主な要素だったことだ。この2つの製品には500ドル(約5万4000円)の価格差がある

しかし、少なくとも今のところ、両社が協力することは、双方にとってプラスになると考えられる。Appleは独自のフィットネスプラットフォームを持っているかもしれないが、Pelotonは巨大な存在であり、それはApple Watchのユーザーと大きく重なっている可能性がある。GymKitはジムを念頭に置いて開発されたかもしれないが、この1年、人々はあまりジムに足を運ばなくなっており、業界が完全に立ち直ることはないだろうという予想もある。

Pelotonにとっては、スマートウォッチというカテゴリーを完全に支配している企業とうまくやることは、きっと幸福につながるだろう。

関連記事:Pelotonがエクササイズバイク上位モデルBike+とトレッドミルTreadを発売、価格はいずれも約26万円

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タグ:PelotonAppleフィットネス

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(文:Brian Heater、翻訳:Hiroshi Iwatani)

新型コロナ需要で好調の在宅フィットネスTempoがソフトバンクなどから240億円調達

2020年、パンデミックによって人々が家に閉じこもることを余儀なくされたとき、ジム通いをしていた多くの人が有酸素運動と筋力アップのトレーニングの欠如を埋めようと在宅フィットネスメーカーに目を向けた。

そうした需要に対応しようと、Moawia Eldeeb(モアーウィア・エルディーブ)氏とJosh Augustin(ジョッシュ・オーガスティン)氏が5年前に創業したフィットネススタートアップTempo(テンポ)はソフトバンクがリードした2億2000万ドル(約240億円)のシリーズCラウンドをクローズした。Tempoは調達した資金でサプライチェーンを補強し、増大する消費者の需要に対応し、またR&Dやコンテンツなどの取り組みも促進する。同ラウンドにはBling Capital、DCM、General Catalyst、Norwest Venture Partners、Steadfast Capital Venturesなどが参加した。

Tempoが2020年2月に発売した自立型キャビネットには42インチのタッチスクリーンがある。絶えずスキャンし、運動するユーザーを追跡してコーチする3Dモーショントラッキングカメラを備える。

同社は現在3種のハードウェアパッケージを販売している。価格は2495ドル(約27万円)からで、バーベルやダンベル、折り畳み式ベンチ、ケトルベルシステム、スクワットラック、運動マット、リカバリー用フォームローラー、心拍モニターなどのアクセサリーから選べる。ユーザーはまた、オンデマンドとライブのクラスに参加するのに月額39ドル(約4250円)のサブスク料金を払う。

  1. Tempo1

  2. Tempo2

  3. Tempo3

  4. Tempo4

  5. Tempo5

  6. Tempo6

 

Tempoのコンセプトは、エルディーブ氏とオーガスティン氏がSmartSpotを開発した2015年に生まれた。SmartSpotは、トレーニング中にトレーナーがクライアントのフォームを分析して改善するのをサポートする、ジムに販売していたコンピュータービジョンの拡張スマートスクリーンだ。SmartSpotが生成・収集したデータの山を活用して、エルディーブ氏とオーガスティン氏はフィットネスユーザーの最も共通する動きのエラーを特定し、各ユーザーにユニークなレコメンデーションを提供するのに機械学習を使ったプログラムを開発した。このプログラムがTempoの基礎の一部となった。

「私はかつてパーソナルトレーナーだったのですが、1時間あたり150ドル(約1万6000円)の料金だったと覚えています」とエルディーブ氏は説明する。「より良いエクスペリエンスを作り、多くの人にかなり安価で提供したいのです。つまり、それを可能にするコアなテクノロジーに引き続き投資することを意味します」。

Tempoのサービス開始はかなり良いタイミングだった。パンデミックで在宅フィットネスソリューションに対する需要は空前の勢いだった。2020年初めにプレオーダー受付を始めて以来、売り上げは1000%増となり、納入は現在5〜7週遅れている。納入遅れはPeloton、Tonal、Echelonといった他のホームフィットネス企業も直面している問題だ。Tempoによると、同社のユーザーはこれまでに合計500万回のトレーニングを行い、4万時間をデバイスを使ったトレーニングに費やした。

「サプライチェーンは確かに問題です」とエルディーブ氏は認め、2020年に工場が一時閉鎖したりオペレーションが削減したりしたことによる生産面での問題を指摘した。「我々が大量生産するのは初めてのことで、立ち上げる前はプロダクトを少量生産していました。しかしマーケット展開した初年に当社はすべての問題を解決しなければならず、これまでに注文を受けたかなりの量のプロダクトをいまだに出荷しています。工場の従業員に安全でいて欲しかったため、基本的に当社は販売を減らさなければなりませんでした」。

事業拡大の機会は巨大だ。グローバルマーケットは2025年までに294億ドル(約3兆2062億円)に到達すると予想されている。エルディーブ氏は新たな資金でロジスティックとサプライチェーン、従業員を増やす。そして、ヨガやボクシングクラスを2021年後半に提供するためにコンテンツを拡大する計画でもって急増する需要に対応したいと考えている。

米国ではワクチン接種が着実に進み、それにともないジムが再開する中で、人々が在宅フィットネストレーニングに今後も執着するかどうかは大きな疑問だ。元のジム通いに戻るのか、あるいは両方を組み合わせたハイブリッドモデルを受け入れるのか。エルディーブ氏は、2021年初めに発表されたThe New ConsumerのConsumer Trendsレポートを指摘し、人々が在宅トレーニングに慣れるほど、その利便性を手放さないと確信している。レポートでは、40歳以下の人の81%が自宅でのエクササイズを好むことが示された。

もしそうなら、Tempoのような企業は在宅フィットネスへのシフトの恩恵を引き続き受けることになる。

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タグ:Tempoフィットネス資金調達ソフトバンクグループ

画像クレジット:Tempo

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(文:JP Mangalindan、翻訳:Nariko Mizoguchi