インタラクティブ楽譜アプリのTonaraは、音楽と同期して自動的に楽譜をめくる

インタラクティブ楽譜アプリのTonaraは、iPad版アプリの新しい楽譜同期機能を発表した。Tonara最大のアップデートとも言えるこの楽譜同期を使うと、音楽家は自分の練習セッションの見直しができるほか、将来はコンサート会場やオペラハウスの自動ライティングや字幕の変更といった舞台監督機能にも役立てられる。

Tonaraのテクノロジーは、音声信号解析と独自アルゴリズムを組み合わせることによって、コンピューターが生演奏あるいは録音された音楽を理解できるようになる。つまりTonaraは、同時に複数の楽器で演奏された音符を追うことによって、たとえ演奏者がテンポを変えたり間違った時でも、現在の演奏位置を認識して正しいタイミングでページをめくることができる。さらに、Tonaraアプリで録音したセッション中の対応する音符とマッチングできるので、聞いてみたり練習したい楽句を見つけるために、早送りや巻戻しをして探す必要がない。

現在Tonaraは、この楽譜同期機能を練習用ツールと位置づけているが、イスラエル拠点のスタートアップ、Ramt Ganは、スマート・カラオケ・システムや舞台監督ツールなどに応用し、照明や字幕を譜面上の楽譜に基づいて自動的に変更するための提携プロジェクトに取り組んでいる。、

Tonaraは、2011年TechCrunch Disrupt in San Franciscoのファイナリストで、2012年7月に400万ドルのシリーズAラウンドを完了した他これまでに計475万ドルを調達している。投資家は、Carmel Ventures、Index Ventures、Lool Ventures、Eilon Tirosh、およびRami Lipmanら。

Tonaraは、Universal、Sony、EMI等の有名アーティストの楽曲を含む20万種の楽譜を管理している大手楽譜出版社、Hal Leonardと提携して楽譜ライブラリーを構築した。アプリは、ミュージシャンにとって「デジタル楽譜バインダー」の役目を果たし、無料の楽譜をダウンロードしたり、ヒットアーティストの楽曲の譜面を購入したり、メール、ウェブ、あるいはDropboxなどのクラウドストレージから楽譜をインポートすることができる。楽譜同期ページめくり機能に加え、Tonaraは、先生や練習セッション毎にレイヤーを作って注釈できる機能によって、ミュージシャンが技術に磨きをかけるのにも役立つ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


インタラクティブ楽譜アプリのTonaraは、音楽と同期して自動的に楽譜をめくる

インタラクティブ楽譜アプリのTonaraは、iPad版アプリの新しい楽譜同期機能を発表した。Tonara最大のアップデートとも言えるこの楽譜同期を使うと、音楽家は自分の練習セッションの見直しができるほか、将来はコンサート会場やオペラハウスの自動ライティングや字幕の変更といった舞台監督機能にも役立てられる。

Tonaraのテクノロジーは、音声信号解析と独自アルゴリズムを組み合わせることによって、コンピューターが生演奏あるいは録音された音楽を理解できるようになる。つまりTonaraは、同時に複数の楽器で演奏された音符を追うことによって、たとえ演奏者がテンポを変えたり間違った時でも、現在の演奏位置を認識して正しいタイミングでページをめくることができる。さらに、Tonaraアプリで録音したセッション中の対応する音符とマッチングできるので、聞いてみたり練習したい楽句を見つけるために、早送りや巻戻しをして探す必要がない。

現在Tonaraは、この楽譜同期機能を練習用ツールと位置づけているが、イスラエル拠点のスタートアップ、Ramt Ganは、スマート・カラオケ・システムや舞台監督ツールなどに応用し、照明や字幕を譜面上の楽譜に基づいて自動的に変更するための提携プロジェクトに取り組んでいる。、

Tonaraは、2011年TechCrunch Disrupt in San Franciscoのファイナリストで、2012年7月に400万ドルのシリーズAラウンドを完了した他これまでに計475万ドルを調達している。投資家は、Carmel Ventures、Index Ventures、Lool Ventures、Eilon Tirosh、およびRami Lipmanら。

Tonaraは、Universal、Sony、EMI等の有名アーティストの楽曲を含む20万種の楽譜を管理している大手楽譜出版社、Hal Leonardと提携して楽譜ライブラリーを構築した。アプリは、ミュージシャンにとって「デジタル楽譜バインダー」の役目を果たし、無料の楽譜をダウンロードしたり、ヒットアーティストの楽曲の譜面を購入したり、メール、ウェブ、あるいはDropboxなどのクラウドストレージから楽譜をインポートすることができる。楽譜同期ページめくり機能に加え、Tonaraは、先生や練習セッション毎にレイヤーを作って注釈できる機能によって、ミュージシャンが技術に磨きをかけるのにも役立つ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


「LINE」3億ユーザー突破、2億達成からわずか4カ月で、来年は5億を視野

スマホ向け無料通話・チャットアプリ「LINE」の登録ユーザー数が11月25日、世界で3億人を突破した。2011年6月にサービスを開始し、13年1月に1億ユーザーを超えると、半年後の7月には2億ユーザーを突破。それからわずか4カ月で3億ユーザーに到達した。それまでに要した期間は3年5カ月だった。

成長の牽引役は海外ユーザーだ。世界のユーザー比率は海外が80%、日本が20%。国別では日本が5000万人と最も多いが、台湾では国民の半数以上の1700万人、タイで2000万人、インドネシアで1400万人、インドで1300万人と、特にアジア圏での成長が著しい。ヨーロッパでもスペインで1500万人、南米でもブラジルやメキシコなどで伸びているという。

ただし、アジアやヨーロッパ一部地域のユーザー数を公表している一方で、LINE以外のメッセンジャーアプリが受け入れられている米国や中国での数字は明らかにしていない。LINEは今後もさらに世界展開を進めるが、米国発「WhatsApp」や中国発「WeChat」といったサービスの牙城を崩せるかどうかは未知数だ。

25日に東京・渋谷のLINEのオフィスで開かれた記者会見で森川亮社長は、「2014年中に世界5億ユーザー達成を目標に掲げている」と述べ、今後はインドやブラジル、ロシアに加えて、米国を含む北米などをターゲットにするとコメント。北米市場の勝算については、「まずは我々のサービスの価値を理解してもらうことが必要」と語るにとどめた。噂されている株式公開に関しては、「あくまで可能性のひとつとして検討中」と明言を避けた。

なお、LINEはこれまで、日本の月間アクティブユーザー数(MAU)を公表していたが、現在は「日本や台湾、タイなどのLINEが浸透している国では80%以上」としており、その他の地域は「これから伸びていく市場のため公表していない」(森川氏)。今後は、WhatsAppがそうしているようにアクティブユーザー数を公表することも検討するという。

ちなみに、月間アクティブユーザー(MAU)が11億人以上と言われるFacebookは11月14日、メッセンジャーアプリにおいて、友達として繋がっていないユーザー同士でも、電話番号を使ってメッセージを送信できるLINE的なサービスを開始。4月にはメッセンジャーアプリにスタンプ機能を追加するなど、LINEを追従するような動きも見せている。

LINE社長の森川亮氏(右)と執行役員の舛田淳氏


YouTubeは、それぞれのビデオからGIFを作るGIFジェネレーターを実装すべき!

好き嫌いはいろいろとあるだろうが(そして発音の仕方もいろいろ流儀があるようだが)、GIFが廃れてしまうようなことはあるまい。

GIFというものが蔑視の対象であったのはそれほど昔のことではない。GIFを使った「Under Construction」バナーなどは揶揄の対象となっており、GIFを使おうとするデザイナーもほとんどいなかった。

しかし時代は高速インターネットの時代となった。これにより、従来より長尺で高品質なGIFが即座に表示できるようになった。さらに、コンテンツの作成の仕方に大きな変化が訪れた。デザイナーが念入りなデザインのもとで提供するものばかりでなく、たとえばコメントや、ただ文書を記したブログ記事、あるいはツイートなどが重要なコンテンツとして機能し始めたのだ。そしてGIFが復権することとなった。GIFミーム、あるいはGIFによる動物画像などが大流行することとなった。TumblrでもGIFは大いに流通することとなり、80年代後半に生まれ、そして次第に馬鹿にされるようになっていったフォーマットが、ついに改めて人気を獲得しつつあるのだ。

確かに、GIFを中核に据えるデザイナーなどはなかなかいないかもしれない。しかし一般の人の手になるGIFが広く流通するようになってきている。多くの場合、GIFは動画より簡単にシェアすることもできる。動画共有サイトに投稿する必要もなく、簡単に皆に見てもらうことができ、また対応するデバイスの数も多い。面白い動画を公開するにはかなりの準備作業が必要ともなるが、GIFならばすぐに思ったような表現を生み出すことができる。GIFを使う方が面白いことができるというようなケースも多いはずだ。

但し、簡単だとは言ってもGIF作成に難しさを感じている人もいることだろう。確かに、もっと簡単に作ることの出来るプラットフォームがあっても良いだろう。今でもYouTubeのクリップからGIFを生成するようなサービスは数多くある。しかしそのほとんどが、どうにも使えないものになっている。便利なツールかと思えばスパイウェアであるものまである。作成したGIFにぶざまなウォーターマークを貼り付けまくるようなものもある。いずれも「簡単な操作」を提供してはいるが、「簡単な操作」の結果として出てくるものがゴミばかりではどうしようもない。使えるものもないではない。ただ、そういうものに限ってすぐに提供が停止されてしまったりもするのだ。そういう状況の中、サードパーティーに依存するのはやめてしまえばどうかと思うのだ。

YouTube自らが、簡単に現在の状況を改善することができるはずだ。GIF化して共有する機能を加えてしまえば良いのだ。「動画をシェアすれば良いじゃないか」と思う人も、もうしばらくお付き合い願いたい。

ともかく、YouTubeに実装して欲しいGIFジェネレーターの様子を掲載しておこう。もちろんGIF形式にしておいた。

され、それではYouTubeにとってのメリットとはなんだろうか。

1)トラフィック拡大:「出処はどこだ?」と、面白いGIFを見つけると大勢の人が気にすることだ。YouTube発のGIFに動画へのリンクを埋め込んでおけば、大勢の人がYouTubeサイトにやってくることになる。GIFを見て興味をもった人によるビデオ閲覧回数も増えることになる。

2)データ:多くの人が、ビデオに含まれる同じ箇所からGIFを作ったとしよう。それはつまり、ビデオの該当箇所を面白いと感じる人が多いことを意味する。すなわち、この部分を広告として利用すれば良いわけだ。注目すべき箇所が、クラウドソーシングにより信頼性高く提示されることとなる。

ぜひ実現をお願いしたい。GIFを作ってみたいと思っている元ビデオがたくさんあるのだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


Vine、グローバル展開を目指して一気に対応言語を19種類追加

Twitterの6秒ビデオ共有アプリケーションのVineが、いくつもの新しい言語をサポートしている。一気に増えたので数えるのも大変だが、しっかり数えてみると19言語だった。

サポートされた新たな言語はデンマーク語、オランダ語、フィンランド語、フランス語、ドイツ語、インドネシア語、イタリア語、日本語、韓国語、マレー語、ノルウェー語、ポルトガル語(ブラジル)、ロシア語、スペイン語、スウェーデン語、簡体字中国語、繁体字中国語、タイ語、そしてトルコ語だ。これらはiOS版およびAndroid版の双方でサポートされることとなった。ちなみにAndroid版ではフィリピン語およびポーランド語にも対応した。

将来的には人気上昇中のものや、多くの人が良いと評価しているものを国ごとに管理したいと考えているそうだ。全体の中で人気のものだけでなく、自分の国の中で人気を集めているものもチェックできるようになるわけだ。

新版のリリースについてのVineからの説明を掲載しておこう。

いろいろな国の言語に対応したことで、世界中の人々にとって面白いもの、知らなかったこと、世界の動きを感じさせてくれるものなどなどの動画を投稿したり閲覧したりするのが一層簡単になりました。

Vineでは国ごとの人気ビデオを閲覧するための仕組みも作り始めています。極東の日本の人たちにも、そしてその日本のちょうど裏側にあたるブラジルの人々にとっても、今回のアップデートはきっと便利に感じてもらえるのではないかと思います。これまで以上に、いろいろなビデオを見て回り、あるいは投稿してほしいと考えています。それによって、世界中の人が一層親しい存在になっていくことができるでしょう。

ちなみにVineは、Instagram Videoにならって、いらないカットを削除したり、下書き保存を行ったりするような編集機能を追加している。

但しVineも決してFacebook傘下のライバルに負けてはいない。最近もWindows Phone版をリリースするなど、積極的な動きを見せている。

ところでVineは8月時点で4000万超の利用者を獲得しているとのことだった。6月にAndroid版をリリースしてからは、成長の速度を一層あげている感じだ。Android版リリース時点での利用者数は1300万となっていた。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


国内の「NAVER検索」終了へ、経営資源はLINEと”まとめ”に集中


LINEは22日、日本国内で提供しているNAVERブランドの検索サービスを終了することを明らかにした。ウェブや画像、ブログなどを対象とした「NAVER検索」に加えて、「NAVER英語辞書」「NAVER韓国語辞書」「NAVER中国語辞書」といったアプリを12月18日に終了する。経営資源はLINEとNAVERまとめに再配置するという。

NAVER検索はかつて、韓国のNHNが開発したサービスを日本で提供していたが、2005年1月に撤退。その後、日本法人のNHN Japanが「ネイバージャパン(現LINE)」を2007年11月に設立。日本向けに独自エンジンを開発し、2009年7月から検索サービスを提供している。今後、NAVERブランドで展開する国内サービスは「NAVERまとめ」だけとなる。

LINEはオンラインストレージ「Nドライブ」とオンラインアルバム「NAVER Photo Album」を11月で終了することも発表済み。もっとさかのぼると、ブラウザ向け写真編集サービス「NAVERフォトエディター」や「NAVER人物検索」「NAVER映画検索App」など10サービスを4月末までに終了している。いずれもLINEやNAVERまとめに経営資源を集中させる狙いがあるとみられる。


資産管理ツール「Moneytree」にPayPalやMasterCardの元日本代表がジョイン


個人向け資産管理ツール「Moneytree」を運営するマネーツリーは21日、PayPalジャパンの元代表であるジョナサン・エプスタイン氏が会長に就任したことを明らかにした。あわせて、三井住友ファイナンス&リース元役員を上級顧問に、MastarCard元日本代表をアドバイザーに迎えた。資産管理サービスは激戦区となりつつあるが、金融業界で名を馳せた人物を招聘することで会社の社会的信用を向上させる狙いがあるようだ。

Moneytreeは、複数の銀行口座やクレジットカード取り引きを一括管理し、全自動で入出金や利用明細を確認できるサービス。同様の個人向けサービスとしては、古くは2001年にサービスを開始した「MoneyLook」やNTTコミュニケーションズの「OCN家計簿」、最近では10月28日に5億円の資金調達を実施した「マネーフォワード」などがあり、入出金情報を自動取得できる金融機関数や家計簿機能などの強化で火花を散らしている状況だ。

マネーツリーの近況としては、10月15日にDGインキュベーションなどから1億5000万円の資金調達を実施。アプリ(現状はiOSのみ)はリリースから約半年で23万ダウンロードに上るという。同社のポール・チャップマン社長は、「資産管理アプリを提供する上で最重要視しているのは、いかに安心してサービスを利用できるかどうか」といい、今回の人事を通じて、「ユーザーにより安心してアプリを利用してもらえれば」とコメントしている。


ラマは生き延びるか―Microsoft、終了決定のWinampとShoutcastを AOLから買い取り交渉中?

懐かしのWinampはそう簡単に消えないかもしれない。昨日(米国時間11/20)、AOLはWinampを終了させると発表した。AOLがこのWindows向け音楽プレイヤーを開発元のNullsoftから買収したのは1999年で、 価格は8000万ドルだった。

しかし今日(米国時間11/21)、Techcrunchが入手した情報によると、AOLはWinampとこれもNullsoftから買収したストリーミング・サービスのShoutcastの売却をめぐってMicrosoftと交渉中だという。なおAOLはShoutcastについても来週に終了を発表する予定だという。

この件についてAOLはコメントを避けた。Microsoftにも問い合わせているがまだ回答はない。情報源によれば、価格をめぐって交渉は継続中だという。サービスが両方共生き残る可能性は低いようだ。

AOL側に立ってみれば、WinampとShoutcastを閉鎖する理由も、売却できるものなら売却したい理由も明白だ。

AOLは両サービスについて一度もはっきりした戦略を立てたことがない。その間に他のデジタル音楽サービスは着々と地歩を固めてしまった(もっとも先週われわれも報じたようにRdioはレイオフしている。デジタル音楽ビジネスも競争が激しい)。AOLは事業の主力をウェブ・パブリッシング(現在、TechCrunch、Engadget、HuffingtonPostなど多数のサイトを所有)に移行する過程の一環として他の音楽関連の事業を閉鎖したり売却したりしてきた。 大量のトラフィックを有するネットワークの運営者として、AOLはますますオンライン広告とその効果を改良するテクノロジーの開発に力を注ぐようになっている。

なるほどその戦略の中には音楽も含まれていいわけだが、音楽事業の立て直しには巨額の資金が必要になる。

一方、Microsoftは音楽であまり成功を収めていない(Zuneの霊よ安かれ)。最近はXbox Musicにすべてを賭けている感がある。これは有料および広告入り無料の音楽サービスで、Xbox 360、Windows 8、Windows RT、Windows Phone 8、iOS、Androidの各デバイスをサポートしている。

それではMicrosoftの戦略のどこにWinampやShoutcastが収まるのだろう? Winampについてはまだ不明だが、Shoutcastはプラットフォームとして5万以上のオンライン・ラジオ局をネットワークしている。現在こうしたパーソナル・ラジオ局機能を欠いているXbox Musicの強化のためにこの資産はMicrosoftにとって魅力的なのかもしれない。

Image: Flickr

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Twitter、ウェブ版でもフラットデザインのUIを試行中

Twitterが新しいウェブサイトデザインを試しているようだ。より明るい感じで、最近モバイル環境で流行するフラットなデザインを意識しているようだ。下に掲載したスクリーンショットはチェコのスタートアップであるReservioのファウンダーであるBoris Bošiakが送ってくれたものだ。新たなデザインを試すための少人数グループに選ばれたというわけだ。

スクリーンショットを見てわかるように、配置などが大きく変更になっているわけではない。ただ、ページ上に配置されているそれぞれの要素の見た目が変更になっている感じだ。現行版には存在するドロップシャドーのグラデーションをなくし、トップにあるナビゲーションバーなども暗めの色調であるのを明るい色に変更している。

このデザインは現在のものよりも整理されていて、モダンな印象を与えるものであると感じる。また、重要そうに見える変更点もある。たとえばTwitterのロゴがより目立つようになっているのだ。位置的には現在もやはりトップバーの中央部に存在する。しかし配色が変更されて、一層目立つようになっているのだ(現行デザインでは濃いグレイの上に濃いグレイで描かれている)。

また、ツイート編集画面はメインのフィード画面の上に重ねて表示されるようになっている。これは以前のUIに戻った感じだ。ちなみに現行版でも右上のツイートボタンをクリックすれば、やはりツイートウィンドウはフィード画面の上に表示されるようになっている。要するに、新たなテスト画面では、左上のツイート用ボックスがなくなっているのだ。

そして、もしかするとこれが一番の注目ポイントかも知れないが、ダイレクトメッセージのアイコンに変更が加えられている。これまでの封筒アイコンが、封筒とスピーチバルーンの融合スタイルに変更されているのだ。モバイルアプリケーション上で実験的に行っているように、よりメッセージングに力を入れていこうとするアイデアの現れと見ることもできよう。

モバイル版で行われている実験と同様に、ここに掲載したデスクトップUIはごく限られた人に対してのみ表示されるものだ。しかしなかなか良く出来ているように思えるので、できることなら範囲を広げて試してみてもらいたいものだと思う。Twitterにも、これは広く公開するに値するデザインであると思う旨は伝えてある。何か新しい情報がはいればお伝えしていこうと思う。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


LINEはリアルだけでなくバーチャルな関係性まで取り込みつつある

年内に世界3億ユーザー突破を見込んでいるモバイルメッセージングアプリ「LINE」。その成長を支えている要因の一つは、家族や親しい友人間だけでコミュニケーションを楽しむ「クローズド・リアルグラフ」という概念だ。リアルなつながりをベースに拡大してきたLINEだが、実は1年前に開始したアバターサービス「LINE PLAY」を通じて、バーチャルなつながりも取り込もうとしている。

LINE PLAYは、ファッションの着せ替えやルームの模様替えを楽しめるスマホ向けアバターアプリ。2012年11月にスタートして以来、同じ趣味や興味を持った人が集まってチャットをする「ラウンジチャット」、アバターを動かしてプレイできる釣りゲーム、ダイアリー機能といったコミュニケーション機能を追加してきた。

2013年11月現在、ユーザーは世界で1300万人で、このうち680万人が海外ユーザー。マクロミルが4月に実施した調査によれば、国内ユーザーの属性は男性35.8%、女性64.2%と女性比率が高く、年齢層では12〜19歳が26.4%、20〜24歳が8.8%、25〜29歳が14.3%、30〜34歳が11.7%、35〜39歳が15.7%と、10代と20代で半数近くを占めている。

利用状況を見ると、アバター間で挨拶できる「ハート」のやりとりは57億回、ダイアリーの投稿回数は1億1000万回、ラウンジでのチャット送信回数は16億回に上る。特に2月から提供されているダイアリーは、ライブドアブログの月間投稿数(スパムなどを除外し、純粋に日記として利用されている記事)が約250万本らしいので、いかに活発に使われているかがわかる。

売上の詳細は明らかにしていないけれど、仮想通貨「ジェム」や釣りゲームの課金、企業やキャラクターとコラボした公式アバターなどが主な収益源となっているのだという。

LINE執行役員の佐々木大輔氏

日本におけるアバターサービスといえば、古くは富士通Habitat、その後はヤフーやグリー、モバゲー、ハンゲームなどがPCでゲームや掲示板を利用するためのアバターを提供し、最近ではPCの仮想空間で自分の分身を作って楽しむSecond Lifeやアメーバピグなどが登場した歴史がある。これらのいくつかは終了したり、使われていなかったりするけれど、LINE PLAY責任者であるLINE執行役員の佐々木大輔氏は、アバターサービスのニーズをこう語る。

「かつては匿名でネットを利用するのが大半だったが、最近ではLINEを含めて実名で利用するサービスが増えている。だからこそ、仮想空間でアバターを通じて会話したりゲームをしたい欲求も出てくるし、実際に多くのコミュニケーションが行われている。サービス開始から1年が経ち、インタレストグラフにも大きな市場があるとわかってきた。」

オープン・インタレストグラフの領域は、「LINEのように成長するポテンシャルがある」と佐々木氏。具体的な期日は聞けなかったが、仮想空間のプラットフォームになるべく1億ユーザーは獲得したいようだ。そうなると今後は、興味や関心でつながる人同士で音楽やショッピングの体験を共有したりと、近い将来LINEに追加されるであろうサービスがLINE PLAYに追加されてマネタイズにつながるのかもしれない。


Snapchatでの写真共有件数はFacebookを上回っている(Facebook+Instagramと同程度)

Snapchatは、今や日々4億もの「snap」をシェアするサービスとなっている。CEOのEvan SpiegelがTechCrunchからの取材に対して明かしたものだ。

9月には、やはりEvan SpiegelがDisruptの壇上で、自動消滅写真共有サービスにおける写真共有件数が1日あたり3億5000万となり、6月の2億から成長を続けているとアナウンスしていた。サービスの成長ぶりには驚くばかりだ。

ちなみに、1日あたり4億枚という数字は、Instagramでの共有件数とFacebookでの写真共有件数をあわせたものに匹敵しているのだ。

Facebookには、10億人の利用者から、1日あたり3億5000万枚の写真がアップロードされるのだそうだ。そして1億5000万の利用者を抱えるInstagramでは、日々5000万枚の写真が共有されている。

但し、Snapchatの数字では「ブロードキャスト」分を複数カウントしているようである点には注意が必要だ。「ブロードキャスト」とは、1枚の写真を複数の受信者に対して送る機能だ。1枚の写真が複数回共有されているということで、複数分にカウントしているようだ。

プライベートに共有することができて、かつ時間がたてば消えてしまうというのは、確かに魅力的な機能であるようだ。FacebookやInstagramでは、基本的に投稿は公のものであり、いつまでもデータが残ることが基本的前提となっている。両者の特徴を見比べたとき、Snapchat方式を好む人が大勢いるのは、確かに考えられることではある。

それでもSnapchatの利用頻度拡大の速度はなかなかのものであることは間違いなかろう。Facebookから30億ドル程度の買収提案があったとか、あるいはかなり大規模な資金調達を近々行うらしいというにも確からしさを感じる。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


Android vs. iOS, アプリはどっちから先に作る/売り出すべきか

“AndroidとiOS、どっちを先にやるか?”という、スタートアップにとって永遠の問いは、ますます難問になってきた。Androidのマーケットシェアが80%を超えた、というニュースがあったからだ。でも、経営者や非技術系のファウンダはさておき、かんじんのデベロッパ! デベロッパ!は、この対立をどう考えているのか? どちらが、デベロッパの人生にとって有利か?

実はぼくも、デベロッパの一人だ。本誌の記事(や小説)を書いていないときは、ぼくはHappyFunCorpのソフトウェアエンジニアだ。世界でもっとも良い名前のコンサルタント企業であり、Webサイトだ(クリックしてみて)。最近は管理職的な仕事が多くなっているが、プログラミングを忘れたくないので、ちょっとした個人的なプロジェクトをAndroid用とiOS用両方を作って、それをオープンソースにした。以下はそのときの経験に基づく、両プラットホームの比較論だ。

ぼく自身の経歴としては、これまで数多くのAndroidアプリとiOSアプリを作ってきた。仕事と、個人的なプロジェクトの両方だ。たとえば、ぼくの好きなニュースアグリゲータScanvine用に作ったネイティブクライアントは、ソーシャルメディア上で異様に広く共有されている記事を見つける。そのソースコードはGithubにあり: (Android | iOS) 、アプリ本体もダウンロードできる: (Google Play | App Store)。

比較論を始める前に、Xamarinのクロスプラットホームな開発ツールに言及しておくべきだろう。ぼく自身も、もしも自分がC#プログラマで、JavaやObjective-Cを知らない人間だったら、モバイルアプリの開発のためには、これを選んでいたと思う。

それにまた、今回のプロジェクトは、商用製品ではなくて、個人的に楽しむためのプログラミングだ。だから、テスト用のコードがない。だからiOSのハイゼンバグは、今でも手作業で調べている。サードパーティのライブラリも、gitのサブモジュールにせずに、ファイルをコピペしている。今は直したけど、Androidのビルドでレイアウトファイルにバグがあって、タブレットがクラッシュしたこともある。

では、前置きはこれぐらいにして、二頭の馬たちのゲートを開こう。さあ、走れ!

環境

コードをテキストファイルに書いて、コマンドラインでビルドすることは、今でも可能だがしかし統合開発環境(integrated development environment, IDE)を使った方が生産性は高い。

AppleはXcodeだ。使っていて楽しいし、すっきりしてるし(ごたごたの逆)、速いし、強力だし、出しゃばらないヘルプが良い。AppleはiOSのアプリやデバイスを厳しく管理するために、奇妙で独特なコンパイラと、被害妄想的な証明/プロファイリングの仕組みを持っているが、それらはXcodeの快適な外見の下に隠されている。デバッガはシームレスだし、シミュレータは速くて応答性が良い。

Androidは、ほぼ標準のIDEがEclipse + Androidプラグインだが、こいつが厄介者だ。遅い、ぎくしゃくしている、分かりにくい、そしてときにはまったく不可解。レイアウトが悪い、不必要に複雑、そして混乱。デバッガーがドジなので、ぼくはログファイルを見ながらデバッグをしている。Xcodeのデバッガは、まさに、頼りになるデバッガだ。Androidのエミュレータもひどくて、立ち上げに数分かかるし、Android Debug Bridgeに接続できないことが、とても多い。

ツイート訳: [Androidの仮想デバイスを使って開発している人なんかいるの? なんで、立ち上げに10分もかかるんだよ?]

そこでGoogleは、独自のIDE Android Studioを提供するつもりでいるが、しかし:

Android Studioは現在、初期的なプレビューバージョン(early access preview)です。まだ不完全な機能や未実装の機能があり、バグもあります。未完成の製品を使いたくない方は、代わりにADT Bundle(Eclipse + ADTプラグイン)をお使いください。

GoogleがAndroid Studioを鋭意開発中なのはよろしいが、ぼくが最初のAndroid携帯を買ってからほぼ5年になるのに、まともな開発環境がまだないとは、どーゆーこっちゃ?

勝者: 大差でiOS。


構成

上で述べたように、Xcodeの外見はすっきりシームレスだが、その下にはObjective-Cという、70年代のプログラミングの恐怖を彷彿とさせる怪獣が眠っている。おおげさかもしれないが、そう言いたくなる。マクロ、ヘッダファイル、プロジェクト、ターゲット、スキーム、そしてビルドのコンフィギュレーション(構成)。ビルドの設定だけでも、うんざりしてくる。不可解なリンカエラーが出ると、絶望あるのみ。そして、こんな発見: “あら、きみのサードパーティコードはARCをサポートしていないの? じゃあフラグ-fno-objc-arcを加えるんだよ。簡単だろ?”。

Androidではマニフェストファイルが一つあるだけで、アプリのビルドはEclipse が完全にやってくれる(正常時は)。ファイルを保存したらビルドは自動的に行われる。パーミッションの構成ミスでアプリが動かないときに出るエラーメッセージは、もっと分かりやすくしてほしいが、それはそんなに重大な問題ではない。とにかく、ビルドのための構成はAndroidの方が概してシンプル、そしてエレガントだ。

勝者: Android。


UXデザイン

勝者は当然Apple、とみなさんお思いだろう。Interface Builderを使うと、きれいなユーザインタフェイスを簡単に手早く指定できる。でもぼく的には、Interface Builderを使えば使うほど、嫌いになった。ここでもまた、構成が面倒なのだ。最初は単純で楽ちんでも、その後のアプリの進化とともに、世界はぐちゃぐちゃになっていく。とくに、Appleが1年前に加えた、マルチスクリーンのStoryboardsは、すごーく、好きくないね。

Androidのビジュアルツールもまあまあだが、それについて、あまり言うべきことはない。なにしろAndroidは製品の種類が多様で画面サイズもまちまちだから、UIをそのすべてに正しく対応させるために、レイアウトの指定をXMLファイルで書く(AppleのAuto Layoutも、今後のiOS製品の画面の多様さに対応するための仕掛けだろう)。なお、Androidではアイコンパックが提供されているが、iOSではIcons8のようなサードパーティ製品を使うか、または自作する。

意外にも‘Apple圧勝’とはいかなかった。ちょっと奇妙な結果ではある。しかし、iOSは幸運にも製品種類がとても少ないから、デベロッパの苦労も少ない。それにiOSのデフォルトのUI部品は、デザインがおおむね美しい。この二点で、iOSが有利だ。

勝者: iOS。


言語

AndroidのアプリはJavaで書く。iOSのアプリはObjective-Cで書く。その例外は、Xamarin(前述)を使うとき。ただしツールによってはマイナーな例外があるし、PhoneGapのようなネイティブ/Webのハイブリッドもある。しかし一般的には、AndroidはJava、iOSはObjective-Cでネイティブアプリを書く。

ぼくがプログラミングをやり始めたときの言語がJavaだったから、最初はObjective-Cに馴染めなかった。とくに、書く量が多すぎる、と思った。

Javaなら:
String s2 = s1.replace(“abc”,”xyz”);

Objective-Cでは:
NSString *s2 = [s1 stringByReplacingOccurrencesOfString:@"abc" withString:@"xyz"];

でも、その後だんだんとObjective-Cが大好きになった。Javaよりもクリーンな、良い言語だ。Objective-Cにはブロックブロック構文〕があり、Javaにはない。Objective-Cにはカテゴリーカテゴリ〕があり、Javaにはない。Javaでは大量の例外処理(try/catch節)を義務的に書かなければならないが、Objective-Cにはそれがない。

Javaにも、良い点はある。たとえばスタックトレースが良くできているので、散発的な(起きたり起きなかったりする)バグの原因を見つけやすい。2年前までは、ガーベッジコレクションではAndroidが断然優位だった。今ではiOSにautomatic reference counting(ARC(前述))があるので、Javaの優位は薄れた(ただし古いサードパーティのツールはARCをサポートしていないのでXCodeの構成で苦労しないといけない)。この点でJavaの優位はなくなったので、勝者はObjective-Cで決まりだ。

勝者: iOS.


API

AndroidもiOSもライブラリの規模は大きく、その内容は互いに似ている。電話機能、ネットワークアクセス、多様なViewオブジェクト…その中にはブラウザそのものとも言える強力なWebViewがある。実際の仕事は、コントローラの中で行う…iOSではViewController、AndroidではActivity。

iOSにあってAndroidにないものは、一連の機能集、フレームワークだ。たとえばiOSの強力なCore Dataフレームワークに相当するものは、Androidにない。またiOSのAPIの方がよりクリーンでありシステムとしての設計も良い。ぼくのアプリでは、iOSの場合、これこれ、二つのかなりシンプルなクラスが仕事の大半を行うが、Androidではこれこれこれ、計三つのクラスが同じことをする。そしてこれらは、10個近い内部クラスや無名クラスを使用している。結局のところ、iOSのCollectionViewControllerの方がAndroidのListAdapterよりも使いやすい。

あまり客観性はないが、ぼくのこのアプリの自作コードはiOS版が1596行、Android版が2109行だ(Java + XML)。32%もの差がある。

勝者: iOS.


インターネット

今ではほとんどのアプリが、スタンドアロンのプログラムではなく、多かれ少なかれインターネットに依存している。だからここでは、それほどまでに重要なインターネット機能を比較しよう。インターネットに関して、ツールやAPIは両プラットホームとも、たいへん多い。どちらも、互いによく似たWebViewsがあるので、どのアプリにも完全なブラウザウィンドウを置くことができる。

ネットワークへの接続は基本的にバックグラウンドで動く処理であり、アプリの本流の邪魔をしない。しかし、このようなマルチスレディング(multithreading, 処理の多重化並列化)は難しい。Androidが提供しているAsyncTaskクラスは、大きいが良い仕事をする。今オンラインかどうかをとても容易に判定できるための、便利な方法もある。iOSにも同様の機能はあるが、どれもかなり低レベルで、不満足なものだ。

しかしながら、オープンソースのライブラリがたくさんあるから、それらを使えば苦労はない。ぼくはAFNetworkingを使ったが、作者が言ってるとおりの、良質なフレームワークだ。Webのリクエストが完了したら動かしてほしいコードのブロックを、渡すだけだ。ブロック構文(前述)のないJavaでは、それはできない。

勝者: ネイティブではAndroid、サードパーティのライブラリも含めるとiOS。


共有

アプリから容易にFacebookやTwitterやEvernoteなどで共有できるか? AndroidにはIntentという強力なアプリ間コミュニケーションシステムが前からあるから、第一ラウンドでAndroidのノックアウト勝ちだ、とぼくは思った。一般的に言っても、複数のアプリ間のデータ共有機能は、Androidの方が優れている。

でも、きわめてふつうの共有機能では、Appleもかなり追いついている。というか、これは読者ご自身が判断していただきたい。ぼくのアプリScanvineの、Androidの共有コードはこれ、iOSのコードはこれだ。iOSのコードがやや長いのは、Google Analyticsでちょっと余計なことをしているためだ。こいつは、直したい。

勝者: 引き分け。


分裂

こいつは、簡単。AndroidはこうiOSはこう。証明終。Googleがおもしろい統一策を実装中だから、この話題は再訪の価値があるかもしれない。

勝者: iOS.


発表

Androidアプリは、世の中に発表することが、うそみたいにやさしい。Eclipseには便利なアプリ登録ウィザードがある。どのデバイスでも動くAPKファイルを、あなたは作った(はず)。それを、メールしてもよい、Webサイトに載せてもよい、Google Playにアップロードしたらたちまち、全世界があなたの市場になる。最高にシンプルだ。インストール時のログデータとクラッシュ報告を見る。スタックトレースを見れば、問題のコードがどこか分かる。すぐにバグフィクスして再びアップロードすればよい。

Appleのアプリは、発表が悪夢だ。頭の良いぼくの友人は、iOSアプリを開発するときは通常のスケジュールに最低でも1日足せ、とアドバイスする。証明とか配布プロファイルと苦戦するための時間だ。何度やっても、それにXCodeの最新バージョンがどんなにそのための努力をしていても、それはつねに、でっかい苦労だ。TestFlightがあるから、ややましだが、アプリのテストも厳しい。そしてAppleの”iTunes Connect”WebサイトとGoogle PlayのDeveloper Console(デベロッパコンソール)は、Ford Pinto vs. Teslaだ。クラッシュレポートがもらえたら、ついてる方。だいたい、ろくな情報は得られない。彼らの、デベロッパに対する恣意的な態度は、こうなったら楽しむしかない。そしてAppleのUXのひどさに、感嘆するのだ。

勝者: 大差でAndroid。


そして優勝は…

僅差でiOSだ。Androidにも良い点はあるが、良いiOSアプリを書くことと、良いAndroidアプリを書くことを比べると、前者の方が相当にやさしい。今でも。それにAndroidユーザはお金持ちで周囲への影響力もあるから、大ウケをねらうスタートアップは、最初にiOS、Androidは後で、で行くのが理にかなっている。Android Studio IDEは、差をやや縮めるかもしれないが、まだ横並びにはならないだろう。

(なお、ぼくの日常のメインの携帯はNexus 4だ。しかも、すごく満足している。)

画像クレジット: Jennifer Stolzer, DeviantArt

〔訳注: この記事はコメントが166もあり(日本時間11月19日18時現在)、参考になるコメントも多いので、この記事をより相対的に読むためにはコメントも読むことをおすすめします(Twitter上の関連ツイートは961件あります)。以下に、今はEclipseじゃなくてIntellij、という正論を書いていると思われるコメントを一つだけ訳出(抄訳)しておきます(GoogleのAndroid StudioはIntellij(の無料版)がベースです)。〕

<コメント訳開始>
ちょいと、こいつは露骨に偏った記事だよ。詳しく書いてる時間がないから、Eclipseが標準IDE説を、ここでは取り上げよう。前からJavaをやってる人なら、Intellijを知ってるだろう(Android Studioはまだバグが多くてだめだけど)。GoogleがEclipseを見捨てたのも、当然だ。Androidデベロッパも、だいぶ前から、すでにIntellijを使ってる人が多い。また、エミュレータはとっくに誰も使っていない。あまりにも、ひどいから。今はほとんどの人が、デバイスそのもの、またはx86エミュレータ、またはGenymotionなどを使っている。今更一体誰がSamsung Realityなんか検討するの?
【後略】— from kpgalligan
<コメント訳終了>

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


FacebookやTwitterで、気に入らない投稿を好きな画像に差し替えてしまうChrome拡張機能

Unbaby.meを覚えているだろうか。子供が生まれてはしゃいでいる友人が、立て続けにアップロードする子供の写真を見なくて済むようにするブラウザの拡張機能だ。赤ん坊の写真が出てきたら、これを犬や猫など別のものに差し替えてしまうという仕組みだった。

今回紹介するRatherもコンセプトは同じだ。但し「赤ん坊」のみでなく「見飽きたもの」(見たくないもの)をすべて別のものに差し替えてくれる。

Unbaby.meと同様に、RatherでもFacebookやTwitterをスキャンして、見たくないものを見つけ出す。たとえばカニエ・ウェストのニュースばかり流れてくるようなとき、「kanye, kanye west, yeezus, yeezy, louis vuitton don」などをフィルタリングする設定をすれば良い。そのときに、たとえば可愛らしい動物の赤ちゃんなどと差し替えるように指定しておくのだ。するとTwitterに登場するたびに望みどおりに動物の赤ちゃんが表示される(下の写真では「Miley Cyrus」の記事を差し替える設定をしている)。尚、画像の上側には「undo」ボタンも用意されていて、本当はどういうツイートがあったのか気になる場合には、このボタンをクリックすると元のツイートを表示することもできる(使い方はいろいろで、たとえば特定のウェブサイトに誘導するようなツイートも差し替えてしまうことができる)。

「面白いけどUnbaby.meのパクリじゃん」という人もいるだろう。実はこのRatherは、Unbaby.meと同じチームメンバーが開発しているのだ。Unbaby.meがバイラルで広まったのをうけて、共同クリエイター(co-creator)のChris BakerはBuzzfeedのクリエイティブディレクターの職を辞し、Pete MarquisおよびYvonne Chengとともに、いらないものをブロックするというアイデアを拡張することにしたのだ。

但し、この差し替え技術にも少々難点がある。

  • フィルタリングは画像を対象とするのではなく、画像を示すキーワードに対して行われる。もしカナダのロックバンド(Nickelback)をフィルタリングしている中、友人がチャド・クルーガーの写真を投稿して、その写真の説明にバンド名を載せなかったとしよう。すると当然ながらフィルタリングは機能しない。これに対処しようとするならば、シンプルながら役立つブラウザの拡張機能といったレベルでなく、本格的なコンピュータサイエンスの出番となるのだろう。
  • 代替イメージはInstagramのハッシュタグを用いて引っ張ってくるようになっている。たとえば、上の画像はInstagramの#babypandaというハッシュタグで検索されたイメージだ。日頃の経験からおわかりかもしれないが、ハッシュタグは実のところいい加減に用いられることもある。確かにほとんどはパンダ(ないし動物の)の赤ちゃんの写真が出てくる。しかしたまに自分撮り写真に「#babypanda」のタグをつける困った人もいる。自分のことをパンダのように可愛らしいと思っているわけだ(代替用イメージとして画像のRSSフィードを指定することもできるようになってはいる)。

そもそも、何か写真で代替するよりも、投稿が表示されないようにしてしまうという根本的解決法もある。たいていはそちらの方が良い解決法となるだろう。フォローしている相手が気に入らないことを山ほど投稿するなら、フィルタリングしていても解決につながらない。ページいっぱいにパンダ(違う写真かもしれないけれど)が表示されるというのも、やはりまた鬱陶しく感じることがあるかもしれない。

気に入らない話題ばかりがタイムラインに出てくるのであれば、さっさとフォローをやめて別の人をフォローする方が自然なやり方だ。

それはともかく、Rather for Chromeはこちらから入手できる。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


ミクシィがCtoCフリマアプリ「mixiマイ取引」で激戦区に本格参入

ミクシィは18日、SNS「mixi」ユーザー間で商品を売買できるサービス「mixiマイ取引」のiPhoneアプリを公開した。同社は7月、PCやスマホ向けmixi公式アプリなどで同サービスを開始していたが、このたび専用のアプリをリリースしてフリマアプリ市場に本格参入する。

アプリは、商品の写真や価格、説明文を登録するだけで出品できる手軽さが特徴。決済は、購入者から代金をミクシィが預かり、商品発送の完了後に売り手に支払う「mixiあんしん支払い」を利用する。出品は無料(商品代金を振り込む際に105円の手数料がかかる)。落札者は、mixiあんしん支払いの手数料として、1000円未満は一律42円、1000円以上は4.2%を支払う。

CtoC(個人間)取引のフリマアプリといえば、シードアクセラレーター「Open Network Lab(Onlab)から生まれた「Fril」、元ウノウで元Zynga Japanの山田進太郎氏が手がけた「メルカリ」、サイバーエージェントが提供する「毎日フリマ」、最近ではヤフーが子会社のコミュニティファクトリーと共同で女子向けアプリ「ClooShe(クロシェ)」を11月7日にリリースするなど参入が相次いでいる。

こうした中、mixiマイ取引は、母体となるSNSの「つながり」に差別化ポイントを置いている。例えば、出品者は購入希望者の中から相手のmixiプロフィールを見て、商品を譲る人を検討できる安心感があるのだとか。また、好きなアーティストのコンサートチケットを同じmixiコミュニティに入っている人から譲ってもらうといったmixiならではの使い方もあるのだという。

mixiは2004年のサービス開始当初より、コミュニティを利用したユーザー同士の売買が多く行われていた。こうしたニーズを受けて7月にmixiマイ取引を開始したところ、これまで毎月12万人以上のユーザーが利用しているという。売買される商品の平均単価や流通総額については明らかにされなかった。


Twitter、災害等にプッシュ通知を送る「アラート」サービスを、イギリス等でも提供開始

Twitterは9月から「Twitterアラート」と呼ばれる仕組みを提供している。これは緊急時に特定の公共団体や緊急対策機関などからの情報を通知するためのものだ。仕組みが提供されていたのはアメリカ、日本、そして韓国で、オプトイン方式で利用を開始することができる(訳注:Twitterによる開始時の日本語アナウンスはこちら)。このサービスが本日、イギリスおよびアイルランドでも提供が開始された。

このサービスの利用を開始したのは、今のところ両国合わせて57のTwitterアカウントで、ほとんどがイギリスのものだ。イギリスの47すべての警察組織、アイルランドのGarda Síochána(アイルランドにおける警察組織)、ロンドン市消防局、大ロンドン市長のアカウント、外務省、環境庁などが参加しており、こうした組織が緊急ニュース発生時には強調表示されるツイートやSMSを送信し、またiOSないしAndroidアプリケーションを使っている人にはプッシュ通知も送られるようになっている。

先にも記したように、利用はオプトイン方式だ。これはすなわち、無関係な情報までをも通知してしまって、アラートに鈍感になってしまうことを防ぐための意味もある。Twitterのブログには「大きな地震や台風などの自然災害、人間や動物などの生命に影響する変災、重傷者や死亡者がでるような大きな事故などの際に、危険に対する警告、危険の回避方法、避難経路などに関する情報にTwitterアラートがつけられることが想定されます」と記されている。

Metropolitan Police Serviceの緊急行動計画策定部門で長を務めるDavid Martinは、「テロなどの緊急時には、まず、迅速かつ正確な情報を入手することが大切です。これにより、身に降りかかる危機を避けることもできるのです」と述べる。「こちらからの情報をより多くの人に伝えるためにTwitterなどのソーシャルネットワークサービスも積極的に活用していきたいと考えています。また、非常に重要な情報を流す際に、Twitterアラートを利用できるのは非常に有益なことだと思います」とのこと。

現在のところ、Twitterアラートを利用するには、Twitterアラートのページに行って、必要なアカウントを追加する。Twitterアラートに参加しているアカウントについては、プロフィールなどに「アラート」ボタンがあれば、より便利に使えるだろう。

9月の記事にも書いたが、Twitterアラートというのは「ライフラインアカウント検索」のサービスの一環として登場してきたものだ。2011年に起こった東日本大震災直後におけるTwitterの使われ方などを見て、有用な情報を提供するための手段を構築しようと生まれてきた。信頼できる情報ソースを提示することで、テレビなどで報じられる状況の詳細な様子を把握するのに利用されている。こうした仕組みを運営する中で、もっと「緊急」な状況の中での活用を意識したのがTwitterアラートだ。

もちろん、「アラート」を送り出すサービスはこれまでにも、しかもイギリスでも存在した。ただ、そうしたものとは形式は同じようなものであっても、目的が全く異なる。Twitterは、「アラート」を目的に沿った形で利用できるように一元管理してもいる。たとえばたとえば2012年のロンドンオリンピック時には売り切れになったチケットがどこかに出回ったりすると、それを通知するアカウントが多数作られた。これは、Twitterの用法にそぐわないものとして、Twitter側がアカウントを廃止して回っていた。

ところでTwitterは昨年より、タイムラインの表示形式や、アプリケーションの表示形式等を、少人数に対してテスト的に提供し、そこから新たなものを生み出すというInnovate through experimentationなる動きを加速させている。こうした中には本格運用されるようになったものもあるし、結局廃止されるものもある。Twitterアラートも当初は小規模に提供されるテスト的なサービスだった。これが世界的に拡大しつつあるのを見ても、Twitterのテスト後に本格導入を行っていくという仕組みは、なかなかうまくいっている様子ではある。

次にはどこでTwitterアラートの提供を始めるつもりなのかという質問には回答は得られなかった。しかしアラート受信の登録を行うと、登録可能地域のリストが表示されるようになっている(訳注:SMS受信を登録した場合でしょうか。訳者はこのリストを確認していません)。ここに含まれている国々にて、Twitterアラートの展開を目指しているということなのだろう。

今回取り上げた「アラート」も、Twitterが最近行っている「進化の試み」のひとつといえそうだ。Twitter側から積極的にさまざまな情報を提供し、そして利用者に、従来以上にサービスを使ってもらうようにしたいという方向だ。たとえばEventParrotMagicRecsも、利用者にダイレクトメッセージをタオばして、イベント情報や、人気を集めている利用者や、多くの人が関心を持っている話題などを伝えようとするものだ。ちなみにEventParrotもMagicRecsも、現在のところは「実験アカウント」の扱いだ。

このMagicRecsおよびEventParrotは、双方ともに利用者自身にパーソナライズして情報を送るものだ(自分がフォローしている人たちによって形成されるTwitterスフィアの中で発生する面白そうな情報が送られる)。この点で「アラート」は異なる。「アラート」の方は「交流」ではなく、1対多のブロードキャストチャネルの実現を目指している。オプトインした人に対して、特定の情報を強力にプッシュ通知することができるわけだ。数百ないし数千ものアカウントをフォローしていて、そうした情報を効率的に処理する方法を知らない場合、興味深い情報もすべて見逃してしまうということがあり得る。「アラート」は、こうしたケースに対処するための方法として進化していくのかもしれない。

現在のところ、利用できる組織は限られているものの、「アラート」は発信側でも受信側でも無料で利用できるようになっている。情報が自由に流通する「情報広場」というものをTwitterは構築してきたわけで、こうしたツールを無償で提供するのは自然なことだとは言えるだろう。ただTwitterは、こうしたサービスがどのように受け取られるかを試す目的ももって開発してきたわけだ。「アラート」の状況を見て、スポンサー向けの有料アラートが出てくる可能性もあるのではないかと思う。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


Toymailは、スマホから音声メッセージを送れるおしゃべり郵便ポスト人形

また一つ、デジタル通信をもっと楽しくするメッセージング方法が生まれた。ToymailはWi-Fi内蔵の人形で、スマートフォンアプリを通じて親子で会話ができる ― メッセージは人形の声で再生される。安い携帯電話を与えて電話すればいいだろうって? もちろんそれも可能だが、Toymailの「メールマン」人形ほど可愛いくもないし楽しくない。

アイデアは、親と子のデジタル対話にちょっとマンガ的な楽しみを注入し、子供たちが早くから画面や携帯にハマらないよう、実物のおもちゃで遊ぶチャンスを与えようというものだ。メールマン人形には5種類のキャラクターがあり、いずれもメールボックスと動物をかけ合わせたような格好をしている。

遠方からメッセージを送れる可愛いらしい物体は、Toymailが初めてではない。今はなきNabaztagが思い出される。Toymailのメールマンたちには、Little Printerと重なる部分もある ― ただし、あちらが小さなロール紙を吐き出していたのの対して、メールマンの指令は純粋な音声だ。

Toymailの会話は一方向だけではない。子供たちはメールマンの背中にあるボタンを押して、最後のメッセージに返信できる ― 子供からの返信はアプリで再生される。アプリを通じて承認された人だけがメールマンとつながることができるので、見知らぬ他人がメッセージを送ることはできない。

そして、もし言うことがなくなった時には、Daily Toymailerサービスに登録しておけば毎日人形宛にメールが送られ、子供の名前を呼んだり歌ったりお話や有名なセリフを教えてくれる。

Toymail開発チームの片方、起業家でMIT出身のGauri Nandaは、かつてあのキュートだが厄介なClockyを考え出したことがある。目覚し時計に車輪のついているので、手の届かないところに転って、止めるにはベッドから出なくてはならない。

Toymailは、市場に出すためにKickstarterで6万ドルの調達を目標にしている。本稿執筆時点で、2万ドルを達成しつつあり、残るは14日間だ。

メールマンは、Kickstarterで50ドル支援すると手に入りiOSアプリは無料(Android版は計画中)だが、日々使用するための費用が別にかかる。人形にメッセージを送るためには、バーチャル切手を買う必要がある。切手1枚でメッセージを送ることができ、50枚綴りの切手は99セント ― あるいは、月間2.99ドルで無制限に送れる。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


APIの呼び出しをリアルな条件でテストしてモバイルアプリの品質向上を支援するテスト自動化サービスRunscope Radar

APIのトラフィックをモニタするRunscopeが、APIとバックエンドのサービスのテストを自動化するためのツールを提供して、モバイルアプリのクォリティを向上させようとしている。

そのRunscope Radarと呼ばれる新しいサービスは、今日のAWS re:Inventカンファレンスでローンチし、バックエンドのAPIの変化~変更に対する不安や心配を緩和しようとする。アプリのメンテナはこのサービスを使うことによってバックエンドサービスがアプリが期待するデータを確かに返していることを確認でき、アプリがクラッシュするおそれを回避する。しかしテストは一歩間違えると顧客の体験を損ないかねない脆いプロセスである。そこでRunscope Radarは、アプリのバックエンドサービスが変わってもアプリが壊れない、という設計方針に立っている。つまり、将来的には、顧客の体験を損なわずにサービスを改良する方法を提供することがねらいだ。

Radarを使用するデベロッパは、それにリクエストとパラメータセットのリストを与えて、APIの動作を判定する。リクエストは、アプリに実際に登場するような、リアルなものでなければならない。

テストは、その完了や失敗を顧客に通知する。このサービスはCircleCi、GitHub、Heroku、Jenkins、TeamCityなどを統合して、コミットと、ビルドと、展開の各段階でAPIテストを走らす。

たとえば、あるAPIを消費するデベロッパは、そのAPIがエンドユーザの体験を阻害しないことを確認したい。もしもAPIが壊れたら、通信が妨害される。

RunscopeのCEO John Sheehanは、今日のプレゼンのあとでこう言った: “サービスが壊れたらアプリも壊れる。アプリを駆動している内部的なサービスですら、常時可利用であることが必要だ”。

今ではAPIがデベロッパによって広く利用されているが、その信頼性はまだまだ確立途上だ。API自身は単一でも、それを呼び出すデバイスやプラットホームは千差万別だからだ。

APIの信頼性を管理する方法も、今はまだほとんどない。企業はAPIのプロバイダにチェックを入れることによって、とりあえず安心感を得ているのだ。

Runscopeは、APIの利用が一般化すればするほど需要が増えるサービスを提供している。APIのテストは今もっぱら手作業で行われているから、自動化が急務だ。今後はAPIを提供するスタートアップもアプリケーションはモバイルアプリのみ、というところが増えてくるから、なおさらテストの自動化が重要だ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Twitter、広告ターゲティングの指標にモバイルOSのバージョン、デバイスの種類、Wi-Fi利用状況などを追加

Twitterは昨日より、より細かな広告ターゲティングが行えるようにシステムを変更している。すなわちモバイル(iOSおよびAndroid)からの利用者についてOSのバージョン、デバイス、およびWi-Fi経由なのかどうかを区別できるようにしているのだ。これまではOSの違いのみでしかターゲティングすることができなかった。今や全世界でTwitterを利用している2億3千万人のうち76%がモバイルから利用しているという数値がある中、今回のこの変更は非常に大きな意味を持つものだ。

今回の変更についてのアナウンスはTwitterのブログで確認することができる。尚、今回の変更は分析用ダッシュボードにも反映されていて、各種キャンペーンの効果を、より詳細に分析することが出来るようになっているようだ。

広告を打つにあたっては、情報は入れば入るほど便利に使うことができる。たとえばiPhoneなのかAndroidなのかを区別できるだけでも、アプリケーションのプロモーションをするのには非常に役に立つ。しかし、アプリケーションが動作しないような旧バージョンを使っている利用者にリーチしても、それは広告費の無駄としたものだ。また、古いOSを使っているような層は、アプリケーションのプロモーション対象として、あまり魅力的でないことが多い。依然としてiOS 5.0搭載のiPhone 3GSを使っている人よりも、最新版のiOS 7やAndroid KitKatを早々に使い始めている層こそが、新しいアプリケーションに対しても強い関心を示しやすい層だということができよう。

モバイルアプリケーションのプロモーションを行っているのは、もちろんTwitterだけではない。Facebookも大きな実績を示しているようで、先月には、モバイル向けの広告経由で1億4500万件のインストールに繋がったのだと報告している。

Twitterは、今回の機能追加がアプリケーション関連のプロモーション以外にも、いろいろと使い道のあるものだとアピールしている。たとえば通信事業者も、特定のデバイス利用者に連絡をとりたいことがあるだろう。あるいはアップデートを促したい利用者にのみアプローチしたいケースもあるはずだ。他にもOSのバージョン、Wi-Fiの利用状況などに応じたターゲティングはいろいろな場面で活用できるはずだとのこと。

当たり前のことだが、ターゲティングは、今回追加された指標でのみ行うわけではない。これまでも、そしてこれからも性別や興味、あるいはロケーションなどによって、利用者を分類することができるようになっている。また、インプレッションやエンゲージメント(クリック、リツイート、等)などの効果分析を行う際にも、今回導入された新たなターゲティング指標を使って行うことができるのは非常に便利なことだろう。

新たなオプションは既にads.twitter.comで利用可能となっている。Twitter Ads APIパートナーも、すぐにこの新機能が利用できるようになるとのことだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


Flickr、Shopifyも採用する画像編集SDKのAviaryが自社アプリの日本語版を正式にローンチ

Aviaryは高機能な画像編集ツールでiOSとAndroidのアプリを提供している。フィルターやフレーム、スタンプなどを使って画像を編集できる。そして本日、同アプリを日本のユーザー向けに最適化したAvairyをローンチした(iOSのみ)。具体的には日本人が好みそうなスタンプを作成したり、写真の共有先にLINEなどを追加した他、プリクラ風に編集できる機能も加えられた。

Aviaryはアプリの提供以外に画像編集のSDKを提供しており、このSDKを通してAviaryを利用している月間アクティブユーザーの数は7,000万人となっている。SNSやメッセンジャーアプリ、Eコマース関連のサービスなどが利用しているケースが多いようだ。

パートナーとしてAviaryのSDKを利用している有名な企業(サービス)Flickr、Shopify、Tango、twitpic、Wix、Boxなど。日本ではmixiが正式にパートナーとなっている他、スタートアップではメルカリもAviaryを利用している。

Aviaryは日本での展開を最も重要だと考えており、これまで数ヶ月の間にローカライゼーションに取り組んできた。AviaryのCEOであるTobias Peggs氏や日本代表のArchie Archibong氏に話を聞いたところ、苦労した点の1つはスタンプの作成だという。

日本の「kawaii」を意識したスタンプを取り入れようと試行錯誤しても、女子高生なんかが好きな「キモ可愛い(キモイ+可愛い)」といったニュアンスなどを理解するのは大変だね、とTobias Peggs氏は語っていた。また、プリクラ風に画像を編集できるようにするためにプリクラに関しても勉強したそうだ。

ただ、AviaryはSDKを提供した先のアプリが独自のスタンプを作り、それをレベニューシェアで組み込むこともできる。だから、Aviary独自でスタンプを作るだけでなく、日本のサービスとパートナーシップを組むことで、より日本に適した形でサービスが提供できていくだろうと考えている。

なお、Aviary(iOS)はこちらからダウンロードできる。