SFホラーの世界から現れたような手作りLEDライトはハロウィーンのデコレーションにぴったり

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あなたと、あなたの友だち全員が、ストレンジャー・シングスの、頭から出血している女の子に恋してるかな? その子は、ワッフルが好きかな? きみはモンスターが怖いかな? …そんなあなたの感性にぴったりの、ハロウィーンデコレーションがあるんだ。この手作りのLED照明があれば、あなたは(もしくは女優のWinona Ryderなら*)、子どもたちとコミュニケーションして、Arduinoボードと巧妙な電子回路を使った(SF映画)Upside Downの世界へ彼らを連れていけるんだ(上図)。〔*: Winona Ryder, ストレンジャー・シングスの主演女優。〕

このプランはInstructableの教材製品として売られていて、コンピューターのメモリーのようにアドレスを指定できるLEDの列と、Arduinoのボードでできている。LEDは個別にコントロールでき、Arduinoがそのための信号を送る。子どもたちはその点滅のパターンでママに、“モンスターが来るよ”とか、“チップスをちょうだい”と伝えることができるだろう。

コードは残念ながら、ちょっとややこしいが、でも一種のランダムなパターン生成器としてはよくできている。構造はきわめて単純だから、子どもたちにも理解できるし、カスタマイズできるだろう。ハンダごてを握って、LEDの数を増やすなんて簡単だね。そしてきわめつけは、Arduinoをインターネットにつないで、そこへメッセージを送れることだ。子どもたちがその機能を使って、モンスターに庭の物置小屋に閉じ込められた話を始めたら、あなたの頭が、おかしくなってしまうだろうけどね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Samsung、空港にもNote 7交換スポットを展開中

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Galaxy Note 7は、アメリカはもちろん、他の国でも飛行機内に持ち込むことが禁止されている。そこで、Galaxy Note 7を保有しながらまだ交換するタイミングを見いだせないでいた人(および交換を拒否していた人)は、飛行機を利用する際に大きな迷惑を被ることとなった。そこでSamsungは空港に交換スポットを用意して、Galaxy Note 7利用者の機種変更を行えるようにすることになった。ハードウェアの交換と同時に、データの移行も行なってくれるらしい。

空港に交換スポットを用意するというのは、未だにNote 7を利用し続けている人が全世界合計で100万人ほどもいる中、なかなか良いアイデアのように思える。Note 7を機内に持込むのは、離陸前に座席をリクライニングさせたりするような小さな「ミス」で済まされるような話ではない。罰金や、あるいは収監の可能性すらある行為となっているのだ。

空港内の交換スポットは、まずオーストラリアで実現されている。ウェブサイトにて場所や方法の告知を行なっている。またサンフランシスコ国際空港でも対抗を行う旨のツイートがあった。

Samsungはデータ移行も行うことで、利用者に交換を強く促したい考えだ。データなどをクラウドで管理してない場合、空港に到着してから新しいデバイス気に切替えるなどということは一般の利用者にとって非常に難しく、そうした利用者にも最小限の負担でデバイス変更を行なってもらいたいと考えているわけだ。

Via The Verge

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(翻訳:Maeda, H

Acerの新しいChromebookは、199ドルで12時間駆動

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まず、価格については文句なしという人が多いことだろう。新しく発表されたAcerの15.6インチChromebookは、以前のものに比べていろいろとアップグレードしているが、どうしても価格に注目が集まるデバイスとなっている。エントリー価格が50ドル安くなり、199ドルからとなっているのだ。

もうひとつの注目は(Chromebook一般の特徴ではあるが)バッテリーのもちだ。Acerの発表によれば、1度の充電で12時間稼働させることができるとのこと。以前のものよりも3時間も長くなっているのだ。

その他のスペックについてみれば、以前のものとさほど変わらないという印象を持つ。エントリーモデルのディスプレイは1366 x 768で、ストレージは16GB、RAMは2GBとなっている。なお、100GBのGoogleドライブもついてくるようになっている。もちろん高価格モデルではより高いスペックを入手することができる。たとえばディスプレイも最高で1920 x 1080のモデルが用意されている。

主要マシンとしてChromebookを使うのは厳しい面もあるかもしれない。しかし価格を考えれば2台目ないし3台目のデバイスとして、魅力的に感じる人もいることだろう。興味のある人はウォルマートのサイトからオーダーすることができる。

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(翻訳:Maeda, H

MegaBotsが新ロボットの開発ビデオを公開―水道橋重工との対戦準備進む

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日本の水道橋重工業の巨大ロボットとの対戦に向けてシード資金の調達に成功したMegaBotsチームが、開発の現状を詳しく紹介するビデオの第一弾を公開した。

ここには過酷なテストや既存モデルが激しく転倒する様子などが収められている。全体で7分半ほどで、Megtesチームが戦闘で乗員を保護するメカニズムを開発するためにロボットに激しい打撃を与えているところが見られる。武器もモジュール式になり、バリエーションが増えた。威力も恐るべきものになる…かもしれない。

今朝(米国時間10/12)発表されたプレスリリースでMegaBotsは「既存モデルに対して実施されたほぼすべてのテストで乗員は死亡ないし重傷を負うような衝撃を受けるはずであることが判明した」と述べている。

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アメリカの国旗デザインのド派手な衣装で9月のTechCrunch Disruptに登場した開発チームだが、アメリカ・チームは日本チームとの対戦を非常に真剣に考えている。高さ4.5メートルのロボットが転倒し、その衝撃で乗員が死亡するというのはなんとしても避けねばならない事態だ。

そこで、MegaBotsのウェブ・ビデオ・シリーズのテーマはまったく新しいロボット、Mk. IIIの製作となっている。最新の映像を見た限りではMk Ⅲの戦闘準備は相当に進んできたようだ。新モデルにはF1やNASCARににヒントを得たというロールケージが備えられ乗員を保護している。

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MegaBotsではDARPAのロボティクス・コンテストの2位入賞者と協力して新しいロボット操縦システムを開発している。モジュラー式のアームに脱着できるガン、ドリル、チェーンソーなど『キャプテン・スーパーマーケット』的な武器も公開された。最終的にこのロボットは重量10トン(前モデルの約4倍)、最高速度は時速16キロ、製作費用は250万ドル程度になる見込みだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Samsung、Galaxy Note 7の生産を完全に終了

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Samsungは同社のGalaxy Note 7の生産、販売を完全に終了した。オリジナルモデルのバッテリー発火事故の発生を受けてリコールを実施し、バッテリーを対策部品と交換したにもかかわらず、新しいバッテリーを原因とするとみられる事故が続き、消費者の間に不安が広がっていた。

ニュースは最初にWall Street Journalで報じられ、Samsungの広報担当者がNote 7の生産中止の事実を確認した。われわれの取材に対して広報担当者は「SamsungがGalaxy Note 7の生産を恒久的に停止したという報道は事実だ」と述べた。

同社は生産中止に関してこれ以上何も明らかにしていないが、韓国当局に対して生産の中止を報告する文書中で「消費者の安全」を理由に挙げている。

昨日(米国時間10/10)、Samsungはキャリヤと販売店に対しNote 7の販売を停止するよう要請し、すでに販売された分については交換を受け付けることを発表している。Note 7の所有者は全額の返金ないし他のSamsungスマートフォンへの交換を受けることができる。また2回のリコールに対する「迷惑料」として25ドル分のギフト券を得られる。

最初のリコールは250万台前後のNote 7を対象として9月の上旬に行われた。同社はその後、Note 7の製造を一時中止していることを認めた。【略】

Galaxyブランドが傷付いたことを別にしてしても今回のバッテリーの発火、爆発によりSamsungが受けた打撃は軽くない。ReutersはNote 7の生産終了はSamsungに最大170億ドルの損害をもたらすとアナリストは推計していると報じた。

今日、Samsungの株価も8%下落した。2008年10月以來の大きな下落だ。同社の時価総額から190億ドルが消えたことになる

アップデート: SamsungはTechCrunchに対して以下の声明を送ってきた。

消費者の安全を考慮し、われわれはGalaxy Note7の販売と交換を中止し、これに伴って生産も中止することを決定した。

〔日本版〕上に引用されたツイートは「Samsungは次に生産するスマートフォンをなんと命名するだろう?」というジョーク。Galaxy Not FireやGalaxy Iceなどが提案されている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Samsung、事故続出のNote 7の生産を「調整中」と認める

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これはGalaxy Note 7の生産が停止されたという昨日のわれわれの報道をほぼ完全に認めたというに近い。今朝SamsungはTechCrunchに対して慎重に語句を選んで次のように述べた。

品質管理と安全性の確保をさらに推し進めるため、われわれはGalaxy Note7の生産スケジュールに一時的な調整を加えている。

Samsungは「停止(halt)」とか「一時中止(suspend)」という語句を使うことを避けているが、言っていることはわれわれが報じた内容とほぼ同じだ。この記事にはパーツのサプライヤーの幹部の証言内容も含まれている。この1月以上Samsungの新しいフラグシップ・デバイスは広報上の悪夢に覆われてきたが、ここにきて同社は対策のための大きな決定を行ったことを確認した。

この決定は対策部品に交換したはずのGalaxy Note 7に再び事故が起きたことを伝える多数の報道を受けて行われたものだ。乗客が持っていたGalaxy Noteから煙が出たためサウスウェスト航空のフライトはゲートに引き返して乗客を避難させる必要があった。いくつかのメディアはAT&T、T-Mobile、Verizonが問題のプロダクトの取扱を中止したというSamsungにとって大打撃となるニュースを伝えた。

その後Samsungはこれらキャリヤによるデバイスの取扱中止に関して声明を発表した、Samsungは取扱中止が事実であると認めると同時に事故件数が低くいものであるという印象を与える努力をしている。

Samsungは声明で次のように述べた。「われわれのパートナーであるキャリヤは損害が引き起こされたという報道を受けてGalaxy Note7の販売を中止し、交換を受け付けることにした。われわれはパートナーの決定を尊重する。われわれは当局、第三者の専門家と緊密に協力しており、調査が完了して明らかになった事実については公開していく。 記事の数は少ないとはいえ、われわれはどんな報道も真剣に受け取っていることを顧客に知ってもらいたい。もし製品に安全性に関する問題が存在するようであれば、SamsungはCPSC(消費者製品安全委員会)が認めた手順に従って直ちに問題の解決に当たる。」

アメリカの消費者製品安全委員会はこの問題を最初から注視しておろ、、先月中旬、公式にGalaxy Note 7のリコールを決定した(Samsung自身もこれに先立ってリコールを決めている)。同委員会は最近の事故調査にも深く関わっている。事故の発生場所は数州にまたがっているがまだリコールは宣言されていない。

続報があることは間違いない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ソニー、RX100 Vとa6500を発表―小型高級カメラがさらに強力に

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ソニーから新しいカメラは2機種発表された。どちらも既存の機種の改良なので、正確にいえば「新機種」というより「アップグレード」と呼んだ方がいいかもしれない。機能に比例して価格もアップグレードされている。 どちらも1000ドル以上の高級カメラだが、それだけの機能はある。

The RX100 V〔DSC-RX100M5〕は機種名から想像がつくとおり、ポケットサイズのパワーハウス、RX100の第5世代だ。世代を経るごとに価格もアップしているが機能も強化されている。常に専門家の評価の高いカメラの一つだ。

Vモデルで強化された点のひとつはAFのスピードアップだ。ソニーでは合焦時間は世界最速で0.05秒だとしている。カメラの機能の進歩は速いのでこの世界記録もそう長くは保たないだろうが。4Kビデオは全画素読み出しによるオーバーサンプリングで、隣り合う画素を合算するピクセル・ビニンングではない。AFは撮影中も位相差を維持しており、コントラストAFになることはない。(このあたり耳慣れないようなら読み飛ばしていただきたい)。

興味があるのは毎秒24コマのバースト・モードで、これは20メガピクセル、RAW+JPEGフォーマットで最大150コマまで撮影できる。毎秒24コマというのはよく知られているとおり、もっとも一般的な映画のフレームレートだ。つまりこのカメラは24コマのRAWビデオを最大6秒間撮影する能力がある。ポケットサイズのカメラでこれができるというのは驚異的だ。劇場用映画撮影の現場でBカメラとして使えるだろう。

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a6500はa6300のアップグレード版だ。もともと高性能なミラーレス一眼だが、新機能としてはやはりAFシステムの改良がまずトップに来る。ボディー5軸内光学手ブレ補正とタッチスクリーンも追加された。24メガピクセルの撮像素子は従来どおり。画像プロセッサーはアップデートされた。

今回の改良でa6500は多機能であるだけでなく使い勝手もいいカメラになった。残念ながらエルゴノミクスとインターフェイスは従来どおり。ソニーはタッチスクリーンのソフトウェアの改良にももっと真剣に取り組む必要がある。

RX100 Vは今月中に出荷され価格は10000ドル程度。a6500が入手できるのは11月になり、1400ドル前後になる。

Featured Image: Sony

〔日本版〕上記2モデルの国内向けバージョンの情報はまだ発表されていない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ハンズオン:早速Google PixelとPixel XLを試してみた

Googleは新たに2つのスマートフォン、PixelとPixel XLを発表した。これらは、Googleがハードウェアとソフトウェアのどちらの設計も手がけた初の端末だ。見た目も良く、持った時の感触もいい。外観のインダストリアルデザインは、GoogleがPixel Chromebookに施した繊細なデザインを継承しているのが見て取れ、昨年発表したNexusのラインナップも想起させる。

Pixelは5インチ、Pixel XLは5.5インチデイスプレイを搭載している。どちらも見た目も、実際にもiPhone 7と7 Plusより小さく感じられる(けれど、少し厚い)。それは、ハードウェアには表面にいかなるボタンもないからで、ポケットに入れるにも、手に持つのにも収まるサイズだ。

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Pixelのディスプレイ(1080p)とPixel XL(Quad HD)のディスプレイ、どちらもAMOLED画面により深い黒色を再現し、画像がきれいだ。どちらのスマホでも、Androidのソフトウェアナビゲーションボタンをこれまでもより小さく表示するPixelランチャーが映えている。また、全体を通してアイコンは小さく、丸くなり、新しいGoogleランチャーも小さくなった。結果的に、スクリーンの場所を活用していて、背景の高品質な画像が映えている。

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同様に、システム全体を通して使えるGoogle Assistantの新機能の反応も良く、早い。また、会場の騒がしいでもデモエリアでも私の質問に反応することできた。連続した質問をしても、前の文脈を理解して回答していたことには特に感心した。限られた時間の中でしか試せなかったが、Google Assistantを惑わせる質問をすることはできなかった。Assistantは、Googleが先日ローンチしたスタンドアローンのメッセンジャーアプリAlloの中にある1つのゲームのように感じた。けれど、このAssistantはシステムレベルの機能として組み込まれている。これは今後起きる劇的なUXの移行を象徴しているかのようにも思える。

他に特徴的だったのはカメラだ。写真を撮るには良い環境ではないにも関わらず、良いパフォーマンスを発揮した。下記の画像は、光が少ない中でも筆者があほみたいに踊っているところが鮮明に映っている。ノイズもほとんど見当たらない。

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PixelとPixel XLはどちらも魅力的なデバイスで、GoogleのAndroidハードウェアの中の新たな出発点を示す端末になるだろう。10月20日に出荷開始した時、Pixelがヒット商品となるのに十分な機能を備えているかはまだ分からない。けれど、何かが決定的に欠けているということはないだろう。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

iPhoneをクールに改造?巨大ノコギリと電動ヤスリで本体を削った強者が登場

iPhoneを「物理的」に改造できないなんて、誰が言っただろう?この動画はそれが可能であることを証明した。この男は工業用の丸鋸切断機と巨大なベルトサンダーを使い、iPhone 7の四辺を削ぎ落としてエッジを平らにした。結果は?なかなかいい感じ!丸みがかったエッジを取り除いたことでiPhone 7がインダストリアルな外観になった。けれどもちゃんとサイズの合うケースが見つかるように祈っているからね。

この動画には「iPhone 7の周りを直線的に仕上げる」ための手順と正しいセットアップが収められている。日曜大工の作業台があれば同じようにできるかもしれない。コンピューター制御の巨大な切断機は持っていない?その場合はテーブルソーに横引き刃を付ければ何とかなるだろう。仕上がりは同じになるか、そうでなければiPhoneがおじゃんになってオシマイだ。

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(翻訳:Ayako Teranishi / website

Google、Hardware 2016でスマートフォンのフラグシップ、Pixelを公開

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今朝(米国時間10/4)、GoogleはHardware 2016イベントの目玉としてPixelスマートフォンを公開した。仕様についはすでに多くの情報がリークされているが、Googleではここ数年で最大のハードウェアの発表だとしている。

ベースモデル(Googleページ)を見るとリーク情報の多くが正しかったことがわかる―デザインとしてはあまり特徴がなく、iPhoneに似ていなくもない。ただしディスプレイは大きく、下部に物理的ボタンがない。予想どおり、Pixelには2サイズあった。標準の5インチ(画面解像度441ppi)と 5.5インチのXLモデル(534ppi)で、両方ともガラスはGorilla Glass 4が使われている。市場に出ている他のモデルとの比較からするとXLと名乗るほどのサイズではなく、単にLでもよかったかもしれない。

背面にはガラス部分と金属部分がある。中央には指紋センサー、下部にはアンテナバンドがあり、GoogleのGのロゴが目立つ。またイベントでGoogleが強調したところによると、「背面には不格好なカメラの出っ張りがない」ということだ。

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出っ張りの有無はともかく、Googleはこのスマートフォンのカメラに自信を持っている。 PixelのカメラはDXOMarkのカメラ・テストのベンチマークで89という高得点を得ている。「このカメラはわれわれが作ったカメラの中で最良というだけではない―スマートフォン・カメラの中で最良だ」とGoogleはステージで宣言した。メインのカメラは1230万画素、f/2.0レンズを搭載する(フロントカメラは800万画素)。

GoogleはPixelが暗い場所でも鮮明な写真が撮れることをデモした。これには撮像素子の受光ピクセルのサイズが1.55ミクロンであることも貢献しているという。Smartburstモードでは数枚の写真を高速で連続撮影する。Lens Blurモードを利用すると最新のiPhoneに似たボケ効果が得られる。またこのカメラは毎秒30コマで4K ビデオを撮影できる。

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またPixelには写真に関して無料、無制限のストレージが付随する。 Pixelで撮影された写真とビデオはGoogleフォトにオリジナルの解像度のまま保存される。また今回発表されたQuick Switchアダプターを利用すると、既存のAndroidデバイスやiPhoneの写真も簡単にコンバートできるという。

PixelにはクアドコアのSnapdragon 821CPUと4GBのRAMが搭載される。バッテリーは2770mAhと標準的だが、7時間分をわずか15分で充電できる。大型のXLモデルは当然ながらずっと強力な3,450mAhバッテリーを積む。最大作動時間はそれぞれ13時間、14時間だ。Pixelのデフォルトのストレージは32GBだが、ユーザーは128GBまで選ぶことができる。

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本体下側にUSB-Cポートが設けられている。また上部にはヘッドフォンジャックがある(どんなもんだ!とGoogleはデモビデオ中で咳払いしている)

このイベントは名前のとおり、ハードウェアがメインだったが、そこはGoogleのことで、本当のテーマはやはりソフトウェアだ。Googleはイベント中で何度もGoogle Assistant AIについて触れていた。Pixelは音声認識に優れた使いやすい人工知能を利用したアシスタントを標準装備する初めてのハードウェアだという。Googleによれば「われわれはGoogle Assistantをコアとしてハードウェアを設計している」という。

「Googleマジック」についてはすでに数多くのリークで概要は分かっていたものの、新しい人工知能アシスタントのデモを眼前に見ると強い印象を受けた。このスマートフォンは当然ながらGoogleの新しいメッセージ・アプリDuoとAlloがプレインストールされている。スマートフォンは両モデルとも最新のOS、Android Nougat 7.1搭載だ。7.1搭載のスマートフォンが市場に出るのはこれが初めてだ(LG V20は7.0搭載だがまだ店頭に並んでいない)。

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GoogleはPixelにカスタマーサポートをデフォールト作り込んだ。これはAmazonがKindle FireタブレットにMayDayというオンライでの直接ヘルプ機能を搭載したことにインスピレーションを受けたのだろうか? スクリーン共有ができる点も同じだ。

Pixelのカラーバリエーションは3色、グレイグレイのVery Silver、黒のQuite Black、それに限定版のReally Blueだが、これは実際、鮮やかな青だ(アメリカ国内のみ)。予約注文は今日から受け付ける(アメリカ、カナダ、オーストラリア)。インドでは13日からになる。

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Pixelの最安モデルは649ドル(27ドル/月)だ。VerizonではなくGoogleのサイトから購入した場合はアンロックモデルとなる。ただしアメリカではVerizonが独占キャリヤとなっている。Googleでは各種のアクセサリーの予約も受け付けているので、ガラスとアルミの美しいデザインにキズをつけたくないユーザーはチェックしてみるとよいだろう。

Pixelの予約はこちら

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ボディカメラの装着で警官に対するクレームが93%減少

METHUEN, MA - AUGUST 20: Methuen police officer Nick Conway wore a body camera while he wrote a citation on Saturday August 20, 2016. In May, the Methuen Police Department, with little fuss, became the first major law enforcement agency in Massachusetts to start using body cameras, putting them on 47 patrol officers after a six-month trial run last year. (Photo by Matthew J. Lee/The Boston Globe via Getty Images)

ケンブリッジ大学の研究によれば、警察官へのウェアラブルカメラの装着を義務付けると、警察官に対する苦情が大幅に減ることがわかった。特定の警察署にて一部の警官に対してカメラの装着を義務付けた場合、カメラを装着しない警官の振る舞いも変化するようでもあるとのこと。

データは7つの警察署から集めたものだ。2014年および2015年に収集し、記録時間はトータルで140万時間で、対象となったのは1,847人の警察官だ。データはCriminal Justice and Behavior誌に掲載され、こちらでPDFを閲覧することもできる。

カメラを装着する警察官は、1週間毎にランダムに選ばれた(全体の半数の割合で装着させた)。装着が義務付けられた警察官は、他人と話すシーンでは常にカメラをオンにしておくことが義務付けられた。カメラがどのような効果をもたらすのかについては、警官への不満の多寡を指標として用いた。たいていの警察署では、問題行動のあぶり出しのために一般市民から寄せられる不満などについて計測してもいるので、カメラの効果を確認しやすいという意味もあった。

カメラ装着実験を行う前年は、警官の行動に対する不満申し立て件数は1539件となっていた。そしてカメラの装着実験を行った2年目には、不満申し立ての件数は113件に減少したのだった。

Figure from the paper showing how much complaints were reduced in each experimental site.

実験を行った警察署における、不満申し立て件数の減少率

この結果を見る限り継続した研究ないしカメラの採用を本格的に検討すべきであるようにみえる。もちろん不満の申し立てが、必ずしも警察官による不適切な対応を示すというわけではないが、苦情の申し立て件数が減れば、調査のための時間も費用も削減することができる。また、研究では、カメラを積極的に採用すべきかもしれないもうひとつの変化も指摘している。

すなわち、カメラを装着した警察官に対する不満申し立てと、非装着の警察官に対する不満申し立て率に、違いが見られなかったのだ。

これはちょっと気になる話だ。公平な証拠を記録に残すカメラの存在が、警察官および市民の双方を冷静にして、カメラが存在する場合にトラブルが減少するという方が正しい帰結であるように思える。しかしカメラを装着しない警察官に対する不満申し立ても同じように減っているのだ。

「カメラで収集したデータを何度もみるうちに、警察官側に振る舞いを変えるべきだという意識が生まれたのかもしれません。それにより、コミュニケーションがうまくいくようになったという可能性もあります」と、研究のリードオーサーであるBarak Arielはニュースリリース中で述べている。「100%近く苦情申し立て件数が減っている中、他に考えられる要因は見当たりません」。

研究社たちは「contagious accountability」と名付けている。カメラに監視されていなくても、ただしい振る舞いをしようとする人が増えていく、というような意味だ。

この調査からは、警官が自らの振る舞いを大きく変えたのか、それとも苦情申し立て側(ないし被疑者など)が慎重になっているのかはわからない。両者が相乗効果を示しているのか、あるいは別の要因があるのかもしれない。そうしたことを明らかにしていくためには、さらに詳細な調査が必要ともなるだろう。ただ、調査の結果をいろいろとみてみる限り、他の要因が考えられるにしても、警官側の振る舞いが変わった可能性が高いようにもみえる。

今後、さまざまな角度からの検討が望まれるのはもちろんのことだ。しかしここに示される結果は十分に魅力的に見える。警察はウェアラブルカメラの導入に前向きであるべきなのかもしれない。

Arielおよび共同執筆者のAlex Sutherlandは、CambridgeのFestival of Ideasにて今回の研究成果を発表することになっている。近くに住んでいて興味のある方は、ぜひでかけてみてはどうだろうか。

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(翻訳:Maeda, H

MacのアンロックはApple Watch最大の機能―これがスマートウォッチをブレークさせる

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以下に述べるのは個人的体験に基づく意見であり、客観的な立場からトレンドを探ったものではないことをご承知いただきたい。一部の読者にはバカバカしい、あるいは奇妙な主張と思えるかもしれない。

つまり私はApple WatchによるMacのアンロックはスマートウォッチが実現した過去最大の優れた新機能であり、スマートウォッチをブレークさせるきっかけになり得ると考えている。他のメーカーが追随して各種のウェアラブルが他のデバイスと自由にコミュニケーションできるようになれば、コンピューティングは新時代を迎えるはずだ。

私はWatchOS 3が出るまでめったにApple Watchを身につけたことがななかった。ご承知のとおり私はメカニカルな腕時計の熱烈なファンだ。そのため普段はテスト中の製品か手持ちの製品のうちの1つを身につけていた。しかし最近はジレンマに直面することが多くなった―従来どおりiMacとMacBookのアンロックにいちいちパスワードをタイプすべきだろうか? それとも単にApple Watchを身につけるべきだろうか? 私は次第に後者を選ぶようになり、メカニカル腕時計は埃をかぶりつつある。

Apple Watchそのものにはそれほど大きなアップデートがあったわけではない。いろいろ便利になったし、最新版はスポーツファンの関心をひきそうな機能をいくつも備えている。しかし私はエクササイズや旅行にApple Watchを身につけて出る習慣がなかったので、結局あまり使うチャンスがなかった。しかしDanny Meyerが発見したように、Apple Watchは(可能性としてはすべてのスマートウォッチは)着用者の周囲の情報を収集するデバイスとして非常に優れている。同時にそうして収集したアンビエント情報、たとえば着用者の心拍数や、お気に入りのスタンプを保管したりするのに適している。そしてパスワードの保管にも非常に適していた。

私のMacパスワードは“IamnotanAppleshill”だったが、これを毎度タイプインしなくてすむようになったのがApple Watchを日頃身につけるようになった大きな理由だ。同様に、SamsungのスマートウォッチのユーザーもをWindowsやLinuxパソコンのアンロックに使う方法を研究しているという。スマートウォッチを身につけてパソコンに近かづくと自動的にアンロックされるというのは全く便利だ。

スマートウォッチがパソコンと同様、テレビともコミュニケーションしてくれるとよいと思う。私の視聴履歴を保管し、お気に入りのチャンネル、番組を覚えていて自動的にテレビをセットしてくれるような機能だ。一言でいってスマートウォッチはデジタル世界へのパスポートになり得る。コンピューターのアンロック機能は実は後からのちょっとした思いつきだったのかもしれないが、しかし決定的なものだったと思う。

1月ほど前に、スマートウォッチはスイスの時計産業にとって悪いニュースだという予言を書いた。私は今でもそうだと思っている。たしかにスマートウォッチは審美的に劣っている。伝統技術の粋を集めたメカニカル腕時計に比べればまったく威厳がない。しかし思い起こせば、Blackberryはデサインとして決して優れていなかったし、むしろ醜いともいえた。にもかかわらず、約10年に渡って世界のリーダーやセレブはボタン式キーボード付きのBalckberryを使い続けた。実用性がデザインに打ち勝つというのが現実世界の容赦ない法則だ。

Macのアンロック機能はスイスの時計産業に対するもう一つの悪いニュースだ。もしかするともっとも悪いニュースかもしれない。ともあれ私にとってMacのアンロックはApple Watch最大の実用的機能となっている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

日産、行列に並ぶのが楽になる自動運転チェアの貸与先募集中―ProPilotテクノロジーに新しい応用

日産のProPILOTは主として自動運転機能を実現するために開発されたテクノロジーだが、 この新しいプロジェクトでは椅子の自動運転のために用いられている。いや、間違いではない。人間が座る、あの椅子だ。

ProPilotチェアは電動で自ら動く。その際、あらかじめ定められた運転経路に従い、他のProPilotチェアから一定の間隔をあけて追随する。映画、ウォーリーに出てくる椅子ほど万能ではないが、(われわれのMegan Rose Dickey記者が類似に気付いた)、行列に並ぶという古来からの習慣に伴う苦痛を大いに軽減してくれそうだ。

この椅子は 最新のiPhoneの販売であれ、人気レストランのテーブルであれ、何かを待つことを助けるためにデザインされている。この椅子の話を聞いたときどうせマーケティングのための人寄せだと思ったので、現実に使われると知ってたいへん驚いた。

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日産では今日から12月27日まで、このシステムの利用を希望する日本のレストランを募集している。システムは並んでいる客を座らせ、テーブルが空くのに応じて自動的に前方に移動させる。応募者の中から日産にテスト先として選ばれたレストランには来年このシステムが設置される。またProPilotチェアは横浜市の日産グローバル本社で10月2日まで一般公開中だ。システムは6脚の椅子からなり、実際の行列をシミュレートした動作をデモする。

このプロジェクトは全体として、なんというか、多少ばかばかしい気がしないでもない。だからといって無視するのは間違いだろう。日産も、トヨタを含む他の自動車メーカーも移動の自動化を非常に広い範囲で実現しようと努力中だ。これには自動車の自動化だけでなく、高齢者にとっては重要な問題である敷地内、家庭内での移動も含まれる。私としては家の仕事用デスクからゲーム機を置いたコーナーまでこの椅子で自動的に運んでもらえると非常にありがたい。

〔日本版〕日産ProPILOTのウェブサイトで設置店舗を募集中。Twitterからでも応募できるという。なお記事トップのビデオは再生時に標準で音声オン。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

予備バッテリーとしても動作する、ビデオスタビライザーのSMOVE

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無人飛行機用のジンバルを製作したメーカーと、優れたデザイナーが一緒にビールでも飲んでみると、面白いものが生まれることがある。今回生まれでたのはSMOVEだ。これはスマートフォンでビデオ撮影を行う際に、ブレを抑える機材(steadycam)だ。iOSとAndroidの双方に対応している。動きまわりながらもブレのない画像を撮影することができ、またカメラに写った顔を追跡したり、さらには自動でシームレスなパノラマ写真を撮影したりすることもできる。

SMOVEの開発に携わったのは、デザインエキスパートと、無人飛行機エンジニアだ。これまでにも飛行機用にジンバルおよびセルフレベリング(self-leveling)システムの開発を行った経験をもつ。

SMOVEはIndiegogoキャンペーン中で、価格は129ドルとなっている。キャンペーン成功時の出荷予定は12月となっている。

このSMOVEを使えば、撮影中のカメラを常に水平に保つことができるようになる。上のビデオでおわかりのように、カメラを安定させたままで軸を自在に動かすことができる。さらに「Auto Face Follow」(自動顔追跡)機能を搭載しており、画面に写った顔を認識して追跡することもできる。さらに予備バッテリーとしても機能するようになっており、撮影しながら充電するようなことも可能だ。

「以前は飛行機用の高性能ジンバルを製作しました。また手でもって使うためのスマートジンバルの製作も行いました」と、代表者であるMatt Sandyは言っている。「そうした経験を踏まえ、これまで以上にスマートで、そしてインテリジェントな、消費者向けジンバルを作りたいと思うようになったのです」。

一般利用者向けのジンバルは既に存在してはいる。しかしこれほどまでに安価でユニークなものは存在しなかったように思う。安定したビデオを撮りたい人に役立つことは間違いない。撮影したビデオの魅力がさらに高まることだろう。ビデオ関連の経験も豊富で、以前にはボディ装着型のParashootをTechCrunch上で紹介もした。この際にもユニークなブレ防止機能を採用していたのだった。

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(翻訳:Maeda, H

これが4KサポートのGoogle Chromecast Ultraらしい

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Chromecastが4Kビデオをサポートするのを待っているなら朗報だ。日を追うごとにその確からしさが増している。

噂が浮上したのは数週間前だ。最初の記事はAndroid Policeで、10月4日に予定されているイベントでGoogleが4KビデオのChromecast Ultraをデビューさせると報じた。今やそのデバイスの写真が出回っている。

ガジェットのリーク情報では定評があるEvan Blass(エブリークスの異名を取っている)がVentureBeatに発表した写真ではChromecast Ultraの外観は…なんというか、いかにもChromecast だ。

一つだけ注目点がある。もしこのリーク写真が実際の製品版なら、Googleはポケボール風のChromeロゴを廃止し、新しいChromecastには目立たない“G”だけを刻印することにしたようだ。

その点を除けばびっくりするようなデザインの変更はない。ホッケーのパックみたいな小さい円盤からHDMI接続ケーブルが伸びているだけだ。

もちろんそれでかまわない! Chromecastの機能はハードにあるのではなく、すべてはソフトウェアの能力にかかっている。Chromecastの便利な機能はすべてソフトウェア・レベルで処理されており、ハードウェアは画期的な外観を備える必要はない。複雑な構成である必要さえないだろう。このデバイスはテレビの陰にひっそり隠れてスマートフォンやタブレットとテレビをつなぐという仕事をきちんと果たすだけでいい。

これまでChromecastに欠けていた唯一の能力が4Kサポートだった。新製品ではその機能が追加される。噂では価格は69ドルだという。従来の非4Kモデルも販売が継続され、こちらは35ドルとなる。

〔日本版〕こちらはGoogleのChromecastサイト。現行モデルは税込み4980円だという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

かつてSnapchatとして知られていた会社のカメラ組込サングラスに大問題―🎶 暗いところで使えない 🎶

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Snapはビデオカメラ組み込み拡張現実サングラスを発表した。ただし、問題がある。あちこちにぶつかるのが平気でないかぎり、夜は使えない。暗いコンサート会場やパーティーの撮影も無理だ。

Snapは「かつてSnapchatとして知られていた会社」だ。Princeの例に従ったかして今後はSnapと名乗るという(絵文字もPrinceスタイルに変えてはどうだろう ) ともあれ、Snapは私の取材に対して、「現在のバージョンは夜間の装着や使用を前提としていない」と確認した。カメラのレンズ自身がサングラス程度の透過性なので照度が低い環境では先が見通せないのだ。

これはSnapの拡張現実カメラが「おもちゃだ」という考え方を裏付ける。たしかにSnapのCEO、Evan Spiegelは Wall Street Journalのインタビューでガジェットを「おもちゃ」と呼んでいた。しかし「昼間の使用に限る」とは述べていないかった。

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このサングラスは130ドルでこの秋中にリリースされ、装着者の視点で1回につき10秒の円形の動画を撮影できるという。しかし撮影は昼の屋外で催されるバーベキュー・パーティーとか野外コンサートに限るのが安全らしい。

将来のバージョンはクリアレンズないし光によって色が透過度が変わるレンズを装着し、夜間や屋内の撮影も可能になるかもしれない。このデバイスはSnapchatの熱狂的なファンのティーンエージャーの人気を呼ぶかもしれない。またサングラスを使ってくれるセレブを見つければプロモーションにいっそう有利だろう。

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しかしSpecsデバイスは一部で期待されたほど画期的なテクノロジーを含んでいなかった。それでもSnapchatのユーザーが日々の生活の画像やビデオをコントロールし、共有する力を強化するる。エンジニアリングとプロダクトデザインの進化にともなって、将来のSpecsはGoogle Glassが実現に失敗したような役割、つまり、われわれが日常どこへ行くにも装着するようなデバイスになるかもしれない。

あまりにギーク的で嫌われたGoogle Glassや出来が悪かったFlipcamsとは違って、Specsを一般ユーザーに受け入れられるようなデバイスに進化させるためには、Spiegelは20億ドル以上といわれるSnapのベンチャー資金の相当部分を個人的な「おもちゃ」の改良のためにつぎ込む必要がありそうだ。

Snapサングラスカメラに関するTechCrunchの詳しい紹介記事

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

SanDiskが1TBのSDカードを発表—私のパソコンのメモリよりはるかにでかい

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ビデオの画質がアップすればファイルサイズもさらに大きくなる。幸いなことにフラッシュ・メモリーの容量も拡大を続けてきた。今日(米国時間9/20)、SanDiskが発表した新しいSDXCカードは1TBの容量がある。このカードをカメラに挿しておけば、当分はメモリー容量の心配をする必要がなさそうだ。

1TBカードはまだプロトタイプ段階なので価格や出荷時期は不明だ。現在SanDiskは512GB版のカードを800ドルで販売しているから、1TB版も製品価格は安くはないだろう。しかしこのカードは大半の家庭用パソコンのデフォールトのメモリよりはるかに大容量だ。高価格もやむを得ない。

私の 5K iMacのディスクは256GBしかないので1TBのメモリーカードといわれても実感が湧きにくい。一方でキヤノンEOS 6Dデジタル一眼レフに挿した256GBカードをいっぱいにするには私は3年かかった。これはDisruptカンファンレンス、製品レビュー、その他ありとあらゆる仕事に使いまくっての話だ。普通のアマチュア・フォトグラファーの場合、記憶媒体の管理がどんなにデタラメであっても、1TBのディスクを使い切るには一生あっても足りないだろう。

〔日本版〕SanDiskの512GBカードの日本での実売例

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GoProアクションカメラをアップデート―Hero5のBlack、Sessionが登場

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GoProの新製品発表会場は海抜850メートル、カリフォルニアとネバダの州境にまたがるシエラネバダ山脈の麓という最高のロケーションだった。本来はウィンター・リゾートなのでまだ雪はなかったが、GoProの新製品がこの冬のスキー、スケートボードのシーズンを狙っているのははっきりしていた。

今回のプレスイベントの注目の的はもちろん長らく噂になっていたKarmaドローンだった。しかしGoProのビジネの主要な柱であるアクション・カメラ自体も新製品が公開された。GoProはしばらく前からアクションカメラの代名詞になっている。今回Hero5 BlackとSessionが発表されるまで、GoProのフラグシップモデルのカメラは新製品の発表が途絶えていた。

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Hero 5シリーズはは2種類が発売される。Black(399ドル)とSession(299ドル)だ。 Blackのレンズ横には2インチのタッチスクリーンがあり、その分サイズが大きい。しかしカメラそのものは両者はほとんど同一だ。

Hero5は両バージョンとも防水だ。防水性能は標準のケースのままで水深10mクリアしているという。エクストリーム・スポーツのファンには間違いなく歓迎される新機能だろう。GoProではSessionカメラを「GoPro史上もっともタフなカメラ」だと主張している。

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動画撮影は4K、30フレームで、12メガピクセルの静止画が撮影できる。画像はカメラが充電モードになると自動アップロードされる。大きな特長として新モデルには音声コントロールが内蔵されている(7ヶ国語対応)。広角レンズを備え、物理的ボタンは一つだけと単純。Hero5 BlackにはRAW撮影モードがある。

3台のマイクを装備しており、アクティブ・ノイズ・キャンセリングが利用できる。風切音なども大きく低減され「ビデオ同様にオーディオも高品質になった」という。

新モデルは既存の各種マウントと互換性がある。別記事で紹介したドローンのKarmaとHero5にはGPSが組み込まれている。Hero5では歓迎すべきアップデートがいくつも行われているが、全体としてみると2年間のブランクを埋めるにしては地味な改良となった印象だ。

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〔日本版〕GoProの日本語サイトから注文可能。発売は10月23日。フラグシップモデルのHero5 Blackは4万7000円。

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GoPro、Karmaドローンを発表―3軸スタビ、バックパック、グリップ同梱で799ドルから

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GoProはヒット製品を強く必要としていた。GoProはアクションカメラの代名詞であり、このジャンルを15年前に切り開いたパイオニアだ。しかしアクションカメラ市場はずっと前から大小さまざまなメーカーの新規参入が激しく、もっと安い製品やもっと尖った機能を備えた製品がよりどりになっている。

GoProで以前から注目を集めていた撮影用ドローン、Karmaは、当初はクオドコプター市場の大手、DJIと協力して開発を進めていたが、結局単独のプロジェクトとなった。

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Karmaは今年初めに発表されるはずだったが、今朝(米国時間9/19)のプレス・カンファレンスでついにベールを脱いだ。

このドローンのセールスポイントはまず第一にポータビリティーだ。アームが折りたたみ式で専用ケースにすべてが収まるデザインは明らかに持ち運びを簡単にすることを狙っている。Karmaはバックパック式ケースを含めて出荷されるので自転車やオートバイでの旅行にも好適だ。

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独自のメカニズムでカメラをドローンに接続する部分には3軸スタビライザーが組み込まれている。GoProでは「ハリウッド映画レベルのスタビライザー」と呼んでいる。ジンバルの安定化のレベルはDJIが独自開発した製品に劣らないという。またドローンからスタビライザーを外してKarma Gripと呼ばれる同梱の手持ち撮影用グリップに取り付けることができる。ドローンにはHero4以降の既存のGoProを取り付けることができる。またKarma Gripは既存のGoProマウントと互換性があるのでさまざななプラットフォームに取り付けて安定した動画が撮影できる。。

Karmaドローンはタッチスクリーンを備えたコントローラーで操縦されるのでユーザーは別にスマートフォンを必要としない。ドローン本体の価格は799ドル。カメラはHero 4、Hero 5と互換性がある。今回同時に発表されたSessionカメラ同梱バージョンは999ドル、Hero 5 Blackカメラ同梱バージョンは1099ドルだ。

〔日本版〕 Karmaドローンは日本サイトから注文可能(9万円)。発売は10月23日の予定。

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Disruptのステージにロボット登場―Boston DynamicsのCEO Marc Raibertが解説とデモ

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サンフランシスコで開催中のTechCrunch Disruptの参加者は四脚ロボット、Spotがステージに登場して身軽に動きまわったことに驚いた。Boston DynamicsのロボットについてはYouTubeに多数のビデオが投稿されているものの、目の前で実物を見るのはやはり印象が強烈だった。

Boston Dynamicsのファウンダー、CEO Marc Raibertはステージ上でTechCrunchのBrian Heater記者のインタビューを受けた。海兵隊が一時テストした四脚ロボットのBigDogから人型二足歩行のPetmanまでまでBoston Dynamicsが開発してロボットを紹介するかなり長いビデオが上映され、Raibertがそれぞれに簡単なコメントを加えた。

ステージに登場したSpotロボットは特に商品の宅配を意識して開発されている。見たところは大型犬のようで、さまざな寸法の階段を上り下りしたり、ドアを開けて室内に入ったりできる。Boston Dynamicsのロボットは世代を重ねるごとに小型化している。数カ月前に発表された最新世代のSpotMiniはSpotをさらに小型化したものだ。同社のモットーは「スモール・イズ・ビューティフル」らしい。

「われわれはロボットをフレンドリーな存在にするためにと努力している。残念ながらわれわれの250ポンド〔113kg〕のロボットには誰も近寄りたがらない」と
Raibertは言う。SpotMiniロボットはなら狭いアパートの部屋でも歩き回れる。デモビデオでは生きた鶏を使ってSpotMiniの折りたたみ自由のアームが安定化されている様子が説明された。SpotMiniは一滴もこぼさずにワインを注いだグラスを運んでくることができる。たぶん世界で一番執事に近いロボットだろう。

「YouTubeチャンネルでは嫌いと好きの比率が20対1だった。数年前は50対1で嫌われてきたから、一般視聴者の態度は好意的になっている。しかしメディアはロボットといえばホラースーリーばかり好むのは困ったものだ」とRaibertは嘆いた。

SpotMiniの大型の兄弟、オリジナル版のSpotDisruptのステージを歩き回っただけでなく、足を伸び縮みさせて姿勢を変えたり、横歩きしたり、その他高等馬術で要求されるような動作を披露した。ロボットは二本脚でジャンプしたが安定を崩さなかった。

GoogleがBoston Dynamicsの買い手を探しているとぃう噂について、Raibertはコメントを避けた。

「〔Googleに〕買収されたときに私は『DARPAも大きな予算を持っているがGoogleの予算はもっと大きい。Googleは〔DARPAより〕さらに大きな野心を持っている』と言った。またGoogleグループの一員になったことでBoston Dynamicsの自由度はさらに拡大した」とRaibertは述べた。

RaibertはBoston Dynamicsの製品は恐ろしげな軍用ロボットばかりではないことを証明しようとしている。Disruptの聴衆から上がった「おお」という歓声から察れば、このキュート化キャンペーンは功を奏しつつあるようだ。

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