昨日(米国時間10/31)JD Powerが、タブレットの満足度に関する最新の調査結果を発表してインターネット上にどよめきが走った。タブレットの顧客満足度で初めて、Samsungが長年の人気者Appleを抜いたのだ。4月の調査ではAppleの圧勝だったから、これはあまりにも急激な変化だ。
ほとんど差はない、という抗議の声もあり、たしかにJD PowerのチャートではAppleが勝っているようでもあり、またSamsung 835、Apple 833という得点差は有意差ではないという主張もある。たしかに、その点はぼくもおかしいと思ったけど、おそらくそれは、価格のせいではないか。
JD Powerの通信サービス部の部長Kirk Parsonsに話を聞いてみたが、彼の説は平凡だけど、それによって全体の状況がよく分かるかもしれない。まず、下図のようなドットグラフは単純なビジュアルツールであり、各ブランドが獲得した元のスコアを正確に表してはいない。
ご覧のようにドットグラフでは、性能、使いやすさ、デザイン、タブレットの機能、の4部門でAppleが圧勝している。ただ一つ、コストだけがSamsungの勝ちだ。でも全体的なスコア計算におけるコストのウェイトは16%だそうだから、かなり疑問も残る。
Parsonsもこのウェイトを認めたが、しかしコストのカテゴリーでの両社の得点差は、ほかの4つのカテゴリーにおけるAppleの勝ちを無にするほど大きかったのだ、という。そのことが、総合得点でSamsungの2点差で辛勝、という結果につながった。
以下は、昨年発売されたSamsungのタブレットのメーカー推奨小売価格だ。これらの製品を、JDの調査も対象にしている:
- Galaxy Note 10.1 16GB – $499
- Galaxy Note 10.1 32GB – $549
- Galaxy Note 10.1 (2014 Edition), 16GB – $549
- Galaxy Note 10.1 (2014 Edition), 32GB – $599
- Galaxy Tab 3 7.0 – $199
- Galaxy Tab 3 8.0 – $299
- Galaxy Tab 3 10.1 – $399
- Galaxy Note 8.0 – $399
- Nexus 10 16GB – $399
- Nexus 10 32GB – $499
AppleのiPadはこうなる:
- iPad mini 16GB – $329
- iPad mini 32GB – $429
- iPad mini 16GB – $529
- iPad 2 16GB $399
- iPad 16GB $499
- iPad 32GB $599
- iPad 64GB $699
【中略】
JD Powerの調査だけから判断するなら、性能と使いやすさとデザインとタブレットの機能を重視する人はiPad、コストパフォーマンスが何よりも重要と考える人はSamusngを買うべし、という結論だろう。
この記事はChris Velazcoとの共作だ。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))