YouTubeが米国の全iOSユーザーにピクチャー・イン・ピクチャー表示を展開、Premium加入者から

YouTubeは2018年からAndroid端末でピクチャー・イン・ピクチャーの視聴をサポートしているが、米国時間8月26日、TechCrunchに対して、米国のすべてのiOSユーザーにiPhoneとiPadの両方でこの機能を提供開始する予定であることを明らかにした。現在のところ、YouTubeはプレミアム加入者を対象に、他のアプリを閲覧しながらミニプレイヤーでピクチャー・イン・ピクチャーの動画を視聴できるこの機能のテストを募集している。プレミアムユーザー向けのテスト期間は10月31日までとなっているが、米国のすべてのiOSユーザーがこの機能を利用できるようになる時期は、明らかにされていない。

これはモバイル向けの機能だが、プレミアムに加入しているユーザーは、デスクトップのYouTube experimentsサイトでテストできるようにする必要がある。2020年、YouTubeはプレミアム会員の特典として「実験」を始めた。

実験サイトを下にスクロールすると「iOSでのピクチャー・イン・ピクチャー」が表示され、試すためのオプションが表示される。その後、YouTubeアプリで動画を見ると、アプリからナビゲートしたときに動画のピクチャー・イン・ピクチャー表示が表示されるはずだ。

TechCrunchがとったスクリーンショット

ピクチャー・イン・ピクチャーで動画を表示すると、動画の表示位置や大きさを調整することができる。動画をタップすると、YouTubeアプリに戻る。端末をロックすると、ビデオは一時停止する。

一部のユーザーからは、YouTubeアプリを削除して再インストールしないと動作しない場合があるとの報告がある。

この機能は、YouTubeのiOSアプリに搭載されている既存のピクチャー・イン・ピクチャー機能とは異なり、スマホで移動している間でも動画の視聴を続けることができる。同様の機能は、Netflixなどのストリーミングアプリにもすでに搭載されている。

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画像クレジット:YouTube

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Katsuyuki Yasui)

電子フロンティア財団が「アップルの大規模な監視計画に反対」と声明発表、請願書への署名を呼びかけ

電子フロンティア財団が「アップルの大規模な監視計画に反対」との声明を発表、請願書への署名を呼びかけ

EFF

アップルは今月初め、児童虐待対策をiPhoneやMacに導入するとして、2つのしくみを発表しました。ひとつは「子供がメッセージアプリで性的な写真を受信したり送ろうとすると、本人に警告しつつ親に通報する」、もうひとつは「iCloudに保存されるCSAM(子供を巻き込んだ性的に露骨な活動を描くコンテンツ)画像を検出し、当局に通報することもある」といったものです。

これに対してEFF(電子フロンティア財団)が「アップルの大規模な監視計画に反対する」との声明を発表し、iPhoneユーザーらに請願書への署名を呼びかけています。

EFFとは米国に拠点を置く非営利組織であり、デジタル世界での市民の自由を擁護することを目的とする団体です。先日もiOS 14でのアプリトラッキング制限については支持を表明しており、特に反アップルの色合いはありませんが、アップルが上記のCSAM対策を発表した直後に「私生活にバックドアを開く」として反対を表明していました

EFFは今回の声明で「大量の監視は、それがどんなに善意のものであっても、犯罪撲滅のための戦略として容認できるものではありません」と主張。その上でアップルの新方針を「次のバージョンのiOSがすべてのiPhoneに監視ソフトウェアをインストールする」とみなし、憤慨している人々に声を上げるよう訴えかけています。

この声明によれば「昨年EFFの支援者たちは、オンライン上のすべてのメッセージのスキャンを可能にする可能性があった政府の計画であるEARN IT法案を阻止しました」とのこと。ここでいうEARN IT法案とは、2020年3月に米上院議員らが提出したものであり、法執行機関が令状を取得した場合に、テクノロジー企業が暗号化データの解除を支援するよう義務づける内容でした。要は暗号解読バックドア法案ということで、否決に追い込まれています。

そしてEFFはアップルの計画を「すべてのiPhoneで写真のスキャンを可能にする」と定義し、EARN IT法案と同じように受け入れられないことを表明すべきだとの趣旨を述べています。

EFFいわく、アップルがiPhoneに導入しようとしている「スキャンシステム」は2つ。ひとつは「iCloudにアップロードされた写真をスキャンし、法執行機関が子どもに対する犯罪を調査する」ために準政府機関である全米行方不明・被搾取児童センター(NCMEC)を初めとした団体が持つCSAMデータベースと比較するシステムです。

もう1つは、保護者(iCloudファミリー共有が設定されている場合)が選んだ場合に作動するもので、未成年者が送信したiMessagesを調査し、あらゆる種類の「性的に露骨な」素材を探すアルゴリズムと照合するもの。その類の画像が検出された場合、iPhoneは本人、場合によっては親に年齢に応じた通知を行うーーといったEFFの解釈は、アップルの説明とも一致しています。

ちなみにアップル幹部はCSAM対策に批判が湧き起こった直後、この2つの施策を一度に発表したことで「アップルがメッセージアプリを検閲している」との誤解を招いてしまったと認め、もう少し違いをハッキリさせれば良かったと反省を述べていました

さてEFFの声明に戻ると「これらのシステムは、私たちのプライバシーとセキュリティを脅かすもの」であり、iCloud画像のスキャンについては「すべてのiCloud写真ユーザーのプライバシーを侵害」し、「政府が作成したCSAMの秘密データベースと照合する」と批判。かたやメッセージアプリでの保護者通知スキャンには「エンドツーエンドの暗号化の約束を破るもの」との見解を述べています。

締めくくりにEFFは、アップルの施策を「虐待する親のことを考慮していない」と分析し、ひいては「権威主義的な政府がその拡大(画像スキャンやメッセージの検閲など)を推し進めようとする」危険があると指摘しています。

これまでの批判に対してアップルは、iCloud写真スキャンは動画には適用されず、政府による利用もあり得ないと反論しています。しかし、一度そうしたしくみを作ってしまえばバックドアに転用される可能性を完全には否定しがたく、また一企業に過ぎないアップルが現地の法律に従わざるを得ないことはすでに証明済みです

そもそも一連の批判や混乱は、アップルが外部の児童虐待対策団体などに(少なくともNCMECや一部組織以外は)相談せず、すでに世界的なプラットフォームになったiPhoneについて、一方的にプライバシーに踏み込む施策を打ち出したことが大きな原因とも思われます。今後アップルはさらなる説明を追加するか、譲歩を迫られるのかもしれません。

(Source:EFF(1)(2)Engadget日本版より転載)

ツイッターがダイレクトメッセージのシステムにいくつかの改善を実施

おもしろいツイートをTwitter(ツイッター)のDMで数人の友人と共有しようとしたとき、誤ってグループチャットを始めてしまったことはないだろうか?それはあなただけではない。

Twitterは米国時間8月19日、そのダイレクトメッセージのシステムに、Quality of Life(生活の質)を向上させるいくつかの改善を、今後数週間にわたって導入していくと発表した。それらの中には、一度に複数の人に向けて、個別の会話の中でDMを送る機能などが含まれる。研究者のJane Manchun Wong(ジェーン・マンチュン・ウォン)氏は2021年7月、Twitterがこの機能に取り組んでいることに気づいた。

今後数週間に、いくつかDMの改善が行われます。

ツイートの共有がより簡単になったり、会話中のナビゲーションが改善されたり、他にもいろいろと……

複数の人にツイートをDMで送ろうとしたときに、誤って(気まずい)グループチャットを始めてしまうことはもうありません。同じツイートを最大20件のDMで個別に送れるようになりました。

iOSとウェブでは導入されています。Androidでも間もなく導入予定です。

Twitterサポート

このアップデートの潜在的なマイナス面は、より多くのスパムを招いてしまう可能性があることだ。一度にメッセージを送れる相手は20人までだが、それでもかなりの人数になる。そしてメッセージを受け取った人は、それがグループ送信されたスパムかどうか、判断できない。個々のDMは、1対1のプライベートなメッセージのように見えるからだ。

Twitterによると、Androidユーザーがこの機能を利用できるようになるまでには、iOSやウェブ版よりも少し長く待たなければならないとのこと。現時点ではそれがいつになるかはわからない。過去にはiOS向けアプリに採用されたDMのアップデートが、Android版に導入されるまで何年もかかった例があるからだ。しかし、これは気休めかもしれないが、DMの会話中に上へスクロールしていった際に、下矢印ボタンを押すことでクイックスクロールし、最新のメッセージに戻ることができる機能は、AndroidとiOSの両方に導入されている。

TwitterのDMに関する他の2つの改善は、今のところiOSのみで展開されている。1つはメッセージが日ごとにグループ化されるようになるというもの。個々のDMには依然としてタイムスタンプが付与されるが、Twitterはこの変更により「タイムスタンプの乱雑さが軽減される」と述べている。

そしてもう1つの改善は、iOSユーザーはDMの中で、メッセージをダブルタップするほか、長押しするだけで「リアクションの追加」メニューにアクセスできるようになった。また、友人のメッセージを長押しすると、自分のアカウントでのみメッセージを削除したり、メッセージを報告したり、テキストをコピーしたりするオプションが表示される。

画像クレジット:Twitter(screenshot by TechCrunch)

また、Twitterは同日、Revue(レヴュー)が配信するニュースレターをユーザーのプロフィールに表示する機能のテストを開始することも発表した(Twitterは2021年初めにこのニュースレターのプラットフォームを買収している)。

Twitterは先週、より顕著なUIのアップデートを公開したが、アクセシビリティの専門家は、これによってかえって見づらくなったと指摘。このアップデートから2日経たないうちに、Twitterはボタンのコントラストを変更し、Windows上で独自フォントのChirp(チャープ)に問題があることを確認した。

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画像クレジット:Nina Riggio / Bloomberg / Getty Images

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Hirokazu Kusakabe)a

NetflixがiPhoneとiPadで空間オーディオ導入へ、同業他社に対抗

もしあなたがAirPods ProあるいはAirPods Maxを使っているのなら、モバイル端末でのNetflix視聴がこれまでよりもう少し投入感ある体験になる。Redditユーザーによる発見を受け、Netflix(ネットフリックス)は米国8月18日、iOS 14で動くiPhoneとiPadで空間オーディオのサポートを開始したと認めた。

Netflixはこの機能の導入でHBO Max、Disney+、Peacockのようなストリーミング競合他社の仲間入りを果たす。その一方で、Amazon Prime VideoやYouTubeといった人気のアプリはまだこの機能を取り入れていない。ただし、同機能はすぐには導入されない、とNetflixは述べた。アップデートのお知らせがきたユーザーはコントロールセンターで同機能のオン・オフができるようになる。

直近では、Appleが空間オーディオを売り込んでいる。同社は2020年に開かれたWWDC会議でAirPods Proで空間オーディオを利用できるようにすると発表した。そして2021年のWWDC会議では、追加料金なしでApple Music購読者に空間オーディオとロスレスオーディオでストリーミングを提供すると明らかにした。この機能の追加ではダイナミックヘッドトラッキングもサポートしており、頭の動きに応じてサウンドを調整する。Apple MusicアプリのAndroid版も空間オーディオとロスレスオーディオをサポートしている。2021年2月にSpotifyはハイエンドなサブスクSpotify HiFiを展開すると発表した。このサービスはロスレスオーディオが利用できるものだが、発表以来新たな動きはない。

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Netflixは7月、オリジナルの映画やテレビシーリーズに加えて、モバイルゲーミングにも取り組み始めたことを明らかにした。すでに「Black Mirror:Bandersnatch」や「Stranger Things」ゲームのようなプロジェクトでインタラクティブエンターテインメントを実験している。

「当社は、オリジナルの映画やアニメ、台本なしテレビなどへの拡大と同じく、ゲーミングを新たなコンテンツ部門ととらえています」と同社は四半期決算発表で述べた。

空間オーディオはビデオゲームプレイヤーの間で人気だ。なので、今回のアップデートでiPhoneとiPadでのビデオストリーミング体験が向上する一方で、おそらくゆくゆくは同様の機能が今後展開される同社のモバイルゲームでも利用できるようになる。

画像クレジット:Chesnot / Getty Images

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Nariko Mizoguchi

アップルが不評だったSafariの変更点をiOS 15 beta 6で修正、再びアドレスバーの上部表示も可能に

Apple(アップル)は、次期iOS 15でモバイル版「Safari(サファリ)」のデザインを変更し、アドレスバーを画面の下部に移して、ページのコンテンツの上に重ねる(フローティングさせる)としていたが、物議を醸したこの決定から、ゆっくりと後戻りしつつあるようだ。このデザイン変更は、片手でSafariの操作がしやすいようにすることを主な目的としていたものの、実際にはこれによって以前より使いにくくなったという批判を受けていた。今回リリースされた最新のベータ版であるiOS 15 beta 6では、アップルはユーザーからのフィードバックや不満に応え、ページコンテンツの下にタブバーを表示するようにデザインを修正。このアップデートが気に入っていた人にも、標準的な体験を提供することになった。さらに重要なのは、アップルが画面下のタブバーをユーザーに強制しなくなったことだろう。

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最新リリース版では、アドレスバーを以前のようにページの上部に表示するオプションが追加されたのだ。今回のアップデートが気に入らなかったユーザーは、これで「普通」に戻すことができる。

タブバーの変更前と変更後(画像クレジット:スクリーンショット)

フローティングしたタブバーに対する大きな不満は、ウェブページによってはクリックしたいボタンやリンクがこのタブバーに遮られてしまうため、ほとんど使えなくなってしまう場合があることだった(タブバーに遮られた箇所をクリックするためには、いちいちタブバーを下にスワイプしなければならなかった。これでは最適なデザインとはとてもいえない)。

iOS 15のSafariでは下のバーのせいでチェックアウトボタンが押せないので、テイクアウトの注文ができない日が続いている。

あのブルスケッタを食べさせてくれないなんて、ありがとうSafari

フェデリコ・ヴィティッチ

iOS 15 beta 6では、これらの問題が解決されている。基本的に、タブバーの外観は以前のように、つまり画面の上部に設置されていた頃と同じように、見慣れたボタンが並んでいる。タブバーがウェブサイトのコンテンツを遮ることもなくなった。

ベータ版をテストした人からは、リロードボタンやリーダーモードなどのよく使う機能を、3つのドットで表示された「その他」メニューの下に隠すというアップルの独自の判断が、Safariを以前よりも使いにくくしているという指摘もあった。iOS 15 beta 4では、この問題を解決するために、リロードボタンと共有ボタンを復活させ、リーダーモードが利用可能な場合は表示されるように修正した。しかし、それでもボタンは小さく、以前よりもタップしにくかった。

新たに変更されたタブバーと、それが画面の上下に関わらず、普通に戻ったことは、この問題に関するユーザーの不満が妥当であると、アップルが事実上認めたことになる。また、これはベータテストの本来の目的である、新しいアイデアを試して、うまくいかなかった点は修正するということのデモンストレーションでもある。

この修正とは別に、beta 6ではタブバーをページの最上部に戻すこともできるようになった。そちらの方が好みであれば「設定」→「Safari」で、デフォルトの「タブバー」と、アドレスバーを画面上部に配置する「シングルタブ」のいずれかを選択できるようになった(ただし後者を選択すると、タブバーでは可能だった、開いているタブをスワイプして切り替える機能が失われる)。

アップルがデフォルト設定の代替となる選択肢を用意するのはよくあることだ。例えばMacのトラックパッドでは、ジェスチャーやクリックがどのように機能するかをユーザーが設定できるようになっているし、かつて物議を醸した「自然な」スクロール方向のオプションをオフにすることもできる。しかし、アドレスバーを最上部に戻すオプションが追加されたことは、iPhoneで最も頻繁に使用されるアプリケーションの1つであるSafariの使い方を学び直したくないと考えるユーザーが相当数いると、認めたということである。もし、そのようなユーザーにこの変更を強要すれば、彼らは代わりに他のブラウザを使うようになるかもしれない。

アップルは通常、iOSソフトウェアの最新版を秋にリリースするため、一般公開に先立って行われるSafariの変更は、今回のアップデートが最後になるかもしれない。

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カテゴリー:ソフトウェア
タグ:AppleiOSiOS 15ベータ版ブラウザSafariアプリ

画像クレジット:Apple

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(文:Sarah Perez、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

「ポケモンユナイト」9月22日iOS / Androidに登場、「ダイヤモンド・パール」リメイクとオープンワールドタイトルも発表

ポケモンプレゼンツのライブ配信において、The Pokémon Company(ポケモン)は「Pokémon UNITE(ポケモンユナイト)」を9月22日にiOSおよびAndroid向けに配信することを発表した。本作は、2021年7月下旬にNintendo Switch向けに発売された戦略的バトルゲームだが、モバイル端末での配信開始により、潜在的なユーザー層が拡大する。

すでにNintendo Switchでプレイしているユーザーは、クロスプラットフォームでのプレイが可能だ。すべてのユーザーが、デバイスを問わず一緒にプレイすることもできる。また、モバイルゲームの入手にはSwitchを持っている必要はない。「Pokémon UNITE」は基本無料だが、マイクロトランザクション(ゲーム内通貨を購入して、特定のアイテムやポケモンを入手可能)を採用している。

発表会では、新しいゲームプレイ映像や、今後発売されるNintendo Switch向けの特集ニュースも公開された。2006年に発売されたニンテンドーDS用ゲームソフトをリメイクした「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」(2021年11月19日発売)と「Pokémon LEGENDS アルセウス」(2022年1月28日発売)は、ポケモン初のオープンワールドRPGとなる

ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール

これまでのリメイク版と同様に「ポケモンを追いかける」「ひみつきち」「トレーナーの着せ替え」など、当時のゲーム内容を踏襲した上で、新たな機能を搭載している。また「モンスターボール」のカプセルをデザインしたり「ポケモンコンテスト」に参加したりと、発売当時の機能が再現されている。

しかし「ブリリアントダイヤモンド」と「シャイニングパール」では、ポケモンシリーズで初めて「地下大洞窟」と呼ばれる新たな遊びが導入される。プレイヤーはポケモンの像を集めて「ひみつきち」を作ることができ、どの像が飾られているかによって「地下大洞窟」にある「ポケモンの隠れ家」に異なるポケモンが出現する。15年前のゲームのリメイクを記念して、任天堂は2021年11月5日に、グレーの本体に金と銀の伝説のポケモンが描かれた「Nintendo Switch Lite ディアルガ・パルキア」を発売する

続いて、ポケモンは「Pokémon LEGENDS アルセウス」の詳細情報を公開した。本タイトルはポケモンシリーズ初の試みとなり、ファンは、オープンワールドデザインをNintendo Switchゲームで4番目となる2320万本売れた「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」と比較しているが「モンスターハンター」に似ているという声もある。新作では、ヒスイ地方(シンオウ地方の古代)が導入され、おじいちゃんのようなガーディといった新しいポケモンや「ヒスイ地方のバスラオが進化した姿。川の遡上の過酷な道のりで倒れていった、バスラオの群れの仲間たちの無念の魂が取り憑き、進化した」ときに進化できるバスラオの進化形「イダイトウ」などが登場します。そう「アルセウス」は子ども向けシリーズだ。

悪夢のような新しいポケモンはさておき、ライブ配信ではこれら新タイプのポケモンゲームがどのように機能するかについての情報も明らかになった。

通常のポケモンゲームと同様に、プレイヤーはポケモン図鑑を完成させるためのミッションに着手するが「これまで存在しなかったような最強のポケモン」になるためにトレーニングするのではなく、探検隊の一員として、ポケモンの性質や彼らが持つ秘密について学ぶために調査活動を行う行います。任務の合間には、基地(古代のポケモンセンター?)で仲間を回復したり、アイテムを作ったり、消耗品を買ったりすることができる。「Pokémon LEGENDS アルセウス」また「Pokémon UNITE」のように、1998年に発売された初代「ポケットモンスター」以来、慣れ親しんできたターン制のゲームをそのまま流用するのではなく、新たなバトルスタイルを導入するとのこと。

これらのゲームは期待できそうだが「イダイトウ」のことは深く考えないようにしよう。

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カテゴリー:ゲーム / eSports
タグ:ポケモンNintendoNintendo SwitchiOSAndroidゲーム

画像クレジット:Pokémon Legends: Arceus

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Katsuyuki Yasui)

WeedmapsのiPhoneアプリで大麻購入が可能に

Apple(アップル)のApp Storeガイドライン緩和によって、Weedmaps(ウィードマップ)ユーザーは人気アプリの中でカナビス(大麻)を購入できるようになった。これは、Weedmapsのユーザーがカナビスを一覧、選択、購入し、受取りあるいは配達までをアプリ内で行えるという意味だ。これまでユーザーは、地元小売店を探してメニューを見ることしかできなかった。それはApple(アップル)および地方、国のガイドラインのためだった。

アップデートされたアプリはすでに公開中だ。

関連記事:アップルが詐欺撲滅を目指してApp Storeガイドラインを改訂

この変更は、Appleが一部のカナビスアプリのためにApp Storeの規制を緩和した結果だ。新しいガイドラインの下では、ライセンスを受けたカナビス販売業者はライセンスを受けた薬局と同じ制限を(Appleから)受けるため、Weedmapsのようにライセンスを受けたカナビス業者を掲載しているアプリは販売サービスの提供が可能になる、という意味だ。

「当社のiOSアプリから購入できる機能は、当社の顧客とビジネスパートナー双方にとっての利便を改善する画期的な出来事です」とWM Technology, Inc.の最高技術責任者であるJustin Dean(ジャスティン・ディーン)氏はいう。「Appleのような会社が業界のリーダーたちと強力して私たちの業界のイノベーションを進めるソリューションを見つけてくれたことに感謝します。カナビスに対するポリシーや姿勢が目覚ましい成長を約束する形で変化していることに勇気づけられるとともに、当社プラットフォームを通じて小売店にカナビスを注文するもっと簡単な方法を提供できることを期待しています」。

Weedmapsはこの市場で独特の位置にいる。カナビス・アプリの第1人者として、すでに全米を通じて利用されている。競合するデリバリーサービスのEaze(イーズ)などと異なり、Weedmapsは配達に関与していない。ライセンスを受けたディスペンサリー(販売薬局)が商品とサービスのリストを載せるためのプラットフォームを提供しているだけだ。

新しいApp Store規則の下では、Weedmapsのようなアプリはユーザーがカナビスの販売が合法である限定地域内でのみ注文できるように制限しなければならない。これは、カナビス販売が違法な場所に住んでいるユーザーは、合法地域内のディスペンサリーから購入できないことを意味している。

以前のApple App Storeポリシーは以下のとおりだ。

たばこや電子タバコ(関連製品を含む)、違法な薬物、過度のアルコールの摂取を助長するAppは、App Storeでは許可されません。未成年者にこれらの摂取を促すAppは却下されます。また、規制薬物の販売(許認可を受けた薬局を除く)、およびたばこの販売を幇助することは認められません。

米国時間6月7日に改定されたポリシーは以下のとおり、変更部分を強調してある。

たばこや電子タバコ(関連製品を含む)、違法な薬物、過度のアルコールの摂取を助長するAppは、App Storeでは許可されません。未成年者にこれらの摂取を促すAppは却下されます。また、規制薬物の販売(許認可を受けた薬局、または許認可済みかその他の合法的な大麻ディスペンサリーによる販売を除く)、およびたばこの販売を幇助することは認められません。

規制の多い分野(バンキングや金融サービス、ヘルスケア、ギャンブル、合法大麻の使用、航空旅行など)でのサービスを提供するApp、機密性の高いユーザー情報を必要とするAppは、個人のデベロッパではなく、そうしたサービスを提供する法人によって提出される必要があります。大麻の合法的な販売を促進するためのAppは、それが合法とみなされる法的管轄地域でのみ利用できるよう、地域制限を設定する必要があります

カテゴリー:パブリック / ダイバーシティ
タグ:Weedmaps大麻AppleiOSApp Storeアメリカ

画像クレジット:Weedmaps

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(文:Matt Burns、翻訳:Nob Takahashi / facebook

アップルがiPhoneエミュレーションソフトメーカーCorelliumへの訴訟を取り下げ

Apple(アップル)が2019年のCorelliumとの訴訟を解決した。Corelliumは仮想iOSデバイスを開発しており、Washington Postの記事によるとセキュリティ研究者たちはそれらを利用して、iPhoneやその他のiOSデバイスのバグを見つけていた。解決の内容や条件は公表されていないが、その合意が為される前にAppleは、2020年後期の紛争で重要な敗訴を経験していた。

ユーザーはCorelliumのソフトウェアを使って、コンピューターのブラウザ上で仮想iPhoneを動かし、実機がなくてもiOSに深くアクセスできる。Appleは、CorelliumはAppleの著作権を侵犯しただけでなく、その製品を無差別に売ることによってプラットフォームのセキュリティを危殆化した、と主張した。

特にAppleは、Corelliumがその製品を政府に売って、Apple製品の欠陥を調べられるようにしたと非難した。Corelliumの共同創業者であるDavid Wang(デビッド・ワン)氏は、別の会社の社員だったときに、サンバーナーディーノ銃乱射事件の犯人であるテロリストが使っていたiPhoneの、FBIによるアンロックを手伝った

しかしながら判事は、著作権侵犯の訴えは「不誠実とはいえないまでも当を得ていない」として棄却した。その判決よると「法廷の所見ではCorelliumは公正使用の達成という難題を満たしており」、そのかぎりでのiOSの使用は許される、としている。

Corelliumは2021年の初めに、そのプラットフォームの個人サブスクライバーへの提供を開始しており、それまではエンタープライズのユーザーのみ可としていた。同社によると、アクセスのリクエストは個々に審査して悪用を防いでいる、という。

編集者注記: この記事の初出はEngadget。Steve DentはEngadgetの編集者。

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:AppleiPhoneiOSエミュレーション裁判Corellium

画像クレジット:Kiichiro Sato/AP

(文:Steve Dent、翻訳:Hiroshi Iwatani)

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日本の技術系人材サービス大手テクノプロがインドの老舗アプリ開発会社Robosoftを約119.4億円で買収

インドに本社を置くデジタルソリューションメーカーのRobosoft Technologies(ロボソフト・テクノロジーズ)はインド時間8月10日、日本のITサービス企業であるTechnoPro(テクノプロ)に1億800万ドル(約119億4000万円)で事業を売却することで最終合意に達したと発表した。

1996年に設立されたRobosoft Technologiesは、Macプラットフォームに特化したソフトウェアサービス会社としてスタートし、その後、アプリ開発サービスを提供していた。

Robosoftは、世界で最も早くApple(アップル)からMac OS開発者として認定された企業の1つであり、それ以来、数十年にわたりiPhoneメーカーから繰り返し認定を受けている。

「iPhoneが発売され、App Storeのエコシステムが構築されたことで、モバイルが大きな意味を持つようになると我々は早くから認識していました。それから世界中のクライアントのためにモバイルアプリを作り始め、迷うことなく進んできました」と同社はウェブサイトで述べている。

Ascent Capital(アセント・キャピタル)やKalaari Capital(カラアリ・キャピタル)が出資しているRobosoftは、ゲーム、ニュース、スポーツ、ユーティリティ、ライフスタイルなどの分野で顧客を持ち、さらにプロダクトアドバイザリー、デザイン、エンジニアリング、アナリティクスのためのツールなど、提供するサービスを拡大してきた。

例えば、インドのニュースネットワークであるニューデリーテレビ会社(NDTV)のオリジナルアプリは、Robosoftが開発したものだ。Robosoftのクライアントには、メディア大手のViacom(バイアコム)インドのマクドナルドなどが含まれる。同社は米国や中東にもクライアントを持っている。

2017年以降、Robosoftは自社を「デジタルソリューション」企業として位置づけようとしている。

Robosoftは8月10日に発表した声明の中で、現在の経営陣が引き続き同社を率いていくと述べた。同社の創業者兼マネージングディレクターであるRohith Bhat(ロヒス・バット)氏は次のように述べている。「Robosoftは過去20年間に驚異的な旅をしてきており、その間に飛躍的な成長を遂げました。Ascent CapitalおよびKalaari Capitalとの提携が当社にとって力強い成長期を切り拓いた後に、テクノプロのようなグローバルプレイヤーに会社の手綱を渡すことができて大変うれしく思っています」。

東京証券取引所に上場しているテクノプロ・ホールディングスの代表取締役社長兼CEOである八木毅之(やぎ・たけし)氏は、「テクノプロとRobosoftの間には非常に大きな相乗効果があると期待しており、Robosoftの次の成長段階において、緊密な協力関係を築くことを楽しみにしています」と述べている。

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カテゴリー:ソフトウェア
タグ:テクノプロRobosoft Technologies日本インド買収AppleアプリiOS

画像クレジット:Arijit Sen / Hindustan Times / Getty Images

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(文:Manish Singh、翻訳:Aya Nakazato)

電子フロンティア財団などが批判する中、アップルの児童虐待対策用iCloud写真スキャンに関する社内メモ流出か

電子フロンティア財団などが批判する中、アップルの児童虐待対策iCloud写真スキャンに関する社内メモ流出か

Apple

アップルが予告した次期iOS 15等での児童の性的虐待対策は、メッセージアプリに添付された写真やiCloudに保存される画像をスキャンすることから、複数の方面からプライバシー侵害や監視の恐れがあると批判を集めています。

こうした反発に対して、アップルが新機能を「誤解」を招きやすいと認めつつも、これらの新機能は子供たちの安全を守るための「重要な使命」の一部だと信念を強調した社内メモが流出したと伝えられています。

アップルが5日(米現地時間)に発表した「子供のための保護機能の拡張(Expanded Protections for Children)」への反発とは、具体的にはエドワード・スノーデン氏(米国国家安全保障局の情報を持って逃亡し、米政府が個人情報を監視していることを暴露した人物)や電子フロンティア財団(EFF)など著名な関係者からも寄せられているものです。

批判の対象となっているのは、主にアップルがiCloud画像をスキャンして児童性的虐待資料(CSAM)のデータベースに照合して一致するかどうかチェックする計画であり、わずかな変更により他の個人データも監視できるようになる可能性です。

さて米9to5Macが入手したのは、アップルのインテリジェントシステムエクスペリエンス担当副社長 セバスチャン・マリノー・メス(Sebastien Marineau-Mes)が社内スタッフ向けに書いたメモです。そこでは、アップルは「子供のための保護機能の拡張」に含まれる「機能の詳細を説明していく」ことを続けていくと述べられています。

マリノー・メス氏は、これら新機能に対して「多くの好意的な反応」を確認している一方で、どのように機能するのかを「一部の人々が誤解している」ことや、「少なからずその影響を心配している」ことも認識していると述べています。それでも、これらの機能は「子どもたちを守る」ために必要であり、同時に「ユーザーのプライバシーに対する深いコミットメント」を維持するものであるというアップルの信念を強調しています。

そのメモの全文は、次の通りです。

本日、「子どものための保護機能の拡張」が正式に公開されました。この数年間の皆さんのご尽力に感謝するために、この場をお借りしたいと思います。皆さんのたゆまぬ努力とたくましさがなければ、このような節目を迎えることはできませんでした。

子どもたちの安全を守ることは、とても重要な使命です。アップルらしく、この目標を達成するためには、エンジニアリング、GA、HI、法務、プロダクトマーケティング、PRなど、部門を超えた深い関与が必要でした。本日発表した製品は、この素晴らしいコラボレーションの成果であり、子供たちを守るためのツールを提供すると同時に、ユーザーのプライバシーに対するアップルの深いコミットメントを維持するものです。

今日は多くの好意的な反応をいただきました。誤解をされている方や、その影響を心配されている方も少なからずいらっしゃると思いますが、私たちが作ったものを理解していただけるよう、今後も機能の詳細を説明していきます。また、数ヵ月後に機能を提供するために多くのハードワークが待っていますが、本日NCMEC(全米行方不明・被搾取児童センター)から受け取ったこのメモを共有したいと思います。私自身、非常に刺激を受けましたし、皆さんにもぜひ読んでいただきたいと思います。

このような素晴らしいチームと一緒にアップルで働けることを誇りに思います。ありがとうございました。

このメモには上記の通り、NCMECからのメッセージも含まれています。

そこでは「全員がみなさん(アップル)を誇りに思っており、子供の保護を優先するという名目で行った信じられないような決断を称賛したいと思い、励ましの言葉をお伝えします」と称賛が述べられるとともに、激しい批判に晒されているアップルに対して「この長い日と眠れない夜の間、御社のおかげで何千人もの性的搾取の被害を受けた子供たちが救出され、癒しと彼らにふさわしい子供時代を過ごすチャンスを得ることができることを知って、慰めにしていただきたいと思います」という励ましの言葉も添えられています。

ほかアップルは、米国外でのCSAM検出機能の拡大は、現地の法律や規制に応じて国ごとに行われると9to5Macに対して確認したとのことです。ただし、いつ、どの国や地域に拡大するのかは具体的なスケジュールは提供されていません。

アップルやNCMECが言うとおり、新機能が本当に「プライバシーを守りつつ、子どもを保護するための道筋」となり、その他の使い道へと逸脱するおそれがあり得ないのか。今後もアップルに対しては技術の詳細につき説明が求められ、専門家らの厳しい精査にさらされる展開となりそうです。

Engadget日本版より転載)

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カテゴリー:パブリック / ダイバーシティ
タグ:iOS(製品・サービス)iOS 15(製品・サービス)iPhone(製品・サービス)iPadOS 15(製品・サービス)Apple / アップル(企業)子ども / 子ども向け(用語)機械学習 / ML(用語)電子フロンティア財団 / EFF(組織)プライバシー(用語)

論議呼ぶ防犯アプリ「Vigilante(自警団員)」改め「Citizen」が月額約2180円のProtectサービスを開始

10万人以上のベータテスターによる数カ月間のテストを経て「Citizen(シチズン)」アプリは米国時間8月3日、プレミアム版「Protect(プロテクト)」の提供をすべてのユーザーに向けて開始する。このサブスクリプションサービスは月額20ドル(約2180円)で、アプリ上の多くの機能を利用することができる。

有料の新機能の中で最も重要なのは「Get Agent」ボタンで、これはさまざまなシナリオでCitizenのオペレーターへのアクセスを提供する。同社によると、このボタンは「911(日本の110番に相当する緊急番号)に電話するところを見られたくない」場合に利用できるという。それが身の安全の問題なのか、あるいは警察に電話することについての他の問題なのかは、間違いなくユーザーと状況の両方により異なるだろう。同社のエージェントは事実上、緊急通報のオペレーターとのパイプ役として機能する。

多くの人にとってCitizenアプリの機能は近年、さまざまな論争の影に隠れがちだった。当初は「Vigilante(自警団員)」という名称でスタートしたこのアプリは、2021年初めに「Personal Rapid Response Service(個人向け緊急対応サービス)」という私有のフリートを立ち上げたことや、ロサンゼルスの山火事を起こしたと濡れ衣を着せられた人物を捕らえる報奨金を提供したことでニュースになった。

「当社のProtectエージェントたちは、高度な訓練を受けた安全エキスパートであり、ストレスや不安を感じるさまざまな状況に対応できる能力を備えています」と同社は新サービスについて書いている。「彼らは、あなたの状況に合わせてエクスペリエンスをパーソナライズします。必要に応じて911コールにエスカレートしたり、ファーストレスポンダーにあなたの正確な位置を伝えたり、指定された緊急連絡先に通知したり、安全な場所に誘導したり、あるいはあなたが再び安全だと感じるまで、単に通話を続けてあなたをモニターすることもできます」。

もう1つの重要な機能は新しい「Protect Mode(プロテクトモード)」で、これもまた、前述のエージェントにすばやくアクセスできることを意味する。不審な状況で有効にすると、アプリはユーザーの音声フィードをライブモニターし、AIを使い叫び声などを検知し、エージェントへの接続を提供する。ユーザーが応答しない場合は、自動的に接続される。また、ユーザーは電話を2回振ることで、エージェントに直接アクセスすることができる。

最近の同社の求人情報には下記のように記されていた。

この役割では、危険となり得る状況下で支援を必要としているユーザーとのコミュニケーションを行います。難しい会話を導き、最善の判断に基づいてこれらの状況の重大性をリアルタイムで判断する責任があります。あなたは、周囲に危険を感じているユーザーを助ける最前線に立ち、直接支援や911へのエスカレーションを行います。

これは、Noonlightのようなパニックボタンアプリを探している人にとっては有用なサービスになる可能性がある。しかし、Citizenの歴史にある危険信号を考えると、同アプリがそのようなサービスを提供するのに最適な立場にあるかどうかは疑問が残る。

2016年にリリースされたこのアプリは当初、自警主義(vigilantism)への懸念からApp Storeから追放された(もともとの名前や位置づけからして、無理もないことかもしれない)。ニューヨーク以外にも拡大していく中でリブランディングされたこのアプリは、全米レベルで懸念を生み続けている。

2021年5月には、同社は犯罪発見のためのクラウドソーシングをブランディングされた車両にまで拡大し、ロサンゼルスをパトロールし始めた。当時、ある情報筋はViceのテックニュース部門であるMotherboardに「大規模なマスタープランは、民営化された補助的な緊急時対応ネットワークを作ることだった」と語っている。同社は後に、初期パイロットの後にサービスを拡大する予定はないと付け加えた。

それと同月、CitizenサービスのCEOは、ロサンゼルスの山火事を起こした疑いのある人物を捕らえるために3万ドル(約327万円)の報奨金を出した。その後、同サービスは誤った人物の写真を配信し、それが80万回以上の動画ビューを記録したことを謝罪した。「深く反省し、二度とこのようなことが起こらないよう、内部プロセスの改善に取り組んでいます」と同社は声明で述べた

Citizenは現在、米国の20都市でサービスを提供している。新しいProtect Modeサービスは、米国時間8月3日よりiOS向けに提供を開始する。Android版の開発も進行中だという。

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:CitizenアプリサブスクリプションiOSApp Store防犯

画像クレジット:Citizen

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(文:Brian Heater、翻訳:Aya Nakazato)

iOS版Googleマップがアップデート、iMessageでの位置情報共有など純正マップのライバルに

Googleマップは米国8月3日、iOS版アプリの3つの新機能を発表した。iMessageアプリでの位置情報のライブ共有、ホームスクリーン用の交通ウィジェット、そしてダークモードを追加することになり、GoogleマップはiOSネイティブアプリであるAppleの「マップ」の強力なライバルとなる。

ライブの位置情報共有はGoogleマップではすでに利用可能だ。あなたの位置を示す青色の点をタップすると、あなたの居場所までの予測所要時間、そしてあなたのスマホのバッテリー残量すら特定の友人と共有できる。しかしGoogleマップのiMessageウィジェットでは、会話から離れることなくあなたの居場所を簡単に共有できる。デフォルトでGoogleマップはあなたの居場所を1時間共有するが、最長3時間に拡大することも可能だ。共有をやめたければ、サムネイルにあるストップボタンをタップする。

画像クレジット:Google Maps

Googleマップの既存のiMessageウィジェットでは、ユーザーはiMessageで自身の居場所のGPS座標を送ることができる。しかし友達と待ち合わせする場合、それはライブの位置情報共有ほどに使い勝手はよくない。Appleのマップはすでに似たような機能をiMessageに組み込んでおり、Googleも対抗しようとAppleを真似ている。Googleマップは長い間、優れたナビアプリだと広く考えられていたが、2018年にAppleがマップをゼロから完全に作り直し、より競争力あるものにした。加えて、iOS 15でAppleマップはAR機能、改善された交通機関乗り換え機能、より詳細になったマップなどを展開する

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Googleマップは2019年にWazeのような交通と事故レポートの機能をアプリに追加し、マイカー通勤者にアピールするものにした。Googleマップによると「最もパワフルな機能は周辺のライブの道路混雑状況をチェックできること」だ。いま、最新のGoogleマップアプリを使っているユーザーは、交通ウィジェットをホームスクリーンに加えることができる。このウィジェットでは周辺の交通状況をすばやく表示する。また、ユーザーは自宅、職場、ガソリンスタンドといった頻繁に利用する目的地をセットでき、タップ1回でそうした場所へのナビゲートが可能になる。GoogleマップアプリはAndroidではすでにダークモードを提供しているが、数週間内にiOSユーザーも利用できるようになる。

GoogleマップとAppleのマップは最も優れたナビゲーションアプリになろうと競合していて、Snap Mapでよりソーシャルなエクスペリエンスを構築したSnapchatとは競合しない。Snapchatは米国時間7月28日、Snap Mapに「私の場所」機能を加え、これによりユーザーは周辺の他のユーザーの行動に基づく訪れるべき新スポットを見つけることができる。Snapchatはまた、2021年第2四半期の売上高とデイリーアクティブユーザー数が、過去4年で最も高いレートで成長したと明らかにした。それでも2020年時点のGoogleマップのユーザーは世界中で10億人超だった。

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カテゴリー:ソフトウェア
タグ:GoogleGoogleマップiOSアプリ位置情報ダークモードウィジェット

画像クレジット:Kanawa_Studio / Getty Images

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Nariko Mizoguchi

アップルが最新ベータでiOS 15のSafariの変更点を微調整

Apple(アップル)は、米国時間7月27日のiOS 15とiPadOS 15ベータ4リリースで、以前にSafariのモバイルブラウザーに対して行い、議論を呼んだ変更に対するユーザーからの苦情やフィードバックに対応している。問題となっているSafariの新デザインは、WWDCで発表され、タブバー(URLバー)を画面の下へ移動させている。iPhoneの人気アプリにしては思い切った変更だが、狙いはiPhoneを片手で使ってるときにコントロールに届きやすいようにするためだ。しかし批判する人たちは、リロードボタンやリーダーモードなどのよく使う機能が見つけにくく使いづらくなり、モバイルブラウザーの全体として使いやすさを損なうという。

Appleの名誉のために言えば、同社は寄せられたフィードバックに耳を傾けていた。

以前のデザインではタブバーは画面上部という従来からの位置にあり、左にあるリーダーモードボタン(Aが2つ)も右のリロードボタンもアクセスしやすかった。下の方には、前進 / 後退ボタンと、シェアボタン、リーディングリスト、そしてタブボタンがあった。

iOS 15のデザインでは、よく使われる機能への便利なアクセスポイントがすべてなくなり、何よりも、タブバーへのアクセスのしやすさが優先された。代わりに3つのドットを並べた「more」メニューに、ウェブを閲覧しているときよく使うもののすべてが隠された。ウェブサイトのリロードやリンクの共有、ページをリーダーモードで見る、記事を後で読むに保存するなどすべてだ。隠されたさまざまなアクションの合計数は20以上に及ぶ。

Apple評論家のJohn Gruber(ジョン・グルーバー)氏はポッドキャストThe Talk Showで、その新デザインは、WWDCにおけるSafari発表の数週間も前から、Appleの社内ですら不評だったと語っている。例えば新デザインはクールに見えるが、あまり便利でないという評価もあった。

TechCrunchの編集長であるMatthew Panzarino(マシュー・パンザリーノ)もそのポッドキャストに招かれていたが、一般的に画面上にモノが少ないのは良いことだが、今回は失敗だとグルーバー氏に同意していた。

その際、マシューは「実際に使ってみると、かえって画面が煩雑になりわかりにくくなる。スクロールといったアクションをしないかぎり、画面が広くなった感じはしない。だから、それもおかしい」と話している。

今回ベータ4のアップデートでAppleは、この変更から生じた問題の一部をフィックスしようとした。

まずタブバーに「共有」ボタンを再び追加し、メニューの下にその他のコントロールを入れた。リンクの共有はウェブユーザーで最も頻繁に行う作業であるため、それを元に戻してワンタップで済むようにしたのは合理的だ。

Refreshボタンは、これから常にiOS 15のSafariのアドレスバーにある。

リロードボタンは再びタブバーに登場し、ドメイン名の横に置かれた。以前よりも、ちょっと小さい。

一方「リーダーモード」ボタンは、リーダーが使えるようになればタブバーに現れる。そしてワンタップでアクセスできる。

タブバーは、ユーザーがウェブサイト上のボタンと対話しているときには最小化される。以前はそれが邪魔になり、ウェブサイトのボタンに届かないときには、使いやすさを損なった。

先日、iOS 15のSafariでチェックアウトボタンがタップできずテイクアウトのオーダーができなかった。ブルスケッタが食べられなくてありがとう、Safariさん。

iPadOS 15では、デフォルトではURL下のスタンドアローンのタブバーにタブが現れることに気づくだろう。1行でURLと開いてるタブを表示する、すっきりとしたコンパクトなタブバーはiPadOS 15でも導入され「Safari Settings」で有効にできる。

なお、モバイルブラウザーのデザインについてこのように再考したのは、Appleが最初ではない。

元Google ChromeのデザインマネージャーChris Lee(クリス・リー)氏回想によると、Chromeのモバイルブラウザーでも同様のデザイン変更が行われ、URLバーを下に置いたことがあるが、そのバージョンは結局、ローンチされないことになった。それはベータテストでの評価がさまざまだったからだ。その新デザインは、テクノロジーコミュニティで熱心なファンも獲得したが、メインストリームのユーザーはその変更に戸惑うばかりだった。

Safariのように頻繁にローンチされるアプリの使用については、マッスルメモリーの問題もある。私のようにバーの新しい配置を気に入るようになってからも、ウェブサイトを訪問したり、複数のタブをスワイプするといった複雑な操作を、デザイン変更はそれを難しく感じさせてしまう。

また、習慣でいろいろなアクションのショートカットを画面上部に探さないようになるためには、一定の学習期間が必要だ。

この度のベータでは、Safariのアップデートの他にもいろいろな修正が行われた。複数の連絡先とフォーカスのステータスを共有する方法や、新たにXLサイズのウィジェットもある(これはiPadのApple Podcastsが採用)。小さな変更や工夫は他にもある。

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カテゴリー:ソフトウェア
タグ:AppleiOSiOS 15Safariベータ版

画像クレジット:Apple

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(文:Sarah Perez、翻訳:Hiroshi Iwatani)

アップルがiOS 14.7で「悪意SSIDに繋ぐとWi-Fi機能破壊」バグを修正、公式なセキュリティ文書公開

アップルがiOS 14.7で「悪意SSIDに繋ぐとWi-Fi機能破壊」バグを修正、公式なセキュリティ文書公開今年5月に配信されたiOS 14.6では、iPhoneが特定のSSID(ネットワーク名)を持つWi-Fiネットワークに接続するとWi-Fi機能が無効化される不具合が報告されていました

この不具合は先日から配信されたiOS 14.7での修正が噂されていたのですが、今回、アップルがiOS 14.7での解決を公式に認めるセキュリティ文書を公開しました

これはiOS 14.7およびiPadOS 14.7のセキュリティアップデートに関する文書の中で言及されています。以下、該当する箇所の抜粋です。

対応機種:iPhone 6s以降、iPad Pro(全モデル)、iPad Air 2以降、iPad 第5世代以降、iPad mini 4以降、iPod touch(第7世代)。

影響について:悪意のある Wi-Fi ネットワークに参加すると、サービス拒否や任意のコード実行が発生する可能性があります。

説明:この問題はチェックを改善することで対応しました。

問題のバグは、6月初めにセキュリティ研究者のCarl Schou氏が初めて発見して報告したものです。

Schou氏は「%p%s%s%s%s%n」というSSIDを持つWi-Fiネットワークに繋ぐとiPhoneのすべてのWi-Fi機能が無効になり、再起動しても症状は直らず、復旧するにはネットワーク設定をリセットするしかない、と警鐘を鳴らしていました。

さらに、新たな有害SSIDが発見されたとの続報もありました。これらに限らず「%」記号を含むSSID一般にメモリ破壊バグなどを引き起こす可能性が指摘されており、警戒が呼びかけられていた経緯があります。

その後、iOS 14.7ベータ版ではこれらのバグが解決しているとの検証もありましたが、アップルは表向きには沈黙を守ったままでした。また正式版iOS 14.7の公式リリースノートでもなぜか言及されておらず、今回ようやく公式声明が出たしだいです。

ほかiOS 14.7およびiPadOS 14.7は、オーディオファイル、「探す」アプリやPDF、Webイメージなどに関連する他のセキュリティ脆弱性も修正されているため、iPhoneとiPad のユーザーは速やかなアップデートが推奨されます。

アップルがiOS 14.7で「悪意SSIDに繋ぐとWi-Fi機能破壊」バグを修正、公式なセキュリティ文書公開

(Source:Apple。Via MacRumorsEngadget日本版より転載)

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カテゴリー:セキュリティ
タグ:iOS(製品・サービス)iPad(製品・サービス)iPhone(製品・サービス)Apple / アップル(企業)OS / オペレーティングシステム(用語)バグ / 脆弱性(用語)

「Google マップ」の屋内ARナビ「インドア ライブビュー」が東京駅や渋谷駅などJR東日本の主要駅で提供開始

「Google マップ」の屋内ARナビ「インドアライブビュー」が東京駅や渋谷駅などJR東日本の主要駅で提供開始

Google

「Google マップ」での屋内ARナビゲーション「インドア ライブビュー」が東京駅や渋谷駅など、JR東日本の主要駅で提供が開始されました。

この機能は、5月のGoogle I/Oで発表されていた機能。ARを利用したライブビューは、周囲の風景をカメラで認識し、そこに画像を重ねることで目的地までのナビゲーションを行うというもの。地図ではなく、実際の風景の中に進む方向が示されるので、地下鉄の出口から出た際など、地図上で自分の向いている方向が分からないといった場合にも便利な機能です。

インドアライブビューは、この機能を建物内でも利用可能にするもの。建物内であっても正確な位置や高度を判別でき、空港や駅での乗り換え、ショッピングモールなど、これまでナビゲーションが難しかった屋内施設でもスムーズなナビゲーションが行えるとしています。確かに、内部が複雑な巨大ターミナル駅などでは、乗換ホームを探すのに苦労することもなくなるかもしれません。

現在、JR東日本の駅では、東京駅、新宿駅、渋谷駅、品川駅、上野駅、池袋駅、新橋駅、秋葉原駅、高田馬場駅、五反田駅、恵比寿駅、日暮里駅、中野駅、北千住駅、立川駅、大宮駅、浦和駅で利用でき、今後も順次拡大予定とのことです。

(Source:GoogleEngadget日本版より転載)

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カテゴリー:VR / AR / MR
タグ:iOS(製品・サービス)Android(製品・サービス)Google / グーグル(企業)Google I/O 2021(イベント)JR東日本 / 東日本旅客鉄道(企業)地図(用語)日本(国・地域)

iPhoneのWi-Fiを無効化する有害なSSIDが新たに発見、Wi-Fi範囲内に入るだけで関連機能が使えなくなる

iPhoneのWi-Fiを無効化する有害なSSIDが新たに発見、Wi-Fi範囲内に入るだけで関連機能が使えなくなる

先日、iPhoneを特定のSSID(ネットワーク名)を持つWi-Fiネットワークに繋ぐと、Wi-Fi接続機能が完全に無効化されるバグが報告されていました。それから約2週間後、同様の問題を引き起こすSSIDが発見されたと伝えられています。

今回報告したのは、前回と同じセキュリティ研究者のCarl Schou氏です。Schou氏はTwitterで、「%secretclub%power」という名前を持つWi-Fiネットワークの範囲内に入ると、iPhoneがWi-Fi関連の機能が使えなくなるとの警告を発しています。

新たなバグでは全てのネットワーク設定をリセット(「設定」アプリの「一般」>「リセット」>「ネットワーク設定をリセット」)しても症状は治らないとのことです。この問題を解決するのはiPhoneを工場出荷状態に初期化する他ないと思われますが、実際に誰かが試したという報告もないため、同じ症状となっても早まって行わない方がよさそうです。

前回の問題は、iPhoneが「%p%s%s%s%s%n」というSSIDを持つWi-Fiネットワークがあり、ユーザーがそこに接続したとき初めて症状が発生し、しかも上記のネットワーク設定リセットにより復旧できました。しかし今回の新たな問題は、Wi-Fiの範囲内にiPhoneが入っただけで直ぐに発生してしまうため、より深刻度が高いと思われます。

「%secretclub%power」と「%p%s%s%s%n」はともに「%」の記号を含んでいますが、iOSはこうした文字列をテキストではなく変数名またはコマンドとして解釈していると推測されます。つまりバグはこれら2つに限らず、「%s」、「%p」、「%n」といった文字列を使った亜種のSSIDは他にも複数が存在すると思われます。

ユーザー個人としては、なるべくSSIDに「%」の含まれているWi-Fiネットワークに繋がないことが(今回は範囲内に入っただけで発動してしまいますが)自衛策になりそうです。より根本的な解決として、アップルが問題に対処したソフトウェアアップデートを配信することを待ちたいところです。

(Source:Carl Schou(Twitter)。Via 9to5MacEngadget日本版より転載)

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カテゴリー:セキュリティ
タグ:iOS(製品・サービス)iPhone(製品・サービス)Apple / アップル(企業)バグ / 脆弱性(用語)

ぶちまけたレゴブロックを確認、おすすめの作品を提案するiOSアプリを公式は買収すべき

LEGOは長年Appleと緊密に連携し、iOSの未公開のテクノロジーを実験したり、WWDCなどの発表イベントでデモをしたりしてきた。その中にはかなり調整したARKitプラットフォームとレゴのセットの連携があり、実物のおもちゃにデジタルのエクスペリエンスを追加していた。

iOSのテクノロジーと実物のレゴブロックを統合した見事なアプリがApp Storeで公開されている。それはファンが作ったものだ。「Brickit」というこのアプリはLEGO Groupが作ったアプリより優れたものを目指していて、コンピュータービジョンのテクノロジーで大量のブロックをすばやく認識する。

ユーザーは、レゴブロックを重なり合わないように床にぶちまけるだけでいい。するとアプリがすぐに解析してブロックを特定し、ユーザーが持っているブロックで完全に、あるいはだいたい作れるちょっとした作品をいくつか提示する。このアプリの驚くべきところはスピードだ。数百個のブロックをほんの数秒で認識できる。

筆者自身は残念ながら大量のレゴブロックをすぐに試すことはできなかったが、TechCrunchの同僚がiOSでアプリを試してみたところ、デモと同様に順調に動作した。ブロックを特定してからおすすめの作品をスクロールして見られるようになるまでに、デモよりは少し時間がかかった。組み立てている間は、大量のブロックの中から必要なピースがある場所も教えてくれる。

Brickitのチームはこの極めてニッチなユースケースでの驚くほど効果的な使い方という形で、iOSの最新バージョンに備わっている物体認識のパワーを示している。

現状では、このアプリはサードパーティーが作ったものであるためちょっとした制限がある。App Storeには免責として、このアプリはLEGO Groupが作ったものではなく、同社の従業員でもないLEGOのファンが作ったものだと記載されている。このように記載してあるのだからLEGO Groupが過剰に反応して弁護士を立てるようなことにならないように願うが、このアプリがAppleのハードウェアを見事に活用していることを考えれば、LEGO Groupがこのアプリを買収すればいいように思える。

LEGO Group自体の関与によってBrickitでできるようになることはたくさんある。主にLEGOの組み立て説明書のライブラリとの統合だ。LEGOが2019年にBrickLinkを買収したのは、購入後の市場の創出に関してファンのコミュニティをもっと活用しようという狙いだったことは明らかだ。ユーザーが自分の持っているブロックのデータベースを作れるようにすれば、同社はユーザーが所有するコレクションに対する洞察を深め、間違いなく同社にとって価値のあるデータになるだろう。

Brickitアプリは今のところiOS版のみだが、同社のウェブサイトには2021年秋までにAndroid版を公開する予定と記載されている。

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タグ:LEGOAppleiOSアプリコンピュータービジョン

画像クレジット:Brickit

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(文:Lucas Matney、翻訳:Kaori Koyama)

アップルが最新iOS 15のベータ版をすべての人に公開、開発者アカウント不要

iOS、iPadOS、watchOSの未来を垣間見ることができるチャンスだ。Apple(アップル)は先日、iOS 15iPadOS 15、watchOS 8の最初のパブリックベータ版をリリースした。これらのリリースは、iPhone、iPad、Apple Watch用OSの次期メジャーバージョンとなる。開発者向けベータ版とは違い、これらのベータ版は誰でもダウンロードすることができる。99ドル(約1万1000円)の開発者アカウントは必要ない。ただし、ベータ版であることをお忘れなきよう。

同社はまだ、2021年秋にiOS 15、iPadOS 15、watchOS 8の最終バージョンをリリースする予定だ。しかし、Appleは夏の間、数週間ごとにベータ版をリリースするという。できるだけ多くのバグを修正し、多くのユーザーからデータを集めるには良い方法だ。

いつものように、Appleのパブリックベータは、デベロッパーベータのリリースサイクルに従っているようだ。Appleは米国時間6月30日、iOSとiPadOS 15の2回目のデベロッパーベータもリリースしている。つまり、最初のパブリックベータは、2回目の開発者用ビルドとほぼ同じビルドのようだ。

ただし、忘れてはいけないのは、ベータ版をメインで使っているiPhoneやiPadにインストールしてはいけないということだ。問題はバグだけではない。一部のアプリや機能の中にはまったく動作しないものもある。稀なケースだが、ベータ版ソフトウェアによってデバイスが壊れて使えなくなることもある。また、iCloud上のデータが失われることもある。十分な注意を払って欲しい。

余分なiPad、iPhone、Apple Watchを持っている人のためにダウンロード方法をお知らせしよう。インストールしたいデバイスからAppleのベータ版ウェブサイトにアクセスし、設定プロファイルをダウンロードする(watchOSベータ版の場合は、iPhoneからダウンロード)。この小さなファイルは、パブリックベータ版へのアップデートを、通常のソフトウェアアップデートと同様に行うためのものだ。

ファイルがインストールされたらデバイスを再起動し「設定」(または「Watch」)アプリにアクセスする。アップデートが表示されるはずだ。2021年9月になると、デバイスは自動的にiOS 15、iPadOS 15またはwatchOS 8の最終バージョンにアップデートされ、設定プロファイルを削除できるようになる。

iOS 15における最大の変更点は、新しいフォーカスモードだ。「Do not disturb」に加えて、さまざまなモードを設定することができる。通知を受け取りたいアプリや人を選び、何をしているかによってフォーカスを変えることができる。例えば「仕事モード」「睡眠モード」「ワークアウトモード」などを作ることができる。

新しい天気予報アプリ、「マップ」の地図の更新、SharePlayを搭載したFaceTimeの改良版など、全体的に多くの新機能が用意されている。また、Safariも一新されている。

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カテゴリー:ソフトウェア
タグ:iOSiOS 15iPadOSiPadOS 15watchOSAppleベータ版OS

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(文:Romain Dillet、翻訳:Katsuyuki Yasui)

最も理想に近い「ポータブルXbox」をiPhoneとゲームパッドBackbone Oneの組み合わせで実現

2020年末にこちらの記事で紹介したiPhone用ゲームパッド「Backbone One(バックボーンワン)」が、ゲームアクセサリとしては究極の提携を果たした。米国時間6月28日、Xbox Cloud Gaming(エックスボックス・クラウド・ゲーミング)の提供開始に合わせて、iOS向けXbox Game Pass Ultimate(エックスボックス・ゲーム・パス・アルティメット)にバンドルされることになったのだ。

この提携の一環として、Backbone Oneは「Designed for Xbox」のスタンプが押された新しいリテールパッケージで、Xbox Game Passとバンドルして販売される。Backbone OneとiPhoneの組み合わせは、我々がこれまで見た中で最も「ポータブルXbox」に近いものだ。

前回書いた記事では、Backbone OneがiOSに組み込まれているアクセサリーAPIを巧みに利用して、専用アプリのダッシュボードに非常に洗練された機能が提供されていることを紹介した。今回、そのダッシュボードがアップデートされ、所有するゲームの表示や、新しいゲームの紹介、クリッピング機能で友人とキラープレイを共有するといった機能がさらに使いやすくなった。これは、筆者がこの数年間にiOSで見た最高のゲームアプリの1つであり、世界で最も多いゲームユーザーのために、世界で最も大きな遊び場を作る可能性を大いに秘めている。

画像クレジット:Backbone

Backbone Oneに備わるキャプチャー・ボタンは、Xbox Cloud Gamingと連携し、リンクとして共有することができる。新しいXbox Game Passのフィードを表示したり、同じインターフェイスでXboxとiOSのゲーム間を移動することも可能だ。また、現行機ではまだ十分に活用されていないが、実際には非常に優れた機能であるXbox Remote Play(Xbox リモートプレイ)機能も大きく取り上げられている。

パッケージにはAppClip(アップ・クリップ)が使用されており、店頭でパッケージを見ると、Xbox Cloud Gamingを実行中のBackbone OneがARで表示される。

Backboneチームは、その巧妙で洗練された統合と確かな直感で、引き続き感銘を与えている。チームにゲームコントローラーの血統があることは明らかだが(オリジナルのXbox 360コントローラーを開発したチームメンバーの何人かがBackboneに携わっている)、最も印象的なのはソフトウェアの面だ。Backboneが「Warzone(コール・オブ・デューティ・ウォーゾーン)」や「Minecraft(マインクラフト)」のようなAAA級のiOSゲームと、XboxやPlayStationのリモートプレイ、そして今回対応したネイティブなxCloudゲームという異なるゲーム体験を統一させた方法は、これまでApple(アップル)を含め誰も上手くできなかったことであり、モバイルゲームの未来のあり方を感じさせる。

画像クレジット:Backbone

Xbox Cloud Gamingはウェブベースであるにもかかわらず、Backboneの非常によくできたダッシュボード内ではネイティブアプリとして扱われ、表示される。筆者は個人的にBackboneで、Stadia(ステイディア)を介して「Destiny 2(ディスティニーツー)」を長時間プレイしたが、非常にすばらしかった。現在のXbox Cloud Gamingのタイトルと同じように、このダッシュボードにより直接的に統合され、クリッピングやソーシャル共有できるようになるのが待ち遠しい。

Backboneがインストールされていると、ゲームを発見し、ダウンロードして、プレイするという体験は、チームがキュレーションに力を入れていることもあり、Apple Arcade(アップル・アーケイド)よりも優れている。非常に洗練されたリンクの仕組みも取り入れられているので、アプリのクリップがフィードで共有されているのを見たら、すぐにApp Store(アップ・ストア)からアプリをダウンロードすることができる。インターネットネイティブのプレイヤーは、このような形で新しいゲームを見つけてすぐにプレイしたいと思っているはずだ。ゲームやストリームが継続的にハイパーリンクされた世界では、いちいち手動で検索する手間をかけずとも、ゲームを見たり、フォローしたり、プレイしたりすることが可能になる。

そしてそれはまた、将来的にはゲームを発見して「ダウンロード」するだけなく、友人が共有したゲームプレイの映像を見たら、それをタップするだけで、ゲームを購入する前に最初のレベルや試合を、体験プレイして夢中になれるような世界の到来を感じさせる。それは新たなプレイヤーを引き寄せる大きな入口となるはずだ。

今回のMicrosoft(マイクロソフト)との提携により、Backbone Oneを公式ウェブサイトまたはマイクロソフトストアから99ドル(約1万900円)で購入した人は、Game Pass Ultimateを3カ月間利用できる。Game Pass Ultimate3カ月分の価格だけで45ドル(約5000円)することを考えると、これは新規顧客にとって非常にお得な条件といえるだろう。そしてこの提携は、まだ歴史の浅いスタートアップ企業であるBackboneにとっても、大きな後押しとなるに違いない。

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カテゴリー:ゲーム / eSports
タグ:Backbone OneiPhoneXbox Game PassMicrosoftiOSアプリ

画像クレジット:Backbone

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(文:Matthew Panzarino、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

最も理想に近い「ポータブルXbox」をiPhoneとゲームパッドBackbone Oneの組み合わせで実現

2020年末にこちらの記事で紹介したiPhone用ゲームパッド「Backbone One(バックボーンワン)」が、ゲームアクセサリとしては究極の提携を果たした。米国時間6月28日、Xbox Cloud Gaming(エックスボックス・クラウド・ゲーミング)の提供開始に合わせて、iOS向けXbox Game Pass Ultimate(エックスボックス・ゲーム・パス・アルティメット)にバンドルされることになったのだ。

この提携の一環として、Backbone Oneは「Designed for Xbox」のスタンプが押された新しいリテールパッケージで、Xbox Game Passとバンドルして販売される。Backbone OneとiPhoneの組み合わせは、我々がこれまで見た中で最も「ポータブルXbox」に近いものだ。

前回書いた記事では、Backbone OneがiOSに組み込まれているアクセサリーAPIを巧みに利用して、専用アプリのダッシュボードに非常に洗練された機能が提供されていることを紹介した。今回、そのダッシュボードがアップデートされ、所有するゲームの表示や、新しいゲームの紹介、クリッピング機能で友人とキラープレイを共有するといった機能がさらに使いやすくなった。これは、筆者がこの数年間にiOSで見た最高のゲームアプリの1つであり、世界で最も多いゲームユーザーのために、世界で最も大きな遊び場を作る可能性を大いに秘めている。

画像クレジット:Backbone

Backbone Oneに備わるキャプチャー・ボタンは、Xbox Cloud Gamingと連携し、リンクとして共有することができる。新しいXbox Game Passのフィードを表示したり、同じインターフェイスでXboxとiOSのゲーム間を移動することも可能だ。また、現行機ではまだ十分に活用されていないが、実際には非常に優れた機能であるXbox Remote Play(Xbox リモートプレイ)機能も大きく取り上げられている。

パッケージにはAppClip(アップ・クリップ)が使用されており、店頭でパッケージを見ると、Xbox Cloud Gamingを実行中のBackbone OneがARで表示される。

Backboneチームは、その巧妙で洗練された統合と確かな直感で、引き続き感銘を与えている。チームにゲームコントローラーの血統があることは明らかだが(オリジナルのXbox 360コントローラーを開発したチームメンバーの何人かがBackboneに携わっている)、最も印象的なのはソフトウェアの面だ。Backboneが「Warzone(コール・オブ・デューティ・ウォーゾーン)」や「Minecraft(マインクラフト)」のようなAAA級のiOSゲームと、XboxやPlayStationのリモートプレイ、そして今回対応したネイティブなxCloudゲームという異なるゲーム体験を統一させた方法は、これまでApple(アップル)を含め誰も上手くできなかったことであり、モバイルゲームの未来のあり方を感じさせる。

画像クレジット:Backbone

Xbox Cloud Gamingはウェブベースであるにもかかわらず、Backboneの非常によくできたダッシュボード内ではネイティブアプリとして扱われ、表示される。筆者は個人的にBackboneで、Stadia(ステイディア)を介して「Destiny 2(ディスティニーツー)」を長時間プレイしたが、非常にすばらしかった。現在のXbox Cloud Gamingのタイトルと同じように、このダッシュボードにより直接的に統合され、クリッピングやソーシャル共有できるようになるのが待ち遠しい。

Backboneがインストールされていると、ゲームを発見し、ダウンロードして、プレイするという体験は、チームがキュレーションに力を入れていることもあり、Apple Arcade(アップル・アーケイド)よりも優れている。非常に洗練されたリンクの仕組みも取り入れられているので、アプリのクリップがフィードで共有されているのを見たら、すぐにApp Store(アップ・ストア)からアプリをダウンロードすることができる。インターネットネイティブのプレイヤーは、このような形で新しいゲームを見つけてすぐにプレイしたいと思っているはずだ。ゲームやストリームが継続的にハイパーリンクされた世界では、いちいち手動で検索する手間をかけずとも、ゲームを見たり、フォローしたり、プレイしたりすることが可能になる。

そしてそれはまた、将来的にはゲームを発見して「ダウンロード」するだけなく、友人が共有したゲームプレイの映像を見たら、それをタップするだけで、ゲームを購入する前に最初のレベルや試合を、体験プレイして夢中になれるような世界の到来を感じさせる。それは新たなプレイヤーを引き寄せる大きな入口となるはずだ。

今回のMicrosoft(マイクロソフト)との提携により、Backbone Oneを公式ウェブサイトまたはマイクロソフトストアから99ドル(約1万900円)で購入した人は、Game Pass Ultimateを3カ月間利用できる。Game Pass Ultimate3カ月分の価格だけで45ドル(約5000円)することを考えると、これは新規顧客にとって非常にお得な条件といえるだろう。そしてこの提携は、まだ歴史の浅いスタートアップ企業であるBackboneにとっても、大きな後押しとなるに違いない。

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タグ:Backbone OneiPhoneXbox Game PassMicrosoftiOSアプリ

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(文:Matthew Panzarino、翻訳:Hirokazu Kusakabe)