メタバース化するファッションと現実を橋渡しするスニーカーマニアのためのアプリ

ファッションはメタバースへの移行期にある。

さまざまな高級レーベル、音楽そしてゲームは、バーチャルな世界で人目を引こうと躍起だ。それらに依存してきたイベントや娯楽の業界が休止を余儀なくされたパンデミック下では、バーチャルな物事が大衆文化を代表し始めている。

そこでは、これまで金と名声でしか獲得できなかったステータスシンボルの蓄積に必要なものは、富みではなく、想像力と技術力だけという環境が構築されている。

Marc Jacobs(マークジェイコブズ)Sandy Liang(サンディーリアング)Valentino(ヴァレンティノ)といった有名ブランドが任天堂の「あつまれ どうぶつの森」にデザインを提供し、ハイブベイは2020年5月末にゲームの中でファッションショーを開催する。またEpic Games(エピックゲームズ)の「フォートナイト」とSupreme(シュプリーム)などのブランドとコラボ(これはパンデミック前だが)などさまざまな交流を通じて、ファッションは、その関係性を保とうとゲーム文化に足場を築いている。

スタートアップ企業の創設者であり、そしてスポーツウェアの最大手企業の従業員としてその両方の業界で経験を積んだある起業家が、新しいアプリを立ち上げた。それは、現実とバーチャルのファッション世界の橋渡しとなるものだ。

目指しているのは一流ブランドを愛する人たちに、あこがれの製品のバーチャル版を集める場と、ポイントを貯めればそれが実際に買えるチャンスになることだ。さらにゆくゆくは、新しい才能を発掘して次世代のコラボの流れを作ろうと考えるブランドに自分を売り込み、デザイナーとして身を立てるきっかけを作る場をデザイナーの卵に提供する予定だ。

マークジェイコブズ「カブを売る? 私たちはAnimalCrossingFashionArchiveアカウントと提携してマークジェイコブズのお気に入り6点を『あつまれ どうぶつの森』に展示します。私たちのストーリーでコードをダウンロードしてください」

Agletの第1フェーズ

Adidasの元デジタルイノベーション戦略の責任者であったRyan Mullins(ライアン・ムリンズ)氏が開発したAglet(アグレット)という名のこのアプリは、限定エディションのスニーカーのデジタル版をコレクションできる場であり、将来的には、世界的デザイナーのVirgil Ablohs(バージル・アブロー)やKanye Wests(カニエ・ウェスト)を目指す人たちがメタバースのオリジナルスニーカーを作れるデザインツールにもなる。

2020年4月に、TechCrunchがムリンズ氏に話を聞いたときは、彼はドイツで足止めされていた。彼はロサンゼルスへの移住に合わせて会社を立ち上げる予定だったのだが、新型コロナウイルスの感染拡大予防対策のために旅行ができなくなり、世界の国々がロックダウンしてしまったため、計画は大きく変わってしまった。

もともとこのアプリは、スニーカーマニアのための「Pokémon GO」になるはずだった。バーチャルスニーカーの限定版ドロップ(モデル)が街のあちらこちらに現れ、プレイヤーはそこへ行き、そのバーチャルスニーカーをコレクションに加えるというものだ。プレイヤーは、さまざまな場所へ移動することでポイントを得ることができ、ポイントはアプリ内購入や店舗での割り引きに使える。

「みんなの物理的な行動を私たちがバーチャルなお金に変換して、店舗での新製品の購入に使えるようにするというものです」とムリンズ氏。「ブランドは、プレイヤーに課題を出します。自分の街で他の人たちと競い合いながらいくつかの課題をこなし、勝利すると賞品がもらえます」。

Agletは、プレイヤーが遠征の際にどのバーチャルスニーカーを着用したかに基づいてポイントを決める。バーチャルスニーカーは、エアフォース1からYEEZY、さらにはもっと高価なものやレアなものまで、幅広く用意されている。それを履いて「外を歩く」ほどポイントがもらえる。だがしばらくするとスニーカーはすり減り、新しいものと交換しなければならなくなる。つまり、こうしてアプリにハマりやすくなるのが狙いだ。

アプリ内購入に使える通貨は、1ドル(5Aglets、約108円)から80ドル(1000Aglets、約8630円)の間で好きな額を購入できる。プレイヤーは、集めたスニーカーをアプリ内のバーチャル棚に飾ったり、他のプレイヤーと交換したりもできる。

街がロックダウンされ自宅待機が要請されるようになると、ムリンズ氏と開発者たちは、そのゲームを急いで「パンデミックモード」に作り変えた。プレイヤーはマップ上を自由に移動でき、ゲームをシミュレートするというものだ。

「当初はロサンゼルス限定で、そこで人々に競い合ってもらう計画でしたが、完全に諦めました」とムリンズ氏はいう。

このアプリには、Nikeの「SNKRS」のような先例があった。4月のAgletのローンチについて書いたInputの記事によると、SNKRSでは特定の場所にユーザーを集め、さまざまなコラボを通じて限定ドロップを提供するという。

ムリンズ氏が現在Agletで考えている展開は、ゲームとスニーカー文化を糸で縫い合わせるというおもしろい試みだ。ムリンズ氏は拡張現実を利用して新タイプのショッピング体験ができる、ゲームの世界から一歩外に踏み出したものを作ろうとしている。

画像クレジット:Adidas

将来のファッションはメタバースから発掘される

「私が(Adidasで)最も誇りにしている取り組みは、MakerLab(メイカーラボ)というものです」とムリンズ氏はいう。

MakerLabは、Adidasと若い新進気鋭のデザイナーとを結び付け、同社の古典的なシルエットをベースにした限定版をデザインさせた。ムリンズ氏は、このようなコラボを可能にする場が業界の未来を切り拓き、想像を超える魅力をもたらすと考えている。

「実際のところ私は、次なるNikeはスウッシュが反転したNikeだと確信しています」とムリンズ氏。「若者たちがRoblox(ロブロックス)のバーチャル世界で何かをデザインすると、それが現実世界に飛び出してきて、NikeやAdidasが製品化するという現象が起こりつつあります」。

そうした観点に立てば、Agletのアプリはムリンズ氏が追いかける大きな理想のためのトロイの木馬に見える。デザインスタジオを作り、最高のバーチャル・デザインを陳列して、それを現実世界に持ち出すのだ。

ムリンズ氏はそれを「スマートAgletスニーカースタジオ」と呼んでいる。「そこで標準的なスタイルを元にオリジナルのスニーカーをデザインして、それを履いてゲームの中を歩く。プレイヤーにオリジナルのパーカーをデザインできるようにして、私たちがファッションデザインのYouTubeの役割を果たします」

YouTubeを例えに出したのは、そこがメイクアップアーティストから、ソーシャルメディアのストリーミング配信から見いだされたJustin Bieber(ジャスティン・ビーバー)のようなミュージシャンまで、誰もがスターになれる可能性を提供するプラットフォームだからだ。

「私はバーチャルなデザインプラットフォームを作りたいのです。若者がそこで独自のバーチャルファッションブランドを立ち上げ、ゲームの世界で販売する。そこをまず作りたいと思っています」とムリンズ氏は話す。「ビーバーが発掘されるや、YouTubeは彼がインフラ全体にアクセスできるようにしてスターに育て上げました。NikeもAdidasも、同じことをしています。いろいろなところにいる才能あるデザイナーの卵を見つけ出し、そのインフラを提供して、若いうちからプロとして活躍できるよう後押ししているのです」。

[原文へ]
(翻訳:金井哲夫)

Apple Cardの3%キャッシュバックにナイキも参加

Nike(ナイキ)はApple Cardユーザーに3%のキャッシュバックを開始する。ナイキの実店舗、Nike.com、SNKRS、Nike Training Club、Nike Running Club、およびNikeアプリでApple Cardを使ってApple Payで決済して購入が対象だ。現在3%という最大級のキャッシュバック率を提供しているApple Payパートナーは、Uber、Uber Eats、Walgreens(ウォルグリーン)、Duane Reade(デュエイン・リード)、T-Mobile(Tモバイル)ストアなどまだ少ないが、新たにナイキが加わった。

Apple Cardが初めて登場したとき、Apple(アップル)は同社店舗での購入に限り3%をキャッシュバックすると言っていた。Apple Card以外のApple Payでは2%、ほかの物理的カードは1%だった。

しかし、8月に米国ユーザー向けにカードの提供が始まったとき、アップルは3%キャッシュバックをUberとUber Eatsにも適用し、さらに拡大していくと発表してみんなを驚かせた。

それ以来アップルは、Apple Cardユーザーにキャッシュバックを行う店舗を着実に増やしており、オンラインやモバイル決済や実店舗での取引の足場を固めてきた。10月にAppleのCEOであるTim Cook(ティム・クック)氏は、Apple Payの取引量はPayPalよりも多く、4倍速く成長していると語った。

アップルのこの分野での躍進が市場を揺るがせていることは間違いなく、Apple PayのライバルであるPayPalは、ブラウザーメーカーのHoneyをほぼキャッシュの40億ドル(約4360億円)で買うという史上最大の買収を発表した。PayPalはHoneyを使い、ユーザーがディスカウントや割引を探したり新製品を見つけようとしている間にリーチすることで、チェックアウトページに行く前に捕まえようと考えている。早い段階で顧客に接触することで、PayPalは、ユーザーがボタンをタップしてApple Payで支払う前にPayPalを使わせようとしている。

ナイキとアップルがここ数年親しい関係にあり、小売の提携を結んだりApple Watch Nike+エディションNikeスポーツバンドのような共同ブランド商品を販売していることを考えると、次のApple Cardパートナーとしてナイキは当然の選択だ。

ナイキがApple Cardパートナーとなったことで、Apple Cardを使ってApple Payで決済したナイキ顧客は3%のDaily Cashを受け取る。この金額はすぐにほかのApple Pay支払いで使えるほか、家族や友達に送金したりApple Card残高に加えることもできる。「今後数カ月の間にもっとApple Cardパートナーを増やしていく」とアップルは語った。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Nikeのハラチがスマートフォン時代に向けてアップデート

バック・トゥ・ザ・フューチャーのファンタジーから現実世界のウェアラブル技術へと時代が移って以来、Nike(ナイキ)のAdapt(アダプト)は1回限りではないと約束していた。ゆっくりとではあるが確実に、同社はセルフレーシング(電動シューレース調整)モーター技術をより身近なものにしており、中でも注目すべきなのは、長い間待ち望まれていた 「Adapt BB」 スニーカーが今年発売されたことだ。

そしてNikeは米国時間8月29日、Adapt Huaraches(アダプト・ハラチ)のリリースとともに、この技術を来月Huaracheの製品ラインに導入すると発表した。1991年に登場したこのラインは、ウォーター・スキットから派生したネオプレン・ブーティにより立ち上げられた。Adapt Huarachesはスマートフォンとの統合とともに、2019年型のアップデートと同様の構造を特徴としている。

Adapt BBのように、新しいHuarachesにはデバイスとの接続によって色が変わるペアのLEDライトがソールに埋め込まれている。また、モバイルアプリは靴紐のフィット感を調整するのに使われる。FitAdaptには、さまざまな状況に応じたテンションレベルが用意されている。Apple WatchとSiriにも対応しており、Appleのアシスタントに靴ひもを締めるように依頼することができる。

「Nike Adapt Huaracheは2つの意味で革命だ」と、Nikeはリリースにて述べている。「第一に、これは未来へとストーリーを橋渡しをする。第二に最も重要なことは、Nike FitAdaptをペースが速く素早いアスリートの世界へと駆り立て、例えばバスに乗るためのダッシュに必要な快適さを提供し、静かな安堵のため息をついて空席で落ち着く前に、シームレスにフィットする」。

Adapt Huarachesは9月13日に発売される予定で、価格はまだ決まっていないが、350ドル(約3万7000円)のAdapt BBとおそらく同等になるだろう。

[原文へ]

(翻訳:塚本直樹 Twitter

Nikeが消費者が欲しい物を予測するAIスタートアップを買収

Nike(ナイキ)の時価総額は1000億ドル(約11兆円)を超えて急成長しているが、顧客がなにを求めているのか、顧客にあった商品を調達して仕入れるにはどうすればよいのかについて、まだ学ぶ余地があると考えている。同社はボストンのスタートアップことCelectを買収し、Nikeの予測分析能力を強化すると発表した。

ボストンの他の有望なスタートアップと同様、Celectの技術はMITから生まれた。共同創設者はどちらもMITの元教授だ。このスタートアップの技術は、構造化されている/されていない大量の販売データが与えられ、データの洞察を提供することに焦点を当てている。このような洞察により、小売業者は在庫整理の対費用効果に関する分析が得られる。これは昨年364億ドル(約3兆9000億円)の売上を記録したNikeにとって、興味深いデータだろう。

NikeでCOOを務めるEric Sprunk(エリック・スプランク)氏は、「私達の製品への需要が高まるにつれ、洞察力を重視し、データを最適化し、消費者の行動に非常に集中しなければならない。このようにして、我々は顧客によりパーソナルなサービスを提供する」との声明を出している。

なお、買収に関する条件は明かされていない。

CelectはAugust CapitalやNGP Capital、Activant Capitalなどから3000万ドル(約32億円)の資金を調達している。また同社は昨年12月に、シリーズCにて1500万ドル(約16億円)を調達している。

[原文へ]

(翻訳:塚本直樹 Twitter

ナイキ、ひもなしの自動調整バスケシューズ「Adapt BB」発表。米で2月17日発売

eng-logo-2015ナイキが、四半期の業績報告で予告していた自動靴ひも調整機能付きバスケットボールシューズ “Adapt BB” を2019年2月に発売すると発表しました。と言っても靴ひもはなく、外観はスリッポン型スニーカーのようであるものの、ファブリック地の内部でその締め付け具合を調整し「すべてのバスケットボールプレーヤーのために、カスタマイズしたフィット感」を提供するFitAdapt機能を搭載します。

ナイキはバスケットボールプレイヤーの足が、ときに半分の厚みにまで扁平化する可能性があり、通常のシューズでは快適性やプレイ中のパフォーマンスに影響すると説明します。またナイキのイノベーション担当VP、Eric Avar氏は、Adapt BBは競技中にすばやく締め付け具合を緩め/引き締められるようにすることで「アスリートの体験を向上する」と述べています。

Adapt BBのしくみは、基本的にナイキがスニーカーのカスタムフィット感向上のために開発したFlywireおよびFlyknit技術を次のレベルに押し進めたものとされ、正確には靴ひも調整ではなくファブリックをベースとしたフィット具合の調整機能です。内蔵するモーターによる締付け力は32ポンド(約15kg)を発揮し、プレイ中のあらゆる状況下で締付け力を保ちます。

技術的には、スマートフォンアプリからの締め付け具合の調整に対応したことが大きな進化ポイントとして挙げられます。好みのフィット感になるセッティングをアプリに保存しておけます。また、アプリ操作で満足いく締め具合にならない場合は、シューズのボタンを使っての調整作業も可能です。

なお、スマートフォンからアクセスできるということは、将来的なファームウェアの更新を可能とします。ナイキはNBAの選手らに様々な締め具合を提供する方法に取り組んでおり、それらが使えるようになったときには、アップデートで提供できるようになるとのこと。通信用のバッテリーの充電には無線式の充電パッドが用意されます。

Gallery: Nike Adapt BB | 10 Photos

  1. Nike Adapt BB

    Nike Adapt BB
  2. Nike Adapt BB

    Nike Adapt BB
  3. Nike Adapt BB

    Nike Adapt BB
  4. Nike Adapt BB

    Nike Adapt BB
  5. Nike Adapt BB

    Nike Adapt BB
  6. Nike Adapt BB

    Nike Adapt BB
  7. Nike Adapt BB

    Nike Adapt BB
  8. Nike Adapt BB

    Nike Adapt BB
  9. Nike Adapt BB

    Nike Adapt BB
  10. Nike Adapt BB

    Nike Adapt BB

ナイキは映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART II』で登場した自動ひも調整シューズNike Magを映画の舞台となった2015年に開発し、2016年に限定モデルとしてオークション形式で販売しました。またその自動靴ひも調整機能を搭載したスニーカー“HyperAdapt 1.0″を2016年秋に発売しています
ただ、HyperAdapt 1.0の720ドル(約7万8000円)という価格は簡単に手出しできるものではありませんでした。これに対し、Adapt BBは約半額の350ドル(約3万8000円)にまで引き下げられているのも嬉しいところと言えるでしょう。

ナイキいわく、バスケットボールシューズの自動締付け調整機能搭載はほんの始まりにすぎないとのこと。近い内には、他のスポーツ用シューズにもこの技術を拡大していくことを計画中です。

Engadget 日本版からの転載。

Nike、自動紐締めスニーカーの低価格版を来年発売へ

流行に敏感な人と怠け者にはグッドニュースだ——Nikeが自動紐締めスニーカーを再び販売する。そして今度はずっと安い。とはいえ350ドルはほとんどの人が靴一足に払うよりも大金だが、前モデルの希望小売価格720ドルの半分以下だ。

詳細はほとんどわかっていない。CEO Mark Parkerは決算会見の中でこのニュースに触れ、「新年にわれわれはバスケットボール用アダプティブ・パフォーマンス・プラットフォームを350ドルの価格で発売する。これは完璧なフィットを追求したスマートシューズで、当社が製品のデジタル変革を進めるうえでの大きな一歩だ」

新製品がオリジナルのHyperAdaptとどう違うのか、まだわからない。それでもNikeは、価格を下げることは明確な目標であり、単なる新奇な製品から脱皮しようとしている。2016年私がテストしたとき、幹部の一人は「これはコンセプトカー」だと言った。2019年にはいよいよフル生産の準備が整うのかもしれない。それでも、350ドルは大衆向けの価格帯ではないが、バック・トゥ・ザ・フューチャーのマーティー・マクフライの長年叶わなかった夢をメインストリームに押し上げる力になるかもしれない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

NIKEアプリ日本版が登場!デジタル担当VPが語る“店舗・アプリ連携戦略”

ナイキジャパンは12月11日、限定商品やユーザーに合わせた商品が買えるほか様々な機能を実装した「NIKEアプリ」日本版の提供を開始した。iOSとAndroidのどちらにも対応した同無料アプリはすでにアメリカやヨーロッパを含む計7ヵ国で提供されている。

NIKEアプリは同社のトレーニングアプリと連動し、各ユーザーに合わせた商品を提案。アプリ起動後、性別やスニーカーのサイズを選択肢、興味のあるスポーツ(僕の場合はスケートボード)などを選択することで、一人一人のニーズに合わせて情報を紹介し、よりパーソナライズされた購買体験を提供する。

  1. Interest_Selection

  2. Womens_Member_Shop

  3. MyShop

公開に合わせ展開を始める限定サービスや体験にはメンバーのみがアクセスできる「メンバー・ショップ」やナイキのエリートアスリートたちが提供するエピソード、アドバイスなどのコンテンツがある。プロダクトの誕生秘話やルックブックなども興味深い。

ナイキジャパンは同アプリを通じてナイキプラスメンバーの「実店舗やデジタルリテールでの体験を大きく高める」各種サービスなども提供する。

ちなみにアプリ公開後に展開する限定プロダクトには「ナイキ ズーム フライ SP」や「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%」、「ナイキ エア ヴェイパーマックス 2019」などのスニーカーが予定されている。

プレゼンを行うマイケル・マーティン氏

アプリ公開に合わせて来日していたナイキのグローバル・デジタル・プロダクツ担当ヴァイスプレジデント マイケル・マーティン氏はローンチ前日の12月10日、プレス向けにプレゼンテーションを行い「ナイキは常に“アート”に長けていた。だがこれからはより“サイエンス”を取り込んでいく必要がある」と同社のデジタル戦略について語った。

マーティン氏は「私たちのサービスモデルは非常にシンプルだ。それは、それぞれの顧客に“ナイキに愛されている”と感じてほしいということだ」と話した。それを実現するには、買い物が「モバイルファースト」となった今、「フィジカルとデジタルの連携」「シームレスなカスタマージャーニー」「素早さ」「利便性」など「様々な要素が求められている」と同氏は加えた。

マーティン氏は「フィジカルとデジタルの連携」の重要性を力強く説いていたが、それもそのはず、本国アメリカなどで同社はアプリと実店舗を連動させた買い物体験をファンに提供し始めている。プレゼン後、その連携の最新事情に関してマーティン氏に詳しく話を聞くことができたので、その内容をみなさんにも共有したいと思う。

あらかじめ説明しておくと、ナイキは2018年7月、「Nike by Melrose(ナイキ・バイ・メルローズ)」という新コンセプトストアをロサンゼルスにオープンしている。同社が「デジタルとフィジカルが融合した実験的なリテール」と説明しているこの店舗では、アプリでスニーカーの試着を予約することが可能だ。客はスマートフォンを使い予約したスニーカーが収められているロッカーを開けることができる。

さらに、同社は2018年11月、ニューヨークに「House of Innovation 000(ハウス・オブ・イノベーション 000)」と名付けられた新フラッグシップストアをオープン。アプリの使用が前提とされている同店舗ではスタイリストからのアドバイスの予約や支払いまでアプリで完結することが可能だ。上海にも同様の店舗が展開されている。

アプリの登場は実店舗の来客にどのような影響をもたらしたのだろうか。マーティン氏は「ネガティブな」影響は決してないと答え、「私たちが求めているのは顧客に来店し続けてもらうことではない。彼らの実店舗での経験をより“豊か”にすることだ」と述べた。

「ナイキ製品の購入にいたるまで、顧客は平均して7日以上検討を続ける。それはデジタルとフィジカル双方で行われる。Nike by Melroseのオープン後、その地域のオンライン販売は伸びた。そしてNIKEアプリはその店舗の来客数を増やすことに貢献した」(マーティン氏)

アプリを使いメンバーのPASSをかざすことで「NikePlus Unlock Box」という自販機のようなマシーンからNikePlusメンバー特典を受け取ることができ、これをきっかけに平均して7分に一人のペースでNike by Melroseには来店があるそうだ。

NIKEアプリで表示できるPASS

2018年7月にはNike by Melroseのような「Nike Live」コンセプトストアが2019年春以降、東京にもオープンすると発表されているが、マーティン氏はそれ以上の詳細については語らなかった。

だが同氏は「ナイキはデジタル・フィジカルの連携において最先端にいる。特に日本のような重要なマーケットでは常に最先端にいることが重要だ」と加えた。

「私たちの企業としてのゴールは、顧客の願望・目標の達成に向け可能な限りのサポートをすること」「NIKEアプリでは他にはない経験を提供できる。私たちが目指すのは顧客にプロのアスリートと同じレベルの体験を提供すること。プロのアスリートと同じ利益や特権を提供することだ」(マーティン氏)

ナイキのBreaking2は驚異的な身体の勝利であり、見事なマーケティングキャンペーンでもあった

ナイキのBreaking2イニシアチブは、2時間でマラソンを完走するという目標には達することができなかったが、それでもその結果を同社は大いに誇っている。

ナイキは2時間の壁を破るべく、3人のランナー、Eliud Kipchoge、Lelisa Desisa、そしてZersenay Tadeseと協力してきた。単にZoom Vaporfly Eliteシューズの特別バージョンを提供しただけでなく、様々なテストを通して彼らが最高のスピードを出すことのできるレース条件(正しいコースや日時の選択も含む)を探り出したのだ。

その結果は?Kipchogeが3人の中で最速だった。その2:00:25という記録は、彼自身のベストであった2:03:05を打ち破っただけではなく、もう少しで2時間の壁を破れるところまでに迫ったのだ。そしてそれは、Dennis Kimettoの持つ世界記録2:02:57を、2分も縮めるものだった。

Kipchogeは2時間を切るというゴールには至らなかったものの、このイベントによりナイキは十分な見返りを獲得した。ナイキはFacebookTwitterYouTubeにレースのライブビデオを配信した。そしてこの記事を書いている土曜日(米国時間6日)夜の時点で、Facebookのライブストリームは490万回視聴され、さらにKipchogeのフィニッシュをハイライトしたショートクリップは420万回も見られている(あなたは、そのクリップをフィーチャーした沢山の広告を見ることになるだろう)。

これがまるで単なるマーケティングキャンペーンであるかのように、このイベントについて眉をひそめる向きもあるかもしれない。しかしナイキの観点から見れば、それは当然の話だ。1日中伊達や酔狂で#Breaking2タグを使った広告をTwitterに流し続けたわけではない。

またナイキが3人のランナーたちに報酬を支払って今年のロンドンとベルリンのマラソンをスキップしてもらったことや、Kipchogeの記録は公式世界記録にはならない(何故ならBreaking2マラソンではペースを決め抵抗を減らすペースメーカーの配置が基準を満たすものではないからだ)ことを知れば、さらにがっかりするかもしれない。

しかし、だからと言って、全てがマーケティングのためだけに行われたわけではない。例えば、もしなるべく多くの視聴者の目をレースに引き付けたいのなら、金曜日の深夜、東部標準時で午後11時45分を選んだりはしないだろうし、会場の一般公開をやめたりはしないだろう。第一にそして最も重要な点として、ナイキは可能な限り速い記録を達成することに集中していたように見える。プロモーションはその結果に過ぎない。

少なくとも私にとって、Breaking2は、これまでナイキが到達しようとしてできなかったマーケティング涅槃(marketing nirvana)の境地に達したかのように思えるものだ。これはたまたま広告キャンペーンの一部でもあった、偉大な物語だ。

実際それは、少なくとも1つのシューズブランドが賞賛の声をTwitterでシェアしたほど刺激的なものだった(2017年は奇妙な年だ)。それにもし、他のマーケティング担当者がナイキの成功を再現したいと考えるなら、スポーツ研究者のチーム、何ヶ月にも及ぶトレーニングタイム、そして世界のトップアスリートたちを揃えなければならない。

以前Mayo ClinicのMichael Joynerが、人類に達成可能なマラソン記録の限界は1:57:58であると予測していた事実が、私のお気に入りだ。今日Kipchogeは、その「生理学的限界」から3分以内のところまで来たのだ。もしその偉業でNikeの靴が沢山売れるとしても、私は全く気にしない。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

NikeのHyperAdaptを分解。自動ひも締めシューズの秘密を暴く

img_0080

Nikeの限定版自動ひも結びシューズHyperAdaptを買った人なら、中はどうなっているのかと誰もが開けてみたい衝動に駆られるだろう。しかし1足700ドルなら思いとどまるのも難しくない。インターネットで有難いのは、そういう厄介な仕事を誰かが代わりにやってくれることだ。

サンフランシスコのベイエリアを拠点とするエンジニアリング会社、Mindtribeが、Back to the Futureにインスパイヤされたスニーカーをこじ開け、その比較的コンパクトな自動ひも締めシステムのしくみを暴いた。Nikeのイノベーションチームにとっては心外に違いない。

img_0067分解の結果いくつか興味深い事実がわかった。例えば「ペリフェラルコネクターには未実装のピンがいくつか見られ、どこにも繋がれていない3ピンコネクターもあった」。将来宗てくるモジュラーシステムとの接続に使うのではないかと分解チームは言っている。

Nike+に歩数計をつければ楽に稼げるだろう。Nikeが発表した時に考えていると言っていた機能だ。やや現実離れしたアイデアとしては、ユーザーの歩く力で発電するシステムも考えられる。

ARM Cortex M4モバイルプロセッサーも見つかった。自動ひも締めのためには随分大げさだが、これも将来の大きな目的に使うのかもしれない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Nikeが自動靴ひも調整シューズHyperAdaptの販売を開始

img_03681

720ドルの価格がついたNikeの自動靴ひも調整シューズHyperAdapt 1.0は、スニーカーマニア向けの商品だ。華やかな見た目で値段も高い上、Nikeは具体的な数を発表していないものの、当然ごく少数しか販売されないだろう。しかし、Tiffany Beersによると、自動靴ひも調整の仕組みは見掛け倒しではないようだ。

Nikeでシニア・イノベーターを務める彼女は、10年以上このプロジェクトに携わってきた。そもそもこのプロジェクトが生まれたきっかけは、伝説的なAir JordanのデザイナーTinker Hatfieldが、約11年前に描いたスケッチとコンセプトだった。そして、自動靴ひも調整のテクノロジーは、先日ようやくバック・トゥ・ザ・フューチャーにインスパイアされたNike Magという形で世に出ることとなった。なおこの商品は、オークションやラッフルを通じて、たった89足しか販売されなかった。

明日ニューヨークの店舗で販売されるHyperAdapt 1.0によって、自動靴ひも調整のテクノロジーをもう少しだけ多くの人が試せるようになる。「実際に使ってみるとギミックぽさも感じず、今後はこのような商品が主流になっていく可能性があります。アスリートは常に動き、彼らの足の状態は刻一刻と変化しています。そして彼らの環境に関しても同じことが言えるため、常に最適なフィット感を提供するのが重要になってきます。靴も私たちの足に合わせて変化していけばいいと思いませんか?これこそHyperAdaptが向かっている未来の靴のカタチなんです」とBeersは話す。

巨大な箱を開け、実際の商品を試してみて1番驚くのは、HyperAdaptの履き心地の良さだ。最初はちょっと窮屈に感じるかもしれないし、靴を履くときにも、上手く足を入れて、かかとの部分についている輪っかを引っ張らなければいけない。しかし、一旦履いて立ち上がると、かかとについたセンサーがトリガーとなってシステムが起動し、ウィーンという音と共に靴がぴったりと足を包み込むようになっている。

img_0371

このノイズはもちろん、実際に靴ひもを締めている機械部品の駆動音なのだが、これも嬉しい特徴のひとつと言えるだろう。というのも、正直言って700ドル以上ものお金をつぎ込んでいれば、周りにいる人に自分が自動靴ひも調整シューズを履いていると知って欲しいと感じるものだ。ソールに埋め込まれた大きな青色のバッテリーライトや、かかと上部に搭載された三色に光る5つのLEDもその雰囲気をもり立てている。

さらに両足の外側に2つの小さな青いボタンが取り付けられており、これを使って靴ひもの締め具合を調節できる。しかし、青いドットと生地の下に埋め込まれた実際のボタンの位置が完全には揃っていないため、操作するのには少々手間取るかもしれない。とはいっても、これはそこまで大きな問題ではなく、靴ひも調整の動き自体は素晴らしい。ちなみに、何か問題があったときのために、システムを再起動する手段も準備されている。

img_0396

HyperAdaptのフィット感は良いのだが、恐らく大方の予想通り、重さが問題だ。Beersによれば、Nikeはソールの中央部に埋め込まれたシステムの重さを相殺するために、アッパーにNike独自のFlyweaveとよばれる軽量素材を採用した。しかし、機械的なシステムと1回の充電で1ヶ月ももつバッテリーが搭載されていることを考えると、(軽さのために靴を頻繁に充電したいと思う人もいないだろうし)この重さが限界だろう。

重量の問題によって、HyperAdaptがランニングシューズとして機能するかや、徒歩での移動が多い人は、靴ひもを自分で結ぶのと重さのどちらをとるかという疑問が生まれてくる。この点について、Beersは「HyperAdapt 1.0は、コンセプトカーのようなものです。私たちはトレーニングやランニング、バスケットボールなどのスポーツでこの靴をテストし、特に耐久性を見るためにランニングのテストには時間をかけました」と話す。

img_0400

現状のHyperAdaptは間違いなく、アーリーアダプターやスニーカーマニア向けの商品だ。しかし今後改良が進み、価格や重量の問題が解決されていくとすると、この商品は面白い可能性を持っている。

なお、Beersはその他の注意点として、子どもや高齢者、身体的な障害を持った人などには、自動靴ひも調整がうまく機能しない可能性があると話す。そもそも、このような広範にわたる消費者を対象にするには、Nikeは現状の価格からいくつかゼロを落とさなければいけないだろう。しかしお金がある人は、今週販売開始予定のHyperAdaptをチェックしてみてはいかがだろうか。

  1. img_0351

  2. img_0358

  3. img_0383

  4. img_0390

  5. img_03681

  6. img_03711

  7. img_03961

  8. img_04001

原文へ

(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

Nikeの自動ひも締めシューズ、バック・トゥ・ザ・フューチャー特別エディションを試してみた


今週Nikeは、Nike Magsの新しいモデルを販売すると発表した。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」にインスパイヤされた自動ひも結びシューズだ ― ただし限定わずか89足。これはラッフル(チケットは10ドル)の当選商品で、利益はマイケル・J・フォックス基金に贈られる。

私はMagsを(ごく短時間)試着し、Nikeのシニア・イノベーター、Tiffany Beersとそのテクノロジーについて話す機会を得た。みなさんがこのモデルを履く機会はおそらくないだろうが、テクノロジーはNikeのHyperAdaptシューズと同じで、こちらは消費者向けに広く販売される。

Beersが自動靴ひも締めが現実になるまでの長いプロセスについて話してくれた ― Nikeのデザイナー、Tinker Hatfieldが最初に相談に来たのは2005年のことだそうだ。そして、これが単なるクールで新奇なカジェットでない理由を説明した(靴ひもが自分の足を締めるところを見たり感じたりすることは、まちがいなくクールだろうが)。

「アスリートはいつでも靴ひもを調節できる。バスケットボール選手ならタイムアウト中に、足の血流を促すことができる。マラソンの最中に靴が濡れたり足がむくんだりしたら、すぐに履きかえられる」とBeersは言った。

Nike Magsの詳細とラッフルの申し込みについてはこちらから

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

NikeとZeissがオリンピック選手のために作った1200ドルのサングラス

rosl6kydmbsfamu6slvb

ぼくは最近、Warby Parkerのサングラスを175ドルで買った。自慢してるわけではない。歳(とし)のせいか視界がぼけることがあるし、夏は陽の光がつらいからだ。でも、今では、せっかく買ったものを無駄にしたくないので、家の中でも、夜でも、そのサングラスをしている。カナダのシンガーソングライターCorey Hartの、あの独創的な1984年のヒット曲への、オマージュだな。

個人的には、ターミネーターに変身できないサングラスに1200ドル払う気はないが、でもNike Wingのターゲットは明らかに、ぼくみたいな人間ではない。まず第一に、ぼくはオリンピックの出場選手ではない。それどころか、今年のオリンピックは見るひまがないかもしれない。

しかし、われわれの中のワールドクラスのアスリートのためにNikeは、光学系のエキスパートZeissと組んで立派な日よけ眼鏡を作った。なぜそれが1200ドルもするのかを説明する大げさなビデオが二つあるが、要するにそれは、人体の解剖学的特性に合わせて一体成型したレンズで、それが着用者の顔を覆い、シリコン製のストラップが頭部を固定する。

重要なアドバンテージが二つある。ひとつは重さ…秤(はかり)の針は26グラムで止まる。もうひとつは、鼻や耳にかかる圧力がなくて、しっかりフィットすること。また、風圧をもろに受けないから、スピードが何よりもだいじな職業の人たちには、嬉しいだろう。

出典: Wired

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Nikeがオープンソースのソフトウェアをリリースして技術者募集に有利好印象を目指す

SHANGHAI, CHINA - APRIL 17: Shanghai residents pass by a Nike store on the Nanjing Road shopping street on April 17, 2010 in Shanghai, China. The Shanghai World Expo will be held from May 1 to October 31, 2010 and is expected to attract 70 million visitors. The trade show will be themed 'Better City - Better Life'. (Photo by Feng Li/Getty Images)

アスリートにとって自分の家のようなブランドNikeが、オープンソースのソフトウェアを立ちあげてプログラマーの仲間入りをしようとしている。

先週Nikeは、3つのオープンソースプロジェクトをGitHubに載せた: JSONをパースするフレームワーク、Javaのための分散トレーシングのソリューション、そしてSwiftで書かれた軽量ロギングライブラリだ。GitHub上の同社のサイトに使われているコードも、オープンソースした。

一般企業がオープンソースを試みるのはクールだが、テクノロジーの世界で本格的な強い印象を与えるのは難しい。にもかかわらず、このところ多くのノンテク企業がオープンソースのプロジェクトをリリースしている。Walmart Labs, Target, Best Buy, それにNikeのライバルAdidasまでも、GitHubのアカウントでプロジェクトをシェアしている。

一般企業がオープンソースのコンテンツをポストする動機の一つは、ブランドイメージの向上だ。今はどこでも、優秀な技術者を獲得するのが難しいから、彼らから見て良さそうなブランドイメージを身にまとおうとする。GitHub上にいろいろコードがあれば、就活している技術者もその企業に良い印象を持つだろう。

ねらいや目的が何であれ、NikeやWalmartなどはかなり前からテクノロジー企業‘らしさ’を見せつけている。Apple AppStoreにはNike作のiPhoneアプリが10、iPadアプリが2ある。Nike FuelのAPIのための、デベロッパー向けサイトもある。WalmartにはiPhoneアプリが3つあり、カタログのAPIを公開している。

今Nikeにコメントを求めているので、得られ次第この記事をアップデートしよう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Nikeのイベントで「自動的に締まる靴紐」を試してみた―便利なアプリも発表

ここ数日、私はNikeの最新テクノロジーのデモ・イベント、Innovation for Everybodyで長時間過ごし、Nikeの人々にいろいろと話を聞く機会があった。

注目を集めたアイテムはいろいろあったが、なかでも筆頭はHyperAdapt 1.0の「自動的に締まる靴紐」だろう。上のビデオで私が実際に履いてテストしてるのでご覧いただきたい。

Nikeではだいぶ前から『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』のシーンを再現するというアイディアを温めており、Nike Magsで数量限定版のパワー靴紐を紹介したときには、主演スターのマイケル・J. フォックスがフィーチャーされていた。このHyperAdapt製品は、世界初の量産市販される自動靴紐になる予定で、夏休みまでには出荷される。

nike2

数分だが私もこの靴紐を試してみた。足首が自然に締まっていくのはたいへん面白かったが、同時に非常に自然なフィーリングだったのには驚いた(靴紐が締める強さを調整するときにたてる独特のサウンドも印象的)。締まり具合はデフォールトの設定ぴったりちょうどよかった。ビデオで私が強さ調整ボタンを押しているのはあくまでテストだ。

Nikeはこのイベントで新しいNike+アプリも発表した。Nikeのあらゆる製品やサービスの入り口になるアプリだ。NikeのNikki Neuburgerは「Nikeが提供するあらゆる可能性を手に入れるためのアクセス・ポイント」と表現した。ユーザー別にカスタマイズされたコンテンツのフィード、オンライン・ショップ、最寄りのショップの案内、エキスパートへの相談、その他のNikeサービスが利用できる。

〔日本版〕ビデオの0:20あたりからデモが見られる。紐はジョギングシューズに予めセットされており、ユーザーが立ち上がるとセンサーが感知してマイクロ・モーターで靴紐を締めていくようだ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+