カナダの駐車場マーケットプレイス「Rover」がサブスクをテスト中

【この翻訳記事は、英語版記事を抄訳、編集したものです】

カナダのトロントに拠点を置くスタートアップのRoverは、空いている駐車スペースをリスティングしてほかの人にオンデマンドで貸すサービスを運営し、自社のサービスを「駐車場版のAirbnb」と説明している。駐車場の所有者にとっては受動的ではあるもののいくらかの収入が得られ、おそらく駐車スペースの稼働率が上がる。そのRoverが、サブスクリプションのテストをしている。

Roverはこれまで、プラットフォーム上のスポットを1回の利用ごとにオンデマンドで提供してきた。現在は初秋までの予定で、月額サブスクリプションのテストを実施している。オンデマンド価格より割引、事前予約、プレミアムな顧客サービスなど、いくつかの異なるサブスクリプションを試しているという。

Roverは現在、トロント、モントリオール、オタワで駐車スポットのサービスを提供しており、今後はカナダの西海岸へ、将来的にはカリフォルニアに進出する計画だ。

Uberは最近、配車サービス、Eats、自転車、スクーターのサブスクリプションのテストを開始した。Roverは、これはオンデマンドからサブスクリプションへという動きが広まっていることの一例だと述べている。サブスクリプションは、利用者にとっては何度も料金を支払うより便利な方法だ。しかしさまざまな業界でこのビジネスモデルが増えれば、利用者が便利さと引き換えに支払うコストの限界が試されることになるだろう。

画像:Harry How / Getty Image

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(抄訳、編集:Kaori Koyama)

NASAの火星用ヘリコプターが2020年のミッションに向けて最終テストへ

NASAの火星用ヘリコプターであるMars Helicopterは、この赤い惑星を探検する未来の人類にとっても重要な実験だ。それはNASAの2020年の火星ミッションに積載され、地球以外の大気における大気よりも重い重量物の飛行試験に向かう。最後の一連のテストに合格した同機は今、2020年7月の火星打ち上げを目指して最後の準備作業に入っている。

この重量4ポンド(約1.8kg)で自動操縦のテスト用ヘリコプターは、火星探査車Mars 2020に乗って火星まで運ばれ、地球からの数か月に及ぶ長旅を経て、予定では2021年2月18日に、探査車が火星のジェゼロ・クレータ(Jezero Crater)に着地した後に展開される。ヘリコプターはカメラを搭載し、電源としてソーラーパネルがある。今回はそのほかのセンサーや科学的機器類はいっさいなく、火星で果たしてドローンを飛ばせるか?という唯一の疑問に答えることだけを目的とする。将来の実験では、地上車である探査車にはできなかったデータを集めるためにセンサーが載ったりするだろう。

これまでMars Helicopterは、打ち上げと着地をシミュレートする激しい振動環境や、火星の表面のような過酷な温度条件、そして電気系統と機械系統の完成度をテストされてきた。現在はソーラーパネルも取り付けられ、ローターの試運転も経て、あとは現実に近い条件での最終的なストレステストが残っているだけだ。

NASAのMars 2020ミッションは最短でも1火星年、地球上の687日間行われ、新設計のコンパクトカーサイズの探査車には、火星の表面よりも下の岩石や土を採取する新しいコアサンプリング(円柱状標本採取)ドリルが搭載される。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

ドッグシッターのスタートアップ、Roverが1.55億ドルを調達

犬の散歩と預かりサービスのスタートアップで、昨年の今頃DogVacayと合併したRoverが、 1.55億ドルの大型資金調達ラウンドを実施する。

この分野ではライバルのWagが圧倒的勢力をもっているが、二番手となり、さらには巨額の資金をバックにWagを追い抜くチャンスもある。DogVacayとRoverはよく似たビジネスモデルで合併にいたり、Wagにとって大きなライバルとなった。 Wall Street JournalによるとRoverのラウンドの会社評価額は9.7億ドル。

Wagは今年、SoftBankのリードで3億ドルの巨大ラウンドを実施した。Softbankはスタートアップに次々と巨額を注ぎ込んでおり、ベンチャーキャピタルの構図を変えようとしている。そして、さまざまなドッグケアサービスに大きな関心をしめしており、Roverももちろんそのひとつだ。サンフランシスコの町を歩いているとすばらしい犬をたくさん見かけるし、犬の飼い主を相手にするビジネスに大きなチャンスがあることは間違いない。

Roverは、ドッグオーナーを、散歩、預かりその他のドッグケアをする人々に引き合わせる。ユーザーは地域内のドッグウォーカーやドッグシッターをアプリで予約する。これはWagがかつて多くの批判に直面した部分であり、劣悪なサービス(迷子を含む)についてBloombergに大きく取り上げられた。 なんであれ日常の仕事を第三者にまかせるUberのようなサービスには数々の試練が待ち受けているのは当然だ。

Roverはウェブサイトに、「シッター候補の20%以下しか採用していない」と明記している。これはWagをはじめとするこの業界全般に対する批判を和らげ、潜在顧客の心配を軽減するためだろう。Roverによると、現在北米全体で20万人のシッターが当路さされている。同社は以前のラウンドで1.56億ドル調達している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

NASAの折りたたみロボットは、ローバーの入れない場所にも潜入できる

NASAのジェット推進研究所(JPL)は絶え間なく驚きを供給してくれる。その最新作がPUFFER(Pop-Up Flat Folding Robot)。このロボットのデザインは折り紙にインスパイアされたもので、折りたためることが大きな特徴だ。車輪を引っ込めて平たくなることで、一般のローバーが入れない高さ制限のある場所にも入っていける。つまり、遠い月や惑星の表面をもっと深く探索できる。

ロボットがどうやって動くのかは上のビデオか下のGIF動画を見ればすぐにわかるだろう。車輪はほぼ地面と水平になるまでつぶれ、それでもある程度駆動力があるので天井の低い場所でも移動できる。底面には充電用のソーラーパネルがあり、車輪のトレッドは45度の傾斜も登っていける。しっぽもついていて、ボットが動き回る際の安定を保つ。

PUFFERは宇宙だけではなく、地球でも有用だ。火山の噴火口など通常のロボットでは進入が困難で人間が行くのは不可能な場所で科学者を手助けする。次の段階はセンサーなどの科学研究に役立つ機器を付加し、無人運転(現在はBluetoothによるリモートコントロール)機能によって単独あるいは集団行動できるようにすることが目標だ。

大型のローバーが平らにつぶしたPUFFERをおなか一杯に詰め込んで走る場面を想像してほしい。調査すべき場所に来たら折り紙ロボットたちを野に放って詳細な探索を行う。私はペットにしたいので、そのための開発も進めてほしいものだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

コンテンツ・リコメンデーションのRevcontentがパーソナライゼーションのRoverを買収してサービスの質をアップへ

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自己資金のみでやっているRevcontentは、ForbesやThe Atlanticなどの一流パブリッシャーに、コンテンツ・リコメンデーション・サービスを提供している。同社はこのほど、Roverを買収した。

ペットシッターを紹介するRoverではなくて、コンテンツ発見アプリケーションで、前はFliporaやInfoaxeという名前だった。RevcontentのCEO John Lempによると、Revcontentがこの買収の代価として支払ったのは“3000万ドル強”のキャッシュと、株だ。彼によるとそれは、もっと良いコンテンツ・リコメンデーションになるための投資だ。

Roverはパブリッシャーに、Facebookのような個人化機能を提供するが、その粒度はFacebookの3倍も細かい、という。ユーザーの関心対象を最大3000項目も見る、という意味だ。

Lempは曰く、“コンテンツの提供者と、その本当のユーザーを、Web上で結び付けたいからね。そのために均質でむらのない“パーソナルWeb”を作り、メディアがオーナー企業ではなくユーザー/読者に奉仕するようにしたい”。

コンテンツ・リコメンデーション・サービスといえば、TaboolaやOutbrainなどのサービスは、高品質なジャーナリズムをリコメンドしているとはとても言えないが、Lempによると、テクノロジーの力でこの業界をもっと良くしていける、という。“今はまだ、浅っぺらなユーザー体験や、破綻しているユーザー体験が少なくないけど、テクノロジーをうまく使いこなせば、もっと良いユーザー体験を作れるはずだ”。

RoverのCEO Jonathan Siddharthは、彼の会社の技術とRevcontentのデータ、という組み合わせがおもしろい、と言う。Revcontentは毎月2500億件のコンテンツ・リコメンデーションを配布している、と主張している。またSiddharthの協同ファウンダーVijay Krishnanによると、RevcontentとRoverのシナジー効果で、とくにeCPMSWikipedia)が改善され、売上も増えるだろう、という。

Lempと同様にSiddharthとKrishnanも、オンラインジャーナリズムの有効なビジネスモデルが成り立つためにはコンテンツ・リコメンデーションが鍵だ、と主張する。それはトラフィックや売上に関してだけでなく、ユーザーの反応に関する有意義なデータも得られるからだ、と。

“民主主義が有効に機能するためには、言論の自由を法が保証しているだけでなく、自由な言論が商業的にも成り立たないとだめだ”、とKrishnanは語る。

買収により、Roverのチームは全員がRevcontentに加わる。Roverはこれまでに700万ドル近くを、Founders FundのStephen OskouiやGokul Rajaram, Barney Pell, Ilya Fushman, Mayank Bawa, Draper Fisher Jurvetson, Amidzad Venturesなどから調達している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ペットシッター・サービスを展開するRover、3億ドルの企業評価にて4000万ドルの資金を調達

シアトルに拠点をおくRoverが、4000万ドルのラウンドを行なっているところなのだとのこと。

このシリーズEのラウンドでは、Roverの企業価値は3億ドルとなっているのだそうだ。出資するのは、これまでにも出資しているMenlo Ventures、Madrona Venture Group、およびFoundry Groupなどだ。ちなみにRoverは前回にも5000万ドル以上の資金を調達している。

Roverのスポークスパーソンに質問してみたところでは「噂や想像に基づく質問には回答できません」とのことだった。

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Roverのサービスインは2011年で、1泊のペットシッターサービスとしてスタートした。昨年には散歩サービスなどを追加してサービスメニューを拡充している。また、飼い主に散歩状況をわかりやすく伝えるRover Cardなる機能も実装している。

Roverによると年間の収益は合計で1億ドルにも達しているそうで、シッター数も50%増加して6万5000名となっているのだとのこと(ライバルとなるDogVacayは、今年初めの段階でシッター数を2万5000名と発表している)。

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(翻訳:Maeda, H

NASA、火星表面の360度ビデオを公開

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今日(米国時間2/8)NASAのジェット推進研究所は、新たな360度ビデオを公開し、火星表面の仮想ツアーを可能にした。ビデオは火星探査車キュリオシティが2015年12月18日に撮影した画像をつなぎ合わせて作られた。

映像はナミブ砂丘と地平線上に見えるシャープ山から始まる。探査車キュリオシティに塔載されたマストカメラは、ミッションの1197ソル(火星の日)目にこれらの画像を撮影した。火星の一日は地球よりも約40分長い。

ビデオはスマートフォンのYouTubeアプリで見るのが一番だ。端末を動かすことによって、キュリオシティと周囲の火星表面を360度高画質で見ることができる。

このビデオの最初のバージョンは、1月30日にFacebookで公開されたが、画像接合の方法により地平線が歪み、その結果360度パノラマ画像の方向が不安定だった。今日の360度画像は初期バージョンより大きく改善され、はるかに明瞭なバーチャル体験を与えてくれる。

キュリオシティの写真から360度画像が作られたのはこれが初めてではない。去る2012年、NASAはキュリオシティから撮った同様のパノラマ画像を公開した 。しかし、今やFacebookとYouTubeでユーザーによる360度ビデオのアップロードが可能になり、視聴者は赤い惑星をインタラクティブに見る手段を得た。

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キュリオシティの自撮り/画像提供:NASA

NASAはもう一つ、キュリオシティー塔載カメラの1台を使って「ローバーセルフィー」[探査車自撮り]を撮ったことでも知られている。上記のシーンは、キュリオシティーのロボッティックアームに取付けられた火星ハンドレンズを使って2016年1月19日に撮影された57枚の画像を組み合わせて生成された。

火星探査車キュリオシティは全部で17台のカメラを装備し、ナビゲーション、危機回避、科学分析等に用いられている。

Curiosity's 17 cameras / Image courtesy of NASA

キュリオシティの17台のカメラ/画像提供:NASA

キュリオシティはNASA最大の火星探査車で、2012年8月6日にスカイクレーンという新技術によって火星に着陸した。同機は火星に生命を維持する能力が存在したかどうかを評価する目的で作られた。

昨年春、キュリオシティは「ガーデンシティ」と呼ばれる地域で岩石の特異な配列を発見し、それが火星の歴史上水の存在する時代が2回あったことを示唆していた。液体の水が生命体の重要成分であることから、これは現在あるいはかつて、火星で生命が維持されたかどうかを、今後科学者が探る手がかりになる。

原子力駆動の同探査車は、超高密度のシリカ(二酸化ケイ素・石英)を含む岩石を発見した。超高密度シリカは、大量の水の活動から作られかと考えられるため興味をそそられる。おそらくさらに興味深いのは、地球上の高密度シリカ鉱脈が、しばしば微生物の生命が維持された場所と関連づけられていることだ。

現在キュリオシティの研究チームは、探査車の発見を説明するために複数の仮説を立て、火星の過去の謎を解明しようとしている。それを待つ間も、われわれは未だすべてを理解できていない赤い惑星を、360度画像で見ることができる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook