サムスンがエントリーモデルの完全ワイヤレス「Galaxy Buds 2」にアクティブノイズキャン搭載

バーチャル時代の最も忙しいUnpackedの中で、Samsung(サムスン)はワイヤレスイヤフォンの新バージョンを発表した。Galaxy Buds 2は、エントリーモデルにアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を追加したもので、価格は149ドル(約1万6500円)のままとなっている。

現在、Galaxy Budsのラインナップは、Buds 2(149ドル)、Buds Live(170ドル、約1万8800円)、Buds Pro(200ドル、約2万2100円)の3種類となっている。今回の追加は、最初の2製品の境界線を明確にするものだ。現在の製品がどのようになっているのか説明を求められたSamsungは、TechCrunchに次のように答えている。

プレミアム製品であるGalaxy Buds Proは、最先端の技術を駆使して、臨場感のあるオーディオ、インテリジェントなANC、スムーズな接続性を実現しています。Galaxy Buds Liveは、ユニークなスタイルを披露したい人のために、高品質なサウンドと人目を引くデザインを組み合わせたプロダクトです。

つまり、デザインと音が差別化のポイントになる。もちろん、Buds Liveが登場したのは、プレミアム価格帯以外のイヤフォンでANCの採用が例外的だった時のものであるため、いずれなくなってもあまり不思議ではない。

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これまでも述べてきたように、Samsungのイヤフォンは常に粛々としっかりしている。AppleやSonyのような支持を得てはいないが、同社は一貫して堅実なイヤフォンを作ってきており、今回もそうであろう。もちろん、音質や360°オーディオなどの点では、Proはまだハイエンドに位置している。

Samsungによると、新型のBudsはこれまでで最も小さく軽量だという。確かにBuds本体も、ケースも何もかもが非常にコンパクトだ(そして驚くほど光沢がありツヤツヤだ!)。耳にフィットする、おなじみの卵形の形状はそのまま。本製品は、同社のモバイル機器とのペアリングに特化して作られているが、どのようなBluetoothデバイスとも接続できるはずだ。

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現在、Buds 2は他のデバイスと同様に予約を開始しており、8月26日に出荷を開始します。遠くない将来にレビューをお届けする。

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(文:Brian Heater、翻訳:Katsuyuki Yasui)

サムスンは「Galaxy Watch 4」でWear OSに回帰、ヘルスケアにもフォーカス

Samsung(サムスン)の腕時計は、長い間、例外的な存在だった。同社は当初、巨大なGear LiveでWear OS(当時はAndroid Wear)を採用していたが、すぐにTizenに移行している。Tizenは、Samsungがウェアラブルデバイスやスマートテレビの多くに採用しているオープンソースのOSだ。

スマートウォッチ市場の重要な部分を占めることに苦労してきたGoogle(グーグル)にとって、これは一種の悩みの種だったに違いない。一方、Samsungは、独自の取り組みを進めながら自社製品で一定の成功を収めてきた。しかし、市場シェアを獲得するには、常に多くの課題があった。

サードパーティアプリは、Apple以外のすべてのスマートウォッチメーカーにとって長い間、問題となっており(これがFitbitがPebbleを買収した主な理由だ)、SamsungがGoogleとのパートナーシップを再構築するチャンスとみていたことは明らかだ。I/Oで初めて言及され、最近ではMWCでも議論されたこの提携は、新しいGalaxy Watch 4とGalaxy Watch 4 Classicで日の目を見ることになった。

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両社はこれを「the new Wear OS Powered by Samsung(Samsungの新しいWear OS)」と呼ぶ。つまりWear OSがコードベースになっているということだ。Tizenのデザインやその他の要素も含まれている、実質的にはGoogleのウェアラブルOSをSamsungがカスタマイズして構築したものになる。

Samsungは、後者の部分を重要な点として強調している。それは、このOSは新しいペイントを施しただけでのものではないということだ。Samsungのモバイルデバイスとウェアラブルデバイス間で統一されたユーザー体験を実現するために「One UI Watch」がその上に存在している。

リリースは以下のとおりだ。

Galaxy Watch 4シリーズは、Wear OS Powered by Samsungを搭載した最初の世代のスマートウォッチであり、スマートウォッチ体験のあらゆる側面を向上させる新しいプラットフォームです。SamsungとGoogleが共同で開発したこの最先端のプラットフォームでは、GoogleマップといったGoogleの人気アプリや、Samsung Pay、SmartThings、BixbyなどのGalaxyの人気サービスを利用して、幅広いエコシステムを手首に巻くだけで活用できます。この新しいプラットフォームは、Adidas Running、Calm、Strava、Spotifyなどの主要なサードパーティ製アプリにも対応しています。

今朝のブログ記事で、Googleはパートナーシップの内容を次のように説明している。

私たちはWear OSとTizenから学んだことを活かして、スマートウォッチユーザーが必要とするものを共同で開発しています。Galaxy Watch4は、これまでのWear OSスマートウォッチと比較して、セットアップ時間が2.5倍短く、バッテリー駆動時間が最大40時間となり、パフォーマンスが最適化され、アプリの起動時間が従来よりも30%速くなり、膨大なアプリやサービスのエコシステムにアクセスできるようになりました。

また、Wear OSではより多くの機能が追加され「Googleマップ」「メッセージ」「Google Pay」の各アプリには、デザイン言語「Material You」をベースにしたより多くの機能と斬新な外観が導入され「YouTube Music」アプリもリリースされます。また、Wear OSには新しいアプリやタイルが登場し、お気に入りのアプリにすばやくアクセスできるようになります。

今回の発表では「Googleマップ」での道順案内「YouTube Music」での曲のダウンロードと視聴「Google Play」でのアプリの検索機能の改善が挙げられている。またベルギー、ブラジル、チリ、クロアチア、チェコ共和国、デンマーク、フィンランド、香港、アイルランド、ニュージーランド、ノルウェー、スロバキア、スウェーデン、台湾、ウクライナ、アラブ首長国連邦など、16カ国でWear OSのGoogle Payが利用できるようになる。

もう1つの重要な焦点は引き続き健康であり、これは現在すべてのスマートウォッチが競合している分野でもある。モニタリングは同社の「BioActive Sensor」の小型版を中心に構成されており、光学式心拍数、心電図検査(ECG)、生体電気インピーダンス分析を測定する。この3つのセンサーは、血圧、心房細動のモニタリング、血中酸素、そして今回の体組成 / BMIなど、さまざまな指標を測定する。つまり、良くも悪くも、体脂肪率(パンデミック後の不機嫌な顔の絵文字)がわかるようになっている。Samsungによると「約15秒で、時計のセンサーは2400のデータポイントを取得する」とのことだ。

画像クレジット:Brian Heater

2つのモデルの主な違いはデザインだ。Galaxy Watch 4はより薄く、より軽く、Galaxy Watch Activeに近いものとなっている。また、Classicでは物理的な回転ベゼルを採用していたが、Galaxy Watch 4ではタッチベゼルを採用している。

また、両モデルとも2つのサイズが用意されている。これは私にとって、Samsung Watchではいつもそれがネックになっていた。デバイスが大型でサイズが1種類しかない場合、顧客のかなりの部分を最初から排除していることになる。Watch 4には40mmと44mmがあり、Classicには42mmと46mmがある。価格はそれぞれ250ドル(約2万7600円)と350ドル(約3万8600円)。さらに50ドル(約5500円)を追加すると、LTE接続が可能になる。

これらのモデルは、本日より予約を開始し、8月26日から出荷が開始される。予約注文をすると、50ドルのSamsung Creditがもらえる。また、9月にはThom BrowneバージョンのClassicが限定発売されるが、こちらはほぼ確実に高価になるだろう。

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(文:Brian Heater、翻訳:Katsuyuki Yasui)

サムスンの最新フォルダブル「Galaxy Z Fold3」はスタイラス対応、防水仕様、アンダーディスプレイカメラ追加

見よ、これがSamsung(サムスン)の最新フラッグシップモデルだ。Galaxy Noteの発売が少なくとも2021年にはないことで、Samsungは米国時間8月11日の「Unpacked」イベントで、折りたたみ式の製品群に新たな正統性をもたらした。2019年に発表された初代「Galaxy Fold」は、大手ハードウェアメーカーによる初のフォルダブル端末として、ある種の実験的な意味合いを持っていた(そしてそれにともなうさまざまな問題もあった)。2020年に発売された「Galaxy Z Fold2」では、前作の問題点がいくつか修正されていた。

今回のイベントでは、同社は「Galaxy Z Fold3」を単なる実験や好奇心の域を超えたものとしてアピールしている。数世代にわたって、この課題をクリアするのに同社が苦戦することはほぼ間違いない。最新のFlipが前モデルから大幅に値下げされた価格でスタートしたのに対し、新しいFoldはエントリー価格を200ドル(約2万2000円)下げ、1800ドル(約19万9000円)とした。価格の引き下げは正しい方向への一歩であり、技術の進歩に伴いますます実現可能になるはずだ。しかしプレミアムフラッグシップの世界でも、これは受け入れ難い価格といえるだろう。

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しかし、改良されたFoldは、日常的に使用できる折りたたみスクリーンを実現するために、素材をさらに改良している。これこそが、初代モデルのアキレス腱となった部分だった。同社は確かに制御された部屋で多くのテストを行ったが、製品が世に出ると(そしてSamsung従業員以外の手に渡ると)、耐久性の問題が現れ始め、意図しない場面で、さまざまな独創的な方法でディスプレイが破損したのである。

Galaxy Z Foldは「アーマーアルミニウム」製の頑丈なフレーム、フォルダブルディスプレイ用の新しい保護フィルム、前面スクリーンには強化カバーガラスGorilla Glass Victus、同社のフォルダブルモデルとしては初となるIPX8防水性能を備えている。防水性能は業界標準となってきているが、そこに折りたたみ式の構造が加わると、当然ながら事態は一気に複雑になる。

ちなみに、等級の真ん中に「X」が付いているのはそのためだ。誤って水につけてしまった場合、デバイスは効果的に保護されるが、ほこりやごみからは保護されない。これは、初期モデルから採用されていたヒンジ機構により、多少の粒子状物質は通すが、デバイスを開く際に内蔵されたブラシが動き、ゴミを掃き出すためだ。これにより、微粒子がスクリーンの裏側に入り込み、反対側を指で押したときに携帯電話が損傷するのを実質的に防げるようになっている。

画像クレジット:Brian Heater

もちろん、より強力な保護フィルムが重要な役割を果たす。ユーザーが思いっきり指で押したり、あるいはスタイラスを使ったりした際に、この携帯電話の最大のセールスポイントを(できれば)傷つけないように立ちはだかる部分だからだ。結局のところFoldは、SamsungのSシリーズに倣い、(このラウンドを都合よく見送った)Noteとの境界線を曖昧にしている。

実際、Samsungはわざわざ、フォルダブルディスプレイを傷つけないように特別に設計された「S Pen Fold Edition」を作った。無論これはオプションで、S21と同様にスタイラスを入れるスロットが端末にある。比較的壊れやすい製品であることを考えると当然のことだろう。もちろん、S Penのホルスターを内蔵したケースも用意している。

Fold EditionのS Penはより小型で、先端がスプリング式で引っ込むようになっているので、強く書いたり / 描いたりしてもスクリーンを傷つけることはない。確かにFoldは、Note Ultraの6.9インチにも劣らない7.6インチのキャンバスを持っているので、スタイラス機能の明確な候補だ。もちろん、この組み合わせの実現性は、これまでスクリーンの構造上の問題によって大きく妨げられてきた。この問題をどのように解決したのか、注目されるところだ。

7.6インチ(2208×1768ドット、374ppi)のメインディスプレイは、ほとんど変わらない。カバースクリーン(背面ディスプレイ)もほぼ同じ6.2インチだが、メインスクリーンと同様に120Hzのリフレッシュレートが採用されている。

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注目すべきは、Galaxy Z Fold3が、Samsungのデバイスとしては初めてアンダーディスプレイカメラを追加したことだ。この技術は、フォルダブルディスプレイとともに、ここ数年のスマートフォンカテゴリーにおける最大の聖杯の1つとなっている。この技術を導入したのはSamsungが最初ではない。Xiaomi(シャオミ)やOppo(オッポ)などの中国メーカーも、この技術を搭載した端末を発売しているか、発売を予定している。

SamsungがFoldでこの技術を試すことを選んだのは、非常に興味深い。同社はディスプレイを一続きにするという目的以外に、もう1つの主流テクノロジーを試す機会を得たのだ。第1世代のアンダースクリーンカメラは、画質が悪いことが難点だった。Samsungはそれを承知の上で、すでにフロントディスプレイの上に自撮りカメラを搭載している端末に、このカメラを搭載することを選択した。

新技術について、同社は次のように説明している。「Z Fold3は、カメラホールの上部に最小限のピクセルを適用することで表示領域の拡大を実現し、ユーザーはお気に入りのアプリを表示するための切れ目のないキャンバスを得ることができます」。ここでの考え方は、ビデオ会議などの場合を除いて、内面のカメラはそれほど使用されないということだ(もちろん、私たちはこの1年でそれをより多く行うようになったが)。現在の構成では、どちらも少し妥協している。画質は低下し、カメラホールは半透明で少し見えるままだ。つまり、あなたが何を求めているかによって、最高または最低になり得る。

画像クレジット:Brian Heater

アンダーディスプレイカメラは4メガピクセルで、フロント / カバーカメラの10メガピクセルとは対照的だ。背面カメラは、下記のように前モデルとほぼ同じになっている。

  • 12MP / F2.2超広角、ピクセルサイズ:1.12μm、FOV:123度
  • 12MP / F1.8広角、デュアルピクセル AF、光学手ぶれ補正対応、ピクセルサイズ:1.8μm、FOV:83度
  • 12MP/ F2.4望遠、PDAF、光学手ぶれ補正対応、ピクセルサイズ:1.0μm、FOV:45度

バッテリーは、4500mAhから4400mAhへと少し減っている(フォルダブルのため、2つのモジュールに分散している)。また、Foldは、急速充電 / 高速ワイヤレス、Wireless Powershareに対応しており、この4400mAhのバッテリーを他のガジェットの電源として利用することができる。Samsungは通常、発売前に携帯電話のバッテリー推定値を提示しないため、それについては実機レビューで後日お知らせする。SoCはSnapdragon 888(市場によって異なる)を搭載し、12GBのRAMと256または512GBのストレージを備えている。

画像クレジット:Brian Heater

本日8月11日に発表された他のデバイスと同様に、Galaxy Z Fold3は現在予約を受け付けており、米国、欧州、韓国など一部の市場では8月27日に出荷を開始する。1800ドル(約19万9000円)という価格は引き続き、主流になるための障害となっているが、同社はすでに多くのアーリーアダプターにこのデバイスを販売している。予約注文者には200ドル(約2万2000円)のSamsung Creditが付与される。

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(文:Brian Heater、翻訳:Dragonfly)

サムスンがウェアラブル向け5nm新プロセッサ「Exynos W920」発表、次期Galaxy Watchで採用

サムスンがウェアラブル向け5nm新プロセッサ「Exynos W920」発表、次期Galaxy Watchで採用

Jorge Duenes / Reuters

Samsung Electronicsは8月10日、ウェアラブル向けの新チップセットExynos W920を発表しました。業界では初めて、EUV(extreme ultra-violet: 極紫外線)プロセスノードで製造された5nmプロセッサで、LTEモデムを内蔵しており、ウェアラブル機器に求められるパワフルで効率的なパフォーマンスを実現したとしています。

サムスンがウェアラブル向け5nm新プロセッサ「Exynos W920」発表、次期Galaxy Watchで採用

Samsung

Exynos W920は、CPUとしてCortex-A55コアを2つ、GPUにはArm Mali-G68を搭載します。前モデルと比較して、CPU性能で約20%、グラフィック性能は10倍向上。アプリケーションの起動が早くなり、qHD(960×540)ディスプレイ上で、よりインタラクティブな3D GUIを実現できるとのこと。

また、AOD(Always-On Display)用に低消費電力のCortex-M55を搭載しており、従来のExynosと比べて、AODモード時の消費電力を削減しています。

Samsungによると、Exynos W920はGoogleと共同で構築した新しい統一ウェアラブルプラットフォームをサポートしており、まず次期Galaxy Watchで採用されるとのことです。

Samsungは8月11日(日本時間では同日23時)にUnpackedイベントを開催しますが、この中で、GalaxyWatch 4の発表が予想されています。おそらくは、これに採用される可能性が高そうです。

次期Galaxy Unpackedイベントは8月11日開催。新折りたたみ端末を発表

(Source:SamsungEngadget日本版より転載)

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サムスンの次回Unpackedでは新Galaxy Noteの発表なし、Sペンは折りたたみスマホに搭載

Samsung(サムスン電子)は先に、8月11日に行われるイベント「Unpacked 2021」の招待状を送った。イベントが同社基準から考えても盛りだくさんの内容になることは明らかだが、皮肉なことに「何が含まれていないのか」という点でも注目されるかもしれない。つまり、Samsungは毎年恒例のGalaxy Noteのアップデートがないという噂がある。

同社社長でモバイル・コミュニケーション・ビジネスの責任者であるTM Roh(TM・ロー)氏はブログ記事で「今回は、新しいGalaxy Noteをお披露目する代わりに、Noteの人気機能をもっと多くのSamsung Galaxyデバイスに広げたい」と述べている。どうもよくわからないが、同社の未来の人気機種といえば、ときどき問題もあったファブレットのことだろうか?今回はNoteの出番がないって?2021年だけ?それとも永久に?

SamsungはTechCrunchに対して、「2021年には新しいGalaxy Noteデバイスのローンチをしません。代わり計画ではNote体験を拡張し、人気の生産性機能やクリエティビティ機能、たとえばSペンなどをGalaxyのエコシステムの全体に拡張します。発表の用意ができたら、改めて詳細を共有します」と説明している。

初期の噂では、Noteの不在を、2020年から21年にかけて続いているサプライチェーンの問題のせいにしていた。しかしもっと考えると、同社はGalaxy Note10周年という節目に同機種を廃止する気かもしれない。ファブレットの先頭を走っていた機種が、その役目を終えたということだろうか?Samsungの他のフラグシップモデルの存在がどんどん大きくなり、「最大」という目玉機能の数々を奪われてしまったからか?

はっきりしているのは、11回目となるイベントで発表されるデバイスの一部がGalaxy S21の轍を踏んで、SペンのようなNote的機能を導入することだ。少なくともGalaxy Z Foldではそうなり、折りたたみタイプが、それとNoteとの境界をあいまいなものにしてしまう最新のGalaxyデバイスにもなるという、初期の噂が確認されることになりそうだ。おそらく、その製品ではディスプレイの強化も行われるのだろう。最近のリークによると、キャリーケースにペンホルスターがあるという。つまり、Foldのすでに複雑なデザインへのペン用スロット追加を断念したということだ。

「私たちの次世代機であるGalaxy Zファミリーと、斬新な折りたたみタイプのデビューの場に、みなさんが参加していただけることに期待しています。初めて折りたたみ機専用に設計したSペンも披露いたします」とロー氏はいう。そしてロー氏は、新機種のGalaxy Z Flipでは、スタイルがより洗練され、耐久性を増し、強度の大きい素材が使われていると約束した。そしてもちろん新たにZ Foldもやってくる。

このニュースの締めは、One UI Watchへの言及だ。ということは、今度のUnpackedでは、最新Galaxy Watchのカメオ出演もあるのだろう。

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(文:Brian Heater、翻訳:Hiroshi Iwatani)

サムスンが8月11日に新型折りたたみスマホを発表、「Unpacked」では新Galaxy Watchも登場!?

Samsung(サムスン)は、次回イベント「Unpacked」の招待状を送った。その中にヒントを忍ばせるのが好きな企業もあるが、Samsungもその1社だ。招待状の冒頭には「Get ready to unfold」と大きな太字で書かれており「Galaxy Z Fold」と「Flip」の形状を模したといっても過言ではない2つの平らなモノが描かれている。

この1年半の世界の状況に合わせて、このイベントは米国時間8月11日にバーチャルで開催される。興味深いことに、同社は「次のフラッグシップ」の予約を開始している。早期予約の特典としては「Samsung Care+が12カ月間無料で利用できる他、最大200ドル(約2万2000円)の下取りクレジットが追加され、予約特典も用意されています」という。

しかしながら、正直なところ実際に製品を見て、さらにレビューを読んでから予約したほうがいいだろう。

イベントに向けて、解き明かしておくべきことがたくさんある。次のビッグイベントでは、Galaxy Watchに焦点を当てるのではないかと予想したのは、おそらく私だけではないだろう。MWCで行われたビッグイベントは、(MWC自体とは違い)ちょっとした不発に終わり、ハードウェアの代わりに、Googleとの提携による次期ウェアラブル製品に関する発表が行われた。

その際、同社は「次期One UI Watchは、2021年夏の終わりに予定されているUnpackedイベントでデビューし、新しいUIと、来るべきSamsung / Google共同プラットフォームを搭載する予定です」と述べている。

次のイベントは、たとえトップバッターでなくても新しい時計のイベントになる可能性が高いと思われる。1つには、夏が終わってしまうということ。また、新しいGalaxy Watchが8月下旬(27日)に発売されるという噂もある。

今夏のUnpackedは2020年のようにバーチャルインベントで次々とデバイスを発表するのではなく、夏のイベントとしてはかなり大規模なものになると思われる。噂ではGalaxy Watch 4、Galaxy Z Fold 3、Galaxy Z Flip 3、Galaxy S21 FE(Fan Edition、基本的には同社の低価格フラッグシップモデルの最新版)、さらにはAirPods Pro対抗のGalaxy Buds Proなどが登場する可能性があるという。

ここに欠けているものは何だろうか?「Note」と答えた人にはポイントはない。サムスンの人気ファブレットは、チップ不足が続いているため、2021年は発売されないといわれている。これは、サムスンの6カ月サイクルに大きな打撃を与えることになるが、その結果はすぐにわかるだろう。

8月11日のイベントは、米国東部時間午前10時(日本時間8月12日午後11時)に開始される。

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(文:Brian Heater、翻訳:Katsuyuki Yasui)

リアルでも開催されているMWC 2021、初日まとめ

「MWCが戻ってこれたことは、本当にすばらしいことです。Samsung(サムスン)を代表して、MWCに戻ってこれたことはとても名誉なことです」とSamsung UKの営業担当副社長であるJames Kitto(ジェームズ・キット)氏は、2021年の記者発表の冒頭で述べた。

厳密にいえば、2021年を「戻ってきた」と呼ぶことには大いに疑問の余地がある。Samsungは、2021年バルセロナで開催されるMWC(Mobile World Congress)に出展しないと発表していた企業の1つだ。主要企業が次々と出展を取り止め、GSMAがイベントの全面中止を余儀なくされた2020年のイベントの影響を感じずにはいられない。

1つは、MWCの開催時期が従来の2月下旬から3月上旬になったことで、新型コロナウイルス(COVID-19)がEUで猛威を振るった時期と重なってしまった。また今回は、、結果的に主催者に1年の準備期間があった。

 

最も簡単な方法は、CTAがCESで行ったように、すべてをバーチャルで行うことだ。最初のオールバーチャルCESにはもちろん多くの問題があったが、米国でのワクチンの普及を前に直接参加するという要素を試みることは、大きな混乱を招いただろう、

スペインでも世界の多くの国と同様に、新型コロナウイルス(COVID-19)の懸念はある。しかし、GSMAは、MWCを通常の日程から数カ月延期した上で、2021年のイベントの開催を決定した。GSMAはさまざまな安全対策を講じているが、会場で撮影された初期の映像を見る限り、今年のショーフロアでは、ソーシャルディスタンスが問題になることはなさそうだ。

画像クレジット:Samsung/Google

このイベントに「参加」している企業は、ほとんどがバーチャルで参加しているといっても過言ではない。。そもそも参加ベンダーのリストすら、バーチャルだった。

Samsungをはじめ有名企業の多くが、2021年の記者発表を、どこかで録画した動画によるバーチャルで行った。おそらく多くの企業が、バーチャルでも参加しないよりましと考えたのか、あるいは主催団体の顔をつぶしたくない配慮があったのだろう。皮肉な見方をすれば、スポンサーつきのセッションもその多くはバーチャルで良かったのではないだろうか。

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最大の展示はSamsungだと思うが、記者発表は中身が薄かった。最大のニュースといえば、先月、2021年5のI/Oで発表されたGoogleとのパートナーシップだ。そして残りは2021年夏後半に行われるUnpackedイベントの宣伝だった。

画像クレジット:Samsung

それどころか、そのバーチャルイベントは「See you soon at the next Unpacked」と書かれた、念を押すような白黒のスライドがフィナーレだ。ハードウェアの発表は、何もない。

一方、Lenovoは元気だ。最近発表した / するハードウェアの種類がとても多いからだろう。それらを、MWCで宣伝しない手はない。

今回の発表では、スマホ用のワイヤレス充電パッドを内蔵したGoogleアシスタント対応目覚まし時計「Smart Clock」の新バージョンや、ハンガーとキックスタンドを組み合わせたYoga Tab 11および13を含む複数のタブレットが発表された。13インチモデルは外部モニターとしても使えるため、キックスタンドはとても便利だ。

画像クレジット:Lenovo

イベントに先駆けて、TCLはウェアラブル有機ELシネマディスプレイ「NXTWEAR G」を発表した。このヘッドマウントデバイスは、アスペクト比16:9の140インチディスプレイに相当する。また、米国で発売される「20 Pro 5G」の概要も明らかになった。この製品の価格は500ドル(約5万5000円)未満で、Snapdragonn750Gプロセッサーを搭載し、ヘッドフォンジャックも装備している。

TCLのNEXTWEAR G

以上が、今回のショー初日の主なトピックスだ。イベントは7月1日まで開催されている。実際に見に行くかどうかにかかわらず、まだ多くのショーが残されている。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:MWCMWC 2021SamsungGoogleウェアラブルデバイススマートウォッチLenovoTCL

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(文:Brian Heater、翻訳:Hiroshi Iwatani)

サムスンとグーグルが次期Galaxy Watchの発売に向けウェアラブルプラットフォームをプレビュー

Samsung(サムスン)のMobile World Congress(MWC)でのプレス発表は、今回もウェアラブルにフォーカスしていた。中央ヨーロッパ時間6月28日のイベントでの大きなニュースは、同社のGalaxy Watch(ギャラクシーウォッチ)シリーズの一新されたインターフェイスをこれまでで最もよく見られたことだった。

One UI Watchは、Galaxyモバイルのインターフェイスから名前を取ったもので、そのデザイン言語はGalaxyシリーズスマートフォンと共通している。このOne UI Watchは、2021年夏の終わりに開催されるUnpackedイベントで発表され、新しいUIと、SamsungとGoogle(グーグル)の共同プラットフォームが搭載される予定だ。

画像クレジット:Samsung/Google

これら2社のテック大手がウェアラブルプロジェクトで提携すると発表されたのは、2021年5月に開催されたI/Oでのことだった。しかし、実際の名称を含め、このプロジェクトについての情報はまだほとんど明かされていない。

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当初この提携は、GoogleのWear OSと、Samsungが自社のスマートウォッチに長年採用しているオープンソースOSであるTizenの両方に対応した単一のアプリケーションを開発できるようにする「統一されたプラットフォーム」として発表された。当時TechCrunchが指摘したように、Apple(アップル)のウェアラブル分野における優位性に対抗するためには、サードパーティによるアプリ開発が両社にとってかなりのハードルとなっていた。

今回の提携により、接続されているスマートフォンにウォッチ対応アプリが一旦ダウンロードされると、ウォッチにもダウンロードされるようになる。GoogleマップやYouTube MusicのようなGoogleのファーストパーティアプリに加え、(当然ながら)Spotify、Calm、Strava、Adidas Running、Sleep Cycleなどがリストに含まれている。

画像クレジット:Samsung/Google

GoogleのSVPであるSameer Samat(サミール・サマット)氏は、このニュースに関連したリリースの中でこう述べた。「SamsungとGoogleは長い協力関係の歴史があり、協力するたびに、コンシューマーエクスペリエンスは誰にとっても劇的に向上してきました。それは、Samsungの新しいGalaxy Watchで初めて提供される、この新しい統合プラットフォームにも当てはまります。Samsungとのコラボレーションにより、バッテリー駆動時間の延長、パフォーマンスの向上、そしてGoogleのアプリを含む幅広いアプリを、まったく新しいウェアラブル体験に提供できることをうれしく思います」。

このようなパートナーシップは、一見すると奇妙に思える。Samsungは以前、GoogleのウェアラブルOSを用いず、独自に大幅にカスタマイズしたTizenを採用していた。しかし最終的には、世界市場の40%前後のシェアを持つAppleという一枚岩に対抗するために2社は団結したようだ。Samsungは2位につけているが、Fitbit(フィットビット)を傘下に収めたことを計算に入れてもGoogleの道のりはまだ長い。

また、Samsungは、このプラットフォーム向けにウォッチフェイスなどを簡単に作成できるように改良された開発ツールも紹介する予定だ。

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画像クレジット:Samsung/Google

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(文:Brian Heater、翻訳:Aya Nakazato)

サムスンのプリインストール済み純正アプリに7つのセキュリティ上の欠陥

モバイルセキュリティを専門とするスタートアップが、Samsung(サムスン)のプリインストールされたモバイルアプリの中に7つのセキュリティ上の欠陥を発見した。悪用された場合、攻撃者は被害者の個人情報に幅広くアクセスできる可能性があるという。

Oversecuredによるとこれらの脆弱性は、Samsungのスマートフォンやタブレットに同梱されている複数のアプリやコンポーネントに見つかったとのこと。Oversecuredの創業者であるSergey Toshin(セルゲイ・トーシン)氏はTechCrunchに対し、脆弱性はSamsung Galaxy S10+で確認されたが、あらかじめ組み込まれているアプリはシステム機能を担うため、Samsungのすべての端末が影響を受ける可能性があると述べている。

トーシン氏によると、これらの脆弱性により、同じデバイス上の悪意のあるアプリがSamsungの純正アプリの権限を乗っ取ることで、被害者の写真、動画、連絡先、通話記録、メッセージを盗み出し「ユーザーの同意や通知なし」に設定を変更できた可能性があるとのこと。

これらの欠陥の1つは、デバイス全体で「多数」の権限を持っている「Secure Folder(セキュリティフォルダ)」アプリの脆弱性を利用してデータの盗難を許していた可能性がある。トーシン氏は、このバグを利用して連絡先データを盗めることを実証実験で示した。Samsungのセキュリティソフトウェア「Knox」の別のバグは、他の悪意のあるアプリをインストールするために悪用された可能性があり「Samsung DeX」のバグは、メッセージアプリや電子メールの受信箱、さらにユーザー通知からデータをスクレイピングするために利用された可能性がある。

Oversecuredは脆弱性の技術的な詳細をブログで公開し、バグをSamsungに報告した。同社によれば、Samsungはこれらの欠陥を修正したという。

Samsungはこれらの脆弱性が「一部」のGalaxyデバイスに影響を与えたことを確認したが、具体的な機種のリストは提供していない。また「全世界で報告されている問題はなく、ユーザーのみなさまの機密情報が危険にさらされたことはないとご安心いただけます」としながらも、それを裏づける根拠は示さなかった。「当社は、この問題を確認した後、すぐに2021年4月と5月にソフトウェアアップデートによるセキュリティパッチを開発・発行することで、潜在的な脆弱性に対処しました」と同社は述べている。

複数のバグバウンティを獲得して集めた100万ドル(約1億1000万円)の自己資金で2021年初めに立ち上げたOversecuredは、自動化されたプロセスを利用してAndroidコードの脆弱性を検索するスタートアップだ。トーシン氏はこれまでに、TikTok(ティックトック)やAndroidのGoogle Playアプリにも同様のセキュリティ上の欠陥を発見している。

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カテゴリー:セキュリティ
タグ:SamsungGalaxyバグOversecuredアプリ

画像クレジット:eanne Cao / TechCrunch

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(文:Zack Whittaker、翻訳:Aya Nakazato)

2021年第1四半期の世界のスマホ販売台数は26%増、新型コロナの反動続く

世界のスマートフォン市場が壊滅的だった2020年から持ち直していることを示すデータがまた1つ明らかになった。Gartnerが発表したデータによると、2021年第1四半期のスマホ販売台数は前年同期比26%増だった。全体的な販売台数増加はすばらしいものだが、数年にわたるマーケットの停滞、そして新型コロナウイルスパンデミックによる大不振を経ての成長だ。

スマホメーカーは2020年にあらゆる面で打撃を受けた。まず製造の停滞で始まった。中国とアジア圏が新型コロナの影響を受けたためだ。その後は企業の一時休業が発令され、さらには失業や経済問題が販売を直撃する中で世界の需要が減速した。

画像クレジット:Gartner

新たなGartnerのデータでは、世界のトップ3メーカーは2020年同期と同じ顔ぶれだ。Samsung(サムスン)のマーケットシェアは低価格帯のモデルのおかげで18.4%から20.3%に拡大し、トップの座に返り咲いた。

Apple(アップル)は2020年第4四半期に投入がずれ込んでいた5Gモデルの後押しでトップに立ったが、2021年第1四半期は前年同期と同じ2位に順位を落とした。データによると、マーケットシェアは前年同期から約2ポイント増え15.5%だ。トップ5社のうち3社は中国メーカーのXiaomi(シャオミ)、Vivo(ビボ)、Oppo(オッポ)で、Huawei(ファーウェイ)は依然として苦戦している。

これまのところ、世界的なチップ不足は出荷にそれほど影響していないようだ。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:GartnerスマートフォンSamsungiPhoneXiaomi

画像クレジット:Getty Images

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(文:Brian Heater、翻訳:Nariko Mizoguchi

グーグルがWear OSの大規模アップデートを発表、Fitbitの「健康」関連機能も導入

Wear OS(ウェアOS)はこれまで、Google(グーグル)のOSの中でもダークフォース的な存在だった。パートナーシップや投資がなかったわけではないが、何らかの理由で、Googleはそのウェアラブル用オペレーティングシステムを成功に導くことができなかった。

このカテゴリーでは、以前からApple(アップル)が圧倒的な強さを誇っている。Googleは家電業界のいくつかの大手企業から協力を得たにもかかわらず、この市場を切り崩すことにほとんど失敗してきた。Strategy Analytics(ストラテジー・アナリティクス)の表によれば、市場シェアでWear OSは「その他」に分類されている。

ここでもう一度確認しておくが、Googleの戦略とはパートナーシップによるものだ。より正確に言えば、パートナーシップと買収の組み合わせである。その「勝てなければ仲間にしてしまえ」というアプローチは、長年オープンソースのTizen(タイゼン)にこだわってきたSamsung(サムスン)にも向けられた。Samsungの戦略は奇策の1つのように見えたが、Tizenの独自バージョンを作り出すことは、このカテゴリーでアップルに次ぐ存在となったSamsungにとって、勝利の戦略であることが証明された。

過去最大のアップデートを@wearosbygoogleに施します。Googleマップのターンバイターンナビゲーションや、YouTube Musicから曲をダウンロードしてオフラインで聴くことが可能になるなど、各Googleアプリにも新機能が導入されます。もう携帯電話を置いてきても大丈夫。#GoogleIO

米国時間5月18日行われた「Google I/O」の基調講演で、GoogleはSamsungとの新たなパートナーシップを明らかにし「Wear OSとTizenの長所を組み合わせる」と発表した。これがどのように展開されるのか、我々にはまだわからないが、2つのビッグプレイヤーが力を合わせてアップルに対抗するというのはおもしろい見物になりそうだ。「You come at the king, you best not miss.(王者を目の前にしたら、見逃すべきではない)」とは、有名な人気テレビドラマの言葉である。両社にとって大きな問題となっていたのがサードパーティ製アプリの品揃えだが、このパートナーシップによって開発者は両プラットフォーム向けに共有のアプリを作成できるようになると思われる。

Wear OSのもう1つの大きな変更は、GoogleがFitbitに興味を持った理由を明らかにするものだった。確かにFitbitは、フィットネスバンドで市場を席巻したウェアラブル製品のリーダー的存在であり、最終的には(Pebble[ペブル]を買収するなどして)独自のスマートウォッチを開発しているが、ここで重要なのは「健康」である。

画像クレジット:Google

健康モニタリングは近年、ウェアラブル製品における話題の中心となっている。GoogleのFitbit買収は、何よりもその情報を統合することが目的だったようだ。「Fitbitが提供するワールドクラスのヘルス&フィットネスサービスが、このプラットフォームで利用できるようになります」と、Googleは述べている。人気が高いFitbitのフィットネストラッキング機能を追加するだけでなく、Wearの機能をGoogleのハードウェアに統合することで、両社の境界線を曖昧にしようとしている。

「健康とフィットネスのトラッキングは、ウェアラブルにとって不可欠です」と、Googleはブログに書いている。「最新のWearアップデートでは、Fitbitが長年培ってきた健康に関する専門知識を取り入れることになります。1日を通して健康状態をトラッキングしたり、達成した目標を手首の上で祝う機能などが、より健康になるための意欲を高めます」。

ユーザー体験も同様に改善される。Calm(カーム)、Sleep Cycle(スリープ・サイクル)、Flo(フロー)などのアプリには専用のタイルが用意され、どこからでもショートカットにアクセスできる。Google自身のアプリも、Google マップ、Google アシスタント、Google Payなどが刷新され、Google Payは現在の11カ国に加えて新たに26カ国で展開が始まる。2021年後半には、YouTube Music(ユーチューブ・ミュージック)アプリのWear版もリリースされる。

以上のようなアップデートは、2021年後半から利用できるようになる予定だ。

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カテゴリー:ソフトウェア
タグ:GoogleGoogle I/O 2021Wear OSSamsungTizenウェアラブルデバイススマートウォッチFitbit健康

画像クレジット:Google

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(文:Brian Heater、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

2021年第1四半期のスマホ世界出荷台数は27%増

パンデミックの影響から回復しつつあるスマートフォン市場から、さらなる朗報がもたらされた。Canalysの発表によると、2021年第1四半期(1〜3月)のスマートフォンの世界での出荷台数は、前年同期比27%増だったという。

この業界は新型コロナウイルス(COVID-19)によって早い段階から打撃を受けており、第1四半期にはパンデミックがまず中国や製造業の多いアジア地域を襲ったため、深刻なサプライチェーンの問題に直面した。その後、モバイル機器を購入しようとする人が減り、経済や雇用にも影響が出てきたため、需要が低迷し始めた。

画像クレジット:Canalys

Samsung(サムスン)は引き続き世界市場をリードしており、5960万から7650万台(前年同期比28%増)となった。同社は世界のスマートフォン出荷台数の約22%を占めている(これは前年同期と変わらない) 。

2位はApple(アップル)で、3710万台から5240万台へと41%増加した。これは、2020年末にリリースされた大規模なアップグレードによるものであると考えて間違いない。一方、Huawei(ファーウェイ)の苦戦は同社をトップ5から追い落とした。

CanalysのBen Stanton(ベン・スタントン)氏はプレスリリースの中で「Xiaomi(シャオミ)は、新しいファーウェイとなるためのポールポジションを獲得している」と述べている。「競合他社はチャネルマージンに優れているが、シャオミの圧倒的な販売台数は競合ブランドよりも収益を上げる良い機会を与えている。しかし、競争は終わっていない。OppoとVivoがすぐ後を追っており、多くの地域でミッドレンジにポジショニングし、ローエンドでシャオミを囲い込んでいる」。

また調査によると、LGのスマートフォン分野からの撤退は、特に2020年の売上の80%を占めた米国で若干の混乱を招くだろうとしている。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:スマートフォンCanalysAppleSamsungXiaomiLG

画像クレジット:ViewApart / Getty Images

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(文:Brian Heater、翻訳:塚本直樹 / Twitter

サムスンが新フラッグシップノートパソコン「Galaxy Book Pro」を発表

何週間にもおよぶ恒例のリーク情報に続いて、Samsung(サムスン)は同社のノートPCシリーズにいくつかの新製品を追加した。GALAXY Book ProとGALAXY Book Pro 360は、同社の幅広いデバイスにハイエンド向け製品として仲間入りした。これは、MacBook Proに対するサムスンなりの見解と考えることもできる。

これらのWindowsマシンは、Galaxy PCとモバイル製品の間にある生産性の境界線を曖昧にすることを推し進めており、いくつかのクロスデバイスソフトウェアの提供や、当然ながらPro 360に同梱されているSペンも含まれている。その名のとおり、Pro 360のフタはどちらの方向にも回転するので、ライティングサーフェスとしても利用できる。

薄くて軽いデザインは、おそらくサムスンにとって最大の特徴だろう。ProとPro 360の厚さは、それぞれ11.2mmと11.9mm。どちらも、13.3インチと15.6インチのSuper AMOLEDをオプションとして用意している。解像度は1920×1080ドットだ。そしてIntel(インテル)の第11世代Core i5またはCore i7プロセッサー、8GBまたは16GBのRAM、最大1TBのストレージ(Proは最大512GB)を搭載している。

画像クレジット:Samsung

LTE版と5G版も用意されている(市場によりモデル展開は異なる)。これは、サムスンが「オールデイ(終日)」と評価しているバッテリーにほぼ確実に影響を与えるだろう。どちらのモデルも、USB-Cポート経由で65Wの高速充電が可能だ。キーボード機構も以前のモデルからアップグレードされ、トラックパッドが23%大きくなった。

製品は米国時間4月28日より予約受付を開始し、5月14日より出荷を開始する。価格はProが13インチと15インチでそれぞれ1000ドル(約11万円)と1100ドル(約12万円)、Pro 360が1200ドル(約13万円)と1300ドル(約14万円)となっている。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:Samsungノートパソコン

画像クレジット:Samsung

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(文:Brian Heater、翻訳:塚本直樹 / Twitter

サムスンが古いスマホに新しい命を吹き込むGalaxy Upcyclingのベータを米・韓・英で公開

Samsung(サムスン)は数年前にGalaxy Upcyclingを発表したが、2021年1月に開催されたCESでのステージを除けば、ほとんど動きが見えなかった。米国時間4月21日、同社はUpcycling at Homeのベータを米国、韓国、英国のユーザーに公開すると発表した。

消費者が2、3年おきに古いデバイスをスクラップしてぴかぴかの新しいデバイスを手にするように仕向けられている世界において、これはなかなか革新的なプログラムだ。このプログラムは、埋め立て地に投げ捨てられたり引き出しの中で忘れ去られてしまうであろうスマートフォンに新しい命を吹き込もうとしている。

画像クレジット:Samsung

バイスプレジデントのSung-Koo Kim(キム・ソンク)氏はこのニュースに関するリリースの中で「我々は既存のリソースをどう活用するかを再考し、アップサイクリングの鍵は古いテクノロジーに価値を付加して新しい何かに変えるソリューションを実現することだと確信しています。我々は持続可能な習慣を日常の生活に統合することに努め、ユーザーはGalaxy Upcycling at Homeを通じて持続可能な未来を目指す我々のジャーニーに参加することができます」と述べている。

具体的には、製品を子どもやペット用のモニターといったスマートホームデバイスに生まれ変わらせることができる。

SamsungのSmartThingsアプリにあるSmartThings Labsから、この機能を利用することができる。有効にすると、子どもの泣き声や犬の吠える声などを検知したときに製品からアラートを送信できる。アラートには録音された音声が含まれる。また、内蔵のセンサーを利用して暗くなったら部屋の明かりをつける機能もある。このサービスではデバイスのバッテリーを最適化して、インプットを検出しながら長期間動作させることができる。

関連記事:古いデバイスに新しい役割を与えるサムスンのアップサイクルプログラム

カテゴリー:ハードウェア
タグ:SamsungSamsung GalaxyスマートホームGalaxy Upcyclingアップサイクルスマートフォン

画像クレジット:Samsung

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(文:Brian Heater、翻訳:Kaori Koyama)

サムスンのフラグシップスマホ「Galaxy S21」シリーズが日本上陸、S21+はau、S21 Ultraはドコモ

サムスンのフラグシップスマホ「Galaxy S21」シリーズが日本上陸、S21+はau、S21 Ultraはドコモ

Galaxy S21 Ultra海外版の実機 / Image Credit: Chris Velazco/Engadget

サムスンのフラグシップスマートフォン「Galaxy S21」シリーズが日本上陸しました。

NTTドコモが「Galaxy S21」と「Galaxy S21 Ultra」を、auが「Galaxy S21」と「Galaxy S21+」を扱います。発売日は両キャリアとも4月22日で、本日(4月8日)より予約を受け付けます。また、いずれの端末も日本向け仕様としてFeliCaに対応します。

(本体価格は記事末尾)

左からGalaxy S21 Ultra、S21+、S21

左からGalaxy S21 Ultra、S21+、S21

また、4月21日までに予約し、その後購入&応募したユーザー全員に、ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds Pro」をプレゼントするキャンペーンも実施します。

4月21日までに予約し、その後購入&応募したユーザー全員に、ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds Pro」をプレゼントするキャンペーンも実施

「Galaxy S21」シリーズは、クアルコムの最上位プロセッサ「Snapdragon 888」を搭載した高性能スマートフォンです。

「Galaxy S21」は6.2インチ、「S21+」は6.7インチのFHD+解像度ディスプレイを搭載。カメラは超広角1200万画素・広角1200万画素・光学3倍望遠 6400万画素のトリプル構成で2モデルとも共通です。

Galaxy S21 / S21+発表。堅実進歩とデザイン刷新の新フラッグシップ

一方、最大サイズの 「Galaxy S21 Ultra」は全部入りの超ハイエンド端末です。6.8インチ WQHD+ディスプレイは、従来までGalaxy Noteシリーズ限定だったスタイラスの「Sペン」に対応。また、最大の強化点はカメラで。超広角1200万画素に加えてメインの広角が1億800万画素。さらに光学3倍と光学10倍のデュアル望遠レンズを搭載した、全体でクアッドカメラの構成となっています。

Galaxy S21 Ultra 発表。Sペン対応、デュアル望遠カメラで「究極のプレミアム」スマートフォン
光学10倍カメラ搭載、怪物スマホ Galaxy S21 Ultraの実機にいち早く触れた
カメラもSペンも大満足。筆者が Galaxy S21 Ultra を即買いした理由(山根博士)

Galaxy S21 / S21+ の主な仕様は下記の通りです。

Galaxy S21 / S21+

  • 6.2インチ(S21) / 6.7インチ(S21+) FHD+ Dynamic AMOLED 2X ディスプレイ
  • リフレッシュレートは48~120Hz、最大輝度1200nit。S20比で効率化・低消費電力化
  • 5nmプロセスのサムスンモバイル製品史上最速プロセッサ。従来比でCPU 20%、GPU 35%、AI処理100%高速化
  • Snapdragon 888
  • 8GB RAM、256GB ストレージ
  • 超広角カメラ(画角120度) 1200万画素 FF、F2.2、イメージセンサの画素サイズ1.4μm
  • 広角カメラ 1200万画素 デュアルピクセル、光学手ブレ補正、F1.8 1.8μm
  • 光学3倍望遠カメラ 6400万画素 位相検出AF、光学手ブレ補正、F2.0 0.8μm

サムスンのフラグシップスマホ「Galaxy S21」シリーズが日本上陸、S21+はau、S21 Ultraはドコモ

サムスンのフラグシップスマホ「Galaxy S21」シリーズが日本上陸、S21+はau、S21 Ultraはドコモ

Galaxy S21 Ultraの主な仕様は下記の通りです。

Galaxy S21 Ultra

  • 6.8インチ WQHD+ Dynamic AMOLED 2Xディスプレイ (10~120Hz)
  • シリーズ初のSペン対応。手書きメモや画像編集など、Galaxy Noteに準じた活用方法
  • Snapdragon 888。S20比でCPU 20%、GPU 35%向上、AI処理性能は倍 (S21、S21+と共通)
  • 12GB RAM、256GBストレージ
  • 背面クアッドカメラ。超広角、108メガピクセルの広角に加えて3倍と10倍のデュアル望遠を搭載
  • 歴代最大の5000mAhバッテリー
  • Wi-Fi 6E、UWB(ウルトラワイドバンド)無線
  • 超広角カメラ 1200万画素 デュアルピクセル 画角120度 F2.2 イメージセンサ画素サイズ1.4μm
  • 広角カメラ 1億800万画素 位相検出 光学手ブレ補正 F1.8 0.8μm
  • 光学3倍カメラ 1000万画素 デュアルピクセル 光学手ブレ補正 F2.4 1.22μm
  • 光学10倍 1000万画素 デュアルピクセル 光学手ブレ補正 F4.9 1.22μm

サムスンのフラグシップスマホ「Galaxy S21」シリーズが日本上陸、S21+はau、S21 Ultraはドコモ

サムスンのフラグシップスマホ「Galaxy S21」シリーズが日本上陸、S21+はau、S21 Ultraはドコモ

国内価格は下記の通りです(税込)。

ドコモ

  • Galaxy S21 5G:9万9792円(スマホおかえしプログラム適用後 6万6528円)
  • Galaxy S21 Ultra 5G:15万1272円(同10万848円)

au

  • Galaxy S21 5G:11万8540円(かえトク適用後6万6700円)
  • Galaxy S21+ 5G:13万8730円(同7万9810円)

Engadget日本版より転載)

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:ガジェット(用語)スマートフォン(用語)Samsung / サムスン(企業)Samsung Galaxy(製品・サービス)日本(国・地域)

サムスンがARで忘れ物探しができるトラッカー「Galaxy SmartTag+」を発表

Apple(アップル)の来る紛失物ファインダーAirTagsのライバル商品となるSamsung(サムスン)のGalaxy SmartTag+が発表された。SamsungはGalaxy SmartTagというTile(タイル)のライバル商品を2021年1月の報道機関向けイベントで発表している。その際、Galaxy SmartTag+というウルトラワイドバンド(UWB、超広帯域無線通信)で機能するバージョンが、具体的な時期は示さなかったものの、2021年後半にも登場するかもしれないとほのめかした。

関連記事:サムスンがTileのライバルとなる紛失防止用トラッカー「Galaxy SmartTag」発表、米国では1つ約3100円

そして今、明らかになった。Galaxy SmartTag+はBluetooth Low Energy(BLE)とUWBの両方をサポートし、たとえばバックパックやキーチェーンなど、位置を追跡したい毎日使うアイテムに取り付けることができる。

噂されていたAppleの(そしてアクシデントで存在を明らかにした)AirTagsのように、Samsungデバイス所有者のためのSmartTag+はUWBテクノロジーを使っているおかげで、より正確に場所を特定することができる。このテクノロジーは最近発売されたGalaxy SmartTagには搭載されていない。

関連記事:アップルが未発表の忘れ物防止タグ「AirTags」の存在をうっかり証明してしまう

SmartTag+を取り付けたものを紛失したとき、ユーザーはSamsungのスマホを使ってタグの位置をより簡単に特定するのに空間認識能力を備えるARテクノロジーを使うことができる。タグの場所に近づくにつれ、大きな音を鳴らすよう選択することも可能だ。これはソファのクッションなど、何かの下に落とした場合に役立つ。

TileのUWBデバイスと同様、SmartTag+はコミュニティで紛失物を発見する機能も備える。この機能を選択している近くのGalaxyデバイスが紛失物の場所の特定をサポートし、またSmartThings Findネットワークを通じて持ち主に通知する。このデータは暗号化され、タグの場所は所有者のみが知ることとなる。

ピンクとグリーンのカラーが加わった先のSmartTagと異なり、SmartTag+は差し当たって黒とグレーのみの展開だ。

新しいビーコンはUWBに頼っているため、UWBテクノロジーを搭載するGalaxyデバイスでのみ使える、とSamsungは話す。Galaxy Note20 Ultra、Galaxy S21+、Galaxy S21 Ultra、Galaxy Z Fold2などだ。

SmartTag+の登場は紛失物ビーコンマーケットが大きく変化しようとしている中でのものだ。

現在Tileのような企業が独占しているこの分野へのAppleの参入はかなり破壊的なものになるかもしれない。AppleのAirTagsは空間と方角のデータをとらえるのにUWBを使っていて、これによりタグを取り付けた紛失物の発見をより簡単で正確なものにしている。しかしAirTagsはAppleのFind Myアプリも統合する。今週このアプリはイヤフォンや電気自転車のメーカーを含むサードパーティーへの提供が始まった

関連記事:アップルの「Find My(探す)」がサードパーティーの電動自転車とイヤフォンをサポート

初期ラインナップで不在が目立つのはTileで、同社もまたUWBトラッカーを準備中だ。Tileは自社アプリを通じてすでに確立した顧客との関係をあきらめて、それをAppleに引き渡したくはないはずだ。そうする代わりにTileは独自のUWBトラッカーと自前のiOSアプリを通じたAR発見機能の提供を計画している。

関連記事:ARで簡単に紛失物を探し出せるウルトラワイドバンド搭載トラッカーをTileが準備中

しかしながらSamsungの場合、ファーストパーティトラッカーであり自社デバイス向けにデザインされているため、そうした問題を抱えていない。SmartTag+は基本的にSamsungデバイス所有者のためのAirTagsであり、もしAppleが自前のビーコンを立ち上げるときは、Android版に対する需要が影響を受けるかもしれない。

Samsungの先のSmartTagは米国では29.99ドル(約3280円)で、新しいSmartTag+はそれより10ドル高い39.99ドル(約4370円)だ。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:SamsungトラッカーGalaxyUWBBluetoothAR

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nariko Mizoguchi

Chromebookの2020年出荷数がコロナ禍の需要増により前年比2倍以上に

Chromebookの2020年出荷数がコロナ禍の需要増により前年比2倍以上に

2020年の春は、パンデミックにより在宅勤務や自宅学習が一般化するのに伴いPCの需要が急造。日本でもノートPCが品薄になるなどの影響が出ていました。これは世界的なものだったようで、とくにChromebookの需要が急増し、2019年から倍増するほどの勢いだったことが市場調査の結果から明らかになりました。

市場調査会社のCanalysによると、2020年の全世界でのChromebook出荷台数は3060万台で、2019年の1470万台から倍以上に急増したとのこと。もっとも出荷を伸ばしたのはSamsungで、その数は実に前年比の4倍です。ただし、数値自体は190万台とこちらは控えめです。このほか、Lenovoも2.8倍となる680万台と、好調でした。

いずれのメーカーも、出荷台数を大幅に伸ばしたのは第4四半期。この期間に限れば、Lenovoの出荷台数は前年同期比で1766%と驚異的な数値になっています。

これは、パンデミックの第2波により、多くの国や地域で遠隔学習が余儀なくされた結果だとCanalysでは分析しています。Chromebookは米国や欧州で教育向けデバイスとして人気が高く、また、多くの政府が、学生1人に対して1台になるよう目指しているとのことで、2021年もChromebookの需要は続くだろうと予想しています。

なお、タブレットもChromebookほどではないものの需要が増加。こちらも第4四半期に急増しており、iPadの出荷台数は1920万台に。これは2014年第4四半期以来の高水準だったとのこと。

こちらはSamsungやLenovoも第4四半期に順調に出荷台数を伸ばしていますが、トップ5では唯一、Huaweiのみが出荷台数を減らしています。

2020年全体では、タブレットの出荷台数は1億6060万台。市場が大きく、成長率こそ低くなっているもののその数はChromebookの約5倍で、身近なデジタルデバイスとしてはまだまだタブレット人気が強い様子がうかがえます。

Engadget日本版より転載)

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:iPad(製品・サービス)Chromebook(製品・サービス)Samsung / サムスン(企業)新型コロナウイルス(用語)Huawei / ファーウェイ(企業)Lenovo / レノボ(企業)

サムスンGalaxy S21 Ultraレビュー、カメラの洗練もすばらしいが価格引き下げにも注目

Galaxy S21 Ultra(ギャラクシーS21ウルトラ)は戦車だ。大きくて重い(前機種の218gに対して228g)鈍器のような電話だ。これは典型的なSamsung(サムスン)の携帯電話である。つまり全部盛りでもまだ満足できないときに買うようなハンドセットなのだ。実際、おそらく同社の2つのフラッグシップライン間の最大の差別化要因となっているかもしれないS Penの機能まで採用されている。

その点をはじめとしたS21のアップデートは、製品ラインの論理的な延長線上にある。今回Samsungは、型破りなことはしていないが、同社にとってそれは必ずしも必要なことではない。型破りではなくても、この製品は普通に手に入る最高のAndroid(アンドロイド)端末の1つであることに変わりはないからだ。同社はその点に磨きをかけようとしていて、それはより実験的なGalaxy Zラインに投入されている基本的な変更とは一線を画している。

Samsungが早い段階で5Gに全力投球したのは、もちろん評価に値する。同社は次世代ワイヤレスに対する対応という意味で先行しており、そのフラッグシップライン全体への採用を真っ先に行った。5Gは驚くべきスピードで実用化が進んだ機能だ。そこにはQualcomm(クアルコム)が中位のチップに対して強力な推進を行ったことが大きく影響している。実際、iPhone 12は、5Gへの対応を主要なセールスポイントとして使用しても許された、最後の主要フラッグシップになるだろう。

この対応が一巡したことで、スマートフォンメーカーたちは、戦うためのおなじみの場所に戻りつつある、特に画像処理が主戦場だ。UltraのS Pen機能はさておき、この世代の最大のアップグレードのほとんどは、カメラ側に加えられたものだ。もちろん、そこに驚きはない。カメラは常にSamsungが注力してきたものの1つだ。まあその変更は、いまや多くのメーカー同様に、大部分がソフトウェアによるものなのだが。

画像クレジット:Brian Heater

とはいえ、注目すべきハードウェアの変更点もいくつかある。新しいSモデルは、最近覚えている限りの変更の中でも、最も大きな外観上の変更が加えられている。私が最初この製品について書いたときは、歯切れの悪い表現をしていたが、それは2020年から2021年にかけてガジェットブログでずっと苦労している問題のせいだ。つまり実際に手にとって触ってみることができなかったからだ。私はやっとこの製品をニューヨークの街中で数日持ち歩くことができたので、いまやほぼ確信をもって、それがまずますの製品だということができる。

最も目立つのは、大きく出っ張ったカメラハウジングだ。前回「ブルータリスト」という形容を行ったのは間違いではなかった。製品を実際に使ってみての感想は、かなり良いものだ。デザインの選択には何というか……工業的なものを感じる。そしてそれは、4つのカメラホールと、レーザーオートフォーカスセンサーと、フラッシュを搭載したUltraのデザインに顕著に表れている。それは驚くほど分厚い金属で作られた、大きくて立派なカメラ部の突起だ。これは一部には「折り畳み式」の望遠レンズのせいでもあるのではと思っている。

Samsungから送られて来たのはPhantom Black(ファントムブラック)モデルだ。このカラーは、同社が発表時に驚くほど長い発表時間を割いていたものだ。それはApple以外では滅多に見ることがないような、色へのこだわりだった。気になる場合はここに長い動画がある。どういえばいいかわからないが、とにかく良いつや消しの黒だ。私は新しいメタリックバックが気に入っている。たとえガラス美術館のコーニングが味方になってくれたとしても、ガラスバックはいつか事故が起きるような気がしてならないのだ。

曲面を描くディスプレイは、いつものように角が丸くなっているのがいいアクセントになっている。画面自体はすばらしい、まあSamsungのディスプレイはいつもそうなのだが。S21、S21+、S21 Ultraの画面サイズは、それぞれ6.2インチ、6.7インチ、6.8インチだ。不思議なことに前のバージョンよりも0.1インチ小さくなったUltraを除くと、他の画面サイズは変わっていない。Ultraの画面サイズの件は実際には気がつくことはないが、これまでずっと、ディスプレイに関してはともかく大きい方が良いと主張してきた会社としては、奇妙な選択だ。

Eye Comfort Shield(アイ・コンフォート・シールド)はありがたい機能だ。時間帯や自分の使い方に応じて、画面の色温度を調整してくれるというものだ。これまでナイトシフト機能やそれに似たものを使ったことがあるならそれが何かはおわかりだろう。これはスクリーンのホワイトバランスをゆっくりと黄色の方向に向かってシフトさせる機能で、ブルーライトを削減し、体内時計が乱れるのを防ぐ。この機能はデフォルトではオフになっているので、設定を変更する必要がある。

また、使用しているアプリに応じて46Hzと120Hzの間でリフレッシュレートが入れ替わるDynamic Refresh Rate(ダイナミックリフレッシュレート)機能を導入している。これは、バッテリーをいくらかでも節約するために導入された機能だ(5Gと一緒に120Hzを使うと、かなりの電力消費量になる可能性がある)。切り替えによる視覚的効果は気がつきにくい。実際私は、使っている最中にそれに気がついたとはいえない。もちろん、少しでも多くの果汁を絞り出すための、新しい手段開発への努力には称賛を惜しまない。

Samsungの新時代が捨て去ってしまったものも、同様に注目される。今回の新Sモデルでは、同社はついに拡張可能なストレージを放棄し、一時代の終わりを告げることになった(Zラインの動きを踏襲したものだ)。まあそれは理解できる。これらのデバイスは、128から512GBの容量で提供されている。大多数のユーザーにとって、microSDスロットは無駄なものだったのだ。確かに私が使う必要は一度もなかった。同社によれば「消費者が利用できるストレージの選択肢を広げてきたために、スマートフォンでのSDカードの利用が著しく落ち込んでいました」ということだ。

もちろん大きな内蔵メモリにはコストがかかる。とはいえ、大抵の場合、長年連れ添った差別化要素との別れはちょっぴり辛いものだ。同社はまた、ヘッドフォンと電源アダプタの同梱を止めたが、最近同じようなことをしてきたAppleを揶揄するいくつかの広告は削除している。ヘッドフォンジャックのときと同じだ。

画像クレジット:Brian Heater

同社は最近の声明の中で、持続可能性に関してAppleに似た説明を行った。「私たちは、より多くのGalaxyユーザーのみなさまが、すでにお持ちのアクセサリを再利用し、より良いリサイクル習慣を促進するために、日常生活の中で持続可能な選択をなさっていることに気がつきました」。この結果、箱の厚みはそれ以前のSラインのものと比べて半分近くになった。

前述したように、カメラはいくつかの重要な違いがあるが、これまでのものと極めてよく似ている。S20 Ultraは1億800万画素広角レンズ(f/1.8)、1200万画素超広角レンズ(f/2.2)、4800万画素(f/3.5)望遠(4倍ズーム)レンズを搭載していたが、一方S21 Ultraは1億800万画素広角レンズ(f/1.8)、1200万画素超広角レンズ(f/2.2)、1000万画素(f/2.4)望遠(3倍ズーム)レンズ、1000万画素(f/4.9)望遠(10倍ズーム)レンズを搭載している。最大の差別化ポイントはデュアル望遠レンズだ。

画像クレジット:Brian Heater

どれだけズームしたかによって、デバイスが望遠レンズを切り替えてくれる。このデバイスは10倍の望遠を必要とする距離では、多くの競合よりもはるかに良い仕事をしてくれるだろう。しかし、100倍までズームアップできる機能は、理屈の上ではすばらしいものだが、高い倍率では実際の画像は急速に劣化する。ある倍率以降に画像は印象派のスタイルをとり始めるが、これは大抵の場合特に役立つものではない。

もしSamsung(でも誰でも良い)が、そうしたノイズをちゃんとした画像に変換できるようなコードを書くことができたなら、それは真に画期的なことになるだろう。それでもZoom Lock(ズーム・ロック)機能は、ズーム中の手ブレを最小限に抑えるのに役立つ良い追加機能だ。画像を拡大するほど、偶発的な動きが急速に増える傾向があるからだ。Super Steady(スーパー・ステディ)機能も動画撮影用に改良されている。

ポートレートモードが改善された。複雑な形状では問題が発生する傾向があるものの、これはどんなものを使っていてもほぼ必ず遭遇する問題だ。Samsungは、異なるボケレベルから焦点の調整やその他の効果までを含んだ、たくさんのポートレート後編集機能を提供することで、そうした問題に対応しようとしている。カメラソフトの多くがそうであるように、遊べるポイントはたくさんある。

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その他の主要な追加機能としては、8Kビデオの1フレームから高解像度の画像を引き出すことができる、すてきな追加機能8Kスナップがある。正面と背面の撮影を同時に行うVlogger(ブロガー)モードもある。誰かがこれのためにソーシャルな利用法を見つけることは間違いないだろうが、少々ギミックな感じがする。まあ大部分のユーザーが存在を忘れてしまう機能だろう。オプションの追加は一般的には良いことだが、カメラのソフトウェアは、ナビゲートするためのメニューが膨大なものになってしまった。

ほとんどのユーザーは、すばやく写真や動画を撮影することを望んでいるのだと思う。S21の下位機種はその目的にはぴったりだ。そのハードウェアは、最小限の努力ですばらしいショットを撮らせてくれるくらいにはちゃんとしている。一方、サードパーティ製のアプリの力を借りることなく、ひたすら機能を掘り下げて、デバイス上で最高の画像を得ることを本当に追求したい人にはUltraがお勧めだ。このハイエンドデバイスは、手当り次第といってよいほどすべての選択肢を取り込んでいる。

画像クレジット:Brian Heater

S Pen機能の追加は、おそらくUltraが採用したものの中でも、最も注目すべき興味深いものだ。これは同社の2つのフラッグシップの間の境界線を、実質的に曖昧にしていく動きの中でも、最も目立つもののように思える。おそらくこの先Samsungは、次のNoteをさらに差別化するための動きをするか、あるいは単に時間をかけて両ラインを融合させようとするかのどちらかだろう。

もちろん、1つの大きな違いはある。S21にはペンスロットがないのだ。つまりそれが意味するのは、

  1. スタイラスは別売
  2. もしペンをなくしたくないと思っているのなら、S Penホルダーつきのケースを買う必要がある(当然別売だ)

ということだ。

画像クレジット:Brian Heater

たまたまNoteのS Penが手元にあったので使ってみたが、使用感はかなり滑らかだった。私自身はスタイラス派ではないことは、これまでも表明してきたが、Samsungは長年にわたるソフトウェアの改善に良い成果を積み上げてきた。S Penは、何世代にもわたってアップデートされてきたおかげで、驚くほど汎用性の高いツールとなっている。でも正直なところ、もしS Penが重要ならNoteを買うことをお勧めする。

各部品はSamsungのハイエンド機器に期待できるものとなっている。これには、新製品のSnapdragon 888(少なくとも一部の市場では提供)や、Ultraでは12GBまたは16GBのRAMと、128GB、256GBまたは512GBのストレージが提供されることも含まれている。バッテリーは2020年と変わらず5000mAhだ。5Gでリフレッシュレートが高いにもかかわらず、1回の充電で1日半以上の適度な使用を続けることができた。

結局、S21はS20に比べて大きく変化はしてはいない。どちらかといえばより洗練されたといったところだ。しかし、Samsungにとっては大きな変化を意味している。なにしろ今回の製品ライン全体を、これまでよりも200ドル(約2万1000円)安い価格で実現したのだ。S21は799ドル(約8万3000円)、S21+は999ドル(約10万4000円)、S21 Ultraは1199ドル(約12万4000円)からだ。どれも決して安いとはいえないものの、この200ドル(約2万1000円)の違いは、エントリーレベルの機種を買う際の衝撃を和らげるためにせよ、ハイエンド機種を選ぶ際の痛みを取り除くためにせよ、決して小さいものとはいえない。

これは、新型コロナウイルスの流行の中でさらに絶望的に落ち込んだ、ここ数年のスマホ販売の低迷を明らかに反映したものだ。企業がそうした課題をしっかりと受け止め、スマートフォンに1000ドル(約10万4000円)以上の費用を支払うことを気にかけて、単にフラッグシップの「lite(ライト)」バージョンを提供する以上のステップに踏み出す様子を見ることができたのは好ましい。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:SamsungGalaxyレビュー

画像クレジット:Brian Heater

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(翻訳:sako)

サムスン電子の李在鎔副会長に贈収賄事件で実刑判決、再び服役

Samsung Electronics(サムスン電子)の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長は、2017年の朴槿恵元大統領の失脚に関連した贈収賄事件の有罪判決の再審を受け、再び服役する。ソウル高等裁判所は米国時間1月18日月曜日、李氏に30カ月の判決を下した。

李氏は2017年に収賄罪で有罪判決を受け、懲役5年の判決を宣告されたが、控訴審での減刑と執行猶予がついた後に2018年に釈放された。しかし韓国の最高裁判所は2019年8月、控訴審の判決を覆し、甘すぎると判断して再審を命じた。

李副会長は、2020年10月に父親の李健煕(イ・ゴンヒ)氏が死去した後、サムスンの会長に就任すると考えられていた。また2014年に父親が脳梗塞で倒れて以来、李氏は事実上の財閥トップを務めてきた。しかし今回の判決で、サムスンでの後継者としての立場は不透明なものとなった。

李容疑者の容疑には、同容疑者が父親からサムスンの経営権を引き継ぐのに役立つ取引の支持を得るために、朴容疑者に賄賂を渡したことが含まれていた。この違法な贈賄は朴氏の弾劾、逮捕、25年の実刑判決につながった汚職スキャンダルでも、大きなポイントとなった。

また今回の贈収賄事件は李容疑者が関与していた別件で、不正会計と株価操作の疑いがある。事件の審理は2020年10月から始まっていた。

米TechCrunchは現在、同社にコメントを求めている。

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カテゴリー:その他
タグ:Samsung裁判

画像クレジット:Bloomberg / Getty Images

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

サムスン Galaxy Buds Proレビュー、優れたサウンドとノイキャン性能を持つAirPodsの強力なライバル

ワイヤレスイヤフォンで興奮するのは久しぶりかもしれない。メーカー側で展開が乏しかったからではない。実際はその逆だ。家電分野において、ワイヤレスイヤフォン部門は他のカテゴリーに比べてとても早く成熟した。大半の大手ハードウェアメーカーはワイヤレスイヤフォンの開発にしっかりと取り組み、それらの多くはかなり安い。

Samsung(サムスン)がこの部門に参入してしばらく経つ。同社に借りてこれまでに試したいくつかのモデルを気に入っていた。音質は良く、かなり快適で、全体的に万能だ。実際、商品を試して最後に筆者が提起した問題の1つは、SamsungがApple(アップル)のAirPods ProやSony(ソニー)のWF-1000XM3に匹敵するプロダクトを展開していないということだった。

そのラインナップ上の穴が、Galaxy Buds Proによって埋められた。Galaxy Buds Proは、Galaxy Buds LiveやGalaxy Buds+よりも上位となるハイエンドモデルだ。ネーミングの慣行はもう少しなんとかしても良さそうだが、全体においては些細な不満だ。Buds Proの価格は199ドル(約2万600円)で、Buds Liveより30ドル(約3100円)、 Buds+より50ドル(約5200円)高い。さらに重要なことに、Buds Proと最も類似しているAirPods Proと比べても50ドル安い。

AppleのAirPods Proと同様、Galaxy BudsはSamsungのデバイスと連携するよう特別に設計されている。他のAndroidデバイスともペアリングできるが、この場合ソフトウェアインテグレーションの重要な部分を使えない。これは正直なところ、どのスマホメーカーも自前のヘッドフォンを開発するという流れが今後主流になるということのようだ。そしてもちろんSamsungは、そうすることが合理的であるといえるだけの十分なマーケットシェアを持っている。

もしあなたが他のAndroidデバイスでGalaxy Budsを使いたいなら、Galaxy Wearablesアプリをダウンロードすることでペアリングできる。アプリを使わずにマニュアルでもペアリングできるが、その過程でかなりの機能を失うことになる。従来のGalaxy Budsモデルと同様に、ケースにはペアリングのための物理ボタンがない。

数世代のデバイスを展開し、Samsungは確かに基盤を整えた。そして2017年のHarman / AKG買収は明らかに一定の品質のオーディオアクセサリーを開発する能力において重要な役割を果たした。そのすべてがここに集結している。Samsungはデザイン面で確かな選択をした。充電ケースはかなりコンパクトだ。実際、筆者はパッケージを開けたときに少し驚いた。AirPodsケースほどの長さはないが、少し分厚い。いずれにせよ、Powerbeats Proと違って持ち歩くには十分コンパクトだ。

サイズを考えたとき、バッテリーのスペックはかなり印象的だ。Samsungによると、イヤフォン本体で5時間駆動し、ケースを使うと18時間となる。アクティブノイズキャンセリング(ANC)とBixbyをオフにすると、イヤフォンの駆動時間は8時間に、ケースを使った場合は28時間に延びる。筆者の場合、午前中の長い休息時にケースへの収納の心配をすることなくBuds Proをたっぷりと使えたといっておこう。他のワイヤレスイヤフォンではそうはいかない。

Buds Proは11mmのウーファーと6.5mmのツイーターを内蔵する。音楽あるいはポッドキャストを聴くときサウンドは全体的にうまく組み合わされている。もし音にこだわりがあるなら、アプリにあるイコライザーを触るといい。スライダーではなく6つのプリセットが用意されていて、完全自在に調整できるわけではない。しかしアプリでいじり回す必要性を筆者は感じなかった。

ANCもしっかりしている。この機能をオフにするまで、通りの騒音をかき消すのにいかに役立っているか筆者はさほど認識していなかった。オフにするには側面のタッチパネルを長押しするか、アプリで操作する。タッチパネル長押しではANCとトランスペアレントモードの切り替えや途中でのオフモードのスキップがデフォルトでできる。イコライザーのようにANCの程度も調整できる。

もしあなたが真のSamsungファンなら、Seamless Switchも使える。電話がかかってきたときにタブレットとスマホの間で切り替えできるものだ。気が利いたその他のSamsung特有の機能にはGalaxy S21でのビデオ撮影時に、イヤフォンを間に合わせの小型マイクのように使うことができるというものがある。置き忘れたBuds Proを探すのにSmartThingsアプリを使うことも可能だ。

イヤフォンそのもののデザインは、かなり豆に似ているBuds Live以来、流線型になっている。プレッシャーを和らげるために耳と接触するエリアを最小化するようデザインされている、とSamsungは話す。みんなが購入前にあらゆるイヤフォンを試せないのは残念だ。どれくらい自分の耳にフィットするかは、明らかに極めて個人的なものだからだ。

ただ、Buds Proを長い間装着すると、筆者の片耳が痛む傾向にあるのに気づいた。AirPods ProやPixel Budsではなかった問題だ(この点においては Powerbeats Proも素晴らしい)。そして半ば定期的にBuds Proをいじって、その過程でタッチメカニズムを起動しているのに気づいた(これはアプリでデフォルトオフにできる)。

Galaxy Buds Proでの筆者の問題のほとんどはかなり些細なものだ。もしあなたがSamsungユーザーならラインナップに加えるのに値する商品であり、素晴らしいイヤフォンだ。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:SamsungGalaxyGalaxy Budsイヤフォンレビュー

画像クレジット:Brian Heater

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(翻訳:Mizoguchi