AR用ディスプレイのメーカーがサムスンとナイアンティックから追加資金調達

広義のAR市場は大部分が誇張や空騒ぎだが、本質的な部分ではそれは、導光板ディスプレイ(Waveguide Display)がますます薄くなり同時に良質で安価になるという技術開発の動きだ。

導光板のメーカーであるDigiLensは、その高価な部品のコストダウンに励んでいる。同社は最近、Universal Display Corporationのベンチャー部門とSamsung Venturesから、シリーズCで5000万ドル(約55億円)を調達した。また前の発表では、Pokémon GOを作っているNiantic(ナイアンティック)と三菱がこのラウンドで戦略的投資を行っている。同社の調達総額は8500万ドルになった(日本語参考記事)。

カリフォルニア州サニーベールに拠を置く同社は、最近では2017年に2200万ドルを調達し、ほかにFoxconn(フォックスコン)やソニー、パナソニックなども投資している(調達履歴:Crunchbase

導光板ディスプレイはディスプレイのガラスの側面から画像をロードし、その光をエッチングが反射させて見る人の目の前に完全な像を作り出す。AR画像用に別のハードウェアを必要とする方式は使いづらいから、この導光板方式はARにとって理想的だ。その光学系は画像を曲面ディスプレイに反射させるだけだから大変安い。しかしそれを消費者向けの薄くて高解像度の製品に仕立てようとすると、相当な開発努力を要する。

DigiLensはARグラスのほかに、シースルーディスプレイの市場として自動車市場にも目を向けている。

CEOのChris Pickett氏は声明の中で「弊社の製造工程は、消費者向けの価格設定が可能な導光板だけを作っている」と述べている。

競合企業は、大手テクノロジー企業の中にも、そして他のスタートアップにも、決して少なくない。Magic LeapとMicrosoft(マイクロソフト)は、彼らの最新のARヘッドセットのために独自の導光板ディスプレイを設計している。昨年Apple(アップル)は、コロラド州デンバーで同様の技術に取り組んでいるAkonia Holographicsを買収した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Galaxy Foldの販売時期は近日公開

Samsung(サムスン)は数週間、折り畳みスマートフォン「Galaxy Fold」について沈黙していた。少数のレビューユニットにて報告されていた、ディスプレイの問題を調査していたのだ。その修正がどれだけ難しく、また高価なのかは判断が難しいが、当初期待していたような報道とは異なることは確かだ。

しかし、サムスンでCEOを務めるDJ Koh氏は、いよいよそれについて話す準備ができたという。同氏はThe Korea Heraldに対し、「(デバイス内に混入した)物質による故障の調査が終わり、数日内に(ローンチに関する)結論に達する」と伝えている。

Koh氏が言及しているのは、ディスプレイの背面に入り込み、タッチスクリーンに圧力がかかった時にディスプレイを破損させる原因となった、折り畳み機構のギャップのことだ。

噂によれば、サムスンは今週か遅くとも来週前半には、発売時期に関する情報を公開するとされている。Koh氏は「遅れすぎることはない」とつけくわえており、Galaxy Foldが予測よりも早く販売されることを示唆している。

サムスンは遅かれ早かれ製品を発売したいと思っているはずだが、Galaxy Note 7のリコールのことを考えれば、事を急ぐべきではないことを思い出させてくれるはずだ。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

のGalaxy Foldはフォルダブルにとって凶兆か?

Galaxy Foldについて、私はここでたくさん書いた。このデバイスを手元に置いて1週間経った後で、現在進行形のデバイスのサガとは無関係の入り混じった感情が残った。長すぎて読まなかったというタイプのこの記事は、有望だが若干洗練されておらず、手が出せないほど高価という第1世代デバイスについての話だ。

もちろん、我々がどうしてもこのデバイスをおすすめできなかった本当の理由はこのデバイスに伴う問題が大きい。サムスンは初期ユニットの一握りをレビュワーに提供し、そのうちのいくつかがスクリーンに損傷がある状態で返された。同社は当初その問題を軽く扱ったが、最終的には謝罪して把握できたことを発表し、発売日を後ろにずらした(新しい発売日はまだ公表されていない)。

Galaxy Foldは本来なら4月26日に発売されるはずだった。そして4月22日までは、サムスンは予定通り発売するという楽観的なタイムスケジュールでいた。しかしながら実際のところ、タイミングには常に疑問符がつきまとっていた。デバイスは公式には2月のイベントで公開された。1週間後のMWCでデバイスに近づいて見ることができたが、それでもガラスとビロードのロープの向こうに展示されていた。サムスンはまだプロダクトに自信を注入していなかった。

その後、ファーウェイが自前のフォルダブル(未発売)端末でるHUAWEI Mate Xのハンズオン機会を我々に提供した。ハンズオンの時間は限られていて係員がずっと我々の周辺をうろついていたが、それでもデバイスを手にすることができた。

さしあたって、サムスンは厳重封鎖モードだった。我々TechCrunchも含むレビュワーは同社の要請を受けてデバイスを返却した。端末貸し出し1週間というのは計画通りだった。というのもサムスンはその端末を別のレビュワーに貸し出すからだ。しかし相次いだ破損により、貸し出しは当面中止だろう。

特記すべきは、Galaxy Foldのディスプレイは驚くほど壊れやすいとする長い分解レポートを出したiFixitにレポートを取り下げるよう、サムスンが説得したことだ。レポートは、サイトの立場と分解におけるサムスンの役割について説明する長いノートに置き換えられている。

我々はGalaxy Foldのユニットを信頼できるパートナーから提供された。パートナーを通じてサムスンはiFixitに分解レポートを取り下げるようリクエストしてきた。我々には分解レポートを削除する義務や法的根拠はない。しかし我々がデバイスをより修理可能なものにするのに同盟関係にあるこのパートナーを尊重するという観点から、我々は正式にGalaxy Foldを購入できるようになるまで分解レポートを公表しないことに決めた。

もちろん、なぜこのレポートがサムスンをうんざりさせたかを理解するのは簡単で、すでに問題となっている状況にレポートがさらにかなりのダメージを加えていたと想像するのは難しい。我々は他の数十のサイトと同じくこの分解レポートについて記事化した。ディスプレイが十分に補強されておらず、スクリーンの後ろに埃がたまらなければ素晴らしいギアシステムだとするiFixitのレポートにより、個人的にはプロダクトをよく知ることができた。

実際、サムスンの初期発見はiFixitのものとかなり似通っていた。

ディスプレイに関して報じられた問題の検査から明らかになったことは、ヒンジ部分のトップとボトムへのインパクトと関連している可能性があるということだ。デバイスの内部にあるものがディスプレイのパフォーマンスに影響していることも明らかになった。

こうした調査結果から、Gorilla Glassのようなスクリーンをカバーするものがないこのプロダクトが実生活のストレスに耐えることができるのか、多くの人が懐疑的な目を向けることになった、コーニング社はすでにフレキシブルな素材の開発に着手していることを明らかにいしているが、サムスンは待つことにさほど興味がなかったようだ。

過去を振り返ると、テクノロジーをマーケットに持ってくるプロセスは、注意深く楽しみながら前に進め、その後、最終ゾーン前の数ヤードで潜在的に不注意のスプリントを行うようなものだ。サムスンはCES 2011からフレキシブルなディスプレイの技術を展示してきたが、今年に入って行く先に悪運の前兆を認識したのは疑いの余地がない。中国のRoyole(ロヨル)はすでにデバイスを立ち上げ、Galaxy Foldの発表があった翌週に、我々はファーウェイのハンドセットとTCLのリファレンスデザインを目にした。Xiaomi(シャオミ)はほぼ同時期に自社のプロジェクトを見せつけ、リークはMotorola(モトローラ)のような企業との競争を意識していることを強調していた。

サムスンは消費者向けデバイスを最初にマーケットに投入したかった。それは失策だった。しかし我々がこれまで指摘してきたように、サムスンは過去にもっとひどい経験をしている。これは主に2つの理由でGalaxy Note 7の第2幕ではない。

  1. プロダクトは公式に出荷されておらず、これらのデバイスは(かなり公式の)ベータ延長のようなものとして考えることができる。
  2. 何か爆発したわけではなく、Galaxy Foldは航空会社から禁止されていない。

しかし幅広くとらえると、2つの疑問がある。

  1. サムスンにとって何を意味するか
  2. カテゴリーとしてのフォルダブルにとって何を意味するか

私が考えるに、この2つの疑問への答えは同じだ。その答えとは、電話であるということだ。このカテゴリーは、消費者の需要によって生き死にするということで、サムスンの愚かな失策でではない。

ファーウェイは、自分たちがどんなことを成し遂げられるのかを示す絶好の機会を得た。継続している法的トラブルでMate Xを米国に持ってくるのが難しくてもだ。そして最初のGalaxy Foldがいかによく売れるかにかかわらず、サムスンはこの後に続くものを準備中だ。爆発問題が片付いた後、サムスンが巧みな横柄さでいかにGalaxy Noteを展開したか覚えているだろうか。8ポイントバッテリーの試験により、バッテリーの安全性を懸念から機能に変えた。

もちろんこれはサムスン、そしてGalaxy Foldにとって短期的には停滞となるだろう。サムスンが苦心して当初の問題を解決したと宣言し、発売日を正式に発表しても、消費者は賢くも用心深くなるだろう。今回のケースに応用できるGalaxy Noteの失敗から大きく学んだことがあるとしたら、それは企業が「すべてクリア」と宣言するのにかなり心を砕くことになるだろう、ということだ。Galaxy Note 7は2回リコールしたことを覚えておくべきだ。

しかしGalaxy Note 7のように、こうした初期の不運はフォルダブルの未来、またはサムスンの決算にほとんど影響を与えないだろう。

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(翻訳:Mizoguchi)

のGalaxy Foldはフォルダブルにとって凶兆か?

Galaxy Foldについて、私はここでたくさん書いた。このデバイスを手元に置いて1週間経った後で、現在進行形のデバイスのサガとは無関係の入り混じった感情が残った。長すぎて読まなかったというタイプのこの記事は、有望だが若干洗練されておらず、手が出せないほど高価という第1世代デバイスについての話だ。

もちろん、我々がどうしてもこのデバイスをおすすめできなかった本当の理由はこのデバイスに伴う問題が大きい。サムスンは初期ユニットの一握りをレビュワーに提供し、そのうちのいくつかがスクリーンに損傷がある状態で返された。同社は当初その問題を軽く扱ったが、最終的には謝罪して把握できたことを発表し、発売日を後ろにずらした(新しい発売日はまだ公表されていない)。

Galaxy Foldは本来なら4月26日に発売されるはずだった。そして4月22日までは、サムスンは予定通り発売するという楽観的なタイムスケジュールでいた。しかしながら実際のところ、タイミングには常に疑問符がつきまとっていた。デバイスは公式には2月のイベントで公開された。1週間後のMWCでデバイスに近づいて見ることができたが、それでもガラスとビロードのロープの向こうに展示されていた。サムスンはまだプロダクトに自信を注入していなかった。

その後、ファーウェイが自前のフォルダブル(未発売)端末でるHUAWEI Mate Xのハンズオン機会を我々に提供した。ハンズオンの時間は限られていて係員がずっと我々の周辺をうろついていたが、それでもデバイスを手にすることができた。

さしあたって、サムスンは厳重封鎖モードだった。我々TechCrunchも含むレビュワーは同社の要請を受けてデバイスを返却した。端末貸し出し1週間というのは計画通りだった。というのもサムスンはその端末を別のレビュワーに貸し出すからだ。しかし相次いだ破損により、貸し出しは当面中止だろう。

特記すべきは、Galaxy Foldのディスプレイは驚くほど壊れやすいとする長い分解レポートを出したiFixitにレポートを取り下げるよう、サムスンが説得したことだ。レポートは、サイトの立場と分解におけるサムスンの役割について説明する長いノートに置き換えられている。

我々はGalaxy Foldのユニットを信頼できるパートナーから提供された。パートナーを通じてサムスンはiFixitに分解レポートを取り下げるようリクエストしてきた。我々には分解レポートを削除する義務や法的根拠はない。しかし我々がデバイスをより修理可能なものにするのに同盟関係にあるこのパートナーを尊重するという観点から、我々は正式にGalaxy Foldを購入できるようになるまで分解レポートを公表しないことに決めた。

もちろん、なぜこのレポートがサムスンをうんざりさせたかを理解するのは簡単で、すでに問題となっている状況にレポートがさらにかなりのダメージを加えていたと想像するのは難しい。我々は他の数十のサイトと同じくこの分解レポートについて記事化した。ディスプレイが十分に補強されておらず、スクリーンの後ろに埃がたまらなければ素晴らしいギアシステムだとするiFixitのレポートにより、個人的にはプロダクトをよく知ることができた。

実際、サムスンの初期発見はiFixitのものとかなり似通っていた。

ディスプレイに関して報じられた問題の検査から明らかになったことは、ヒンジ部分のトップとボトムへのインパクトと関連している可能性があるということだ。デバイスの内部にあるものがディスプレイのパフォーマンスに影響していることも明らかになった。

こうした調査結果から、Gorilla Glassのようなスクリーンをカバーするものがないこのプロダクトが実生活のストレスに耐えることができるのか、多くの人が懐疑的な目を向けることになった、コーニング社はすでにフレキシブルな素材の開発に着手していることを明らかにいしているが、サムスンは待つことにさほど興味がなかったようだ。

過去を振り返ると、テクノロジーをマーケットに持ってくるプロセスは、注意深く楽しみながら前に進め、その後、最終ゾーン前の数ヤードで潜在的に不注意のスプリントを行うようなものだ。サムスンはCES 2011からフレキシブルなディスプレイの技術を展示してきたが、今年に入って行く先に悪運の前兆を認識したのは疑いの余地がない。中国のRoyole(ロヨル)はすでにデバイスを立ち上げ、Galaxy Foldの発表があった翌週に、我々はファーウェイのハンドセットとTCLのリファレンスデザインを目にした。Xiaomi(シャオミ)はほぼ同時期に自社のプロジェクトを見せつけ、リークはMotorola(モトローラ)のような企業との競争を意識していることを強調していた。

サムスンは消費者向けデバイスを最初にマーケットに投入したかった。それは失策だった。しかし我々がこれまで指摘してきたように、サムスンは過去にもっとひどい経験をしている。これは主に2つの理由でGalaxy Note 7の第2幕ではない。

  1. プロダクトは公式に出荷されておらず、これらのデバイスは(かなり公式の)ベータ延長のようなものとして考えることができる。
  2. 何か爆発したわけではなく、Galaxy Foldは航空会社から禁止されていない。

しかし幅広くとらえると、2つの疑問がある。

  1. サムスンにとって何を意味するか
  2. カテゴリーとしてのフォルダブルにとって何を意味するか

私が考えるに、この2つの疑問への答えは同じだ。その答えとは、電話であるということだ。このカテゴリーは、消費者の需要によって生き死にするということで、サムスンの愚かな失策でではない。

ファーウェイは、自分たちがどんなことを成し遂げられるのかを示す絶好の機会を得た。継続している法的トラブルでMate Xを米国に持ってくるのが難しくてもだ。そして最初のGalaxy Foldがいかによく売れるかにかかわらず、サムスンはこの後に続くものを準備中だ。爆発問題が片付いた後、サムスンが巧みな横柄さでいかにGalaxy Noteを展開したか覚えているだろうか。8ポイントバッテリーの試験により、バッテリーの安全性を懸念から機能に変えた。

もちろんこれはサムスン、そしてGalaxy Foldにとって短期的には停滞となるだろう。サムスンが苦心して当初の問題を解決したと宣言し、発売日を正式に発表しても、消費者は賢くも用心深くなるだろう。今回のケースに応用できるGalaxy Noteの失敗から大きく学んだことがあるとしたら、それは企業が「すべてクリア」と宣言するのにかなり心を砕くことになるだろう、ということだ。Galaxy Note 7は2回リコールしたことを覚えておくべきだ。

しかしGalaxy Note 7のように、こうした初期の不運はフォルダブルの未来、またはサムスンの決算にほとんど影響を与えないだろう。

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(翻訳:Mizoguchi)

Galaxy Foldの画面は驚くほど脆い、分解レポートが公開される

サムスンが初期調査に乗り出す中、iFixitは折り畳みスマートフォン「Galaxy Fold」の詳細な分解レポートを公開した。その内容は第1世代デバイスの野心を褒め称えつつも、いくつかの明らかな欠陥を指摘している。

iFixitによるおなじみの19ステップの徹底的な分解レポートで注目したいのは、「驚くほど脆い」と評されたディスプレイの構造だ。iFixitが同サイトにて「驚くほど」とまで表現することは、めったにない。

サムスンが発売日の延期と共に発表した声明では、「初期調査では、上下のヒンジの露出部分からの衝撃が、ディスプレイに問題を生じさせた可能性がある」としていた。その脆い構造が、レポートでは実際に確認された形となった。

また、サムスンの他のデバイスにも付属しているので、多くのレビューアーが間違えて剥がした画面の保護レイヤーについても、iFixitは報告している。「確認されたすべてのケースにおいて、この保護レイヤーを剥がすことはディスプレイの損傷につながる。ディスプレイは保護レイヤーなしでも動作するが、密接に接着されており、ディスプレイが壊れるほどの力をかけない限り取り除くことはできないほど画面は脆かった」

一方で、iFixitはヒンジの構造には感心していたが、蝶番部分の大きな隙間は異物の混入を招き、ヒンジやディスプレイの間に挟まる可能性があると指摘している。これはサムスンによる「なんらかの物質がデバイス内部に入り込み、ディスプレイのパフォーマンスに影響を与えた可能性がある」という説明とも一致している。

そして分解レポートは、このような問題がごく少数のレビュー用端末に限らない可能性にも触れている。サムスンが上記の問題を解決することを願うばかりだ。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

折り畳みスマホGalaxy Foldの出荷は延期、初期ロットの不良を確認

Galaxy Foldはディスプレイの不具合により正式出荷が延期されるという今朝の報道をSamsung(サムスン)は先ほど確認した。TechCrunchに届いた同社の声明によれば、4月26日の今週金曜日に予定されていた出荷はキャンセルされるという。

今回の声明でも新たな出荷予定日などの詳細は不明だ。同社でも事態の解明に務めている最中で、いつ出荷が開始できるかわからないというのが正直なところなのだろう。初期サンプルのリリースと同時に折り畳み画面に問題が起きたという複数のレビューが報じられていた。不具合は一部のユニットに限られており、例えば私が現在使っているFoldは正常に作動している。しかしもともと数が少なかった初期ロットで数例の故障が報告されるというのは重大な懸念を招くものだ。

サムスンは声明で「新た出荷時期は数週間のうちに発表される」と述べている。声明のトーンがやや防御的なのは同社の置かれた状況を考えればやむを得ない。ともあれ同社は「一部ユニットに欠陥があった」ことは認め、次のように述べている。

報じられた不具合に関する当社の調査でこれまで判明したところでは、ディスプレイの不具合は折り畳みヒンジの上下の露出部分に関連している可能性が認められた。また一例ではデバイス内に入り込んだ物質がディスプレイのパフォーマンスに影響していた。

スマートフォンの未来を示すはずの折り畳み方式のデバイスが出だしでつまずくのはサムスンだけでなく業界全体にとって痛い。しかし同社はこれまでも広報上の惨事をなんとかくぐり抜けてきた。Galaxy Note 7のバッテリー発火事故は収益にほとんど悪影響を及ぼさなかった。これは当時、同社の半導体部品事業が堅調だったためだ。

今回は一般への出荷開始前に不具合を発見できたのは不幸中の幸いだろう。今のところ発見された欠陥がどれほどの範囲に影響を与えるものなのかは不明だ。正式出荷以前のプレプロダクションモデルに品質上の問題が頻繁に発見されることもよく知られている。しかし、声明の字句は慎重ながら、Galaxy Foldの画面問題は、当初同社が主張していたような「誤ってプロテクターレイヤーを剥がせばディスプレイは正常に作動しなくなる」というだけではなかったことを認めている。

TechCrunchでは今年始めの発表以来、サムスンがGalaxy Foldを予定どおりのスケジュールで出荷できるかどうか懸念を抱いていた。同社はCES 2011以降、折り畳みディスプレイのテクノロジーをことあるごとに紹介していた。しかし今年のMWCカンファレンスでのFoldの発表に実機が登場しなかったことことで、4月26日というアグレッシブな出荷予定が守れるのかどうかウォッチャーの間に懸念を生じさせていた。

サムスンの声明の重要な部分は以下のとおり。

報じられた不具合に関する当社の調査でこれまで判明したところでは、ディスプレイの不具合は折り畳みヒンジの上下の露出部分に関連している可能性が認められた。また一例ではデバイス内に入り込んだ物質がディスプレイのパフォーマンスに影響していた。

当社ではディスプレイの保護機能をさらに強化する措置を取ることとした。またユーザーが誤ってプロテクターレイヤーを取り去り作動に重大な影響を与えることがないよう、折り畳みディスプレイの使用およびメンテナンス方法についての周知方法を改善する。【略】

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

不具合報道から6日目だが私のGalaxy Foldは異常なし

iPhoneの電話番号からSMSする必要があってGalaxy FoldからiPhone XSに戻ってみると、画面がおそろしく狭く感じられた。Foldに対する苦情のニュースが浮上してから「このデバイスをサムスンに返品するつもりはあるのか?」と何度か尋ねられたが、答えたは「ノー、まったく考えていない」だ。スマートフォンのスクリーンが大型化するのは必然の流れだし、折りたためる画面は重要な一歩だと思う。

もちろんこのトレンドがメインストリームになるのは1、2世代先のことだろう。最初のプロダクトだけにFoldは大きすぎ、かさばりすぎる感じがする(この点はメディアでもすでに何度も指摘されている)。今日空港を通ったが航空会社やセキュリティーのスタッフ(職業がら毎日大量のスマートフォンを見ている)は私のGalaxy Foldを目にしてとても感心していた。

今朝はバスルームのシンクにFoldを45度の角度で立てかけ、歯を磨きながらニュースを見たがこれは具合がよかった。飛行機に乗る予定だったのだから、ついでに映画を数本ダウンロードしておけばよかったと後で気づいた。デルタ航空のシートバックのモニタよりFoldの画面のほうがはるかにきれいだ。

外側画面には指紋がつきやすく、開いて使うと内側画面はむやみに埃を集める。特にスクリーンプロテクターの端に埃がつきやすい。スクリーンプロテクターは普通のスマートフォンのスクリーン保護フィルムのように見えるが、フォルディングスクリーンの重要な一部となるレイヤーでこれを剥がせば正常に作動しなくなる。

記事トップの写真はアスレチックス対マリナーズの試合だ(中央の黒い線は影)。もちろん畳んだ状態でもフロントカメラで写真を撮れるが、こだとモニターが小さすぎる。人前でFoldを広げてリアカメラを使うとiPadで写真を撮るような居心地の悪さを感じる。しかし慣れてしまえばとても快適だ。

というわけで今のところ私のFoldは快調に作動している一方、ジャーナリストとしては報道された不具合についてのサムスンの公式見解の発表を待っているところだ。中国でのリリースは延期されたものの、 米国でのリリース予定は4月26日で変更はない。.

引き続きレポートする。

【訳者注】Heater記者によるSamsung Foldの詳しい紹介記事はこちら

原文へ

(翻訳:滑川海彦@Facebook

Galaxy Foldに関する評論家の苦情にサムスンが強気の応答

Samsung(サムスン)が、新製品の折り畳み式 スマートフォンに関する声明を発表した。ソーシャルメディア上やさまざまなコラムに載ったテクノロジー系評論家たちの最初の写真は、ピカピカの新しいおもちゃを手にして楽しそうだったが、やがてそれらが、そのスマートフォンの画面の問題をめぐる同じ評論家たちからの苦情に置き換えられたからだ。

どうやら、何人かの評論家たちは自分たちのスマートフォンのスクリーンを誤って壊してしまったか、数日間使っただけで画面がおかしくなったらしい。同社にとって、それは良い眺めではない

関連記事: サムスンの折り畳みスマホGalaxy Foldの実物にようやく触った

しかし本誌のBrian Heaterもサムスンのそのスマートフォンに触ってみて、2日間の使用でかすり傷ひとつ経験しなかった。

彼はこう書いている:

この種のことは生産開始前のモデルではよく起きるのだが、こうした報告には一考の価値がある。つい数週間前われわれは同製品がまだ表舞台にでる準備が整っていないのではないかと心配していた。

少なくとも、この問題がどこまで広がっているかを確認するために、2000ドルを投じる前に2~3週間待つ正当な理由にはなる。

それはそれとして、私は自分のGalaxy Foldでなんの技術的問題も経験していない。今のところ問題なし。しかし、そろそろ素晴らしい機能の新鮮味も薄れ、問題が露見してくるころかもしれない。

サムスンの返事はたいへん強気で、苦情の投稿者はそれを正しく使っていないと非難しているようでもある。米国では4月26日という発売予定は変えていない。

テクノロジー評論家としてとても尊敬されているRecode誌のWalt Mossberg氏は、サムスンからの返事を「全然弱い」と評した。声明の全文はこうだ。

「初期のGalaxy Foldの一定数のサンプルがレビューのためにメディアに提供された。われわれは提供されたサンプルのメインディスプレイに関するいくつかの報告を受け取った。われわれはその実機を徹底的に調べて、問題の原因を判定したい。

「これとは別に数名の評論家が、ディスプレイの最上部層を取り去ったら画面に損傷が生じたと報告している。Galaxy Foldのメインディスプレイは最上部に保護層があり、それはディスプレイの構造の一部であって、画面を意図せざる擦過傷から護ることが目的だ。その保護層を取り去ったり、メインディスプレイに接着剤をつけたりすると損傷が生ずることもありえる。我々は、この情報が顧客に確実に届くようにするつもりである」。 

[原文へ]

(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

折り畳みスマホSamsung Galaxy Fold使用レポート(2日目)

Galaxy Foldに関して複数のレビュアーが指摘している技術的問題について、前回言及していなかったことがあったならそれは私の怠慢である。この種のことは生産開始前のモデルではよく起きるのだが、こうした報告には一考の価値がある。つい数週間前われわれは同製品がまだ表舞台にでる準備が整っていないのではないかと心配していた。

少なくとも、この問題がどこまで広がっているかを確認するために、2000ドルを投じる前に2~3週間待つ正当な理由にはなる。

それはそれとして、私は自分のGalaxy Foldでなんの技術的問題も経験していない。今のところ問題なし。しかし、そろそろ素晴らしい機能の新鮮味も薄れ、問題が露見してくるころかもしれない。

明日の大きなロボットイベントを控えて、TechCrunchの多くの同僚がこのデバイスを触りたがった。レビューの評価はまちまちで、閉じたときの厚みと折り目についての指摘が多かった。少なくとも後者は、照明の具合に大きく依存する。このイベントのステージ裏は頭上の強い照明によって、端末が天井を向けられていると折り目が目立つ傾向があった。

一方私はトレーニングジムでエリプティカルマシンを使いながらビデオを見るのにこのスマホを使った。手前に傾けられた状態では折り目は目立たなかった。これは同製品の理想的な利用場面でもある。

その他気づいた点:

  • サムスンが言う「1日持つ」というバッテリー寿命は額面通りだった。通常の利用(5時間の飛行時間を除く)で24時間を少し越えることができた。
  • スクリーンには保護処理が施されているのだが、それがサムスンが出荷時に貼っている保護シートとよく似ている。剥がしてはいけない。画面を損傷してしまう。
  • うっかり(誓って本当だ)テーブルから落としてしまった。傷つくことはなかった。
  • 指紋がとてもたくさん。
  • グリーンの表面は光の具合によってはゴールドにみえる。ブルーにしておくべきだった。
  • われわれはGoogle Hangoutに使用した。ほぼ完璧だった。角度をつけて自立させることができる。
  • ワンタッチで閉じられる点はやはり気に入っている。

1日目のメモ

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

折り畳みスマホSamsung Galaxy Fold使用レポート(1日目)

正確には第1.5日。昨日は病気のためにほとんど寝たきりで、熱にうなされた折り畳みディスプレイの夢を見ていた。しかし、今日私はまもなく空港に到着する。

重要なのは、昨日この端末と1時間ほど過ごしたあと、今私がGalaxy Foldを手に持っていることだ。本誌主催のロボティクスイベントのためのカリフォルニア出張で、私はこの折り畳み端末を常用する。フルレビューは後日書く予定なので、ここでは折り畳み端末を持つ生活に慣れる間の意識の流れを書いていきたい。

  • 周囲の反応はほとんどが困惑だった。端末を開いてデルタ航空アプリを使い始めると、空港職員がこう聞いた。「それはスマホですか?」。当然の疑問だ。
  • 私がそうだと答えると、同じ職員が「ノキアですか?」と聞いた。違います。ノキアではありません。
  • セキュリティーチェックで搭乗券をスキャンしようとしたところ、そのスキャナーには大きすぎることに気づいた。無理な角度にしなくてはならなかったが、なんとかスキャンできた。
  • 3時間使ったあとのバッテリーは87%。Spotifyのほかは標準的な使い方だった。
  • アプリの継続性は良好で、小さな画面で使っていたアプリは端末を開いた後も続けて使える。ただし、アップデートされていないアプリは超イライラする。たとえば、Twitterはボックスが表示されてリスタートするか尋ねてくる。
  • サイズは本当に気に入っている。折り畳むとパンツのポケットにフィットし、7.3インチ画面は大きいが大きすぎない。
  • あらゆる表面が指紋を呼んでいる。
  • 折り目は気づくけれども目障りではない。ただし、光の当たり方によっては相当目立つ。
  • Galaxy FoldにはイヤホンのGalaxy Budsがついてくる。これが素晴らしい。ステキなAirPodsライバルは携帯電話に2000ドル近く払おうという人にぴったりのプレゼントだ。
  • Samsungは同機の折り畳み機構を、本の開け閉めと比べている。面白いことに、私は45度の角度で半開きにして使うことが予想以上に多かった。
  • すぐに閉じられる点はやはり気に入っている。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

折り畳みスマホ「Galaxy Fold」の予約受付は4月12日から、お値段約22万円

Samsung(サムスン)の1980ドル(約22万円)の折り畳みスマートフォン「Galaxy Fold」を心待ちにしている、新しいモノ好きには朗報だ。Samsungの公式サイトにて、同端末の仮予約が米国時間4月12日から開始される。

昨日、SamsungはGalaxy Foldの有機ELディスプレイの量産を開始したことを発表した。また同社は、ディスプレイの折り曲げテストの様子も動画で公開している。

今年はじめにサンフランシスコにて公開されたGalaxy Foldは、ステージ上で明かされた以上の情報はあまり伝わっていない。MWCでも同スマートフォンは公開されたが、ガラスの後ろに展示されたGalaxy Foldは、Huawei(ファーウェイ)の折り畳みスマートフォンよりも、詳細は明かされていないのだ。

これだけ高価なプロダクトの販売にしてはあまり類をみない事態だが、これもアーリーアダプターの試練といえるかもしれない。一方、5G通信に対応した「Galaxy S10 5G」はSamsungのサイトにて来月販売される予定だ。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

サムスンの第1四半期の収益はひどいことになりそうだ

再び注目だ。サムスンが第1四半期のガイダンスを発表した。どうも思わしくないようだ。

サムスンは第1四半期の売上高を51〜53兆ウォン(約5兆〜5兆2000億円)と予測しており、これは1年前と比べて約15%の減少となる。同社は2018年第1四半期に約1兆5000億円の記録的な営業利益を上げた。しかし今回は前年同期比で営業利益が60%減少すると予測している。ブルームバーグによると、同社にとってこの4年間で最悪の不振になるだろうとみられる。

記録的な年に続くのはもちろん簡単なことではないが、2019年第1四半期の営業利益の予測は6兆1000億〜6兆3000億ウォン(約6000億〜6200億円)で、これは前四半期から43%の大幅な減少となる。サムスンの株主にとっては心配が募るだろう。

同社のガイダンスでは予測の詳細には触れていないが、昨年、コンシューマー向け携帯電話ビジネスとメモリチップ市場での成功から得た記録的な利益からは大幅にダウンしている。好調が続かない兆候はたくさんあった。

サムスン自身が、2018年第1四半期のめざましい成果をあまり高く評価せず、今後に向けてさまざまな警告を発していた。私の同僚のBrian Heaterはそのときのサムスンの発表で、同社のディスプレパネル事業に関する懸念とスマートフォン業界全体の成長の鈍化に起因して、「成長の鈍化」という言葉が7回も現れたことを指摘していた

アナリストの分析にあるように、人々はさまざまな理由から携帯電話を買わなくなっている。このことが、アップルが最もハイエンドのモデルで10万円を超えるようなマルチデバイスのアプローチを採っていることの説明のひとつだ。成長が鈍化すれば最も忠誠心の高い顧客からより多くの売上を獲得する必要があり、従って全体的な平均販売価格を上げる必要がある。

サムスンはミドルレンジの市場で、シャオミ、Oppo(オッポ)、ファーウェイといった中国企業と長い間厳しい勝負をしてきたが、ハイエンドのアプローチにシフトするのかどうかは興味深い。

今月後半の第1四半期の決算発表が注目される。

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(翻訳:Kaori Koyama)

Galaxy Foldの画面折り曲げテスト動画が公開

Samsung(サムスン)の折りたたみスマートフォン「Galaxy Fold」はまだ謎が多い。2月のアンパックイベントにて公開された同端末は、MWCではガラスの向こう側に鎮座していた。

そしてSamsungが本日公開した動画では、Galaxy Foldをストレステストにかけている様子が確認できる。

Samsungによれば、Galaxy Foldのディスプレイは20万回の開閉動作に耐えられるとしている。これはおよそ、5年間で1日に100回折りたたんだ回数に相当する。

動画では、Samsungなどのメーカーがどのようにして耐久回数を決定しているのかが見て取れる。同社によれば、この機械を使えば約1週間で20万回の折り曲げ試験が実施できるそうだ。なんにせよ、製品をこの手に取る日が楽しみである。

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(文/塚本直樹 Twitter

Galaxy S10カメラアプリに技術導入、スマホにAI/MLを持ち込むPolarr

ベイエリアの写真加工スタートアップであるPolarrは米国時間3月14日の朝、シリーズAで1150万ドル(約13億円)を調達したことを発表した。この投資ラウンドをリードしたのはThreshold Venturesで、Pear VenturesとCota Capitalが参加し、同社によるとこれで調達総額は1350万ドルになった。

現在同社のアプリは、iOSやAndroidの写真アプリとしてよく知られている。機械学習とAIを利用して高度な写真編集ができるのが特徴だ。同社によると、現在の月間アクティブユーザー数はおよそ400万とのこと。

今回得られた資金は主に、研究開発とエンジニアリング、およびパートナーシップに充当される。パートナーシップは目下、Polarrにとってビッグビジネスになり始めている。というか同社は、この資金調達の発表の機会に乗じて、同社の技術がサムスンのGalaxy S10が搭載するネイティブのカメラアプリに利用されていることを誇示している。ほかにもこれまで同社は、QualcommやOppoなどのハードウェア大手とチームを組んだ経験がある。

資金調達を発表する声明の中で、同社のCEO Borui Wang氏はこう述べている。「ディープラーニングの計算がクラウドからエッジデバイスへシフトすると、高度でクリエイティブなAI技術をモバイルデバイスに持ち込む機会が増える。今回の資金調達ラウンドは、誰もが美しい創造ができるように、その気と能力を人びとに与えるわれわれのアプローチが、明確な支持を得たことの証だ」。

スマートフォンのメーカーはハードウェアのほかに、その画像技術でも製品の差別化を図ろうとしているから、Polarrの技術がますます重要になりつつある。サムスン、アップル、グーグルなどの企業の最新世代のハンドセットで注目すべき傾向は、AIとMLの最新技術に大きく依存して、頭ひとつ先頭に立とうとしていることだ。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

サムスンのGalaxy S10が米国で販売開始

Galaxy S10の予約注文は、誰に聞いても好評だったようだ。実際、本体に無料でバンドルされるGalaxy Budsは予定数量を終了した。S9の売上が低調と伝えられた後だけに、サムスンにとっては良いニュースだ。

レビューを待っていた人、あるいは店頭で買いたい人のために、米国では現地時間3月8日からGalaxy S10の店頭発売が始まった。サムスンは現在も特典をいくつか提供している。最大の特典は、Spotify Premium6カ月間無料で「正規購入」として利用できることだ。これは同社がGalaxy S10に音楽アプリをバンドルすると発表したことによる。

重いソフトへの回帰?それともアップルと戦うための戦略的パートナーシップ?まあ、どちらでもいいだろう。

特典の対象となるかどうかは地域や通信キャリアによって異なる。自分が特典を受けられるかどうかを知りたければ、こんな細則がどっさりある

このPremiumおよびサムスンの6カ月間トライアルのオファーは期間限定でのみ利用でき、当該の日付が公表される前に引き換える必要がある。 SpotifyはこのPremiumおよびサムスンの6カ月間トライアルのオファーをいつでも理由の如何を問わず変更または早期に終了する権利を有する。その期間の後、Spotifyはこのオファーを受けようとするいかなる試みも引き換える義務を負わないものとする。

S10、S10+、S10eに加え、サムスンの新しいウェアラブルデバイスのGalaxy Watch ActiveとGalaxy Budsも、サムスンのWebサイトと店頭で販売を開始した。

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(翻訳:Kaori Koyama)

サムスンがついに魅力的なBluetoothイヤフォンを出してきた

(訳注:この記事は米国での状況に関するもの。3月4日現在、日本ではS10の発売の詳細はまだ発表されていない)

そう、この記事はちょっと遅すぎたようだ。サムスンはGalaxyの新モデル、S10を予約注文すると新しいBluetoothワイヤレスイヤフォンの「Galaxy Buds」が無料で付いてくるキャンペーンを実施していたが、Galaxy Budsの予定数量はもう終了してしまった。このイヤフォンは129ドルで、特にGalaxyデバイスを持っている人におすすめだ。

S10をレビューしている多くの記者がここ1週間ほどGalaxy Budsを試用している。私もその1人だ。サンフランシスコからバルセロナ、そしてニューヨークに戻る間、このイヤフォンは私の耳に心地よくフィットし、私は片時も離さずに使い込んできた。

サムスンがワイヤレスイヤフォンを出すのはこれが初めてではない。しかしこの製品によって、サムスンはアップルの計画書より何ページも先へ進んだと言えるだろう。

サムスンは製品に機能を詰め込みすぎる傾向にある。しかしGalaxy Budsは、「シンプルに動く」というアプローチのAirPodsから大いに影響を受けている。「シンプルに動く」というアプローチは一般に携帯の魅力となるが、イヤフォンとして最もよいのは存在感がなくなることだ。その面で、Galaxy Budsには魅力がある。

Galaxy Budsのケースを開けた瞬間に、AirPodsとの類似性が明らかになる。ケースを開けるとGalaxyデバイスの画面にダイアログが開くのだ。AirPodsと同様にどのBluetoothデバイスと組み合わせても使えるが、自社製品と組み合わせると最高の使い勝手になる。これぞエコシステム。Galaxy以外のAndroidデバイスでGalaxy Budsをちゃんと使うなら、サムスンの「SmartThings」、または「Galaxy Wearable」アプリをダウンロードする必要がある。

充電ケース自体はAirPodsのケースより少し大きくて丸みを帯びているが、ジーンズのポケットに入れて持ち運ぶには問題ない。個人的にはアップルの滑らかなデンタルフロスのようなデザインよりも、この丸っこい形のほうが好きだ。

Galaxy BudsのケースがAirPodsのケースより明らかに優れている点が2つある。

  1. 外側に充電ライトがある
  2. ワイヤレスで充電できる

アップルがAirPods 2でワイヤレス充電に取り組んでいるのは間違いない(そういえばAirPowerってありましたよね?)。ワイヤレス充電に関してサムスンはAppleにパンチをお見舞いした。しかも、S10の背面にケースを置くだけで充電できるWireless PowerShareを実現している。これで、持ち歩くケーブルが1本少なくて済む。

バッテリー切れの心配もしたくない。Galaxy Budsは左右それぞれ58mAh、ケースは252mAhなので、Buds自体で6時間、ケースから充電すればさらに7時間使えることになる。丸1日、バッテリー切れになることはなかった。

Galaxy Budsの着け心地は良く、シリコンチップで耳の大きさにさらにフィットする。適度に密着して、周囲の音を取り込みつつパッシブノイズキャンセル効果もある。耳にぴったり収まって、ジムで使ってもずれることはなかった。サムスン傘下のAKGが調整したサウンドはソリッドだ。Galaxy Budsは私がこれまで聞いてきた中で最高のワイヤレスイヤフォンではないが、歩き回ったりコーヒーショップで過ごしたりするには申し分ない。

まとめると、Galaxy Budsはちょっとしたうれしい驚きだし、Galaxyのエコシステムに追加されたことには大きな意味がある。Galaxy Budsがあればヘッドフォンジャックはもう要らないとサムスンを説得する材料になるかもしれない。そうはならないだろうが。

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(翻訳:Kaori Koyama)

MWC 2019に見るモバイル技術の多様化でスマホ以外にもハイライト

長年、話だけが先行した5Gが、やっとMWC 2019に到着した、かのようだ、あくまでも。バルセロナは、今年後半に発売される数種の5Gハンドセットの打ち上げ台になった。と、これもあくまでもぼくの個人的感想だけど。

もうひとつ、話題が先行していたスマートフォンの技術、フォルダブルディスプレイも、ついに日の目を見た。数社がフォールダブル機を発表し、中にはハンドセットとして価格が決まってるものもあったが、コンセプトだけというところも多かった。そしてその多くは、ガラスケースの中に鎮座していた。

そのほかの注目すべきトレンドは、カメラ、AR/VR、そしてありとあらゆるセキュリティだ。以下に、この世界最大のモバイルショーの傑作と駄作の両方をご紹介しよう。そして今年はその両方が、これから先の変化に賭けていたのだ。

5Gの成熟

MWCの話題としては長年主役級だったが、今年は実物の5Gハンドセットがついに登場した

Huawei Mate X
LG V50 ThinQ 5G
Samsung Galaxy Fold
Samsung Galaxy S10
Xiaomi Mi Mix 3
ZTE Axon 10 Pro 5G

昨年、5G列車に最初に飛び乗ると約束していたOnePlusはハンドセットを発表しなかったが、プロトタイプをデモし、クアルコム(Qualcomm)や英国のEEと共催する5Gアプリのコンテストを発表した。

未来は折りたたまれていたか

折りたたまれていたのは、顧客のお財布だろう。最初のフォルダブルが、平均2000ドル弱という価格で登場した。それはまるでスマートフォンを2台買うようなお値段だが、確かにスマートフォンが2つあると考えてもよい。でも実際に2000ドルの価値があるのか? それはまた、別の問題だ

Huawei Mate X
Samsung Galaxy Fold

TCLはプロトタイプを出品して、来年中にはもっとスペース効率の良い製品を出す、と約束した。オッポ(Oppo)も、まだまだプロトタイプの段階だ

AR/VR/MR

世界最大のスマートフォンショーの最大のヒットは、スマートフォンではなかった。マイクロソフト(Microsoft)はこのイベントを利用して、同社HoloLensの第2世代機をローンチした。それは、ビジネスにしっかりフォーカスしたヘッドセットだ。

Microsoft HoloLens 2
Microsoft Azure Kinect
Vive Focus Plus
Qualcomm XR chips

セキュリティ

同社の5G機器をめぐってセキュリティの脅威が喧伝されているHuaweiには、言いたいことが山のようにあった。その点では欧州委員会(EC)のデジタルコミッショナーも同じだ。一方、Androidは今後ますます、パスワード不要のログインを目指すようだ。

その他

Energizer18000mAhスマートフォン
Lightはスマートフォンのカメラから自動運転車に事業拡張
HTCのブロックチェーンフォーンを法定通貨で買える
Sprint5月に4都市で5Gサービス開始
Facebookがインターネットインフラプロジェクトを拡張
microSD Expressフォーマットは超高速な転送と長いバッテリー寿命を約束
スマートフォン全体がウェアラブルになるNubia

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Samsung Galaxy Foldの動きがよくわかるビデオ


TechCrunchのビデオチームはGalaxy Foldの機能と動作をさらに詳しく紹介するビデオを作成した。Samsungのモバイル製品戦略担当のSuzanne De Silvaにインタビューして製品のコンセプトを聞いた。

De SlivaによればFoldはユーザーのニーズの多様化に応えるものだという。De Silvaは「たとえば畳んだ状態でメールをチェックし、興味を抱いたメールの情報をさらに詳しく調べたいと思ったとしよう。Foldを開いてタブレット状態にしてアプリを起動しマップをチェックすることができる。現在のユーザーは一つの機能だけを求めていない。2つの機能を1つのデバイスにまとめ、タブレット状態では3つのアプリを同時に利用できるようにしたのもその現れだ」と述べた。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Samsungがイベントで発表したGalaxy S10/Foldの発表総まとめ

Galaxy Fold画像:Samsung

昨日は終日Samsungの新製品発表イベントの話題でもちきりだった。特に折りたためるGalaxy Foldは注目を集めた。ヘッドフォンやスマートウォッチといったプロダクトも発表されている。イベントで発表された全プロダクトを下にまとめたので参考にしていただきたい。

Samsungが折りたためるGalaxy Foldを発表、機能も価格も超プレミアム

去年のデベロッパー・カンファレンスでプロトタイがちら見せされたときは文字通り暗闇の中に浮かんでいたが、いよいよ本物の製品として量産開始されることになった。

Samsungの新しいGalaxy S10は4モデル

Samsungのフラグシップモデルは誕生から10周年となった。「ユーザーの多様化したニーズに対応した」ということだが、たくさんのモデルが一挙に登場した。

Samsungのお手頃フラグシップ、Galaxy S10eは750ドルから

5Gサポート予定のモデルを別にすれば、これがいちばんおもしろい製品だったかもしれない。

Samsung S10に5Gモデル

実のところ世界中どこの市場でも5G導入ははるか先の話。しかしSamsungはいくら高くても先物買いせずにいられないアーリーアダプター層がかなりいるとみて賭けに出たようだ。こういう層を先につかんでおけば後々有利になると踏んだのだろう。

SamsungのGalaxy S10にInstagramモードがビルトイン

Instagramと提携したことにより、デバイスのカメラ・アプリ内からInstagramにストーリーズを投稿できるようになった。

Samsung Galaxy S10は、ほかのスマホをワイヤレス充電できる

SamsungはS10に大容量のバッテリーを搭載したことを利用し、他のデバイスにワイヤレス充電できる機能を付加した。Qi規格準拠。

Samsung S10のカメラに超広角レンズ、AI機能もさらに進歩

当然ながらカメラ機能の強化にも力を入れてきた。もはやスマートフォンのカメラは1台ですむ時代ではなくなった。

今日発表されたGalaxy S10、4モデルのスペックを比較する

Fold以外のモデルのスペックを横並びで比較できる。

Samsung、内蔵ストレージに1TBのオプション

ストレージは128GB、512GB、 1TBから選べる。

Samsungの今度のスマートウォッチは血圧計つき、ストレスチェックも改良

スマートウォッチもアップデートされた。業界トレンドに遅れず、Samsungもヘルステッックに力を入れてきた。

Samsungから新しいイアフォン、Galaxy Buds

ワイヤレス化もトレンドだ。Samsungによればこの小さなスマートウォッチヘッドフォンは通話なら5時間、音楽を聴くなら6時間も連続作動するという。

Samsungのスマートスピーカー、Galaxy HomeはBixby搭載で4月までに登場

Samsungはスマートホームのハブにすることを狙ってBixbyサービスを搭載してきた。

Samsung、Galaxy携帯の販売台数20億台を突破

たしかに大変な数だ。

もっと詳しいことを知りたい場合は、イベントの中継録画を見ることができる。

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滑川海彦@Facebook Google+

Samsungの今度のスマートウォッチは血圧計つき、ストレスチェックも改良

おいおい、こんなにたくさん持ちきれないよ。Samsungは今日のUnpackedイベントで山のように多くの新製品を披露した。5つのスマートフォン(内ひとつはフォールダブル)、イヤーバッド、フィットネストラッカー、そして同社の最新のスマートウォッチGalaxy Watch Activeだ。

ウォッチ戦線の最大のニュースは、同社が他社に倣って健康志向になったことだ。しかもこのデバイスには血圧計がある。その詳細は未発表だが、この機能はUCSF(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)との共同設計だ、と言っている。そのアプリは、3月15日からダウンロードできる。

ストッレスチェックが改良された。深呼吸と一連のコースにより、“あなたのストレスレベルを常時チェックする”という。フィットネストラッカーは、あなたの運動(ワークアウト)を自動的に検出する。走っている、自転車に載ってる、ローイング(ボートを漕ぐ)をしてる、エリプティカル・マシンをやってる、などなど。

同社のそのほかの最新製品に倣って、上図のように最小限の要素しかないデザインだ。シンプルな、円形のケースがあるだけだ。当然ながらこれは、同じく新製品のS10からワイヤレスで充電できる

このウォッチの1.1インチのディスプレイはGorilla Glass 3で保護されている。Samsungのそのほかのウォッチと同じくTizenを搭載、RAMは4GB、バッテリーは239mAhだ。

3月8日に200ドルで発売される。今日以降、予約で買った人には、無料で充電器が提供される。色は、シルバー、ブラック、ローズゴールド、グリーンの4色だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa