動画プロフィールアプリ「Lifestage」はFacebookが放つティーン専用アプリ

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「もしも2004年当時のFacebookを2016年に持ってこられたなら?もしもプロフィールの内容がすべて動画で表示されたら?」と問うのは19歳にしてFacebookのプロダクトマネージャーを務める神童、Michael Saymanだ。

そしてその答えこそが8月19日にFacebookがローンチした独立型のiOSアプリ「Lifestage」(ライフステージ)だ。このアプリは21歳以下のユーザー向けで、幸せな顔、悲しい顔、好きなもの、嫌いなもの、親友、ダンスのスタイルなどを質問してくる。プロフィールの質問はテキストで入力する代わりに、動画で撮影する。Lifestageはアップロードされたビデオクリップを動画プロフィールの形にし、他のユーザーに公開する。

Lifestageのダウンロードは技術的にはだれでも可能だが、22歳以上のユーザーは自分のプロフィールしか表示できない。なぜならこのアプリはあくまでも高校生が自分のクラスメイトについてもっと良く知るために作られたからだ。迷惑行為などがあった場合には、画面をすばやくスワイプするだけでブロックや報告もできる仕様になっている。

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サインアップ時にFacebookアカウントは不要で、在籍する高校を選択すると同じ学校のほか、近隣の学校へ通う他のユーザーたちの動画プロフィールが表示される。人気の秘密は、 Lifestageには同じ学校に通うユーザーが20人集まらないと他の人のプロフィールを表示しない仕組みになっている。こうすることで友達にも参加するように口コミが拡がる。これらはすべて、Facebookが最初にローンチし、学校から学校へと広まっていった過程を模倣している。たしかに周りでだれも使っていないソーシャルアプリほどつまらないものはない。

Appストアのシンデレラ

Saymanは、一流大卒で30歳前後の典型的なプロダクトマージャーではない。彼はペルーとボリビア出身の両親のもと、マイアミで育った。13歳のとき、Googleで探したチュートリアルを見ながらプログラミングを独学した。最初に作ったプロダクトは「Club Penguin(クラブペンギン)」というゲームの攻略法を紹介するアプリで、これで月に何千ドルも稼いだ。この収入のおかげで自分たちの家が差し押さえになった後にも、不景気の中で家族をやしなうことができたという。彼の人生遍歴については、Carmel DeAmicが書いたSaymanとのインタビュー記事で詳しく触れられている。

 

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Michael Sayman(Facebookプロダクトマネージャー/Lifestageの生みの親)

Saymanの一大チャンスは、妹が友達と写真を送信しあって、その写真が表す言葉を電話越しに当てっこしている様子をまた聞きした時に降ってきた。これにインスピレーションを得て作ったのが「4Snaps」という写真ジェスチャーゲームのアプリだった。マーケターであるInstafluenceとのレベニューシェア提携のおかげで、4Snapsは単語ゲームチャートで第一位になり、数百万ユーザーを擁する人気アプリになった。

その頃までには、4SnapsはParse(Facebookが所有するモバイル向けバックエンドホスティングサービス)の無料利用枠を超える勢いになっていた。そこでSaymanは4Snapsの運営を続けられるよう、巨額のディスカウント交渉を持ちかけた。しかしマーク・ザッカーバーグは代わりにSaymanをFacebookに遊びに来るよう招いたうえで、同社のF8カンファレンスでの特別なプレゼンテーションを作ってくれるよう頼み、最終的にインターンにならないかともちかけた。

Saymanはこの2年を、ソーシャルネットワークについて学び尽くし、Lifestageのアイディアを思いついた。彼は「実世界で自分の周りにいるような人々の層が共感できるような、少なくとも自分の友人たちが使いたくなるようなアプリを作りたかった」と話す。そして今回、エンジニア3名と契約デザイナー1名で作り上げた新たなプロダクトがいよいよ提供開始を迎えることになった。

一人ひとりの人生にスポットライトを

Lifestageの構築にあたっては「Facebookの歩みを2004年時点まで遡りました。その当時、自分は小学2年生でしたけどね」と、Saymanが語ってくれた(若者よ、ありがとう。おかげで筆者は自分がすっかり老けたことを実感できたよ)。その当時はFacebookを立ち上げると、ニュースフィードではなく、ユーザー自身のプロフィールが表示された。Lifestageはそれと同様の動作をする。プロフィールに関連する質問がずらりと並び、動画で回答できるようになっているのだ。質問は答えれば答えるほど、次々に新しい入力項目が解除される仕組みになっている。

フィードには最近プロフィールをアップデートした同じ学校のユーザーが表示される。ユーザーをタップすると、当人によるプロフィール項目への答えを見ることができる。あるいはスワイプすれば別のセクションにスキップもできる。ちょっとしたゲーミフィケーションも盛り込まれていて、プロフィール内容を追加すればするほど上位にランクインするようになっている。その他にも最近アップデートのあったユーザーにはサングラスをかけたスマイリーの顔文字が、しばらくプロフィールの更新がないユーザーにはしかめっ面や、ひどいとウンチの絵文字が表示されるようにもなっている。

Lifestage Feed

Lifestageには、他のユーザーと直接コンタクトする手段は備わっていない。その理由についてSaymanは「私自身も友人と連絡を取る際、すでに世の中に出ているさまざまなメッセージングアプリを使っています。それで満足しているので、なぜさらに新しいものを作らなければならないのか、邪魔なだけじゃないのかと思ったんです」と説明する。なのでLifestageでは、ユーザーは名前の下に表示される「Reach Me」ボックスにSnapchatやInstagramのハンドル名を貼ったり、その他の連絡先情報を入力できるようになっている。

Facebookはティーン層がSnapchatへ流れていってしまうのではないかと懸念しているが、Lifestageならばそれを食い止めることができるかも知れない。SaymanにSnapchatについて尋ねたところ「非常にすばらしい競争相手だと思う。彼らは優れたプロダクトを作ったし、たとえば動画の領域をいかに進化させていったか等、学ぶべきことがいっぱいある」と答えた。とはいうものの、彼のアカウントはSnapchatよりもInstagram Storiesの方が投稿が多くなっていると話した。

Lifestageとしての心配は、これまでFacebookが独立型アプリでは成功例がなく、すでにPoke、Slingshot、 Paper、Notifyなどのアプリが提供終了になっていることだろう。Facebookとしては明らかに、LifestageでSnapchatを駆逐しようなどとは思っていないようで、Lifestageのプロモーションの一環として、Reach Meの文言にも「Snapchat me(スナチャはこっち)」とあるからだ。考えてみれば、FacebookがLifestageをローンチしたのもブログが一番読まれない金曜午後の時間帯だった。つまるところ、そもそも成功の兆しが薄そうな雰囲気を自ら漂わせているような気がしなくもない。

ただ、LifestageはFacebookにプロフィール機能を動画化で改善する方法について学びをもたらすかもしれない。マーク・ザッカーバーグも「動画をすべてのFacebookアプリとサービスの中核に据えたい」と話していた。FacebookはF8でプロフィール写真の動画化機能をローンチしたが、そちらの人気もまだまだのようだ。

Lifestageのアプローチは革新的だ。たとえば、お気に入りのペットは自分の飼い犬、音楽ならレディオヘッド、付き合っている相手はこの人、のように自分について書くのは簡単だ。しかし動画ならば「ありふれた文字の羅列」を超えた情報発信ができる。つまり、自分だけの「ストーリー」を語れるような、真にユニークな自己紹介が可能になるのだ。このアイディアを活用することで、Lifestageの対象ユーザーの年齢とほとんど同じ創業年数になったFacebookも、刷新を図ることができるかも知れない。

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(翻訳:Ayako Teranishi)

Snapchatがモバイル検索アプリVurbを1億1000万ドルで買収予定

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Snapchatによるモバイル検索アプリを制作するVurbの買収により、Snapchatで友人と出かける予定を立てたり、1日のニュースダイジェストを得たりすることができるようになるかもしれない。TechCrunchでは週末に買収の噂を聞きつけ、現時点でThe Informationは、SnapchatがVurbを1億1000万ドルで最終的に合意する見込みであると報じている(75%を株式で、25%を現金で支払う予定という)。Snapchatはそれに加え、VurbのファウンダーでCEOのBobby Loを引き留めるために7500万ドルの残留手当を提供するという話だ。

Googleはモバイルのために制作されたものでないにも関わらず、人々の検索における行動パターンを変えることは残念ながら難しかったようだ。Vurbはマスを惹きつけることに苦戦し、売却に至った。Snapchatはこの案件に関してコメントを控えると私に伝えた。Loは、法的な制限のため何も話すことはできないと言った。買収案件に関わる制限なのだろう。

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VurbはTechCrunchが開催したDisrupt NY 2014のStartup Battlefieldで、永遠と続く検索結果の代わりに閲覧画面を軸とするモバイル検索アプリを発表して優勝した。Vurbでは見たい映画やその映画を上演している映画館を探し、さらにその近くで食事できる場所も見つけることができる。いくつかの候補はまとめて友人とシェアすることができる。Vurbはモバイルで友人と協力して予定を立てられるようにした。一般的な検索エンジンはそういった個別の情報の関連性まで認識していない。

Vurbのカードベースのインタフェースは、パートナーであるYelpやRotten Tomatoesから情報を引っ張っていて、さらにUberやGoogle Mapsとも連携している。Vurbは後に、予定を立てるために開発した新たなメッセージ機能にサードパーティーの機能を付け加えることで、 全てができるWeChat風アプリになることを目指した。先週には、パーソナライズしたレコメンド機能も追加していた。

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Vurbの機能はこの動画を見てほしい。

SnapchatでVurbが具体的にどのような役割を果たすのかはまだ明らかにされていないが、Snapchatでユーザーが友人と予定を立てるのに便利な機能を開発することはありうる話だろう。VurbはSnapchatの既存の機能に、住所を地図へのリンクに自動変換する機能などを加えることができる。ユーザーが映画、レストラン、場所についてチャットをしているなら、Snapchatはそれに関する情報を提供したり、そこで会う予定を立てるために役立つ機能を追加することも可能だろう。

また、Vurbは最近、モバイルユーザー向けに毎日のニュースダイジェストを届ける機能を開発していたが、これもSnapchatとどうにか統合することができるかもしれない。例えば、Discoverチャネルで企業が発信するコンテンツの横に現代人が好む端的な形で今世界で起きていることを伝える画面があったらどうだろうか。

最近の市場意識の修正により、資金調達が難しく、資金がショートしやすくなっている。Vurbにとってもそれは例外ではなかったようだ。このトレンドについては昨日記事にしている。単に蒸発したり、ゴーストタウンでアイディアを検証したりするより、Snapchatに売却することでVurbは実際に人々が使うアプリの中でモバイルの未来を育てることができるかもしれない。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

MicrosoftがLinkedInを262億ドルで買収、エンタープライズ向けソーシャルメディアに参入

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エンタープライズ、そしてソーシャル・ネットワーク業界における巨額のM&Aの発表があった。MicrosoftLinkedInを買収すると発表したのだ。LinkedInは社会人のソーシャルネットワークで4億3300万ユーザーを抱える。買収額は260億ドル、1株辺り196ドルで現金で買い取る。この取引は両社の取締役会ですでに承認済みだ。

1株辺り196ドルという提案価格は、金曜日の引け後の価格 $131.08から随分と上乗せされている。(もちろん今日の株式市場開始前の取引ではLinkedInの株価は64%近く上昇し、Microsoftが支払う予定の株価に近くなった。一方、Microsoftの株価は株式市場開始前の取引で4%下がり、49.66ドルだ)。

LinkedInはブランドとプロダクトと維持し、Micorosoftのプロダクティビティとビジンスプロセス部門の一部となる。LinkedInのCEOであるJeff WeinerはSatya Nadellaに報告を上げることになる。

この買収案件は双方にとって影響が大きい。

Microsoftにとっては、同社のエンタープライズ向けサービスをさらに展開するための戦略に欠けていた部分を補うことができる。現在、Microsoftはほぼソフトウェアにしか注力していない(縮小している携帯端末ビジネスでは少しハードウェアも扱ってはいる)。

LinkedInの買収で、Microsoftはソーシャル・ネットワークとプロ向けコンテンツにおいて広いリーチを得ることになる。Microsoftは2012年にYammerを12億ドルで買収し、法人向けソーシャル・ネットワーキング分野への進出の意図を見せていた。LinkedInの雇用主と雇用者に特化した広範なソーシャル・ネットワークを得ることで、Microsoftは自社プロダクトを届ける潜在的な販売チャネルを得る。すでにMicrosoftを利用している企業に対しては、コラボレーションやコミュニケーションを補完する役割を担うだろう。

他にもこの買収案件においてLinkedInのビジネスが魅力的な要素がある。例えば、LinkedInはLynda.comを買収している。Lynda.comは、LinkedInがユーザーにオンライン学習ツールを提供する取り組みを進めるために買収していた。職業開発に関して一番先に思い浮かぶ場所という立ち位置を確立するためだ。MicrosoftにとってはLyndaを活用し、ソフトウェアプロダクトの販売を促進したり、それらの使い方の学習の手助けを提供したりできるだろう。

「LinkedInのチームは、世界のプロをつなげることを軸に素晴らしいビジネスを作り上げました」とNadellaは声明で伝える。「私たちは共に地球上の全ての人と組織の力になりながら、LinkedIn、Microsoft Office 365、Dynamicsの成長を加速さることができます」。

(ちょっと注記すると、この買収を受け、Microsoftが少し前に行ったコスト削減のためのレイオフと売却を別の角度から見ることもできるだろう)。

LinkedInにとって、彼らのソーシャルグラフ上でさらにソフトウェアを積み上げ、どんどんLinkedInとの差を詰める競合企業とどのように競うかという問題に終止符が打たれる。しばらくの間、LinkedInは競合する方向で事業を展開するように見えたが、直近のユーザーと収益の成長に関する課題、そして株価の継続的な下落を受け、LinkedInは守りの姿勢に入っていた。

「私たちが仕事の機会とのつながりを変えたように、Microsoftとの関係、そして彼らのクラウドとLinkedInのネットワークが合わさることで、私たちは世界の働き方を変えるチャンスを手に入れます」とWeinerは声明に綴る。「過去13年間、私たちはプロ同士をつなげ、彼らの生産性を高め、成功を後押しするという独自の立場を築きました。そして今後、会社の物語における新たな章でこのチームを率いることを楽しみにしています」。

これは、崩落しかけている会社を別の会社が拾い上げたという話ではない。LinkedInの株価は過去12ヶ月の最高値、1株258ドルから下落したものの、上場しているテクノロジー企業でも高いパフォーマンスを示している方だ。

一方のMicrosoftは、ソーシャルネットワーキングの分野で大成功を収めたことはない。Facebookの上場前に賢く投資したり、以前私たちが報じたようにSlackに関心を持ち、80億ドルで買収を試みようとしたりはした。だが、LinkedInのソーシャルネットワークがあれば、この分野でしっかりと足場を固めることができるだろう。

LinkedInは200以上の国で利用でき、月間アクティブユーザーは1億500万人だ。全体の登録ユーザーは4億3300万人だ。60%のトラフィックはモバイルで発生し、強力なSEOのおかげで、四半期におけるPV数はなんと450億あるという。また最大級の求人数を持ち、現在700万のアクティブな求人掲載がある。LinkedInのビジネスの一部分は確かに停滞している。特にMAUの成長率(昨年からたった9%しか伸びていない)だが、求人に関しては成長ビジネスだ。昨年から101%成長している。

LinkedInの現在の中核事業は求人広告で、それほどではないにしろユーザーのプレミアム・サブスクリプションのビジネスもある。採用ビジネス(名称は「Talent Solutions」)は2015年の全体収益の30億ドルの内の20億ドルを占めた。

そして、上記の写真を見て分かるように、共同ファウンダーで現会長であるReid Hoffmanが取引に関与している。

「今日はLinkedInにとって再創業の日です。私たちのメンバーとカスタマーにとって素晴らしい可能性が開かれます。両社の組む新たなビジネスをサポートしていくことを光栄に思います」とHoffmanは声明で伝える。「この取引、そして役員会がそれに同意するという決断を支持します。私はそれに従い、彼らの推薦と合わせて投票します」。

同社は、8時45分PTから、カンファレンスコールを開始する。下記は彼らが提示するプレゼン資料だ。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

社内SNSのTalknoteを中学・高等学校が導入、SNS利用のトラブル防止を評価

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「『いい会社』をつくる」がコンセプトの社内SNS「Talknote」。ビジネスでの利用が中心のこのサービスが「『いい学校』をつくる」ための試みを開始した。

Talknoteをテスト導入するのは、東京都・武蔵野市の聖徳学園中学・高等学校だ。ICT教育を積極的に推進している同校は、2015年12月よりTalknoteのテスト導入を開始。一定の成果が得られたことから本格導入に乗り出すことをあきらかにした。これまでも教育現場での導入実績はあったが、全面導入は初の事例となる。

教育現場へTalknote導入するのは、「ICT教育の推進」といった目的に限らない。今回の事例に関して言えば、「SNSを利用したいじめや犯罪などのトラブルを未然に防ぎたいという学校側の意図もあった」とトークノートの関係者は語る。そして、そのための機能こそがTalknoteの強みであり、「Slack」や「ChatWork」といった競合他社のツールとの違いであると、トークノート代表の小池温男氏はTechCrunch Japanの取材に対して語った。

「Talknoteは、社員満足度を高めることを最大の目的としている。たとえば、気持よく仕事ができているか、体調を崩していないかなど、『具合が悪い社員』を出さないような努力を企業はすべきだと考えている。そのための仕組みがTalknoteにはある。具体的には、『毎朝9:00にログインしているのに今朝は10:00にログインした』『普段は頻繁に投稿するのに今週は投稿数が極端に減った』といった社員のアクションの変化を、Talknoteは管理者にアラートで教えてくれる」(小池氏)

こういった「アクションの変化」を見逃すことなく、具合が悪い社員を出さない仕組みが、今回の学校側の「SNSを利用したいじめや犯罪などのトラブルを未然に防ぎたい」というニーズと合致した形だ。

Talknoteの導入企業数は右肩上がりで成長している。2015年12月時点では2万1515社。導入企業の業界・規模は飲食から通信・情報サービス、不動産、広告・Webマーケティング、小売、Web・映像制作、人材、コンサルティング、セールスプロモーション、製造業、学習塾、通販など幅広い。企業ごとのアカウント数は数人~1000人以上と幅広い。

「Talknote」導入企業数の推移

「Talknote」導入企業数の推移

Talknoteに限らず、コミュニケーションツールは利用人数が多いほどその恩恵を受けやすい。「塚田農場」や「四十八漁場」などの飲食店を運営するエー・ピーカンパニーでは、1000名を超える全社員がTalknoteを活用している。課題のひとつに、「食材(魚種)が多過ぎて特徴が覚えきれない」ことがあった。しかし、現地の漁師から店舗スタッフまですべての人で情報を共有する「産地共有ノート」というグループを作成。商品知識向上の目的を達成したという。

また、2016年3月にはいわゆる「スタンプ機能」を追加した。

「リリースした3月以降、Talknote上のメッセージ総数は増加傾向にある。今までの新規機能利用率と比べても、初動活性化が早かった印象だ。また、オリジナルスタンプを作りたいというニーズも増えており、実際に導入も進んでいる」(Talknote広報)

同社では、今後も必要に応じてTalknoteに機能を追加していくという。最後に、中・長期的な目標を小池氏に語ってもらった。

「将来的には、あらゆる企業・団体でTalknoteが導入されているというのが理想。社内SNSを含め、コミュニケーションツールはひとつの勝者に収れんしていくというのが一般的な見方だが、それは間違い。B2C向けコミュニケーションツールに目を向ければそれは明らかだ。Facebookを使う人もいればLINEやSkypeを使う人もいる。目的が異なれば使うべきツールも違ってくる。事実、弊社のクライアントの中にもツールを併用している企業がある」(小池氏)

SlackやChatWorkといったB2B向けコミュニケーションツールとのすみ分けを図りながら共存していくというTalknoteの戦略が、小池氏の言葉から浮かび上がってくる。

Facebookでコミュニティー自身が災害時の安否確認機能を起動できるように

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Facebookは安否確認機能(Safety Check)を安定的で簡単に展開できるようにする。これからFacebookのプラットフォーム上で安否確認機能をもう少し頻繁に見かけるようになるかもしれない。これまで安否確認機能を展開するのにはエンジニアがコードを書く必要があった。今は、Facebookの専用チームの従業員なら簡単にアクティベートできるシンプルなフォームが用意されている。安否確認を起動できる人数が世界で2人から十数人になったということだ。

安否確認機能はFacebookが提供しているツールで、災害時などに他のユーザーに自分の安否を素早く知らせることができる。パリでのテロ攻撃時に初めてFacebookは地震や津波といった天災ではなく、人災において安否確認機能を起動した。しかし、Facebookはベイルートが爆撃を受けた時に安否確認機能を起動しなかったことで、批判を浴びた。それを受け、FacebookのCEOであるMark Zuckerbergは、この先より多くの人災でも安否確認機能を利用できるように取り組みを始めた。

Facebookは、この機能を80の言語で瞬時にローンチできるようにし、また災害の影響を受ける被災者へのグループ提案機能を追加した。このグループは、泊まれる場所や食料や水といった物資を得られる場所用に作成できる。

次の数週間でFacebookは「どのような場合や状況で起動したいかといったコミュニティーの声を聞いて開発を進める」とFacebookのソフトウェアエンジニアで安否確認機能を製作したPeter Cottleは言う。Facebookのメンローパーク本社で行われた説明で私にそう話した。

Facebookはこの検証では、安否確認機能を特定の災害について投稿している人数が一定数を超え、Facebookのサードパーティーの情報源からのアラートがあった場合に起動するようになるという。つまり、一定数の人数がその災害のことを投稿し、サードパーティーの情報源でも災害が確認できた場合、Facebookはユーザーに自分の安否を他のユーザーに通知したいかどうかを聞く。そのユーザーは友人にも安否確認の依頼を送付できる。

「これは素晴らしい取り組みです。コミュニティー自身が起動しているだけでなく、機能をプロモートし、広めています」とFacebookのソーシャル・グッドチームのプロダクト責任者Katherine Wooは説明する。「彼らが安否確認機能が有用な時、友人の安否を確認すべき時を判断をします。Facebookから通知を送信する形ではなくなります」。

最終的な目標は、災害時にユーザー自身が自分や友人にとって安否確認機能が有用かどうかを示すようになることだ。検証期間中、Facebookは必要な災害で使用され、そうでない時には使用されていないことを確認するという。今年に入ってFacebookはトップダウン形式で安否確認機能を17回起動させた。これまでに合計28回Facebookは安否確認機能を起動しているという。

「これは起動率という意味では結構増えています。しかし、それはコミュニティーのフィードバックに基づいたものです。この機能でどれだけ安心できたか、災害時にいかに役立ったかという声をたくさんいただきました」とCottleは言う。「私たちのチームも似ています。これは投資して、多くをかけるべきものだと思っています。今では私のフルタイムの仕事になりました。とてもわくわくすることです」。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

Googleは使わない、SEO対策しているから——Instagram有名人のGENKINGが語った10代の「リアル」

GENKINGさん

GENKINGさん

3月3〜4日に福岡で開催中の招待制イベント「B Dash Camp 2016 Spring in Fukuoka」。初日午後には「次のビジネスを仕掛けるなら、Instagramに乗れ!」と題したセッションが行われた。Instagramで話題の芸能人GENKINGさんのほかフェイスブックジャパン代表取締役の長谷川普氏、セプテーニ・ホールディングス代表取締役社長の佐藤光紀氏が登壇。Supershipデジタルエージェンシー事業部事業部長の菅原健一氏がモデレートをする中、Instagramを積極的に利用する10代20代の実態、そしてInstagramを利用したマーケティングの現状が語られた。

TechCrunchの読者はGENKINGさんをご存じだろうか?今やInstagramでフォロワー84万人を誇るマルチクリエーター・タレント・モデルだ。同氏がInstagramを始めたのは約2年前。その頃はフォロワーは友だちだけだったという。インスタグラムを積極的に活用するきっかけとなったのは、美容室で髪の毛のカラーリングをした際の写真をアップしたこと。初めて知らないユーザーから「どこの美容院で染めたのか」なんて質問が来たのだという。そこから友人以外とのコミュニケーションが生まれ始めた。「この写真はどこのレストラン?」「この写真はどこの洋服?」見知らぬユーザーとそんなコミュニケーションを繰り返すウチにフォロワーがだんだん増えていった。

IT系にどっぷりの人間ならまだしも、SNSで見知らぬ人とコミュニケーションを取ることに抵抗はなかったのだろうか?「初めて使ったSNSはmixi。mixiでコミュニティ機能を使っていたから全く抵抗なかった」(GENKINGさん)。次第にどんな写真だとフォロワーやいいねが増えるかを意識するようになった。

「これはもしかしたらInstagramが仕事になるかも知れない」——そう考えるようになってからはInstagramに写真をアップするためにレストランに行く、ブランドの新作を買う、高級ホテルに泊まるといったアクションを起こしていく。その投稿は各種ブランドなどにも認知されていき、ラグジュアリーなパーティーに呼ばれるようになった。Instagramを始めて約半年。フォロワーが1万人ほどになったとき、韓国のファッションブランドからファッションショーに来て、ギャランティーを払うのでInstagramにアップしてくれないかという招待を受けた。ビジネスとしてInstagramを利用できることを確信したという。

こんなことを書くとインスタグラマーのシンデレラストーリーみたいだが、GENKINGさんはInstagramの利用について戦略的だし、10〜20代の利用動向についても詳しい。またファッションECサイトのアルバイトをしていたということで、ネットの仕組みだってちゃんと理解している。ここからはそのあたりの話をお伝えしたい。

1枚の写真のアップに「800枚撮る」

まずInstagram向けの撮影、そしていかに影響力の投稿ができるかについて。当然だがInstagramに求められるのは写真のクオリティ。GENKINGさんは1枚の写真をアップロードする際、ベストショットが撮れるまで何度も何度も写真を撮り直すという。「ひどいときには800枚くらい。1枚の写真だけれども、それが10枚、100枚と『その人』になっていく。なので写真の品質は徹底している。(後から品質がダメだと思うと)上げても落としたりする」(GENKINGさん)。撮影にはiPhoneを使うが、2台持ち歩いている。1台で撮影し、もう1台はライティングに使うのだという。

また海外戦略もしっかりしている。「今は海外でお仕事がしたい、受け入れられたいので、テキストをたまに英語にしてみたりしている」とのことだが、以前は韓国語での投稿に注力する時期なども作っていたのだそうだ(それが前述の韓国からのオファーに繋がった。「韓国や米国、1カ月くらいの間当てたいところ(ユーザー層)に当てていく」。国によって好みの写真も変わる。米国ならパキッとした原色が受け入れられる、韓国ならエフェクトが掛かっている方が受け入れられるといった具合だ。

大人がやっているInstagramは「ダサい」

Facebookの長谷川氏、セプテーニの佐藤氏はそれぞれプラットフォームの提供者、Instagram向け広告を手がける代理店として、ビジネス視点でInstagramというプラットフォームを見ている。佐藤氏からはInstagramに広告が入っていることについてどう思うかという質問が飛ぶ。

「リアルな話を言っていいですか? Instagramに合っているブランドさんと合っていないブランドさんががあると思っていて。あとは…写真がダサい」(GENKINGさん)

800枚撮影して、最高の1枚をアップロードするなんていう同士は、1枚1枚の写真に重要さがあると語る。だが今のInstagram広告はイケてないのだという。「せっかくお金を払っているのに、あれじゃ(クリックせずに)飛ばしてしまう。その1枚をクリックする写真に変えていかないといけない」これは単純なクリエイティブ品質だけではなく、ターゲットの話もあるそうだ。

「Instagramをやっているのは10〜20代。『大人っぽい』ものはクリックしないと思うんです。どの会社でも若い子がいて、そういう子の方が『リアル』を知っている。そういう子にSNSのマーケティングを任せないと『わー、大人がやってるんだな』と思ってしまう」

GoogleはSEO対策されていて「リアルじゃない」

では今10代20代のInstagramユーザーは、このプラットフォームを何に使っているのか?

「僕の友だちは雑誌を買わなくなっている。雑誌は作られていてリアルじゃないんですよ。Instagramは好きなモデルの私服を見られたり、すごくリアル。それ(モデルなどのアカウント)を見ることで、『このブランドの新作の鞄がかわいい』と発見できたり、レストランだって新しい情報がケータイで見れる。好きな子をフォローすると、好きな子の情報が全部入る。若い子、間違いなく10代はかわいい子や格好いい子を探して、Instagramで欲しい洋服を探している」(GENKINGさん)

長谷川氏も「旅行で行き先を見るだけでなく、旅の準備だってInstagramを見て決めるということがある」と語るが、GENKINGさんもそれに同意する。

面白いのは検索ツールとしてのInstagramの使い方だ。「例えばパンケーキ屋のハッシュタグで、その店で何が食べられているのか分かる。ディズニーランドに行きたいとなったとき、混み具合も分かる」。佐藤氏はそもそもこういった検索がTwitterで行われていたと指摘するが、GENKINGさんはInstagramで検索するのだという。

「Googleで検索すると文字が出てくるし、(検索結果は)SEO対策されている。あとはスポンサー(広告)とかが上がってきて…ネットってリアルじゃない。Instagramは検索することで言葉より画像が表示される」。もちろんInstagramにだって広告は入っているわけだが、これは確かに言い得て妙な話だ。

GENKINGさんは「昔の若い子の楽しみって買い物からおけ、今はセルフィーなんですよ。SNSに写真をアップするのがライフスタイルの1つになっている」と続ける。だから、ビジュアルで個人ユーザーがリアルに使っているモノが分かるのだと。「一昔前ならGoogleで検索して化粧品のランキングを見ていたが、いまは見ません。結果にウソが多いのも若い子は知っている。自分が使っている化粧品が良くなくても評価いいと『ウソだな』と思う。Instagramは個人がやっているからウソがない」——もちろんInstagramにだって広告は入っている訳だけど、SEOの件も含めて、すごく核心をついた話に聞こえる。

今後のトレンドは写真から動画に

長谷川氏はFacebookの戦略として、テキストから写真、動画、そしてAR/VRの領域で人と人のコミュニケーションを提供してきた。Instagramでも今は写真だけでなく動画もアップできるが、今後メディアフォーマットのトレンドはどうなるのかとGENKINGさんに尋ねる。

「今はSnapchatも流行ってきていて、来年には全部動く(動画になる)とも思うんすよ。今ってネットで洋服を買うとき、正面や後ろしか見えないけれどど、動画なら他の角度も見えます。メイクにしても、写真だと「コテがどちらに曲がっているかも分からない」。メイクだってごはんの作り方だって、どんどん写真から動画になっていくと語る。「僕はInstagramでも動画をどんどん上げていくと思う」

ソーシャルメディアでより多くのエンゲージメントを獲得する、7つの心理学的な法則。

先日、Facebookの投稿に関する分析記事を紹介させていただきましたが、今回もソーシャルネタになります。前回に引き続き、QUICK SPROUTのニール・パテル氏の記事になりますが、心理学の観点からエンゲージメントを獲得する方法を解説しています。全部で7つの心理学的な法則と、それらをソーシャルメディアマーケティングに活かすための実践的な方法を紹介しています。読むだけでも面白いと思える内容ですが、ぜひご自身でも試していただきたいと思います。– SEO Japan

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*記事内のリンク先は全て英語となっています。

私が今まで出会ったマーケターの中で優秀だと感じたマーケターは、皆、多少なりとも心理学への関心があった。

人々の考え方に興味を持つことは重要だ。なぜなら、あなたがマーケティングを行っている対象を、ユーザーにとって魅力的なものにするための、唯一の方法だからである。

マーケティングにおけるあらゆる取り組みに対し、心理学から得た知識を適用することができる。

しかし、全てを一度に紹介することは現実的ではない。

そこで、今回は、人間の行動に関する心理学の原則を理解することがどのようなメリットを与えるかについて、ソーシャルメディアマーケティングに焦点を絞り、話を進めていくことにする。

この記事では、7つの心理学の原則を紹介し、それらをソーシャルメディアマーケティングに活かす方法を説明したいと思う。

ソーシャルメディアでのエンゲージメントを高めたいなら、この7つの心理学の原則に従うべきだ.

*リンク先で名前とメールアドレスを入力すると、今回の調査の簡単なまとめをPDFでダウンロードできます。

ただし、ソーシャルメディアとコンテンツマーケティングは密接に結びついているため、これから紹介する原則の一部は、ソーシャルメディア以外のプラットフォームでも効果が期待できるだろう。

いずれにせよ、とりあえずは一つ目の原則から見ていこう。

1. 子供は常にこの質問をする。しかし、大人もまた同じことを考えている…

子供に質問された時に浅はかな答えを返してしまうと、彼らは決して満足してくれない。

その結果、大半の子供は次の質問を投げ掛けてくる。

「なんで?」

「なぜ、モノゴトは、そのような仕組みに従っているのか?」、という質問だ。

生来的に、人々は自身が理解できない答えに不満を抱えるものだ。

政治のディベート番組を見たときのことを思い出して欲しい。大半の候補者が質問に対して率直な答えを出さないと、あなたはイライラしないだろうか?

曖昧な答えでその場を取り繕う政治家を見て、あなたはきっと大声で叫ぶはずだ。「だから、なんで?」と…。

しかし、満足のいく答えを得られない問いが存在することに、大半の人々は気が付いている。大人が”なんで?”と尋ねることを諦める理由はここにあり、多少フラストレーションが溜まっていたとしても、それ以上の追求はしないのだ。

しかし、誰もが敗北感を味わなければいけないわけではない

あなたは、少なくともソーシャルメディアのオーディエンスに対して、彼らが納得のいく答えを提供することができるはずだ。

読者に明確な答えを提供することは、ソーシャルメディアでロイヤリティの高いフォロワーを得るための、最高の方法の1つだ。

下記にその例を紹介する。

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【画像内和訳】
なぜ、SEOはこんなにも難しいのか。
こちらの5分間の動画で、弊社CEOのエリック・エンジが、SEOが困難である理由を説明し、アドバイスも提供している。

Stone Temple Consulting社は、オーディエンスの多くが、「SEOは、なぜこんなにも複雑なのか」という疑問を抱いていることを理解している(少なくとも、ビギナーには複雑に見える)。

彼らは、ソーシャルメディアの投稿のヘッドラインにこの疑問をそのまま使用し、その理由を説明した。

このコンテンツに対し、フォロワーからの視点で想像してもらいたい。

  • 何か(SEO)について、なぜこのようになっているのか、という疑問がある。
  • その答えを見つけるため、ソーシャルメディアの投稿をクリックする。
  • そこで、彼らは良い答えを見つけることができ、満足した。

最後のステップは、行動を強化する効果があるため、特に重要度が高い。時間の経過とともに、フォロワー達は、「この会社の投稿を読むと自身にとって良いことが起きる」、と学ぶようになるのだ。

そして、あなたの会社がそのような会社になれない理由はどこにもない。

そのために必要とされるのは、これから挙げていくたった2つのシンプルなステップだけだ。

ステップ #1 — 読者が答えを求めている質問を探す。

目標は、あなたのフォロワーの多くが抱えている疑問に答えることである。そして、彼らにアクション(クリックして、ウェブサイトを訪問してもらうなど)を起こしてもらい、彼らに優れた体験を提供することだ。

ソーシャルメディア、フォーラム、グループなど、そうした質問を見つけることができる場所は多数ある。

しかし、私はQ&Aサイトから着手することを強く薦める。なぜなら、この手のサイトには多くの質問が詰まっているからだ。そういったサイトでは、その他のコンテンツから質問を拾いだす作業に、時間を奪われることはない。

Yahoo AnswersQuoraはQ&Aサイトの大御所である。

個人的には、Quoraを好んでおり、私自身もこのサイトで答えを投稿することがある。Quoraのサイトとしての品質は、Yahoo Answersよりも遥かに高いと思う。

あなたが答えを提供することができる質問を見つけるためには、検索バーにあなたのビジネスが属する分野を入力すればよい。

「トピック: (分野)」のような感じが望ましい。すると、あなたの分野に関連する全ての質問を集めてくれるはずだ。

大半の場合、下記の画像のように表示される。

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トピックをクリックすると、Quoraはフィードを読み込む。そして、このフィードに(大方のトピックでは)多数の質問が含まれている。下にスクロールを続け、一番下の質問に辿り着くと、さらに質問が読み込まれていく。

これらの質問は日付で整理されているわけではなく、関連性と関心事の順序で掲載されている。

各質問には「Upvotes」(賛成票)の数が記されている。これは、コミュニティの中で、この質問に対する関心度の高さを測るためには良い指標だ。

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優れた質問が至る所に転がっている状態だ。お望みなら、1日に1問ずつ答えていくこともできる。

ステップ #2 — 答えを提供する最善の方法を見つけ出す

質問を探し出したら、次は答えを提供する段階だ。

ただし、あなたが答えを提供する場所は、Quoraではなく、ソーシャルメディア(もしくは、あなたのウェブサイト)である。

ソーシャルメディアのあなたのオーディエンスは、Quoraのオーディエンスとは全く異なる。つまり、あなたのオーディエンスは、この質問への答えをまだ必要としているのだ。

ちなみに、質問に答える際の参照情報として、Quoraの答えを読むこも良い考えだ。ただし、当然ながら、あなた自身の言葉で答えを提供しなければならず、可能であれば、あなた自身の経験も共有しよう。

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答えを作ったら、次の3つの点を検討しよう。

まず、提供する答えの長さだ。短い文章でよければ、(プラットフォームにもよるが)ソーシャルメディアの投稿で全てを提供できるかもしれない。

長い文章の場合は、ブログ記事の方が良いだろう。ソーシャルメディアの投稿には、全てを説明している記事へのリンクを記載しよう。

続いて、どの形式がその答えに最も適しているかを判断する。

通常のブログの記事が形式として最適な場合もあれば、インフォグラフィックや動画で提供した方が望ましい場合もある。

オーディエンスが答えの実演を見たいもの(棚の作り方など)は、動画がベストだと私は考える。

複数のパーツを一度に確認したいもの(ケーキの焼き方など)は、インフォグラフィックが最も効果的だろう。

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複数のタイプのコンテンツを提供する方が良い場合もある。そうした場合は、複数のコンテンツを作り、オーディエンスに選択肢を与えよう。

最後に、質問と答えをソーシャルメディアでどのように提示するのかを決める。

できるだけシンプルにすることを私は薦める。

Quoraで見つけた質問を、オーディエンスが用いる言葉で表現しよう。

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もしスペースに余裕があるなら、答えの一部を記載したり、彼らの好奇心を煽る文句を盛り込もう。

2. 授かり効果を用いて、熱狂的なファンを獲得する

自分の車と、あなたの車よりも数千ドル価値の高い他人の車を交換したいと思うだろうか?

金銭的な観点では素晴らしい取引だが、この取引に応じる人は少ないだろう。

これは、授かり効果によるものだ。人は所有しているものに愛着を持ち、その結果、自身の所有物により高い価値を与える傾向がある。

この効果を明らかにする優れた研究がある。この研究で行われた取り組みは下記の通りだ。

まず、被験者にマグカップを与える。続いて、他の被験者が持っている同程度の価値のペンと交換するか、マグカップを売るかどうかを尋ねた。

すると、興味深い結果が得られた。

授かり効果が存在しなければ、マグカップをもらった被験者は、他の被験者が進んで支払う価格とほぼ同じ価格で売る、と答えていたはずだ。

しかし、同じ価値のペンとの交換を受け入れた被験者は一人もいなかった。

さらに、売ってもよい価格を尋ねたところ、彼らは他の参加者が進んで支払う価格の2倍の価格をつけていた。

つまり、この実験の被験者は、所有した瞬間にマグカップに愛着を感じるようになった、と言えるだろう。

この授かり効果は、ソーシャルメディアを含む、様々なビジネスの分野に利用することができる。

授かり効果をあなたのビジネスに適用する。

真っ先に思い浮かぶのは、顧客に購入を呼び掛ける前に、彼らにサンプルを提供する手法だ。小売店に足を運べば、この手法に必ず出くわすだろう。

例えば、Bufferは30日間の無料お試し期間を設けており、そこではクレジットカードの番号すら要求していない。

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登録を行い、プラットフォームの利用に力を入れるようになると、ユーザーは自身が所有するアカウントに高い価値をつけるようになる。

30日間が過ぎると、登録したユーザーの大半は、10ドル以上の価値を自身のアカウントに見出し、Bufferが要求する料金が極めて安く思えるようになるだろう。

しかし、トライアルの前に支払いを要求されていたら、大半の人は、コストを考慮し、登録を躊躇するはずだ。

授かり効果は、ソーシャルメディアに適応するには、最も難易度が高い。

経験上、ソーシャルメディアからコンテンツへのリンクを張るが、そこでは一部のコンテンツしか表示しない、という方法が最適だと思う。

例えば、ブライアン・ディーン氏は、「スカイスクレイパー・テクニック」を使用したFacebookのケーススタディ、というコンテンツに向かうリンクを投稿している。

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このコンテンツの価値はとても高く、読者はこの手法を自分のものにすることに夢中になる。

しかし、このデーススタディを読んだ後であっても、一部の読者は、手順のチェックリストなどの、追加のサポートを求めている。そこで、ディーン氏は、アップグレード版のコンテンツとして、このチェックリストを提供している。

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読者は、チェックリストにアクセスするために、Eメールアドレスを伝える必要がある。

彼らは、既に読んだコンテンツが素晴らしいことを把握しているため、残りの部分のコンテンツにも価値を見出しており、迷うことなくEメールアドレスを提供するのだ。

3. 大くのエンゲージメントを支えるシンプルな原則:相互依存。

ある基本的なルールに従うことで、社会は機能する。

規範とも言うべき、そのルールの一つに数えられるのが、相互依存だ。

これは長年の研究によって、ロバート・チャルディーニ氏が発見した影響力の6つの要因のうちの一つである。

あなたもこの基準を人生の中で何度も成立させてきたはずだ。言語、場所、宗教に関係なく、あらゆる文化圏でこの基準は存在する。

そして、この基準は、次の現象を引き起こす。

誰かに何かを与えられると、お礼をしようと試みる。

通常、お礼は最初の贈り物と等しい価値のものになる。アイスクリームを買うお金を貸してもらった場合、後日、飲み物か何かを買うためにお金を貸したくなるだろう。

反対に、緊急時に飛行機を乗り継いでまでして誰かを助けに行った場合には、その人達はあなたが頼めば何でもしてくれるだろう。

この原則は、何度も研究の対象となり、そして、正しいことが証明されている。

2002年には、ある研究グループが、この原則を応用することでウェイターがチップをより稼ぐことができるかどうかを調査している。

あるグループのウェイターには、食後にミントキャンディを客にプレゼントするように指示を出した。すると、チップの額が3%増えた

悪くはない。

次に、別のグループのウェイターには、(まず一息ついてから客を見て)その客だけにミント・キャンディをプレゼントすると伝えるように指示を出した。今度は、チップが20%アップした

一体、何が起きたのだろうか?

幾つか注目するべきポイントがある。まず、見返りを求める必要はない、ということだ。全てのケースで、求められたわけではないにも関わらず、客はチップをはずんでいた。

次に、ウェイターが客のために良いことをしている点を、客に確実に把握させることが重要である。食後のミントキャンディが通常のサービスであり、当たり前だと思われると、見返りを与える義理はほとんどなくなる。

そのため、誰かのために何か良いことをする場合は、相手に、あなたがその行為に対して思いやりを持ち、労力を注いでいることを分かってもらう必要がある。

*上記のチップの例では、ミントキャンディをあげることは”特別な行為である”と印象づけるよう、ウェイターに指示を出していた。

ブログ記事の場合はどうなるだろうか?記事を作成するために多大な労力を割き、無料で提供した挙句、読者は10秒間ざっと目を通し、次の記事に移動してしまう。私は1本の記事を作るのに5-10時間を費やしている。それでも、無料で提供しているコンテンツに対して、文句を言われることすらある。

実にバカバカしい。コンテンツの作成に費やす労力を理解していない読者は一部に過ぎないが、だからこそ、その点を分かってもらう努力をすることが重要なのである。

私の労力に対する理解を持ってもらえれば、相互依存の原則が作用し、私により多くの関心を持ってもらうという形で、恩恵を与えてくれるだろう。

相互依存の原則を有効に活用する方法。

こうした心理学的な原則の多くに共通することだが、相互依存もまたビジネスの多くの領域で利用することが可能だ。

インフルエンサーとつながりを作ることが、ソーシャルメディアでこの原則を利用するベストな方法だ。インフルエンサーの記事をソーシャルメディアでシェアし、さらに、あなた自身の投稿でその内容に触れたことを知ってもらう。

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投稿の中で誰かを取り上げたら、その人物のために一肌脱いだことになる。

相互関係の原則に従うと、お返しに何かあなたのためにしてくれる可能性が高いことになる。

ただし、シェアや言及に対する価値は、人によってそれぞれ異なることを肝に銘じておきたい。

例えば、誰かが私のことを記事で取り上げてくれたら、それはそれで嬉しい(そして、光栄な)ことだが、私のビジネスに大きなインパクトを残すというわけではない。

しかし、投稿のシェア数が50に満たない中規模のブログの場合、意味合いは大きく異なるだろう。

あなたがすべき事は、人気の高いインフルエンサーの投稿を数本シェアして、善意を積み上げる行為だ。その後、あなたが作成したアイテムをシェアする、もしくは、あなたが送信したEメールを時間を割いて読むなどで、インフルエンサーはあなたの善意に応えてくれるだろう。

言うまでもなく、あなた自身が素晴らしいコンテンツを作る必要がある。そもなければ、相手があなたに見返りを与えることはない。

4. 頼みごとをして、ベン・フランクリン効果を活用する

私があなたにお金をあげたとする。

その後、返して欲しいと頼んだとする。

私とこの一連のやり取りは公平に見えるが、真実は異なる。

この効果を調査するため、研究者のジム・ジェッカー氏とデビッド・ランディー氏はある調査を行った。彼らは、被験者を3つのグループに分け、被験者全員に対して、事前にお金を与えた。その後、以下に記載する内容を、それぞれのグループに要請した。

  1. 一つ目のグループには、最初にお金をもらった研究者にお金を返して欲しいと依頼した。
  2. 二つ目のグループには、(特定の研究者の名前は言及せずに)お金を返して欲しいと依頼した。
  3. 三つ目のグループには、返金を求めなかった。

続いて、被験者に簡単なアンケートに答えてもらった。このアンケートの最も重要な項目は、(お金を与えた)研究者をどれだけ好きになったかを点数で表す項目だ。

驚くことに、研究者に対する好感度が最も低かったのは、お金を返すことを依頼されなかったグループであった。研究者は、彼らにお金をあげたにもかかわらず、好きになってもらえなかったのだ。

反対に、研究者への返金を要求されたグループは(被験者の大半が実際に返金していた)、研究者への好感度が最も高かった。

ここでベン・フランクリン効果を紹介しよう。

ベン・フランクリン効果は、人間が自分の行動を正当化する理由、を説明している。

この実験では、お金を受け取った被験者は、自分がお金を受けるに値するとシンプルに考えている。(そのため、研究者に対して特に思うことはない。)

一方、研究者に実際に返金したグループは、研究者からの依頼を受け入れたということになる。そして、このグループの被験者は、研究者の依頼を受け入れた理由は、彼らがこの研究者のことを好きだから、と考えるようになる。

つまり、誰かのために一肌脱ぐと、その人物のことをさらに好きになるのだ。誰かのために一肌脱ぎ、何も見返りがなかった場合、あなたはその人のことが好きに違いない(好きだから一肌脱いだに違いない)と感じるわけだ。

誰に頼みごとをするべきか?

インフルエンサーに対して、あなたが作った記事とコンテンツのシェアを依頼してみよう。親切心から(あるいは、あなたの記事が単純に素晴らしいということもあるが)頼みごとを引き受けた場合、そのインフルエンサーはすぐにあなたの事を好きになる。この結果、双方がお互いのコンテンツをシェアする相互に有益な関係に発展する。

しかし、私個人はフォロワーに頼みごとをする方が、ベン・フランクリン効果を応用するアプローチとしてより面白い方法だと思う。

読者に、寄稿、コメント、および、コンテンツのシェアを恐れずに依頼してみよう。

全員が願い事を聞き入れてくれるわけではないだろうが、実際に行動を起こしてくれる読者は、依頼を引き受ける度に、あなたの事をますます好きになっていく。 当初は小さな頼みごとにも躊躇していた読者が、しばらくすると、大きな頼みごとを引き受けてくれるようになることもあるだろう。

マリー・フォーレオ氏が、自身が作成しているコンテンツの一部とするために、ばかばかしいストーリーを提供して欲しい、とフォロワーに頼んだ経緯を例として紹介する。

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【画像内和訳】
皆さんのお金に関する変な習慣があったら、教えてください。

フォーレオ氏は、このような頼みごとを時折行い、その度にフォロワーは喜んで手を貸している(いいね!をしたフォロワーは150に達している)。この投稿には、フォーレオ氏がコンテンツに利用可能なコメントが数本掲載されていた。

最後に、ここで相互依存の原則を思い出してもらいたい。フォロワーが実際にあなたの要請を引き受けてくれたなら、それは喜ばしいことだ。しかし、恐らくあなたも何かしらお礼をしたくなるはずである。通常は、公の場でお礼を言う、もしくは、投稿内で触れるだけで、十分に気持ちは伝わる。

ポイントは、最初に見返りを提案しないことだ。最初に見返りを約束してしまうと、読者は”あなたに良い印象を持っているため”ではなく、”見返りのため”だけに力を貸すと考えてしまう。見返りは、サプライズとして取っておこう。

5. コンテンツの再投稿は”単純接触理論”の利用に大いに役立つ。

何かを見る機会が増えると、そのことがさらに好きなる。

少なくとも”単純接触理論”はそのように説明している。

その理由や仕組みは完全に解明されているわけではないが、多くの場合において、この理論が正しいと証明する研究が行われている。

例えば、ロバート・ザイアンス氏は、中国語を読むことも、話すことも出来ない被験者に中国語の文字を見せる、という実験を行っている。

この実験の興味深い点は、特定の文字を他の文字よりも頻繁に被験者に提示しているところだ。(最大で25回提示している。)

結果は非常にわかりやすいものだった。特定の文字を見る機会が増えれば触れるほど、被験者達は、よりポジティブな意味をその文字に見出すようになっていたのだ。

これは、大半の人が、自分のことが好きである理由の一つに挙げられるだろう。あなたは、あなた自身と、24時間共にしているのだ。

単純接触理論とソーシャルメディア。

この理論をソーシャルメディア上のマーケティングに応用し、マーケティングの効果をアップすることが可能な方法が2つある。

まず、何よりも重要なのは、定期的に投稿を行うことだ。私は全てのソーシャルメディアのアカウントで、少なくとも1日に1本は投稿するようにしている。

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フォロワーの迷惑にならない程度にできるだけ頻繁に投稿しよう。ブランドをフォロワーに見てもらえる機会が多ければ多いほど好ましい。

2番目のアプローチは、複数回に渡ってシェアする方法だ。

Bufferが作成したこのカレンダーは、同社が1本の投稿を配信した後に数回シェアするスケジュールを示している。

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定期的に投稿することで、フォロワーにあなたのコンテンツを見てもらう機会を増やし、単純接触理論の効果を増加させているのだ。

あなたは、映画を一度見終わった後、気に入ったかどうか分からずもう一回見たところ、大いに好きになったことがあるだろうか?

このような経験は何度も味わっているはずだ。

映画だけでなく、コンテンツでも同じ現象が発生する。

読者が初めてコンテンツを読んだ際に、何らかの理由で、あまり好きになれなかったものの、後ほど再びコンテンツに目を通したところ、どんどん好きになっていく、ということが期待できるのだ。

6. ソーシャルプルーフとソーシャルネットワーキングは密接に関連している。

ソーシャルプルーフ(社会的証明)は、様々な状況でコンバージョン率を改善することが証明されている。

ソーシャルプルーフに関しては、営業活動がよく取り上げられるが、ソーシャルメディアマーケティングにも適用できる。

様々なソーシャルプルーフが存在するが、特に”ユーザー・ソーシャルプルーフ”に注目してもらいたい。

ユーザー・ソーシャルプルーフは、現在のユーザーによる承認や前向きな評価で構成される。

Amazonのようなショッピングサイトでは、レビューの数と評価がユーザー・ソーシャルプルーフに該当する。その他のサイトでは、ケーススタディが該当するだろう。

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期待通りの効果が表れるはずだ。

ポジティブなソーシャルプルーフが多ければ多いほど、その商品は、見込み顧客の目に、より魅力的に映る。

私達は他のユーザーに共感を覚え、購入を検討している商品やサービスに対して、彼らと同じような経験を期待するのだ。

ソーシャルプルーフがソーシャルメディアマーケティングに影響を与える仕組み。

ソーシャルプルーフは、サイトオーナーが偽のフォロワーを金銭によって獲得する唯一の理由だ。彼らは、大勢のフォロワーがいれば、他のユーザーも偽のフォロワーと同じように、自分のサイトをフォローすることを理解しているのだ。

しかし、色々な理由で、このアプローチの利用を私は薦めていない。

それでも、ソーシャルメディアのユーザーが、他のユーザーの行動を見ているという一例ではある。

大勢の人が投稿を”いいね!”やシェアをした場合、他のユーザーも自ら同じ行動を取る可能性が高い。投稿がトレンドになると(バイラル化すると)この現象は必ず発生する。

現実的な策として、ソーシャルメディアで記事を投稿する際は、出だしの”いいね!”とシェアを獲得するために全力を尽くすべきだ。

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友達にメッセージを送る、または、熱狂的なファンや仲間にEメールでお願いしてもいい。いずれにせよ、この出だしの勢いをできるだけ早く獲得するべきだ。すると、残りのフォロワーによるエンゲージメントの発生の確立が高まるだろう。

7. “類似性効果”を用いて長期的なエンゲージメントを確保する。

この記事で紹介する最後の原則は、人々が友達になる仕組みを説明するものだ。

ご想像のとおり、類似性とは「近さ」に関連している。

そして、この類似性効果は、誰かに近ければ近いほど、その人のことを好きになる確率が高くなると指摘する。例えば、同じ階で生活している住人同士は、別の階で生活している住人よりも親密な友情を育む可能性が高い。

類似性効果は、先ほど挙げた単純接触効果とも関係があることに気づいたのではないだろうか。誰かを目にする機会が増えると、その人物に関して前向きな印象を持つ可能性は高くなる。

しかし、類似性効果にはもう1つの要素がある。それは文字通り「似ていること」だ。

似ている点が多ければ多いほど、そして、近ければ近いほど、その人のことをより早く好きになる。

類似性とソーシャルメディア。

この効果を発揮するために、できるだけフォロワーとの距離を縮めるべきである。これは、ソーシャルメディアだけに限らず、オーディエンスとコミュニケーションを取る全てのチャンネルに対して適用される。

理想は、定期的にEメールを送信するアプローチだ。当サイト、Quick Sproutだけでも、1週間に3本のメールを登録者に送っている。さらに多くの情報を求める読者には、NeilPatel.comにも登録してもらい、さらに多くのメール(週に3-4本)を受け取ってもらっている。

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こうすることで、定期的にオーディエンスの生活の一部になることができるのだ。

ソーシャルメディアにも同じ原則を当てはめることができる。TwitterとFacebookでも、私は1日に複数回投稿を行っている。

投稿の例 1:

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投稿の例 2:

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読者が私の投稿を目にする回数が増えれば、私のことをより好きなってもらえるためだ。

ちなみに、私があるポイントを省略したことに気づいただろうか?気づいたとしたら、素晴らしい注意力を持っていると言える。

類似性効果をできるだけ有効に利用したいなら、ユーザーへの投稿とEメールでは、彼らと共通する話題を含めると良い。

ビジネスにとっては、とても単純なことである。オーデェンスが好むであろう、あなたの分野のコンテンツ、イベント、あるいは、商品を取り上げていれば、それだけで、必要とされる関連性のレベルに達するのだ。

後は、効果が現れる上で必要な頻度で投稿すればよい。

結論

心理学とマーケティングは密接に関連している。ターゲットとなるオーディエンスがどのように考えているかを理解することが出来れば、行動を促すための最善の方法や、コンテンツと商品を提示するための最善の方法を、理解することが可能になる。

心理学がマーケティングのあらゆる領域に影響を与える仕組みを理解することは、私は重要だと思う。だからこそ、この記事ではソーシャルメディアに限定することにした。

今回は、マーケティング全般の改善に有効な、7つの心理学的な原則を紹介した。さらに、ソーシャルメディアマーケティングに応用し、すぐに改善するための具体的な方法も提示している。

理想を言えば、20-30分間を割いて各原則をしっかりと学び、あなたのビジネス、オーディエンス、そして、マーケティングプランにどのように当てはまるのかを考えてもらたい。

この取り組みを行う際に何か疑問に感じることがあれば(恐らく分からないことが出てくるはず)、喜んで私は手を貸す。そんな時は、遠慮せずにコメント欄に質問、あるいは、コメントを残しておいて欲しい。

この記事は、Quick Sproutに掲載された「7 Psychological Principles to Get More Engagement on Social Media」を翻訳した内容です。

記事内でも指摘されている通り、心理学とマーケティングは連携し合える分野であり、個人的にもとても興味があります。記事中の心理学用語の和訳は、専門用語とは異なっているかもしれませんが、お気づきの方がいらしたらぜひご指摘いただきたいと思います。確実に結果を得ることができるテクニック、とは捉えずに、ユーザーの理解を深めるために心理学的観点から考えてみる、と解釈しています。試行錯誤を繰り返しながら、常に改善を行える体制を構築したいと、改めて思いました。– SEO Japan

インテリア写真SNS「RoomClip」運営のTunnelが2億円の資金調達——ユーザー発のインテリアトレンドも

screen322x572部屋にあるインテリアの写真を共有できるSNS「RoomClip」。サービスを運営するTunnelは11月13日、アイ・マーキュリーキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル2号投資事業有限責任組合、フェムトグロースキャピタル投資事業有限責任組合を割当先とする第三者割当増資を実施したことを明らかにした。

調達額は約2億円。今後はエンジニア、セールス、マーケティングなど広く人材を確保。事業の拡大を進めるとしている。

RoomClipは、家具、雑貨などインテリアの写真を投稿、共有したり、その写真にコメントをつけてコミュニケーションをとれる写真SNS。サービスは2012年5月にスタート。現在の月間ユーザー数は100万人、累計の投稿写真数は100万枚を超えた。投稿された写真は月間1億5000万枚閲覧されている。

「投稿してくれる人を集めるというのが何よりも大変だった。最初の2年はひたすらグロースに注力していた」—Tunnel代表取締役社長の高重正彦氏はこう振り返る。

僕が初めて同社を取材したのは2013年のこと。今回も追加投資を受けているフェムトグロースキャピタルから1億円の資金調達をした時だ(なおTunnelは2011年11月にサムライインキュベートとサイバーエージェント・ベンチャーズの2社から1000万円のシードマネーを調達している)。当時はユーザー数はダウンロードベースで13万件、写真投稿数は10万、マネタイズについてもこれからという状況だった。

そこからの成長は特別な施策の結果ではなく、地道なユーザーヒアリングの結果だと振り返る。「ユーザーにリアルで会って、目線を合わせてサービスを作っていた。最終的にコミュニティが大きくなったことがすべて」(高重氏)。積極的に投稿するユーザーの中には地方在住者も多い。彼らのニーズを聞き、サイト上でのコミュニティを活性化する施策を考えていったのだそうだ。実は現在RoomClipのコミュニティマネージャー的な役割を担っている社員も、元はと言えばRoomClipの人気ユーザーだったりするそうだ。

ユーザー発のインテリアトレンドも

Tunnel代表取締役社長の高重正彦氏

Tunnel代表取締役社長の高重正彦氏

サービスが大きくなるにつれてユーザーから自発的に盛り上がるようなトレンドも生まれてきた。例えばオシャレで男性的なインテリアを指す「男前インテリア」なんてジャンルもユーザーの付けるタグから広がっていったのだとか。

「世の中にはインテリアで工夫している人がたくさんいる。グロースで2年間耐えていた時期にそれを知ることができた」(高重氏)

ユーザーの拡大に伴ってビジネスも回り始めた。イケアやニトリ記事広告やサンプリングに加えて(山善の収納ボックスなどはECサイトでのコンバージョンが1.5倍になっ)、投稿された写真の販売も開始。前述の男前インテリアなどは、扶桑社や学研パブリッシングなどの出版社と組んでムックを発売。シリーズ化される人気ぶりだという。メディアからの写真のニーズは高いため、今後はメディアとの連携をより強化するほか、オンラインメディア向けの専用APIも提供する予定だ。

投稿された写真の権利は同社が持っているが、「基本的に掲載される際はユーザーに確認を入れている。今まで数千人に依頼したが断られたことはない。自分のインテリアの工夫を世に紹介して敬意を払われることは、ユーザーにとっても価値あることになっている。我々はキュレーションメディアでなく一次コンテンツを持っている。それがビジネスでも強みを持ってきた」(高重氏)。

今後はSNS内のインフィード広告にも力を入れる。また11月からはオウンドメディア「RoomClipMag(ルームクリップマグ)」も強化。編集長として、元iemo編集長の徳島久輝氏を起用している。

 

人工知能で入会審査する大学生限定SNS「Lemon」、ハイレベルな交流サロンは生まれるか?

人工知能による審査をクリアした大学生・大学院生のみが入会できるSNS、「Lemon」が今日から本格スタートして、ユーザーの受付を開始した。利用は無料。人工知能が「審査」とか、「メンバー同士のハイレベルな社交の場」という謳い文句が、ちょっぴりしゃらくさい感じがするのだけど、開発したLip Inc.に狙いを聞いてみた。

既存メンバーとの親和性で審査

入会審査は独自開発の人工知能エンジンが行い、「30%以上の既存メンバーとの親和性がある」と判定された場合にのみ入会可能となるという。すでに6月25日から招待制のβ版として運用を開始していて、今は学生起業家や海外留学生、モデル、ライターといった経歴を持つ大学生や、難関企業内定者の4年生、就活生、大学生活をもっと充実させてキャリアについて考えたい1、2年生など、新しいつながり作りに積極的な、厳選された大学生・院生からスタートさせた、という。

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現在、入会後に使える機能は2つ。

1つは「メンバー紹介機能」で、これは親和性が高い相手を人工知能で検出した上で、毎日相互に紹介して、興味を持ったらメッセージをやりとりするというもの。もう1つは「ボード機能」で、いわゆる掲示板だ。

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……と、ここまでは、ほとんどプレスリリースからの引き写しなのだけど、Lip共同創業者で代表取締役社長の松村有祐氏に話を聞いたので、以下にインタビューとして掲載する。

松村氏は2008年に北海道大学大学院情報科学研究科で人工知能・機械学習を専門とした博士号を取得した後に、米国のIBM TJ ワトソンリサーチセンターで複雑ネットワーク・トポロジー設計に関する研究に従事していたことがあるそうで、「人工知能」を便利なバズワードとして使っているわけではないようだ。

実際の審査はどんなものか?

松村:Lemonは人工知能が入会審査する社交サロンのようなコンセプトで、メンバー同士の信用が高いコミュニティーを形成することで、たくさんの交流、新しいつながりが生まれることを期待しています。βサービス時は、非常に尖っていて各方面ですでに活躍している優秀な大学生・院生を集めましたが、今後メンバーを公募審査するにあたり、サービス運営者が一定の基準でメンバーを選別するのではなく、既存ユーザーにとって親和性の高いユーザーを徐々に入れていくことを目的とした審査となります。結果的に厳選されたクオリティの高い集団が形成されることになるとみています。現在は大学生・院生限定としていますが、徐々に各業界に広げていくつもりです。

また、人工知能エンジンの開発という点では、ぼくのバックグラウンドだけでなく、トップレベルの人工知能研究者を巻き込んで進めています。実は東大の松尾先生とはドクターとったあと海外で研究したいと相談していた時にIBMワトソン研究所と繋いでくださった頃からご縁があり、今回のLemonについても相談させていただき、ソーシャルネットワーク解析の第一人者である東大の鳥海先生をご紹介いただき、早速ご協力いただいております。他にも大学に限らず産総研も含め、トップレベルの人工知能研究者を本プロジェクトにどんどん巻き込み、Lemonの世界の実現をスピードアップします。

TC:審査は質問の受け答えを見るとかですか? 通過率が1%?

松村:いえ、プロフィールとSNS情報を分析し、既存メンバーとの親和性を見ます。親和性は、ユーザーの内面性にフォーカスし、プロフィールと関心を軸に。また、応募のうちの1%を採るということではなく、最終的に大学生・院生の1%程度が集まるコミュニティーを形成することを想定しています。

TC:登録しようとすると、人工知能が合否を決めるんですよね? つまり何らかのクラシファイアを使うんですよね? それは動的に変化するんですか? それともすでに何らかの学習済みのものですか?

松村:そうです、人工知能が決めます。応募すると既存メンバーと総当りでの親和性チェックが走り、既存メンバーの30%以上と親和性があれば入会することに。ただし、まだまだ学習データを収集中で、微妙な判定が出た場合は、人手を介して正しい教師データを加えるという作業プロセスが入ります。具体的なアルゴリズムについては秘密なのですが、今のところは自然言語処理・協調フィルタリングを活用しています。従って、コミュニティーが拡大してユーザーが増えると、動的に審査基準が変化するような面白い仕組みになっています。

TC:協調フィルタリングということは形態素解析をして、SNSの発言から何らかの方法で単語を抜き出して、スポーツ、音楽、テレビ、本とか、そういう語句で巨大な疎行列を作ってマッチングする、というようなことですか?

松村:おっしゃるような協調フィルタリングの一般的活用に近いもので合っています。が、注目する要素に秘密がありまして、趣味特技だけにとらわれず、人間が「この人とこの人はあいそうだな」と判断する感覚をいかに再現できるかにトライしています。そういう意味で、いろんなやり方でアプローチしてきた研究者をもっともっと巻き込んで、精度をもっともっと上げていきたいですね。

TC:研究者から見たら、実験的な要素もあるんでしょうか? やってみないと分からない、というような。

松村:というよりは、いくつかのある特定の要素で判断すれば良さそうだというのはいくつか見つかっているので、それは現在の技術で実現できているわけですが、もっと違う要素も取り入れて、より人間らしい判断をさせるために、もっともっと多くの取り組みを重ねていく必要があります。が、ぼくらのサービスでの面白いのは、日々、ユーザーにおすすめユーザーをぶつけて、その選好データがたまっていくので、その選好は何なのかをバックトレースしていくことで、もっともっと人間らしい判断の実装に近づけると思っています。

松村:人は、意外と自分の選好を言語化して理解できていない、というのがぼくらがこれまでやってきた中でのインサイトです。ユーザーにどんな人とつながりたいかを尋ねても、なかなか表現できないんですよね。だから、そこにAIをしっかり噛ませて、ユーザーの潜在ニーズをいかに見つけていけるのか、という壮大なテーマになると思います。問題難易度でいうと商品の推薦とはわけが違いますね。難しいですが我々が人工知能研究者の叡智を集結させて頑張っていきます。

TC:なるほど、面白いですね。ただ直感的には、その先に有用なものが本当に出てくるのかっていう疑問はありそうです。単純なマッチング以上の価値が生まれるのか、という。単一グループになって、それが大きくなるだけなんですよね? 気の合いそうな人たちをクラスタリングして複数グループを作るのではなく?

松村:コミュニティーが大きくなってくると、いろんなクラスターが自律的に構成されていくと思っています。それも見据えて、実は初期のメンバーを多様にしています。同じ大学生でも、起業・テック系に寄せ過ぎない、というように。学生の1%を超えたら、その次は、いろんな業界にアプローチしていきます。それが恐らくクラスターになってくると想像していますが、クラスター間の交流こそ醍醐味なんじゃないかと期待しています。生まれつきの特権階級に限らない、オープンな思想のもとでの現代版交流サロンですね。

TC:と、考えると、Facebookというかリアル社会は良くできてますね。最初からほどよく異クラスタが混ざるようになっていますよね。と、考えると、ぐるっと回ってmixiグループでよくね? ということはないですか?

松村:いえ、ところがですね。異興味クラスタを単に混ぜるだけだと、新たなつながりはできにくいというのが見立てでして、例えばY Combinator卒業生同士なら信用してつながりやすい、TEDメンバー同士なら信用してつながりやすい、という現象があると思うのです。それを分野横断で互いを信用できることを前提しやすいコミュニティーを作り、新しいつながりがたくさんできる、という場を目指しています。ただし、なんか医者だけが集まるとか、イケメンだけが入れるとか、そういうのとかではなく、人の内面性をもっとうまく引き出して、人の魅力にフォーカスし、入会できるサロンづくりを大切にしていきます。

TC:男女を結ぶ何かではない?

松村:男女にかかわらずです。

かつてのmixiの招待制度や、最近だと通過率30%の入会審査ありのマッチングサービス「JOIN US」が「落ちた」「通った」と一部で話題になっていたけど、Lemonも話題性がありそうだし、何かが生まれてくるかもしれない。TechCrunch Japanを読んでる大学生、大学院生の諸君も、試しにアプライしてみては? たとえ人工知能に落とされても落胆することはない。どうせこの先、生の人間や組織に何度もリジェクトされるのだし、それが人生だ。

Lip Inc.は2014年11月創業のスタートアップ企業で、現在チームは創業者2名を含む5名。2015年1月にベンチャーユナイテッド、サイバーエージェント・ベンチャーズ、千葉功太郎氏、プライマルキャピタル、インキュベイトファンドから資金を調達していて、2014年6月には時限式マッチングアプリ「5pm」をサンフランシスコでローンチしたりもしている。

破壊力抜群のApple製自動車、人気急上昇中のSnapchat – 米国発Web業界ニュース2月下旬号

2015年も3月に突入、時間の流れは速いですね。。。忘れる前に2月の振り返りを、ということで、米国最新ウェブ業界ニュースの2月後半編。 — SEO Japan


Apple will be looking for customers with deeper pockets than Lowly Worm for its car

今週のウェブマーケニュースでは、・デビッド・カーを偲ぶ ・Microsoftがモバイルで復活 ・進化を遂げるNY Timesのデジタル戦略 ・Facebookが動画を高く評価 ・ツイートのA/Bテスト ・Fashion Weekに愛されるSnapchat ・自動運転車は様々な業界を破壊する可能性あり ・セールス命の人物が雑誌の表紙を牛耳る ・B2Bコンテンツマーケティングならではの特徴 ・マーケティング主任テクノロジストの価値とは ・デビッド・カーの考えるジャーナリズムの未来等の話題を伝える。

それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える重要なリンクをまとめて紹介していく。

毎週、リーダーの方々が、最新の変化、レポートする価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。ニュースレターを購読することも可能だ。

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インダストリー

  • Appleのファン、そして、テクノロジー業界の関係者は、Apple カーに関する話題で盛り上がっている。Apple製の自動車は、早ければ2020年に発売されるようだ(Bloomberg)
  • この噂が正しいと仮定すると、秘密を守る点に関しては、Apple始まって以来の大きなミスを犯したと言わざるを得ない。また、一部の専門家は、複雑さ、利鞘の少なさ、そして、ムーアの法則の欠如により、自動車市場は単純にAppleに向いていないと見ている(Monday Note)
  • GMの元CEO、ダン・エイカーソンは、Appleは、新しい業界に単体で参入するのではなく、自動車メーカーと提携を結ぶ方が無難だと考えている(Bloomberg)

[因みに、噂されるミニバンには、「タイタン」と言うコードネームが与えられているようだ。ただし、これは単なる社内向けの冗談の可能性がある。航海の歴史に興味がある方なら、北大西洋で氷山に激突した外洋船に関する1898年の短編小説、Futility, or the Wreck of the Titanをご存知のはずだ]

  • 「死のブルースクリーン」を笑いのネタにされることが多いMicrosoftが、ある意味、復帰を果たした。今度はモバイルだ。iOS向けのOutlookアプリを使えば、納得してもらえるだろう(New York Times)
  • Yahoo!は、さらにモバイルへの関与を深め、アプリ開発者のカンファレンスを主催する(CNET)
  • 消費財業界が、半ガロン(約1.8リットル)のアイスクリームとオレンジジュースを4オンス(約1.35リットル)に小型化した際、ちょっとした反動が起きたものの、現在、消費者はこの新しい基準に従っている。しかし、テレビネットワークが盛り込むCMの数を増やすことが出来るように番組を7.5%スピードアップさせたらどうなるだろうか?(その多くは15秒間のCMだが、30秒間のCMよりも放映料は高くなるはずだ)(CBS News)
  • New York Timesは、デジタルを戦略の中心に据える試みを継続している。編集長のディーン・バケットは、メモの中で、「編集者は、印刷版ではなく、デジタル版のスペースを巡って争うことになる」と綴り、モバイルのトラフィックが、サイトのトラフィックの過半数を占めており、デジタルが優っている点を示唆した(Politico)
  • インターネットの原罪 — 今思えば、インターネットに初めて広告が掲載されてから、坂道を転がり続けている気がする(The Atlantic)

プラットフォーム

  • ソーシャルメディア戦略に関して、データに基づいた決定を下し、また、2014年に台頭した新たなイノベーション等、ソーシャルメディアの変化を理解したいなら、SHIFTのState of Social 2014(eブック)に目を通しておこう(SHIFT Communications)
  • Facebook 
  • Facebookでのエンゲージメント(参加を介した交流)を活性化したいなら、写真の投稿を控えるべきだ。かつては、読者を魅了する手段としてもてはやされたものの、動画の投稿にすっかりお株を奪われてしまった(Business Insider)
  • この点を考慮すると、動画がFacebookの複数のチャンネルネットワークで主力になりつつある傾向がある(MCN)ことは納得がいく。事実、Facebookはメディア企業やメディアブランドとの交渉を始めている(Medium – BRaVe Ventures)
Facebook video is dominating
  • Twitter
  • Snapchat
  • The New York TimesはInstagramでの存在を拡大し、ファッション、動画、スポーツ、マーケティング、旅行等、複数の領域に対応するためアカウントを開設している。同社は、視覚的なストーリーテリングを用いて、アウェアネスとロイヤリティを構築する取り組みに力を入れている(Digiday)
  • コラボレーティブエコノミー

    コンテンツ

    • Forbesでは、「収益担当」と「製品担当」はどうやら編集者よりも発言権が強いようだ。ネイティブ広告が密かに表紙を侵略しているものの、何も問題視されていない(Consumerist)
    • Twitterは、正しい使い方を心得ているなら、ストーリーテリングのメディアとして役に立つ可能性がある。コメディアンのノーム・マクドナルドは、SNLの40周年記念番組の舞台裏を1時間に渡り、複数のツイートで紹介していた。しかも、素晴らしい出来であった(Gothamist)
    • 進化を理解する上で役に立つレポートをもう1点紹介する — the State of Content Marketing 2015(Contently)
    • Regalixが実施した調査では、B2B コンテンツマーケティングの重要な要素として、オーディエンスの関連性、説得力のあるストーリーテリング、そして、動画が挙げられていた。また、興味深いことに、セールスの増加は主な目的と見なされていないことが判明した。「顧客候補との関係を育む」 & 「購入に影響を与える」を重視するマーケッターが最も多く、次いで、「リードを生成する」 & 「認知度を高める」の人気が高かった(Marketing Charts)
    Most important elements in B2B content marketing are audience relevance and compelling storytelling

    オーディオ

    • 先日他界したデビッド・カーの最後の仕事は、The New Schoolでポッドキャストに関する議論の司会であった。パネリストは、良質なストーリーの条件、収益面で維持することが可能になるオーディエンスの人数(5万人)、アイラ・グラスがポッドキャスト界を裏で牛耳っている理由について話し合い、また、ベテランのポッドキャスターによる8つの見解が挙げられていた(Techly)

    指標/計測/ビッグデータ

    • Twitterは、 開発者向けのAnswersプラットフォームを公開し、モバイル分析を強化する計画を立てている(Twitter)
    • 好きなテクノロジーを選び、クラウドで実施し、クレジットカード、もしくは、コストセンターから料金を計上する権利をCMOが持っていたとしても、実際にそうるべきだとは限らない。ここで役に立つのがチーフ・マーケティング・テクノロジストだ(CMO.com)

    プライバシー/セキュリティ/法律

    その他の重要な記事、動画 & オーディオ

    • デトロイトのことを勘違いしている人達は多い。元祖「モバイル」技術が誕生したデトロイトは、自動車と荒廃した建物だけの街ではない。実は、連載記事「Detroit vs. Everybody」で報告されているように、デジタル、テクノロジー、そして、イノベーションの復興が起きつつある(re/code)
    • デビッド・カーは、デジタルメディアの推進派 & 賢明なアドバイザーとして人々の記憶に残るはずだ(Mashable & Medium)
    • ボストン大学は、コミュニケーション学科でアンドリュー L. ラックプロフェッサー(同名の著名なジャーナリストによって設立された名誉職)として講義を行ったデビッド・カーを、ジャーナリズムのあるべき姿を理解した革新者として、追悼した。デビッド・カーが、Bloombergのアンディー・ラック会長とボストン大学のコミュニケーション学部長のトム・フィドラーとジャーナリズムの未来について議論している模様を映した動画を用意した。




    この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital February 20th 2015」を翻訳した内容です。

    AppleにUberの話題が出ましたが、Googleも参戦しているこの分野、今後は「自動車」業界が熱そうですね。50年後100年後の自動車業界は今とは全く違う姿になっているのかもしれません。Snapchatは快進撃中のようですが、意外と日本ではブレイクしていませんね。若者層に受けなくもないのかな、とは思うのですが、何かのきっかけがあればもしかして。 — SEO Japan

    InstagramがTwitterよりも強い理由

    昨年末、Instagramの月間アクティブユーザー数が3億人とTwitterを超えたことが大きな話題となりました。日本でも若い女性を中心に利用者が急増しているようですが、今回はMashableによるTwitterにないInstagramに強さを分析した記事を。Instagramを活用したマーケティングを考えている方も増えだしていると思いますが、何かヒントがあるかも? — SEO Japan

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    画像: Flickr Jose Moutinho

    現在、私のInstagramのフィードには、公共の交通機関でクリスマスツリーの隣に何気なく座っている男性を撮影した友達の写真が掲載されている。

    この写真には「Low carbon Xmas shopping」(低炭素なクリスマスの買い物)と言うキャプションが与えられている。また、手作りの御馳走のバッグを持つ可愛い犬の写真、さらに、ファインディング・ニモ調のドラッグレース仕様のMiataの写真もアップされている。

    さらにスワイプしていくと、香港の抗議活動、雪が舞い散るニューヨーク、サン・バルテルミー島の青い海、そして、ウィーンの美術館に飾られた素晴らしい絵画作品を見ることが出来る。

    水曜日に行われたInstagramの大きな発表 — 月間アクティブユーザーが3億名を超え、Twitterが報告した2億8400万名(最新のデータ)を上回った — について考える際は、このコンテンツの多様性を忘れてはならない。

    Twitterのスタッツは少し前のものであり、次の四半期の発表では、Twitterも3億越えを宣言する可能性がある。それにしても、Instagramのアクティブユーザーの増加ペースは目を見張るものがある — 今年の3月に2億名に達したばかりであった — 一方のTwitterのユーザーの増加は横ばいの状態が続いている。勝者がどちらなのかは誰でも分かる。

    奇妙にも、InstagramよりもTwitterの方がメディアに取り上げられる回数は圧倒的に多い。ニュースや雑誌は視聴者(読者)にツイートの投稿をしきりに呼び掛けているが、Instagramを投稿しろとは滅多に言わない。ただし、日常的な会話においては異なる現象が起きている可能性はある。それでも、妥当な主張であれ、反対意見であれ、ツイートの投稿を要請する際は、拡散に値する張りつめた会話を交わしていると推測する。一方、Instagramへの投稿に関しては、どうでもいい自分撮り写真や食べ物の写真を思い起こさせる。

    それでは、なぜTwitterはハイペースでユーザーを増やすことが出来ないのだろうか?Instagramは、Facebookに買収されたことで、Facebookが抱える13億5000万名のユーザーに接触することが出来る点が理由に挙げられるかもしれない。しかし、それが正しかったとしても — ただし、FacebookはInstagramの利用を薦めていない — 毎月毎月アクティブに利用するユーザーが増えている理由にはならない。

    再び私はInstagramのフィードを確認した。すると、そこに答えがハッキリと出ていた。InstagramはTwitterの良い点 — 即時性、国際的な面、ユーモア、個人的なつながり、誰でもフォローすることが出来る環境 — を全て兼ね備えた唯一のサービスである(この点に関してはFacebookも敵わない)。そして、悪い点はほとんど吸収していない。

    私がこき使っているTwitterのフィードには、おきまりの問題が存在する — 雑音ばかりで、大事な情報が少ない。と言っても、どうでもいいユーザーをフォローしているわけでもなければ、フォローするユーザーの意見に無関心なわけでもない。反対に、私は関心を持ち過ぎているくらいであり、辛辣なコメント、大量のリンク、急を要する議論に吸い込まれている。何時間もTwitterに時間を費やし、ふと気づくと、笑い、楽しみ、学び、そして、国家に関する議論に参加している。しかし、犠牲も払っている。

    Twitterのタイムラインをスクロールすると、少し不愉快な気分になることがよくある — Twitter大好き人間としては、認めたくない感情だ。ニュース記事を読んでいて鬱な気分になる時のような気分を味わうこともある。そして、注意力の欠陥が高まり、最後まで考えなくなっているのでは、あるいは、読むのが早すぎる、もしくは、大声を出すのが早すぎるのではないかと感じることもある。Twitterのユーザー達は、RT可能な皮肉なストーリーを求めて、深い真実には目を瞑る知ったかぶりに成り下がってしまっている。

    何気ない不当な行為に遭遇し、Twitterのセッションを怒って終わらせることがある。そもそも、この行為を拡大することを、Twitterは得意にしている気がする。私のTwitterのフィードで水曜日に何度も現れたストーリーが良い例だ– どうやら、ハーバード大学の准教授が、4ドル多く請求されたと思い、地元の中国料理店に常軌を逸したEメールを送ったようだ。

    この准教授に対する批判が後を絶たなかった。バカバカしいストーリーを見つけ、何度もシェアされていることに気づくと、追い打ちを掛ける心理が働く。的を射ている意見であったとしても、集団で袋ただきにするようなものであり、不快な気分になる。

    しかし、Instagramを使うと気分が晴れる。友達の作品や見知らぬ才能あふれる人達の作品が飾られた、ミニチュアアートの美術館を訪れたような気分を味わえる。このアプリには — ウェブ版ではいまだに写真を投稿することが出来ないため、基本的にアプリ以外の何ものでもない — 適切に作品を見て、考えをまとめる時間がある。投稿する側もある程度時間を割いて各作品を投稿しており、同程度の意図が存在する。Instagramには、Twitterのような大混乱は起きない。対応可能な量であり、1日に2、3回チェックすれば、フィード内の写真を全て見ることが可能だ。

    アクティブユーザーの人数を考慮すれば、このレースの勝者を予想するのは簡単だ。Twitterがここ2、3年で写真サービスとして立て直す努力をしていた点を考慮すると、同社は、この日がやって来るのは昔から分かっていたはずだ。

    Twitterは埋め込み写真を強制し(いまだにサイトでオプトアウトすることが認められていない)、大量の写真フィルターを押し付け、アプリではテキストよりも写真を優先するようになった(「投稿」をタップすると最初に写真のストリームが表示されるようになったのは随分と昔のことだ)。

    Twitterは写真の投稿に関しては、Instagramよりも有利であったはずだ。正方形のボックスの制限はなく、どんな縦横比でも写真を投稿することが出来る。、また、両社の間に2年前に生じた対立がいまだに解決されていないため、Instagramの写真はTwitterでは適切に表示されない。

    この制限によってInstagramの成長は遅くなっただろうか?全く遅くなっていない。ユーザーは、正方形のボックスによる作品の縮小をあまり重視せず、それよりも有利になるように利用する方法を見出しているように思える。このボックスによりユーザーは構図を考える必要があるだけでなく、写真のストリームが統一される効果もある。条件が全く同じ状態であり、Instagramに投稿される写真のピクセル数は全て同じである。

    一方、Twitterは、反時系列に表示される煩わしい問題を抱えている。ただし、あらゆるアップデートからTwitter自身がこの方針を後悔していることが感じられる。好きなだけ調整することが出来ても、ツイートの大半が写真を伴うレベルに達する日は永遠にやって来ないだろう。Twitterは基本的にワードベースのメディア、つまり、ニュースサイトなのだ。

    ただし、悲観する必要はない。Twitterはリアルタイムのニュースと会話(胸を張ってもよい領域)については、他のサービスを圧倒している。Twitterは八方美人にはなれない。ソーシャルネットワークはInstagramの台頭を警鐘として受け取り、ユーザーの人数ではなく、ユーザーの利用にもっと力を入れるべきである。Pinterestのようなサービスの取り組みを見習ってもらいたい。

    Instagramは9ヶ月間でユーザーベースを50%増加させ、破竹の勢いで成長しており、Facebookが7億6800万ドルを投じた判断は正しかったことを証明している。Instagramは誰もが夢中になる美術館のようなアプリだと言えるのではないだろうか。

    このストーリーに何か付け加えることがあるなら、コメント欄で発表してもらいたい。

    この記事は、Mashableに掲載された「Instagram’s nice factor is key to its victory over Twitter」を翻訳した内容です。

    Mashableということで期待してしまいましたが、書かれている内容は、個人的な印象にすぎませんし、フォロワーの選び方の問題の気もしますが、確かにInstagramのフィードに出てくる綺麗な写真を見て何となく気持ちが明るくなる気持ちはわからなくはないです。後は写真ベースで会話できることで、Twitter以上に簡単に国際交流できる面は確かにあるように思います。What’s Upといい、Instagramといい、Facebookの買収したサービスは順調に成長を続けているようですが、将来的にどのように統合していくのか気になるところです。当面、サービスとしては個別運営していきそうな流れでもありますが、裏側で何か関連させていくのでしょうかね?Twitterの逆襲も含めて、今後の進化が見逃せません。 — SEO Japan

    投資家のプレッシャーに晒されるTwitterの2015年の展望

    GoogleやFacebookに比べ、何かと機能拡充や成長のスピードが遅いと揶揄されるTwitter、最近はInstagramにユーザー数を追い抜かれたなんて話もありました。さて、そんな崖っぷち?のTwitterが、2015年に勝負をかけるべき分野について有名メディアMashableがまとめてくれた記事を今回は。日本でも大人気のTwitterですが確かに一時に比べ落ち着いた感もある今日この頃、さて来年はどうなる? — SEO Japan


    Future-of-twitter-thumb

    画像: ルーク・レオナルド/Mashable

    昨年のこの時期、株式公開後Twitter、そして、同社の社風がどの程度変化するのかについて、活発に議論が行われていた。そして、皆さんもご存知のように、どちらも大きく変化した。

    株式を公開してから3ヶ月間、Twitterの株価は70ドル/株まで高騰し、順調なスタートを切った。しかし、2月に初めての業績報告を行うと、Twitterは突然失速を始めた。収益と利益に関しては金融街の専門家の予想を上回る数値を上げていたものの、ユーザーの増加ペースは予想を下回っていることが判明した。その結果、株価は一夜にして20%以上も下落した。

    その後の業績報告でも、この傾向が鮮明に明らかになり、Twitterの経営陣は何よりもユーザーの増加を優先し、Facebookのようにメジャーなサービスに成長したことを投資家に証明しなければならなくなった。CEOが重役を兼任したり、経営陣のテコ入れを図ったりしたものの、結果はついてこなかった。その一方で、経営陣は製品のアイデアを重視するようになった。

    先日の記事でも取り上げたが、Twitterの元社員はMashableに対して、同社は常に成長を優先していたことを打ち明けている。しかし、とりわけIPOの後、会議室で激しい議論が交わされるようになったようだ。

    このような努力の結果は、来年を通じて徐々に現れてくるだろう。

    Screen Shot 2014-11-19 at 4.38.28 PM

    画像: Twitter

    新しいTwitter

    今月、Twitterが初めて開催したAnalyst Dayイベントで、Twitterの経営陣は製品開発をスピードアップし、様々な新しい機能をリリースするための計画を発表して、投資家の信頼を取り戻そうと試みていた。

    Twitterは、新たに登録したユーザー — そして、フォローしたくなるような会話を見つけることが出来ない既存のユーザー — に対して、キュレートしたタイムライン(フォローするユーザーを予め用意したタイムライン)を導入し、フォローするユーザーを探す手間を省く。こうすることで、ユーザーに説明するプロセス、および、ユーザーの維持を改善したいとTwitterは望んでいる。

    また、Twitterは利用していない間にユーザーが見逃した可能性があるツイートをハイライト表示する機能、ネイティブ動画編集機能およびシェア機能、最新ニュースのアラート等の導入を始めている。その結果、ユーザーエンゲージメントが上向く可能性がある。少なくとも、動画に関しては、さらに強力な広告の選択肢をもたらすはずである。

    一部のTwitterの関係者は、メッセージ送受信アプリの台頭により、TwitterのDMが圧倒されている現状に頭を抱えている。分析イベントで、Twitterは「プライベートなメッセージにおいて重大な機能」を導入すると予告していた。

    これは全て「Twitterらしさ」の基盤を弱めることなく、出来るだけサービスの拡大を試みる戦略の一環である。

    Twitterが最近雇用したCFOのアンソニー・ノトは、先日の業績報告会で「当然、Twitterは今後もリアルタイムのネットワークであり続ける。ユーザー体験について考える際、我々はこの点を最も重視する。しかし、ユーザーにとって非常に大事な出来事が、アプリを開く数時間前に起きることもある。我々はこのような特有の機会を見つけ、たとえつい最近起きたことではなくても、非常に大事なコンテンツとして提供する」と話していた。

    独立型アプリ

    Facebookはより機敏で、個別の利用により適切に対応するため、独立型アプリのリリースを強化している。Twitterもこの流れに乗るようだ。

    Twitterのディック・コストロCEOは、今月のイベントで、独立型アプリをリリースするとアナリストに向けて発表していた。コストロCEOはアプリの詳細には触れなかったものの、同社のスタッフはTwitterのコンテンツを別の方法で用いる可能性があることを示唆していた。あくまでも憶測に過ぎないが、メッセージ送受信アプリやニュースに焦点を絞ったアプリが候補として挙げられる。

    「Twitterを世界で一番デイリーユーザーが多いサービスへと導く上で有効で、Vineのように、Twitterとは別のアプリとして提供することが可能な、Twitterを補完するアプリが存在すると我々は信じている」とコストロCEOは語っていた。

    現時点で、Twitterは独立型アプリにおいて、ある程度の成功を収めている。Vineは大勢のユーザーを獲得しているが、反対にTwitter Musicは今年の前半で閉鎖に追い込まれていた。

    Twitter COO Ali Rowghani (R) stepped down on Thursday. Rowghani is seen here in 2010 with Twitter cofounder Ev Williams.

    Twitter COO Ali Rowghani (R) stepped down on Thursday. Rowghani is seen here in 2010 with Twitter cofounder Ev Williams.

    画像: Flickr Joi Ito

    経営陣の入れ替えの可能性

    Twitterは1年も経たないうちに製品部門の統括者を2度変えている(現在3人目)。また、COO、CFO、メディアの責任者等の入れ替えも行ってきた。

    IPO後の数ヶ月間は、従業員が株を売却するため、多少の入れ替えはやむを得ない。しかし、Twitterの重役の入れ替えは、あまりにも激しい。この原因としては、駆け引きだけでなく、ユーザーの増加を重視する投資家からのプレッシャーも挙げられている。

    「チームに対する全ての変更は、正しい理由で、正しいタイミングで、正しい決定の下に行われている。」とイベントでコストロCEOは述べていたが、CEO本人も「際立っている」点を認めている。

    Twitterは意欲的な製品戦略を掲げており、新たにCFOに就任したアンソニー・ノトは、この戦略、および、Twitterの強みを投資家に伝える面で前任者よりも優れているのだろう。順調にユーザーが増加している点を証明することが出来るまで、経営陣は冷や冷やしながら仕事に取り組まなければならない。もちろん、コストロCEOも例外ではない。

    FacebookやGoogleのCEOとは異なり、コストロCEOは設立者でもなければ、大量の株を保有しているわけでもない。要するに、ウォールストリートの意思に左右される運命にある。コストロCEOと仕事をしたことがある数名の従業員が、同CEOが投資家に追い出されるのは時間の問題ではないかと述べていた。その答えは2015年になれば分かるはずだ。

    買収

    予想通り、IPOの後、Twitterは大きな買収を数回実施した。ソーシャルTV分析サービスコマーススタートアップ、そして、Androidのロック画面アプリ等だ。この取り組みは2015年も継続される可能性がある。

    今年の9月、Twitterは転換社債と言う形で新たに18億ドルの資金調達を行った。これは1年前弱にIPOで得た資金とほぼ同じ額である。今回の資金調達により、今後の買収に用いる軍資金が集まったことになるが、FacebookやGoogle等のライバルと比べると利用可能なキャッシュは遥かに少ない。

    事実、コストロCEOは買収に関して様子見の状態だとあるメディアに打ち明けている。


    この記事は、Mashableに掲載された「Twitter: What to expect in 2015」を翻訳した内容です。Copyright reference no. 110250.

    特別なことが書いてあるわけではありませんでしたが、というか、粛々とかつ大胆にやるべきことを素早くやっていくしかないということなのですかね。独立型アプリは最近のトレンドと思いますが、Twitter自体が元々独立型アプリのような存在だったわけですし、Vineのプチ成功等もありますが、今後どんなアプリを出していくのか気になります。映像以上に画像・写真が最も親和性高い気がしますが、Instagramがありますしね。当然、InstagramがTwitter化してくる可能性もありますし、来年は Instagram vs Twitter の戦いもさらにヒートアップしそうです。しかし今となってはFacebookがInstagramに支払った1000億円、当時は高すぎる等の非難もありましたが実は安かったのかもしれません?! — SEO Japan

    iPhone99台でプロポーズした男の結末、Pinterestのタレント事務所 – 米国発Web業界ニュース11月後半号

    コンバージョン祭(おかげさまで大盛況でした)の余韻で?SEO Japan更新がおろそかになってしまいました m(__)m これから年末にかけてノンストップで記事発信していきたいと思います。最初の数本は、11月後半~12月前半の米国ウェブ関連の最新ニュースを。私も情報収集を怠っていたので、さらっと流し読みでキャッチアップ。 — SEO Japan

    Philae - a spic and span landing on a comet今週のウェブマーケニュースでは、・ロケットが彗星に着陸 ・中国の独身はカネがかかる? ・ネットの中立性に関する議論が過熱 ・Facebookがプライバシーポリシーを改善 ・Twitterがネイティブ動画の導入を予告 ・Yahoo!が動画広告プラットフォームを買収 ・進化するInstagram ・CMOの在職期間が長くなる ・Lyftの成功を妨害しつつ、自分は着々と資金を調達するUber ・ポッドキャストブームが到来 – 新しいポッドキャストが150万ドルの資金を調達 & マーケッター向けのポッドキャストのデータベースが誕生 ・AmazonとHachette、ようやく合意に至る等の話題を伝える。

    それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える重要なリンクをまとめて紹介していく。

    毎週、経営者の方々が、最新の変化、レポートする価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。

    他にも、役に立ちそうなリンク、ソース、または、アイデアを持っているなら、コメント欄で加えてもらいたい。また、Flipboardを利用しているなら、「This Week in Digital Magazine」を購読すると、リンクを入手することが出来るようになる。


    インダストリー

    • 今週、欧州宇宙機関(ESA)は、10年前に打ち上げたフィラエが彗星への着陸を成功させた。ライブストリーム、写真、ツイート、報道、そして、無人探査機マニアがこの歴史的イベントを見守った(Rosetta)
    • 中国では、11/11は独身の日と呼ばれる(1が4つ並ぶことが理由らしい) – 中国版のバレンタインデーとも言える。セールスに関しては、ブラックフライデーを上回る(eMarketer)
    • 事実、昨年、Alibabaはこの日だけで57億5000万ドルのセールスを記録した。今年は昨年を上回る93億ドルに達した(Yahoo!)
    • いくら寂しくても、99台のiPhone 6Sを購入し、ショッピングモールにハートの形に並べてプロポーズした結果 – ノーと言われるよりはマシなはずだ。悲しい出来事だが、明るい面を見てみよう。iPhone 6Sをタダでもらえるかもしれない(TheNanFang)
    Chinese mobile shopping spikes on Singles Day
    • AOLの「デジタル預言者」ことShinghyのワイルドで、奇妙な世界を覗いてみよう。失敗続きのこの会社が、こんな人物を雇う余裕があることの方が意外だ(The New Yorker)
    • Forresterは、CMOの平均在職期間は2015年が終わる頃には60ヶ月にまで伸びると指摘している。Spencer Stuartが今年の始めに45ヶ月と報告していた点を考慮すると、大きく進歩したと言えるだろう。デジタル、および、データに対する注目が高まるにつれ、この重要な分野で進化を遂げるために、より長い時間が必要になったのだろう(WSJ CMO Today)
    • 伝説の競馬場、チャーチルダウンズ競馬場(ケンタッキーダービーの開催場所)がゲームメーカーのBig Fishを8億5000万ドルで買収した(re/code)
    • オバマ大統領が挑戦状を叩きつけ、今週、ネットの中立性が再び議論を巻き起こした(USA Today)
    • 思った通り、反対派は声を荒げていたが(Twitter)、全体像を見極め、ユーモアを交えた主張を行う人もいた(The Oatmeal)
    • この問題がよく分からないなら、トークショーで司会を務めるジョン・オリバーの解説を参考にしよう。簡単な言葉で説明している。通信会社は、規制、FCCの規約、そして、その他の難解な政策ばかりを強調してきた。「悪いことをしたいなら、退屈な情報で包む」と、うまく事が運ぶためだ。


    プラットフォーム

    • Facebook
    • Facebookが利用を強制したMessengerアプリのマンスリーユーザーが5億人を突破した。それでも、Facebook自体のユーザーの半分以下に過ぎないが、強制的に実装させるアプローチが、どのような成果を上げるのか明らかになった(The Verge)
    • Facebookは、ニュースフィードの上部でエボラ出血熱の根絶に対する支援を呼び掛け始めた。ユーザーが、実際にFacebookは何をしているのか尋ねると、マーク・ザッカーバーグ代表が冷静に反論した(AdWeek)
  • Twitter
    • 製品に関する大きなニュースが舞い込んできた。2015年から、ユーザーはTwitterで動画を録画し、アップロードすることが可能になる。このサービスにより、TwitterはYouTubeのライバルになると見られている(Variety)
    • さらに、Twitterは、自分自身でタイムラインを作ることを面倒に感じる新しいユーザーに向けて、即座にパーソナライズされたタイムラインを作成する機能、そして、会話を非公開にする機能(カスタマーサービスにおいて活躍する場面が出てくる)の開発に取り組んでいる(Twitter)
    • 製品部門、エンジニアリング部門、メディア部門、ニュース部門の上級副社長、クリエイティブディレクター等の重役が続々とTwitterを去り、退職する幹部が続出する理由に注目が集まっている(Slate)
    • コメディアンのビル・コスビーは、Twitterのオーディエンスに対して、コスビーの画像を用いて、ミームを作って欲しいと要請した。すると、過去の犯罪の疑惑に結び付けられてしまった。(NY Post)
  • Instagram
  • Yahoo!は動画分野への進出を強化しており、動画広告プラットフォームのBrightrollを6億4000万ドルで買収した。これで、GoogleとFacebookに差をつけられてしまった広告収益を改善することが出来るかもしれない。Yahoo!のデジタル広告収益のシェアは、今年、5.8%まで下がってしまった(The Guardian)
  • ピンフルエンサー – つまり、ピンタレストのインフルエンサー – を対象としたタレント事務所が誕生した(re/code)
    • ちなみに、ブックマーキングがスキルとして認められることが分かっていたなら、私はDeliciousのフィードの代理を探していたはずだ。現時点では、Flipboardのブローカーに落ち着いている

    コラボレーティブエコノミー

    • フレッド・ウィルソンの考えは的を射ているようだ: Lyftの乗車および収益は2014年で5倍に増加している(Fast Company)
    • タクシーとGPSに関する詳細は、この投稿の最後に紹介する記事で確認してもらいたい
    Uber's vision for the taxi industry
    タクシー業界に宣戦布告したUber

    計測/基準/ビッグデータ

    • 「相関関係と因果関係は異なる」と言う表現を一度は耳にしたことがあるはずだ。関係している可能性は高くても、必ずしも行動 – リアクションの順番で起きるとは限らない。この順番をひっくり返したところ、相関関係がない状態で因果関係が存在する事実に気づかされることもある。難解なコンセプトであるため、リンクを張った記事に目を通すと良いだろう。要するに、「偏執狂的だからと言って、誰もが傷つけようとするわけではない」と言うことだ(Awaken Your Superhero)
    • 事務職ではない従業員に連絡を取るのは難しい。また、連絡を取ることが出来たとしても、計測するのは至難の技だ。Red E Appはこの問題の解決策を考案した(Cite World)

    法律/人事

    • Facebookのプライバシーポリシーは長く、分かりにくい(先程紹介したジョン・オリバーの指摘を参照)。しかし、Facebookは、この難解なプライバシーポリシーの簡潔で、分かりやすいバージョンを作成した(The Verge)

    コンテンツ

    Quality trumps quantity content on new metrics from Chartbeat

    重要な記事、動画 & オーディオ

  • McKinsey Strategy Practiceの創設者、ロンドンビジネススクールの教授、そして、大企業の元ストラテジストが戦略の未来について興味深い見解を提供している(McKinsey)
  • Amazonは、出版業界と長年良い関係を築いてきた。Hachetteと長い間揉めていたが、ついに電子書籍の価格において合意に至った(NPR)
    • AmazonがHachetteと大勢の著者と対立した経緯を知りたい方は、この記事に目を通しておこう(Vanity Fair)
  • ロンドンのタクシドライバー向けのテストとして有名なThe KnowledgeにGPSが戦いを挑んだ – The Knowledgeとは迷路のようなロンドンの街を隅から隅まで記憶しなければならない超難関のテスト – さて、その結果はいかに?(New York Times Magazine)

  • この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital November 14 2014」を翻訳した内容です。

    日本でもYoutuberの事務所が出てきていますが、米国ではPinterestですか。そのうち、Instagramもあるかも?しかし中国のiPhoneプロポーズは、、、ロマンティックというか何というか、、需要もあり転売容易な国ですが、集めた努力は認めてあげたい。 — SEO Japan

    軒並み好調な大手ソーシャルメディア、コラボレーティブ・エコノミー – 米国発Web業界ニュース11月初旬号

    また少し日が空いてしまいましたが、今回の記事は10月最後~11月最初の米国ウェブ関連の最新記事から。ソーシャルメディア大手各社の業績は順調なようです。 — SEO Japan

    今週のウェブマーケニュースでは、・大手ドラッグストアの買い物客はApple Payを使えない ・代わりの支払いシステムでデータ漏えいが発生 ・実はリアルではないリアルタイム ・Twitter、重役陣の入れ替えを行う ・Flipboardが大幅な変更を断行 ・シェアエコノミーの破壊的/経済的な影響 ・今週の分析レッスン ・ブランドパブリッシャーを認めよ ・楽観主義と無知 ・話を聞いてもらうコツ等の話題を伝える。

    それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える重要なリンクをまとめて紹介していく。

    毎週、経営者の方々が、最新の変化、レポートする価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。

    他にも、役に立ちそうなリンク、ソース、または、アイデアを持っているなら、コメント欄で加えてもらいたい。また、Flipboardを利用しているなら、「This Week in Digital Magazine」を購読すると、リンクを入手することが出来るようになる。

    インダストリー

    • 両社を含む一部の小売店は、Merchant Customer Echange(MCX)、および、CurrentCと呼ばれるQRコードベースのシステムとの長期契約を結んでいるため、Apple Payの承認を禁じられていたことが原因であったようだ(Fast Company)[QRコードの何が問題なのだろうか?]
    • ちなみに、そのCurrentCはハッキングの被害に遭い、メンバーのEメールアドレスが第三者のハッカーに奪われてしまった(Business Insider)
  • Taco Bellは、今週、新しいモバイルアプリを宣伝するため、ソーシャルメディアで沈黙した。この取り組みは大成功し、火曜日、ダウンロードの回数において、トップ 25入りを果たした(Marketing Land)
  • オーディオ人気は留まるところを知らない。DeezerがStitcherを買収し、35,000のラジオトークショーとポッドキャストが同ネットワークに加わった(TechCrunch)
  • Harvard Business Reviewは、ソーシャルネットワークで健闘を続けており、大きなライバルに勝つことも多い。ターゲットの絞られたパブリッシング事業において、ソーシャルが有効に働く何よりの証拠だ(Digiday)
  • ブランドは、リアルタイムマーケティングに力を入れているものの(Googleがリアルタイムを考え直すコツを幾つか提供している)、交流する機会を見失っている。JetBlueはTwitterを介して乗客が失くした本を探す手伝いをしており、他の企業にも見習ってもらいたい(Ann Handley)。 ソーシャルネットワークでのブランドへのメッセージは、77%増加しているものの、6本のメッセージのうち5本はスルーされている(AllTwitter)
    • 多くのブランドがリアルタイムを重視している。もう皮肉としか言いようがない

    プラットフォーム

    • Facebook
    • Twitter

    コラボレーティブエコノミー


    計測/基準/ビッグデータ

    法律/人事

    コンテンツ

    重要な記事、動画 & オーディオ

    • トム・ウェブスターとティム・ハイデンが、Apple Payのリリースとほぼ同じタイミングでThe Mobile Commerce Revolution(Amazon)をリリースした。この作品は、マーケティングにおける行動、そして、社会の変化を鋭く分析している(Brand Savant)
    • 確かなデータを求めているなら、モバイルの世界のスタッツを確認しよう。以下に画像を掲載しているが、とりわけデバイスごとの滞在時間は興味深い(re/code)[画像]
    • マーク・アンドリーセンが、楽観主義の力について語っている(New York Magazine)
    • ただし、楽観主義と無知は同じではない。心理学者によると、無知の問題は、専門家のような気分を味わってしまうことのようだ(Pacific & Standard)
    • TEDで5回プレゼンを実施した実績を持つジュリアン・トレジャーは、話し方、そして、音に精通している。下の10分間のプレゼンの中で、耳を傾けたくなるような話し方を伝授している(TED)





    Photo credit: Scott Swigart(Flickr)

    この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital – October 31, 2014」を翻訳した内容です。

    今回は比較的、地味(とはいえそれなりに大きいのですが)ながら、着実に前進しているウェブ業界であることは感じられるニュースが中心でした。 — SEO Japan

    曲がるiPhone6、注目のSNS「Ello」 – 米国発Web業界ニュース9月下旬号

    米国の最新ウェブ業界関連ニュース、今回も様々な話題が登場します。 — SEO Japan

    今週の3分で読めるウェブマーケニュースでは、・魔法の曲がるiPhone ・iOS 8を最大限に活用するには(ちゃんと動いてるとき) ・Facebookの滞在時間 vs 広告に投じる資金 ・勢いを増すEllo ・増え続けるTVの視聴と下降を続ける視聴率 ・実は単純な計測作業 ・ソーシャルメディアベースの交流における法律問題 ・YouTube時代のスポーツネットワーク ・B2Bマーケティングの未来を予想 ・ソーシャルメディアで友達をドッキリさせる方法等の話題を伝える。

    それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える重要なリンクをまとめて紹介していく。

    毎週、経営者の方々が、最新の変化、レポートする価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。

    他にも、役に立ちそうなリンク、ソース、または、アイデアを持っているなら、コメント欄で加えてもらいたい。また、Flipboardを利用しているなら、「This Week in Digital Magazine」を購読すると、リンクを入手することが出来るようになる。

    インダストリー

    • AppleのiPhone 6はとても薄いデバイスである。と言うよりも、薄すぎたようだ。あまりにも薄かったため、ポケットの中で曲がる問題が発生している。ファッションに関するアドバイス: スーツを着ることが多いなら、わざわざ携帯電話をズボンの前ポケットに入れる必要はないはずだ #小学生でも分かりそうなことだが(Macrumors)
    • 非難に対して、Appleは、あの有名なGenius Barが何でも問題を解決すると述べた(The Verge)
    • この問題を受けて、Kit Katが見事なリアルタイムのマーケティングを行った(@KitKat)


    プラットフォーム

    Ello

    • 「美しさ、シンプル、透明性」をモットーに掲げた最新のソーシャルネットワークのElloが、今週、注目を集めている
    • アンチFacebookネットワークと位置づけられたElloは、広告ゼロ、そして、データの完全非公開(つまり、ユーザーを製品と見なしていない)を謳っている(Fast Company)
    • 当然ながら、大勢の懐疑派が批評を行っている。懐疑的な意見は、Ello自体にも掲載されている(Wired、Ello)

    ちなみに、Elloで私をフォローしたい方は、ello.co/scottmontyをクリック。

    Facebook

    • 来週、Facebookは、マーケッターが、ウェブ上で購入する広告を狙い、計測するメカニズムを改善することを目的とした広告プラットフォーム、Atlasのリニューアル版を公開する(Inside Facebook)
    • 一部の企業はFacebookのデータの共有に懸念を持ち、サイトへのアクセスを拒否する方針を固めている(WSJ)
    • Facebookは、著名人とメディア企業がFacebookをどのように利用しているのかを明らかにするため(そして、表向きは、より多くのユーザーに同じ取り組みを行ってもらえるように)Facebook Mediaを公開した(Facebook)

    Twitter

    • Twitterのオーディエンス管理ツールが、さらにパワーアップし、電話番号とアプリのIDでターゲットを絞ることが出来るようになった(Marketing Land)
    • 以前、TwitPicは、知的財産の問題により、閉鎖されると発表したが、最新の情報によると、買収されたようだ(Engadget)

    計測/基準/ビッグデータ

    • TVの視聴者は増えているものの、視聴率は下がっている。何が起きているのだろうか?どうやらテレビ業界は、テレビ、オンライン、そして、モバイルの視聴を別々に計測したいようだ(WSJ – 有料版)
    • まずは、モバイルの計測方法に関するアビナッシュ・コーシックの説明を参考にすると良い(Occam’s Razor)
    • 連載記事「CMOとクラウド」の最新版は、マーケッター達による分析データの利用が、危機的に少ない現実を指摘している(Olivier Blanchard)
    • 計測作業が、救いようもないほど、複雑な取り組みになってるなら、このアドバイスを参考にしよう(Media Bistro)
    • これほどピッタリはまる計測作業の例えは、他には見当たらない(SHIFT Communications)

    法律/人事

    • TwitterパーティーやTwitterチャットを運営するなら、法律問題のリスクを知っておくべきだ(Social Media Explorer)
    • アイスバケツチャレンジのブームが盛り上がりを見せていた時、ブランド、メディア、そして、芸能人が参加していた。#icebucketchallengeで明らかになった法律に関する教訓をこの記事で確認しよう(Maximize Social Business)

    コンテンツ

    • ストーリーテリング — 不愉快ではあるものの、適切な代案が見当たらない点に関して、「ビッグデータ」と争っている。それでは、ブランドストーリーテリングとは何を意味し、なぜ必要なのだろうか?(Econsultancy)
    • The WhistleはYouTubeの時代を考慮してスポーツネットワークの構築に取り掛かっている。どのようなネットワークになるのだろうか?どうやら、特別のスタジオを用意し、また、メジャーなスポーツリーグ、および、チームと提携し、また、個人のコンテンツクリエイターと協定を結ぶようだ(Contently)

    重要な記事、動画 & オーディオ

    • ソーシャルメディアがニュースを形成する仕組みに関するこのレポートは、じっくりと読む価値がある。特に、ソーシャルプラットフォームからアクセスしたビジターよりも、直接サイトを訪問するビジターの方が、サイトに滞在する時間が長い点は興味深い(Pew)


    この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital – September 26 2014」を翻訳した内容です。

    しかしFacebookやTwitterの進化は止まることがないですね。その一方、Elloのような新しいSNSもまた登場と。。。先週お休みいただいていましたが少し休んだだけで、新しい話題が盛りだくさんの米国ウェブ業界でした。 — SEO Japan

    グリー田中氏、ゲーム”だけ”の会社から抜け出るために「次の10年を考える」

    東京・渋谷で9月3〜4日にかけて開催されたイベント「Startup Asia Tokyo 2014」。9月4日には、グリー代表取締役社長の田中良和氏が登壇。「グリーの挑戦と未来について」というタイトルで、Tech in AsiaレポーターのDavid Corbin氏とのセッションに臨んだ。

    –Corbin氏(以下省略):田中氏はCEOを務めているが、元々エンジニアリングが好きだったと知っている。どういう風にして好きになったのか。

    田中氏(以下省略):最近は「社長」の仕事ばかりだが、もともと15年くらい前にインターネット業界に入って、最初はプログラミングもできなかったが、そこで覚えたのが最初。

    自分で企画しても作れないとアイデアを具現化できないと思っていたので、本当の意味でもの作りができるようになったと思う。

    –今ならどのような(開発環境や)言語を学びたいか。

    ネイティブアプリだ(笑)

    –最初に入った楽天はベンチャー企業。なぜそこを退職したのか。

    起業したいと思ったことは今でもないと思っている。起業って大変なのになぜやるんだろうか、(聞かれたら)おすすめしないのにと思っていた。ただ、楽天で働きながら(SNS)GREEを趣味で作っていたら、個人では作れない規模になったのがきっかけ。

    でもはじめはコミュニティサイトでは儲からないだろう、製作会社でもやりつつボランティアで運営しようと考えてたので、真剣に考えて起業したわけでない。

    –後悔はしていないのか。

    結果的には(笑)。やっぱりいろいろ大変なこともあったので、人に勧められるような簡単なことではない。

    –パズドラ(ガンホーのパズル&ドラゴンズ)が出たあとで、GREEのゲームシェアは下がっていると思う。どのように回復させていくのか。

    3年前くらいから振り返ると、いろんな事業の変化に直面していたと思う。3年前はフィーチャーフォンのゲームビジネスが中心だったが、ハードウェアとしてなくなっていく(スマートフォンに置き換わる)ところに直面した。ネット業界で産業ごと消滅することはあまりないが、我々はそこに直面した。なので、まずは本命のブラウザゲームをガラケーからスマホに移さないといけなかった。それを対応させながらネイティブゲームをやり、海外戦略もやり、ということを同時にチャレンジすることになった。

    そこでまずスマホ(ブラウザゲーム)、2番目にグローバル、3つめに国内ネイティブゲームという優先順位をつけ直した。米国進出までは順調に来たので、今はネイティブに注力している。

    –どのような条件でゲーム業界をサヨナラしたいのか。

    そんなことは考えていない(笑)ゲームとインターネットが交差した世界はいいと思っている。ゲーム産業は日本で作って世界に向けて売っていくときに競争力がある産業分野。収益として重要だ。

    また、日本で始めてすぐにグローバルに進出できる。でも我々はゲームだけの会社ではない、最近はいろいろと始めている。

    –「スマートシッター」「介護のほんね」「Tonight」「SmartNews(への投資)」など新しい事業にチャレンジしている。新しい事業にはつながりはあるか。なぜこういった新事業をはじめたのか。

    事業を考える上で、まずはマーケットが大きくなり続けるかの仮説を大切にしている。楽天で言うとECは右肩に上がっていくに違いないと考えているということだ。

    例えばコミュニケーションやコミュニティビジネスは10年後に大きくなっているに違いない。モバイルビジネス、ゲームビジネスもそう。マーケット自体が成長するビジネスをやる。ただし、さっきの楽天の例で言うと、ECといってもオークションなのか、モールなのか、直販なのかというところに関しては、提供しながらアジャストしていく。

    モバイルやコミュニケーション、ゲームという事業はそういう仮説でやってきた。でもそれはある程度やっているのでほかの事業に挑戦していく。

    これから来るトレンドは何かと考えている。好調なのはUberとかAirbnbなど、広い意味でのEコマース。それが次の10年のサービスだと思う。

    –チャイルドケアもトレンドになるということか。

    ビジネスの手法の話だ。例えばUberも、すべての人がスマホを持つ今だからできるようになったサービスだ。同じようにスマートシッターもスマホが普及しているからこそ、資格があれば誰でもベビーシッターになれるというのはいけると思う。

    –スマートシッターについて、サービス開始後の様子、ユーザー数はどうなっているのか。

    サービス規模は伸びているが、スマートシッターで言うと、ベビーシッタービジネスだけを考えなくていいと思っている。例えばブラウザゲームのビジネスは、ただ1つの「釣りゲーム」が出発。これが将来(売上高)何十億、何百億円というプラットフォームになるとは思ってなかった。

    スマートシッターもうまくいけば、家にいるお母さん向けのビジネスができるのではないか、別の働き方もできるのではないかということになる。Amazonも最初は本しか売ってなかった。切り口を作ればもっとビジネスはできる。

    –その他どんな分野に挑戦するつもりか。

    スマホが普及しないと成立しなかったサービスだ。例えばTonightは、5回くらいクリック(タップ)するだけでホテルの予約ができてしまう。こういったものあればスマホ特化でブレークスルーする。また、UberやAirbnbのようにシェアリングエコノミー的な概念のモノ。

    –(投資先の)スマートニュースはいつから米国バージョンを公開するのか。

    僕は戦略を細かく分からないし、言えない(笑)。ただあれはまさにスマホ時代のニュースをどうするのかというもの。昔から見ていたがすごいと思う。グリーに向いているビジネスは自分たちでやるが、「いいな」と思うサービスには投資させていただく。

    –スマートニュースは36億円を調達した。日本では「○億円調達」というニュースはあるが、バリュエーションは発表されない。スマートニュースのバリュエーションはいくらだったのか。

    またこれもコメントしづらい(笑)。ただ我々としてはバリューはフェアだと思って投資しているので成功して欲しい。

    –海外展開で成功に必要なのは何か。

    これまで3、4年ほど苦労している。ネイティブゲームは海外でも売上がかなりあり、海外比率の高いネットベンチャーになってきていると思う。

    一番重要なのはやはり、「それ(プロダクトやその場所で事業をすること)自体が強みになっている」というものでないといけない。サンフランシスコでやったほうがいいことをわざわざ日本でやっても、それ自体が強みにならないといけない。

    そういう意味ではゲームは数少ない日本でやって不利にならないビジネス。グローバルで成功しているゲームスタジオには北欧や英国のものもある。大企業大資本だけが生きるわけではない。

    –新しい国(市場)に入るにはどんな準備が必要か。

    まずはGoogleやFacebookみたいなサービス。圧倒的製品力で突き抜けるかどうか。でもそれは実現が難しい。

    それでなければ、ローカルのマネジメントに完全に任せて成功するサービス。現地に日本人だけ派遣しても成功しないし、(現地の)優秀な人はついてこない。

    逆に言うと、日本にある外資系の会社で、日本語を話せない外国人がやっていても成功しているものもある。そういう意味では製品力で突き抜ければ問題ない。

    –今海外に出るなら何をすべきか。

    海外のゲームビジネスが伸びつつあるが、日本ではネイティブゲームがまだ成功せずにチャレンジする中で、海外でスタジオを作ってさらにネイティブゲームを当てるのは、知らない場所で知らないモノをやると難しいことをやっている。

    やはりどちらか押さえる。成功していることを違う場所をやるか、日本で違うことをやるか、どちらかにするべきだと思っている。そうはいってもネイティブは強くなっているので、まずはそこに特化していく。

    –SNSからゲームの会社になり、また新しい事業も展開するが、社員は自分の会社についてどう思っているのか。

    青臭いが、コーポレートスローガンには「インターネットで何かを変えていく」というものがある。なのでゲームのみをやる会社じゃないということは多くの人は分かっていると思う。

    ただゲームは(売上の)大きな分野であり、引き続き大きな柱になるという前提だ。だがあくまで1つの柱にしながら新しいことをやる時代になってきた。

    –安倍政権がテクノロジー企業を応援しようとしているが、その動きをどう思うか。

    本当にありがたいことだと思う。これから日本自体の経済を成長させる意気込みを感じる。インターネット業界が新しい産業となり、日本経済の大きな柱にならないといけない。

    –政府を巻き込むためにどういうことをやっているのか。

    ロビイングというほどではないが、世界というより日本で大きな役割を果たすのであれば自分たちのやっていること、やりたいことをいろんなチャネルで発信しないといけない。事業を成功するだけでなく、どう世の中に価値を還元すると考えているか伝えることも大事。

    –若い起業家へのアドバイスを聞かせて欲しい。

    言うと自分で自分の首を絞めることになるが(笑い)。高い目標を持ち続けて頑張って欲しい。会社をやっているといろんな大変なことがある。どうやったら高い目標を持ち続けられるか考えて欲しい。


    ゲームではなくコミュニケーションの会社に–ミクシィ新社長の森田氏

    劇的とも言える復活を果たしたミクシィ。2014年3月期の通期決算は、売上高121億5500万円(前年同期比3.8%減)、営業利益4億800万円(同81.3%減)、経営利益2億6300万円(同90%減)、純利益2億2700万円の赤字(前年同期は16億5400万円の黒字)、四半期ベースで見れば以下のグラフの通り。大幅な増収増益を実現した。そこには、前社長である朝倉祐介氏による事業再建施策と、スマホ向けゲーム「モンスターストライク(モンスト)」の好調ぶりが大きく貢献している。

    そして事業再建のフェーズが終了したとして朝倉氏は6月に代表を退任。6月24日に開催された定時株主総会で、執行役員でゲーム事業の本部長を務めていた森田仁基氏が代表となった。

    森田氏は2000年にfonfunに入社。フィーチャーフォン向けコンテンツの企画運営やケータイアプリのプロデューサーを経験したのち、2008年にミクシィに入社した。

    当時のミクシィは、プラットフォームのオープン化を掲げていた時期。森田氏は「mixi アプリ」の立ち上げを担当して、当時人気だった「サンシャイン牧場」のRekoo、「まちつく」のウノウ(その後ジンガジャパンとなり、現在は閉鎖)などSAP(Social Game Provider:ゲーム開発会社のこと)開拓に務めたという。その後2011年にサイバーエージェントとの合弁会社であるグレンジの取締役副社長となり、さらにはミクシィのゲームプラットフォーム「mixi ゲーム」にも注力することとなる。

    2013年1月からはミクシィ執行役員、5月にはゲーム事業本部長に就任。モンストの企画を立ち上げたのは2013年2月のこと。現在はモンストスタジオ エグゼクティブプロデューサーも兼任しているそうだ。モンストでは、全体戦略や組織作りなどを担当。制作面はプロデューサーの木村弘毅氏が中心になって活動しているそうだ。これまでのキャリアやモンストへの関わりもあって「ゲーム」の印象が強い森田氏だが、ミクシィをどのように導くのか。今後の展開を聞いた。

    ミクシィ代表取締役の森田仁基氏

    –社長交代の経緯について教えて下さい。

    森田氏(以下敬称略):これまでミクシィは、どうしてもSNS「mixi」がほとんどを占めていました。それで調子がいいときもあれば、GREEやMobageのゲームにシェアを取られるようにもなりました。またFacebookやTwitterも出てきて、みんながmixiを使えばいいという時期でもなくなったのは、数字としても出てきました。

    前代表の朝倉は事業再生のプロフェッショナル。そのタイミングで陣頭指揮を取るという考えが笠原としてはあったと思います。一方で僕は点を取るために新規事業を伸ばす、ということをやっていました。それでモンストが当たるようになってきて、事業再生も一段落し、再成長するというタイミングでの社長交代になります。

    –森田さんが代表になったということで、ゲームを主軸に置いた会社になるという見方もできます。

    森田:自身では特にそういうことは考えていません。ゲームはコミュニケーションの1つの手段なんです。それは木村とも、モンストのプロジェクトでもぶらさないようにしようと話していました。ツールがたまたまゲームというツールだったというイメージです。そこには「Face to Face」のコミュニケーションがあります。

    もちろん新しいものは作り続けますが、必ずしもそれがゲームではないでしょう。ゲームの売上がかなり大きくなってしまったのでそう見えるかと思いますが、通期見通しでも、400億円のうち100億円はゲーム以外で作っていきます。

    –「ミクシィは何の会社になるのか?」とは聞かれませんか。

    森田:そう言われたのは初めてです。僕らを見て感じて頂ければいいと思うのですが、1つ言うならコミュニケーションを活性化させる、人と人のつながりを作れる会社だということです。繰り返しになりますが、モンストもmixiも人と人が繋がるサービスになります。

    –モンストは6月に900万ダウンロード、7月には1000万ダウンロードを達成しました。成功の要因をどうお考えですか。

    森田:先ほどから申し上げているとおり、コミュニケーションから設計に入っていることです。そうなると簡単に楽しめないといけません。難しそう、つまらない、となるとコミュニケーションは発生しません。

    そこで、引っ張って離すというアクション(モンストは、キャラクターをタッチし、引っ張って離して飛ばすことで敵にぶつけ、敵を倒していくゲーム)は気持ちいいし、ミスした時にもツッコミを入れられるというコミュニケーションが起こります。アクションの気持ちよさについては岡本さん(ゲームリパブリック代表取締役社長でゲームプロデューサーの岡本吉起氏)に協力いただいています。

    市場環境もラッキーでした。まずパズドラ(ガンホーの「パズル&ドラゴンズ」)がスマートフォンのゲームユーザーを切り開いてくれて、LINEがライトなユーザーを取っていった。ゲームを出したときに市場で上が狙えるような状況ができあがってきました。また、引っ張って離すという動作は(Rovioの)「AngryBird」にもありますが、それより気持ちいい。さらにスマホゲームなのに「(リアルで)集まってやる」というところがうまくはまったと思います。

    –ゲーム以外の事業について教えて下さい。ライフイベント事業も好調のようです。

    森田:特に(マッチングサービスの)YYCが好調です。売上はすごく大きいし、まだ伸びています。

    –YYCは御社による買収の前から月商1億円近いという話も聞いたことがあります。ところでコンプライアンス上は大丈夫なのでしょうか。たとえば、2ちゃんねるのまとめを模して、(女性のヌードなども含まれる)過激な表現の広告なども見かけます。

    森田:サービスは法律を遵守して運営しています。それをやっている限り心配はありません。

    (前述の広告については)アフィリエイターのことなので、細かいところまで(コントロールすること)は難しいですが、そこは特にどうこうとは考えていません。もちろん法律に抵触するのであれば、対応していきます。(ここで広報コメント「ルールに反するものについては順次対応はしていますが、量が多く対応が終わっていないところもあります」)

    –以前、「追い出し部屋」を作って、リストラをしたとも聞きました。あらためて「組織の再構築」という意味でリストラはなかったという認識ですか。

    森田:そこは「リストラはなかった」と言うしかないです。

    –現在の人事面での施策について教えて下さい。

    森田:新しい事業が生まれているので、逐一必要な必要な人員は増えています。もちろん、人事異動もやっています。モンストがあれだけのユーザーを抱えてサービスを継続できるのは、これまでSNS「mixi」の強靱なシステムを作っていたスタッフが運用しているというところもあります。そういう意味では機動的な人員配置を行っています。

    あと、人員配置の上で大事なのは「君こっちね」と言って指示しないようにすることです。こうしてしまうと、やらされている感が生まれます。そこで「キャリアチャレンジ」という制度を作り、できるだけ本人の意思をくむような人事異動ができるようにしました。

    –決算資料などを見る限り、SNS「mixi」の人員は減らしているようです。mixiのサービスはどうしていくのでしょうか。

    森田:FacebookやLINEなどが出てくる中で勝負するのはなかなかしんどいと思っています。ですがmixiには「コミュニティ」という大きな財産があります。これを軸に今後しっかり伸ばしていこうとしています。メインユーザーの属性は、30歳以上が比較的多い状況です。UUなどは公表していませんが、アクセス数自体は下げ止まっているという状況です。

    –「イノベーションセンター」とうたって新規事業を募集していたかと思います。

    森田:新規事業への取り組みは引き続き大事だと思っています。直近でも新規事業のブレストもやっていますが、基本的には「何でもあり」で社内から募集しています。ここはC(コンシューマ向け)、B(法人向け)問わずにやっていきます。

    –新規事業としてやるかやらないかは別として、森田さんの興味のあるのはどういう分野でしょうか。

    森田:興味がある分野はいっぱいありますね。新しいデバイスが出てくるタイミングは大きなビジネスチャンス。例えばウェアラブルなどもうまくやれば成長するのではないでしょうか。

    また「nohana」のように、ネットだけで終わらないサービスは面白いと思います。すでにいくつかアイデアはあります。

    −−ベンチャー投資についてはどうお考えでしょうか。

    森田:(子会社の)アイ・マーキュリーキャピタルでは引き続きシードの純投資をやっていきます。一方でM&Aは(成長の)方法としてあります。当然既存の事業領域を伸ばすことはやっていく必要があり、それを自分たちでやることも、M&Aで時間を買うこともあります。

    —創業者の笠原健治氏が新規事業を手がけていると聞いてすでに1年ほどが経過しました。

    森田:笠原は今新しいサービスの仕込みをやっているところです。時期は明言できませんが、楽しみにして待っていて頂きたいと思っています。笠原はアンテナ感度が高いし、ラッキーパンチではなくしっかり狙ってヒットを出せます。市場の状況やニーズ、ビジネスモデルを熟考した上でモノを作っています。

    ヒットを出すためにはそれなりの時間がかかります。モンストも2月から開発して9月に出したところです。もう少しだけ楽しみにして待って頂ければ。

    —ご自身の課題と目標について教えて下さい。

    森田:ぼくの英語力じゃないですか(笑)。アジアを含めてグローバルを目指す中で、英語を話せないといけないと思います。

    個人的な目標についてですが、言っても社長1年目です。まずは社員からの信頼をしっかり得られるように誠実にやっていきたいと思います。僕はどちらかというと「時価総額1兆円」とか掲げるのは苦手で、都度自分自身の能力を伸ばしていくタイプだと思っています。

    –モンストの次のゲームはもう準備されているのでしょうか。

    森田:うーん、どうですかね(笑)。

    今は正直なところモンストに注力しています。もちろん次のゲームを作るというのは、売上の地盤を作るためだと思います。しかし、日本と中国、台湾のように1カ国1カ国にモンストを出すのと、ゼロから新規のゲームを作って出すことは(市場を作るという意味で)同じだと思っています。


    Facebookのエンゲージメントを成功に導く12点の要素

    日本でも普及が進んできたFacebookを活用したマーケティング、私の会社でも各事業で活用していますが、時にSEO以上に効果的?と思われるケースもあり、ソーシャルメディアマーケティングは奥が深いなぁ、と思う最近です。今回は、米国のデータ解析会社が企業が運営するFacebookページを分析し、エンゲージメント率アップに効果があると思われる投稿内容の要素を12紹介してくれた記事を。 — SEO Japan


    弊社、Rival IQは、2万社近い会社のFacebookのページのデータをほぼリアルタイムで計測している。そこで、私はこの一連のデータを使って、Facebookのエンゲージメント(参加を介した交流)におけるベストプラクティスを幾つか特定してみた。

    これはランダムにページを抽出したわけではない。ページの多くは、Rival IQのユーザーからリクエストに応じて、チェックを行っているが、メジャーなブランドは、ほぼ全て網羅されている。

    Facebookで「Good」は何を意味するのか?

    それでは、この2万近いページの中から、特に優秀なページを特定する方法を説明していこう。実は、割と一般的なメソッドも利用している。まず、この実験では、ファンが5000名以下のページは除外している。さらに、2014年4月15日から5月14日の期間において、平均エンゲージメント率/日(エンゲージメントの総計/ファンの人数/日数)が高かった上位100社のページに絞り込んでいる。エンゲージメント率を計測すると、ファンが定期的にコンテンツを利用する確率に基づいて、1万人のファンを持つページと100万人のファンを持つページを比較することが可能になる。

    下に掲載しているスプレッドシート(Google ドキュメントで閲覧)は、全てのデータ(未編集状態)を表示している。その後、英語以外のサイト、一部の重複するサイトを削除し、分類を行った。念の為に言っておくが、パフォーマンスが良くないために英語以外のページを削除したのではなく、Google 翻訳に長時間をつぎ込まなければ投稿を評価することが出来ないためだ。その結果、15のカテゴリーに散らばる60社のFacebookのページがリストアップされた(Google ドキュメントで閲覧する):

     12 Facebook Success Factors Based on Real Data

    発見 #1: 上位にランク付けされたページの中では、ニュースサイトが最も多く、小売、野外娯楽/スポーツ、ファッションが続いている。

    発見 #2: この方法でトップ 100にランクインしたペーージのほぼ全てが、B2Cサイトであった。企業をターゲットにしているページはごく僅かであった(Boom Social — キム・ガーストVolunteer Spot)。

    発見 #3: 大手のブランドが、必ずしも上位を独占しているわけではない。事実、上位には、有名な会社の名前は一つも見当たらなかった。誰にでも分かるブランドは、Billboard.com、USPS(宣伝投稿の可能性が高い — 後ほど紹介する)、そして、Huffington PostやHello! Magazine等の複数のニュースメディアのみであった。

    Facebookでは何が有効に働くのか?

    総合1位を獲得したのは、ICICI Prudential Life Insuranceであった。聞いたことがない方も多いのではないだろうか?どうやら、Convince and Convertで以前指摘した通り、コンテストは、エンゲージメントを促す効果があるようだ。ICICI Prudential Life Insuranceが典型的な例である。

    発見 #4: コンテストは、Facebookでのエンゲージメントを大きく促す。

    2位 – 10位のFacebookページと教訓

    会社名

    カテゴリー

    平均エンゲージメント率/日

    ファンの人数

    エンゲージメントの種類

    Ziglar

    自己改善

    220.75

    1,488,009

    気分を良くする & 刺激を与える名言

    DealDash

    小売

    197.06

    1,325,005

    懐かしい、刺激を与える名言

    9GAG

    ユーモア/ゴシップ

    190.78

    11,755,071

    ユーモア

    blinkbox

    娯楽

    183.33

    93,595

    ユーモア — 投稿の宣伝?

    My Fox Orlando

    ニュース

    173.28

    169,897

    心が洗われるストーリー

    SoleCollector

    ファッション

    163.22

    571,270

    靴の写真

    KING5.com

    ニュース

    148.85

    237,991

    写真 & 心が洗われるストーリー

    Inked Magazine

    趣味

    132.02

    6,640,983

    タトゥーの写真 & 頻繁な投稿

    Petflow

    小売

    114.82

    1,890,357

    可愛いペットの写真 & 頻繁にシェアやいいね!を要請

     12 Facebook Success Factors Based on Real Data

     12 Facebook Success Factors Based on Real Data

     12 Facebook Success Factors Based on Real Data

     12 Facebook Success Factors Based on Real Data

     12 Facebook Success Factors Based on Real Data

     12 Facebook Success Factors Based on Real Data

    2位 – 10位のページで判明した事実と得られる教訓:

    • Facebookのユーザーは、前向きな名言、人情に訴えるストーリーに反応する。

    • 画像は効果が高い — エンゲージメント率が特に高い50点の投稿のうち、画像が含まれていなかったものは8%のみであった。その他の投稿は、画像をふんだんに利用している。

    • 時折、シェア/いいね!を要請しよう。リツイートやいいね!を要請すると、実際に行動に移してもらえる確率が高くなる。これはお決まりのアドバイスだ。やり過ぎてしまいがちだが、PetFlowは、それでも効果があることを証明している — あるいは、少なくとも、可愛いペットの写真と組み合わせると効果はある。

    • Facebookは、投稿の宣伝を明らかにしないものの、いいね!:ファンの人数の比率が不釣り合いであり、例えば、大量にシェアされている等、バイラル化した兆候が見られない時は、投稿の宣伝が用いられている可能性がある。

    • 平均エンゲージメント率/日の弱点は、大量の投稿を行った場合、それぞれのエンゲージメント自体は少なくても、積み重なると大きくなってしまう点である。Inked MagazineやPetflow、そして、その他のニュースメディアは、1日に40回以上の投稿を行う一方、Ziglarsは4.5回に投稿回数を抑えている。これは私自身への戒めだが、投稿あたりのエンゲージメントと1日あたりのエンゲージメントでエンゲージメントを分類して評価するべきであった。

    発見 #10: 投稿の宣伝は有効だ。

    弊社、Rival IQでは、FacebookやTwitterでの(競合者の)投稿が、宣伝機能を用いているかどうかを特定してもらいたいと要請を受けることがよくある。自分のページに関しては、インサイトを介して、自然と宣伝のアクティビティを確認することが出来るものの、FacebookもTwitterもプロモーションかどうかを明らかにしていない。しかし、全体的なページのいいね!の数に対して、当該の投稿のいいね!が多い等、宣伝されているかどうかの手掛かりは、公開されているデータから得られる。

     12 Facebook Success Factors Based on Real Data

    この投稿が上位にランクインしていたのは意外であった。少し調べてみると、Principal Financial Groupが、最近、定年後の生活と貯蓄に関する一連の動画を展開していることが判明した。従って、この投稿は、宣伝機能を利用している可能性が高い。

    同様の怪しい投稿をもう一点紹介する…このUSPSの投稿は、宣伝だろうか?Principal Financial Groupの投稿ほど明白ではないが、恐らく、宣伝だと思われる。

     12 Facebook Success Factors Based on Real Data

    USPSによる上位の投稿、そして、獲得したエンゲージメントを調べていくと、組織的なキャンペーンが行われているように感じられる。

    発見 #11: 単純に素晴らしい作品を投稿する。

    単純に素晴らしい作品を投稿したためにバイラル化したケースは多い。New Zealand Heraldの画像/投稿が良い例だ: 12 Facebook Success Factors Based on Real Data

    発見 #12: 現在、名言は有効に働く。

    キム・ガースト氏のBoom! Social等の複数のB2BのFacebookページは、刺激的な名言をとても効果的に活用している。

     12 Facebook Success Factors Based on Real Data

    Facebookを成功に導く要素

    まだまだ発見した点を挙げていくことも出来るが、そろそろ切り上げさせてもらう。上位の会社をご自分で調べたいなら、今ならRival IQのこのページから無料でコピーすることが可能だ。新たな発見をコメント欄でシェアしてもらえると嬉しい。

    以下に、私が得た情報をまとめていく:

    • エンゲージメント率/日でランク付けを行うと、ニュース系サイトが上位を占める。小売、屋外娯楽・スポーツ、そして、ファッションも健闘している。

    • ほぼ全ての上位にランクインしたページは、消費者をターゲットにしている(B2C)。

    • 上位にランクインした大手企業は少なかった。

    • コンテストは、Facebookでエンゲージメントを大幅に活性化するポテンシャルを持つ。

    • ユーザーは、ポジティブな名言、懐かしいストーリー、そして、人情に訴えるストーリーに反応する。キム・ガースト氏が、Boom! Socialで実施しているように、B2Bの環境でも、この傾向を活用することが出来る。

    • 画像は効果が高い — 上位50点の投稿のうち、画像を含む投稿は92%を占めている。

    • 時折、シェア/いいね!を求めると良い。ただし、やりすぎは良くない。それでも、要請する行為自体に害はない。

    • たとえ明記されていなくても、宣伝投稿を特定することは可能である。


    この記事は、Convince & Convertに掲載された「12 Facebook Success Factors Based on Real Data」を翻訳した内容です。

    各要素だけ見るとどれも当たり前というか特に驚きもなく納得できるものが多かったですね。取り上げられている各事例を参考にしつつティップスを参考に、地道に丁寧に運用していくことが結局は成功の近道ということでしょうか。 — SEO Japan

    メッセージ中心のビジネスSNS「UNITE」は組織に縛られない人脈構築を支援する

    自分の人生のストーリーをブログライクに投稿できる「STORYS.JP」。このサービスを提供しているレジュプレスが、6月4日に新サービス「UNITE(ユナイト)」ベータ版を公開した。5月からクローズドテストを開始していたが、すでに3400人以上がサービスに登録しているという。

    UNITEでは、「サラリーマンでも企業や組織に縛られることなく信頼できる 社外人脈を積極的に構築する」と言うことを目的としたメッセージが中心となるビジネスSNSだ。サービスの利用にはFacebookアカウント、もしくは実名やメールアドレスの登録が必要となる。また、友人関係にないユーザーにメッセージを送るためには、自身の職歴などを登録しないといけない。

    ユーザー全員がビジネスのつながりを目的に登録しているため、アライアンスや仕事の相談などを積極的にもちかけることができる。人名のほか、会社名や役職でユーザーを検索できるため、特定の業界や職種のユーザーに限定して連絡を取るといったことができる。

    米国では、LinkedInがビジネス向けのSNSとしての地位を確固たるものとしているが、日本ではまだそこまでのシェアを取っていないようだし、僕の周囲のIT業界関係者などは基本的にFacebookでメッセージをやりとりすることが多い。ただ、あくまでFacebookは知人友人とのコミュニケーションが主目的なので、ビジネスのための出会いの場としては、大化けする可能性も秘めているんじゃないだろうか。

    サービスは現在無料で提供している。レジュプレスによると、将来的には特定の関係性(面識のないユーザーなど)へのメッセージ送付などでの課金なども検討しているという。モバイル対応も早急に予定しているとのことだ。


    メッセンジャーサービス大戦争 – Vine対Instagram対Facebook対Twitter対Snapchat

    VineやSnapchatなど米国発の新興メッセンジャーサービスの人気が世界的にじわじわと広がっています。もちろん、InstagramやFacebook、Twitterも負けてはいないということで、Mashableが各サービスが提供するメッセンジャーサービスの機能や特徴を比較した記事をここに。 — SEO Japan

    Messager-comparison
    Vineが木曜日にプライベートメッセンジャー機能をリリース。次々に登場するメッセンジャーサービスを振り返っていこう。

    ここ数ヵ月のプライベートメッセンジャー業界の飛躍的な成功は、耳を塞いでも聞こえてくるほどのレベルに達している。

    まず、2月には、Facebookがなんと160億ドルもの大金を投じて、独立型のメッセンジャーサービス、WhatsAppを買収した。同時期、今度は、楽天が、チャットアプリのVibeを9億ドルで買収した。続いて、3月には、スタートアップのメッセンジャーサービス、Tangoが、2億8000万ドルの資金を調達していた。この会社の価値は、Forbesによると、10億ドル以上と見積もられていたようだ。

    メッセージ送受信を補足的な機能と見ているソーシャルメディアプラットフォームが、この流れに必死でついていこうとするのは、当然と言えば当然である。

    木曜日、VineがVine Messagesをリリースし、プライベートメッセンジャーの分野への進出を果たした。Vineが、Facebook(MessengerアプリとInstagramアプリはともにメッセンジャー機能を提供している)とSnapchatを意識していることは明白である。

    しかし、このようなサービスにはどんな違いがあるのだろうか?どんな長所、短所があるのだろうか?これから簡単に説明していこう。

    Vine Messages

    提供開始年月: 2014年4月にデビュー

    長所:

    • Vineの動画製作機能を含む(ストップモーション、グリッド線)。

    • テキスト、動画メッセージを送信することが出来る。

    • Vineを利用中ではないユーザーにもメッセージを送信することが可能。

    短所:

    • グループメッセージを作成することが出来ない。

    • 静止画像を送信することが出来ない。あくまでも動画のみ。

    • カメラロールから動画を送信することが出来ない。

    最適な利用法: 工夫を加えた動画を送信する。

    概要: Vineのプライベートメッセンジャー機能は最も新しく、他を寄せ付けない動画機能(ストップモーションやグリッド線)により、動画メッセージにおいて人気を集めるだろう。しかし、カメラロールから動画を送信することが出来ず、また、グループメッセージ機能も提供されていないため、メッセンジャーサービスとしては、有効とは言い難い。

    Vine Message Collage

    Vineがプライベートメッセンジャー機能を木曜日に発表。しかし、この新しいサービスとその他の競合するサービスとの相性は未知数。

    画像: カート・ワグナー/Mashable

    Instagram Direct

    提供開始年月: 2013年12月にデビュー

    長所:

    • 写真や動画にフィルターを加えることが可能。

    • テキスト/動画メッセージを送信することが出来る。

    • グループメッセージを送信することが可能。

    • カメラロールから既存の写真と動画を送信することが出来る。

    短所:

    • Instagram上のユーザーとしかメッセージをやり取りすることが出来ない。

    • Vineのようなストップモーション動画を利用することが不可能。

    • 写真を正方形に切り取らなければいけない。

    • グループメッセージは最大15名に制限されている。

    最適な利用法: フィルターを用いた芸術的な写真や動画をフィルターを送信する。

    概要: Instagramは、昨年の12月に大々的な宣伝と共にこのメッセンジャー機能をデビューさせるものの、あまり話題に取り上げてもらえていない(昨日取り上げられていたものの、あまりポジティブなニュースではなかった。俳優のジェームズ・フランコがInstagram Directを使って、17歳のファンをナンパしていたようだ)。

    この機能は、Instagramにダメージを与えることはないが、メジャーなプレイヤーになれるほどの価値を与えいるわけでもない。

    Instagram Collage

    Instagramが12月にプライベートメッセンジャー機能をリリース。

    画像: カート・ワグナー/Mashable

    Facebook Messenger

    提供開始年月: 2011年8月にデビュー

    長所:

    • 個人またはグループのメッセージを送信することが出来る。

    • 気に入った、または、頻繁に利用するグループを今後のために保存することが出来る。

    • Wi-Fiを使ってFacebookの友達に無料で電話をかけることが可能。

    • カメラロールから写真を送信することが出来る。

    短所:

    • 動画メッセージを送信することが出来ない。

    • アプリを介して写真を撮ることが出来ない。

    • 写真のフィルターが用意されていない。

    • Facebookを利用中のユーザーにしかメッセージを送信することが出来ない。

    最適な利用法: 電話番号を失くしたFacebookの友達と連絡を取る。

    概要: このアプリは最も安定している。Messengerは2014年に大活躍するのではないだろうか — 昨年の10月、Facebookは、このアプリのデザインを変更し、スピードアップを実現した(テキスト送信に近い)。また、マーク・ザッカーバーグCEOは、同社の第一四半期の業績報告で、Messengerに何度か触れていた。

    しかし、その後、Facebookは、160億ドルで独立型メッセンジャーアプリのWhatsAppを買収したが、Messengerは、どこにフィットするのだろうか?Messengerは、Wi-Fiでの無料通話に対応しており、ザッカーバーグCEOによる世界をインターネットでつなげる取り組みがまた一つ増えたことになる。

    FB Messenger Collage

    Facebookが2月に160億ドルでWhatsAppを買収したことで、いくらかMessengerの影が薄くなった。

    画像: カート・ワグナー/Mashable

    Twitterのダイレクトメッセージ

    提供開始年月: 2006年11月にデビュー

    長所:

    • テキスト/写真のメッセージを送信することが可能。

    • アプリを介して写真を撮る、もしくは、カメラロールから写真を送信することが出来る。

    • フィルターおよび写真編集ツールが用意されている。

    短所:

    • グループメッセージを作ることが出来ない。

    • 動画を送信することが出来ない。

    • フォローしているユーザーにしかメッセージを送信することが出来ない。

    • フォローしているユーザーからしかメッセージを受信することが出来ない。

    • メッセージが140文字に制限される。

    最適な利用法: プライベートでツイートのやり取りを継続する。

    概要: TwitterのDMは、Twitterの立ち上げ当初から提供されている。意外にも、この機能は、8年間以上の間進化していない。12月の時点で写真メッセージを送信することが可能になったが、動画を送信することも、グループメッセージを作ることも出来ず、また、メッセージは140文字に制限されている。そのため、簡素な機能と呼ぶべきだろう。

    メッセージを送信することが可能な人物に関するルールは有難い — フォローしていないユーザーにスパムされる心配がないためだ — ただし、メッセンジャー機能を制限するデメリットも持っている。進化する余地は十分に残されており、Twitterならやってくれそうな気がする。

    Twitter DM Collage

    Twitterは12月に写真メッセージ機能を加えるものの、競合するサービスと比べると、必要最低限の機能に見えてしまう。

    画像: カート・ワグナー/Mashable

    Snapchat

    提供開始年月: 2011年7月にデビュー

    長所:

    • メッセージが消える — なんでも好きなものを送ることが出来る。

    • 写真 / 動画のメッセージを送信することが可能。

    • 写真に絵を書き込んだり、落書きをしたりすることが出来る、あるいは、タイプしたメッセージを含めることも出来る。

    • お望みなら24時間保存することも可能。

    短所:

    • メッセージが消える – 取っておく必要があるメッセージは送ることが出来ない。

    • 画像をキャプチャされる可能性がある(きっとキャプチャされる)。

    • テキストの文字数が制限されている。78文字以上はフィットしない。通常はもっと少ない。

    • テキストのみのメッセージを送信することが不可能。

    • 継続して送信するグループメッセージを作ることが出来ない。

    最適の利用法: 間抜けな、または不適切な写真や動画を送信する。

    概要: Snapchatは気楽に利用することが出来る — これも長所の一つに挙げられる。しかし、真剣にメッセージをやり取りするなら、役に立たない。また、グループメッセージ機能も欠けている。楽しいアイテム、間抜けなアイテム、不適切なアイテムで、受け取る側が短期間しか見ることが出来ないものを送信したいなら、うってつけである。

    当然ながら、受け手に画像をキャプチャされる危険はある。そのため、ある程度羽目を外しても構わないが、外し過ぎるべきではない — もしくは、もっと信頼のおける友達を作ろう。

    Snapchat Collage

    Snapchatは間抜けな写真や動画を送信する上で最適だが、テキストオンリーのメッセージやグループメッセージ等、その他の包括的なメッセンジャーサービスが持つ多くの機能に欠けている。

    画像: カート・ワグナー/Mashable

    何か付け加えたい点があるなら、コメント欄で発表してもらいたい。


    この記事は、Mashableに掲載された「Messaging Wars: Vine vs. Instagram, Facebook, Twitter, Snapchat」を翻訳した内容です。copyright permission no.: 110250, via wrightsmedia.com.

    メッセンジャーサービスといえばLINEを始め、アジア圏の企業も頑張っていますが、SNSの生みの親、米国も負けじと各社頑張っているようですね。世界を舞台にした戦いは、まだまだ続きそうです。– SEO Japan [G+]