人気メールアプリSparkが新デザインに

Readdleの人気メールアプリ、SparkのiOS版とAndroid版のデザインが一新された。Sparkのモバイル版は、これまでインターフェイスがちょっとごちゃごちゃしていた。それが今回のアップデートは、何よりもクリーンなデザインに重点を置き、そこにいくつかの新機能を加えたものとなっている。

まずデザインについて見てみよう。最新のSparkは、シンプルなヘッダーを使用して、ニュースレター、通知、個人のメールといったスマートセクションに分類している。背景がカラフルな角の丸い長方形よりも見た目はすっきりしている。

新しいデザインでは、空白部分も多いが、今回のアップデートでダークモードにも対応した。またスレッドをタップするだけで、そのスレッドのビューが更新されるようになっている。

新機能に関して言えば、まず送信者のプロフィール写真を、できるだけ受信トレイに自動的に表示しようとする。Vignetteと同様、一般的なウェブサービスから画像を引っ張ってくるのだ。たとえば、メールの送信者が、同じメールアドレスでTwitterアカウントを持っていれば、Sparkは自動的にTwitterのプロフィール画像を持ってきて受信トレイに表示する。

メールの受信トレイの扱い方は、人によってだいぶ異なる。そこでSparkでは、メールスレッドの下部に表示するボタンを選択できるようにした。たとえば、フォルダを頻繁に使用する人は、そこにフォルダボタンを配置すればいい。あるいは、そこにスヌーズボタンを置きたければ、それも可能だ。

さらに、iPadOS 13ならではの機能への対応も進んでいる。複数のSparkのインスタンスを、同時に開いておくことができる。たとえば、Split View(スプリットビュー)を利用して、1つの電子メールスレッド内でドキュメントを開き、2番目のSparkウィンドウを開いて別のワークスペースで受信トレイをチェックしたりできるようになった。またiPadOS上のSparkは、フローティングキーボードや、新しいiPadOSならではのジェスチャーもサポートしている。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

Inbox風電子メールアプリのSparkがAndroidでも使えるように

SparkはこれまでにiOSmacOSでユーザー100万人を獲得した。しかし私が記事でSparkを取り上げるたびに「このアプリがいつからAndroidでも使えるようになるのか」というコメントが数多く寄せられた。その答えは今日(米国時間4月2日)だ。

SparkはPDF Expert、Scanner Pro、Calendars 5、Documentsといった数多くの人気の効率化アプリを手がけてきたReaddleが開発した。電子メールというGmailやMicrosoft Outlookのような大手に独占されている、大きな分野に挑んでいる。

だからこそ、Sparkはパワーユーザー機能やカスタマイズ、コラボにこだわっている。このアプリは無料で利用でき、オプション料金を払うとさらに多くのコラボ機能を利用できる。

GoogleのInboxが今週で終了とあって、リリースのタイミングは完璧だ。もしあなたが受信メールをいくつかの基準で自動的に分類するスマートな電子メールクライアントを探しているのなら、Sparkはうってつけだろう。

まずスマートノーティフィケーションだが、Sparkでは無意味なメールは無視し、重要なものをユーザーにお知らせする。同様に、Smart Inboxではユーザーが重要なメールに専念できるよう、ニュースレターやさほど大事ではないメールを別に仕分ける。

また、それぞれのスレッドはスヌーズでき、あとで送られるよう日時を設定したり、リマインダーをセットしたりもできる。そうした操作のほとんどはメジャーなメールクライアントで利用できるが、同じ機能がSparkにもあることを知っておくのは大事だろう。

Sparkはまた、Frontのようにチームでのコラボ作業を受信トレイでできるようにもする。他のチームメンバーにスレッドを割り当てたり、メールにコメントしたりすることができる。また、Google Docsのように一緒に下書きをすることも可能だ。さらに追加の機能を利用するには1ユーザーあたり月6.39ドルかかる。

いくつかの機能はまだAndroidでは利用できない。クイックリプライやメールテンプレート、チームへのメール付与、カレンダービュー、サードパーティーアプリの統合といった機能を導入すべく、現在取り組んでいる。

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(翻訳:Mizoguchi)

DJI Sparkドローンのコントロールアプリは4種類の自動飛行モードをサポート、SDKも最初から提供

今日(米国時間5/24)ニューヨークで行われたメディアイベントで、DJIが新製品のドローンSparkを発表した。それはポータブルなドローン入門機であり、日常的な航空撮影にも適している。ぴかぴかのSparkを手に入れたあなたのために、DJIはiOS上のコントロールアプリGO 4をリリースした。

このアプリには、4種類の自動飛行モードがあり、そのおかげで、あなたやぼくがちょいと複雑な飛ばし方をして、499ドルもするおもちゃを壊すおそれがない。起動時のGO 4はActiveTrackモードで、画面中の飛行物体に焦点を合わせる。Panoモードは、複数の画面を自動的に縫い合わせてパノラマを作る。ShallowFocusは背景をぼかす〔これは‘飛行モード’ではない〕。TapFlyはターゲットの上でホバーしたり、そいつを追ったりする。Gestureモードは手のジェスチャーで自撮りをしたりビデオを撮ったりする。

もちろんGO 4には写真やビデオ用のフィルターや、自動編集機能もある。YouTube, Instagram, Twitter, Facebookなどのソーシャルネットワークへのアップロードもできる。

Sparkの飛行モードはすべて、GPS/GLONASSのセンサー群と3Dセンサーシステムと、そしてDJIが視界位置決めシステム(vision positioning system)という名前でマーケティングしている機能により飛行時の安定を維持し、完全な自律飛行ができる。

SparkのSDKもすでに提供されていて、Epsonとのパートナーシップや、ドローン使用中のコーディング、一人称ビューのゴーグルの併用などにより、飛行モードや撮影機能などに関してクリエイティブな工夫ができる。

Sparkは今、予約販売中で499ドル、店頭に出るのは6月15日の予定だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Microsoftはビッグデータ分析とその応用プロダクトでApache Sparkに総賭けの姿勢

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Microsoftが今日(米国時間6/6)、オープンソースのクラスターコンピューティングフレームワークApache Sparkに、本格的にコミットしていく、と発表した

昨年、Sparkのエコシステムの浅瀬でちょっと足を濡らしてみたMicrosoftは、本日、いくつかのSpark関連サービスのプレビューを終えてそれらを公式ローンチし、またR Server for Hadoopのオンプレミスバージョンが今後はSparkベースになる、と発表した。R Serverの‘R’は、今人気がますます盛り上がっている、ビッグデータ分析とモデリングのためのオープンソースの言語Rを指す。

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さらにMicrosoftは、R ServerのAzureクラウドバージョンR Server for HDInsightがこの夏の終わりごろプレビューを終えて一般公開される、と発表した。なおSpark for Azure HDInsightは今すでに一般公開されていて、Hortonworksによる管理を伴うSparkサービスがサポートされる。MicrosoftのビジネスインテリジェンスツールPower BIも、今ではSpark Streamingをサポートし、ユーザーはリアルタイムデータをSparkから直接Power BIへプッシュできる。

これらの発表はすべて、Microsoftが“Sparkへの幅広いコミットによってMicrosoftのビッグデータ分析プロダクトを強化する”、と述べる方針の実現(の一環)だ。プロダクトはPower BIやR ServerだけでなくCortana Intelligence Suiteも含まれる。こちらはMicrosoftの複数のビッグデータ分析サービスを併用し、いくつかの機械学習ツールも利用するシステムだ。〔Cortana参考サイト

今週サンフランシスコで行われるSpark SummitでMicrosoftは、Google, Baidu, Amazon, Databricksなどなどと共にスポットライトを浴びる気でいる。その席でMicrosoftは、同社がSparkに今どれだけ入れ込んでいるか、その情報をシェアする、と約束している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ビッグデータ技術者のいない中小企業のためにHadoopクラスターを5分で立ち上げるGalactic Exchangeがオープンソースでスタート

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Galactic Exchangeというクールな名前の企業が今日(米国時間3/24)ステルス状態を脱(ぬ)けて、そのすばらしいアイデアを披露した。同社の主張によると、同社はHadoopのクラスターを5分でセットアップし、即、動かせるようにする。複雑で面倒で難しいと言われていたHadoopが、誰にも簡単に使えるようになるのなら、それはすごいことだ。

同社のプロダクトClusterGXは、今週サンノゼで行われたStrata+HadoopWorldでベータでリリースされた。クラスターの上で動くアプリケーションとそのためのデータは、ユーザーが自分で用意しなければならない。

このプロダクトは、Hadoopのクラスターを短時間で立ち上げられるだけではなくて、オープンソースだから今後ユーザーの寄与貢献で改良していけるし、しかも無料で使える。ただしビッグデータを扱うHadoopはデータ用に大量のストレージを必要とするから、そのためのクラウドインフラにはお金がかかる。

Galactic Exchange自身も慈善事業ではないから、今後はセキュリティ機能やビジネス関連の機能を完備したエンタプライズバージョンを、収益源にしていくつもりだ。そのためにはもちろん、最初の無料のオープンソースバージョンが、企業ユーザーにとって魅力的でなければならない。

同社のプロダクトは、Hadoopとビッグデータ分析を導入したいが技術者がいない、という典型的な中小企業が主なターゲットだ。CEOのRob Mustardeは、そう説明する。

どれぐらい、簡単なのか? Mustardeによると、スマートフォンにアプリをインストールするぐらい簡単だそうだ。インストール先は、WindowsでもLinuxでもOS Xでもよい。あるいはベアメタル(つまり専用クラウドサーバー)でもよい。

同社は長期的には、HadoopやSparkに限定されない幅広いサービスを提供していきたい、と考えている。Mustarde曰く、“長期的なプランは、ユーザーのアプリケーションとコンピューティングと仮想ストレージが完全に一体化した環境を提供していくことだ”。

今に関して言えば、オープンソースのプロダクトで立ち上がるのは賢明なやり方だと思える。Enterprise Strategy GroupのアナリストNik Roudaのところには、そんなやり方を肯定するデータがある。それによると、“われわれの調査では、企業でビッグデータ戦略を任されている人たちの90%以上が、ベンダがオープンソースで積極的な活動をしていることを、高く評価している。そして24%が、Hadoopの環境は純粋にオープンソースのディストリビューションで構成したい、と言っている”。

今週スタートした同社にとっても、これはまさに吉報だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Mailboxの後継をねらうメールアプリSparkがiPadにも上陸

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Sparkは、相変わらず広く使われているけど、今や死に体のMailboxに代わって使われることを期待している、新しいメールアプリだ。それがこのほど、iPadとiPad Proにもやってきたので、メールのパワーユーザーには嬉しいだろう。

このアプリには、「あとで読む」や「メールボックスの整理」など、人気の機能がいくつかある。でもこのシステムには、「読みました」(読了証)を作ったり、「顔文字」の返事を送ったりする機能もある。

9つの言語をサポートし、Watch OSでも使える。今回、UX(ユーザー体験)もアップデートした。チームは立ち上げのタイミングを、もうすぐ訪れるMailboxの死に合わせたかったようだ。後者は、“スヌージング”(休眠メール)のできる人気のメールアプリだった。

Macバージョンも、もうすぐ出る。アプリのダウンロードは、ここから。

参考ページ

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Databricksの無料Spark学習コースにオンラインのマイクロインスタンスCommunity Editionが補助教材として加わる…受講者10万超をねらう

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Apache Sparkオープンソースプロジェクトの商用実装をビジネスとするDatabricksが今日(米国時間2/17)、Sparkの使い方を人びとに教えるための、無料のCommunity Editionをリリースした。それは、同社が昨年作った無料のオンラインコースMOOCs〔複数形〕)の教材として利用される。

この無料バージョンは有料のエンタープライズバージョンにある高度な機能はなくて、Sparkによるビッグデータ処理の初歩を、小さな単一のSparkインスタンス(“マイクロインスタンス”)で学んでいく。

同社のMOOCsは驚くほど好評で、これまで50000名が受講、演習やテストを含め全課程を終了した者は20000名に達する。DatabricksのCEOで協同ファウンダーのAli Ghodsiが、そう説明した。

Sparkを学びたいという関心がこれほどまでに大きいことを見た同社は、コースの補助教材としてCommunity Editionを作ることにした。Community EditionとMOOCsを結びつけることによってDatabricksは、地球上のへき地に住む低所得の人たちにも、データサイエンスの初歩とSparkを教えることができる。つまり、コンピュータとインターネット接続と、コースを完了する意志さえあれば、誰でもコースを受講できる。

学習者はDatabricksの基礎的な機能にアクセスして、マイクロクラスタの作り方とか、クラスタ管理ツールの使い方、ノートブックやダッシュボードの作り方を学ぶ。もっと大きなクラスタの作り方や高度な機能を会得したければ、クレジットカードをスワイプして本格的なビジネスコースへ進めばよい。

Databricksに投資しているAndreessen Horowitzの協同ファウンダーでパートナーのBen Horowitzによると、Community Editionによってビッグデータとその分析の敷居が、きわめて低くなり、誰もが気軽に学べるものになった。

“それまでは自分でクラスタを作るか、あるいは大学のコースなどに毎月何千ドルも払って、データサイエンスや高度なデータ分析、機械学習などを本格的に勉強する必要があった”、とHorowitzは声明文の中で言っている。

安上がりをねらった同社は、まず、学習者がクラスタの構築や保存のために使うコンピューティングリソースとして、Amazon Web Servicesを利用している。その高度な共有環境を同社が細心の注意をもって管理することにより、低コスト化に成功している。

“仮想マシンを共有することにより、コストを大幅に下げることができた。同じリソースを複数の学習者が再利用していくから、無駄が生じない。その方法をMOOCの一つで試してみて、意外なほどうまくいったんだ”、とGhodsiは語る。

もちろんこれは、慈善事業ではない。たくさんの人間にSparkと関連ツールの使い方を無料で教えれば、その後、その中の何人かが必ず有料の顧客になる、と同社は確信している。同社はすでに、MOOCsでそんな経験をしている。Community Editionが加われば、それがもっと増えるだろう。

“これはとても優れた見込み客生成プロジェクトだ。うちの企業経営に大きく貢献するだろう”、と彼は語る。

DatabricksのMOOCは、今年もっと増える。そして来年には、受講者数を10万人以上にもっていきたい、という。無料のCommunity Editionが好評なら、それも夢ではないだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

SparkとHadoopは友だちである、敵ではない

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[筆者: Raymie Stata](AltiscaleのCEO)
今年の6月はApache Sparkにとってエキサイティングな月だった。San Joseで行われたHadoop Summitで頻繁に話題になっただけでなく、Spark関連のプレゼンテーションも多かった。6月15日にIBMは、Sparkの関連技術に大量の投資をすると発表した。

この発表がSan Franciscoで行われたSpark Summitに火をつけ、来場者は昨年に比べて急増した。Sparkを試してみたい、という企業の数も増えた。

こうしてSparkへの投資と採用の好循環が回りだしたため、この重要な技術の成熟度と能力も急速に高まり、ビッグデータコミュニティの全体がその利益を享受した。しかし、Sparkへの関心が高まるにつれて、奇妙で偏狭な誤解も生まれてきた。それは、SparkはHadoopに取って代わるものであり、後者を補完するものではない、という誤解だ。たとえば次のような見出しは、この誤解の産物だ: “新しいソフトウェアがHadoopを蹴散らす”とか、 “企業はビッグデータでHadoopの次の技術へ”

ぼくはビッグデータとの付き合いの長い人間で、初期のHadoopに対するYahoo!の投資も擁護し、今では企業にビッグデータのSaaSを提供している会社のCEOだ。だからこの誤解を解きほぐす役割として、適任かもしれない。

SparkとHadoopは、一緒に使うものであります。

Hadoopは今やますます、ビッグデータ分析をやろうとする企業にとって、定番のようなプラットホームになりつつある。SparkはそのHadoopをより高速に動かすための、インメモリ技術だ。eBayやYahoo!などの、Hadoopの大型ユーザは、Hadoopのクラスタの中でSparkを使っている。ClouderaやHortonworksのような‘Hadoopベンダ’からHadoopのディストリビューションを導入すると、すでにSparkが同梱されている。弊社Altiscaleの顧客も、最初からHadoop上でSparkを使っている。

SparkをHadoopの対抗馬のように言うことは、車をガソリン車から電気カーに変えてとても快調なので、もうこれ以上電気は要らないと錯覚するのと同じだ。むしろ、電気で走るようになった車は、さらに快調に走るためには、さらに多くの電気を必要とするのであります。

なぜ、こんな混乱が生じるのだろう? 今のHadoopには主要部位が二つある。ひとつは、Hadoop Distributed File System(HDFS)と呼ばれる大規模なストレージシステムで、大量のデータをローコストで、しかも多様なデータを高速に処理できるよう最適化した形で保存する。第二の部位はYARNと呼ばれる計算処理の部位で、HDFSに保存されているデータを大規模な並列処理により高速に処理していく。

YARNはその処理方式としてさまざまなプログラミングフレームワークをホストできる。最初に使われたのがMapReduceで、これはGoogleが大規模なWebクロール(crawl)を処理するために発明したフレームワークだ。Sparkもそういうフレームワークの一つであり、最近ではTezというフレームワークも登場した。記事の見出しなどが“SparkがHadoopを蹴散らす”、と言っているときは、実は、今ではMapReduceよりもSparkを好むプログラマが多い、という意味なのだ。

言い換えると、MapReduceとHadoopを同格に扱うことはできない。MapReduceは、Hadoopのクラスタでデータを処理するときの、さまざまな処理方式の一つにすぎない。Sparkは、Haoopに取って代わることはできないが、MapReduceに取って代わることはできる。もっと広い視野で見ると、アプリケーションのレベル、たとえばビッグデータ分析の重要なアプリケーションのひとつであるビジネスアナリシスでは、多くの場合、ユーザのレベルでMap…やSpa…の顔を直接見ることはなく、もっぱら、彼らがいちばん使い慣れているデータクェリ言語SQLが、見かけ上の処理方式だ。

最近の4年ぐらいで、Hadoopを使うビッグデータ技術に大きなイノベーションが訪れている。まず、SQLがバッチではなくリアルタイムの対話型になった。そしてフレームワークは、MapReduce一本槍から、MapReduceもSparkも、そしてそのほかにも、いろいろあります、というご時勢になっている。

HDFSは、パフォーマンスとセキュリティが大幅に改良された。またビッグデータ分析のユーザビリティを良くするためのさまざまなツール…DatameerH20Tableauなどなど…が続々登場している。そしてこれらにより、より多くのデータサイエンティストやビジネスユーザにとってビッグデータ分析が、アクセスしやすいものになっている。

Sparkは、Hadoopをリプレースする挑戦者ではない。むしろHadoopは、Sparkがその上で活躍できるための基盤だ。企業が、そのデータ資産をアクションに結びつくビジネスインサイトに換えようとするとき、この両者をベースとする強力でロバストなプラットホームが、ますます多く採用されていくだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

19ドルのSpark Photonでそこらのものを何でもWebにつなごう

Spark Labsの、物のインターネット(Internet of Things, IoT)デバイスを作るための汎用開発キットSpark CoreKickstarterでヒットしたが、しかし致命的な欠点があった。電子工作のベテランでないと、使いこなせないのだ。しかし今度出たSpark Photonなら、それほどベテランでなくても使えそうだ。

Photonは兄貴のCoreにそっくりだが、やや速くてコンパクトだ(切手サイズ)。使い方はセンサやモーターを接続してから、シンプルなプログラミングインタフェイスを使ってそれと対話する。Photonの目標トは、ホビイストやアーチストやハードウェアマニアなどに19ドルという格安のお値段で気軽に物づくりを楽しんでもらうことだ。

予約が10000に達したら生産を開始するというやり方は、なかなか巧妙だ〔日本時間11/14午後で4000弱〕。この新しいキットが元のCoreと似ているところといえば、面白いからこれでいろいろ遊んでいるうちに、ワイヤレスロボットたちによる黙示録がきっと訪れることだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


電弧が直接空気を振動させるプラズマスピーカーARC, Kickstarterで早くも目標突破

音楽をどうやって聴いてる? ヘッドフォンかな? AirplayやBluetoothスピーカーのこともある? それも、まあ、クールだけどさ、ぼくは今や、プラズマで聴くね。二つの電極のあいだでスパークが飛ぶとき、少量のオゾンが発生する。それだけのことだけど、クールな人たちはそれで音を出すんだ。

実は、ぼく自身はそうやって音楽を聴いてるわけではない。KickstarterでARC Plasma Speakerに出資したらそうなる、ということさ。まだ、出てから24時間経っていないけど、すでの目標の1万ドルを突破している。今でも増加中だ。きわめて特殊な人たちしか魅力を感じないプロジェクトだと思うし、また意外性のある科学的プロジェクトや物理の実験をDIYするのが好きな人たち向けだと思うけど、今回は全員がそうなったみたい。

ARCは、電弧というものの性質をうまく利用している。それは電極間の空気をイオン化して圧縮するが、そのときに音、つまり空気の振動が発生する。ふつうのスピーカーに使用されている、磁力の変化で振動する振動板、コーン紙のようなものは要らない。ARCは木製のケースに収納され、それを手作りするためのキットが、Kickstarterの支援者には89ドルで提供される。木製じゃなくて、内部が見える透明アクリルなら119ドルだ。完成品なら225ドル。発売は、7月の予定だ。

Kickstarterには、前にもプラズマスピーカーが登場したことを、覚えておられる方もいるかもしれない。それは今回とは別のグループで、目標額は達成したけど続かなかった。今回のARCプロジェクトは、そのときのチームにいた二名が作った。ただしデザインなどはずいぶん良くなったから、今度こそ長寿かもしれない。

その二名、Matt ChapmanとDavid Stoyanovが作ったシアトルのExcelPhysicsが、ARCの会社だ。同社は、DIYの放射能測定器なども作っている。同社の目標は、クールな物理学的プロジェクトを、世の中にお安く提供することだ。

ARCへの入力は、これまでのふつうのスピーカーへの入力と同じでよい。だから今使ってるスピーカーと交換するのも簡単。また、ハンドルがついてるから可搬性もある。もっとふつうの、商品らしいデザインでもよかったのでは、と思うが、でも物理学ギークの友だちをビックリさせるためには、今の方が良いだろうね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))