Samsung、今月末バルセロナで開催されるMWCにてGalaxy S5を発表予定

どうやら今月行われるMobile World Congress(MWC)にて、Samsung Galaxy Sシリーズの新機種が発表されることになるようだ。

The New York Timesの記事によると、今回のアップデートは、前回のようなギミック主体ではないらしい。おまけに前回S4のときに酷評されたやり過ぎ感満載のブロードウェイ風発表スタイルも改められるとのこと。

一部では人気の陰りが言われるGalaxyシリーズだが、今回は、より落ち着いた雰囲気の中での製品発表となりそうな感じだ。

ちなみに人気ということについて言えば、たとえばGalaxy S2は発表以来1年間、「最も売れているスマートフォン」の地位を維持し続けた。しかしGalaxy S4についていえば、発売開始後数ヶ月で、他機種の後塵を拝することとなってしまった。但し、S4が売れなかったというわけではない。むしろ大いに売れたと評価すべきだろう。しかしGalaxy Sシリーズの成長曲線には衰えが見られるのではないかと言われている。

これは市場に出回るハイスペックなスマートフォンの種類が増えたことにも一因があるだろうし、またSamsung自体、Noteシリーズをリリースすることで消費者の好みが分かれるようになってきているということもあるのかもしれない。

SamsungのGalaxy Noteシリーズはファブレット市場のパイオニアとも位置付けられるプロダクトだ。当初はGalaxyシリーズの中でのニッチプロダクトとして期待されたものだった。しかしアジアから始まった大画面スマートフォン(ファブレット)の人気は世界中に広まり、The New York TimesによればGalaxy Note 3の方がGalaxy S4よりも売れているという状況もあるのだそうだ。

Galaxy S5については、まだ詳細な情報は入っていない。確からしく伝えられているのは、カメラとプロセッサーについては大幅な機能向上がみられるだろうということだ。

TechCrunchもMWCには参加予定で、詳細はまたそのときにお伝えできるものと思う。

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(翻訳:Maeda, H


Facebook、10歳の歴史をともに振り返る「過去の出来事」サービスを提供中

Facebook誕生10週年を祝すオープンレターの中で、なぜ彼らが世界で最も有名なソーシャルネットワークを生み出すことになったかにつき、ファウンダーのマーク・ザッカーバーグが次のように記している。

「私たちは単なる学生グループでした。企業に比べれば、はるかに限られたリソースしか持っていませんでした。もし大企業が私たちの成し遂げようとしていた分野に乗り出してきていれば、彼らが世界最大のソーシャルネットワークを運用するようになっていたことでしょう」とザッカーバーグは言う。「それでも私たちが現在のFacebookを担うようになったのは、私たちの方がソーシャルネットワークというものに対して、強い意識を持っていたからということなのでしょう」。

誕生から10年、彼らの努力は明らかに実を結んだということができよう。今や10億人以上が、Facebook上での「繋がり」を活用している。そのうち多くの人々が、既に複数年にわたってFacebookを活用しているのも注目すべきポイントだ。現在においては、何かと1年以上にわたって関わり続けるというのは、なかなかのレアケースであると思うのだ。

Facebookとの関わりを振り返って見ることが出来るように、Facebookは「過去の出来事」(A Look Back)というサービスを提供している。これまでに投稿した写真やビデオなどを明るいBGMとともに流してくれるものだ。完璧なものとは言えないが(自分のを見てみると、あまり親しくない人との写真が多かったような気がする)、しかしともかく過去を懐かしんでみることはできる。

Facebook上に綴った自分の歴史を見てみたいという人は、こちらのリンクをクリックすれば見ることができる。

以下に、ザッカーバーグのオープンレターも掲載しておこう(英文ママ)。

Today is Facebook’s 10th anniversary.

It’s been an amazing journey so far, and I’m so grateful to be a part of it. It’s rare to be able to touch so many people’s lives, and I try to remind myself to make the most of every day and have the biggest impact I can.

People often ask if I always knew that Facebook would become what it is today. No way.

I remember getting pizza with my friends one night in college shortly after opening Facebook. I told them I was excited to help connect our school community, but one day someone needed to connect the whole world.

I always thought this was important — giving people the power to share and stay connected, empowering people to build their own communities themselves.

When I reflect on the last 10 years, one question I ask myself is: why were we the ones to build this? We were just students. We had way fewer resources than big companies. If they had focused on this problem, they could have done it.

The only answer I can think of is: we just cared more.

While some doubted that connecting the world was actually important, we were building. While others doubted that this would be sustainable, you were forming lasting connections.

We just cared more about connecting the world than anyone else. And we still do today.

That’s why I’m even more excited about the next ten years than the last. The first ten years were about bootstrapping this network. Now we have the resources to help people across the world solve even bigger and more important problems.

Today, only one-third of the world’s population has access to the internet. In the next decade, we have the opportunity and the responsibility to connect the other two-thirds.

Today, social networks are mostly about sharing moments. In the next decade, they’ll also help you answer questions and solve complex problems.

Today, we have only a few ways to share our experiences. In the next decade, technology will enable us to create many more ways to capture and communicate new kinds of experiences.

It’s been amazing to see how all of you have used our tools to build a real community. You’ve shared the happy moments and the painful ones. You’ve started new families, and kept spread out families connected. You’ve created new services and built small businesses. You’ve helped each other in so many ways.

I’m so grateful to be able to help build these tools for you. I feel a deep responsibility to make the most of my time here and serve you the best I can.

Thank you for letting me be a part of this journey.

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(翻訳:Maeda, H


Aereoのサービスがニューヨークでは全容量売り切れ…目下拡張工事中

アメリカ人のテレビの見方を変えようとしているテレビストリーミングサービスAereoの、ニューヨークのユーザために用意していた全容量が売り切れた。

ファウンダでCEOのChet Kanojiaが、このニュースをTwitterで確認した。

同社は2011年ににニューヨークをパイロット市場として立ち上がり、これまでに計11の市場に展開してきた。全国ネットワークの既存テレビ局には憎まれる存在となり、ユーザ消費者にはリモートのミニアンテナを提供するという形で、テレビのOTAシグナル(無料で受信できる空中の放送電波)をとらえ、それらをインターネットに接続された受像機器へとストリーミングした。

しかもユーザは、AereoをリモートのDVRとしても利用でき、放送のリモート受信も含めて料金は月額わずか8ドルだ。

しかしAereoはこれまで、この種のビジネスの合法性を立証しようと苦労を重ねてきた。個人が兎の耳(型のテレビ受信アンテナ)を使ってテレビ放送を見ることが合法的であるように、Aereoのユーザが自分専用のレンタルのリモートアンテナを使ってテレビを見たり録画することも合法的であるべきだ、とAereoはかねてから主張してきた。

しかし、一つのアンテナで受信した信号を複数へ送信すると違法になる。そこでAereoは、そのサービスのユーザ個々にアンテナを提供しなければならない。そのため今回は、ニューヨークではもうこれ以上新規ユーザに対応できません、という状態になったのだ。

電力の問題という報道もあったが、それは誤報で、私がファウンダのChet Kanojiaから直接聞いたところによると、今、今後の新規ユーザに対応できるべく、容量の拡大に努力している、という。

だからこれは深刻な問題ではないが、同社の今後の課題は、容量拡大を迅速に行える技術と体制の整備だろう。それなくして、同社の成長はありえない。

放送企業はニューヨークでAereoが売り切れ(==大繁盛)と聞いて、不愉快だろう。彼らはAereoの立ち上げ以来、同社をいじめつづけてきた。最初はニューヨークで訴訟を起こし、次はボストンに飛び火、それからユタ、そして最近では、最終的裁定のために最高裁が乗り出してきた

これまでの地方レベルの判決を見るかぎり、Aereoは最終的にも勝訴すると思うし、テレビの見方の革命をこれからも拡大していけるだろう。番組のパッケージに対して料金を払わなければならないし、オンデマンドでもマージンを取られる、これまでの(ケーブル企業経由の)テレビの見方に、アメリカ人はおさらばできるのだ。

Aereoは、こんな公式声明を出している:

幸運にも弊社のすべての市場で堅調な成長が続いている。弊社のチームは今、全員残業体制で既存市場の容量拡大に努めている。拡張工事が終わり次第すでに申し込んでおられるお客様にはご通知申し上げるので、あらためてサインアップし、Aereoのアカウントをお作りいただきたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ザッカーバーグ、ようやくSnapchatとの戦闘体制が整う

Evan SpiegelがZuckのSnapchat 30億ドル買収を蹴って以来初めての収支会見で、Facebook CEOは極めて明快なメッセージをライバルたちに送った。

「当社の構想は、ユーザーがどんな相手とでもシェアできる製品群を作ること」とZuckは言った。「友達全員と同時にシェアしたい人ばかりではない。最近の成長傾向は、いくつもの別々のグループの人たちとシェアする機能を提供することだ」。

具体的に3つの製品が、FacebookのSnapchatとの戦いに役立つ。Messenger、Instagram、およびグループだ。

Zuckerbergは、昨年11月に改訂されたFacebook Messengerの利用が、過去3ヵ月で70%まで伸びたとことを発表した。一方Facebookグループの利用者は5億人で、Zuckはこれを「中核製品」であると言っている。

そしてFacebookの切り札、Instagramがある。写真共有サービスは12月にInstagram Directを提供し、写真をシェアする相手をユーザーが制御できるようにした。

もちろんこのいずれもが、急成長を続けるSnapchatに支配されている市場シェアとマインドシェアに対する圧力だ。ユーザーは1日に4億枚以上のスナップ写真を同サービスに送っており、会社は2011年の設立以来1.23億ドル以上の資金を調達している。

アプリはユーザーに、友達一人ないしは複数に対してすぐに消える写真をシェアする機能を提供する。コンテンツが消える(ママに見られたりネットに貼られる恐れから解放する)だけでなく、シェアしたものを誰が見るかも1件ごとにユーザーが制御できる。

Instagram Directはこのやり方を真似たが、あまり牽引力を見せていない

そして、仮にその成長が(まだ)脅威でないとしても、Snapchatの意固地なCEOは間違いなく脅威だ。

彼は、Zuckerbertその人以来初めての、若くて強い意志を持つ神童だ。もうすぐ24歳のスタンフォードを出たばかりの青年には、独自バージョンの寮友との法廷ドラマさえあり、ファウンダーの1人がSnapchatの1/3を要求する裁判を起こしている。もしZuckの王座を強奪する者がいるとすれば、Evanをおいて他にない。

Snapchatは、いかなる意味でもFacebookに依存していない、非常に数少ない(成功している)ソーシャルアプリの一つだ。Snapchatユーザーたちはスマートフォンの連絡先アプリを通じて友達を見つける。Facebook Connectはない。Facebook友達もない。Facebookへのシェアもない。Snapchatの中に、Facebookという言葉は出てこない。

その動きは比較的ゆっくりではあるが、過去数年間Facebookは、ティーンをはじめとする若年層の支持を失いつつあるオバマでさえそのことを知っている。インターネットで思春期を両親と共有したい若者はいない。Snapchatは、Facebookから完全に独立することによって、ティーンに遊び場を提供したのだ。

そしてFacebookは、今のところその漏れをふさぐことに失敗している。

FacebookがSnapchatに気付いた時には、もう手遅れだった。2012年12月にFacebookはPoke(a 恥知らずなSnapchatクローン)を公開したが完全な失敗に終った。

そして危機を感じたFacebookが30億ドルと言われる買収提案をした時、Spiegelの答はノーだった。

今日(米国時間1/29)Zuckerbergは、少々控え目ながら反撃に転じた。Messenger関連の数字を見ると、Facebookが若者獲得の戦いに向かう準備は整っている。ソーシャルネットワークにとって彼らが必要であるかどうかに関わらず

つまるところ、月間アクティブユーザー12億人に心配の種はない。Snapchatは未だに、まったくもって、ゴリアテFacebookに対するダビデだ。

今後Zuckは、MessengerとグループをさらにFacebookのメインアプリと切り離す計画だ。

「コミュニケーションにおけるシェア全体を考えれば、人々のやっていることは1つではない」とZuckは言った。「人はあらゆるタイプのコンテンツを、気に入った人たち誰とでもシェアしたいと思っている。Facebookには人々があらゆる相手とシェアすることを手助けする使命があり、歴史的にそれは、常に1つのサービスを通じて行われてきた」。

「Messengerは、かつてFacebookの一機能のように感じられたが、もっと単独アプリに見せようとしている」と彼は付け加えた。「メインアプリから取り出し、Messenger自身の体験を与える余地を与える。今われわれは真に良いものにすべく手を加えているところだ」。

別の言い方をすれば、「ほら、ここに親のいないFacebookがあるよ」。

どうするSnapchat? 君の番だ。

スタンドアロンアプリがFacebookの未来にどう影響を与えるのか? 本誌のJosh Constineによる特集記事、”Facebook’s Plot To Conquer Mobile: Shatter Itself Into Pieces” もご一読あれ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


有名人のAppleアナリストDonald TrumpがAppleの株価下落の理由をずばり指摘

著名なAppleアナリストでBirther Movement*の支持者でもあるDonald Trump が今日(米国時間1/28)Twitter上で、今のAppleには“ヴィジョン”と“勢い”がない、と嘆いている。昨日の決算報告ではiPhonetとiPadの記録的な売上が強い印象を与えたが、しかしAppleの株価はその後の時間外取引で約8%下げた。〔*: Birther Movement, オバマはアメリカで生まれてないから大統領になれない、という選挙の対立候補が流した説。〕

なぜだろう? Trumpによると、それは、iPhoneには大型画面の機種が必要だからだ。

この人はかつて、至る所Trumpの顔だらけ、至る所破産したTrumpの資産だらけ、という、ボードゲームMonopolyのTrumpバージョンを売り出して、子どもたちにそっぽを向かれた人物だ。そのMonopolyゲームは、売れなかった。

この人はかつて、ほぼ19年間に19の会社を倒産させ、しかも債務返済義務を逃れることに成功した人物だ。自分はこれらの企業のオーナーでも責任者でもない、と言い張って。

iPhoneの売上は記録的だった(5100万台)が、予想より数百万少なかった。一方iPhone 5cは、同社が期待した活躍をできなかった

しかし成長は鈍化したがハードウェアメーカーとしてのAppleは依然快調で、iPhoneは前年比で7%近く伸びた。1四半期で131億ドルという利益の額は、文句のつけようがない。

それに、四半期決算報告の直後のAppleの株価の下げは、このところ毎回起きている。それには、一部の市場の飽和説、新興市場における競合、同社の全般的な成長鈍化など、いろんな原因が挙げられている。

彼自身もアナリストであるDonald Trumpは、Appleの株価低落に対する彼独特の理由を、声高にツイートしている。

[ツイート訳: AppleのiPhoneの売上は全然足りない。早急に、大型画面を出すべきだ(前から言っているように)。Samsungのサイズの方が、ずっといい。]

[ツイート訳: Samsungのように大型画面のiPhoneを出さなければ株価は下がる、と予言してきた。そのとおりになった。Appleの株は売ったよ。]

Donにとって良いニュースは、噂ではAppleは4.5インチと5インチの大画面iPhoneを開発中、という。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


いちばんかわいいSnapchatハックはLittle Snapperだ

ハッカーたちがSnapchatのゆるいセキュリティにつけこんで以来、多くの人たちがそれぞれ勝手にこの画像共有サービスのAPIを利用して、未読のメッセージを取り出すなど、ふつうではできないことをやり始めた。そんなハックの最新版Little Snapperは、それらの中でも抜群にキュートだ。

イギリスのアニメ作家でデベロッパのWesley Hill(GitHub上の通称Hako)は、Snapchatで見た写真をBergのLittle Printerでプリントする方法を考えた。この、感熱ロール紙を使用する小さなプリンタはインターネットに接続されていて、いろんなニュースソースやソーシャルネットワークのアップデートなどをプリントできる。Snapchatの写真が、短命から長寿に変わるのだ。

Little Snapperは、Snapchatのまだ見てない画像をつかまえて、それを45秒間ホストする間にLittle Printerがモノクロでプリントする。そのあと、Little Snapperは画像を削除する。そのサービスにはユーザ名とパスワードでアクセスし、受信した画像だけをプリントできる。自分が送ったのは、プリントできない。

Hillは、自分のチャレンジとしてLittle Snapperを作り、完成までに3週間を要した。今18歳の彼によると、SnapchatのSnaptchaシステムには欠陥があり、そのためにLittle Snapperは既存のアカウントでないと動かないそうだ。

“まあ、ぼくに言わせれば実装がお粗末だね。Snaptchaシステムはあまりよくないけど、みんながそれを使うしかない。SnapchatのAPIもあまり変わっていないから、できることに限界がある”、とHillは言う。

もしもあなたがLittle Printerを持っていてSnapchatにはまってる人でA Beautiful MindRussell Croweの装飾的なスタイルがお好きなら、このページへ行ってLittle Snapperをつかまえましょう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


警察は3Dスキャナーとパノラマ写真で事件現場を分析している

ニューメキシコ州ロズウェルの警察は、3Dスキャナーを用いて犯行現場のバーチャルマップを作り、陪審員、裁判官、弁護士らが3Dパノラマ画像を使ってあらゆる角度から状況を見られるようにしている。

ロズウェル警察署は、現在Faro Technology製の3Dイメージング機器を使って事件現場を分析している数多くの警察署の一例にすぎない。つまり、この種の現場検証場面がお気に入りのテレビ番組で見られる日も近いということだ。

これは事件解決および法廷における犯罪追及で重要な役割を担うだろう。犯行現場をあらゆる方向から見ることによって、陪審員は2D画像以上の洞察を与えることが可能になる。
ロズウェル警察はこの装置を2008年から要求しており、このほどようやく8万6000ドルの予算獲得に成功した。

Faro Technologyは、レーザーおよび様々な接触点マーカーを使って、現場を立方的にミリ単位で測定すできる装置を提供している。Focus3Dと呼ばれるこの機械は、タッチスクリーン、GPS、および高さセンサーを備えている。ハンドヘルドデバイスはWiFi経由でパソコンに接続する。

最終結果はAppleマップやGoogleマップの3Dモードによく似ているが、細かい部分までははるかに詳しく描かれている。

[via Vice]

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Appleの今度のiPhoneは大型画面と噂…Android対策と中国対策か

歴史はまたまた繰り返す。

今年の第一回噂シーズンには、前回のシーズンと同じく、Appleが今年の終り頃に新しい機種のiPhoneを二つ出す、という噂が登場した。ただし今回のは、大型画面のiPhoneだ。

その筋から得た情報としてWall Street Journalは、ひとつは4.5インチのディスプレイ、もうひとつは5インチ以上、と報じている。これらはそれぞれ、Galaxy S IIIやGalaxy S4と同じだ。

その記事によると、この二つの次世代iPhoneはどちらも金属フレームで、iPhone 5cのようなプラスチックではない。

初代のiPhoneは3.5インチだったが、iPhone 5で4インチになり、最新の機種iPhone 5sと5cはどちらも4インチのディスプレイを着ている。

しかしAndroidスマートフォンの画面拡大競争が始まると、Appleにも圧力が加わるようになった。Appleの画面が小さければ、Android機のメーカーは画面サイズを差別化要因にできるから、5インチ、6インチと、大型化がだんだんエスカレートしてきた。

それどころか、ファブレットというおかしな言葉が、その市場らしきものの生成とともに市民権を得て、この私なんかも記事の中で“ファブレット市場”なんて言葉を使う始末。2013年には2000万台売れて、Juniper Researchの推定では2018年には1億2000万台売れるという。

もうひとつの大きな要因が、中国だ。

何年も交渉を重ねた結果Appleはついに、中国最大のキャリアChina Mobileと契約を結んだ。そして同社の商圏であるアジアでは、Androidのこれまでのテリトリに比べて、大きな画面が好まれるのだ。

もちろん現時点ではAppleからの確認は何もなく、噂にすぎない。確かなことは、Appleの公式発表を待つしかない。しかし、でも、歴史は繰り返しがちであることを、忘れるべきではない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Apple、特許裁判でSamsungから大きな1勝

この物語には終りがない。

Apple対Samsungの特許裁判2件を司る、カリフォルニア北部地裁のLucy Koh判事は、昨日(米国時間1/22)Samsungに対して簡易裁定を下した

裁定は、Samsungがキーボードのオートコンプリートに関するAppleの特許を侵害していたと判断した。

具体的には、入力された単語および提案されたオートコンプリート単語を同時に表示する権利は、Appleが保有している。

したがって、SamsungのAndroid端末は、3月の裁判でSamsungが同特許を全面無効化できない限り、権利を侵害することになる。

Samsungにとってさらに悪いことに、Koh判事はSamsungのマルチメディア同期に関する特許の1つを、無効であると断じた

Samsung、Apple両社は、それぞれ5件の特許を巡る2者間法廷闘争に入ってた。しかし、Kohによる裁定は、まだ裁判が始まりもしなうちにSamsungの特許を1件無効とし、Appleに勝利をもたらすもので、Samsungは3/31の法廷に向けて大きな不利を背負った。

しかも、Appleがオートコンプリート特許に関して勝利を得ることは、将来に向けて実に大きな影響を持っている。Samsungのアンドロイド端末だけでなく、Android Jelly Bean自体がAppleの特許を侵害している可能性も十分にあり、それは実質的にGoogleを戦いの場に引きずり込むことを意味する。

FOSS Patentsの好意により、以下で裁定の全文を読むことができる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Facebook、ページからのテキストベース投稿の表示を減らし、友達のテキスト投稿を増やす

先ほど、Facebookはニュースフィード・アルゴリズムに少々手直しを加えたことを発表した。新しいニュースフィードではページからのテキスト・ベースの投稿の表示が減り、その代わりにユーザーからのテキストベースの投稿の表示が増えるという。

テキストベースの表示は減っても、メディアベースあるいはリンクベースの記事の表示はおそらく増えるだろいうというのがFBページの管理者にとっての良いニュースだ。

公式ブログによると、 Facebookが行ったテストの結果、ユーザーからのシンプルなテキストベースの投稿の表示が増えるほどシェアされる率も増えたという。しかしページからのテキストのみの投稿は同じ結果をもたらさず、シェア率は増えなかった。そこでFacebookはページからのテキスト投稿の表示割合を減らすことにした。

これに対してページ管理者はどのように対処すべきだろうか?

写真、動画などを豊富に含むコンテンツを作るという当然の方向以外に、リンクのシェア機能を利用してウェブページをサムネール表示でシェアすることをFacebookでは勧めている。

先月、Facebookではニュースフィードに表示されるリンクの数を増やすという変更を行った。これはおそらくライバルのサービスのニュース提供能力に対抗するためだろう。噂では、ニュースフィードのアルゴリズムの手直しはFacebookのニュース・アプリに対する全面戦争の一環にすぎないという。Facebookは近くFlipboard風のソーシャル・ニュース・サービスをスタートさせるのではないかということだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


2013年の出荷台数は2000万台。「ファブレット」化のトレンドは拡大するか?!

ついに本格的なファブレット(Phablet)時代が到来しようとしているようだ。

Juniper Researchのレポートによれば、2018年にはファブレットの出荷台数が1億2000万台にもなる見込みなのだそうだ。ちなみに昨年(2013年)のファブレット出荷台数は2000万台だった。

ファブレット市場の拡大傾向は、Samsungの大画面デバイスであるGalaxy Noteシリーズを見ても頷けるところだろう。Samsungの中でも驚愕に値するような大ヒットプロダクトとなっているのだ。

数字を見てみよう。

2011年にリリースした最初のGalaxy Noteは、最初の4ヵ月での販売台数が200万台だった。これが最も最近のデバイスであるGalaxy Note 3では1週間で500万台を売り上げているのだ。

ファブレットに注力しているのはSamsungばかりではない。たとえばLGは大画面(そして曲面)デバイスであるG Flexを投入するし、NokiaもWindows 8の動作するLumia 1520をリリースしている。またHTCにもOne Maxがあるし、このサイズはすっかり市場に定着した感がある。

Appleにはファブレットはないじゃないかという声もあるだろう。しかしファブレットの流行にも応じる形で、iPad miniをリリースしたり、またiPhoneの画面サイズも3.5インチから4インチに変更している。

ちなみにこの「ファブレット」という用語は、この2年で広まってきたものだ。smartPHone + tABLETという組み合わせだ。Juniperは、ファブレットの必要条件として5.6インチ以上の画面サイズを持つものと定義している。

そんなわけで、ファブレットはこれからも市場を拡大していきそうだ。ところで「ファブレット」を「タブロン」(TABLet + phONE:tablone)と呼ぶ人もいるようだ。これはしかし、どうやら「ファブレット」に軍配が上がりそうな形勢だ。

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(翻訳:Maeda, H


LGの曲面ディスプレイ・スマートフォン、G Flex。AT&Tが1/24から予約受付開始

曲面ディスプレイがいよいよ公式になった。

LG G Flexは、同韓国企業のSamsungに対する最新の反撃であり、1月24日金曜日から、AT&Tが予約を受け付ける。

Sprintは先週、1月31日に予約受付開始すると発表して口火を切ったたが、AT&Tはライバルを1週間先行しようとしている。

AT&Tはその発表の中で、実際にいつこの電話機を顧客が手にするか、いつ店頭に並ぶかを明らかにしていないが、あらゆる状況から見て近々登場することはまず間違いない。

T-Mobileも、いずれこの曲面デイスプレイフォンを取扱うことになるが、発売に関する動きは見せていない。

AT&Tの、LG G Flex代表機種の販売価格は新しいNextプランの2年契約で299.99ドルだ。

LG G Flexは、米国で初めて発売される曲面ディスプレイフォンだが、これが最後ではない。曲面ディスプレイは、スマートフォンだけでなくテレビ等他のガジェットにおいても、昨年電子メーカーの主要な焦点の1つだったので、まだまだ多くの製品が出てくることが期待される。

超知りたがり屋は、ここでスペックを見られる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


オバマ大統領でさえ、Facebookはもはやクールではないと思っている


誰でもいいから30歳以下の人に、Facebookが〈大好き〉か聞いてみてほしい。答えはおそらくノーだ。

かつて支配的だったソーシャルネットワークは、間違いなくその超優越的、超人気の初期状態から、ママやおじさんたちが政治的意見や赤ん坊の写真を投稿する場所へと成り下がった(少なくとも、私はそう思っている。私はずっと前からFacebookにいたわけではない)。

事実、Facebookはそのクールな要素の殆どを失い、オバマ大統領でさえそれを知っている。

実はAtlantic誌のテクノロジー担当共同編集長、Robinson Meyerは、たまたまコーヒーショップでオバマ氏の近くに座り、その時大統領は18~34歳層について尋ねるミーティングの最中だった。目的はその年齢層の人たちにもっと医療システム改革による保険に加入してもらうことだ。Meyerにとっての目的は、自分の領域に関係する何かを大統領が言うのを小耳にはさむためだった ― そしてうまい具合に ― オバマ大統領は彼に逸品をくれた。

「彼らはもうFacebookを使っていないようだね」とオバマ大統領は言った。

Meyerは大統領の言った「彼ら」が何を指すのかを考えた。それは調査対象の年齢層、18~34歳の人たちかもしれないし、一般的な三人称複数中性代名詞かもしれない、とMeyerは思い悩んだ。

しかしわれわれは「彼ら」が誰かを知っている。それは10代から20代の、そもそもソーシャルサービスの人気を広めたクールな連中のことだ。

Meyerが立ち聞きしたインタビューは、SnapchatとInstagramが何であるかを大統領が知っていることも暴いたが、これらの前途有望なソーシャルサービスに対して彼が関心あるいは熱意を持っているかどうかは不明だ。

明らかなのは、Facebookが威厳を失くしたことだ。

この下方スパイラルに関する実証データを提供できる数少ない情報源だったOnavoをFacebookが買収して以来、Facebookや他のソーシャルサービスの競合状況に関する洞察を与えられるサービスは一つだけになった。

App Annieによると、Facebookは米国iTunes AppStoreのダウンロード数で50位台にランクされていた。一方、Snapchatは10位台か1桁のこともあった。昨年8月、何らかのアルゴリズム変更によって突如Facebookも10位代に上昇した。(App Annieは本誌に対して「iOS AppSoreのランキングに8月頃変化が見られた」と言ったが、Facebookの変化の原因がAppleだけにあるのかどうかは明らかにしなかった)。

現在の全体で14位、ソーシャルで3位という順位でさえ、FacebookはSnapchat(6位)とInstagram(11位)よりも低いランクにいる。Instagram(間違いなくFacebookで最もクールな部門)は写真およびビデオ部門で依然としてSnapchatよりもランクが低い。

もちろんこれがFacebookに問題が起きていることを表しているとは限らない。この会社はユーザー10億人の拠点であり、Google、YouTubeに続くインターネットで人気第3位のウェブサイトだ。加えて、このデータはFacebookおよびFacebook Messengerが、新しいiPhoneを買った人によくダウンロードされていることも証明しており、これらのアプリが未だに必須であることを示している。

しかしクールな若者たちはいなくなった。

もはやFacebookは、大学のクラスメートといちゃついたり、何時間も写真をアップロードする場ではない。その利用形態はFacebookが大学生専用であることをやめ一般公開した時、ほぼ不可能になった。必然的に若い従兄弟や叔父さんや叔母さんや両親たちがプラットフォームにやってきた。そこはホットなソーシャルネットワークというより、家族親睦の場に近く感じられるようになった。

そして、Facebookに入りたくてうずうずしていた世代は、自分たちの親も入りたくてうずうずしていることに気付いた。14~22歳でいっぱいのネットワークではなく、そこは12~50歳のネットワークになった。

今やクールな若者たちにとって、それはメール機能付きアドレス帳であり、もし相手がInstagramを使っていなければ、ストーカー行為にも使える。それはわれわれが使う他のソーシャルアプリすべてのスケルトンであり、サインアップは簡単になり、友達を探すプロセスは新しいアプリをダウンロードするたびに繰り返し行うものではなくなった。

Will Oremusが的を射た記事を書いている。「全員」あるいは「クールな若者」のどちらかを持つことはできるが、両方持つことはできない。

Facebookは全員を選び、それは理にかなっている ― 彼らのビジネスモデルは普遍性を前提にしている。全員のソーシャルデータを持っていれば、あらゆる物の広告を売り収益化できる。そしてごく最近まで、Facebookはこれで著しい成功を収めている。

Instagramが3000万人の超熱列な若者ユーザーで脅威を示した時、Facebookは直ちにクールな10億ドルで脅威を無力化した。弱々しいIPOの後、Facebookの広告ビジネスは大成功している。

しかし今、前途洋々のSnapchatが脅威を与え始めている。当初Facebookは、Pokeというクローンで対抗したが失敗に終り、次に30億ドルの買収を提案した。

Snapchatは、他のソーシャルライバルと異なりFacebookに一切依存していない。代わりに友達の発見にはアドレス帳を使う。その頃InstagramユーザーたちはInstagram広告に怒りをぶつけ、かつていかしてクールだった写真共有アプリは影をひそめ、今やFacebookという企業マシンの歯車となっている。

毎日が過ぎていくたびに、Facebookは益々Appleのようではなくなっていき、益々Dellのようになってくる。幸いまだ次のAppleは追いかけてきていない。若くてホットなソーシャルネットワークが問題解決に現れてくることはあっても、全方向ソーシャルネットワークを作ってFacebookと競合しようとする者はGoogle以外にいない。そしてその結果はみんなが知っている。

Zuckはこのすべてを知っている。彼は、Facebookがティーンの支持を失っていることを収支報告会見で認めたが、Facebookはクールであることより有益であることの方が重要であると語った。そして今も有益だ。

今後もダウンロードは続くだろう。今や他のソーシャルアプリを使いたければFacebookが必要なのだから。Facebookは広告で稼ぎ続けるだろうし(今や彼らはわれわれのすべてを知っている)、Messengerはテキストメッセージにとりつかれたティーンの間で絶対的人気ツールであり続けるだろう。

しかし、物事は変わった。オバマさえもそう言った。

クールな若者たちは公式に何か別の物を探している。そして次のEvan Speigelが現れ、Zuckから現金を受け取ることを頑に拒み、ただし今度は汎用ソーシャルネットワークをひっさげて来るのは時間の問題だ。そして若くてベンチャー資金に支えられたこのソーシャルネットワークは、向こう数年間広告を載せないだろう。

そして、現行サービスとは異なり、10代や20代に対する圧倒的魅力を見せるだろう。

しかしそれははるか未来のこと。ですよね?

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


1日分の写真を翌日に公開する「非同期型写真共有サービス」のDays、「繋がり」の拡大を意識した新バージョンを投入

6ヵ月ほど前、TechStarsの出資するDaysという写真共有サービスがスタートした。これはこれまでの写真共有サービスとは全く違った形の写真共有エクスペリエンスを提供するものだ。写真を撮ったそのときに、写真をシェアするという普通のやり方ではなく、撮影した写真を1日単位でまとめ、翌日にひとつのパッケージとしてシェアする仕組みになっている(写真の綺麗さを気にするのでなく、リアルな1日を再現することを目的としており、フィルタリングなどの機能はない)。

このDaysがいろいろと新しい機能を加えて、新しいバージョンをリリースした。外見も美しくなり、さらに便利かつ面白く使えるようになったようだ。

そもそもDaysの立ち上げ当時、ファウンダーのJeremy Fisherは、Instagramのようなスタイルではなく、より没入型(immersive)のエクスペリエンスを提供するサービスを作ろうと考えていたのだそうだ。

いろいろな人からのさまざまな写真をばらばらと表示していくのではなく、友達や家族の日々の「生活」をうかがい知るための「窓」を提供しようとするものなのだ。

但し、Daysはごく親しい人とのみ写真をシェアするためのアプリケーションというわけでもない。利用者は増加して、そしてそれまでは何の関係もなかった人のDaysを見ることを楽しんでいるようなのだ。そうした背景もあって、今回の新バージョンでは、これまで繋がっていなかった人をDays上で見つけるためのDiscoverタブが導入された。またハッシュタグや、クリック可能な@メンションの導入も、やはりDays内でのソーシャルグラフ構築を意識したものと言ってよいだろう。

また、閲覧数カウンターも導入された。これによりフォロワーのうちのどれだけの人が、投稿したコンテンツを見たのかを把握することができるようになった。

ただ、多少「参入障壁」が高いアプリケーションであるようにも感じられる。そうした意見は他にもあるようで、Fisherもその点を気にしているのだそうだ。そうした点に対処するため、今回のバージョンからサインアップしなくても利用できるようにしたのだそうだ。

さらに、DaysのGIF機能にも変更が加えられた。もともと、10秒以内に連続して撮られた写真があれば、それをGIF化する機能を持っていた。新しいバージョンでは、作成されたGIFから指定した写真を取り除くことができるようになった。失敗したものが1枚まざってしまうことで、全体を台無しにしてしまうのを防ごうという趣旨だ。

尚、現在のアクティブ利用者数については教えてもらえなかった。

Days Version 2はApp Storeから無料でダウンロードできる。

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(翻訳:Maeda, H


がんばれAereo, ついに最高裁判所が最終裁定に乗り出す

メディア界の大御所Barry Dillerが後ろから支えているストリーミングTVサービスAereoは昨年の時間の大半を、既存の全国ネットワークテレビ局との法廷闘争に捧げてきた。

しかしこの裁判もやっと、最後の直線コースに入ってきたようだ。最高裁判所が今日(米国時間1/10)、この問題に最終決着をつける、と決断したのだ。

Aereoは、放送局が常時オンエアしていて一般に自由な視聴が可能な放送信号を小型のアンテナでとらえ、小額の月額料金でそのコンテンツをインターネットからストリーミングする。これまでアメリカの世帯の多くが、かなりの額の料金でケーブル企業と契約してテレビを視聴しているが、その長年の慣行をディスラプトする最初の大きな一歩がAereoだ。

ケーブル業界や、そこと長年癒着している放送業界は、Aereoに顧客を奪われることになるからおもしろくない。しかし一方裁判所は、Aereoを、クラウド上のDVRおよび消費者が使用するテレビアンテナの一種として、合法とみなしている。

これまでは、裁判でのAereoの勝訴は、ニューヨーク、ボストンなど、毎回市場が限定されていた。そこで放送局は次から次と新たな市場に関して訴訟を起こしてきた。事の本質に関する議論を棚上げして、Aereoをきりのない消耗戦でつぶすことがねらいだ(下の声明文参照)。

しかし上訴で負けてばかりいることにそろそろうんざりした放送局側は、最高裁の介入を要請し、そしてやや意外にもAereoは、この訴訟の最高裁行きに同意した

最高裁がこれまでの各地での判例を尊重してAereoに有利な判決を下せば、それは包括的な決定となるので今後は地域ごとの面倒な裁判の繰り返しがなくなる。つまり、最高裁の裁定は最終決定である。

この訴訟を審理することに同意した最高裁判所は、メディア産業の未来の形を決めるための重大な決定を行うことになる。Aereoの長期的な目標はコンテンツクリエイターが作品を視聴者に直接売れるようなマーケットプレースを作ることだ。テレビ局、ケーブル企業といった、既得権の上にあぐらをかく中間搾取者が不要になり、消える。だからもちろん、そのお値段も安くなる。今目指している既存テレビ放送のストリーミングは、過渡期的な形にすぎない。

Aereoの操業が合法と決定されれば、顧客には最終的に、無料の放送信号へのアクセスが提供される。そして最高裁は、よりオンデマンド中心型の、メディアの未来への扉を、開くことになる。

この件でAereoのCEO Chet Kanojiaは次のような声名を発表した:
[以下、英文ママ]

We said from the beginning that it was our hope that this case would be decided on the merits and not through a wasteful war of attrition. We look forward to presenting our case to the Supreme Court and we have every confidence that the Court will validate and preserve a consumer’s right to access local over-the-air television with an individual antenna, make a personal recording with a DVR, and watch that recording on a device of their choice.

This case is critically important not only to Aereo, but to the entire cloud computing and cloud storage industry. The landmark Second Circuit decision in Cablevision provided much needed clarity for the cloud industry and as a result, helped foster massive investment, growth and innovation in the sector. The challenges outlined in the broadcasters’ filing make clear that they are using Aereo as a proxy to attack Cablevision itself and thus, undermine a critical foundation of the cloud computing and storage industry.

We believe that consumers have a right to use an antenna to access over-the-air television and to make personal recordings of those broadcasts. The broadcasters are asking the Court to deny consumers the ability to use the cloud to access a more modern-day television antenna and DVR. If the broadcasters succeed, the consequences to consumers and the cloud industry are chilling.

We remain unwavering in our confidence that Aereo’s technology falls squarely within the law and our team will continue to work hard to provide our consumers with best-in-class technology that delights and adds meaningful value to their lives.

〔訳注: 自前のアンテナによるテレビ視聴の多い日本では、このAereo訴訟の問題点がややもすれば分かりにくいが、(1)Aereoの主張は、消費者にテレビを見るためのアンテナの一種を提供してわずかな使用料を得ているにすぎない、となり、(2)既存テレビ局やケーブル業界は、Aereoは放送の勝手な(ノーライセンスの)再放送により利益を得ようとしている(ケーブルの領分を犯している)、と主張する。これまでの各地裁の判決では、すべてAereoが勝訴している。ただしAereoのようなサービスの真の将来性は、実は、既存テレビ放送受信のための新型アンテナの提供がその中心ではない。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


マーサ・スチュワート、CESで3Dプリンタを研究―大型Makerbot Z18お買い上げになるもよう

3Dプリンタと空飛ぶドローンが大人気だが、マーサ・スチュワートもその例に漏れなかった。私はCES 2014の南ホールでマーサ・スチュワートを案内するという光栄に浴し、Parrot、Form Labs、MakerBotその他いくつかのブースを回った。

スチュワートはわれわれの新企画CESハードウェア・バトルフィールド賞の審査員を務めてくれることになっている。スチュワートは日頃からイノベーションに関心があり、新テクノロジーが一般消費者の生活にどんな影響を与えるか知っておきたいと考えている。しかし今回はとkに3Dプリンタを研究したかったという。マーサは多数の生活用品をデザインし販売しているので、そのプロトタイプづくりに利用できないか考えているのだ。

3Dプリンタの区画を訪れる前にはわれわれはParrotの最新のオモチャ、おおきな車輪がついて空を飛ぶMini Droneや地上専用だがカメラを備え、ジャンプもできるSumo Roverのデモを見た。

スチュワートはすでにAR.Drone 2.0を所有しており、所有する施設や、海で泳ぐ孫たちの動画を撮影している。しかしやはり、スチュワートの真剣な関心を引いたのはプロトタイプの製作用に購入を考えている3Dプリンタだった。

われわれはFormlabsとMakerbotを訪れた。スチュワートがいちばん気に入ったのはMakerbotの大型の産業用プリンタ、Z18だった〔幅30.5cm、奥行30.5cm、高さ45.7cmで価格6499ドル。スチュワートは「それは安い」と感心し「きっと買うわ」と語っている〕。

しかし、スチュワートは単に見て回るだけでなく、Makerbotの共同ファウンダー、CEOのBre Pettisと「マーサ・スチュワートの3Dプリントできるコレクション」などの提携の可能性についても話し合っていた。

ツアーの最後に私はMarthaを初級レベルの3Dプリンタのブースに案内した。この3Doodlerは私が知る限り最安の3Dプリンタで価格はわずか99ドルだ。接着剤を加熱して押し出すグルーガンのようなシンプルは仕組みだ。しかしMarthaはこの製品の精度にはあまり満足できないようだった。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


ウェアラブルの新展開?! 赤ちゃんの健康管理のためのOwlet(スマート靴下)

誰かの健康状態を気にする人といえば、赤ん坊の心配をする母親がその筆頭に立つに違いない。手首装着型のフィットネス用デバイスが一般化してきた昨今、これを改造した乳幼児用のヘルスケアデバイスが出てくるのは当然のことだったのかもしれない。

今回紹介するのはOwletで、CES会場で私たちが開催しているHardware Battlefieldでのファイナリストとなったものだ。

Owletは赤ちゃんの足首につけて利用する。データはアプリケーションに送られるようになっていて、いつでも大切なベイビーの健康状態をチェックすることができる。

取得するデータは心拍、酸素レベル、皮膚温度で、また寝返りを行った際に通知する機能もある。

測定には病院(含・小児科医)で長年にわたって使われているパルスオキシメーターも利用して行っている。赤色光と赤外光を発することで、非侵襲的に心拍や酸素レベルを測定することができる。

このOwlet(開発者は「スマートソックス」と呼んでいるそうだ)はデータをBluetooth 4.0経由でスマートフォンに送る。スマートフォンを持っていない場合、USB経由でパソコンと繋いでデータを見ることもできる。あるいはスマートソックス自体をWi-Fiに接続し、ネットワークデバイスからデータを確認することもできる。

低刺激性の素材で作られていて、もちろんワイヤレスだ。また電子パーツはすべて絶縁シリコンケースに収められている。感電の心配などはしないでも良いわけだ。

Owletのバッテリーは、丸2日間はもつようになっている。バッテリー容量が少なくなってくれば通知を行うようにもなっている。

開発者によれば、Owletは赤ん坊の健康ができるという以外に、間接的なメリットがあるのだとのこと。すなわち常に赤ん坊のことを気にかけていなければならない母親に、安心感と(多少の)休息を提供することができるのだ。

Owletは現在クラウドファンディングで資金調達を行っているところだ。Owletの価格は250ドルに設定されている。興味をもった方はこちらから予約することができる。

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(翻訳:Maeda, H


東芝もChromebookを発売; 画面13インチ, SSD内蔵で279ドル

ここCES 2014で、Toshibaが、GoogleのChrome OSをOSとする13.3インチのChromebookラップトップを披露した。そのお値段は、300ドルを切っている。

これは同社初のChrome OS機だが、すでに競合は激化しつつあり、Dell、Lenovo、HP、Acerといった大所(おおどころ)が超軽量のノートブックでこの市場に参戦している。

ToshibaのChromebookはIntelのHaswellチップを使用し、電池寿命9時間を約束している。

ディスプレイは1366 x 768の13.3インチ、本体の厚さは0.8インチ、重量3.3ポンドだ。

内部には、Haswellプロセッサと並んで16GBのSSD、2GBのRAM、デュアルバンド(802.11 a/b/g/n)WiFiがある。WiFiはいわば、Chromebookの心臓部だ。

OSとして動くChrome OSは、OSの仮装をしたChromeブラウザだから、利用できるアプリケーションはWeb上でアクセスするいわゆるWebアプリケーションが多い。

しかしGoogleは、Google Apps、Gchat、Hangoutsなどの高度なサービスによって、Chromebook上のユーザ体験の充実に努めている。〔一部のアプリケーションはオフラインでも利用可。〕

発売は2月16日を予定、価格は279ドルだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Singtrixは未来のモバイル・カラオケ機(ビデオ有)

Singtrixは、未来のパーソナル・カラオケマシンだ。

カラオケ用のボーカルを抜いた曲だけでなく、Singtrixは自分のスマートフォンやタブレットの好きな局からボーカル用トラックを消してくれるので、歌える曲は、限られたライブラリーからダウンロードできる曲全部に拡張される。

しかもそれが最大の特長ではない。

Singtrixは特殊なオーディオ技術を使って、あなたの声に様々なスペシャルエフェクトでフィルターをかけることができる。聖歌隊のように歌ったり、バリー・ホワイトのような低音にすることもできる。

“hit” ボタンを押すと、Singtrixはあなたの声の4つのコピーで自動的にハモるので、ロックの神様の気分になれる。

私たちはこれでとても楽しい時間を過ごした。Xboxを欲しがらない子供や、iPhoneには早すぎる子供にぴったりだろう。

Two flies.[Jordan Crook、John Biggs共に「○」]

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Instagram Directは人気機能となるだろうか?

すでにご存知のことと思うが、InstagramはInstagram Directという、プライベートなメッセージング機能をリリースしている。

特定の人々にのみ写真を送り(最大15人まで)、そして送られた人たちの間のみでいろいろとチャットを楽しもうというものだ。

新機能は人気を集めていくだろうか。

まず、ともかくInstagramにプライベートなメッセージング機能を持たせることは必要なことだったと思う。FacebookやInstagramが公開性に注力している中、SnapchatやTwitterなどのライバルがダイレクトメッセージ(個人間のメッセージのやりとり)機能を充実させ、それで人気を集めている面もあるからだ。

しかしInstagram Directは、他のアプリケーションからの乗り換え組が出るような魅力は備えていないように感じる。

また、スマートフォンが総体としてなんでもできれば良いのであって、ひとつのアプリケーションでなんでもかんでもやろうとする必要はないのだと主張する人もいる。

そうした考えを念頭に置きつつ検討してみたが、取り敢えず明らかに言えることがひとつある。Instagram Directにはオリジナリティーが全くないということだ。

議論の詳細は上に掲載したビデオをご覧頂きたい。

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(翻訳:Maeda, H