約25万円の「Xperia PRO」実機レビュー、ターゲットはYouTuberや報道カメラマン

約25万円「Xperia PRO」実機レビュー、ターゲットはYouTuberや報道カメラマン
開発発表からおよそ1年越しに発売日が決まった「Xperia PRO」。税込で約25万円という価格設定に驚いた方も多いでしょう。

しかし、単なる高性能スマートフォンを求める層に、ソニーモバイルも「Xperia PRO」を売る気は無いようです。それは「Xperia PRO」が、放送や写真のプロフェッショナルに向けて開発された業務用スマートフォンだからです。スマートフォン単体で使うメリットはほとんど無く、αシリーズなどのレンズ交換式一眼カメラやプロ向けビデオカメラと組み合わせて初めて威力を発揮します。

Xperia PRO

Xperia PRO

レンズ交換式の一眼カメラなどと組み合わせて初めて威力を発揮する

レンズ交換式の一眼カメラなどと組み合わせて初めて威力を発揮する

というのも、「Xperia PRO」はスマートフォンとしては珍しくHDMI端子を搭載します。これをレンズ交換式カメラと接続することで、カメラの外部モニターとして利用できます。「Xperia PRO」のディスプレイは長辺だけ見れば4K(3840 x 1644)解像度で、HDR表示かつBT.2020の広色域に対応しており、高性能なモニター画面として利用できるわけです。

カメラの外部モニターとして利用している様子

カメラの外部モニターとして利用している様子

画面をダブルタップで拡大・縮小。細部のピントのズレも大画面で確認できる

画面をダブルタップで拡大・縮小。細部のピントのズレも大画面で確認できる

画面をダブルタップで拡大・縮小。細部のピントのズレも大画面で確認できる

画面をダブルタップで拡大・縮小。細部のピントのズレも大画面で確認できる

画面をダブルタップで拡大・縮小。細部のピントのズレも大画面で確認できる

また、YouTuber向けのユースケースとして重要なのが、高速な5Gや4G通信に対応し、かつ汎用なAndroid OSを搭載する点です。これによって、出先で高級ミラーレスカメラ「α9」で撮影中の映像を、「Xperia PRO」経由でYouTubeにリアルタイム配信できます。

汎用の配信アプリ「StreamLabs」も利用できる

汎用の配信アプリ「StreamLabs」も利用できる

プロカメラマン向けのユースケースとしては、プロスポーツ試合の撮影が挙げられます。従来、カメラマンは撮影した写真をハーフタイムにまとめて、雑誌の編集部や新聞社などに伝送していました。しかし「Xperia PRO」と一眼カメラを組み合わせれば、カメラマンは撮ったそばからリアルタイムで写真を納品できるようになります。報道現場においても速報性の向上に威力を発揮します。

こうしたプロ向けの用途では『安定性』が何より大事。Xperia PROでは数時間にわたる映像伝送も安定してこなせるよう、放熱設計を工夫しています。

本体はα7シリーズなどソニーのミラーレスカメラと質感が共通。まるでカメラを持っているような手触りです。また、筐体に金属ではなく樹脂を使うことで、一般的な消費者向けのスマートフォンに比べて5Gの電波をつかみやすくしているほか、デバイスの4つの側面に配置したアンテナにより、「ミリ波」と呼ばれる、5Gの周波数の中でも特に高い周波数の電波もつかみやすくしていると言います。

筐体の手触りはαシリーズと瓜二つ。樹脂を採用して5Gの電波を透過しやすくしている

筐体の手触りはαシリーズと瓜二つ。樹脂を採用して5Gの電波を透過しやすくしている

基本は一眼カメラなどと組み合わせて使う「Xperia PRO」ですが、本体には「Xperia 1 II」と同等仕様のカメラを搭載します。なお、レンズは本体から飛び出しておらず、むしろ引っ込んでいます。これは、レンズに対する外光の影響を抑える意図をもった設計です。

背面カメラは35mm換算で16mm(広角)・24mm(標準)・70mm(光学3倍望遠)のトリプルレンズ構成

背面カメラは35mm換算で16mm(広角)・24mm(標準)・70mm(光学3倍望遠)のトリプルレンズ構成

SoCにはクアルコムのSnapdragon 865を採用。その後継となるSnapdrgaon 888が登場した今となっては型落ち感が否めませんが、あえて最新SoCではなく1世代古いSoCを搭載したのは、安定性を重視した結果なのかもしれません。

その他、12GBのRAM、1TBまでのmicorSDXC、512GBのストレージを搭載。防水防塵はIP68等級に対応します。FeliCaは非搭載です。

イヤホンジャックもしっかり搭載する

イヤホンジャックもしっかり搭載する

側面の「Xperia PRO」ロゴがカッコいい

側面の「Xperia PRO」ロゴがカッコいい

側面の「Xperia PRO」ロゴがカッコいい

「Xperia PRO」は日本ではSIMフリーモデルとして展開される予定です。販売は、ソニーのインターネット直販サイト「ソニーストア」に加え、銀座、札幌、名古屋、大阪、福岡天神にある実店舗、さらには一部家電量販店でも購入できます。

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2画面スマホ「LG VELVET」は画面が曲がる先進性より、折り畳める実益を重視する方にお勧め

LGエレクトロニクス・ジャパンは、2画面スマホの第3弾となる「LG VELVET L-52A」(エルジー ベルベット)を2020年12月18日に発売した。ディスプレー折りたたみ型スマホ「Galaxy Z Fold2 5G SCG05」は税抜25万9980円と高価だが、LG VELVETは税抜8万8704円と9万円を切っている。2画面の間にベゼルが入るが、大画面を持ち歩く点ではコスパに優れた端末なのだ。

LGエレクトロニクス・ジャパン「LG VELVET L-52A」。価格は税抜8万8704円

LGエレクトロニクス・ジャパン「LG VELVET L-52A」。価格は税抜8万8704円

LG V60 ThinQ 5Gよりもさらにコスパを重視

LG VELVETはOSに「Android 10」、SoCに「Snapdragon 765G」(2.4GHz+1.8GHz、8コア)を採用。メモリー(RAM)は6GB、ストレージ(ROM)は128GBを搭載している。

ディスプレーは約6.8インチFHD+有機EL(1080×2460ドット)。「LGデュアルスクリーン」を装着することで、2画面を利用可能になる。なお従来は必ずLGデュアルスクリーンが同梱されていたが、LG VELVETは7万488円で本体のみを購入可能だ。

カメラはリアに標準(約4800万画素、F1.8、1/2.0インチ)、広角(約800万画素、F2.2、1/4.0インチ)、深度(約500万画素、F2.4)、フロントに標準(約1600万画素、F1.9、1/3.0インチ)を搭載。望遠カメラは含まれていないが、約4800万画素の高画素イメージセンサーを活かし、最大10倍のデジタルズームが可能だ。

通信機能は5G、Wi-Fi 5(11ac)、Bluetoothに対応。防水防塵性能はIPX5/IPX8、IP6Xで、FeliCa機能も搭載されている。

スペックを総括すると、ミドルレンジクラスのSoCが採用されており、前モデル「LG V60 ThinQ 5G L-51A」の下位モデルと位置づけられる。SoC、メモリー(RAM)、カメラ、Wi-Fiなどは差別化されているが、ユーザー体験を大きく左右するディスプレーは同じサイズの有機ELを採用。LG VELVETはLG V60 ThinQ 5Gよりもさらにコスパを重視したモデルといえよう。

  1. 2画面スマホ「LG VELVET」は画面が曲がる先進性より、折り畳める実益を重視する方にお勧め

LGデュアルスクリーンのフタ部分には日時や通知を確認できるサブディスプレーを装備。本体カラーはオーロラグレーとオーロラホワイトの2色が用意

LGデュアルスクリーンのフタ部分には日時や通知を確認できるサブディスプレーを装備。本体カラーはオーロラグレーとオーロラホワイトの2色が用意

右がLG VELVET本体、左がLGデュアルスクリーンの画面。LGデュアルスクリーン側にもノッチ(切り欠き)が存在する

右がLG VELVET本体、左がLGデュアルスクリーンの画面。LGデュアルスクリーン側にもノッチ(切り欠き)が存在する

LGデュアルスクリーンは360度回転させて、本体の背面に回せる。この点はGalaxy Z Fold2 5Gより優れていると言える

LGデュアルスクリーンは360度回転させて、本体の背面に回せる。この点はGalaxy Z Fold2 5Gより優れているといえる

LGデュアルスクリーン装着時、本体下部には磁力で吸着する充電コネクターと3.5mmヘッドフォンジャックを用意。LG VELVET本体にはUSB Type-C端子が装備されている

LGデュアルスクリーン装着時、本体下部には磁力で吸着する充電コネクターと3.5mmヘッドフォンジャックを用意。LG VELVET本体にはUSB Type-C端子が装備されている

本体右側面には電源ボタン、左側面にはボリュームボタンとGoogleアシスタントキーが配置されている

本体右側面には電源ボタン、左側面にはボリュームボタンとGoogleアシスタントキーが配置されている

強制的にワイドモードで表示する「WideMode for LG」は必携アプリ

LGデュアルスクリーンの使い勝手は従来モデルから変更はない。基本はふたつの画面に異なるアプリを表示して利用するが、「ワイドモード」に対応したアプリならふたつの画面をまたがって全画面表示できる。

LGデュアルスクリーンのワイドモードは「Whale」、「Chrome」、「Gmail」などの一部アプリでしか利用できないが、「WideMode for LG」をインストールすればほかのアプリでも強制的にワイドモードで表示可能となる。LGの2画面スマホユーザー必携のアプリだが、すべてのアプリで正常に動作することが保証されているわけではない点は承知しておこう。

Androidのマルチウィンドウ機能を利用すれば最大3つのアプリを表示できる

Androidのマルチウィンドウ機能を利用すれば最大3つのアプリを表示できる

一部アプリは「ワイドモード」を設定可能

一部アプリは「ワイドモード」を設定可能

ワイドモードを有効にすれば、ふたつの画面をまたがって全画面表示できる

ワイドモードを有効にすれば、ふたつの画面をまたがって全画面表示できる

ウェブページなどは横持ちすると中央ベゼルが行間に来るので閲覧しやすくなる

ウェブページなどは横持ちすると中央ベゼルが行間に来るので閲覧しやすくなる

非対応アプリでも「ワイドモード」を利用可能にするアプリが「WideMode for LG」

非対応アプリでも「ワイドモード」を利用可能にするアプリが「WideMode for LG」

「WideMode for LG」をインストールすれば、電子書籍リーダー「Kindle」でもワイドモードを利用可能となる。ただし、見開き表示には対応していない(鈴木みそ氏「ナナのリテラシー1」より)

「WideMode for LG」をインストールすれば、電子書籍リーダー「Kindle」でもワイドモードを利用可能となる。ただし、見開き表示には対応していない(鈴木みそ氏「ナナのリテラシー1」より)

AnTuTu Benchmarkの総合スコアは321161

LG VELVETのパフォーマンスをチェックするために「AnTuTu Benchmark」を実行したところ、総合スコアは321161という結果になった。1月10日時点のAnTuTu Benchmarkのランキングで「HUAWEI Mate 40 Pro」が661059だったので、LG VELVETはその約49%のパフォーマンスということになる。一般的な用途には十分なパフォーマンスだが、3Dゲームなどのためにより高い性能を発揮する2画面スマホが必要なら、Snapdragon 865を搭載するLG V60 ThinQ 5Gを選ぶことをお勧めする。

「AnTuTu Benchmark」の総合スコアは321161、「Geekbench 5」のMulti-Core Scoreは1919、「3DMark」のWildlifeのスコアは1662

「AnTuTu Benchmark」の総合スコアは321161、「Geekbench 5」のMulti-Core Scoreは1919、「3DMark」のWildlifeのスコアは1662

発色が濃い傾向があるが好ましいカメラ画質

カメラ画質はやや実際の色よりも発色が濃い傾向があるが、個人的には好ましく感じた。望遠カメラは搭載されていないが、約4800万画素のイメージセンサーを搭載しているおかげで、10インチ以下のディスプレーで鑑賞するなら実用レベルだと思う。

特に高く評価できるのが夜景を撮影するための「ナイトビュー」モード。夜景を撮影すると明るい看板や照明などが白飛びする端末が多いが、LG VELVETのナイトビューでは白飛びを抑えてくっきりと撮影できる。今回は試せなかったがイルミネーションの撮影などでも威力を発揮するはずだ。

広角カメラで撮影

広角カメラで撮影

標準カメラで撮影

標準カメラで撮影

標準カメラで撮影(2倍デジタルズーム)

標準カメラで撮影(2倍デジタルズーム)

標準カメラで撮影(10倍デジタルズーム)

標準カメラで撮影(10倍デジタルズーム)

標準カメラで撮影

標準カメラで撮影

標準カメラで撮影(ナイトビュー)

標準カメラで撮影(ナイトビュー)

ディスプレーが曲がる先進性よりも、折り畳める実益を重視する方にお勧め

前述のとおりLGデュアルスクリーンを装着したLG VELVETは画面の間にベゼルが入る。未来感という点ではGalaxy Z Fold2 5Gのほうが上だ。しかし、ふたつのアプリを同時に使う場合にはまったく気にならないし、ワイドモードで全画面表示した場合でも実用上はほぼ問題にならない。ディスプレーが曲がるという先進性ではなく、折り畳める実益を重視する方にとって、LG VELVETはコスパに優れる、もってこいの端末といえる。

一方の画面をゲームコントローラーとして利用できる機能も用意されている

一方の画面をゲームコントローラーとして利用できる機能も用意されている

 

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ハードは飛躍的に進化したPS5だが、ソフト不足・品不足は深刻

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は2020年11月12日、「PlayStation 5」を発売した。

PS5は、先代上位モデル「PlayStation 4 Pro」と比べて、CPUとGPUの処理性能向上をはじめ大幅な進化を遂げた。読み書き速度が高速なカスタムSSDの搭載、光の反射を実際にシミュレートするレイトレーシングの実装、リフレッシュレートを60Hzから120Hzへ引き上げ、8K出力への対応、没入感を高めるためのハプティック技術・アダプティブトリガー・3Dオーディオ技術と、PS5を特徴づけるポイントは数々ある。

さらに、Proの付かない「PlayStation 4」と比べた場合、これに4KとHDRへの対応が進化点に加わるわけだ。

ソニー・インタラクティブエンタテインメント「PlayStation 5」(スタンダードモデル:4万9980円、デジタル・エディション:3万9980円)

ソニー・インタラクティブエンタテインメント「PlayStation 5」(スタンダードモデル:税抜4万9980円、デジタル・エディション:税抜3万9980円)

筆者はLGエレクトロニクス・ジャパンから48V型のゲーミング推奨4K有機ELテレビ「OLED48CXPJA」を借用して、120fps対応の「Fortnite」を実際にプレイしてみたが、ヌルヌルとした滑らかな動きには驚かされた。筆者レベルのゲーマーでも臨場感アップというメリットが得られるし、ハイレベルなプレイヤーなら勝率が着実に向上するはずだ。

LGエレクトロニクス・ジャパン「OLED48CXPJA」は、HDMI2.1(VRR/ALLM/eARC)、HFR(4K/120Hz)、NVIDIA G-SYNC Compatible、AMD FreeSyncテクノロジー、HGiG、応答速度1msに対応した48V型ゲーミング推奨4K有機ELテレビ

LGエレクトロニクス・ジャパン「OLED48CXPJA」は、HDMI2.1(VRR/ALLM/eARC)、HFR(4K/120Hz)、NVIDIA G-SYNC Compatible、AMD FreeSyncテクノロジー、HGiG、応答速度1msに対応した48V型ゲーミング推奨4K有機ELテレビ

「Fortnite」は「設定→グラフィック」で「120FPSモード」を有効にできる

「Fortnite」は「設定→グラフィック」で「120FPSモード」を有効にできる

大幅な進化を遂げたPS5。しかし、ゲームラインナップに不満

ゲーム機として飛躍的な進化を遂げたPS5だが、現状ゲームのラインナップがあまりにも物足りなさすぎる。記事執筆時点でPlayStation Storeには41本のPS5用ソフトが並んでいるが、そのうちPS5独占タイトルは11本(3本は未発売)だ。筆者は、PS5用の「Marvel’s Spider-Man:Miles Morales」の後は、PS4用の「The Last of Us Part II」をプレイし、今はPCで「Cyberpunk 2077」を遊んでいる。自分が選り好んでいるとはいえ、PS5用ゲームを1本しかプレイしていないのだ。

PlayStation Storeで調べてみると、12月18日~3月1日の間にPS5用ゲームは「サイバーシャドウ」の1本しかリリース予定がない(1月26日調べ)。3月2日発売予定の「龍が如く7 光と闇の行方 インターナショナル」、5月8日発売予定の「BIOHAZARD VILLAGE」クラスのビッグタイトルをもう少し早めに投入してほしかったところだ。

  1. ハードは飛躍的に進化したPS5だが、ソフト不足・品不足は深刻

    ※「振動機能」と「トリガーエフェクト」への対応については記事執筆時点のPlayStation Storeの表示に準じている

実際にPS5を使っていて感じる不満点

筆者はすでにPS4からPS5に完全移行しているが、細かな部分で不満がある。ひとつ目は「×」が決定、「○」がキャンセルに入れ替わったこと。グローバルスタンダードに合わせたこと自体は納得しているものの、PS4用ゲームとPS5用ゲームを交互にプレイしていると非常にストレスがたまる。実装が煩雑になるのだろうが、PS5自体、そしてPS5用ゲームに従来の「○」が決定、「×」がキャンセルで利用できる設定を用意して、ユーザーがPS5用ゲームしかプレイしなくなったときに、自分のタイミングで移行できるようにしてほしかった。

混乱を避けるために「○」と「×」の機能を入れ替えるための移行期間がほしかった

混乱を避けるために「○」と「×」の機能を入れ替えるための移行期間がほしかった

ふたつ目の不満点はSSD(PCIe 4.0対応NVMe SSD)を装着するための拡張スロットがまだ使えないこと。SIEは、PlayStation.Blogにおいて、「M.2 SSDによる拡張機能は、PS5の発売後にシステムソフトウェアアップデートによる対応を予定しており、対応するストレージの種類などの情報とあわせて後日ご案内予定です。」としている。

PS5の本体SSDの容量は825GBだが、実際にゲームのインストールに使える容量は667GB。筆者はあっという間にストレージがいっぱいになってしまい、本体背面にスティック型SSDを装着しているが、持ち運びなどの際にやはりジャマだ。スティック型SSDにより当面容量不足で困ることはないが、背面をスマートにするために早く拡張スロットにSSDを装着したいと考えている。

PS5の拡張スロットにはPCIe 4.0対応NVMe SSDを装着可能

PS5の拡張スロットにはPCIe 4.0対応NVMe SSDを装着可能

筆者が現在使用しているバッファローのスティック型SSD「SSD-PUTAシリーズ」。ケーブルがないぶんコンパクトに装着できる

筆者が現在使用しているバッファローのスティック型SSD「SSD-PUTAシリーズ」。ケーブルがないぶんコンパクトに装着できる

3つ目は、ゲーム機としてではなくメディアプレイヤーとしての不満。まずPS5専用リモコン「メディアリモコン CFI-ZMR1J」に「Disney+」のボタンが用意されているが、日本ではPS5用に「Disney+」アプリはリリースされていない(記事執筆時点)。もうひとつが個人的には深刻で、PS4と同様にPS5も「Abema」アプリが提供されていないのだ。このため結局メディアプレイヤーとしてはPS5ではなく、ほかのストリーミングデバイスを利用している。できるだけテレビの配線を削減し、リモコンの数も減らしたいので、PS5が積極的に多くのストリーミング配信サービスに対応することを望みたい。

米国ではPS5で「Disney+」アプリを利用可能。せめてほかの配信サービスを割り当て可能だとよいのだが、アプリが利用できなければ邪魔なだけだ

米国ではPS5で「Disney+」アプリを利用可能。せめてほかの配信サービスを割り当て可能だとよいのだが、アプリが利用できなければ邪魔なだけだ

「Abema」アプリはPS4時代から提供されていない

「Abema」アプリはPS4時代から提供されていない

時期が未定だとしても予約を受け付けて「抽選販売」から救済してほしい

PS5は発売からすでに2ヵ月以上が経過しているが、現時点でまだ製品が店頭に並んでいないどころか、通販サイトなどを含めて予約すらできない。現状ほとんどのショップ、通販サイトで抽選販売が実施されているが、何度も抽選に応募するのは手間だし、落選したときの失望感は非常に大きい。

心配なのはいつまでも「抽選販売」が続いて、PlayStationの既存ユーザーの気持ちが離れてしまうこと。それを一番理解し、恐れているのはソニー・インタラクティブエンタテインメント自身のはずだ。時期が未定だとしても最低限予約を受け付けるような体制を整えることを、SIEに強く望みたい。また、もし増産が難しいのなら、できるだけ早く、こまめに今後の生産計画をアナウンスしてほしいと思う。

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PlayStation 5は発売日に店頭販売されない

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Raspberry Pi財団が550円の「Raspberry Pi Pico」発表、日本でもスイッチサイエンスが発売

Raspberry Pi財団が550円の「Raspberry Pi Pico」発表、日本でもスイッチサイエンスが発売

Raspberry Pi Foundation(ラズベリーパイ財団)は1月21日、「Raspberry Pi Pico」を発表した。またこれを受けてスイッチサイエンスは、1月21日よりRaspberry Pi Pico入荷通知の受付を開始したと明らかにした。販売開始日は調整中で、価格は税込550円。スイッチサイエンスのウェブショップRaspberry Pi Pico商品ページ)で購入できる。

Raspberry Pi Picoは、同財団が独自開発した「Raspberry Silicon」(またはPi Silicon)として、新CPU「RP2040」(ARM Cortex M0+デュアルコア)を採用する開発基板(SRAM:264KB、フラッシュメモリー:2MB)。端面スルーホールを備えているため直接キャリアボードへのはんだづけが可能となっている。

またRaspberry Pi Picoは、USBを介したマスストレージを使ったドラッグ&ドロッププログラミングが可能。「Pico C/C++ SDK」、もしくは財団公式のMicroPythonポート「Pico Python SDK」を使った開発が可能だが、既存Raspberry Piと異なりLinux OSは搭載できない(「Raspberry Pi Picoスタートガイド」など参照)。

インターフェースは、microUSB 1.1、多機能GPIOピン×26、SPI×2、I2C×2、UART×2、12bit ADC×3、PWMチャンネル×16。サイズは21×51mm。正確なクロックとタイマーを搭載としている。

  1. Raspberry Pi財団が550円の「Raspberry Pi Pico」発表、日本でもスイッチサイエンスが発売

Adafruit、SparkFun、Arduinoも「Raspberry Silicon」採用

また、AdafruitもRP2040を搭載した「Adafruit Feather RP2040」「Adafruit ItsyBitsy RP2040」を公開している。

Adafruit Feather RP2040

Adafruit Feather RP2040

Adafruit ItsyBitsy RP2040

Adafruit ItsyBitsy RP2040

SparkFunでは、「SparkFun Thing Plus – RP2040」「SparkFun Pro Micro – RP2040」を販売予定。同社は「MicroMod RP2040 Processor Board」としても扱っており、母艦となる「Carrier Board」に挿せるようにしている。

SparkFun Thing Plus – RP2040(写真左)。SparkFun Pro Micro - RP2040(写真右)

SparkFun Thing Plus – RP2040(写真左)。SparkFun Pro Micro – RP2040(写真右)

「MicroMod RP2040 Processor Board」(写真左)は「SparkFun MicroMod Weather Carrier Board」(写真右。別売)などに挿すことができる

「MicroMod RP2040 Processor Board」(写真左)は「SparkFun MicroMod Weather Carrier Board」(写真右。別売)などに挿すことができる

同様に、Arduinoも「Arduino Nano RP2040」を販売するようだ。

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イスの背もたれに設置可能、ウェブ会議の仮想背景設定時に便利な「折りたたみ式クロマキー背景スクリーン」

イスの背もたれに設置可能、ウェブ会議の仮想背景設定時に便利な「折りたたみ式クロマキー背景スクリーン」

エレコムは1月12日、ウェブ会議のバーチャル背景や、ゲーム実況など動画配信時のワイプ画面を作成する際に最適な「折りたたみ式クロマキー背景スクリーン」(PCA-CKSF01GN)を発表した。発売は1月中旬予定。店頭実勢価格は、税込2728円。

付属の収納バッグから取り出してすぐに広げられるポップアップタイプで、固定バンドを利用してイスの背もたれに固定したり、壁などに立てかけて使用することも可能。ねじって折りたたむことで約1/8の面積サイズになり、収納バックに入れて持ち運ぶこともできる。

イスの背もたれに設置可能、ウェブ会議の仮想背景設定時に便利な「折りたたみ式クロマキー背景スクリーン」

イスの背もたれに設置可能、ウェブ会議の仮想背景設定時に便利な「折りたたみ式クロマキー背景スクリーン」

サイズ(使用時)は、約幅1300×厚み6×高さ1300mm。収納時サイズは約幅450×厚み20×高さ450mm。重量は約440g。

イス背もたれ取付対応サイズは、幅300~500mm、厚み100mm以内、高さ250~500mm。背もたれが後ろに40度以上傾斜したイスは対応していない。

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フルHDながらリモコン付きの格安ストリーミングデバイス「Fire TV Stick」(第3世代)

Fire TV Stick」(第3世代。税込4980円)は、Amazonのストリーミングデバイスで最も安価なエントリーモデル。上位モデルとして4Kに対応した「Fire TV Stick 4K」(税込6980円)、処理能力が高いキューブ型の「Fire TV Cube」(税込1万4980円)がラインナップされているが、Fire TV Stickは上位モデルより優れている点がある。それは最新モデルということで、新UI、新機能がいち早く提供されていること。というわけで本稿では、Fire TV Stickのおさらいをしつつ、新UI、新機能についてレビューしていこう。

Amazon「Fire TV Stick」(第3世代)。参考価格は税込4980円

Amazon「Fire TV Stick」(第3世代)。参考価格は税込4980円

メジャーバージョンアップされた「Fire OS 7.2.2.8」を採用

Fire TV Stick1.7GHz/クアッドコアのプロセッサー、8GBのストレージを搭載。OSは「Fire OS 7.2.2.8」を採用している。Fire TV Stick 4KのOSは「Fire OS 6.2.7.7」なので、Fire TV StickのOSはメジャーバージョンアップされているわけだ(それぞれ2021年1月4日時点)。

Fire TV Stickのソフトウェアバージョンは「Fire OS 7.2.2.8」

Fire TV Stickのソフトウェアバージョンは「Fire OS 7.2.2.8」

通信機能はWi-Fi 5(11ac)、Bluetooth 5.0 + LEをサポート。同梱の「Alexa対応音声認識リモコン」はFire TV Stick本体とBluetooth経由で接続するが、テレビをコントロールするために赤外線(IR)送信機能も搭載されている。

サイズ/重量は、Fire TV Stick本体が86×30×13mm/32g、リモコンが142×37×16mm/43.4g。このほかにHDMI延長ケーブル、USBケーブル、電源アダプター、単4電池2本、スタートガイドが付属する。

Fire TV Stick(第3世代)同梱品一覧

Fire TV Stick(第3世代)同梱品一覧

Fire TV Stick(第3世代)本体のサイズ/重量は86×30×13mm/32g

Fire TV Stick(第3世代)本体のサイズ/重量は86×30×13mm/32g

端子は、HDMI出力とmicroUSB(電源用)を用意

端子は、HDMI出力とmicroUSB(電源用)を用意

Alexa対応音声認識リモコンには、左上から電源、音声認識、ナビゲーション、選択、戻る、ホーム、メニュー、早戻し、再生/一時停止、早送り、音量アップ、音量ダウン、ミュートボタンを配置。また、音声認識ボタンの上にマイクが内蔵されている

Alexa対応音声認識リモコンには、左上から電源、音声認識、ナビゲーション、選択、戻る、ホーム、メニュー、早戻し、再生/一時停止、早送り、音量アップ、音量ダウン、ミュートボタンを配置。また、音声認識ボタンの上にマイクが内蔵されている

ACアダプターの仕様は、入力100-240V~0.15A、出力5V 1A、容量5W

ACアダプターの仕様は、入力100-240V~0.15A、出力5V 1A、容量5W

Fire TV Stick 4K、Chromecastとの違いは?

Fire TV Stickを、比較的価格帯が近いストリーミングデバイスであるFire TV Stick 4K、「Chromecast with Google TV」(税込7600円)と比較してみよう。下記に映像、オーディオ規格の違いをまとめてみた。

映像、オーディオ規格の違い

最大解像度がフルHDであること以上に大きな違いが、Fire TV StickのHDR方式にDolby Visionが含まれていないこと。実際にFire TV StickとFire TV Stick 4KでNetflixのDolby Vision対応コンテンツを見比べてみると、ダイナミックレンジ云々以前に色合いがまったく異なっている。Dolby Vision対応テレビで制作者の意図通りの映像を観たいのなら、Fire TV Stick 4K、またはChromecast with Google TVを選ぶべきだ。

フルHDながらリモコン付きの格安ストリーミングデバイス「Fire TV Stick」(第3世代)

対応サービスの違い

一方、Fire TV Stick/Fire TV Stick 4Kと、Chromecast with Google TV最大の違いは対応サービス。

Netflix、Amazonプライム・ビデオ、YouTube、Hulu、U-NEXT、AbemaTV、TVer、Spotifyなどほとんどのメジャーサービスはどちらでも利用できるが、YouTube MusicはFire TV Stick/Fire TV Stick 4Kに非対応、Amazon MusicはChromecast with Google TVに非対応だ。自分が利用している全サービスに対応しているストリーミングデバイスを選ぶか、どちらのストリーミングデバイスにも対応しているサービスに乗り換えるか悩ましいところだ。

Apple TV(Apple TVアプリ)はFire TV Stick/Fire TV Stick 4Kで利用できる。2021年1月4日時点では、Chromecast with Google TVはApple TVに対応していないものの、今年初旬からサポートすることが<a href="https://blog.google/products/google-tv/apple-tv/"  width=

Apple TV(Apple TVアプリ)はFire TV Stick/Fire TV Stick 4Kで利用できる。2021年1月4日時点では、Chromecast with Google TVはApple TVに対応していないものの、今年初旬からサポートすることが2020年12月16日に発表されている

新世代Fire TV Stickの新UI、新機能の使い勝手は?

さて、Fire TV Stickの新UIは目的のコンテンツにたどり着くまでの時間が着実に短縮されている。旧UIはホーム画面の上に項目を配置し、下にコンテンツのサムネイルがずらりと並ぶメニュー構成で、長いスクロール操作を強いられていた。

その点、新UIはメインメニューが画面中央に配置され、まずは左右移動で「ライブラリ」「ホーム」「探す」「ライブ」「アプリ」などの項目を選び、それに応じて切り替わる画面下のサムネイルからコンテンツやアプリを選択する構成に変更されている。

また旧UIでは「ジャンル一覧」がサムネイルの最下層近くに配置されていたが、新UIではメインメニューの「探す」の中に「映画」「TV番組」「キッズ&ファミリー」「アプリストア」の大カテゴリーを用意。さらにその下部に「おすすめカテゴリー」として、「アクション」「サスペンス」「アニメ」「お笑い」「バラエティ」「ドラマ」「ホラー」「日本映画」「時代劇」「韓国ドラマ」などを配置している。旧UIのジャンル一覧よりもカテゴリーが具体的なので、より絞り込まれたコンテンツから好みの作品に出会えるはずだ。

これは旧UI。画面上に、検索、ホーム、ライブ、マイビデオ、映画、TV番組、アプリ、設定が並ぶ

これは旧UI。画面上に、検索、ホーム、ライブ、マイビデオ、映画、TV番組、アプリ、設定が並ぶ

これが新UI。画面中央に、アカウント切り替え、ライブラリ、ホーム、探す、ライブ、アプリ、設定と並んでいる。このメインメニューで選択項目を切り替えると、画面下側のサムネイルが変化する

これが新UI。画面中央に、アカウント切り替え、ライブラリ、ホーム、探す、ライブ、アプリ、設定と並んでいる。このメインメニューで選択項目を切り替えると、画面下側のサムネイルが変化する

「探す」の中に、音声やテキストによる「検索」と、「映画」「TV番組」「キッズ&ファミリー」「アプリストアな」どの大カテゴリー、より具体的な「おすすめカテゴリー」が配置されている

「探す」の中に、音声やテキストによる「検索」と、「映画」「TV番組」「キッズ&ファミリー」「アプリストアな」どの大カテゴリー、より具体的な「おすすめカテゴリー」が配置されている

「ライブ」では、ライブ対応アプリの前に「番組表」やチャンネルがサムネイル表示されるようになった

「ライブ」では、ライブ対応アプリの前に「番組表」やチャンネルがサムネイル表示されるようになった

「マイビデオ」は「ライブラリ」に変更。「ウォッチリスト」と「購入とレンタル」だけが表示されるシンプルな構成になった

「マイビデオ」は「ライブラリ」に変更。「ウォッチリスト」と「購入とレンタル」だけが表示されるシンプルな構成になった

マイメニューでアプリを選択すると、対応アプリならコンテンツが画面下に表示され、すぐに視聴を開始できる

マイメニューでアプリを選択すると、対応アプリならコンテンツが画面下に表示され、すぐに視聴を開始できる

しかし、メインメニューで「Netflix」や「YouTube」を選択してもコンテンツは表示されなかった(2021年1月4日時点)。早期対応に期待したい

しかし、メインメニューで「Netflix」や「YouTube」を選択してもコンテンツは表示されなかった(2021年1月4日時点)。早期対応に期待したい

新たに搭載されたのが「プロフィール」機能。最大6つまでプロフィールを登録可能で、プロフィールごとにダウンロードしたアプリ、その表示順、視聴履歴、ウォッチリストを管理できる

新たに搭載されたのが「プロフィール」機能。最大6つまでプロフィールを登録可能で、プロフィールごとにダウンロードしたアプリ、その表示順、視聴履歴、ウォッチリストを管理できる

フルHDながらリモコン付きの格安ストリーミングデバイス

前述のとおりFire TV Stickは、Amazonが販売する最廉価のストリーミングデバイスだ。参考価格は税込4980円だが、11~12月のタイムセールでは税込3480円、1月のタイムセールでは税込3980円で販売されていた。最大解像度はフルHDだが、音声認識リモコン付きのストリーミングデバイスとして他社の追従を許さない価格設定といえよう。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:Amazon / アマゾン(企業)Amazon Alexa(製品・サービス)Amazon Fire TV(製品・サービス)ガジェット(用語)Google Chromecast(製品・サービス)レビュー(用語)

8コアRyzenノートならコレ、1.5kg切りの14型「HUAWEI MateBook 14 2020 AMD」

ファーウェイ・ジャパンは、8コア16スレッドの「Ryzen 7 4800H」を搭載したハイパフォーマンス14型モバイルノートPC「HUAWEI MateBook 14 2020 AMD」を11月17日に発表、11月20日より販売を開始した。市場想定価格は税抜10万9800円。同時発表された「MateBook X」(市場想定価格税抜15万4800円)より低価格ながら、ハイパフォーマンスなAMDプロセッサーを搭載することで、現在日本向けに販売されている同社ノートPCの中で最も高い性能を備えている。

ファーウェイ・ジャパンの14型ノート「HUAWEI MateBook 14 2020 AMD」。市場想定価格は税抜10万9800円。マルチタッチ対応液晶ディスプレーの解像度は2160×1440ドット。指紋認証センサー(電源ボタン一体型)搭載

ファーウェイ・ジャパンの14型ノート「HUAWEI MateBook 14 2020 AMD」。市場想定価格は税抜10万9800円。マルチタッチ対応液晶ディスプレーの解像度は2160×1440ドット。指紋認証センサー(電源ボタン一体型)搭載

8コア16スレッド、7nmプロセスのRyzen 7 4800H搭載による圧倒的パワー

MateBook 14は、CPUに7nmプロセスの第3世代「Ryzen 7 4800H」(8コア16スレッド、2.9~4.2GHz)を採用。メモリー(RAM)は16GB、ストレージは512GB SSD(PCIe接続)を搭載している。

ベンチマークを実施したところ、CPUベンチマーク「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は「10009pts」、3Dゲームベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは「4040」(快適)だった。

ファーウェイのフラッグシップであるMateBook X(Core i5-10210U搭載)では、CINEBENCH R23のCPU(Multi Core)の数値は「2869 pts」。あくまでも同社ラインナップ内の比較ではあるが、MateBook 14はMateBook Xの約3.49倍の処理性能を備えていることになる。RAW画像の現像、4K動画の書き出しなどにも活躍してくれるはずだ。

TDP45W、7nmプロセスの「Ryzen 7 4800H」を搭載

TDP45W、7nmプロセスの「Ryzen 7 4800H」を搭載

「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は10009 pts、CPU(Single Core)は「1253pts」

「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は「10009 pts」、CPU(Single Core)は「1253pts」

「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは「4040」(快適)

「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは「4040」(快適)

「CrystalDiskMark 8.0.0」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は「3569.98MB/s」、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は「2978.55MB/s」

「CrystalDiskMark 8.0.0」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は「3569.98MB/s」、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は「2978.55MB/s」

新旧インターフェースを装備、SDメモリーカードスロット非搭載は残念

インターフェースはUSB Type-C(充電、データ転送、DisplayPort対応)、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、HDMI 1.4b、3.5mmヘッドセット端子を用意。通信機能はWi-Fi 5(11ac)、Bluetooth 5.0をサポートしている。

無線LANがWi-Fi 6(11ax)に対応していない点、SDメモリーカードスロットが用意されていない点は残念だが、新旧インターフェースを揃えているところは使い勝手がよさそうだ。

ボディーはアルミニウム合金製で、カラーはスペースグレーを用意

ボディーはアルミニウム合金製で、カラーはスペースグレーを用意

ディスプレイには14型IPS液晶(2160×1440ドット、185ppi、輝度300cd/平方m、色域sRGB100%、コントラスト比1500:1、タッチ対応)を採用

ディスプレイには14型IPS液晶(2160×1440ドット、185ppi、輝度300cd/平方m、色域sRGB100%、コントラスト比1500:1、タッチ対応)を採用

色域を計測したところ、sRGBカバー率は99.3%、sRGB比は101.1%と表示された

色域を計測したところ、sRGBカバー率は99.3%、sRGB比は101.1%と表示された

8コア16スレッドのRyzen 7 4800Hを効率的に冷やすために、大きめの冷却口が設けられている

8コア16スレッドのRyzen 7 4800Hを効率的に冷やすために、大きめの冷却口が設けられている

キーボードはバックライト付きのフルサイズ日本語キーボード

キーボードはバックライト付きのフルサイズ日本語キーボード

フラッグシップのMateBook Xと同様に、ポップアップ式のウェブカメラ(720p)がキーボード奥に内蔵されている

フラッグシップのMateBook Xと同様に、ポップアップ式のウェブカメラ(720p)がキーボード奥に内蔵されている

本体前面と本体背面

本体前面と本体背面

右側面にUSB 3.2 Gen1 Type-A×2、左側面にUSB Type-C(充電、データ転送、DisplayPort対応)、3.5mmヘッドフォン端子、HDMI 1.4bを用意

右側面にUSB 3.2 Gen1 Type-A×2、左側面にUSB Type-C(充電、データ転送、DisplayPort対応)、3.5mmヘッドフォン端子、HDMI 1.4bを用意

本体以外に、ACアダプター、USB Type-Cケーブル、クイックスタートガイド、PCリサイクルマークシール、WPS Officeライセンスカードが同梱。本体がUSB Type-A、HDMI端子を備えているのでUSBハブは同梱されていない

本体以外に、ACアダプター、USB Type-Cケーブル、クイックスタートガイド、PCリサイクルマークシール、WPS Officeライセンスカードが同梱。本体がUSB Type-A、HDMI端子を備えているのでUSBハブは同梱されていない

コストパフォーマンス抜群、モバイル用途にも活用できる携帯性

本体サイズは308×224×15.9mm、重量は約1.49kg。設計容量5万5237mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載しており(Battery reportコマンドで確認)、バッテリー駆動時間は約11.2時間(JEITA2.0)とされている。ディスプレイ輝度100%、バッテリー残量2%までという条件でバッテリーベンチマーク「BBench」を実施したところ、5時間36分12秒動作した。最大輝度でもモバイル用途に十分活用できるバッテリー駆動時間を備えている。

本体の実測重量は1457g

本体の実測重量は1457g

ACアダプターとUSB Type-Cケーブルの合計重量は実測193.6g

ACアダプターとUSB Type-Cケーブルの合計重量は実測193.6g

設計容量5万5237mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載

設計容量5万5237mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載

14インチで1.5kg切り、モバイルできる8コアRyzen搭載ノート

Ryzen 7 4800Hを搭載しているノートPCはASUS、Dell、HP、MSI、ドスパラなどから発売されているものの、その多くが1.9~2.6kgとかなり重めで、1.5kgを下回るMateBook 14はめずらしい部類に入る。また、実売価格が11万円を切るなど、同CPUを搭載するマシンの中でも特にリーズナブルだ。コストパフォーマンスが魅力のRyzen 7 4800H搭載モデルの中でも、特にお買い得のマシンであることは間違いない。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:AMD(企業)ガジェット(用語)Huawei / ファーウェイ(企業)MateBook 14Ryzenレビュー(用語)

まるで12型MacBookの発展系、13型ノート「HUAWEI MateBook X 2020」

ファーウェイ・ジャパンはMateBookシリーズの最新フラッグシップ「HUAWEI MateBook X 2020」を11月17日に発表、11月20日に販売開始した。市場想定価格は税抜15万4800円。MateBook X 2020はフラッグシップに位置づけられているものの、搭載CPUは「Core i5-10210U」と最上位ではない。つまり、それ以外のスペックが最上位にふさわしいということになるわけだ。

ファーウェイ・ジャパンの13型ノート「HUAWEI MateBook X 2020」。市場想定価格は税抜15万4800円。液晶ディスプレーの解像度は3000×2000ドット。サイズW284×D207×H13.6mm。重量は約1.0kg

ファーウェイ・ジャパンの13型ノート「HUAWEI MateBook X 2020」。市場想定価格は税抜15万4800円。液晶ディスプレーの解像度は3000×2000ドット。サイズW284×D207×H13.6mm。重量は約1.0kg

パッと見の印象は、かつての12型MacBookをオマージュしたかのよう

率直にいって、MateBook Xを手にしたときの第一印象は、かつての12型MacBookを彷彿とさせる。実際、サイズ・重量を比較してみると、「MacBook(Retina, 12-inch, 2017)」がサイズW280.5×D196.5×H3.5~13.1mm、重量0.92kg。MateBook XはW284×D207×H13.6mm、1.0kgとかなりサイズが近い。ファーウェイは12型MacBookを意識してMateBook Xを開発したのかもしれない。

  • MateBook X 2020:W284×D207×H13.6mm、重量1.0kg
  • MacBook(Retina, 12-inch, 2017):W280.5×D196.5×H3.5~13.1mm、重量0.92kg
  • MacBook Air(M1, 2020):W304.1×D212.4×H0.41~16.1mm、重量1.29kg
本体の実測重量は1014g

本体の実測重量は1014g

ACアダプターとUSB Type-Cケーブルの合計重量は実測191.4g

ACアダプターとUSB Type-Cケーブルの合計重量は実測191.4g

ただし、MateBook Xはウェブカメラをディスプレイ上部からキーボード奥に移動することにより、ディスプレイを狭額縁化して、13型LTPS液晶を搭載している。いわばパッケージングとしてはMateBook Xは12型MacBookの発展系といえよう。

ディスプレイには13型LTPS液晶(3000×2000ドット、278ppi、輝度400cd/平方m、色域sRGB100%、コントラスト比1500:1、タッチ対応)を採用

ディスプレイには13型LTPS液晶(3000×2000ドット、278ppi、輝度400cd/平方m、色域sRGB100%、コントラスト比1500:1、タッチ対応)を採用

色域を計測したところ、sRGBカバー率は97.6%、sRGB比は99.6%と表示された

色域を計測したところ、sRGBカバー率は97.6%、sRGB比は99.6%と表示された

キーボード奥にポップアップ式ウェブカメラ(720p)が内蔵されている

キーボード奥にポップアップ式ウェブカメラ(720p)が内蔵されている

一般的な用途に処理性能は十分だが、最新ゲーム用には厳しい

CPUは前述のとおり、第10世代(Comet Lake)の「Core i5-10210U」(4コア8スレッド、1.60~4.20GHz)を採用。メモリー(RAM)は16GB、ストレージは512GB(PCIe接続SSD)を搭載している。

ベンチマークを実施したところ、CPUベンチマーク「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は2869 pts、3Dゲームベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは2248(普通)だった。一般的な用途には十分な処理性能だが、最新3Dゲームをプレイするのはちょっと厳しそうだ。

「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は2869 pts、CPU(Single Core)は717 pts

「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は2869 pts、CPU(Single Core)は717 pts

「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは2248(普通)

「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは2248(普通)

「CrystalDiskMark 8.0.0」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は3425.04MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は2979.82MB/s

「CrystalDiskMark 8.0.0」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は3425.04MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は2979.82MB/s

左右にUSB Type-Cインターフェースが分かれているのが◎

12型MacBookと非常に似たデザインのMateBook Xだが、大きく異なっているのがインターフェース。USB 3.2 Gen1 Type-C×2、3.5mmヘッドセット端子と数は決して多くはないが、USB Type-Cを左右にひとつずつ搭載。通信機能はWi-Fi 6(11ax)とBluetooth 5.0をサポートしている。

Apple M1搭載MacBook Pro、MacBook Airのように端子が片側にしか用意されていないと、一方からしか充電できず不便だ。両側面にインターフェースを用意している点は、使い勝手を重視した設計と高く評価できる。

また、HDMI 2.0×1、VGA端子×1を増設するためのアダプター「HUAWEI MateDock 2」が同梱されている点もポイント。別途USBハブを用意する必要がないユーザーフレンドリーな施策といえる。

本体カラーはシルバーフロスト

本体カラーはシルバーフロスト

吸気口などがないスマートな底面

吸気口などがないスマートな底面

キーボードはもちろん日本語仕様。「-」、「^」、「」以外のキーが等幅に揃えられている、打ちやすいキーボードだ

キーボードはもちろん日本語仕様。「-」、「^」、「」以外のキーが等幅に揃えられている、打ちやすいキーボードだ

本体前面にデュアルマイクが内蔵されている

本体前面にデュアルマイクが内蔵されている

右側面にUSB 3.2 Gen1 Type-C×1、左側面にUSB 3.2 Gen1 Type-C×1、3.5mmヘッドセット端子×1が配置

右側面にUSB 3.2 Gen1 Type-C×1、左側面にUSB 3.2 Gen1 Type-C×1、3.5mmヘッドセット端子が配置

本体以外に、ACアダプター、USB Type-Cケーブル、HUAWEI MateDock 2、クイックスタートガイド、PCリサイクルマークシール、WPS Officeライセンスカードが同梱

本体以外に、ACアダプター、USB Type-Cケーブル、HUAWEI MateDock 2、クイックスタートガイド、PCリサイクルマークシール、WPS Officeライセンスカードが同梱

モバイルのためのトータルバランスを重視した薄型軽量ノートPC

MateBook Xのバッテリー駆動時間は約11.3時間とうたわれている。そこで、ディスプレイ輝度100%、バッテリー残量2%までという条件でバッテリーベンチ「BBench」を実施したところ、6時間30分6秒動作した。モバイルノートPCとして十分なバッテリー駆動時間を備えている。

MateBook Xには最新、最上位のCPUは搭載されていない。しかし、13型の高解像度ディスプレイを12型MacBookと同等の薄型ボディーに搭載しつつ、インターフェースの使い勝手もいい。絶対的なパワーではなく、トータルバランスに優れた薄型軽量モバイルノートPCを求めている方にもってこいの1台だ。

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税込4980円!? 触れて聴いて思わず唸ったワイヤレスイヤホン「SOUNDPEATS Sonic」

充電中はフェイスプレート部分の「S」がオレンジ色に光る

税込4980円!? 触れて聴いて思わず唸ったワイヤレスイヤホン「SOUNDPEATS Sonic」

TWS(完全ワイヤレス)イヤホンの「進化」と「深化」

「TWS(完全ワイヤレス)イヤホン」と一口に言うが、最初の製品が発売されてからわずか5年の間に大きな技術的変化を遂げている。オーディオ信号の転送にしても、当初は左から右、あるいは右から左へと片チャンネル分をリレーする形式が主流だったが、近距離磁気誘導技術の一種「NFMI」やQualcomm(クアルコム)の「TrueWireless Streo Plus」など新技術が登場。Bluetooth SoCも進化し、送受信の安定化のみならずDAC部やアンプ部の改良により音質が飛躍的に向上している。

急速な技術的進化にもかかわらず、市場規模拡大や参入企業増加による競争の激化により価格は大幅に低下。つい3、4年前は2万円以上が当たり前だったところ、いまや1万円以下の製品が目白押し。しかも途切れにくくなり、音質も飛躍的に改善されている。音質については、振動板の性能やボディ構造などアナログな部分の影響も大きく、メーカー・製品の差が存在することに変わりはないが、「コーデック」の種類と音響的な性能は5年前から大きく変化している。

今回取り上げるSOUNDPEATSの「Sonic」は、そんなTWSイヤホンの急速な「進化」、あるいは「深化」を感じさせる製品だ。Qualcommの最新Bluetooth SoC「QCC3040」を採用、接続安定性や省電力性を高める「TrueWireless Mirroring」をサポートするほか、状況に応じてビットレートを変動させるコーデック「aptX Adaptive」も利用できる。後述するが、音もしっかり……というより、かなり良い。

「SOUNDPEATS Sonic」。バッテリー駆動時間は約15時間。片側重量は約6g。防水レベルIPX5

「SOUNDPEATS Sonic」。バッテリー駆動時間は約15時間。片側重量は約6g。防水レベルIPX5

物理ボタン兼用のフェイスプレート。タッチ方式より操作ミスが少ないところがいい

物理ボタン兼用のフェイスプレート。タッチ方式より操作ミスが少ないところがいい

音質「aptX Adaptive」

音途切れしにくさ、ケースとイヤホン本体の質感の高さ、先進機能を積むTWSイヤホンとしては圧倒的なプライシングと、このSonicを語るキーワードはいくつもあるが、まず最初に挙がるのは「aptX Adaptive」。このコーデックをサポートするスマートフォン/トランスミッターは、SnapDragon 855/865など比較的新しいQualcomm製チップを積む端末に限られるが、音質を保ちつつ音途切れを減らすという可変ビットレート機構はメリットが大きい。

早速Androiスマホ「Xiaomi Redmi Note 9S」(SoCはSnapDragon 720G)にSonicをペアリングすると、画面には「aptX Adaptive」の文字が。Sonic側に特別な反応はないものの(どのコーデックで接続しても「Connected」とアナウンスされる)、aptX Adaptiveで接続していることが分かる。

aptX Adaptiveはベストな通信状態のときはaptX HD相当(最大420kbps、48kHz/24bit)、通信状態がかんばしくない場合はビットレートを下げaptX相当(279kbps、44.1kHz/16bit)となる。ただしそれはaptX Adaptive対応端末を利用したときの話で、aptX対応だがaptX Adaptive非対応のスマートフォンの場合はaptXでの接続となるため、それがオーディオ信号の情報量の差、ひいては音質差になって現れる。

※:Snapdragon 865で最大ビットレートは640kbps、96kHz/24bitに拡張されている。

そのaptX HD相当かaptX相当かの音質差は、想像以上にはっきりと感じ取れる。シンバルやスネアをロールしたときやピアノのサスティーンなど、音の消え際や余韻が違うのだ。屋内で聴いているとき(通信安定時)はエコーの広がり、音の定位や奥行きもつかみやすく、全体的にすっきりと見通しがいい。aptX Adaptive対応スマートフォンの場合、よほど混雑した場所でもないかぎりaptX HD相当での接続となるはずで、それがSonicの実力だ。

aptX Adaptive非対応スマートフォンでSonicの音を聴くと、印象は少々変わる。iPhone 12(AAC接続)でも整然として緻密なサウンドキャラクターは共通だが、量子化ビット数が24bitから16bitとなり低域・高域の情報量が減るためか、ややおとなしく感じられるのだ。この点、こだわる向きはaptX Adaptive対応端末で聴くべきだろう。

Sonicの充電ケース。一見樹脂製とは思えない質感だ

Sonicの充電ケース。一見樹脂製とは思えない質感だ

充電中はフェイスプレート部分の「S」がオレンジ色に光る

充電中はフェイスプレート部分の「S」がオレンジ色に光る

ウェブ会議にも便利な「TrueWireless Mirroring」

もうひとつの注目点は「TrueWireless Mirroring」。Qualcommが開発したTWS向け左右独立受信技術で、音途切れを減らすとともに省電力効果がある。

TWS向け左右独立受信の技術としては、同じQualcommの「TrueWireless Stereo Plus」があるが、TrueWireless MirroringにはSoC依存がないため、iPhoneでも左右独立受信が可能という大きなアドバンテージがある。Bluetoothアドレスがひとつのため、ペアリングの際「◯◯◯-L」と「◯◯◯-R」のふたつが表示され混乱するということもない。

iPhone 12 Proにペアリングして試してみたが、効果はすぐに確認できた。一般的なTWSイヤホンは、両耳利用から片耳利用のとき、あるいは片耳利用から両耳利用に戻すとき、オーディオ信号を左右のどちらで受信するか交通整理のために音途切れが発生するものだが、TrueWireless MirroringをサポートするSonicではマスター/スレーブの入れ替え(ロールスワップ)を瞬時に行うため、それがない。

だから両耳利用の状態で左側を充電ケースへ戻しても、右側からは途切れることなく音楽が聴こえる。その状態から左側を充電ケースから取り出し、今度は右側を充電ケースへ戻すと左側から音楽が。しかもステレオミックスのモノラル再生だから驚きだ。この仕様は、音楽鑑賞というより音声通話やウェブ会議で重宝されることだろう。

aptX Adaptive対応端末で本領を発揮できる

aptX Adaptive対応端末で本領を発揮できる

TrueWireless MirroringとTrueWireless Stereo Plusの比較

感嘆と呻吟のプライシング

このSonic、さらに驚くべきはプライシング。2020年12月現在、ここ日本での販売はオンラインのみと販路は限られるものの、価格はなんと税込4980円(Amazonでの価格。公式サイトでは税込4794円)。aptX AdaptiveとTrueWireless Mirroringに対応したTWSイヤホンはすでに数モデル存在するが、Sonicはそれらの半値近い価格だ。機能とスペックだけでオーディオ機器は語れない(質が最優先!)ものの、ことTWSイヤホンにおいてaptX AdaptiveとTrueWireless Mirroringというフィーチャーは魅力だ。

記事執筆のためのテストをひととおり終えたあと、思わず腕組みして唸ってしまった。AmazonのFBA(フルフィルメント by Amazon)を利用した通販オンリーの製品ということもあるが、ほぼ最先端といっていい機能としっかりした音、そして高い品質 ― イヤホン本体やケースはもちろんパッケージまでハイクオリティだ ― の製品が、税込5000円以下で手に入るとは。うーん。唸るしかない。

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mikme pocketはポッドキャスター、リポーター、クリエイターに最適なモバイルオーディオソリューション

携帯型のオーディオ録音ソリューションは数多くあり、最近発売された数々のデバイスには、ポケットに入れて持ち運べる録音デバイスの利便性と品質を向上するためのさまざまな取り組みがなされている。これはスマートフォンとそのビデオ録音機能の継続的な進化によっても促進された。オーストリアのmikme社が提供する新しいデバイスmikme pocket(369ユーロまたは450米ドル弱、日本円で約4万7000円)は、非常にポータブルなパッケージながらきわめて高い柔軟性と品質を実現し、レポーター、ポッドキャスター、ビデオクリエイターたちに究極のポケットサウンドソリューションを提供する。

製品の概要

mikme pocketは小ぶりで、スマートフォンの約半分の大きさだが、スクエア型で厚さはスマートフォンの2倍程度だ。Rode Wireless GOほどコンパクトではないが、オンボードメモリとBluetoothアンテナを内蔵しており、最大3つのmikme pocketから音声をローカルに録音し、接続されたスマートフォンに直接送信することができる。

mikme pocketには、コントロール用のボタンだけでなく、専用の音量ボタン、オーディオをモニターするための3.5mmヘッドフォンジャック、充電および物理的な接続を介してファイルをオフロードするためのマイクロUSBポート、Bluetoothペアリングと電源ボタンが付いている。内蔵のベルトクリップとマイクスタンド用の3/8インチ(約9.53mm)のネジ式マウントがあり、1/4インチ(約6.35mm)の標準的なカメラの三脚接続用アダプターが付属している。

商品の箱の中には、mikme pocket向けのインターフェースであるミニXLRコネクター付きのラベリアマイク、マイク用のクリップと風よけのウィンドスクリーンが2つ入っている。また、付属のラベリアマイクよりも音質とダイナミックレンジの点で優れた性能を発揮する「プロ仕様」のラべリアマイク(mikme lavalier pro microphone)が別売されている(149ユーロまたは約180米ドル、日本円で約1万9000円)。

画像クレジット:mikme

 

mikme pocketの内蔵バッテリーは最大3.5時間の録画時間で、録画の合間のスタンバイモードでは6か月以上持続する。

デザインと性能

mikme pocketはかなり飾り気のない黒いブロックのような姿ではあるが、その控えめなデザインが強みのひとつだ。マットな質感が特徴で、ダークな服装であればほとんど目立たず、ベルトクリップが内蔵されているので声を拾おうとしている対象の人物に容易に固定できる。制御を簡素化するため大きなボタンが1つだけ装備されており、LEDバックライトを使用して接続状態を簡単に確認することが可能だ。

Bluetooth接続やmicro-USBポートなど、より高度な機能のためのコントロールは、録音中に誤って圧力がかかることのないように底部に位置している。マイク用のミニXLRインターフェースは、マイクが差し込まれるとその位置にしっかりとロックされ、セッション中にずれないようになっている。

16GBの内蔵ローカルストレージを備えるmikme pocketはもちろん単独で使用できるが、スマートフォンアプリを使うことでさらにその良さが光る。アプリは最大3つのmikme pocketを同時に接続することができ、内蔵ビデオレコーダーを備えているので、iPhone 12のような最新デバイスの録音機能をフルに活用して、撮影しながらリアルタイムで同期したオーディオを簡単に取り込むことができる。mikme pocketとアプリにはフェイルセーフ機能も内蔵されており、ローカルでの録音バックアップにより、接続が途切れることで生じるギャップを埋めることができる。

音質の面では、セッティングを調整することなく生み出されるサウンドが素晴らしい。他のラベリアマイクと同様、実際のマイクカプセル自体をスピーカーの口元に近づけるほどより良い結果が得られるが、細かい設定を施さなくても、特別に遮音性がない、またはバックグラウンドノイズがない環境であれば、非常にクリーンで高品質なオーディオが生成される。

同梱されているミニXLRラベリアマイクはほとんどのアマチュアや愛好家のニーズに対応しているが、lavalier proは、特にデスクトップオーディオ編集ソフトウェアを介してポスト処理を行うことで録音を最大限に活用したい人にとって、秀逸のアップグレードオプションだ。mikmeアプリにはオーディオの微調整コントロールが内蔵されており、リアルタイムで微調整処理の効果を聞くことができる素晴らしいビジュアルインターフェースを備えている。これは、デバイスからソーシャルネットワークまたは公開プラットフォームに直接クリップやビデオを共有する前に、外出先で音質を最大限高めるのに最適だ 。

総合評価

携帯電話用のショットガンマイクからハンドヘルドレコーダーまで、外出先での録音にはさまざま選択肢が存在する。そうした中でmikme pocketは、高音質なサウンドをすぐに配信できる状態にし、どこへでも持ち運びやすく、耐久性と使い勝手の良さを兼ね備えたパッケージで、初心者にもエキスパートにも適した特性を有している。

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カテゴリー:ハードウェア
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(翻訳:Dragonfly)

価格9000円の小さなしっぽロボット「Petit Qoobo」(プチ・クーボ)が12月19日発売

価格9000円の小さなしっぽロボット「Petit Qoobo」(プチ・クーボ)が12月19日発売

「ロボティクスで、世界をユカイに。」を掲げ、数多くのロボットやIoTプロダクトを企画・開発するユカイ工学は12月14日、しっぽのついたクッション型セラピーロボット「Qoobo」(クーボ)の小型版として、「Petit Qoobo」(プチ・クーボ)を発表した。発売は2020年12月19日予定。価格は税抜9000円。カラーバリエーションは、グリ(灰)、マロン(茶)、ノワール(黒)、ブラン(白)の4色。

価格9000円の小さなしっぽロボット「Petit Qoobo」(プチ・クーボ)が12月19日発売

「Petit Qoobo」は、Qooboユーザーの「ちっちゃいQooboがいたら、いつでもどこでも一緒にいたい」という声をきっかけに、「連れて歩きやすいサイズ感」、そして、まるで小動物のような動きや存在感を目指して開発を開始。

Petit Qooboの特長は、「なでるとしっぽを振って応える」「外に連れ出せる小さなサイズ」「音や声にしっぽが反応」「さりげなく感じる鼓動」。サイズはW21×D28×H11cm。重量は約600g。充電時間は約4時間で、使用可能時間:約8時間(稼働頻度による)。

価格9000円の小さなしっぽロボット「Petit Qoobo」(プチ・クーボ)が12月19日発売

「Qoobo」(クーボ)開発プロジェクトは、「疲れて家に帰った時、癒やしの存在が家にいてくれたら…」というユカイ工学のデザイナーの想いをきっかけに、犬や猫のように癒やしを与えてくれるロボットをつくろうと、動物の「しっぽ」に着目し2017年にスタート。

実際のしっぽを研究し、その動きを再現する機構やプログラムの開発を行い、膝に乗せたり抱き上げたりするときにちょうどいい重さやサイズ感、撫でた時の気持ちのいい手触りにこだわったという。2018年11月に誕生したQooboは、日本だけでなく、US・台湾・香港・シンガポールで約1年で累計販売数1.5万匹を突破。賃貸物件でペットが飼えない方、動物アレルギーの方、シニアのご家族がいる方など、癒しを求める多くの方の元に迎えられた。

ひとまわり小さいサイズのPetit Qooboも、Qooboと同じ様に撫でるとしっぽを振って応えてくれるほか、周囲の音や声に反応してしっぽを振ったり、驚いたりするという。

価格9000円の小さなしっぽロボット「Petit Qoobo」(プチ・クーボ)が12月19日発売

2007年12月設立のユカイ工学は、「ロボティクスで、世界をユカイに。」を掲げ、様々な製品を開発・販売するロボティクスベンチャー。自社製品の製造、販売ノウハウを元に、顧客の要望に合わせてハードウェアの設計・製造、ソフトウェアやアプリ開発、センサーや部品の調達を迅速、柔軟に対応する体制を整えている。

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カテゴリー:ロボティクス
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約1万円のガジェットで音楽を作る

去る1月のCESで、筆者は楽器製作のためのクラウドファンディングをしていた/している何人かの創設者に会った。これは魅力的な分野であり、音楽やテクノロジーに差し当たりの興味を持っている人の注目を集めている。大多数のハードウェアスタートアップと同様、この分野の大部分の企業は、運が良ければ1つ製品を生み出すが、それさえも見込みがないと感じられがちだ。

Hail Maryのハードウェア開発と、楽器を再発明しようとする真剣な試みを組み合わせることは、無益な行為のように感じられるし、正直なところ、その通りである。しかし、ときおり刺激的なかたちで何かが起こる。ROLIは近年の現象の最も良い例の1つであろう。同社のSeaboardはシンセサイザーを巧みに利用したもので、このイギリスの会社は巧妙な音楽関連製品をリリースし続けている。

ナッシュビルを拠点とするArtiphonも、Instrument1というシンプルな名前の製品でオンライン音楽愛好家の想像力をかきたてることに成功した。ギターとピアノのハイブリッドスタイルのデバイスは、2015年にKickstarterで130万ドル(約1億3600万円)という途方もない額を集めた。今年のCESでこのプロジェクトについて同社の創設者と話をしたが、筆者が真に興味を持ったのは同社の2つ目のデバイスだ。

画像クレジット:Brian Heater

昨年行われたOrbaのKickstarterキャンペーンでは、140万ドル(約1億4600万円)の資金を調達した。理由は容易に理解できる。同社はキャンペーンページで次のように説明している。

Orbaという新しい楽器を体験してください。シンセサイザー、ルーパー、MIDIコントローラーで、誰でもすぐに音楽を作ることができます。Orbaのシンプルなデザインは、ゲームコントローラーとグレープフルーツの半切れを掛け合わせたような形で、指や手からのジェスチャーが軽やかな感度で音に生まれ変わります。これまで楽器を演奏したことがなくても、Orbaなら、どこでも音楽を作ることができる新しくて楽しい方法をご提供できます。

特に最後の言及が気になった。1月に私が見たほとんどのデバイスにはある種の基本レベルの音楽スキル要件があり、それは理解できるのだが、限られた能力しか持たない熱心な音楽愛好家としては、能力を超えて音楽を楽しめる何かを探していた。正直、ROLIのBlocksにかなり期待していたが、最終的にはその初心者向けのアピールが誇張されていることに気づいた。

筆者は1月からOrbaの発売時期をチェックしていた。COVID-19のシャットダウンがここニューヨークで本格的に始まったのを機にOrbaへの関心が一気に高まったのは、Tiger Kingの再視聴に頼らずに時間を過ごすには良い方法だと思ったからだ。当初は4月に発売予定であったが、創設者兼CEOのMike Butera(マイク・ブテーラ)氏によると、COVID-19や現在進行中の貿易戦争が計画の足を引っ張っているという。

「そうした状況でも、私たちは1万2000人以上のKickstarter支援者への出荷を今年の夏に開始し、今や全世界で95%出荷済みです。販売を開始した国では100%に達しています」と同氏は語る。「残りもすべて出荷準備に入っています」。

画像クレジット:Brian Heater

 

デバイスが届くまでしばらくかかったが、ついに手に入れ、今夢中になっているところだ。筆者の興味の持続が1〜2週間を超えるとは断言できないが、今それを深掘りしている。音楽のスキルは役に立つが必須条件ではない。学習曲線は驚くほど小さく、文字通り箱から出してすぐに使える。パソコン(USB-C経由)やスマートフォン(Bluetooth)に接続すれば、もちろんエクスペリエンスは向上するが、それも必須ではない。

この特徴的で小さなオブジェクトを簡単に言い表すとすれば、プログラム済みの小型MIDIコントローラーのようなもので、その場でループを重ねて曲を作ることができる。「グレープフルーツ」の例えはかなり適切で(特に柑橘系のシリコンカバーがあれば)、各「スライス」は楽器の異なる要素を表している。「リード」または「コード」モードでは、これらは概して異なる音符を表す。「ドラム」とは、キットやその他の打楽器に含まれるさまざまな部分のことだ。

大きな「A」を押すと、楽器の切り替え、BPM(テンポ)の調整、トラックの録音または再生が可能。一番簡単なアプローチは、ドラムでリズムトラックを作り(内蔵メトロノームにする)、その上にコードを重ねることだ。これが1日目にしてできる。BachやWendy Carlosとまではいかないが、全体像は掴むことができる。

このソフトウェアは現在曲の保存/エクスポートをサポートしておらず、これはとても残念だ。上記の録音は、再生中に楽器をマイクにかざすという非常にローファイで簡易的な形で行われる。他にもヘッドフォンジャックをオーディオアウトにするなどの方法はあるが、これが一番簡単な方法であった。この機能は説明書に記載されているが、アプリには備わっていない。ブテーラ氏によると、録音/共有機能はまもなく追加されるとのことである。

今のところ、このアプリは音を切り替えるのに適している。楽器ごとに約10のサウンドパックが存在し(かなりの重なりがある)、これはなかなか良いスタートではあるがほとんど電子的な印象から脱することなく、ドラムサウンドはアナログドラムキットというより808に近い。理にかなってはいる。繰り返しになるが、これはMIDIコントローラーであって、チェンバーオーケストラとは異なるものだ。

画像クレジット:Brian Heater

 

コード/リードは音階があるため、間違った音を出すことはない(少なくとも難しい)。Artiphonは、サウンドライブラリの拡張に取り組んでいる。ユーザーがライブラリに投稿できるようにする予定はないが、MIDIコントローラーとしてシステムを使用することで、ユーザー自身がサウンドを変更できるようになる。

現在のレベルのカスタマイズに若干不十分な点はある。しかし、これは小規模スタートアップの第1世代製品にはありがちなことだ。そして、正直なところ、最初は比較的シンプルにしておくべきである。プラスチックの小さな塊は、物理的な相互作用に関しては驚くほど万能であることも指摘しておく必要がある。「キー」はないが、同社は入力を変えるための巧妙な方法をいくつか追加した。慣れるまでには多少時間がかかり、時折意図しない結果が出ることもあるが、全体的に見て良い機能だ。

画像クレジット:Artiphon / Kickstarterからの画像引用

現時点では、Orbaを本格的な楽器として分類することは難しい。とはいえ、それが重要だとも思わない。次のFlying LotusやDan Deaconになるという幻想は持っていないが、99ドル(約1万円)のガジェットが、横になって息抜きをしたり、時間をつぶしたり、退屈な電話会議をしている間(もちろんミュートにして)に自分を満たしてくれることに楽しさを感じずにはいられない。

関連記事:「Galaxy Z Flip 5G」は折り畳めば5Gスマホで最もコンパクト

カテゴリー:ハードウェア
タグ:音楽 レビュー ガジェット

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(翻訳:Dragonfly)

「Galaxy Z Flip 5G」は折り畳めば5Gスマホで最もコンパクト

auはディスプレイ折り畳み型Androidスマートフォン「Galaxy Z Flip 5G SCG04」を11月4日に発売した。価格は税込18万5835円。同製品は2月28日に発売された「Galaxy Z Flip SCV47」(税込17万9360円)の後継モデル。大きな進化点としては5Gへの対応が挙げられ、ボディデザインはまったく同じでマイナーチェンジモデルとして位置づけられる。そこで今回は前モデルからの進化点にスポットを当ててレビューしていこう。

auから発売された、ディスプレイ折り畳み型Androidスマートフォン「Galaxy Z Flip 5G SCG04」(税込18万5835円)

auから発売された、ディスプレイ折り畳み型Androidスマートフォン「Galaxy Z Flip 5G SCG04」(税込18万5835円)

5G、SoC、Wi-Fi、カラー以外のスペックはまったく変わらない

Galaxy Z Flip 5GはOSに「Android 10」、プロセッサー(SoC)に「Qualcomm Snapdragon 865 Plus 5G Mobile Platform」(3GHz×1、2.4GHz×3、1.8GHz×4)を採用。メモリー(RAM)は8GB、ストレージ(ROM)は256GBを搭載。メモリーカードの装着は非対応だ。

通信機能は前述のとおり5G(sub6)、Wi-Fi 6(11ax)、Bluetooth 5.0をサポート。5Gの最大通信速度は下り3.4Gbps、上り183Mbpsとされている。

ディスプレイはふたつ搭載。メインディスプレイは約6.7インチFHD+有機EL(2636×1080ドット、425ppi)、カバーディスプレイは約1.05インチ有機EL(300×112ドット)。小さなカバーディスプレイもカラー表示に対応している。

カメラは超広角(1200万画素、1.12μm、約123度、F2.2)、広角(1200万画素、1.4μm、約78度、F1.8、デュアルピクセルAF、OIS)、セルフィー(1000万画素、1.22μm、80度、F2.4)という構成。セルフィーカメラはパンチホール仕様だ。

本体サイズはオープン時で約73.6×167.3×6.9~7.2mm、クローズ時で約73.6×87.4×15.4~17.3mm、重量は約183g。実際に持ってみると非常に薄く感じられる。「iPhone 12 mini」は64.2×131.5×7.4mm/133gで5Gスマホとして世界最小・最薄・最軽量を謳っているが、折り畳んだときのフットプリントという限定条件であればGalaxy Z Flip 5Gに軍配が上がる。

バッテリーは3300mAhを内蔵しており、連続通話時間は約1350分、連続待受時間は約350時間、電池持ち時間は4G LTE/WiMAX 2+エリアで約100時間、5Gエリアで約95時間とうたわれている。防水・防塵には非対応。FeliCa(おサイフケータイなど)、NFC機能も搭載されていない。

  • メインディスプレイ:約6.7インチ Dynamic AMOLED(有機EL)
  • カバーディスプレイ:約1.05インチ Super AMOLED(有機EL)
  • プロセッサー(SoC):Qualcomm Snapdragon 865 Plus 5G Mobile Platform(3.0GHz×1、2.4GHz×3、1.8GHz×4、Octa Core)
  • メモリー:8GB
  • ストレージ:256GB(外部ストレージなし)
  • 無線機能:Wi-Fi 6(11ax)、Bluetooth 5.0
  • 背面カメラ(超広角):約1200万画素(1.12μm、約123度、F2.2)
  • 背面カメラ(広角):約1200万画素(1.4μm、約78度、F1.8、デュアルピクセルAF、OIS)
  • 前面カメラ:約1000万画素(1.22μm、80度、F2.4)
  • サイズ(開いた状態):幅73.6×高さ167.3×厚さ6.9(最厚部7.2)mm
  • サイズ(閉じた状態):幅73.6×高さ87.4×厚さ15.4(最厚部17.4)mm
  • 重量:重量183g
  • バッテリー容量:3300mAh
  • 連続通話時間/連続待受時間:約1350分/約350時間
  • 対応通信規格:5G(sub6)、4G LTE、WiMAX 2+
  • OS:Android 10

Galaxy Z Flip 5GとGalaxy Z Flipの差分をまとめると下記のようになる。つまり、5G、プロセッサー、Wi-Fi、カラー以外のスペックはまったく変わらないわけだ。

  • Galaxy Z Flip 5G:5G、SD865+、11ax、カラー(ミスティックブロンズ)
  • Galaxy Z Flip:LTE、SD855+、11ac、カラー(ミラーパープル、ミラーブラック、Thom Browne Edition)
オープン時

オープン時

クローズ時。カバーディスプレイの情報は一定時間で消灯する

クローズ時。カバーディスプレイの情報は一定時間で消灯する

本体下面にはUSB Type-C端子を用意

本体下面にはUSB Type-C端子を用意

本体右側面にはボリュームボタンと指紋認証センサー一体型電源ボタン、左側面にはnanoSIMカードトレイが配置

本体右側面にはボリュームボタンと指紋認証センサー一体型電源ボタン、左側面にはnanoSIMカードトレイが配置

折り畳んだときのコンパクトさが「Galaxy Z Flip 5G」の真骨頂

改めてフォルダブルスマホ(折りたたみスマホ)としてのGalaxy Z Flip 5Gの魅力を挙げておくと、とにかく折り畳んだときのコンパクトさに尽きる。サイズ感的にはポロシャツやワイシャツの胸ポケットにすっぽり入り、それでいて本体を開けば約6.7インチの大型ディスプレイが現われる。縦に長めの画面比率はマルチウインドー表示に最適だ。

筆者が携帯性以外のメリットと感じているのが、ディスプレイを閉じると強制的に情報を制限できること。クローズ状態では小さなサブディスプレイにしか情報が表示されなくなる。スマホを机の上に置いているとついつい気が散ってしまうという方に、Galaxy Z Flip 5Gは絶好の端末だと思う。

横幅が73.6mmと狭いので、手が小さめの方でもしっかりと握りやすい

横幅が73.6mmと狭いので、手が小さめの方でもしっかりと握りやすい

折り畳めば誇張抜きで「手のひらサイズ」。ガラケー時代を彷彿とさせるサイズ感だ

折り畳めば誇張抜きで「手のひらサイズ」。ガラケー時代を彷彿とさせるサイズ感だ

ディスプレイは好きな角度に無段階で調整可能。三脚などがなくても自立させてタイマー撮影が可能だ

ディスプレイは好きな角度に無段階で調整可能。三脚などがなくても自立させてタイマー撮影が可能だ

AnTuTu Benchmarkのランキングで8位を獲得

処理性能については「Qualcomm Snapdragon 865 Plus 5G Mobile Platform」を搭載しているだけに、定番ベンチマーク「AnTuTu Benchmark」の総合スコアは「581533」を記録した。12月3日時点のランキングを見てみると、1位の「ROG Phone 3」のスコアは「647919」で、Galaxy Z Flip 5Gは8位にランクインしている。Galaxy Z Flip 5GのスコアはROG Phone 3の約90%に相当するが、現時点のAndroidアプリを動かしてパフォーマンスに不満を感じる局面はないはずだ。

定番ベンチマーク「AnTuTu Benchmark」の総合スコアは「581533」、CPU/Computeベンチマーク「Geekbench 5」のMulti-Core Scoreは「3213」、3Dベンチマーク「3DMark」のWild Lifeは「4149」

定番ベンチマーク「AnTuTu Benchmark」の総合スコアは「581533」、CPU/Computeベンチマーク「Geekbench 5」のMulti-Core Scoreは「3213」、3Dベンチマーク「3DMark」のWild Lifeは「4149」

Galaxyシリーズならではのカメラクオリティー

Galaxy Z Flip 5Gのカメラ画質は満足感が高い。搭載されているカメラのスペック自体は「Galaxy S20 Ultra 5G SCG03」や「Galaxy Note20 Ultra 5G SCG06」とは見劣りするが、広角、超広角カメラで撮影できる写真は同等のクオリティーだ。特に優れているのが「ナイトモード」。強い光源が画面内にあっても白飛びを押さえつつ、全体を明るく撮影してくれる。ただし望遠カメラを搭載していないので、8倍デジタルズームでは塗り絵感の強い写真となってしまう。この点だけは割り切りが必要だ。

超広角カメラで撮影

超広角カメラで撮影

広角カメラで撮影

広角カメラで撮影

広角カメラ(8倍デジタルズーム)で撮影

広角カメラ(8倍デジタルズーム)で撮影

広角カメラで撮影

広角カメラで撮影

広角カメラ(ナイトモード)で撮影

広角カメラ(ナイトモード)で撮影

フォルダブルが当たり前の選択肢になる時代が早く来てほしい

ディスプレイを折りたためること自体にはメリットしかない。コンパクトに折り畳めるiPhone、iPad mini、iPad Proなどを待ち望んでいる方も多いはずだ。そこで問題になるのは価格だが、この点は折り畳みディスプレイを大量生産すれば解決される。それでもとにかく安価な端末を求める層、ひたすら丈夫なデバイスを必要とする方、考えうる機能を詰め込みまくったスマホを要求する人はいらっしゃるだろうが、フォルダブルが当たり前の選択肢になる時代が早く到来してほしいと思う。

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ケンウッドがAmazon Alexa搭載完全ワイヤレスイヤフォンを1月中旬発売、Googleアシスタント版は2月上旬

ケンウッドがAmazon Alexa搭載完全ワイヤレスイヤフォンを1月中旬発売、Googleアシスタント版は2月上旬

JVCケンウッドは12月3日、ケンウッドブランドにおいて、完全ワイヤレスイヤフォン形状の音声アシスタント搭載スマートヘッドセット「WS-A1」、「WS-A1G」を発表した。発売はWS-Aが2021年1月中旬予定、WS-A1Gは2月上旬。店頭想定価格は、それぞれ税抜3万5000円前後。

WS-A1は音声アシスタントとして「Amazon Alexa」、またWS-A1Gは「Googleアシスタント」を搭載。音声アシスタントは「アレクサ」や「OK Google」などのウェイクワードを呼ぶことなく、本体左側のタッチパッドに触れることで呼び出せる。

ケンウッドがAmazon Alexa搭載完全ワイヤレスイヤフォンを1月中旬発売、Googleアシスタント版は2月上旬

Qualcomm cVcテクノロジーと高性能マイクの採用により、ノイズを抑えクリアなハンズフリー通話も可能。テレワーク時のリモート会議等の通話にも使用できる。重量は本体:9.6g×2個/ケース:92.5g。雨や水しぶきを気にせず使えるIPX4相当の生活防水もサポート。

バッテリー駆動時間は、本体のみで約8時間の連続再生(ノイズキャンセリング機能ON時)。充電ケースによるフル充電(約8時間×2回)を合わせて、最大約24時間の長時間再生を実現している。ノイズキャンセリング機能OFF時は、本体のみで約9時間としており、充電ケースとの合計で約27時間再生が行える。充電ケースは「Qi」対応のワイヤレス充電器で充電が可能。

ケンウッドがAmazon Alexa搭載完全ワイヤレスイヤフォンを1月中旬発売、Googleアシスタント版は2月上旬

WS-A1・WS-A1Gは、Bluetooth 5.2をサポート。スマートフォンとBluetooth接続し、片側3個(合計6個)のマイクで音声アシスタントに話しかけ操作することで、ニュース/天気予報/スケジュールの確認はじめ、ワンワードで複数の動作を行えるルーティン機能や、ナビ案内や翻訳、スマートホームの制御などが、スマートフォンを手に取ることなく可能となる。音声アシスタントからの通知やお知らせも音声で聞くことができる。

また、音声アシスタントをより活用しやすくするため、JVCケンウッド独自のアルゴリズム信号処理に加えて、音声や周囲音をコントロールする3つの機能を採用。

騒々しい環境下でもユーザーの声を音声アシスタントに正確に認識させる「トリプルマイクシステム」機能、周囲音の遮断・取り込みを切り替え可能な「アンビエント・サウンド・シームレス・コントロール」機能、人の声が明瞭に聞こえる「ボイス・エンハンスメント・モード」機能を利用できる。

新開発の「イヤーピロー」では、長時間使用しても快適な装着を実現。振動板に軽量かつ高剛性で、内部損失も良く、振動板に適した金属素材であるベリリウムを採用しており、音声アシスタントやハンズフリー通話時も相手の声をよりクリアに聞くことができる上、音楽再生時にはダイナミックで繊細なサウンドを楽しめる。

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Natureが価格6980円のスマートリモコン「Nature Remo mini 第2世代」発表

Natureが価格6980円のスマートリモコン「Nature Remo mini 第2世代」発表

Natureは12月3日、利用中の家電と組み合わせて手軽にスマートホームを実現できるスマートリモコン「Nature Remo」(ネイチャー リモ)シリーズのエントリーモデルとして、「Nature Remo mini 第2世代」(Nature Remo mini 2)を発表した。価格は税込6980円で、発売は12月24日。また直販サイトにおいて、先行予約受付を本日12月3日より開始した。

Nature Remo mini 2は、温度センサー、Wi-Fi機能(11b/g/n)を利用可能。サイズは58×58×16mmで、重量約23gとなっている。

セットアップ用にBluetooth Low Energyを採用しており、セットアップにかかる時間と手間を短縮。「寝室でも光を気にせずに使いたい」という要望を受け、「Nature Remo」シリーズの特徴であった筐体正面の丸いLEDライトを筐体側面に移動させた。発光部を目立たなくしたことで、より周囲に溶け込むデザインへと刷新している。

またNature Remo mini 2は、同社従来製品Remo-2W1(2018年発売)と比べ、赤外線飛距離が約2倍になったことで、広い部屋内でも家電の場所を気にすることなく設置できるようになった。

スマートリモコン「Nature Remo」シリーズとは、家電をスマートフォンで操作できる進化したリモコン。2017年の販売開始以来、累計販売台数が20万台超(2020年9月時点)となった。

エアコン・テレビ・照明など赤外線リモコン付き家電であれば、メーカーや型番・年式などに関係なく使用が可能。スマートフォンで外出先からの家電操作が可能な上、「Google Home」「Amazon Echo」「Apple HomePod」などのスマートスピーカーと連携することで、声で家電を操作できるようになる。

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約3.6万円でペン&トリプルカメラ搭載!6.4型スマホ「moto g PRO」

モトローラ・モビリティ・ジャパンはスタイラスを内蔵したAndroid 10搭載6.4型スマートフォン「moto g PRO」を10月26日に発表、10月30日に発売した。ペン内蔵スマートフォンといえばGalaxy Noteシリーズが圧倒的なシェアを獲得しているが、moto g PROは直販価格税込3万5800円という低価格が魅力。また、2世代のOSアップグレードと2年間のセキュリティーアップデートが保証されたAndroid One端末なので、長く安心して利用できる点も特徴だ。今回、moto g PRO実機をモトローラから借用したので、ペン機能にスポットを当ててレビューをお届けしよう。

モトローラの6.4型「moto g PRO」。Android 10搭載でスタイラスペンを内蔵。直販価格は税込3万5800円

モトローラの6.4型「moto g PRO」。Android 10搭載でスタイラスペンを内蔵。直販価格は税込3万5800円

SoCはミドルレンジクラス、トリプルカメラは変則構成

moto g PROはOSにAndroid 10、SoCに「Qualcomm Snapdragon 665」を採用。メモリー(RAM)は4GB、ストレージ(ROM)は128GBを搭載しており、最大512GBのmicroSDメモリーカードを装着可能だ。

通信機能は2G/3G/4G、Wi-Fi 5(11ac)、Bluetooth 5.0、NFCをサポート。nanoSIMカードを2枚装着可能で、デュアルSIMデュアルVoLTEに対応する。ただし、2枚目のnanoSIMカードとmicroSDメモリーカードは排他利用だ。

ディスプレイは6.4インチのFHD+ IPS液晶(2300×1080ドット、19:9)。輝度や色域、コントラスト比は公表されていない。

カメラは4800万画素メイン(F1.7、1.6um)、200万画素マクロ(F2.2)、1600万画素117度広角アクションカメラ(F2.2、2.0um)、1600万画素イン(F2.0、1um)という構成。ただし、4800万画素メインカメラは4つの画素を合わせて1200万画素相当の明るい静止画を撮影する「クアッドピクセルテクノロジー」が採用されており、最大解像度は4000×3000ドットとなる。また、1600万画素117度広角アクションカメラは動画専用だ。

最大解像度は「12MP(推奨)48MP/クアッドピクセル」

最大解像度は「12MP(推奨)48MP/クアッドピクセル」

本体サイズは158.55×75.8×9.2mm、重量は約192g。バッテリーは4000mAhを内蔵。バッテリー駆動時間、バッテリー充電時間は公表されていない。

生体認証は本体背面に指紋認証センサーが用意されている。また、通常のインカメラを使うが顔認証機能も利用可能だ。

6.4インチのFHD+ IPS液晶ディスプレイはパンチホール仕様

6.4インチのFHD+ IPS液晶ディスプレイはパンチホール仕様

モトローラのロゴ部分に指紋認証センサーを内蔵

モトローラのロゴ部分に指紋認証センサーを内蔵

本体下面にUSB Type-C(USB 2.0)、3.5mmイヤフォン・マイク端子、スタイラススロットを配置

本体下面にUSB Type-C(USB 2.0)、3.5mmイヤフォン・マイク端子、スタイラススロットを配置

本体右側面にボリュームボタン、電源ボタン、本体左側面にnanoSIMカード&microSDメモリーカードスロットを用意

本体右側面にボリュームボタン、電源ボタン、本体左側面にnanoSIMカード&microSDメモリーカードスロットを用意

パッケージには本体以外に、クリアケース、充電器、USBケーブル、ヘッドセット、イヤピース、SIMピン、クイックスタートガイド、LG(法令/安全/規制)が同梱されている

パッケージには本体以外に、クリアケース、充電器、USBケーブル、ヘッドセット、イヤピース、SIMピン、クイックスタートガイド、LG(法令/安全/規制)が同梱されている

クリアケースは軟らかなTPU素材

クリアケースは軟らかなTPU素材

充電器の仕様は入力100-240V~0.6A、出力5V/3.0A、9V/2.0A、12V/1.5A、容量18W

充電器の仕様は入力100-240V~0.6A、出力5V/3.0A、9V/2.0A、12V/1.5A、容量18W

ヘッドセットには大、中、小の3種類のイヤピースが付属

ヘッドセットには大、中、小の3種類のイヤピースが付属

パームリジェクション非対応ながらペンの使い勝手は◎

moto g PROのスタイラスペンはパッシブ方式で、手のひらなどの接触を無視する「パームリジェクション」機能は搭載されていない。また筆圧検知も非対応だ。しかしスタイラスペンで描画しているときに指で線を描いてみると、一瞬表示されるもののすぐに指で描いた線は消去される。パームリジェクション機能は実装されていないものの、ソフトウェア的に誤描画を防止する仕組みを取り入れているようだ。

また、Galaxy Noteシリーズほど多機能ではないが、スタイラスペンを抜き出せば対応アプリのアイコンがフローティング表示され、そこから専用メモアプリ「Motoメモ」の新規ページ、スクリーンショットへの書き込み、「Motoメモ」のページ一覧、Google製メモアプリ「Google Keep」などを起動できる。「メモスマホ」として十分実用的だ。

スタイラスペンを抜くと対応アプリのアイコンがフローティング表示される。つまり2アクションでメモ書きを始められる

スタイラスペンを抜くと対応アプリのアイコンがフローティング表示される。つまり2アクションでメモ書きを始められる

これは専用メモアプリ「Motoメモ」。ペン先は軟らかめ。適度な摩擦があって個人的には好みの書き味だ

これは専用メモアプリ「Motoメモ」。ペン先は軟らかめ。適度な摩擦があって個人的には好みの書き味だ

上からふたつ目のアイコンをタップするとスクリーンショットが撮影される。さらに左下のサムネイルをタップすると、画像にスタイラスペンで注釈などを書き込める

上からふたつ目のアイコンをタップするとスクリーンショットが撮影される。さらに左下のサムネイルをタップすると、画像にスタイラスペンで注釈などを書き込める

moto g PROがロックされているときにスタイラスペンを抜くと、そのままMotoメモの新規ページが開かれ、すぐにメモ書き可能。Galaxy Noteシリーズの「画面オフメモ」と同等の機能だ

moto g PROがロックされているときにスタイラスペンを抜くと、そのままMotoメモの新規ページが開かれ、すぐにメモ書き可能。Galaxy Noteシリーズの「画面オフメモ」と同等の機能だ

ミドルレンジ向けSoC搭載スマホとして順当なパフォーマンス

パフォーマンスについては、定番ベンチマーク「AnTuTu Benchmark」を実行したところ、総合スコアが178200、CPUが70650、GPUが34802、MEMが38648、UXが34100という結果になった。記事執筆時点(11月26日)のランキングトップが総合スコア647919の「ROG Phone 3」だ。つまりmoto g PROは、ROG Phone 3の約28%のパフォーマンスということになる。

ミドルレンジ向けSoC搭載スマホとして順当なスコアであり、ウェブ閲覧、SNS利用、動画視聴、音楽鑑賞などの一般的な用途であれば処理性能に不満を感じることはないはずだ。

定番ベンチマーク「AnTuTu Benchmark」の総合スコアは178200、CPUベンチマーク「Geekbench 5」のMulti-Core Scoreは1376、「3DMark」のSling Shot Extreme - OpenGL ES 3.1は1125

定番ベンチマーク「AnTuTu Benchmark」の総合スコアは178200、CPUベンチマーク「Geekbench 5」のMulti-Core Scoreは1376、「3DMark」のSling Shot Extreme – OpenGL ES 3.1は1125

見たままの色で撮影できる素直なカメラ

moto g PROのカメラは基本的に見たままの色で撮影でき、非常に使いやすく感じた。また、4800万画素メインカメラで4画素を合わせて明るい1200万画素相当の静止画を撮影する「クアッドピクセルテクノロジー」の効果は、夜景モードの「ナイトビジョン」などで実感できる。3.6万円弱のスマホの夜景モードとしては高いレベルだ。

ただし、「料理」モードを有効にしたら、驚くほど色が引っ張られてしまった。オフにすれば普通においしそうに撮れるが、適度な補正効果に改善されることを期待したい。

背面カメラは、4800万画素メイン(F1.7、1.6um)、200万画素マクロ(F2.2)、1600万画素117度広角アクションカメラ(F2.2、2.0um)のトリプル構成

背面カメラは、4800万画素メイン(F1.7、1.6um)、200万画素マクロ(F2.2)、1600万画素117度広角アクションカメラ(F2.2、2.0um)のトリプル構成

4800万画素メインカメラで撮影

4800万画素メインカメラで撮影

1600万画素117度広角アクションカメラで撮影した動画を画像として書き出し

1600万画素117度広角アクションカメラで撮影した動画を画像として書き出し

4800万画素メインカメラで撮影(8倍デジタルズーム)

4800万画素メインカメラで撮影(8倍デジタルズーム)

200万画素マクロで撮影

200万画素マクロで撮影

4800万画素メインカメラで撮影(ナイトビジョン)

4800万画素メインカメラで撮影(ナイトビジョン)

上が料理モードオフ、下が料理モードオン

上が料理モードオフ、下が料理モードオン

ペン搭載スマホを安価に手に入れたい方にもってこいの1台

カメラの構成はちょっと変則的だが、画質は基本的に良好。スタイラスペンも必須機能はしっかり押さえており、メモ帳として便利に活用できる。Galaxy Noteシリーズと比較すると及ばない性能、足りない機能は多々あるものの、3.6万円弱という価格を考えるとコストパフォーマンスでは優劣つけがたい。

ペン搭載スマホをできるだけリーズナブルな価格で手に入れたいという方に、これ以外に選択肢はないと言い切れるほどもってこいな1台だ。

約3.6万円でペン内蔵&トリプルカメラ搭載!6.4型スマホ「moto g PRO」実機レビュー

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4K有機EL&Thunderbolt 4採用、13.3型2in1「ZenBook Flip S UX371EA」

4K有機EL&Thunderbolt 4採用、13.3型2in1「ZenBook Flip S UX371EA」レビュー

ASUS JAPANの「ZenBook Flip S UX371EA」は、軽量薄型で高級感あふれるデザインを採用したプレミアムクラスの2in1ノートPCだ。CPUには最新のインテル第11世代Coreプロセッサーを採用し、従来にはない高いパフォーマンスを実現している。加えて堅牢性やモバイル性能に優れている点も魅力。いまもっとも注目されているモバイル2in1だ。

ASUS JAPANの13.3インチ2in1ノートPC「ZenBook Flip S UX371EA」。インテルの第11世代Coreプロセッサーを搭載。直販価格はCore i5-1135G7搭載の下位モデルが税別12万2545円から、Core i7-1165G7搭載の4K OLEDモデルは税別21万8000円から

ASUS JAPANの13.3インチ2in1ノートPC「ZenBook Flip S UX371EA」。インテルの第11世代Coreプロセッサーを搭載。直販価格はCore i5-1135G7搭載の下位モデルが税別12万2545円から、Core i7-1165G7搭載の4K OLEDモデルは税別21万8000円から

ラグジュアリー感と高い堅牢性を両立させた本体デザイン

ZenBook Flip S UX371EAを手にしてまず驚くのが、繊細かつ洗練されたデザインだ。本体のフットプリントは幅305×奥行き211mmで、A4サイズよりもわずかに大きいながらも13.3インチの2in1としては非常に小さい。厚さは13.9mmと薄く重量も1.22kgと軽量で、見た目も手にした印象も軽やかだ。さらに本体カラーのブラックとカッパーの組み合わせは高級感抜群。細部までこだわり抜いた仕上げにより、まるで高級文具のようなラグジュアリー感を漂わせている。

繊細な見た目とは裏腹に、高い堅牢性を誇る点も見逃せない。米国国防省制定のMIL-STD 810H準拠で、ミリタリーグレードの耐久性を実現。シャーシには剛性に優れるアルミ素材を採用しており、本体の両端に力を加えてもねじれや歪みは感じられなかった。持ち歩く機会やディスプレイの開閉が多いモバイル2in1では、極めて重要なポイントだ。

本体カラーはジェードブラック。実際の色合いはわずかに青みを帯びながらも、ややくすんだ黒という感じ

本体カラーはジェードブラック。実際の色合いはわずかに青みを帯びながらも、ややくすんだ黒という感じ

天板にはレッドカッパーのロゴを配置。ロゴを中心とした同心円状のヘアライン加工が施されており、光の当たり方によってハイライトの向きが変化する様子が趣深い

天板にはレッドカッパーのロゴを配置。ロゴを中心とした同心円状のヘアライン加工が施されており、光の当たり方によってハイライトの向きが変化する様子が趣深い

エッジ部分はレッドカッパー。ダイヤモンドカット加工によるきらめきが高級感を演出

エッジ部分はレッドカッパー。ダイヤモンドカット加工によるきらめきが高級感を演出

パームレストもアルミ製。キートップの文字が大きく、さらにパームレストに貼られたシールやバッジによりゴチャついた印象を受ける

パームレストもアルミ製。キートップの文字が大きく、さらにパームレストに貼られたシールやバッジによりゴチャついた印象を受ける

ベゼル幅は左右5.4mmで上部9.7mm、下部20.1mm。左右は細いが、下部がやや太い。おそらくディスプレイ回転時の強度を確保するためだろう

ベゼル幅は左右5.4mmで上部9.7mm、下部20.1mm。左右は細いが、下部がやや太い。おそらくディスプレイ回転時の強度を確保するためだろう

高さは公称値で13.9mm、実測で14.7mm。ゴム足を含めた設置時の高さは15.7mm。非常にスリムだ

高さは公称値で13.9mm、実測で14.7mm。ゴム足を含めた設置時の高さは15.7mm。非常にスリムだ

重量は4K OLED(有機EL)モデルで約1.22kg、フルHDモデルで約1.25kg。4K OLED搭載の試用機では実測1.215kgだった。電源アダプターを含めれば1.429kg

重量は4K OLED(有機EL)モデルで約1.22kg、フルHDモデルで約1.25kg。4K OLED搭載の試用機では実測1.215kgだった。電源アダプターを含めれば1.429kg

見た目はスリムかつコンパクト。どちらかといえば一見華奢な印象なのだが、実はMIL-STD 810H準拠の高い堅牢性を確保している

見た目はスリムかつコンパクト。どちらかといえば一見華奢な印象なのだが、実はMIL-STD 810H準拠の高い堅牢性を確保している

4K OLEDディスプレイは非常に高精細かつ鮮やか

ディスプレイは13.3インチで、解像度は3940×2160ピクセルの4Kまたは1920×1080ピクセルのフルHDだ。4Kパネルはコントラストの高いOLEDで映像は非常に明るく、しかも目を見張るほど鮮やか。DCI-P3 100%の広色域に対応しており、一般的なNTSC 72%/sRGB 100%のディスプレイよりも赤みが強くより自然な色合いに感じる。かつ4Kの映像はとても高精細で、細部のディティールまで潰れることなくハッキリと映し出されていた。普段使いはもちろんのこと、クリエイティブな用途にも十分活用できるクオリティーだ。

画面サイズは13.3インチ。4K OLEDモデルは文字のドット感がまったくなく、印刷物のようになめらかに映し出される

画面サイズは13.3インチ。4K OLEDモデルは文字のドット感がまったくなく、印刷物のようになめらかに映し出される

映像は高精細かつ色鮮やか。ハイエンドクラスのノートPCでも赤みが弱いことが多いのだが、OLEDモデルは色のバランスがよく映像のクオリティーが非常に高い

映像は高精細かつ色鮮やか。ハイエンドクラスのノートPCでも赤みが弱いことが多いのだが、OLEDモデルは色のバランスがよく映像のクオリティーが非常に高い

付属のペンは4096段階の筆圧感知に対応。ツルツルとした抵抗の少ない描き心地で、レスポンスは良好

付属のペンは4096段階の筆圧感知に対応。ツルツルとした抵抗の少ない描き心地で、レスポンスは良好

キーボードは十分なサイズとストロークだが、やや変則的

キーボードはテンキーなしの日本語配列。キーピッチは公称値で19.05mmとサイズ的には十分なように感じるが、これは横のキーピッチのサイズだ。縦のキーピッチは実測16.9mmほどで、実際にはかなり横長に作られている。そのため上下の指の動きがやや窮屈で、慣れないうちはタイプミスがあるかもしれない。また右端に特殊キーが縦に並んでいる点も、標準的な配列にはない仕様だ。

キーボードはテンキーなしの日本語配列でバックライト対応

キーボードはテンキーなしの日本語配列でバックライト対応

キーストロークは1.35mmとやや浅めながらも、薄型ノートPCとしてはしっかり確保されている。キートップは0.1mmへこんでおり、タイプ時に指にフィットしやすい作りだ。ただし入力時にスイッチに微妙な軸のブレを感じる。クリック感は軽めだが、手応えはハッキリと感じられた。タイプ感については総合的には標準的な仕上がりで、配列やキーの作りの部分で工夫は感じられるものの、プレミアム感に乏しい仕上がりだ。

キーが横長で上下の指の動きがやや窮屈に感じる。キートップは指にフィットしやすいシリンドリカル形状だが、キートップの文字が大きく全体的に雑然とした印象だ

キーが横長で上下の指の動きがやや窮屈に感じる。キートップは指にフィットしやすいシリンドリカル形状だが、キートップの文字が大きく全体的に雑然とした印象だ

右端に縦に並ぶ特殊キー。スペースを最大限に利用する「エッジ to エッジキーボード」という触れ込みだが、キーボードの標準仕様であるJIS/OADG配列にはない部分なので、個人的には違和感がある

右端に縦に並ぶ特殊キー。スペースを最大限に利用する「エッジ to エッジキーボード」という触れ込みだが、キーボードの標準仕様であるJIS/OADG配列にはない部分なので、個人的には違和感がある

タイプ音は比較的静かだが、底面部のすき間で反響するため低音域が響きやすい。軽いタッチで入力する人向きだ

タイプ音は比較的静かだが、底面部のすき間で反響するため低音域が響きやすい。軽いタッチで入力する人向きだ

タッチ部分の右上を長押しすると、テンキーとして数値入力が可能なNumber Pad。一般的なテンキーの配列と異なるが、慣れれば便利に使えるだろう

タッチ部分の右上を長押しすると、テンキーとして数値入力が可能なNumber Pad。一般的なテンキーの配列と異なるが、慣れれば便利に使えるだろう

インターフェースに最新のThunderbolt 4を2ポート用意

周辺機器接続用のインターフェース類は多くはない。ただ、持ち運びの多いモバイルノートPCであることを考えれば、妥当な構成だ。最近は多機能なType-Cドックが増えてきているので、自宅や職場で使うなら拡張性の高いドックを用意しておきたい。

特徴的なのは、Thunderbolt 3の上位互換規格であるThunderbolt 4を2ポート用意している点だ。4K×2画面または8K 1画面の映像出力に対応しているほか、従来規格に比べて機能面も拡張されている。今後Thunderbolt 4対応のドッキングステーションや対応機器が充実すれば、より便利に使えるようになるはずだ。

左側面にはHDMIとThunderbolt 4(Type-C兼用)×2

左側面にはHDMIとThunderbolt 4(Type-C兼用)×2

右側面は電源ボタンとUSB3.2 Gen1。対応機器が多いフルサイズのUSB端子があるのはなにかとありがたい

右側面は電源ボタンとUSB3.2 Gen1。対応機器が多いフルサイズのUSB端子があるのはなにかとありがたい

ディスプレイ上部には92万画素のウェブカメラと、顔認証用のIRカメラを配置

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付属のUSBイーサネットアダプター

付属のUSBイーサネットアダプター

USB Type-Cオーディオジャックアダプターはハイレゾ機器に対応

USB Type-Cオーディオジャックアダプターはハイレゾ機器に対応

専用スリーブケースも付属

進化したIris Xe Graphicsでグラフィックス性能が大きく向上

ZenBook Flip S UX371EAではCPUとして、インテル第11世代のCore i5-1135G7またはCore i7-1165G7が使われている。前世代のCPUに比べてクロックが上がったことでパフォーマンスアップも期待できるが、最大の特徴は進化した内蔵グラフィックス(iGPU)であるIris Xe Graphicsが使われている点だ。ゲームやクリエイター向けソフトでの効果を期待したい。

標準収録ユーティリティ「MyASUS」の「ファンモード」でパフォーマンスの調整を行なえるが、今回は標準時のパフォーマンスを計測するためにあえて調整は行なわず、「スタンダードモード」のままでテストを行なっている

標準収録ユーティリティ「MyASUS」の「ファンモード」でパフォーマンスの調整を行なえるが、今回は標準時のパフォーマンスを計測するためにあえて調整は行なわず、「スタンダードモード」のままでテストを行なっている

熱を抑えながらもしっかり使えるパフォーマンスを発揮

CPU性能を計測するCINEBENCH R20から。マルチコア性能については前世代のCore i7-1065H7と変わらない結果だったが、これは本体の熱対策やパフォーマンス調整が影響しているのかもしれない。同じCPUを搭載したほかの機種ではスコアが「2000」を超えているので、ZenBook Flip S UX371EA固有の仕様だろう。とは言えこれだけ薄型コンパクトでありながら、しっかりと使えるパフォーマンスを確保している点は評価したい。

CPUの処理性能を計測する「CINEBENCH R20」の結果

CPUの処理性能を計測する「CINEBENCH R20」の結果

スタンダード/モバイルノートPC向けCPUとの性能比較

スタンダード/モバイルノートPC向けCPUとの性能比較

グラフィックス性能はRyzenや非ゲーム系dGPUを超える

グラフィックス機能としては、CPU内蔵のIris Xe Graphicsが使われる。内蔵タイプのためパフォーマンスは高くないと思いきや、3Dグラフィックス性能を計測するベンチマークテストでは、旧世代のゲーム用専用グラフィックス(dGPU)であるGeForce GTX 1050に迫る結果となった。非ゲーム用dGPUであるGeForce MX250や、第3世代Ryzenモバイル内蔵のRadeon Graphicsを大きく上回っているのは正直なところ驚きだ。これだけのパフォーマンスを発揮できるのであれば、ちょっとしたゲームやクリエイティブな用途にも活用できるに違いない。

3Dグラフィックス性能を計測する「3DMark Fire Strike Graphics score」の結果

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スタンダード/モバイルノートPC向けGPUとの性能比較

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処理がごく軽めの「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.4k」では、フルHDの最高画質で「とても快適」

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処理の重さとしては中量級の「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」では「快適」との評価だが、平均31FPSでシーンによってはかなりカクつくだろう

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1TB SSDのアクセス速度計測結果。試用機ではWDのSN730が使われていた。速度も容量も十分だ

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こだわりの仕上がりで満足感の高いプレミアムな2in1ノートPC

ZenBook Flip S UX371EAの価格はCore i5-1135G7搭載の下位モデルで税別12万2545円、Core i7-1165G7搭載の4K OLEDモデルで税別21万8000円(いずれも直販価格)。決して安くはなくどちらかといえば高価なモデルだが、スペックやパフォーマンス、そして品質面を見れば十分納得できるクオリティーだと言っていいだろう。価格の安さよりもツールとしての高級感や使い心地、所有することへのステータスなどを重視する人におすすめしたいプレミアムなモバイル2in1だ。

4K有機EL&Thunderbolt 4採用、13.3型2in1「ZenBook Flip S UX371EA」レビュー

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スマートリモコン「Nature Remo 3」とスマートロック「Qrio Lock」が連携可能に

スマートリモコン「Nature Remo 3」とスマートロック「Qrio Lock」が連携可能に

Nature(ネイチャー)は11月27日、スマートリモコン 「Nature Remo 3」(Remo-1W3)が、Qrio(キュリオ)製スマートロック「Qrio Lock」(キュリオロック。Q-SL2)との連携・操作が可能となったと発表した。Nature Remo 3で利用できるオートメーション機能やシーン機能は順次対応予定。同時に、「Nature Remo」アプリは「Amazon Alexa」のアプリ間アカウントリンクに対応し、「Amazon Alexa」との連携がワンタップで行えるようになった。

Nature Remo 3をネットワークハブとしてQrio Lockと連携可能となっらことで、「Nature Remo」専用アプリからの鍵の遠隔操作や、外出先での施錠・解錠状況の確認、施錠・解錠が行われた際の情報を通知で受け取れるようになった。万一閉め忘れがあっても、その場ですぐに施錠ができるため、鍵の閉め忘れによる空き巣被害を防げる。鍵の施錠・解錠履歴を随時スマートフォンから確認することもできる。

スマートリモコン「Nature Remo 3」とスマートロック「Qrio Lock」が連携可能に

Qrio Lockアプリを使って施錠・解錠が行われた場合の通知に加えて、手動での鍵の施錠・解錠についても通知を受け取れる。これにより、スマートフォンを所有していない児童の帰宅を知らせる見守りグッズとしての活用や、不法侵入を知らせる防犯グッズとしても役立てられるという。

スマートリモコン「Nature Remo 3」とスマートロック「Qrio Lock」が連携可能に

「Nature Remo」シリーズは、スマートフォン専用アプリから家電を一括操作・管理できるスマートリモコン。スマートスピーカーと連携させると、声で家電を操作することも可能。また、時刻、アプリのGPS機能、搭載された環境センサー(温度・湿度、照度、人感)を利用し、オートメーションを設定することで家電を自動で操作できる。2020年9月には累計販売台数20万台を突破した。
最新製品のNature Remo 3の価格は、税込9980円。赤外線対応リモコンの家電商品全般、BLE対応家電に対応している。

Qrio Lockは、Qrioが手がけるスマートフォンでカギを操作できるスマートロック。Qrio Store販売価格は税抜2万3000円。工事不要で、玄関ドアロックに簡単に取り付け可能な上、ハンズフリー解錠やオートロック機能により、スマートフォンを取り出さずに鍵の操作が可能。スマホアプリから合鍵を発行してシェアすることもできる。

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6.8型液晶ディスプレーも搭載、ライズバイ3内蔵のキーボード一体型PC「DevTerm」が2021年4月発売

液晶ディスプレーも搭載、ライズバイ3内蔵のA5ポータブルPC「DevTerm」が2021年4月発売

Clockwork Techは11月20日、Raspberry Pi コンピュートモジュール 3+(CM3+ LITE)を内蔵可能なキーボード一体型小型PC「DevTerm」のプレオーダーを開始した。6.8インチIPS液晶ディスプレーを搭載し、発売は2021年4月予定。組み立てキットの体裁になっており、12歳以上対象としている。

価格は、Raspberry Pi CM3+ LITE搭載モデル「DevTerm Kit RPI-CM3 series」が219ドル(約2万2746円)。ARM Cortex-A53など搭載の独自コアモジュール搭載/1GBまたは2GBメモリーモデル「DevTerm Kit A04 series」が249ドル(約2万5861円)。58mm感熱式(200dpi)サーマルプリンター付きの独自コアモジュール搭載/2GBまたは4GBメモリーモデル「DevTerm Kit A06 series」が319ドル(約3万3131円)。

液晶ディスプレーも搭載、ライズバイ3内蔵のA5ポータブルPC「DevTerm」が2021年4月発売

DevTermは、Raspberry Pi コンピュートモジュール 3(Raspberry Pi CM3)をセット可能なclockworkPi v3.14モジュールを内蔵。6.8インチのIPS液晶ディスプレーを搭載するほか、無線機能としてW-Fi(11ac)およびBluetooth 5.0をサポート。別売のリチウムイオン二次電池「18650電池」をセットすることで、バッテリー駆動も可能。

液晶ディスプレーも搭載、ライズバイ3内蔵のA5ポータブルPC「DevTerm」が2021年4月発売

液晶ディスプレーも搭載、ライズバイ3内蔵のA5ポータブルPC「DevTerm」が2021年4月発売

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液晶ディスプレーも搭載、ライズバイ3内蔵のA5ポータブルPC「DevTerm」が2021年4月発売

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独自コアモジュール搭載の場合、OSとしてはDebian 9 ARMhおよびLinuxカーネル 5.2を基盤とするclockworkOS(GameShell OS)を利用。Raspberry Pi CM3+ LITE搭載の場合は、OSはRaspberry Pi OSとしている。このほかにも、Ubntuなどが利用可能という。

Clockworkは、デバイスドライバー、独自コアモジュール含めモジュール類の回路図と設計資料について、GPL v3ライセンスのもとGitHubに公開予定。受動的なメディア消費デバイスではないとうたい、オープンソースハードウェア、オープンソースを強く打ち出している。

  • ClockworkPi v3.14メインボード
  • コアモジュール
  • Ext. モジュール(拡張モジュール)
  • 6.8インチIPSスクリーン(1280×480ピクセル) モジュール
  • clockwork QWERTYキーボード(67キー+ゲーム用キー、トラックボール)
  • バッテリーモジュール(「18650電池」は別売)
  • デュアル スピーカー
  • 58mm 200dpi サーマルプリンター
  • シェルおよびブラケットシステム(筐体など)
  • clockworkOSまたは搭載16GB TFカード(microSDカード)
  • USB-C充電ポート

計4種類のコアモジュール、Raspberry PI CM3+ LITEと、clockworkPi v3.14モジュール

DevTermは、CPUや搭載メモリーの異なるA-0401~A-0604の計4種類のコアモジュールまたはRaspberry PI CM3+ LITEをclockworkPi v3.14モジュールにセットして利用するというモジュラーデザインを採用。コアモジュールを含め、ユーザーが異なる種類のモジュールに差し替えることで、機能をアップグレードできるようにしている。

液晶ディスプレーも搭載、ライズバイ3内蔵のA5ポータブルPC「DevTerm」が2021年4月発売

コアモジュールのイメージ

液晶ディスプレーも搭載、ライズバイ3内蔵のA5ポータブルPC「DevTerm」が2021年4月発売

コアモジュールのラインナップ

液晶ディスプレーも搭載、ライズバイ3内蔵のA5ポータブルPC「DevTerm」が2021年4月発売

clockworkPi v3.14モジュール

コアモジュールについては、FPGA+ARM、RISC-V、x86アーキテクチャなど、より多くのCPUアーキテクチャの評価とテストも行っており、よりエキサイティングなコアモジュールを間もなくお届けできるとしている。

Ext.モジュール(拡張モジュール)

Ext.モジュール(拡張モジュール)は、冷却用ファン、USB-Aインターフェース、カメラインターフェース(MIPI-CSI)などを搭載。Ext.モジュールについては、AIアクセラレーター、4G/5Gモジュールなどの構想が存在するという。

Ext.モジュール(拡張モジュール)

Ext.モジュール(拡張モジュール)

キーボードおよび制御ユニット

キーボード制御ユニットはArduino STM32との互換性を備えるArm Cortex-M3を採用。Micro USB-UARTポートを介して、キーボードのファームウエアをカスタム化可能としている。

67キー+ゲーム用キー、トラックボール

67キー+ゲーム用キー、トラックボールを搭載

キーボード制御ユニット

キーボード制御ユニット

バッテリーモジュール

バッテリーモジュールは、「短絡・逆極性保護」機能を搭載。別売のリチウムイオン二次電池「18650電池」を2本セット可能としており、信頼できる販売店から18650電池を購入するよう呼びかけている。

また18650電池1本でも動作するものの、不安定になる可能性があるという。長期間使用しない場合は電池を取り外すこと、18650電池を購入時に安全な利用方法を確認することを推奨している。

別売のリチウムイオン二次電池「18650電池」をセット可能

バッテリーモジュールは、別売のリチウムイオン二次電池「18650電池」をセット可能

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:オープンソース / Open Source(用語)オープンソースハードウェアガジェット(用語)GameShellClockwork TechClockworkPiDebianDevTermプログラミング(用語)Raspberry Pi(組織・製品)Linux(製品・サービス)

Ryzen Pro 4000採用で32GBメモリー搭載可能、13.3型「ThinkPad X13 Gen 1(AMD)」

Ryzen Pro 4000採用で32GBメモリー搭載可能、13.3型「ThinkPad X13 Gen 1(AMD)」

携帯性もパフォーマンスも妥協しないというコンセプトで人気があるレノボ・ジャパンの「ThinkPad X」シリーズ。そのラインナップにAMD製CPU「Ryzen Pro 4000」シリーズを搭載した「ThinkPad X13 Gen 1(AMD)」が加わった。13.3インチの液晶ディスプレイを搭載しながら質量が約1.28kgに抑えられており、自宅でのテレワークはもちろん、出先にも気軽に持ち運んで使用できる。今回は、その実機を試用できたので、使用感や実力を紹介していこう。

レノボ・ジャパンの13.3型ノート「ThinkPad X13 Gen 1(AMD)」

レノボ・ジャパンの13.3型ノート「ThinkPad X13 Gen 1(AMD)」

ThinkPadシリーズの伝統的なデザインを踏襲

ThinkPad X13 Gen 1(AMD)は、13.3インチの液晶ディスプレイを搭載したクラムシェル型のノートPCだ。マットブラックを基調にしたシンプルな筐体や天板にあしらわれた斜めのロゴ、赤いアクセントカラーなど、パッと見で「ThinkPad」と分かる伝統的なデザインを踏襲している。

本体サイズは幅311.9mm、奥行き217.2mm、高さ16.9mmで質量は約1.28kg(質量は構成により異なる)。13.3インチのノートPCとしては比較的コンパクトなほうだ。天面も底面もフラットで凹凸(おうとつ)が少ないため、細身のバッグにもスムーズに収納できるのがありがたい。

ThinkPadといえば頑強さも特徴のひとつだが、ThinkPad X13 Gen 1(AMD)も12項目の米軍調達基準に準拠した品質テストをクリアしており、過酷な環境でも安心して使用することが可能だ。

天板の左上にはThinkPadのロゴが配置されている。「i」のドットが赤く光るのも従来通り

天板の左上にはThinkPadのロゴが配置されている。「i」のドットが赤く光るのも従来通り

フットプリントは幅311.9mm、奥行き217.2mmと比較的コンパクト

フットプリントは幅311.9mm、奥行き217.2mmと比較的コンパクト

底面も凹凸の少ないフラットなデザインになっている

底面も凹凸の少ないフラットなデザインになっている

ThinkPad X13 Gen 1(AMD)のディスプレイは4種類が用意されており、予算や用途に合わせて選択可能だ。

ThinkPad X13 Gen 1(AMD)のディスプレイは4種類が用意されており、予算や用途に合わせて選択可能

このうち、ThinkPad Privacy Guardは視野角を狭めて覗き見を防ぐ機能。電車のホームや座席、カフェなど、人の目が気になる環境で使用する機会が多い場合に役に立つ。

今回はPrivacy Guardもタッチパネルも搭載していないノーマルなフルHD液晶ディスプレイを採用したモデルを試したが、色再現性や階調表現力はかなり高い。IPS方式のパネルということもあって視野角が広く、斜めから見ても色や明るさの変化が少ないのも好印象だった。

ちなみに液晶ディスプレイは180度まで開くことができ、打ち合わせなどで相手に画面を見せながら説明したいときなどに便利だ。

試用機は、IPS方式のフルHD液晶ディスプレイを搭載していた。発色がよく、一般的なノートPCの液晶だとくすみがちな原色の赤や青、緑もあざやかに再現された

試用機は、IPS方式のフルHD液晶ディスプレイを搭載していた。発色がよく、一般的なノートPCの液晶だとくすみがちな原色の赤や青、緑もあざやかに再現された

液晶ディスプレイは180度まで開くことができる。視野角が広いため、開ききった状態でも画面が見やすい

液晶ディスプレイは180度まで開くことができる。視野角が広いため、開ききった状態でも画面が見やすい

ThinkPadならでは、タイピングしやすいキーボード

キーボードはキーピッチが約19mmで、モバイルノートPCとしてはキーストロークも深め。また、キーの下辺がゆるいカーブになっていて押さえやすいなど、タイピングのしやすさを考慮した作りになっている。キーは高級感はあまりないものの打鍵音が小さめで、静かな場所でも作業しやすく感じた。

キーボードは標準的な配列でキーピッチ、キーストロークともに余裕があってタイピングしやすい

キーボードは標準的な配列でキーピッチ、キーストロークともに余裕があってタイピングしやすい

キーボードの中心付近に赤いTrackPointが搭載されているのもThinkPadならでは。個人的にはあまり使用しないのだが、文章を書いている途中でカーソルを移動する場合など、手の位置をあまり動かしたくないときには重宝する。

キーボードの中央に赤いTrackPointが、その手前にクリックボタンが搭載されている

キーボードの中央に赤いTrackPointが、その手前にクリックボタンが搭載されている

タッチパッドはクリックボタン一体型で指の滑りがよく、カーソルの移動やジェスチャーがスムーズ。その右横のパームレストには指紋認証センサーも搭載可能。試用機は指紋認証センサーも搭載していたが、指を当てるだけでパスワード入力なしにログインできるのはやはり便利だ。

タッチパッドはクリックボタン一体型。操作スペースはそれほど大きくないが、ジェスチャーはやりやすい

タッチパッドはクリックボタン一体型。操作スペースはそれほど大きくないが、ジェスチャーはやりやすい

オーダー時のカスタマイズでは、指紋認証センサーを選択することも可能。タッチパッド右横に搭載される

オーダー時のカスタマイズでは、指紋認証センサーを選択することも可能。タッチパッド右横に搭載される

USB 3.1 Gen2 Type-C、USB 3.1 Gen1、HDMIとインターフェースは充実

ビジネス向けノートPCということもあり、インターフェースは充実している。本体左側面にはUSB 3.1 Gen2 Type-C×2、イーサネット拡張コネクター、USB 3.1 Gen1、HDMI、マイクロホン/ヘッドフォン・コンボ・ジャックが、本体右側面にはUSB 3.1 Gen1ポートが搭載されている。イーサネット拡張コネクターには、オプションのThinkPad イーサネット拡張ケーブルをつなぐことで有線LANを利用することが可能だ。

本体左側面にはUSB 3.1 Gen2 Type-C×2、イーサネット拡張コネクター、USB 3.1 Gen1、HDMI、マイクロホン/ヘッドフォン・コンボ・ジャックが搭載されている

本体左側面にはUSB 3.1 Gen2 Type-C×2、イーサネット拡張コネクター、USB 3.1 Gen1、HDMI、マイクロホン/ヘッドフォン・コンボ・ジャックが搭載されている

本体右側面にはUSB 3.1 Gen1ポートが搭載されている

本体右側面にはUSB 3.1 Gen1ポートが搭載されている

イーサネット拡張コネクターにはオプションのThinkPad イーサネット拡張ケーブルをつないで有線LANを使用することができる

イーサネット拡張コネクターにはオプションのThinkPad イーサネット拡張ケーブルをつないで有線LANを使用することができる

また、本体背面にはmicroSDメディアカードリーダーも内蔵されている。トレイに装着するタイプで抜き差しがめんどうなので、スマホとデータをやり取りする用途にはあまり向かないが、セカンドストレージ代わりに使うには便利そうだ。

本体背面にはmicroSDメディアカードリーダーを搭載

本体背面にはmicroSDメディアカードリーダーを搭載

microSDメディアカードリーダーはトレイ式。少々脱着がめんどうなので、頻繁にカードを抜き差しするような用途にはあまり向かない

microSDメディアカードリーダーはトレイ式。少々脱着がめんどうなので、頻繁にカードを抜き差しするような用途にはあまり向かない

なお、カスタマイズでワイヤレスWANを選んだ場合はここにSIMカードも装着できる(2020年11月21日時点、直販サイトでは「WWANは現在販売休止中です」となり選択できない)。

このほか、ディスプレイの上部には720pで撮影できるウェブカメラも搭載している。カメラには、レンズ部分を物理的に隠して撮影できなくするThinkShutterも装備されており、盗撮などの心配が少ないのはうれしいポイントだ。

ディスプレイ上部のウェブカメラ。物理的なシャッターを備えており、盗撮などの被害を防ぐことができる。直販サイトでは、カメラなしや、IRカメラ付きも選択できる

ディスプレイ上部のウェブカメラ。物理的なシャッターを備えており、盗撮などの被害を防ぐことができる。直販サイトでは、カメラなしや、IRカメラ付きも選択できる

Ryzen Pro 4000シリーズの実力は?

ThinkPad X13 Gen 1(AMD)は、プロセッサーにAMDのRyzen Pro 4000シリーズを採用しているのが大きな特徴になっている。直販サイトでは、AMD Ryzen 7 PRO 4750U、AMD Ryzen 5 PRO 4650U、AMD Ryzen 3 PRO 4450Uの3種類から選択することが可能だ。

今回の試用機には、そのうちミドルモデルのAMD Ryzen 5 PRO 4650Uが搭載されていた。そのほか、主な仕様は次の通り。

試用機の主なスペック

  • プロセッサー:AMD Ryzen 5 PRO 4650U (6コア12スレッド/最大4.0GHz)
  • グラフィックス:AMD Radeon グラフィックス(CPU内蔵)
  • メモリー:8GB(PC4-25600 DDR4 SDRAM)
  • ストレージ:256GB SSD(M.2、PCIe-NVMe)

Ryzen Pro 4000シリーズは7nmプロセスのZen 2コアを採用しており、前世代に比べてマルチスレッド性能が大幅にアップしている。また、インテル製CPUに比べてCPU内蔵グラフィックス機能のパフォーマンスが高いのも特徴だ。

実際、CPU性能やPCの総合力をチェックするベンチマークテストでは、普段使いはもちろんのこと、負荷の高いクリエイティブ系アプリも十分快適に利用できる結果になった。グラフィックス系のベンチマークも好スコアで、軽~中程度の重さのゲームなら十分快適にプレイすることが可能だ。

CINEBENCH R20では、マルチコアが2386pts、シングルコアが454ptsという結果に。マルチスレッド性能が非常に高いことが分かる

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PCの総合力をテストするPCMARK 10では、基本性能を示すEssentials、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivity、クリエイティブアプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationのいずれもが快適さの目安となる3000を上回った

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グラフィックス性能を測る3DMARKでは、ゲーミングPC向けのDirectX 12ベンチマークテスト「Time Spy」が960、同DirectX 11テストの「Fire Strike」が2676、統合型グラフィックス向けDirectX 12テストの「Night Raid」が11054、ミッドレンジPC向けテストの「Sky Diver」が9849という結果に。インテルUHDグラフィックスに比べると倍近いパフォーマンスになっている

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ドラゴンクエストX ベンチマークソフトはフルHD、標準品質で「とても快適」という評価に

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ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマークでは、フルHD、標準品質で「快適」という評価になった

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ストレージの性能をCrystalDiskMarkでチェックしてみたところ、PCIe接続のSSDを採用しているだけあって、シーケンシャルリード(1MiB Q8T1)が3500MB/s超と高速。実際、OSの起動やアプリの起動なども非常にスムーズだった。

SSDは4レーンのPCIe 3.0で接続されており、シーケンシャルリードが3500MB/s超と非常に高速

SSDは4レーンのPCIe 3.0で接続されており、シーケンシャルリードが3500MB/s超と非常に高速

バッテリー駆動時間は最大13.9時間(公称、JEITA2.0)となっているが、バッテリーベンチマークソフト「BBench」での計測では7時間42分という結果になった(電源モードは「より良いバッテリー」に、明るさは40%に設定し、BBenchは「60秒間隔でのWeb巡回」と「10秒間隔でのキーストローク」にチェックを入れて満充電状態から自動休止するまでの時間を計測)。

公称値にはおよばなかったものの、これだけ動作するなら、電源につながず使う場合も比較的安心して作業に集中できそうだ。

付属のACアダプターは45W出力のもの。比較的コンパクトで本体と一緒に持ち歩いてもあまり邪魔にはならない

付属のACアダプターは45W出力のもの。比較的コンパクトで本体と一緒に持ち歩いてもあまり邪魔にはならない

コストパフォーマンスに優れるビジネスモバイルノートPC

ThinkPadらしい質実剛健なボディにAMD Ryzen Pro 4000シリーズを搭載し、携帯性とパフォーマンスを両立させたThinkPad X13 Gen 1(AMD)。直販サイトでは最小構成のスタンダードモデルが10万1838円(税込、通常販売価格18万3810円にeクーポン適用後の価格)となっており、コストパフォーマンスの高さも大きな魅力になっている。

キーボードやインターフェース、液晶ディスプレイなど、細部の作りも丁寧なので、実用性重視で長く使いたいというユーザーにはオススメしやすい。高品質なビジネスノートPCを探している人や、テレワークを機に買い替えを考えている人には、ぜひ注目してほしい製品だ。

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