私の最後のLGスマートフォンは2008年のLG Shineで、その後はずっとSamsungを使っていた。しかし今回、LGの新しいフラッグシップ・モデルをテストしてみてまたLGに戻ろうかと思っている。
ビデオレビュー
スペック
- ディスプレイ: 5.5インチ、Quad HD IPS (2560 x 1440, 538ppi)
- チップセット: Qualcomm Snapdragon™ 801 Quad-Coreプロセッサー、2.5 GHz
- 接続:Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0 LE (APT-x)、NFC
- メモリ: 32GB eMMC ROM (24GBまで拡張可能)/ 3GB DDR3 RAM / microSD(2TBまでサポート)
- 価格:598ドル(キャリヤ契約なし)
仕様の詳細はこちら。
プラス:
- 美しいディスプレイ
- デザイン全般
- 高性能カメラ
- バッテリー駆動時間
マイナス:
Design
超薄型ベゼルに囲まれた5.5インチ・ディスプレイは見とれてしまうほど美しい。前のモデルに比べて角はやや丸められており、裏側や少しカーブしている。全体にスマートなデザインだが、材質はプラティック(ポリカーボネート)だ。
LG3は大型だが、最近では5.5インチは普通のサイズだ。重量は149.8gで、背面のカーブのおかげで私の手にはぴったりだ(もっとも私の手はかなり大きい)。しかし女性など手の小さいユーザーの場合、片手で保持するのは苦しいかもしれない。特に背面が滑りやすいので注意が必要だ。
カラーバリエーションは、黒、金、白、紫、赤だ。
パフォーマンス
Quad HDディスプレイの採用で表示の速度が低下しているのではないという懸念があったが、2.5GHz Snapdragon 801と3GBの RAMは他のフラッグシップ機と同等のパフォーマンスを見せた。
G3はゲームなどでハードに使うと過熱ぎみになることがある。何人かのユーザーが過熱問題を報告しているが、個体差かどうかまだはっきりしない。GmailやChromeなど普通に使っているかぎり過熱することはない。
G3のりあカメラは1300万画素で、Optical Image Stabilizer Plusという手ぶれ補正システムを組み込んでいる。UIはシンプルで使いやすい。このカメラは赤外線レーザーをAFの補助に用いるため、暗いところでもAFが速い。
カメラの能力はすばらしい。暗い場所でもディテールが豊富でノイズも少ない。ただ照明のぐあいによって色味が薄く写るように感じることがある。4Kビデオも撮影できるが、4Kテレビを持っていなくては意味がない。
210万画素のフロントカメラ(LGは自撮りカメラと呼んでいる)には「ビューティー・フィルター」が組み込まれていて肌を明るく滑らかに写す。しかしその効果が強すぎてやや不自然な場合もある。自撮りするときに手を写し込んで、拳を握るとシャッターが切れるというおもしろい機能もある。
機能
SamsungのTouchWizを4年使ってきて、メーカーのスキンではない本来のクリーンなAndroidユーザーインタフェースを使いたいものだとずっと思っていた。しかしG3のスキンは控えめで軽量で好感が持てる。ただし、たいていのAndroidスマートフォンと同様、設定画面わかりにくい。キーボードベストはいえない。キーボードの高さを調節できるのは好むユーザーもいるだろう。
【中略】
ディスプレイ
最近のスマートフォンは能力に問題があるということはまずないので、選択の基準はデザインやなにか突出した能力があるかどうかという点にかかってくる。G3が誇るは2560x 1440(534ピクセル/インチ)のQuad HD LCDディスプレイだ。 この高解像度ディレクターは確かにすばらしいが、正直なところ、他のフラッグシップ機のディスプレイとの差は並べて比べてみないと気づかない。また見る角度によって色が薄れることがある。
バッテリー
私は今週G3をゲーム、メッセージ、ウェブ閲覧などで大いにハードに使ったが、バッテリーが20%以下になるのは8時間から9時間後だった。通常の使い方なら3000mAhのバッテリーはほぼ1日もつだろう。
結論
前に持っていたLG Shineから相当に間が空いてしまったのでどういうモデルか事前に予想がつかなかったが、G3はうれしい驚きだった。長所は数多く、短所はほとんどない。カメラとディスプレイはすばらしい。超薄型ベゼルのデザインもクールだ。今年発表されたAndroidスマートフォンの中で間違いなくベストだと感じた。LG G3に乗り換えて損した思うことはないと保証できる。
[原文へ]
(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)