ソニーが自動車を発表!

米国時間1月6日、CES 2020でソニーが自動車を発表した。現時点において、このSony Vision-Sセダンの詳細はほとんどわかっていない。会場で見ることができたら続報する予定だ。

報道によると、ソニーは業界のリーダーらと協力してこのプロトタイプを作ったといい、Bosche、Continental、Genetex、Nvidia、Magnaなどの名前が挙がっている。

このクルマはちょっとした驚きではあるものの、現在のソニーの戦略にフィットしている。近年、ソニーはサプライヤーとしてキーテクノロジーの開発および販売を始めていた。同社のカメラセンサーは、多くの著名スマートフォンで使用されており、最新のiPhone 11 Proもそのひとつだ。しかし、iPhoneに提供する以前、ソニーは同様のスマートフォン向けセンサーを搭載した独自スマートフォンであるXperiaを長年販売してきた。

Vision-Sセダンでも、iPhoneとXperiaに似たような関係が見られるかもしれない。このコンセプトカーは、ソニーのコンポーネントを売るためにデザインされていることが明らかだ。ソニーは自動車製造をやりたいわけではない。TechCrunchはソニーに山ほどの質問をぶつけて答えをお届けする予定だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Bytonが自社電動SUVのためのアプリ開発プログラムを立ち上げ

中国を拠点とする電気自動車スタートアップのByton(バイトン)は、巨大な48インチのラップアラウンド型デジタルダッシュボードスクリーンと、車内に数多く搭載されたスクリーンを搭載する、今後発売予定の電動SUVことM-Byteでよく知られている。これらの画面は注目を集めるかもしれないが、Bytonにとってこのスクリーンは単なる配信メカニズム、あるいは「プラットフォーム」でしかない。

Bytonは2020年も米国ラスベガスで開催される技術見本市 「CES」 の直前となる米国時間1月5日に、車内スクリーンをインタラクティブかつ価値ある体験を顧客に提供するアプリを開発するための、開発者向けプログラムを開始すると発表した。

Bytonのデジタルエンジニアリング担当バイスプレジデントであるJeff Chung(ジェフ・チョン)氏によると、同社は当初から「本当に魅力的な相互作用を生み出す」ためにパートナーを招く必要があることを知っていたという。

「Bytonのユニークなユーザーインターフェースは、今まで見たこともないような車内体験に関わる挑戦と機会を開発者に提供する」とチョン氏は付け加えた。

Bytonはすでに、Access、Accuweather、Aiqudo、CloudCar、Roadなどの企業と提携し、TravelとXperiとはエンターテイメント、健康、eコマースのためのアプリとサービスを開発している。開発者プログラムの目的は、アプリのエコシステムを拡大することだ。

Bytonはプログラムのローンチと共に、UXデザインのドキュメントとアプリ開発のガイドラインをリリースしている。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

中国BytonがViacomCBSなどと提携しテスラの車内娯楽システムに対抗

中国の電気自動車メーカーのByton(バイトン)は、世界的なメディア企業であるViacomCBS(バイアコムCBS)など重要な鍵となる企業との提携を進め、動画コンテンツをはじめとする情報やその他のサービスを、間もなく発売される電動SUVであるM-Byte(エムバイト)に搭載する。ドライバーを取り囲む、驚きの48インチデジタル・ダッシュボード上に。

電気自動車スタートアップは、そのダッシュボードを「Byton Stage」と呼び、その他のいくつものディスプレイとともに、娯楽やナビゲーションから、健康状態やPowerPointのスライドのレビューに至るまで、あらゆるものをそこから提供してTesla(テスラ)と競うという大きな目標達成の一助にする考えだ。

「この数年間、テスラが突出した地位にいた世界で、私はみんなからずっと、こう聞かされてきました。テスラは新しい高級電気自動車のもうひとつの選択肢を迎え撃つ準備を整えていると」とBytonのCEOであるDaniel Kirchert(ダニエル・カーチャート)氏は、現地時間1月5日、米国ラスベガスのCESを目前に開かれた記者会見で語った。「Bytonは、そのもうひとつになる準備が出来ています」。

そしてM-Byteの量産型車両を記者会見で公開した。今年後半に大量生産に入ることが期待されている同車は、価格が4万5000ドル(約490万円)になるとカーチャート氏は話していた。同社によると、M-Byteは南京のバイトンの工場で生産される予定で、18カ月以内に発売が開始されるという。まず2020年後半に中国で、続いて米国、そして2021年前半にヨーロッパで発売となる。

また同社は、M-Byteにコンテンツを提供するパートナー企業を発表した。ViacomCBSのほか、Access(アクセス)、Accuweather(アキュウェザー)、Aiqudo(アクイド)、CloudCar(クラウドカー)、Road.Travel(ロード・トラベル)、Xperi(エクスペリ)といった企業が名を連ねている。

こうした提携企業のそれぞれが、インタラクティブなコンテンツのエコシステムを満たしていく。Bytonがその「ステージ」にコンテンツを届けるために使用するプラットフォームはAccess Twine(アクセス・トゥワイン)だ。完全版のCloudCarはクラウドに接続された自然言語認識を行う。AiqudoのVoice to Action(ボイス・トゥー・アクション)プラットフォームはユーザーの音声による命令とスマートフォンのモバイルアプリとの統合を可能にする。Road.Travelは旅の計画や予約を管理し、XperiはデジタルHDラジオとDTS Connected Radioを提供する。

これらのコンテンツのうち、たとえばViacomCBSからの動画などは、M-Byteが駐車中にのみ見られるようになる。これは、数多くのゲームやストリーミング動画が車内で楽しめるテスラの方式に準じている。駐車している間、「シネマモード」に切り替えると動画の視聴が可能になり、「オフィスモード」にするとPowerPointのスライドが見られるようになる。モードは近い将来にもっと増える予定だ。同社はまた、アプリ開発プログラムを立ち上げるとも話していた。

「私たちの目標は、Byton M-Byteを、みなさんのデジタルライフの一部分としてとシームレスに統合することであり、魅力的な動画コンテンツを簡単に視聴できることは、そのエクスペリエンスには欠かせません」と、同社の最高顧客責任者であるAndreas Schaaf(アンドレアス・シャーフ)氏は事前に用意されていた声明の中で述べている。

Bytonもまた、テスラやBMWなどの他の電気自動車メーカーに従い、エネルギー貯蔵ビジネスに参入する。1月5日の会見では、M-Byteのバッテリー技術を応用した住宅用および商業施設用の固定型エネルギー貯蔵システムを開発すると話していた。カーチャート氏によれば、このエネルギー貯蔵システムは、南京のバッテリー組み立てラインで製造されるという。

今回の発表に至る1年間は、同社にとって波乱の年だった。BMWの幹部からBytonの共同創設者となり、CEOと会長を務めていたCarsten Breitfeld(カーステン・ブレイトフェルド)氏は4月に辞職し、現在は電気自動車スタートアップであるFaraday Future(ファラデイ・フューチャー)のCEOになっている。またBytonは、新たに5億ドル(約540億円)の増資を必要とする財務上の逆風に見舞われていた。

この財務上の問題は、今では解決した模様だ。カーチャート氏は1月5日、2つの投資企業からのシリーズC投資を確保したと話していた。韓国の自動車パーツメーカーのMS Autotech(MSオートテック)の子会社であるMyoung Shin(ミョン・シン)と日本の大手商社の丸紅だ。

画像クレジット:Byton

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(翻訳:金井哲夫)

和歌山拠点のglafitが公道を走れるスマホ連動電動スクーター「X-SCOOTER LOM」を発表

和歌山県を拠点とするglafitは1月6日、電動スクーター「X-SCOOTER LOM」(クロススクーターロム)を発表し、米国時間1月7日から開催される「CES 2020」にてプロトタイプを展示する。

X-SCOOTER LOMは立ち乗りタイプの電動スクーターで、ハンドルやハンドルポストを折り畳める構造だ。第一種原動機付自転車として登録可能なので日本の公道も走行できる。最高速度は時速25km。走行モードはECO/MID/HIGHの3モードを用意しており、それぞれ時速10km未満/25km未満/25kmでの走行が可能だ。タイヤは、前輪は12インチ、後輪は10インチで、段差や石畳みなどでも安定走行が可能だという。航続距離は、標準搭載の48V/460Whバッテリーで40km、オプションの大容量バッテリーで60km(いずれも試験環境での数値)。フル充電にかかる時間はそれぞれ、約3.5時間、約6時間となっている。そのほか、オプションとして荷台の設置も可能だ。

スマートフォンとも連動しており、専用アプリを利用することで、本体のスイッチオン/オフや、バッテリー残量・航続可能距離の確認ができる。家族や友人にX-SCOOTER LOMを手軽に貸せる、キーシェア機能も備える。そのほか車体にUSBポートが搭載されており、スマートフォンなどを充電することもできる。このスクーターはOEM製造ではなく、glafitがコンセプトからデザイン、フレーム設計、電気系統ですべて自社開発、和歌山で製造しているのも特徴だ。

一般発売の前にまずは米国で2月からKickstarterにてクラウドファンディングを実施する予定とのこと。日本国内での販売予定は現時点では未定ながら、日本からでもKickstarterを経由して購入することはできる。

CES 2020 coverage - TechCrunch

テスラは2019年に前年比50%増の36万7500台を出荷、安価なModel 3が牽引

Tesla(テスラ)は米国時間1月3日、2019年に36万7500台の電気自動車を販売したと発表した。これは前年比50%増であり、安価なModel 3の販売に支えられた記録的な数字だ。

これらの販売の3分の1以上 (約11万2000台)が、第4四半期(10月〜12月)に集中した。また、生産台数も前期比10%増の10万5000台だった。この結果、テスラの株価は同日午前の取引で3.8%上昇した。

第4四半期は、テスラが悪いスタートを切った1年の締めくくりだった。同社の第1四半期(1月〜3月)の出荷台数はわずか6万3000台で、前期から3分の1近く減少した。第1四半期の出荷台数が低調だったことや車両コスト、価格調整により、予想を上回る7億200万ドル(約760億円)の損失が見込まれていた。

しかしその後にテスラは復調し、第2四半期(4月〜6月)に9万5200台、第3四半期(7月〜9月)に9万7000台の電気自動車を出荷した。

さらに良いニュースとして、テスラは中国の新工場でのModel 3の生産を拡大している。今週には、同社の10人以上の従業員がModel 3を受け取った。テスラが米国外で最初の工場の建設を開始した1年後となる1月7日から、上海工場で生産されたModel 3の初の一般向け出荷が始まる。

テスラは中国にて「1000台弱の車両の納車を開始した」と述べている。同社は報告書にて「昨年12月下旬に生産を開始した現地生産のバッテリーパックを除き、週に3000台以上の生産能力を実証した」と付け加えた。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Segway-Ninebotが移動用ポッドと電動キックスクーターを発表

Segway(セグウェイ)が最高時速24マイル(約39km)で走行可能な、自動でバランスを取るポッドを発表した。「S-Pod」 と名付けられたこのポッドは、私有地などを座りながら移動することを想定している。

S-Podの実際の使用方法に関する詳細はほとんどないが、セグウェイは「S-Podは適応型の重心自動制御システムを採用しており、乗員がノブを操作することでポッド内の重心を変化させ、容易に速度を調整できる」と述べている。

Segway-Ninebotは、最高速度12.4マイル(時速約20km)で走行できる799ドル(約8万6000円)の電動キックスクーターも発表した。私はこのスクーターを試していないが、22ポンド(約10kg)の軽量さと、15%の傾斜でもスピードが落ちないのが魅力だ。

しかし、より値段が高く重量級のBoostedの電動キックスクーターは、25%の傾斜を走行できる。。一般的に、個人用の電動キックスクーターの価格帯は250ドル〜1,599ドル(約2万7000円〜15万円)が適正だろう。

セグウェイは来週開催されるコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)にて、さらなる詳細を発表する予定だ。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

中国製造のTesla Model 3は1月7日から同国で納車開始

中国で生産されたセダンタイプの「Tesla Model 3」 の初の納車が米国時間1月7日から始まる。これはTesla(テスラ)にとって、初となる米国外の工場の建設から1年後の達成となる。

テスラの広報からの発言としてReuters(ロイター)が最初に報じた、今回の顧客への納車は、同社が世界最大の自動車市場で市場シェアを獲得し、関税による影響を軽減するためのマイルストーンだ。なお、顧客へは上海工場から納車される。今週には、12人以上のテスラの従業員がModel 3を受け取った。

同社は第3四半期の決算報告の中で、「中国はModel 3にとって最大の市場になる可能性がある」と述べた。中国の顧客向けに車を生産することで、テスラは関税を回避できるが、これが同社にとって持続的な収益源になるという保証はない。中国では、政府が新エネルギーを利用する車両への補助金を削減したため、他の自動車メーカーのEV販売台数はここ数四半期において低迷している。

テスラのCEOであるElon Musk(イーロン・マスク)氏は、EVの販売が低迷しているにもかかわらず、積極的に市場に参入している。同社によると、中国工場の生産ラインは年間15万台の生産能力を持ち、カリフォルニア州フレモントにあるModel 3生産ラインを簡略化した、よりコスト効率の高いバージョンになるという。

上海工場にて上空から撮影された、約500台のModel 3

テスラはまた、第2世代のModel 3のラインは、フレモント州のModel 3の関連ラインや、ネバダ州スパークスにあるリチウムイオン電池の生産工場のGigafactory(ギガファクトリー)よりも、ユニットあたり少なくとも50%安くなると述べた。

テスラは2018年7月、上海に工場を建設する契約を中国政府と結んだ。これは、長い間中国を重要な市場と見てきたテスラとマスク氏にとって、画期的なマイルストーンだった。特に注目すべきは、従来型の中国政府とのジョイントベンチャーではなく、テスラが完全に所有する工場でであることだ。これまで外国企業は中国に工場を建設する際に、現地企業と半分づつ出資する合弁会社を設立しなければならなかった。

中国の習近平国家主席は、2022年までに国外自動車メーカー向けの合弁事業の規制を段階的に撤廃する計画を推進しており、テスラはこの規制緩和の最初の受益者の1社だった。

中国工場の開設は、中国と米国の貿易摩擦が高まっている時期に敢行された。特にテスラは両国の関係の影響や、それによる関税の上昇にさらされている。なお、同社はカリフォルニア州フレモントの自社工場で電動セダンとSUVを製造しており、これらが中国に輸出される場合には、輸入関税が課せられる。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

UberとPostmatesがギグワーカー法案「AB-5」は違憲であると訴え

PostmatesUber は米国カリフォルニア州連邦地方裁判所に訴状を提出し、会社が労働者を独立自営業者と扱うことを制限する法案は憲法違反だと主張した。訴状にはギグワーカー2名が共同原告として名を連ね、下院法案5号(AB-5)が有効になる1月1日を控えた米国時間12月30日に連邦地方裁判所に提出された。原告は本訴訟の審議中AB-5を暫定差し止めするよう要求している。

訴状はAB-5が国およびカリフォルニア州憲法の複数条項に違反しており、例えばライドシェアリングサービスおよびオンデマンド配送会社における当局のギグワーカーの分類方法は、その他20以上の業界で「著しく似た作業」を行う労働者が適用除外されているのと比べて平等性を欠くと主張している。

AB-5は南カリフォルニア第80選挙区の民主党選出のLorena Gonzalez(ロレーナ・ゴンザレス)議員が起草し、2019年9月にGavin Newsom(ギャビン・ニューサム)州知事が署名して法律として成立した。そしてこの法律は、Dynamex Operations West対カリフォルニア州ロサンゼルス最高裁判所の裁判で下された、従業員と自営業者の分類方法を規定し、ギグエコノミー・ワーカーは最低賃金や健康保険、労災補償などの福祉を受けられるようにすべきであるとする2018年の画期的裁定を支持することを目的としている。

しかし、この裁判の対立側となるIT企業やビジネスモデルがギグエコノミーに依存している企業、フリーランスのジャーナリストなどは、この法律が自分たちの職業機会と収入を得る能力を制限するものだと主張している。

UberとPostmatesに加え、原告団にはオンデマンドサービス会社のドライバーであるLydia Olson(
リディア・オルソン)氏とMiguel Perez(ミゲル・ペレス)氏が加わっている。ペレス氏はPostmatesのブログ記事で裁判に加わった理由について、AB5は「私がここ数年家族を支えるために依存している自由と柔軟さを脅かす」ものだからだと書いている。Postmatesは声明で「AB5は鈍器であり、議会がまるで行きあたりばったり24業界を適用除外にしたのはそれが理由だ」と語った。

同社は、AB-5の除外対象なりたいわけでもDynamexの判例を覆してほしいと思っているのでもなく、「オンデマンドワーカーのニーズに合わせた近代的で堅牢な安全策を講じるようカリフォルニア州議会と話すよう業界と労働者に呼びかけ、通算可能な年金モデルを確立し、最低賃金より高い報酬を保証し、全労働者が必要としている強い発言権と彼らが要求している柔軟性を与えることを要求したい。これらは現行の国や州の法律では考慮されていない」と付け加えた。

AB-5が平等保護条項に違反している証拠として、訴状は「法案の大部分は、販売員、旅行代理店社員、助成金ライター、工事トラック運転者、漁業従事者などの除外職種を羅列したものである。これらの除外には理由がなく定義はあいまいだったりまったく未定義だったりするため、何が含まれ何が含まれないかを見分けることは不可能だ」と主張している。

さらに訴状は、AB-5は人々がギグカンパニーで働くことを阻止しているのは、適正手続きに反するものであり、また、UberやPostmatesのような会社に契約者を従業員として再分類するよう強制することは、既存の契約を無効化あるいは著しく変更するものであり、契約条項に違反していると指摘している。

AB-5の起草者であるゴンザレス氏は、訴訟に関する声明で「Uberに関してはっきり言えること、それは彼らが、我々全員の安全性を高め、彼らのドライバーが自活できるようにするための規制から逃れるためにはどんなことでもする会社だということだ。その一方で、UberのCEOが億万長者になっているのに対して、多くのドライバーは車の中で寝泊まりすることを余儀なくされている」と語った。

この訴訟の前にも、AB-5を無効化あるいは制限しようとする取組みはあった。10月にはLyft、Uber、DoorDashのドライバー集団が、AB-5に対抗するべく2020年11月に州民投票を行うプロジェクトを提案した。会社から多額の経済的支援を受けているこの法案は、ドライバーが今後も自営業者として働けるだけでなく、最低賃金、経費、医療保険などの福祉も保証するものだ。

今月、フリーランスライターを代表する複数の組織がロサンゼルスの連邦地方裁判所に訴状を提出し、AB-5は言論の自由に対して憲法に反する制約を課していると主張した。その前日、Vox MediaはAB-5に対応するためにカリフォルニア州内のフリーランサー数百人を解雇すると発表した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

テスラのライバルのNIOが決算が予想を上回り株価が急上昇

2019年第3四半期の決算が投資家の予想を上回ったことを受け、中国拠点の電気自動車メーカーNIO(ニーオ)の株価が米国時間12月30日に急上昇した。これはサプライズとなったが、この前には競合相手のTesla(テスラ)がNIOのホームマーケットである中国で製造した車両を初めて納車したという発表があった。

NIOは2018年にニューヨーク証券取引所で1株あたり6.26ドル(約680円)で株式を公開した。しかし株価は1.19ドル(約130円)にまで落ち込み、公開企業となって同社のバリュエーションは大幅に減少した。そして第3四半期の決算を受けた12月30日、NIOの株価は1株あたり1ドル(約108円)以上上昇し、この記事執筆時点で3.47ドル(約380円)となっている。本日の取引で44%近く上昇したことになる。第3四半期では、売上高と利益の両方で予想を上回った。そして次の四半期で納車台数は急増する、とNIOは見込んでいる。

Yahoo Financeによると、投資家はQ3の調整後売上高は2億3080万ドル(約250億円)で、1株あたり純損失は0.34ドル(約37円)になると予想していた。実際は、売上高が2億5700万ドル(約280億円)、1株あたり純損失は0.33ドル(約36円)だった。売上高で伸びを確保し、前四半期比21.8%増、前年同期比25%増だった。

投資家の予想を上回ったものの、同社はまだ投資サイクルの中に残ったままだ。これは上品な言い方だが、要はまだ赤字状態であるということだ。たとえば、直近の四半期でNIOの自動車販売での粗利率はマイナス6.8%だった。これは1年前のマイナス4.3%よりもさらに悪い。

NIOの主幹事業は売上原価をカバーできず、まして社全体の営業費用となれば尚更だ。これは同社が金を使うばかりで、さならなる資金注入がなければ操業できなくなることを意味している。この点についてNIOは決算についての発表文で触れている。

弊社は赤字続きで、債務超過だ。弊社のキャッシュバランスは十分でなく、今後12カ月間操業を続けるための運転資本と流動資産を賄えない。第3四半期の監査前財務情報を準備する上で、その前提となる連続した操業ができるかどうかは、外部からの十分なエクイティか借入金融を確保できるにかかっている。弊社は目下、いくつかのファイナンスプロジェクトを抱えているが、完了できるかどうかは不確定だ。適用される法律に基づいて進展ないし情報を発表するつもりだ。

というわけで、NIOはさらに多くの資金を必要としている。操業を続け、会社を成長させるのに必要な資本を調達する必要があるが、幸運なことに株価が上がったおかげで、同社は株を売り込みやすくなった。

今後の展望として、同社は2019年第4四半期に「8000台超」の納車を予想している。これは2019年第3四半期の納車台数より3分の2ほど多いとのことだ。つまり、今期の売上高は過去3カ月のものよりも大幅に増えることになる。これはテスラの創業者であるElon Musk(イーロン・マスク)氏と彼の会社がまとわりつくとしても、NIOにはいいニュースだ。また、2018年にIPOを行った企業にとっても吉報だろう。

画像クレジットGetty Images

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(翻訳:Mizoguchi)

2019年にレビューしたハイテクな車、パワフルな車

TechCrunchはときどき車を特集する。なぜか。車は入手可能な家電のうち最も複雑で技術を要するものの1つだからだ。車、特に消費者が入手可能な車は、コンピューティング、製造、材料科学における最先端の技術の集積だ。速く進むこともできる。

過去12カ月の間に、復活したクラシックマッスルカーから超高級車に至るまで、いくつかの車を見てきた。ドライブと疲労感でいっぱいの楽しい年だった。

Audi e-tron SUV

2018年の最後の週に、Audi(アウディ)初の量産電気自動車を運転した。おなじみのe-tron SUVだ。e-tronで1日過ごし、アブダビの完璧な舗装路、曲がりくねった山道、砂に覆われた砂漠の小道を何百マイルもドライブした。e-tronは、中型のアウディのSUVの性能に対する購入者の期待に正確に応えてくれる。オンロードのe-tronは静かだが情熱的だ。オフロードでは、岩の上でも、深い砂の中でも、堅牢で確実な動きをする。レビューはこちら

Audi RS 5 Sportback

数カ月後、1週間の予定でAudi RS 5 Sportbackを受け取った。タイヤがかなり薄くなってから返却した。この5ドアセダンは粗く不安定で、多数の電子システムの下で不自然な暴力性をまとっている。2.9Lツインターボエンジンが音を立てながら、アウディの四輪駆動システムによって、タイヤが常に路面をつかまえている。非常識な車だ。ほとんどの休暇がそうであるように、訪れるのは楽しいが、RS 5と一緒に暮らしたいとは思わない。レビューはこちら

2019 Bentley Continental GT

春の終わりに、2019 Bentley Continental GTが筆者らを驚かせた。このマシーンは、ボンネットの下でさまざまな機構が交響曲を奏でながら、路面を滑るように走る。W12エンジンは絶滅危惧種であり、残念だ。パフォーマンスは驚異的。時速200マイル(約320km)出せる車だが、筆者はそこまでのスピードは出さなかった。最も驚いたのは、速く走る必要がないことだ。新しいContinental GTは、スピード以外の点がスリリングだ。素晴らしいスピーカーのセットや高級酒のようだ。量より質。機械的な外観ながら、クオリティは圧巻だ。レビューはこちら

Audi 2019 Q8

 

 

 

5月下旬、アウディの2019 Q8でミシガンからニューヨークへ、そしてまたミシガンに引き返した。同乗者にとっては快適なドライブだったが、ドライバー(筆者)にとっては不快だった。それでも、Q8で多くの時間を過ごしたおかげで、別の発見があった。クロスオーバーのほとんどは、SUVの有用性を保ちつつセダンの快適さも提供しているということだ。Q8にあるのは、セダンの限られた有用性とSUVのそこそこの快適さ。さらに悪いことに、Q8を街中で運転すると時としてイライラの原因になる。レビューはこちら

BMW i8

BMW i8が世に出てからすでに長い。リリース直後のレビューから数年経って、最後にもうひとひねり加えるために取り上げた。BMW i8は、BMWの歴史において踏み台にすぎない。変わり種。新技術を試す限定版だ。筆者の知る限り、BMWはi8をトップセラーまたはマーケットリーダーとして位置付けたことはない。エンジニアの遊び場だ。筆者は好きだ。レビューはこちら

Ford 2020 GT500

秋に筆者らはラスベガスに行き、フォードの最新GT500の乗り心地を試した。爽快でありながらコントロールしやすい。2020 GT500と過ごしたのは短い時間だったが、街中のドライブでパワーに圧倒されることはなかった。2020 GT500は、制約を設けた環境での実験だ。この760 HPフォードは3.3秒で時速60マイル(約96km)に達するが、なぜか街中でも簡単にドライブできる車だ。これは驚くべきことで、ディアボーン(フォードの研究開発拠点)における技術進歩の証だ。レビューはこちら

McLaren  Senna GTR

スーパーカーの能力は過剰になりがちだが、McLaren  Senna GTRは別。マクラーレンの技術の証だ。運転席に滑り込むと、まるで家にいるようだ。コックピットは目的を感じさせる。コースは冷たく、水たまりがあった。GTRは、巨大なスリックタイヤ、非常に強いパワー、強い剛性を備える軽量のレーシングカーだ。従来の常識では、ドライバー(筆者)は、こういった危険な路面状態ではゆっくりと速度を上げる必要がある。だが、車を機能させる最善の方法は、タイヤに少し荷重をかけてタイヤの温度を上げること。Robert Bell(ロバート・ベル)氏は、エンジンと電子制御のトラクション、それにスタビリティコントロールの双方を、完全な「レース」設定にして筆者を送り出した。1周終わる前、しかもコーナーをいくつか回っただけで、筆者はABS(アンチロックブレーキシステム)、TC(トラクションコントロール)、ESC(エレクトリックスタビリティコントロール)のチューニングに良い感触を得た。すべてが直感に訴える、だが主張を最低限に抑えたチューニングだった。レビューはこちら

今年運転した他の車についての短い考察

2020 BMW M850i xDrive Coupe

そこそこのお金持ちのための素晴らしいツアラー。四輪駆動、輝かしいエンジン、アームレストヒーターを備えた850iは、どこでもエキサイティングで快適だ。

2019 Ford GT350

GT500は忘れてほしい。GT350は、標準のギアボックスと自然吸気の5.2L V8を搭載したポニーカーだ。高価でスーパーチャージャーを備えた「いとこ」のGT500に比べ、コントロールとスリルをドライバーに与えてくれる。

2020 BMW M2 Competition Coupe

この小さなBMWクーペのバランスは完璧だ。強力で制御可能。筆者らは試乗した1週間で、無限のスリルを味わった。筆者の今年のお気に入りの車だ。

2019 Ford Raptor

スポーツカーよりも速いピックアップは必要だろうか。おそらく要らないと思うが、もし欲しいなら、Raptorにはその能力があり、楽しめると思った。ボディが幅広いため取り回しは決して楽ではない。

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(翻訳:Mizoguchi)

テスラ、中国で製造したModel 3の出荷を2019年12月末から開始

Tesla(テスラ)が上海で製造したModel 3セダンの最初の出荷を、2019年12月30日の月曜日に開始するとBloombergが報じている。これらの車両は新しいTesla Shanghai Gigafactoryの組み立てラインから出荷される。この工場は操業中だが、今週初めに報道されたように、地元、中国の銀行から新たな14億ドル(約1500億円)の資本注入を受けたおかげで、将来拡張される予定だ。

上海のギガファクトリー建設は2019年初めに始まったばかり。建設から実際の車両生産までのスピードはすばらしい。国内生産された車両は輸入車に適用される10%の税金が免除されるため、上海で生産されるModel 3は、中国国内に安価で提供できる。また中国製のModel 3には、政府により車両1台あたり最大3600ドル(約40万円)の購入奨励金が交付される予定で、これによりさらに販売台数が増えることだろう。

テスラの上海工場はアメリカ以外では初の製造工場となるが、ベルリンの郊外でもギガファクトリーの建設が進められている。さらに、第5のギガファクトリーの建設予定地も発表される予定だ。

上海ギガファクトリーの生産能力は、当初はそれほど大きなものではないだろう。しかし、年末までに週1000台程度の生産能力を目指しており、最終的には週3000台程度まで拡大する可能性があると同社は語っていた。税制優遇措置やインセンティブにより、中国では2019年にModel 3の需要が大幅に増加した。中国国内での生産が進めば、世界の自動車販売の増加にも貢献することになる。

 

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

テスラ車へのDisney+追加は近日中、イーロン・マスク氏語る

Elon Musk(イーロン・マスク)氏は、ホリデーシーズンにTwitterでファンから寄せられた質問に答え、Teslaシアターのソフトウェア機能により、車内で利用できるエンターテインメントの数が増えていることに言及した。マスク氏によると、動画ストリーミングサービスのDisney+がコンテンツのリストに「近日中に登場する」という。Teslaシアターは2019年9月のOTAアップデートにて公開されたV10ソフトウェアで導入された機能で、NetflixやYouTubeといったストリーミングメディアや、テスラ車両の機能チュートリアルが追加された。

また、テスラはクリスマス直前に公開された新しいソフトウェアアップデートで、TeslaシアターにTwitchを追加した他、人気農業シミュレーションゲームの『Stardew Valley』、クラクションを鳴らすたびに自動的にダッシュボードカメラの動画が保存される機能、音声コマンドのサポートなどをつけ加えている。

テスラは継続的なソフトウェアアップデートの提供に力を入れている。アップデートは世代を問わずすべてのモデルで利用でき、従来の自動車メーカーによる現行および最近のモデルにのみ新機能や改良を加えるやり方と比較すると、購入後にもその価値をより大きく高めている。

Teslaシアターのストリーミングメディアオプションは、運転中ではなく停車時でのみ利用可能だが、テスラのオーナーにとって想像以上に価値のある機能だ。特に、テスラ車は充電ステーションで充電する時間が必要であり、高速なスーパーチャージャーを利用しても、充電量によっては30分以上待つことになる。

Via Teslerati

 

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Uberの配車ビジネスがドイツで禁止処分に

画像クレジット:Adam Berry

Uberに対する法的な打撃が、またヨーロッパで発動された。フランクフルトの地方裁判所は、Uberがアプリによって、レンタカー会社に配車リクエストを送信することを禁止したのだ。裁判所が不当な競争を禁止する法律に対する複数の違反を発見した結果だ。

この決定はUberの配車プロセスに関するもので、ドイツのタクシー協会による提訴を受けたもの。

ドイツでは、Uberの配車ビジネスは、専門の会社と、許可を受けている個人のハイヤー車両(PHV)のみによって運営されている。いずれも、運転手と車両が乗客輸送のために必要な免許と許可を持っていることが必要だ。今回の裁判所による禁止令は基本的に、Uberが法規に沿うようにモデルを変更しない限り、現在のUberのビジネスモデルをドイツ国内で違法とみなすものになる。

Uberはフランクフルト裁判所の判断に対して異議を申し立てることが可能だが、そうするつもりがあるかどうか、という質問には答えていない。

今回の禁止は、直ちに効力を発揮する。Uberが一時的に市場でのサービスを停止して、法規に従うことにするかどうかは不透明だが、同社は従うと明言しておらず、営業を継続しながら大急ぎで変更することを匂わせている。しかしそれでは、変更が終わるまでの間、法律に違反することになり罰金を科せられる危険を侵すことになる。

ロイターによると、訴訟の原告であるTaxi Deutschland(ドイツタクシー協会)は、即時の仮執行を求めると述べたという。それは、1回の乗車につき250ユーロ(約3万300円)の罰金、またUberが必要な変更を怠って違反を繰り返した場合には、1回の乗車につき最大25万ユーロ(約3030万円)の罰金が科せられるというものだ。

「裁判所の判決について検討し、ドイツ国内のサービスを継続できるようにするため、次のステップを決定します」と、Uberの広報担当者は声明で述べている。「私たちは認可されたPHV運営者とそこに属するプロのドライバーと協力して、長期的にドイツの都市と真のパートナーになれるように努力してまいります」

ドイツの法律に違反していると裁判所が裁定した問題の中には、Uberがレンタルの認可を受けていない、ということもある。運転サービスを提供するためにUberが雇っているレンタルドライバーは、いったん会社に戻ることなく、Uberアプリを通して仕事を受け付けている。以前なら会社が受け付けていた仕事がなくても、アプリで直接仕事を受けているといったことが問題視されている。

UberのP2P配車サービスは、その地域の最高裁判所による2017年の判決によって、欧州全域で事実上非合法化された。その判決ではUberは単なるIT企業ではなく、運送会社だと判断された。つまり、同社のビジネスは、各EU加盟国のPHV規制の対象となる。こうして応諾コストが、EUにおける同社のモデルに積み上げられる。

Uberは、デジタルビジネスモデルとアプリによる配車を前提として、ドイツの運輸関連の法規を改正する必要があると主張している。それが実現するまで、同社のビジネスはPHV規制に関する法的課題に直面し続けなければならないのは明らかだ。

フランクフルトの裁判所の裁定は、ロンドンの運輸規制当局が、英国の首都でUberが運営するための認可を更新しないと決定を下したことに続くものだった。

ロンドンの規制当局は「乗客の安全とセキュリティを危険にさらす」ことになる「不履行のパターン」を発見したという。認可を受けていないドライバーでも、アプリに登録して、少なくと合計1万4000回も客を乗せて運行するようなことができてしまっていた。

ロンドンの場合、異議申し立てによる係争中は、Uberは引き続き市内で営業を続けることができる。同社は、すでに異議申し立てを行なった。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

Uber創業者トラビス・カラニック氏が取締役を辞任

Uber(ウーバー)の創業者で前CEOのTravis Kalanick(トラビス・カラニック)氏が取締役を辞任することが、米国時間12月24日に発表された。Uberのプレスリリースによると、カラニック氏は「新たな事業や慈善活動に注力する」ため、12月31日付けで取締役を正式に辞任する。

2017年にUberのCEOを辞任させられ、取締役会の支持を得た株主決議によりDara Khosrowshahi(ダラ・コスローシャヒ)氏と交代したカラニック氏は、継続的な売却を通じて所有する大部分のUber株式の売却手続きを進めている。先週には、カラニック氏は約3億8300万ドル(約420億円)相当の株式を売却。米証券取引委員会(SEC)への提出書類によると保有株式を10%未満に減らした。

アップデート:カラニック氏は残りの株式をすべて売却したようで、SECへの提出書類はクリスマス休暇後にウェブに公開される見通しだ。

株式の売却は、Uberが個人投資家や従業員への株式売却を制限しなくなったIPOから半年後に始まった。カラニック氏はかつて、9800万株を所有していた。それ以来、同氏はオンデマンドフード業界に参入し、格安物件を選別してカウンターや座席、予約なしでのレストラン運営に転化させるスタートアップのCloudKitchensの立ち上げに、彼の前の会社が協力した。

 

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

アマゾンやフォードが出資する電気自動車のRivianが1400億円を新規調達

アメリカの自動車技術スタートアップ、Rivian(リビアン)が新たに13億ドル(約1420億円)の資金を調達した。これは同社が2019年に発表しただけでも4回目の調達ラウンドで、これまでにAmazon(アマゾン)が主導した7億ドル、Ford(フォード)の5億ドル(電気自動車技術の提携を含む)、Cox Automotiveによる3.5億ドルのラウンドを完了している。

これは大層な金額だが、Rivianは普通のスタートアップとは少し違う。この会社の目的は完全電動自動車を市場に出すことにあり、現在ピックアップトラックのR1Tとスポーツ用多目的車(SUV)のR1Sを作っている。いずれも一般消費者向けの製品で、来年末の販売開始を目標にしている。RivianはAmazonと提携して全電動デリバリーバンも製造している。Amazonはこの車を10万台発注していて、出荷開始は2021年の目標となっている。

リリース文によると、今回の巨額調達ラウンドには、AmazonとFord Motor Companyのほか、T.Rowe Price AssociatesやBlackRockのファンドが参加している。この資金調達に関連する新たな取締役の就任はなく、出資に関わっている個々のファンドについての詳細は発表されていない。

2009年に設立されたRivianは、世界各国に研究開発施設があるほか、イリノイ州ノーマルには260万平方フィート(24万平米)の製造施設を持っている。同社は2018年11月にLAオートショウでピックアップトラックとSUVを発表した。最初に発売予定なになっているのは1回の充電で最大410マイル(約660km)走行可能なハイエンドモデルで、R1Tピックアップの価格は税優遇などの適用前で6万9000ドル(約750万円)から、R1S SUVは7万2500ドル(約800万円)から。Rivianは事前注文を受け付けていて、1000ドル(約11万円)の手付金で予約できる。

さまざまな意味で突如として現れた感のある会社ながら、Rivianの資本構築と提携の充実ぶりはTeslaと戦うにふさわしい挑戦者を思わせる。中でもトラックとSUV分野はTeslaの存在感が小さいところであり、現在購入可能なのはハイエンドのModel Xのみだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

バッテリー火災を起こしたLyftの電動自転車がサンフランシスコに戻ってきた

クリスマスに間に合うように、Lyft(リフト)はペダルアシストの電動自転車をサンフランシスコに復活させた。計画では、2020年4月末までに毎週数百台の自転車を4000台まで展開する予定だ。これは、7月に発生したバッテリー関連の火災のために、同社が電動自転車を引き上げなければならなかったために起こったものだ。

「バッテリー問題の根本的な原因を特定した後、別のバッテリーサプライヤーと協力することにした」と、Lyftは先月のブログ投稿で述べている。「現在は新しいバッテリーを採用してテストし、電動自転車を組み立てている」

この発表に伴い、Lyftはサンフランシスコ市交通局(SFMTA)との間に、4000台の電動自転車を導入するという4年間の契約を結んだ。この決議はLyftがSFMTAを訴えた結果によるもので、裁判所はLyftとサンフランシスコ市交通局に「優先的に契約する」条件のもとで交渉するよう命じた。

合意の一環として、Lyftは信頼性が高く冗長なサービスを提供しつつ、モジュールデザインを採用し、追加の自転車ラックの設置費用として30万ドル(約3300万円)を支払わなければならない。Lyftがこれに失敗した場合、SFMTAは2社目のオペレーターを許可する権利を持つ。現在のところ、JUMPは少なくとも2020年3月1日まで、500台の電動自転車設置を許可されている。

Lyftは3月まで、Bay Wheelsの会員が無料で電動自転車にアクセスできるようにする。追加料金は3月1日から有効になるが、Lyftは「電動自転車はペダル式自転車よりも走行1回あたりの運転コストが高いため、電動自転車の料金設定に関する最良のアプローチをコミュニティのパートナーやメンバーと協議し、最高のサービスを提供できるようにした」と述べている。

 

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

737 MAXの墜落事故を受けてボーイングCEOが退任、後任は現取締役会長

Boeing(ボーイング)は米国時間12月23日、CEOのDennis A.Muilenburg(デニス・A・ミューレンバーグ)氏のCEO辞任を発表した。2020年1月13日からは、現在の取締役会長であるDavid L.Calhoun(デビッド・L・カルホーン)氏が同社の最高経営責任者兼社長に就任する。

今回のボーイングの人事は、犠牲者も出てしまった墜落事故を起こした737 MAXの故障に端を発している。ボーイングは737 MAXによる事故犠牲者の家族やコミュニティへの基金に1億ドル(約110億円)を拠出するなど、その危機と影響に対処するための措置を講じてきた。また同社は最近、737 Maxの生産を停止し、その飛行に対する再認証を保留してきた。

経営陣交代に関する声明の中で、Boeingの新しいCEOとなるカルホーン氏は「ボーイングと737 MAXの将来を信じている」と語り、同社の優先課題は「737 MAXを安全に再運行させること」だと述べた。また、「FAA(連邦航空局)やその他の世界的な規制当局およびその顧客との、効果的かつ積極的なコミュニケーションを含む、完全な透明性への新たな取り組み」を宣言した。

ボーイングはその他にも今週、民間宇宙船「CST-100 Starliner」が国際宇宙ステーション(ISS)への最初のテスト飛行を完了できず、ミッションを中断している。

 

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

上海のギガファクトリー建設のためにテスラが中国の銀行から約1500億円調達

上海に新しいギガファクトリーを建設する資金源として、Tesla(テスラ)が複数の中国の銀行から14億ドル(約1500億円)以上の融資を確保したと報じられている。ReutersBloombergが米国時間12月23日の朝にこの資金調達を最初に報道し、今週中にも公式発表が行われる予定だ。

融資は5年間に渡って行われ、新しいギガファクトリーの設立と中国における同社の事業展開のため資金として使われる。

テスラは7月に上海でギガファクトリー建設の計画を発表し、その後、同国でModel 3の予約を開始した。中国国内で生産されるModel 3は、輸入車よりやや安価で販売できる見通しだ。特にこの工場は中国市場向けにModel 3の供給に焦点をあてており、テスラは既に1月に上海の工場を稼働させ、車両生産を開始したが、他のギガファクトリーと同様に工場が完成する前でも、その一部を稼働させることができる。

テスラでCEOを務めるElon Musk(イーロン・マスク)氏が11月に発表した、ベルリン郊外にある欧州ギガファクトリーを合わせると、同社は上海、ネバダ州リノ、ニューヨーク州バッファローと現在、合計で4カ所のギガファクトリーを運営、あるいは建設している。Musk氏は5番目のギガファクトリーの存在をほのめかしているが、今のところその詳細は明かされていない。

 

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

テスラがベルリン郊外にリチウムイオン電池工場「Gigafactory」を建設へ

Tesla(テスラ)がベルリンにGigafactory(リチウムイオン電池の生産工場)を建設する計画を進めていると、Bloomberg(ブルームバーグ)が報じている。Elon Musk(イーロン・マスク)氏が率いるこの自動車メーカーは、ベルリン郊外となるGruenheideの約740エーカー(約3平方キロメートル)の土地を確保する契約に関して、ブランデンブルク州の州当局と協議しており、また政府も契約に同意しており、現在はテスラの署名を待っている状態だ。

この契約にあたり、テスラは工場建設の影響に関する必要書類を地元の環境監視当局に提出しており、これは着工の承認を得るために必要なステップである。マスク氏は11月の受賞式にて、ベルリンのすぐ郊外をヨーロッパのGigafactoryの建設地として選んだと明かした。ここは長年建設が進められてきた、老朽化し手狭になったベルリンのTegel(テーゲル)空港に取って代わる、新空港の近くに位置する。

マスク氏は当時Twitterで、ベルリンのGigafactoryは来るべきコンパクトSUVのTesla Model Yから車両を製造する一方、バッテリーとパワートレインも製造すると述べていた。Bildの報道によると、新施設では最終的に1万人もの従業員が雇用され、年間最大50万台の車両が生産されうるという。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

テスラ車のダッシュボードで牧場シミュレーションのStardew Valleyを楽しめる

Tesla(テスラ)のオーナーたちはこの数カ月間、Atari(アタリ)のクラシックゲームから名作シューティングゲームのCuphead(カップヘッド)まで、車のダッシュボードにさまざまなゲームが追加されてきた。そして次は、農場シミュレーションゲームのStardew Valleyだ。

このダッシュボードでプレイできるゲーム(もちろん、駐車中に限る)は単にクールなだけでなく、テスラのユーザーが充電中に時間をつぶすのにも役立つ。そんな用途において、Stardew Valleyは完璧なゲームだ。面白いだけでなく、あっという間に30分が過ぎてしまう。また10分の間でも、作物の手入れをしたり、鉱山を探索したり、魚釣りを楽しめる。

下は、テスラのCEOであるElon Musk(イーロン・マスク)氏によるツイートだ。

マスク氏は、完全な自動運転(FSD)についても「スニークプレビュー」だと言及している。それが何を意味するのか、「プレビュー」とはどの程度のものなのかは、実際には誰もわからない。しかし、それは確かに搭載されるようだ。

ツイートは「Lost Backgammon」(ロスト・バックギャモン)にも言及しているが、それがバックギャモンであること以外はよくわからない。マスク氏は、このアップデートがいつ公開されるかについて明かしていない。しかし、「ホリデーシーズン」のアップデートと呼ばれているのだから、近いうちに配信されるのだろう。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter