Konicaのフィルムカメラを3Dプリントでデジカメに改造…なつかしい雰囲気のスナップ写真が撮れる

frankencamera9

The Konica Auto S3は低価格のレンジファインダー方式のポケットカメラの最良の製品として、ファンに愛されてきた。1973年の発売時には38mm f1.8のレンズとリーフシャッターを搭載、35mmのフィルムを使えた。このほど、デザイナーのOllie Bakerが、このカメラの内部背面に3Dプリントで作った部品を取り付け、実用性のあるデジカメとして甦らせた。

18歳のBakerはSony NEX-5の部品を取り出し、それをS3に取り付けるための台座を3Dプリントした。電源ボタンを元のシャッター位置(リールワインダ…フィルム巻取り機…の上部)に取付けると、”Bad Bad Leroy Brown”がヒットしていたころと同じ気合で、写真を撮れるようになった。彼がこれを作ったのは1年前だが、3Dプリントでこんなこともできるという見本として、すばらしい。

その結果は、下の画像のように、感動的だ。今やアナログではないにもかかわらず、いかにも靴箱*の底に見つかったなつかしいスナップ写真のおもむきがある。〔*: アメリカの家庭では古い写真を要らなくなった靴箱に入れておく習慣がある。〕

frankencamera11

Bakerはやり方を公開しているから、あなたのお気に入りのアナログカメラを、3Dプリンタを使ってデジカメに改造することができる。きっと、味のあるデジタル写真を楽しめるだろう。

via 3Ders

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

AdobeがCreative Cloudと連携するストックフォトサービスを開始

2015-06-15_1001


Adobeは本日Adobe Stockを発表した。このストックフォトサービスは、 Photoshop、InDesign、Premiere ProといったCreative Cloudのツールと深く連携している。Adobe StockはAdobeがストックコンテンツビジネスに参入するために準備した最初のサービスだ。この新しいプロダクトはおよそ半年前にAdobeが買収を完了したストックコンテンツマーケットプレイスのFotoliaが前身となっている。

Adobe Stockには、現在4000万点以上の画像が登録されている。Fotoliaのカタログを共有していて、Fotoliaも当面の間はオンラインで利用できる。現在、利用可能なのは画像コンテンツのみだが、Adobeは動画や他のフォーマットのコンテンツも直に加える予定だ。Photoshop CC、InDesign CC、Illustrator CC、Premiere Pro CCやAfter Effects CCの最新リリース版はAdobe Stockと連携対応している。このサービスは36カ国から利用でき、13言語に対応している。

2015-06-15_0952

AdobeのCreative CloudのシニアマーケティングディレクターであるScott Morrisは、ほとんど(およそ85%)のストックコンテンツのユーザーは既にAdobeのツールを利用していて、ストックサービスで入手可能なコンテンツの90%もAdobeのツールで作成された物であると伝えた。

「私たちのカスタマーは、実質的にストックコンテンツの最大のコンシューマーでコントリビューターです」と話した。「Adobeがストックフォトのコンテンツサービスを展開するのは、理に適っています。私たちのユーザーはそれらを既に利用しているのですから」と続けた。

Adobeはストックコンテンツとツールを保有することで、競合他社が提供できないようなサービスも展開することができる。例えば、Adobe StockをPhotoshopから直接ローンチし、使用したい画像を選ぶことができるといったことだ。

通常、画像で作業を開始するには、まずライセンスを取得する必要があるが、Adobeがプロセスの全てを掌握しているため、ユーザーはすぐにライセンスを取得しなくても良い。代わりに、ウォーターマークが付いた画像をサンプルとして使用することができ、イメージと合うか確かめた上でライセンスを取得できる。ライセンスの取得後にウォーターマークが取り除かれ、画像に施した変更が購入したものにも反映される。

2015-06-15_0951

Adobe Stockは、一枚の画像につき9.99ドルから提供する。Creative Cloudを利用しているユーザーは、通常49.99ドルの1ヶ月10枚の画像パックを29.99ドルの割引価格で利用できる。毎月最大750枚まで取得できる月額199.99ドルのプランもある。1ヶ月に10枚も画像を使用しなかった場合、余ったライセンスを翌月に繰り越すことができる気の利いた機能もある。最大一年間繰り越せるそうだ。

市場には他にも安価なサービスがあることをAdobeは認めているが、Creative Cloudのツールやライセンスの繰り越し制度など、同社は全体的に見れば、他社よりクリエイターにとって価値の高いサービスであると伝えた。

今のところ、クリエイターが自分で作成したコンテンツをAdobe Stockに登録する手段は、Creative Cloudのアプリ内には組み込まれていない。しかしAdobeは、そうできるように取り組んでいると伝えた。それまで画像を登録したいコントリビューターは、今までのようなウェブベースの作業をする必要がある。

Adobe Stockへの登録プロセスは、iStockやShutterstockのプロセスとほぼ同じだ。コントリビューターになろうと思う人は、プログラムに自分の作品のサンプル画像を提出する。承認されれば、一枚の画像が購入されるごとにロイヤリティとして33%の利益を得る。この割合は、デフォルトとしては比較的高い。(とても有名な写真家でiStockに独占的な権利を認めている場合は、それより高い比率を得ることもできるだろうが、露出もその分限られてしまう。)

Adobeにとって、Adobe Stockをローンチすることは論理的なステップだ。Creative Cloudのサブスクリプション登録をしていて、一枚か二枚、無料で画像を手に入れられるかもしれないと期待していた人にとっては、この有料プランには落胆するだろうが、総合的に見るととても魅力的なサービスだと言える。

[原文へ]

(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

デベロッパが写真アプリの中に[印刷]ボタンを置ける便利サービスPryyntがシードで$2Mを調達

screen-shot-2015-05-26-at-3-42-22-pm

あなたのデジタルの足あとをプリントアウトしてくれるサービスは、今やとっても多い。あなたのInstagramを消せるタトゥーにしてくれたり、Facebookに送ったやつをアルバムにしてくれるのもある。でも、そういうのはまあふつうだ。

しかし、ロンドンのPryyntはひと味違う。デベロッパがここのSDKを使って自分のアプリに[印刷]ボタンを置くと、オンデマンドのプリントサービスを簡単に利用できるのだ。

同社は今日、その、今後、孫悟空の毛的に増殖する(かもしれない)、ホワイトレーベルのプリント・オンデマンド・サービスを作るSDKに対し、200万ドルのシード資金を獲得したことを、発表した。

CEOでファウンダのJames Washerはこう語る: “シード資金は、ひと握りのエンジェルたちからだ。その中にはプリンティングやテクノロジ関連に投資している、プライベートエクィティの経験の長い個人もいる”。 Washer自身も、今回の投資家の一人だ。

デジタルのスナップ写真を、はがきやグリーティングカードやポスター、キャンバスなどにプリントできる、しかも今使っているアプリの中から、という機能をお望みのデベロッパはPryyntのサービスを利用すべきだ。ユーザが有料のサービスを使ったときは、その売上の30%強がデベロッパへ行く。というか、はがきでもキャンバスでも何でも、タダというわけにはいかないから、当然、有料だ。

Pryyntは、アプリ内のボタンプレスに応じて写真をプリントするだけでなく、顧客への発送やカスタマサポート、支払の決済までやる。プリントは、PryyntがパートナーしているHPの公認プリントパートナーたちの、グローバルなネットワークが、やってくれる。

正式ローンチは来月を予定しているが、すでに40あまりのアプリでこのサービスが使われている。AndroidのCamera MXやiOSのInsta Shape Pro、Best Postcard Makerなどではすでに使えるが、PhotoGridやRetricaなどそのほかは、今後数週間以内に使えるようになる。

  1. instashapepro-pryynt-1.png

  2. instashapepro-pryynt-3.png

  3. instashapepro-pryynt-6.png

  4. instashapepro-pryynt-7.png

  5. instashapepro-pryynt-9.png

  6. instashapepro-pryynt-8.png

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

コラージュ写真を作成するInstagramのLayout、iOS版に続きAndroid版も登場

instagram_2015-may-19

Instagramの提供するコラージュ写真作成ツールであるLayoutにAndroid版が登場した。iOS版の方は3月にリリースされていた。撮り溜めてある写真や、新たに撮影する写真を複数枚指定して、1枚のコラージュ作品を仕上げる。仕上がりの写真は、Instagramでの共有を意識して正方形となる。

写真の組み合わせ方については、予め何種類かのテンプレートが用意されていて、その中から気に入ったものを選ぶことができるようになっている。好みのテンプレートを選んだ後に、使う写真を反転させたり、写真の配置を変更したり、あるいは個々の写真の表示サイズを微調整したりすることもできるようになっている。作成したコラージュ作品はカメラに保存しておくことができ、もちろんInstagramや他のソーシャルネットワーク上に公開することができるようになっている。

アプリケーションは無料で、対応OSはAndroidの4.1以降となっている。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

目の前の空間に3D静止画像/動画映像をプリントするVoxieBoxがデモイベントを開催

1422638_698897373456391_1273000000_n

TechCrunch Disrupt NYのHardware Alleyで特別出演が認められたVoxonが今日(米国時間5/6)、とてもすばらしい技術を見せてくれた。こんな技術があればStar WarsのPrincess LeiaがObi-Wan Kenobiに送った3Dのメッセージを、目の前の空中に3Dで再生できるだろう。VoxonのVoxieBoxは、まさにそれをやるのだ。

この、ハードウェアとソフトウェアのユニークな組み合わせは、ニューヨークのガレージにおける30年間の工夫と努力の産物だ。簡単に言うとそれは、‘光による3Dプリント’だが、それはもちろん、プラスチックを使う通常の3Dプリンタのやり方とは違う。独自のアルゴリズムにより、毎秒数千回も光を投射することによって、3D画像の錯覚を作り出しているのだ。

VoxieBoxが作り出す3D画像は、それを見るために特殊なグラスやヘッドセットは要らない。だから、とてもユーザフレンドリだ。スチルでも動画でもどんな画像でも表示できるから、それが既存の物のまわりを回ったりすることもでき、また3D画像を複数の人が取り囲んでいろんな角度から見ることもできる。

VoxieBoxを学校の教室で使うと、子どもたちはたとえば、生物学のクラスで血液細胞を、危険な素材に触れることなく、操作できる。

同社は2012年にアクセラレータのNew York Tech Starsに参加し、その後自己資本のみでやってきた。この高価な技術も、しかし十分な資金を得ればユニットの量産が可能だろう。

Voxonは今、VoxieBoxを衛星の部品の設計に使ってもらうべく、SpaceXに売り込み中だ。ハリウッドの映画会社にも、営業を開始している。

同社の主張によると、この種の技術を作っているところはほかになく、同社自身も30年間の苦労を重ねてきた。それは協同ファウンダのAlan Jacksonが、ガレージで始めたプロジェクトだ。

同社は、デベロッパのためのSDKを提供している。そして今日は、Indiegogoで資金募集を開始した。近くニューヨークでVoxieBoxのデモイベントを行い、アーチストがこれを使って作品を作るところなどを見せるが、資金募集に協力した人にはそのチケットが送られる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

画面をタップするだけでビデオからHDの写真を取り出すTaplet、写真かビデオかの二者択一が解消

screenshot-2015-04-17-16-54-22

ビデオを撮りながら写真も撮ることはiPhoneなどでもできるが、すでに撮ったビデオから写真を取り出すことは、それほど簡単ではない。

Tapletが、それを可能にする。

100万ドルのシード資金を獲得した同社のアプリは、ユーザがHDビデオをアップロードしながらコレ!と思う瞬間で画面をタップする。これまでは、ビデオの再生にポーズをかけてスクリーンショットを取る、という方法があったが、それでは画像の解像度が粗い。

このアプリで使用するビデオは、ユーザがDropboxなどからダウンロードしたものでもよいし、あるいはカメラロールに今あるやつでもよい。とにかくそいつを再生して、途中で画面をタップすれば、一枚の写真が得られる。それは単なる写真だから、ソーシャルネットワークなどでふつうに共有できる。

サーファーやスノウボーダーなどのスポーツファンは、自分の勇姿(?)をビデオに撮るのが大好きだが、その超長編のビデオをシェアするのはたいへんだ。そんなとき、このアプリが重宝するだろう。得られるのが高精細なHDの写真だから、自慢したい当人にとっても不満はない。

同社は、子どもの親もよく使うだろう、と考えている。スチルカメラで子どものベストショットをとらえるのは、本当に難しいから。いつ、最高の瞬間が訪れるか、わかんないし。

協同ファウンダのAndy Fortsonはこう言う: “これからはもう、写真を撮るかビデオを撮るかの二者択一をしなくてもよい。でも、このアプリがあることを忘れてしまう人も、多いだろうな。このアプリを使い慣れて、得られる結果に納得してもらうことが、最大の課題かもしれない”。

Tapletは最近ベータを脱し、iOS版をここで入手できる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Instagram、新しい編集フィルターとお気入りアカウントへの投稿の通知機能を追加

今日(米国時間4/7)、Instagramはモバイル・アプリに カラーとフェードという新しい写真編集ツールを追加した。当面Android版だが、すぐにiOSも出るという。カラー効果は上のサンプルのように写真にユーザーが選択した色みを加えて雰囲気を変える。フェードは写真の彩度を落とし、モノクロに近い静かなトーンを作り出す。低解像度の写真に好適だ。

Instagramは昨年から写真編集ツールを拡充する努力を続けており、ユーザーが写真を編集する自由度が大きく高まった。Instagramが当初から提供してきたワンタッチで特定の効果を上げるプリセット・フィルターも健在だが、今回追加されたカラー、フェードに加えて 明るさ、コントラスト、彩度、シャドー、ハイライト、縦横調整などフィルターが利用できる。プリセットのフィルターに飽きたらなくなったユーザーに新しい自由を与え、興味をつなぎ止める戦略として理にかなっている。

instagram_2015-Apr-07

また今回、「投稿の通知」という機能も追加された。これはフォローしているアカウントに新しい写真が登校されたことをプッシュ通知する機能で、お気に入りのアカウントの新しい写真を見逃さないですむ。特に数多くのアカウントをフォローしているユーザーには便利だ。またスマートウォッチにプッシュ通知が表示されればいっそう役立つ。今回このプッシュ通知機能が追加されたのは偶然ではなく、Apple Watchの発売を見据えてのことだろう。腕時計に通知が表示されれば、家族や恋人が新しい写真を投稿したことをスマートフォンをいちいち取り出すことなくすぐに知ることができる。

プッシュ通知機能はiOS版とAndroid版アプリにすでに追加されている。

〔日本版〕現在Goole Play日本版に今回のアップデートはまだ反映されていない(最終アップデートは3月15日)。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

グラフ型プレゼンのPreziが写真を‘ミニムービー’に変えるNutshellをリリース

プレゼンテーションを旧いシーケンシャルで退屈なスライド形式(PowerPoint, etc.)から未来的なグラフ形式(グラフ理論の‘グラフ’)に進化させたPreziは、すでに全世界的な人気アプリケーションだが、最近では消費者市場にも目を向けて、これから人気が盛り上がると思われる‘ビデオの共有’というトレンドに乗ろうとしている。そのために同社が作ったiOSアプリはNutshellという名前で、Preziのプレゼンテーションの美観にも貢献しているダイナミックズームをうまく利用している。

Nutshellでは、ユーザはビデオを撮るのではなくて三枚の連続写真を撮る。そしてそこにテキストやグラフィクスをオーバレイして、短い‘ムービーもどき’を作る。要するにそれは、スマホで撮った写真に動きを取り入れるための方法だ。別の言い方をするとそれは、スチル写真をズームやパンしてムービーにする‘Ken Burnsイフェクト’に、ちょっと味付けをしたような技法だ。

PreziによるとNutshellのアイデアは実は、Preziのユーザの多くがそのズーム機能を利用して、誕生日パーティーやドライブ旅行の記録、ときには彼女に見せるためのプロポーズまで作って共有していることから、ひらめいた。つまりそれは、Preziの消費者的利用だ。優れたプレゼンテーションツールであるPreziを使うと、写真やビデオやテキストやグラフィクスを組み合わせて‘ストーリー’を作ることが、簡単にできるのだ。

それにまたPreziの機能の一部を消費者目的に転用したNutshellの作品は、当然ながらメールやテキストメッセージ、Instagram、Facebook、Twitterなどなどで容易に共有できる。

ただしもちろん、単なる写真やビデオの共有なら、TwitterのVineをはじめ上に挙げたソーシャルメディアにもその機能はあるし、またヴィジュアルなストーリーを作るアプリとしてはCoubや、musixMatchが最近リリースしたClipなどがある。このすでに混みあった市場でNutshellは、Preziのユニークな機能で勝負をかけるのだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


スマートフォン用レンズのMoment、今度はiPhoneを「カメラらしく」するケースを発表

カメラファンなら、スマートフォンでのカメラライフを一層魅力的にしてくれるMomentについてよくご存知のことだろう。昨年来、iPhoneないしAndroid用の交換レンズを発表している。

このMoment、スマートフォンを使った撮影シーンに、より完全な「システム」を導入しようと動き始めているようだ。交換レンズをさらに便利にしてくれるiPhone用ケースおよびアプリケーションをリリースしているのだ。

ケースは現在キックスターターキャンペーンを展開中だ(訳注:既に目標額の350%を調達済)。このケースを使えばMomentレンズをより安全に利用することもできるようになっている。さらにマウントしているレンズを識別する機能も備えている。

レンズのマウント用としてのみでなく、このケースはスマートフォンをよりカメラ風にしてくれる仕組みが搭載されている。たとえばシャッターボタンの半押しがサポートされていたりする。半押しにしてフォーカスを固定したりすることができるわけだ。あるいはシャッターボタンを押し続けてバーストモードの撮影を行うこともできる。さらにはケースにはループホールもついていて、カメラ用ストラップなどでスマートフォンをリストないし首まわりにぶらさげておくこともできる。

さらに同時に提供されているアプリケーションも、撮影時にいろいろと細かな設定を可能としてくれる。画面上のタッチでピントの調整が行えるし、輝度の調節を行うこともできる。写真編集アプリケーションを使わずとも、凝った写真を撮影できるようになるわけだ。

Momentはワイドレンズおよび望遠レンズもクラウドファンディング経由で世に出している。(既に軽く突破しているが)目標額は10万ドルで、ケースの価格は49ドルからとなっている。通常価格が99ドルのレンズをセットにしたものも用意されていて、ワイドないし望遠レンズとのセットは125ドルで、ワイドおよび望遠レンズとのセットは199ドルとなっている。

ちなみに、レンズの場合もキャンペーン終了から出荷までの期間は短かったが、今回も6月を出荷開始予定としている。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


Intagram写真をタトゥーシール化してくれるピカトゥー(Picattoo)

写真共有にもウェアラブルの時代がやってきたようだ。Instagramの写真をタトゥーシールにしてくれるサービスが始まったのだ。手首に自分のブランド画像を貼り付けておくこともできるわけだ。額でも良いけれど、まあたいていの場合は手首としたものだろう。実際のところ、身体のどこにでも貼り付けられる。

オランダに拠点をおくサービスで、注文に応じて「Instagramタトゥー」(Insta-tats)を全世界に配送している。サービスを運営しているのは、Instagramの写真を印刷するサービスなど、写真関連プロダクトを提供しているInk361だ。

タトゥーシールを扱うサービスはPicattooと名付けられている。選んだInstagramの写真(但し自分のアカウントで登録されているものに限る)12枚をタトゥーシールにしてくれるという内容だ。料金は$14.99/£9.99で、送料は世界中どこでも無料となっている。

このタトゥーシール(素肌用ステッカー)はタトゥーシール上にレーザープリンターでプリントされたものだ。1週間程度はもつものであるようだ(もちろんシールをつけている場所を洗ってしまったりなど、扱いによって変わってくる)。

ちなみにInk361は、このPicattooと同時に、Instagram写真のフォトブック化を行うFastBookというサービスもアナウンスしている。Instagramの写真をプリントするサービスというのは数多く出てきているが、そうしたサービスにあやかろうというものなのだろう。FastBookの方は24ページないし48ページ構成にすることができ、料金は14ドル95セントよりということになっている。

Instagramの月刊アクティブ利用者数は変わらず増加しており、昨年12月には3億を数えるまでになった。参考までに昨年3月時点では2億という成績だった。好調であるInstagramのエコシステムを利用してサービス規模を整えようとするところは、これまでも、そしてこれからも数多く登場してくるのだろう。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


人は自分のきれいな写真を撮ってもらうと意識が変わる: 世界のホームレスのポートレートを撮り続けるイベントHelp-Portrait、70か国に展開

ホームレスの人たちから目を背(そむ)ける人もいる。Jeremy Cowartは彼らを直視する。やさしく。

Cowartはテネシー州ナッシュヴィルに住む高名な写真家で、Help-Portraitのファウンダだ。それは世界中から写真家を招待してホームレスのポートレートを撮り、彼らに“笑いと、みんなで集まることと、思い出を作ること”を、取り戻してもらうイベントだ。この前は12月初旬に行い、世界中から4万点あまりのポートレートが集まった。

Cowartは、モバイルの撮影ツールを使っている。リング状のプログラマブルなLEDライトとiPhoneだ。いろんな都市に出かけてホームレスを撮るには、モバイルが便利だ。彼の目標は、困っている人たちのきれいなポートレートを撮ることによって、ホームレスの人たちに顔(face)を与える*ことだ。〔*: faceless…日本語訳が難しい…ではない人間存在にすること。〕

[ホームレスの人たちのポートレート集]
〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕

彼はこう言う: “2008年に、何かもっと意味のあることをしたい、と思うようになった。そこで地元ナッシュヴィルのホームレスたちを撮り始めた。これは全国全世界に広めるべきだと感じたので、ソーシャルメディアにそのことを書いた”。

2009年には数十か国の写真家数千名が、彼の呼びかけに応えた。この前のイベントでは28か国1万名のボランティアが参加した。

今年の彼は使用する用具をやや変えて、相手が身構えない、自然な写真が撮れるように努めた。

“でっかいDSLRを向けると、びびる人もいるからね。もっと小規模で素朴なセッティングにして、お互い気楽に撮れるようにしたかった”、と彼は言う。

Cowartが自作したリング状の撮影用ライトは、ワイヤレスのLED電球LIFXを使っている。そしてiPhoneのアプリから、輝度や色をコントロールする。被写体はリングの穴から撮る。ポートレートをできるだけ素早く仕上げることがかんじんなので、撮った写真はすぐにLightroom、あるいはつねに現場に持ち込んでいるEpsonのプリンタに直接送る。

“とにかく、人を待たせてはいけない。上質な写真をできるだけはやく撮ることが、重要だ”。

また、OlloClipを使ってiPhoneの35ミリのレンズを75や100ミリにして撮っている。

Cowartは、写真リクエストサイトOKDoThisのファウンダでもある。2015年12月の第一日曜日には、さらにたくさんの写真を集めたい、と彼は期待している。

“私がナッシュヴィルで始めたことが、今では70か国以上、そして合衆国のすべての州に広まっている”、とCowartは驚きの表情で語る。仕事としてセレブや有名人の写真を主に撮っている彼は、ふつうの人の写真を撮って彼らにプライドと、美しさと、あらためて身の回りの世界への注意力を提供できることは、それ自身が大きな報酬だ、と述べている。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Citi、Instagramの評価額を350億ドルに引き上げ

Citigroupが、Facebookの所有するInstagramの評価額を引き上げた。190億ドルであったのが、今や350億ドルということになった。

Instagramは月間アクティブ利用者数が3億人を突破し、新しいフィルタや機能を実装し、同時にスパムアカウントの整理にも取り組んでいる。

Instagramは2012年4月、10億ドルでFacebookに買収されている。当時はiOSでの利用者が2700万程度しかいなかった時代だった。しかし同じ頃にリリースされたAndroidアプリケーションは、公開初日で100万ものダウンロードを記録し、Facebookもベタ踏みで買収への道を突き進んだのだった。

以来、InstagramはTwitter以上のアクティブ利用者を誇るまでに成長したのだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


モバイル写真共有アプリEyeEmのバージョン5.0ではプロのツール並の高度な編集機能が

写真共有サービスのEyeEmがそのiOS/Androidアプリのバージョン5.0をリリースした。なんといってもすごいのは、その写真編集機能がさらに充実して、誰が撮った写真でもプロ級の見栄えになってしまうことだ。

とくに新たに加わったOpen Editという機能は、写真を見ながらボタンをタップすると、いろんなパラメータのリストが出る(コントラスト、シャープネス、などなど)。そしてそれらの値を変えるとその写真がどうなるか、が分かる。iOSでは(Androidでももうすぐ)、その設定でほかの写真がどう見えるかを試すこともできる。〔余計な訳注: 気に入ったパラメータセットをセーブできないの?〕

写真編集のためのコントロールが新しくなり、画面下(ランドスケープでは横)にスライダーが二つ出る。ひとつはパラメータのリストをスクロールし、もうひとつは左右にドラッグしてパラメータの値を変える。

誰かの編集結果を自分の写真に適用してみたいときは、そのそれぞれのパラメータの値がどういう結果をもたらすかを、アプリがアニメふうに見せてくれる。そのとき、スライダーの上のボタンの下に、“値はここだよ”を示す小さなシルシが出る。最初の状態に戻すのも簡単だし、どれかのパラメータをさらに強調してみることもできる。

いろんなフィルタをとっかえひっかえ使ってみることに比べると、Open Editはちょっと手間がかかるけど、いろいろ使ってるうちに写真術の基礎がわかってくる。とても良くできたユーザ体験だし、同社は今でも写真がより一層魅力的に見えるための要素についてアルゴリズムを教育訓練中だから、今後が楽しみだ。

EyeEmが今集めているのはOpen Editで使うデータだけだが、今後のプロの写真家や高度の写真マニアのためのアプリのニューバージョンでは編集例のコレクションを作って、それらをほかの人たちがトライできる。とくに誰もフォローせず、いきなり自分でやりたい人は、アプリが最初から提供している編集例のアルバムの中から選んでもよい。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Yahoo、写真関連サービスを展開してきたCoolirisを買収

写真関連のアプリケーションを扱ってきたCoolirisがYahooに買収されることとなった。

振り返ってみれば、ずいぶんと長い歴史を持つようにもなっていた。設立は2006年で、当初は写真などを3D wall風に表示するものだった。

Adjitsuという、モバイル向け広告プラットフォームも開発したが、こちらについては昨年SingtelのAmobeeディビジョンに売却している。

最近のCoolirisはFacebook、Flickr、そしてDropboxなどの画像を横断的に閲覧できるモバイルアプリケーション(名前はCoolirisのままで、また以前の3D wallと同様のインタフェースをもってもいる)に注力してきていた。昨年の話ではRenren、Yandex、およびBaiduなどとのパートナーシップにより、とくにアジア圏にて急速に成長しているという話もあった。

今年の夏には、写真を中心に据えたメッセージングアプリケーションであるBeamItもリリースしていた。

これまでにKleiner Perkins Caufield & Byers、Deutsche TelekomのT-Venture、Westly Group、およびDAG Venturesなどから総額で2760万ドルの資金を調達している。

Coolirisのサイトには次のような文章が掲示されている。

Yahooは、より直感的で誰もが簡単に利用できるモバイル環境の構築を、一貫して求め続けています。

その点から考えて、CoolirisにとってもYahooが最高のパートナーとなり得ると判断しました。世界を相手にプロダクトを問うていく体制が整ったというわけです。

Yahoo CEOのMarissa Mayerはモバイル重視をことあるごとに強調しているし、先月にもメッセージングアプリケーションのMessageMeを買収してもいる。

ちなみに買収発表の案内の中に、これからCoolirisのプロダクトをどう扱っていくのかという記述は見当たらないようだ。人材獲得目的の買収である可能性もあるが、とりあえず今のところはCooliris for MobileおよびBeamIt Messengerの公開を停止する予定はないらしい。

Update:Yahooからの発表があった。

魅力的なアプリケーションを世に出してエンゲージメントを高め、そして収益も増やしていくというのは、私たちの目的のひとつです。そしてこの分野で協力してくれるベストの人材を獲得するためにCoolirisを買収することとなりました。私たちは買収によって、検索、コミュニケーション、デジタルマガジン、およびビデオといった成長の見込まれる分野における活躍を見込んでいます。そのような中、Coolirisの17名を、私たちのコミュニケーションチームが拠点とするサニーベールに迎えることを大変嬉しく思っています。現在リリース済のCoolirisプロダクトについて、直ちに何らかの変更を加えるということは考えていません。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


複雑な画像のキャプション(説明文)を自動生成するシステムをGoogleが研究開発中

画像認識技術はここ数年で長足の進歩を遂げ、中でもGoogleはその進歩の成果の一部をエンドユーザーにも提供している。どれぐらい進歩したかを知るためには、たとえばGoogle Photosで自分の画像を検索してみるとよいだろう。でも、物や情景を認識することは、最初の一歩にすぎない。

9月にGoogleは、今や人気のディープラーニング(deep learning, 深い学習)手法を使った同社のやり方が、単一の物の画像を認識するだけでなく、一枚の画像中のさまざまな物(果物籠にいろんな種類の果物がある、など)を分類できることを、みんなに見せた

それができたら次は、画像を自然言語で説明することに挑戦したくなるだろう。Googleはそれを、今トライしている。Google Researchのペーパー(小論文)によると、写真に下の例のようなかなり長い説明文をつけられるように、自分自身を教えるシステムを開発した。今すでにそれは、相当正確だそうだ。

Googleの研究者たちが述べているところによると、この問題への典型的なアプローチはまずコンピュータヴィジョンのアルゴリズムに仕事をさせ、その結果を自然言語処理に渡して説明文を作らせる。それで十分なようだが、しかし研究者たちは、“最新のコンピュータヴィジョン技術と言語モデルを一体化した単一のシステムを訓練して、画像を与えると人間可読な説明文を直接作り出す方がよい”、と言っている。Googleによると、このやり方は二つの再帰型ニューラルネットワーク(recurrent neural network, RNN)を組み合わせた機械翻訳で有効だった。翻訳と写真のキャプション付けはちょっと違うが、基本的なやり方は同じだ。

Googleのやり方が完璧、という意味ではない。機械翻訳のクォリティを人間による翻訳と比較する指数BLEUスコアでは、コンピュータが作ったキャプションは27〜59点ぐらいのあいだだ。人間は69点ぐらいになる。でも、25点に達しないほかのやり方に比べると、大きな進歩だけど。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


EyeEmの写真発見アルゴリズムは”何が良い写真か”を学習中

ストック写真(stock photography)といえば、お祭りとか恋人とか々々々々、一般的な題名が付いている平凡な写真の中に、わざとらしい笑顔の人びとが写っているのを、思い出す人が多いだろう。

Getty Imagesから厳選した写真を集めている写真共有サービスEyeEmは、プロの写真と、アマチュアがスマホなどで取るに日常的な写真の、境界をなくそうとしている。今のスマホは、カメラも、そしてものすごく多様な写真共有の方法も、もはやバカに出来ないほどのレベルだ。

EyeEmもストック画像サービスの一つであり、それを収益源にしなければならないから、優秀なアーチストを揃える必要がある。そこで同社は世界を舞台にした写真展示会をオンラインで開催して、人びとに同サービス上の秀作を見せると同時に、FoursquareやHuffington Postとパートナーして、モバイル上におけるプロたちの作品の露出度を高めようとしている。

そして今や、画像の在庫の数が増えすぎてしまった同社は、良い作品を目立たせることを、サーバ上のアルゴリズムでやろうとしている。その開発には、8月に同社が買収したSight.ioの技術が利用されている。CTOのRamzi Rizkによると、その機械学習アルゴリズムは、写真にいちいちタグ付けをしなくても、何が写っているかを見分ける。

このサイトの検索機能を使うと、その成果の一端を見ることができる。たとえば“背景が黒の花”(flowers on black background)で検索すると、そういう写真を山のようにたくさん見せてくれるが、それ的なタグが付いているのは全体の半分にも満たない。こういう機械学習のアルゴリズムは、Googleも、猫が写っているYouTubeビデオをシステムに見つけさせるために使ったことがある。だから、EyeEmが初めて、というわけではない。

アルゴリズムの、物を識別する機能は毎日々々の学習の積み重ねによってますます有能になりつつあるが、EyeEmが今考えているのは、 “良い写真や美しい写真を見分けるアルゴリズム”を作ることだ。Rizkによると、そのアルゴリズムが検討する要素は、何にピントが合い何がぼけているか、写真の上中下や左中右などにそれぞれ何が写っているか、などだ。“美しさ”の方は、数十項目から成る美しさの要素のランク付けをして、ランクの得点の高い写真を、美しい、と判定する。

その得点システムはまだ未完成で、ユーザのエンゲージメント(クラウドソーシング)も利用している。結果は、まだなんとなくおかしい。“女性”(woman)で検索すると、もっとも美しい女性の写真の一つとして、ニッキー・ミナージュの”Anaconda”のカバー写真みたいなポーズをした女性の巨大な写真が、出てきた。

しかしいずれにしてもEyeEmは、ユーザのために写真を選ぶという作業のかなりの部分を、アルゴリズム化しようとしている。そのアルゴリズムが今後磨かれていけば、優秀なプロの写真家がますます信頼し頼りにする写真サービスサイトになるだろう。良い写真が、まさに良い写真として、ユーザに紹介されるのだから。

そしてさらに長期的には、今のようにHuffington PostやGetty Imagesなどに依存することなく、まったく独立のオリジナルな、しかも人気絶大の、ストック写真マーケットプレースになれるかもしれない。今ベータ中のEyeEm Marketは、ユーザが指定した語句にマッチする写真を選ぶだけでなく、ユーザがまさにお金を払いたくなる写真を、見せてくれるようになるだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


女性利用者の多かったPinterest、男性利用者が急増中

Pinterestを利用する男性が増えているらしい。面白そうな小物やレシピ、可愛らしい洋服などの写真が多く掲載されていて、これまで女性利用者が多数を占めてきた。70%が女性であるとか、あるいは80%ほどにもなるのだというレポートもあた。しかしPinterestが公表したところによると、最近は男性利用者の伸びが女性を上回っているのだそうだ。サインアップする利用者数でみると、男性が3分の1を占めるまでになっているのだとのこと。

さらに、Pinterestの発表によれば昨年1年間でアクティブな男性利用者数は倍増したのだとのことだ。いつものように、アクティブ利用者の実数についての発表はなかったが、comScoreの推計とあわせて考えてみても良いだろう。comScoreのデータによると、Pinterestの月間アクティブ利用者数は7000万であるとのことだ。

ともかくPinterestは、アメリカ国内におけるPinterestの男性利用者数はSports IllustratedとGQの読者を併せた数よりも多いのだとアナウンスしている。どうやらPinterestでは、男性利用者数も大きな割合を占めることになりつつあるようだ。

さらに、アメリカ国外でPinterestがマーケットを広げつつある国では、男女の割合が均衡する傾向もあるらしい。たとえばインド、韓国、および日本では、男性利用者数の割合が50%にのぼっているらしい。

この数値は今週サンフランシスコで開かれた開発者向けイベントで発表されたものだ。但し、この発表には以前と同じデータも含まれていた。たとえばPinterestには300億のpinが存在すると言っているが、これは4月の数値をそのまま使っているようだ。四半期毎に25%の成長を遂げているというのだから、4月時点と同じ数字ということはないだろう。Pinterestの成長が滞って利用者が伸びていないということではなく、どうやらPinterestには最新の数字を外部と共有しようという意識が低いようだ。

サイトには毎秒12万以上のリクエストがあり、日々20テラバイトのデータを扱っているという話も出てきていた。そしてそのうちの75%がモバイルとの間に生じるものだとのこと。そういえば以前にも、リクエストの75%はアプリケーション経由であるという話があった。

データの紹介と同時にアナウンスされたのだったが、半年前にリリースされた検索機能も、うまく機能しているようだ。以前に比べて検索頻度は25%も伸びているらしい。さまざまなプロダクトなどを探す検索エンジンの機能(ショッピング用Google?)も包含しようとするPinterestにとっては、良い数値が出てきているようだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


Twitpic、Twitterとの合意により(とりあえず)コンテンツは継続へ

いろいろな噂に困惑した人も多かったTwitpic問題だが、最後に多少なりとも明るいニュースで締めくくることとなった。Twitter側との合意により、既存の写真およびリンクは使い続けられることになったようだ。ドメインおよびデータはTwitterの管理下に移る。

もちろん、これはTwitpicが存続するという話ではない。さらにTwitpicに新しく写真などを投稿したりすることはできない。簡単にいえばリードオンリー・モードに移行するわけだ。App StoreおよびGoogle Playに登録されていたアプリケーションは、取り下げられることとなる。これまで利用していた人は、ログインしてコンテンツを削除したり、あるいはアカウント自体を取り消したりすることはできる。また、データをエクスポートすることもできる。

今回のTwitpic騒動が始まったのは9月のことだった。Twitpicのファウンダー兼CEOであったNoah Everettが、Twitterからの商標関連のクレームがきて、TwitterのAPIが利用不能となるためにサービスを停止するとアナウンスしたのだった。

「Twitpicは2008年から稼働しており、商標についても2009年にUSPTO(特許商標局)に対して申請を行なっています。そのような状況の中で受け取った停止要請には大いに驚いています」と述べていた。

しかしその直後、どうやらTwitpicは買収され、サービスも継続されることになりそうだとの噂が流れた。しかしこれも結局Everett自身が買収による存続を断念した旨をアナウンスして決着することとなった。

とても気が重いことですが、サービスの停止をアナウンスしなければならなくなりました。停止日は10月25日です。買収提案がいくつかあったのですが、いずれとも話をまとめることができませんでした。ほぼ話がまとまったように見えたときもありましたが(その旨をツイートしてしまいました)、しかし条件面で合意できなかったのです。

この話にはしかし続きがあり、本日もTwitpicのブログが更新された。内容は以下に掲載している。Everett自身がTwitterからTwitpicの管理を行うといわけではなく、Twitpicの運営からは完全に離れるということのようだ。

「ハッピーエンド」というわけではなかったろう。しかしいずれにせよTwitpicの戦いには、本日、幕が引かれた。

長い間Twitpicを使ってきて頂いて本当にありがとうございます。最後になって、いろいろとお騒がせしたことをお詫びいたします。ご覧の通り、ばたばたな幕引きということになりました。

結局、Twitpicのサービスを続ける道を見出すことはできませんでした。但し、Twitter側との合意により、TwitpicのドメインおよびデータをTwitterが継続管理することとなりました。すなわち投稿して頂いた写真などは、今後も生き残ることとなったわけです。データの継続性という利用者のメリットについて、Twitter側も認めてくれたわけです。多くの人に利用していただいていたサービスであっただけに、今回の合意はもちろんTwitter側にもメリットがあるものであると思っています。

混乱のないようにまとめておきます。

  • Twitpicに、新しく写真などを投稿することはできなくなります(リードオンリー状態になるわけです)。
  • iOSおよびAndroidアプリケーションは、アプリケーションストアから削除されます。また今後のサポートも行われません。
  • 利用者の方はログインしてデータやアカウントを削除することもできます。
  • データをエクスポートしてダウンロードすることもできます。

ともかく、Twitpicはこれで終了です。Twitpicをご利用いただいた方には、繰り返し感謝申し上げます。本当に、長らくのご愛顧、ありがとうございました。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


Twitpic、買収による生き残り策も消滅。10月25日にサービス停止

Twitpicは買収により閉鎖を免れるというがあった。しかしどうやら、この話も不調に終わったようだ。Twitterからの商標関連のクレームに端を発した今回の騒動は、結局サービスの停止で幕を閉じることになる。サービスは10月25日をもって閉鎖される。その日まではアカウントページからデータのエクスポートを行うことができるが、サービス停止後にはデータも消えてしまう。

TwitpicのファウンダーであるNoah Everettはブログで次のように記している。

とても気が重いことですが、サービスの停止をアナウンスしなければならなくなりました。停止日は10月25日です。買収提案がいくつかあったのですが、いずれとも話をまとめることができませんでした。ほぼ話がまとまったように見えたときもありましたが(その旨をツイートしてしまいました)、しかし条件面で合意できなかったのです。買収されることになりましたというツイートは結局のところ嘘になってしまいました。少しでもはやく利用者の方に安心してもらいたいと考えていたのです。

Twitpicのエクスポートツールでは、登録写真(但し直近の5000枚まで)をエクスポートすることができる。Twitpicに登録した写真を見ながら懐かしい(あるいは恥ずかしい)思い出にひたる人も多いのではなかろうか。当方でも、テックカンファレンスに現れたMC Hammerの写真を投稿していたりしたものだった。

エクスポートするには少々時間もかかる様子だ。エクスポートの登録をして、しばらく後にダウンロード用のリンクが表示されるようになるという仕組みになっている。

振り返っておくと、Twitpicは9月4日にサービス停止をアナウンスしていた。しかしその2週間後、買収により生き残る見通しである旨をツイートしていた。

錯綜する状況をツイートでみると以下のようになる。

絶望から立ち直って希望を抱いた利用者にとっては、最新の発表はさらに失望を深めるものとなってしまった。Twitpicは、Twitter上で写真を共有する標準的な地位を獲得していた時代もあった。写真を登録すると、ツイートに含めるためのURLが生成されるという仕組みで、リンクする写真ページには広告もあわせて掲載されるようになっていた。しかし2011年中頃には、Twitterが自ら写真共有サービスを開始し、Twitpicの基盤を脅かすことにもなっていた。

Twitterの外部サービスの内部化方針により、外部サービスは次々に姿を消していくこととなった。たとえばYfrogはソーシャルネットワークにピボット(方向転換)することともなった。しかしそのような中でも、Twitpicはオリジナルの路線にこだわり、それが結局自らの死を招くことにも繋がったわけだ。

今回の話の発端は、数ヶ月前にTwitterが商標関連でクレームをいれたことに始まる。商標を変更するか、あるいはAPIの利用を停止するかというTwitterからの申し入れに対し、両者の経済基盤の違いなども考慮にいれたEverettは、金のかかる法廷闘争は諦めることにしたようだ。買収によって危機を脱する道もあるやに思われたが、それも結局幻に終わった。ともかくこれで終了だ。戦いは終わった。9日後、Twitpicはリングを去ることになる。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


Adobeが写真編集API/SDKのAviaryを買収

Aviaryが今日(米国時間9/22)、Adobeに買収されたことを発表した。

Aviaryは、自分のアプリケーションに写真編集機能を持たせるためにデベロッパが利用するSDKを提供している。同社自身のアプリケーションもあり、それは1億回ダウンロードされたという。また広告主たちがフィルタやステッカーを広告に使うサービスもある。今年初めの同社の発表によると、同社のプラットホームを使って編集された写真は100億点に達する。Yahoo/Flickr、MailChimp、Walgreensなども同社のパートナーだ。

2012年にAviaryのCEOに迎えられたTobias Peggsのブログ記事によると、同社のツールに関してサービスの中断はない。今後両社は、Aviaryのユーザであるデベロッパに、Aviaryの機能が統合されたAdobe製品を提供して行くための共同作業に取り組む。“たとえば作品をAdobeのファイルフォーマットでCreative Cloudに保存したり、Photoshopの技術にアクセスしたり、Creative SDKにより複数のデバイスにまたがる制作ができるようになる”。

Peggsによると、今回の買収の契機はAdobeが18か月前にソーシャルポートフォリオサービスBehanceを買収したことにある。つまりBehanceとAviaryは互いにご近所だったため、AviaryのチームがAdobeに、“両社が合体してモアベターなツールやサービスを作り、アプリケーションのデベロッパたち、とりわけモバイル上のデベロッパたちの創造性を一層高めていくべきだ”、と持ちかけたらしい。

買収の価額等は公表されていないが、Peggsからのメールは、Aviaryのチーム全員がAdobeに加わる、と述べている。

2007年の創業以来Aviaryは、総額1900万ドルの資金を調達し、最近では200万ドルを借入金として調達した。同社の投資家は、Spark Capital、AmazonのCEO Jeff BezosのBezos Expeditions、Vision Ventures、LinkedInのファウンダReid Hoffman、Joi Ito(伊藤穰一)、Thomas Lehrman、それにPayman Pouladdejなどだ。

アップデート: Adobeのプロダクトコミュニティ担当VPでBehanceのトップScott Belskyのブログ記事もある。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))