あなたを自動的に追尾するカメラドローンLilyが予約販売で巨額$34Mを売り上げ

自動運転ドローンLilyは、まだ発売されてないのに、予約販売で6万台、3400万ドルもすでに売れている(2015末現在)。

初日で120万台売れたApple Watchの予約販売にはかなわないが、とにかくLilyがただ者ではないことをうかがわせるには、十分だ。

この小さな空飛ぶロボットはとてもかわいいデザインで、丸い体に付いている青いLEDが、目で微笑んでいる。直径10.29インチ高さ3.22インチの体躯に1080pのHDカメラを載せ、50フィートの上空を飛ぶ。

Lilyは、あなたをどこまでも追い続けるビデオカメラマンのロボットだ。空中に放り投げたときから撮影を開始し、被写体がプールに入ることもありえるから、防水だ。

小さな追跡装置がLilyを誘導し、特殊な技術でつねにベストショットを捉える。

しかし、Lilyをドローンと呼んではいけない。協同ファウンダでCEOのAntoine Balaresqueは、CESが行われているラスベガスのCourtyard Marriottホテルのロビーで、このドローンカメラのデモを見せてくれたが、そのとき彼は“これはカメラだよ”と言って、私の言葉を訂正した。それを聞いてFAAのお役人は、どんな顔をするだろうか? 無人の航空機であるこのデバイスは、やはりFAAの規制に従うべきだ(だってこれはドローンなんだもの)。

ドローンの、というか自動飛行カメラのLilyは、今でも800ドルという比較的リーズナブルなお値段で予約販売をしている。同じくカメラ内蔵の自動飛行ドローンHexo+は、1350ドルもする。Lilyも、この夏正式発売されると1000ドルになる。

Lilyのユニークな機能と、予約販売の大成功についてCEOに話を聞いたので、上のビデオをご覧いただきたい。この楽しい上空ホバリングカメラは、そのうち本誌TechCrunch TVの撮影クルーも使うかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

FordとDJIがドローンと自動車のコミュニケーションシステムで賞金10万ドルの懸賞

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ドローンが車と対話できたら、どうだろう? そんなことは考えたこともない人が多いと思うが、たとえばもしもあなたが国連などの救難機関にいて、ピックアップトラックの床からドローンを発進したいとき、どうするか?

Fordと世界最大のドローンメーカーと言われるDJIが今日(米国時間1/4)、FordのAppLinkやOpenXCでドローンと車両がコミュニケーションする技術の開発で、賞金10万ドルの懸賞を発表した。

FordのResearch and Advanced Engineering部門のVP、Ken Washingtonは、声明文の中でこう述べている: “Fordはその事業のあらゆる部分で、人間の生活を快適便利にするためのイノベーションに取り組んでいる。このたびはDJIと国連とのパートナーシップにより、人間の乗り物とドローンが共通の目的に向かって協働する、これまでにない新しい技術に挑戦しようとしている”。

懸賞の対象は、Ford F-150のタッチスクリーンから運転者がドローンを発進できるシステムで、スマートフォンのアプリにもリンクしていること。

Fordはこう説明している: “運転者のスマートフォンを使ってF-150は、ドローンとトラックとクラウドとのリアルタイムのリンクを確立し、車両のデータを共有できるようにする。データはドローンに中継され、運転手は次々と行くべき目的地を見つける。ドローンはトラックに追いつき、トラックとドッキングできる”。

Fordはこの懸賞によって、デベロッパ受けの良い企業になろうとしている。今週同社は、車とモバイルアプリが通信するための同社独自のソフトウェアAppLinkのオープンソースバージョンSmartDeviceLinkを発表したが、これをトヨタなど多くの自動車メーカーが採用して、AppleのCarPlayやAndroid Autoに代わるものまたはそれらとの併用をねらっている。Fordはさらに、そのプラットホームのデベロッパ知名度の向上を願っており、DJIとの協働や、ドローンという人気の高いトピックに取り組むことが、その願いの実現に貢献するだろう。

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FAAへのドローン登録は最初の2日間で45000台あまり、登録料は安いが無登録の罰則は重い

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合衆国連邦航空局(Federal Aviation Administration, FAA)のドローン登録窓口が、月曜日(米国時間12/20)に業務を開始した。同局の今朝(米国時間12/23)の発表によると、これまでに45000人あまりがこのオンラインサービスを利用して自分のドローンを登録した。

(カメラなどの搭載物を含む)重量が0.55ポンドから55ポンドまで〔概略250g〜25kg〕の航空機…ドローンに限定しない…を保有している者は、それをFAAに登録しなければならない。登録料は1月21日まで無料、それ以降は5ドルで、登録の有効期間は3年だ。

登録しなければ、27500ドル以下の罰金または3年以下の懲役刑を課せられる。

12月21日よりも前からドローンを保有している操縦者は、2016年2月19日までにそのドローンを登録しなければならない。クリスマスギフトにドローンをもらった者は、最初の屋外飛行の前に登録を済ませなければならない(室内はよい)。

最初の、CSRAが作った登録サイトは、不具合のためしばらくサービスを停止していたが、その後正常に復帰した。しかしFAAは、クリスマスのラッシュに備えて、東部時間今日(米国時間12/23)〜明日(米国時間12/24)の午後9時から午前6時まで、メンテナンスのためにサイトを閉鎖する。

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ワールドカップのスキー選手が競技中にドローンに当てられそうになった(その実況映像)

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ドローンの登録制は、一部の人たちにとっては、煩わしいだけかもしれないが、今週行われたアルペンスキーのワールドカップで起きた事件を見れば、FAAが規制を急ぐ理由も分かる。

空から落ちてきたドローンが、スキーヤーのMarcel Hirscherに、もうちょっとで当たりそうになった。その事件は彼の二度目の滑走のときに起きたが、ドローンが落ちた場所は彼からほんの数インチしか離れていない。

完全なクリップはNBC Sportsで見られる。実況中継中に空からドローンが降ってくる光景は、ほとんど映画か何かの作り物のようにも見える。世界チャンピオンに4回なったことのあるHirscherは、無傷で本当に幸運だった。

“怖いですよ。こんなこと、二度と起きるべきではありません。当たれば確実に重傷ですよ”、と彼はAP通信の取材に対して語っている

そのドローンは、テレビの撮影チームが飛ばしていた。コントロールを失って墜落した原因は、まだ分かっていない。

Next Webさん、ありがとさん。

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アメリカ連邦航空局がドローン登録サイトをローンチ、登録受付中

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約束通り、アメリカ連邦航空局(FAA)はドローン登録サイトを本日ローンチした。

もしアメリカに住んでいて、重量が0.55ポンド(約250グラム)以上、55ポンド(約25キロ)以下に該当するいかなる種類のドローン(つまり、Parrot MiniDroneのようなおもちゃでないドローン全てということだ)を所有しているのなら、2016年2月19日までに登録をすませる必要がある。今日以降にドローンを購入する場合、そのような登録期限の猶予はない。外で初飛行する前に登録しなければならない。

アップデート:登録サイトはローンチ直後に一時落ちた。今は戻って登録を再開しているので、私は問題なく自分の登録番号を入手することができた。このサイトのセキュリティー上の問題いくつか報告されているようだ。

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次の30日以内なら登録は無料だ。(認証のためにクレジットカード情報を登録する必要があるが、FAAはすぐに登録料の5ドルを返金してくれる)。その後の登録料は5ドルで、一度登録すれば3年間有効となる。

良いニュースは、複数台ドローンを所有していたとしても、登録は一度だけで良く、同じ登録番号を全てのドローンに使用できる。好きなだけドローンを買っていい。

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登録番号を入手したら、ドローンの外側かバッテリー収納部に明記する。(ツールがなくても開けて見える場所に限る)。

1つ注意点は、無人航空機を飛ばす時には必ず登録証明書のコピーを携帯していなければならない。

ドローンを登録しないとFAAから民事罰として最大2万7500ドルの罰金が課せられる。刑事罰に該当する場合もあり、そうなれば25万ドルの以下の罰金か3年の以下の懲役が課せられる。

登録する際、名前、住所、郵便先住所、メールアドレスを入力する必要がある。将来的には、これらの情報も検索可能になるそうだ。

FAAの新しい登録に関するFAQはここから見ることができる。

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この新しいルールに満足していない人たちもいる。例えば、The Academy of Model Aeronautics(航空模型アカデミー)は、長いこと自分たちの飛行機模型の登録システムを運営してきた。彼らは、メンバーに対して今のところ飛行機模型を登録しないよう伝えている。

「私たちも条件を決めて、機体を登録することは意味のあることだと思います。コミュニティーを基盤とする組織の活動外で飛行したり、商業的な理由から飛行する際には必要でしょうが、私たちのメンバーはそれに該当せず、新たな規制の負担を負うべきでないと考えています」と彼らは伝えている。「80年に渡り、安全性の確保が私たち組織の基盤となっています。そして、AMAのメンバーもそれを実現するために努力しています」。

しかし、FAAのルールでは、マルチコプター型ドローンと、リモートコントロールで動く定形の翼の飛行機やヘリコプター模型を区別していない。その機体がFAAの重量ルールに該当するのなら、登録しておいた方が良さそうだ。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

空飛ぶカメラLilyが$14Mを調達、発売は2016年夏へと延期

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これがあればどんなセルフィーでも撮れる*ドローンLilyが今日(米国時間12/18)、シリーズAで1400万ドルの資金を調達したことを発表した。投資家はSpark Capital, SV Angel, Stanford-StartX Fund, Steve Aoki, そしてJoe Montanaだ。〔*: セルフィー, selfie, 自撮り写真〕

しかし同じ発表の中で同社は、発売を2016年の夏に延期する、と言っている。

Lilyは最初、2014年5月に、その空飛ぶカメラの予約販売を(同社のWebサイトで)開始した。

Lilyのカメラは1080p60fpsのビデオを最大20分、スローモーションでは720p120fpsで撮影でき、スチルなら12メガピクセル撮れる。

しかし混みあうドローン市場で自己を差別化しなければならないLilyには、操縦者を追跡したり、彼/彼女のまわりの周回軌道を飛行する機能がある。完全防水なので、プールやビーチでも使える。

LilyのCrunchbaseページによると、同社は今回の1400万ドルの前に100万ドルのシード資金を獲得している。今回のラウンドをリードしたSpark CapitalのBijan Sabetは、Mediumのポストで、発売の遅れについて書いている:

この遅れが顧客にとって正しいことである、と確信している。これによって同社は、最良の製品を顧客に届けるための時間を稼ぐことができる。彼らがそうするものと、信じている。

気になる人は、LilyのWebサイトを訪ねてみよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

DJIが農地の害虫駆除専門のドローン機種を発売、消費者市場よりも大きな市場をねらう

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中国深圳のDJIといえば、消費者向けドローンの高級品で有名だが、しかし同社の最新モデルを見るとドローンメーカーたちの今後の競合は、一般消費者市場ではないところで戦われる、という気がしてくる。

ローターが8つあるドローンAgras MG-1は、より安全な農薬散布の方法を提供することがねらいだ。これまではヘリや小型飛行機、何らかの陸上車、あるいは化学薬品を背負った人間が手に噴霧器を持って散布していた。

DJIによるとこのドローンは、一時間で7から10エーカーの農地に散布できる。

Wall Street Journalの記事によると、Agras MG-1の価格は約15000ドルで、中国と韓国で発売され、その後ほかの国向けの予約販売を開始する。数か月前Accelから7500万ドルを調達したDJIは、さまざまな業界に専門的に取り組むドローンソフトウェアのデベロッパの、エコシステムを作る気だ。ライバルのYuneecとEHANGも、それぞれ6000万ドル4200万ドルという大きな資金を獲得して、商用ドローンの開発に注力しようとしている。

 

 

農家以外の人は、Agras MG-1にそれほど関心を持てないかもしれない。これまでドローンの商用利用といえば、航空写真(やビデオ)の撮影とか、eコマースのデリバリが主に話題になっていた。でも農業は、今後最大のドローン市場になると予想されている。

Association for Unmanned Vehicle Systems International(国際無人機協会, AUVSI)によると、将来的に農業用ドローンは商用ドローン市場の80%を占める。Agras MG-1のような殺虫剤を散布する機種は、ドローンの農業利用のひとつの例にすぎない。ほかにもたとえば、高解像度のカメラを搭載した機種は作物の生育状態をモニタし、病害や干ばつの兆候を早期に教えてくれるだろう。

ただし農業経営は今どこの国でも厳しいから、今後はドローンがもたらす利益を具体的にかつ数字を上げて、農家に訴求していく必要がある。Agras MG-1は確かに、農業労働者が化学物質にさらされる時間を減らしてくれるが、現在の農薬散布方式に比べると、農地の単位面積あたりの費用が高い。しかも、一回の飛行でカバーできる農地面積も小さい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

3DR、ドローンの安全飛行エリア情報を提供するAirMapと協同開始

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ドローンを飛ばすのに、気にしなければいけないことが増えてきた。果たして飛行させたいと考えている場所が飛行許可エリアなのかどうか。自由な飛行を禁じている国立公園や飛行場などがないかどうか。そうした判断に役立つのが、飛行可能エリアを示してくれるAirMapだ。そしてこのAirMapが、3DR Soloのアプリケーションに統合されることとなった。

アプリケーションでは、飛行禁止区域が黄色のオーバーレイ形式で表示されるようになる。飛行禁止となっている理由なども表示される。

ライバルのDJIも、以前から同様な機能を備えてはいる。しかしAirMapの方がより多くの情報を提供してくれる。またDJIの方は「後付」の機能のような感じが拭えていない。

「ドローンはパワフルかつ重要なテクノロジーで、ますます広く利用されるようになるでしょう。そのような中、より簡単に安全な飛行を楽しめるようにしたいと考えたのです」と、AirMapの共同ファウンダー兼CEOのBen Marcusは述べている。「3DRのような業界のリーダーと協業することで、多くのドローン利用者に飛行可能エリアについての情報を提供できるようになりました」。

AirMapは2014年12月にBen MarcusおよびGregory McNealによって創業された。シード資金として260万ドルを調達している。商利用および趣味でドローンを飛ばすひとたちに情報を提供することを主要なサービスとしている。実際に制限区域を設定するのはFAAだが、AirMapはドローンの利用者に対して、安全な飛行を実現するための情報をわかりやすく伝えている。

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(翻訳:Maeda, H

中国のDJIがスウェーデンの名門カメラ・メーカー、ハッセルブラッドの大株主に

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Accel Partnersから7500万ドルの投資を受けた中国を代表するドローンの王者、DJIが手持ち資金の一部を興味深い方面に投資した。 DJIは今週、スウェーデンのカメラ・メーカー、Hasselbladの株式の一部を取得したと発表した。ハッセルブラッドは過酷な環境で高品位な写真撮影を可能にする製品で知られている。

取得された株式はハッセルブラッドの議決権を左右する数量ではなく、TechCrunchの取材に対し両社とも株式数などの詳細は明らかにしなかった。それでも取得株はハッセルブラッドの取締役会にDJIが1名を送り込むことができるほどの数量だった。

両社は「われわれは今後もそれぞれ独自にビジネスを運営していく」と述べた。しかしこの投資によって実現した提携により、ハッセルブラッドはDJIの無人飛行に関するノウハウを得ることができる。またDJIもハッセルブラッドの高品質な写真を可能にするテクノロジーにアクセスでき、両社はプロフェッショナル・フォトの分野での地位を強化できるものと見られる。

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ハッセルブラッドのCEO、Perry Oostingは「われわれはドローン分野における明白なリーダーであるDJIのパートナーとなることができたことを光栄に思っている」と述べた。またDJIのファウンダー、CEOのFrank
Wangは「このパートナーシップにより、両社は強みを持ち寄り、画像処理分野におけるテクノロジーの限界をいっそう先まで推し進めることができるだろう」と述べた。

いくつかの理由でこの投資は興味深い。DJIの側からいえば、高画質ドローンの分野への参入に役立つということが考えられる。DJIは空撮ドローンのパイオニアであり、この分野ではプロ、アマを問わずハイエンド・ユーザーからの強い信頼を勝ち得ている。しかし最近、あらゆるレベルで競争が激化している。たとえば一般ユーザーをターゲットにする分野ではParrotが有力なライバルとなっている。同じ中国のYuneecも今年に入っててIntelから多額の資金を調達している。

今年10億ドルの売上が見込まれるDJIとしてこの投資は初めてのものではない。だが投資を公表したのはこれが初めてだ。「現時点では他の投資については公表することは控える」とDJIの広報担当は私に言った。

Ubuntu Linuxで知られるCanonicalは今週DJIとの提携を発表した。これによりManifoldという新しいUbuntuコンピューターがDJIのドローンに搭載される。ただしDJIの広報担当によれば「純然たるテクノロジー上の提携であり、投資など財務上の関係は一切ない」ということだ。

テクノロジーであろうとなかろうと、提携はこれで終わることはないだろう。DJIは今年5月にAccelと共同でSkyFundという無人飛行機のスタートアップへの投資に特化したファンドを立ち上げた。今回のハッセルブラッドへの投資がSkyFundの一部なのかどうかについては何も発表がない。しかしAccelが沈黙しているということは、この投資がDJIの独自判断に基づくものだという推測に力を与える。

ハッセルブラッドから見てもこの投資は興味深い。ハッセルブラッドも中国の新興ビジネスからの大型投資を受け入れるようになったわけだ。CEOのPerry OostingはTechCrunchの取材に対し、メールで返信し、、「われわれが外部からの投資を受け入れたことは1941年の創立以来例がなく、今回が唯一だ。われわれは現在DJI以外の投資を受けていないし、戦略的な提携関係も持っていない」と述べた。

ハッセルブラッドは宇宙開発の歴史の輝かしいアイコンだ。人類が最初に月に着陸したとき、最初に月面の鮮明な映像を送るのに用いられてのハッセルブラッドのカメラだった。NASAの重要なミッションでハッセルブラッドが重要な役割を果たした例は数知れない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Skypeの共同ファウンダー、歩道を走る配送ドローンを開発―飛行ドローンより安全で効率的

現在、商品配送用ドローンの話題は空に集中している。配送がもっとも困難になる「最後の1マイル」問題を解決するのに有効なはずの地上を走るドローンについては、理由は定かでないが、ほとんど言及されることがなかった。しかしその事情は変わった。

Skypeの2人の共同ファウンダー、Ahti HeinlaとJanus Friisはエストニアを本拠とするスタートアップ、Starship Technologiesを設立し、点滅するLEDライトを備えた走る冷蔵庫のような外観の配送用土ローンを開発中だ。

HeinlaとFriisは大産業を根底から破壊する方程式を知っている。そのことは音楽におけるKaZaAやテレコム事業におけるSkypeの例で明らかだ。Starshipの経営陣には2人の他にAllan Martinson((COO)とKeith Cornell(CCO)が参加している。このスタートアップはロンドン、エストニアのタリン、フィンランドのヘルシンキに30人の社員を配置している。

Starshipドローンは生鮮食品、医薬品、衛生用品その他の小型で軽量の商品を郊外住宅に届けることを目標としている。地上を走るドローンには空を飛ぶドローンに比べて決定的な利点がある―飛行機と衝突したり墜落して地上に被害を及ぼしたりするおそれがないのだ。

顧客がオンラインで注文を出すと、自動的にStarshipドローンの「ポータブル倉庫」に必要なアイテムが搭載される。 走るポータブル・コンテナはショッピング・モールの搬入口や商店の駐車場など、便利な場所ならどこにでも設置が可能。必要な商品を搭載したStarshipは歩道を時速4マイル(6.5キロ)で走る。航続距離は約2マイル(3.2キロ)で、目標は商品を目的地まで30分以内に届けることだ。

顧客はドローンの現在位置を専用アプリでモニターすることができる。ドローンが自宅前に到着したらそのアプリを使ってボックスのカギを開けて商品を取り出す。電気モーターを備えた6輪車は低消費電力で、基地に戻れば短時間で充電できるという。また低い階段も登れる。現在テストされているプロタイプには顧客と販売員が会話するためのマイクとスピーカーが装備され、パッケージは最大40ポンド〔18kg〕まで運べる。スーパーの大判の買い物袋2つ分というところだろうか。

現在アメリカではUPSが年間40億個の荷物を配送しているという。 Starshipが革命を起こそうとしているマーケットは十分に大きいようだ。【中略】

この地上走行ドローンは1回1ドル程度のコストで運用できるという。これは人間が処理する場合の15分の1の費用だ。当局による規制は大きなハードルだが、Starshipでは飛行ドローンの場合に比べれば問題にならないくらい容易にクリアできると考えている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

DJIとCanonicalがパートナーしてUbuntu Linuxが動くドローン搭載専用コンピュータを発表

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ドローンのメーカーとして世界最大といわれる中国のDJIと、Linuxの人気ディストリビューションUbuntu Linuxを作っている Canonicalが共同で、ドローンに搭載されることだけをねらったコンピュータManifoldを発表した(上図)。

今のところ対象機はDJIのMatrice 100だけなので、Phantomのドローンなどでは使えない。この3300ドルのMatrice 100はDJIの空飛ぶデベロッパプラットホームという位置づけの機種で、Manifoldのようなハードウェアや各種のセンサなどを装着できる。

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ManifoldのプロセッサはARM Cortex A-15クワッドコア、それにNVIDIA KeplerベースのGPUがある。GPUはグラフィクス用というより、画像処理や並列処理のためだ。〔OSはUbuntuをプレインストール。Manifoldの仕様等のページ。〕

DJIによると、ドローンがこのクラスのコンピュータを搭載することによって、コンピュータビジョンや深層学習など、最新の人工知能アプリケーションを利用できるようになる。USBとEthernetのポートもあるので、カメラ、大気測定装置、監視装置、多様なセンサなどを接続できる。HEMIポートもあるから、モニタに画像や音声を送るアプリケーションも可能だ。

“Manifoldを搭載したドローンは、新しい時代の、よりスマートで速くて強力な空中プラットホームになる。Manifoldで空中と地上のテクノロジが協働することにより、複雑な問題を解決できる”、とDJIの戦略的パートナーシップ担当部長Michael Perryが、今日の発表声明で述べている。“今後この新しいプラットホーム上でデベロッパコミュニティが作り出すアプリケーションが、楽しみだ”。

なお、デフォルトで搭載されているUbuntu Linuxは、14.04 Long Term Support(LTS)である。

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GoPro、来年リリース予定の自社製ドローンから撮影した映像を公開

GoProは2016年初頭に、ドローンをリリースする予定にしている。それにむけて、GoProは発売予定のドローンより撮影した映像を公開している。とても滑らかなビデオが撮れているようだ。

ちなみにこのビデオを公開する数時間前に行ったQ3決算報告では、予想を下回る成長となったことを発表していた。決算発表後は株価が18%も下落する事態ともなった。アナリストたちがGoProの今後の成長力にも疑問を持ち、またビデオのマネタイズの可能性にも懐疑的であることを示した結果だ。GoProとしては、ドローンの投入で改めて市場の注目を取り戻したい狙いがある。

ともかく、公開されたビデオではまずその滑らかさに驚いてしまう。撮影後にぶれ補正などの編集は加えていないとのこと。カメラに搭載されたソフトウェアによるものなのか、それともハードウェア的なスタビライザーの機能によるものなのかはわからない。おそらくは双方の相乗効果によるものなのだろう。

先月のTechCrunch DisruptにてGoProのCEOであるNick Woodmanは、「ドローンの投入により、GoProカメラの魅力をいっそう引き出すことができるようになるでしょう」とも語っていた

GoProのカメラは既に他社製のドローンと組み合わせて利用されることが多い。GoProとしては自社製のドローンを用意することで、さらに売り上げを伸ばしていきたい考えであるわけだ。

Canva Disrupt SF 2015 Nick Woodman copy

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(翻訳:Maeda, H

ParrotのBebopドローンが自律飛行できる…カメラの向き(視点位置)も設定可能

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Parrot Bebopが今や自分で飛べる。Flight Modeを買ったら、Bebopのオーナーはウェイポイントを送信して、あとはドローンが自律飛行をするのを見守るだけだ。そのためにはアプリ内購入でFlight Planというアップグレードをしておくこと。20ドルだ。

モバイルアプリを何度かプレスして、航路や高度をセットする。作業はドラッグ&ドロップだけだ。HDカメラの視点もセットできる。

その機能は、オープンソースのMAVlinkで航路を送信する。飛行中にいつでも、人間操縦者がコントロールを取り戻し、航路を調節できる。Parrotによると、ドローンの位置精度は6フィートだそうだ。

前日にはFAAが、ドローンの保有を登録制にすると発表したばかりだ。自律飛行でも、ルールや規制は守るべきだ。とくに合衆国では、ドローンは必ず人間操縦者の視界内で飛ばさないといけない。

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Hydroswarmの水中ドローン(の大群)は海に対する人間の無知を解消してくれるかもしれない

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地表は海が70%、陸地が30%だ。しかし、よく言われるように、私たちは波の下にあるものよりも、月の表面の方をよく知っている。これまで調べられているのは、世界の海洋のわずか5%だ。世界の生物とエネルギーと資源の95%が海にあるにもかかわらず。

これまでは、AUV(autonomous underwater vehicle, 自律型無人潜水機)と呼ばれる魚雷のような乗り物にたくさんの電子機器を乗せて海を探査してきた。広大な海を、たった一機で調べるのだ。これらのAUVは主に、石油の流出などの環境問題をモニタするために使われているが、相当高価であり、あまりインテリジェンスのない鈍重な装置だ。

むしろ、自律能力のある小さな水中ドローンの大群に、常時海中を泳がせておく、という方法はどうだろう。それらはつねに海の中を泳ぎまわり、休むことなく自分の職務をこなす。いわばそれは、海洋のための物のインターネット(IoT)だ。

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MITで博士号を取った学生のSampriti Bhattacharyyaが作った、Hydroswarmと呼ばれるプロジェクトがある。それは今日(米国時間9/23)のTechCrunch Disrupt SF 2015で、Hardware Alleyで選ばれ、ステージに登場した。

Hydroswarmは、水中の探査に使用する、環境適応能力のある、スマートな(==電脳能力のある)ドローンプラットホームで、個々のドローンはEveという愛称で呼ばれる。‘プラットホーム’と呼ぶのは、そのアプリケーションも含め、多様な目的に合わせてカスタムの構成ができるからで、複数のEveを水中に放って必要なデータを集めさせる。水中のAirDogのように、ダイバーと一緒に泳ぐ消費者製品として楽しむこともできる。彼らはときどき水面に顔を出して、データをクラウドへアップロードする。

Hydroswarm + Eveの大規模な展開は、石油やガス業界、環境モニタリング、防衛産業などの分野で多くの需要があるだろう。その市場規模は数十億ドルと大きい。

しかし目下Hydroswarmは、消費者バージョンでテストを行い、その後産業用や商用バージョンを手がけていく予定だ。

このスタートアップはまだ生まれたてだが、info@hydroswarm.comでコンタクトできる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

ドローンはピザを配達するだけの代物じゃない

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将来、ドローンはピザを配達するようになるだろう。今日、サンフランシスコで開催されたTechCrunch Disruptのステージで最も旨味のある指摘だ。ステージ上では、TechCrunchライターのFrederic LardinoisがドローンメーカーであるCyPhy WorksのファウンダーHelen Greinerを迎え、インタビューを行った。

確かにドローンが将来ピザやその他ありとあらゆる物を配達するようになるというのは、目新しいコンセプトではない。Amazonを始め、無数の企業がこぞって、自動配達ドローンをテストしているところだ。GreinerはMITを卒業し、立ち上げたロボット工学のパイオニア企業のiRobotで18年を過ごした人物で、そのような未来が間近に迫っていると話す。

「技術的な面から言えば、実現できます。しかし、法規制や人々の習慣を変える必要があります」と彼女は言う。「FAA(連邦航空局)が現時点でドローンの飛行を許可しないのは正しいことです。更に実験を繰り返すことがコミュニティーのためになるでしょう。FAAは安全であると証明できるなら、ルールの変更もありうると示しています」。

Greinerはロボットによる配送の未来の形がどうなるかに関して興味深い洞察を持つ。CyPhy Worksの最新型ドローンは、市場に溢れる(ドローン市場はとても混み合っていて、競争が激しい)競合他社のドローンとは全く異なる設計だ。

CyPhy Worksは法人やビジネス向けのドローン製作に特化しているが、KickstarterでプレローンチしたLVL1はコンシューマー向けのドローンで、来年の出荷を予定している。この機体には、大抵のドローンに搭載されているジンバルがない。見た目が良いだけでなく、機体が滑らかに飛行できるようになるとGreinerは言う。そうすることで、動画や写真の撮影がスムーズで簡単になり、これまで頻繁にあった機体のダメージも防ぐことができるそうだ。

「新しいデザインで、機体が頑丈で持ち運びやすくなりました。画像の電子補正は必要ですが、撮影しやすくすることがとても重要だと考えています。基本的にドローンは、カメラを飛ばしていると言えるからです。また修理の際、いつもジンバルのシステムが悪くなります。ドローンは、時間をかけて徐々にこのようなデザインになると思います」と彼女は言う。

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CyPhy Worksは最近、Draper Nexusから資金を調達した。調達資金は350万ドルで、その前のラウンドでは、750万ドルを調達している。それなのに、何故Kickstarterを利用して販売するのだろうか?

Greinerは、それは資金の理由からではなく、コミュニティーとフィードバックのためだと言う。

「Kickstarterにしたのは、アドバイスをくれる人のコミュニティーを構築し、彼らがどのようにドローンを使いたいかを知るためです。これには大変な価値があります。これまで機体を作って、特定のグループと相談して、市場に投入し、後は上手くいくことを祈ることしかできませんでした。今時の方法は、人々が興味があるかどうかを知るために出してみて、他にどのようなことに興味があるかを聞くことです」と彼女は説明する。

ピザや他の物を配達するだけでなく、CyPhy Worksはドローンを公共サービスにも広めたい考えだ。

「私たちはMotorolaの公安部門と戦略的に提携しています。彼らは、アメリカの公安設備のほとんどを提供しています。その関係を活かし、警察や消防隊にもドローンが広まるようにしたいと考えています。アメリカだけでなく世界でも広めたいと思います」とGreinerは話す。

ドローンは夕食を持ってきてくれるだけの物じゃないようだ。

Canva Disrupt SF 2015 Helen Greiner
機械のデザインはシンプルな方が圧倒的に良い。複雑さは敵だ。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

第一回のドローンカンファレンスInterDroneに見るドローン未来学とそのための課題

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小型のドローンが急速に進歩している。最初はやや高度なリモコン玩具にすぎず、‘ドローン’という呼び名にも批判があった。ドローンと言えば、少なくともある程度の自律性があって、たとえばテロリストの暗殺に使われたりする無人機を指すからだ(一般市民も巻き添えにするが)。しかし今では、技術が名前に追いつきつつある。ドローンはますます自律的になり、そのため、近未来のスタートアップのための多様なビジネス機会が開かれつつある。

先週(9/6-12)は、今年で第一回となるInterDroneカンファレンスがラスベガスで行われ、そのキーノートで3D RoboticsのCEO Chris Andersonが、今やドローンは“パイロットのいない航空機”から“プロペラのあるスマートフォン”に変わりつつある、と述べた。

そのときのインタビューでAndersonは、3DR社は今、自律飛行の研究開発に重点投資をしており、AIと機械学習のエキスパートたちを雇用して技術の改良を進めている、と語った。

初期のドローンの性能は、人間操縦者の技能に大きく依存した。今のドローンは一部の基本的な機能は自律的に行うが、障害物の回避などの能力はまだお粗末だ。GPSで目的地に向かうことはできるが、その航路の途中に壁があってもまっすぐ飛び続ける。木や壁を避(よ)ける機能は比較的容易に実装できるが、たとえば送電線のようなものを認識させるのは難しい。いずれにしても今のドローンの大きな技術的障害が、障害物の回避なのだ。

ドローンが本当に“プロペラのあるスマートフォン”になったら、それは物のインターネット(IoT)の一部になり、それだけでなく、インターネットに接続されたほかのもの(ドローンや航空機が多いだろう)と対話できる。これにスマートな(電脳の)障害物回避が加われば、ドローンの自律性がより本格的になり、さらに新しい用途が開ける。

そしてドローンの自律性が増せば、人間はその複雑な操作に悩まなくなり、ドローンが集めてくるデータに集中できるようになる。

InterDroneに集まったAndersonなどの業界人の多くが、ドローン産業の現状をWebの初期になぞらえている。ということは、これからはドローンという新しい技術と、さまざまな既存の技術との組み合わせを考えるべきなのだ。インターネットとWebの登場によって、その後、小売業も不動産業もレストランも、行政すらも、あらゆる業態がディスラプトされてきたように。それはたとえば、Web + レストラン = OpenTable、といった式で書き表せるだろう。

誰もが思いつくユースケースもある。精密農業や、測量、それにAmazonのおかげで荷物の配達も。最近では、ドローンが撮影している映像をリアルタイムで仮想カンファレンス(ビデオによるカンファレンス)にストリーミングする、という企業も現れている。

このような簡単な応用例はまだまだたくさんあるが、あまり人が考えつかないようなものにも、おもしろいアイデアがいろいろある。

ドローンをめぐる規制はまだ流動的だから、ドローンでできることとできないことの境界も曖昧だ。でもベンチャーキャピタリストたちは、YuneecへのIntelの投資やさまざまなドローン指向ファンドにも見られるように、早くも走りだしている。ファンドの多くはハードウェアへの投資をねらっているが、しかし今日では、ドローン関連のソフトウェア開発も大量に行われている。そしてそれらのすべてが、将来FAAと問題を起こさぬように、適正に調製されるべきだ。AirwareSkywardのような企業ユーザ向けドローンソフトウェアのメーカーは、とくにそれを願っている。

というか、今日の主導的な趨勢としては、多くの企業が明日のドローン+(drone+, ドローンプラス)の時代に備えてインフラの整備に励んでいる。

ドローンを飛ばせることだけでなく、ドローンが集めてくるデータの分析も重要だ。それは典型的なビッグデータ分析の課題だが、今後はドローン固有のビッグデータソリューションがいろいろ登場するだろう。たとえば農家には、ドローンが送ってくる映像を毎朝分析する能力がないから、農家にそのためのわかりやすいダッシュボードを提供するソフトウェア企業が必要とされる。それは、潅水の適期適量を知るといった精密農業のニーズだけでなく、害鳥や害獣を追い払うといった、ドローンの古典的な活躍分野もありえる。

自分の身の回りの環境を完全に認識できる、真の自律的ドローンが登場し、同時にセンサとデータ分析の技術がさらに進歩し、良質な規制が完備したら、ドローンのポテンシャルが完全に開花するだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

バックパックに詰め込んで持ち運び、自動操縦で自在に自撮りビデオを撮影できる新型ドローンのSnap

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Snapは、消費者向けドローンの世界に新風を送り込もうとしている。ヘビー級の最新版DJI Phantomと異なり、そしてテレビショッピングなどで売られているようなものとも違う新しい製品層を生み出そうとしているのだ。製造元のVantage Roboticsは、計量ウルトラコンパクトなボディに高性能カメラを搭載しようと考えた。

と、説明を読むよりもともかく上のビデオを見てみて欲しい。Snapの魅力が存分に伝わるビデオだと思う。

Snapはアプリケーションによりさまざまな自動操縦モードを設定することができる。そしてドローンに150メートル圏内を飛行させつつ、操縦者(操縦はしないわけだが)の側はそれぞれ他の作業を行うことができるようになっているのだ。搭載されているのは4Kカメラで、ジンバルのスタビライズ効果により、非常に安定したビデオを撮影することができる。

ドローンには、コンパクトであればあるほど使いやすいという面もあると思うのだ。Snapはバックパックにいれて持ち運べるほどにコンパクトで、そして頑丈だ。

Snapは現在Vantage Roboticsのサイトよりプレオーダーを受け付けている。プレオーダー価格の895ドルななかなかの高額だといえよう。しかしバックパックに詰め込んで出かけた外出先で、手軽に高性能カメラを空に飛ばすことができるわけで、価格に十分見合う楽しみを手に入れることができると思う。ドローンが大好きだという人のみならず、ドローン初心者にも新しいエクスペリエンスを提供してくれるだろう。

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(翻訳:Maeda, H

消費者向けドローンの3D Roboticsが学校の教材としての普及をねらってプロモーション事業を開始

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北米最大の消費者向けドローンメーカー3D Robotics(3DR)が今日(米国時間9/1)、3DUと名づけた教育プログラムを発表した。

3DUのねらいは、K-12から大学院まで多くの学校にドローンを導入することで、そのために割引販売やスポンサー制を活用し、またドローンを使って教室でやることやカリキュラムのサポートも行う。またドローンを利用する活動ばかりでなく、生徒学生たちにはソフトウェア開発キットDroneKitを提供して、アプリケーションの開発も支援する。

3DRのCEO Chris Andersonは発表声明の中でこう言っている: “これまでドローンの研究や教育は航空宇宙工学の分野に限られていたが、ドローンの教材としてのポテンシャルはもっとずっと大きい、とわれわれは考えている。今すでに、学校や大学におけるドローンを利用した諸活動はきわめて多様で創造性に富み、驚異的だ。分野も、考古学、映画撮影技術、精密農業など、きわめて多様だ”。

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3DUのプログラムには学生生徒が直接アクセスできるし、またクラブやコース、学校単位でも活用できる。

このプログラムの参加者にはSolo DroneSolo Gimbalが15%引きとなり、、またそのほかの同社ハードウェア製品は20%引きとなる。

同社はこの事業で、障害物回避システムPanoptesと提携しているが、割引はこちらにも適用される。ただしPanoptesのシステムは3DRの古いIris+型でしか使えず、より高度なSoloでは無理だ。

しかし15%程度の値引きでは、学校や学生生徒のクラブなどにとって、それほど大きなインセンティブにはならない。今Solo Droneは約1000ドル、ジンバルは400ドルで市販されている。でも3DR社がスポンサーになれば、校内でドローンを飛ばせない学校でも3DUのプログラムを利用できるだろう。現在3DRは、スタンフォード大学とカリフォルニア大学バークリー校をスポンサーしている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

連邦航空局(FAA)、ドローンの飛行禁止区域を通知するアプリケーションのベータテストを開始

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iPhone-6-3今年のはじめ、Federal Aviation Administration(FAA)は、アプリケーションのテストを開始する旨をアナウンスしていた。ドローンの飛行可能地域(重要性に従った表現をするのなら「飛行“不”可能地域」)を示すためのものだ。そしてそのアプリケーションが、このたびベータ版として公開された。名前をB4UFLYといい、iOS版のみが用意されている。

ただし、今のところプライベートベータで、2ヶ月間の予定でテストすることになっているのだそうだ。Android版もリリース予定ではあるらしいが、リリースの時期についての情報は得られなかった。

さらに、プライベートベータはすでに申込多数で、使ってみるのもなかなか難しい状況にある様子。それでもemailing b4ufly@faa.govにてベータ版への招待を受け付けてはいる。

当方でもスクリーンショットをみただけだが、アプリケーションの使い方はいたって簡単であるようだ。飛行場や国立公園(今ではドローンを飛行させることが禁じられている)、ないしは他の飛行禁止地域に近づきすぎていないかを判定するのが、アプリケーションの主用途だ。

もちろん、実際に飛ばすときだけでなく、飛ばしてみたい場所の事前チェックに使うこともできる。非常にシンプルだが、ドローンを飛行させるにあたってはぜひとも知っておかなければならないことを教えてくれる。

飛行場から5マイル以内の地点では、飛行場の管制官や航空交通管制局の許可を得る必要がある。たいていの人はそのような手間をかけて飛行したいとは思わないもので、そういう場合には制限エリアではないところを探すことになる。FAAによれば、将来的には5マイルの制限エリア内でドローンを飛ばそうとしたときに、航空交通管制局に通知する機能も搭載する予定であるとのこと。

ドローンのを飛ばす人のほとんどは事件をおこしたいなどとは考えていないだろう。ドローンの飛行禁止区域を教えてくれるサービスや、アプリケーション(Hoverなど)もいろいろと出てきている。DJIのPhantomドローンには、制限区域内では飛行できないモデルもある。ただ、FAAのような公式機関がオフィシャルアプリケーションを出すことで、利用者の側がいっそうの安心感を得ることができるということもあるのだろう。

言うまでもないことだが、山火事などの災害現場での飛行も厳に慎むべきだ。

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(翻訳:Maeda, H

「簡単に」ドローンを飛ばしたいのならDJI Phantom 3 Professionalの一択!

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DJIのドローンを「入門者向け」と考える人はほとんどいなかっただろう。しかしParrotを上回る人気を集め、非常に面白い機種を生み出していることには皆が賛成するところだろう。そのDJIだが、Phantom 3 Professionalは非常に簡単に操作でき、その意味では「入門者向け」とも言えるのではないかと思う。ホビー用ドローンに期待される機能はすべて備え、非常に美しい写真やビデオを撮影することができる。

このPhantom 3は、本来的に空撮用という位置づけだ。本体下部にはジンバル経由でカメラが接続されており、価格は1259ドルあたりとなっている。操縦にはプロポやスマートフォンから行う。スマートフォンから操作を行う場合、スマートフォン側からGPS情報などが送られるようになり、またドローンからの映像をリアルタイムで確認することができる。

コントロール面でもっとも新しいのは、クラッシュ・フリー化がいろいろと進化している点だ。木に衝突したりしても、十分なスペースさえあればソフトランディングを行うことができるのだ。操作的にはアイコン操作ひとつで離着陸を行うことができるのだ。たとえば離陸したい場合、スマートフォン側の離陸ボタンを押せばドローン側で離陸準備を行なって浮き上がる。着陸させたい場合にもホームボタンないし着陸ボタンを押して空から呼び戻すことができるようになっているのだ。ドローンはゆっくりとホーム指定位置に戻り、着陸動作を行うようになっている。ドローンが破損する最大の原因は着陸時の誤動作(誤操作)だ。しかし着陸時のミスは大幅に減ることになるだろう。

Professonalモデルのカメラは1200万画素で、いずれの高度においても4096x2160pのビデオを撮影することができるようになっている。ビデオ撮影時にもジンバルの働きにより、ほとんどぶれをなくした撮影が行える。強風下でも飛行可能で(実際的には飛行しない方が良いとは思う)、そのような中でもカメラは狙った被写体を安定して撮影することができる。これだけでも一度は試してみる価値があると思う。

オーバースペックだと感じる人もいるかもしれない。そういう人はPhantom 3 StandardやAdvancedを試してみてはどうだろう。こちらは価格が799ドルないし999ドルとなっている。撮影用のデバイスとしても、またフライトを楽しむためのプロダクトとしても、DJIのPhantom 3シリーズを大いに気に入っている。ドローンは短い間に急激な進化を遂げたが、中でもDJIの進化には目を見張る。安価なドローンもいろいろと出てきてはいる。しかしこれまで見てきた中で、もっとも容易に飛ばせるのがPhantom 3だと思う。機会があればぜひ試してみては如何だろうか。

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(翻訳:Maeda, H