犬泥棒が横行する今の都市、犬用のスマートハウスDog Parkerを利用しよう

dog-parker_july2016_brooklynnyc_08

犬は大きな責任だ、と誰もが言うけど、その責任の重さは、実際に飼ってみて初めて分かる。

ERA出身のニューヨークのスタートアップDog Parkerは、犬を飼うことに伴うストレスを、ある程度軽減したい、と考えた。

Dog Parker、‘犬を駐車させる’という名前は、犬を食料品店やコーヒーショップの外に置いておいて、自分はそのお店の中に入る、という意味だ。

犬の窃盗がニューヨークでも大きな問題になっている。だから犬をお店の外につないでおくのは、わずか数分でもとても不安だ。犬を散歩させることと、バーガーを買ったり、朝のコーヒーショップを利用することは、マルチタスクが難しい。

そこで、Dog Parkerだ。

Dog Parkerは犬一頭用のハウスで(上図)、ネットにつながっている。犬のオーナーはDog Parkerの会員になり、近くのベーグル店のDog Parkerをアプリから予約する。するとあなたが日曜の朝、ベーグルをあれこれ選んで買ってるとき、ワンちゃんはParkerの中で安全に休んでいる。

店内でアプリを起動すると、犬の様子がWebカメラで分かる。Parkerのドアの開閉ができるのは、今それを使っているオーナー(Dog Parker会員)だけだ。犬泥棒にやられる心配がない。

Dog Parkerの中には短波長紫外線(UVC)消毒灯があるので、次の人も安心してParkerを使える。そして一日の終わりには巡回のメンテナーが来て、完全な掃除をする。

今同社は、ブルックリン界隈で7箇所5基のDog Parkersを使ってベータテストをやっている。今日(米国時間11/17)は、Dog Parkerの新型機が投入された。その新型Dog Parkerはニューヨークで製造されていて、今週はブルックリン地区に100基設置される。

Dog Parkerの会費は、年額25ドル、プラス、使用時間1分につき20セントだ。

Dog Parkerについて詳しく知りたい人は、同社のWebサイトへ行ってみよう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

全国7万のペットシッターを擁するRoverがシリーズEで$40Mを調達、ドッグウォーキングにも進出

8631368705_89a00a628c_k

先月本誌TechCrunchは、Roverの4000万ドルの資金調達を報じた。そのラウンドがこのほど完了し、同社は今日(米国時間10/3)、シリーズEによる4000万ドルの調達を発表した

このラウンドはFoundry GroupとMenlo Venturesがリードし、Madrona Venture Groupが参加した。いずれも、前からの投資家だ。これでRoverの資金調達総額は9000万ドルになる。

Menloの専務取締役Venky Ganesanが今日の発表声明で述べている: “われわれはこれまで、Uber, Siri, Hotmail, Gilead Sciencesなどの企業を支援できて幸運であった。Roverもこれらと変わらぬ優良企業であり、だからこそ今回の大きな投資を決定できたのである”。

同社は昨年、従来のペットシッター紹介から犬の散歩(dog walking)にも手を広げ、同社によると、登録シッター/ウォーカー(walker)の数は65000名を超えている。利用件数は、1四半期平均で100万件である。

Roverによると新たな資金により、“製品開発と地理的拡大と市場の継続的拡張による、ペットケア業界のさらなる革新を目指す”、という。買収もある、と言っている。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

このかわいい犬がCasperの犬用マットレスをテストしてレビュー、老犬も快適

Henriは中型のマルシ(malshi)犬(マルチーズとシーズーのハーフだと思う)で、ビデオプロデューサーのVeanneと一緒にマンハッタンのアパートに住んでいる。根っからの都会っ子だからHenriは、マットレスのメーカーでポッドキャストもやってるCasperの新製品のテストを、快く引き受けた。

Henriの自己紹介(飼い主が代弁)はこうだ: “長年リスを追っかけてばかりいたから、関節がおかしくなっちゃった。だから形状記憶発泡プラスチックが要るんだ。体を、しっかり支えてくれるからね。昼寝の前には穴掘り〔前足をかくこと〕をして、ベッドから虫を追い出すんだ。いまのところ、どこも破れてないよ。二度ほど噛んでみたけどね”。

casper_001

体重15ポンドのHenriは、Casper Dog Mattressの小型バージョンはぴったし快適だ、と言っている。設計では30ポンド以下の犬、となっているが、26ポンドの柴犬Betsyには窮屈なようだ。でも、嬉しいことに、同社の人間用マットレスと同じく、100日以内なら返品できる。

casper_003

Veanneはこれに親指アップした(Henriの親指はまだそこまで進化していない)。丈夫そうだし、Casperの形状記憶発泡プラスチックのおかげでクッション性はすごくいい。Betsyの飼い主は、中型バージョンに替えたが、それならしっぽまで全身が収まる。この犬用マットレスは小中大とサイズが三つあり、お値段は125ドルから225ドルまでだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

犬用のパソコンDog PCがクラウドファンディングへ、一体何ができるのか?

この世界には犬がいる。そしてPCもある。でも犬用PCは? “馬鹿げている”、とあなたは言う。しかしみなさま、わたくしはドッグコンピューティングの未来を見ました。それがDog PC、犬用のPCであります。

どんな企業が、犬用のPCなんか作っているのだろう? もちろんTeslaに決まっている。ただし、電気自動車を作っているTeslaではない。インテリジェントな犬小屋T-Paiを作っているTeslaだ。T-Paiは、ロンドンの二階建てバスの高さ5フィートのミニチュアで、これに比べるとDog PCのデザインは、ごくふつうだ:

rmx4kabr8m

外出先から犬に給餌したり、犬の様子をモニタするPetcubeのような製品はすでにいろいろある。このDog PCは、それらとよく似ている。しかし、電子仕掛けの餌箱や、カメラ、スピーカーなどのほかに、Dog PCにはタッチ画面があって、ついに犬がタブレットでゲームを楽しめるようになったのだ。

ゲームは現在3つある。たとえばFruit Ninjaの犬用バージョン。これは、犬が前足でスワイプしてプレイする。目的は、一日中家にいて、人間の家族に遊んでもらえないワンちゃんが、退屈しないためだ。初心者の犬と対戦して、大勝することもできる、かも。

同社は今後6か月以内に、Indiegogoでクラウドファンディングによる資金募集を開始する予定だ。Dog PCのお値段は、400〜500ドルぐらいになる。

disrupt

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ペットシッター・サービスを展開するRover、3億ドルの企業評価にて4000万ドルの資金を調達

シアトルに拠点をおくRoverが、4000万ドルのラウンドを行なっているところなのだとのこと。

このシリーズEのラウンドでは、Roverの企業価値は3億ドルとなっているのだそうだ。出資するのは、これまでにも出資しているMenlo Ventures、Madrona Venture Group、およびFoundry Groupなどだ。ちなみにRoverは前回にも5000万ドル以上の資金を調達している。

Roverのスポークスパーソンに質問してみたところでは「噂や想像に基づく質問には回答できません」とのことだった。

rover-report-card

Roverのサービスインは2011年で、1泊のペットシッターサービスとしてスタートした。昨年には散歩サービスなどを追加してサービスメニューを拡充している。また、飼い主に散歩状況をわかりやすく伝えるRover Cardなる機能も実装している。

Roverによると年間の収益は合計で1億ドルにも達しているそうで、シッター数も50%増加して6万5000名となっているのだとのこと(ライバルとなるDogVacayは、今年初めの段階でシッター数を2万5000名と発表している)。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

人間用ベッドマットレスで成功したCasperが今度は独自の視点で犬用ベッドを開発

dogbedlaunch_facebook_1200x627

超快適な(人間用!)マットレスの開発とネット直販で成功したCasperが今度は、460時間の実験研究と11か月のユーザー(犬!)現用試験を経て、犬用ベッドを発売した。今や世界中のポッドキャスターたちがご愛用するマットレスのメールオーダー販売スタートアップを、ほとんど独力で立ち上げたCasperは、同じサービスを125ドルでお犬様たちに提供しようとしている。

そのCasper Dog Mattressは同社の人間用マットレスによく似ていて、やはり、小さすぎる!と感じるボックスに詰められ、100日以内の試用期間なら返品OKという条件で、送料無料で届けられる。犬が気持よく寝てくれなかったら、返品すればよい。

casper-dog-mattress-all

でも、たかが犬のマットレスの開発に、なぜそれほどの時間と月日を費やしたのだろう? 実はそこには、克服すべき課題が山ほどあったのだ。たとえば、犬にも小さな枕があった方が良い、という事実の発見。犬は必ず、穴掘りの仕草をしてからでないと、快適に眠れないこと。そこで、犬の歯と(前足の)爪を満足させるために、接着剤でまとめた大量のマイクロファイバーを必要とした。

サイズは3種、そして色も3種ある。犬の最大サイズは、90ポンド(約40キログラム)だ。今日注文すると24日までに発送される。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

お留守番をしている愛犬に声をかけたりおやつをあげられるリモートカメラFurbo

furbo

Tomofunが作ったFurboは、外出している飼い主と犬が対話する新しい方法を提供する。

このカメラを使って犬を常時ウォッチでき、オーディオは双方向なので、いつでも犬に話しかけて彼/彼女の孤独感をまぎらしてあげられる。アプリまたはオーディオをoffにしているときでも、犬が吠えたらスマートフォンにプッシュ通知がくる。

ペットカメラはいろんなところが作っているが、Furboの重要な差別化要因は、カメラが犬におやつを投げてあげられることだ。

先週のプレスイベントでは、かわいい子犬たちにつられて、ぼくもFurboを試してみた。おやつをどっちに投げるかは、スマートフォンのアプリでカメラに指示するが、そのやり方は簡単だ。おやつが投げられた、と分かった犬が、部屋の向こうへ駆けていく姿は、なかなかかわいい。

Furbo今Indiegogoに出ていて、予価は99ドルだ。目標額の5万ドルは、すでに超えている。発売は、7月の予定だ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

犬が自分が撮った写真を自動的にFacebookにポストする装具、冗談だが現実に必要かも

dogpack

見どころは犬のお顔

Facebookの問題は、犬の写真が多いことではない。犬自身が撮った写真がないことだ。やっとこの災悪に取り組む人が現れたが、残念ながらそれは広告代理店だ。この記事はちょうちん記事ではないけれども、そうであってもおかしくはない。

その“Posting Tail”、と名付けられた、かなり滑稽なプロトタイプデバイスを名犬のために作ったのはSaatchi & Saatchi Madridという会社。しっぽのところのセンサーをRaspberry Piが読み、しっぽの振り方をモニタするが、同社によると、ふつうのしっぽ振りと、興奮時のしっぽ振りを区別するそうだ。興奮を検出するとお尻に装備しているカメラが写真を撮り、それを直ちにモバイルのデータ用のドングルでFacebookへアップロードする。

犬は人間ではないから、犬のアカウントとページを作りたくなるだろう。しかし猿のセルフィー(自撮り写真)の先例が示しているように、犬には著作権がないから、ヴァイラルに得られた収入はすべて飼い主のものだ。

今はまだ1台しかないが、スペインの読者ならPedigree.esに申し込むと、1週間貸してくれる。

この製品自身はかなり冗談だと思うが、こういうものを実際に欲しい飼い主は少なくないだろう。ペットのウェアラブルを作ってる企業がすでに数億ドルで買収されたし、Petcubeのようなデバイスも人気を集めつつある。ソーシャルメディアのプラットホームが実際に犬の背にマウントされるのも、時間の問題だ。しかもそれには、十分に意義がある。

この、すさまじくアホなアイデアを、そのうち実際に製品化してあげるよ、とあなたの名犬に約束してあげよう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

盲導犬のオーナーが犬の体調を手に伝わる振動で知るためのデバイス(まだ名前はない)

103401_web

ノースカロライナ州立大学の研究者たちが、盲導犬が苦しんでいたり病気のとき、そのことをユーザに伝えるデバイスを発明した。犬は通常、具合が悪いことやストレスを、呼吸や姿勢、心拍などで伝えるので、視覚障害者などにはそれが分からないことが多い。このデバイスは犬の呼吸と心拍を測り、ユーザが手に持つハンドルを振動させて異変(病気、熱中症など)を知らせる。

プロジェクトを率いたコンピュータ科学の准教授David Robertsはこう語る、“犬は主に動きや姿勢でコミュニケーションするから、視覚障害者などは、異変が起きたときすぐにそれを感知することが難しい。盲導犬については、前からこのことが課題とされてきた。彼/彼女らはおとなしくあるよう、しつけられているから、路上などでも人びとの注意を惹きにくい”。

このシステムは、犬のストレスと不安の両方を伝える。この二つは、盲導犬の引退時期を告げる兆候でもある。このシステムのおだやかな振動が、オーナーに犬の状態の変化を知らせる。親指の位置にある小さなモーターが犬の心拍のペースを伝え、もう一つのモーターが呼吸のペースを伝える。どちらかの振動がとても頻繁になったら、オーナーは立ち止まって状態をチェックできる。

このプロジェクトのペーパーは”Towards the Non-Visual Monitoring of Canine Physiology in Real-Time by Blind Handlers”と題され、マレーシアのジョホールで行われたSecond International Congress on Animal Computer Interactionで発表された。

[原文へ]。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

猫用の自動レーザー光玩具Obiを見て思った、Appleもそろそろペット用品に進出すべきか?

855c6653c68f4ac09e7fbe4c2171d783_original

すばらしいデザインは人間だけのものではない。遊び好きな猫達の玩具もiPhoneみたいに美しいデザインであるべきではないか? でも、猫がもっと楽しく遊べるための玩具を作ろうとした人は、これまで誰もいない。

猫の玩具のディスラプトはどこにある?

それは、ここにある。ぼくは本誌TechCrunchの猫担当記者だから、新しいものを見つけるのも早い。それは、“猫のためのスマートなレーザートイ”と称するObiだ。猫達の歓喜の声が、早くも聞こえてくる。ObiはKickstarter上ですでに2万ドル近くを集めているが、4週間後の目標額は12万ドルだ。猫が好きな人は多いから、たぶん達成するだろう。

Obiがこれまでのレーザートイと違うところは? 良い質問だ。ではまず、このビデオをご覧いただこう:

これは最先端の猫玩具だから、最先端の名にふさわしく、iPhoneまたはiPadでコントロールする。テーブルや暖炉の上でもセクシーだから、お客が来ても隠す必要はない。Obiアプリを使って人間がレーザーを壁などに照射してもよいし、事前のプログラムによるライトショウを上映してもよい。人間が照射する場合は、プログラムではなく人間の手首の動きがライトショウを演ずる。iPhone全体が、壁の光点を動かすトラックパッドになったような感じだ。

  1. 4efa88efddea00d4f4dc4050758af061_original.jpg

  2. ddd204d06c5e01793521f61583a563a3_original.jpg

  3. eb7d664da2c215e933ea078cdb9130cc_original.jpg

と言うのは冗談だが、Obiを作ったStudio Neatは、デザインとパフォーマンスの二兎を追う。また、下図のように設計図を公開しているし、ポッドキャストもある。
3d5c73208fbb7831b5fd8cf1985b1c94_original

Studio NeatのGerhardtと、Oboプロジェクトについてチャットした:

TC: これを作ったきっかけは?

TG: 二つの理由がある。協同ファウンダのDanがMr.Littlejeansという名前の猫を飼っていて、彼を遊ばせる方法を探していた。彼は市販の自動化猫玩具をすべて買って試してみたが、あまり良いものがなかった。とくに、どれもデザインが醜悪だった。そこで、自分たちで良いものを作ろう、という話になった。

ポッドキャストの方は、いわゆるメイカー運動や、安くて高性能なPCボードの登場などによって、誰もが簡単にインディーのハードウェアプロジェクトを始められるようになっていることを、世の中に広めたかった。過去のいくつものKickstarterキャンペーンでそのことを力説してきたが、もっと深い視点を与えたかった。Obiプロジェクトも、ポッドキャストでその過程を詳しく報じることができた。これからは、さらに激しくおもしろくなるだろう。

Screen Shot 2015-09-23 at 11.41.18 AM

TC: 猫は、レーザーを嫌がらない?

TG: 嫌いなのか好きなのか、猫に聞いてみないとよく分からないけど、それを全力で追いたい、と思ってることは確かだね。仮に嫌いだとしても、一日中家にいる猫にとっては、レーザーの小さなドットが良いお友だちになるようだ。

TC: 犬用の玩具なんかは作らないの?

TG: 今作ってます。今回はペット用品についていろいろ調べたけど、今後いろんなことが可能な業界だ、と感じた。とくに、ペット用の玩具やアクセサリはデザインが良くないから、ぼくらにとってチャンスは多い。ペットは人間の生活にとって重要な存在だから、お粗末な物を与えるのは失礼だよ。
———-

なお、チームによると、Obiのレーザーで犬を遊ばせてはいけない。飛び回るレーザーのドットに、犬が興奮しすぎるからである。猫なら、大丈夫だ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

猫の水飲み量を知ることは健康チェックに欠かせない、そこで電脳水飲み器Puraが登場

puracat

猫を水のところへ連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない。猫は腎臓疾患になりやすいが、それなのに頻繁に脱水状態になるのは、渇きの感覚が十分に発達していなかったり、飲水の選り好みが激しいからだ。台北在住のロボット学者が作ったPuraという水飲み器は、猫をその気にさせるデザインであるだけでなく、飼い主がお猫様の水の摂取量をチェックできる。

Puraは今Indiegogoで資金募集中だが、それを作った台北のNoacare社は、ロボット科学者のLi-wei WuがCEO兼CTOだ。彼はこれまで台湾のいろんなトップテクノロジ企業や航空宇宙企業に在籍した。Foxconnもその一つだ。同社にはRed Dot Design Awardという権威ある賞を受賞した人や、獣医、そして人工知能の研究者もいる。彼らが見せてくれたPuraの実動プロトタイプは先週、同社のオフィスで50匹の猫でテスト済みだ。

Pura app

Puraで猫が飲んだ水の量は、猫の首輪につけたBluetoothタグが教えてくれる。猫は一匹ずつそのプロファイルをセットアップし、するとアプリが猫の品種や年齢、体重、フードはドライかウェットか、などに基づいて、毎日飲むべき水の量を計算する。猫が水飲み器にやってくると、首輪のタグがPuraのモニタリングシステムをトリガし、猫が去ったら水の減った量を報告する。

アプリは、猫が飲んだ水の量が少なすぎたり多すぎるとアラートする。とくに、突然の多飲は腎臓や肝臓の疾患の疑いがある。

この水飲み器には、猫フレンドリーな工夫がいくつかある。猫はキッチンの蛇口やトイレの水洗など、動く水が好きなので、この水飲み器もたえず水が勢い良く流れている。ただし水の流れが猫のヒゲを濡らさないようにしてある(ヒゲが濡れると嫌がるので)。底の部分は重くて、滑り止めがしてある。不機嫌な猫がひっぱたいても、動かない(ほかの猫とチームを組めば動くかも)。

これまでの猫用水飲み器に比べると、おもしろい特徴がいっぱいあるが、おもしろいだけでなく耐久性もあり、洗いやすい。バクテリアの繁殖を防ぐために、水飲み器を洗うことと、水の交換は必須だ。

今の猫用水飲み器は、分解が面倒なのが多い。私は今、日本のGEXというブランドのを使っているが、電動フィルタを三つの部品に分解してから、ブラシで洗うのだ。ちょー面倒。Puraは下図のように、全体が三つのパーツから成る。最上部は水飲み用のお皿、その下が活性炭粒子を使ったフィルタ、いちばん下が水容器で、モニタリングシステムや撹拌機なども収まっている。分解して洗うのに数分しか、かからない。

Pura components
欠点らしきものといえば、首輪のタグを嫌がる猫もいるのでは、ということ。私の猫は、首輪そのものを嫌がる。だから、かんじんのアプリを使えない。タグが首輪の面から突出しない平滑なデザインは、部品が多くて無理だった。今後は、体内埋め込みのRFIDチップを使う方法など、いろいろ考える、と彼らは言っている。

Puraはクラウドファンディングの締め切りまであと25日あるが、すでに目標の10万ドルの半分まできている。製造は、台湾の工場で行う。Indiegogoに載せたのは、グローバルな関心を知りたかったからだ。資金募集に成功したら、発売は2016年4月を予定している。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

生まれたときから前足のないダックスのバブルズちゃんが3Dプリントで快足の車いすを

10370429_1515555672016263_1121108827973280952_n

3Dプリントという21世紀の新技術のおかげで、助かるワンちゃんが増えている。今日ご紹介するダックスフンドのバブルズちゃん(Bubbles)は、生まれたときから前足がない。しかし飼い主のTrevor Byersは、母犬から生まれた時点ですでに足がないことに気付き、なんとかしてあげたい、と思った。でも、やや大きくなったバブルズは、犬用の車いすで遊びまわることが大好きになった。

そこで3Dプリントの登場だ。Byersは小さなバスケットとやや大きい車輪を作り、バブルズがそれを使えるよう練習した。そしてさらに彼は、犬用の車いすを3Dプリントで作りたい人たちのための、インストラクションまで書いた:

ふつうの工作で車いすを作ろうとして何か月も失敗を重ね、ついにわが家で初めての3Dプリンタを買った。失敗の数は前よりも多かったが、やっとうちのバブルズにぴったりの設計が完成した。軽くてしかも安定性を良くするのに苦労し、最後にはバブルズの細長い背中に重しを載せなくても走れるようになった。ほかの前足のない小型犬に比べると、彼女は自分の車いすでかなり長時間遊びまわる。上り坂も下り坂も、生い茂った草むらも、全速で走れる。バブルズで成功した私と妻は、ほかの犬たちがささいな障害で苦しまないために、今回の3Dプリント経験を共有したい、と考えた。

 

バブルズにはFacebookのページもあり、下のビデオでお分かりのように、3DプリントのおかげでThe Life of Reillyを満喫しているようだ。

出典: via 3Dprint

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

障害犬の大きさに合った車いすを3Dプリントできるモデルとコードをオープンソース化

3d-printed-dog-wheelchair

犬用の車いすはいろいろあるけど、どれも不格好で使いづらい。それらの小さな車いすは、布製のベルトなどで障害犬をくくりつけるが、高いし、格好悪いものが多い。しかしここでご紹介する障害犬用のかわいいホイールは、オープンソースで、しかも車輪は犬の大きさに合わせて3Dプリントできる。

この、犬のサイズに合わせられるThe Adaptable Wheelchair For Handicapped Dogs(障害犬用の調整可能な車いす)と名付けられた製品は、サイズを犬の大きさに合わせられる。最初のユーザ、犬のLuisaちゃんは、この車いすを1年間試用し、その部品は作者のMultecが大判の3Dプリンタでプリントした。この車いすは、分解して運ぶこともできるし、またサイズを必要に応じて変えられる。

3Dプリントは偉大だな、と思えるのはこんなときだ。わずかな量のプラスチックと、大量の創意があれば、多くの人や犬たちを助けるために、いろんなものを作れるのだ。

出典: 3DPrint

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

拡大するペット預かりサービス。DogVacayがピアツーピアのデイケアサービスを提供開始

shutterstock_180987521

飼い主が出かけてしまったとき、ペットの犬がどのように過ごしているかを映したホームセキュリティビデオを見たことがあるだろうか。犬好きとしてみれば、両親が遅くまで出かけているティーンエイジャーのように、自分の好きなことをしているんじゃないかと考えたくもなる。しかしどうやらそういうケースは少ないようだ。しょんぼりした様子で、何時間も同じ場所でじっとしているというようなことが多いらしい。あるいはじっとドアを見つめて、飼い主の帰宅を待ち続けている犬も多い様子。どうにも落ち着きをなくしてしまって、カウチのクッションを引き裂いたり、ゴミ箱をめちゃくちゃにしてしまったりすることもある。

犬用のデイケアサービスもあり、これで犬の気持ちを紛らわせることもできるだろう。但し、価格があまりに高額であるケースが多い。たとえばメトロ圏内の大都市あたりでは、1日に45ドル程度もかかってしまう。また、そうしたサービス施設の中で30ないし40匹の知らない犬に囲まれて、愛犬が本当にハッピーなのかどうかは難しいところでもある。

そうした不満ないし不安の声を背景に、DogVacayが「犬のためのAirbnb」を目指すサービスを打ち出してきた。Daycareメニューを新設し、日中の預かりサービスを提供することとしたのだ。DogVacayの主力サービスは、旅行中に犬を預けたいオーナーと、地元のドッグシッターを結びつけるサービスだ。このサービスを拡張して、朝から昼過ぎ、ないし夕方くらいまで預かる保育園風なサービスを提供したわけだ。価格はシッター側で設定するようになっている。ただしCEOのAaron Hirschhornによれば、平均的なデイケアサービスの価格は20ドル程度になるのではないかと言っていた。

Hirschhorn曰く、Uberがタクシーサービスの裾野を広げたように、犬のための安価なデイケアサービスがニーズを掘り起こすことに繋がってほしいと述べている。「現在、犬を対象としたデイケアサービスの市場は10億円規模となっています。しかしこれは潜在規模にくらべればごく一部に過ぎないと考えています。ペットのためのデイケアサービスの存在すら知らず、あるいは簡単に利用するための方法がないために諦めている人も多いと思うのです」とのこと。

UberやAirbnbのように安価なサービスを実現することにも繋がるだろう。自ら施設を運用するのでなく、マーケットプレイスの形で提供することに可能性を感じているのだそうだ。「私たち自らが不動産を保有する必要もありませんし、ドッグシッターを雇用する必要もありません。ニーズを持つ人と、サービスを提供する人を安価な手数料で結びつけようと考えているわけです。かかる費用の大半は、会社運営のためではなく、サービスそれ自体に充てられることとなるわけです」とHirschhornは言う。ちなみにDogVacayは、預ける犬とサービス提供者側の施設にいる犬の双方をカバーする200万ドルの保険も用意している。

このサービスを実現することで、DogVacayの利用者数および売上が大幅にアップさせる可能性もあるだろう。これまでは週末やバケーションでの旅行時のみに利用するサービスであったものが、場合によっては毎日利用するサービスとなったわけだ。サービスの幅を一気に広げることになり、需給バランスを壊してしまうことにはならないのかとも尋ねてみた。Hirschhornはそのような事態にはならないと考えているそうだ。「アメリカおよびカナダで、シッターサービスを提供しようとする人は13万人にものぼります。しかし実際にサービスを提供してもらっているのは2万人に過ぎません。需要を喚起してマーケットが広がることとなっても、シッターの事前審査などを行いつつクオリティを維持できると考えています」とのことだ。DogVacayでDaycareを提供したいと考えている人は、自分でもペットを飼っている専業主婦/主夫や在宅ワーカーが多いらしい。

DogVacayはロサンゼルスに拠点をおくサービスで、これまでに4700万ドルの資金を調達している。フルタイムの従業員数は85名程度となっている。もちろんこの業界にも競争があり、たとえばシアトルのRoverはよく知られている。こちらも同様のサービスを提供しており、これまでに5090万ドルの資金を調達している。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

イギリスのmyDogBuddyとスペインのBibuluが合併してヨーロッパ最大のドッグシッター発見サービスに

犬の飼い主がドッグシッターを見つけるマーケットプレース、イギリスのmyDogBuddyが、スペインの同業Bibuluを吸収合併して、同社によればヨーロッパで最大のドッグシッターサービスになった。登録しているドッグシッターは、両社合わせて1万名を数える。なお、合併後の同社はブランド名が単純化され、DogBuddy.comになる。

さらに同社は、BetaAngelsやCaixa Capital Risc、Eversmarter WW、Andrin Bachmannなどから合計190万ユーロの資金を調達した。資金は、現在の市場における成長と、新市場の開拓、およびプロダクトの改良に充てられる。

合併交渉は2014年に始まり、11月には実際に合併が行われたはずだが、DogBuddyは今日(米国時間4/2)を、合併と新たな資金調達を公表する日として選んだのだ。

これからのDogBuddyは、イギリスとスペイン、イタリア、フランス、そしてドイツの犬の飼い主たちに、犬たちの‘仮の宿’を紹介する。契約したドッグシッターは、飼い主が旅行などで不在の間、お散歩と食事と昼間の世話を担当する。

登録しているシッターはサイトの審査に合格した人たちであり、その人の写真や家の写真、利用者のレビューなどを事前に見ることができる。そして発注と決済はオンラインで行う。保険や救急サービスもつくから、かなり安心できるサービスのようだ。

[related_articles]

DogBuddyのCEO Richard Setterwallは次のように語る: “2013年にイギリスで急成長したから、ヨーロッパ全域へサービスを拡大しようと考えた。そしてスペインとイタリアではBibuluがベストだ、と分かった。同社はそのときすでに、フランスとドイツへの進出に着手していた。BibuluのファウンダであるEnricoに連絡して、両社の中間地であるパリで会おう、ということになった。そして、ヨーロッパで最良のドッグサービスのマーケットプレースを作ろう、という点で二人のビジョンが一致した”。

一方、ヨーロッパの競合他社としてはHolidog(三行広告的なサイト)やPawshakeがいる。合衆国では、RoverDogVacayが有名だ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa