Amazonがオンラインで算数を教えるTenMarksを買収, いよいよ教育アプリ/コンテンツに本腰

Amazonが、オンライン教育のTenMarksを買収する、と発表した。後者は現在、算数のカリキュラムを提供しているが、AmazonのKindle担当VP Dave Limpの声明では、“ AmazonとTenMarksは共に、リッチでマルチプラットホームな、そして先生たちと親たちと児童生徒に愛される、教育コンテンツとアプリケーションを開発していきたい”、ということだ。

TenMarksは2008年に創業され、これまで何度か、投資ではなく融資を得てきたが、至近の2011年9月には、Catamount VenturesとBirchmereから300万ドルの投資を獲得した。

TenMarksのサービスTenMarks Mathは、教師が指定した難度とコンセプトに基づいて、‘プレイリスト’と呼ばれる個人化されたカリキュラムを作る。教師はこのサービスを無料で利用でき、今では全国数万校で採用されているという。

TenMarksの協同ファウンダRohit Agarwalは今日(米国時間10/10)の声明の中で、“AmazonとTenMarksは、学校や家族が実装しやすいソリューションを誠意をもって真剣に開発していく”、と述べている。“弊社は現在、教師と児童生徒と親に、算数の全国標準必修カリキュラムの効果的な履修を助けるリソースを提供している。それらによって、大規模でプロフェッショナルな授業展開や、親とのコミュニケーションが可能になっている。弊社のビジネスモデルはこの信念を反映して、先生たちの登録と利用は無料、ほかに必要に応じて有料の機能も利用できる、という形になっている。今後は、AmazonとTenMarksが協力して、K-12の分野に重要なイノベーションを作り出せると信じている”。

しかしTenMarksのこれまでのビジネスモデルは、Amazonの一翼となる今後は意味のないものになるだろう。買収の完了は2013年の第四四半期内とされ、金額条件等は公表されていない。

Amazonは教育コンテンツと教育アプリ/アプリケーションを‘マルチプラットホーム’向けに制作提供していく、と言ってるのだから、それらがKindle向けに限定されないことは明らかだ。Kindleそのものも今では、iOSと‘ふつうの’Android用にアプリがあり、またKindleコンテンツをブラウザ上で読むことのできるWebアプリケーションもある〔日本はまだのよう〕。いわばAmazonは伝統的に、マルチプラットホームだ。

また、タブレットの教育利用では、教科書なども含めてApple iPadがダントツに強いが、当然Amazonは、Kindleと今回のような内製コンテンツで、食い込みをねらうだろう。今あるKindle Textbook Rental(教科書レンタル)も、今後はそういったアプリと連携して、より魅力的なパッケージを提供していくだろう。

現在のAmazonは、アプリの量ではGoogleやAppleに大きく差をつけられている。しかしそのことは、今後の教育市場開拓とは無関係だ。重要なのは、学校と親がとても気に入るような、魅力的なコアカリキュラムを、今回のように教育テクノロジ企業とのパートナーシップで作っていくことだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Amazon IDでサードパーティのサイトで支払ができる‘Login and Pay with Amazon’ がスタート

今日(米国時間10/8)、AmazonはMoney 2020カンファレンスでLogin and Pay with Amazonというサービスを発表した。このサービスのパートナーとなったウェブサイトの訪問者はPay with Amazonというボタンを」クリックするだけで一切の支払手続きが済んでしまう。クレジットカード情報を入力したりPayPalサイトに移動したりする必要がない。ライバルの支払サービスには大きな打撃となるかもしれない。

Amazon Payments担当副社長のTom Taylorは今日発表されたプレスリリースで次のように述べている。「Amazonには2億1500万人の活動中の顧客アカウントがある。eコマース企業はLogin and Pay with Amazonを利用することによってAmazonの何百万という顧客を自らの顧客に変えることができる。顧客はAmazonのパスワードと支払情報を利用してパートナーサイトで支払いができる。つまりAmazonへの単一のログインで安全、確実、スピーディーなショッピングが可能となる」

これからは多くのオンライン・ショップの画面の下部にクレジットカードやPayPalと並んでPay with Amazonのボタンが表示されることになりそうだ。

Amazonはしばらく前から支払サービスを提供している。たとえばKickstarterなどが良い例だが、ユーザーがAmazonにログインして支払を行うと約束のプロダクトが発送された時点で引き落としが行われる。またAmazonは最近デベロッパー向けにオンラインゲームやコンテンツなどのサイトでのユーザー認証にあたってAmazon IDが利用できる‘Login with Amazon‘というサービスを開始した。Login and Pay with Amazonはこの2つのサービスを巧みに結合したものといえる。Amazonの支払システムとシンプルなoAuth認証の組み合わせはデベロッパーにもユーザーにも大いに魅力的だろう。

Pay with Amazonのローンチ・パートナーの一つはGogoで、同社すでに航空機内でのWiFiサービスの課金にAmazon Paymentsを利用している。Pay with Amazonボタンの導入も年内に行われる計画だ。Amazonでは「この支払システムを利用した購入者はAmazon.comでの購入者と同様のA-to-z保証によって保護される」としている。

オンライン支払にあたってはサービスに対する信用が極めて大きな要素となる。PayPalが現在の地位を築いたのもクレジットカード情報を入力するより安全性が高いという信用を得たからに他ならない。

Squareも‘デジタル支払サービスの主流になることを狙っている。PayPalに先を越されてしまったが、Squareもクロスサイト支払テクノロジーを持つBrainTreeの買収に関心を持っていた。現在Squareはあらかじめ定型化されたストアとSquareによる支払機能を組み込んだオンライン・ショッピング機能を開発中だといわれる。われわれがSquareに取材したところ11月には何か発表があるだろうということだった。

AmazonはAppleに次ぐ規模の巨大な顧客情報を持っている。Appleは5億7500万のアカウントを持っている。これまでAmazonは顧客アカウントの数を発表してこなかったが、上記のとおりTaylorは2億1500万という数字を挙げた。ちなみにAppleは今年のWWDCで「われわれが知る限りAppleが最大の顧客情報を持つオンラインストアだ」と述べている。Amazonの顧客ベースがサードパーティーのサイトでも利用できることになれば影響は巨大だ。

技術的な面ではこのサービスはウェブ、Kindle、iOS、Androidのいずれでもシームレスに作動するという。料金体系はごくシンプルで、2.9%プラス1件ごとに0.30ドル、ただし取引量に応じて減額される。Login and Pay with Amazonに関心があるデベロッパーはこちらでAPIの詳細をチェックできる

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Amazonのスマートフォンの詳細がリーク: 視線追跡型3Dモデルと廉価版の二機種

【抄訳】

本誌が得た情報によると、Amazonはスマートフォン二機種を開発中である。ひとつは低価格モデル、もうひとつは3Dの視線追跡インタフェイスがある。詳細情報は乏しいが、これらは今年の初めごろ得られた情報や噂とも合致している。

Amazonは、二つのデバイスを企画している。最初のそれは、これまで‘高価格’バージョンと噂されていたもので、3Dのユーザインタフェイスや視線追跡機能などがある。両デバイスを合わせて‘プロジェクトB’と呼ばれ、それが今年初めにWSJにリークされた。その後高価格モデルは’Duke’というコードネームで呼ばれるようになり、今では’Smith’になっている。計画では、発売は年内ではない。

デバイスの詳細はHacker Newsに匿名氏が投稿し、本誌の情報筋がその一部を確認した。

その細部はWSJの記事と符合している:

しかしこの企画に近い筋によると、予定されているハードウェア製品はきわめて幅広く、スマートフォンとセットトップボックスはそれらの一部にすぎない。ほかにも、オーディオストリーミングデバイスや3D画面のハイエンドスマートフォンなどが計画されている。

カリフォルニア州クパチーノにあるAmazonのR&D施設Lab126で、これらのデバイスは開発されてきた。それらの取り組みはプロジェクトA、B、C、Dなどと呼ばれ、アルファベットプロジェクトと総称されているという。

‘Smith’プロジェクトのデバイスには、強力なハードウェアが含まれているようだ。画面そのものは3Dではないが、4隅に搭載した計4基のカメラがユーザの目や頭の動きをとらえてインタフェイスを動かし、3Dの‘印象’を与える。ユーザの動きの捕捉をAppleがiOS 7でやってるように内部のセンサで行うのではなく、ユーザの視線とその位置の変化で行う。画面上のコンテンツの3D表現は、その方がより正確になるだろう*。〔*: センサはデバイスの動きはとらえるが、ユーザの顔・目の位置の変化はとらえない。〕

ソフトウェアが、ユーザの顔はとらえるがそのまわりの顔はとらえないようにするなど、テストが行われたようだ。3Dの像が、あなたの顔ではなく、友だちの顔の動きに合わせて変わったんじゃ困るものね。

また、これは最初のリリースには含まれないようだが、ユーザがそこらで撮った写真をAmazonのプロダクトとマッチさせて購入をすすめるという、画像認識機能も計画されている。上記HNの投稿には、ユーザにAmazonで買い物させることを前提として、製品のコスト転嫁を抑えられるだろう、とある。

このデバイスのOSについては情報がないが、Androidに3Dビューをサポートさせた改作バージョンであることは、間違いないだろう。聞くところによると、ユーザが頭を動かすとメディアプレーヤーのボタンが表示され、正面からは見えないスクリーンの端が、ちらっと見えたりするそうだ。

【中略】

これらのデバイスは今Amazonの社内で、鍵のかかった金属ケースに入った状態で一部の社員が試用している。在宅の技術者も含めて、社外持ち出しは許されていない。Lab126のそのフロアも鍵がかかり、出入り自由ではない。開発中のハードウェアに関するこのような守秘体制は、Appleでもおなじみのものだ。デバイスの開発チームは、サニーベールとシアトルの二か所に分けられている。

【後略】

画像クレジット: Puamelia

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


独立系書店がカムバック中―町の本屋を殺したのはそもそもAmazonではない

一見不思議なことが起きている。独立系の書店がカムバックしつつある。その理由が興味深い。電子書籍の台頭が書店に打撃を与えたという話は毎日うんざりするほど見聞きする。しかしここでは別の要素が働いているようなのだ。

下のグラフはAmerican Booksellers Associationのデータなので独立系書店だけの動向を見るにはやや不向きだが、全体像を理解するには便利だ。過去10年間でみると、2005年くらいまで独立系書店は憂慮すべきスピードで減少を続けた。ところがその後減少は底を打ち、やがて上向きになって、2010年ごろから増加に転じている。

しかしこのデータを見ただけでも書店を殺した犯人がAmazonではないことが分かる。実は小規模な独立系書店を殺したのは大規模書店チェーンだった。そもそもKindleが最初に登場したのは2007年で、書店数の減少が底を打った後だ。The Digital ReaderのNate Hoffelderはこう書いている。

重要なのは1995年から2002年にかけて書店の減少が急激だった時期にAmazonはこれというほどの規模になっていなかったという点だ。つまり独立系書店を殺したのはAmazonではない。その栄誉は〔この時期に拡大を続けていた〕Burns& NobleやBordersのような大型チェーン店に帰せられるべきものだ。

私は印刷物を売る書店はまだ泥沼を脱してはいないが、将来に十分な希望があると考えている。レコード音楽の登場がコンサートを殺さなかったのと同様、著者も読者と直接コミュニケーションができる場所が必要だ。書店は地域の本好きな人々のコミュニティーのハブとなれるし、著者との交流イベントの舞台ともなれる。また書店がeブックの販売から何らかの利益を上げる方法があれば(私はあると信じている)それも助けになるだろう。

現在多くの書店は「本も売っているコーヒーショップ」になっている。これは便利だし、書店というエコシステムの活性化に重要な役割を果たしている。そして最近の巨大書店チェーンの破綻は、本の選択やアドバイスに優れた能力のある独立系の書店の成功のチャンスを大きく広げるものだ。

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メーデー!メーデー!Amazonのオンデマンドサポートはスケーリングの悪夢を呼ぶかもしれない

問題をGoogleするよりテクニカルサポートに電話した方が簡単だと何が起きるか? Amazonは、新しいタブレットKindle Fire HDXの持ち主が、同社のオンテマンド・ビデオ・カスタマーサポート機能をどれだけ使うかによっては、その答えが高価なものになることを発見するかもしれない。Amazon自身がどう行動するかによっても。

Mayday は、Kindle HDXのクイック設定メニューのトップにあるボタンだ。24時間年中無休で、サポート・エージェントが映しだされた小さなビデオウィンドウがポップアップする。相手からこちらは見えないが、声を聞き、しゃべりかけ、画面に描いて指示することもできる。画面を制御して助けてくれることさえ可能だ。

Farhad Manjooが言うように、Maydayは最大の技術的問題の一つを解決することはできないかもしれない。ネットがつながらない時だ。それでも、老若を問わず始終困惑する人たちから来る大量の問い合わせに答えなければならないことに変わりない。Maydayを利用しているところのビデオはここで見られる。

もしAmazonがMaydayをスケーリングできたら、それは驚くべきことだ。多くの人々のテクノロジー生活を楽にするという意味でも、並ひ外れたロジスティックの偉業という意味でも。これは、高付加価値サービスの業界ベンチマークになるかもしれない。是非成功してもらいたいものだ。

サポート乱用のハードルがない

今日、多くの企業がオンラインサポートに力を注いでいるが、人間に構まってもらいたければ、それなりの努力が必要だ。

Appleのジーニアスバーを見てほしい。予約を取り、小売店に出向き、時間通りに現れなくてはならない.これはユーザーにとって障壁であると同時に、本当に手助けが必要な時のための選択肢を与えているこのにもなる。

電話によるカスタマーサポートでは、電話番号を調べ、音声ガイダンスをくぐり抜け、待たされ、何をしてほしいかを、事実上計器飛行しているサポート担当者に説明しなくてはならない。

このあらゆる摩擦が悪悪だ。ではなぜ存在するのか? 費用効率がいいからだ。

オンデマンドでデバイスと直接つながるサポート要員が山ほどいることは素晴らしい・・・かつAmazonにとって非常に高くつく可能性がある。Maydayはこの端末の大きなセールスポイントになり、返品の損失を防ぐことで自らペイするかもしれない。しかし、人々があのボタンを必要以上に押しまくるかどうかは、ギャンブルだ。

問題は、Amazonがどこまでそのビジョンを妥協できるかだ。同社は記者団に対して、Maydayが毎回15秒以内にユーザーがサポートを受けられるようにしたいと語った。忙しいクリスマスの朝にも。回数の制限もなく。Amazon CEOのJeff BezosはMaydayについて、同社の他のコールセンターと同じように機能すると本誌に語った。結局のところ、この会社はEコマースのスケーリングにおいて相当数のミラクルを演じてきている。

それでもしかし、Maydayサービスの乱用を防ぐための但し書きを入れておく必要はあるかもしれない。寂しいからMaydayしたり、ネコの写真を見せたくてMaydayしたりする人は切り捨てる必要がある。猥褻画像を見せたり言葉のテロリズムを仕掛ける輩は、永久追放する必要があるかもしれない。しかし、ひたすら怠惰なユーザーが、毎日ギリギリまともな質問をし続けたらどうするだろう。Amazonはどこに線を引くかを決めなくてはならない。

Maydayのスケーリングにおけるこの根本的問題は、現在AmazonにはアクティブなKindleユーザーが、Benedict Evansが想像するほど膨大にはいないことを示しているのかもしれない。AmazonはKindleの売上とアクティブ利用者数に関して秘密主義で知られているので、HDX端末がどの程度売れ、サポートが必要なのかわれわれにはわからない。

しかし、もしこのすべてを成功させ、われわれをサポート電話メニュー地獄から救える人間がいるとすれば、それはBezosだろう。法外な費用のかかるファンタジーをギリギリのリアリティーに変えることは、彼の十八番だ。そしてもし、問題がMaydayのユーザー当たり質問数ではなく、Kindle HDXがたくさん売れたためであれば、それは悪い話ではない。Microsoft Surfaceに聞いてみるといい。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Amazonのタブレットはエンタプライズ(中~大企業)の大量導入をねらう…最新のKindle HDとHDXにその兆候を見る

AmazonのAndroidタブレットKindleのOSは、Amazon自身がちょっといじったバージョンのAndroid(通称Fire OS)を使用しているが、そのせいで最近はますます、消費者という名の大きな木馬の中にエンタプライズの恰好をしたギリシア人の大軍がいる、という風情になってきた。Fire HDとHDXには”Mojito”が載っている、それはFire OSのいわばv.3.0で、いくつかの重要なエンタプライズ向け機能が予定されている。

いくつか挙げてみると、エンタプライズ用メール、VPNクライアントを内蔵、ワイヤレス印刷、Office互換のOAツールセットをプレインストール、ハードウェアレベルでのデータ暗号化、認証の改良、SilkによるセキュアなWeb閲覧、そしてきわめつけは、各種の広く使われているモバイルデバイス管理サービスをネイティブAPIからサポート。

エンタプライズ(中~大企業)にとってKindleの魅力は、まず、コストだ。Amazonの元々安いタブレットを全社員向けに導入するとなると、一人当たりの費用はiPadを大幅に下回る。しかも単に安いだけでなくAmazonは、Whispercastのようなサービスを提供してユーザの下支えをする。このサービスは、自社独自でMDMを導入していない企業向けの無料のネイティブのMDMソリューションだ。Fire OSの今回のアップデート(そして上述の機能が実装されるv.3.1)は、Goodのようなプロバイダによりエンタプライズモバイルデバイスプロビジョニングネットワーク(enterprise mobile device provisioning network)をすでに構築している企業に、新たなITインフラのための大きな支出を必要とせずに、容易に入り込んでいける。

さらにこれらのタブレットには、新たにMayday Button(メイデイボタン、お助けボタン)というものがある。HDXのオーナーは、このボタンでAmazonのテクニカルアドバイザーをリモートで直ちに呼び出せる。しかもサポート担当者はライブのビデオ画面に現れるから、まさに一対一でお世話していただけるのだ。

Maydayは、一見、消費者向けだが、エンタプライズユーザにとってもありがたい機能だ。企業としては、社員にHDXを持たせておけば、社内的なITサポートや教育訓練は不要になり、Amazonにおまかせ、となる。社員個人々々のタブレットの使い方を、社内ITで面倒見るなんて、あまりにもたいへんである。

Amazonはまず、タブレットが安いということでBYODの成功に近い位置につけている。背後には消費者向けコンテンツの強力なエコシステムがあり、また、新たにエンタプライズオンリーの付加価値(上述)も構築している。Amazonはタブレットで、企業と教育分野をねらっていることが、今回ますます明らかになってきた。買い手であるエンタプライズは、そのようなAmazonの売り込みに対して、どんな態度に出るだろうか。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


出版社側には良いことずくめのKindle MatchBook。プログラム参加を躊躇う理由はなし!

少し前に、Amazonは電子書籍リーダーであるKindle Paperwhiteの新版をアナウンスした。これはこれでなかなか良さそうなものに見える。但し、この発表について世間の耳目を集めたのはMatchBookという新たなプログラムの方だった。紙の書籍を買った人に対し、電子書籍版を無料ないし安価で提供するというものだ。提供するかしないか、価格をどうするかについては作家や出版社側が決定する。

このプログラムについての要件等を確認してみると、紙の本や電子(Kindle)書籍を出版している作家にとって、なかなか魅力的なものであるようだ。Gooseberry Bluff Community College of Magicの作者であるDavid Schwartzも次のように述べている。「デメリットは何もないように思う。少なくとも私にとっては、良いことだらけに見える。ロイヤルティは変わらないし、(理論的には)販売のチャンスが増えることになるわけだ」とのこと。確かに良いことばかりのように思えるのだ。

Kindle Matchbookプログラムには、いろいろと参加要件が定められている。但し、厄介に感じるようなものはない。「これまでに書いた書籍の売り上げを伸ばす手段を提供する」という目的にしたがって運用されるものであるようだ。基本的に、Amazonで扱う紙の本を出版していて、かつKindle Direct Publishing(KDP)プログラムに参加していれば、誰でも使うことができるようだ。

Amazonにも確認したのだが、Kindle Direct Publishing Select(KDPセレクト)プログラムの方に参加している必要はないようだ。

つまり、紙の本を既に販売していて、それに加えてKindle版を販売したいと考えた場合、Amazonの独占販売期間を確保する必要はないということだ。KDPセレクトのメンバーは、90日程度の間、Amazonでの独占販売期間を設ける必要がある。

MatchBookでの提供価格については2ドル99セント、1ドル99セント、99セント、そして無料の4つから選ぶことになる。プログラムに参加するタイトルを選ぶのは非常に簡単で、リストからチェックボックスをクリックするだけだ。ほとんど手間のかからないオプトイン方式はいかにもAmazon風のもので、きっと数多くの作家がこのプログラムへの参加を検討するようになることだろう。ともかく参加する作品を決めれば、あとは価格を設定するだけだ。尚、これにともなって「プロモーション価格」の設定もする必要がある。これは通常価格の50%以上、割り引く必要がある。Amazonは「キャンペーンであるからには50%は割り引くことにしたい」としている。

現在用意されているロイヤルティレートは2種類ある。これは販売地域の差によって変わってくるものだ。電子書籍にも同じ率が適用されることになり、やはり35%あるいは70%を受け取ることになる。電子書籍を安価で配布するということは、当然にロイヤルティーの額も低くなる。しかし「新たな販路」が拓けたわけで、むろんプラスに評価すべきことだと思う。

まだこのMatchBookプログラムについての表示が現れないという人もいるだろう。まずは出版社レベルでのオプトインが必要であり、それが済まないと個々の書籍についての処理ができないこともある。ともかく10月に予定されているプログラム開始時には1万冊程度を準備するということになっている。ただしAmazon Publishingの利用者(標準でMatchBookオプションがオンになっている)およびインディーズ系の出版者は直ちにプログラムに参加することができるし、すべきであろうと思う。デメリットはほとんどないと言える。もちろん紙の書籍を販売していなければ参加できないのだが、実はこれについてもAmazonは解決策を提供している。電子書籍を紙化するプログラムの提供も行っているのだ。

また、New Island BooksのエディトリアルディレクターであるEoin Purcellは次のように言っている。すなわち、MatchBookプログラムの導入により、電子書籍化していないものを電子化しようという動機付けになるとのこと。売り上げのためのチャネルがひとつ増えることとなり、デジタル書籍化を躊躇っていた人が考えなおすきっかけとなることもあるだろうという話だ。

個人的には、このプログラムがむしろ紙の書籍の売り上げをも伸ばす方向に機能すると考えている。1ドルだか2ドルの追加料金でKindle版も入手できるのなら、紙の本をもっと買うようになるだろう。紙版があれば、電気のないところ、ないしは電子デバイスが使えないところでも本を読むことができる。手に触れる紙の感触も好きだ。さらに、コレクターアイテムとして将来的に価値を持つことになる可能性をもつのも、むろん紙の本の方だ。

また、本のコレクターであるわけではないのだが、Ozの初版などについてはやはり痛めてしまうのがもったいないとは感じる。それで再読する際にはKindle版を読むというようなことをしているのだ。Amazonの新プログラムがこうした古い本を対象にするものでないことは理解している。しかし豪華装丁本などについては、実際に読むためのものとして、電子版を欲しがったりする人もいるだろう。

一般の人が、紙版と電子版の双方を購入しようと思うのかどうか、それはわからない。

Schwartzは卑近な例に過ぎないとしつつ、自著のGooseberry Bluffについては紙版とKindle版の双方を買ってくれた人がいると話す。「Kindleを持っていない人や、紙版でないとダメだと言っている人もいます。但し、MatchBookプログラムのスタートにより、電子書籍を買うべきかどうか悩んでいる人にもきっかけを与えて、考えてもらうことができると思うのです。これまで通りに紙版を購入して、そして安価に電子書籍版も購入できるわけですからね。Amazonとしても、そういう層を取り込んで電子書籍の普及にはずみをつけたい意味もあるのでしょう」。

取り敢えずのところ、これまでに多くの書籍を出してきた出版者や著者にとって良いことずくめの話であるように思える。紙版の本のオーナーが、改めてデジタル版を買い足す動きも出てくることだろう。プログラムが発表になってから、これまでのAmazon利用歴をチェックしてみた(利用頻度にはかなりの波がある)。そして懐かしく思い出して、ぜひ読み返したいという本も見つけた。しかし箱か何かにいれて、どこかにしまいこんでしまって行方がわからない。きっとAmazonは、そういう人が多いはずだと考えたのだろう。躊躇っている出版者があれば、ぜひともプログラム参加を検討すべきだと思うのだ。

Image Credit: amy gizienski / Flickr CC

(訳注:本稿はすべて米国Amazonでの話です)

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(翻訳:Maeda, H)


Amazonの関係データベースサービスがメモリ244GBの巨大インスタンスタイプを提供

Amazonの関係データベースサービス(Relational Database Service, RDS)はデベロッパに、データベースエンジンMySQL、Oracle、またはMicrosoft SQL Serverへのアクセスを与える。このサービスにこのほど、大量のメモリを必要とするアプリケーションのための、新しいインスタンスタイプが加わった。244GBのメモリを提供するこのタイプはHigh-Memory Cluster DB Instance Classと呼ばれ、これまでの最大タイプ”quadruple extra large”(68GB)の3.6倍に相当する。ただし当面このインスタンスがサポートするのはMySQLデータベースのみである。

この新しいインスタンスは性能も高く、Amazonの計測によると、その計算力は2007年モデルのOpteronないしXeonプロセッサ(1.0-1.2 GHz)88基ぶんに相当する。Amazonによると、8コアのIntel Xeon E5-2670プロセッサ2基がこのインスタンスを駆動し、広帯域のネットワーク上で稼働する。同社の主張では、デベロッパはこのインスタンスを使うことによって、これよりも小さなインスタンスの約60%増のスピードを達成する。AmazonのJeff Barrの考えでは、この新しいインスタンスタイプは“これまで以上に要求の苛酷なデータベース駆動型アプリケーションに門戸を開く”、という。

Amazonによると、これだけ大量のメモリが使えるとデベロッパは、データベースを使用するオンライントランザクションのほとんどすべてをメモリ内で行うようMySQLを構成できるので、そういう種類の用途にとってこのインスタンスタイプは理想的である。AmazonのRDSはSQLとMemcachedのAPIでアクセスできるから、複雑なSQLトランザクションはもとより、単一のデータベースからデータを取り出す高性能なNoSQL的操作も可能である。

当然ながらこの新しいインスタンスタイプは、お値段も相当に高い。3年契約で1時間あたり2.074ドルからだが、前金3000ドルあまりを支払う。AmazonのUS EastとWestリージョンにおけるオンデマンド利用は、1時間4.725ドルからだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


AmazonのAWSがコマンドラインツールを提供, スクリプトを書いて日常ルーチンを自動化しよう

グラフィカル(な)ユーザインタフェイス(GUI)はすてきだが、ときには古き良き日のコマンドラインをどうしても使いたいことがある。Amazonは今日(米国時間9/3)、AWSのコマンドラインインタフェイスを一般公開する、と発表した

ただしこのコマンドラインツールは当面、デベロッパ向けのプレビューである。このツールを使ってデベロッパは、AWSの23のサービスを、あの少々複雑なWebインタフェイスを使わずに、コマンドラインからコントロールできる。自分のAWSアカウントをコマンドラインから管理する人はあまりいないと思うが、しかしコマンドやその引数を羅列~組み合わせることによってデベロッパは、日常のプロセスの多くを自動化できるのだ。

今日のリリースには、S3クラウドストレージのためのファイルコマンドのアップデートも含まれている。ファイルシステムに対するこれらのコマンドによってデベロッパは、“バケットの中身をリストアップしたり、多数のファイルのあるフォルダをアップロードしたり、ローカルファイルとS3上のオブジェクトをシンクしたりできる”、とAmazonは言っている。

AWSでは何でもそうだが、このツールも構成があまり簡単ではない。しかし、Amazonが提供しているインストールガイドは親切でわかりやすいし、ドキュメンテーションも豊富だから、初心者もびびる必要はない。対応OSはWindowsとMacとLinuxで、EC2専用にビルドされたLinuxパッケージAmazon Linux AMIの、最新バージョンにはすでにプレインストールされている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Amazon、紙版書籍購入者に対して無料(ないし安価)での電子本提供プログラムを開始予定

AmazonがKindle MatchBookという新たなサービスについてのアナウンスを行った。Amazonで紙の書籍を購入した利用者に対し、その本のデジタル版を無料ないし2ドル99セントの価格で提供するというものだ。価格は書籍によって決まることになる。本プログラムの対象となるのは、Amazonが書籍販売を開始した1995年から、これまでに購入した本ということなのだそうだ。

このKindle MatchBookプログラムは10月に開始される予定だ。開始までに、対象となる書籍を1万冊以上用意するとのこと。対象となる書籍は徐々に増やしていきたい考えだ。プログラムに参加するか否かは出版社側の判断であり、Kindle版のダウンロード時の価格の選択(無料、99セント、1ドル99セント、2ドル99セント)も出版社側で行う。

「遠い昔のクリントン時代、CompuServeアカウントでログインして、AmazonからMen Are from Mars, Women Are from Venusといった書籍を購入して頂いた方も、(18年たった今になって)Kindle版を非常に安価にダウンロードしてお楽しみいただけるようになるわけです」と、Kindle Content部門のVice PresidentであるRuss Grandinettiが、なかなかユニークな調子でプレスリリースの中で述べている。

ちなみに、メジャーな出版社も、あるいはKindle Direct Publishingで出版している個人であっても、サービス開始時に作品を掲載するための登録を行うことができるようになっている。このサービスは、印刷された本に加えて電子本も入手できる読者にとっては当然メリットがあるものだ。しかしそれだけでなく、出版社側にとっても、新たな販売機会を得るチャンスともなる。18年も前に書籍を購入した利用者に対し、紙版に加えて電子版の購入を促すことができるようになるわけだ。

読者にとっては、電子本の価格は無料であるのがベストだろう(既に持っている本を、さらにお金を出して買うということに躊躇いを感じる人もいるだろう)。しかし電子版の便利さを感じて、たとえ有料であっても購入しようとする人もいるはずだ。個人的には、過去においてもっとAmazonを使って購入しておけばよかったと後悔している。今後は、紙の本が欲しくなったらきっとAmazonを第一候補に考えることだろう。もちろん、そうした客が増えるようにというのが、Amazonの狙いであるわけだ。

(訳注:本稿はアメリカTechCrunchの記事であり、日本に適用される予定があるのかどうかについては確認していません)

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(翻訳:Maeda, H)


AWSのサーバー問題で、Instagram、Vine、Airbnb、IFTTTらがダウン

休日の残った時間、みんなが何をしていたのかをInstagramやVineで見て過ごそうとしてた人たちは、おそらく苦労したことだろう。どちらのサービスも1時間以上停止していた。おそらく、Amazon Web Servicesの問題のために。

はじめにこの問題をTwitterで公式に認めたのはInstagramで、Vineが約30分後に続いた

サービスの不具合に対するツイートの波は、東海岸時刻午後4時頃から始まり、料理の写真や念入りに仕上げたビデオをシェアできなくなったことをユーザーが知るにつれ、苦情は増えるばかりだった。さらにTwitterを探ると、Amazon Web Servicesに依存している他のサービス — NetflixIFTTT Heroku、およびAirbnb等 — も同じ問題を経験しているようだ。現時点で、InstagramとVineは、徐々に復旧しつつあり、Netflixのダウンを嘆くツイートもおさまったきたが、IFTTTのウェブサイトは未だに普通状態だ。

Amazon Web Servicesのダッシュボードをざっと見たところ、同社のノースバージニア・データセンターに何らかの問題があり、それがすべての根源のようだ(Airbnbが、今日午後のツイートで状況を確認した)。Amazonは、EC2、リレーショナルデータベース、およびロードバランサーの問題について過去2時間律儀に報告を続けているが、最新情報によると、彼らは根本的問題を突き止め、現在残る混乱の解決につとめているようだ。Amazonは、EC2で起きたことを最初に解明した認識した。

西海岸時刻午後2:21、われわれは性能問題の根本原因を突き止め、これを修復した。EBS下のインスタンスは現在正常に稼働している。影響のあったボリュームの大部分は通常通り運行しており、現在、未だに性能低下の見られるインスタンスやボリュームの改善につとめている。

次に、ロードバランサーの問題に触れた。

西海岸時刻午後2:45、われわれは1カ所のAvailability Zoneのロードバランサーに影響を与えていた接続性問題の根本原因を突き止め、これを修復した。複数のAvailability Zoneにおけるバックエンドインスタンスのロードバランサーに関する接続性問題が緩和された。引き続き問題のあるロードバランサーの改善につとめている。

ともあれ、最悪の状態は回避されたようだが、今後も本誌は最新状態のチェックを続ける。みなさんにおかれては、これらのサービスに費やせなかった時間を賢く過ごした(=Twitterで不平をこぼすだけでなく)ことと期待している。

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 (翻訳:Nob Takahashi)


Amazon、数百万ドルの絵画を販売するArt Storeを開設。ウォーホルもショッピングカートに乗る時代?

Amazon.comが、新たに「アートストア」(fine art store)を開設している。マーケットプレイス・パートナーたちが利用する方式だ。既に作品は4万点以上が登録され、扱っているアーティストは4,500人以上で、参加ギャラリーないしディーラーの数も150以上となっているのだそうだ。145万ドルで販売されるモネの「L’Enfant a la tasse, portait de Jean Monet」や、485万ドルの値段がついているノーマン・ロックウェルの「Willie Gillis: Package from Home」等、数百万ドルもする超有名作品も登録されている。

「アートストア」の登場により、従来はあちこちを見て回らないと探せなかったアート作品群をまとめて閲覧したり、簡単に検索することができるようになった。検索はタイトル、作品タイプ、サイズ、カラー、あるいは販売者などで絞り込むことができるようになっている。

このアートストアに参加しているのは、美術品作品の取り扱いを現代化しようと試みているUGalleryなどだ。同社は2006年からサービスを開始しており、こちらでもさまざまなギャラリーが収蔵する作品を一箇所で検索・購入することのできるマーケットプレイスを構築しようとしていた。Amazon Artの一員となることで、自社プラットフォームからの提供も続けながら、より広い顧客層を開拓できると考えているようだ。

ちなみにUgalleryは、オンラインアートに関する興味深いデータを掲載している。すなわち2013 Hiscox Online Art Trade Reportによると、コレクターの71%がインターネット売買を利用しているのだそうだ。少し前までは、2ドルほどのプラスチックアクセサリーやケーブル、犬のためのおもちゃなどを扱うAmazonが、値段のかけ離れたアート作品などを扱うのはフィットしないようにも思われた。しかしついにアート作品売買の分野にもオンライン取引の波がおとずれ、Eコマース帝国を構築しつつあるAmazonにとっても見込みのある市場と映るようになったようだ。

そうは言っても、数千ドルもするウォーホルのリトグラフをAmazonで買うというのに違和感を感じる人もいることだろう。こうしたものは、もう少し専門的なオークションハウスなどで購入するものだと考える人もいると思う(少なくとも個人的にはそんな印象だ)。ただ、Amazonを動かしているのは、あのWashington Postまで買収してしまうJeff Bezosだ。何百万ドルのプロダクトを通販サイトで取り扱おうとしていることも、何も驚くには値しないことなのかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H)


AmazonがAWS入門コースを提供–制限時間以内ならマイペースで学べる

Amazon Web Servicesがその複雑さを隠蔽している、と責める者はいない。この、絶え間なく機能拡張を続けているクラウドプラットホームは、とっつきにくいことをAmazon自身が認めているようだ。ここしばらくAmazonは、いくつかの教育訓練クラスを開設してきたが、今日の発表では、 同社のAPNテクノロジーパートナー企業の一社であるCloud vLabと提携して、学習者が自分のペースで学べるオンラインコースの提供を開始する。各コースの受講料は29ドル99セントだ。

Amazonによると、各コースはAWSの主要テーマのエキスパートが設計し、デベロッパたちの“製品テストや新しい技能の取得、AWS実践体験の取得”を助ける。教育訓練の多くはAWSの実動環境で行われ、勉強するデベロッパはAWSのコンソールを“さまざまな既製のシナリオといちばん一般的なユースケースにしたがって”使っていく。

上で言う主要テーマとは、たとえばEC2のインスタンスの作り方、Elastic Block Storeの使い方、ロードバランシング、オートスケーリングなどのベーシックなスキルだ。ほかに、ちょっと進んだテーマ、たとえばAmazon RDSをアプリケーションからどうやって使うか、CloudFormationの活用方法、などもある。今13のコースがあり、その全容はここで分かる。

Cloud vLabにとってAmazonとの提携は、同社の自己ペース型体験学習コースのマーケットプレースrun.qwikLAB.comの立ち上げを意味している。

なんとかAWSを使いこなせるようになりたい、と考えているデベロッパは、このマイペース型学習コースで最初の味見ができる。29ドル99セントで購入した受講資格には時間制限があり、たとえば、約1時間で終了するコースなら、制限時間は2時間だ。だから残念ながら、完全なマイペース型ではない。ただしPDFによる“教科書”は提供されるようだ。なお、購入した受講券(権)は、使わなくても6か月で無効になる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


AmazonがAWS入門コースを提供–制限時間以内ならマイペースで学べる

Amazon Web Servicesがその複雑さを隠蔽している、と責める者はいない。この、絶え間なく機能拡張を続けているクラウドプラットホームは、とっつきにくいことをAmazon自身が認めているようだ。ここしばらくAmazonは、いくつかの教育訓練クラスを開設してきたが、今日の発表では、 同社のAPNテクノロジーパートナー企業の一社であるCloud vLabと提携して、学習者が自分のペースで学べるオンラインコースの提供を開始する。各コースの受講料は29ドル99セントだ。

Amazonによると、各コースはAWSの主要テーマのエキスパートが設計し、デベロッパたちの“製品テストや新しい技能の取得、AWS実践体験の取得”を助ける。教育訓練の多くはAWSの実動環境で行われ、勉強するデベロッパはAWSのコンソールを“さまざまな既製のシナリオといちばん一般的なユースケースにしたがって”使っていく。

上で言う主要テーマとは、たとえばEC2のインスタンスの作り方、Elastic Block Storeの使い方、ロードバランシング、オートスケーリングなどのベーシックなスキルだ。ほかに、ちょっと進んだテーマ、たとえばAmazon RDSをアプリケーションからどうやって使うか、CloudFormationの活用方法、などもある。今13のコースがあり、その全容はここで分かる。

Cloud vLabにとってAmazonとの提携は、同社の自己ペース型体験学習コースのマーケットプレースrun.qwikLAB.comの立ち上げを意味している。

なんとかAWSを使いこなせるようになりたい、と考えているデベロッパは、このマイペース型学習コースで最初の味見ができる。29ドル99セントで購入した受講資格には時間制限があり、たとえば、約1時間で終了するコースなら、制限時間は2時間だ。だから残念ながら、完全なマイペース型ではない。ただしPDFによる“教科書”は提供されるようだ。なお、購入した受講券(権)は、使わなくても6か月で無効になる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Amazonの2013Q2, 年商(円換算)6兆円が視野, 薄利多売が名人の域でついに損失を計上

Amazonが今日(米国時間7/25)、2013Q2の決算報告を発表した。売上は前年同期比で22%伸びて157億ドル(2012同期は128.3億ドル)、純損失は700万ドルで希釈株一株あたり0.02ドル(前年同期は純利益700万ドルで一株あたり0.01ドル)。アナリストたちの予想は、売上157.4億ドル、EPSは+0.05ドルだった。

営業利益は26%落ちて7900万ドルとなった(2012Q2は1億700万ドル)。

“お客様がたのKindle製品と弊社のデジタルエコシステムへの反応を、たいへん嬉しくいただいております。前四半期では、全世界での売上上位10品目がすべてデジタル製品、すなわちKindle、Kindle Fire HD、アクセサリ、およびコンテンツでした”、AmazonのファウンダでCEOのJeff Bezosが、声明文でこう述べている。

“Kindleのサービスは、日に日に良くなりつつあります。今Kindle Storeが提供しているコンテンツは数百万種を数え、内35万はKindleのみの、よそでは見られないKindle専用コンテンツです。Prime Instant Videoは4万種を超え、Downton AbbeyやUnder the Domeのような有料の専用コンテンツも数多くございます。またKindle FreeTimeには1000種類以上の書籍、ゲーム、教育アプリ、映画、テレビ番組などを投入いたしました。親子のみなさまが一か所で、いろんな種類のコンテンツをお楽しみいただけます”。

Bezosは、Q2の結果がアナリストの予想を下回ったことに関して言及はしなかったが、実際の報告ではそのことも公表されるのだろう。このeコマース巨人のQ2の純利益のアナリスト予想は、2830万ドルだった。

Amazonにとって、いろんなことがあった四半期である。Q1の終わりにかけては、Amazonはソーシャル読み聞かせサービスGoodreadsを買収して、今では会員数2000万に達した。また、インドなどへの国際展開にも忙しかった。さらに、Samsungから(eリーダー向けに)(低電池消費の)スクリーン技術企業Liquavistaを買収した。

そのほか、同社の食品雑貨デリバリサービスはロサンゼルスとサンフランシスコへ拡張され、Facebookに絞ったギフト製品や、3Dプリンタのオンラインストアが話題になった。そしてもちろん、今も空中に漂い続けるAmazonブランドのスマートフォンの噂を、忘れるわけにはいかない。

アップデート中

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Amazonのクラウド・ドライブ・アプリがビデオのアップロードをサポート―Androidデバイスで再生もできる

モバイル・デバイスから写真をAmazonのクラウド・ストレージにアップロードするアプリ、Amazon Cloud Drive Photosが新たに動画もサポートした。ビデオはマニュアルでファイルごとにアップロードすることも可能だが、デバイスにオートセーブを設定すれば、自動的にアップロードが行われる。

写真の自動アップロードは今年初めのアップデートで可能になっていたが、ビデオのアップロードはマニュアルだろうと自動だろうとこれまでサポートされていなかった。Amazonによればアップロード/ダウンロード可能なビデオは1ファイル最大2GB、最長20分だという。

これはYouTubeのデフォールトの設定である15分よりやや長い(ただしYouTubeでもアカウント認証を受ければこれより長いビデオがアップロードできる)。いずれにせよ20分というのはペットや子供、パーティー、旅行記録などほとんどの個人ユーザーの目的には十分な長さだろう。

ひとたびファイルがAmazonのクラウドに保存されると、Kindle Fire HDを始めとしてAndroidデバイスで再生可能となる。Amazon’s Web Servicesブログによれば、ファイルの保存にあたってはAmazon’s Elastic Transcoderサービスが用いられ、20種類のファイル・フォーマットと40種類のビデオ・コーデックがサポートされる。Amazonは「あらゆるビデオをアップロード後15分以内にコード変換処理を終えるのが目標だったが、さいわい、多くのファイルはアップロード後、1、2分で再生できる」としている。

AmazonはAmazon Cloud Drive PhotosアプリのiOS版も提供しているが、今回ビデオのアップロード機能がサポートされたのはAndroid版だけだ。AmazonのKindleタブレットがAndroidベースであるし、Androidアプリの方がいち早く2012年11月にローンチされていることから考えてもこれは順当だろう。

iOS版はやっと今年の5月に登場した。手頃な利用料金でAppleのiCloud同期サービスに対するライバルとなりつつある。5GBまで無料、 10ドル/年で20 GB、25ドル/年で50GB、等々で最大は500/年で1TBだ。ただしこうした大量nストレージ容量を提供しているのは、Amazon Cloud Storageが単に写真(と今回はビデオも加わったが)だけを対象としたサービスではないからだ。これはGoogleDriveや Dropboxのライバルであり、音楽やドキュメントなどを保存し、ユーザーはAmazon Cloud Playerを通じてストリーミング表示させることができる。

つまり今まもユーザーはAmazon Cloud Storageにビデオをアップロードすることはできた。ただCloud Drive Photosアプリからのアップロードが初めて可能になったわけだ。

Cloud DriveアプリはGoogle PlayとAmazon Appstoreですでに公開されている

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Amazon、独自のコミック出版、Jet Cityをローンチ―ニール・ステーヴンスンやジョージ・R・R・マーティンが参加

Amazonが今度はMarvelとDCに挑戦するようだ。今日(米国時間7/9)、Amazonはコミック専門の新しいインプリント〔出版事業のブランド〕をローンチするとプレスリリースで発表した

ブランド名はJet City Comicsで、ニール・スティーヴンソン(Neal Stephenson)のSymposiumが最初の出版物となる。今年中にジョージ・R・R・マーティン(George R. R. Martin)原作のコミックも刊行される。また2014年にはディストピアものSFのWoolがグラフィックノベルとしてシリーズ化される。

当面Amazon Jet CityはSFとファンタジーという手堅い分野を専門にするようだ。強力なオリジナル・シリーズを揃えるMarvelコミックスやDCコミックスを直接脅かすような存在ではないが、これはおそらく他の分野へ進出するための地ならしなののだろう。

今回のJet Cityの他に、Amazonの既存のインプリントとしてはMontlake Romance(ロマンス)、Day One(短編、新人作家)、Skyscape(青少年向け)などがある。 Amazonは独自出版事業の拡大に全力を挙げている。今回は著名SF作家の作品でJet Cityを立ち上げたが、急速にオリジナル作品(Amazonのセルフ出版事業からの作品の採用が有望だろう)によってタイトルを拡充していくはずだ。

中長期的に見ると、Amazonの新しい出版ブランドはコミックや小説の出版にとどまらず、オリジナル・ビデオやグッズなどとのタイアップ事業にも役立つだろう。Amazonはメディア関連事業のあらゆる分野に進出して独自の環境を建設する考えだ。そうなれば著作権も一元的に管理できるし、利益を確保するのに非常に好都合だ。

またこれはKindleコミックでもあるので、Kindle Fireの普及にも役立つし、他のプラットフォームでの電子書籍販売も促進できる。デジタル・コミックスはcomiXologyなどがリードする急成長分野だ。Amazonの参入で競争は激化するだろう。ともあれJet Cityから出版される作品がどんなレベルであるかを早く見てみたい。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Amazon、GameCircleにメジャー・アップデート―全Androidデバイスが対象に

AmazonがAppleのGame Centerに対抗してスタートさせたGameCircleをメジャー・アップデートした。GameCircleはこれまでKindle Fireだけが対象だったが、今日(米国時間7/1)からすべてのAndroidデバイスにサポートが拡大される。

これまでの成績記録、リーダーボード掲示板、デバイス間のデータ同期に加えて、コンフリクトが生じた場合の解決機能も新たに加えられた。これはAmazonのWhispersyncテクノロジーの強化によって可能となった。ゲームの状態はローカルで待ち行列に保存され、オフラインでのプレイを可能にする。

Amazonはブログ記事でこれらの改良について詳しく説明しているが、ユーザーが一時オフラインでゲームをプレイしていてもそのデータは次にオンラインになったときにデバイス間で自動的に同期されるということだ。一方、デベロッパーはそうしたデータの保存や同期の詳細をいちいち自前で実装する必要がなくなり、ゲームの開発そのものに集中できる。

AmazonがGameCircleをリリースしたのはほぼ1年前で、Kindle Fire向けゲームだけを扱っていたものの、当時Amazon自身が独自のスマートフォンに進出するという噂が流れていたため、その準備ではないかという推測が出ていた。

GameCircleはKindle Fireから削除したゲームを再インストールするにも使えるが、それよりも有用な使い方として考えられるのは、複数のデバイスの間でゲームの状態を同期することだった。

GameCircleの当初の参加者にはImangi Studios(Temple Run)、Spry Fox(Triple Town)、GameHouse(DoodleJump、Collapse)などが含まれていた。現在は500以上のKndle Fireゲームが登録されており、Whispersyncで同期が可能となっている。

最近Googleが発表したGoogle Play Game ServicesとI/Oカンファレンスで発表されたSDKを利用すると、デベロッパーはゲームの状態、リーダーボード、成績のクラウド保管や、デバイス間同期、リアルタイム・マルチプレイヤー・ゲームなどを簡単に実現できる。今回Amazon GameCircleがより広いAndroidエコシステムをサポートしたことで、Googleのサービスに対抗できるようになったわけだ。ただしGoogleのGameServicesテクノロジーはAndroidだけでなくiOSとウェブもサポートするのに対してAmazonのプラットフォームは現在のところ、ndroidのみのサポートとなっている。

Googleは公式にタイトル数を発表していないが、検索した結果ではGoogle Playには少なくも1000タイトルが登録されているもようだ。

AmazonのGameCircleのアップグレードの技術的詳細についてはこちらを参照

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Amazon、3Dプリンターと消耗品のショップを開設―新テクノロジーのメインストリーム化を後押し

Amazonは先ほど3Dプリンタとそのサプライやアクセサリ、参考書専門のオンラインショップオープンした。これで小規模な3Dプリンタのメーカーもメインストリームに乗り出す足がかかりが得られそうだ。

このウェブストア(というのか何と呼ぶのか知らないが)ではAfiniaやFlashforge(Makerbotのデッド・コピーだ)が売られている。また本家のMakerbotも中古品が1点出品されている。要するにあまり専門的知識のないユーザーに直接に売り込むチャンネルができたということのようだ。それはそれで大いに結構。

オフィスサプライの大手チェーンストアのStaplesがCube 3Dプリンターを売り、Toys “R” Usが香港の巨大アヒルの3Dプリントされたミニチュア・カスタマイズ版を売る世の中だ。3Dプリントはすでにわれわれのポップカルチャーの一部を占めるようになってきた。しかし一般ユーザーにはまだまだバズワードとして効き目があるので、Amazonのような機を見るに敏な大企業がちょっとしたコーナーをオープンしたのも不思議ではない。

いやはや。3Dプリンターもメインストリーム化したものだ。私はプログレ・ロックのファンだったが、父親に「それを何曲か選んでくれ」と頼まれたときに、もはやこの音楽ジャンルがそれほどプログレッシブな存在ではなくなったことを知った。3Dプリンティングにも同様の事態が訪れているようだ。

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Amazonのクラウド・データベースRDSからベータが外れる―月間アップタイム99.95%を保証するSLAを提供

今日(米国時間6/6)、AmazonはRDS(リレーショナル・データベース・サービス)を公式に一般公開し、マルチアベイラビリティーゾーン配備の場合、月間99.95%のアップタイムを保証するSLA(サービス・レベル契約)の提供を開始した。

RDS自体はすでに3年半も稼働している。しかしAmazonは新機能を付け加え続け、またSLAも提供していなかったのでこれまで「一般公開」とは呼ばなかった。

Amazonが発表しているように、RDSはNASAのジェット推進研究所、ユニリーバ、Flipboard、Airbnbなど数千の企業で利用されており、すでに月間で何兆回ものI/Oリクエストが処理される規模になっている。

ユーザー企業やデベロッパーにとって重要なのはAmazonがRDSからベータ版を外したことではなく、SLAを提供し始めたことだ。月間99.95%のアップタイムjということは、Amazonが各インスタンスのダウンタイムを月間22分以下と想定していることを意味する。月間アップタイムが99.95%未満かつ99.0%以上だった場合は料金の10%、99%未満の場合は25%が割引される。ただしこのSLAがt適用されるのはマルチアベイラビリティ・ゾーン配備のみだ。この場合標準配備より料金は50%高くなる

RDSは現在Amazonが提供する4つのデータベース・サービスの中でMySQL、Oracle、SQL Serverをサポートするなどいちばん古典的なものだ。同時にこの分野ではGoogleが最近Cloud SQLアップデートするなどして競争力を増している。またMicrosoftもクラウド・データベースやビッグデータ・サービスの分野に参入を図っている。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+