スターウォーズのSNS能力はジェダイ級―最新作の予告編を気に入ったというザックに完璧なお礼ビデオ

2015-10-22-starwars

世界中がスターウォーズの最新作の話題で湧いている。読者がスターウォーズのソーシャルメディア担当チームの一員だったとしてみよう。世界最大かつもっとも有名なブランドの一つを代表するのだから責任重大だ。

スターウォーズ・チームが公開した最新の予告編ビデオ〔TechCrunch GIF〕に対して、なんと、マーク・ザッカーバーグ自身が「ぼくはスターウォーズが好きだ!」とコメントしてきた。急げ! 対応を考えろ! このチャンスを無駄にするわけにはいかない。

なんて返事をすればいいだろう? 笑顔の絵文字? 子供っぽい。「ありがとう、マーク」では弱い。見たものすべてがすぐに理解して、しかもスターウォーズ・ファンに賞賛されるような反応が必要とされる。

というわけでこちらがスターウォーズのFacebookチームがマークのために大急ぎで作ったお礼のビデオだ。

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スターウォーズのファンなら誰もが喜んだと思う。

特に「帝国の逆襲」を少なくとも100回は見たという筋金入りファンには「完璧な回答」と思えただろう。

解説が必要だとは思わないが…そうそう、まだ「帝国の逆襲」を見ていない読者には「ねたバレ」注意だ。記事を読むのをここで止めてまずは「帝国」をご覧いただきたい。

このビデオに対してFacebookを使っている世界中のスターウォーズ・ファンの反応はたぶん下のGIFアニメのようなものだったと思う。

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オビ=ワン・ケノービは偉大だった。その教えはこうして生きていた!

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ディズニーのスタートアップ養成所、第2期には3Dプリント人形やジェダイ念力装置も

Disneyのスタートアップアクセラレーター第1期は、SpheroのBB-8ドロイドや、Snapchatと手を組んだマーケティングプラットフォームのNaritivという成功を生んだ。

SpheroはBB-8ドロイドを、次期スターウォーズ作品『フォースの覚醒』を当て込んで開発した。しかし、Spheroのロボットチームにオモチャドロイドを作るアイデアを与えたのは、DisneyのCEO Bob Igerとの出会いだった。現在リモコンBB-8は、Best Buy等の店舗やAmazonで購入できる。

そのアクセラレーターが2年目を迎え、この学年にはDisneyらしい魔法も加えられている。カスタム3Dプリント人形を作るMakieLab、バーチャルリアリティーコンテンツ収集のLittleStar、物体を念力で動かせるジェダイ風ヘッドセットのEmotiv等のスタートアップがいる。

このアクセラレータープログラムはTechstarsとの提携で実施されており、各スタートアップには3ヵ月間の指導と12万ドルのシード資金を提供する。われわれはTechstarsのマネージングディレクター、Cody SimmsとDisneyの最高戦略責任者、Kevin Mayerおよび新学年のスタートアップ数社と共に、カリフォルニア州ロサンゼルスのDisneyアクセラレーター本部で話をした。

Disneyの第2期アクセラレーターの全容を上のビデオでご覧あれ。

【訂正:当初の記事にはTargetもSpheroのBB-8を取扱っていると書いていた。TargetのBB-8リモコンロボットは外観こそ似ているが、こちらはHasbroが作ったものだ。】

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Netflix、新規格付けと日本進出日決定のニュースで8%アップの史上最高値

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NASDAQが0.2%の安値をつける中、Netflixは通常取引で史上最高値となる122.78ドルを記録し、終値は121.00ドル、7.5%高だった。

ビデオストリーミングサービス会社の株価は2015年に入って143%上昇した。株式分割、Icahnの持株売却、そして期待含みの決算報告が最近のアジア市場進出のニュースとともに、同社に対する投資家の注目を高めた。

Icahnと言えば、この物言う投資家は早期に売却したために数億ドルを失った。彼が残っていたNetflix株の現金化を発表したその日、株価は7対1分割調整後96ドル前後で取引されていた。今日の終値121ドルは、彼が26%儲けそこなったことを意味している。

Netflixの将来が明るいことに疑問を持つ人は殆どいないが、ここで同社の強み、最近の業績、および詳細の財務予測を検証しておく価値はあるだろう。投資家は先走りして、将来の成長に今から注ぎ込みすぎていないだろうか?あるいは、Netflixの今後数年は、その劇的に加速する評価額に見合うほど強力なのか?

史上最高値の理由

この日は、Netflixによる長年待望されていたアジア進出の正式日程の発表から始まった。同社はNetflix JapanのTwitterアカウントを立ち上げるとともに、9月2日のサービス開始日付を正式に認めたことを、VentureBeatが報じた。

同社が日本進出を発表したのは約6ヶ月前だが、数週間前のQ2決算会見でも注目の話題の一つだった。

Netflix CEOのReed Hastingsは、ローカライズしたコンテンツと積極的な価格戦略でスタートすると言い、Huluが日本初進出で遭遇した失敗を避けようとする意図がうかがわれた。Hastingsは日本の主要家電メーカー全社から支持を取り付け、ソニー、パナソニック、東芝の各社が日本で販売するテレビにNetflixボタンを組み込むことも明らかにした。

日本での正式開始日のニュースは、Q4に予定されている南欧、スペイン、イタリアでの開業に対する投資家の期待も高めているのかもしれない。

さらに、今日の値動きの一部は、投資会社のGuggenheim SecuritiesがNetflixの評価を開始し、目標株価160ドルで「買い」に格付けしたことも影響している可能性がある。160ドルという目標株価は今日の終値の33%高である。

Netflixの購読者離脱対策

Netflixの長期的高値の理由は、定期購読者の低い離脱率と、多くのユーザーが現在のNetflixの新規顧客向け月額8.99ドルという価格を極めて非弾力的と考えていることにもありそうだ。

2015年にRBC Capital Marketsが500人を対象に実施した調査によると、ユーザーの73%が、今後3ヶ月間に購読を解約する可能性は「全くない」と答え、解約の可能性が「極めて高い」あるいは「非常に高い」とした回答はわずか6%だった。

また非弾力性に関しては、同調査によるともし価格が1ドル上がった場合に定期購読を解約する可能性が「極めて高い」あるいは「非常に高い」とした回答はわずか9%だった。この数字は1年前の結果より3%低く、強力なオリジナルコンテンツが購読者を同プラットフォームに引きつけ続ける限り、今後も減少していく可能性が高い。

一方、Netflixの購読料金が今後もケーブルテレビの料金より劇的に低い(64ドル。FCCによる)状態が続き、同社が質の高いプログラムを提供し続けることができるなら、将来価格を上げる余地は十分にあると仮定できるだろう。

財務状況など

Netflixの2015年前半の売上は32億ドルで、前年同時期の26億ドルから上昇した。これは23%の増加だ。同じ半年間にNetflixの経常利益は2.272億ドルから1.723ドルへと下落した。これは約24%の減少だ。

厳密な利益ベースでは、Netflixの純利益は2014年前半期の1.241億ドルから、最近半年間の0.5億ドルへと大きく落ち込み約60%減少した。要するに、Netflixはそこそこの売上成長のために、利益を急激に減らしている。しかし、もしあなたがNetflixの伝統的企業指標だけを見ていると、重要な部分を見失うことになる。

(Netflixの予想PERが400を超えるだろうというジョークを聞けば安心できるだろう)

しかし、純粋な財務実績は投資家がNetflixの価値を測る唯一の成長要因ではない ー つまり、Netflixが新規購読者を純増ベースで増やしているペースは、おそらく同社の将来の売上を測る上でさらに重要な指標だ。

GAAPだSaaS戦争だと騒ぐ前に、ちょっと待ってほしい。先に議論した、消費者にとっての価格非弾力性はアカウント毎にブラスの収益をもたらすことを示唆していることを踏まえると、Netflixの低い離脱率は長期的な利益源になる。よって、成長に関して言えば、購読者ベースを大きくするために今の利益を削ることは、適正な取引であるだけでなく、長期的に大きな利益を生む行動かもしれない。

SaaSと定期購読者

先ほどのコメントからBox、そして同社が定常的売上基盤拡大のために巨額な損失を出したことを思い浮かべた人は、Netflixがコンテンツとメンバー拡大に多大な投資をしながら、それでも利益を上げているしくみを少々誤解しているかもしれない。

小さなヒント:NetflixのDVD事業は第2四半期、7790万ドルの「貢献利益」を同社にもたらした。これは同社の前半期の純利益をはるかに上回る。こうしてNetflixは興味深い方法による無料の収益源を持ち、それが同社の反復的デジタル売上の成長を可能にし、実質的にそのコストを補助している。

そう考えると、現在の購読者数成長にかかる将来のキャッシュフローは、見た目ほど高価ではない。では、その購読者数の伸びはどんな具合なのか?国内、国外、先の四半期に。会社はこう言っている:

Q2には史上最多の330万新規ストリーミングメンバーを加え、これは前年同期には170万人だった〈…〉米国で90万人、海外では240万人のメンバーをQ2に獲得した〈…〉Q3には米国で前年をわずかに上回る純増115万人と予測している〈…〉Q3の海外純増は240万人を見込んでいる。

つまりNetflixは、昨年同期を上回るペースで購読者ベースを伸ばしているだけでなく、現行四半期はさらに好調になると予測している。

そしてもし、将来この同じ購読者に対してさらに高い料金を請求し、それでも去っていくことがなければ、CAC(顧客獲得コスト)はHouse of Cards[Netflixの超人気番組]で、顧客のLTV(生涯価値)はとてつもない黄金になる。

情報開示:執筆者の一人は、少数のNetflix株を家族信託を通じて所有している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Beats 1ラジオを数時間聞いてみて驚いたこと

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  1. 広告が入る – Appleは一度もこれに言及しておらず、彼らがどれほど裕福であるかを考えるとみんな驚くだろうが、時析「Beats 1はAmerican Expressの協讃でお送りしています」等といったメッセージが流れる。
  2. 楽曲セレクションはあらゆる分野にまたがる – ハードコアなドラム&ベース曲の直後に、落ち着いたシンガーソングライターのクルーニング唱法が続き、さらに大音量のロックンロールがガンガン流れる。これを全部楽しむにはかなり多岐にわたるテイストが必要だ。しかしこの多様さに対応できる人なら、曲は全般的にかなり良い。
  3. プログラムは繰り返す – Beats 1の全部がライブではない。一部のコンテンツは様々な時間帯のリスナーに最高のコンテンツを届けるべく、戦略的にかなりの回数繰り返されている。例えば、今朝9時からのZane Loweのショウは今夜9時にも再放送される。
  4. 曲は検閲されている – AppleはBeats 1を家庭にふさわしいものにしたいと考えている。そのためApple社員 Dr. Dreの曲でさえ、好ましくない単語あるいは一節全部にピー音が入る。
  5. 電話でリクエストできる – Appleはフリーダイアルの番号を主要都市向けに用意しており、ユーザーは電話で曲をリクエストできる。何と古風な。
    Screen Shot 2015-06-30 at 3.16.00 PM
  6. Zane Loweは自分の声が大好き – Beats 1の顔であるロンドンのDJは、しばしば演奏する曲にトークをかぶせ、ブランド名を語ったり、自らの選曲を興奮して喜んだり、ツアー日程を言ったり、ユーザーにBeats 1は「ワールドワイド!」と繰り返し念を押す。放送は約100ヵ国で提供されているが、少々仰々しい言い方だ。Twitterには、Loweの割り込みに対する苦情が溢れている。

Apple Musicが得意としているのは、何を聞くべきかをリスナーに教えることだ。これは、何を聞いたらいいかわからない人たちのためのメインストリーミング・ミュージックサービスである。

Apple Musicがどんな感じか知りたい人へ。下のデモビデオをご覧あれ。

Screen Shot 2015-06-30 at 11.39.55 AM

Presumably Zane Lowe’s spirit animal. “I put radio on the Internet!”

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Oculusが本格VRアニメ、Henryの予告編公開―主人公はかわいいハリネズミ

2015-06-03-oculushenry

Oculusは今年に入ってOculus Rift向けにオリジナルのコンテンツを製作すると発表して注目を集めたたが、第2作となる本格的なVRアニメ がOculus Story Studioで製作中であると発表された。監督はPixarでメリダとおそろしの森(Brave)モンスターズ・ユニバーシティ(Monsters University) でアニメーターを務めたRamiro Lopez Dauだ。

主人公のHenryは森に住むハリネズミで、アニメが始まると観客はHenryの家の中にいる。今日は Henryのお誕生日だが、Henryの棘を恐れて誰もお客が来ていない。ひとりぼっちのHenryは友達が欲しいと願う、というところからストーリーが始まる。.

この短編アニメのテーマは、製作者たちによれば、VRの特質をフルに利用して「誰もがハグしたくなるかわいい主人公」を造形することにあるという。スーパーヒーローものや叙事詩的に壮大なSFものとは一味ちがったVRならではの親密な体験を生み出すことが狙いだ。

Oculusは来年の製品リリースに向けて、メインストリームの消費者向に魅力をアピールする努力を続けていくことになるだろう。

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ついにスター・ウォーズ全6作がデジタルHD版でストアに並ぶ〔日本でも予約受付中〕

スター・ウォーズ全6作がいよいよ4月10日〔日本は6月1日。記事末注参照〕からデジタル版でダウンロードできるようになるiTunesAmazon Instant VideoXbox VideoGoogle Playなど多くのプラットフォームで予約受付が始まっている。

価格は多くのストアで1作20ドル〔日本版2500円〕、6作まとめたパックが90ドル(つまり1作ずつ購入するのに比べて30ドルも安い)となっている〔日本版に同種の割引パッケージが提供されるか不明〕。

先回りして答えておくと(これが私自身がまっさきに知りたかったことだが)、今回提供される分のオリジナル三部作は「スペシャル・エディション」だ。つまりジョール・ルーカスが後知恵で付け加えた余計なCGや異星人が登場するバージョンである。

ダウンロードはHD解像度で、居間のHDTVや高解像度のモバイルデバイスでも楽しめる。またストアによってはストアメイキング映像や未公開映像などの特典が付属する。

私はもちろん喜んではいるが、同時に、ハイレゾでかつ公開当初のままの手を加えない三部作が見たいと熱望している。「スペシャル・エディション」版の追加のないバージョンだ。今回公開分が「スペシャル・エディション」であるのは残念だが、それでも私はオリジナル三部作を買ってしまうだろう―いろいろなメディアを合わせると、たぶんこれで5回目くらいになると思うが。

〔日本版〕 日本ではディズニーが6月1日から全作一斉配信。iTunes、Amazonインスタントビデオも6月1日、Google Playでは5月31日から7月にかけて順次公開。

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クワッドコプターたちが決闘するドローンロデオ

私はネバダ砂漠で無人飛行物体によるアドベンチャーを見つけた。この旧西部を、少なくとも水平方向に探険したところ、ニューフロンティアは空中にあった。そしてあのゴールドラッシュと同じように、そこには成長著しいドローンビジネスで一儲けして、もしかしたら大金持ちになることを夢見る開拓者たちの新たな一群がいる。

もちろんドローンを飛ばすことは、今も大いなる違法行為である。しかし、ここにいる男女たちは法律と、時にはお互いと戦っている。楽しみだけのために。ラスベガス郊外スプリングマウンテン山麓で行われたドローンロデオは、開拓者たちが保安官の鋭い目を逃がれて自らのワザを見せつけるチャンスの場だ。

これは、ちょっと観光写真を撮るためのノンビリとしたフライトではない。これはスポーツドローンだ。

スピードに賭けるパイロットたちがタイムトライアルに集まる。Fatsharkバーチャルリアリティー・ヘッドセットを着用すれば、すぐに自分のDJIドローンのカメラを通して世界を見ることができる。ゴール? パイロットはレースコースの旗を通過して最短時間を競う。

一人称視点でしか見ることができないため、スピードはコースを急旋回する際に通り過ぎる景色で判断しなければならない。正しく行えば、ドローンは惰力を維持したまま美しい弧を描いて旗を回る。急激に曲がりすぎると、ドローンはみじめにスピードを落としコースを外れてしまう。

少しばかりの新たなウルトラバイオレンスを求めている人々のために、ドローン・ロデオには、Game Of Dronesを模したバトルアリーナが用意されている。彼らは殆ど破壊不可能なドローン・エアフレームを発明した。野球のバットで叩いても散弾銃で打たれても壊れないだろう。

Game Of Dronesファイトでは、パイロット2名が互いに相手のドローンを空中から叩き落とそうとする。相手の上方から急降下してプロペラを叩き壊すのが典型的戦法だ。最初に3回墜落した方が負け。

損傷した場合、パイロットは90秒間修理時間を与えらる。しばしば壊されたプロペラを交換して空中に戻りTKOを免れる。戦いは指相撲に似ている。攻撃に失敗した直後の反撃に弱い。

過激なロボットバトル、BattleBotsを見て育った人なら誰でもこのテクノロジーの戦いにスリルを覚えるだろう。ドローンロデオやGame Of Dronesは、今はニッチに思えるかもしれないが、ドローンやロボットによるスポーツが5年のうちに流行っても不思議ではないと私は思う。われわれのエンターテインメンとのためにアスリートたちの安全が危険に曝されるところを見るのも、機械であればずっと罪悪感が薄れる。

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Vusayは、どんなビデオにもニコ動風コメントを付けられるサービス

悲しい現実:20%の人が、最初の10秒でビデオを見るのをやめてしまう。しかし、Vusayは、動画の特定の時点にコメントをひも付けすることによって視聴者の目を釘付けにしようとしている。これは、SoundCloudの時間指定コメントのビデオ版だ。

ニュースサイト、デジタルメディアのチャンネル、その他のウェブサイトは、自分のビデオをVusayのラッパーで囲むことによって、無料で視聴時間の増加を促進できる。Vusayのコメントは、ヒデオ画面の右側にスクロール表示されるので、従来のYouTubeスタイルの画面下に埋もれてしまうコメントより、ずっと目に入りやすい。

かつてVH1がやっていたポップアップビデオを覚えているだろうか? あれは退屈なミュージックビデオを、ちょっとした関連トリビアを重ねることによって再び面白くした。Vusayは、「ずごい、この場面が最高だ」とか「あれじゃ誰も助からないな」といったコメントによって、クライアントのビデオが注目され続けたり、再度見られることを期待している。Vusayのファウンダー、Wendell Brownは私に、「Vusayは、ビデオの各人にとって意味のある部分を通じて、人と人とをつなごうとしている。どの瞬間にも意味はある」と話した。

しくみは以下の通り。

Vusayは、ビデオのシェアもやりやすくする。コメントをつけたユーザーは、そのコメントと共にビデオをFacebookやTwitterで簡単にシェアできる。コメントはキーワード検索することが可能で、裏では管理人が荒らしやスパマーに目を光らせている。

実は、ユーザーがコメントをつけることは、Vusayがビデオの内容を理解するのを手助けする。このメタデータは、ビデオパブリッシャーが広告をターゲットする際に利用できる。

Vusayは、Teleo(Microsoftが買収)、eVoice(AOLが買収)、およびWalksoftly(Cybermediaが買収)を立ち上げた連続起業家、Wendell Brownによる最新のスタートアップだ。Brownは、Vusayが開発を始めたのは、2012年12月にスタートしたSoundCloudの時間指定コメントを見る前だったと主張する。SoundCloudは、”HERE COMES THE BASS!” のおかげで時間指定コメントシステムの代表的存在になった。

馴じみのないインターフェースを視聴者に提供することを危惧する向きもある。しかし、もしVusayが普及すれば、時間指定されたコメントによって視聴者は、巨大なリビングルームでインターネット全体と共にビデオを見ている気分になれるかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Oculus、新プロトタイプ、Crescent Bayを発表―ヘッドトラッキングは360度、ヘッドフォンつき

Oculusは昨日(米国時間9/20)開催されたConnectカンファレンスライブ中継)で、新しいプロトタイプ、Crescent Bayを発表した。私は幸運にもこのプロトタイプを短時間実際にテストしてみる機会に恵まれた。Crescent Bayはフレーム速度が向上し、ヘッドトラッキングが360度となり、ヘッドフォンが一体化されている。重量も大きく軽減された。

OculusはまたOculus PlatformをSamsung VRにも開放することを発表した。これはバーチャル・リアリティー・アプリとコンテンツのマーケットプレイスで、バーチャル・リアリティーをメインストリームのユーザーに届けるチャンネルとなることが期待されている。詳しくはわれわれの記事を参照。

CEOのBrendan Iribeは「DK1プロトタイプからDK2へも大きなステップアップだったが、DK2からCrescent Bayへのステップアップも同じくらい大きい」と述べた。とはいえ、このモデルもまだ消費者向け製品ではない。しかしまた一歩製品版に近づいたことは確かだ。

ただしCrescent Bayはデベロッパーキット(DK)ではなく、将来のOculusはこのようになるという「機能紹介プロトタイプ」という位置づけだ。OculusはDK2を発表する前にも Crystal Coveという機能紹介プロトタイプを発表している。そういうわけでCrescent Bayはそのままでデベロッパー向けに発売開始されるわけではないようだ。デベロッパー向けにはこの後DK3(に相当する)製品が提供されることになるのだろう。

Crescent Bayでは後方向けにカメラが増設され、ユーザーの頭の位置を360度追跡できるようになった。装着ユーザーは制約なしに周囲あらゆる方向を向くことができる。ヘッドトラッキングと高性能ヘッドフォンのおかげで、臨場感はさらに向上した。 Oculusはメリーランド大学で開発されたRealSpace3Dという高性能VRオーディオテクノロジーのライセンスを受けている。

Oculusはまたゲーム・エンジンのUnityと契約し、無料版、有料版のUnityのユーザー全員に対してOculusをサポートしていくことを発表した。

アップデート:実際に使ってみた

私はCrescent Bayのデモで、実際に装着してみることができた。Oculusは写真、ビデオの撮影を許可しなかったが、誰かがこっそり写真を撮ることに成功して私に送ってくれたので何枚か掲載しておく。以下、簡単に使用感をレポートする。.

10分間のデモで、私はティラノザウルスと遊んだり、高層ビルのてっぺんに座ったり、ポリゴンフィールドの怪物を見たり、シムシティーの上空を飛んだり、顕微鏡サイズに縮められて巨大なダニを見上げたり、SWATチームが巨大なメカと戦ったりするのを眺めたりできた。

新しいヘッドセットは驚くほど軽く、首への負担はまったくなかった。ゴーグル部分はプラスチックぽくてフィット感は最上とはいえなかったが、軽量なわりにしっかりした作りに思えた。Samsung Gear VRの視野は周囲に黒いフレームが見えてしまうので双眼鏡を覗いているような感じだが、 Crescent Bayの視野ははるかに広い。ただしCrescent Bayも下側に隙間があって床が見えてしまう。これは没入感をやや損なう結果となっている。

グッドニュースは頭の位置をモニタするモーショントラッキングの速度と精度がぐっと上がったことだろう。デモで私は鏡の前に立たされ、素早く動いてみるように言われた。私がどれほど速く動いても宙に浮いた私の映像に遅れは感じられなかった。

Crescent Bayのモーショントラッキング・カメラはデスクトップのパソコンではなく壁に設置されているため、ユーザーはどの方向へも1メートル弱動けるようになった。残念ながらまだティラノザウルスから走って逃げることはできないが、左右に身をかわしたり、体を縮めて上にやり過ごしたりすることはできる。

モーショントラッキングの基準となるLEDライトがDK2では前方にだけあったのに対しCrescent Bayでは後方にも設置されている。

Crescent Bayでも依然として欠けている重要なパーツは、移動したりコマンドを入力したりするには必須となる専用のゲームパッドないしコントローラーだ。今回のOculus Connectカンファレンスで発表されるという噂もあったが、空振りだった。しかしOculusの経営陣もコントローラーが必要だという認識で一致したということで、やがてこの問題も解決されると期待したい。

Oculus Wants To Win PC and Mobile VR

OculusのCEO、Brendan Iribeは「Oculusのデベロッパー・キットは世界130カ国に10万セット出荷された」と発表した。Iribeは「SFが好きならOculusはまさにその聖杯だ。いよいよ長年の夢が実現するときが来た。高度なバーチャル・リアリティーが実用化の時期を迎えている。Oculusの使命はゲーム、エンタテインメント、コミュニケーションに革命を起すことだ」と述べた。

昨夜、Oculusは DK1のデベロッパー・キットのソースコードをすべてGithubにアップロードし、オープンソース化したと発表した。これによってデベロッパーはOculusのデザインを深く学び、独自に改良を加えることができるようになる。Oculusのハードウェアを使わない独自のプロダクトを開発することも可能だ。

 

2014年はOculusにとって波瀾万丈の年となった。Kickstarterで250万ドルを集めた後、ベンチャーキャピタルから9340万ドルの資金を調達し、さらに直後に20億ドルでFacebookに買収された。買収の直後にはKickstarterの出資者やデベロッパーの一部から感情的な反発を受けたものの、Oculusの今後について、Facebookの傘下に入ったことは信頼性を増すことであって下げることではないとバーチャル・リアリティーのコミュニティーを納得させることができたようだ。

Crescent BayとPlatformをベースにデベロッパーがどのような新しいプロダクトを開発するか楽しみだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


GoogleがInstagramにアカウントをオープン、ルービックキューブ40周年を祝う

Instagramの魅力には誰も逆らえない。 Googleでさえもだ。Googleはルービックキューブの生誕40周年を祝って(??)Instagramにアカウントをオープンした

今のところ、投稿は今日のGoogle Doodleで使われているルービック・キューブのビデオが1本だけだ〔現在日本版Google検索にはこのDoodleは表示されていない〕。 Googleの最初の Instagram投稿は使い回しのRegramだった。Google、オリジナルを投稿しなさい!

GoogleはInstagramアカウントの開設をTwitterで公表した。Instagramアカウントのフォロワーはすでに8000人を超えている。

消費者、一般ユーザーはブランドや著名人をフォローすることでタブロイド紙のゴシップや公式アカウントのプロモーション・ツイートなどよりもリアルな情報に接することができる。Googleのようにスマートフォンからスマートホーム、Google Glass、自動走行車まで、明日の世界を形作ろうとしている企業ならなおさら興味深い。

Googleという会社のブランド・イメージは十数年前の創立直後とは大きく変わってきている。90年代末、Googleは大きな夢を語る小さなスタートアップだった。それが今では世界でもっとも強力でもっとも影響力の強いテクノロジー企業の一つになった。

Instagramのような窓を通してGoogleのエンジニアや夢想家たちが何を目指しているのかを伝える努力をすることは、昔のGoogleの新鮮なスタートアップのイメージをいくらかでも取り戻すのに役立つだろう。

またGoogleがGoogle+をソーシャル・ネットワークというよりプラットフォームとして扱うことに決めたのであれば、GoogleとInstagram、そしてその親会社のFacebookとの競争は和らぐことになる。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Netflix、過去の失敗に学び、適切な方法で価格を上げる

とても大きな過ちを犯した時、得られる最大の成果は失敗から学び二度と繰り返さないことだ。Netflixがそれをやったようだ。金曜日に発信された同社の料金プランに関するメールによる。

新規会員のストリーミングサービスの価格は、7.99ドルから8.99ドルに上がる。ただし、既存のNetflix定期利用者は向こう2年間約8ドルの価格に据え置かれる。

Netflixが最後に価格体系を変えた時、物事はあまりうまく行かなかった。当初Netflixの全サービス ― ストリーミングとDVDレンタルを含む ― は一つの傘の下に入っていた。パッケージ全体の値段は9.99ドルだった。

そして2011年、同社のストリーミング・ライブラリーの人気と規模の高まるりを受け、Netflixはサービスを分離した。ストリーミング利用者は7.99ドルを支払い、DVDレンタル利用者も7.99ドルを払う。つまり、両方欲しい人にとっては、月々10ドルだったものが、突如として16ドルになるという60%の値上げだった。

会社側の説明は不明確で手際が悪く、この変更によって株価は暴落し、復旧には長い時間がかかった。

明快なコミュニケーションとブランドロイヤリティーへの見返りに拍手! よくやった、Netflix。

[via Mashable]

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook