Facebook、ターゲット広告に外部ウェブサイトの興味データを利用へ。新たなオプトアウト方法も

Facebookは、ユーザーの興味に基づくターゲット広告のためのデータを増やそうとしている ― 具体的には、Facebook以外のウェブサイトやモバイルアプリのデータだ。

つまり、たとえプロフィールにサッカーが好きと書いていなくても、サッカーに関係のあるFacebookページにいいね!をしていなくても、Facebookはあなたが外部のサッカー関連ウェブサイトを訪れたことを知り、それに応じた広告をターゲットできる。

Facebookは、公式ブログで、これを「興味に基づく広告の一種」であり、既に「多くの企業」が実施していると説明している。

例えば、あなたは新しいテレビを買おうと思い、ウェブやモバイルアプリでテレビの情報を探し始めたとする。われわれは、テレビのお得情報を提示して、あなたが最安値の店を見つけたり、他のブランドを考えるのを助ける。そして、われわれはあなたがエレクトロニクス製品に興味を持っていると考え、将来他のエレクトロニクス製品、例えば新しいテレビで使うスピーカーやゲーム機の広告を表示するかもしれない。

Facebook広報担当者は、これは新たなデータを収集するものではないと強調した。実際このデータは、Facebookのコンバージョン用ピクセルを埋め込んでいるウェブサイトや、Facebook SDKを使っているアプリから来る、既にアクセス可能なデータだ ― 新しいやり方でデータを使っているだけだ(これは指摘しておくべきことだが、Facebookは、すでにサードパーティーのデータを別のタイプの広告に使っており、FBX exchangeを通じて販売している再ターゲット広告もその一つだ。)

これは、Facebookおよびその広告主にとって明らかな朗報だ。なぜなら、特定の関心事にかかわる広範囲なユーザー集団(Facebook上ではあまりデータを共有していない人々も含む)にリーチできることを意味しているからだ。同社はこれを、広告に対するユーザーの「最も多い要望の一つ」 ― 「自分の興味に関連の深い広告を見たい」― に答えるものだと主張する。

同時に、おそらくこのやり方でターゲットされたくないユーザーもいるので、Facebookは、ユーザーが自分は興味がないことを宣言するための新しい方法をいくつか導入する。まず、Facebookによると、このデータを使ったターゲット広告には、「業界標準デジタル広告アライアンス・オプトアウト」のしくみが組み込まれている ― バナー広告で見たことがあるであろうあの小さな青いAdChoicesの三角形アイコンだ。これをクリックすると、特定の種類の広告ターゲティングからオプトアウトできる。

さらに、Facebookは広告に関する新しいユーザー設定方法を導入する。従来、Facebookの広告に対して、その広告あるいは同じ広告主の広告を二度と見たくないことを宣言できた。これに加えて、「なぜこれが表示されるのか?」を質問することができ、するとFacebookはあなたがターゲットされている理由を教える。

そして新しいダッシュボードでは、ターゲット目的に使用される興味ジャンルの追加や削除できる。つまり、上の例で言うなら、もしあなたが、サッカーやエレクトロニクス関係の広告に飽きたら、もう見たくないことをFacebookに伝えることができる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Facebook、位置情報シェアを推進中。iOSアプリで “Neaby Friends” に検索と招待を追加

Facebookは、今日(米国時間6/11)アップデートしたiOSアプリで、位置情報シェアの新機能をいくつか仕込んでいた。ただし「新機能」欄には、信頼性とスピードが向上としか書かれていない。私がアプリを探ったところ、Facebookはより多くの人にアンビエント・プロキシミティー体験をさせるために、Nearby Friends[近くの友達]画面に検索ボックスと招待ボタンを追加したことがわかった。Facebookは、Nearby Friendsを急成長させて、新たな直接ライバルのFoursquare Swarmを潰しにかかっているのかもしれない。

私が質問したところ、Facebookはこれらの新機能が存在することを認めたが、「新機能」に書くのは、全ユーザーが使えるようになった時だと言った。Nearby Friendsは未だに展開中で、しかも米国のみだ。

FacebookがNearby Friendsを提供開始したのは4月中旬だ。これを使うとユーザーは自分の位置を定常的にシェアすることができ、承認した相手には2人の大よその距離が表示される。特定の友達に対して、正確な位置をリアルタイムで、数時間ないしは永久にシェアすることもできる。この機能は、友達と出会いやすくするために作られた。 [情報開示:私は、学生時代の友人が作ったステルス・ソーシャル位置共有アプリ、コードネーム"Signal" のアドバイザーである。]

Neaby Friendsには、重要なプライバシー問題が予想されるため、Facebookは賢明にもこれをオプトインにして、ユーザーが意図的に有効にしなければ働かないようにした。問題は、Nearby Frines自体がアプリの More メニューに埋もれていて、さらにオプトインの壁に守られていることだ。これは、間違いなく普及を遅らせている。

同機能を後押しするために、FacebookはNearby Frinesに「+」ボタンを表示し、友達が有効にするよう招待できるようにした。受け手は、プッシュ通知で同機能を有効にするよう依頼される。Facebookは、ソーシャルな裏付けと、友達同志の推薦によって、人々が多少のプライバシーを明け渡してもよいと思うことを期待しているに違いない。

機能を有効にしたユーザーが、位置情報を知りたい友達を簡単に探せるように、Facebookは検索ボックスを付けた。名前を入力すると相手の大まかな位置と距離が表示され、その人がオプトインしていれば、自分の正確な位置を伝えるオプションが、オプトインしていなければ、同機能の招待状を送るボタンが表示される。

こうした新機能は、プライバシーの逆襲にあってきたFacebookの多難な歴史を反映させている。もし過去にBeacon等の自動シェア機能やプライバシー設定の変更において、もう少し尊大さを控えていれば、Nearby Friendsをオプトアウトにできたかもしれない。代わりに同社はFTC[連邦取引委員会]から、20年間のプライバシー監視、およびプライバシー管理を変更する新機能はオプトインでなければならないとする裁定を受けた。これはプライバシーの報いと呼んでいいかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Facebook、新しい写真共有アプリSlingshotを一部で公開(後に取下げ)

Facebookは、競争力を高めるためにメインのFacebookアプリを特定目的に絞った複数のミニアプリに分け、「自らをバラバラにする」と言い続けてきた。今日(米国時間6/9)、これまで宣言してきた意志を貫くべく、新たな写真・ビデオ共有アプリSlingshotを一部の国々で公開した。[文末のアップデート参照:Facebookはアプリを取下げた]

このアプリは、友達同志で各自が話題にしている写真やビデオを “slinging” [投げつける]によってシェアするために作られた。しかし、例えばライバルのSnapchatとは異なり、友達は何かを「投げ返す」まで内容を見ることができない。

この機能は、少々からくりめいているが、バイラル効果の増大とSlingshotの拡散を狙ったものだ。ユーザーの自然な好奇心をくすぐることで、受け取った写真を「ロック解除」するために自分もシェアする動機を生みだす。

ライバルのSnapchatと同じく、写真にはキャプションやお絵描きを付けられるとApp Storeのアプリ説明に書かれている。しかし、シェアした写真の「短命性」については少々異なる。忙しい時はロック解除した写真を後で見ることができるとアプリは説明しているが、ひとたびスワイプで消してしまうと二度と戻らない。

Slingshotは、これも新作Taptalkというアプリによく似ていて、噂によるとFacebookエンジニアたちの間で人気があり、その体験を真似しようとしていたと、記事は伝えている。Slingshotの”slinging” というコンセプトも、Randoというアプリが広めたのを真似たものだが、Randoはこの3月に終末を迎えた。そしてもちろん、かつてFacebookは、Pokeというアプリで露骨にSnapchatを複製しようとして悪評を買ったが、大失敗に終りApp Storeからも最近姿を消した

現在新アプリSlingshotは限られた市場でのみ公開されており、テストなのか展開中なのかは不明だ(Facebookに確認中)。本稿執筆時点でSlingshotは米国内で公開されていないため、アプリがどう動くのかを正確にテストできていないが、入手でき次第詳しいレビューをお送りするつもりだ。

下のリストにある国々でiTunesからダウンロード可能。現時点でAndroid版は見つかっていない。

*対象国:AU,NZ,JP,HK,SG,CN,KR,IN,RU,TW,VN,MY,PH,TH,ID,PK,SA,AE,
LK,KW,LB,QA,MO,KZ,MD,AM,JO,KE,MU,UG,BH,BN,OM,BY,UZ,AZ,YE 

アップデート:Vergeの報道によると、同アプリは既に入手不能とのことだが、東海岸時刻 4:40 PM現在、公開されている地域もある。米国のストアでは一度も公開されていない。

アップデート2:Facebook広報から回答があった。「今日、当社は誤って、開発中の新アプリSlingshotを公開した。Slingshotを使うと、日々の瞬間を多くの人たちと同時に共有できる。近々公開するので、みなさんが使ってくれることを楽しみにしている」。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Facebookの進化をザッカーバーグのプロフィールで振り返る

最初の誕生から数々のアップデートを遂げてきたFacebook。その進化の変遷をCEOマーク・ザッカーバーグのプロフィールページで振り返ってみようという面白企画をMashableから。 — SEO Japan

Zuckheadshot

2008年のSXSWで笑顔を見せるマーク・ザッカーバーグ
画像: Flickr — Kris Krug

マーク・ザッカーバーグは、きっと変化が好きなのだろう。

ここ数年、Facebookは、様々なデザイン変更を敢行し、サイトの改善に取り組んできた。「あいさつ」する機能や「ミニフィード」でアクティビティを表示する機能等、小さな変更もあれば、2011年に導入されたタイムライン(「人生の出来事」を投稿し、大きなカバー写真を加えることが出来る)等、大きな変更もあった。

Facebookの過去の変化を振り返るなら、ザッカーバーグCEOのプロフィールの移り変わりを見るのが一番だ。

現在まで、ザッカーバーグCEOは、節操もなくページの調整/変更を繰り返し、Facebookの新しい機能をアピールしてきた。それでは、マーク・ザッカーバーグCEOのプロフィールを顔写真と共に振り返っていこう。

イラン、InstagramとWhatsApp問題でザッカーバーグを召喚

イランは、Facebook CEO Mark Zuckerbergを、WhatsAppおよびInstagramにおけるプライバシー問題に関して、法廷に召喚した。もちろん、彼が行くことはない。米国とイランの間には犯罪人引渡条約が結ばれていない。しかも、この喚問は滑稽だ。Facebookは本件に関する質問に対して回答していない。

イランのハサン・ロウハーニー大統領は、インターネットの自由拡大を提唱しているが、その行動も同国の組織的変更には至っていない。この国の検閲にまつわる力学を踏まえれば、その結果も意外ではない。イランはインターネットを厳しく検閲しており、Facebookも対象だ。WhatsAppとInstagramも禁止されるだろう。

アルジャジーラ・アメリカが最近こう報じている

多くの人は気付いていないが、ロウハーニー氏は、大統領でありながらソーシャルメディアや検閲、インターネットの自由等を統制する政策の改革に関して、殆ど力を持っていない。意思決定過程には数多くの様々な組織や委員会が関与しており、これらのグループ間でも意見は一致していない。こうした分散され複雑で入り組んだ決定方法が、誰にとっても変化を生むことを困難にしている。

つまり、インターネット政策の緩和を支持する公式声明が出されているにもかかわらず、イランの正式な裁定は未だに制約が強く、多くの国民は検閲を回避するツールの利用を強いられている。

7000万人の国民を有するイランは決して小国ではなく、インターネットを検閲する唯一の国でもない。最近ロシアとパキスタンは、国内でTwitterを同社自身を通じて検閲したことで、非難の矢面に立っている

保守的な社会および政治政策と表現の自由は相応れない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


メッセンジャーサービス大戦争 – Vine対Instagram対Facebook対Twitter対Snapchat

VineやSnapchatなど米国発の新興メッセンジャーサービスの人気が世界的にじわじわと広がっています。もちろん、InstagramやFacebook、Twitterも負けてはいないということで、Mashableが各サービスが提供するメッセンジャーサービスの機能や特徴を比較した記事をここに。 — SEO Japan

Messager-comparison
Vineが木曜日にプライベートメッセンジャー機能をリリース。次々に登場するメッセンジャーサービスを振り返っていこう。

ここ数ヵ月のプライベートメッセンジャー業界の飛躍的な成功は、耳を塞いでも聞こえてくるほどのレベルに達している。

まず、2月には、Facebookがなんと160億ドルもの大金を投じて、独立型のメッセンジャーサービス、WhatsAppを買収した。同時期、今度は、楽天が、チャットアプリのVibeを9億ドルで買収した。続いて、3月には、スタートアップのメッセンジャーサービス、Tangoが、2億8000万ドルの資金を調達していた。この会社の価値は、Forbesによると、10億ドル以上と見積もられていたようだ。

メッセージ送受信を補足的な機能と見ているソーシャルメディアプラットフォームが、この流れに必死でついていこうとするのは、当然と言えば当然である。

木曜日、VineがVine Messagesをリリースし、プライベートメッセンジャーの分野への進出を果たした。Vineが、Facebook(MessengerアプリとInstagramアプリはともにメッセンジャー機能を提供している)とSnapchatを意識していることは明白である。

しかし、このようなサービスにはどんな違いがあるのだろうか?どんな長所、短所があるのだろうか?これから簡単に説明していこう。

Vine Messages

提供開始年月: 2014年4月にデビュー

長所:

  • Vineの動画製作機能を含む(ストップモーション、グリッド線)。

  • テキスト、動画メッセージを送信することが出来る。

  • Vineを利用中ではないユーザーにもメッセージを送信することが可能。

短所:

  • グループメッセージを作成することが出来ない。

  • 静止画像を送信することが出来ない。あくまでも動画のみ。

  • カメラロールから動画を送信することが出来ない。

最適な利用法: 工夫を加えた動画を送信する。

概要: Vineのプライベートメッセンジャー機能は最も新しく、他を寄せ付けない動画機能(ストップモーションやグリッド線)により、動画メッセージにおいて人気を集めるだろう。しかし、カメラロールから動画を送信することが出来ず、また、グループメッセージ機能も提供されていないため、メッセンジャーサービスとしては、有効とは言い難い。

Vine Message Collage

Vineがプライベートメッセンジャー機能を木曜日に発表。しかし、この新しいサービスとその他の競合するサービスとの相性は未知数。

画像: カート・ワグナー/Mashable

Instagram Direct

提供開始年月: 2013年12月にデビュー

長所:

  • 写真や動画にフィルターを加えることが可能。

  • テキスト/動画メッセージを送信することが出来る。

  • グループメッセージを送信することが可能。

  • カメラロールから既存の写真と動画を送信することが出来る。

短所:

  • Instagram上のユーザーとしかメッセージをやり取りすることが出来ない。

  • Vineのようなストップモーション動画を利用することが不可能。

  • 写真を正方形に切り取らなければいけない。

  • グループメッセージは最大15名に制限されている。

最適な利用法: フィルターを用いた芸術的な写真や動画をフィルターを送信する。

概要: Instagramは、昨年の12月に大々的な宣伝と共にこのメッセンジャー機能をデビューさせるものの、あまり話題に取り上げてもらえていない(昨日取り上げられていたものの、あまりポジティブなニュースではなかった。俳優のジェームズ・フランコがInstagram Directを使って、17歳のファンをナンパしていたようだ)。

この機能は、Instagramにダメージを与えることはないが、メジャーなプレイヤーになれるほどの価値を与えいるわけでもない。

Instagram Collage

Instagramが12月にプライベートメッセンジャー機能をリリース。

画像: カート・ワグナー/Mashable

Facebook Messenger

提供開始年月: 2011年8月にデビュー

長所:

  • 個人またはグループのメッセージを送信することが出来る。

  • 気に入った、または、頻繁に利用するグループを今後のために保存することが出来る。

  • Wi-Fiを使ってFacebookの友達に無料で電話をかけることが可能。

  • カメラロールから写真を送信することが出来る。

短所:

  • 動画メッセージを送信することが出来ない。

  • アプリを介して写真を撮ることが出来ない。

  • 写真のフィルターが用意されていない。

  • Facebookを利用中のユーザーにしかメッセージを送信することが出来ない。

最適な利用法: 電話番号を失くしたFacebookの友達と連絡を取る。

概要: このアプリは最も安定している。Messengerは2014年に大活躍するのではないだろうか — 昨年の10月、Facebookは、このアプリのデザインを変更し、スピードアップを実現した(テキスト送信に近い)。また、マーク・ザッカーバーグCEOは、同社の第一四半期の業績報告で、Messengerに何度か触れていた。

しかし、その後、Facebookは、160億ドルで独立型メッセンジャーアプリのWhatsAppを買収したが、Messengerは、どこにフィットするのだろうか?Messengerは、Wi-Fiでの無料通話に対応しており、ザッカーバーグCEOによる世界をインターネットでつなげる取り組みがまた一つ増えたことになる。

FB Messenger Collage

Facebookが2月に160億ドルでWhatsAppを買収したことで、いくらかMessengerの影が薄くなった。

画像: カート・ワグナー/Mashable

Twitterのダイレクトメッセージ

提供開始年月: 2006年11月にデビュー

長所:

  • テキスト/写真のメッセージを送信することが可能。

  • アプリを介して写真を撮る、もしくは、カメラロールから写真を送信することが出来る。

  • フィルターおよび写真編集ツールが用意されている。

短所:

  • グループメッセージを作ることが出来ない。

  • 動画を送信することが出来ない。

  • フォローしているユーザーにしかメッセージを送信することが出来ない。

  • フォローしているユーザーからしかメッセージを受信することが出来ない。

  • メッセージが140文字に制限される。

最適な利用法: プライベートでツイートのやり取りを継続する。

概要: TwitterのDMは、Twitterの立ち上げ当初から提供されている。意外にも、この機能は、8年間以上の間進化していない。12月の時点で写真メッセージを送信することが可能になったが、動画を送信することも、グループメッセージを作ることも出来ず、また、メッセージは140文字に制限されている。そのため、簡素な機能と呼ぶべきだろう。

メッセージを送信することが可能な人物に関するルールは有難い — フォローしていないユーザーにスパムされる心配がないためだ — ただし、メッセンジャー機能を制限するデメリットも持っている。進化する余地は十分に残されており、Twitterならやってくれそうな気がする。

Twitter DM Collage

Twitterは12月に写真メッセージ機能を加えるものの、競合するサービスと比べると、必要最低限の機能に見えてしまう。

画像: カート・ワグナー/Mashable

Snapchat

提供開始年月: 2011年7月にデビュー

長所:

  • メッセージが消える — なんでも好きなものを送ることが出来る。

  • 写真 / 動画のメッセージを送信することが可能。

  • 写真に絵を書き込んだり、落書きをしたりすることが出来る、あるいは、タイプしたメッセージを含めることも出来る。

  • お望みなら24時間保存することも可能。

短所:

  • メッセージが消える – 取っておく必要があるメッセージは送ることが出来ない。

  • 画像をキャプチャされる可能性がある(きっとキャプチャされる)。

  • テキストの文字数が制限されている。78文字以上はフィットしない。通常はもっと少ない。

  • テキストのみのメッセージを送信することが不可能。

  • 継続して送信するグループメッセージを作ることが出来ない。

最適の利用法: 間抜けな、または不適切な写真や動画を送信する。

概要: Snapchatは気楽に利用することが出来る — これも長所の一つに挙げられる。しかし、真剣にメッセージをやり取りするなら、役に立たない。また、グループメッセージ機能も欠けている。楽しいアイテム、間抜けなアイテム、不適切なアイテムで、受け取る側が短期間しか見ることが出来ないものを送信したいなら、うってつけである。

当然ながら、受け手に画像をキャプチャされる危険はある。そのため、ある程度羽目を外しても構わないが、外し過ぎるべきではない — もしくは、もっと信頼のおける友達を作ろう。

Snapchat Collage

Snapchatは間抜けな写真や動画を送信する上で最適だが、テキストオンリーのメッセージやグループメッセージ等、その他の包括的なメッセンジャーサービスが持つ多くの機能に欠けている。

画像: カート・ワグナー/Mashable

何か付け加えたい点があるなら、コメント欄で発表してもらいたい。


この記事は、Mashableに掲載された「Messaging Wars: Vine vs. Instagram, Facebook, Twitter, Snapchat」を翻訳した内容です。copyright permission no.: 110250, via wrightsmedia.com.

メッセンジャーサービスといえばLINEを始め、アジア圏の企業も頑張っていますが、SNSの生みの親、米国も負けじと各社頑張っているようですね。世界を舞台にした戦いは、まだまだ続きそうです。– SEO Japan [G+]

iOS版Facebook、投稿後に関連コンテンツのカードを表示する実験中

Facebookは、ユーザーが投稿した後もサーフィンを続けるように、関連コンテンツを推奨するしくみをテストしている。iOSで行われているテストによると、関連コンテンツカードの種類には、投稿者が滞在したレストランの写真や、以前チェックインした友達の名前、一緒にチェックインしたり投稿で言及した友達の写真、同じ曲を聴いた友達の名前等がある。これらのカードによって、ニュースフィードにライブ感が生まれる。

ユーザーが今一番気にかけてるものに反応することによって、Facebookは新たな利用方法、エンターテイメント、そして収益化の可能性を切り拓くことができる。このカードのテストはiOSユーザーのごく一部で行われている。

[アップデート 3pm PST:Facebookはつい先ほどFacebook for iOS 10.0を公開した。カード機能のテストに加え、近況アップデートのプレビューが可能になり、例えば聞いている曲のミュージシャンのFacebookページへのリンク等、Facebookが追加するお薦めリンクを事前に削除することもできる。また、オフラインまたは電波の弱い場所で記事を作成し、接続されたら公開されるしくみも追加され、フィードのスピードも改善された。]

カードの外観はどんな感じなのか。例えば、ヨセミテ国立公園で友達のJuliaをタグ付けした近況アップデートや写真を投稿すると、上の写真の左側のカードが表示される。右側のカードは、「Grand Budapest Hotelを見ている」というアクションと共に、友達のJon、Jingbo、Greg、Mattをタグ付けした時に表示される。音楽、ビデオの他、読んでいる本にもカードは反応する。

Facebookのカードは、Twitterの一歩先を進んでいて、シェアしたメディアを文中に表示するだけでなく、次に見たいであろうものを推奨する。Google Nowのように火急の問題に答えてくれるわけではないが、それはFacebookが基本的に検索体験ではなく、コンテンツ関連性エンジンだからだ。ゴールは、ユーザーが興味のあるものを見せることにある。その意味で、Facebookのカードは、Foursquareが提供する、近くの場所のお薦めと比較するべきかもしれない。

Facebook Now

Facebookのニュースフィードは概して反応が鈍かった。次に何を表示するかの選択基準は、そのユーザーに誰と何が強く関連しているかの生涯データに基づいていて、今現在の好みや考えはほぼ無視される。たとえその人が親友ではなくても、一緒の写真を投稿したのであれば、その人の写真をもっと見たいと思う可能性は極めて高い。

Facebookは、フィード内でのリアルタイムでコンテキストに対応した推奨を行うことに力を入れてきた。例えばFacebookページにいいね!を付けると、「〈いいねを付けたページ〉に似た」他のページが表示される。ニュース記事と同じように、Facebookはあなたが次に読みたいであろう「関連リンク」を探し出す。

Facebookはコンテキストをモバイルに持ち込み、これをグラフの最中心部分である「人」と「写真」に適用しようとしている。カードのテストは少数のユーザーを対象に行われており、コンテンツは緑、場所は赤、写真は黄色、誕生日は青というカラーコード方式が使われている。

Facebookは私にこう話した。「これらのカードは、今いる場所や次に行く場所に関する情報を発見したり、周囲の友達との会話を促進する手助けをする。この機能は既存のあらゆるプライバシー設定に沿っており、カードには元々にFacebookのどこかで見ることのできる情報のみが表示される。ユーザーのやっていることや訪れる場所について、友達と話すきっかけになることを願っている」

この戦略には、いくつかの理由に基づく可能性がある。第一に、ユーザーは何かを投稿した後Facebookアプリを終了することが多い。これはエンゲージメントの損失だ。Facebookは、シェア後の離脱率をこの新しいカードによって減少させられるかもしれない。

古びたフィードに戻される代わりに、新インターフェースはFacebookが新鮮に感じられるように反応する。Twitterのリアルタイムの流れに対して、遅くてライブ感が少ないとされるFacebookのフィルターされたフィードにとって、これは極めて重要だ。

コンテキストの影響力は大きい

カードは、興味を持ったユーザーと結びつく機会を増やすことによって、企業や店舗のFacebookへの愛着を高められるかもしれない。自分が前にチェックインしたレストランで友達が楽しんでいる写真を見れば、ソーシャルな証明によって、その場所に対する印象は良くなる。

最後に、これらのカードはFacebookに新しい広告機会を提供する。企業は自分たちのFacebookページやコンテンツの露出に料金を払うだろう。Facebookは、下に表示する「~に似た」ボックスの枠を売ることもできる。

2012年、Facebookは検索ボックスの予測入力にスポンサー付検索結果を表示するテストを行い、企業は料金を払って、ライバルが検索された時に、自社のFacebookページやゲームを表示されることができた。この広告商品は結局実現しなかったが、おそらくカードはこの反応マーケティングを再現するだろう。Facebookが広告をユーザーのたった今の意図と結びつければつけられるほど、安価な需要創出広告という歴史的位置付けから、Googleの牙城である、購入意図ベースの需要充足広告へと近づくことができる。

公園にチェックインした後、近くの店を薦められることを想像してほしい。これはまだ起きていないが、Foursquareに対する攻撃として理にかなった次の一手に見える。

現在Facebookは、投稿の構造化コンテンツを分析することによって、推奨カードを作っているが、いずれは、投稿者の場所、時刻、あるいは端末の加速度計などのセンサーといった、よりコンテキスト的な情報に重きを置くかもしれない。Facebookはユーザーの心を読むことはできないが、コンテキスト型カードでは、ユーザーの投稿やその他のシグナルを読むことによって、次に何をしたいかを予測することができるだろう。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


米国の20代が利用するSNSランキング – Facebookが今だ圧倒的1位、Snapchatが奮闘中

PinterestやSnapchatの人気が話題となっている米国のSNS市場ですが、流行を担う20代の若者層が実際にアカウントを持っているSNSを調べた興味深い調査結果が報告されていたので紹介します。 — SEO Japan

たとえ先日の調査結果の指摘の通り、Facebookから10代の層のユーザーが距離を置き始めているとしても、若年層は今でもこのソーシャルメディアサイトを活発に利用している。

ハーバード大学のInstitute of Politicsが、18-29歳の3000名を超える若者を対象に、政党からソーシャルメディアの利用に至るまで、様々なトピックを網羅した調査を実施した。この調査には、参加者に対して、アカウントを持っているソーシャルメディアを問う質問があった。

併せて、所謂ティーン問題に関してFacebookに朗報ありも読んでもらいたい。

意外にも、参加者の大半は、Facebookのユーザーであり、Twitter、Tumbler、そして、Instagram等の他のソーシャルサイトのアカウントを持っているのは、そのうちの半分以下であった。

オンラインスタッツサービスのStatistaが作成した以下のチャートは、調査と同じく、各ソーシャルメディアに対する若いユーザーの浸透度を%で表している。

現在のティーン世代 – その多くがFacebookを避ける傾向がある – が成長する中で、このスタッツが持ちこたえるかどうかは、時間が経過すれば自ずと分かるはずである。


2014_05_06_Reach (1)

Facebookの若者への浸透度は今も他のネットワークを圧倒

以下のプラットフォームでアカウントを持つ、米国の18-29歳の割合(%)

2014年春

サンプル:3058名

ソース: ハーバード大学 Institute of Politics



画像: Statista


この記事は、Mashableに掲載された「Facebook Still Reigns Supreme Among Young Adults」を翻訳した内容です。copyright permission no.: 110250, via wrightsmedia.com.

Facebookの圧倒的シェアが目立ちますが、InstagramやPinterestも3人に1人、Snapchatは4人に1人が使っているんですね。さらに日本ではイマイチなGoogle+がTwitterに近い40%程度の利用率なのも驚き(ただGoogle+の場合、他サービスを利用する過程で半強制的に登録されたケースも結構ありそうですが)。ただし、これはあくまで「アカウントを持っているか」の調査なので、「今アクティブに使っているか」とは全く別問題ですし、数年後に数字は相当入れ替わっている可能性も十分ありそうです。 — SEO Japan [G+]

今年のf8でFacebookがローンチしたもののすべて…そしてその背景

今年のf8には、ステージでMark Zuckerbergのパロディを演ずるコメディアンのAndy Sandbergはいなかった。そして、それは賢明だった。今やFacebookは何百万人ものデベロッパの生活を支えているソーシャルネットワークだから、おふざけは似合わない。その代わり今度のf8は、Facebookのプラットホームがデベロッパに対して敵対的で勝手にコロコロ変わるというイメージを払拭し、彼らのアプリケーションの成長と収益に貢献する新しい方法を提供する、という方向に集中した。

それは、一般大衆にとっては、おもしろくなかったかもしれない。Zuckのキーノートには、Timelineが発表された2011年のときのような輝きと情熱がなかった。しかしデベロッパのためのカンファレンスを消費者製品のローンチで濁(にご)すことなく、メッセージは明快だった。Facebookは大人になり、デベロッパに頼りにされる存在でなければならない。

Zuckerbergによると、Facebookは“クロスプラットホームなプラットホーム”になりたいのだそうだ。iOS、Android、Windows Phone、Webなど、すべてのプラットホームを横断する、という意味だ。AppleやGoogleと違って、Facebookは自分自身がモバイルのオペレーティングシステムを持っていないから、このように構えるのが便利である。

しかしFacebookはあくまでもソーシャルのレイヤ(層)にすぎないから、f8で行われた数々の発表も、現実的で自分の立場をよくわきまえている。その多くは、Facebookの目的をデベロッパの目的と合わせる、という努力に関連している。デベロッパの成長を助け、良質なアプリケーションの開発に貢献するものを提供していけば、彼らの信頼と愛着を獲得でき、News Feedのコンテンツや、広告収入という形でFacebookへの大きな貢献が返ってくる。だからこの記事でFacebookがデベロッパの成長を助ける云々と言うときも、それは単純な博愛精神という意味ではない。

今年のf8を取り上げた記事の総覧はここにあるが、ここではf8でローンチされたもの*の概要と、それらのFacebookにとっての意味を見ていこう。〔*: 各プロダクト名は英語の名前のままとします。〕

広告とeコマース

Audience Network(オーディエンス(の)ネットワーク)

広告主がFacebookの個人データを利用して、サードパーティのパブリッシャーのアプリケーション上で、標準のバナー広告でもカスタムのネイティブ広告でもターゲティングができる。Facebookは広告収入の一部を取るが、残りはデベロッパへ行くので、デベロッパは自分のアプリケーション上の広告が収入源になる。

Why? 収入の増大のため。Facebook自身のサイトやアプリケーションをこれ以上広告で混雑させるのではなく、ユーザが自発的に提供している個人データや活動データのデータベースを、ほかのところに出る広告で収益に結びつける。

Autofill With Facebook(Facebookから自動記入)

Facebookは、前にテストしていたAutofillプロダクトを、Ecwidのプラットホームを使ってeコマースのサイトを構築している45万の商業者に対し展開した。Autofillは、ユーザがどこかのeコマースで買い物をしたとき、決済のためのクレジットカード情報などをFacebook上の自分のデータから供給して、はやく買い物ができる、という仕組みだ。

Why? Facebookはマージンを取らないが、Autofillから決済データが行くと、商業者から見て、広告媒体としてのFacebookの価値が上がるのだ。

プラットホームとしてのFacebook

Anonymous Login(匿名ログイン)

“試してから買う”ための方法。Anonymous Login(匿名ログイン)によりユーザは、違うユーザ名やパスワードを作ることなく、また自分の個人データを明け渡すことなく、アプリケーションのデモなどを試せる。そのときの活動はFacebookが記録するから、完全に匿名ではない。またデベロッパは‘匿名優先(anonymous-first)’というタイプのアプリケーションを作れる。それはSecretのクローンのように、ユーザの名前は使わないが、そのユーザの過去の投稿やハイスコア、進捗段階(今どこまで来ているか)などのデータは記録し更新する。

Why? ユーザが新しいアプリケーションを試したいだけのときには、もっと気軽にログインできるようにする。あとでそのユーザが名前や共有許可を与えるとFacebookはそのコンテンツを収益源にでき、フィードにシェアできる。どちらの場合も、デベロッパの利益にもなる。Facebook自身も、アプリケーションを‘匿名優先(anonymous-first)’にできる。

友だちのデータを取り出せないようにする

デベロッパはユーザの友だちのデータ、すなわち顔写真、誕生日、ステータスアップデート、チェックインなどを勝手に取り出せないようになる。

Why? 当人の許可なく個人データを利用できる、という状態は、つねにヤバい。Facebookはプライバシー保護がいいかげん、という世評がますます高まる。でもデベロッパは、アルバム閲覧、検索エンジン、カレンダー、位置マップなど、Facebook自身のプロダクトと競合するようなアプリケーションを作れなくなる。

モバイルのプライバシー許可の選別制

これまでの個人データの共有許可は、‘すべてのデータ’を意味した。今度からデベロッパは、自分が利用したいデータのチェックリストを提出して、許可を求める(友だちリスト、いいね!、メールアドレス、News Feedにポストできる能力、など)。

Why? ユーザがサードパーティのアプリケーションにデータを与えるときの、プライバシー保護と透明性とユーザサイドのコントロールを強化する。Facebookでログインすると安全だ、という信頼感を持っていただく。

中核的APIの2年間安定保証

今回のf8のテーマは”Stable Mobile Platform”(安定したモバイルプラットホーム)になり、スローガンはそれまでの”Move Fast And Break Things”(快足イノベーション)から”Move Fast With Stable Infra”(安定したインフラで快足を)に変わった。コアAPIを変えたり廃止したりするときは、2年以上前に伝達する。

Why? デベロッパが安心してFacebookのAPIでアプリケーションを作れるため。前のように、知らない間に変わっていた、なくなっていた、ということがないように。

Graph API 2.0

アプリケーションスコープのユーザIDによりセキュリティを強化
アプリケーションを試験するためのフレームワーク
Social Context APIによりユーザの友だちの活動にアプリケーション内でアクセス
Tagged Places APIでユーザの位置(場所)を利用、タグの改良、ストーリー中の招待。

Why? より強力なアプリケーションの構築。

FbStart

新人デベロッパにFacebookや11社のサードパーティ企業(UserTesting.comなど)のサービスの3万ドルぶんの無料利用を提供。それらのサービスは、A/Bテスト、デバッグ、Adobe Creative Cloudによるクリエイティブなプロジェクトのためのクラウドストレージ。

Why? Facebookがアプリケーションを始動させることにより、今後の広告収入やコンテンツなどで3万ドルは十分取り返せる。

モバイルのいいね!ボタン

モバイルアプリに埋め込めるいいね!ボタンにより、ユーザはNews Feedでコンテンツを友だちと容易にシェアできる。

Why? Facebookが広告収入を得られるコンテンツを、より多くシェアできるようにする。それと同時にアプリのオーディエンスを増やす。

Send to Mobile

Webアプリケーションのデベロッパがユーザにプッシュ通知で関連のモバイルアプリをダウンロードするよう、おすすめする。

Why? アプリのオーディエンスの増。

Message Dialog

デベロッパがモバイルアプリにこのダイアログを埋め込んでおくと、ユーザは友だちにプライベートでFacebook Messageして、アプリ内コンテンツやアプリそのもののリンクを知らせる。

Why? Messengerのエンゲージメントを強化し、アプリの成長を助ける。

AppLinks

このオープンソースの技術により、デベロッパはアプリ内にクロスプラットホームでほかのコンテンツやアプリへのリンクを張れる。そのリンク(“ディープリンク”)はリンク対象のアプリやコンテンツをブラウザのウィンドウではなくデバイスのスクリーン上に開く。

Why? ディープリンクが普及すると、それを広告内で使用して広告のエンゲージメント、ひいては広告収入を増やせる。たとえばHotelTonightのサイトを訪れなくても、直接、ニューヨークのホテルのディスカウントを利用できるだろう。

メディアのための視覚化API

テレビ番組などのメディアが、Facebook上の最新トレンドなどを視覚化して表示できる。トレンドは個人データを抜いて集計され、またそのトレンドの中心となっている層の特性(例: 10代の女性)も教える。また、特定の話題が言及されている公開ポストや、ハッシュタグの言及を集計できる。

Why? Facebookはメディアに、もっと自分のことを話題~ニュースソースにしてもらいたい。そうすれば、Facebookへのビジターが一層増えることだろう。

Parse

料金の変更

段階的な料金体系をやめて、一律の無料制を導入し、デベロッパが多く使ったぶんは後から請求がいく。無料の範囲内では、毎秒のAPIリクエストが30まで、ファイルストレージは20GB、データベースストレージも20GB、ファイル転送1TB、プッシュ通知は100万まで。

Why? Parseを多くのデベロッパに使ってもらうために、無料化。デベロッパたちを、このモバイルバックエンドサービスのとりこにしたい。

アクセス分析オフラインストレージ

Parseは分析プロダクトをアップデートして、デベロッパがオーディエンスやユーザ維持率に関してより深いインサイトを持てるようにした。オフラインストレージは、デベロッパがアプリケーションのデータをローカルに保存でき、インターネット接続がない状態でもアプリケーションを動かせる。

Why? Parseをよりロバストにして、安心して有料で利用するデベロッパを増やす。

Internet.orgとオープンソース

Internet.org Innovation Lab

FacebookとEricssonが今回初めてその実装を披露したInternet.orgプロジェクトは、地球上の50億の取り残された人びと全員をインターネットに接続できるようにする。デベロッパは、途上国に多い、遅くて途切れがちな接続の上でも使えるアプリを作れるために、そんなシミュレーション環境でアプリを試験できる。

Why? Internet.orgを、単なるお話で終わらせないこと。Facebookの無人機や衛星などが提供する安価なインターネット接続の上で、自分のアプリがまともに使えることを、デベロッパはテストし、必要なデバッグを行うことができる。

DisplayNode

Facebookが近く提供するオープンソースツールDisplay Nodeは、Paperアプリも使っており、アニメーションのレンダリングがよりスムースにできる。

Why? Facebookのモバイル技術の優秀性を見せつけて、優秀な人材を確保。デベロッパのアプリの改良と成長を支援。DisplayNodeの今後の開発を進めるコミュニティの育成。

今回のローンチの数々に感動しなかった人も、もっとビッグなアップデートを経験するために長く待つ必要はない。これまで、任意の間隔で行われていたf8が、これからは例年行事になる。

毎年恒例の行事になれば、打ち上げパーティーも簡素化され、これまでのように3時間ということはなくなるだろう。今回は、派手なライティングを浴びて真打ちのDiploが登場したころには、彼のDJに合わせて踊る、最後まで残った人びとは、Facebookの社員とボランティアの人たちばかりだった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Facebook、 いよいよサードパーティへのモバイル広告配信ネットワーク、FANをローンチ

今日(米国時間4/30)開催されたf8デベロッパー・カンファレンスでFacebookはFAN(Facebook Audience Network) という新しいモバイル広告ネットワークを発表した。

これによりサードパーティーのモバイル・アプリのデベロッパー、パブリッシャーは広告営業、広告ターゲティング、実績管理、支払い管理などを自分自身でしなくても広告収入を得られるようになる。

先週私がスクープしたとおり、FANに参加すれば、広告に関するすべてをFacebookが代行してくれる。デベロッパーはバナー広告を掲出するなら数行のコードを書くだけよいし、もっとアプリのコンテンツの一部に溶け込んだ広告を掲出したければFacebookの協力を受けることができる。

Facebookによれば、デベロッパーはFANにこちらからサイインアップすることもできるし、Facebookの広告代理業者に連絡を取ってもよい。このプログラムは現在ベータテスト中で、今後数ヶ月かけて一般に利用可能になる。当面対象となる広告主はモバイル・アプリのインストールや利用を呼びかけるデベロッパーだが、将来はFANを他の分野の広告にも拡大する計画だ。ウェブサイトのトラフィック増強のための広告やeコマースの広告などが含まれることになるだろう。Facebookは「テスト期間中に次第に〔広告の〕パフォーマンスが改善されるものと期待している」と述べている。

FANではIABバナー広告、IABインタースティシャル広告、ネーティブ広告の3種類が用意される。広告デザインはモバイル・アプリのインストールなどそれぞれのビジネス上の目的に合わせて最適化される。

Facebookによれば、Facebook SDKないし広告統計サービスを利用することによって広告主はFANによる表示回数やコンバージョン件数などをモニタできる。また年齢、性別その他の広告閲覧者データも収集できる。

Facebookがモバイル広告ネットワークのテストを開始したのは2012年に遡るが、その後Facebook内での広告の強化に集中するために、オフサイトでの広告ネットワーク・プロジェクトは棚上げとなっていた。

2013年9月にFacebookはモバイル広告ネットワークのテストを再開した。これはそれまでの実験と異なり、広告主、パブリッシャーと直接に取引するタイプとなった(サードパーティーを介さないのでFacebookのマージンが大きくなる)。最近行われた2014年第1四半期の決算報告でCOOのシェリル・サンドバーグは「この広告ネットワークのテストでは関係者から高い評価を得た。大いに希望のもてる結果だった」と述べた。

Re/codeのMike IsaacはFacebookは今日この広告ネットワークをローンチするだろうと報じていた。今日、私はその名称がFAN (Facebook Audience Network)であり、IABガイドラインに沿った定形広告だけでなくカスタマイズされたフォーマットの広告をサポートすることを含め、各種の詳細を確認することができた。以下は、バナー、インタースティシャル、カスタム、それぞれのサンプルだ。

この広告ネットワークはInMobiなどのネットワークのライバルとなる。 [アップデート:FANはTwitterのMoPubのような仲介サービスとは競争関係にないことが判明した。このようなサービスはFANを通じた広告を他の広告ネットワークからの広告と同時に表示することができる。FANとMoPubの協調関係についてのフォロー記事を参照]

FANが十分な広告主とパブリッシャーを集めて運営が軌道に載るまでには数四半期かかるだろうが、Facebookの収入の新たな重要な柱となる可能性を十分に秘めている。

今回のFANのローンチでFacebookは、マネタイズのチャンネルを自らのネットワーク内での広告掲出から、サードパーティーのパブリッシャーへの広告配信へと拡張した。これまでFacebookの売上はニュースフィード内の広告の表示数とそれを訪問するユーザー数に直接比例していた。

広告ネットワークを通じたサードパーティーへの広告配信ならFacebook内に広告を溢れさせてユーザー体験を悪化させることなく、収入を増やすことができる。たとえFacebook内でのユーザー・エンゲージメントが頭打ちになっても影響を受けにくいし、ライバルに対しても安定して優位性を確保できる。FANが成功すれば、Facebookのユーザーにとっては幸運なことに、Facebook内の広告は減少さえするかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Twitterのプロフィールページ変更で思う、「自己表現」可能性のこれから

現実世界の時の流れというのは、もちろん過去から未来へと遷移していくものだ。つまり今ここに存在する自分というのが「最新」の自分であるということになる。ソーシャルネットワークも、そうした発想でプロフィールページを構成していた。しかし、最近になってTwitterでも特定のツイートを固定してフィードのトップに表示することができるようになった。これにより、自分のことをより的確に伝えることができるようになるかもしれない。よりトータルな視点から自分を伝えるための一歩であると評価することができるだろう。

誰かに会ったときはたいてい「how are you?」と話しかける。疑問を投げかけているわけではあるが、この質問に対する回答で相手のことを深く理解できるというようなことはほとんどない。「fine」と応じられるケースがほとんどだし、あるいはちょっとした調子の善し悪しに言及する程度のことが多い。「一番新しい言葉」が相互理解に繋がらないことが多いのはこの例からもよくわかるところだが、しかしこれまではFacebook、Twitter、あるいはGoogleなどもみな、同じような「伝わらなさ」を仕組みとして採用していたのだ。

もちろん、より深く知りたいのなら写真アルバムを見たりして、より多くの情報を集めることはできる。しかし「いったいどういう人なのか」とか「何をしているのか」ということは、すぐに知りたいものなのだ。ひと目みてわからないような場合、追加で手間を払おうとすることはほとんどないと言ってよい。また、写真やお気に入り、あるいはどういう人をフォローしているのかを眺めてみても、これまた時系列的理解の制限にしばられることになるのだ。運が悪ければ重要な情報が何も得られないということもあり得る。

これまでのプロフィールページの仕組みは、直近の3秒間だけの記憶(参考:Goldfish Memory)で自分を評価させるというようなやり方だったのだ。

街で偶然に人と出会うという状況とは違うのだから、ソーシャルネットワークにて「How are you? / I’m fine」方式を踏襲する必要はないのだ。部屋のインテリアを整えて、そして人を招待するような形式にすれば良いのだと思う。マントルピースに「最新の3枚」の写真を飾っている人は少ないだろう。たいていの人は一番のお気に入りを飾っておくものだ。もっとも大事な人やものなどが写っていることだろう。たくさんの本やCDを持っている人も多いかもしれない。そういう人も、たいていは好きな作品が目立つところにくるように配置しているものだろう。

選択することにより、私たちは自分の経験したことのうち、ぜひ人に伝えたいと思うことを共有することができるようになる。そうしたことこそ、インターネット上での友だちを見つけるのに有効な手段となるのだ。世界中には億の単位で趣味を語り合ったり、友だちになったり、あるいは情報を伝え合う関係になり得る人が存在している。ソーシャルネットワークは、そうした人々を繋ぐのに役立つツールとなるべきなのだ。

Twitterの新しいプロフィールページは、「正しい方向」に進化するものとして評価すべきものかと思う。プロフィールページに固定ツイートを表示できるようになったことにより、「新しい発言」ではなく、本当に興味を持っているものはなんなのかをツイートや写真、ないしリンクで示すことができるようになったのだ。「こちらはこういう人間です。興味があればフォローしてください」ということを示しやすくなる。

また、フォントサイズでも特徴を示すことができるようにしているようだ。反響の大きいツイートについては、少し大きめなフォントで表示されるようになっている。すなわち面白い発言が見つけてもらいやすくなっているわけだ。プロフィールのキュレーションをクラウドに委ねている状況だと言うことができようか。

自分が何物であるかを示しやすくなるとともに、こうした機能はある人をフォローすべきかどうかを判断する際にも役立つ。直近のツイートだけ見ても、その人が果たして興味深い人なのかどうなのか、判断できないことがある。これからはピン止めしているツイートをみて、ある程度の判断ができるようになるわけだ。

Facebookを見てみると、こちらではどういった投稿を誰に表示するかといったオプションをいろいろと用意している。但しこれはあくまでも、時系列のポストをどういった範囲で公開するかということを設定できるに過ぎない。「ページ」ではさまざまな機能が提供されているが、一般の利用者がこれを充分に活用することはできずにいる。「友達」、「いいね」、「音楽」、「ゲーム」、「本」、「イベント」、あるいは「ノート」など、プロフィール画面中に表示するいろいろなセクションが用意されてもいる。しかしこれらは少々わかりにくいところに表示されている。また管理の方法も面倒で、ほとんどの人が手付かずで放置している現状だ。

また、タイムラインへの投稿をどのように表示するべきかというのは、Facebookがずっと気をもんできた部分でもある。アルバム内の写真を大きく表示するかという選択ができるようにしたり、あるいは「いいね」のカスタマイズ表示もできるようになったり、あるいはそうした機能が使えなくなったりということを繰り返してきている。Google+の方は、オプションの選択が面倒すぎるのか、カスタマイズ機能については無視を決めこんだ格好だ。

ベストな形式というのがあるのだろうか。人気の投稿や写真を目立つように表示するのは、投稿者をわかりやすく表現するひとつの方法かもしれない。また表示形式を自由に作成できるセクションなどを追加するのも面白いのではないだろうか。たとえばPinterest風のレイアウトを使って、ひとめでわかるような自己表現はかなりわかりやすくて便利だと思うのだ。

多くのソーシャルネットワークが時系列による表示方法を採用していたことも理解はできる。共有範囲が狭く、また投稿数も少ないうちは、時系列による方式が確かに機能するのだ。しかしTwitterは8歳となり、Facebookも10歳になった。「最新」情報に拘らない表現の形式が生まれてくるタイミングだと思う。

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(翻訳:Maeda, H


Facebookメッセンジャーがアップデート―自撮り写真が速攻で送れる

われわれはプライベートなコミュニケーションでも写真やビデオを使うのが好きだ。Snapchatがいい証拠だ。そこでFacebookはメッセンジャー・アプリにビデオ共有機能を追加し、カメラへのアクセスも素早くできるようにした。今日(米国時間4/28)、iOS版のアップデートが公開されたが、今週中にはAndroid版もリリースされる。

新しいメッセンジャー入力画面にはテキストだけでなく、カメラ、写真ギャラリー、ステッカー〔スタンプ〕、音声メッセージ録音のためのアイコンが並んでおり、ワンタッチでそれぞれの機能が利用できる。

Facebookではステッカーをバイラルに拡散させようとしており、誰かが送ってきたステッカーが気に入った場合はそれを長押しするとそのステッカーが属するパック全体をダウンロードすることができる。またメイン画面に常に検索バーとキーボードが表示されるのでチャットの相手を探すのが楽になった(「友達」画面では下にスワイプすると検索モードになる)。

これまでFacebook Messengerで添付できるのは写真だけで、ビデオは送れなかった。今回のアップデートでビデオの添付ができるようになったが、アプリ内での録画はまだサポートされていない。〔写真ギャラリーを開いてそこに保存された動画を選択する。長押しすると送信前にプレビューできる〕。

最近WhatsAppが発表したところによると、毎日1億本のビデオがやりとりされているという。このこともFacebookがメッセンジャー機能の強化を急いだ理由のひとつだろう。

アプリ内から即座に自撮り写真が送れる新しいシステムは親密感を高める効果が大きい。メッセージ作成画面の下部のカメラ・アイコンをタップすると、画面の半分がフロント・カメラのモニタに変わる。ここで「送信」をタップすれば即座に自撮り写真が相手に送られる〔リアカメラに切り替えることもできる〕。写真を撮ってから送る相手を選ばなければならないSnapchatよりこちらの方がずっと素早い。

新バージョンで下部にアイコンが追加されたため、テキスト入力スペースが多少犠牲になったものの、マルチメディアが速攻で使えるようになったのは大きい。Facebookの2億人のMessengerユーザーは今までよりも活発にコミュニケーションすることになりそうだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


モバイルオンリー時代のFacebookとは

Facebookを利用するユーザーのうちわずか21%(2.68億人)がデスクトップオンリーであり、パーセンテージも人数も、Facebookが成長すると共に下がっていることが、今週のFacebook2014年Q1決算報告でわかった。一方Facebookのモバイルオンリーユーザー数は3.41億人で全ユーザー数の26.7%を占めており、急速に増え続けている。

これが意味するのは、あるFacebook機能がモバイルになければ、それは益々意味のないものになっていく、ということだ。

グラフ検索、イベントの推奨、友達リストおよび興味リストの編集、一括ニュースフィード管理等、Facebookモバイルに存在していない機能はごくわずかだ。これは、Facebookの経営企画担当VP、Vaughan Smithが、もしモバイル版のない製品が提案されれば、その計画は後回しになると2012年初頭に言って以来の傾向だ。

FacebookがIPO時に言われていたのは、モバイルが必要だということだった。そしてそれから数年、同社は「モバイル・ファース」企業になるべく努力を重ねてきた。そしてそれはビジネス面でかなり成功しつつある。今や広告収益の59%がモバイルであり、これも増え続けている。

しかし、2014年Q1収支会見で出された最新の端末統計データ(Benedict Evansが最近指摘した)を見ると、Facebookはどうやって「モバイルオンリー」企業になるかを学ぶ必要がある。デスクトップ版に頼らないサービスを提供する会社だ。

モバイル向け機能を提供する4つの方法

問題は、どうやってあの小さな画面に全機能を押し込むかだ。Facebookは、モバイルで機能を公開する際4つの戦略を試みているが、それぞれに問題を抱えている。

デザイン変更

既存機能をデザイン変更することによって、Facebookはその膨大なモバイルユーザーに対して直ちに新機能を提供できる。しかし、慎重に手順を踏み、人々が間違いなく好むわずかな変化だけを施す必要がある。ショックが大きすぎれば人々を怖がらせかねない。Facebookはこの方法を、ページ、友達リスト、およびコンテンツタイプ別に専用ニュースフィードを見られるマルチフィードセレクターを導入する際に用いた。これは、Facebookスマートフォンアプリの標準フィードの中に存在しているが、これに気付くのは「ニュースフィード」タイトルを引き下ろして実はそれが折畳まれた選択ボタンであることを知った時だ。このカムフラージュされた機能統合はユーザーの邪魔をしない代わりに、気付かれない可能性もある。

作って埋没

Facebookのメインアプリに新機能を投入すれば、直ちにインストールベースは増えるが、ユーザーベースは増えない。インターフェースに埋もれたままだからだ。ユーザーは容易に無視して忘れてしまう。例えば、1年前にFacebookは近くのスポットというYelp競合のモバイル機能を提供したが、それはスマートフォンアプリのナビゲーションメニュー内に置かれていた。伝聞的証拠が示すところによると、殆どの人はその存在すら知らない。今Facebookは、Nearby Friends機能による近接シェアで同じことをしようとしている。私は便利だと認識しているが、これも埋もれているのでついつい忘れてしまう。

スタンドアロンアプリ

スタンドアロンアプリを提供することによって、Facebookは新機能をデザインに因われることなく前面に押し出せるが、ゼロインストール状態から始めなければならない。スタンドアロンアプリが忠実なユーザーと口コミを得るためには、既存のFacebookアプリより優れていることを証明する必要がある。最近Facebookは、スタイリッシュなフィードリーダーアプリ、Paperをリリースした。Facebookは当初の反響を喜んでいると言っていたが、その後の成長の数字は一切公開していない。メインアプリ内でPaperを宣伝することは可能だが、ユーザーにうるさがれる恐れがある。

コンパニオンアプリ

コンパニオンアプリを使えば、中核機能をメインアプリから切り離すことがでるので、アクセスしやすくなりモバイルファースト感もだせる。しかし、フォルダー一杯にFacebookアプリが並ぶことを喜ばないユーザーもいる。Messengerは現在その過程にある。昨年11月、FacebookはMessengerをインストールしているユーザーがメインアプリのメッセージタブをタップするとMessengerアプリと高速に切換わるようにした。そして最近Facebookは、メインアプリのメッセージ機能を完全に取り除き、チャットしたいユーザーはMessengerをダウンロードしなければならなくすると発表した。多くの人々が不満だ。Facebookはスマートフォンアプリの膨大な利用を活用して他のアプリをクロスプロモーションすることもできるが、スパムと感じさせないための分別が必要だ。

来たるべき「モバイルオンリー」時代におけるFacebookの成功は、新機能を提供するたびに、これらのうち適切な配布戦略を選ぶことにある。賢く選択すれば、Facebookは規模を生かして新機能を即席の大ヒットにつなげることができる。選択を誤れば、いくら強力な新機能を作っても使われないか渋々使われるだけで、ライバルにユーザーを奪われるところを見るはめになるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


CEOの座を追われたVK.comのPavel Durov, 主要技術者全員を引き連れて中欧某国へ脱出, 永住の地を模索

【速報・抄訳】

これは、今年のスタートアップのピッチの中で、強く心に残るものの一つになるだろう。ロシアの人気SNS VKontakte.comのファウンダPavel Durovは、サイト上の政治的コンテンツを検閲すると政府に脅された、と主張している最中(さなか)の今週、上位株主たちの意思により、同社のCEOの座を失った

今彼は、まるでVKに対する当てつけのように、VKではなくFacebookへの投稿で、12名の技術者とともに、当面の本社を中欧某国に移した、と述べている。それに続けて彼は、“プライバシーと言論の自由を確保しながら”新しいプロジェクトを作っていけて、本社を恒久的に置ける国や都市の提案を読者に求めている。新しいプロジェクトの最初のものは、彼が今週初めに本誌TechCrunchに明かしたモバイルのSNSだ。

Facebook上にDurovは次のように書いている: “どの国や都市がぼくたちにいちばん合っていると思われますか? この記事の下のコメント欄で教えてください。ぼくたちサイドの要件としては、ぼくたちは官僚主義と警察国家と大きな政府と戦争と社会主義と過剰な規制がきらいです。ぼくたちは、自由と強力な司法と小さな政府と自由市場と中立性と人権が好きです”。要するに彼が言わんとするのは、ロシアは自分たちが居たい場所ではない、ということだ。

キラキラしたお目々と、ひねったユーモアと、反抗的な態度で知られるDurovは、全世界的に熱心なファンが多くて、今すでに数十通の提案が寄せられている。挙げられている候補国は、エストニア、スペイン、スイス、シンガポールなどだ。

投稿の全文を下に引用しよう。

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Facebook、Q1決算も好調―売上25億ドル、広告売上の59%はモバイル、ユーザーは12.8億人、モバイルは10.1億人

Facebookが発表した2014年第1四半期の決算によると、Facebookは驚くほどモバイル化が進んでいることが判明した。なんと10.1億人のユーザーが小さいスクリーンからFacebookを利用しているという。

決算自体も好調で、売上25億ドル、1株あたり利益0.34ドルはいずれも予想を上回った。月間ユーザーは12.8億人、1日あたりユーザーは8億200万人、1日あたりモバイル・ユーザーは6億900万人だという。

Facebookは広告でも着実にモバイル化されており、広告収入の59%がモバイル・デバイスからのものだった。なおウォール・ストリートのアナリストは売上23.6億ドル、1株あたり利益0.24ドルと予想していた。

2013年第4四半期と比較すると、 Facebook’の月間ユーザー数は12.3億人から4%増加し、1日あたりユーザー数は7億5700万人から5.9%増加した。1日あたりモバイル・ユーザー数は5億5600万人から9.5%と大きく増加した。昨年の第4四半期にモバイル広告が総広告収入の53%と初めて過半数となったが、現在はこれが59%に増加している。昨年の第1四半期にモバイル広告は広告収入の約30%に過ぎなかった。この発表を受けて、太平洋時間2:45pm現在、時間外取引のFacebookの株価は3.6%アップした

広告売上総額は22.7億ドルと対前年同期比で82%アップした。ゲーム、アプリなどサイト内購入による売上は2億3700万ドルと前期の2億4100万ドルからわずかにダウンした。 GAAP経費は14.3億ドルで対前年同期比で 32%のアップだった。内訳は主として人員の増加とインフラ投資だ。資本支出は今期、3億6300万ドルだった。

もうひとつの大きなニュースはFacebook CFO(最高財務責任者)、David Ebersmanが6月1日付けで辞任し、企業財務担当副社長のDavid Wehnerが後任となるというものだ。Ebersmanは9月まで引き継ぎを行い、その後はヘルスケア・ビジネスに戻る予定だという。

Facebookのモバイル化が対前年同期比でどのくらい進んだか振り返ってみると、月間ユーザーは10.1億人から34%アップ、1日あたりでは43%アップした。また今は月間ユーザーのうち3億4100万人はモバイルのみでアクセスしている。2013年の第1四半期は1億8900万人、第4四半期は2億9600万人だった。Facebookは急速なモバイル化に対応できないのではないかという懸念が上場後の株価を低迷させる原因になった。しかしFacebookはそういう悲観論者が間違っていたことを完璧に証明したといってよいだろう。

今回はFacebookが160億ドルで世界最大のメッセージ・サービス、WhatsAppを、拡張現実ヘッドセットのOculusを20億ドルで買収した後、最初の決算発表だった。決算の内容に関して質疑応答を行うカンファレンス・コールではこれらの買収が有利な投資である理由の説明も行われるだろう。

もうひとつ質疑応答で注目されるのは報じられているティーンエージャーのFacebookの利用率の低下に関して何か新たな情報が開示されるかどうかだ。Facebookは2013年第3四半期の決算報告でティーンの利用が若干低下していることを発表した。前四半期では「特に報告すべき顕著な変化はない」ということだった。

われわれはカンファレンス・コールその他関連事項についてもレポートする

下のグラフはFacebookの財務とユーザー数の四半期ごとの変化を表したもの。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


北米ソーシャルログインではFacebook利用率が50%超(大きく離れてGoogleが2位)

新しいウェブサービスにサインインする際、ソーシャルログインを使うことができるのは便利だ。毎度毎度同じ情報を入力して、そして新しいパスワードを考えたりする手間を省くことができる。このソーシャルログインについて、ブランドなどに対してソーシャルログインの機能を提供しているGigyaが公開した最新データによると、北米ではFacebookの利用率が51%超となっていて、他のソーシャルログイン・サービスを圧倒しているのだそうだ。Google+が2位とはなっているが、割合は31%に過ぎず、Facebookには大きく水をあけられている。

北米における第3位はYahooで、これは15%の利用率となっている。しかしFacebookの利用率が伸びているのに対し、Yahooの方はあらゆる局面においてソーシャルログイン・ツールとしての利用率が低下している様子。

ソーシャルログインの面でいうと、Twitterの利用率が非常に低いのがむしろ逆に注目に値する。Gigyaの集計ではデスクトップとモバイルの双方において、4%の利用率しかないのだそうだ。

Facebookの圧勝という状況の中、メディア関係のサービスにおいてはGoogleも32%と検討している。但し、この分野でも、2013年の第4四半期を通じてFacebookの利用率が2%の伸びを示している。

モバイルに限定してみると、Facebookのリードが一層明白になる。Facebookの利用率は62%に跳ね上がり、Google+が26%、Twitterが6%、Yahooがわずか4%という状況になっている。

また、北米の状況は、世界全体とだいたい同様の割合を示しているようだ。全体でみた場合のFacebook利用率は53%で、続くGoogleが28%、そしてYahooが13%となっている。

但し地域によっては、Facebookが一層大きな割合を占めているところもある。たとえばヨーロッパでソーシャルログインを利用するケースの59%でFacebookが利用されていて、Googleは19%だ。

ロシアのSNSであるVKが9%を占めているのはヨーロッパらしいところだろう。

南アメリカではFacebookがなんと80%を占めている状況だ。Google+の方は13%となる。他の地域でも状況は似たような感じだ。但しアジア太平洋地域ではQQやSinaが善戦して、Googleが後塵を拝することにもなっている。

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(翻訳:Maeda, H


Facebook、リアルタイムで位置情報を公開して友達と交流できるNearby Friends機能をスタート―利用はオプトイン

今日(米国時間4/17)、Facebookは新しいオプトンイン機能、Nearby Friendsの提供を開始した。これは友だちがどのくらい離れたところにいるかをリスト形式でリアルタイムに表示する機能だ。そう聞けばすぐにプライバシー上の懸念が思い浮かぶかもしれないが、Nearby Friendsは友だちとオンライン上ではなく実際に会って交流する時間を増やす効果がありそうだ。この機能はiOS版Android版ともにここ数週間かけてまずアメリカで公開される。

Nearby Friendsを開発したのはFacebookが2012年に買収した位置情報共有サービス、GlanceeのAndrea Vaccariのグループだ。このアプリは近くにいる友だちのリストを表示すると同時に、近くに友だちがいることを通知してくれる。またその友だちが正確な位置の情報を公開している場合は、地図上でどこにいるか表示させることができる。

Nearby FriendsはFacebookほど巨大なユーザーベースを持っていないFoursquareやGoogle Latitude〔の機能を受け継いだGoogle+〕などのライバルにとって脅威となるかもしれない。

プライバシーについては、Nearby Friendsはオプトインなので、興味がなければそのまま無視していればよい。また利用ができるのは18歳以上のユーザーに限られる。また情報共有は相互的モデルを採用している。つまり、ともにこの機能を有効にしているユーザー同士でしか情報は共有されない。また正確な位置情報を知ることができるのはその相手が明示的に位置を公開している場合に限られる。

特定の友だち、ないしグループを指定して位置情報を公開することができるが、多くのユーザーは特に指定せず友だち全員に公開してしまうだろう。それと位置情報の公開をいったんオンにするとオフにすることを忘れがちだ。これによって思わぬ形で位置情報が共有されないよう注意する必要はある。

Nearby Friendsの仕組み

Nearby Friendsアプリが利用できるようになると、Facebookの設定メニューのアプリ・セクションの「もっと見る」に表示される。ユーザーはここからオプトインし、共有範囲を友だち全員、あるいは特定の友だち、グループに限定するか選択できる。

オプトインしてアプリを有効にすると、Nearby Friendsのリストが表示される。リストは0.5マイル(800m)以下、 0.7マイル(1.1km)以下、1.8(3km)マイル以下という距離別の3グループに分けられ、同じくNearby Friends機能を利用している友だちが表示される。リストにはその位置情報が確認された最近の時刻と、大都市の場合、地区名も表示される。

リストに表示された友だちの名前の横の矢印アイコンをタップすると、自分の正確な位置をその相手に送信できる。また位置共有を終了させる時間も指定できる(一時間、数時間、明日まで、手動で停止するまで、など)。また最大40文字までのメッセージを送信することが可能だ。

FacebookのNearby Friendsが他の位置情報サービスと大きく異るのは、位置そのものの共有というより、友だちとの距離を中心にしていることだ。われわれにとって重要なのは友だちが地図上のどの位置にいるかよりも、むしろ自分のいる場所に対してどのくらい近くにいるかだ。誰か友だちがすぐ近くにいると分かれば、矢印アイコンをタップして会いたいという意思表示をするという仕組みだ。無制限に位置情報公開するのは、具合の悪いときに友だちが会いに来るかもしれない。Nearby Friendsの場合は、会いたい側が自分の位置を先に相手に伝える仕組みなので、そのような問題は起こりにくくなっている。

下はNearby Friendsの仕組みを紹介するFacebookのビデオだ。

ユーザーがNearby Friends機能を使う場面は、たとえば、公園や観光地、コンサートなどだろう。また時間が空いたのでお茶を付き合ってくれる相手はいないかと探す場合もあるだろう。馴染みのない町を訪問したとき、現地のFacebook友だちを探すということもあるかもしれない。旅行中など家族同士で正確な位置情報を共有する機能を常にオンにしておき、お互いの動静が常に分かるようにしておくという使い方もあるかもしれない。空港で飛行機から降りた時、近くに友だちがいるか探してタクシーの相乗りをもちかけるなどというニッチな利用法もあるかもしれない。

広告への利用はあるか?

現在Facebookでは、Nearby Friendsをターゲット広告に利用する考えはないとしている。しかし町で近くのレストランやバーゲンセール開催のお知らせがニュースフィードに表示されたら便利だろう。そういう形の広告であれば、ユーザーにも広告主にもきわめて有用かつ効果的だということは否定できない。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Facebookは、あなたがどこへ「旅行中」かをシェアさせたがっている

旅先での意外な出会いは人を幸せにするものだが、Facebookはその喜びのポータルになりたがっている。そのために今週、行き先をシェアする「旅行中」["traveling to"] 機能を静かに公開した。今日(米国時間4/16)Facebookのページでこの機能が言及[*] されていたので、同社に問い合わせたところ、テストの結果 「旅行中」 は現在全ユーザーが利用可能になったと回答があった。これはわれわれにとって何が重要かという、価値あるデータをFacebookのもたらす大きな可能性を秘めている。
[* 訳注:現在日本のユーザーからは見ることができないようだ]

「旅行中」オプションは、ウェブ、モバイル共に、Facebookのステータス編集ボックスの「今していることを追加」ボタンの中にある。これを選ぶと、目的地を選ぶことができるが、出や帰着の日時は指定できない。すると「ボストンに向かっています」という文字が小さな飛行機アイコンと共に挿入される。目的地によっては独自の絵文字を持っているところもあり、ニューヨークなら自由の女神、ロサンゼルスならハリウッドという具合だ。

(注意:私は、安全のためにこの種の投稿を全体公開しないことをお薦めする。留守であることを告知することになるからだ。Facebookがそのことを警告すれば良いと思う)

「旅行中」オプションがなければ、殆どの人は「ニューヨークに行くので、誰か会えないかな?」などと書くことになるだろう。しかし、経験上そういう書き込みで人とつながることはまずない。実はユーザーが空港にチェックインすると、Facebookは行先を尋ねそれを投稿に表示することを薦めるのだが、この機能を知っている人は少ないので、空港にチェックインすることを大げさで恥かしく感じてしまう。TripItなどのサードパーティーアプリを使って、旅程をシェアする人もいる。

「旅行中」機能によって、これらのオプションはあまり使われなくなるだろう。そう、Pathはユーザーが新しい都市に着くと、自動投稿機能によってこれを自動的にやっていた。しかしFacebookは、誰が最初にやったかなど気にしないことを何度となく証明してきた。大規模にやりたいだけだ。

この機能で奇異に感じるのは、どこへ「旅行中」であるかをシェアすることによって、Facebookの動作が何も変わらないことをFacebookが認めていることだ。変わるべきだ。

違う町へ行った時は、Facebookも変わるべきだ。住んでいる場所ではなく、現地の友達や近くの店に関する話題がタイムラインに多く表示されれば、知り合いとも会いやすくなる。今は、一切そういうことが行われていない。

しかし、近いうちにやったとしても驚かない。ユーサーやビジネスモデルに対するFacebookの価値はすべて関連性に拠って立つ ― あなたが何を見たいかを知ることだ。旅行先を明示的に宣言することは、あなたにとって目的地発あるいは目的地に関するコンテンツがより重要であることを示す強力な信号だ。

まず、「旅行中」の投稿は、今いる町の親しい友達が見て自分がいなくなることを知り、目的地の近くに住む比較的仲の良い友達にあなたが行くことを知らせる必要がある。さらに、以前そこへ行ったことのある人が見て、見所を教えてもらうことも重要だ。そして、滞在先に住む友達からの記事か多く表示されるようになれば、楽しいことに参加できるチャンスが増えるだろう。

そして私にとって、どうせ見なくてはならないなら、旅行先の地元店の広告が増えた方がいい。殆どの人は何であれ広告を嫌うだろうが、私はむしろ、ニューヨークのベーグルショップの広告を現地にいる間に見て、食べてみられる方が、サンフランシスコの店の広告よりもいい(ついでに言えば、サンフランシスコのベーグルはジョークだ。誰かマンハッタンのを真空パックして送ってくれ、至急!)

Facebookに対するよくある不満は、実はわれわれを孤立させているということ。家でニュースフィードを読んでばかりで、友達に電話するでも会いに行くでもない。「旅行中」オプションは、われわれを〈つなぐ〉というFacebookのミッションを果たすのに役立つだろう。つまるところ人生は、ホテルの部屋に一人でいる時以外の方がずっと楽しい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Facebook、「いいね!」をねだるなどのページにペナルティーを課すと発表

Facebookを騙そうとしてはならない。

今日(米国時間4/10)、Facebookが発表したところによると、「いいね!」を要求したり、同じリンクや写真を繰り返し投稿したり、ユーザーを偽って広告ページに誘導したりすると、そのページのニュースフィードでの表示ランクは大幅に下げられるという。ページ運営者は読者が興味を持つような独自性のあるコンテンツを投稿するよう務めなければならない。

先週私はFacebookページの表示回数が自然に減少する理由とニュースフィードの仕組み について書いた。長すぎて読まなかった人のために一言でまとめると、ユーザーがFacebookで過ごす時間は一定であるのにFacebookページの数がどんどん増えていくから競争は激化し続ける、ということだ。競争相手が増えるのに応じて読者のアテンションが増えないのであれば表示回数は減少するのは当然だ。

ページの内容が面白くて大勢のユーザーが共有したり「いいね!」を押したりすれば、Facebookのニュースフィードのアルゴリズムはその投稿の表示範囲を広げる。下の図はFacebookが表示する投稿を選択する上で考慮するトップ5の要因を示している。

〔日本版:I=投稿者に対する関心、P=投稿の反響、C=投稿者の過去の実績、T=種別(近況、写真、リンク等)、R=最近である度合い〕

今日の発表はFacebookがニュースフィードの仕組みの透明性を高める努力 の一環で、どういうことをするとページが「隔離」されてしまうかをはっきりさせたものだ。おそらくこの基準は以前からアルゴリズムに組み込まれていたのだろうが、ここで改めてページ運営者の注意を喚起すると同時にペナルティーも一層厳しいものにしたのだと思われる。

  • テキスト、画像をとわずユーザーに明示的に「いいね!」を要求する投稿は表示ランクを引き下げられる。
  • 同一のコンテンツを繰り返し投稿すると表示ランクを引き下げられる。同じリンクを繰り返し投稿したい場合は説明を変え、写真を変えるなどして別コンテンツとしなければならない。
  • リンク先を偽ってはならない。「写真アルバムを見てね」と書いてあったのにリンク先がショッピングサイトだったり広告だけのページだったりするとFacebookは即座にペナルティーを課す

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+