Googleハングアウトユーザー全員を無料でChatへ移行可能に

Google(グーグル)のメッセージングアプリを巡る戦略は、Google Meet、Google Chat、Google Duoなど、どうみても混沌としている。しかし来年に少し改善されそうだ。Googleハングアウトの時代が終わろうとしていることは我々はもう知っているが、同社は10月15日、現在のハングアウトユーザー全員がChatに移行できるようにすると発表した(Googleブログ)。このサービスは当初Slackライクなビジネスユーザー向けサービスとして考えられていた。移行は2021年の前半の予定となる。

1つ興味深いのは、Chatは一般ユーザーは無料で使えること。現在はG SuiteあるいはWorkspaceの有料ユーザーしかChatを利用できない。なぜか私の無料個人アカウントでは有効になっているが。

Chatはハングアウトを1対1で置き換えるものではなく、グループチャットやファイル、タスクのコラボレーションから新しいセキュリティーツールにいたるまで山ほどの追加機能がある。ChatはRooms、Meetとともに、GoogleのWorkspace移行の一環としてGmailアプリと密に統合される予定だ。

画像クレジット:Google

同社は、ハングアウトの会話、連絡先、履歴はすべてChatへ自動的に移行されると言ったが、詳細は明らかにしなかった。「最終的な時期は変わる可能性がある」とのこと。いつ全員を移行させて、ハングアウトサーバーを完全に停止するつもりなのかもわかっていない。

いくつかまだ情報がある。ハングアウトをGoogle Fiで使っている人は、ハングアウトのサポートは「来年早く」に消滅する。従来、Fiユーザーはハングアウトの中で電話をかけたりテキストメッセージを管理したりすることができた。その機能はMessagesアプリに移行される予定だ。

Google Voiceのユーザーにもちょっとした変化が起きつつある。音声通話とテキストメッセージに関して、今後ハングアウトユーザーはVoiceアプリへの移行を促され、Voiceのサポートは来年早くにハングアウトから取り除かれる。

そして米国およびヨーロッパの全ユーザーは、ハングアウトよ通話機能が来年始めに使えなくなり、ハングアウトのグループビデオ通話は11月にMeetへ移行する。

なんともややこしいことたが、これはグーグル自身が起こした問題だ。数年前、ハングアウトユーザーはAlloとDupアプリへ、ビジネスユーザーはChatとMeet(当時何と呼ばれていたのか知らないが)へと移行させるというのが彼らの考えだった。しかし、Alloはバッタリと倒れ、Duoをほぼ誰も使っていなかった。老朽化しつつあるハングアウトプラットフォームを当面維持するという厄介な仕事が残ったことで、全体の移行はいっそう困難で複雑になり、もはやいったい何が起きているのかユーザーには理解不能な状態になっている。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Google、Googleハングアウト

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

グーグルが検索エンジンにAIを活用した新機能を追加、鼻歌、打ち間違い、データソース統合、動画解析など

米国時間10月15日、Google(グーグル)は同社のテクノロジーのコアである検索エンジンに多数の新機能を追加したことを発表した(Googleブログ)。新機能の多くはAIに重点が置かれている。これには新しいアルゴリズムを利用して漠然とした一般的な質問に対し極めて個別的で詳細な回答を与える能力などが含まれている。またGoogleレンズその歌の検索関連ツールもアップデートされた。

アップデートの多くはユーザーの検索を助けるという実用的な目的を念頭においているが、それだけでなく楽しい新機能もある。例えばメロディーをハミングするとGoogleアシスタントはそれが何という曲であるか探そうとする

同社によれば、検索入力10件のうち一件にはスペルミスがあるという。Google検索にはすでに「もしかして」という大変優れたユーザー補助機能がある。同社はAIと深層ニューラルネットワークによる新しいアルゴリズムでこの機能をアップデートし、6800万件にもおよぶパラメーターを利用してユーザーの検索意図を正確に把握しようとする。

次の便利な機能は、多数のデータソースの統合だ。これまではグーグルのオープンデータコモンズのみで利用できたが、これが一般の検索で可能になる。例えばユーザーが「シカゴにおける雇用」を検索すると、同社の知識ベース、ナレッジグラフが起動し、検索結果に多数の情報ソース間の関係の図示が含まれる。

もう1つのアップデートは、範囲を限定した質問に対し結果ページの特定の部分を対応させる能力だ。例えば「どうしたら窓ガラスがUVガラスかどうかわかるのか?」という質問に対し、DIYフォーラムのページの中から適切なパラグラフを選び出す。同社によればこの新機能によって検索の7%が改良されるという。

範囲が広い一般的な質問に対してもAIシステムを用いてユーザーの検索意図を繰り返し、どの検索結果が回答としてふさわしいか把握しようとする。

現在、インターネットでは多数のコンテンツがビデオ形式で提供されている。グーグルは質問に対し、画像認識と自然言語解析テクノロジーを利用してビデオ中で対応する情報がある部分にタグづけする。これは現在の検索でも部分的に実現しているが、新しいアルゴリズムはさらに使いやすくなっているという。ビデオの製作者が内容をタグ付けしていない場合は非常に便利だろう。

また、Googleレンズのアップデートで本の写真の一部分をどんな言語で書かれていても読み上げさせることができるようになった。新しいレンズは数式を読み取ることもでき、ステップバイステップでその解法を教えてくれる。この機能は数学だけではなく、化学、生物学、物理学でも利用できるという。

今年も年末のクリスマス商戦の時期に近づいてきたので、グーグルはショッピング関連の分野でもいくつかのアップデートを発表した。特に注目されるのは、ChromeとGoogleアプリでどんな画像であれ長押しするとそれに関連した商品が検索できる。特にアパレルの場合、関連商品が画像で示されるのはファッションに詳しくない人間にとってありがたい機能だ。

新しく車を買おうと考えている場合、画像をAR化できるため家の前の駐車スペースなどにどのように収まるかを見ることができる。

Googleマップでは、ARを利用した歩行ナビを使っている場合、現実の景色の上にレストランその他のローカルビジネスが表示され、営業時間などがわかる。

またマップにはレストランなど店舗の営業時間や混み具合などのビジネス情報が表示できるようになった。新型コロナウィルスの感染拡大で営業時間などが頻繁に変更される現在、いちいち検索せずにマップ上でビジネス情報を見られるのは大変便利だ。

今回のSearch On 2020イベントは、音楽も含めてごく穏やかなトーンだった。同社の検索部門の責任者であるPrabhakar Raghavan(プラバカル・ラガヴァン)氏は「自然言語理解に関する2019年のBERTアップデートは現在あらゆる検索関連で利用されている」と述べた。また対応する言語も、スペイン語、ポルトガル語、ヒンディー語、アラビア語、ドイツ語、アムハラ語が含まれるようになった。このほか、2019年に検索関連で3600件以上のアップデートを実施したという。

今回の検索テクノロジーのアップデートは各国の規制当局がますます厳しい目を同社に注ぎ始めたという背景を考える必要があるだろう。同社の発表がプライバシーに重点を置いていたのも当然かもしれない。ラガヴァン氏はGoogle検索が無料かつ世界中のすべての人々にに開かれた「オープンなアクセス」のサービスであることを繰り返し述べた。また検索結果表示のランキングのアルゴリズムはあらゆるサイトに公平に適用されていることを強調した。もっともこの最後の点についてはYelpなどのライバルにとっては異論があるかもしれない。

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タグ:Google、Googleマップ、Googleレンズ

画像: Keith Mayhew / SOPA Images / LightRocket / Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

グーグルの会話型AI「Duplex」がコロナ禍で300万件以上のビジネスリスティングを更新

Google(グーグル)は米国時間10月15日、レストランの予約やGoogleビジネスリストの更新などに自然な会話を利用できる同社のAIテクノロジーであるDuplexに関するアップデートを提供した(Googleリリース)。新型コロナウィルスの感染拡大が始まったとき、同社はビジネス拡大のためのDuplexのサービスを8カ国に拡大。それ以来、薬局、レストラン、食料品店などのビジネスリストに300万件以上の更新を行ってきたという。

これらの更新は、GoogleマップとGoogle検索で200億回以上見られていると同社は述べている。

2018年の開発者カンファレンス「Google I/O」で初めて紹介されたこのAIテクノロジーは、企業に電話をかけたり、電話に出た人と対話したりすることができる。予約の場合、日時をリクエストしたり、質問に答えたりできる。さらにはAIをより人間らしく見せるために音を鳴らすことも可能だ。例えば、「mm-hm-hm」や「um」のような微妙な声の区切りを会話に挿入することもできる。

同社は、Googleアシスタント内蔵のDuplexは、ローンチ以来100万件以上の予約を完了したと本日発表している。同社はまた、昨年から米国のGoogleマップとGoogle検索のビジネス情報を自動的に更新するためにDuplexを使用するようになったことにも言及しており、ビジネスオーナーが店舗の営業時間やテイクアウトを提供しているかどうかなどの詳細を、手動で更新する手間を省くことができる。

そのほかにも同社は、昨年に映画のチケットの購入やレンタカーなどの予約を簡単にするために、米国のウェブにDuplexを導入した。本日の発表では、ショッピングや注文した食品をより早くチェックアウトできるようにする機能など、ほかのことでも同じ体験を試験的に開始する予定を明らかにしている。

同社は数週間前にも、Duplex機能に「Hold for Me」(私のために保留して)機能を追加している。これを使えば、Googleアシスタントを使って電話をつないだままにしておき、誰かが電話口に出たときに通知を受け取ることができる。

ニューラル音声認識と合成、そして独自の新しい言語理解モデルの進歩のおかげで、同社は本日、Duplexの通話の99%が完全に自動化されていると説明した。

Duplexのアップデートは、同社が本日開催したSearch On 2020イベントで発表したいくつかの発表のうちの1つで、鼻歌で曲を検索、スペルミスをよりよく推測、質問に答えるためにページの正しい部分をユーザーに指し示す、動画のキーモーメントをタグ付けできるなど、多くの検索機能の改善が紹介されている。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Google、Duplex

画像クレジット:Google

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(翻訳:TechCrunch Japan)

グーグルがハミング、口笛、歌による楽曲のマッチングサービスを開始

Google(グーグル)は、鼻歌や口笛、歌などを判別する新機能を追加した。これは、同社やApple(アップル)が買収したShazamのような競合他社が以前提供していた、曲をマッチングするオーディオ機能の洗練されたバージョンといえる。米国時間10月15日から、ユーザーは最新バージョンのモバイルGoogleアプリかGoogle検索ウィジェットを開き、マイクロフォンアイコンをタップして、口頭で曲を検索するか、「Search a song」(曲を検索)ボタンを押して音を出すことができる。

この機能はiOS上でGoogleアプリを英語で使っている人なら誰でも、Android上ではすでに20言語以上で利用できるはずだ。同社によると今後、両プラットフォームでより多くの言語に拡大していく予定だという。驚くことではないが、同社が開発した機械学習アルゴリズムが裏で動いている。

同社によると、このテクノロジーを使えばブロードウェイのスターや合唱団のメンバーになる必要はないという。さまざまなレベルの音楽的感性に適応する能力を内蔵しており、可能な数のマッチとともにパーセンテージとしての信頼スコアを提供する。Googleによると、このテクノロジーを使えばブロードウェイのスターや合唱団のメンバーになる必要もない。いずれかの曲をクリックすると、アーティストとトラックの詳細情報、ミュージックビデオ、選択した音楽アプリで曲全体を聴くためのリンクが表示される。

この機能を発表したブログ記事によると、基本的にユーザーの声の質やそれに付随する楽器、トーンなどの詳細を無視しているという。このアルゴリズムは、曲の本質を煮詰めて、その本質を表す数値パターン、つまり同社「指紋」と呼ぶものを作り出す。

これは、同社の既存の音楽認識技術が進化させたもので、Google Pixelスマートフォンの受動的なNow Playing機能にも見られる。同機能はバックグラウンドで受動的に音楽を聴き、すべてローカルに蓄積されるオフラインのデータベースで音楽を見つけたときに一致するものを提供する。同じ技術がSoundSearchでも使われているが、これはグーグルが後にアプリで導入したものだ。

グーグルはこれを実現する最初の企業ではない。SoundHoundのMidomiは、歌やハミングを介して音楽のマッチングを提供している。しかし、グーグルのほうがはるかに広く利用されているので、ヒット率と全体的な利用率を改善できるかどうかは興味深い。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Google

画像クレジット:Google

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(翻訳:TechCrunch Japan)

Google Analyticsのアップデートは機械学習で重要な顧客データを取り出す

企業が良質な消費者情報をつねに大量に求めていることを疑う人は、今週Twilioが顧客データのスタートアップSegmentを32億ドルで買収したことを思い出すべきだ。データの重要性に関しては他の企業と同じと思われるGoogleも今日(米国時間10/14)、Google Analyticsをアップデートして、企業の顧客理解をより一層改善しようとしている。そしてもちろんそのとき、Googleのそのほかのツールも使ってほしい。

Googleの計測と分析と購入担当の副社長Vidhya Srinivasan氏が同社のブログで、Google Analyticsの新しい機能を紹介している。同社は、顧客と企業間の力学がCOVID-19によって変化しており、そのためマーケターが自分の目標を達成するためには、Analyticsにも新しい機能や能力が必要になった、と考えている。

その新しい能力のひとつが、Analyticsに機械学習を導入して、マーケターにとって重要なデータを自動的に強調することだ。Srinivasan氏はこう書いている: 「Google Analyticsのコアには今や機械学習があるので、有益な知見を自動的に表面化でき、顧客の完全な理解をさまざまなデバイスとプラットホームを横断して提供できる」。

関連記事: Google Analyticsに音声(+自然言語)で質問できるようになる…まず英語から

アップデートの方針はマーケターに、彼らがもっとも気にかける情報、たとえば購入する顧客が属する層や特売効果が大きい品目、顧客を引き止めて購入につなげることのできる情報のタイプなどに、機械学習を利用してもっと多くアクセスできるようにすることだ。

Google_Analytics_predictive_metric predict churn and most likely to convert to sales.

画像クレジット: Google

ブログ記事に書いてあるとおりなら、それはマーケターに、各顧客または顧客グループの全ライフサイクルにわたる成果を測定する方法を提供する。顧客のニーズが絶えず変わっっているCOVID-19の時期には、それがとくに重要だ。

もちろん、これはGoogleのプロダクトだから、Google AdsやYouTube、あるいはGmailやGoogle検索などとの相性が良いはずだ。また、Google以外のチャネルとも相性は良い。Srinivasan氏はこう書いている:

この新しいアプローチによって、広告主の長期的な要望に応えることができる。新しいAnalyticsはアプリとWebの対話をまとめて測定できるので、アプリ内とWeb上で起きるYouTubeの広告からの購入も、測定に含められる。YouTubeのビデオからの購入決意や、GoogleおよびノンGoogleの有料チャネルからの購入、そしてGoogle検索のようなオーガニックなチャネル、さらにソーシャルとメール、それらが全部合わさった自分のマーケティング努力の成果を、マーケターは知ることができる。

Googleはまた、ヨーロッパのGDPRやカリフォルニアのCCPAなどの厳しいプライバシー法を意識して、クッキーなどによる顧客追跡ができなくなっても使えるようなモデルを利用している。つまりそれは、未来に強いアナリティクスだ。

すべてはマーケターを助けるために設計され、規制が激変する今日において彼らが顧客のニーズをより良く理解し、欲しいものを欲しい時に提供できるように配慮している。なんといっても彼らの仕事は、顧客を満足させることだから。

関連記事: Twilioによる3370億円でのSegment買収でデベロッパーはデータ活用アプリ開発が容易に

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

側面にスワイプやタッチインターフェイスを備えた新デザインのNestサーモスタットが登場、価格は約1万3700円

Google(グーグル)のNestユニットは米国時間10月12日、新型のサーモスタットを発売した。この129.99ドル(約1万3700円)のNest Thermostatは、同社の製品の中でも最も手頃なものの1つだが、その側面に新しいスワイプとタップインターフェイスを搭載した初の製品であり、また部屋の空き状況や人間がデバイスの近くにいることを感知できるグーグルのSoliレーダーテクノロジーを備えている。

Soliは注目に値する技術だが、今のところジェスチャーを使った制御のためには用いられていない。そうする代わりに、前面にしっかりとした鏡面仕上げを望んだデザインチームは、Nestではそれを純粋にモーションセンシングの目的に利用することにした。

49%再生プラスチックで作られたこの新しいサーモスタットはスノー、チャコール、サンド、フォグの4色のラインナップで提供される。同社はまた、新しいサーモスタットを取り付けるときに、壁の状態を気にしないようにできる14.99ドル(約1580円)のトリムキット(飾り枠)も発売する。

Nest製品リーダーであるRuchi Desai(ルチ・デサイ)氏は私に対して「この直感的な上下スワイプコントロールのおかげで魅力的なフォームを手に入れました。このおかげで、従来の温度計にあったような小さなボタンを押す代わりに、本当に自然に操作することができます」と語った。

この新しいバージョンは、Nestのリモートセンサーをサポートしていないため、主に小さなアパートやコンドミニアムのユーザーを対象としているということには注意が必要だ。これらのサポートが必要な場合には、Nest Thermostat E(市場では139ドル、約1万4700円)前後で見つけることができる)、またはフル装備のNest Learning Thermostatが必要になる。

学習機能についていえば、チームがこのリリースで強調している機能の中には、1日のさまざまな時間帯、およびさまざまな曜日におけるカスタム温度設定スケジュール機能がある。NestはこれをQuick Schedule(クイック・スケジュール)と呼んでいる。

「自動スケジュール機能を備えたNest Learning Thermostatと違って、今度の製品が実際に提供するのは温度プリセットを行う機能です、これを使ってお好みやライフスタイルに基づいてスケジュールを設定できます」とデサイ氏はいう。「温度をそのままに保つ自由度もあります。つまり制御と柔軟性が必要になった場合には、あらかじめ決められた設定を上書きできるのです」。こうした機能は、Ecobeeや他のNest競合他社の今どきのスマートサーモスタットのほとんどに見られるものとよく似ているが、Nestにとっては初めての機能だ。

このサーモスタットは、セービングファインダー機能を使って、ちょっとした最適化の余地を探し、追加のエネルギー節約につながるかもしれない小さな設定変更を提案することもできる。

新しいSoliレーダーチップが内蔵されているおかげで、デバイスはあなたが家にいないときに自動的に温度を下げることができる。チームがこのチップをジェスチャーコントロールのために使っていないのは残念だ。これはグーグルがPixel4スマートフォンで行っていることだが、チームによればユーザープロファイルに適合しなかったため、それは行わないことにしたという。

「これは、この製品をデザインする際に、私たちが下した非常に意識的な決定だったと思います。この製品ではユーザーを本当に念頭に置いていて、ユーザーにとって真に重要な機能に焦点を当てたかったからです。ジェスチャーによるコントロールはスマートホームにとっては新規のコンセプトで、ユーザーはアプリを通したコントロールを期待していました。私たちにとっては軽微な変更でも、ユーザーにとっては大きなアップグレードに感じられたのですよね。そして、今回サーモスタットに組み込んだ省エネ機能は、ユーザーから高く評価されたものでした。そこで私たちは、この製品に対してユーザーから高く評価してもらえた機能に焦点を当てることにしたのです」とデサイ氏は説明する。

おそらくNestは、より高価なサーモスタットの次のアップグレードで、このテクノロジーをさらに活用することになるだろう。今のところ、チャンスを逃しているようにも感じられるが、公平を期すためにいうならば、Pixel 4に組み込まれたSoliはほとんどギミックのように感じられる段階だし、Nestチームは少なくともここで実用的な用途を編み出している。

以前のものと同様に、Nestは新しいサーモスタットの設置にかかる時間は約30分程度であると請け合う。アプリが個々の設定ステップをガイドする、もし冷暖房システムが最新の基準に従っていると仮定するなら、プロセスは非常に簡単なものだ。

サーモスタットをリモートで制御するには、Google Homeアプリを使用する。このアプリにも、より多くのエネルギーを節約するのに役立つ多くのスマート機能が備わっている。

新しいサーモスタットは現在、米国では129.99ドル(約1万3700円)、カナダで179.99カナダドルら(約1万4500円)で入手できる。カナダではトリムキットの小売価格は19.99カナダドル(約1600円)だ。なおチームが指摘したように、公共サービスの提供するさまざまな販売奨励金制度を使えば、多くのユーザーは、住んでいる場所によっては、わずか数ドルでこれらを取得できる可能性がある。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:GoogleGoogle NestNest Thermostat

画像クレジット:Nest

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(翻訳:sako)

Android Studioが折り畳みスマホ用エミュレータを搭載、機械学習プラットフォームTensorFlow Liteのサポートも強化

Google(グーグル)は米国時間10月12日、Androidアプリの統合開発環境(IDE)であるAndroid Studioのバージョン4.1の安定版をリリースした。いつものことだが、Android Studioはバージョン番号が少し上がっただけではアップデートの効果は十分ではないが、バージョン4.1では新機能や改良された機能が数多く含まれており、Android開発者にとっては開発が少し楽になるはずだ。また、このリリースサイクルで2370件ものバグを修正し、275件の公開問題を解決した。

画像クレジット:Google

本日のリリースのハイライトは、新しいデータベースインスペクタと、開発者がTensorFlow LiteモデルをAndroidに導入可能にすることで、オンデバイスでの機械学習のサポートを強化した点、Android Studioの中でAndroidエミュレータを実行できるようになった点、エミュレータで折り畳み式のスマートフォン用アプリをテストできるようになった点だ。これに加えて同社は、さまざまな変更点についても説明している。

おそらく開発者の生産性を向上させる機能としては、Android StudioでAndroidエミュレータを実行できる点だろう。これは今夏に発表済みで大きな驚きではないが、アプリのテストのために異なるウィンドウやツールの間を行ったり来たりする必要がなくなるので、開発者にとってはうれしいアップデートだ。

テストといえばもう1つある。Androidエミュレータでの折り畳み式デバイスのサポートだ。こちらはまだニッチな市場だが、より多くの開発者がこれらのデバイスを実際にサポートするアプリを提供しやすくすることを目指している。

画像クレジット:Google

さらには、Android StudioのTensorFlow Liteモデルのサポートが改善され、開発者は機械学習モデルをアプリに導入できるようになった。

そのほかのアップデートとしては、グーグルのMaterial Design Componentsに準拠する新規プロジェクトダイアログのテンプレート搭載、Daggerナビゲーションのサポート、システムトレースUIの改善、アプリのパフォーマンスとメモリ使用量の最適化に役立つ新プロファイラなどがある。¥。

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:Google、Android、Android Studio

画像クレジット:TechCrunch

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(翻訳:TechCrunch Japan)

グーグルの最新のムーンショットは野外を移動する植物検査ロボバギー

Google(グーグル)の親会社であるAlphabet(アルファベット)は、同社の研究開発組織のX Labsから最新のmoonshot(ムーンショット、魔法のような、不可能と思われるアイデアを科学技術の力で実現すること)を発表した。作物の上を巡回するロボットバギーで、それぞれの植物を個別に検査し、おそらく、飢えた世界の需要に農業が対応しなければならないような「ビッグデータ」を生み出すのだろう。

プロジェクト名はMineral(ミネラル)はで、そこに隠された意味はない。チームは鉱物が農業にとって本当に重要だと考えているだけなのだ。ブログの記事やサイトで発表済みだが、Mineralはまだ実験段階だ。持続可能な食糧生産が年々重要性を増している時期に、農業のデジタル化への取り組みが期待したほどの成功を見出せていないことを見て、チームが誕生した。

「これらの新しいデータの流れは圧倒的なものであるか農業の複雑さに対応していないため、伝統や本能、習慣のようなものに頼ってしまうのです」とMineralの責任者であるElliott Grant(エリオット・グラント)氏は説明する。「必要なのは、より包括的で、よりアクセスしやすいものです」。

グーグルの検索サイトがもともとウェブ全体をインデックス化して情報を整理するというアイデアから始まったように、グラント氏とチームは、畑にあるすべての植物を個別に測定して調整することができれば何が可能になるかを想像していた。

Mineralのロボット植物検査官

これを実現する方法として、彼らは「プラントバギー」を考案。これにより、インテリジェントかつロボット由来の不屈の精神で農場をナビゲートし、退屈で反復的な検査を中断することなく実行できる。植物の信頼性の高いデータがあれば、生産者はその規模でも解決策を講じることができます。例えば、ここでは一滴の肥料が必要だとか、ここでは非常に特殊な殺虫剤を散布する

このアイデアを思いついたのはMineralが初めてではない。FarmWiseは昨年、自動雑草抜きから、フル機能を備えた植物知能(Plant Intelligence)プラットフォームへと拡大するために、多額の資金を調達した。

これまでのXプロジェクトと同様に、将来何が起こりうるのか、どのようにして現状にたどりついたのかについては多くの議論があるが「私たちのロボバギーは、大豆100エーカーの廃棄物を10%削減しました」など具体的な情報についてはほとんど語られていない。プロジェクトが進むにつれて、さらに多くの情報が得られることは間違いないだろう。

カテゴリー:モビリティ
タグ:Alphabet、Google、Mineral

画像クレジット:Mineral

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(翻訳:TechCrunch Japan)

仏控訴裁判所がグーグルにパブリッシャーとのニュース再利用料金支払い交渉を命令

Google(グーグル)はコンテンツ断片の利用についてパブリッシャーと交渉せよ、というフランス競争監視当局の命令に不服申立をしていたが、却下された。

4月にTechCrunchが報じたとおり、フランス当局は昨年可決された汎EU著作権改定(未訳記事)を受けて国内法で施行したニュースの「著作隣接権」に基づいて行動している

フランス裁判所の強固な決定は、グーグルによるフランスパブリッシャーのコンテンツ再利用に大枚を支払うことに関し、法的行動の余地をほとんどど与えていない。

フランスの競争監視当局は、グーグルが国内法が発効した際に行ったようにニュース収集サイト、および同社検索サービスのあらゆる場所に表示されているニュース断片を一方的に削除して支払いを逃れることはできないという裁定をすでに下している。

控訴裁判所の決定についてグーグルにコメントを求めたところ、広報担当者が次の声明をTechCrunchに送ってきた。「10月7日に発表したように、今も当社の優先事項はフランスのパブリッシャーおよび報道機関と合意に達することです。当社は命令の一部について法的な明瞭性を得るために控訴したのであり、パリ控訴裁判所の決定をこれから精査するところです」。

また同社は、命令内容に矛盾点と混乱させられる点があるとして暫定措置裁定を控訴したことも話し、パブリッシャーの権利を国がどのように解釈するかについて重大な懸念があると付け加えた。ただし、この法的手続きは、同社が引き続き重点的に取り組むと言っているフランスパブリッシャーと継続中の交渉とは別件であることを改めて確認した。

Reuters(ロイター)の10月7日の報道は、グーグルがフランスパブリッシャーと契約を結ぶ方向であることを示唆している

今月始め、グーグルは10億ドル(約1050億円)のライセンス料金ファンドを設立してGoogle News Showcaseと名付け、ニュースパブリッシャーがGoogle Newsの新しいストーリーパネルに表示させる「質の高いコンテンツを作成、収集する」ための支払いにこのファンドを使うと発表した。さらにドイツとブラジルでも支払いを開始する予定で、その他の国々にも拡大していくことを付け加えた。

しかしこの、グーグル広報の取り組みは、保護されたコンテンツの再利用に関する法的要件によってフランスパブリッシャーと交渉しなくてはならない支払い条件とは別の問題だ。

グーグルのニュース再利用パブリッシャーとへの締付けはオーストラリアでも進められており、国独自の法的拘束力のある支払いルールを制定しつつある。その結果同社は、オーストラリアのユーザーに向けて、同社の「無料サービス」が使えなくなる可能性があるという警告を発した(未訳記事)。

関連記事:フランス競争当局がGoogleにニュース再利用の対価支払いを命じる

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Google、

画像クレジット:Bryce Durbin

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

GoogleアシスタントからAndroidアプリを操作可能に

Google(グーグル)は米国時間10月8日、Googleアシスタント内から音声でAndroidアプリを操作できるようになったと発表した(Googleブログ)。「Ok Google」でアプリを起動しさらにいくつかの操作コマンドを送ることができる。この機能はGoogleアシスタントを搭載したあらゆるAndroid端末で利用できる。ユーザーは音声でアプリを起動した後、アプリ内での検索、料理の注文、音楽再生、ソーシャルメディアへの投稿、タクシーの配車依頼いくつかのタスクを実行可能だ。

例えば、「Ok Google、Etsyで快適な毛布を探して!」「Snapchatでセレナ・ゴメスを開いて!」「Nike Run Clubで記録を開始して!」「Twitterで最新のニュースを調べて!」などと命じることができる。

スタート時点ではまず英語の命令がサポートされるが、世界のGoogle Playの上位アプリ30種類で利用可能であり、今後さらに多数のアプリがサポートされるという。現在利用できるアプリは、Spotify、Snapchat、Twitter、Walmart、Discord、Etsy、MyFitnessPal、Mint、Nike Adapt、Nike Run Club、eBay、 Kroger、Postmates、Wayfairなどが含まれる。

またこの新しいバージョンでは普段使うボイスコマンドがユーザーにとって不自然な場合、そのコマンドを起動するための音声ショートカット作ることができる。例えば、ユーザーが自動的に靴紐を締めてくれるナイキのハイテクシューズを履いている場合、「Ok Google、Nike Adaptで靴紐を締めて」という代わりに「Ok Google、締めて」というだけでいい。つまりコマンドのフレーズをカスタマイズできるわけだ。ユーザーがショートカットを作りたいときは「Ok Google、私のショートカット」と命じれば設定画面が表示される。

これはApple(アップル)の iOSにおけるSiriの機能によく似ている。アップルは最新のSiriでiOSアプリを開きいくつかの操作を命じることができるようにしている。また命令フレーズのカスタマイズもできる。

グーグルの場合、アプリ内で音声に反応する仕組みはデベロッパーが作成するxlmファイルでユーザーの意図をアプリの動作にマッピングすることで実現している。この仕組みはApp Actionsと名付けられている(Google Develoverサイト)。ユーザーが音声でアプリを開く場合コマンドはApp Actionsに引き渡される。今回App Actionsの機能が強化され、単にアプリを開くだけではなく、アプリ内で検索を実行するなど各種のコマンドがサポートされるようになったわけだ。

同社によれば現在App Actionsのカタログには10分野60種類以上のユーザーアクションが登録されているという。具体的には、財務、配車、料理配達など既存の分野にソーシャルゲーム、旅行、ショッピング、近隣店舗、コミュニケーション、生産性ツールなどが追加されている。

ユーザーがこのApp Actions機能を適切に使えるよう、同社でははAndroidアプリに新しい仕組み設定している。例えば、ユーザーがアプリを指定せずに「テイラー・スウィフトを見せて」と命じた場合、グーグルはTwitterをトップとする検索結果を表示し、ユーザーが Twitter のテイラー・スウィフトアカウントに移動することを助ける 。

画像クレジット:Google

新機能に関連して同社は、スマートディスプレイ上でカスタムアプリを作るための支援ツール各種と新しい音声(英語)を2種類リリースした。

同社は米国時間10月8日に開催されたGoogle Assistant Developer Dayイベントで、いくつかの新しいプロダクトとアップグレードを発表した。これにはGoogle Duoへの画面共有やスパム通話防止のためのVerified Calls(認証済み通話)のサポートデバイスの拡大(Android 9以降が必要)などが含まれる。

Google Playの Movies&TVアプリは先週TechCrunchが報じたとおり、Google TVアプリへリニューアルされた。またアクセシビリティも強化された。音声通知機能を聴覚にハンディキャップがあるユーザーのためにカスタマイズできるようになった(Googleブログ)。さらには、脳性まひ、自閉症、失語症などの障がいをもつユーザーのアクセシビリティをAction Blocksアプリを利用して容易に改善できるようにした。新機能はすでに公開されている。

【Japan編集部追記】日本語サポートについてはGoogleアシスタントのサイトを参照してほしい。

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:Goolge、Googleアシスタント

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

Googleアシスタントにゲストモードが加わる、履歴を残さずスマートスピーカーなどを操作可能に

Google(グーグル)は米国時間10月7日、新たなプライバシー機能をいくつか発表した。改定されたSafety Center(セーフティ・センター)を米国で公開し、近く全世界にも提供する。また、ユーザーのアカウントが不正使用されそうだと予測したときの警告をもっと目立つものにする。

最も興味深い新機能は、Googleブランド・デバイス上のGoogleアシスタントに追加されたゲストモードだ。これはGoogle Chromecast(クロームキャスト)などをゲストに使わせるための機能ではないので間違えないように。

このゲストモードはむしろブラウザーのシークレットモードに近い。「Hey Google, turn on guest mode」などと話しかけてゲストモードをオンにすると、アシスタントはパーソナライズされた応答をしなくなり、やり取りはアカウントに保存されない。ユーザーがオフにするまでこのモードは続く。

通常、Googleアシスタントは対話内容をすべてアカウントに保存する。もちろん、手動で削除したり、3、18、36カ月後に自動消去させることや、音声録音を一切保存させないこともできる。

ゲストモードは、スマートスピーカーやスマートディスプレイに近々実装される。

データの削除といえば同社は同日、近々Googleマップのタイムラインで位置履歴データを編集できるようにすると発表した。

もう1つの注目は「Is my Google Account secure」(私のグーグルアカウントは安全?)といった問い合わせをすると、グーグルがユーザーのセキュリティーとプライバシーの設定を表示してくれる機能。いまやこの手の設定がどこにあるのかわからいところまで複雑化していることを思うと、これは大きな前進と言えるだろう。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Google、Googleアシスタント、Google Home

画像クレジット:Google

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Googleアシスタントが視線操作のデバイスにも対応

日常的にデバイスとのやりとりを視線追跡に頼っている人は強力なツールを手に入れることになった。Googleアシスタントだ。視線を音声ベースのインターフェイスに置き換えることで、アシスタントの複数の統合とコミュニケーションツールがTobii Dynavoxデバイスの機能を向上させる。

GoogleアシスタントはTobiiのアイトラッキングタブレットやモバイルアプリにタイルとして加えることができ、そこにはよく使うアイテムを並べた大きなカスタマイズ可能なグリッドが表示され、ユーザーはそれを見て起動する。これはGoogle(グーグル)がサポートしている他のソフトウェアやハードウェアのインターフェイスの仲介役として機能する。

例えば、スマート家電は特定の障害を持つ人にとっては非常に便利だが、一部の身体が不自由な人にとっては視線追跡デバイスのインターフェースに簡単にアクセスできない可能性があり、他の手段を必要としたり、ユーザーが実行できるアクションを制限したりすることもある。Googleアシスタントは多種類のそんなデバイスに、最初から対応しているのだ。

Tobii DynavoxのCEOであるFredrik Ruben(フレドリック・ルーベン)氏は「身の回りの物と『世界』をコントロールできることが、ユーザーにとって一番大切だ。Googleアシスタントのエコシステムにはほぼ無限の可能性がある」と語る。

Googleアシスタントのタイルに置かれるコマンドやアプリはユーザーがセットアップでき、「今日はカレンダーに何がある?」のような質問も自動化できる。セットアップにはGoogleのアカウントが必要なだけで、Google Homeアプリへ最初にTobii DynavoxのSnap Core Firstという不思議な名前の視線追跡デバイスをスマートスピーカーもしくはディスプレイとして登録する。するとAssistantのタイルを加えられるようになり、話し言葉でコマンドをカスタマイズする。

画像クレジット:Google / Tobii Dynavox

ルーベン氏によると、Googleのソフトウェアの統合は「技術的には簡単で」「私たちのソフトウェア自体がすでに多様なアクセスニーズをサポートしており、サードパーティのサービスもローンチできるため、Googleアシスタントのサービスとも相性が良い」とのことだ。

Tobiiが提供しているアイコンのライブラリ(点灯する矢印、開いたドア、閉じたドアなど)を、簡単にGoogleアシスタントのショートカットとして使うこともできる。

これはグーグルにとって同社が開発した一連の興味深いアクセシビリティーサービスの最新のものだ。その他にもリアルタイムの書き起こしや、グループビデオ通話で手話が使われたときの検出、標準的でない発音に対する音声認識などがある。まだウェブの多くが離れた場所からはアクセスできないが、少なくとも大手テクノロジー企業は時折、良い仕事をしている。

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カテゴリー:ヘルステック
タグ:GoogleGoogleアシスタントアクセシビリティ

画像クレジット:Google / Tobii Dynavox

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

GoogleがiOSとAndroidの検索アプリに「ストーリー」機能を追加、まずは米国、インド、ブラジルから

Google(グーグル)は米国時間10月6日、iOSおよびAndroidのGoogleアプリにStories(ストーリー)機能を導入したことを発表した(Googleブログ)。同アプリには8億人以上の月間ユーザーがいる。対象地域のユーザーには、参加パブリッシャーによるビジュアルなStoriesが一覧表示される。Storiesには、フルスクリーンのビデオ、写真、オーディオなどがあり、同じパブリッシャーの別のコンテンツにリンクすることもできる。

同社はしばらく前から独自のStories製品を開発してきた。2018年にはグーグルのAccelerated Mobile Pages(高速モバイルページ)プロジェクト向けに開発されたテクノロジーを元にしたAMP Storiesを導入している。Storiesはすでにモバイル版Google検索に組み込まれていて、Snapchat(スナップチャット)やInstagram(インスタグラム)、Facebook(フェイスブック)などのアプリにあるストーリー機能に代わる独自機能として提供されている。しかしグーグルの場合、Storiesはパブリッシャーコンテンツに焦点を合わせている。

画像クレジット:Google

米国時間10月6日、グーグルはこのビジュアルコンテンツをAMP Storiesではなく「Web Stories」と名前を変え、まず米国、インドおよびブラジルのGoogle検索アプリに組み込んだ。

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ユーザーにはDiscoverタブのトップに Web Storiesの一覧が表示され、タップするとフルスクリーンのストーリー体験が始まる。他のアプリのストーリー機能と同じく、グーグルのWeb Storiesでもタップかスワイプで別のストーリーに切り替えることができる。

画像クレジット:Google

Storiesを制作するパブリッシャーはストーリーの収益化、ホスティング、シェア、他のStoriesへのリンクを自分で管理できるとグーグルはいう。パブリッシャーは、WordPress用Web StoryエディターやMakeStoriesNewsroomAIなどのドラッグ・アンド・ドロップツールを使ってStoriesを作ることかできる。

このフォーマットのアーリーアダプターたちは、Web StoriesをGoogle検索に載せるためだけでなく、自身のウェブページやソーシャルチャンネル、ニュースレターなどにも使っているとグーグルは話している。

画像クレジット:Google

グーグルは数多くのパブリッシャーの検索向けWeb Stories制作に協力しており、そこにネイティブモバイルアプリも加わった。パートナーにはForbes、Vice、Refinery29、USA Today、Lonely Planet、Now This、Thrillist、PopSugar、The Dodo、Busle、Input、Nylon、The Hollywood Reporter、Blavity、PC Gamer、Golfweekといった多くのパブリッシャーが名を連ねている。グーグルはこれらのパブリッシャーと協力してこの新製品を開発したという。

これまでに2000以上のウェブサイトがStoriesを公開し、グーグルにインデックスされている。

iOSおよびAndroid版Googleアプリのアップデートは、米国時間10月6日に公開される。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Google

画像クレジット:Google

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

GoogleとSamsoniteのコラボでJacquardスマートファブリック対応バックパックが登場、価格は約2万1000円から

Google(グーグル)のスマートファブリックテクノロジーであるProject Jacquard(プロジェクト・ジャカード)がI/O開発者会議でデビューしてから4年以上になる。当時のGoogleのATAPユニット(グーグル先端技術研究部門)が手がけたJacquardは現在、最もよく知られているところではLevi’s(リーバイス)のデニムジャケットに使われている。Saint Laurent(サンローラン)はJacquardテクノロジーを組み込んだ1000ドル(約10万6000円)のCit-e(シティ)バックパックを発売した。Googleは米国時間10月5日、Samsonite Konnect-i(サムソナイト・コネクトアイ)バックパックの発売によりJacquardラインナップに4つ目の製品を加えた。スリムバージョンが200ドル(約2万1000円)、スタンダードエディションが220ドル(約2万3000円)。Saint Laurentのバックパックより財布に優しい。

Jacquardとは何か、思い出したいあなたのために復習すると、生地にタッチセンシティビティーを与えるグーグルのテクノロジーだ。つまり、ジャケットの袖や、バックパックの場合はストラップに触れると、携帯電話でいくつかの操作ができる。システム全体に電力を供給するのは小さなタグ(ミニUSBポートから充電する)だ。タグ内蔵のLEDと小さな振動モーターから通知を出すこともできる。

画像クレジット:Google/Samsonite

ジェスチャーとそれにより可能になる操作の数は比較的制限されている。実際に割り当てることができるジェスチャーは、ブラッシュアップ(上にスワイプ)、ブラッシュダウン(下にスワイプ)、ダブルタップの3つだけだ。この3つに、標準のメディアコントロールを割り当てたり(ブラッシュアップして「次の曲」に進むなど)、ピンをドロップして場所を保存したり、現在の時刻を尋ねたり、スマートフォンに情報を送ったり、次の行き先への経路や到着時刻を聞いたり、Googleアシスタントを起動したりできる。ジェスチャーによりスマートフォンのシャッターを操作してセルフィーを撮ることもできる。また、JacquardタグのLEDを点灯させる「ライト」機能がある。この機能が存在する理由は筆者にはよくわからない。LEDの光が弱すぎるからだ。グーグルは、群衆の中で注目を集めたり、夜に相手からの視認性を保つというが、かなり暗い洞窟でない限り誰もそれに気づくことはないだろう。

ここまででおわかりの通り、その構想はヘッドフォンをつけたまま街を歩き、スマートフォンの各種機能へのアクセスを可能にすることだ。

画像クレジット:TechCrunch

グーグルとリーバイスがJacquard対応のトラッカージャケットを発売してから約1年。当時それはJacquard 2.0でもあり、いくつかの追加機能と新しい装置が様々な製品で機能するようになったが、TechCrunchに限らずレビューの内容はかなり冷めたものだった。今回は違うのか、筆者には定かではない。

この数日間、バックパックを試してみた。以前と同じようにJacquardは宣伝通りに動く。ジェスチャー認識は期待どおりに機能した。筆者の電話からのアラートによりタグが振動する。市場への華々しい参入ではないにしても、快適だとはいえる。ただし、これはあくまでSamsoniteであり、ターゲット市場は必ずしも大学生ではなくビジネス旅行者だ(しかもその市場は当面死に絶えている)。

画像クレジット:Samsonite

バックパック自体にはスリムとスタンダードの2つのバージョンがある。唯一の実質的な違いは、スリムバージョンには垂直ジッパーがあり、スタンダードバージョンには水平ジッパーがあることだ。たくさんのポケット、パッド入りのラップトップコンパートメントなど、モダンなバックパックに必要なものがすべて揃っている。これを持って出張する自分の姿が容易に想像できる。

以前と同様に、Jacquardが目新しいだけなのか、実際に有用なテクノロジーなのかという疑問が残る。パンデミックのおかげで、我々のほとんどは以前ほど出かけなくなった。これからも間違いなく我々は旅行にたくさん出かけるということはない。この時節には適切な商品ではないかもしれないが、今起こっていることがすべて終わったら、ジャケットよりは多く使うだろう。結局、どこへ行くにしてもバックパックを使う可能性はあるが、半年間ジャケットを着続けることはない。Jacquardが約束するのは、スマートフォンに気を取られることなく、周囲の世界に集中できるようにすることだ。これが機能するためには、ユビキタスである必要がある。そうしないと、持っていたことも忘れてしまう。少なくとも筆者にとっては、ジャケットよりもバックパックの方がいい。

あなた自身にとって200ドル(約2万1000円)の価値があるかどうかは、あなたで判断して欲しい。

関連記事:Googleとリーバイスのコラボで生まれたデニムジャケットの第二弾

カテゴリー:ハードウェア
タグ:GoogleJacquardSamsonite

画像クレジット:Google/Samsonite

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(翻訳:Mizoguchi

G SuiteがGoogle Workspaceにリブランド、チャットルームでドキュメント作成コラボも可能に

Google(グーグル)は、Gmail、Drive、Docs、Meetなどを含む企業向けのオンライン生産性とコラボレーションツールのセットであるG Suiteのリブランディングした。新しい名前は「Google Workspace」で、Googleは今年初めに新しいコラボレーションツールとGoogle Meetの統合サービスを発表したときに、すでにその名前をほのめかしていた。現在、これらの新しいツールはプレビューとして公開されているが、同社はサービスに新しい名前を付け、含まれるすべての生産性アプリの新しいロゴを導入することを決定した。

画像クレジット:Google

G Suiteは、同社の有料サービスのブランドとして、もともとは2016年にスタートしたものだ。米国時間10月6日の発表に先立って行われたプレスブリーフィングの中で、同社のJavier Soltero(ハビエル・ソルテロ)副社長兼GMは、「グーグルは、人々が使うサービスが人々が買うものと同じであることを保証したいと考えている」とコメントしている。

画像クレジット:Google

「Google Workspaceを選択することで、グーグルとのブランド提携を得ることができるのは、我々にとって非常に重要なことです。これらの製品はグーグルのフラッグシップ製品であり、Workspaceを仕事を完了するために必要なすべてのツールを統合した製品として顧客に認識してもらいたいと考えている」と付け加えた。

しかし、ブランドよりもはるかに重要なのは同社が本日、G Suite Workplaceの新機能をいくつか発表したことだ。ほとんどは今夏に同社発表済みの、Meet、Chat、Roomsの統合だ。同社は現在、これらすべてのコラボレーションツールを自社のアプリケーションに統合しており、現在Gmailはこれらすべてが統合されたサービスとなっている。

画像クレジット:Google

近日公開予定の新機能の中には、チャットルームでゲストと一緒にドキュメントを作成してコラボレーションする機能や、新しいタブで開かなくても度球面ント、シート、スライドでリンクされたファイルをプレビューできる機能がある。ドキュメントの中で誰かに@でメンションするとWorkplaceにもスマートチップがポップアップし、連絡先の詳細を表示したり、アクションを提案したりできる。

GmailとChatにはすでにピクチャー・イン・ピクチャーモードが搭載されており、これらのサービスではGoogle Meetのビデオ通話が可能だ。この機能は、Docs(ドキュメント)、Sheets(スプレッドシート)、Slides(スライド)にも今後数カ月のうちに展開される予定となっている。

料金はほとんど変わらないが、ネーミングは少し変化する。最も安いプランであるBusiness Starterは月額680円からで、より多くのストレージと大規模な会議のサポートを必要とするユーザーは、月額1360円のBusiness Standardプランを選ぶことが可能だ。新しいのは、追加のセキュリティ機能とVaultやモバイルデバイス管理機能などのコンプライアンスツールを含む、月額2040円のBusiness Plusプランだ。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Google、Google Workspace

画像クレジット:TechCrunch

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(翻訳:TechCrunch Japan)

最新スマートスピーカーGoogle Nest Audioは手ごろだが十分な音質、専用アプリで複数台のステレオ化も可能

最初に言っておくと、Google Nest Audioは見た目より驚くほどの重量感がある。コンパクトなのだが高密度で、iPhoneよりもはるかに背が高くないフットプリントに多くのものを詰め込んでいる。重さは約1.2kgで、オリジナルのGoogle Homeの2.5倍の重さだ。いずれにせよ、グーグルが1万1550円というかなり手ごろな価格にもかかわらず、何かプレミアムなものを提供することに興味を持っていたことは明らかである。

Google Nest Audioにたどり付くまでかなりの時間がかかった。最初のデバイスが登場してから4年がたったが、これはスマートホームデバイスの世界では寿命のようなものだ。同社は一連の新製品を発表し小型版である 「Google Mini」 に重要なアップデートを提供したが、同社の主力スマートスピーカーである 「Google Home」 は芳香剤のようなデザインのまま放置されていた。

この4年間、グーグルはAmazon(アマゾン)ほどハードウェアのアップグレードに興味を示さなかった。これは、ハードウェアではなくソフトウェアが製品進化の中心にあると長い間主張してきた企業にとっては、それほど驚くべきことではない。しかし、グーグルでさえプレミアムオーディオのようなものに関しては、ソフトウェアでは限界があることを知っている。そこで、新しいデバイスが登場したわけだ。

Nest Audioの名前は、2つの重要なことを表している。第一に、同社のスマートスピーカー、スマートスクリーンラインの中で最後にNestの名称を採用し、2014年のNest買収をスマートホームブランドとして確固たるものにしたことだ。とはいえ、Nestブランドがグーグルのホーム製品のすべてを網羅しているわけではない。 新しいChromecastはグーグルブランドで今週発売されるなど一貫性がないが、特に誰も気にかけないようだ。

スピーカーとしての品質では、グーグルもアマゾンも同じような道をたどっている。第1世代のスマートスピーカーは、スピーカーよりもスマートさに焦点を当てていた。これらのデバイスは、スマートアシスタントを家庭に届けるための手段と考えられていたからだ。そのため、誰のホームステレオにも取って代わる代物ではなかった。

一方でApple(アップル)は、HomePodを同社の音声アシスタント機能であるSiriとともに家庭環境に持ち込み、同社が優れたオーディオ機器を提供できる限り、ユーザーがプレミアム製品に投資する意思があることを証明した。それに続いてアマゾンは、まず標準のEchoの音を強化し、さらに最近ではEcho Studioを発表した。なおサムスンもスマートスピーカーとしてSamsung Galaxy Homeがリリースするという噂もあるが、未発表のスピーカーでサムスンの対話型音声アシスタントのBixbyについてもあまり語られていない。

グーグルはNest Audioで、高音質をハイエンドスピーカーに限定すべきではないことを証明しようとしているようだ。Nest Audioは、元のGoogle Homeよりも30ドル安いが、Echoの現行価格と同じだ。内部はかなりアップグレードされており、Nest Miniで40mmだったフルレンジドライバは50mmになり、ウーファーが75mmはアップグレードされ、より強い低音を出せるようになっている。一方で2台のパッシブ・ラジエーターは、19mmのトゥイーターに交換されている。

私のアパートでは大きすぎるが、このスピーカーは大音量で楽しむことも可能で、グーグルによると初代Homeよりも75%も大きいとのこと。ただ、1台のスピーカーで大きなスペースをカバーするのは避けたほうがいいだろう。この手のスピーカーはほかのスピーカーと組み合わせるのが最適だ。ありがたいことにグーグルは、そのあたりの連携はうまくやってくれる。

いまのところ、Nest Audioは価格とサイズを考えると非常にクリアでフル機能なスマートスピーカーと言える。ニューヨークの1ベッドルームのアパートのリビングルームのようなスペースとしてはかなり良い音がするし、新しいEchoのようにどの方向からもかなり良い音が得られる。もちろん本棚の奥深くに置いておくこともできるが、濁った残響に悩まされるかもしれない。いずれにせよ、Googleアシスタントを採用したソニーのような優れたオーディオメーカーに対抗するには、グーグルがもっと努力しなければならないと考えていたことは明らかだ。

実は私は、デスクのパソコンの横に置かれているGoogle Home Maxのほうがずっと大きくて重いので好きだ。スピーカーの世界では、音を出すために空気をどう動かすかなど、いくつかの実用的な理由からサイズが本当に重要だ。とはいえ、現在Google Maxの価格でNest Audioを3台購入できるので、セットアップや家のレイアウトによっては検討に値するかもしれない。

グループとペアリングの機能は、これらのデバイスの購入を検討するための強力な理由の1つだ。「Googleホーム」アプリのセットアップはその点で非常にシンプルで、ホームオーディオシステムを手軽に構築できる。2つの同じスピーカーをペアにして、例えばコンピューターの画面の両側にステレオを作成することも可能だし、複数のスピーカーをグループにして空間を埋めることもできる。

とはいえ、まだかなりバグがある。その多くはWi-Fiと接続性の問題に起因しているが、すこしイライラすることもあった。ワイヤレスシステムは有線でシステムを配線するよりもはるかに簡単だがやはり信頼性は劣る。もちろん、ワイヤレスデバイスをインストールするほど、ホームネットワークにかかる負荷が大きくなる。

システムはいくつか微調整できる。アンビエントIQは、背景に音があるときにアシスタントの声を実際に上げる設定だ。メディアEQは、音楽であれポッドキャストであれ、聴いているものに応じてバランスを動的に調整し、後者の場合はボーカル出力を上げてくれる。

スピーカーのデザインは劇的に改善されている。オリジナルのGoogle Homeは、ジョンソンエンドジョンソンのグラード芳香剤のように見え、批判や嘲笑を受けたが、Nest Audioははるかに控えめだ。全体がファブリックで覆われており、その装飾と調和するようにデザインされている。率直に言って、これこそがスマートスピーカーがなすべきことだ。

本体色は5色が用意されており、ホワイト(チョーク)、ブラック、セージ、サンド、スカイとパステルカラーで、自宅のインテリアに合うものを見つけることができるだろう(日本のGoogleストアではホワイトとチョークのみ)。私はグーグルからブラックを借りたが、おそらく自分でもこの色を選んでいただろう。さらに、素材にはNest Miniのようにペッドボトルをリサイクルして作られている。

Nest Audioは長らく待ち望まれていた同社のスマートホームデバイスへのアップグレードであり、音に焦点を当てている製品だ。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:GoogleGoogle NestGoogle Nest Audioスマートスピーカー

画像クレジット:Brian Heater

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(翻訳:TechCrunch Japan)

Google Pixelはメンタルヘルスの観点から「美化フィルター」に狙いを定める

Google(グーグル)は、特にメンタルヘルスの専門家が自信を歪めると考えている顔写真フィルターやその他の美化(ビューティファイイング)技術に狙いを定めている。特に若いユーザーに紹介するときに。

同社によると、今後はPixelスマートフォンのAndroidカメラアプリで使用される写真フィルタの設計原則を適用する際、専門家のガイダンスに頼る予定だという。

Pixel 4 aでは、Googleはすでに顔のレタッチをデフォルトでオフにしており、近い将来にはインタフェースがアップデートされ、同社によると「価値判断の影響を受けない」顔のレタッチ効果を表す、アイコンやラベルが追加されるという。

つまり「ビューティーフィルター」のような言葉を使用しないことを意味する。これらの変更はまた、アップデートを通じてほかのPixelスマートフォンのAndroidカメラアプリに適用される。

この変更は、おそらくエンドユーザーには気づかれないかもしれないが、時間をかけて変化を生み出すかもしれない。

同社によると、Android上の写真の70%以上が前面カメラで撮影されており、Googleフォトは240億枚以上の写真が「自撮り」と表示されているそうだ。

しかし、我々がスマートフォンで見せられている画像は、より多くの人の外見に不満にさせている。米国の顔面形成外科学会(American Academy of Facial Plastic and Reconstructive Surgery)の昨年の調査によると、会員の72%が患者が自分の自撮りを改善するためにフィルターを求めたと答え、前年比15%の増加となったという。

また、親の80%がフィルターの影響を心配していると答え、10代の若者の3分の2が写真の中の自分の容姿についていじめられたことがあると答えている。

同社は、フィルターが人々の幸福に与える影響をよりよく理解するために、子供と精神衛生の専門家の助けを求めたと説明している。

写真フィルターが適用されていることを認識していなかった場合、結果として得られる写真は精神的な幸福に悪影響を与える可能性がある。人々は静かに美しさの基準を設定し、時間の経過とともに自分自身と比較するようになるからだ。

また、「美容」「美化」「強化」「タッチアップ」などの用語を使ったフィルターは、修正が必要な人の外見に問題があることを示す。同社によると、これは見た目の悪さを示唆しているという。「痩身」 という言葉にも同じことが言え、これは体を改善する必要があることを意味する。同社はまた、使われているアイコンでさえも問題を引き起こす可能性があることを発見した。

例えば、顔のレタッチオプションに 「ナチュラル」 というラベルを付ける代わりに 「微妙」 というラベルが付く。アイコンの代わりに顔のアイコンが表示され、どのボタンを押せば機能が有効になるかが編集ペンで示される。調整レベルも新しいガイドラインに従い、数字や記号、または 「低」 や 「高」 などの単純な用語を使用し、美しさを示すものにしない。

グーグルは、カメラアプリでもフィルタが有効になったときに、リアルタイムのキャプチャとその後のフィルタとの違いを明らかにすべきだと述べている。例えば、画面上部のインジケーターはフィルターがオンになったときにユーザーに知らせることができるので、ユーザーは自分の画像が編集されていることを知ることができる。

Pixel 4a以降のPixelスマートフォンでは、顔のレタッチ効果を使用する際に、各設定がどのように適用されているか、画像に具体的にどのような変更を加えるかについて、より多くの情報が表示されるようになった。例えば「微妙な」効果を選択すると、肌の質感、目の下のトーン、目の明るさを調整することが説明される。適用される効果について透明性を持たせるのは、顔のレタッチフィルターが私たちの写真に加えている微妙な調整を理解しやすくするのに役立つ。

米国時間10月1に発表されたPixel 4a 5GやPixel 5を含む新しいPixelデバイスでは、フェイスレタッチがシャットオフされている。そして、ラベルや説明文の変更は、Pixel 2以降のデバイスをサポートする次期アップデートで適用されるとグーグルは公表している。

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:Google、Google Pixel、フィルター

画像クレジット:Google

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(翻訳:TechCrunch Japan)

次回の大手テック企業の公聴会は10月28日、230条が争点だが両党と各社の思惑はバラバラ

米上院商務委員会が米国時間10月1日、Twitter、Facebook、GoogleのCEOを公聴会に召喚する計画を発表した翌日、テック業界で最も強力なリーダーたちはこれを快く受け入れるようだ。

Twitterは米国時間10月2日金曜日遅く、Jack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏が米大統領選挙の数日前にあたる10月28日に、事実上委員会に出頭すると発表した。これまでのところ公聴会に公然と応じたのはTwitterだけだが、Sundar Pichai(サンダー・ピチャイ)氏とMark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)氏も出頭を予定しているとPoliticoは報じている

両党の委員会のメンバーはこの公聴会を利用して、ユーザーが作成したコンテンツからオンラインプラットフォームを保護するための重要な法的根拠である「Section 230」(230条、米国のインターネット法の一部)を検討することを計画している。

TechCrunchが以前に議論したように、両政党はまったく異なる視点で230条に向かい合っている。

民主党は、230条の脅威的な変更を、誤報や嫌がらせのようなもっと深刻な有害コンテンツをプラットフォームに強制する方法だと見ている。

一方で多くの共和党員は、プラットフォームには反保守的なバイアスがあるため、テクノロジー企業は230条の保護を外すべきだと考えている。しかし、事実は証明されていない。

Twitterはこれらの見解について、政治的偏向があるという主張を「私たちが何度も議会に反論してきたという根拠のない主張は」と呼び、これらの非難は研究者らによって「大いに反証される」されていると述べた。そして「私たちは政治的イデオロギーに基づいて政策を執行するのではない」と同社は付け加えた。

どうやら、Twitterと上院議員の目的は大きく異なっているようだ。Twitterは公聴会のタイミングを利用して、議論を選挙に向けさせる計画だ。Politicoによると、公聴会の範囲は230条だけでなく「データプライバシーとメディア統合」を含むよう拡大されるという

Twitterの公共政策アカウントでツイートした広報担当者は、公聴会は「建設的なものでなければならない」と主張し、テック企業がどのようにして投票の完全性を守ることができるかについて取り上げている。

「この重要な時期に我々の会社にとって最も重要なこと。すなわち、我々が共有する民主的な会話を害から守るための共同の努力 と、国内外の脅威の両方に焦点を当てることに専念しています」とTwitterの広報担当者は書いている。

どのようなアプローチであれ、230条を廃止することは、私たちが知っているインターネットの仕組みにとって壊滅的な結果を招く可能性がある。テック企業にとっても一般のインターネットユーザーにとっても大きなリスクとなるのだ。

カテゴリー:セキュリティ
タグ:Twitter、Facebook、Google

画像クレジット:Drew Angerer / Getty Images

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(翻訳:TechCrunch Japan)

グーグルの研究者がビデオ通話で手話を認識して画面を切り替える技術を披露

私たちの多くが当たり前のように利用しているビデオ通話は、話している人をハイライトするために画面を切り替えることができる。話すことがコミュニケーションの手段であれば便利な機能だ。しかし、残念ながら手話のような無声音声は、これらのアルゴリズムが機能しない。この状況をGoogle(グーグル)の研究が変えるかもしれない。

同社はリアルタイムの手話検出エンジンをは研究中で、誰かが動き回るだけではなく、いつ手話をしているのか、いつ手話が終わったかを検知できる。人間がこの種のことを伝えるのはもちろん些細なことだが、画像と音声を映し出すことが目的のビデオ通話システムにとっては難しい。

ECCV(European Conference on Computer Vision)で発表されたグーグルの研究者の新しい論文では、効率的で非常に少ないレイテンシーで手話を検出する方法を示している。手話検出が機能したとしても、映像が遅延や劣化してしまうと実用的ではない。グーグルの研究者の目標は、軽量かつ信頼性の高いものであることを確認することだった。

手話検出システムはまず、PoseNet(ポーズネット)と呼ばれるモデルを使ってビデオを再生し、フレームごとに体と手足の位置を推定する。この基本的に棒形に単純化された視覚情報は、ドイツ手話を使用する人々のビデオからのポーズデータに基づいて訓練されたモデルで、ライブ映像で手話のように見える動きと比較する。

手話をしている人を自動検出する(画像クレジット:Google)

この単純なプロセスでは、相手がサインをしているかどうかを予測する精度はすでに80%で、さらに最適化を加えると91.5%の精度になる。ほとんどの通話の「アクティブスピーカー」検出は、相手が話しているのか咳をしているのかを伝えることができる程度であることを考えると、この数字はかなりの精度と言えるだろう。

既存の通話に新たに「人がサインしている」という信号を追加せずに動作させられるので、システムは巧妙なちょっとしたトリックを使っている。具体的には、人間の聴覚の範囲外であるが、コンピュータのオーディオシステムによって検出できる20kHzのトーンを生成しているのだ。この信号は、人がサインをしているときに毎回生成され、音声検出アルゴリズムに人が大声で話していると認識させられる。

既存のビデオ通話システムや、それを利用したアプリに組み込むことができない理由はないだろう。論文全文はGoogle Reserchのサイトで読める。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:スマートスピーカーGoogleGoogleアシスタント手話

画像クレジット:Imgorthand / Getty / Getty Images

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(翻訳:TechCrunch Japan)

グーグルがDaydreamのサポートを打ち切りへ、VR白昼夢から完全覚醒か

Google(グーグル)のモバイルに特化したバーチャルリアリティプラットフォーム「Daydream」が、同社の公式サポートを失っているとAndroid Policeが報じている。同社はもはやDaydreamソフトウェアのアップデートを行わないことを確認しており、TechCrunchはこれを受けて「DaydreamはAndroid 11でも動作しない可能性がある」と指摘した。

この動きは、VR分野における同社の動きを追跡してきた人にとっては驚くべきことではない。2016年と2017年に積極的な製品ロールアウトを行った後、同社はすぐにVRへの取り組みを放棄したが、DaydreamはサムスンのGear VRのように、ユーザーがヘッドセットのホルスターに互換性のある電話をセットしてスマートのディスプレイと動画処理能力を活用してVR体験を提供することを可能にしていた。

Apple(アップル)がARKitを発表(未訳記事)した後、グーグルはVRから大きく方向転換し、同社の特殊なARプラットホームTangoをARCoreに変えた(未訳記事)。ただし、このAR開発プラットフォームもここ数カ月あまり注目されていない。

グーグルがDaydreamの公式サポートから手を引いたのは、自社のViewヘッドセットの製品アップデートが何年もなく、コンテンツエコシステムへの投資がほとんどなかったためで、Lenovoのサードパーティの取り組みである独立型ゴーグルのMirage Solo(未訳記事)チャンスを台なしにしてしまったからだ。

Daydreamが簡単には勝てないことが明らかになると、レノボもこの取り組みを放棄してしまった。グーグルのハードウェアビジネスは、検索や広告のビジネスに比べれば売上規模も低いため、何の意味があるのかは明らかではなかった。しかし、VRはニッチなテクノロジーとしてごく一部の人に熱狂的な支持を集めることになった。

グーグルはVRに努力する価値がないと判断したが、Facebook(フェイスブック)は倍返しを続けた。2020年にはOculusから非常に優れたハードウェアが登場しているとはいえ、グーグルを責めるのは難しいだろう。VRの未来がどのようなものになるのかは、まだ明らかではないからだ。

しかし、Daydreamがその一部ではないことも明らからだ。

VR/AR/MR
Google、Daydream、Tango、ARCore

画像クレジット:Google

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(翻訳:TechCrunch Japan)