279ドルのHP Chromebook 11はマイクロUSBで充電, ディスプレイはIPS液晶を使用

GoogleのChromebookは、徐々に各社の製品が増えているが、今日(米国時間10/8)はHPからHP Chromebook 11が売り出された。この定価279ドルのデバイスは、白い筐体がAppleのMacBookの白を思い出させるが、もう一つの色塗りバージョンはGoogle Chromeのロゴの色を使って、やや強い印象に仕上げている。

このChromebookは、SamsungやAcerなどほかのパートナーの製品とよく似ているが、最高級の旗艦機、1600ドルのChromebook Pixelには似ていない。HP 11が超強力なPixelとは違う市場をねらっていることは確かだが、でも基本的な機能では大差がない。

11はとても軽くて、2.4ポンドしかない。そしてちょっとびっくりするのは、Androidスマートフォンやタブレットをはじめ、今の多くのモバイルデバイスが必ず使っているマイクロUSBを充電用に使っていることだ。だから同梱の充電器でNexus 4を充電することもできる。電池寿命は6時間とされているから、立派なものだ。もちろんMacBook Airが使ってるような終日型の電池には負けるが。

ディスプレイは11.6インチのIPS液晶を使っている。これも、安い製品にしては立派。プラスチックケースの内側はマグネシウムのフレームなので、耐久性も良さそうだ。HPは、スピーカーも自慢している。キーボードの真下にあるので、音質が良いそうだ。でもぼくはまだ、実際に音を聞いていない。

プロセッサはSamsung Exynos 5250だから、ビデオの多用は無理かもしれないが、しかしベースがChrome OSだから、意外といけるかもしれない。Linuxとのデュアルブートは、ビデオ処理の高速化には寄与しないが、でも一人のChromebookオーナーとして言わせてもらえば、絶対にやるべきだ。

HP Chromebook 11自身について言えば、これはWebとブラウザがコンピュータ利用のすべて、という人向けの製品だ。ほかの面倒なことは、いっさいしない人。しかしChromeとChrome OSに関してはGoogleの開発姿勢は積極的で、サイクルも早いから、もっと‘高度な’ユーザ層にも、やがてアピールするかもしれない。Chromebookをこれから試してみたい人には、今Best BuyやAmazon、Google Play、そしてHPのオンラインストアでセールをやっているから、チャンスだ(イギリスではCurrys、PC Worldなど)。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


WordPress のドメインをアクセスロス無しで簡単に変更する方法

WordPress サイトにおいて、ドメインの変更は通常の Web サイトよりも非常に簡単に、かつアクセスのロスを極力抑えて行う事が出来ます。

今回はその方法の説明と、少しだけ WordPress の仕組みについてご説明したいと思います。WordPress のドメイン変更を検討されている方は是非読んでみて下さい。

WordPress の 『引っ越し』 とその 『種類』 について

WordPress サイトのドメインを変更する、という事は、WordPress サイトを『お引越し』させるという事と同義です。住所(ドメイン)が変わりますからね。

ただ、『お引越し』にも色々と種類があり、難易度や方法が異なってきます。これからお話する内容を理解し易くする一助として、簡単にお引越しの種類を整理してみたいと思います。

  1. ドメインだけ変更する
  2. サーバーだけ変更する
  3. サーバーは変更しないが、ディレクトリを変更する
  4. ドメインもサーバーも変更する

今回はパターン 1 に相当する内容で、作業は非常に簡単です。

パターン 4 になると非常に面倒で、何度か経験しましたができるだけやりたくない作業ですね…。お引越しの種類はもっと細分化出来ますが、大雑把に分けるとこんな感じです。いずれは別のパターンも記事に出来たらと思っています。

WordPress サイトのドメインを変更する作業手順

それでは、ここからは実際に WordPress サイトのドメインを変更する手順を説明します。
尚、新しく利用するドメインはすでに取得済みという前提でお話させて頂きます。


また、ここから先の作業を行う際、既存の WordPress 環境は消さないで必ず保持して下さい。現在の環境を消去する必要はありません。

データベースをファイルのバックアップを取得

これは全ての基本ですが、何かしら作業をする前は必ずバックアップを取りましょう。

作業内容は以下の通りです。

  • サーバーにアップロードしてある全てのファイルのダウンロード
  • phpMyAdmin などを利用して MySQL データベースを保存

WordPress はファイルと MySQL データベースを保存しておけば、万が一失敗しても即座に環境を復元出来ます。

新ドメインのネームサーバーの書き換え

引越し先のドメインのネームサーバー情報などは、実際に作業する前に利用するサーバーのものに書き換えておきましょう。ネームサーバーの変更は反映までに時間がかかるので、先に行っておくと作業がスムーズに進みます。

ドメインに関するその他の設定やサーバー設定などもあれば、この段階で行っておくと良いでしょう。

データベースを書き換える

phpMyAdmin にログインして、WordPress の MySQL データベースを書き換えます。
例えば、”oldsaite.com” というドメインから “newsite.com” というドメインに変更する場合、”http://” や末尾の “/” などを入れずにドメイン名だけを置換するのがポイントです。


“http://oldsite.com/” から “http://newsite.com/” へ変更する場合、”oldsite.com” と “newsite.com” のみを検索置換する。

phpMyAdmin の SQL メニューから、以下のコードを実行する事で書き換えが始まります。ここでトラブルが起きても、先ほどバックアップしたデータベースファイルがあれば環境を復元する事が出来ますので、安心して、けれど間違いの無いように実行して下さい。

1
2
3
4
UPDATE wp_options SET option_value=REPLACE(option_value,"oldsite.com","newsite.com");
UPDATE wp_posts SET post_content=REPLACE(post_content,"oldsite.com","newsite.com");
UPDATE wp_posts SET guid=REPLACE(guid,"oldsite.com","newsite.com");
UPDATE wp_postmeta SET meta_value=REPLACE(meta_value,"oldsite.com","newsite.com");

“oldsite.com” と “newsite.com” の部分をご自身の内容に合わせて書き換えて下さい。

データベースが無事に書き換わったら終了

MySQL の書き換えが終わって、新ドメインのネームサーバー変更も完了していれば、この時点で新しいドメインで WordPress サイトが表示されます。

最後にリダイレクト設定を行って終了です。

WordPress サイトに 301 リダイレクトをかける

ここまでの作業で、ドメインの変更は完了しています。
が、このままでは旧ドメインにアクセスがあった場合、そのアクセスはロスしてしまいます。また、Google などの検索エンジンのドメインに対する評価も引き継ぐ事が出来ないなど、色々と問題が生じてきます。

そこで、旧ドメインから新ドメインに 301 リダイレクトを設定します。

『301 リダイレクト』に関しての技術的な話は別の機会にご説明したいと思うので、今回は端折ります。
要は、旧ドメインへのアクセスを自動的に新ドメインへ転送するという、世にも素晴らしい設定の事だと思って頂いて差し支えありません。

“.htaccess” に 301 Redirect を記述する

WordPress のルートディレクトリにある “.htaccess” というファイルを開いて作業します。ファイルはテキストエディタで開く事が出来ます。

“.htaccess” に記述してある内容はサーバーの環境や利用している WordPress プラグインによって異なりますが、# BEGIN WordPress という一文を見つけて、その前に以下のコードを追記して下さい。

URL に “www” を付ける場合とそうでない場合で少々コードが異なります。

1
2
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^(oldsite\.com)(:80)? [NC]
RewriteRule ^(.*) http://newsite.com/$1 [R=301,L]

“www” 無しの場合

1
2
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^(www\.oldsite\.com)(:80)? [NC]
RewriteRule ^(.*) http://www.newsite.com/$1 [R=301,L]

“www” 有りの場合

追記が終わったら、ファイルを保存してアップロードし直せば作業は完了です。旧ドメインにアクセスして、新ドメインへ転送されるかチェックしてみましょう。

上手く設定出来ていれば、個別の記事に関しても全て旧 → 新へ転送がかかります。

まとめ

以上で作業は完了です。お疲れ様でした。

WordPress はデータベースに全ての設定やコンテンツが保存されているので、データベースを書き換える事で大規模な変更や置換作業が簡単に行う事が出来るので非常に便利ですね。
また、バックアップも管理しやすく有難いです。

この方法は、新しくサイトを作成する際などにも、一旦非公開ドメインでサイトを作成して全てチェックしてから、本番ドメインへそのまま移行する…といった使い方が出来るので、利用するシーンは少なくないかと思います。

WordPress のドメインをアクセスロス無しで簡単に変更する方法 is a post from: Room 402

Google Glassに乗り換え案内機能が追加―これを着けてバスに乗るのはまだちょっと目立つ

今日(米国時間10/7)、Google GlassにXE10アップデートで乗り換え案内が追加された。ただしこの機能を利用するにはAndroidデバイスとペアリングする必要がある。これまでGlassには徒歩とカーナビの機能はあったが、公共交通機関はカバーしていなかった。

今回のアップデートで、バス、路面電車その他の交通機関が案内されるようになった。目的地を告げるとGlassが望みの交通手段による正確な経路と所要時間を教えてくれる。ナビゲーション・システム事態は接続されたAndroidデバイスにインストールされているのでGlass単独、あるいはiOSとの接続では機能しない。現在のところAndroid版のMyGlassアプリだけがGlassに位置情報サービスを提供できる。

Glassの開発チームによれば使い方はこうだ。ホームスクリーンから“Ok glass, get directions to…”と音声で命じる。Glassはユーザーが前回利用した交通手段による経路案内を表示する。乗り換え案内を見るにはカードをタップし、スワイプしTransitを表示させればよい。

なるほど操作は簡単だ。しかし私としてはいささか気がかりな点ががある。サンフランシスコのような新しもの好きの都会でもGlassはまだ物珍しい。Glassを着用して公共交通機関に乗るのはまだいささか周囲の視線が気になる。私は町中と郊外の両方でGlassを着けて電車やバスに乗ってみたが、居心地がいいとはいえなかった。なにしろ1500ドルもする製品だから盗られやしないかと心配だった。

もっともそんなことでGlassチームが開発の手を緩めることはない。Google I/Oでの約束のとおり、毎月1回のアップデートを続けるに違いない。

今回のアップデートではその他に2つの機能が追加された。一つはカードをタップしてツイートやメールの中のリンク先を開く機能だ。もう一つは、メッセージを送信するときに相手のプロフィール画像が表示される機能だ。テキストは画像の上にスーパーインポーズされる。

まだお気に入りのアプリが見つからない? 最近公開されたGDK (Glass Developer Kit)を使えば、現在のウェブベースのアプリではなく、ネーティブのGlassアプリが開発できる。その登場を期待しよう。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


WordPress のドメインを極力アクセスロス無しで簡単に変更する方法

WordPress サイトにおいて、ドメインのみの変更は通常の Web サイトよりも非常に簡単に、かつアクセスのロスを極力抑えて行う事が出来ます。

今回はその方法の説明と、少しだけ WordPress の仕組みについてご説明したいと思います。WordPress のドメイン変更を検討されている方は是非読んでみて下さい。

WordPress の 『引っ越し』 とその 『種類』 について

WordPress サイトのドメインを変更する、という事は、WordPress サイトを『お引越し』させるという事と同義です。住所(ドメイン)が変わりますからね。

ただ、『お引越し』にも色々と種類があり、難易度や方法が異なってきます。これからお話する内容を理解し易くする一助として、簡単にお引越しの種類を整理してみたいと思います。

  1. ドメインだけ変更する
  2. サーバーだけ変更する
  3. サーバーは変更しないが、ディレクトリを変更する
  4. ドメインもサーバーも変更する

今回はパターン 1 に相当する内容で、作業は非常に簡単です。

パターン 4 になると非常に面倒で、何度か経験しましたができるだけやりたくない作業ですね…。お引越しの種類はもっと細分化出来ますが、大雑把に分けるとこんな感じです。いずれは別のパターンも記事に出来たらと思っています。

WordPress サイトのドメインを変更する作業手順

それでは、ここからは実際に WordPress サイトのドメインを変更する手順を説明します。
尚、新しく利用するドメインはすでに取得済みという前提でお話させて頂きます。


また、ここから先の作業を行う際、既存の WordPress 環境は消さないで必ず保持して下さい。現在の環境を消去する必要はありません。

データベースをファイルのバックアップを取得

これは全ての基本ですが、何かしら作業をする前は必ずバックアップを取りましょう。

作業内容は以下の通りです。

  • サーバーにアップロードしてある全てのファイルのダウンロード
  • phpMyAdmin などを利用して MySQL データベースを保存

WordPress はファイルと MySQL データベースを保存しておけば、万が一失敗しても即座に環境を復元出来ます。

新ドメインのネームサーバーの書き換え

引越し先のドメインのネームサーバー情報などは、実際に作業する前に利用するサーバーのものに書き換えておきましょう。ネームサーバーの変更は反映までに時間がかかるので、先に行っておくと作業がスムーズに進みます。

ドメインに関するその他の設定やサーバー設定などもあれば、この段階で行っておくと良いでしょう。

データベースを書き換える

phpMyAdmin にログインして、WordPress の MySQL データベースを書き換えます。
例えば、”oldsaite.com” というドメインから “newsite.com” というドメインに変更する場合、”http://” や末尾の “/” などを入れずにドメイン名だけを置換するのがポイントです。


“http://oldsite.com/” から “http://newsite.com/” へ変更する場合、”oldsite.com” と “newsite.com” のみを検索置換する。

phpMyAdmin の SQL メニューから、以下のコードを実行する事で書き換えが始まります。ここでトラブルが起きても、先ほどバックアップしたデータベースファイルがあれば環境を復元する事が出来ますので、安心して、けれど間違いの無いように実行して下さい。

1
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UPDATE wp_options SET option_value=REPLACE(option_value,"oldsite.com","newsite.com");
UPDATE wp_posts SET post_content=REPLACE(post_content,"oldsite.com","newsite.com");
UPDATE wp_posts SET guid=REPLACE(guid,"oldsite.com","newsite.com");
UPDATE wp_postmeta SET meta_value=REPLACE(meta_value,"oldsite.com","newsite.com");

“oldsite.com” と “newsite.com” の部分をご自身の内容に合わせて書き換えて下さい。

データベースが無事に書き換わったら終了

MySQL の書き換えが終わって、新ドメインのネームサーバー変更も完了していれば、この時点で新しいドメインで WordPress サイトが表示されます。

最後にリダイレクト設定を行って終了です。

WordPress サイトに 301 リダイレクトをかける

ここまでの作業で、ドメインの変更は完了しています。
が、このままでは旧ドメインにアクセスがあった場合、そのアクセスはロスしてしまいます。また、Google などの検索エンジンのドメインに対する評価も引き継ぐ事が出来ないなど、色々と問題が生じてきます。

そこで、旧ドメインから新ドメインに 301 リダイレクトを設定します。

『301 リダイレクト』に関しての技術的な話は別の機会にご説明したいと思うので、今回は端折ります。
要は、旧ドメインへのアクセスを自動的に新ドメインへ転送するという、世にも素晴らしい設定の事だと思って頂いて差し支えありません。

“.htaccess” に 301 Redirect を記述する

WordPress のルートディレクトリにある “.htaccess” というファイルを開いて作業します。ファイルはテキストエディタで開く事が出来ます。

“.htaccess” に記述してある内容はサーバーの環境や利用している WordPress プラグインによって異なりますが、# BEGIN WordPress という一文を見つけて、その前に以下のコードを追記して下さい。

URL に “www” を付ける場合とそうでない場合で少々コードが異なります。

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RewriteCond %{HTTP_HOST} ^(oldsite\.com)(:80)? [NC]
RewriteRule ^(.*) http://newsite.com/$1 [R=301,L]

“www” 無しの場合

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RewriteCond %{HTTP_HOST} ^(www\.oldsite\.com)(:80)? [NC]
RewriteRule ^(.*) http://www.newsite.com/$1 [R=301,L]

“www” 有りの場合

追記が終わったら、ファイルを保存してアップロードし直せば作業は完了です。旧ドメインにアクセスして、新ドメインへ転送されるかチェックしてみましょう。

上手く設定出来ていれば、個別の記事に関しても全て旧 → 新へ転送がかかります。

まとめ

以上で作業は完了です。お疲れ様でした。

WordPress はデータベースに全ての設定やコンテンツが保存されているので、データベースを書き換える事で大規模な変更や置換作業が簡単に行う事が出来るので非常に便利ですね。
また、バックアップも管理しやすく有難いです。

この方法は、新しくサイトを作成する際などにも、一旦非公開ドメインでサイトを作成して全てチェックしてから、本番ドメインへそのまま移行する…といった使い方が出来るので、利用するシーンは少なくないかと思います。

WordPress のドメインを極力アクセスロス無しで簡単に変更する方法 is a post from: Room 402

対話的なHTML5サイトや広告を容易に作れるヴィジュアルツールWeb DesignerをGoogleが提供開始

Googleが今日(米国時間9/30)、HTML5で対話的なサイトや広告を作るためのツールWeb Designerのローンチを発表した。同社が今回のローンチを最初にほのめかしたのは6月だったが、その後はずっと動きがなかった。Web Designerは、Googleによれば“プロ級のデザインツール”であり、現在はMac用とWindows用を公開ベータとしてダウンロードできる

Googleは今日の発表声明の中で、Web Designerは広告主たちがモバイルやデスクトップ向けのHTML5広告を容易に作れるために開発した、と言っている。Googleによると、“広告主たちが今日のクロススクリーン体験*にフィットしたコンテンツを容易に作れるためのツールがこれまではなかった”が、 Web Designerは、そういう体験を作れるツールであることを志向している、という。〔*: クロススクリーン, 対応すべき画面の仕様…サイズなど…が非常に多様であること。〕

Web Designerに関しては、広告制作との関連が至る所で強調されているが(たとえばデフォルトのレイアウトはDoubleClickのリッチメディア広告やAdMobのモバイル広告だ)、もちろんもっと一般的な、対話的ページやアニメーションなども作れる。現状では広告でしか使えない機能も一部にはあるが、Googleによると将来的にはこれらのツールもそのほかの目的に使えるようにしていく予定だ。

基本的にWeb Designerはヴィジュアルツールだが、自分でJavaScripやCSSを書いて細部をいじってもよい。むしろ、内蔵のエディタを使ってどんなコードでも書けるし、その結果をすぐに、どんなブラウザの上でもプレビューできる、と言った方がよいだろう。

機能や使い方はこれまでのいろんなヴィジュアルデザインツールとほとんど同じだから、戸惑うことはないだろう。比較的おもしろい機能としては、フリーハンドで描くためのペンツールや、アニメーションを管理するためのタイムラインなどがある。CSS3の機能を利用して3Dのコンテンツも作れるし、ギャラリーや地図やYouTube埋め込みビデオ用の既製品のコンポーネントも多数提供されている。

アニメーションのための中核的機能としては、シーンを一つ一つ作っていけるQuickモードや、ページ上の各要素をさまざまにコントロールできるより高度なモードがある。

これまでのAdobe Muse、Reflowなどには、Web Designerの機能のほとんどが含まれている。でもWeb Designerは無料だから、既成勢力にとって脅威になるかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Googleの最新アルゴリズム「ハミングバード」徹底解剖

長期出張中の私ですが、先週Google市場、最大級のアルゴリズム更新が行われたようですね。その名も「ハミングバード」ということで、サーチエンジンランドが徹底検証したその内容をFAQ形式でわかりやすく解説。SEOというより根本的なアルゴリズム改善のようですが、果たしてSEOに与える影響は?検索の未来はどうなるのか?とりあえず読んでおきたい。 — SEO Japan

Hummingbird

グーグルが、新しいアルゴリズムを導入した。グーグルは、このシステムを用いて、検索が行われる際に全ての情報を調べ上げ、見つけた答えをユーザーに提供する。このアルゴリズムには「ハミングバード」と言う名称が与えられている。それでは、ハミングバードについて分かっていることをこれから紹介していく。

「検索アルゴリズム」とは何か?

検索アルゴリズムとは、この業界の専門用語であり、グーグルが、無数のウェブページ、そして、同社が持つその他の情報を調べ、最適な答えと思われるアイテムを返すために利用する、所謂、レシピのような存在である。

「ハミングバード」とは?

ハミングバードは、グーグルが利用している最新の検索アルゴリズムの名称である。グーグルは、ハミングバードの導入によって、より良い結果を返すことが出来ると指摘している。

ハミングバードが導入されたことにより、「ページランク」アルゴリズムは姿を消したのか?

ページランクは今も健在だ。ページランクは、ハミングバードのレシピに加えられる200点を越えるメインの「材料」の1点に過ぎない。 ハミングバードは、ページランク(ページへ向かうリンクの重要度)、そして、例えば、ページの品質、さらには、ページ上で用いられているワードを含む、様々な要素に注目する(詳細は、SEOを成功させるための周期表で確認してもらいたい)。

ハミングバードと呼ばれる所以は何か?

グーグルによると、「正確であり、早い」ことが、ハミングバードが名称として選ばれた理由のようだ。

いつ、ハミングバードは導入されたのか?今日、発動されたのか?

約一ヶ月前からハミングバードの導入は行われていたが、本日まで発表は行われなかった。

ハミングバードを例えると?

1950年代に作られた車をイメージしてもらいたい。この時代に作られた車は、優れたエンジンを搭載していても、燃料噴射ノズル等の部品がない、あるいは、無鉛燃料を利用することが出来ない等の欠点を抱えている。グーグルは、ハミングバードに切り換えることで、この古いをエンジンを捨て、新しいエンジンを搭載したのだ。また、速やかにエンジン交換が行われた結果、誰も変化に気づかなかった。

グーグルが、前回、このような形式でアルゴリズムの交換を行ったのはいつか?

グーグルの現職のスタッフでさえ、このタイプのメジャーな変更が行われた時期を思い出すのに苦労していた。2010年に導入されたカフェインアップデートは大きな変化であった。しかし、カフェインは、情報を探し出すよりも、情報を集めること(インデックス)に焦点を絞っていた。グーグルの検索部門を統括するアミット・シンガル氏は、これほどの規模でアルゴリズムが書き直されたのは、同氏がグーグルに入社した2001年以来ではないかと話していた。

ペンギン、パンダ & その他の「アップデート」は、アルゴリズムに変更を加えなかったのか?

パンダペンギン、そして、その他のアップデートは、以前のアルゴリズムのパーツに対する変更であり、アルゴリズム全体を交換するものではなかった。ここで再びエンジンの例を用いて説明していく。パンダやペンギン等のアップデートは、新しくオイルフィルターを加える、もしくは、改良されたポンプを搭載する行為に似ている。ハミングバードは、全く新しいエンジンではあるものの、ペンギンやパンダを含む以前のパーツと同じパーツを継続して利用している。

と言うことは、新しいエンジンは古いパーツを利用しているのか?

どちらとも言えない。一部のパーツは今でも問題なく動くため、捨てる理由はないが、頻繁に交換が行われるパーツもある。グーグル曰く、ハミングバードは、既存のパーツと新しいパーツで構成された新しいエンジンであり、10年前のテクノロジーを用いて10年前の需要に応えるためではなく、現在の検索の需要に応えることを念頭に置いて、整備されている。

ハミングバードはどのようなタイプの「新しい」検索に有効なのか?

この質問に対して、グーグルが示してくれた例の中で特に重要なのは、会話型検索(日本語)であった。検索が音声で行われる場合、会話形式の方が便利である。

例えば、クエリ「家から一番近いiPhone 5sの変える場所は?」に対して、従来の検索エンジンは、「買える」と「iPhone 5s」等のワードを持つページとのマッチングを最優先していた。

ハミングバードは、ワードの裏側にある意味に巧みに着目すると言われている。このアルゴリズムは、ユーザーがグーグルと場所の情報を共有している場合、家の実際の位置を特定し、「場所」が現実の店を意味していることを理解し、さらに、「iPhone 5s」が、特定の店で販売されている特定の電子機器である点を把握することが出来るようだ。このような意味を理解すると、グーグルが、ワードのマッチング以上の取り組みにステップアップする上でプラスに働く可能性がある。

とりわけ、ハミングバードは、クエリ内の各ワードに注目して、特定のワードではなく、クエリ全体 – 文全体、会話、または、意味 – を考慮する。この取り組みのゴールは、たった2、3のワードにマッチするページよりも、意味がマッチするページの方が、有益になる状態である。

グーグルは会話型検索を既に実施していると思っていたのだが…

確かに既に実施している(詳細はGoogleの新しい会話型検索サービスを徹底解明(日本語)で確認しよう)。しかし、この取り組みでは、ナレッジグラフ内の答えの提供に限定されていた。ハミングバードは、ナレッジグラフのデータに加えて、ウェブ上に存在する無数のページに対して、この意味を理解するテクノロジーを適用し、その結果、さらに質の高い結果を返すことを意図したアルゴリズムである。

本当にうまくいくのか?ビフォア & アフターで証明してもらいたい

うまくいくかどうかに関しては、何とも言えない。また、今となっては、ビフォア & アフター分析を実行することは不可能である。基本的に、「結果は改善されている」と言うグーグルの言葉を信じるしかない。それでも、グーグルは、ハミングバードが実際に結果を改善したことを証明するビフォア & アフターの例を幾つか用意している。

例えば、「acid reflux prescription」(酸 逆流 処方箋)で検索をかけると、以前のグーグルは、多くの医薬品をリストアップしていた(例えば、このページ)。このページは、必ずしもこの病気を治療する上で、とりわけ役に立つとは言い難い。しかし、グーグルによると、現在、このクエリに対する結果から、 リスティングの一つとしてこのページのように、実際に薬が必要かどうか等、治療に関する総合的な情報を得られるようになったようだ。

クエリ「pay your bills through citizens bank and trust bank」(請求書をCitizens BankとTrust Bankを介して支払う)では、かつては、Citizens Bankのホームページを返していたが、現在は、請求書の支払いに関する具体的なページを返すようになった。

また、「pizza hut calories per slice」(ピザハット スライス当たり カロリー)と言う検索に対して、グーグルは、以前、このような答えを提供していたものの、ピザハットのページではなかった。現在、グーグルは、答えとして、ピザハットのこのページを直接提供している。

ハミングバードによって、グーグルは改善されるのか?

ほぼ間違いなく改善されるだろう。残念ながら、実際に質が高くなったと言い切ることは出来ない。しかし、(本当にハミングバードが一ヶ月前から用いられていると仮定して)、グーグルの質が突然落ちたことを指摘するユーザーからのクレームが、ここ一ヶ月の間に激増していないこともまた事実である。質が落ちた場合、ユーザーはこぞって批判するが、改善された場合は、気づかないことがない。

ハミングバードはSEOを滅亡に導くのか?

グーグルは、ハミングバードの登場後も生き残る(日本語)。事実、グーグルは、SEO業者やパブリッシャーが、心配するべき、新しい、もしくは、異なる要素が増えるわけではないと明言している。アドバイスの内容は、今までと同じであり、オリジナルの、質の高いコンテンツを提供することが求められている。今まで重要であったシグナルは、今も重要である。ハミングバードは、あくまでも、グーグルが、新しく、そして、希望的観測ではあるが、より優れた仕組みで、シグナルを処理するために利用されているに過ぎない。

ハミングバードによって、グーグル経由のトラフィックは減少するのか?

ここ一ヶ月間、無事なら、ハミングバードの監視を無傷で切り抜けたことになる。一ヶ月前に発動されているため、問題を抱える可能性があるなら、既に問題に直面していなければおかしい。

全般的に、ランキングが落下したことを嘆くパブリッシャーは今のところ現れていない。この事実は、ハミングバードが、クエリごとに影響を与え、大幅なトラフィックの変動をもたらす、所謂クエリの「ヘッド」をつつくのではなく、特定の検索(とりわけ複雑な検索)の結果を改善すると言うグーグルの主張を裏付けている。

…って言うけど、実際にトラフィックが減った

ハミングバードが原因なのかもしれないが、グーグルは、常に変更、調整、そして、改善が行われているアルゴリズムのその他のパーツの影響を受けた可能性もあると強調している。はっきりしたことは分からない。

どうして、こんなことが分かるのか?

今回提供した情報の一部は、本日行われた報道向けのイベントでグーグルが公表していたものだ。また、会見の後、私はグーグルの2名の重役、アミット・シンガル氏とベン・ゴメス氏から詳しい話を聞く機会をもらった。近いうちに、この二名の重要人物との会話で知り得た変更点に関して、もう少し詳しい情報を提供したいと思う。それまでの間は、この会話を基に作成した質疑応答集が、皆さんの役に立つことを願っている。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「FAQ: All About The New Google “Hummingbird” Algorithm」を翻訳した内容です。

9月26日に行われたこの発表、導入自体は既にされていたということですし、パンダ、ペンギンのような特定のSEO施策への耐性強化とは違う、アルゴリズムを根本的にアップデートした更新ということで、特別SEOに影響があるわけではなさそうな雰囲気です。会話型検索の強化というのは、通常のウェブ検索に慣れしたんだ私たちの大半にとっては、意味あるのか?という気がしなくもないですが、スマホやグーグルグラス等でGoogleがよりパーソナルアシスタント的に機能していく過程では重要になってくるテクノロジーでしょうし、それを先取りした実装なのかもしれません。

実際、私も海外出張中で初めての土地に来ていますが、一番便利なのがGoogle Now出勝手に表示される天気予報や地図、道のり諸々の情報だったりしますし、ここに洗練された会話型検索(もはや検索といっていいものか?)が組み込まれてこれば、さらに便利というかさらにGoogle漬けになってしまいそうです。ソーシャルではFacebookやTwitterに一歩先を行かれているGoogleですが、検索を軸に圧倒的な技術力を活かしたこれらの試みに、Googleの未来を感じます。 — SEO Japan [G+]

Google光ファイバー対ブロードバンド―Googleが爆笑ビデオを公開

ユタ州プロボ市には数ヶ月以内にGoogle光ファイバーが敷設される予定だ。そこでGoogleはこのソールトレークの北の小さな町の住民に光ファイバー接続のすばらしさを説明する必要があった。

そこで作られたのがこのビデオだ。裏庭でバスローブ姿の男が組み立て式プールに庭園用ホースで水を汲み入れている。これがブロードバンドだ。と、そこへ消防車が駆けつけて放水銃で水を噴射しはじめる。さらに消防士2人が消火ホースを引っ張ってきて全力で放水する。これがGoogle光ファイバー・サービスだ。

Consumerist誌はこのビデオは誇張だと言っている。最近の地域別ダウンロード速度調査によればプロボの速度は全国平均を上回る21.5 Mbpsだったし、最近のカンサスシティーでのGoogle光ファイバーの平均速度は50Mbps前後だったそうだ。

しかし私はこのビデオを見て笑いをこらえられなかった。誇張があるにせよ、Googleは良いところを突いている。ややこしい技術的詳細を避け、誰でも分かるユーモラスな説明を試みている。要するに人々が欲しているのは、スペックやテクノロジーの能書きではなく、より速く。より良いインターネット接続なのだ。

テクノロジーの説明は往々にして眠気を催すような退屈なものになる。もの寂しい住宅地の裏庭で腹の出た中年男がバスローブでプールに水を汲んでいる情景に例えるというのは秀逸なテクノロジー解説だ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Glass Development Kitのリリース間近。ついにGoogle Glassがその真価を発揮!

今年初めから、一部のひとたちに向けてGoogle Glassの頒布が行われている。大いに話題になったし、いろいろな意見も出てきた。しかし今のところはまだ、Google Glassの本領を発揮することができずにいる。能力の全てを引き出すための、開発環境がまだ用意されていないためだ。Mirror APIを使ってメッセージを送ったり、写真や動画、ないしオーディオを再生することができる。しかし他にできることがほとんどないのだ。

GlassはもちろんAndroidが走っているのだが、複雑なアプリケーションを作るのに必要なGlass Developer Kit(GDK)は、アナウンスこそされているものの、まだ世の中に出てきていない。Googleは昨年リリースしたデモビデオの中で、Glassのさまざまな魅力をアピールしていたので、制限の多いMirror APIがリリースされた際には大いに失望の声があがったものだった。どう頑張ったところで、デモビデオにあるようなエクスペリエンスを提供するアプリケーションなど開発できないのだ。しかし、どうやら真のGlassアプリケーションを制作できるGDKのリリースも、どうやら間近に迫っているようだ。

これまでのところ、GoogleはI/Oカンファレンスなどでは標準のAndroid SDKでのアプリケーション開発を行うようにと要請していた。これによってAndroidの標準的機能を実現するアプリケーションを開発してみて欲しいとしていたわけだ。

それがこの度の本格的なGDKのリリースで、これまでは不可能であったか、あるいは1500ドルのデバイスを壊すことになってもかまわないと考えてハッキングするなどしてしか実現できなかった機能が利用できるようになる。例を挙げれば、GDKによりコンパス、ジャイロスコープ、加速度計などの搭載ハードウェアに直接アクセスすることができるようになるわけだ。さらに、開発者が自前でOpenGLベースのグラフィックをGoogle Glassに直接描画できるようにもなる。こちらの方が開発者に与えるインパクトは大きいかもしれない。現在のところは、HTMLベースのカードインタフェースを利用する以外の方法は提供されていない。しかしGDKの提供開始により、リアルタイムで動作するAR(拡張現実)アプリケーションやゲームなど、Glassのインタフェースをフルに活用するアプリケーションを作ることができるようになる。

これまでにも、公式APIを経由せずに直接制御するようなアプリケーションはあった。それらはMirror APIを利用するものとは全く違う世界を実現するものだ。GDKでいったい何ができるようになるのかについてはGlassを使ったナビゲーション実験の動画などを見てみて欲しい。Glass内蔵のセンサー類とグラフィック能力をフルに活用したアプリケーションとなっている。また既にご覧になった方が多いだろうが、Glassチームを見せてくれる隠し機能(イースターエッグ)も、GDKのポテンシャルを感じさせてくれるものだと思う。

GDKがリリースされれば、またGoogle Glass周りの動きが活発になってくることだろう。公式のAPI経由でリアルタイム顔認識なども行えるようになるわけだ。ネイティブAPIなしでは、Google Glassは「アプリケーションが少し使える、ウェアラブルなGoogle Nowクライアント」と位置づけられてしまうようなこともあった。APIの発表により、ついに本物のコンピューティングデバイスとしての魅力を解き放つことになるのだ。

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(翻訳:Maeda, H)


Google、知識グラフを改善して比較やフィルターにも活用。モバイルにはカードやクロスプラットフォーム通知を追加

明日(米国時間9/27)15周年を迎えるGoogleは、記念日にふさわしく、いくつかの新機能をGoogle検索に加えることを発表した。例えば、モバイル検索のインターフェースは、デザインが変更されてカード形式になり「求めている答えに集中できる」ようになる。

その「答え」も改善されるとGoogleは言う。Googleは知識グラフを活用することによって、単なるリンクではない「答え」を提供するよう努めてきたが、今日のアップデートによって、知識グラフを「比較」にも利用するようになる。例えばオリーブ油とバターの栄養価を比べたいなら、Google検索が比較チャートと詳細データを表示してくれる。犬の種類や天体等、他のことがらについても同様だ。Googleは今後この機能をさらに拡大していくと言っている。

さらにこのアップデートによって、知識グラフを使って結果をフィルターできるようになった。例えば、「印象派芸術家について教えて」とGoogleに尋ねると、どんな芸術家がいるかを表示し、結果ページトップの新しいバーから、さらに詳しい情報を見たり、抽象派について調べたりできるようになる。

モバイルでは、リマインダーを音声で設定したり、デバイス間で簡単に同期できるようになる。「OK Google、Safewayでバターを買うことを知らせてくれ」とNexsusタブレットに言っておくと、iPhoneを持って店に入った時にリマインダーが起動される。これを可能にするためにGoogleは、iPhoneおよびiPadの新しい検索アプリを近々公開する予定だ。

通知機能に関して、GoogleがiPhoneアプリにプッシュ通知を追加したことも注目に値する。これでようやくAppleプラットフォームでも、Google Nowが役に立つようになる。

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(翻訳:Nob Takahashi)


“Hummingbird”が来た―Google、最大級の検索アルゴリズムのアップデートを密かに実施ずみ

最近直接の質問に対するGoogleの回答が改善されたような気がしないだろうか? 実はそれは気のせいではない。Googleは最近Hummingbirdという新しい検索アルゴリズムに切り替えた。Hummingbirdは複雑な質問を正しく解釈できるようにすることを主眼に開発されたという。

Googleは今日開かれた風変わりなイベントで新アルゴリズムの存在を初めて公表した。招待者はGoogle本社に着くと(驚いたことに)バスに乗せられてラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンがGoogleを創業したガレージに連れて行かれた。そこでHimmingbirdの他に比較処理のためのKnowledge Graphも紹介された。これは「オリーブ油とバターとどっちが健康によい?」というような比較の質問に正しく答えられるようにするシステムだという。またiOS版ではGoogle Nowにプッシュ通知が追加された。

参加者からHummingbirdが具体的にどう作動するのかという質問が多数出たが、Googleは技術的詳細を明らかにすることは避けた。ただしGoogleによればHummingbirdは2009年のCaffeineアップデート以来の大規模なアルゴリズムの変更だということだ(Caffeineはスピードアップとソーシャルネットワークの情報を検索結果に含めることが主眼だった)。Himmingbirdは検索の90%に何らかの影響を与えるという。

Googleは技術的詳細についてはほとんど触れなかったが、「このアップデートでは自然言語の質問文(単語を並べた検索ではなく)を高速に解析し、それに応じた適切なコンテンツとランクを判断して回答を提供するアルゴリズムが実装されている」と繰り返し強調した。

これが検索結果にいったいどんな影響を与えるのかとSEO専門家は色めきたつだろうが、少し落ち着いた方がよい。実はこのアップデートは何週間も前にすでに実施ずみだという。だから現在表示順位等に大きな変動が感じられないなら、近い将来ドラスティックが変化が起きることはないだろう。何か変化があるにしてもHummingbirdアップデートのせいではある可能性は低い。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google HangoutsとGoogle Talkのバグでメッセージの誤配が相次ぐ

本誌‘直属’の情報筋をはじめ多くのソース、およびGoogleのサポートフォーラムの投稿、それにTwitter上の個人たちが、GoogleのHangoutsサービスにインスタントメッセージを正しく配達できない不具合がある、と報告している。レガシーのGoogle Talkクライアントから送られたメッセージが、Hangoutsを使っている友だちで、本来の宛先とは違う人に行ってしまうらしい。

本誌の情報筋の一人が、具体的に状況を述べている: Windows 7の上でGoogle Talkを使い、メッセージを仕事仲間に送ると、別の社員に行ってしまったことが一回、元社員に行ってしまったことが一回あった。チャットとHangoutsサポートのためのGoogle Groupには、同様の報告が10以上来ている。また、Twitter上の報告も多い(下図):

今のところ問題は、Google TalkのユーザがGoogleの新しいインスタントメッセージングプラットホームGoogle Hangoutsに移行した人とコミュニケーションしようとしたときだけ、に限定されるようだ。Hangoutsはビデオに加えてテキストによるコミュニケーションもできるようアップデートされ、5月のGoogle I/Oデベロッパカンファレンスでスタンドアロンのアプリとしてリリースされた。したがってこの問題は、Googleで今進行中の、旧サービスから新サービスへの乗り換えに伴う技術的な問題かもしれない。またHangouts for Androidは最近アップデートされたばかりなので、そこにバグが生じたのかもしれない。

今本誌はGoogleに詳細を問い合わせているが、当面の最良の対策はHangoutsとTalkを一緒に使わないことだろう*。あるいは、誤配されても構わないようなメッセージだけ送る、とか。プライバシーの侵犯事件としてはかなり深刻な方だから、Googleも解決を急ぐと思われるが、本誌としては確定的な解決情報が得られてからお知らせしたい。〔*: 原文には、“HangoutsまたはTalkをまったく使わない”とありますが、それは明らかにこの問題に関して不適切なので、上のような訳にしました。〕

アップデート: Googleもこの問題を認識し調査中だ。広報は次のような声明をよこした: “われわれはGoogle Talkに関して報告された問題を調査中である。ご迷惑をおかけしたことを、お詫び申し上げる。今後のアップデートに関しては、Apps Status Dashboardをご覧いただきたい。”

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google、YouTubeのコメント・システムを全面リニューアルへ―Google+アカウントが必須になる

YouTubeの新しいコメントシステムを使うにはGoogle+を経由する必要がある。Google+は「理屈の上では」重要でも、実際にどうしても使わねばならない場面は少なかった。これが大いに変わることになりそうだ。

Googleは一種のソーシャル身分証明として利用できるようGoogle+をデザインした。Google+以前には、Googleは個別ユーザーについて、メールのやりとりから分かる程度の情報しか持っていなかった。その他ログインした状態でGoogle検索を行えばその履歴も利用できる。Androidのユーザーであればさらに他の情報も得られる。しかしGoogleはユーザーの年齢、教育、職歴、興味、そしてなかんずくソーシャル・グラフについては推測するしかできなかった。

そこで2011年にGoogle+がローンチされた。「ソーシャルネットワーク」という建前だったが、実際にはユーザーから自分自身についての大量の情報を引き出すことが最大の狙いだったはずだ。

しかし当時すでにFacebookとTwitterが地位を確立した後で、この出遅れは大きかった。

だが、われわれがかわいいネコや最新の音楽ビデオを見ようと思えばYouTubeを訪問するしかない。VimeoやDailymotionには悪いが、YouTubeとは比較にならない。そこでGoogleは昨日(米国時間9/24)、近くYouTubeを楽しむにはGoogle+アカウントが必要になると発表した。

つまりYouTube (それにBlogger)のコメント・システムが完全にGoogle+ベースに移行するというのだ。今後コメントするには必ずGoogle+アカウントが必要になる。

ユーザーのメリット…

ユーザーにとって第一のメリットは悪名高いYouTubeのコメント荒らしをかなりの程度防げることだろう。ヘイトスピーチやいやがらせなどのためにその場限りの使い捨てアカウントを作って書き込むろくでなしが大勢いる。もちろん今後も偽名でGoogle+アカウントを作ることはできるが、荒らしのコメントをするためにいちいち偽アカウントにログインしなければならないのは手間だから、やはり抑圧効果が期待できる。

またGoogle+アカウントをベースにすることで、ホワイトリストを作って特定のユーザーのみコメントを許可するなどビデオの投稿者がコメント欄を管理しやすくなる。[情報開示:YouTubeのコメント担当プロダクト・マネージャーのNundu Janakiramは私の友だちで以前ルームメイトだったこともある。ただしそのことはこの記事になんら影響を与えていない]

Googleのメリット

Google+がYouTubeコメントのインフラになるのはGoogleにとって計り知れないメリットがある。

短期的にはGoogle+のユーザー登録が大きく増える。特に一日中YouTubeにへばりついてあれこれ大量のコメントを書き込んでいるような若者層を取り込むのに効果抜群だ。Google+のユーザー層は平均年齢が高くであまりおもしろみがないという評判を打ち消すことができる。

中長期的には、効果的な書き込みAPIを欠いているため、他のサービスから書き込めず、そのためコンテンツの質、量ともに不足するというGoogle+の大きな欠点を是正する糸口になるだろう。

Googleは比較的容易にYouTubeのコメントとビデオをGoogle+のストリームに統合することができるはずだ。YouTubeビデオが多数、Google+のストリームに現れれば、コメントも活発になり、ユーザーエンゲージメントも上昇する。

またYouTubeをプロモーションの重要な手段としているミュージシャンや俳優などのセレブをGoogle+に引っ張り込むこともできるだろう。一般ユーザーがスターのアカウントに惹かれてソーシャルネットワークを頻繁に利用するようになるという現象はFacebookやTwitterでも見られた。

万能全知のGoogleだが、Google+アカウントに関連づけられることで今後はさらに個人別のYouTube視聴履歴にもアクセスが可能になるわけだ。これをターゲット広告にどう活かすかは分からないが、サイクリングのビデオを頻繁に見ているから自転車関連の広告を表示するといった直接的な方法以外に、同一の視聴傾向のユーザーに効果がある広告を判別してターゲティング精度を改善するするといった応用も考えられるだろう。

いずれにせよ、現在のインターネットに残る最後の掃き溜めの一つであるYouTubeのコメント欄がソーシャル化によって少しでも改善されるならよいことだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google、Google+のハッシュタグを検索してページ右上隅に表示―企業、ブランドには大きなインセンティブ

Google+は今年5月からハッシュタグのサポートを始めた。今日(米国時間9/25)、GoogleはGoogle検索の結果にGoogle+のハッシュタグを含めると発表した。今やGoogleのほとんどすべてのサービスにGoogle+が統合されていることを考えれば、この動きは驚きではない。

ハッシュタグのサポートは現在アメリカとカナダの英語版サイトで有効となっている。

ユーザーがGoogle検索窓に、たとえば#AmericasCupと入力すると、そのハッシュタグを使ったGoogle+投稿がサイドバーにリストアップされる。GoogleはTwitter、Facebookのハッシュタグは直接検索しないが、Google+の検索結果の下にTwitterとFacebookへのリンクが表示されるのでこれらのソーシャルでもユーザーは同じハッシュタグを用いて簡単に検索ができる。

Google+投稿へのリンクにはサムネール、+1、コメントの数が表示される。ただし検索結果から直接投稿にコメントすることはできない。+1やコメントのためにはまずリンクをたどってGoogle+を訪問する必要がある。

新機能が一般ユーザーにどの程度利用されるかは不明だ。多くのユーザーにとってハッシュタグの検索といえばTwitterを意味するだろう。

しかしコンテンツ所有者にとってこの機能は決定的に重要だ。企業やブランドがGoogle+に投稿する際にはハッシュタグを付加することが必須になる。検索結果ページの右上隅というのは、いわば「地価最高」の場所だ。ハッシュタグを利用すればこの場所にリンクが表示される可能性があるのだったら使わない手はない。企業、ブランドがGoogle+を利用する大きなインセンティブとなりそうだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google、NetscapeプラグインAPIを利用したプラグインを2014年1月からブロックへ。Silverlight、Unity等はホワイトリスト化

Netscape Plug-in API” (NPAPI)という名前は、旧ブラウザー世代の遺物のように聞こえるかもしれないが、Chrome、Mozillaなどのブラウザーは今でも、このブラウザープラグインを書くためのアーキテクチャーをサポートしている。しかし、終りの時は急速に近づきつつある。MozillaはNPAPIプラグインを来たる12月に終了し、Googleも今日(米国時間9/23)、Chromeが2014年1月以降、ウェブページでインスタンス化されたNPAPIプラグインをデフォルトでブロックすると発表した。Chromeチームは、2014年中にはNPAPIサポートを完全に終了する計画だ。

またGoogleは、今日以降ウェブストアでNPAPIベースのプラグインを含む新規アプリまたは機能拡張の新機登録を受け付けない。

Goolgeの発表によると、NPAPIベースプラグインは、ブラウザーに初めてビデオとオーディオサポートをもたらした。今日のウェブは、この90年代アーキテクチャーを必要としていない、と同社は言う。NPAPIは「ハング、クラッシュ、セキュリティー問題およびコードの複雑化を起こす最大の原因となった」とGoogleは考えている。Googleのセキュリティー技術者、Justin Schuhは今日の発表で「Googleのゴールは、かつてNPAPIが支えてきたユースケースをカバーできるよう、標準ベースのウェブプラットフォームを進化させることだ」と言っている。

この変更に気付くユーザーは殆どいないだろう、とGoogleは言う。現在Chromeユーザーの5%以上が使っているNPAPIプラグインはわずか6種類しかない。Microsoft Silverlight、Unity、Google Earth、Java、Google Talk、およびFacebook Videoだ(ただし、Javaはセキュリティーを理由に既にChromeチームによってブロックされている)。これらのプラグインは、暫定ホワイトリストに載せられ、エンドユーザーや企業のシステム管理者は、他のプラグインも必要に応じてホワイトリストに載せることができる。

現在NPAPIを使用するアプリや機能拡張を持っているデベロッパーは、2014年5月までアップデートが可能だ。それ以降はウェブストアのホームページおよび検索対象から外され、2014年9月には非公開になる。NPAPIの代替手段を必要とするデベロッパーのためにGoogleは、NaClAppsNative Messaging API、およびレガシーブラウザーサポートを推奨している。

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(翻訳:Nob Takahashi)


GoogleのBigQueryにリアルタイムのストリーミング挿入と時限クェリが加わる

Googleが今日(米国時間9/18)、BigQueryの大型アップデートを発表した。それはクラウドからのサービスで、大量のデータをSQLで分析し、とくに、リアルタイムデータの分析に適している。今日からBigQueryのユーザはイベントをデータベースに、行単位でストリーミングできる。そのためのAPIが今日から提供される。

Googleの説明によると、これによって、従来のようにデータをバッチでアップロードするだけでなく、データが発生し可利用になるたびにリアルタイムでそれらを保存できる。BigQueryが行うビッグデータのバルクロード機能はもちろん使えるが、デベロッパがこの新しいリアルタイム機能を試せるために、2014年1月1日までは無料で使える。そのあとは、データベースに10000行挿入するたびに1セントを払う。データ保存料は1ギガバイトあたり月額0.08ドル、クェリ(バッチクェリ)は処理後のデータ1ギガバイトにつき0.02ドルだ。

この新しい機能は、Googleによれば、リアルタイムで常時大量のデータが発生するオンラインショップや、何百万ものユーザや接続デバイスにサービスを提供するWebアプリケーションに向いている。

また、最前の24時間内の特定範囲のデータだけを調べる、というクェリが新たにサポートされた。BigQueryのクェリは基本的に全列スキャンだが、ほんとうは一部だけ見たいというユーザにとっては時間と費用の無駄だった。リアルタイムデータでは、とくにそんなニーズが多いだろう。たとえば、数時間(数日)前まで分かればよい、とか。

今日のアップデートではさらに、SUM()、COUNT()、AVG()、STDDEV_POP()といった新しいウィンドウや統計機能、そして過去のクェリを見ることのできるブラウザツールも提供された。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


GoogleもiOS版Chromeをアップデート―リンクからYouTubeなどのネーティブ・アプリが立ち上がる

今日のiOS版Chromeのアップデートではいくつか重要な機能の追加があった。

音声検索jに関するかぎり、Googleは依然としてライバルに大差をつけてトップを走っているが、今回さらに代名詞の解析という新たな人工知能レイヤーが追加された。Googleはこの機能を数ヶ月前に発表し、ただちにデスクトップとAndroid版に実装している。 たとえば、「アメリカの大統領は誰か?」と質問した後で次の質問をするときには「バラク・オバマ」といちいちフルネームを言わなくても「彼は何歳か?」のように表現することができる。

これはこれで便利な機能だが、ユーザーにとってずっと重要なアップデートは、ワンクリックで各種Googleアプリを呼び出すことができるようになったことだろう(ユーザーが複数のGoogleアカウントを持っている場合、それらをChromeに登録しておけば、アカウントを自由に選択できる)。

YouTube、Google Maps、Gmail、Google Drive、Google+などのGoogleのサービスへのリンクをChromeで開くと自動的に対応するGoogleのネーティブ・アプリが立ち上がる(インストールされている場合)。ユーザーはまたChromeの「設定」メニューからリンクの種類ごとに開くアプリを選択することができる。

他の多くのアプリと歩調を合わせて」、GoogleもまたChromeのデザインを簡素でフラットなiOS 7の新デザインにマッチするものとした。ただしChromeは以前からそっけないほどシンプルなデザインだったため、その違いは一見しては大きくない。また変更を受けた要素も比較的少ないようだ。

Chromeの新バージョンはApp Storeのこちらからインストールできる。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google AnalyticsがIE8のサポートを年内で終了

Internet Explorer 8がローンチしたのは2009年だが、今ではそれはあらゆる点で現代的なブラウザではなく、徐々に第二のInternet Explorer 6になりつつある。Google AppsはIE8のサポートを昨年停止したが、今日(米国時間9/16)の発表ではGoogle AnalyticsもIE8のサポートを本年限りとする。

Google Analyticsのチームによると、IE8のサポート停止は“新機能の導入を円滑に行えるため”、および、“Google Analyticsというプロダクトに最新のWeb技術を積極的に採用していけるため”だ。ただし、入呼トラフィックの計算には今後もIE8からのアクセスが含まれる。

StatCounterによると、IE8の現在の世界全体のシェアはわずかに8%強だ。最新のIE10が全ブラウザ市場の11%、IE9は5%だ(北米地区ではこれらよりやや高い)。ただし、IE8の下降傾向はとてもゆるやかだ(IE9からIE10への乗り換えのペースよりも遅い)。1年前の StatCounterの数字ではIE8のシェアは13.5%もあった。Windows XPのユーザが依然として多く、XPはIE9,10へアップグレードできないから、この停滞はしばらく続きそうだ。

Googleは前からWebの標準技術の現代化に熱心で、ChromeをローンチしたのもWeb開発のレベルアップのためだ。古いブラウザでは、ネイティブデスクトップアプリケーション並のユーザ体験など、Googleやそのほかのデベロッパが追求している最新のWebアプリケーションの機能をサポートできない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


コツンとぶつけてスマホのデータを交換する人気アプリ、BumpをGoogleが買収

2000万ドルのベンチャー資金を集め、ダウンロード数でもトップのモバイル・アプリとなったBumpだが、十分な売上を得ることだけは失敗したようだ。Bump TechnologiesはGoogleに買収された。

Bump〔コツンと打ち合わせる〕という名前のとおり、このテクノロジーはスマートフォン同士(あるいはスマートフォンとコンピュータ)を物理的に接触させることでさまざまなデータの交換を可能にする。独立したビジネスとして成功することはできなかったものの、Googleの一員として有望な未来を確保することができたようだ。

Bumpの共同ファウンダー、CEOのDavid Liebは公式ブログでGoogleに参加したことを発表した。共同ファウンダーのLiebとAndy Huibersを含む25人のBumpチームは引き続きGoogleで働くことになるもようだ。

Bumpは昨年新しいコンセプトの写真共有アプリ、Flockをリリースしている。ブログ記事によれば、BumpとFlockの開発は今後も継続されるという。ただしPayPal的な支払いサービス、Bump Payアプリの今後については言及がなかった。

買収金額等の詳細が明かされていないので、Y Combinator、Sequoia Captial、Felicis Ventures、SV Angel、Andreessen Horowitz、その他多数のエンジェル投資家にとっての収支について推定するのは難しい。

いちいち連絡情報をタイプする面倒なしに新しい友だちやビジネス相手と情報を共有できるのがうけて、BumpはApp Storeの初期の大ヒットになった。iPhoneを握った拳を突き合わせるだけで連絡情報のみならず、写真、オーディオ、ビデオ、その他選択したファイルをなんでも交換できるのだから簡単だ。3月には1億2500万ダウンロードで10億枚の写真が交換されたという。

しかしBumpは無料アプリで、意味のある売上を獲得するビジネスモデルを発見することができなかった。その一方で最近Appleが爆弾を落とした。近接したデバイス間でのファイル交換を可能にするAirDrop機能がiOS 7に含まれることをAppleが発表した。これでBumpもついにタオルを投げ入れることを余儀なくされた。こうした状況から察するに、投資家はGoogleの買収で損失は免れただろうが、大きな利益を挙げたようには思えない。

ところでGoogleが関心を示したのはBump自身よりFlockだったかもしれない。このアプリには位置情報を解析して付近にいるFacebookの友だちを探し出し、共同して写真アルバムを作るように勧める機能がある。これはパーティー、コンサート、カンファレンス、旅行などでたいへん便利だ。パーティーなどの場で撮った写真をソーシャルメディアで一般公開するつもりはなくても、その場にいて同じ体験した知り合い同士でなら共有してもよいと考えるユーザーは多いだろう。 Flockは余分な機能をできるかぎりそぎ落として、ほとんど自動的にこうした写真共有ができるようにしている。GoogleはFlockをGoogle+の機能の一つとして取り込むはずだ。

またこの買収でGoogleはモバイル・コミュニケーション関係の重要な特許を多数手に入れた。この中にはアプリがGPSその他のセンサー情報を解析して複数のデバイスが位置的に近接していることを判断するテクノロジーなどが含まれる。

Googleであれば直接BumpとFlockのテクノロジーをから収益を上げる必要はない。Googleが膨大な既存ユーザーにこれらのアプリを提供することになれば、Liebのいう「非還元的」デザイン 、すなわちユーザーに代わって状況を判断して自動的に作動するアプリのインパクトがいっそう広く感じられることになるだろう。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Googleのリンクの否認ツールに関するデマを一刀両断

日本でもGoogleのリンクペナルティが普通に発動されるようになった今日、過去の負のリンク遺産の処理とペナルティ解除に頭を悩ませているウェブマスターさんも多いと思います。その際、課題となるのが、どうしても削除できない一部のリンク群。Googleもリンクの否認ツールを用意して対処できるようにはしてくれていますが、否認ツールで削除できないリンクを提出すれば即ペナルティ解除というわけにもいかないのが現実です。今回はGoogleの担当者自らがリンクの否認ツールに関して語ってくれた様々な情報をまとめた記事をサーチエンジンランドから。否認ツールを使う前に一読しておきたい内容です。 — SEO Japan

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ウェブマスター向けのグーグルハングアウト

先日行われたウェブマスター向けのグーグルハングアウト・オンエア(動画)では、リンクの否認、ペナルティ等を分かりやすく説明する試みが行われた。この投稿では、グーグルのウェブマスタートレンドアナリストであり、世界中のウェブマスターの心強い味方である、 ジョン・ミューラー氏の公式のコメントを紹介していく。

背景

先月、私は、技術者のようにリンクを整理する5つのステップを発表した。この投稿には、多くの興味深いコメントが寄せられ、今月は、不明な点を幾つか解説していく計画を立てていた。

この記事では、技術者のように、チェックするべきページの徹底的なリストを作成する方法に焦点を絞っていた。リンクの削除に関しては、記事の最後に、ドメインのオーナーに連絡を取り、リンクを削除してもらう、または、nofollowにしてもらうと述べる程度であった。

実際に適切な連絡先の情報を手に入れ、ドメインのオーナーに連絡する価値があると思うなら、その通りにしてもらって構わない。グーグルは、ウェブマスターが、粗悪なリンクを一掃するために努力していることを知りたがっている

とは言ったものの、削除したいリンクの大半は、次の3つのカテゴリーのうちの一つに当てはまるのではないだろうか:

  1. サイトのオーナー、または、自分が料金を支払った。 このタイプのリンクは対応がしやすい – 料金の支払いをやめて、リンクの掲載を中止するか、リンクの掲載が終わるまで待つ、もしくは、サイトのオーナーに連絡を取り、リンクを削除、または、nofollowにしてもらうかのいずれかを選択する。
  2. アーティクルディレクトリ(あるいは、リンクディレクトリ、プレスリリースのディレクトリ、または、その他の何らかのタイプのディレクトリ)。 通常、「削除」するためのリンクが投稿ページ、または、リンク自体に用意されている。ここでは、リンクが削除されることを友好的に伝えるページに導かれるか、あるいは、「リンクを削除してもらいたいなら、ペイパルで200ドルの処理費用を払え」と要求するページにリダイレクトされることになる。どちらの場合でも、スプレッドシートに記録しておくべきである。
  3. ブログのスパム、コメントのスパム、フォーラムのスパム、あるいは、料金を支払って投稿してもらった、何かしらのガラクタ。99%の確率で、リンクの否認ツールを利用する以外に選択肢はない。なぜなら、連絡先の情報も知らなければ、連絡を取ったところで、誰にも対応してもらえない、もしくは、削除料金を要求されるだけだからだ。繰り返すが、相手の対応をスプレッドシートに記録しておこう。

リンクの削除に関して、よくある思い込み

まずは、ウェブマスターハングアウトで判明した点を挙げていく。幸いにも私は10名のメインの参加者の一人に選ばれ、前回の記事を投稿した後に寄せられた疑問をミューラー氏に直接ぶつけることが出来た。

一般的な見解: 再審査リクエストを複数行うと、SERPに再び含めてもらえる確率は下がる。

不正解。ジョン・ミュラー氏は、各リクエストは、個別に審査され、複数回リクエストを行うと、イメージが悪くなると言う噂を一蹴した。

一般的な見解: グーグルはウェブマスターが実施したリンクの否認の記録を保存している。 

不正解。グーグルは、記録を破棄している。ミューラー氏は、リンク否認のファイルを投稿する度に、当該のリンクに対して、新たに対応すると指摘している。そのため、既に否認したリンクを再び削除する必要はない。

一般的な見解: ドメイン全体ではなく、ドメインの特定のページのみ否認するべきである。

困難なケース。ドメイン全体を否認すると、信頼性のあるリンクまで失う可能性があるが、一つのページを否認するだけでは、十分ではない可能性がある。このようなページは、サイトの別の場所で重複していることが多い。個人的には、site: コマンドを使って、リンクの全てのコピーを検索することを薦める。以下に例を挙げる:

site:website.com "anchor text"

(ここでは、「anchor text」はサイトにリンクを張る特定のテキストが該当する)

また、同じ方法でブランド(会社)の名前を検索して、漏れなくページを抽出するべきである。リンクがコメントスパム、あるいは、妥当なサイトのリンクではないなら、ドメイン全体を否認する方が無難かもしれない。

一般的な見解: テキストベースの否認ファイルのみを投稿するべきである。

ケースバイケース。ジョン・ミューラー氏は、グーグルのスプレッドシート、もしくは、リンク先に連絡を取る努力(あるいは、リンク先の連絡情報を見つけることに成功)を示す同様のアイテムにリンクを張ると、有効だと指摘している。

サンプルのスプレッドシートが必要なら、Archologyで私が利用しているスプレッドシートを参考にしてもらいたい – ただし、グーグルに投稿する前に会社の名前を削除してもらう必要がある ;-)

一般的な見解: リンクの複数のソースを確認する必要がある — グーグルウェブマスターツールだけでは不十分である。

どちらとも言えない。ミューラー氏は、目安としてウェブマスターツールのリンクに焦点を絞るべきだと答えていたが、リンクがサイトに向かうパターンが判明したら、調査を進めて、同じパターンを持つリンクが他にあるかチェックするべきである。

また、同氏は、再審査リクエストに対して、グーグルが提供する例を少し詳しく掘り下げることがあると述べていた – ウェブマスターが良いと思っていたことが、実際には認められていない点を示すためだ。

ミューラー氏の回答を参考にする限り、特定のページ、または、ページのセクションに向かうリンクを探す取り組みは、ウェブマスターにプラスに働くと言えるだろう。

一般的な見解: プレスリリースに単一のhttpのリンクを残しても問題はない。

不正解。ジョン・ミューラー氏は、安全を期するため、nofollow処理することを勧めていた。私は「グーグルはプレスリリースを特定して、価値を減じることは出来ないのか?」と尋ねた。

すると、ミューラー氏からは、アフィリエイトリンクを削除する試みを既に行っているように、この取り組みも既に行っているものの、アルゴリズムが機能せずに、リンクを取り逃がすことがあると言う答えが返ってきた。さらに、同氏は、プレスリリース内で過剰にアンカーテキストを利用しているパターンが見受けられると、グーグルはそのパターンに気づき、対応をウェブマスターに求めると述べていた。

私は粘り、「例えば、2008年のように、古いリンクの場合は、グーグルはどのように対処するのか?」と尋ねた。すると、予想通り、リンクには賞味期限がない、と言う答えが返ってきた。最後に、コンテンツをいつか否認することが出来るようになるのか訊いてみた。例えば、大量のアンカーテキストが詰め込まれ、無数のサイトに配信されているプレスリリースを持っている場合、このプレスリリースを丸々否認することが出来る日はやって来るのだろうか?

ミューラー氏は、この質問に関心を持ち、メモに取っていた。そのため、いつかこの機能が提供されることを願おう。

一般的な見解: robots.txtを使ってページをブロックすると、被リンクの価値をゼロにすることが出来る。

不正解。ミューラー氏は、検索エンジンは、ブロックされたページをクロールすることが出来ないため、インデックスを拒否しているかどうかを把握することが出来ないと指摘していた。同氏曰く、ページからのリンクの価値を削除したいなら、当該のページの冒頭にrobots=”noindex”を盛り込むと良いようだ… しかし、このチャットの終了後、このnoindexでは、ページランクの流はブロック“されない”旨を記すメモが加えられていた。初耳であった。

経験上、ページランクの流れを止めるには、当該のページをどうでもいい別のドメインに301リダイレクトし、次にメインのサイトの別のページに302で戻す方法が有効だと思う。スマートな解決策ではないが、アフィリエイトのリンク等、仲介するページに向かう大量のリンクを抱えているなら、この方法は有効に働くのではないだろうか。

もっと良いアイデアを知っているなら、コメント欄で教えてもらいたい。

実際にハングアウトを視聴する

このハングアウトでは、リンク以外にも多くのトピックが取り上げられていた。そのため、実際に動画を全て視聴することを薦める(有意義な一時間を過ごすことが出来るだろう)。あるいは、今後のハングアウトに参加することも出来る。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Demystifying Link Disavowals, Penalties & More」を翻訳した内容です。

実際に否認ツールでリンクリストを提出する際に、具体的に参考になるアドバイスは限られていましたが、少なくともGoogleの対応についてある程度知識が深まる内容でした。妙なデマに惑わされず、ある種の安心感と信念を持って、地道にペナルティ解除に向けて取り組むしかありません。– SEO Japan [G+]