GoogleのFast Pairヘッドフォンに紛失したら見つけてくれる機能が加わる

ちょっと前のGoogle I/Oで紹介されたFast Pairは、ポストAirPodsのヘッドフォンシーンに食い込もうとするGoogleの努力だった。機能の多くは本家Apple(アップル)と似ていたが、Googleには1つだけ強みがあった。それは、サードパーティハードウェアのサポートだ。Android OSと同じく同社は、Fast Pairをできるかぎり多くのメーカーに持ち込みたかった。

そのリストに今載っているのは、Libratone、Jaybird、JBL(4機種)、Cleer、LG(4機種)、Anker(ヘッドフォンとスピーカー)、そしてもちろんGoogle自身のPixel Budsだ。今週同社は、今度のFast Pairヘッドフォンの新しい重要機能をいくつか発表した。

関連記事:A disappointing debut for Google’s Pixel Buds(Pixel Budsが出たけどがっかりした、未訳)

まず新しい機能といえば、Find My Deviceだ。紛失したヘッドセットを見つけてくれる。このアプリは、最後に使った場所と時間を教えてくれる。そしてBluetoothの圏内なら、ヘッドフォンがチャイムを鳴らす。

また、電池寿命がヘッドフォンとケースで別々になった。ペアしているハンドセットの近くでケースを開くと、その情報がポップアップする。上記の機能はすべて、現在その機能のあるおよそ15種のヘッドフォンにやってくる。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Chromeセキュリティバグを見つけたらGoogleから報奨金もらえる

バグを見つけたらひと儲けできるかも。Googleは、深刻なバグを適切なチャネルで初めて報告した人に数万ドルの報奨金を出すとしている。

Googleは2010年にChromeのバグ報奨金プログラムを開始した。米国時間7月18日、同社はこのプログラムの報奨金の最高額を2~3倍に引き上げた。

同プログラムの報奨金の額は、バグの深刻さとレポートの詳しさによって決まる。一般に、詳細の記述が少ない「最低限」のレポートよりは「高品質」のレポートの方が報奨金が多い。高品質のレポートとは、そのバグにどのような危険性があるのか、なぜ発生するのか、どうすれば修正できる可能性があるかを記述したものだ。Googleがどのように評価するかは、ここで見ることができる

しかし最低限でも高品質でも、報奨金はこれまでより増える。最低限のレポートの場合、最高額はこれまでの5000ドル(54万円)から1万5000ドル(162万円)になる。高品質のレポートの最高額は、これまでの1万5000ドル(162万円)から3万ドル(324万円)に倍増だ。

Googleが特に力を入れているポイントがある。ゲストモードで動作しているChromebookまたはChromeboxで発生しクイックリブートでは解決しない問題だ。Googleは当初、この種のバグの報奨金を5万ドル(540万円)としていたが、誰からも報告がなく2016年には10万ドル(1080万円)になり、今回は15万ドル(1620万円)になった。

今回はChrome OSに新しいカテゴリーも1つ追加された。ロック画面のバイパスだ。ロック画面を回避できたら(例えばロックされたユーザーのセッションから情報を引き出せたら)、Googleから最高で1万5000ドル(162万円)与えられる。

「Chrome Fuzzer Program」でバグを発見すると報奨金が上乗せされる。このプログラムは、研究者が自動テストを書き、それを大量のマシン上で実行して、そのようなスケールでしか発生しないバグを見つけるものだ。Fuzzer Programで発見されたバグには、そのカテゴリーで通常与えられる報奨金に、さらに500~1000ドル(5万4000〜10万8000円)のボーナスが加算される。

Googleは、2010年のChrome脆弱性プログラム開始以来、500万ドル(5億4000万円)以上の報奨金を出したとしている。2019年2月時点で、バグ報奨金プログラム全体では1500万ドル(16億2000万円)以上を出した

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(翻訳:Kaori Koyama)

Googleがアポロ11号宇宙飛行士と月面着陸50周年を祝う

月面着陸から50周年を迎えた今、Google(グーグル)がこのマイルストーンを祝うことに驚きはない。このイベントを記念して、GoogleはNASAとNeil Armstrong(ニール・アームストロング)船長やBuzz Aldrin(バズ・オルドリン)操縦士が月へと降り立つ間にアポロ宇宙船のコマンドモジュールを担当したMichael Collins(マイケル・コリンズ)操縦士と協力した。

Googleのチームはいたずら書きやアニメーションのほかに、コリンズ操縦士が彼の視点から一連の出来事を語る動画を制作した。熱いコーヒーを飲みながら月の周りを回ったと語れる人物は、そう多くはない。

これは興味深い動画で、おそらくその理由は多くの人が知らないコリンズ操縦士にフィーチャーしているからだろう。

今月にGoogleはアポロ11号をテーマとした体験をいくつかローンチしており、その中にはAndroidやiOSで「アポロ11号」と検索した後、コマンドモジュールをAR(拡張現実)で再現したものもある。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

YouTube Musicで曲とミュージックビデオをシームレスに切り替えられるように

米国時間7月18日、GoogleはiOSとAndroidのYouTube Musicをアップデートし、曲とミュージックビデオをシームレスに切り替えられるようになったと発表した。切り替えるには、画面上部のボタンをタップするだけだ。ミュージックビデオのある曲なら、ほとんどこれで切り替えられる。Googleが、500万曲以上の公式ミュージックビデオとオーディオトラックのタイミングを一致させているからだ。

この機能を利用できるのは、有料のYouTube PremiumまたはYouTube Music Premiumメンバーのみ。無料のアカウントでは残念ながら利用できない。

まさに素晴らしい新機能というほどではないとしても、YouTube Musicのユーザーエクスペリエンスが向上することは確かだ。Googleは、この変更によってアプリ内でミュージックビデオを見つけやすくなるともコメントしている。

ミュージックビデオに興味がないなら、YouTube Musicで「ミュージックビデオを再生しない」設定にすることもできる。

Googleの音楽戦略はよくわからないが、今のところ、YouTube Musicは今年後半にはGoogle Play Musicに取って代わるものになるようだ。いや、そうはならないかもしれない。Googleについて予想をするのは難しい。ハングアウトがまだあるぐらいだから。とはいえ音楽に関しては、GoogleがYouTube Musicに投資していることは間違いない。

画像:Guillaume Payen/SOPA Images/LightRocket / Getty Images

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(翻訳:Kaori Koyama)

Googleがアポロ11号ソフトウェア責任者を記念し巨大モニュメント製作

アポロ11号の月面着陸、50周年を記念してGoogleはさまざまな催しを企画しているが、中でも規模最大なのはGoogleマップのチームのプロジェクトだ。アポロ11号の月面着陸を導いたソフトウェアの開発責任者であるマーガレット・ハミルトン氏に対するトリビュートとして、マップチームはモハーベ砂漠のイバンパー太陽発電施設にの巨大なポートレートを製作した。

 

ポートレートは10万7000枚の鏡からなり、3.6平方キロにもおよび、ニューヨークのセントラルパークより広い。エッフェル塔を200個並べることができるという。

巨大画像にはハミルトンのポートレートだけでなく、「Apollo 11」という文字、月着陸船の画像も含まれる。これはハミルトン氏が人類初の月着陸に果たした大きな役割を示すためだ。同氏の業績のひとつである優先表示システムは着陸操縦の最終段階で宇宙飛行士がその時点で最も必要する情報を的確に表示することを可能にした。ポートレートは1900m上空からはっきり見ることができる。

 マーガレット・ハミルトン氏は現在82歳で、最近The Guardianのインタビューを受け、アポロ計画に参加することになったいきさつ、アポロ11号のミッションで果たした役割について詳しく語っている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

昨年のGoogleのストライキを組織したホィッテカー氏が退社

GoogleのOpen Research Groupを創り、昨年の社員ストライキではリーダーの一人だったMeredith Whittaker(メレディス・ホィッテカー)氏が、同社を去る。Googleは今日(米国時間7/15)、彼女の退社をBloombergに確認し、それより前にはGoogleのエンジニアの一人がTwitterで開示した

ストを組織した者のうちWhittaker氏とClaire Stapleton氏は、自分たちがGoogleからの報復に直面していると言った。そのほかの社員たちも、彼らの参加の結果として不都合な体験をしたと主張したが、Googleはそれを否認した。

昨年の11月にはセクシャルハラスメントと不行跡の申し立てに対するGoogleの対応に抗議して、全世界で何千人もの社員が大規模なストライキに参加した。彼らは同社に、ハラスメントと差別に対する対策を取るよう求め、とくに強制仲裁をやめることと、セクシャルハラスメントに関する透明性レポートの公開、および性的不行跡を報告するときの報告者の安全性と匿名性を要求した。

そのストライキは、Androidの共同創作者Andy Rubin氏に性的不行跡の信ずるに足る申し立てがあったにもかかわらず、退社に際してGoogleは9000万ドルの退職金相当を払った、とするThe New York Timesの報道のあとで起きた。

昨年Googleの社員たちは、中国向けの検閲を伴う検索エンジンProject Dragonflyと、ドローンビデオの分析にAIを使うペンタゴンとの契約にも抗議した。昨年6月にGoogleは、その契約を更新しない(再契約しない)、と発表した。

ニューヨーク大学の倫理委員会AI Nowの共同ディレクターであるWhittaker氏はそのとき、「この決定はとても嬉しい。このためにリスクを冒して頑張った多くの方々を深く尊敬する。Googleは戦争のビジネスに関わるべきでない」、とツイートした

画像クレジット: Smith Collection/Gado/Getty Images

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

朗報! YouTubeがFire TVに、AmazonプライムビデオがChromecastとAndroid TVに相互乗り入れ

なんであれ皆が小異を捨て、力を合わせてサービスを改善するのはいいことだ。競争が激しいことで知られるテクノロジー業界にちょうどそういう珍しい現象が起きた。ストリーミングビジネスで冷戦状態が続いていたGoogleとAmazonだが、 YouTubeがFire TV、プライムビデオがChromecastとAndroid TVにやって来ることが発表された。

Amazonnの各種第2世代Fireテレビ、Fire TV Stick、Fire TV Stick 4K、Fire TV Cube、Fire TV Stick Basic Editionに加えてサードパーティーのメーカーがFire TV機能を内蔵したスマートテレビが全世界9で正式にYouTubeアプリのサポートを開始する。AmazonはYouTubeをサポートするハードウェアをさらに拡大する計画だ。YouTube TV、YouTube Kidsも近くAmazon Fire TVでサポートされる。

Google側ではGoogle自身のChromecastデバイスに加えてChromecast、Android TV機能を内蔵するサードパーティーのスマートテレビがプライムビデオをサポートする。さらにChromecast Ultraのオーナーは追加料金を支払うことなく、Prime Videoの4000本のビデオを見ることができる。これは今までAmazonプライムのメンバーだけの特典だった。

現在すでに一部のAndroid TVデバイスではプライムビデオを見ることができるが、今後はサポートするデバイスが拡大される。

このストリーミングの相互乗り入れは以前から要望されていた。正確にいえば何年も前からだ。しかし両社の小競り合いは最近まで続いていたが、この5月には消費者の便益を優先していさかいを棚上げすることに合意したという発表が行われた。今回の進展は5月の合意が実行に移された結果だ。

ストリーミングよ、永遠なれ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

Google検索の結果の「ニュース」タブが新デザインで見やすくなった

Google検索の「ニュース」タブ(Google Newsへ切り替えるタブボタン)が改造される。Googleが今週、ツイートで発表したデスクトップのGoogle.com(Google検索)の「News」(ニュース)タブの新デザインでは、記事がカードのようにレイアウトされ、ニュース記事発行元の名前も強調されて見やすくなった。全体としてGoogle Newsのページがきれいで見やすくなり、ただし情報の密度は薄くなった。

なお、ここで言っているのはあくまでもGoogle検索の結果の上部に出るNewsタブのことで、news.google.comで行けるGoogle Newsのページではない。検索して「News」(ニュース)を押すと、その語が登場しているニュースの一覧が見られる、そのページのことだ。

これまでのデザインではニュース記事のリンクのコンパクトなリストがあって、複数の記事の見出しを一目で見ることができた。そのデザインは少々古めかしいが、実用性はあった。

その積み重なったリンクの中で、見出しはブルー、発行者はグリーン、そして英語版では記事に「In-depth」(詳細)や「Opinion」(意見)のラベルが付いている(下図)。最上部には小さな写真、そして下部にはそのほかの発行者のリンクがある。

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新しいデザインは記事と記事の間にスペースがあって見やすいし、カードのように並んでいる。実はGoogle Newsに直接行くと、こんなレイアウトだ。スペースが多くなっただけでなく、記事のプレビューも前より長い。

しかし、以前は一画面内の記事の数がとても多かったが、新デザインではスペースを多くしたため、一画面内の記事の数は少ない。

Googleからの発表ツイートでは、発行者の名前を目立つようにしたとある。

今度のNewsタブでは、発行者の名前がよく目立つので、何に載ってた記事かすぐに分かる。見出しの次には発行者のロゴがあるので、自分の好きなメディアを見つけやすい。モバイルのGoogle検索も、最近そんなデザインになった。やはり発行元とそのロゴをリンクの上部に置いて目立つようにしている。

新デザインのニュース検索結果では、ニュースの見出しと記事の一部のほかに、「関連検索」のボタンがあるので、自分の検索に関連したほかのニュースも見られる。

でも、「前の混みあったデザインのほうがたくさんのニュースを一度に見られていい」という人もいるだろう。また、最初の一画面内に表示される記事数が少ないため、さらにその下へスクロールする人が減るかもしれない。

Googleによると、変更は今後2週間以内に展開される。

画像クレジット: Jon S/Flickr CC BY 2.0のライセンスによる

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Googleの社内インキュベーター出身のShoelaceは共通の趣味を持つ人々をつなぐ

Googleの社内インキュベーター、Area 120から生まれた新しいプロジェクトは、人々がやりたいことを見つけたり、興味を同じくする人を探すことが目的だ。新しいアプリのShoelace(靴ひも:ものごとを結びつけることをイメージさせる)は、ユーザーが地図上にアクティビティーを書き込み、それを他のユーザーが選ぶ。たとえば、愛犬家と知り合いたい人なら、公園で犬を会わせる計画を書き込み、グループチャットで詳細を相談したり友達を作ったりできる。

結果はFacebookイベントとWhatsAppのグループチャットを合わせたようなものかもしれない。しかしその外観は、ミレニアル世代やデジタル・ネイティブのZ世代にアピールしそうなシンプルでモダンなデザインで包まれている。

Meetupなどのライバルと同じく、Shoelaceの狙いはソーシャル・ネットワーキング・アプリをもう一つ増やすことではなく、リアル世界で繋がるための刺激を生み出すことだ。

これは新奇なアイデアではない。実際数多くのスタートアップが、オンラインの友達ネットワークを再構築するのではなく、地域や興味一致する人たちをつなぐことでFacebookに対抗しようと試みてきた。また、多くの都市には、友達を作ったり地域の活動に参加するために作られた地元のソーシャル・クラブがある。

Screen Shot 2019 07 11 at 2.06.41 PM

現在Shoelaceは招待者のみのテスト中で、期間中はニューヨーク市のみが対象だ

同サービスのウェブサイトによると、成功すれば全米の都市に展開するのが長期的目標だという。自分たちのコミュニティーにShoelaceを呼ぶための申請フォームもある。

Googleにはソーシャル・ネットワーキング製品に関して苦難の歴史がある。過去最大の取組みだったGoogle+は、今年4月ついに閉鎖された。もっとも、Shoelaceは厳密な意味で「Google製品」ではない。これが生まれたArea 120は、Google社員が会社を辞めることなくフルタイムで新しいアイデアを実験できる社内インキュベーターだ。

「Shoelaceは、Area 120で活動している数多くのプロジェクトの一つであり、集まった活動を通じて興味を分かち合う人たちが出会う場を作るアプリだ」とGoogle広報担当者がTechCrunchに話した。「どのArea 120プロジェクトもそうだが、今は早期の実験段階なので現時点で伝えられることはあまりない」

招待を受けた人はGoogle PlayまたはiOS(TestFlight)でアプリをダウンロードできる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google マップで近所のレストランの割り引きが受けられる(インドの話)

Googleは本日(米国時間7月11日)、マップアプリに近所のレストランの割り引き情報を提示するサービスをインドで開始したと発表した。到達力と関連性を常に拡大しようと努めているこのマウンテンビューの巨大ハイテク企業にとって、インドは重要な鍵を握る海外市場のひとつだ。

Googleは今回、インドでのGoogleマップアプリに組み込まれる3つの新機能を公開した。ひとつには、Explore(周辺のスポット)タブの中に、新しく「Offer」(オファー)オプションが追加され、周辺のレストランから割り引き価格が提示されるようになった。Googleによると、これはレストランの予約プラットフォームEazyDinerと共同で提供されるサービスで、4000件以上のレストランの割り引きが受けられるという。この機能は、インドの11の大都市で提供されている。

レストランの割り引きは、まだ序の口だ。Googleは、より多くのパートナーと手を組み、より多くの分野に拡大する計画を立てているという。レストランのテーブルの予約も、Google マップアプリから直接行える。Googleは、EazyDinerとの取り引きの金銭面には触れなかったが、ニューデリーを本拠地とするこの創業5年のスタートアップは、今日までに1300万ドル(約14億1000万円)を調達している。

この新サービスは、いかにしてマップから利益を得るかをGoogleが考える中で登場した。同社は、企業ユーザー向けにGoogle マップ・プラットフォームを運営しているが、そのアクセス料金を年々値上げしている。それでも、一般消費者向けの部分での収益化を、思い切った方法で図る必要があった。

本日の発表の一環として、インドのExploreタブを「地域とコミュニティの豊かな多様性を反映させる」よう改善したと、Google マップのディレクター、Krish VitaldevaraとChandu Thotaはブログ記事の中で述べている。今回の模様替えで、レストラン、ATM、買い物、ホテル、薬局、そしてもちろん割り引き情報を素早く呼び出せるショートカットも追加したと、Googleは話していた。

さらに、Exploreタブのオプションとして、各都市のトップエリアの方向を示す機能も追加された。同社によれば、そうした地域を機械学習で特定しているという。「自分の街だけでなく、街の名前を検索するだけで、インドの他の街について調べることができます。出発前に、簡単に現地の状況が掴めます」とVitaldevaraとThotaは書いている。

3つめの新機能は「For You」と名付けられたものだ。新しいレストランや流行の場所など、個人の好みに合わせたおすすめ情報が表示される。インドのユーザーは、ひとつの店をフォローして最新情報やイベント情報を手に入れることができる。

「この機能はまた、Your Matchスコアを利用しています。これは、機械学習を使って、私たちが持つ無数にある場所の情報と、高く評価したレストラン、いいねをしたレストラン、行ったことがある場所など、ユーザーが追加した情報とを結合させます。初めてこの機能を使うときは興味のある場所を選択できますが、使っているうちに、その人の好みに合った、関連性の高いおすすめ情報が提示されるようになります」と2人のディレクターは述べている。

Googleは、インドでのマップの機能を引き続き拡大してゆく考えだ。数カ月前からは、タクシーが普段のコースを外れていないかを、または列車やバスのリアルタイムの運行状況を確認できる機能などを追加している。

インドには3億人のユーザーがいると見積もるGoogleは、今後もこの国をさまざまなサービスの実験台にするつもりだ。今回のアプローチによって、インドのスマートフォンの98パーセントで稼働するAndroid OSの提供者であるGoogleは、この国での普及率をさらに広げることができる。

しかしこれは同時に、Googleのインドでの影響力について独占禁止法違反の疑いによる捜査の必要性を国に抱かせることにもなっている。

インドのAndroidに対する独禁法捜査には穴がある(本文は英語)

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(翻訳:金井哲夫)

「ウィンブルドン」をググるとテニスゲームで遊べてる

Google(グーグル)があちこちにイースターエッグを隠すのが好きなのは有名だ。今回、検索エンジンの陰にゲームがあることがわかったが、見つけるには正しい検索語と正しい操作が必要でプレイできるまでにちょっと手間がかかる。

特定の検索語を入力すると楽しいテニスゲームを含むページが表示される。これは現在開催中のウィンブルドン選手権大会に敬意を表したものだが、ウィンブルドンは今週末で優勝者が決まるから、Googleのテニスゲームもそう長く公開はされていないだろう。

プレイするために特に複雑な手順が必要というわけではないが、見つけ方を知らなけれ発見できないはずだ。

プレイするための方法は以下のとおり。

  1. Google検索で「wimbledon scores」とタイプする。
  2. tennis 1

  3. 紫色のボックスが現れただろうか?下側に「Men’s Singles(男子シングルス)」「Women’s
    Singles(女子シングルス)」などと書かれた部分があるはずだ。ここを指、もしくはマウスで右端まで引っ張る。
  4. tennis 2

  5. すると右隅に小さなテニスボールのアイコンが現れる。タップするとトップ画像のような画面が開き、ゲームが始まる。

tennis 3b

このゲームでは自分からサーブすることになる。昔なつかしいPongゲームとほぼ同様で、パドルの代わりに選手がボールを打ち合う。自分側の選手は矢印キーで左右に動かせる。サービスエースのように相手選手の横を抜くことができる仕様なのかどうかはっきりしないが、私はできなかった。ボールを打ち返すごとにポイントが加算される。リターンに失敗するとそこでゲームオーバーだ。

このゲームはモバイルでもデスクトップでもプレイできるが、私はデスクトップのほうがはるかにやりやすかった。

【Japan編集部追記】テニスゲームをiPadのChromeでプレイすると、最初からボックス右端にボールのアイコンが表示される。デスクトップではChromeだけでなくOperaでもプレイできる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

Google Pixel 4カメラはメインが3基でセルフィーはベゼルに2基か

先月の今頃、GoogleはPixel 4の写真をツイートで公開して、皆をびっくりさせた。この写真で判明したのはおもにリア側だったが、リリースは今年10月の予定だったから、多少ネタバレの気味もあった。Googleはメディアによるリークが起きないうちに摘み取ってしまいたかったのかもしれない。もちろんAppleが新世代iPhoneの宣伝に力を入れる前に、Pixel 4では複数カメラが採用されることを強調するのがこの写真の主なメッセージだったはずだ。

OnLeakがアップした映像によれば、Piexel 4には3基のメインカメラと2基のセルフィーカメラが装備される。フロントのセルフィー・カメラは上部ベゼルに設置されるようだ。前回の写真でGoogleがフロント上部の公開を急がなかった理由がわかる。6.25インチのディスプレイの上部ベゼルはかなりの幅があり、Googleがディスプレイ透過型のホールパンチカメラを採用するつもりがなかったことが分かる。

ライバル各社がセルフィーカメラをディスプレイの後ろに隠したり、本体からポップアップさせたりすることを試みているのに対してGoogleが追随しなかったのにはそれなりの理由があるのだろう。それに大型のPixel XLのディスプレイにはセルフィー用ノッチが設けられている。小型のPixelには設ける必要がなかったというだけだったのかもしれない。

幸い興味をひいているようなので1月前の写真に続く#Pixel4のリーク画像をアップした。ビデオは#Pixel4XLの最初の360°ビデオだ。5Kで描写しているし寸法もつかんだ。

もちろん実機が初期のリークのとおりにリリースされとは限らないのでこうした情報は多少割引しておく必要はある。しかしこの情報源はこれまで高い実績を誇ってきた。

外観は別として今回流れた噂には魅力的な新機能の情報がいくつか含まれている。Pixe 4では背面の指紋センサーが廃止されたので、Googleはロック解除を顔認証ないしディスプレイ内指紋認証に変えたようだ。Qualcommの超音波指紋認証が利用されているのかもしれない。

Pixel4はセルフィーカメラは2基で、トップベゼルが広いのは(まだ推測にすぎないが)何らかのジェスチャーを認識するためらしい。Pixelのカメラの改良は続いており、リアカメラは3基が並んでいる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

グーグルが教員向けのコーディング教育リソース「Code with Google」を発表

Google(グーグル)は生徒がコードや既存のスキルを活かすのを助けるコンピューターサイエンスや、さまざまなプログラムを教える無料のカリキュラムを集めた、あらゆるレベルの能力の人に向けたCode with Googleを通じて、教育者向けに新しいコーディングリソースを提供する。

さらにCode with Googleのリソースは単なる学習にとどまらず、例えばサマープログラムやインターンシップ、レジデンシーなど、将来の奨学金プログラムも含む。

グーグルでエデュケーション&ユニバーシティリレーション部門のVPを務めるMaggie Johnson氏はブログ投稿にて、あらゆるレベルの教育においてコンピューター・サイエンスの重要性に対する認識は比較的高いものの、学生向けの体験型プログラミングを含むコースは驚くほど少なく、また一般的にこれらのリソースにアクセスできるのはより裕福な地域の学生に限られると述べている。

グーグルのCode with Googleは無料で、他の教育向けサービスと同様に、学校向けの手頃な価格のChromebooksと組み合わせることができる。グーグルはこの新しいリソースの公開とともに、100万ドル(約1億1000万円)のComputer Science Teachers Associationに対する助成も発表した。

グーグルがあらゆるレベルのスキルと専門教育レベルの生徒と教育者の両方に対して、無料のリソースと簡単に利用できるクラウドベースのソフトウェアを提供することは、教育戦略への取り組みとしては正しい。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

プロバイダーの業界団体がMozillaをインターネットの悪党と非難

インターネットサービスプロバイダーの業界団体がFirefoxブラウザーの開発元であるMozillaを、DNSのセキュリティ規格をサポートしているために「インターネットの悪党だ」と決めつけた。

イギリスのインターネットサービスプロバイダーの業者団体であるInternet Services Providers’ Association(ISPA)が名指ししたのは、Mozillaがブラウザーへの実装を計画しているセキュリティ機能だ。彼らによるとそれは、ユーザーに「英国のフィルタリング義務やペアレンタルコントロールをバイパスすることを許し、英国におけるインターネットの安全性基準を毀損する」からだ。

Mozillaは昨年に「少数のユーザーを対象にDNS-over-HTTPS日本語解説)をテストする」と発表した。ウェブサイトを訪ねるときは常に、それがHTTPSのサイトであってもウェブのアドレスをコンピューターが理解できるIPアドレスに変換する。DNSのクエリは通常暗号化されていない。しかしその問題のセキュリティ規格はアプリケーションのレベルで実装され、MozillaはDNS-over-HTTPSを使用する初のブラウザーメーカーになる。

それはDNSのクエリを暗号化することによってDNSリクエストを中間者攻撃から護り、リクエストをハイジャックして被害者を悪質なページに誘うことができないようにする。DNS-over-HTTPSには、パフォーマンスを上げる効果もあり、DNSクエリや全体的なブラウジング体験を高速化する。

しかしISPAは、DNS-over-HTTPSが英国の現在のウェブサイトブロック体制に即していない、と見ている。英国の法律では、著作権や商標権を侵害していたり、テロリストの素材や児童虐待の画像を含むウェブサイトはブロックされるとしている。ISPAの主張では、DNSクエリを暗号化するとインターネットプロバイダーが利用者のインターネットアクセスをフィルターすることがより困難になる。

ISPAだけでなく英国の諜報機関GCHQや、英国のインターネットブロックリストを管理しているInternet Watch Foundationも、ブラウザーがDNSの暗号化を実装することを批判している。

ISPAがMozillaを名指ししたことはたちまち、セキュリティコミュニティからの怒りに火をつけた。しかしソーシャルメディア上の反発の嵐の中でISPAは、その立場に強く固執した。同団体は「DNS-over-HTTPSをデフォルトにすることはオンラインの安全性とサイバーセキュリティと消費者の選択にとって有害である」と主張する一方で「さらなる議論を歓迎する」とも言った。

Mozillaには味方もいる。インターネットプロバイダーのAndrews & Arnoldは、非営利事業/団体支援の一環としてMozillaに2940ポンド(約40万円)寄付し、こうツイートした。「この金額は、弊社がISPAの会員だったら払うであろう会費と同額である」。

MozillaのスポークスパーソンであるJustin O’Kelly(ジャスティン・オーケリー)氏はTechCrunchに対し「 ISPの業界団体が、インターネットのインフラストラクチャの古くからの欠陥に対する改善措置を誤解していることは意外でもあり、失望している」とコメントした。

「彼らの主張とは逆に、DNSをよりプライベートにすることはコンテンツのフィルタリングやペアレンタルコントロールを妨害しない。DNS-over-HTTPS(DoH)は英国市民に真のセキュリティを提供する。私たちの目標はより安全なインターネットを構築することであり、私たちは今後もそのやり方に関して、イギリスの信頼性ある利害関係者らとの真剣で建設的な会話を継続していく」とオーケリー氏。

彼は「当面英国でDNS-over-HTTPSをデフォルトにする計画はないが、ヨーロッパにおけるDNS-over-HTTPSのパートナーを探して、この重要なセキュリティ機能をそのほかのヨーロッパの人びとに幅広く提供していきたい」とも語る。

DNS-over-HTTPSの展開はMozillaが初めてではない。昨年、CDNなど各種インターネットインフラサービスを提供しているCloudflareが、プライバシーにフォーカスしたDNSサービス1.1.1.1のモバイルバージョンをリリースし、そこにDNS-over-HTTPSを含めた。それより前にはGoogle傘下のJigsawが検閲撃退アプリInfraをリリースし、DNSの外部からの操作を防ごうとしている。

Mozillaは、FirefoxにおけるDNS-over-HTTPSの全面展開の日程をまだ決めていない。

関連記事:CloudflareのプライバシーとスピードをアップしたDNSサービス1.1.1.1がモバイルアプリに

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Chrome同期がオフでもさまざまなデバイスで使えるようになったGoogle Pay

Google(グーグル)によれば、Chromeのユーザーはオンラインショッピングでの支払いが簡単になったという。アプリのアップデートによって、Googleアカウントに保存された支払い情報に容易にアクセスできるようになったからだ。これまでは、Googleの同期オプションをオンにすることで、異なるデバイス上のChrome間で、この支払い情報を同期することはできた。今後は、デスクトップ版のChromeでGoogleアカウントにログインしていれば、Chromeの同期が無効になっている場合でも、「支払い情報を自動入力できるようになった」とGoogleは説明している。

この機能によって、最近ウェブ上の多くのサイトで使えるようになってきたGoogle Payが、さらに便利なるはずだ。ちなみにGoogle Payは、クラスプラットフォームの性格を名前に反映するために、昨年Android Payから改名されたもの。また、ほんの2週間前にGoogleは、Google PayのPayPalとの統合は、WebサイトやアプリでGoogle Payを受け付けるオンラインショッピングでも利用できるようになると発表したばかりだ。

今回有効になったオプションのおかげで、デスクトップ版のChromeを使用しているユーザーは、支払いの際に、Googleアカウントに保存されているクレジットカードを選択できるようになる。支払いを完了するには、カードのセキュリティコード(CVC)を入力する必要がある。購入後には、領収書が、より詳しい情報とともにGoogle Payから電子メールで送信される。

Googleアカウントに登録されているクレジットカードとデビットカードは、アカウント設定によって管理できる。これには、Googleアカウントの「お支払いと定期購入」→「お支払い方法」とたどればアクセスできる。

この機能を利用しても、Chromeの同期が自動的にオンになることはない。ブックマーク、履歴、開いているタブ、パスワード、自動入力、その他の設定などを複数のデバイス間で同期させたければ、手動で同期をオンにする必要がある。

Googleはまた、この新しい支払い方法を利用するために、改めてGoogleアカウントにログインする必要はないとしている。たとえばGmailなど、他のGoogleのサービスを利用していれば、ユーザーは自動的に自分のGoogleアカウントにログインしていることになるからだ。ただし、必要ならChromeでGoogleアカウントからログアウトすることもできる。あるいはChromeの「詳細設定」で「Chromeへのログインを許可する」を無効にすることも可能だ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

米国独立記念日に合わせてGoogle Doodleに野球ゲームが隠されている

Google Doodleは、ご存知のとおり、Google検索ページのロゴがときおりイラストに変わり何かその日に起きた出来事を記念するという仕掛けだ。最初のDoodleはすでに1998年に登場しており、Googleロゴのoの文字の後にバーニング・マン・フェスティバルのロゴが配置されるというシンプルなものだった。バーニング・マンというのは夏休みにネバダの砂漠にお金が存在しない臨時の町をつくり、参加者が力を合わせて生活するというフェスティバルで、シリコバレーでとても人気がある。

さて米国時間7月3日のDooleは、7月4日の米国独立記念日がテーマだ。たぶん今日と明日の当日くらいしか公開されないと思うが、今回は米国を代表するスポーツ、野球がゲーム化されている。大変よくできており中毒性が高い。キャラのアニメはもちろん、サウンド、BGMつきだ。

試してみたいならGoogleのホームページを開くだけでいい。住んでいる地域で表示されない場合、このページからアクセスできる

ゲームの仕組みはいたってシンプルで、三角アイコンでゲームがロードされ、バットのアイコンでスタートする。ピッチャーがボールを投げてきたらタイミングを見計らってアイコンを押す。バッターはホットドッグ、ケチャップ、フライドポテトなど野球場でおなじみの面々だ。バットがボールを捉えると結果が表示される。スリーストライクでゲームが終了する。

面白いのはピッチャーの球がどんどん難しくなること。最初の2、3球はバットを振れば当たるがその後ピッチャーはカーブやナックルボールを投げてくる。球筋が見えなくなる魔球も登場する。

カジュアルゲームに革命をもたらすようなものでないことは確かだが、楽しいし、無料で誰でもプレイできる。ともあれ明日は米国中お祭り騒ぎで仕事は休みだから肩のこらないゲームでリラックスしてはどうか?ことにFacebook、Instagramなど普段読者の時間を食っているであろうサイトの動作不安定があちこちで報告されている折から、Doodleでゲームをプレイするのは休暇前のヒマつぶしに好適かもしれない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

Google関連会社のLoonが成層圏バルーン滞空223日の新記録を樹立

Googleの持ち株会社であるAlphabet傘下のLoonは、今年中に初の商用テストを行う準備中だが、純粋な性能面でも新たな記録を打ち立てた。米国時間7月2日、同社が回収したバルーン飛行システムP-496は、連続飛行時間最長記録を達成した。

P-496は、2018年11月18日にプエルトリコを出発し、成層圏を計223日間飛行した。その間同機は世界を一周し、その半分以上の期間(連続140日間)を南アフリカ共和国の西海岸沖の定位置に滞在し、比較的固定された位置を長時間維持する試験を行った。これは、高速携帯通信ネットワークサービスの行き届いていない地域をカバーするというLoonの最終目標にとって不可欠な能力だ。

223日という数字は、Loonがこれまで持っていた198日間という記録を1カ月近く上回るもので、システムの効率をいっそう高めようという同社のミッションにとって大きなニュースだ。これまで通信環境が貧弱あるいは皆無だった地域にサービスを提供する商業的可能性を証明するうえで、効率は非常に重要だ。
0成層圏バルーンの商用化を目指す会社はLoonだけではない。スタートアップのWorld Viewは、さまざまな商用サービスを開発するクライアント向けに高高度バルーンを提供しようとしている。同社の 連続飛行記録はLoonと比べると見劣りするが、これは純粋に同じ土俵での比較ではない。Loonが高高度飛行ネットワーク基盤に特化しているのに対して、World Viewは高高度撮影を中心にその他の応用もターゲットにしており、成層圏ツアーの可能性も視野に入れている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

IPOを控えるフードデリバリーのPostmates、取締役にGoogleの財務トップが就任

米国時間6月28日、PostmatesGoogleの財務担当副社長であるKristin Reinke(クリスティン・ラインケ)氏が社外取締役に就任したことをに発表した。Postmatesはオンデマンドのフードデリバリーを手がけるサンフランシスコのスタートアップで、この人事は新規株式公開に向けた準備とみられる。

ラインケ氏はOracleに8年間勤務した後の2005年にGoogleに入社した。連邦準備銀行のサンフランシスコの経済諮問委員も務めている。同氏のスキルセットはPostmatesの新規株式公開に寄与することだろう。

今年はじめ、PostmatesはプレIPO資金調達で1億ドル(約110億円)を集めた。企業評価額は18.5億ドル(約2000億円)だった。同社は、Tiger Global、BlackRock、Spark Capital、Uncork Capital、Founders Fund、Slow Venturesなどの支援を受けている。Spark CapitalのNabeel Hyatt(ナビール・ハイアット)氏は、米国時間6月28日にこの人事のニュースをツイートした。

ラインケ氏は次のように語っている。「Postmatesは急成長するオンデマンドデリバリーの分野においてイノベーションとルートの効率化に力を注ぎ、マーケットリーダーとしての地位を確立した。同社には高い実行力、急速な成長、財政規律があり、米国全体で成長し続けている市場で有利な立場にある。私は取締役として加わることをうれしく思っている」。

Postmatesはこのところ経営陣を強化している。最近では元アップル社員で作家のKen Kocienda(ケン・コシエンダ)氏を、Postmates Xの主任ソフトウェアエンジニアに迎えた。Postmates Xチームは、歩道を通ってフードを配送する半自律型ローバーのServeを開発している。

コシエンダ氏は「Creative Selection Apple 創造を生む力」の作者だ。アップルで15年間にわたってヒューマンインターフェイスデザインを担当し、初代iPhone、iPad、Apple Watchの開発に携わった。

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(翻訳:Kaori Koyama)

Googleがポルトガル南アフリカ間に民有の海底ケーブル敷設中

Googleがポルトガルと南アフリカを結ぶ民有の海底ケーブルEquiano(イクイアーノ)を発表した。ケーブルはAlcatel Submarine Networksが製造し、その第一段階の完了が2021年と予定されている。このケーブルについては、4月にWSJ紙が最初に報じた

これは、ヨーロッパと米国を結ぶDunant(デュナン)と、米国とチリを結ぶCurie(キュリー)に次ぐ、同社の3つめの民有ケーブルだ。このほかGoogleは、さまざまなコンソーシアムのケーブル事業にもパートナーとして参加しており、それらを合わせると地球全体を覆うことになるだろう。

同社によると、ナイジェリアの作家で奴隷制廃止論者Olaudah Equianoにちなんで命名されたEquianoは、ファイバーペアのレベルで光スイッチングを用いる初めての海底ケーブルだ。これにより、必要に応じての容量の割り当てが容易になる。

またこの新しいケーブルは伝送容量が、この地域向けに設置された最後のケーブルの約20倍ある。このケーブルは分岐ユニットがたくさんあるので、ほかの国のケーブルとの接続もできる。最初の分岐は、ナイジェリアのラゴスに接続される。今後のほかの分岐も計画されている。

Googleは一部のコンペティターのようにアフリカでデータセンターをまだ運用していないし、その計画もない。そのため、ヨーロッパとの高速接続がなおさら必要だった。しかしもちろん、このケーブル敷設の本当の目的は、南アフリカにおけるGoogleのデータセンターの立ち上げなのかもしれない。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

中小企業に効果的なGoogle利用を伝授するポータルサイト

Googleは米国時間6月27日の国際スモールビジネスデーを記念して、それぞれの業種に一番合った同社プロダクトを提案するウェブサイトを立ち上げた

そのポータルであるThe Google for Small Businessは、本日米国ニューヨークで開催されたイベント「Grow with Google Learning Center」(Google学習センターで会社を成長させよう)で発表された。このイベントでは、さまざまなワークショップやクラスが提供される。そのイベントの休憩時間にGoogleで中小企業の広告を担当しているディレクターであるKim Spalding氏が、そのWebサイトは「みんなにGoogleプロダクトのスタート地点を与える」、と言った。

つまり、彼女が言うには「中小企業のオーナーは忙しくて時間がない」から、デジタルマーケティングのエキスパートにはなかなかなれない。

Google for Small Business

そこで今度のポータルサイトでは、中小企業の社長などが会社名と(あれば)ウェブサイトを入力して、自分の事業と目標に関するいくつかの質問に答えると、Googleが優先順位のついた、お勧めのアクションのリストを作る。それには、広告キャンペーンの実施、オンラインプレゼンスの構築、Google Analyticsのインストールなどが含まれているだろう。

Spalding氏の説明では、これは創業間もない中小企業に向いているが、これからデジタル戦略を開発していこうとする中堅企業にも役に立つ。

ポータルサイトこGoogle for Small Businessは多様なプロダクトを推薦するが、中でも Spalding氏の「2大お勧めツール」は、企業が自社のプロフィールとWebサイトを作れるどこまでも完全無料のツールGoogle my Businessと、昨年Googleが立ち上げた中小企業のための広告購入を自動化するツールSmart Campaignsだ。

関連記事: Google rebrands its ad lineup, with AdWords becoming Google Ads(GoogleのAdWordsがGoogle Adsと改名、未訳)

画像クレジット: Bloomberg/Getty Images

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa