GoPro Hero 9 Blackは前面スクリーンが大型化しバッテリーと撮影機能も強化、米国ではサブスク利用で3.7万円から

狂ったようなリーク合戦のあと、GoPro Hero 9 Blackは、アクションカメラカテゴリの最先端に会社を維持することを目的とした、ひと握りの機能を備えて米国時間9月16日に発表された。GoProは、もちろんそれが代名詞となっているアクションカメラのカテゴリでかなりのシェアを占有している。このカテゴリでの最も注目すべき最近の参入者は、ドローン大手のDJIで、いくつかの主要な機能でこの分野で名を刻もうとしている。

Hero 9 Blackの最大の特徴は、かつてのパートナーであるDJIへの直接的な反撃であると見ないわけにはいかないだろう。新しいアクションカムは、前面ディスプレイをピックアップしてOsmoアクションカメラの仲間入りを果たした。1.4インチの自撮り画面は、背面ディスプレイだけでは難しかった撮影のセットアップを容易にするなどの目的で設計されている。タッチスクリーンも1.95インチから2.27インチに大型化されている。

スクリーンの大型化はボディが大きくなったことも影響しているかもしれない。また、バッテリーも1220mAhから1720 mAhに向上している。しかし、旧モデルの古いアクセサリとは互換性の問題が生じる。撮影解像度が向上している。Hero 9 Blackでは、2000万画素の静止画と、30FPSで 5Kビデオを撮影できる。

GoPro Hero 9 Blackは今日から発売され、価格はGoProのソフトウェアサービスへの1年間のサブスクリプションを購入した場合で350ドル(約3万7000円)または450ドル(約4万7000円)。また、カメラの手ぶれ補正と視野率を向上させる100ドル(約1万600円)のMax Lens modもオプションで用意されている。

画像クレジット:GoPro

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(翻訳:TechCrunch Japan)

GoProの「Hero 8 Black」が約2.7万円のウェブカメラになる

アクションカメラのGoPro Hero 8が、ソフトウェアユーティリティのおかげでウェブカメラとして使用できるようになった(Engadget記事)。ソフトウェアはまだベータ版だが、ユーザーはHero 8カメラをUSB接続してウェブカメラとして使用できる。このユーティリティの登場以前は、コンピューターとカメラをドングルとHDMIケーブルで接続(未訳記事)しなければならなかった。

GoProアプリがリリースされたのは、ほとんどのカメラ会社が最新のデジタル一眼レフカメラ用に同様のユーティリティをリリースしているためだ。ソニーは顕著な例外だ。対応メーカーのリストは別の記事(未訳記事)で確認できる。

GoProのこの新しいソフトウェアを使えば、Hero 8カメラとその便利な広角レンズを使って、ZoomやMicrosoft Teams、Discord、その他多くのビデオチャットで使用できる。Chromeを介するとWebex、Skype、Slackなどでも動作する。

新型コロナウイルスの大流行により、在宅勤務への需要増からウェブカメラが不足していた。世界経済がホームオフィスにシフトしていく中、Logitech(日本名ではロジクール)やMicrosoft(マイクロソフト)のウェブカメラはすぐに売り切れた。DLSRをウェブカメラとして動作させることができる数少ないHDMIアダプタも完売していた。そしてカメラメーカーは急遽、HDMIではなくUSBを介してウェブカメラとして動作させるためのソフトウェアの改造を始めた。

GoProの対応はスマートだ。249ドル(約2万7000円)という新たな価格によりGoPro Hero 8 Blackは、ウェブカメラとして高画質なカメラを使用するための最も安価なルートの1つとなった。今のところソフトウェアはMacでしか動作しない。GoProによればWindows版も開発中だという。Hero 8をウェブカメラとして使用するには、GoProから最新のファームウェアをダウンロードし、GoProの新しいWebcam Desktop Utilityアプリを入手する必要がある。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

アクションカメラのGoProがなぜ?最大200ルーメンで防水仕様のライト「Zeus Mini」を発売

GoProは5月20日、個人用の照明という競争が熾烈な業界に参入した。GoPro Zeus Miniだ。小気味いい小さなライトのようだが、アクションカメラ企業が発売するものとしては興味深いプロダクトだ。

防水仕様のZeus Miniの価格は69.99ドル(約7500円)で、磁力スプリングクリップが付いてくる。ライトはGoProの全マウントで使える。Zeus Miniで最も優れているのは多機能なマウントかもしれない。このライトはGoProの製品に投資した人にとっては納得のいくものだ。すでにGoProのマウントを自転車に設置しているなら、そこにカメラもしくはライトを取り付けられる。

照明マーケットの競争は激しさを増す一方だ。過去数年で、Subreddit(サブレディット、ニュースサイトRedditで特定のトピックの議論を目的とするサブフォーラム)、フォーラム、ファンサイトが立ち上がり、そこでは人々が、Fenix、Nitecore、Sofirn、Olightといったブランドからの最新プロダクトについてあれこれ意見を交わしている。筆者のような素人にとってはZeus Miniはそうしたブランドのベストな製品と同レベルのように見える。

Zeusの明るさは4段階で調整でき、最大200ルーメンで照らす。ライトに詳しい人なら「200ルーメンというのはOKだが、でもすごいいいというわけではない」と即座に指摘するだろう。ライトで重要なのは明るさのレンジと照らす範囲だ。直接目にしたわけではないが、GoProのプロダクトなので防水仕様でコンパクト、そして頑丈なように見える。

GoProの株価は上昇中で、2020年における最高値を更新した。この記事執筆時点で、3%増の1株あたり4.14ドル(約445円)で取引されている。同社は新型コロナウイルス(COVID-19)の打撃から立ち直りつつある。しかし株価は過去52週間の最高値7.33ドル(約789円)のおおよそ半分だ。

GoProのマウントで使える似たようなライトを提供している他社をGoProは後追いしている。他社のライトはさまざまなオンライン小売で入手でき、かなり明るいものもあれば、安価なものもある。

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(翻訳:Mizoguchi

GoProが従業員20%相当の200人を解雇、事業モデルも見直し

アクションカメラ製造のGoProはかなりの組織変更を発表した。その柱が、従業員200人超を解雇するというものだ。これは従業員数20%減を意味する。

GoProは人員削減と併せて一部のオフィスを閉鎖する。5カ所のオフィスを閉鎖し、2020年に事業費を1億ドル(約107億円)削減するつもりだ。そして2021年には事業費をさらに2億5000万ドル(約269億円)減らすとしている。GoProはTechCrunchに対し、2021年は人員削減せずに事業費を抑制すると説明している。

その裏で、GoProはビジネスモデルに抜本的な変更を加えている。同社はカメラやアクセサリー、サブスクなどを販売しているが、メーンの販売店となるGoPro.comを活用して消費者直結型のモデルに切り替える。

同社は多くの小売店舗でのデバイス販売を取りやめるが、多く売り上げている一部の地域の選ばれた小売店とは関係を維持する見込みだ。

だが、GoPro.comでの直接販売が同社の未来であり、これは収益改善に貢献するはずだ。GoPro自身が小売になれば、小売店に手数料を払わなくてもいい。2019年にGoPro.comでの販売は欧州での売上高の20%超を、米国では20%近くを占めた。

「GoProのグローバル流通ネットワークは新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックで影響を受けていて、今後はより効率的で収益性のある消費者直結を中心に据えた事業に移行する」と創業者でCEOのNicholas Woodman(ニコラス・ウッドマン)氏は書いている。「チームの多くの有能な人を解雇せざるを得ないというのは悔しい。彼らのこれまでの貢献には今後も感謝する」

レイオフに加え、販売・マーケティングの支出も2020年以降カットされる。ウッドマン氏は年内、給料は受け取らない方針だ。役員会もまた報奨金は受け取らない。

GoProは第1四半期と2020年の決算ガイダンスの発表を見送ったが、売上高は1億1900万ドル(約128億円)、non-GAAP1株あたり利益は0.30〜0.40ドル(約32〜43円)の赤字を見込んでいる。取引開始前の執筆時点で、GoProの株価は15日終値より3%安い2.58ドル(約278円)で取引されている。

新型コロナウイルス 関連アップデート

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(翻訳:Mizoguchi

GoPro MAXは最高のアクションカメラ、SNS投稿は特にお勧め

GoPro FusionでGoProは360度カメラ市場に参入した。これは最初の試みとしては十分に優れていたが、新しいGoPro MAX(499ドル、日本では6万1000円で予約受付中)は大幅に改良されており、ビデオ、音声ともに没入型で記録できる。MAXには多少のトレードオフもあるが、手頃な価格、コンパクトなサイズでタフ、多機能であることを考えるとトラベルやネイチャー分野の動画共有には理想的なアクションカメラといっていいのではないか?

スクエアなデザインもおしゃれ

GoPro MAXのデザインはHeroシリーズのファンにはおなじみだが、違うところもある。簡単にいえばMaxはGoProを2台背中合わせに合体させてケースに収めたデザインだ。これで周囲360度の撮影、録音が可能でタッチスクリーンも内蔵されている。これはHeroモードに設定してセルフィー動画を撮影するときのファインダーとして必須だ。

水深5m保証の防水機能もある頑丈なケースに入っており、さらにアクションスポーツなど特に過酷な環境で利用するドーム型の保護レンズ2枚もパッケージに含まれている。筐体の前後左右のメッシュ部分はマイクで360度モードの場合、全周の音をクリアに録音できる。逆にセルフィーモードでビデオブログを撮影する場合など、極めて指向性の高いショットガンマイクとなる。

GoPro MAX 3新しいHero 8同様、MAXもバタフライ式のアクセリマウントが筐体底部に内蔵されており、必要に応じて引き出すことができる。 これで各種のGoPro用ケージや取り付け具に接続できる。従来の外付けマウントに比べ、携帯性が大幅に向上した。特に旅行などで荷物をコンパクトにまとめたいときにありがたい。

コーティングはゴムの皮膜となり、単体でもしっかり握ることができる。 GoProはもとから操作が簡単だが、Maxには上部に大きなシャッターボタン、サイドにパワースイッチがある。操作ボタンはこれだけだ。バッテリーは取り外し式で素早く交換可能になった。

360度か非360度か?

MAXの360度撮影機能は優秀だ。前後のカメラの映像は自動的に結合される。MAX Gripを三脚、一脚に取り付けてあればカメラを握っている手のあたりの不自然な継ぎ目などは想定内。360度用ソフトを使えば編集し効果を加えることもできる。パン、ズームのほかにフッテージの間にトランジション効果を加えることもできる。数台のカメラを使ってもできないような高度の効果も可能だ。

もちろん限界もある。GoProのソフトウェアは裏表の2台の広角カメラから得られた映像をつなぎ合わせるので多少ではあるが継ぎ目が見えることがある。GoProの編集ソフトは非常にユーザーフレンドリーで使いやすい。ただしビギナーは正面がどちらかわからない映像を作ってしまいやすい。

ただし360度撮影能力はMAXの優れた点の1つに過ぎない。 そのほかの注目点としてはHyperSmoothがある。この機能とMAX独自の水平維持機能と組み合わせると、ジンバルに搭載せずに非常に滑らかで安定したビデオが撮影できる。

Maxの水平維持機能はランドスケープでもポートレートでもデフォールトで作動する。縦横の切り替えはカメラの向きを90度帰るだけでよい。ただしランドスケープ・モードでロックした場合、MAXは傾きに関わらず動画の水平の維持する。すこしばかり奇妙な感じがするほどだ。

Maxで撮影中に縦横の向きを変えると多少のぼやけが目につく場合がある。これは完全に90度回転した場合にのみ発生するが、さほど気になるレベルではない。それ以外の場合はカメラが多少傾いたりぐらついたりしても映像は滑らかに水平を維持する。これは驚くべきテクノロジーだ。実際にこれがどれほどすごいかは実際に手に取って撮影してみないと実感できないかもしれない。

速攻デバイスとして完璧

GoPro MAXは、外出時に常時携帯したいカメラだ。この点に関してMax SuperViewモード以外にさまざまな機能がある。例えば、GoProでは360度キャプチャでの撮影時にデジタルレンズを使える。デジタルレンズとは、視野角を変えて歪みを補正できる機能だ。Maxでは3種類の画角を選べ、「狭角」モードは人物の描写などに向いている。スーパービューは通常のGoProモードよりさらにワイドでドラマティックな描写になる。

360度モードは6K(5.6K/30p)で撮影するため、HEROモードで切り取られたときに4K映像にはならない。しかし、1080pに加えて1440pがサポートするので、旅行記録などたいていのビデオブログには十分だろう。描写力が少し不足していると感じるかもしれないが、このあたりはコンパクトさとのトレードオフだ。しかしMAXは高いレベルで両立させていると思う。

すでに述べたように、Maxはタフなカメラでこのまま海に持っていってスノーケリングもできる。ビデオブログでは話しながら自撮りする必要があるので、セルフィーモニターと指向性の高いマイクは理想的だろう(上の私のビデオでは雨がマイクにかかったときに若干音質が落ちている)。利用者が何をしたいか決まっていなくても、とりあえずGoPro Maxを持って出かければ、ほとんどのことができるはずだ。小型三脚になるグリップはパッケージに含まれているのでほとんどの場合これで用が足りるだろう。GoPro MAX 2

まとめ:SNSなどにビデオを共有するユーザーに特にお勧め

MAXの安定化機能はエクストリームスポーツに熱中しているようなアクションカメラマニアトより、ソーシャルメディアやブログでビデオを共有するユーザーに適しているかもしれない。映像は非常にスムーズで洗練されている。デジタル一眼や三脚など重くてかさばる装備をパックせずに旅行に行きたい場合など理想的だ。内蔵ソフトウェアは多機能で魔法のような効果をかけられるのはクリエーターにとって素晴らしい経験だろう。

GoPro Fusionは魅力的なプロダクトだがある程度ユーザーを選ぶカメラと感じた。逆にMAXは操作の習得が簡単でGoProないしアクションカメラを初めて使用するユーザーにも取っつきやすい。使い慣れればますます強力になるオールラウンダーの特徴も備えている。誰にとっても素晴らしい強力なプロダクトだと感じた。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

GoProが新アクションカムのHero8 BlackとMAXを発表

GoProはHeroシリーズと360度アクションカメラの新バージョンを発表した。399ドル(約4万3000円)のGoPro Hero8 Blackの最大の変更点は、GoPro独自のマウントシステムをケースに直接組み込んだ新ボディデザインになり、自撮り棒や吸着マウント、ボディマウントなどに取り付けるための、アドオンフレームが不要になったことだ。

GoPro Hero8 Blackは1080pから4Kの解像度で撮影でき、独自のデジタル安定化技術の第2世代バージョンことHyperSmooth 2.0も搭載されている。GoPro Hero7で初公開された最初のHyperSmoothはその有効性が称賛されたが、新バージョンはさらに強力で、その効き具合を調整できる新しいオプションが存在する。

GoPro独自の可変録画モードことTimeWarpもバージョン2.0にアップグレードされ、マイクなしでの録画での防風効果が向上した。本体の変更によりレンズは取り外せなくなったが、GoProはフィルタ用の新しいマウントシステムを間もなくリリースする予定だ。

新デザイン以外にも、一連の新しい別売りアドオンがあり、GoProはこれを「Mods(モッド)」と呼んでいる。ショットガンマイクを内蔵したMedia Mod(79.99ドル、約8600円)や、フリップアップ式の液晶ビューファインダーを備えたDisplay Mod(79.99ドル、約8600円)、200ルーメンの動画用LEDライトを搭載したLight Mod(49.99ドル、約5400円)が用意される。

もう1つの新しいカメラ ことGoPro MAX は、499ドル(約5万4000円)のGoPro Fusionの後継機で、360度の撮影が可能だ。また、優れたシングルレンズ撮影や従来どおりの広角撮影、そしてMax HyperSmooth(名前のとおり、非常に強力な)と呼ばれる独自のHyperSmoothスタビライズ機能が利用できる。

GoPro MAX にはフロントディスプレイが搭載され、360度動画よりも動画編集の柔軟性と、より簡単に動画をvlog(ブイログ)したい先進的なコンテンツクリエーター向けのようにみえる。

GoProはDJIやInsta360など、ホームカテゴリにおける競争激化に直面しているが、今回のアップグレードは既存のHero7と比べてクオリティが高められた意義ある改善であり、新しいオールインワンボディデザインは外出先でもさらに便利なはずだ。

GoPro Hero8の予約受付は10月15日から、そしてGoPro Maxの出荷は10月24日からとなる。

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(翻訳:塚本直樹Twitter

GoProが10月1日発表の次世代アクションカメラをチラ見せ

ティーザーが投稿されたことで、GoProのHero7の後継機が10月1日に登場する可能性が高まった。「これがアクションだ」というキャッチフレーズのティーザーでは、オフロードレースや水中ダイビング、さらにはFrank Zapata(あるいは他の誰かがジェットパックを装着して)が飛んでいるクローズアップ映像など、さまざまなショットの早送りのマッシュアップが現れる。

大部分が影に隠れた上の画像は公式のものだが、フォトグラフィー系の噂サイトのPhoto Rumorsがリークした画像によれば、フリップディスプレイや外部フラッシュといった、高度なアクセサリの拡張オプションが追加可能な再設計を示唆している。これらのリーク情報には、新しいオプションハウジングとアクセサリにくわえて、手ぶれ補正機能のための新しいGP2チップ、より良いレンズと画質、新しい1200万画素センサーなどの仕様も含まれている。

GoProのHero7では、自社開発の高度なデジタルスタビライザー技術により、ジンバルのような効果を可動部なしで得ることができる電子手ブレ補正機能のHyperSmoothを導入した。しかし昨年には、ドローンやジンバルメーカーのDJIがGoProのようなアクションカメラのOsmo Actionを市場に投入し、手ブレ補正と品質の点でHero7と少なくとも互角となり、さらに前面ディスプレイも内蔵していた。

「これがアクションだ」というスローガンは、DJIのアクションカメラが「Osmo Action」と名付けられていることから、最新のライバル製品に対する挑発と解釈することもできる。GoProがライバルに刺激を与え、ハイエンド市場に価格面での競争を生み出すことを願うばかりだ。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

GoPro、レイオフとドローン事業撤退を正式に認める

本日(米国時間1/8)GoProは、2017年第4四半期決算の暫定報告を発表し、同社の苦しい状況を伝えた。発表によると2018年に同社は1254名の従業員を1000名以下に減らし、ドローン市場から撤退する計画だ。2018年のCEOの報酬は1ドルに減額する。

このニュースを受け、時間外市場でのGoPro株の取引は停止された。

レイオフは予想されていた。先週TechCrunchは、同社が数百名の従業員を解雇する予定であることを独占で報じた。本誌が得た情報によるとKarmaドローンの開発部隊で大量のレイオフが実施されたという

GoProは今日の発表で、第4四半期の売り上げは3.4億ドルになる見込みであり2016年水準から37%減少であると言った。同社は、Hero、Session、およびKarmaの価格保護に要した8000万ドルを売上減少の理由のひとつにあげている。

「11月の決算会見で言ったように、ホリデー四半期のHERO5 Blackカメラの需要が低調だった」とGoProのファウンダー・CEO、Nicholas Woodmanが声明で語った。「販売支援には多大な力をかけたが、消費者はHERO5 Blackを1年前に発売したときと同じ価格で購入することをためらった。12月10日のホリデー向け値下げによって売上は急増した」。

GoProはKarmaドローンの製造を終了するが、同社は今後もKarmユーザーのサービスとサポートを継続すると言っている。

GoProの財務状態の詳細は、2月始めに予定されている第4四半期および年度末報告で明らかにされる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

GoPro、レイオフとドローン事業撤退を正式に認める

本日(米国時間1/8)GoProは、2017年第4四半期決算の暫定報告を発表し、同社の苦しい状況を伝えた。発表によると2018年に同社は1254名の従業員を1000名以下に減らし、ドローン市場から撤退する計画だ。2018年のCEOの報酬は1ドルに減額する。

このニュースを受け、時間外市場でのGoPro株の取引は停止された。

レイオフは予想されていた。先週TechCrunchは、同社が数百名の従業員を解雇する予定であることを独占で報じた。本誌が得た情報によるとKarmaドローンの開発部隊で大量のレイオフが実施されたという

GoProは今日の発表で、第4四半期の売り上げは3.4億ドルになる見込みであり2016年水準から37%減少であると言った。同社は、Hero、Session、およびKarmaの価格保護に要した8000万ドルを売上減少の理由のひとつにあげている。

「11月の決算会見で言ったように、ホリデー四半期のHERO5 Blackカメラの需要が低調だった」とGoProのファウンダー・CEO、Nicholas Woodmanが声明で語った。「販売支援には多大な力をかけたが、消費者はHERO5 Blackを1年前に発売したときと同じ価格で購入することをためらった。12月10日のホリデー向け値下げによって売上は急増した」。

GoProはKarmaドローンの製造を終了するが、同社は今後もKarmユーザーのサービスとサポートを継続すると言っている。

GoProの財務状態の詳細は、2月始めに予定されている第4四半期および年度末報告で明らかにされる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

GoProが会社売却を決めたとの報道に株価やや戻す

GoProは会社の売却先を探しているらしい。CNBCの報道によれば、同社は買い手を探すためにJP Morganと契約したという。この記事の執筆時点で、GoProの時価総額は10億ドル弱だ。会社売却を決断したというニュースに株価はややアップした

今日のGoPro株は値動きが激しかった。市場が開く直前に GoProは「今年の売上は予想を下回る見込みであり、社員の20%をレイオフする」と発表した。GoProの市場オープン前の取引は停止され、マーケットが開くと同時に株価は33%ダウンした。しかし数時間後にやや戻した。

会社の売却先を探しているというニュースで株価は多少のジャンプを見せたが、昨日の終値を依然大きく下回っている。

今のところ、果たして売却が成功するかどうか明らかでない。同社は市場に出ている中で最良のアクション・カメラを作っているし、ブランド力も高い。にもかかわらず、そこから意味のある結果を引き出すことに失敗している。このままGoProの株価が下がり続けるなら、買収金額は10億ドルをだいぶ下回るだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

GoPro、さらに270人をレイオフへ―Q1は好成績と予告

今日(米国時間3/15)は 2017年第一四半期の決算の予告を発表した。これによると売上は前期に発表されたガイダンスの予測幅の上限という好成績だという。しかしこの明るいニュースに270人分の職を新たにカットする計画が影を落とすこととなった。

このレイオフは2016年1月に発表された100人分(7%)、11月の200人分(15%)の人員カットに上乗せされる。

2015年のクリスマス商戦の不振に続き、待望の新製品、折り畳み式のKarmaドローンがリコールを余儀なくされ、GoProの株価は急落した。 このリコールは「少数のKarma」に飛行中に電力を失うという不具合があったためだという。2016年のGoProのビジネスは荒れ模様となり、墜落を回避するための措置が必要となったわけだ(どうしてもこういう比喩を思いついてしまう)。

いつもながらGoProのファウンダー、CEOのNick Woodmanは強気で、将来計画を発表するときは笑顔を絶やさない。

Woodmanは決算関係のニュースと同時に発表されたプレスリリースでこう述べている。「GoProの財務状況はわれわれのプロダクトの高いブランド力に見合うものだと確信する。コスト削減の努力が実を結び、製品計画は順調だ。重要な点として、われわれは2017年には年間を通じて非GAAPベースでの黒字を出せるものと予測する」。

この声明は今年1月にCESでGoProが発表した内容に沿ったものだ。悪いニュースの中にあって若干の明るい要素を示したわけで、 株価は時間外取引で小幅ながら反発した。

Forbesが引用した情報源によれば、このレイオフは主として仮想現実部門とメディア部門をターゲットにしたものという。情報源はこれらの部門について「責任者がすでに誰もいない」と述べている。CESでWoodmanが述べた「GoProはコア事業に資源を集中する」という路線を実行するものなのだろう。そうであっても、類似製品があふれ、その多くが低価格を武器にしている市場のリーダーとして会社の舵取りは難しいものとなりそうだ。ことに、一時は提携したこともあるライバル、DJIとの競争は厳しくなる。

われわれはGoProに付け加える情報があるかどうか問い合わせ中だが、同社は公開された声明で意味は十分通じるという立場を取ると思われる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

CES 2017:GoProのリコールされたドローンは、粘着テープで修理可能

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昨年11月、GoProは同社のドローン製品Karmaを発売16日後にリコールした。バッテリーに問題があったためだ。CEO Nick Woodmanによると、粘着テープで修理できるらしい。

問題の原因はバッテリーが数ミリ飛び出してドローンの電源が遮断されることだったと、CESのTechCrunchのステージでWoodmanが語った。だから、まだドローンを送り返していないユーザーは(本誌の服従しない編集者、Matt Burnsはもちろんそう)、修理したければ電源が切れないようにするだけでよい。Burnsがバッテリーパックをテープで止めればいいかと尋ねたところ、どうやらそれでOKらしい。

「バッテリーが外れる機構的問題があるなら、バッテリーが数ミリメートル外れないようにする方法を見つければそれでいい」とWoodmanは壇上で言った。

ともあれ、Karmaドローンは〈今も〉リコール中であり、GoProは今年同機を再発売すると言っている。今回の騒ぎはGoProに壊滅的打撃を与えた。大切なホリデーシーズンを前に、看板ドローン製品を出荷できなくなったのだ。その結果と期待外れのホリデーシーズン売上があいまって、GoProは大きく株価を下げ上場企業としてよからぬ状態にある。

Woodmanにとってそれは、会社の目標をリセットし、少数の製品に集中せざるを得なくなったことを意味した。その一環として同社は従業員の15%をレイオフし、GoProで撮影した動画をスマートフォンに即座に転送できるツールを開発している。現在は分単位の時間がかかっている。

「GoProは成功している。公開株式としては成功していない」とWoodmanは言った。「ビジネス自体は非常に好調。みんなの期待に沿っていないだけだ。その違いは大きい」。

瞬間を切りとる新しい周辺機器が続々登場する今、これは致命的だ。一番はっきりとしたライバルはおそらくSnapchatのSpectaclesだろう。Woodmanは認知度が高まるのはいいことだと言ったが、直接的な脅威だとは認めていないようだ(明らかに脅威なのだが)。ドローンについてWoodmanは、ドローンに載った良いカメラを作ろうとしただけと言っている。

「ドローンを飛ばしたい人のための最先端技術を使ったドローンを作ろうとしたのではない。われわれが作ったのは、空中からスムーズな手持ち撮影がしたい人のための個人制作ソリューション」とWoodmanは話した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

GoProが手に持つタイプのスタビライザー「Karma Grip」を発売:価格は299ドル

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GoProがKarma Gripの発売を開始した。同社は本日、この手に持つタイプのスタビライザーを、一部のGoProショップとGoPro.comで販売開始すると発表した。価格は299ドルだ。この製品は、Karma Droneに同梱されていたグリップと同じものだ — 少なくとも、このドローンがバッテリーの不具合でリコールされるまでは。

Karma Gripの直接的な競合はDJI Osmoだ。ただ、私とTechCrunchのビデオ製作チームは、この2つのプロダクトがそれぞれ異なるアドバンテージを持っていることに気がついた。私たちは両方のプロダクトを韓国に持ち込み、製品の腕前を試してみることにした。両製品を比べると、DJI Osmoはカメラのコントロール性能に優れていることが分かった。この特徴は熱狂的なビデオ撮影家が特に気に入る点だろう。一方でGoPro Karma Gripでは、Hero 5と一緒に使用することでOsmoよりも優れた映像クオリティを生み出すことができる。使ってみた感じでは、Karma Gripの方が故障を気にせず多少乱暴に扱えそうだ。

Karma Gripは、私が持っている古いGoProカメラをもう一度使ってみようという気にさせてくれる。このスタビライザーのおかけで、古いカメラのクオリティが格段に向上するのだ。

Karma Gripを買ってもカメラは付いてこない。Karma Gripの本体価格は299ドルで、カメラは別売りのものを別途取り付ける必要がある。このグリップに取り付けられるのは、Hero 5とHero 4のブラックエディションとシルバーエディションだ。GoProによれば、同製品は2017年の第2四半期からHero 5 Sessionにも対応する予定だという。

Karma Gripには専用のケースと様々なアクセサリーが同梱されている。もし読者がすでにHero 4を持っていれば、299ドルのKarma Gripを買う価値があるだろう。だが、カメラを持ってないとすると、299ドルに加えてカメラ本体の価格(Hero 5の価格は399ドル)を支払う必要があり、このグリップを買う価値が薄れてしまう。

TechCrunchはGoProに、今後Karma Droneが入手可能になるのかどうか聞いてみた。それについては同社はコメントを控えるとのこと。先月の初め、GoProはKarma Droneのリリースからわずか18日後に、同プロダクトに対するリコールを発表している。それはちょうど、私がKarma Droneのレビュー記事を発表した日と同じ日だった。

DJI Osmo vs GoPro Karma Grip:2つのジンバルの物語

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

GoProのドローン「Karma」、発売後わずか16日でリコール

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つい先ほどGoProはプレスリリースを発行し、同社のドローン製品、Karmaをリコールすると発表した。全米が選挙結果に注目する中で起きた出来事だった。プレスリリースは下に貼ってある。ユーザーはここで返却手順を見ることができる。

Karmaドローンは発売からわずか16日しかたっておらず、GoProによるとこれまでに2500台が販売されていた。全部がリコール対象だ。

GoProはリコールの原因を電源の不具合だとしているが、問題に遭遇した人の数は明らかにしていない。本誌はKarmaの異常な挙動を経験したユーザーからの報告をいくつか受けているが、正確な原因が電源の異常であるかどうかは不明だ。

たまたま私はこの製品を数週間使い、今朝本誌にレビュー記事を書いたところだった。有能だがありきたりで時代遅れのドローンというのが私の評価だ。Karma自身は優れたドローンと言えるのだが、ライバルにあるような最新機能は備えていない。

これはGoProにとって最悪のタイミングだった。先週同社は売上予測の未達を発表したところで、四半期売上は23%減だった。このため株価は時間外取引で急落した。同様に今回リコールを発表したことで、株価は時間外に8%近く落ち込んだ。

プレスリリース(原文):

GoPro Announces Karma Recall and Refund Program

~2500 Units To Be Recalled

Consumers Who Have Purchased Karma

Can Return It for Immediate Refund

SAN MATEO, CA – NOVEMBER 8, 2016 — GoPro Inc. today announced the recall of the approximately 2500 Karma drones purchased by consumers since October 23. The recall was announced after GoPro discovered that in a very small number of cases, Karma units lost power during operation. No related injuries or property damage have been reported.

Owners of Karma can return their units to GoPro, or their place of purchase, for a full refund. Replacement units are not being offered. GoPro plans to resume shipment of Karma as soon as the issue is resolved.


GoPro Karma review

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

GoPro、悲惨なQ3決算で弱点を露呈

Nick Woodman, founder and chief executive officer of GoPro Inc., listens during an event at the 2016 Consumer Electronics Show (CES) in Las Vegas, Nevada, U.S., on Thursday, Jan. 7, 2016. CES is expected to bring a range of announcements from major names in tech showcasing new developments in virtual reality, self-driving cars, drones, wearables, and the Internet of Things. Photographer: David Paul Morris/Bloomberg via Getty Images

今期のGoProへの期待は既に著しく低かったが、結果はアナリストらの最悪の予測さえも下回った。売上予測を23%、7500万ドル近く下回った決算報告が発表される前、同社株の取引は停滞していた。

取引が始まると、株価は22%下落した。これは、わずか数分の間に同社の時価総額が12.3億ドルから9.72億ドルまで落ちたことを意味している ― 約2.5億ドルの価値が自然消滅した。

今四半期決算が正式発表される前、投資家たちはある一点に注目していた ― Q4の予測売上だ。しかし、今日発表された売上2.4056億ドル、1株当たり損失0.60ドルという結果があまりにも悪かったため、話は全く変わりそうだ。ちなみに、今日の発表前、ウォール街アナリストらの合意は売上3.1406億ドル、1株当たり損失0.36ドルだった。

株主らは10月始めの時点で、好調な第3四半期という約束に見切りをつけていた。悲観的な21回の取引日の間に株価は30%近く暴落し、去る5月まで続いていた比較的良好な流れの中で稼いだ高値をすべて失った。

このニュースに至る前、GoProは新発売の主要カメラ製品ドローンのホリデーシーズンでの売上に大きく期待していた。しかし、いずれの製品も10月までには発売されず、GoProのQ3決算には反映されていない。

ホリデーシーズンに大きく依存することの問題は、サプライチェーン問題のリスクに直面することにある。GoProは自社の生産体制について、「予定を下回り、予測需要を満たすことは難しい」と語った。サプライ問題の打撃を主に受けるのは新製品のHero5だ。これが特に痛手なのは、GoProの収益の大部分は従来からのカメラ製品であり新しいドローンのKarmaではないためだ。

ドローンと空中撮影に対する同社の賭けが、長期的に成功するかどうかを語るにはまだ早すぎる。GoProがドローンバーチャルリアリティーの両方で、アクションカメラの支配を再現することは難しい。こうした成長市場への参入の遅れは、会社の方向性の欠如を表している。この感覚は、決算会見でCEO Nick Woodmanのビジネスへの取り組みに疑問を投げかけた投資家らの声にも表われていた。

去る9月にWoodmanはTechCrunchに対して、GoProを「ライフスタイル・メディア会社」に変える強い意欲を見せていた。どうやらその計画は保留になったようで、同社は投資家に向けて「2017年は徐々に進む年であり、革命的な年にはならない」と語った。

GoProはQ4のガイダンスを発表し、売上目標は6.25億ドル(+/- 0.25億ドル)だった。これは、2016年の総売上が1.25~1.3億ドルになることを意味している。来年度について同社は、非GAAP営業経費を6.50億ドルに減らし、「黒字転換」することを目標にしている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

DJI Osmo対GoPro Karma Grip―韓国取材でジンバル・カメラを対決させてみた

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アクションカメラの大ファンだが、ぐらぐら揺れる画面はお断りだというユーザーは多いだろう。そこでジンバル・メカの登場だ。手持ち撮影の映像を安定化させるハンドヘルド・ジンバルは長らくプロのビデオ・フォトグラファー専用だった。

しかし2015年にDJIがOsmoで手持ちジンバルを発売し、GoProも最近Karmaドローンと同時に同様の安定化グリップをリリースした。そこでわれわれは両方のシステムを韓国取材に持ち出して実機でテストすることにした。

一言でいえば、どちらも素晴らしい製品でスムーズで安定したビデオを撮影することができた。ただし両者にはかなり異る部分もあり、これはDJIが本質的にドローン・メーカーであり、GoProがカメラ・メーカーであるところからくるものと思われた。

DJI Osmoはカメラ込みで価格559ドルからスタートする。GoPro Karma Gripは299ドル、Karmaドローンを含めると799ドルだ(こちらはカメラは含まず)。GoPro Hero5カメラは299ドルから。ただしKarma Gripは既存のHero4 Silver、Blackカメラを取り付けることができる。

スタビライザー

OsmoとKarma Gripはどちらも似通ったスタビライザー・メカニズムを装備している。撮影結果もほぼ同レベルだ。高速道路を走る自動車に取り付けられていてもスケードボードをしながらの手持ち撮影でも十分にスムーズな撮影ができる。ジンバルの効果は非常にはっきりしている。

下で述べるような差異もあったが、安定化の面では両者は同等といっていい。どちらも期待通りに作動した。

カメラ

DJIではこのシリーズにいくつかのモデルを用意している。トップ・オブ・ザ・ラインのOsmo Proは1999ドルで撮像素子はマイクロフォーサーズ。アクションカムとしては最高画質を狙っている。われわれがテストしたOsmoは550ドルのバージョンで、センサーはやや小型だが、4kビデオを撮影する能力は問題なかった。

GoPro Karma GripはGoProカメラを利用する。最新のHero5、Hero5 Sessionだけでなく、古いHero4カメラも使用できる。GoProカメラはサイズの割に驚くほど鮮明な動画を撮影できるだけでなく、カラーバランスなどの高度な調整も可能だ。

われわれのテストではOsmoの動画がわずかに鮮明さで勝っていたが、発色の自然さと色飽和の耐性ではGoPro Hero5がやや優れていた。 両者を並べてみるとGoProビデオの画質が少し優っているように見えたが、DJIは最近Osmoの新しいバージョンを発表しており、多少高価な分、カメラも改善されているようだ。

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ジンバル

GoProカメラの実際の利用状況を考えてみると圧倒的に〔ファインダーを使わない〕ポイント・アンド・シュート撮影が多いだろう。最初のモデル以來長いあいだGoProカメラには組み込みのディスプレイがなかった。Karma Gripもこういう使い方を前提としている。写したい対象の方向にカメラを向ける。それだけだ。

Karma Gripが要するに手持ちのジンバルであるのに対して、Osmoはそれより高機能な撮影プラットフォームだ。 Karma Gripの場合、取り付けるカメラによっては画像を表示するスクリーンが内蔵されている場合もある。しかしその場合でもグリップのメカニズムによって、それでなくても小さいスクリーンの半分が隠されてしまう。

またKarma Gripにはカメラの向きをコントロールする装置は付属していない。ユーザーはグリップを動かしてカメラの向きを変えることになる。これは直感的であり、簡単だがそれなりの慣れが必要だ。

Osmoはこれとは異なり、DJIは小型のジョイスティック式ボタンを付属させている。装置を安定した状態に静止させておいて、このボタンを操作することでカメラをパン、ティルトさせることができる。精密なカメラの動きが必要な場合にはたいへん便利だ。Osmoをしっかりした三脚に固定した場合、ボタンの操作でカメラを自由にコントロールできる。別のボタンを押すとカメラが急速に半回転してユーザー側に向き、セルフィー撮影モードになる。

これに対してKarma Gripのボタンは電源などの基本的なものしかない。あくまでポイント・アンド・シュートが前提だ。 ただしKarmaにはある程度の防水性があり、かなりの耐久力もある。Osmoはもう少しデリケートな感じだ。

ディスプレイ

ユーザーによって好みが別れるところかもしれないが、私はカメラにはディスプレイ欲しい派だ。GoPro Karma GripにHero5またはHero4 Silverをセットした場合は、ディスプレイがあるので対象をきちんとフレーミングできる。Osmoには内蔵のディスプレイはなく、ユーザーは手持ちのスマートフォンをグリップの横にセットする。

理屈の上では内蔵ディスプレイには優位性があるはずだ。GoProの背面のディスプレイはあまりに小さく、しかもジンバル機構が真後ろにあって邪魔をするので実際には非常に使いにくい。非常に奇妙な設計で、せっかくディスプレイを取り付けたのにその魅力を大きく削いでいる。

Osmoとスマートフォンを接続する場合、DJIの独自アプリをインストールする必要がある。 また接続の操作はかなり難しく数分かかることもある。使用中スマートフォンは危なっかしく横に突き出したままだ。しかしOsmoを利用するのにスマートフォンは必須ではない。GoPro同様、単にポイント・アンド・シュートで使うことができる。ビデオはローカルのmicroSDに記録される。Osmoアプリを利用すればスマートフォンにダウンロードすることもできる。

DJIのOsmoアプリを利用すればビデオ撮影に対して細かいコントロールができる。アプリにはビデオ撮影に関して多数の高度な設定ができる他、カメラからスマートフォンに動画をダウンロードするのも簡単だ。

この項の執筆にはKhaled “Tito” Hamzeが参加

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〔日本版〕gimbalの発音は辞書によればジンバル、ギンバルいずれでもよい。ただしアメリカ英語ではギンバルと発音する場合が多く、その発音の方が通じやすい。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

GoPro用の強力ライトLume Cubeの弟Life Liteは、スマホでライブビデオを撮る人向け

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かつてLume Cubeは、GoProを愛用するエキストリームスポーツの市場をねらった、スマートフォンで制御する80ドルの防水ライトとして、人びとの関心を集めた。今日同社がKickstarterで資金集めを開始したLife Liteは、その後継機で、Luma Cubeよりも33%光量は少ないが、値段とサイズは半分だ。この製品は主に、スマートフォンでビデオ、とくにライブでストリーミングされるビデオを撮る人びとが対象だ。

Lume CubeのファウンダーでCEOのMornee Sherryはこう言った: “前から、売れると思っていた製品なんだ。最初のLume Cubeは、今では45か国以上で売られている”。

The Lume Cube Life Lite can still be used with GoPros, of course, but its slightly thinner form factor means it's better suited to smartphone photographers -- and people who want to be able to throw a small light in their pocket or bag

Lume CubeのLife Liteも、もちろんGoProと併用できる。しかしかなり薄いから、スマートフォンでの撮影に向いている。ポケットやバッグに小さなライトを入れておきたい人たちにも。

同社の最初の製品であるLume Cubeは、世界中のエキストリームスポーツファンが愛用しているが、そのキューブ型のライトは、一部の人たちにとっては大きすぎるし高すぎた。それを知った同社は、その軽量バージョン、Life Liteの開発に取り組んだ。30フィート(10メートル)の耐水性があり、光量は1000ルーメン、Lume Cubeの100フィート1500ルーメンに比べると見劣りするが、小さくて安いからきっとLume Cubeとは別の需要はあるはずだ。

Sherryは言う: “Luma Cubeはとにかく頑丈。試しに、トラックで轢いてみてごらん。GoProは暗いところが苦手だから、Luma Cubeとはぴったりの仲だ。とくにエキストリームスポーツでは、丈夫であることと、すごく明るいことが重要だからね。でも、そこまでの厳しい条件のない需要だってある”。

2014年を境に、写真というものが激変した。スマートフォンが普及して、誰もかれもが写真を撮り、ビデオをストリーミングするようになった。そして小型カメラのレンズの明るさも、昔に比べて大幅に向上した。スマートフォンユーザーには、GoPro愛用者ほどの頑丈なカメラは必要ない。そういう人たち向けの、それほどめちゃめちゃ明るくない、めちゃくちゃ頑丈でもない付属ライトが、Life Liteだ。

Lif LiteのKickstarterキャンペーンは、ここで見つけてください。この記事を書いてる時点では、まだキャンペーンは始まってなかった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

GoProアクションカメラをアップデート―Hero5のBlack、Sessionが登場

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GoProの新製品発表会場は海抜850メートル、カリフォルニアとネバダの州境にまたがるシエラネバダ山脈の麓という最高のロケーションだった。本来はウィンター・リゾートなのでまだ雪はなかったが、GoProの新製品がこの冬のスキー、スケートボードのシーズンを狙っているのははっきりしていた。

今回のプレスイベントの注目の的はもちろん長らく噂になっていたKarmaドローンだった。しかしGoProのビジネの主要な柱であるアクション・カメラ自体も新製品が公開された。GoProはしばらく前からアクションカメラの代名詞になっている。今回Hero5 BlackとSessionが発表されるまで、GoProのフラグシップモデルのカメラは新製品の発表が途絶えていた。

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Hero 5シリーズはは2種類が発売される。Black(399ドル)とSession(299ドル)だ。 Blackのレンズ横には2インチのタッチスクリーンがあり、その分サイズが大きい。しかしカメラそのものは両者はほとんど同一だ。

Hero5は両バージョンとも防水だ。防水性能は標準のケースのままで水深10mクリアしているという。エクストリーム・スポーツのファンには間違いなく歓迎される新機能だろう。GoProではSessionカメラを「GoPro史上もっともタフなカメラ」だと主張している。

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動画撮影は4K、30フレームで、12メガピクセルの静止画が撮影できる。画像はカメラが充電モードになると自動アップロードされる。大きな特長として新モデルには音声コントロールが内蔵されている(7ヶ国語対応)。広角レンズを備え、物理的ボタンは一つだけと単純。Hero5 BlackにはRAW撮影モードがある。

3台のマイクを装備しており、アクティブ・ノイズ・キャンセリングが利用できる。風切音なども大きく低減され「ビデオ同様にオーディオも高品質になった」という。

新モデルは既存の各種マウントと互換性がある。別記事で紹介したドローンのKarmaとHero5にはGPSが組み込まれている。Hero5では歓迎すべきアップデートがいくつも行われているが、全体としてみると2年間のブランクを埋めるにしては地味な改良となった印象だ。

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〔日本版〕GoProの日本語サイトから注文可能。発売は10月23日。フラグシップモデルのHero5 Blackは4万7000円。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

GoPro、Karmaドローンを発表―3軸スタビ、バックパック、グリップ同梱で799ドルから

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GoProはヒット製品を強く必要としていた。GoProはアクションカメラの代名詞であり、このジャンルを15年前に切り開いたパイオニアだ。しかしアクションカメラ市場はずっと前から大小さまざまなメーカーの新規参入が激しく、もっと安い製品やもっと尖った機能を備えた製品がよりどりになっている。

GoProで以前から注目を集めていた撮影用ドローン、Karmaは、当初はクオドコプター市場の大手、DJIと協力して開発を進めていたが、結局単独のプロジェクトとなった。

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Karmaは今年初めに発表されるはずだったが、今朝(米国時間9/19)のプレス・カンファレンスでついにベールを脱いだ。

このドローンのセールスポイントはまず第一にポータビリティーだ。アームが折りたたみ式で専用ケースにすべてが収まるデザインは明らかに持ち運びを簡単にすることを狙っている。Karmaはバックパック式ケースを含めて出荷されるので自転車やオートバイでの旅行にも好適だ。

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独自のメカニズムでカメラをドローンに接続する部分には3軸スタビライザーが組み込まれている。GoProでは「ハリウッド映画レベルのスタビライザー」と呼んでいる。ジンバルの安定化のレベルはDJIが独自開発した製品に劣らないという。またドローンからスタビライザーを外してKarma Gripと呼ばれる同梱の手持ち撮影用グリップに取り付けることができる。ドローンにはHero4以降の既存のGoProを取り付けることができる。またKarma Gripは既存のGoProマウントと互換性があるのでさまざななプラットフォームに取り付けて安定した動画が撮影できる。。

Karmaドローンはタッチスクリーンを備えたコントローラーで操縦されるのでユーザーは別にスマートフォンを必要としない。ドローン本体の価格は799ドル。カメラはHero 4、Hero 5と互換性がある。今回同時に発表されたSessionカメラ同梱バージョンは999ドル、Hero 5 Blackカメラ同梱バージョンは1099ドルだ。

〔日本版〕 Karmaドローンは日本サイトから注文可能(9万円)。発売は10月23日の予定。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

GoProドローン、デビューは9月19日に決定

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ドローンとカメラの連携で何ができるのか。GoProが自らの解を示す日が近づいてきた。公式リリースが9月19日に決まったとアナウンスがあったのだ。名前はKarma(カルマ)で、ティーザービデオも公開されている。ずいぶん前にアナウンスはされていて、発売開始スケジュールが遅れていたものだ。

最初にKaramaについてアナウンスしたのは2015年5月のことだった。CodeカンファレンスにてGoProのCEOであるNick Woodmanが、ドローンの開発を行なっているというようなことを発表したのだった。そして10月になって、下の予告映像が発表された。ここからさらに進化しているのだろう。しかし下の映像の段階でもさすがにアクションカメラメーカー自らが自信をもってリリースしたものだけに、十分に画質面や安定性で十分な機能を持つように見える。

さらにKarmaの外観であるとする写真も流れている。ただしこれについて、公式な確認はまだ得られていない。しかしリーク画像を見る限りは本物らしく見えるスマートな外観をしている。言うなればGoProカメラを接続して利用する電動式ジンバルマウントといった感じだろうか。

公式な情報は9月19日よりGoPro.comで公開されるのだとのこと。GoProがドローンの世界に何を持ち込むつもりなのか、ようやく明らかになるわけだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H