サンフランシスコ空港のウェブサイトがサイバー攻撃の標的に

サンフランシスコ国際空港は、スタッフや契約労働者のユーザーネームとパスワードを盗もうと同空港のウェブサイト2つが3月にハッキングされたことを明らかにした。

同空港は、2つのウェブサイトSFOConnect.comSFOConstruction.comが「サイバー攻撃の標的となった」と4月7日付の発表で認めた。ハッカーは、ユーザーのログイン情報を盗むために2つのウェブサイトに悪意あるコンピューターコードを仕込んだ。もし盗まれていたら、攻撃者はこれらのログイン情報を使って空港のネットワークにアクセスできていたかもしれない。ネットワーク侵入を防ぐために、多要素認証のような追加の保護策がとられていたのかどうかは明らかではない。

発表では「Windowsベースの個人デバイスや、空港が管理していないデバイスのInternet Explorerを通じた空港のネットワーク外からのウェブサイトへのアクセスを含め、ユーザーが攻撃の影響を受けている可能性がある」と述べられている。

また発表によれば、空港はスタッフ専用のサイトをオフラインにし、3月23日にパスワードリセットを強制したという。いずれのウェブサイトも現在はバックアップで運営されている。

サンフランシスコ国際空港の広報からのコメントはなかった。

攻撃者が、ユーザーネームやパスワード、クレジットカード情報のデータをも盗むために脆弱性を利用性してウェブサイトにコードを仕込むのは珍しいことではない。

2年前、British Airways(ブリティッシュ・エアウェイズ)のウェブサイトとモバイルアプリにハッカーが悪意あるコードを仕込み、顧客38万人のクレジットカード記録が盗まれた。その攻撃により、当時導入されたばかりのGDPR規則に基づき、同社には欧州史上最大となる2億3000万ドル(約248億円)もの罰金が科せられた。

画像クレジット: MediaNews Group/East Bay Times / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi

マイクロソフトは現在攻撃にさらされているIEのセキュリティバグを修正へ

Microsoft(マイクロソフト)は、IE(Internet Explorer)に影響を与えるセキュリティ上の欠陥が、現在ハッカーによって悪用されているいることを認めたが、修正する緊急の計画はないという。

画像クレジット:Bloomberg/Getty Images

米国国土安全保障省の1部門で、大きなセキュリティ欠陥の報告を担当しているUS-CERTは、深夜のツイートで、そのバグについて詳細に説明しているセキュリティ諮問機関へのリンクを共有し、「野放しにされ、悪用されている」と述べた。

Microsoftは、現在サポートしているすべてのバージョンのWindowsが、この脆弱性の影響を受けることを明らかにした。そこには、今週以降セキュリティ更新プログラムを受け取らなくなるWindows 7も含まれる。

問題の脆弱性は、IEのメモリの扱い方に潜んでいる。攻撃者は、この欠陥を利用して、対象のコンピューターで悪意のあるコードをリモートから実行することができる。たとえば、ユーザーが検索したり、電子メールで送られてきたリンクを開こうとする際に、騙して悪意のあるウェブサイトを開かせたりする。

この脆弱性は、Firefoxブラウザーの開発元、Mozillaが先週の始めに公開したものと同様のものと考えられている。MicrosoftもMozillaも、この実際に攻撃にさらされている欠陥を発見したのは、中国に本拠を置くセキュリティ研究チーム、Qihoo 360だと認めている。ただしQihoo 360は、週の初めにInternet Explorerの欠陥に関するツイートを削除したと伝えられている

Qihooも、Microsoftも、Mozillaも、攻撃者がそのバグをどのように悪用しているのか、攻撃者は誰なのか、誰が標的にされているのかなど、何も述べていない。一方、米国政府のサイバーセキュリティの諮問機関は、現状の悪用に関する警告を発行した。

MicrosoftはTechCrunchに対して、「限定的な標的型攻撃を認識していて、修正に取り組んでいます」と述べたが、次回は2月11日に予定されている毎月のセキュリティ修正までにパッチをリリースする可能性は低いようだ。

Microsoftは、このバグに、共通脆弱性識別子CVE-2020-0674を割り当てたが、まだバグの具体的な詳細はリリースしていない。

TechCrunchの問い合わせに対して、Microsoftの広報担当者はコメントを返していない。

(関連記事:MozillaFirefoxの新セキュリティバグが攻撃を受けていると報告

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

マイクロソフトがChromeベースEdge安定版を初リリース、Mac版もあり

Microsoft(マイクロソフト)はスケジュールどおり、米国時間1月15日に新しいChromiumベースのEdgeブラウザーの最初の安定バージョンリリースした。独自のブラウザーエンジンの開発を中止し、良かれ悪しかれ業界標準を採用することを最初に発表してから、まだ1年ちょっとしか経っていない。

現状で、Windows 7、8、10に加えてmacOS用の安定版を直接ダウンロードできるようになっている。Windows 10を使用している人は、自動更新に組み込まれるのを待ってもいいが、それにはまだしばらく時間がかかりそうだ。

すべての開発はオープンで進行したため、これまでにもさまざまなプレリリースチャネルがあった。それもあって、今回のリリースに驚きはない。「コレクション」(Collection)と呼ばれるマイクロソフト独自の新しいブックマーク機能など、将来に向けて最も興味深い機能の一部は、まだ実験的なプレリリースチャンネルでのみ利用可能となっている。ただし、Edgeは現在6週間のリリースサイクルを採用しているので、そうした状況もすぐに変わるだろう。

ここまでの開発サイクルに沿って、私もずっと主張していたように、EdgeはChromeに対する有望なチャレンジャーだ。代替のブラウザーを探している人に推奨することに、まったく躊躇は感じない。とはいえ、まだいくつかの機能が欠けている。中でも最も重要なのは、ブラウザーの履歴や拡張機能をデバイス間で同期する機能だ。私としては、Edgeをメインブラウザーとして使用するのに困難を感じたことは一度もなかったが、そこは人によって違うだろう。

他のモダンなブラウザーと同様、Edgeにも、ユーザーをオンライントラッカーから保護するさまざまなオプションが備わっている。また拡張機能については、Chromeウェブストアと、マイクロソフト独自の拡張機能リポジトリの両方をサポートする。さらに、リーダーモードやプロファイルを切り替える機能など、期待されるほぼすべての機能を備えている。

しかし、キラー機能と言えるもの、つまり他のブラウザーと比べて明らかに優れている機能は、まだ確立していない。マイクロソフト自身は、コレクションがかなり気に入っているようだが、私のワークフローにとっては、さほど便利だとは感じられない。しかし、これで安定したプラットフォームが得られたので、開発チームがその上に革新を実現する準備は整った。今後は、新しい機能に集中した開発が期待できそうだ。

Firefoxでは、独自性を追求した開発が進められていることもあって、Edgeとしては、それがどれほど優れているとしても、再びマイクロソフトのブラウザーに戻ってくるよう、ユーザーを説得するのには骨が折れるかもしれない。ほとんどのユーザーにとって、別のブラウザーに乗り換えるのは、それほど手軽にできることではない、という事情もある。

いずれにせよ、これまで新しいEdgeを試してみることをためらっていた人には、ようやくチャンスが到来したと言える。いちばん簡単な方法は、直接最新版をダウンロードすることだ。Windows 10を使っている場合、通常のWindows OS更新チャネルを通じて、そのうちに新しいEdgeが古いEdgeを置き換えることになる。ただしマイクロソフトは、これを非常にゆっくりとしたロールアウトに設定しているので、完了には数ヶ月もかかると見込まれる。その場合も、いったん新しいEdgeがインストールされると、以降はWindows Updateシステムとは独立に、Edgeが自分で更新するようになるはずだ。

当然ながらエンタープライズユーザーは、いつ、どのように移行するのかを選択できる。それについては、マイクロソフトがここここで詳しく解説している。Edgeは、Internet Explorerモードを備えているため、おそらく多くの企業は短期間でEdgeに移行することになるだろう。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

FirefoxがMicrosoftのIE + Edgeを抜く、しかしChromeの市場支配は続く

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Microsoftは今日のインターネットに合った新しいWebブラウザーを作ったのかもしれないが、しかしEdgeを開発しInternet Explorerのプライオリティを下げるという決定は、ライバルたちを利したようだ。それが少なくとも、StatCounterが今日新たに発表した調査報告書の主旨だ。この著名なインターネット調査企業によると、今回初めて、MozillaのFirefoxブラウザーがEdgeとInternet Explorerを合わせたマーケットシェアを上回った。

StatCounterは毎月、300万のWebサイトとその推定150億のページビューからデータを取得しているが、同社によると4月の時点ではFirefoxはデスクトップのグローバルなWebトラフィックの15.6%を占め、Internet Explorer + Edgeの15.5%をわずかに上回った。

上記三つのWebブラウザーはしかし、全プラットホーム計でユーザー数が10億あまりに達し、StatCounterが調べたトラフィックの60%以上を占めるGoogle Chromeの、はるか後方に位置している。ただし注目すべきは、StatCounterのデータでは2月と3月はFirefoxがMicrosoftのブラウザーよりもシェアが低いことだ。AppleのSafariと近く中国の企業に買われるOperaは、等外のその他大勢の中にいる(下図)。

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昨年のStatCounterのデータを参考までに見ると、 Windows 10でしか使えないEdgeのマーケットシェアはまだないにも関わらず、4月の時点ではInternet ExplorerだけでFirefoxを上回っている(下図)。〔訳注: 2016に関し、上図データと下図とでは、Microsoft/Firefox間の上下関係に違いが存在する。〕

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StatCounterは今回初めて、Chromeが最人気のデスクトップブラウザーであるというデータを発表したが、もちろん一調査会社がWeb全域を調べたわけではない。また同社のデータは、世界最大のPC市場の一つならぬ二つである合衆国とイギリスでは依然としてMicrosoftのブラウザー(IEとEdge計)がFirefoxを上回っていることを、示している。

おそらく合衆国やイギリスと違って、古いマシンが多く使われているアジアなどの国々では、Windows 10/Edgeはまだ少なく、またInternet Explorerの古いバージョンがサポートを絶たれているため、これらの事情が結果的にFirefoxの逆転勝利に貢献しているものと思われる。

この報告書は、未来の兆候なのか、それとも粗悪な統計データなのか。いずれにしても、Chromeの優位は当分、揺らぎそうもない。

モバイルのトラフィックに関してはStatCounterのデータは信頼性が低いが、参考までに挙げておくと、Chromeはここでも、中国のUC BrowserやSafari、Opera、それにAndroid上のさまざまなデフォルトブラウザーを抜いてトップだ。なお、SamsungのGalaxy用ブラウザーは今年急増したが、StatCounterのデータではシェアは10%にも達していない。

〔訳注: 最近、ChromeがIEを抜いた、として各メディアが派手に報じたのは、Net Applicationsのデータです。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Microsoftが今日でWindows 8とInternet Explorer旧バージョンのサポートを終了

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MicrosoftのWindows 10普及活動は、今もまだ続いている。今日(米国時間1/12)は同社はWindows 8のサポートを終了し、またWebブラウザInternet Explorerの旧バージョンIE 8, 9, 10のサポートも停止した。もちろんこれらのソフトウェアは、ユーザの手元にあれば依然として使えるが、バグフィックスやそのほかのセキュリティパッチのアップデートはもはや行われない。OSとブラウザを最新バージョンにアップグレードしなければ、マルウェア被害のおそれがある、とMicrosoftは警告している。

同社のWebサイトでMicrosoftは、被害を防ぐためにはセキュリティパッチが必要なので、“最新バージョンにアップグレードすることが重要”、と言っている。

Internet Explorerに関しては、最新バージョンInternet Explorer 11へ移行した方がよい、とMicrosoftは示唆している。セキュリティもパフォーマンスも後方互換性も良くて、Webのスタンダードをサポートしている、と。また、このバージョンなら、今後も引き続きバグフィックスやセキュリティパッチを受けられるし、Windows 10だけでなくWindows 7とのWindows 8.1の上でも技術サポートを受けられる。

あるいは、Windows 10デバイスへ移行する人は、ブラウザをMicrosoftの新しいWebブラウザMicrosoft Edgeに乗り換えてもよい。このIEの後継ソフトウェアはWindows 10内蔵のブラウザで、デザインがシンプル、Microsoft製の仮想アシスタントCortanaを使える、テキストが読みやすくなる”Reading View”〔“読み取りビュー”〕、Webページに注釈やメモを書き込める、などの機能がある。

Microsoftが前に言ったように、今でもWindows Vista(SP2)を鞭打って使ってる人には、IE 9が今後もサポートされる。またWindows Serverでも、Server 2008(SP2)でIE 9、 Server 2012でIE 10がサポートされる。

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NetmarketshareのデータによるとIE 8から10までは、今でもデスクトップのWebブラウザの約20%のマーケットシェアを占める。その内訳は、IE 10が4.18%、9が6.67%、8が8.95%だ。かなり大きい。

今日はさらに、Windows 8のサポートも終わる。これも今日のパッチを最後に、セキュリティパッチやそのほかのアップデートが今後は行われない。PCをセキュリティのリスクから守りたければ、Windows 8.1か10にアップグレードしてサポートを継続する必要がある。

Windows 8.1にアップグレードすると、サポートを受けられるのは2023年1月10日まで、Windows 10なら2025年10月14日までだ。

Microsoftはこのところ、より新しいOSであるWindows 10を積極的にプッシュし、最近の同社の発表ではWindows 10はすでに2億以上のデバイスで動いているという。しかし同社の目標はもっと大きくて、数年語には10億超を目指している。そのためには、一般消費者ユーザにおけるものぐさ志向と、企業における変化への抵抗、この二つを克服しなければならない。

ある情報によると、Windows 8は今でも2〜3%のPCで使われている。Microsoftは旧バージョンのサポートを強制的に終わらせることによって、ユーザがついに古いソフトウェアを捨ててくれることを、動機付けようとしている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Mozilla CEO、Windows 10の既定ブラウザー変更について、マイクロソフト宛に怒りのオープンレターを公開

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Windows 10に塔載されたEdgeによって、Microsoftはついに、年を重ねたInternet Explorerに代わるべきブラウザーを提供した。MicrosoftはWindows 10を愛するあまり、EdgeをWindows 10のデフォルト(既定の)ブラウザーに設定した。これはChromeやFirefoxをデフォルトにしていたシステムからアップグレードした場合でさえそうなる。驚くべくもなく、Mozillaは不快感を示し、CEO Chris Beardは今日(米国時間7/30)、MicrosoftのCEO Satya Nadella宛のオープンレターを書き、同社がユーザーの選択肢を奪い、アップグレード過程でデフォルトを維持するよう求めていたMozillaの願いを無視したことへの不満を訴えた。

「Windows 10のアップグレードで、以前からユーザーが選んでいたお気に入りウェブブラウザーの設定を実質的に上書きすることで、ユーザーの選択肢を奪うのを初めて見た時、われわれはこの問題を議論すべく貴社のチームに接触した。残念ながら意味のある進展が見られなかったため、このレターを書くに到った」とBeardは書いた。

消費者製品が個人とその選択を尊重するようになったことに、すばらしい進歩を感じることがある。しかし、Windows 10の公開によってMicrosoftが劇的に後退したことを、私たちは深く失望している。

— Mozilla CEO Chris Beard

再びChromeやFirefoxをデフォルトにするためには、お気に入りのブラウザーを開き、いくつかの手順を経て、Windows 10に自分の好みを知らせる必要がある。単に「Firefoxを既定のブラウザーにする」をクリックすればいいわけではない。ボタンを押すと、Windows 10の「既定のプログラム」の設定画面が開くだけだ。機械に強くないユーザーにとって、この手続きは必ずしも自明ではない。

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「以前の設定や既定値を維持することは理論的には可能だが、新しいWindows 10のアップグレード体験とユーザーインターフェースは、これを明白にも容易にもしていない」とBeardは書いた。

そこでユーザーがWindows 10にアップグレードした後デフォルト設定を復元する手助けをするために、Mozillaは手順を示すチュートリアルビデオ(ワクワクはしないが仕事はしている)を用意した。

Beardはこれを攻撃的行動であると指摘し、Microsoftにビジネス戦術を変えるよう強く要求している。「こうした変更はわれわれを不安にさせる。なぜならわれわれはFirefoxを作っている組織だから。不安なのは、何百万人ものWindowsを愛するユーザーが自分の好みを無視され、複雑なしくみが、Microsoftの気に入ったもの以外を選ぼうとするユーザーを邪魔しているから」。と彼は言った。

しかし、Mozillaも最近いくつか問題を抱えていることは知っておく価値がある。ユーザーは同ブラウザーがデフォルト検索エンジンをYahooに変えたことや、WebRTCベースのビゼオチャットツールとPocketを統合したことを喜んではいない。

本誌はMicrosoftにコメントを求めており、情報が入り次第続報する予定。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ブラウザから使えるSkypeの公開ベータがまず合衆国とイギリスから提供開始

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Skypeのビデオ/音声通話とIMが、Webから使えるようになる。その、Webアプリケーション版Skypeのブラウザ上のクライアントを、今日から公開ベータで使える、と同社が発表した。この人気絶大なるチャットと通話サービスのWebバージョンが出たのは昨年の終わりごろだったが、これまではアクセスを招待者に限定していた。それが今日からは、合衆国とイギリスのユーザを皮切りに、誰もが利用できるようになる。

対応ブラウザはInternet ExplorerとChromeとSafariとFirefoxだが、Chromebookはノー。音声とビデオによる通話は上記ブラウザのみ、OSはWindowsとOS X。いずれも、ブラウザ用のプラグインをインストールする必要がある。

Web上のSkypeにはローカルのクライアントにない利点がある。旅先で出会った見知らぬコンピュータでも、SkypeアプリケーションはなくてもWebブラウザは確実にあるだろう。何でもWeb上でできる時代にわざわざネイティブアプリケーションをインストールしない、という主義の人もいる。動機は何であれ、機能の完備したSkypeをWebから使えるのは、なにしろ良いことだ。

Chrome OSがサポートされないのは、ちょっと残念だ。Skypeが使えない==日常のコンピュータとして使えない、という人が多いからね。

WebバージョンSkypeの詳しい使い方は、Skype.comへ。

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Microsoftは今後のブラウザ(IEとSpartan)で“Do Not Track”のoffをデフォルトにする

Microsoftが今日(米国時間4/3)、Internet Explorerの今後のバージョンとSpartanでは”Do Not Track“機能*を、デフォルトではonにしない、と発表した。〔*: Do Not Track, Mozillaによる説明。〕

今一般的に使われているブラウザで”Do Not Track”を有効にすると、Webサイトやその広告出稿者に対して、サードパーティによる広告目的のための追跡(トラッキング)をオプトアウト(お断り)する。大手のブラウザベンダ全員、GoogleとMozilla、Opera、Apple、それにMicrosoftはこの機能をサポートしているが、広告主がユーザのリクエスト…というよりブラウザが送るリクエストにすぎないが…を尊重するか否かは彼ら任せだ。そしてたぶん、彼らは尊重しない。

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MicrosoftはInternet Explorer 10のローンチから、デフォルトで“Do Not Track”を有効にしてきた。当然ながらそれは、やや物議をかもした。Microsoftの決定の前には、広告主たちはDo Not Trackを、それがデフォルトの設定でなければ尊重する、と合意していた。彼らは、追跡するなという決定はユーザがするべきであり、ブラウザのベンダが決めることではない、と主張した。Microsoftはその銃を下ろすことなく、ユーザはセットアップでつねにオプトアウトできたし、”Do Not Track”はデフォルトのままだった…すくなくともこれまでは、と主張した(そしてそれを尊重した広告主の数は一貫して少なかった)。

ChromeとFirefoxはデフォルトで”Do Not Track”が無効(off)だ。

そのMicrosoftが今日は、立場を逆にした。Microsoftのプライバシー担当最高責任者Brendon Lynchは、それは”Do Not Track”に関するW3Cの最新のスタンダードに準拠するためだ、と説明した。スタンダードの文案は、こうなっている: “送られるシグナルはユーザの選好を反映すべきであり、特定のベンダや機関、サイト、またはユーザがコントロールできない強制的な仕組みが決めるものであってはならない。この原則は一般的な選好と例外事項の両方に等しく適用される”。

Lynchは今日の声明で書いている: “それは単純なことであり、弊社はDNTに対するアプローチをアップデートして、弊社が選んだ実装がW3Cのスタンダードに準拠しているか否かという件に関するいかなる誤解をも、排除したいのである。この変更がなければ、新しいブラウザからDNTシグナルを受け取るWebサイトは、それがユーザの選好を反映していないと主張でき、したがってそれを尊重しないことを選ぶだろう”。

“Do Not Track”は任意事項なので、それの有効/無効の設定はそれほど重要な意味を持たない。本格的絶対的に追跡をされたくない人は、Disconnectのようなツールや、GhosteryuBlock、それにEFFのPrivacy Badgerなどのアドオンを使うべきだ。ただし、どれもデスクトップ用だけど。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Googleサイトを訪れるユーザーの5%は広告マルウェアに感染している

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Googleがカリフォルニア大バークレー校と協力して行った研究によると、Googleのサイトやサービスを訪れた人の5%が、ブラウザーにアドインジェクター[広告挿入ツール]を1つ以上インストールされていた。

マルウェアの中では、アドインジェクターは比較的無害に思われがちだ。例えば、Google検索ページに本来そこに属さない広告を挿入する。迷惑ではあるが危険とは感じられない。しかし、実はアドインジェクションのやっていることはLenovoのSuperfishがやっていたことと変わらず、Superfishはユーザーに大きなセキュリティー問題を引き起こした。実際、Chrome、Firefox、およびInternet ExplorerからGoogleサイトをアクセスした1億ページビューの分析に基づく本調査によると、問題のインジェクターの1/3は「正真正銘のマルウェア」に分類されている。

red warningこの種のアドインジェクターは正規のソフトウェアにバンドルされることが多いことから ― デスクトップアプリの開発者やダウンロードサイトは、これをインストーラーやダウンロードラッパーを使って比較的簡単に小遣い稼ぎができる方法だと認識している ― ユーザーの知らない間にインストールされる可能性が十分にある。

Googleおよびバークレーの研究者らの間では、アドインジェクターは現在あらゆる主要なプラットフォームおよびブラウザーに存在していると考えられている。今回1つ以上がインストールされていた5%のうち、1/3は同時に4種類が動作中で、半数は2種類が動いていた。他の人たちよりも少々ひっかかりやすいユーザーのグループがあることは明らかだ。

Googleは、結果データを発表し(詳細は5月1日に報告)、アドインジェクターへの注意を喚起すると言っている。

「望まないインジェクターは健全な広告エコシステムと相応れない」、とGoogleのセーフブラウジング担当エンジニア、Nav Jagpalが今日の声明に書いている。「あれはユーザーだけでなく広告主やサイト運営者をも困らせる悪い慣習の一環だ」。

この種のプログラムは、自らをブラウザーとウェブサイトの中間に挿入してウェブサイトのコードを書き換えるため、ブラウザーはどの広告が正規のものでどれがそうでないかを判断するのが難しい。

「広い意味で、ユーザーに表示される情報を最終的に制御するのは誰かという問題が益々重要性を帯びてきている ― これはデジタル世界が直面している最大の課題の一つだ」とUCバークレーEECS教授のVern Paxsonが今日の声明で指摘した。「アドインジェクションはユーザー操作の整合性を破壊し、いずれの対話者とも無関係な制御を密かに挿入する。そうやってこの争いの「前線」の一つとして機能する。

Googleは、この研究に基づき1400万ユーザーに影響を与えていたChrome機能拡張192種を既に禁止しており、現在同研究と同じ方法を使って、Chrome Web Store上の新規および更新された機能拡張を残らず検査していると言った。

Googleの広告およびブラウザー機能拡張の利用規約は、詐欺的アドインジエクターをかなり厳しく取締っているが(他の広告ネットワークも同様)、それを作っている会社の殆どはルールを守ることに熱心ではない。また、広告ネットワークも自分たちの広告がこういう形で使われていることを知らない場合が多いことも指摘しておくべきだろう。

Googleを始めとするブラウザーや広告のベンダーがこの問題の技術的解決策を見つけない限り、完全に消えることはないだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Internet Explorerは死なず―しかしエンタープライズの闇に消えていくらしい

一部の報道とは違ってInternet Explorerは死ぬわけではない。 しかし、いわば、シュレディンガーのブラウザとなり、半分生きて半分死んだ状態になる。

意味がわからない? テクノロジーの奇妙な世界にようこそ! つまりこういうわけだ。MicrosoftはコードネームSpartanという新しいブラウザを開発中で、これは現在プレビュー版が公開されている次世代OS、Windows 10の一部として提供される予定だ。

同時にMicrosoftはWindows 10でInternet Explorerのサポートを続けることを約束している。1月のブログ記事にはこう書かれている。

一部のエンタープライズはレガシー・テクノロジーを用いInternet Explorerのみをサポートするウェブサイトを運営している。カスタマイズされたActiveXコントロールやBHO(Browser Helper Objects)を用いたサイトはIE以外で動作しない。こうしたユーザーはWindows 10でもInternet Explorerを利用できる。Windows 10のIEはSpartanと同じデュアル・レンダリング・エンジンを用いており、デベロッパーは最新のウェブ標準を利用して開発が行える。

そういうわけで、Internet Explorerは消えていくものの、死ぬわけではないという状況だった。

今日(米国時間3/17)、MicrosoftのChris CaposselaがSpartanについて語った発言がThe Vergeに掲載された(フォーマットはTechCrunch)。

われわれはWindows 10で提供される新しいブラウザの名前というかブランドを決める必要に迫られている。Internet Explorerの提供は続けるが、Project Spartanという新しいブラウザを開発している。Spartanというのは開発コードネームなので、正式な名前を考えなくければならない。

この発言はいろいろなニュアンスで解釈できる。The Vergeは「MicrosoftはInternet Explorerを捨てるつもりだ。Internet Explorerというブランドは消える」と見出しに打った。これは方向としてはそのとおりだろうと私も認めるが、いささか先走りの感もある。

私の予想では、Microsoftは一般ユーザー向けWindows 10ではInternet Explorerの提供を止め、Spartanだけをバンドルするつもりではないかと思う。一方で、エンタープライズ向けにはSpartanに加えてIEの提供とサポートを続ける。つまり一般ユーザーに関する限りではMicrosoftはInternet Explorerというブランドを最終的には廃止するのではないか? ただしそれは相当先のことだろう。

今後かなりの期間、IEは生き続けるが、しだいに過去に主流だったテクノロジーの置き場へと消えていくのだろう。ただしWindows 10に移行jしないユーザーのためにはIEは残るしサポートも続けられる。

つまりIEは死んだわけではないが、かといって活発に生きているともいいにくい。ニール・ゲイマンのSFの傑作、American Godsに出てくるローラの霊のような存在になるのかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Microsoft、Internet Explorerではない新ブラウザを開発中との情報

ZDNetのMary Jo Foleyの最新記事 によれば、MicrosoftはSpartanというコードネームのまったく新しいブラウザを開発しているという。

Foleyによれば、Spartanは「まったく新しいプロダクトであり、Internet Explorerではなく、Windows 10にバンドルしてリリースされる」そうだ。簡単にいえば、MicrosoftはInternet Explorerのレンダリング・エンジンを利用したより軽量で高速なブラウザを開発しているようだ。

よく知られているようにInternet Explorerにはゼロから強引な戦略で市場を独占したという芳しからぬイメージがあった。 その後Firefoxの登場でシェアの低下が始まり、Chromeによってトップの座から追い落とされた。しかし最近はオープン化戦略による高性能化で巻き返しを図っている。

最近のオープン化志向がIEの悪玉イメージの払拭にどれほど役立っているかはまだ不明だが、Microsoftがブラウザシェアの獲得の必要性に迫られていることは間違いない。スマートフォンからテレビまで広汎なデバイスのプラットフォームとなるWindows 10におけるブラウザのシェアは特に重要だ。

Microsoftがデベロッパーがアプリを一度開発すればすべてのWindows 10デバイスで作動するようにしたいなら、古いデスクトップのしがらみを断った、あらゆるデバイスで作動し、さまざまな入力を直感的かつ高速で処理できる新しいブラウウザを開発しようとするのは理にかなっている。.

Microsoftはこの件の取材に対してコメントを避けている。

2015年の1月前半はMicrosoft関連の重要ニュースが続くかもしれない。まず一般ユーザー向けWindows 10のプレビュー版が公開される予定だ。それが大きな反響を呼ばないようだと、新OSの発表に向けた勢いが削がれることになりかねない。IEではない新しいブラウザのバンドルは一般ユーザーにWindows 10への興味を掻き立てるのに役立つだろう。

だが、われわれとしてはInternet Explorerの再活性化に失敗した場合のMicrosoftのブラウザのシェアがどうなるか、もう少し長期的な視野に立って考えてみるべきかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


マイクロソフトは、IEの名称変更を検討していた!

RedditのAMA(何でも聞いてください)セッションで、Internet Explorerチームが、ブラウザーの再ブランド化を検討していたことを暴露した。Internet Explorerが世間から悪いイメージで見られているのでは、という質問に答えたコメントの中で語られた。

公正を期して言うなら、ここ数年Internet Explorerは急速に改善されている。しかし、そのブランドは後れを取っている。Microsoftは、Internet Explorerのイメージ問題と戦う広告まで作った。

Redditのコメントスレッドのスクリーンショットを貼っておく。

いくつか注目すべき点がある。まず、Microsoftが議論したというアイデア自体が興味深い。おそらくこれは、レドモンドがかつて思われていたほど世界から疎外されていないことを暗示するものだ。さらに興味深いのは、そのアイデアが成功しなかったこと。

実現しなかったことに驚きはない ー あまりにも多くの非テク系の人々にとって、Internte Explorerはブラウザーではない。それは「ザ」インターネットだ。つまり、大多数の人たちにとって、ブラウザーとは交換できるようなものではない。それが “the Google” という名前でないことに気づかないのと同じくらい。そして、デジタル弱者たちからその敷物を剥ぎ取ると、物事は厄介になる。

議論されたのが、ついこの夏のことだったというのも注目に値する。Microsoftは ー 少なくともある程度 ー Internet Explorerの現在のブランドポジションに満足していなかったことを示している。それも驚きではない。Chromeは、最近市場シェアでInternet Explorerを抜いた。これは ー たとえ以前から予想されていたとしても ー 社内に大きな衝撃を与えたはずだ。

もしInternet Explorerでなければ、Microsoftはなんと呼んだのだろうか? Redditスレッドのある社員がかなりいい線を行く提案をしていた:
“Windows Internet Ubber Browser 2014 SP1 Ex+”。

お願いしますよ、Microsoftさん。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Internet Explorerのデベロッパチャネルが開設; 事前フィードバックの獲得と対応を重視

Microsoftが今日(米国時間6/16)、 Internet Explorerのデベロッパチャネルを立ちあげたことを発表した

メジャーなブラウザの多くに複数のリリースチャネルがある中で、これまでIEは、新バージョンのリリースの数週間前にプレビューバージョンをリリースするだけだった。今度からそれが変わる。これからは、デベロッパやアーリーアドプターたちはIEのデベロッパバージョンをインストールして、Windows 7 SP1やWindows 8.1の上にすでにあるIE11と併用することができる。

Microsoftによると、デベロッパチャネルを開設したのはチームが現在取り組んでいる新しい機能をデベロッパたちによりよく理解してもらうためだ。数週間前に同社は、現在開発中のIEのバージョンに予定ないし検討している機能のリストを公開して、ブラウザ開発にまつわる同社のこれまでの秘密性を、すこし破ってみせた。そして今回は、言葉だけでなく、実際にバイナリも提供するというのだ。

Microsoftによると、デベロッパチャネルは、デベロッパにテストしてもらいたい“重要な変更”があるときにアップデートされる。Windows 7や8.1の上のIE11の既存のインストールと分離するために、MicrosoftのApplication Virtualization技術を利用してインストールを仮想化する。ただし仮想環境を使うぶん、パフォーマンスはやや落ちるので、このバージョンでパフォーマンスの評価はしないように、とMicrosoftはお願いしている。また、エンタプライズ(==企業IT)の環境でインストールしてはいけない

今回の最初のリリースでMicrosoftは、二つのツールをデベロッパに提供する。デバッグツールと、メモリやユーザインタフェイスの応答分析ツールだ。今のIEはWeb上のゲームで遊ぶためにXboxのコントローラにも対応しており、そこでIEの開発チームはWebGLのパフォーマンスを改良し、16ビットテクスチャやトライアングルファンなどWebGLのさまざまな機能のサポートを加えた。

明らかにMicrosoftは、開発過程をもっとオープンにしないとIEは忘れられた存在になる、と理解したのだ。今回の措置によって、新バージョンのリリース前にデベロッパからのフィードバックをより多く受け取ることができる(とくにセキュリティ方面が重要だろう)。まだよくわからないのは、このチャネルを使ってUI〜UXのテストもするのか(==フィードバックがデベロッパだけからではなくなる)、という点だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Internet Explorerのデベロッパチャネルが開設; 事前フィードバックの獲得と対応を重視

Microsoftが今日(米国時間6/16)、 Internet Explorerのデベロッパチャネルを立ちあげたことを発表した

メジャーなブラウザの多くに複数のリリースチャネルがある中で、これまでIEは、新バージョンのリリースの数週間前にプレビューバージョンをリリースするだけだった。今度からそれが変わる。これからは、デベロッパやアーリーアドプターたちはIEのデベロッパバージョンをインストールして、Windows 7 SP1やWindows 8.1の上にすでにあるIE11と併用することができる。

Microsoftによると、デベロッパチャネルを開設したのはチームが現在取り組んでいる新しい機能をデベロッパたちによりよく理解してもらうためだ。数週間前に同社は、現在開発中のIEのバージョンに予定ないし検討している機能のリストを公開して、ブラウザ開発にまつわる同社のこれまでの秘密性を、すこし破ってみせた。そして今回は、言葉だけでなく、実際にバイナリも提供するというのだ。

Microsoftによると、デベロッパチャネルは、デベロッパにテストしてもらいたい“重要な変更”があるときにアップデートされる。Windows 7や8.1の上のIE11の既存のインストールと分離するために、MicrosoftのApplication Virtualization技術を利用してインストールを仮想化する。ただし仮想環境を使うぶん、パフォーマンスはやや落ちるので、このバージョンでパフォーマンスの評価はしないように、とMicrosoftはお願いしている。また、エンタプライズ(==企業IT)の環境でインストールしてはいけない

今回の最初のリリースでMicrosoftは、二つのツールをデベロッパに提供する。デバッグツールと、メモリやユーザインタフェイスの応答分析ツールだ。今のIEはWeb上のゲームで遊ぶためにXboxのコントローラにも対応しており、そこでIEの開発チームはWebGLのパフォーマンスを改良し、16ビットテクスチャやトライアングルファンなどWebGLのさまざまな機能のサポートを加えた。

明らかにMicrosoftは、開発過程をもっとオープンにしないとIEは忘れられた存在になる、と理解したのだ。今回の措置によって、新バージョンのリリース前にデベロッパからのフィードバックをより多く受け取ることができる(とくにセキュリティ方面が重要だろう)。まだよくわからないのは、このチャネルを使ってUI〜UXのテストもするのか(==フィードバックがデベロッパだけからではなくなる)、という点だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


IEの次期バージョンではHTTP/2、Web Audio、JavaScript Promisesを実装、WebRTCは予定なし

今年初めのデベロッパカンファレンスBuildでMicrosoftは、Internet Explorerの今後のバージョンに関しては、導入を検討している新しい機能ついて積極的に情報開示をする、と約束した。そのとき同社は、そのためにstatus.modern.ie(GoogleのChromium Dashboardのようなもの)の初期的バージョンをローンチし、そして今日(米国時間5/28)は、このサイトのベータ期間の終了を告げた。サイトの一般公開は大事件ではないが、それと同時にMicrosoftは、IEの次のバージョンに導入される機能のリストをアップデートした。

今開発が進行中のものの中には、World Wide Webの基盤となっているプロトコルHTTPの次期バージョンHTTP/2のサポートがある。IE11はすでにGoogleのSPDYプロトコルをサポートしているが、それはHTTP/2のベースでもある。MicrosoftはIEにHTTP Strict Transport Securityを加える作業も進めている。これはセキュアな接続における中間者攻撃を防ぐためのセキュリティ機能で、ChromeやFirefoxは前からサポートしている。

このほか、Web AudioMedia CaptureのAPIが新たにサポートされる。これらはローカルデバイス上のWebカメラやマイクロフォンからのビデオ/オーディオストリームにアクセスする機能だ。

しかしデベロッパにとってさらに関心が向くのは、JavaScript Promisesのサポートだろう。これは、これまで一貫してシングルスレッドだったJavaScriptに、待望の並列処理/非同期処理をさせるための標準ライブラリで、今後はJavaScript本体の標準機能になると言われている。ここに詳しいチュートリアルがある(日本語文献)。

以上は、予定リストにあるものの一部だが、併せて“現在予定なし”のリストもある。Skypeなど独自技術に固執するMicrosoftがWebRTC v1.0を近々に実装しないのは意外でもないが、Googleの画像フォーマットWebPや、MathML、Web SQLなども“予定外”となっている。

でも、MicrosoftがWebのスタンダードをめぐって見せるこのような透明性は、新鮮な印象を与える。もちろんもっと良いのは、こんなことを一々気にする必要がないくらい、すべてのブラウザの機能が同一であることだが、とくにChromeとFirefoxとInternet Explorerの三者は、機能やその実装時期に、いつも微妙な、ときには大きな、違いがある。

 

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Microsoft、IEの深刻な脆弱性の修正アップデートをリリース―特例でXPユーザーにも

今日(米国時間5/1)、MicrosoftはInternet Explorerの極めて深刻な脆弱性を修正するアップデートをリリースした。この脆弱性はIE6以降のすべてのバージョンに存在するとあって、先週、l世界的に大問題となった

Windows XPユーザーはIEのバージョン8までしかアップデートできない。またMicrosoftはXPのサポートを打ち切っている。しかしこのバグに限ってMicrosoftは例外を設け、Windows XP上のIEについてもパッチを提供することとした。これに伴ってMicrosoftのTrustworthy Computing部門のゼネラル・マネージャー、Adrienne Hallは以下のような声明を発表した。

われわれは製品のセキュリティーをこの上なく真剣に考えている。この脆弱性の報告を受けた瞬間からわれわれjは速やかにかつすべてのユーザーに対して問題の修正を行うことを決断した。本日、太平洋時間午前10時にわれわれはそのアップデートを公開した。

インターネットに接続して自動アップデートを有効にしている場合、ユーザー側で対応する必要はない。〔日本版:そうでない場合はできるかぎり速やかに手動でアップデートすること。自動アップデートを有効にしているユーザーも、手動でWindows Updateを実行し、IEのパッチがすでにインストールされているか確認した方がよい〕。

この脆弱性は、IEを使用して悪意あるサイトを訪問するとハッカーがユーザーのコンピュータを乗っ取ることができるというものだ。IE 10と11のユーザーはこれらのバージョンに備えられるている保護モードのおかげで比較的安全性だ。いまだに広く使われているIE9以前のバージョンにはこの機能がない

画像:FLICKR USER AUSTEN SQUAREPANTS CC BY 2.0 LICENSE (画像はトリミングされている)

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


MicrosoftはみんなにInternet Explorerを見直してほしいのでデモ集積サイトRethink IEをローンチ

Internet Explorerは長年、自業自得の悪評に悩まされてきたが、Microsoft自身もそのことを十分自覚していた。しかしIE9以降は、かなり良いブラウザになり、最新バージョンはWebのオープンな規格に準拠し、きわめて高速なJavaScriptエンジンを実装、タッチのサポートなど新しい機能も加えた。しかしそれでもIEは、Microsoftにとってすら、いまだに”嫌うことが好まれる“ブラウザだ。

昨年あたり、とくにIE11のローンチ直後から、MicrosoftはRed BullAtariGlacierWorksなどいくつかの企業やデベロッパと提携して、IEが今や現代的なブラウザであることを見せつける、一連のデモを行ってきた。そして今日ローンチしたRethink IEは、それらのコンテンツを一堂に集めて、IEをめぐる話題がここから新たに盛り上がることを期待している。

MicrosoftでInternet Explorerのマーケティングを担当しているシニアディレクターRoger Capriottiによると、Rethink IEサイトの目的は、IEが今やWebの最前衛に位置していることを世の中に見ていただくために、IEがこれまでに作ってきたユーザ体験を強調的にデモすることだ。Rethink IEは、Microsoftがデベロッパと消費者両方のためにパートナーたちと一緒にやってきたことを一か所に集めている(Cut the Ropeだけはないが)。デベロッパはここを見て、作品制作の楽屋裏が分かるが、でも中心的なねらいは、Interenet Explorerの名誉回復というマーケティングの基調を、これからも継続していくことにある。

Capriottiによれば、昨年はIEにとってかなり良い年だった。11月には2012年以降最大のマーケットシェアを達成し、ChromeやFirefoxからIEに移行した、あるいは戻った、ユーザも少なくない。“今のIEの姿をぜひ見て、考えを変えてほしい”、とCapriottiは強調するが、Microsoftにとってそれはとくに、Surfaceなどタブレット上のIEのことを意味している。Capriottiから見ると、ChromeやSafariはデスクトップ向けに開発されてモバイルに移植されたから、モバイルというプラットホームのアドバンテージをフルに生かしていない。それとは対照的にMetroバージョンのIEはまったく新たに設計されたから、デスクトップの尻尾を引きずっていないぶん、競合製品よりも一歩進んでいる。“タブレットの上でChromeを見ると、デスクトップかと錯覚するからね”、と彼は言った。

彼によれば、今ではロード時間の短縮と高速レンダリングが標準だから、タッチなどの新しい技術を活用してブラウザ上の新しいユーザ体験を作り出す能力が、これからの勝敗の決め手になるだろう、という。もちろん、Webのオープンな規格に完全に準拠しつつ、だが。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Internet Explorer 6の市場シェアが5%未満に。但しレガシー問題は続く

Internet Explorer 6は、まだ世の中に生き残っている。しかしいよいよ最期の時が迫っているようだ。実際のところ、未だにIE6に苦しめられているウェブ開発者も多いが、しかしNet Applicationsの最新データによれば、全世界での市場シェアは5%未満に低下している。

これによってある程度はサポートの手間を減らすことにも繋がり、Microsoft自身も喜ばしく感じているかもしれない。と、いうのも先月の数値を見ると、他のブラウザの市場シェアが伸びていない中で、全バージョンのInternet Explorerをあわせたシェアが57.79%となっているそうなのだ。これは今年に入って最大のシェアとなる。

但し、IEのシェアを引っ張っているのは、Net Applicationのデータでも21.39%を占めるIE 8となっている。ダウンロード数でも全ファミリー中、IE 8が最も多くなっている様子。これはWindwos XPではIE 8以降にアップグレードすることはできないという事実によるものだ。XPもしばらくは使い続けられるだろうから、今しばらくはこの状況が続くこととなろう。

そのような状況の中、Windows 7および8用には、まもなくIE 11が登場してくる。もちろんIEファミリー内ベストの機能を搭載して出てくることになるだろうが、しかしIE 8などの旧ブラウザによるレガシー問題は続くことになる。旧ブラウザは独自仕様に依存している部分もあるし、またMicrosoftが旧システムで利用できる新しいブラウザを用意せずに放置してしまうということも問題の原因だ。

確かにIE8や9では、HTML5の機能に対応しているところも多少はある。IE6ではドラッグ&ドロップや@font-faceに対応しているだけで、その他のHTML5機能を使うことができなかったことに比べれば、かなりの進歩と見ることもできる。

IE6のシェアが5%未満になったことにより、いよいよウェブ開発者としてもIE6を切り捨てることが可能になってきたのかもしれない。しかしIE6問題が片付いても、IE8でやはり同様のレガシー問題を抱えることとなりそうだ。アップデートパスもなく、いまさら最新の言語仕様に対応する予定もないブラウザが、またしても開発者を苦しめることとなる。

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(翻訳:Maeda, H


タッチが面倒で8にアップしないWin7ユーザ向けにIE10がリリース, CMもタッチを強調

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人を長く待たせたMicrosoftが今日(米国時間2/26)やっと、Internet Explorer 10を全世界のWindows 7ユーザに提供する、と発表した。これまではWindows 8だけだったが、昨年11月にはWindows 7用IE10のプレビューバージョンがローンチした。今日リリースされるのは、公式バージョンである。なお、全世界で7億人以上いるIE9のユーザと、前記プレビューバージョンのユーザに対しては、自動アップデートが始まる。

プレビューバージョンのユーザには自動アップデートがすぐに始まり、そのほかのWin7ユーザには今後数週間〜数か月の内に通知が来る。Microsoftは、アップグレードに伴う問題点の検出と修正をしながら、徐々にIE10の世界展開を図るようだ。

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MicrosoftでInternet ExplorerのゼネラルマネージャをやっているRyan Gavinが先週語ったところによると、Internet Explorerのユーザが10へのアップグレードをためらったり、嫌がったりする理由はまったく見あたらない。Windows 8に先行リリースしたので、テスト履歴もこれまでのIEで最高最良である、と。

Microsoftによると、IE10はIE9の20%以上速く、しかもそれはベンチマークではなく実用テストの結果である。Gavinによると、IE10は”Do Not Track”(トラッキング拒否)がデフォルトでonである。またプライバシーとセキュリティの機能もIE9より充実している。

IE10のWindows 7バージョンはWindows 8バージョンとほとんど同じであり、同じデザイン、同じJavaScript、同じレイアウトエンジンを使用し、ハードウェアアクセラレーションによるSVGやHTML4構文の実装も、Windows 8の場合と同じだ。

デベロッパ向けには、IE10ではIE9に比べ、“現代的なWebスタンダードのサポートが60%増えた”。たとえば、CSS3のTransitionとAnimations、レスポンシブなページレイアウトのサポートを改良(CSS3のGgrid、Positioned Floatなど)、HTML5のForm、WebSocket、HTML5のドラッグ&ドロップ、タッチ方式のWebアプリケーションのためのポインタイベント、など。

IE10のコマーシャルはタッチを強調

MicrosoftはIE10に関してとくに、タッチ対応を強調している。Windows 7が載ってる製品はタッチ画面のが少ないにもかかわらず、同社はテレビコマーシャルでもタッチを主役にしている。またMicrosoftが今日立ち上げたExploreTouch.ieは、広告と、キャンペーンに起用されたBlake Lewisの曲のあるHTML5によるサイトだ。このサイトを作ったのはFantasy Interactive、Clarity ConsultingとIEのチームが賛助した。例によってMicrosoftは、このサイトのメイキングやコードサンプルなど、楽屋裏情報も見せている。

以下が、そのテレビコマーシャルだ:


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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

WebKitの独占状態の是非

icon-goldOperaが自前のレンダリングエンジンの開発を停止し、オープンソースのWebKitエンジンを採用することにしたというニュースは各所から大いに注目を集めた。WebKitはGoogleのAndroid向けブラウザでも、またAppleのiOS向けブラウザにも採用されている。すなわちモバイル環境においては、既に事実上の標準の地位を獲得している。そしてさらにその触手をデスクトップ環境にも伸ばしつつあるところだ。既にChromeは、Tridentを採用しているMicrosoftのInternet Explorerや、MozillaのGeckoを採用しているFirefoxと比べてかなりのリードを獲得している。こうした状況の中で、頭に浮かぶ疑問がある。各社が独自のエンジンを開発して、競い合う環境の方が良いのか、それともWebKitを標準として各社に採用してもらう方向が望ましいものなのだろうか。

WebKitはオープンソースのプロジェクトであるので、誰でも開発に参加することができる。Google、Apple、Mozilla、Microsoft、Opera、あるいはブラウザ関連のさまざまな企業が参加しているので、標準的に採用される技術を即座に実装することができる。レンダリングエンジンが統一されることで、開発者の苦労は大いに低減されることとなる。レンダリングエンジンの違いによる細々とした表示スタイルの違いに頭を悩ませないで済むようになるわけだ。

Hacker Newsのスレッドにも多くのコメントが寄せられている。WebKitの開発に集中することで、多くのイノベーションが生み出されるのであれば、WebKit独占の状態は開発者にとっても利用者にとっても良いものとなる可能性があるという論調もみてとれる。

こうした独占に向けた流れに抵抗する筆頭はMozillaだ。これまで独自のGeckoエンジンおよび、その後継となるServoに多大なリソースを割いてきた。Mozilla CTOのBrendan Eich曰く、Mozillaの存在意義をかけて独占には抗っていくつもりだとのこと。また、MozillaエンジニアのSteve Finkは、モバイルかデスクトップかを問わず、WebKit独占を許してしまえばイノベーションが阻害され、少数企業によるプラットフォーム独占を惹起してしまうと述べている。そのような状況になれば、結局は各社利益を追求する迷惑な混乱に支配されてしまうことになるとも述べている。

しかしWebKitはオープンソースであるので、もし開発が滞ったりあるいは特定のステークホルダーが開発を政治的理由によって妨害するようなことがあれば、即時に開発の道筋を分岐させることができるので、独占による悪影響などはないと考える人もいる。

From Google's Chrome Launch Comic Book

但し、ウェブの世界ではこれまでにも「独占の弊害」を経験したことがある。IE5やIE6の時代(Netscapeが舞台を去り、そしてIEは6のリリースが2001年で、IE7が登場したのは2006年だった)には、完全に「停滞」状況になっていた。そうした状況の中、2004年あたりからはFirefoxがスタートし、そしてWebKitをベースとしたGoogleのChromeも2008年に登場してきたのだった。Chromeのミッションはレンダリングエンジンの標準化を試み、そしてJavaScriptの高速化を行うということだった。独占を崩す存在が登場してきたことにより、ウェブプラットフォームは現在のような応用環境に進化したのだとも言えるだろう。

「ウェブ」が今後戦っていく相手は?

Operaは、「独占状態は良くない」と主張しつつ、その言葉とは正反対にも見える道を歩むことになった。Operaもそれなりのシェアを獲得しているにも関わらず、「多くの開発者たちがWebKitのみをターゲットに開発をしているという現状があります」と述べ「先頭に立って独自の道を追求していくことにメリットは少ないと判断しました」とのこと。

Operaの選択した方向は興味深いものだ。結局のところ、ウェブ技術は各社のレンダリングエンジンの違いで競っていくのではないと判断したわけだ。今後の競合相手はネイティブアプリケーションであると判断したわけだ。Operaは「閉鎖的な“アプリケーション”に対抗して、オープンなウェブ技術を推し進めていくつもりだ」とのこと。その戦いを効率的・効果的に進めていくためにWebKitの採用を決めたということだ。

開発者と利用者の着眼点の違い

理想を言えば、さまざまなベンダーが「標準」に則った開発を行って、レンダリングエンジンの違いによる差異などを意識しないで済むというのが良いのだろう。同じコードは同じように表示されるべきだろう。しかし、「標準」を意識しつつも実装により細かな違いがあり、同じような表示を実現するなどということはできなかった。

但し、たいていの利用者はレンダリング方式の違いによるウェブページやウェブアプリケーションの見え方にはほとんど意識を払わなかった。利用者は利用可能な機能(ブックマーク、プラグイン、タブなど)によってブラウザを選択していただけなのだ。そうした機能の多寡や使い勝手によって、利用者はブラウザを切り替えてきたのだ(もちろんあまりに速度が遅いものなどは排除されることになる)。

Mozillaは、魅力的な機能を提供していくためには、ブラウザ全体を自ら手がけていく必要があると述べている。今やWebKitに対する唯一の対抗勢力と言っても良い存在になったMozilla陣営は、自らの言葉を証明するために、利用者にとって真に魅力的な機能を提供していく必要がある。

個人的には、「標準」に基づいた競合がある方がイノベーションサイクルも早まると考えている。ウェブ技術というのは、まだひとつのエンジンに集約してしまうような枯れた技術ではないと思うのだ。レンダリングエンジンが複数存在すれば、余計な作業も増えるだろうし、迷惑に感じられることすらあるかもしれない。しかし将来的にきっと実を結ぶ、「若い時の苦労」になると思うのだ。

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(翻訳:Maeda, H)