ハッカーがほぼ全モデルのiPhoneに有効な新しい脱獄ツールを公開

Apple(アップル)が2021年2月、ハッカーによる活発な攻撃を受けていると言っていたのと同じ脆弱性を利用して、あるiPhoneのハッキングチームが、最新モデルを含むほぼすべてのiPhoneに対応した新しい脱獄(ジェイルブレイク)ツールをリリースした。

「unc0ver」チームが米国時間2月27日にリリースした最新の脱獄ツールは、iOS 11 (iPhone 5s以降)から、 Appleが2020年12月にリリースしたiOS 14.3までに対応しているという。

脱獄は、自分の携帯電話をより自由にコントロールしてカスタマイズしたいセキュリティ研究者と、セキュリティのためにiPhoneをロックダウンする必要があるというAppleとの間のいたちごっこだ。ハッカーは、Appleが実施している制限の一部を解除できる脆弱性を見つけ出し、それを利用することで脱獄ツールを構築する。脱獄することで、ほとんどのAndroidユーザーがすでにそうしているように、アプリストアを介さずにアプリをインストールできるようになる。

ツールを開発した脱獄グループはツイートで 、Appleが以前、ハッカーによって「活発に悪用されている可能性」がある3つの欠陥のうちの1つだと言及していたカーネルの脆弱性「CVE-2021-1782」に対し「独自のエクスプロイト」を使用したと述べた。カーネルを標的にすることで、ハッカーたちは根底にあるオペレーティングシステムへ深く入り込める。

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Appleが2021年に月リリースしたiOS 14.4でその脆弱性を修正したため、それ以降のバージョンでは脱獄ツールは動作しないようになった。iPhoneがハッカーによる活発な攻撃を受けていると同社が認めたのは珍しいことだったが、その際ハッカーが誰であったか、そして彼らは誰をターゲットにしていたかについてはコメントを差し控えた。また、Appleはバグを報告した研究者の名前を出すことも控えた。

同グループの前回の脱獄ツールは、iOS 11からiOS 13.5が搭載されているiPhoneをサポートしていたが、2020年はリリース後数日のうちに修正された。Appleは、これらの同じ脆弱性が悪意を持って利用される可能性があるため、脱獄グループによって発見された脆弱性を理解し、修正するために迅速に対処する。

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セキュリティの専門家は、一般的に脱獄はしないようにとiPhoneユーザーに助言している。デバイスを攻撃に対してより脆弱にしてしまうからだ。そして、iPhoneを最新のOSに更新しておくことは、脱獄を無効にするセキュリティ修正を導入する一面もあるが、あなたのデバイスを安全に保つための最良の方法の1つでもある。

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カテゴリー:セキュリティ
タグ:AppleiOSiPhone

画像クレジット:Bryce Durbin / TechCrunch

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(文:Zack Whittaker、翻訳:Aya Nakazato)

マスク着用中でもApple WatchでiPhoneのロック解除が可能に

Fitness+のAirPlayでのサポートに加えて、米国時間2月1日に配布されたiOS 14.5のデベロッパーベータでは、同モバイルオペレーティングシステムにいくつかの重要な新機能が追加されている。間違いなく最も重要なのは、フェイスカバーやマスクを着用しているユーザーのためのApple Watchによるロック解除機能だ。

この待望の機能は、これまで広く普及していなかったマスクがパンデミックにより世界各地で着用されるようになった約1年後に登場した。もちろんApple Watchは昔からMacのロックを解除する機能があったので、今回の統合はかなり理に適ったもののように思える。

iOS 14.5からApple WatchユーザーはiPhoneのFace IDとパスコードの設定より、ロック解除を選択できるようになる。この機能を有効にすると、Apple Watchは触覚によるブザーを鳴らし、装着者に端末のロックが解除されたことを知らせる。この機能を利用するにはApple Watchのロックを解除し、iPhoneに近接している必要がある。

もう、人前でマスクを下げるはない(Touch IDに懐かしさを感じている人もいるだろうが)。

この追加機能は、iOSの一般ユーザー向けバージョンのリリース時に組み込まれることだろう。また、Siriに緊急連絡先への呼び出しを依頼する機能や、開発者の許可が必要なアプリのトラッキングコントロールも含まれている。さらに新しいXboxとPlayStationのゲームコントローラーのサポートも追加されている。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:AppleApple WatchiPhoneiOS

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(文:Brian Heater、翻訳:塚本直樹 / Twitter

アップルがインドで最高の四半期を迎える、150万台のiPhoneを販売し市場シェアは2倍に

米国時間1月27日に行われるApple(アップル)の決算報告では、きっとインドのことが言及されるだろう。

Appleは、2020年12月で終わった四半期にインドで150万台あまりのiPhoneを販売した。調査会社CounterpointとCyberMediaによると、それは前年同期比で100%の増加(2倍増)であり、同四半期は史上世界最大のスマートフォンメーカーにとって最高のものとなった。

前世代のiPhone11とiPhone XR、iPhone12そして新しいiPhone SEの売上が好調で、Appleは同四半期にインドでの市場シェアを倍増させ、4%に達したという。。

Counterpointによると、Appleは2020年にインドで320万台以上のiPhoneを出荷し、前年比で60%増加したという。

売上の伸びは、Appleが同国でオンラインストアを立ち上げてから数カ月後に訪れた。インド向けストアにはさまざまな支払方法とアップグレードオプション、AppleCare+、さらにiPhone 11の購入者にはAirPodsがおまけされるといった収益性の高いサービスが用意されていた。2021年末には、インドで直営店もオープンする予定になっている。

Appleは10年以上前から、インドでの高価な携帯電話販売で苦戦してきた。同国で販売されるほどんとのスマートフォンの価格は100〜200ドル(約1万400〜2万800円)の間だ。その間、Samsung(サムスン)やXiaomi、Oppo、Vivoをはじめとした中国スマートフォンベンダーグループが、手頃な価格のスマートフォンでインド市場を席巻していた。

そうであるにもかかわらず、最近のAppleは、世界で最も急速に成長しているスマートフォン市場のひとつであるインドへの関心を高めており、同社の同社の契約メーカーが地元でiPhoneの一部機種とアクセサリーを組み立てている。これは2年以上前に始まった取り組みだ(しかしAppleが契約する製造業者の1つWistronのインド工場における最近の暴動事件は、インドでの現地生産を拡大しようとする同社の課題となっている)。

インド国内で生産することで、客が負担していた輸入関税もなくなりAppleはインドで一部の旧世代iPhoneの価格を引き下げることができた。ちなみに同国で製造していないiPhone 12 Pro Maxの価格は、米国では1099ドル(約11万4000円)であるのに対して、インドでは1781ドル(約18万4600円)となっている。またAirPods Proは米国では249ドル(約2万5800円)だが、インドでは発売時341ドル(約3万5300円)、AirPods Maxは米国では549ドル(約5万6900円)だが、インドで815ドル(約8万4500円)で販売されている。ただし、インドの販売価格が米国ほどだったとしても、平均年収2000ドル(約20万7300円)の国ではあまり変わらないだろう。

Convergence CatalystのチーフアナリストであるJayanth Kolla(ジャヤンス・コラ)氏によると、多くの外国企業がインドで製品やサービスを世界で最も安価、もしくは無料で提供しているが、Appleは大金を支払う余裕のある人口のごく一部にのみ焦点を当てているという。

そうであるからといって、Appleがインドの価格戦略に変更を加えなかったわけではない。Apple Musicの月額利用料は米国では9.99ドル(約1040円)、インドでは1.35ドル(約140円)であり、Apple Music、TV+、Arcade、iCloudを含むApple Oneは、インドでは月額2.65ドル(約270円)で利用することができる。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:AppleインドスマートフォンiPhone

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

アップルが古いiPhoneの性能を意図的に落としていた問題に対しイタリアで新たな集団訴訟

欧州でApple(アップル)に賠償を求める第3次集団訴訟が提起された。イタリアの消費者保護団体であるAltroconsumo(アルトロコンスーモ)は、iPhone 6シリーズについて「計画的な陳腐化」が行われたと訴えている。

この訴訟は、数年前発覚したAppleがバッテリーの劣化した古いiPhoneの性能を、ユーザーに知らせることなく、意図的に落としていた問題と関連している。同社は後にこれを認めて謝罪している。

Altroconsumoが属する消費者団体のEuroconsumers(ユーロコンシュマーズ)が発行したプレスリリースによると、このイタリアにおける集団訴訟は、補償としてiPhoneの所有者1人につき平均60ユーロ(約7600円)と計算し、総額で6000万ユーロ(約76億円)を求めている。対象とされている機種はiPhone 6、 6s、6 Plus、6s Plusだ。

欧州ではこれに先立ち、ベルギーとスペインでも、この問題を巡る集団訴訟が、2020年12月に提起されている。さらにポルトガルでも、間もなく提訴が予定されている。

この巨大テクノロジー企業は2020年、米国で同様の告発を解決した。米国ではAppleが消費者に新型iPhoneの購入や新しいバッテリーへの交換を促すために、意図的に古いiPhoneの性能を落としていると訴えられ、(任意の不正行為であることは否定しながらも)1台のiPhoneにつき約25ドル(約2600円)、総額で5億ドル(約52億円)もの大金を、和解のために支払った。

「消費者はAppleのiPhoneを購入するとき、持続可能な品質の製品を期待します。残念ながら、iPhone 6シリーズはそうではありませんでした。消費者は騙されただけでなく、フラストレーションと金銭的な被害に直面しなければなりませんでした。環境の観点から見ても、これはまったく無責任なことです」と、Euroconsumersで施策と施行の責任者を務めるEls Bruggeman(エルス・ブルッグマン)氏は、声明の中で述べている。

「この新たな訴訟は、欧州における計画的陳腐化に対する我々の闘争の最前線です。我々の要求は単純です。米国の消費者は補償を受けたのだから、欧州の消費者も同じ公正さと敬意をもって対応されたいということです」。

Euroconsumersは、この集団訴訟に対するより広い支持を呼びかけるための動画を作成した。その中でAppleを、巧みに製品の寿命を早める方法を思いつく「天才」と皮肉を述べている。

Appleは欧州の集団訴訟についてコメントを求められている。

ほぼ1年前、同社は古くなったiPhoneの性能を制限するiOSのアップデートをめぐって、フランスの競争監視委員会から2500万ユーロ(約31億5000万円)の罰金を科せられた。また、同社のウェブサイトに1カ月間、この措置に関する声明文を掲載しなければならなかった。

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タグ:AppleiPhone裁判イタリア

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(翻訳:TechCrunch Japan)

iPhoneはボタンやUI要素を自動認識して視覚障がい者向けにラベル付けしている

Apple(アップル)は障がいをもつユーザーのための機能開発に関して常に努力している。iOSのVoiceOver(ボイスオーバー)は目の不自由な人にとってかけがえのないツールだ。ただし、インターフェースの要素すべてに手動でラベルが付けられている必要がある。しかしアップルは、機械学習を使ってあらゆるボタンやスライダーやタブを識別してラベル付けする新機能を公開した。

Screen Recognition(画面認識)はiOS 14に導入されたコンピュータービジョンシステムで、現在利用されている何千種類ものアプリの画像から、どんなボタンがあるかアイコンは何を意味するかを学習している。システムは柔軟性が高く、与えるデータによって、ネコや表情、そして今回のケースではユーザーインターフェースのさまざまな部分を認識するエキスパートになることができる。

その結果、どんなアプリでも、ユーザーが立ち上げてから1秒と経たないうちに画面上のあらゆるアイテムにラベルが付けられる。そして、「どんなアプリでも」は文字通り「どんなアプリでも」という意味だ。つまるところスクリーンリーダーは、写真(iOSはしばらく前から1文の要約を作ることができている)やよくあるアイコン(「ホーム」「戻る」など)からありとあらゆる場面に登場する「…」メニューのようなコンテキスト特有のものまで、目が見えるユーザーが見て、触れることのできるものすべてを認識しなければないない。

これは、手動のラベル付けが不要になるといっているのではない。デベロッパーは自分のアプリにどうラベル付をするのが良いかを最もよく知っている。しかし、アップデートや標準の変更、困難な状況(ゲーム内のインターフェースなど)によって、本来よりもアクセシブルではなくなることもある。

私はアップルのiOSアクセシビリティ技術チームのChris Fleizach(クリス・フライザック)氏とAI / ML(人工知能 / 機械学習)チームのJeff Bigham(ジェフ・ビガム)氏の2人から、この驚くほど有益な新機能の起源について話を聞いた(この内容は来年発表される論文に記載される)。

alt= スマートフォン画面にふたりの女性が微笑んでいるところとボイスオーバーがそれを説明している写真が表示されている。

画像クレジット:Apple

「私たちは自分たちがアクセシビリティに貢献できる分野を探しました、画像の説明はその1つです」とフライザック氏はいう。「iOS 13ではアイコンに自動でラベル付けをしました。Screen Recognitionはそれをさらに一歩前進させました。画面のピクセルを見て触れることのできるオブジェクトの階層を認識することを、デバイス上で1秒の何分の一かの間に行います」。

この考えは、厳密にいえば新しくない。ビガム氏が名前を挙げたOutspoken(アウトスポークン)というスクリーンリーダーは、ピクセルレベルのデータを使ってUI要素を識別する方法を数年前に試みている。しかし、そのシステムが正確な一致を必要としていたのに対して、機械学習のファジー理論とiPhoneの内蔵AIアクセラレーターを利用するScreen Recognitionは、はるかに柔軟で強力だ。

ほんの数年前には不可能だった。機械学習の当時の状況に加え、それを実行する専用ユニットがなかったことを踏まえると、システムに多大な負荷を与え、はるかに時間がかかり、バッテリーをたちまち消費させていただろう。

しかし一度、この種のシステムが可能になったとみるや、チームはプロトタイピングをスタートし、アクセシビリティの専門スタッフとテスティング・コミュニティの力を借りた。

「VoiceOverは長年、視覚アクセシビリティの先陣を切ってきました。Screen Recognitionの開発過程を見てもらえば、さまざまなチームのコラボレーションに基づいていることがわかるでしょう。アクセシビリティチームは何から何まで、そしてデータ収集と注釈付けのパートナーたち、AI / MLチーム、もちろんデザインチームも。私たちは自分たちの機械学習開発が完璧なユーザー体験に間違いなく進むためにこれをやってきました」とビガム氏はいった。

それは人気のアプリやゲームのスクリーンショットを何千枚も撮り、それぞれをいくつかの標準UIエレメントの1つとして手動でラベル付けすることによって行われた。このラベル付けされたデータを与えられた機械学習システムは、すぐに同じエレメントを自力で選り分けることに熟達した。

これはいうほど簡単ではない。我々人間は、グラフィクスやテキストの断片が何を意図しているかを理解するのがかなり得意であり、抽象的や創造的なデザインのインターフェースであってもほとんど操作に困らない。それは機械学習モデルにとっておよそ明確ではなく、スクリーンリーダーの解釈が意味を成すために、開発チームは複雑なルールや階層の組み合わせを作らなければならなかった。

この新機能が、無数のアプリを目の不自由な人たちにとってもっとアクセシブルに、あるいは初めてアクセシブルにする一助となることは間違いない。iOSの設定アプリで「アクセシビリティ > VoiceOver > VoiceOver認識」を開くと、画像説明、画面認識、テキスト認識をそれぞれオン / オフできる。

画面認識をMacなどほかのプラットフォームに移植することは容易ではないので、すぐには期待しないように。原理はしっかりしているが、モデルそのものはデスクトップに適用できない。デスクトップアプリはモバイルアプリと大きく異なっているからだ。おそらくほかの誰かがその仕事を引き受けるだろう。AIを利用したアクセシビリティ機能の可能性はまだ認識され始めたばかりだ。

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カテゴリー:パブリック / ダイバーシティ
タグ:AppleiOSiOS 14アクセシビリティiPhone

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iPhoneの耐水性表記がユーザーの誤解を招くと伊伊公取委がアップルに罰金12.5億円通達

Apple(アップル)はiPhoneを「耐水」として販売しているが、その限界については公表せず、保証も液体による損傷は対象外としていることから、イタリアでは煮え湯を飲まされている。

イタリアの公正取引委員会(AGCM)は、2017年10月からのiPhoneの多くの機種(iPhone 8からiPhone 11まで)の販売と保証方法に関する商慣行に、1000万ユーロ(約12億5000万円)の罰金を科する意図があると発表した。これはアップルの耐水性に関する宣伝と、それにも関わらず水による損傷の修理代金の補償を拒否しているという消費者の苦情を調査した結果だ。

米国時間11月30日、Reutersを通じて公開された、2020年10月末にAGCMが下した決断を示す書類では、アップルの商慣行が「誤解を招く」ものであり「攻撃的」であることから、同委員会はアップルがイタリアの消費者法に二重に違反していると判断している。

AGCMの調査で明らかになったのは、iPhoneのマーケティングにおいて、アップルは消費者を騙してiPhoneが単なる耐水仕様であるにも関わらず、防水仕様であるかのように思わせており、この仕様上の制限は、広告では十分に目立つ形で示されていない点だ。また、液体による損傷を免責事項に含めたアップルの保証は、耐水性を謳った大々的な宣伝とは裏腹に、消費者の権利義務を回避するための積極的な試みだとしている。

アップルは液体との接触状態を表示するインジケーターをiPhoneに内蔵している。液体に接したときに白からシルバー、赤へと変化するこの表示の確認は、アップルの修理担当者が標準的に行うべき手順となっている。

AGCMの報告書には、消費者からの苦情の実例が盛り込まれている。1つは潮水に「少し沈めた」iPhoneの保証適用が拒否されたというもの。2つめとなる別の苦情には、蛇口の水道水でiPhoneを洗ったというものもある。アップルはそれを不適切な使用法と見なした。

3つめの苦情は、購入してから1カ月のiPhone XRが、水に触れた後に動かなくなったというものだ。アップルからは新品に買い換えろといわれた(補助金付きではあるが)。

購入してから1年目のあるiPhone XSユーザーは、一度も水に濡らしたことがないにも関わらず、アップルサポートから濡らしたことがあるといわれ、保証を拒否された事例を報告している。耐水仕様を説明した小さな紙に書かれている時間と水深を超えて水に浸した経歴がないことを証明する手段が消費者にはないと、その人は同委員会に訴えている。

我々は、AGCMの調査結果に関してアップルに意見を求めている。

この巨大テック企業には、AGCMが罰金を科する意向を通知されてから控訴するまでに、60日間の猶予が与えられる。

この金額は、2018年9月から2019年9月までのアップルのイタリアにおける事業による収益の半分にも満たないと同委員会は話している。この時期同社は、製品の販売とサービスで5865万2628ユーロ(約73億700万円)、営業利益で2691万8658ユーロ(約33億5000万円)を記録している。

2年前も(未訳記事)、イタリアの公正取引委員会はアップルとSamsung(サムスン)に対して、諸費者にデバイスを破損させたり速度低下を招く恐れのあるソフトウェアのアップデートを強引に勧めたとして、およそ1500万ドル(15億6000万円)の罰金を科した。2020年の2月、古いバッテリーを搭載したiPhoneでのOSの性能を制限したとして、フランスはアップルに2700万ドル(約28億1600万円)の罰金を科した。

アップルは、ヨーロッパの他の地域の公正取引委員会からも、ずっときなペナルティの危機に直面している。フランスの公正取引委員会は、今年の3月(未訳記事)に、12億ドル(約1250億円)の罰金を通達した。Ingram Micro(イングラム・マイクロ)とTech Data(テック・データ)という2つの卸売りパートナーと組んで、小売り業者のカルテルを操っていたとの訴えだ。

さらにアップルは、2019年にランス当局から言い渡された5億ユーロ(約623億円)の追徴課税を支払わなければならない。

アップルが欧州本社で得た収益のうち150億ドル(約1兆5700億円)は、エスクロー口座に置かれている。これは、2003年から2014年にかけて、同社はアイルランドの法人税の課税方式を利用して不当に利益を得ていたとして2016年に欧州委員会が科したState Aid(国家援助)違反の罰金(未訳記事)の支払い用だ。

7月(未訳記事)、アップルとアイルランドは、この訴えに対する最初の控訴に勝利した。しかし、欧州委員会が9月に控訴したことで、この訴訟は欧州連合司法裁判所に持ち込まれることになり、法的論争がさらに数年間長引くことが予想される。

EUの議員たちは、EU全域に適用されるデジタル税(未訳記事)の改革を推し進めているが、その一方では、独自のデジタル税を打ち立てようとする加盟国もある。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:AppleiPhoneEUイタリア

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(翻訳:金井哲夫)

フォックスコンがiPadとMacBookの生産をベトナムに移す可能性

Reutersの報道によると、Foxconn(フォックスコン)はApple(アップル)からの要請を受け、一部のiPadおよびMacBookの生産を中国からシフトする可能性があるという。新工場はベトナムを拠点とすることになる。

The Informationの最近の調査が強調しているように、アップルとフォックスコンとは深い関係があり、この台湾メーカーはアップルの主要な生産パートナーだ。それと同時に、アップルはフォックスコンの主要クライアントでもある。数字を見ると、フォックスコンはアップルの主要製品であるiPhoneの60%から70%を製造している。

ここ数年、アップルは2つの主要な方法でサプライチェーンを多様化を図ってきた。まず同社は、Luxshare Precision IndustryやWistronなど、他の製造企業と連携しようとしている。

第2に、アップルはさまざまな国で製品を製造しようとしている。新たな関税と輸入制限により、その問題はより差し迫ったものとなった。

Reutersによるとアップルはフォックスコンに対して、iPadとMacBookの組み立て部品の一部をベトナムに移転するよう求めたという。組み立てラインは2021年前半のいずれかの時点で稼動するはずだ。

フォックスコンはベトナムに加えて、インドのチェンナイ近郊の工場でもiPhone 11を生産している。WistronもインドでiPhoneの組み立てを行っている。また、フォックスコンはブラジルでも(9to5Mac記事)複数モデルのiPhoneを製造している。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:AppleiPhoneMacBookFoxconn

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

AppleはiPhoneの性能抑制に関する訴訟で34州に計117億円を支払い和解へ

Apple(アップル)は、2016年に起こったiPhoneバッテリー問題を同社が組織的に軽視したことが消費者保護法に違反したとする訴訟で、34の州およびワシントンDCとの和解に応じ計1億1300万ドル(約117億2000万円)を支払うことに同意した。これは、この問題を巡って今年すでに消費者に支払った5億ドル(約518億9000万円)と世界各国で課せられたさまざまな罰金に続くものだ。

問題はTechCrunchで数年来報じてきたように、ある新バージョンのiOSが古い(というほど古くない)iPhoneを突然シャットダウンさせ、この問題を「修正する」というアップデートがそのデバイスの性能を密かに抑制していたことだった。

陰謀論好きの人々(かなり多いことがわかっている)は、これを新しい端末の購入を促進するための意図的性能劣化であると疑った。それは事実と異なっていたが、複数の州の調査を統括したアリゾナ州のMark Brnovich(マーク・ブルノビッチ)検事総長は、アップルが問題の大きさと解決方法の欠点を十分認識していたことを明らかにした。

ブルノビッチ氏は他の州の検事総長とともに、iPhoneのバッテリー問題に関する「情報の偽りと隠蔽」およびそれを修正するために行ったアップデートの不可逆的悪影響によって、アップルがさまざまな消費者保護法、例えばアリゾナ州の消費者詐欺法に違反したと訴えた。

アップルは不正行為はなかったことを認めた1億1300万ドルの和解に同意した。金額は各州で任意に分割される。これはフランス当局から課せられた2500万ユーロ(約30億7000蔓延)と違い、罰金ではない。もしアップルが法定の罰金対象になっていれば、金額はこの日に合意したものどころではない膨大なものになる。アリゾナ州の消費者詐欺法は意図的違反1件に対して最大1万ドル(約104万円)を要求しているため、たとえその何分の一であっても影響を受けた人数をかけるとたちまち巨額になる。

現金による和解に加え、アップルは「iPhoneのバッテリー状態、性能、電源管理に関する真実の情報をさまざまな方法で消費者に提供」しなければならない。同社はすでに数年前からこの趣旨に沿って変更を行っているが、今回のような和解にこうした要件を入れるのは、再び同じことを繰り返さないためだ。もっとも、Facebook(フェイスブック)のように構わずやってしまう(未訳記事)企業もある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iPhone 12 miniレビュー、小型ながら主要機能に省略がない近年最高のコスパモデル

iPhone 12 miniとiPhone 12 Pro Maxを同時にレビューするなんて、超ハードなエクササイズだ。以前行ったiPhone 12とiPhone 12 Pro(未訳記事)のレビューでは、もっと極端な比較対象がないとミドルクラスモデルの評価は難しいと書いた。

そして今回は、そんな極端な比較対象を調べることになった。2020年、上から下まですべてのモデルを揃えてくれたApple(アップル)に、いまさらのように感心している。これらのスマートフォンはサイズも妥当だし、すっきりとしたデザインで機能も豊富だ。いくつかの小さなものを除けば、人を無理やり上位モデルに誘惑するような露骨なしかけは、価格に関しても機能に関しても存在しない。これまではそれが業界の定石だった。

2020年に発売されるすべてのiPhone 12の中で最も印象的なのは、間違いなくiPhone 12 Pro Maxだろう。その大きなディスプレイと美しい筐体はとても魅力的で、私がこれまで見た中で最高のカメラを搭載している。

しかし私の考えでは、ラインナップの中でiPhone 12 miniが最も魅力的な製品だ。それは、ただ小さなスマートフォンが欲しいという人たちの外で自らを強く主張するダークホース的な存在になっている。

サイズ

iPhone 12 miniはiPhone 12より20%小さく、18%軽くてiPhone 11の約半分のサイズとなっている。これは人の手にぴったり収まるで、ホームボタンがないため、同時に表示できるコンテンツの数も多い。

私は手が大きいためiPhone 12の方が快適だが、それでもうれしいのは、iPhone 12 miniのタイピングが、4.0インチの初代iPhone SEよりもずっと良いことだ。2020年初めに登場した4.7インチの二世代目のSEよりも良い。幅は同じだが背が高いため、筐体は小さいがディスプレイは大きくなった、というSFドラマ「ドクター・フー」に登場するTARDISのトリックのようになっている。これにより絵文字キーボードを切り換えられるし、音声入力ボタンをキー配列の外に置くことができた。そしてリターンキーやスペース、数字キー切り換えなどにもゆとりがある。キーサイズが拡大し、特にスペースバーが大きくなったことでタイピングが楽になった。キーボードスペースのサイズはiPhone 12よりやや小さいが、日常的なタイピングには十分だ。画面表示が似ているiPhone 11と比べても、コンテンツの量もほぼ同じだ。

iPhone 12 miniをPro Maxの上に乗せてみた

レンダリングといえば、iPhone 12 miniではスケールされている。つまり、「本来」の解像度2340×1080を0.96倍で表示する。しかし実際に見てみると、そのスケーリングは気にならない。miniは460ppiのiPhone 12より画面が小さいため解像度は476ppiとなり、スケーリングに気づかなくてもそれほど意外なことではない。アップルは長い間、拡大機能で積分スケールしてきたため、多くの実績がある。人工的な効果やスクロールにそれがあったとしても気づかないし、多くのアプリが正しいバランスであるように見える。しかしさまざまなスクリーンサイズをサポートするアップルのネイティブのフレームワークを利用しない開発者が、自分であれこれいじることはあるだろう。

iPhone 12 miniは、軽量コンパクトという点でも優れている。133gの12 miniは140gのiPhone 4Sよりもやや軽い。iPhone 5は112gなので比べると重たくなる。12 miniはこれらの伝統をすべて共有していながら、もっとしっかりしていて一体感がある。iPhone 12の設計は、初期のデバイスのように複数の素材をサンドウィッチしたものではない。そのため作ったというより、育ったと感じる。

この統一された品質は、わずか1mmの差が重要な小さなデバイスにとって奇跡的なものだ。アップルは手を抜くことなく、その高性能な内部に相応しい筐体、デザインを与えているようだ。しかしながら、iPhone 12 miniのスピーカーとマイクロフォングリルは非対称だ。これには少々がっかりしてしまう。

性能に関して、iPhone 12 miniはすべての点において充実している。熱管理とスケーリング、電力管理のためアップルはプロセッサーにやや手を加えざるを得なかったようだが、ベンチマークを見るとそれらは十分帳消しになっているようだ。実際に使ってみても、iPhone 12 miniとその他のiPhone 12シリーズの違いを感じる機会はゼロだろう。

ついでにいえば、iPhone 12 miniはRAMが4GBでiPhone 12と同様だ。iPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxは6GBとなっている。私の経験によると、iPhoneのRAMが大きいほど良い最大の理由は、バックグラウンドにおけるタブの廃棄が少なくなること(キャッシュを多用できる)だ。仕事でブラウザを酷使する人は、その点を考慮しておこう。

写真を撮る者にとって、iPhone 12 miniは基本的にiPhone 12と変わらない。「miniにはない」というものはない。素晴らしいカメラだ、といえばそれで終わりだ。世界最高のスマートフォンカメラだが、望遠レンズはない。

iPhoneをカメラ中心で使う人がiPhone 12でなくiPhone 12 Proを選ぶ最も明確な理由が望遠レンズの有無だろう。iPhone 12にも望遠レンズはない。望遠レンズがないことで、後悔する人もいるかもしれない。また12 ProにはLiDARセンサーも搭載し、その違いは大きい。

私のiPhone 12 Proのレビューから引用すると、どのモデルを購入するかその選択方法は、Macの「写真」でスマートアルバムを作ったり、メタデータが読めるツールで「望遠レンズで撮影」を指定して写真をソートすることだ。昨年撮った中でそんな写真が多ければ、望遠の撮れない人生が果たして楽しいか、すぐにわかる。

私の場合は、iPhone 11 Proで撮った写真の約19%が、望遠で撮ったものだ。そのほぼ30%がポートレート(縦長)なので、私の写真はおよそ5枚に1枚がそのかっちりとしたフレームで撮ってることになる。望遠を使うのであれば、周囲のトリミングを最初からもっと正確に行いたいし、近いものは長い焦点距離でできる圧縮をもっとかけたい。

4K / 60fpsの動画はできないが、この超小さいデバイスで4K / 30fpsのDolby Visionの動画を撮影できるのはすごい。これは一般的なユーザーがiPhone 12 miniに期待するものを超えている。

アップルによると、iPhone 12 miniのバッテリーは4.7インチの現行iPhone SEよりも長いという。私が試しても確かに長いし、楽に1日はもつ。iPhone 12と比べても、miniは数パーセント上だろう。今回、バッテリーに関してキングであるiPhone 11と比べる時間的余裕はなかったが、ハードウェア的に見ても、王座の奪回は無理かもしれない。なにしろminiは小さい。搭載するバッテリーパックも小さく、プロセッサーを大幅に減速していることもありえない。iPhone 12 miniは20WのMagSafe充電器で12Wで充電する。小さいから15Wは必要ないし、それでも充電のスピードは大きなiPhone 12と変わらず発熱量も少ない。発熱は小さな筐体ではいつも問題になる。

iPhone 12 mini用のレザースリーブを試すこともできた。まぁ良くできたスマートな製品だが、ポジティブな意味で私向きではない。常にiPhoneを使っているため、いちいちケースから出し入れするようなゆとりがない。もしそれをやったら、無駄なエクササイズになるだろう。しかしケースを必ず使う人にとっては、アップルが革製品でも優秀な技術を蓄積していることがわかる機会になると思う。巧妙な留め金も含めて、全体にとてもすっきりしている。手触りも良い。

またレザースリーブには、アップルのMagSafe充電器を使うとOLEDに時刻を表示する窓も開いている。周辺光センサーのためのスペースもある。時刻表示も、なかなか利口だ。明るい背景色はスリーブのレザーの色とマッチしている。そのために使っているNFCのトリックは、シリコン製ケースが、iPhoneを置いた場所と同じ色のリングを表示するときと同じだ。時刻表示は数秒に1度ずつ二段階でフェードインするが、周辺光センサーがポケットの中でないことを知り、A14内のモーションコプロセッサーが動きを感知すると点灯する。

そのため、ちょっと持ち上げただけで時刻がわかる。また、時刻のウィンドウをタップしてカラーがマッチした時刻表示を見ることもできる。

そしてこのスリーブには、クレジットカードやIDカード用と思われるカードスロットがケースの口のところに隠れている。これも私向きではないが、小さなケースに、目に触れないものも含めて大量の仕かけを盛り込んだのはすごいことだ。今後発売されるであろうより高度なMagSafeアクセサリーのお手本かもしれない。

結論

iPhone 12 / 12 Proのレビューには、私が個人的なデバイスを選ぶときのワークフローを述べた。

  • コンパクトで出しゃばらない形状
  • お金が許すかぎり良いカメラ

そして以下が、現時点における私の結論となる。

iPhone 12 Proは、iPhone 12 Pro Maxでカメラに関してはトップの存在になった。アップルがこれまでに開発してきた中で、最大・最良のセンサーを搭載している。本体サイズも最大だ。そんなiPhone 12が、小型バージョンのiPhone 12 miniで精密にクローンされている。上に挙げたシンプルなワークフローに照らし合わせれば、どれか1つが、私がテストしたiPhone 12、12 Proのどちらよりも、12 Pro Maxか12 miniを選んだ方がいい。最良の妥協点を探るならiPhone 12 Proだ。Pro Maxではない。

現在、12 Pro Maxと12 miniの両方が手元にあるので、私の考えは変わっていないといえるが、ラインナップの定義に関しては少し変わっている。

iPhone 12 miniは、iPhone 12の機能面で大きな妥協がないため、私はこれらを「小さいながらも、大きく使える2つの画面サイズを持つ1つのデバイス」と見なしている。こんなことをいうと馬鹿にされることは百も承知だが、私はこれをminiをかなり使い込んだ後にいっているのだ。決め手になったのは、タイピングの感覚だ。

iPhone 12 miniは、アップルの2020年ラインナップにおいて断然コスパが良い。iPhone 12のパワーと最新技術をすべて備えており、ないのはiPhone 12 Proの望遠レンズと60fps / 4Kの動画撮影、そしてiPhone 12 ProとMaxの新しいセンサーだけだ。これらの機能を追加すると300〜400ドル(約3万1500〜4万2000円)のコストがさらにかかることになる。

iPhone 12にするかiPhone 12 miniにするかを選択する決定的な要素は何だろうか。人間工学的に小さなディスプレイが必要な人なら、中心的な機能に妥協のないデバイス(12 mini)がある。では、それほど小柄でもない人にとって決定要因は何だろう?

それは、こんな意思決定フローになるだろう。

  • iPhoneが唯一のカメラで、頻繁に写真を撮る人ならiPhone 12 Pro
  • iPhoneを使っているフォトグラファーで、画像のプリントや編集をいつも大量にする人な、iPhone 12 Pro Max
  • 上のどちらでもないがiPhoneが唯一のモバイルコンピューティングデバイスならiPhone 12
  • コンピューティングにはノートパソコンやiPadを携帯し使っているが、その他にもiPhoneを常に持ってる人ならmini

ワークフローの方がわかりやすい、という人がいるかもしれない。

2020年はiPhoneのラインナップにとって最良の年の1つだ。主要な選択要素はカメラと画面サイズだけであるためシンプルでわかりやすいし、パワーや主要な機能で大きな妥協をしていない。どれも、機能が完全に揃ったデバイスで、大から小まですべて良くできている。

このようなサイズを軸とする系列化は、今後カメラの技術が向上しして、上のワークフローのカメラ部分が当てはまらなくなるまで、ずっと続いて欲しい。それまでiPhone 12 miniはアップルが作り上げた最良の「小型」iPhoneであり、しかも妥協の少ない製品であり続けるだろう。

関連記事:iPhone 12 Pro Maxレビュー、プレミアムモデルには扱い難さを乗り越える価値がある

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

iPhone 12 Pro Maxレビュー、プレミアムモデルには扱い難さを乗り越える価値がある

iPhone 12 Pro Max は、おそらく新しいiPhone 12モデル(未訳記事)の中で最も簡単にレビューできる製品だ。それは巨大で、本当に素晴らしいカメラを備えている。真の最高ではないとしても、おそらくスマートフォンが採用してきたものの中では最高のカメラの1つだ。すでにiPhone「Max」や「Plus」モデルを使ったことのある人にとっては、考えるまでもない。手に入れよう、それは素晴らしい製品だ。今年Apple(アップル)が提供すべきものがすべて備わっていて、しかもiPhone 11 Pro Max よりも少々薄型だったりするのだ。

まだMaxやPlusを使用したことがない、その他大勢の「サイズ拡大候補者」に対して、このレビューがお答えしたいのはたった1つの疑問への答えだ。Pro Maxが提供するカメラとスクリーンサイズとそしておそらくはバッテリー寿命の改善は、スリムとはいえグラマラスなボディがもたらす人間工学上の取り回しの課題に見合うものなのだろうか?

答えは?もちろん見合うものだ。ただし、それは特定の条件でのみ成り立つ。詳しく見ていこう。

仕上がり

ここでは、iPhone 12 Pro Maxのパフォーマンスに多くの時間を費やすつもりはなく、機能ごとに詳しく説明することもしない。iPhone 12とiPhone 12 Proに関するレビューは既にこちらに(未訳記事)掲載してあり、また米国時間11月9日はiPhone 12 mini(未訳記事)についてのレビューも掲載した。ラインナップ全体の概要はそれらでチェックしてもらうことが可能だ。

この記事では、特にiPhone 12 Pro Maxと残りのラインナップとの違いに焦点を当てていく。アップルは今回、iPhone 8以来訪れていない場所に私たちを引き戻したので、この説明のやり方は理に適っていると思う。

残りのラインナップは滑らかに連続した選択肢を提供しているが、iPhone 12 Pro Maxは、iPhone 12 Proから何人かの人々を引き上げることができるようなユニークで抜きん出た特徴を取り込んでいる。

大きいサイズは、アップルがiPhone 12 Proを宝石のように見せるために行ったすべての作業を、一層引き立たせている。エッジはゴールド仕上げのスチール製で、ラミネート加工されたクリアで霜の降りたような背面には、カメラの周りのゴールドのアクセントリングや、光沢のあるロゴがあしらわれている。すべてが高級そうな雰囲気に溢れている。

おそらく読者の中には、通常はSymbian(シンビアン)やAndroid(アンドロイド)スマートフォンなどが安価に仕上げてしまう部分を「昇格」させようと上質な素材を使用した、Vertu(ヴァーチュ)のような超高級電話市場があったことを記憶している人もいるだろう。一般庶民の「上」に自らを位置づけるスーパーリッチ層のためのヴェブレン財(金持ちがみせびらかすために購入する物品)を生み出すためには、レザー、ゴールド、クリスタル、ダイヤモンドさえもが利用される。だが、アップルの材料科学実験と実現のレベルは非常に高く、他の誰からも、たとえ「手作業」によるものだとしても、この種の純粋で豪華な表現のレベルを家電品として得ることはできない。

公平にいって、Vertuや他のメーカーが死んだのは、アップルが金(きん)をうまく扱えたからではない。宝石をちりばめたその製品に、命を吹き込むためのソフトウェアがなかったので死に至ったのだ。しかしアップルは、彼らが早くに成し遂げていたものよりも、より良いものを成し遂げた。

これは素晴らしい作品であり、前述のように同じサイズの画面を持つ以前のMaxモデルよりも薄く、ほぼ同じ幅(0.3mm広い)だ。だが、私の意見では、今年の美しい直角のエッジは、このサイズの携帯電話を手に持つことを難しくしている。基本的にこれは、小さいモデルとは逆の効果だ。まあこのサイズの携帯電話の場合、誰でもケースを使うと思うので、これはおそらく杞憂かもしれない、だが指摘しておく価値はある。

iPhone 8以来日常的には使っていない、大きなiPhoneに対する私の印象は変わっていない。それらは両手で操作するためのデバイスで、タブレットもしくは場合によってはノートPCの代わりに使うようなものなのだ。携帯電話に生活のあれこれを頼ろうとするなら、ブラウザーと愉快なビデオチャットと余裕のあるキーボードのためのエリアを、一度に確保できる巨大な画面を欲しいと思うことは理に適っている。

相違点

この獣に手を出すかどうかという話をしているのだから、異なる点はひと通り挙げておくほうが親切だろう。もうしそうしなければ、iPhone 12 Proとあまり変わらないのではないかと思うかもしれない。

スクリーン:iPhone 12 Pro Maxの6.7インチスクリーンは、458ppiの解像度で2778×1284の大きさだ。それはiPhone 12 Proの460ppiとほぼ同じだが、わずかに低い解像度だ。ということで、これは違いではあるが、とるに足らない違いである。もちろん画面のサイズや、大きくなったエリアを活用するアップルやサードパーティのアプリにとっては有利なところだ。

パフォーマンス:CPUとGPUに関していえば、iPhone 12 Pro Maxは期待通りに動作する。これはiPhone 12 Proとまったく同じといえる。ボード上には12 Proと同じく6GBのRAMが搭載されている。バッテリーのパフォーマンスは私のiPhone 11 Pro Maxテストに匹敵するものだった。典型的な1日の利用には十分だが、長い移動をする日にはおそらく充電の必要があるだろう。

超広角カメラ:12 Proとまったく同じだ。ソフトウェアの修正とナイトモードの追加により、iPhone 11 Proよりも大幅に改善されたが、iPhone 12 Proのラインナップ全体では同じだ。

望遠カメラ:これはちょっと説明が難しい。なぜならこれはiPhone12 Proと同じセンサーを使っているのだが、新しいレンズ部品を使っているために結果として2.5倍(65mm相当)のズームを実現しているのだ。つまり、キャプチャ品質は同じなのだが、被写体から同じ距離、離れた状態で、よりタイトなフレーミングを実現することができる。望遠のヘビーユーザーとしては(私が昨年iPhone 11 Proで撮影した写真の3割以上が望遠を使ったものだ)、こうして手に入った調整幅とより高い倍率はとても気に入っている。

フレーミング調整はポートレートで特に効果を発揮する。

もちろん遠くの被写体でも重宝する。

どちらかといえば密かに望遠カメラに導入された更新もある(ウェブサイト上ではこれを見つけることはできなかったが、それが本当であることは検証した)。この望遠レンズは、iPhone 12の全ラインナップの広角レンズ以外では 、新しい光学手ブレ補正アップグレードを得た唯一のレンズなのだ。これは毎秒5000回のマイクロ調整を行い、低照度または日陰で画像を安定させることができる。それが利用しているのは標準的なレンズスタイルの手ブレ補正で、広角レンズで使用されている新しいセンサーシフトOISではないのだが、それでもiPhone 11 Proが行える補正量の5倍を行うことが可能で、iPhone 12 Proの補正量も上回っている。

その結果は、手持ちの屋内スナップの、上の写真で見ることができる。よりタイトなフレーミングに違いは別として、追加の手ブレ補正によって、ベースとなるセンサーが同一であっても、より細かいディテールをともなう鮮明なショットが得られている。広角に比べれば比較的小さな改善だが、望遠のヘビーユーザーであるならば、言及する価値があり、愛する価値がある。

広角カメラ:iPhone 12 Pro Maxの違いの大部分がここにある。これは、iPhoneがこれまでに撮影できていたものの限界を押し広げる、まったく新しいカメラなのだ。実際には3つの大きな変更が行われている。

  • 新しいF値1.6のカメラ。大きな口径とは、シンプルにより多くの光を入れられるより大きな穴を意味する。
  • 1.7ミクロンのピクセルを持つより大きなセンサー(ピクセルが大きいほど、光の収集力と色の再現力が向上する)。大きなセンサーほどより高品質の画像を意味する。
  • レンズではなくセンサーを安定化させるまったく新しいセンサーシフトOISシステム。これはいくつかの理由で有利だ。センサーはレンズよりも軽量で、より高速かつ高精度に移動、停止、始動が可能なため、調整をより迅速に行うことができる。

センサーシフトOISシステムは新しいものではなく、実際には2003年にミノルタDimage A1(ディマージュA1)で試験的に導入された (Twitter投稿)。しかし、ほとんどの携帯電話のカメラは、レンズシフト技術を採用してきた。なぜなら、それは非常に一般的で、非常に安価で、実装が容易だからだ。


上記3つのすべてが連携して、極めて素晴らしいイメージング結果をもたらす。またそれは、iPhone 12 Pro Maxのカメラの出っ張りを少し高いものにしている。その高さは、アップルがそれ

をカバーするために、実際に追加の出っ張りを付け加えたほどだ。私は、この追加された厚みは、センサーと新しいOISメカニズムを収容するために大きくする必要があった広角レンズ部品に直接由来しているのだと考えている。アップルは1つのカメラだけが他のカメラよりも大きく突き出すことは望まないだろう。

iPhone 12 Pro Maxは、この広角レンズで可能になった広いISOレンジを誇っている。ISO34〜7616のどこでも選ぶことができる。これにより、iPhone 12 Proよりもはるかに確実に、広い絞りと高速シャッタースピードで気軽なショットを撮影することができる。これが気にならない人もいるはずだし、何を撮影するかによって、得られなくてもよい利点だ。しかし、子供がいる人や、理想には満たない条件で動く被写体を撮影する人にとっては、それは大きく気になる点だ。これは、適切な状況下で、ピントがぴしりと合って人に見せられるか、駄目なものになるかの命運を分けるかもしれない。

ここに示したのはナイトモードのサンプルだが、その中でも明るさとシャープネスの改善を見てとることができる。アップルは、このレンズを使うことで集光能力が87%向上すると主張しているが、適切な条件下ではその主張がはっきりと裏付けられる。暗闇に近い環境の中で、一眼レフのような画像を撮影しようとすることはないと思うが(ナイトモードには限界があり、 非常に暗い場所では印象派的なものになる傾向がある)、アップルがこうしたものの改良を続けていったときには、いつかは必ずそのレベルに達するだろうということは予想することができる。

iPhone 12 Pro Maxからの広角ショットは、iPhone 12 Proよりも若干良いシャープネス、低いノイズ、より良い色の再現性を示し、iPhone 11 Proからははるかに改善されている。明るい条件下では、2つのiPhone 12 Proモデルの違い識別するのは難しいが、よく目を凝らせば、兆候を見て取ることができる。明るい日陰で手持ち撮影をしたときの、より良い手ブレ補正や、暗い場所でのノイズレベルの低さ、そして細部のシャープネスのわずかな改善などだ。

IPhone 12 Proでもすでに2019年のモデルに比べて印象的な結果を提供しているが、iPhone 12 Pro Maxはさらに飛び抜けている。これはアップルが画像に関して、一世代のうちに達成した最も素晴らしい改善だ。iPhone 7 Plusとアップルのブレンデッドカメラアレイのビジョンは先を見たものだったが、それでも画質はその年の小さなモデルと大きく異なってはいなかった。

2020年の跳躍はとても大きなものだ。このカメラがラインナップの下位にも展開していくのを待ちきれない。

LiDAR(ライダー):私はまだ本格的にLiDARの利点について言及していないが、iPhone 12 Proのレビューで詳細に行ったので(未訳記事)、ここでそれを引用しよう。

LiDARは、iPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Max限定の機能だ。低照度状況下でのオートフォーカスのロックインを高速化し、ナイトモードショットの広角レンズでポートレートモードを可能にする。

まず、低照度下のオートフォーカスがめちゃくちゃ速くなる。上の画像は、それを実現するために、目に見えないところで何が起こっているかを示したものだ。LiDARアレイは、アクティブな赤外線ライトのグリッドを使用してシーンを常にスキャンし、カメラが焦点を合わせるために使うことができる、深度およびシーン情報を生成することができる。

実際に、普通ならフォーカスをロックすることが非常に困難な暗い場所でも、カメラがすばやく焦点を合わせてくれる。LiDARアシストの低照度ポートレートモードは非常に印象的だが、広角レンズのみで動作する。つまり、ポートレートを撮影しようとする際に、暗すぎる場合には、ズームアウトを求める表示が画面に示される。

これらのナイトモードのポートレートは、iPhone 11の標準的なポートレートモードよりも明らかに見栄えが優れている。なぜなら11では望遠で撮影する必要があるため、より小さくて暗い絞りになるからだ。また11は、被写体を背景から切り離すのに役立つ、より明るいセンサーやLiDARの恩恵を受けることもない。そうした切り離しをRGBセンサーだけで低照度下で行うことは極めて難しい。

注意点として、このLiDAR機能は、アップルのニューラルエンジンとともに使うときには、5m未満の距離ならうまく働いて、低照度ポートレートを生み出すことができるということだ。それ以上では、光が減衰するため、あまり使い物にはならない。

iPhone 12 Pro Maxを使った明るい状態でのポートレートモードのショットの場合には、LiDARではなく、主に光学的にレンズを介して入ってくる情報に依存する。もし十分な光があれば、ほとんどの場合Lidarは必要とされないということだ。

購入機種決定ワークフロー

この先、私のiPhone 12 ProとiPhone 12miniのレビューからいくつかの文章をコピーしてくることにする。なぜならそれらのアドバイスはどのデバイスにも適用できるからだ。以上ご注意を。

私のiPhone 12/12 Proレビューでは(未訳記事)、私の個人的なデバイスを選択するための選択条件を書き出している。

  • 最もコンパクトで目立たない形状であること。
  • 手の届く値段で最高のカメラであること。

そして、以下がそのときに下した結論だ。

iPhone 12 Proはカメラの点で、iPhone 12 Pro Maxには負けている。Pro Maxはアップルがこれまで作った最大で最高のセンサーを備えているからだ(まあそのために大きさも最大に近いのだが)。iPhone 12はiPhone 12 miniの中に、正確に再現されている。私の単純な意思決定マトリックスは、私がテストしたモデルのうちで、どれが良い選択肢かを示したものだ。目標が、(iPhone 12とiPhone 12 Proの)2つの間の最良の妥協点を見つけることになった場合には、iPhone 12 Proがオススメだ。

さらにPro Maxとminiを使うことができたので、読者のための改めてささやかな決定フローを作ることが可能になった。

まだ決心を固めていないなら、私は次の2種類の人にiPhone 12 Pro Maxをお勧めしたい。スマートフォン時代絶対最高のカメラ品質を望む人と、他のデバイスではなく、多くの仕事を携帯電話上で行う人だ。Max版iPhoneに移行するには、人間工学的観点で支払わなければならない明確な「手数料」が存在している。いくつかの操作には単純に両手が必要で、片手での操作できいても不安定なものになる。

もちろん、すでにMaxカルトに自己洗脳されている場合には、この新しい製品はiPhone 11 Pro Maxからジャンプして手に入れる価値があるかどうかが疑問だろう。手短にいうならば、おそらくノーだ。それは素晴らしいものだが、写真撮影業をやっていない限り、真にぶっちぎりで優れているというわけでもない。古いものでも楽しめる。それはよくできていて、装備も満載だが、お値段も別格だ。だがストレージのアップグレードはかつてないほど安価で、なによりも本当に美しい。

さらに、iPhone 12 Pro Maxに新しい広角カメラが追加されたことで、これはアップルがこれまでに作った最高のカメラシステムとなり、おそらくこれまでで最高のサブコンパクトカメラが生み出されたのだ。わかってる、わかってる。これはかなり強い断定だ。しかしiPhoneはスマートフォンの世界ではクラス最高であり、アップルがやっているようなブレンデッドシステムやコンピュータビジョンのようなものをやっているカメラ会社は地球上に存在しないので、そうした断定も裏付けられるのではないだろうか。より大きなセンサーを持つコンパクトカメラならば、低照度状況ではまだiPhoneの撮影能力をまだ凌駕(りょうが)しているものの、アップルの機械学習に基づくブレンデッドシステムは時間とともに進化していく。

もし「手数料」を支払えるなら、これは価値あるアップデートだ。

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画像クレジット:GettyImages

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(翻訳:sako)

11月13日発売のiPhone 12 Pro Maxと12 Miniをいち早く触ることができた

iPhone 12とiPhone 12 Proは発表から間もない10月の終わりに発売された。残るiPhone 12 Pro MaxとiPhone 12 miniは、米国時間11月6日に予約開始、13日に発売される(日本でも同様に11月6日に予約開始、13日に発売)。

iPhone 12と12 Proに関しては、本誌にはすでにレビューがある(未訳記事)。ハイエンドモデルの12 Pro Maxとローエンドの12 miniの発売を待つ間、これらのデバイスを触り、写真を撮る機会があったのでレポートしよう。

画像クレジット:Brian Heater

繰り返しになるが、もう少し時間が経てば詳しい記事を書けると思うが、現在のところはちょっとしたファーストインプレッションやいくつか写真をお見せすることしかできない。Apple(アップル)がパンデミック前に行っていた発表会後のハンズオンイベントの代わりになる機会に参加できた。

4つのサイズすべてが存在し、説明された。ここ数カ月、大量のAndroidデバイスをテストしてきた人としては、6.7インチのPro Maxは特に大きく感じないという。しかし最上部の写真を見ていただくとわかるように、miniとの違いは歴然としたものだ。

画像クレジット:Brian Heater

スクリーンサイズに対する私たちの認識が、ここ数年で急速に変化したのは驚くべきことだ。初代iPhoneよりも2インチ大きなディスプレイを備えたスマートフォンがいまでは「mini(ミニ)」と呼ばれるようになった。先に6インチのPixel 5でさえ現在の基準ではかなり小さなもののように感じられる。

今回のスタンダードデバイスであるiPhone 12と12 Proの6.1インチディスプレイは、多くの人がしっくりくると感じる大きさだろう。ハイエンドとローエンドの価格差が400ドル(約4万1400円、日本版は安価なモデルで3万2000円)の価格差があるにも関わらず、基本仕様は意外にも一貫している。いずれも5G接続が可能で、新しいMagSafeに対応、そしてOLEDディスプレイやA14チップを搭載している。

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サイズとストレージ、バッテリー容量以外では、カメラに大きな違いがある。ほとんどのスマートフォンメーカーが最も力を入れ成長しているのはこのカメラであるため、驚くべきことではない。4モデルの違いを表にしてみた。

iPhone 12 Pro Maxと iPhone 12 Miniは、11月13日に発売される。

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画像クレジット:Brian Heater

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

iPhoneが目が見えない人に他人の接近とその距離を知らせる機能を搭載する

Apple(アップル)がiOSの最新のベータに、興味深いアクセシビリティ機能を組み込んだ。それは、iPhoneのカメラの視野内に人がいると、その距離を検出するシステムだ。この機能により、現在、何より重要な目が不自由なユーザーが効果のあるソーシャルディスタンスを保つことができるようになる。

この機能はアップルよ拡張現実(AR)システムARKitにあるもので、画像処理の技術用語で「people occlusion」と呼ばれ、人間の形状を検出してバーチャルアイテムがその前や後ろを通るというものだ。この技術に、iPhone 12 ProとPro MaxのLiDAR装置を組み合わせると、目の不自由な人にとって便利なツールができる、とアクセシビリティのチームは気がついた。

一般的に、人が店や横断歩道を歩くときは他の人がどれだけ近く、あるいは遠くにいるかを、目が絶えず判断し注意している。しかしパンデミックの間にまず思いつくのは、他の人と約2mの距離を保つことだ。

この新しい機能は、拡大鏡(Magnifier)アプリ内のもので、iPhone 12 ProおよびPro MaxのLiDAR機能と広角カメラを使って、さまざまな方法でユーザーにフィードバックを行う。

赤外線ビデオに映るiPhone 12 ProのLiDAR。1つひとつの点が、それが反射するモノの正確な距離を教える

第1のフィードバックは、ユーザーに視界に人がいるかいないかを教える。誰かいたら最も近い人までの距離をフィートかメートルでアナウンスし、近づいたり遠ざかったりすると距離を頻繁に更新する。その人がいる方向からの音もステレオで拾う。

第2のフィードバックは、距離を知らせる音をユーザーにセットさせる。例えば6フィート(約183cm)にセットしたら、その人が6フィートよりも離れていたらある音が鳴り、6フィート以内であれば別の音が鳴るようセットさせる。ユーザーが知りたいのは、正確な距離が頻繁にわかることではなく、現在、人と十分な距離が保たれているかどうかということであるためだ。

そして第3のフィードバックは、ユーザーの皮膚に届く振動(周波数)で、人が近づいていることを教えるというものだ。これは目と耳の両方が不自由な人に便利だろう。この機能は検出した人を画面上の矢印で指して教える。視覚が不自由な人にもその程度はさまざまで、どうしても人の助けを必要とする場合も少なくない。これは介護者の役に立つものかもしれない。

このシステムには広角カメラの高画質な画像が必要であるため、暗闇では使用できない。また、ハイエンドのiPhoneに限定されていることも、利用を妨げるかもしれない。

視覚補助ツールは、以前から存在している。多くのスマートフォンや専用デバイスに人やモノを見つける機能が搭載されているが、いずれも標準として活用されているものではない。

この人検出機能は、米国時間10月30日に公開されたiOS 14.2のベータ版が動作するiPhone 12 ProとPro Maxで利用できる。もうすぐ詳細が、AppleのiPhoneアクセシビリティサイトに掲載されるだろう。

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:AppleiOS 14iPhoneLiDAR

画像クレジット: Apple

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

2020年のApple第4四半期決算がいつもと違う理由

米国時間10月29日、Apple(アップル)は第4四半期決算で予測を上回る成果を報告したが株価は下がり、それは投資家が期待以下だったiPhone売上を懸念したためだった。本稿執筆時点で時間外取引の株価は約5%安だ。

ささやかな予測超えだった。アップルの売上647億ドル(約6兆7600億円)はウォール街予測の637億ドル(約6兆6500億円)を上回り、1株あたり利益も0.73ドル(約76.25円)で予測の0.70ドル(約73.21円)を超えた。アップルはサービスおよびMac部門で史上最高を達成したが、iPhoneの売上は対前年比20%減だった。

一般に、アップルの第4四半期は新型iPhone発売後最初の数日間の売上でちょっとしたピークを迎えるが、2020年は発売が数週間遅れたため、新機種は第4四半期に入り込むチャンスを逃しホリデー四半期である第1四半期にすべてまとまることになった。

iPhone 11とiPhone 11 Proは2019年9月20日に発売されたのに対して、2020年のiPhone 12の発売日は1カ月以上後の10月23日で、iPhone 12 Proはまだ発売されておらず11月13日の予定だ。

さらに気になるのは、この遅れが会社全体の製品発売スケジュールに影響を与えるかどうかだ。果たしてiPhone 12とiPhone 12 Proは、かつての機種よりも短いライフサイクルを過ごすのか、それとも10月、11月が今後同社の新しい新発売時期になるのだろうか?

iPhone以外の数字を見ると、アップルは第4四半期に90億3000万ドル(約9400億円)のMacを販売し、iPadを68億ドル(約7100億円)、ウェアラブルなどで78億7000万ドル(約8200億円)、サービスで145億5000万ドル(約1兆5200億円)をそれぞれ売上げた。これはアップルのサービス売上がiPhoneの売上に最も近づいた四半期であるのは興味深い。サービス売上はiPhone売上の半分強まで届いた。2019年は1/3の方が近かった。

次は売上の点で大きな四半期になることが予想されるが、投資家は第4四半期の結果にはあまり惹かれていないようだ。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:AppleiPhone決算発表

画像クレジット:Apple

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AdobeがiPad用IllustratorとiPhone用Frescoをリリース

Adobe(アドビ)は米国時間10月20日、ベクトルグラフィックアプリであるIllustratorのiPad用のパブリックバージョンを公開した。すでに予約受付とプライベートベータが開始されていたことを考えればこれは驚くことではないが、Illustratorユーザーの多くはこの日を楽しみにしていた。

さらにアドビは同日、ドロー&ペイントアプリのFrescoがiPhoneでも利用できるようになったと発表した。これまで同アプリを利用するには、WindowsマシンかiPadのどちらかが必要だった。

iPad用IllustratorはApple Pencilをサポートしていおり、既存ユーザーなら直感的に利用できるはずだ。Photoshopと同様に、アドビのチームはユーザーインターフェースをより小さな画面に適応させ、より洗練されたエクスペリエンスを約束している。

画像クレジット:Adobe

「アプリは一見シンプルに見えるかもしれませんが、作業をしていくうちにより多くの機能があることに気づきます。そしてしばらくすると、アプリが背景に溶け込むような自然なリズムが生まれ、創造性を表現できるようになります」とアドビは述べている。

アドビは今後、iPad用を含むすべてのIllustratorでより多くのエフェクト、ブラシ、AIを活用した機能を搭載していく予定だ。

画像クレジット:Adobe

Frescoについては、小さな画面でユーザー体験がどのようになるかを見るのは興味深い。FrescoはCreative Cloudライブラリを使用しているため、iPhoneでスケッチを開始してから、別のプラットフォームに移動して作業を完了することができる。iPhone用が他のプラットフォームと同じインターフェイス、ブラシ、機能を備えていることは注目に値する。

さらにアドビは同日、新しいSmudge BrushやAdobe Captureのパーソナライズブラシのサポートなどを追加したFrescoのバージョン2.0を発表した。

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:AdobeAdobe IllustratorAdobe FrescoiPadiPhone

画像クレジット:Adobe

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(翻訳:塚本直樹)

あらゆるスマホに対応する新しくて完璧な端末固定ソリューション「Mobile by Peak Design」

Kickstarter(キックスターター)のキャンペーンで、続けて成功を収めてきたPeak Design(ピーク・デザイン)が、またまたMobile by Peak Design(モバイル・バイ・ピーク・デザイン)という新製品をひっさげ戻ってきた。カメラ用マウントやパッキングギアの豊かなエコシステムを作り上げてきたこのスタートアップは、まるでApple(アップル)の磁石を使った新しいiPhone用アクセサリー体系MagSafe(マグセーフ)の登場を待っていたかのようなスマートな相互接続システムを打ち出した。しかし、Peak Designの製品はあらゆるスマートフォンとモバイル機器に対応する。

Peak DesignのCapture(キャプチャー)、Anchor(アンカー)およびマウンティングプレートシステムと同様にMobile by Peak Designは、スマートフォンをあらゆる種類のアクセサリーへの接続方法を提供する。このシステムは、SlimLink(スリムリンク)とPeak Designが呼ぶコネクターを中心に構築されている。磁石と物理的なマウントをうまく組み合わせたもので、スマートフォンを特定の用途にも汎用の粘着式アクセサリーにも対応できる。さらにSlimLinkはソフトロックとハードロック、つまり磁石のみ(ソフト)と磁石と物理的な固定具の併用(ハード)のどちらのアクセサリーでも使えるため、一連のマウントに応じた、さまざまなレベルの安定性が得られる。

Peak DesignはKickstarterでクラウドファンディングキャンペーンを行っているが、製品はすでにデザインができており、高いレベルの品質で製造されている。各メディアには、SlimLink汎用スマホマウント、自転車のハンドル用マウント、三脚、磁石式と粘着式の汎用マウント用パッド、自動車のダッシュボード用マウントといった一連のMobileラインアップのサンプルが送られている。

画像クレジット:Peak Design

私はこれらを2週間ほど使っているが、驚くほど用途が広く便利であることがわかった。Peak DesignはiPhone 11 Pro用のケースも提供してくれたが、私はiPhone 11 Pro Maxを使っているので、両面テープで固定する汎用プレートを、付属のサイズと位置の調整ガイドに従ってiPhoneに直接貼り付けた。大変にしっかりと保持してくれる上に、厚みはほどんど気にならない(iPhone 11 Proをテーブルに置いたときに、カメラ部分の出っ張りがぶつからない程度に、わずかな隙間が開くようになっている)。

iPhoneとソフトロックとの磁石によるホールドには十分な強度があり、緩んでしまうのではないかという不安は一切感じない。私はよく汎用の磁石マウントで冷蔵庫にスマホをくっ付けているが、スマホがズレることはない。物理的な固定具が追加されている自転車用のマウントは、自転車を乗り回してもしっかりとスマホを保持してくれる。アームも、スマホをベストな位置に保てるようになっているので(縦横どちら向きにもできる)自転車用のナビとして使える。

画像クレジット:Peak Design

実際、Peak Designのシステムデザインは、他社製品よりも大きく秀でているのだが、それが本当によく現れているのが三脚だ。とてもうまく考えられた非常に小型の三脚で、全体の面積はクレジットカードよりも小さく、やや厚みがある程度だ。ポケットに入れてどこへでも持ち運べる上に、タイムラプス写真の撮影にもとても安定したプラットフォームとなる。付属の六角レンチを使えば、どの角度でもしっかりと固定できる。

自動車用のマウントは、粘着テープでダッシュボードに貼り付けるようになっている。スマホ本体に取り付けたマウントにもケースにも、SlimLinkスロットにはめ込む突起があり、物理的に爪で固定しなくてもスマホを保持できる仕組みになっている。試したところ、保持力は大変に高くし、特に程よい固さのボールジョイントは、いちいちネジを締めるなどの必要がなく、自由な角度にスマホを調整できる。この汎用マウントには、いまのところ1つだけ不満がある。Nomad(ノマド)のワイヤレス充電器Base Station Pro(ベース・ステーション・プロ)との互換性がないことだ。これについてPeak Designは、現在、ワイヤレス充電アクセサリーのテスト中であり、将来、互換性に関するアドバイスを行うと話している。しかしPeakのスマホケースEveryday(エブリデイ)は、すでに数多くのQi(チー)充電器に対応している。

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    画像クレジット:Peak Design
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    画像クレジット:Peak Design
  22. PD-Mobile-11-UniversalAdapter01

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  27. PD-Mobile-07-UniversalBikeMount01

Peak Designは、デザインは変更される場合があるという。当然のことながら、世界中の誰もがそう感じたように、MagSafeの登場は同社にとっても驚きだった。Peak Designは、今もiPhone 12シリーズ用ケースの開発を計画しているが、同社のすべてのソフトロック型アクセサリーは、アップルのMagSafe対応iPhoneとケースの両方を固定できると話している。レザーウォレットなどのアップル純正のMagSafeアクセサリーも、Peak Designのマウントまたはケースを装着したMagSafe対応iPhoneに、普通に取り付けることができる。

競合製品が市場に投入されるより早く、それを時代遅れにしてしまうものをアップルが発表したとき、Peak Designも同じ憂き目に遭っていたかもしれないのだが、Mobileシステムデザインによって協調的な立場を実現できた。つまり、それがなければMagSafeが提供するものだけが利用できる環境になっていたところへ、スマホとアクセサリーの両方に、ほぼ同等の恩恵をもたらすことができるわけだ。

Kickstarterキャンペーンは米国時間10月19日から始まった。Peak Designでは、Mobileシステムのケースとアクセサリーを2021年の春から出荷できると考えている。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:Peak DesignスマートフォンAppleiPhoneMagSafeKickstarter

画像クレジット:Peak Design

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(翻訳:金井哲夫)

iPhone 12 Proのカメラは撮影後に写真をいじくりまわすのが好きな人が喜ぶ機能が満載

アップルが発表したiPhone 12 Proシリーズは、すでに強力だったカメラシステムにさらに改良を加え、「本格的な」写真家、つまり撮影後に写真をいじくりまわすのが好きな人が喜ぶ機能を追加した。もちろんこのアップグレードは、私たちのような「興奮して忘れる」撮影者にとっても注目すべきものだ。

最も目に見える変化は、背面カメラの3つのレンズシステムのうち2つの再設計だろう。iPhone 12 Pro Maxは、より奥行きのある新しい望遠カメラが搭載されており、従来の52mm相当ではなく65mm相当となっている。この近接光学レンズは多くの人が重宝するだろう。結局のところ、52mmはポートレート撮影ではまだかなり広角寄りだった。

iPhone 12シリーズの全モデルに共通する改良された広角レンズは、レンズを7つの要素に簡素化し、光の透過性を向上させ、F/1.6と同等の口径を実現している。特に改良された「ナイトモード」では、多くの光を取り込めるようになっている。

iPhoneのカメラ分解図

そして、おそらくより重要なハードウェアの変化は、センサーレベルの手ぶれ補正が広角カメラに導入されたことだろう。このシステムは、デジタル一眼レフカメラで初導入された仕組みで、動きを検出し、それを補正するために1秒間に何千回もセンサーを少しずつ移動させる。これはレンズ自体をシフトする手ぶれ補正よりもシンプルな代替手段だ。

実際のところ、各社のどのスマートフォンでもフラグシップモデルにも何らかの手ぶれ補正機能が搭載されているが、重要なのはその実装方法。アップルはiPhone 12 Proの手ぶれ補正機構を「ゲームチェンジャー」と表現したが、それは実際のテストで判断したい。いずれにしても、これが今後のiPhoneカメラシステムの標準になることが予想される。ちなみに本日のバーチャルイベントのプレゼンターは、約2秒間の手持ち撮影を可能にする機能を紹介していたが、私はこの機能については話半分に聞いておく。

iPhoneで処理された写真のレイヤーを示す画像

ソフトウェア面では、Apple ProRAWが発表された。iPhoneをプライマリまたはセカンダリのカメラとして使用している写真家にはありがたいフォーマットだ。通常、iPhoneで撮影した画像は、センサーが収集した情報のほんの一部しか画面に表示されない。余分なデータの削除、色のパンチング、良好なトーンカーブの検出など、大量の処理が必要になる。これらの処理によってカスタマイズ性を犠牲にしつつも、見栄えのいいイメージが作成されるわけだ。しかし「余分な」情報を捨てると、色とトーンの調整範囲が大幅に狭くなるというデメリットもある。

iPhoneのカメラアプリでRAWモードで撮影した画像

デジタル一眼レフカメラを扱う写真家なら当然知っているように、RAWファイルがその答えだ。RAWでは、センサーが収集するものを最小限に処理した表現となり、写真の見栄えをよくするための作業ををユーザーが実行できるようになる。 RAWフォーマットで撮影できるようになると、iPhoneのデフォルトの画像処理に縛られていると感じていた写真家を解放できるわけだ。もちろん、iPhoneの画像処理を回避する方法は以前にもあったが、アップルはiPhoneのカメラアーキテクチャへの低レベルのアクセスが可能なサードパーティ製アプリよりも当然優位性があるため、Apple ProRAWはおそらく新しい標準になるだろう。

また、iPhone 12 Proシリーズでは、Dolby Visionで撮影することも可能になる。Dolby Visionのグレーディング(補正)は、映画やコマーシャルをデジタルシネマカメラで撮影した後の、いわゆるポストプロダクションで使われるものだ。iPhone 12 ProをBカメラ(2台目のカメラ)として使う場合に、このフォーマットは便利かもしれない。実際にiPhone 12 Proを使ってDolby Visionで撮影した撮影監督のEmmanuel Lubezki(エマニュエル・ルベツキ)氏が認めれば、地球上のほぼすべての人にとって十分な映画を作れるだろう。まぁ、スマートフォンのカメラで一緒に仕事をする人がいるとは思えないが。

Apple ProRAWとDolby Visionという2つの進歩は、新搭載のSoC(System-on-a-chip)であるApple A14 Bionicチップによって写真処理に多くの余地を残していることを示している。前にも書いたように、SoCは現在のイメージングワークフローの中で最も重要な部分であり、アップルはおそらく最新チップが提供するパワーを活用するためにあらゆる方法を考え出すだろう。

カメラやレンズの大型化は通常のiPhoneシリーズには望めない利点だが、その逆もまた然りだ。そして、iPhoneが映画のようなクオリティを提供できるようになればなるほど、携帯性と使いやすさといった利点も大きくなる。アップルは熱心な写真家をターゲットにしてきたが、彼らは高機能カメラ付きのスマートフォンに加えて、一眼レフやミラーレスを買いたいのかどうか確信が持てない。アップルは、こういった層に向けてスマートフォンとしての側面をアピールし、世代ごとにユーザー数を増やしているに違いない。

もちろん、iPhone 12 Proシリーズは通常のiPhoneよりも高価で、10万円を超えるプレミアムな価格だ。しかし、これらの改良店は、将来的にローエンドモデルに搭載することも困難ではないはず。おそらく来年のiPhoneにはProシリーズの一部の機能が通常のiPhoneシリーズでも使えるようになるはずだ。もちろんそれまでに、アップルはProシリーズ向けにまったく新しい機能セットを用意するだろう。まあ、写真家にとって計画的なカメラの陳腐化はライフスタイルの一部だ。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:Apple、iPhone、Apple iPhone Event

画像クレジット:Apple

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(翻訳:TechCrunch Japan)

iPhone 12 ProのLiDARスキャナーを使ったAR体験一番乗りはSnapchat

Apple(アップル)は、米国時間10月13日に行われたiPhoneイベントにて、最新のフラグシップモデルiPhone 12 Proと12 Pro Maxを発表した。その他の新型iPhoneと異なり、これらの機種にはLiDARスキャナーが搭載されている。より没入感の高い拡張現実(AR)体験をもたらすものだ。Snapchat(スナップチャット)は同じく米国時間10月13日、このLiDAR対応カメラを使う新技術を、他社に先駆けてアプリに採用することを明かした。

同イベントでアップルが説明していたとおり、LiDAR(光検出と測距)スキャナーは、光が目標に到達して戻ってくるまでの時間を計るものだ。

iPhoneの機械学習技術と開発フレームワークを使うことで、iPhoneはLiDARを通じて周囲の世界を理解できるようになる。

アップルは、この技術をiPhone 12 Proに採用し、その「暗闇でも見える」能力を応用して暗い場所での写真の画質を向上させている。

画像クレジット:Appleのプレゼンテーション(スクリーンショットはTechCrunch)

この技術を使えば、アプリ開発者はiPhoneの周囲の正確な深度マップが作れるようになり、即応性が向上するためARは高速化し、ARを応用した新しいアプリ体験が可能になる。

具体的にいえば、アプリ開発者はこの技術を使うことでオブジェクトや部屋のスキャンが可能になるということだ。例えばAR買い物アプリ、家のデザインツール、ARゲームなどが考えられる。

写真や動画のエフェクトにも使える。iPhoneは部屋の奥行きや物の位置を「見る」ことができるため、画像の中に正確にARオブジェクトを配置するといったことも可能になる。

画像クレジット:Appleのプレゼンテーション(スクリーンショットはTechCrunch)

これは、Snapchatが準備しているような新しいAR体験の原動力となる。すでに最上級のAR写真フィルターで知られる同社は、iPhone 12 Pro専用のLiDARを利用した「レンズ」をすぐにローンチすると話している。

アップルは今回のiPhoneイベントでLiDARを説明する際に、SnapchatのLiDARを使った機能をちらりと紹介していた。

上の写真は、SnapchatアプリのARレンズのものだ。テーブルや床の上が花と葉っぱで埋め尽くされ、ユーザーの顔に向かって小鳥が飛んでくる。部屋の奥に置かれた植物は、手前のものよりも遠くにあるように見える。さらにキッチンの戸棚を蔓が覆っている。物理的な空間のどこにテーブルや戸棚があるかを、認識している証拠だ。

Snapchatレンズの小鳥は、人の背後に回ったときには陰に隠れて見えなくなる。また、人の手の上に正確に止まる。

これがまさに、Snapchatが開発中のレンズだとわかるが、今のところ同社はそれ以上の詳細は公表していない。しかし、LiDARを使ったSnapchatの体験がどんなものかを感じることはできる。

Apple iPhoneイベントの動画の59分41秒あたりで、実際にSnapchatのレンズの動作を見ることができる。

【更新情報】米国東部時間10月13日午後4時47分、ここで公開されているレンズが、実際にローンチされるものだとの確認がとれた。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ: AppleApple iPhone EventiPhoneLiDARSnapchatAR

画像クレジット:Denis Charlet / AFP / Getty Images

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(翻訳:金井哲夫)

アップルがフラグシップとなる5GモデルiPhone 12 ProとPro Maxを発表

米国時間10月13日に開かれたApple(アップル)のiPhoneイベントで、一連の新型iPhoneが公開されたが、その筆頭は発表されたばかりのフラグシップモデルであるiPhone 12 Pro(10万6800円〜)と、iPhone 12 Pro Max(11万7800円〜)だ。5Gに対応したこの新型モデルは、全面が画面となるRetina XDRディスプレイ、A14 Bionicチップ、セラミックシールドのフロントカバー、LiDARスキャナーそしてもちろんiPhoneで最上級のカメラシステムを備えている。

iPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxには128GB、256GB、512GBの3つの仕様があり、仕上げはグラファイト、シルバー、ゴールド、パシフィックブルーという4種類から選べる。

画像クレジット:Apple

当然ながら、5Gが最大のセールスポイントだ。この新技術によりスピードが格段に上がる。つまり、ダウンロードとアップロードが速くなり、ストリーミングの画質が上がり、ゲームのレスポンスが向上し、アプリの反応も速くなるなど、さまざまな恩恵がある。

もちろん新しい5Gスマホの当面の需要は、特に新型コロナウイルスがいまだに手の付けられない状態にある米国などの市場では、パンデミックによって沈静化される恐れがある。自宅勤務をしているユーザーたちも、パンデミック前とは違い、今すぐ5Gにアップグレードする必要性を感じていないだろう。1日の大半を自宅で過ごす人たちの多くは、Wi-Fiが使える環境にあるからだ。

米国では、iPhone 12 Proは人が混み合う場所であっても、最大4Gbpsの速度で使えるとアップルは話している。データ使用量とバッテリーパワーのバランスをリアルタイムでインテリジェントに調整するSmart Data(スマートデータ)機能が、さらにデータ転送の高速化を助ける。

この新型iPhoneの内部には、16コアのNeural Engine(ニューラル・エンジン)を採用したA14 Bionic(バイオニック)チップが搭載され、性能は80%向上したとアップルは主張している。これは、1秒間に11兆回の演算が行える処理能力だ。以前のモデルよりも高速で効率性も高い。

美的観点からも、この新型iPhoneはどこか違っている。

6.1インチのiPhone 12 Proと6.7インチのiPhone 12 Pro Maxは、フラットエッジデザインとなり、縁が狭く、端から端まで有機ELディスプレイが広がっている。エッジが「より四角く」なったことで、昔のiPhoneのデザインを思い起こさせる。

Pro Maxには、これまでで最大の画面が搭載され、解像度もほぼ350万ピクセルと最高になった。

背面はマットなガラス仕上げで、エッジにはステンレス製のベルトが巻かれている。しかし、新しいのはアップルが「Ceramic Shield(セラミックシールド)」と呼ぶものだ。いわば「ひび割れしにくい」頑丈なフロントカバーで、落としたときの耐久性はiPhone 11 Proの4倍だとアップルはいう(これは確かめなければ!)。

画像クレジット:Apple

iPhone 12 Proは、水深6メートルで30分間耐えられる防水性も備えている(IP68等級)。

もうひとつ、このハイエンド機の大きな魅力といえば、もちろんカメラシステムだ。

今度のカメラは、新しい画像信号プロセッサー(ISP)とA14 Bionicに支えられ、2020年中に「Apple ProRAW」形式に対応するとのことだ。この形式は、アップルのマルチフレーム画像処理技術と計算写真学的性能にRAWの汎用性を組み合わせたものだ。具体的には、iPhone上でネイティブに、あるいはサードパーティー製の写真編集アプリを使って、色、ディテール、ダイナミックレンジをクリエイティブに調整できるようになる。

iPhone 12 Proにはさらに、絞り値ƒ/1.6の新しい7枚構成の広角カメラが搭載された。処理速度はiPhone製品の中では最高となり、暗い場所での動画や写真の画質の向上が期待される。超広角カメラは視野角が12度となり、焦点距離52ミリの望遠カメラには4倍の工学ズームが備えられた。

iPhone 12 Pro Maxではさらに、センサーが47%大きくなり、ピクセル幅が1.7μmとなったことで、暗い場所での画質が87%向上するとアップルは話している。超広角カメラと焦点距離65ミリ、工学ズーム5倍の望遠カメラも備える。

ナイトモードがフロントのTrueDepthカメラと超広角カメラでも使えるようになり、タイムラプスをナイトモードにすれば、より鮮明な動画が撮影できる。iPhoneを三脚に固定すれば、光の軌跡や露光の変化もさらに滑らかに撮れる。

Deep Fusionも高速化され、スマートHDR 3の画像はより実際に近いものみなるとアップルは説明している。

画像クレジット:Apple

動画は最大60fpsのDolby Vision対応HDRの撮影が可能となり、安定度が増した。4K Dolby Visionの動画は、AirPlayで共有できる。

その上、新たにLiDARスキャナーが搭載された。AR(拡張現実)に対応するための機能だ。

これは、暗い場所でも6倍速くなったオートフォーカスとの組み合わせで、より高速でリアルなARを提供するも。これを使うことで、Snapchat(スナップチャット)のフィルターのような、おもしろいアプリやアプリ内体験が現れる可能性がある(特に解説はなかったが、デモの中でSnapchatがちらりと見えた)。

もうひとつ、この新型iPhoneの消費者にとってうれしい機能は、MagSafe(マグセーフ)だろう。これは、無線充電を可能にするものであり、同時に、磁石でくっ付くアクセサリーを使えるようにするものだ。新しいアップルのMagSafe対応iPhoneレザーウォレットなどがそれにあたる。米国時間10月16日にはMagSafe充電器、iPhone 12 Pro用シリコンケースとクリアケースのセットが発売される。Leather Caseの発売は米国時間12月6日。MagSafe Duo ChargerとLeather Sleeveが、その後に発売が開始される。

画像クレジット:Apple

iPhone 12 Proの米国での予約は、米国太平洋夏時間で10月16日金曜日午前5時から受付が開始される。米国での販売は米国時間10月23日より。iPhone 12 Pro Maxの予約受付は米国太平洋夏時間11月6日午前5時から。米国での販売は米国時間11月13日からとなる(日本ではPro、Pro Maxともに10月16日午後9時から予約開始)。

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(翻訳:金井哲夫)

PopSocketsもアップルのMagSafeが使えるiPhoneアクセを開発中

TechCrunchが確認したところでは、PopSockets(ポップソケッツ)はApple(アップル)のMagSafeに対応する。つまり、使ったり洗ったりするうちに粘着力がなくなる背面のステッカーを心配することなく、このユビキタスなiPhoneアクセサリーを伸ばしたり縮めたりさせることができるようになる。

アップルの充電ブランドMagSafeは現在、iPhoneのワイヤレス充電と取り付け簡単なアクセサリーのための新しいシステムとなった。米国時間10月13日に同社のiPhoneイベントで発表された

ワイヤレス充電コイルの周囲に新たに配置されたマグネットのおかげで、iPhoneはアップルのMagSafeチャージャーとMagSafe Duoチャージャーにつなげたときにうまく連携する。これらのチャージャーはiPhone 12、iPhone 12 Pro、Apple Watchのためのものだ。

しかしこのシステムはまた、一連のMagSafeアクセサリーをiPhone 12と使えるようにもする。

アップルはiPhone 12モデルの背面に簡単に取り付けられる新しいシリコン、レザー、クリアのケース、取り付け可能なiPhoneウォレットといった独自のアクセサリーを発表した。同社はまた、さまざまなMagSafeアクセサリーがサードパーティからリリースされるだろうとも述べた。

筆者はなぜか、アップルのイベント前にPopSocketsについて考えていた。だからこそMagSafeが発表されたときに「あっ、PopSockets!」と最初に頭に浮かんだ。

おそらく筆者だけではないだろう。

PopSocketsは2014年の発売以来、1億6500万個超のPopSockets Gripsを販売した。スマホの背面に取り付けて滑りにくくするためのものから、鏡やリップグロス付きのPopSockets、小さいバージョン、ウォレット付きのPopSockets、Otterとコラボのスマホケース、ネイルにマッチするPopSocketsに至るまで、バリエーションを拡充してきた(同社は現在ユーザーのPopSocketsにマッチするフェイスマスクも展開している)。

PopSockets Gripsは何回も取り外せるが、次第に粘着力が失われていく。その対策は、洗ってから10分ほど空気乾燥させ、iPhoneの背面に取り付けて数時間そのままにしておくことだと同社は話す。

これはやや面倒なプロセスだ。だからこそ同社は、交換に対応するPopTopsというカバー付きのPopSockets Gripsをリリースした。

しかしMagSafeに対応するPopSocketsのラインナップでは、PopSocketsの粘着力が失われることを心配する必要はなさそうだ。結果として、ユーザーはこうしたiPhoneのドングルを購入する方へと誘惑されるかもしれない。

また、PopSockets Gripsを利用するために、iPhoneにケースを使わなければならないことをユーザーが忘れるかもしれないことも意味する(iPhone 11のユーザーは現在ケースを使用しなければならない)。

逆にアクセサリーマーケットでPopSocketsがさらに競争にさらされることも考えられる。Gripsや同社の特許(PR Newswireリリース)で保護されているテクノロジーを避けて開発する必要がなくなるからだ。その代わり、ライバル企業は売上高を伸ばすためにMagSafe対応のアイテムを投入して既存のプロダクトラインを純粋に拡充することができる。

PopSocketsはMagSafeプロダクトを開発中としたが、現時点では詳細を明らかにしていない。

注意:写真はMagSafe対応プロダクトではない。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:PopSocketsMagSafeiPhone

画像クレジット:PopSockets

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(翻訳:Mizoguchi

ライブ配信を見逃した人のためのアップル新iPhone発表イベントまとめ、iPhone 12シリーズ、HomePod mini、MagSafe復活

9月のイベントから1カ月弱でApple(アップル)はまたビッグイベントを開催した。誰もが今度こそは新しいiPhoneが登場すると期待していたはずだ。期待は裏切られず、アップルはiPhone 12を4モデル発表した。また新しいHomePod miniもリリースされた。

イベントをライブで見なかった読者のために発表の内容を簡単にまとめておこう(詳しくは私たちの個別記事を参照)。

HomePod Mini

画像クレジット:Apple

アップルは新しいHomePod Miniの紹介からイベントをスタートさせた。名前のとおりこれはHomePodスマートスピーカーのミニ版だ。

Home Pod miniの狙いは、消費者に複数買わせて家のあちこちに配置してもらうことのようだ。アップルはまずSiriのスマートホーム機能の説明から始め、続けてインターコムという新機能を紹介した。ユーザーは他のHomePodをはじめiPhone、Apple Watch、CarPlayからHome Podに音声メッセージを送ることができる。また1部屋にHome Podを2台置けば、自動的にステレオ再生が設定されるとという。

HomePod Miniは日本では1万800円(税別)、カラーバリエーションは標準サイズのHome Podと同じく、ホワイトとスペースグレーの2種類だ。予約受付は11月6日から開始され、出荷は11月16日からスタートする。

iPhone 12シリーズ4モデル

iPhone 12シリーズ(画像クレジット:Apple)

アップルは新しいiPhoneを1種類のみならず4モデルも発表した

機種が多くなり、製品構成がややわかりにくくなったかもしれない。アップルがイベントで発表したiPhoneは、12 Mini(7万4800円〜)、12(8万5800円〜)、12 Pro(10万6800円~)、12 Pro Max(11万7800円〜)の4モデルだ(いずれも日本での価格、税別)。どのモデルも驚くほどではないが少しずつ改善され、少しずつ大きくなり、少しずつ価格が高くなっている。簡単に各モデルを比較してみよう。

セールスポイントはすべてのモデルで5G接続をサポートする点であり、それに加えてディスプレイも改良された。カメラは超広角がサポートされ、広角に夜間モードが追加された。筐体のデザインは、以前のiPhone 4、5を思わせるフラットな側面となっている。

iPhone 12 Miniのディスプレイは5.4インチ、12は6.1インチ、12 Proは12と同サイズの6.1インチだが、筐体がステンレス製となる(他のモデルはアルミ製)。またカメラアレイに12メガピクセルの望遠カメラが搭載される。12 Pro Maxは6.7インチの大型ディスプレイとLiDARセンサーを備える。これにより低照度状態でも高速で精密にフォーカスを合わせることが可能となり、また室内を3Dスキャンすることができるという。

新しいiPhoneのディスプレイにはCorningと提携して開発されたCeramic Shieldテクノロジーが使われている。アップルによれば、従来のモデルと比べて4倍の落下耐久性があるという。iPhone 12、12 Miniのカラーバリエーションはブルー、グリーン、レッド、ホワイト、ブラックの5色だ。一方、12 Pro、12 Pro Maxはブルー、ゴールド、ブラック、ホワイトとなっている。

IPhone 12の全モデルはアップル製のA14 Bionicを搭載する。これは2020年8月に発表されたiPad Airと同じチップだ。

iPhone 12、12 mini、12 Pro各モデルとも予約受付が開始されているが、Pro Maxの予約は11月6日からとなる。また、アップルは価格を下げてiPhone 11の販売を続けると発表している(詳細はアップルサイトを参照)。

MagSafe

iPhone 12 Proシリコーンケース、MagSafeレザーウォレット(画像クレジット:Apple)

MagSafeが復活した。少なくともこの名前は復活した。

以前のMacノートの充電システムから名前を借りたものだが、iPhoneのMagSafeは無線充電器にiPhoneを載せると、自動的に最適な位置に密着する。これはMagSafe対応のiPhoneケース、クレジットカードホルダーなども同様だ。

MagSafe Duoは折りたたみ式でiPhoneとApple Watchを同時に充電できる。またBelkinなどのサードパーティがMagSafe対応の製品を準備中だと発表された。

MagSafe Duo Charger(画像クレジット:Apple)

充電アダプター、イヤフォンは同梱されず

しばらく前から噂として出ていたが、公式に確認された。アップルは今後イヤフォン、充電アダプターを同梱しない。同社は理由として環境に対する負荷を挙げているが、同時に、互換性ある充電器などが市場に「無数に出ている」とも述べている。ただし新しいiPhoneにはUSB-CとLightningの変換ケーブルは同梱される。

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タグ: AppleApple iPhone EventHomePod miniMagSafeiPhone

画像クレジット:Apple
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