PelotonのCEOが是正措置は認めるもバイクとトレッドミルの「全生産停止」を否定

Peloton(ペロトン)のJohn Foley(ジョン・フォーリー)CEOは、同社の決算を控え「沈黙の期間」から一転して、機器の販売不振に関連する数々の報道に対応した。同社がスポーツジムのリニューアルオープンにともない、バイクとトレッドミルの全製品の生産を停止しているという件について、同氏は否定した。

関連記事:需要減退の中、Pelotonがバイクとトレッドミルの生産を一時停止との報道

「バイクとトレッドの全生産を停止しているという噂は間違いです」という見出しで、フォーリー氏はこう綴っている。

新型コロナウイルス(COVID-19)の大流行という100年に一度の出来事に遭遇し、3年かけて起こると予想していたことが、2020年から2021年にかけて数カ月の間で起こってしまったのです。

世界が私たちを本当に必要としている時に、迅速かつ真摯に需要に応えようとしましたが、それは、みなさんが毎日一生懸命努力してくれたおかげでもあります。私たちは、生産規模を適正化することに手ごたえを感じています。そして、より季節性の高い需要曲線へと進化する中で、持続可能な成長のために生産レベルを再設定しています。

決算速報に連動した別の声明で、フォーリー氏はこう述べている。

前四半期に説明したとおり、当社は収益性の見通しを改善し、全社的にコストを最適化するための重要な是正措置を講じています。これには、売上総利益率の改善、より変動性の高いコスト構造への移行、今後より集中を絞ったPelotonを構築するための営業費用の削減が含まれます。

また、2月8日の決算発表の際には、より詳細な情報を伝える予定であると付け加えている。これらには、需要減に対応するための生産の「適正化」が含まれる。しかし、同氏は、バイク / トレッドミルの4つのデバイスすべての生産が数週間または数カ月間停止するという報告には慎重な姿勢を示した。

また、コンサルティング会社McKinsey(マッキンゼー)の報告書を受け、リストラやレイオフが行われていることを認めた。「過去には、レイオフは最後の手段だと言ってきました」と彼は書いている。「しかし、今、私たちは、細心の注意と思いやりをもって、組織構造とチームの規模を評価する必要があります。そして、我々のビジネスをより柔軟なものにするための努力の一環として、あらゆる選択肢を検討している最中です」とも述べている。

このような報道は、前述の「100年に一度の出来事」で普及が進む中、Pelotonが手を出しすぎたことの裏づけとも見られている。このニュースは、同社が2020年の天文学的な上昇に続いて、2021年はパンデミック需要の強さから76%の株価下落を経験したことを受けてのものだった。

画像クレジット:Kimberly White / Stringer

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(文:Brian Heater、翻訳:Akihito Mizukoshi)

需要減退の中、Pelotonがバイクとトレッドミルの生産を一時停止との報道

ここ数年はPeloton(ペロトン)にとってアップダウンの激しい日々だった、というのは控えめな表現だ。パンデミックによる爆発的な需要に支えられていた同社は、今度はトレッドミルやエクササイズバイクなどのコネクテッドフィットネス製品市場の「大幅な縮小」という問題に直面している。

米国時間1月20日にCNBCがニュース報道の中で指摘した内部資料によると、エントリーモデルの「Bike」は、2月から3月にかけて2カ月間生産が停止される予定だという。プレミアムモデルの「Bike+」はすでに生産を停止しており、資料によると生産を再開するのは6月になるとのこと。同社のトレッドミル「Tread」の生産は2月から6週間停止し、2022年度は「Tread+」の生産をまったく見込んでいないとのこと。

Pelotonは当初、パンデミックの影響で世界中のジムが閉鎖される中、最大のテック勝者の1つだった。実際、同社は最初、逆の問題に直面していた。つまり、一夜にして急増した製品需要に供給システムが対応しきれなかったのだ。2021年5月、同社はオハイオ州の工場に4億ドル(約456億円)を投じ、拡大する製品ラインを生産すると発表した。

長年コネクテッドホームフィットネスのリーダーとして存在してきた同社は、大方の見方では、コロナ禍は人々のワークアウト方法の一時的な変化というよりも、パラダイムシフトであると考えていた。そして、パンデミックが長引いている間にジムが再開され、他のスタートアップやSamsung(サムスン)、Apple(アップル)などの大企業によって競争が激化したことで、売り上げが低迷している。今週初めには、同社が財務状況の悪化を食い止めるために、コンサルティング企業のマッキンゼーと契約したというニュースが流れたが、これにはリストラと解雇がともなうと予想されている。前年の天文学的な上昇を経て、2021年末には、Pelotonの株価は76%も下落した。

初期の成功にもかかわらず、ここ数年は問題が多発していた。最も顕著な例は、安全性への懸念から同社のトレッドミル製品をリコールしたことだ。同社は当初、幼い子どもの死亡を含む70件の安全事故を受けて、米国消費者製品安全委員会と協力してリコールを行うことを躊躇していた

「創業者の1人である私の視点では、このカテゴリーの枠組みは十分ではありませんでした。カテゴリーとして考えていた安全性も十分ではありませんでした」と、John Foley(ジョン・フォーリー)CEOは2021年末のDisruptで筆者に語った。「私たちは、トレッドミルを市場に投入しようと考えました。ハードウェアの観点から見ると、最高のデザインのトレッドです。何十年にもわたってこのカテゴリーに存在する安全性を見て、私たちが学んだことは、さらに改善しなければならないということでした。当社はほとんどすべての分野で優れていますが、今度は安全性の面で改善する必要があります。

同社はパンデミック以前にも、人気のインストラクターやコンテンツプレイにより、カルト的な人気を集めていたことで知られている。しかし、その継続的な成長を過大評価し、継続的な支出で太陽に近づきすぎたといっても過言ではない(少なくとも短期的には)。同社は2021年末に「Peloton Guide」を発表した。Peloton Guideは、ホームフィットネスのエコシステムへの参入障壁を低くするために設計された、495ドル(約5万6500円)のコネクテッド筋力トレーニングシステムだ。また、ローイングマシンなどの追加製品の開発も進めていると報じられている。

20日のニュースがこれらの製品の発売にどのような影響を与えるかについては不明だが、大幅なリストラが行われた場合、支出を抑えるためにあらゆる手段を講じることは間違いない。同社の主な競合他社のいくつかも、最近、それぞれ変換期をむかえている。1月初めLululemon(ルルレモン)は、2021年9月に創業者が突然退社した後、Mirror(ミラー)に新しいCEOを任命したと発表した。

TechCrunchはPelotonに連絡し、今回の報道内容について確認を求めている。

画像クレジット:Mark Lennihan / AP

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(文:Brian Heater、翻訳:Aya Nakazato)

コネクテッドフィットネス企業にとってパンデミックが続く2022年もビッグイヤー

毎年、CESの週は、筆者にとって健康的ではなかった。意図的でない断続的な断食はともかく、TechCrunchは展示会でのチームディナーで本当にそうする習慣がある。そしていうまでもなく、同僚のMatt(マット)はメキシコ料理レストランの「Tacos & Beer」に宗教じみた情熱を捧げている。

断っておくが、筆者は毎年、展示会の期間中は毎日必ず、何度も歩数をカウントしていた。ラスベガス・コンベンション・センターのホールを歩き回るテックジャーナリストならそうするはずだ。2022年は、TechCrunchがオミクロン関連の懸念からバーチャルでの参加にしたため、もちろん歩数は減った。

正直にいえば、筆者も同じ懸念のために、ジムに戻るべきか迷っている。そう思っているのは筆者だけではないだろう。2021年末、ジムなどの営業が再開したために、Peloton(ペロトン)のような企業の業績が後退したのは事実だ。しかし、パンデミックはまだ終わっていない。現在、全国の多くの地域で寒すぎて屋外で運動ができないとはいえ、狭い室内で息の荒い人たちと一緒に過ごすというのは、あまり理想的とはいえない。

この種のトレンドが長く続くかどうかを予測するのは常に難しいが、ここ数年でホームフィットネスの世界が大きく変化したことは間違いない。筆者は個人的に、こういったことがすべて終わった後(まあ、本当に終わると仮定しての話だが)、ジムに戻るつもりはないという多くの人と話をした。もちろん、すべてがパンデミックの結果というわけではない。PelotonやMirror(ミラー)といった企業は、私たちの多くが新型コロナウイルスというものを知る前から、多くの支持を得ていた。

もちろん、この手のことは、必ず度が過ぎる。この2年ほど、筆者の受信箱には、家庭用フィットネスサービスのメールが大量に送られてくる。できるだけ多くの企業がこのチャンスに便乗しようとしていることは明らかだ。Pelotonの収益やLululemon(ルルレモン)によるMirrorの買収などを前にしては、彼らを責めることはできないだろう。2021年の「オールバーチャル」CESでは、確かに盛り上がりを見せた。2022年も間違いなくそうなるだろう。

他の超ホットなテック分野と同様、生き残るのはごく一部だ。Pelotonは、CEOのJohn Foley(ジョン・フォーレー)氏による基調講演など、さまざまな形でこのイベントに大きく関与する予定だったが、今週初め、参加を見合わせる企業の長いリストに加わった。それにも関わらず、それを穴埋めする製品がたくさん登場した。

画像クレジット:LG

LGがこのカテゴリーで提示したのは、実用性よりもコンセプト性の方がはるかに高いものだった。どちらかといえば、同社のフィットネスバイクは、ホームフィットネスに同社の曲面モニター技術をどう取り込めるかを示すためにデザインされたものだった。自宅に運動器具を備えようとする多くの人にとってスペースと価格が割高であることと、この製品の大きさを考えると、選ばれることを自ら拒否しているように思えた。

2022年のホームフィットネス製品に「メタバース」という言葉があまり出てこなかったのが率直にいって驚きだった。VRフィットネスアプリのLiteboxer(ライトボクサー)は、そこで得点を稼いだ。「メタバースの夜明けは、より深いつながりの感覚への需要を示しています」と共同創業者でCEOのJeff Morin(ジェフ・モリン)氏はプレスリリースで述べた。「バーチャルリアリティでのワークアウトは、タブレット、電話、コンピュータといった二次元の画面よりも意味のある方法で人々をつなぎます。VRヘッドセットとあなたの勝利への意志さえあれば、誰でも最高のトレーナー、音楽、フィットネス技術とともに、世界のどこにいてもワークアウトができます」。

前述のプレスリリースでは「メタ」という言葉が4回出てくる。プレスリリースでは、ほぼ「VR」という言葉に置き換えて使われたようだ。Quest 2ヘッドセットの商品名だからだ。Liteboxer VRは3月3日にQuest Storeに登場し、月額19ドル(約2200円)のサブスクリプション制となる。

Echelon(エシュロン)は、Peloton(ペロトン)の高価格帯バイク「Bike+」に対抗するために設計した「EX-8s Connect Bike」を展示した。価格はBike+をわずかに下回る2399ドル(約27万8000円)だ。Walmart(ウォルマート)向けの超お手頃な製品も作っている会社としては、高い価格設定だ。この価格で、24インチの曲面1080pディスプレイが手に入る他、車輪部分のライトをカスタマイズできる。1月末に発売される予定だ。

画像クレジット:Wondercise

一方、Wondercise(ワンダーサイズ)はソフトウェアファーストのソリューションだ。同社は、離れた場所にいるエクササイズ愛好家同士を結びつけ、ジムから自宅への移動で生じる孤立感を解消するためのプラットフォームを提供することを目指している。以下は、同社のプレスリリースの資料から。

ライブリーダーボードでは、個人の技量に応じてスコアが表示され、セッションを楽しい雰囲気に演出します。画面上のカラフルなパワーバーやプロフィールは、ゲーム感覚で楽しめるよう意図的にデザインされており、ワークアウトに競争的な側面を加えています。Wonderciseは、いつでも誰でも必要とするパフォーマンス解析とデータが得られるよう、フィットネス業界にIoTを導入することに注力しています。

家庭用機器のカテゴリと同様に競争は激しくなっているが、ソフトウェアファーストのソリューションに比べれば、たいしたことはない。WonderciseはApple(アップル)やSamsung(サムスン)などのビッグネームと直接競合することになる。

一方、Hydrow(ハイドロウ)は家庭用ローイングマシンを代表する重要な企業の1つ。トレッドミルやバイクの先にある、これから本格的な成長が期待されるカテゴリーだ。自転車と比べると、漕ぎ手はより全身を鍛えることができるが、一般に消費カロリーは少ない。Pelotonが手漕ぎボートゲームに参入すると噂されているが、今のところHydrowがこの分野でのビッグネームとして存在感を示している。

画像クレジット:Echelon

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(文:Brian Heater、翻訳:Nariko Mizoguchi

Pelotonがオンデマンドクラスに関連する特許侵害の疑いでライバルをまた提訴

オンラインのレッスン付きエクササイズ機器大手のPelotonがライバルのiFitとEchelonを提訴した。訴因は、両社がPelotonのオンデマンドクラス関連の最大4つの特許を侵害した、というものだ。その1つは先に、Bloomberg Lawが報じている。Pelotonは賠償金に加えて、特許の期限が切れるまでデバイスの販売を禁じる裁判所命令を求めている。Pelotonは両裁判で、競合他社を同社の技術に「タダ乗りした」と非難している。

iFitに対する不服申し立ては、同社のリーダーボードやActivePulseやSmartAdjust機能を使っているNordicTrackProForm、そしてFreeMotionプロダクトに関するものだ。「この訴訟の原因となった行為の前までは、Fit Functionalityにはライブのクラス、すなわちインストラクターが教えてユーザーのデバイスへ実質リアルタイムでストリーミングされるクラスはなく、リーダーボードを使って受講者同士が競争するクラスもなかった。iFit Functionalityは会員に、同社のマシン上で録画されたエクササイズクラスをやらせるだけで、コミュニティへの参加はまったくないものだった」とPelotonは訴状で述べている。

訴状はiFitを「この特許侵害により大きな利益を得た」と非難している。2021年10月にiFitは、市場条件の悪化により、IPOを中止した。

Echelonに関してPelotonは、バイクの「スマートコネクトEX1、EX3、EX4s、EX5、EX5s、EX-7s、EX-Pro、GT+」、トレッドミルの「Stride」「Stride 5s」、ローイングマシンの「Row」「Row-s」「Row-7s」、そしてアプリの「Echelon Fit」をターゲットにしている。Pelotonは、Treadをリリースする前は「トレッドミルがリーダーボードを提供することはよく知られていなかった」とし、Echelonは現在、「『オンラインフィルター』で、『誰が同時にオンデマンドクラスを受講しているか』を確認できる」という模倣「リーダーボード」を搭載していると主張している。

Pelotonは過去数年間、両社と険悪な仲だった。Icon Health and Fitnessという社名だったころのiFitを特許侵害で訴訟したし、逆に訴えられたこともある。Pelotonは Echelonを2019年にも訴訟しており、そのときは「Peloton Bikeのユーザー体験を模倣した」などが訴因だった。

編集部注:本記事の初出はEngadget。執筆者のKris HoltはEngadgetの寄稿者。

画像クレジット:Peloton

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(文:Kris Holt、翻訳:Hiroshi Iwatani)

Pelotonがコネクテッド筋力トレーニングシステム「Peloton Guide」を発表、約5万6000円

ほとんどの企業は、Peloton(ペロトン)のようなユーザーからの支持をのどから手が出るほど欲しがるだろう。Pelotonのサイクリングマシンやトレッドミルは、コネクテッドフィットネスのプラットフォームとして、カルト的な人気を博している。出荷の遅れや2度のリコールなどの問題があったにもかかわらず、パンデミックの間にもその熱狂的なファンは増すばかりだった。

しかし、ジムの崩壊をめぐる数々の主張にもかかわらず、再開されたジムは同社の収益に影響を与え始めている。Pelotonのような企業は、どうすればこのような状況を打開できるのだろうか?迅速かつ簡単な解決策は、ホームフィットネスの他のカテゴリーにも拡大していくことだ。タイミング的には、このPeloton Guide(ペロトン・ガイド)が2020年3月頃に登場していたらベストだったかもしれない。しかしこの新しいハードウェアが、ホームフィットネス分野での同社の地位を維持するために役立つ可能性は十分にある。

最近の噂では、PelotonはHydroのようなブランドと並んで、活況を呈する家庭用ローイングマシン分野に飛び込むと言われており、そのような動きは今でも十分に考えられるが、米国時間11月9日の発表は、TempoやTonalのようなブランドをより強く意識したものだ。そしておそらく最も重要なのは、Pelotonがこれまでで最も安価なハードウェアを発表したということだ。

Peloton Guideの495ドル(約5万5900円)という価格は、同社の最も安い製品であったBikeよりもさらに1000ドル(約11万3000円)安い。その理由の1つには、この製品が最も包括的でないということが少なからず貢献している。この価格で手に入るのは、Guide本体(テレビに接続するカメラシステム)、心拍数バンド、そしてリモコンだ。その他の筋力トレーニングに必要な器具は、ユーザーが用意することになっている。これは同社が資料の中でプラスとして説明していることで「メンバーは自分の器具やウェイト、アクセサリーを使うことができ、筋トレ体験を始めるのにかさばる装置は必要ありません」と記している。つまり、BYOW(Bring Your Own Weight=マイダンベル持参されたし)。

Peloton Guideは、先日発表された競合の「Tempo Move」(395ドル、約4万4600円のミニ冷蔵庫サイズで、独自のウェイトがあらかじめ搭載されている製品)よりも高価だ。しかし、ハードウェア面でのもう1つの大きな違いは、Tempoの製品はユーザーのスマートフォンに依存しているため、潜在的なユーザーは比較的新しいモデルのiPhoneを持っている人に限られてしまう点だ。

画像クレジット:Peloton

その代わりに、Peloton Guideは、同社独自のカメラシステムを中心に構築されている。その機能について、同社は次のように述べている。

Peloton Guideは、定評のあるPelotonのストレングス(筋トレ)クラスの体験を向上させるために、データを使ってパターンを特定し、エンジニアの最小限のインプットで判断するAIの一種である機械学習(ML)を使用することで、初心者から上級者まで、ストレングストレーニングを魅力的でモチベーションを引き出すものにしています。Peloton Guideは、メンバーが自分の動きや進捗状況を把握できるよう、MLを利用しています。

このシステムは、同社の既存のストレングスコースのラインナップと連動しており、同社はそれが「Pelotonにとって最も急速に成長している分野です」とも述べている。Guideの発売はホリデーシーズンには間に合わないが、2022年初頭に米国とカナダで発売される予定で、新年の抱負を立てる頃には間に合うはずだ。英国、オーストラリア、ドイツのユーザーは同年の後半まで待たなければならない。

画像クレジット:Peloton

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(文:Brian Heater、翻訳:Aya Nakazato)

Spotifyがエアロバイク、トレッドバイクのPelotonと提携、Workout Hubでの新しいプレイリストを開始

Spotify(スポティファイ)はPeloton(ペロトン)と提携し、ストリーミングサービスの「Workout Hub」内に「Curated by Peloton」という専用コーナーを新たに開設する。本日からSpotifyのユーザーは、Pelotonのインストラクターによる7つのローテーションプレイリストにアクセスできるようになる。そのプレイリストには「Running by Peloton」「Tunde Oyeneyin’s Playlist(トゥンデ・オイネインズ・プレイリスト)」「Strength by Peloton」などがある。この厳選されたプレイリストは、ワークアウトクラスで使用されている曲をユーザーに紹介するものだ。

また、Spotifyは、Pelotonのインストラクターの音楽の好みが自分と合うかどうかを知るための新しいクイズ「Find Your Instructor(ファインド・ユア・インストラクター)」を開始した。このクイズでは、ユーザーにいくつかの質問をするとともに、ユーザーのリスニング行動を調べて、最も相性の良いインストラクターを見つけることができる。

また、Pelotonは、このパートナーシップを記念して「Today’s Top Hits」「Door Knockers」「Lofi Beats」「Indigo」「Baila Reggaeton」など、Spotifyの人気プレイリストの曲を使った11のクラスを開催する。

なお、SpotifyとPelotonのコラボレーションは、今回が初めてではない。2020年、Pelotonは、Spotifyの「Power Hour(パワー・アワー)」「Rock This(ロック・ディス)」「Viva Latino(ビバ・ラティーノ)」の各プレイリストからの楽曲を使用した数十種類のクラスを導入した。また、Spotifyは、Pelotonユーザーがクラス中に再生されるお気に入りの曲を保存できる「Track Love(トラック・ラブ)」機能を開始した。

今回の提携拡大は、パンデミックの影響で、人々が自宅でのワークアウトやモチベーション維持の方法を模索していたことから、SpotifyとPelotonの両社がこの1年間で好調に推移したことを受けたものだ。

また、Spotifyは、サービスを拡大し、他のデジタル企業との提携を模索している。Spotifyは2021年10月、eコマースプラットフォームのShopify(ショッピファイ)と提携し、サービスに参加しているアーティストのプロフィールをShopifyのストアに接続することで、商品をスポティファイのアプリを通じてファンに直接販売できるようにした。また、Spotifyは2021年初めにオンラインGIFデータベースGIPHY(ジフィー)との提携を発表し、GIFによる新しい音楽の発見を可能にした。

画像クレジット:Spotify

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(文:Aisha Malik、翻訳:Yuta Kaminishi)

アップルがSharePlayを利用したFitness+グループワークアウトを開始

Apple(アップル)は、SharePlay(シェアプレイ)を利用したグループワークアウトにより、Fitness+(フィットネスプラス)ユーザーが他の場所にいる人々と一緒にワークアウトや瞑想を行うことができる機能を開始した。この機能は、9月14日に開催されたバーチャルイベントで発表されたものだ。


Fitness+の加入者は、SharePlayを利用し、iPhoneやiPadでFaceTime(フェイスタイム)を使いながら、最大32人の相手とグループワークアウトや瞑想のセッションをすることができる。Fitness+のセッションは、通話中の全員が完全に同期してストリーミングされる。

グループセッションを開始するには、ユーザーはFaceTime通話を開始し、Fitness+アプリにナビゲートする必要がある。そこから、ワークアウトを選択して開始することができる。SharePlayはApple TVとも連携しているので、ユーザーはiPhoneやiPadを使ってFaceTimeで友達とつながりながら、大画面でワークアウトを追うことができる。

関連記事:アップルが瞑想やグループワークアウト機能を「Fitness+」サブスクに追加、15カ国で新たに展開

Appleは、SharePlayを使ってグループでワークアウトを行うと、その人の指標やアクティビティリングを完成させるまでの進捗状況が表示されると述べている。また、ワークアウト中に誰かがアクティビティリングを完成させると、セッションに参加している全員に通知される。

さらに、Fitness+は11月3日より、オーストリア、ブラジル、コロンビア、フランス、ドイツ、インドネシア、イタリア、マレーシア、メキシコ、ポルトガル、ロシア、サウジアラビア、スペイン、スイス、アラブ首長国連邦など、新たに15カ国で提供される。Fitness+は英語で提供され、ブラジル・ポルトガル語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語、スペイン語の字幕が付く。

このサービスは現在、米国、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、オーストラリア、英国で提供されているが、今回の拡張により、Fitness+は合計21カ国で利用できるようになる。

また、Appleは、2021年11月1日から、米国の約300万人のUnitedHealthcare(ユナイテッドヘルス)の保険加入者が、プランの特典の一部として、追加費用なしでApple Fitness+の1年間のサブスクリプションに登録できるようになるとしている。

また、Fitness+は、俳優であり障害者支援者でもあるMarilee Talkington(マリーリートーキントン)氏による、音声による没入型ウォーキング体験であるTime to Walkシリーズの新しいエピソードを紹介している。このエピソードでは、期待を裏切ることや、他の人が同じことをするのをどのように助けているかについて語っています。

Appleは、2021年12月14日にFitness+の提供を開始し、以来、Peloton(ペロトン)をはじめとする他のサブスクリプション型フィットネスサービスとの競争に取り組んできた。Fitness+は、月額9.99ドル(約1100円)の独立したサブスクリプション、または月額29.95ドル(約3400円)のApple One Premier(アップルワンプレミア)プランの一部として利用できる。このプランでは、Apple Music、Apple TV+、Apple Arcade、Apple News+、そして2TBのストレージを備えたiCloud+へのアクセスが可能だ。

画像クレジット:Apple

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(文:Aisha Malik、翻訳:Yuta Kaminishi)

Apple Watchに自転車でのワークアウトライド中の転倒を検知する新機能

Apple(アップル)は、自転車に乗るApple Watchユーザー向けにデザインされたいくつかの新機能を発表した。米国時間9月14日に開催されたiPhoneプレスイベントで公表された内容によると、Apple Watchはユーザーが自転車に乗り始めたことを検知して、ワークアウトの開始を促すようになるという。また、他のワークアウトと同様に、自転車に乗っている間の休憩に合わせて、Apple Watchは自動的にワークアウトを一時停止し再開する。また、最も重要な点として、新たに転倒検知機能も追加される。

Apple Watchは、Series 4以降のデバイスではすでに転倒を検知し、必要に応じて救急サービスに連絡することができるが、Appleは今回、サイクリングにも転倒検知機能を追加するとしている。自転車に乗っているときに転倒した場合、立っているときに転倒した場合とは異なる独特の動きと衝撃を感知できるということだ。

画像クレジット:Apple

また、Apple Watchは、Peloton(ペロトン)愛好家などのインドアサイクリストのために、消費カロリーをより正確に計算するワークアウトアルゴリズムを改善し、eバイクによりよく対応するようになる。

これらの機能は、watchOS 8に搭載される刷新されたBreatheアプリ、新しいウォッチフェイス、メッセージや写真のアップデートなど、Appleが追加した機能に加わる。Appleはさらに、Watchシリーズの新製品として、より大きなRetinaディスプレイ、インターフェースの再設計、新しいウォッチフェイスとカラー、より優れた充電機能などを備えたApple Watch Series 7を発表した。

関連記事:Apple Watch Series 7は20%も大きなディスプレイでもっと頑丈に

ワークアウト関連では、同社は定額制サービス「Fitness+」のアップデートも発表した。そちらは従来の6カ国に加えて新たに15カ国で利用できるようになり、ピラティスのワークアウトやガイド付き瞑想、スキーヤーやスノーボーダー向けのワークアウトなどが追加される。

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(文:Sarah Perez、翻訳:Aya Nakazato)

リコール騒動後、Pelotonが安全性を強化したトレッドミル「Tread」を来週(再)発売へ

コネクテッドフィットネスが大ブレイクしたこの1年、Peloton(ペロトン)は、同社のトレッドミル2機種「Tread+」と「Tread」が米国消費者製品安全委員会(CPSC)の監視下に置かれたことで大きくつまずいた。最終的に両者は協力して12万5000台のTread+を自主回収し、カナダを中心に限定的に先行発売されていた廉価モデルのTreadsについては、オンサイト修理サービスを提供することで合意した。

同社は米国時間8月24日、Treadの本格的な発売(または再発売)を発表し、8月30日に米国、カナダ、英国で2495米ドル(約27万3700円、 3295カナダドル / 2295英ポンド)で販売開始する予定だ。また、ドイツでは今秋、2495ユーロ(約32万1800円)で発売される予定とのこと。リコール後に発表されたTreadのプレスリリースには「安全」という言葉が8回以上も記述されており、今回の大きなテーマであることがわかる。

新型Treadは、新しいワークアウトをアンロックするために4桁の安全コードと物理的な安全キーを必要とし、それを引き抜くことですばやくワークアウト停止することができる。また、ユーザーはキーを取り外して持ち歩くことにより不正使用を防げる。Treadは、68×33×62インチ(173x84x157cm)とコンパクトで、50度傾く28.8インチのタッチスクリーンを搭載している。

画像クレジット:Peloton

​​Pelotonは「6歳の子どもが最近、トレッドミルの後部下に引き込まれて死亡した」という報告を受け当初は反論していたが、その後Tread+のリコールに同意した。さらにPelotonは、成人ユーザー、子ども、ペット、その他のものががトレッドミル後部下に引き込まれたという72件の報告を受けており、そのうち29件は、子どもが第2度から第3度の擦り傷、骨折、裂傷などの怪我をしたという報告だった。

一方のTreadでは、タッチスクリーンが外れて落下し、走行中にユーザーが怪我をする可能性があるという問題が発生した。Treadの初期バージョンを購入したユーザーは、タッチスクリーンの無料修理を受けることができる。初期の問題を回避するために、新しく販売されるユニットには変更が加えられる。

Tread+を所有しているユーザーは、2022年11月6日まで全額返金の対象になる。

画像クレジット:Peloton

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(文:Brian Heater、翻訳:Aya Nakazato)

PelotonとEchelon両社のプロフィール写真メタデータはユーザーの位置情報を流出していた

セキュリティ研究者らによると、ホームエクササイズ大手のPeloton(ペロトン)とその最も近いライバルであるEchelon(エシュロン)は、ユーザーがアップロードしたプロフィール写真からメタデータを除去しておらず、場合によってはユーザーの実世界の位置データを流出していたという。

ほぼすべてのファイル、写真、ドキュメントにはメタデータが含まれている。メタデータとは、ファイルのサイズ、作成日、作成者など、ファイルそのものに関するデータだ。また、写真やビデオには、それらが撮影された場所が含まれていることがよくある。こうした位置データは、オンラインサービスが写真やビデオに「このレストランに行った」「このランドマークに行った」というタグを付けるのに役立つ。

だがこれらのオンラインサービス、特に人々のプロフィール写真を見ることができるソーシャルプラットフォームでは、ファイルのメタデータから位置データを削除するのが通例になっている。位置データはあなたがどこに住んで、どこで働き、どこに行って、誰と会っているか明らかにすることがあるので、他のユーザーがあなたの居場所を盗み見できないようにするためだ。

Pen Test Partnersのセキュリティ研究者Jan Masters(ヤン・マスターズ)氏は、Pelotonの漏洩したAPIの調査の一環として、このメタデータの漏洩を発見した。TechCrunchは、ニューヨークオフィスのGPS座標が入ったプロフィール写真をアップロードし、サーバー上にあるファイルのメタデータをチェックすることでバグを確認した。

関連記事:PelotonのAPIは脆弱で誰でもアカウントデータを取得できる、不正利用の有無は不明

このバグは、PelotonとEchelon両社に非公開で報告された。

Pelotonは2021年5月初めにAPIの問題を修正したが、メタデータのバグを修正し、既存のプロフィール写真から位置データを取り除くためには、さらに時間が必要だと述べていた。Pelotonの広報担当者は、これらのバグが先週修正されたことを確認した。Echelonは、5月初めにバグを修正した。(TechCrunchは両社がバグを修正し、古いプロフィール写真からメタデータが削除されたことを確認するまで報道を控えていた)。

関連記事:PelotonのライバルEchelonもAPI漏洩、誰でも会員アカウントデータを取得できる状態に

このバグがいつから存在していたのか、また誰かが悪意を持ってユーザーの個人情報をスクレイピングするために利用したかは不明だ。キャッシュされたものであれスクレイピングされたものであれ、位置データのコピーが存在すれば、自宅の住所や職場、その他のプライベートな場所が特定されてしまうユーザーにとって重大なプライバシーリスクとなる可能性がある。

Parler(パーラー)はユーザーがアップロードした写真からメタデータを削除しなかったため、アーキビストが同プラットフォームのAPIの弱点を突いて全コンテンツをダウンロードした際に、何百万人ものユーザーの位置データが流出したことで有名だ。また、最終的にはそこにたどり着いたものの、Slack(スラック)のようにメタデータの削除を採用するのが遅かった企業もある。

関連記事:Slackがアップロードされた画像のEXIF情報削除を開始

カテゴリー:セキュリティ
タグ:PelotonEchelonデータ漏洩位置情報エクササイズ個人情報

画像クレジット:Ezra Shaw / Getty Images

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(文:Zack Whittaker、翻訳:Aya Nakazato)

Pelotonのトレッドミル2種にリコール、初期対応の不備を謝罪

Peloton(ペロトン)は米国時間5月5日、家庭用トレッドミルシステムのトレッドミル2機種であるTread+とTreadを自主回収することに同意し、米国消費者製品安全委員会(CPSC)に協力すると発表した

同システムの製品を購入した人はPelotonに払い戻しを要求できる。同社はまた、米国でのこれらのモデルの販売と納入を停止することにも同意した。同社CEOのJohn Foley(ジョン・フォーリー)氏は2021年4月、CPSCの警告について「不正確でミスリーディング」だとし、警告を公にするというCPSCの決断に同社が「悩まされている」と話していた。5日のニュースでは、フォーリー氏の悔恨の表現がみられた。

「両プロダクトをリコールするという決断はPelotonの会員とその家族にとって正しいものでした。明確にしておきたいのですが、消費者製品安全委員会からのTread+リコール要求に対する初期対応でPelotonは過ちを犯しました。当社は最初からより生産的にCPSCに対応すべきでした。この点について、謝罪します。CPSCと緊密に連携を取ったことで、本日の発表には当社が会員にさらに安全を啓発することができるという認識が反映されています」。

自主回収は、フィットネス機器をめぐり今なおある安全上の懸念への対応だ。CPSCは幼い子どもが死亡したケースを含む計70件以上の事故を指摘した。CPSCによると「トレッドミルの後部下に6才の子どもが引き込まれて死亡した例が最近あった。加えて成人ユーザー、子ども、ペット、その他のものがトレッドミル後部下に引き込まれたという72件の報告がPelotonに寄せられ、そのうち29件が骨折や裂傷など子どもの重大な怪我だった」。

CPSCの会長代理Robert S. Adler(ロバート・S・アドラー)氏は「CPSCとPelotonがPelotonの製品Tread+とTreadからユーザーを守ることで合意に至り、うれしく思います。委員会が5月5月朝に投票で受け入れを決定した合意では、米国ですぐさまTread+とTreadの販売と納入を停止し、トレッドミル返品を望む消費者に購入代金を全額返金することをPelotonに求めています。CPSCとPelotonの合意は数週間にわたる密な話し合いの結果であり、Pelotonと消費者にとって最善の益となると私は確信しています」。

リコールは、米国の12万5000台のTread+(新しい低価格デバイスの登場時に名称が変わった古いシステム)と1050台のTreadモデル、そしてカナダの5400台が対象だ。Tread+リコール発表とともに発出された警告には「成人ユーザー、子ども、ペット、物体がトレッドミル後部下に引き込まれ、怪我したり死亡したりする危険があります」とある。一方、Treadの方には「トレッドミルのタッチスクリーンが分離して落ち、消費者が怪我をする恐れがあります」とある。

消費者は2022年11月6日まで返金を受けられる。それ以降は、Pelotonは額未定の部分払い戻しを行う。

同社が当初CPSCからの警告をはねつけたのは、部分的には家庭フィットネス機器は特に小さな子どもやペットがいる場合において安全上の懸念があることが長い間知られていた、という事実による。5月6日に開かれる決算会見でPelotonのスタンスについてさらに何か聞けそうだ。パンデミックによって2020年は同社にとってすばらしい年だったが、今回のニュースを受け、同社の株価は8%下げた。5月5日にはまた、同社プラットフォームの重大なセキュリティ上の懸念も明らかになった。

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タグ:Pelotonリコール米国消費者製品安全委員会(CPSC)フィットネス

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(文:Brian Heater、翻訳:Nariko Mizoguchi

米国消費者委員会がPeloton製トレッドミルの危険性を警告、メーカーはこれに反発

Peloton(ペロトン)のCEOであるJohn Foley(ジョン・フォーリー)氏が、同社のトレッドミルに関する公開書簡を書いたのは、ちょうど1カ月ほど前のことだった。この手紙の冒頭には「最近、子どもとTread+(トレッド・プラス)に関わる悲劇的な事故が発生し、あろうことか死者まで出てしまったことを知ったため、本日みなさまにご連絡を差し上げることにしました」と書かれている。「Tread+を使用して子どもが怪我をしたという事故はごく少数しか耳にしていないものの、そのすべてがペロトンのスタッフ全員に大きな衝撃を与えるものでした。関係者のご家族には心から同情致します」。

米国消費者製品安全委員会(CPSC)は、現地時間4月17日、Tread+の使用を中止するよう警告を発した。CPSCは前述の死亡事故を含む39件の事故を挙げ「当委員会は公衆の健康と安全のために、人々に危険性を迅速に警告する通知が必要であると判断しました」と記している。

Pelotonはこれに対し「Peloton Tread+に関する米国消費者製品安全委員会(CPSC)の一方的なプレスリリースは、不正確で誤解を招くものであり、当社は困惑しています」と、強い言葉で声明を発表。「取扱説明書に記載されているすべての警告と安全指示に従っている限り、Tread+の使用を止める理由はありません」と述べている。

CPSCの警告には、小さな子どもやペットが巻き込まれて怪我を負った複数の事故が関係しており、子どもがいる家庭では製品の使用を中止するよう明確に求めている。これは、2021年3月にフォーリー氏がユーザーに呼びかけた「子どもやペットをシステムに近づけない」「使用後は子どもの手が届かない場所に保管する」という注意内容よりも厳しい警告となっている。Pelotonによると、同社の器具では、これまでに子どもが巻き込まれた事故が23件、モノが巻き込まれた事故が15件、そしてCPSCが指摘したようにペットが巻き込まれた事故が1件発生しているという。これまでプライバシー保護の観点から、詳細を明らかにしなかったことを、同社は付け加えている。

「どうしてもこの製品を使い続けなければならない場合、トレッドミル使用中に子どもやペットが近づかないように、鍵のかかる部屋でのみ使用することを、CPSCは強く勧めます。また、エクササイズボールなどの器具を含むすべての物体をトレッドミルに近づけないでください」と、同委員会は注意を促している。

これに対し、Pelotonは次のように述べている。

Pelotonは、Tread+の取扱説明に書かれた警告と安全指示に従わない場合の危険性について共同発表するようにCPSCに呼びかけ、フォーリーCEOがCPSCと直接面会することを求めました。しかし、当社がCPSCに協力してプレスリリースの誤りを正そうとしたことを、CPSCは発表を遅らせるための試みであると不当に見做しています。これは事実とは大きく異なります。Pelotonはすでに、会員のみなさまにすべての警告と安全上の指示に従うようにと強く勧告しています。Pelotonが協力を申し出たにもかかわらず、またTread+が適用されるすべての安全基準に準拠している事実にもかかわらず、CPSCが不正確で誤解を招くようなプレスリリースを発表する前に、Pelotonと有意義な話し合いを持とうとしなかったことを、私たちは大変残念に思います。

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タグ:Pelotonフィットネス米国消費者製品安全委員会

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(文:Brian Heater、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

ホームフィットネスPelotonがアップルの「GymKit」との統合に懸念を表明

サードパーティ製ハードウェアの統合は、厄介なものだ。Pelotonは同社の「Bike Bootcamp」プログラムのApple GymKitとの互換性を取りやめ、ユーザーの眉をひそめさせた。当然のことながら、ユーザーはすぐに反応した。この状況は、Appleが最近Fitness+でホームエクササイズ市場に参入したことへの直接的な反応なのか、という疑問を抱かせるものだ。

Pelotonの広報担当者はTechCrunchに対して「Apple GymKitは、器具を使った有酸素運動と連動するように設計されています。しかし、Pelotonは最近、筋力と有酸素運動を組み合わせた複合的なクラスタイプであるBike BootcampにGymKitを実装しましたが、この機能はサポートしていません。会員の方は、GymKitを使ってBike+からサイクリングのみのワークアウトをApple Watchに同期することができます」と述べている。

このコメントは、GymKitの初期実装における大きな問題の1つを反映しているようだ。Appleのプログラムはジムを念頭に置いて設計されており、特定の運動器具を使用している。つまりトレッドミル上の統合機能を使用すると、Apple Watchはランニングの指標を追跡するようになる。自転車で使えば、サイクリングをトラッキングする。

Bike Bootcampのようなプログラムは、重量挙げのようなものを加えて複雑なものになっている。今回の実装は、GymKitの導入に関するサードパーティのガイドラインに沿っていない可能性が高い。Pelotonのオーナーにとってより大きな問題は、GymKitがPelotonの標準的なバイクとBike+を区別する主な要素だったことだ。この2つの製品には500ドル(約5万4000円)の価格差がある

しかし、少なくとも今のところ、両社が協力することは、双方にとってプラスになると考えられる。Appleは独自のフィットネスプラットフォームを持っているかもしれないが、Pelotonは巨大な存在であり、それはApple Watchのユーザーと大きく重なっている可能性がある。GymKitはジムを念頭に置いて開発されたかもしれないが、この1年、人々はあまりジムに足を運ばなくなっており、業界が完全に立ち直ることはないだろうという予想もある。

Pelotonにとっては、スマートウォッチというカテゴリーを完全に支配している企業とうまくやることは、きっと幸福につながるだろう。

関連記事:Pelotonがエクササイズバイク上位モデルBike+とトレッドミルTreadを発売、価格はいずれも約26万円

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タグ:PelotonAppleフィットネス

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(文:Brian Heater、翻訳:Hiroshi Iwatani)

在宅フィットネスのPelotonが配達短縮のためにロジスティックへ約105億円投資

これは長い目で見ればおそらく「いい問題」の範疇に入る。記録的な業績となった四半期の後に、Peloton(ペロトン)は「プロダクト配達にかかる受け入れ難い待ち時間」のために、航空便と船便による配達に1億ドル(約105億円)超を投資すると発表した。

フィットネス企業であるPelotonは、パンデミックの期間にかなりの関心を引き寄せたテック企業の1社だ。実際、このところVCは自らの関心を満たすスピードで。在宅フィットネスソリューションに資金を注入することはできないようだ。LuluLemon(ルルレモン)による5億ドル(約527億円)でのMirror(ミラー)買収から、Apple(アップル)やSamsung(サムスン)のプラットフォームに至るまで、2020年は在宅ワークアウトソリューションにとって当たり年だった。

Pelotonは直近の四半期に10億6000万ドル(約1118億円)を売り上げ、前年同期比200%を上回る成長だった。この業績はウォール・ストリートの予想を上回った。次の四半期も絶好調となることが予想されており、減速する兆しはない。

「今回の投資が短期的な収益を押し下げる一方で、会員のエクスペリエンスの改善は当社の最優先事項です」と同社が認めたことで、株価は少し下げた。供給のボトルネック解消に向けた今回の巨額の支出は明らかに長期的な意味合いを持つ。

もちろん同社の収益がパンデミック後に安定するかは今後、判明する。新型コロナのワクチンによってあちこちでジムが再び利用できるようになれば、Pelotonや他のブランドはやや減速するのではと筆者は予想する。しかしながら、たとえ新型コロナが過去のものになっても、リモートワークのように在宅ワークアウトも根づく側面があるかもしれない。

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タグ:Peloton投資

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(文:Brian Heater、翻訳:Nariko Mizoguchi

新型コロナで絶好調のPelotonが業務用フィットネスマシンメーカーPrecorを434億円で買収へ

Peloton(ペロトン)は世界最大の業務用フィットネスマシンサプライヤーの1社であるPrecor(プリコー)を買収する意向を発表した(Pelotonリリース)。もしあなたがホテルや商業ジムで過ごしたことがあるのなら、Precorブランドを知っているはずだ。だからこそ、特殊な時期にあってホットになっている在宅ワークアウトブランドがPrecorを買収するのはかなり理に適っている。

Precor買収は、同社のバリュエーションを4億2000万ドル(約434億円)とするディールとして進められる。買収によって商業事業の拡大に加え、トレッドミルやバイクといったハードウェアに対する需要が新型コロナパンデミックのために、かつてなく大きくなっているまさにこの時に製造能力アップを図れる。Precorは米国ですでにかなりの製造オペレーション、専門のR&Dチーム、施設を展開している。Pelotonは、買収によってPrecorのノースカロライナ州ウィットセットとワシントン州ウッディンビルにある製造施設の計62万5000平方フィート(約5万8000平方メートル)が加わることになる、とプレスリリースで述べている。

承認が得られれば2021年にクローズする見込みであるこの買収は、短期的には顧客へのマシーン配達のスピードアップに役立ち、長期的には業務用マーケットが成長路線に戻ったときにPelotonが同マーケットでシェア拡大を図るのに貢献する。Pelotonの在宅用マシーンとフィットネスサブスクサービスがパンデミックの恩恵を受けたのは明らかだが、その一方でジムのチェーンやホテル経営は壊滅的なダメージを受けた。つまりこれはPrecorの主要事業が過去数カ月、大打撃を受けていることを意味する。

今回の買収はPelotonにとって過去最大となるが、比較的お買い得価格でPrecorを手に入れることは可能だ。PrecorのオーナーであるAnta Sports(アンタスポーツ)は約5億ドル(約517億円)でのPrecor売却を模索していると2020年11月に報道されていた。Pelotonは買収の一環として、Precorの会長Rob Barker(ロブ・バーカー)氏を業務部門のゼネラルマネジャーとして迎える。これは、人々がパンデミック後にジムに戻るようになったときに世界中の商業ジムへのコネクテッドマシーン浸透を加速させるのに大きな助けとなるはずだ。

関連記事:Pelotonがエクササイズバイク上位モデルBike+とトレッドミルTreadを発売、価格はいずれも約26万円

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タグ:Peloton買収

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(翻訳:Mizoguchi

「EchelonのPrime Bikeはコラボ商品ではない」とアマゾンがページから削除

9月22日にフィットネス用品メーカーのEchelon Fitness(エシュロンフィットネス)がPrime Bikeという最新プロダクトを発表した。価格は500ドル(約5万3000円)で、1900ドル(約20万円)するPeloton(ペロトン)のバイクのほぼコピーだ。EchelonはPrime Bikeを「Amazon(アマゾン)とのコラボで」開発したと話した。しかしアマゾンはそれは真実ではないとし、サイトからPrime Bikeを除外し、Echelonとは距離を置く声明を出した。Prime Bikeを発表したプレスリリースは、大半のリストから削除されている。

「バイクはアマゾンのプロダクトでもなければ、Amazon Primeに関連するものでもない」と同社は声明で述べた。「Echelonはアマゾンと正式な提携関係にない。当社は今回のことを明確にすること、プロダクトの販売を停止すること、プロダクトのブランド名を変えることでEchelonと連絡を取っている」

今回のアマゾンの声明は、昨日のEchelon Fitnessによるプロダクト発表を受けてのものだ。発表の中で同社は「(アマゾンの)初となるコネクテッドフィットネス製品」とうたっていた。500ドルのバイクは確かにPelotonの安価なコピー商品のようだった。EchelonのPrime BikeはPelotonのオリジナル商品より45ポンド(20kg)も軽いが、配色やデザイン、機能が同じで、唯一大型のビデオモニターがない。

現状、Prime Bikeはアマゾンでは購入できない。上記のアマゾンのコメントからすると、ゆくゆくは異なる商品名でアマゾンのサイトで販売されるかもしれない。なおいま購入したい人は、異なる商品名ながらWalmart(ウォルマート)で同じものを同じ価格で買うことができる。

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(翻訳:Mizoguchi

AmazonがPelotonを意識したエクササイズバイクPrime Bikeを5万円台で販売

Amazon(アマゾン)Prime Bikeの製造・販売でEchelon(エシュロン)とタグを組む。500ドル(約5万3000円)のエクササイズバイクは事実上、1900ドル(約20万円)するPeloton(ペロトン)のバイクからスクリーンをなくしたもののクローン。配色やデザインすら同じだ。Prime BikeはAmazonで購入できる(少し異なるブランドになるがWalmartでも販売される)。

Echelonは不気味にもMirror(ミラー)にそっくりのスマートミラーを含め、いくつかのフィットネス製品を製造している。Prime BikeはEchelonの3つめのスマートバイクとなる。他の2つはビデオスクリーンを備えていて、999ドル(約10万5000円)と1199ドル(約12万6000円)だ。

Prime Bikeは、前輪でのエクササイズ負荷の数段階調整など、Pelotonのものに搭載されているほぼすべての機能を備える。トゥークリップの代わりにPrime Bikeはライダーの足をペダルに固定するのにストラップを使っている。ただ、Pelotonのバイクが重さ135ポンド(約61kg)なのに対して、Prime Bikeは80ポンド(約36kg)しかなく、Pelotonのものほどしっかり、そしてがっしりしていないことが予想される。

Prime Bikeにないものとしてはスクリーンが挙げられるが、これはタブレット端末ですぐに解決できる。Pelotonはアプリを通じてクラスを提供しているため、Prime Bike購入者はPelotonのサービス、あるいはPelotonのものにかなり似ているEchelonのサービスを利用できる。

「みんなが利用できるフィットネス、という考えに基づいて作った。Prime Bikeは500ドル以下の素晴らしいコネクテッドバイクを作るという目的で、Amazonとのコラボとして開発された。目的が驚異的に一致していたことが証明された」とEchelon FitnessのCEOで会長のLou Lentine(ルー・レンティニー)氏は話した。「初のコネクテッドフィットネス製品でのパートナーとして当社に目を向けたAmazonは、当社のリーズナブル価格で品質の良いものを届けるという姿勢を認めている。当社の取り組みは2019年の爆発的な成長に反映されている」。

Pelotonのものより安価で販売されているスピニングバイクは数えきれないほどある。そしてその多くはAmazonで購入可能だ。だがPrime Bikeほど露骨なものは他にない。Amazonは人気の製品をかなり真似たプロダクトを製造・販売するという、長い歴史を持つ。

Echelonとの提携で、AmazonはPelotonに狙いを定めて大きな一歩を踏み出す。その動きにPelotonの株価が反応し、5%近く下落して1株あたり90ドル(約9450円)となった。

Prime Bikeと同じエクササイズバイクが500ドルでWalmartでも購入できることは記すに値するだろう。WalmartではEchelonの「Connect Sport Bike」というブランドで販売されている。

関連記事:Pelotonがエクササイズバイク上位モデルBike+とトレッドミルTreadを発売、価格はいずれも約26万円

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タグ:Amazon Peloton フィットネス / エクササイズ

画像クレジット:Echelon

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(翻訳:Mizoguchi

Pelotonがエクササイズバイク上位モデルBike+とトレッドミルTreadを発売、価格はいずれも約26万円

Pelotonは、家庭用スマートジムのラインアップとして、Bike+とTreadの2つの新製品を発表した。どちらも価格は2495ドル(約26万5000円)と同じだ。新しいエクササイズバイクのBike+は、Pelotonのオリジナルのステーショナリーサイクルのプレミアムバージョンとして加わり、オリジナルモデルは1895ドル(約20万円)に値下げされて継続販売される。どちらの製品も9月8日の正式発表に先立ち、先週Bloombergがリークしたものだ。

新しいPeloton Bike+は、23.8度回転する、HD解像度のタッチスクリーンディスプレイを搭載する。左右方向に180度移動することもでき、自転車をオフにしている間でも画面(およびPelotonのリモートワークアウト指導やクラスの範囲)を使えるようになっている。4つのスピーカーを内蔵したサウンドシステムを搭載するほか、アップルの「Gymkit」にも対応しており、ワンタップでApple Watchと接続してワークアウトを同期させることも可能だ。心拍数や呼吸数などの目標指標に応じて自転車の抵抗値を計測するAuto-Followレジスタンスシステムも搭載されている。

前述のとおり、Bike+は2495ドルで販売されるが、これは新たに値下げされたエントリーレベルのBikeよりも約600ドル高い価格設定となっている。米国、カナダ、ドイツでは9月9日から発売され、分割払いプランも用意される。なおPelotonは、既存の自転車と同様に30日間のホームトライアルを実施する予定だ。

同様に新しいTreadも、分割払い可能でトライアル期間も設けられている。米国とカナダでは2021年初頭に発売される予定だが、英国ではもう少し早く、具体的には2020年12月26日に発売される。ドイツでも発売予定だが、同社によると2021年の後半になるという。

Treadには、23.8インチのHDタッチスクリーンが備わっている。回転はしないがチルト機能を備えており、床でトレーニングすることなどを想定して上下に50度傾けることができる。同社によると新しいTreadは「ほとんどのソファより小さい」サイズで幅157×高さ172×奥行き83cm。伝統的なトレッドミルのベルトのように見えるが、同社によると一般的なトレッドミルとは異なり、前面のカバーはなく外観はスッキリしている。

Pelotonはまた「Bike Bootcamp」と呼ばれる新しい種類のクラスを発表した。これは、有酸素運動に加えて、より包括的な全身運動を提供するための筋力トレーニングを含むクラスとなる。同社は、家庭用エクササイズプログラムのワンストップショップになりたいと考えているようだ。

Pelotonの製品を最近購入した人の中には、この新製品の登場前に購入したことを後悔している人がいるかもしれない。同社によると、30日間のホームトライアル期間中のユーザーや、まだバイクが届くのを待っているユーザーを対象に、オリジナルのエクササイズバイクの350ドルの値下げぶんを即座に自動返金するとのこと。また、このグループに該当し、アップグレードモデルを希望するユーザーは差額を支払えば交換できる。

一方、最近購入したばかりではないが、まだ新しいギアが欲しいというユーザーのために、Pelotonは現在バイクを所有している方を対象に700ドルのリベートと、ヨガ&トレーニング用のアクセサリーセットを提供し、新しいバイクの引き取り時には古いバイクを無料で引き取ってくれる下取りサービスを提供している。アップグレードのインセンティブとしては悪くない。

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(翻訳:TechCrunch Japan)

Pelotonから20万円以下の安価なトレッドミルとハイエンドエアロバイクが登場との噂

BloombergによればPeloton(ペロトン)が新しい2つの製品をラインナップに追加しようとしているらしい。しかもその新製品はそれぞれ、これまでの価格帯とは違うものになるようだ。エクササイズテック会社であるPelotonは、より安価なエントリーレベルのスマートトレッドミルと、ハイエンドバージョンのエアロバイクの両方を計画しており、発表は来週の早い時期に四半期の財務報告と合わせて行われるという。

先の記事によれば、新しいエアロバイクは1900ドル(約20万円)を下回る価格となり、既存の製品は値下げが行われるようだ。この新しい「Bike+」の小売価格は、既存のモデルの現行価格よりも高いものになるが、既存製品の値下げは、新型コロナウイルス(COVID-19)に対応して行われたジムの閉鎖や、ソーシャルディスタンスの確保によって生み出されたPelotonの製品への需要を、さらに押し上げる役に立つだろう。

同じくBloombergの記事によれば、Pelotonの新しいトレッドミルの「Tread」の希望小売価格は3000ドル(約31万9000円)未満であり、これは既存モデルの希望小売価格4295ドル(45万7000円)に対してかなりの安価となる。既存モデルはプレミアム製品として販売が続けられ、伝えられるところによれば、新しいバージョンは材料と構造の点でこれまでの家庭用トレッドミルにより近くなり、より安い提示価格が可能になるのだという。

新しく高価なBike+モデルはまた、筋力トレーニングやその他の種類のガイド付きトレーニングを含み、より包括的なホームジムの中心しての役割を果たすため位置調整可能なスマートディスプレイを備えているという。Pelotonのハードウェア製品たちは、エクササイズ市場で異彩を放ってきたものだが、それとは別に、同社はサブスクリプションとアプリガイドによるワークアウトを使った、強力なビジネスも構築してきた。

記事によれば、新しいトレッドミルは、アップグレードされたスマートバイクよりも早く市場に出る可能性があるという。Pelotonの顧客基盤拡大を阻む主な要因は、おそらく家庭内ハードウェアという観点から見た場合、比較的高価である点だ。もし同社が、新型コロナ危機のために自宅フィットネスに目を向けた一般消費者の意欲に応じようと考えているのなら、それは理に適った行動だ。

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画像クレジット:Michael Loccisano / Getty Images

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(翻訳:sako)