営業を支援するデータアナリティクスSlackボットでブレークしそうなTroopsが$7Mを調達

screen-shot-2016-09-21-at-7-26-17-am

今の世界は営業(セールス、売ること)で成り立っている。ぼくの(そして同僚たちの)のまわりでは、ほぼ毎日、CRMがすべてを支配している。多忙な営業役員の人生を少し便利にするための融資やプロジェクトやアプリケーションが、そこらにあふれている。

そしてここでご紹介する最近登場したピンチヒッターは、大規模なCRMの最新のトレンドや、そのほかの“超ホットな”最新ビジネスツールが交差する場所にいる。

まだ知る人の少ないTroopsのプラットホームとボットは、無料で利用できる。同社のボットによるサービスは、Salesforceを統合して営業チームの情報ワークを助け、それらをSalesforceの難解なシステムに入力できるようにする。

それは、フロントエンドではSalesforceとGoogle AppsとSlackの統合、そしてバックエンドは同社自慢のデータ処理とアナリティクスの集まりだ。

投資家たちはすでに同社に、700万ドルをつぎ込んでいる。そのラウンドをリードした新しい投資家Felicis Venturesが、そのうちの300万ドルをコミットした。そのほかの新規投資家として、Aspect Ventures, Slack Fund, Susa Ventures, Flight.VCらがおり、これまでの投資家First Round Capital, Nextview Ventures, Chicago Ventures, Great Oaks Capital, Founder Collective, Vast Venturesらも参加した。

Troopsは営業のためのボットベースのサービスを、最初はSalesforce用として開始したが、ファウンダーのブログポストによると、今後はもっといろんなサービスにも対応していく、という。

今回得られた資金は、新製品開発とそのほかの新しい技術的な企画に充てられる。また、今後何千ものユーザーにサービス提供できるために、バックエンドの充実を図る。

“ぼくもVCをやるまでは、かばんを抱えて営業をしていた”、とFirst RoundのパートナーChris Fralicは語る。彼から見ると、Troopsの実力はすごい。“営業記録のシステムとしてはSalesforceと同じぐらい重要だ。それは、誰もが避けて通りがちな部分だけど”。

FralicがTroopsと付き合い始めたころは、同社は独自のメッセージングアプリやメールクライアントを作っていた。しかし、“彼らはすぐに、Slackの人気と将来性に気づいて、Slackのボット専門へと舵をきった”、とFralicは言う。

TroopsのSlackボットの最大の成功要因は、Fralicによると、見込み客に電話をするタイミングとその電話の内容(話題)を教えてくれる機能だ。その機能をSlackに統合したことが、より使いやすいサービスにつながっている。

“Troopsの特長は、AIをボット化したことにある。それがとても便利だから、今、人びとが集まり始めている”、とFralicは語る。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Slackの単純な線形のメッセージ集合に文脈性と構造性を与えるSlackボットPingpad

Business people talking in office

昨年、消費者向けのモバイルアプリをローンチしたPingpadが、本日(米国時間8/9)方向転換をして、人気の高いエンタープライズコミュニケーションプラットホームであるSlackの機能を高めるコラボレーションツールを発表した。同社は、こちらに専念するために、消費者アプリを最近閉鎖した。

PingPadのファウンダーの一人であるRoss Mayfieldは、いわゆるEnterprise 2.0ブームの初期のころから活躍していて、2000年代の初めに登場してきたWebベースのツール、ブログやwikiを真似て、それらの機能を企業のコラボレーションツールにしよう、という趣旨のサービスSocialtextを立ち上げた。

Mayfieldは今回、そのときの経験をベースにして、Slackに欠けているものを提供しようとしている。それは総合的なコラボレーションツールで、彼が初期のころ参考にしたwikiのように、チームのメンバーにコンテキストと構造性を与える。言い換えると、Slackのあくまでも線形の会話から、話の脈絡を取り出す。

このSlackボットは、Slack上の会話を組織化して、検索やそのほかの利用が可能なドキュメントを作り出す。

このボットは、その後の会話からも情報を取り出して、リアルタイムでそれらのドキュメントに加える。またユーザー自身が、/noteなどのコマンドでコンテンツを加えることもできる。

Pingpad Slackbot organizing tasks by person and color coding them.

画像提供: Pingpad

Slackは、これまで多くの人が失敗したエンタープライズコラボレーションで成功し、その成功の鍵は、オープンなコミュニケーションプラットホームであり、またデベロッパーにとってもフレンドリーだったことにある。その成長に刺激されたPingpadは、方向転換を実験的なサイドプロジェクトとして開始したが、すぐに、Slackという馬に乗らない手はない、と悟った。

ビジネスモデルは、1チーム100ノートまでは無料、それ以降は、1ユーザー1か月あたり4ドルで、サポートは無制限だ。

Mayfieldは、彼が昔作ったマイクロブログツールSocialtext Signalsと、今のSlackがとてもよく似ている、と感じている。“SlackのメッセージボタンみたいなものはSocialtext Signalsにもあった。サードパーティアプリとの統合性も良かった。通知機能や、他のアプリとの対話機能、メッセージを送って記録されているデータを変えることもできた”、と彼は昔を振り返る。

2002年にローンチしたSocialtextは、その後2012年にPeoplefluentに買収されたが、今日のSlackほど大々的に、エンタープライズ市場を捉えることはできなかった。

Mayfieldは、今回のように、他のプラットホーム(Slack)に乗っかる形にはリスクがあることを認める。でも、Slackよりも前にコミュニケーション/コラボレーションツールを作ってきた彼は、Slackにある種の因縁を感じている。彼は、Slackに賭けてみたいのだ。この分野ですでに14年の経験がある彼は、今度はうまくいく、と感じている。

この、‘Slackのためのwiki’は、最初のステップにすぎない、と彼は言う。これが離陸したら、ほかのツールも作りたいし、スタンドアロンのモバイルアプリもいずれやりたい、という。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Slackが200万ドルをSlack Fund経由で14社のSlackbotスタートアップへ投資、アプリ数は600に到達

slack-fund-portfolio

Slackは、同僚間でのチャットや、ファイル共有、仕事を邪魔するためのGIFの送り合いなどに使われ人気を博している。この度Slackは、もっと広い意味での生産性向上プラットフォームに成るべく、幾つかの大きな施策を行った。今現在、Slack上には600ものアプリが存在し、簡単で短いコードを使うだけで、他サービスのコンテンツをSlack上で他のユーザーに共有することができる。そして今、Slackはプラットフォーム戦略の別の部分を拡大しようとしている。

本日(米国時間7月19日)Slackは、これまでに合計197万ドルを14社のスタートアップに投資したと発表した。最近投資が行われた11社についても明らかとなり、全てがボット関連サービスを提供するスタートアップだった。投資資金は、2015年12月にはじめて発表された8000万ドル規模の投資ビークルSlack Fund経由でまかなわれた。Slackは、Slack Fundでトップレベルのベンチャーキャピタル数社と組み、アーリーステージ投資の一部として、将来有望なスタートアップへの投資を行っている。

今回名前が明かされたスタートアップは、AbacusAutomatBirdlyButter.aiCandor, Inc.GrowbotKonsusLatticeMyra LabsSudoそしてWade & Wendyだ。11社のこれまでの合計資金調達額は約3000万ドルにおよぶ。

7ヶ月ほど前に、SlackがSlack Fundのローンチと共に投資先として発表した3社(Awesome.aiBeginHowdy)を加え、同社はこれまでに14社のスタートアップに対して投資を行ってきたこととなる。

小さなプログラムでできているボットは、人間同士の交流をAIと機械学習で代替し、人の代わりに何かをしたり、必要な情報を素早く入手したりといったことができる。そして急速に高まるポッド人気というのは、これまでもしばらく追い続けてきたトピックだ。

今では何100社ものスタートアップがボットを開発しており、その中には既存のアプリ向けのものもあれば、スタンドアローンのボットアプリとしてそれ自体を利用することができるものもある。General Catalystのようなベンチャーキャピタルは、ボット開発を行う見込みあるスタートアップ探しに必死になっており、実際にGeneral Catalystは、Slackの投資先と同じ3社(Butter.ai、Growbot、Begin)に対してその資金を投じている。

300万人のデイリーアクティブユーザーと93万人の課金ユーザーを擁するSlackにとって、Slackbotと呼ばれるこれらのサービスへ投資やサポートを行うのには、いくつかの明確な理由がある。

第一に、もともと開発者用(Slackの開発者は、Slack誕生前にGlitchやその他メッセージサービスを利用していた)のコミュニケーションツールとして使われていたサービスを生み出した企業として、開発者との良好な関係を保ち、彼らを熱心なユーザーと同じように扱う目的がある。

次に、Slackがスタートアップに投資やサポートを行うことで、Slack専用につくられたもっと面白いサービスをみつけることができる。その結果、Slack自体が課金ユーザーにとってもっと便利で魅力的なサービスとなるのだ。同社によれば、Slackの有料サービスを利用しているチームの90%が、「活発に」Slack上のアプリを利用している。

「Slackのようなエコシステムは共有の精神から成り立っています。プラットフォームとしてのSlackの影響力は、本質的にそして必然的に、私たちのパートナーや開発者の成功に結びついているのです」とSlack自身もつづっている

投資にあたって何社のスタートアップがSlackにプレゼンを行ったかということに関しての回答は得られなかったが、今後も投資活動は続けていくとのこと。

以下が、Slack自身による各アプリの概要説明だ。
Abacusは、インテリジェントな経費報告書作成ソフトで、レポート作成と承認をSlack上で行うことができる。

Automatを使えば、誰でもチューリング・テストに合格するようなボットを簡単につくることができる。現在プライベートベータ板が公開中。

Birdlyは、SlackとSalesforceを接続し、誰でもあるアカウントに関する必要な情報にアクセスすることができる。

Butter.aiは、会社に蓄積された情報へのアクセスを簡単にするパーソナルアシスタントボットで、プライベートベータ板が公開されている。

Candor, Inc.は、完全に率直なフィードバックをもとに、スタッフ間の関係性向上を目指している。CandorのSlackアプリは現時点では一般公開されていない。

Growbotは、良い仕事をしたチームメイトを褒めたり、励ましたりするのに使える便利なボットだ。

Konsusを使えば、Slackを通していつでも必要に応じてフリーランサーに仕事を頼むことができる。

Latticeは、目標設定機能や週ごとのOKR(Objectives and Key Results=目標と主な成果)報告機能、さらにはフィードバック機能を備えた、Slackチーム内で利用できるボットだ。

Myra Labsを使えば、そのまま使える機械学習モジュールを備えたAPIを利用して素晴らしいボットを作ることができる。現在プライベートベータ板が公開中。

Sudoは、営業スタッフをデータのマニュアル入力から解放するCRM(顧客管理システム)管理ボットだ。現在プライベートベータ板が公開中。

Wade & Wendyは、2種類のインテリジェントな人材採用アシスタントだ。Wadeは、キャリアコンサルタントとして仕事探しを手伝ってくれ、Wendyは採用チームの候補者探しをサポートする。Wade & Wendyはまだ公開されていないが、ウェイティングリストに加わることができる。

以前の投資先

Awesome.aiは、チームが歩調を合わせたり、要点をまとめたり、何が重要か検討したりするのをサポートする。

Beginは、ユーザーの集中力と効率性を向上させるサポートをして、全ての業務を掌握する手助けをする。

Howdyは、共通のタスクを自動化することでチームをサポートする、フレンドリーで訓練可能なボットだ。

原文へ

(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

Slackボットを多用したときの‘ノイズ的メッセージ’を解消するPersonal Workbot、これもSlackボットだけど

shutterstock_328559822

ボットという小さなコードの集まりは、たしかに便利な場合もあるし、Slackの場合は、ボットのおかげで単純なコミュニケーションツールがエンタープライズアプリケーションを集中管理するダッシュボードになってしまう。でも、日常いろんなボットを使っていると、メッセージングが多くなりすぎて、逆に仕事の邪魔になることもある。

このようなメッセージの混沌を管理するために、Workatoは今日(米国時間6/23)、Personal Workbotというツールをリリースした。それは、その人の仕事に関係のあるメッセージだけを、ダイレクトメッセージで配布する。

Slackは基本的に、チームがコミュニケーションするためのツールだが、チーム全体のアップデートをすべて各人が受け取っていると、メッセージングが仕事の効率を損なう巨大な時間泥棒になってしまうので、中にはボットを完全にオフにしてSlackを使っている人もいる。

最近Workatoに加わったテク業界のベテランBhaskar Royは、こう言う: “どれが重要なメッセージか、選り分けるのに時間がかかって、個人の生産性がガタ落ちになってしまうんだよ”。

Workatoも今年の1月に、Workbotという名前のSlackボットをローンチした。それはSlackをエンタープライズアプリケーションのためのコントロールセンターにしてしまうソフトウェアで、いろんなアプリケーションを使い分けながら仕事をしなければならない企業ユーザーにとって、便利なボットだった。これまでは、顧客のデータを見るためにSalesforceへ行き、サービスの記録を見るためにZendesk、経理のデータならQuickbooks、等々だったのが、 Workatoはそれらの情報をすべて、ひとつのチャネルへ運んでくれるのだ。

2000社近い企業がWorkbotを使うようになったころ、いろんなフィードバックが舞い込んできた。たしかにWorkatoはアプリケーションの統合という問題を解決し、多くのアプリケーションをSlackのチャネルに‘一本化’して、従来のようなメールの洪水をなくしてくれるのだが、別の問題も作り出してしまった。すべてのアプリケーションをワンチャネルにまとめてしまうと、今度はメッセージの洪水に悩まされるのだ。

そこで今度のボットPersonal Workbotは、一人一人に関係のあるメッセージを、グループのチャネルから分離して配布する。しかも仕事に関連する重要な情報は、サマリの形で提供する。たとえば、まだ対応してない重要なサポートの問題や、顧客の契約更新などだ。それらは毎朝、デファクトの‘トゥドゥリスト(to-do list)’のような形で配布される。

Workato personal workbot delivering a list of important info.

写真クレジット: Workato

そのためにPersonal Workbotが提供しているデフォルトのスクリプトが気に入らなければ、ユーザーがスクリプトを書くこともできる(recipesと呼ばれるスクリプト言語を使う)。その役割は、SlackのアドミンやITの人たちに押し付けてもよいだろう。

Workatoが発見したのは、アプリケーションの切り替えという問題を解決しようとすると、その背後にあるほかのいろんな問題が見えてくることだ。今日リリースしたソフトウェアは、それらの一つに答えるもので、Slackで受け取るメッセージを一人一人のユーザーがコントロールできるような、状態を作り出す。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Slackでスケジュール管理やリマインドを丸投げできるボット「Subot」——チーム作業の効率化目指す

imgTOP

Subotは5月30日、コミュニケーションサービス「Slack」上で、リマインドやGoogleカレンダー連携のスケジュール管理が行えるボット「Subot(スーボット)」をローンチした。当初は無料で公開するが、将来的には月額課金制の導入を視野に入れる。

Subotの第1の特徴は、決まった日付・時刻にSlack上でリマインドをかけられる点だ。例えば、特定のチャンネル(Slack上のグループ)に対して毎月25日の午前10時に「経費精算をお願いします」というメッセージを流すといったことができる。

img002

また他のボットと連携するのもウリだ。SlackにGoogle アナリティクスのデータを投稿すStatsbot」というボットをご存じだろうか。このボットでは、特定のキーワードで話しかけたり、あらかじめ設定しておいたスケジュールに合わせてGoogle アナリティクスの各種統計データを投稿してくれる。StatsbotとSubotのリマインダと組み合わせることで、Statbot単体ではできない、細かなスケジュール設定で統計データを表示することが可能になる。このように他のBotとの組み合わせにより、さまざまな業務を自動化できるとしている。

第2の特徴は、Googleカレンダーと連携したスケジュールアシスタント機能だ。Slack上で簡単なコマンドを入力するだけで、カレンダーに予定を作成できる。また、チームメンバーの予定を一覧表示したり、チームメンバーの空き時間を自動認識し、全員が参加できる最適なスケジュールを提案することもできる。

img003

Subotを立ち上げた衣川氏は、これまでヤフーで各種ウェブサービス、IoT製品を連携するプラットフォームである「MyThings」のプロダクトマネージャーを務めていた人物。それ以前はミクシィでiPhoneアプリを開発していた。エンジニアの戸高氏は前職がフリーランスのエンジニアで、以前は衣川氏と同じミクシィにいた。2人が在席していた当時のミクシィは大ヒットゲームアプリの「モンスターストライク」が登場する前。頻繁に新規事業創出プログラムが行われており、2人は事業を提案し落選を繰り返すなかで知り合った。その後いったんは別々の道を歩き始めたものの、衣川氏はヤフーに移ってからも新サービスを作りたいという思いが続いたという。そこでミクシィ時代の知り合いである戸高氏に声をかけたところから、Subotの設立に至った。

2人は2015年の春頃から仕事の合間を縫ってアイデア出しをするようになり、プロダクトのローンチと初期のマーケットヒットを目標に2015年秋にシードラウンドで資金調達を完了。2人ともエンジニア出身ということもあり、ファイナンスの知識がなく苦労したという。10月にSubotを設立。2016年2月にSubotの開発を始め、5月にベータ版の提供を開始。そして今回いよいよローンチを迎えた。

Subotの利点について衣川氏は「チーム作業の効率化」を掲げる。スケジューリングやリマインダといった面倒な作業をSubotに任せ、人間はより人間らしい仕事にフォーカスするというコンセプトだ。開発のきっかけには自身の結婚があった。「家庭を持つと家で仕事をしなければならない場面が増えた。業務へのチャットアプリの普及で家での仕事も容易になり、その中にある非効率な部分を減らしたい」(衣川氏)

すでにSubotの競合となるGoogleカレンダー連携のチャットボットは複数あるし、リマインダ機能自体はSlack本体にも組み込まれている。それらと比較した強みについて衣川氏は、Subotのリマインダを使って他のボットにコマンドを送れる点を挙げる。SubotをSlackボットのハブとして活用できるというわけだ。

なお最近はLINEやFacebookがボット向けフレームワークを提供するなど、チャットサービスで使えるボットが増えてきた。衣川氏はそういった動きについて「とりあえず作ってみた的なボットが多い」と語る。「ボットは利用者に近しい存在。そこで体験の悪いものを出すとユーザーは一瞬で消えてしまう。その中で受け入れられ、ビジネスとして生き残っていけるボットを作りたい」(衣川氏)

Subotの対応言語は日本語と英語。海外展開については「海外の展示会に出展するお金はない」(衣川氏)とする一方、Slack App Directoryのボットカテゴリに現在申請中。これはSlackにおけるApp StoreやGoogle Playのようなもので、登録されれば海外にも認知されるチャンスがあるという。

左からSubotを立ち上げた衣川憲治氏、エンジニアの戸高慎一郎氏

左からSubotを立ち上げた衣川憲治氏、エンジニアの戸高慎一郎氏

Slackが統計を発表―このエンタープライズ向けチャットにユーザー殺到中

2015-11-24-slack

毎日Slackにログインしてチャットする人間はたいへんな人数になってきた。

今日(米国時間5/25)、エンタープライズ向けコミュニケーション・プラットフォームのSlackeが公式ブログでいくつかの数字を発表した。

それによるとSlackは現在も成長の速度を緩めておらず、わずか1年で一日あたりアクティブ・ユーザー(DAU)は3倍になり、この8ヶ月だけでも2倍になっている。

  • チャット、画像その他のファイル送信、ギフトの送付などのためにSlackを毎日利用するユーザーは300万人
  • 200万人がサービスを同時に利用

Screen Shot 2016-05-25 at 12.32.09 PM

こうした統計はSlackが上向きであることを十分に示している。この数ヶ月メディアでなりを潜めていたのはSlackのエンジニアがユーザー体験の改良に全力を上げていたためらしい。このサービスにはすでに音声とビデオでのチャット機能の追加計画を発表しているが、今月に入ってSlackを利用してサインインする機能も追加された。これはFacebookのユニバーサル・ログインのエンタープライズ版と思えばよいだろう。

Slackはこの4月に2億ドルを調達し、調達総額は5億)ドルとなっている。現在の会社評価額は38億ドルだ。今回発表されたユーザー統計は十分にポジティブだ。それでもビジネス・ユーザーが毎日Slackに殺到するスピードを十分に伝えているとはいえい。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

急成長中のSlack、メッセージにスレッドをサポートする

slackdroid_2x1

SlackのCEO、スチュワート・バタフィールドはウォルト・モスバーグのインタビューでメッセージにスレッド化を導入すると述べた。急成長中のSlackに欠けてた最大の要素が、これによって埋められることになる。

バタフィールドがモスバーグに語ったところによると、Slackは数ヶ月前から社内利用にスレッドを導入し、どのバージョンがベストかテストを繰り返していたという。万事順調であれば、次の四半期中にSlackではスレッドがサポートされることになる。

ユーザーインターフェイスがどうなるかなど詳細は明らかにされていない。しかし共同作業に最適のシンプルなUIはSlackのDNAに刻み込まれた特質なので期待してよいだろう。

現在はMicrosoftの傘下のYammer、CitrixのPodio、ConvoAddingなどビジネス向けメッセージ・サービスにはすでにスレッド化が導入されている。この重要な要素が追加されることでSlackは既存の共同作業支援サービスと同じ立場に立つことになる。Slackはますます普及の速度を速めるだろう。現在のSlackは共同作業に適したチャット・ルームに直接メッセージ機能が組み込まれたツールという感がある。一連のコメントがスレッド化されるとなればSlackのレベルは大きくアップし、さまざまな企業で業務のプロセスの不可欠の一部となるはずだ。

最近Slackは極度に簡素化された誰でも使えるインターフェイスとツールという点でシリコンバレーから強い注目を集めている。シンプルなツールがむやみに機能を増やすことは逆効果になる場合があるが、スレッド化は別だ。これは他のエンタープライズ・ツールにはすでに導入されており、ビジネス・ユースで決定的に必要とされる機能だった。

Slackはすでにシリコンバレーでもっともホットなスタートアップの一つであり、2700万人のユーザーを獲得し、最近のベンチャー投資では38億ドルと評価されている。1年前の2015年昨4月には28億ドルの評価額だった。Slackが約束するメリットの一つには、煩雑でノイズの多いメールを置き換えるコミュニケーション機能だけでなく、会話の全履歴を保存し、誰もが簡単に検索できるようになるという点がある。

またSlackはサードパーティーによるエコシステムも育成している。サードパーティー製のボットその他のアプリがこのプラットフォームの上に数多く現れている。Slackでは有力なアプリを作っているいくつかのサードパーティーに直接投資することを計画している。こうした努力がすべて積み重ねられたところにシリコンバレーの投資家がSlackに高い関心を寄せる理由がある。

今回発表されたスレッド化により、Slackはビジネスが使いやすいチャットルームという存在から、本当に総合的なエンタープライズ共同作業サービスに脱皮するものと思われる。Slackがエンタープライズでさらに大規模なユーザーを追加できれば、サービスの規模拡大も一段と加速し、新しいツールや機能を開発し、優れた人材を得るという循環が可能になるはずだ。

〔日本版〕スチュワート・バタフィールドはカナダ生まれの起業家でイギリスのケンブリッジ大学で修士号を取得している。日本ではFlicrの共同創業者として著名。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Slackの中から友だちなどに簡単に支払いができるボットをLydiaがローンチ

lydia-p2p

LydiaとSlackの二つは、ぼく自身も実際に使っている楽しいアプリだ。今度この二人のあいだに子どもが生まれたから、さらに嬉しいね。

Lydiaはフランスのペイメント(payment, 支払い)アプリで、ステルスのCookiesみたいに、ヨーロッパのためのVenmoのようなもの。友だちとのあいだで簡単にお金の送受ができ、しかも料金はかからない。もちろん、現金を使うよりもずっと便利だ

それが、Slackに統合されてSlackボットになった。このボットをSlackにインストールすると、そいつはアットメンション@xyz〜〜をモニタして、ユーザーがお金を送ろうとしていることを理解する。

たとえば、

“あそこのバーガーを楽しんでくれたかな。@jordanと@mattはそれぞれぼくに€10借りができたよ。cc @lydia。”

なんて書くと、JordanとMattは支払いの確認を求める通知を受け取る。それを確認して受け入れたら、彼らはあなたに€20を返す。

彼らがLydiaのユーザーでなかったら、クレジットカードで支払いができるところのリンクを受け取る。そのWebページで、クレジットカードの情報を入力すればよい。逆に金をもらう方がLydiaのユーザーでないときは、IBANを教えて銀行に振り込んでもらえばよい。

フランスの中小企業の場合は、このやり方がとても便利だ。昼食代の立て替えやそのほかの費用を、簡単に払える。銀行のWebサイトに、わざわざアクセスする必要がない。Slackの上でLydiaを@すれば、すぐに支払いを送れる。

これは、Lydiaにとっては正しい方向性だ。Lydia自身が良いアプリであるだけでなく、Slackのようなほかのアプリに、支払い機能を統合できる。APIが公開されれば、このようなLydiaの利用がヨーロッパ各国にたちまち広まるだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Slackは、企業内コミュニケーションを今度こそ転換できるのか

slackdroid_2x1

人生経験を積んだ人ならば、Eメールをやめて、企業内の通信手段を変えようと試みたことが何度かあるだろう。Slackはその最新事例にすぎないが、市場シェアと金を手に入れた。

例えば、今日(米国時間4/1)Slackは2億ドルの資金を38億ドルという巨大な評価額で調達した。同社が開業したのはわずか3年前で、既に5.4億ドルを調達済みだ。これはVCが財布のヒモを締め、スタートアップに価値を証明させようとしている昨今、驚くべき金額だ。Slackの名誉のために書いておくが、同社は人気のプラットフォームを作り、これまで270万人のユーザーを獲得している。

私は今世紀の始めからエンタープライズ市場を見ているが、似たようなコンセプトは2000年代初めにもあり、当時エンタープライズの寵児はインスタントメッセージング(IM)クライアントだった。読者が高価なノートパソコンの上にコーヒーを吹き出す前に言っておくと、IMは今日でいうSlackだった。手軽な通信手段として、電話やEメールを使うことなく同僚と即時に連絡が取れた。

事実、今のSlackとよく似て、IMベンダーたちはクライアントアプリを職場の中心に据えたがった。クライアントに統合すれば、複数のエンタープライズアプリ間を行き来しなくて済むようにもできると。しかし、われわれが現在IMクライアントを使っていないのは、そのビジョンが達成されることはなかったことを意味している。

早送りして2009年頃、企業内コミュニケーションツールの第2の波がEnterprise 2.0と共にやってきた。ブログ、ウィキ、チャットツール(Slackとは変わらない)等のWeb 2.0ツールを企業に持ち込めば、Eメールではなし得なかったユーザーエンゲージメントが実現できる。

ここでも多くのベンダーが現れては消えていった。最も有名なのはおそらくYammerで、同社は2012年に12億ドルでMicrosoftに買われた。このアプローチに対する批判の一つは、他の企業内フローから離れたツールだということだった。従来のIMツールと同じく、Enterprise 2.0ベンダーたちはそのツールに業務を統合しようとした。

しかし、IMと同じく、これらのツールがわれわれの作業形態を変えることはなく、未だに主要なコミュニケーションとしてEメールが使われている。どんなに作業に不向きであっても。

そして今また新しい波がやってきて、今回はSlackがその旗頭だ。シリコンバレーの寵児とは言え、よく見ると過去のツールと大きく変わっていない。ごく基本的なチャットクライアントであり、変ったことと言えば、今われわれはクラウドとモバイルの世界に住んでいるということだ。時間と共に、チャットボットを追加して、外部アプリをチャットクライアントに統合している。ちょうど15年前にIMクライアントがやりたがっていたことを。

われわれは、似たような技術の波が2つ、楽観的な見通しで現れては、企業に根付くことに失敗して消えていくところを見てきた。なぜ投資家たちが、今回は違ってうまくいくと考えるのか、私にはよくわからないが、クラウドとモバイルの組み合わせが、われわれに長年欠けていたものなのかもしれない。

彼らが正しく、今度こそ成功するのかどうかは、時を待つしかないだろう。今日ある人は、他の人々が失敗したことにSlackは成功することに2億ドルを賭けた。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Slackの成長ぶりは常軌を逸している

slack-users-paid-seats-chart

山ほどのスタートアップが、エンタープライズ向けソフトウェアを魅力的にしようとしては失敗してきたが、Slackはバイラルにした。その成長ぶりは過去に例を見ない。Slackの日間アクティブユーザー数および有償ユーザー数はわずか1年間にいずれも3.5倍に伸びた。殆どの人は未だに聞いたことがないだろうが、この勢いからすると、すぐにその名は知れ渡ることになるだろう。

この成長がSlackにもたらすものは、ネットワーク効果だ。一人利用者が増えるたびに、全員にとってサービスが強力になる。社外で話を聞いたり使った人たち一人ひとりが、会社全体にSlackウィルスを蔓延させる可能性は高い。そして、ライバルたちはSlackのチャット機能を真似することはできても、コミュニティーを真似することはできない。

Slackの日間アクティブユーザー(DAU)と、有償ユーザー数の成長の記録は以下の通り:

  • 2013年8月 – 開業
  • 2014年2月1日 – 1万6000 DAU
  • 2014年8月12日 – 14万0000 DAU, 40,000 有償ユーザー数
  • 2014年10月31日 – 26万8000 DAU, 73,000 有償ユーザー数
  • 2015年2月12日 – 50万 DAU, 135,000 有償ユーザー数
  • 2015年4月16日 – 75万 DAU, 200,000 有償ユーザー数
  • 2015年6月24日 – 119万 DAU, 300,000 有償ユーザー数
  • 2015年10月29日 – 170万 DAU, 470,000 有償ユーザー数
  • 2015年12月15日 – 200万DAU, 570,000 有償ユーザー数
  • 2016年2月12日 – 230万DAU, 675,000 有償ユーザー数
  • 2016年4月1日 – 270万 DAU, 800,000 有償ユーザー数

これらのユーザーはメッセージをチェックするためだけに来ているのではない。彼らはSlackに住んでいる。平均的ユーザーは平日にSlackで10時間過ごしている。同サービスには、2月時点で平日1日当たり3.2億分のアクティブ利用があり、これは平日1ユーザー当たり140分に相当する。

Slackの目標はそれだけではない

Slackは、FacebookとPalantirから強力な幹部を引き抜いており、最近、聡明なApril Underwood を製品担当VPに昇格させた。投資家からはSlack上で開発するデベロッパーのために8000万ドルの資金を調達した。そして、ボイスチャットやビテオ通話等の強力な新機能も開発中だ。

Slack New Features

そして今日(米国時間4/1)、同社は新たに2億ドルの資金調達を38億ドルの評価額で完了し、総調達額を5.4億ドルとした。これで買収や新製品開発、計画中のIPOに向けて十分な現金が手に入った。

Slackは同サービスの利用規範を操って、人々の生産性を高め、アニメGIF満載の騒がしいチャンネルに圧倒されないようにする必要がある。楽しさも重要だが、 カジュアルの度が過ぎると本来の仕事に集中できなくなる。

そして市場制覇に向けて、Slackはさらに大きな機会を伺っている ― 企業の個人識別レイヤーになることだ。コミュニケーションは会社の全員に必要なので、全員にSlackが必要であり、他の業務ツールとは異なる。つまり、個人識別プロバイダーとなって他のアプリのログインを引き受けることも可能になる。アプリはビッグネームのサービスでもSlackが投資した若きスタートアップでもいい。

もしSlackが、あらゆるエンタープライズソフトウェアのハブになれば、他社への置き換えは極めて困難になる。Slackは成長しているだけではない。ワニでいっぱいの濠に守られたロケット船だ。

Slack Trophy

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

職場のチャットサービスを大きく逸脱したSlackが$200Mの巨額を調達、調達総額は$500Mを超える

slack-hq

ロケット船Slackは減速しない。この、企業向けメッセージングサービスはこのほど、投資前評価額38億ドルで2億ドルを調達した。ラウンドをリードしたのはThrive Capital、これにGGV, Comcast Ventures、そしてSlackのこれまでの投資家Accel, Index Ventures, Social Capitalらが参加した。

これで同社は、創業3年にして5億4000万ドルの巨額を調達したことになる。この前は、昨年の4月に28億ドルの評価額だった。そして今年は、ユーザー数が前年比で3.5倍に増加した

SlackのCEOで協同ファウンダーのStewart Butterfieldは、声明文の中でこう言っている: “これまでもそうであったように、弊社はこの機会にトップ走者としての地位をさらに揺るぎないものにし、継続的に意欲的な成長プランを追求していきたい。この資本は弊社の資金力をさらに厚くすることによって、妥協の要のない長期的戦略的展望への注力を可能にする”。

Thrive Capitalの常勤役員パートナーJosh Kushnerは、こう述べている: “チームワークの形を変えつつあるSlackとパートナーできることは、喜びである。複数のプラットホームやチームやアプリケーションが複雑に関与していく未来のコミュニケーションを、Slackはシームレスに支えることができる、とわれわれは確信している”。

顧客企業には、NASA, LinkedIn, Spotifyなどがいる。本誌TechCrunchも、社内コミュニケーションにSlackを使っている。同社の社員数は430名、本社はサンフランシスコにある。

Slackは、社内コミュニケーションからメールを追放するかも、という点でシリコンバレーでも注目を集めている。今、毎日のユーザー数は270万、エンタープライズ系のスタートアップとしては相当多い。同社は最近の本誌主催Crunchie’s賞で、“最速成長賞”を獲得した。

Slack New Features

その異様な人気と、巨額な資金調達、膨大なユーザー数、周辺デベロッパーの活動量、どれをとっても、Slackはメッセージングというシンプルな業態を大きく逸脱している。その主要機能を他社が真似ることはできても、蓄積されたネットワーク効果と、統合されているさまざまなアプリケーションやチャットボットなどは、逆立ちしても真似できない。

この成長が今後も続くと信ずる者から見ると、評価額はやや低いと思えるかもしれないが、それはあくまでも現在のユーザー数をベースとする高値の生涯値だ。今度新たに得られた2億ドルは何をするための資金か、その計画はまだSlackの胸の中にある。買収か、より高度な人材の雇用か、強力なR&Dか、そのすべてがありえる。たとえば今同社は、音声チャットとビデオチャットの導入に取り組んでいる。

残る疑問は、果たして誰かがSlackの勢いを止められるだろうか?

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

‘ニュースのまとめ屋’DiggがSlack用のボットをローンチ、ほかのメッセージングアプリにももうすぐ

diggbot

ニューズアグリゲーターのDiggも最近はやや影が薄くなっているが、それでも今なお、科学とテクノロジーやインターネット上の口コミ情報など、いろんなカテゴリーのおもしろくて厳選されたニュース記事やビデオを提供している。そして今度からは、そんな同社のニュースサービスを、メッセージングやコミュニケーションのアプリから見ることができるようになる。その手始めはSlackで、ユーザーはSlackを使ってる状態のまま、Diggのホームページへ行かなくてもDiggを楽しめる。

そのいわゆるボット、DiggBotのローンチは、本誌TechCrunchなどもまさに含むニュースやメディアサービスの最近の大きなトレンドの一環であり、ニュースをまるでメッセージのように読めるのだ。モバイルのユーザーはとにかく短いコンテンツが好きだし、しかもメッセージングアプリの人気が今や高い。そこでこれらのボットは、ニュースをユーザーがモバイル上でいちばん多くの時間を過ごす場所、すなわちメッセージングアプリに運んでくるのだ。

いまどきの、チャットをしながら読めるニュースは、Huffington Pos(Viber Public Chats), Washington Post(Kik), BBC(WhatsApp), BuzzFeed(LINE), などなど、たくさんある。そしてQuartzなんかは、メッセージングアプリふうの専用アプリで、対話的チャット的な記事を提供している。

というわけだから、Diggがこのトレンドに乗ってきても不思議ではない。

diggbot-slack

同社は、DiggBotはまだ初期的な段階だ、と言っているが、すでにコンテンツをキーワードで見つけられるし、トレンドっぽくて重要と思われる記事を一日中いつでも送ってくる。しかも一日に二回、記事とビデオの‘まとめ’を送ってくるから、仕事で忙しい人も重要なニュースを見落とすおそれがない。

使い方は、下図のように、/diggに続けて、キーワードやコマンドを書く。下の、 “trending” (on/off), “edition”, “fun”などがコマンドだ。March Madnessを追いたい人は、キーワード”madness”を書く(下図のいちばん上)。

Screen Shot 2016-03-17 at 10.58.38 AM

このボットはDiggが集めたコンテンツの全体、1000万を超えるRSSフィードや、2億件のツイート(そのうち4000万にはリンクがある)などにアクセスする。これらをDiggのアルゴリズムが毎日、750万の記事とビデオに整理して、ランク付けする。そして最終的な整理〜編集(キュレーション)は、人間のチームが行う。

DiggBotは最初、Slcakでローンチするが、そのほかのメッセージングサービスにも“もうすぐ”提供されるそうだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

BirdlyはSlackの中から直接、Salesforceなどの顧客データを呼び出せるSlackボット

screen

これからはボットの時代だ、と信じたQuang Hoangは、ついに、自分の会社をボット専門の企業にした。そしてExpensifyのようなふつうのアプリだった彼のプロダクトは今やBirdly、Slackの中でSalesforceやZendeskなどから顧客データを直接呼び出せるSlackボットだ。

“企業が新しいアプリを採用するのは、ほんとうに難しいんだ。別のモバイルアプリにデータを移行しなければならないし、新しいパスワードやプロセスをおぼえなければならない”、とHoangは語る。“管理職やCFOにとっても、新しいデプロイ作業や管理義務が発生してしまう。でも、Slackの上でそれができればずっと簡単だ。わずか二分で、みんながそれを使えるようになるからね”。

Slackの管理者はまず、Birdlyにリンクさせたいアプリのアカウントにログインする。Stripeや、Zendesk、Salesforceなどだ。すると誰もが、ボットを使ってそのアカウントから情報を呼び出せるようになる。ボットに情報をリクエストすると、情報はSlackにインラインで返ってくる。そのサービスに飛び込んで、もっと情報を見ることもできる。

アドバンテージはいろいろある。複数のアプリケーションを立ちあげなくても、単純にSlack上でコラボレーションできる。そして言うまでもなくSlackは、コラボレーションのための人気のプラットホームだ。今や毎日のアクティブユーザーが200万人、有料アカウントは57万ある。

だから、Birdlyのような企業が登場するのも意外ではない。Slackだけでなく、Facebook Messengerようなものでさえ、今チャットボットには大きな関心が集まっている。それは、ユーザーインタフェイスをもっと会話的にしようとする、より大きなトレンドの一環だ。その会話的インタフェイスでは、Googleによって慣らされてしまったキーワードによる検索ではなく、自然言語でデータをリクエストする。

当然ながら、Birdlyの周辺は競争が激しい。Slackはアプリのディレクトリを立ち上げ、Slackをプロセスの核とするようなサービスに投資している。そこでは先頭走者が有利だが、Slackをコアプロセスに統合しているそのほかのサービスも、たくさんある。Slackプラットホーム上に、ものまねボットも登場している。しかもSlackという他のアプリに依存しているということ自体が、リスクでもある。

Hoangによれば、Birdlyのようにデータを同期化してSlackの中で扱うボットも、競合製品が出現している。たとえばFlow XOという新しいサービスがそれだ。しかしBirdlyの特長は、コマンドラインインタフェイスではなく自然言語を使う点にある。だからデータをSlack内に取り込むほかのボットよりも使いやすいはず、と彼は言う。

“自然言語で呼び出して、自然言語で指示できるボットを作りたかった。複雑なツールを作る必要がなく、一定のワークフローに縛られることのない、新しいアシスタントをね。それがBirdlyの最大の特長だ”。

当面Birdlyは無料だが、今後は顧客の利用実態に応じた料金プランも考えたい、という。Birdlyは今、Y Combinatorの2016年冬季クラスに参加している。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Slack上に顧客とコンタクトするためのSlackウィジェットを作るSlaask

screen-shot-2016-02-15-at-11-20-00-am

あなたは顧客が好きだ。あなたはSlackが好きだ。Slackでお話することが好きだ。Slackで顧客とお話することが好きだ。あなたはサンドイッチが好きだ。どうやって、以上すべてを結びつけようか(サンドイッチを除いて)。Slaaskがある。

Slaaskとは、当然、Slack-as-a-serviceだ。作った人は、Alexis Lewalleと“元プロの騎手”Remi Delhayeだ。彼らはイーストコーストのエンジェルたちからささやかな資金をもらっているが、プロダクトはまったく新しい。でもすでに、一日あたり7000あまりのビジターがいる。

“新しいスペースを作っているんだ。そのために、Slack上のサービスをSlackで作ったのが、ほかと違うところだ”、とLewalleは語る。

最初は、顧客とのコミュニケーションにIntercomやZopimなどを使うことも考えたが、今自分たちがSlackを使っているのなら、その中で顧客とのチャットをやった方がよい、と気づいた。

でもそれって、すでにやってる人も多いのでは? いや、まだ、そんなに多くないそうだ。

Slaaskは今のところ無料で、チームは統合をもっと簡単にすることに取り組んでいる。ぼくも自分のWebサイトで試してみたが、現状でもたしかにシンプルだ。 たった1行のコードを書くだけで、あなたのWebサイトとSlackにおもしろいツールが加わる。ついでにサンドイッチも統合してくれたら、彼らの会社に入りたいよ。

Screen Shot 2016-02-11 at 10.11.51 AM

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

SlackがTechCrunch Crunchieで「最高速成長賞」を受賞、黒人女性技術者4人が授賞式に登壇

slack-diverse

スタートアップの王道を進んで今でも急カーブで成長が続いているSlackは昨晩(米国時間2/8)、本誌Crunchieコンペの「最高速成長賞」をぶん取り、授賞式に登場した。あらゆるスタートアップの中でいちばん、社員の多様化(diversity)が進んでいると自称するSlackは、その授賞式のステージに、4人の黒人女性の技術者を送り込んだ(上図)。女性もたくさんいます、非白人もたくさんいます、という誇示である。

「最高速成長賞」を受け取ったSlack社員は、Erika Bakerだ(右端)。同社は、「積極的多様化賞」でも二位だった。授賞式のあと楽屋で4人の女性全員に話を聞いたが(下のビデオ)、みんな、自分たちがステージに出たことが、コンピュータ技術者を志望する女性やマイノリティーが増えるきっかけになればいいが、という意味のことを述べた。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Slackのクールなコミュニティが見つかるサイトHamster Pad(Slack上のSNSだ)

output_j9ai8f

あなたは、スロベニアのWebデベロッパーかな?。それともフランスのiOSプログラマー?。悲しみを癒やす友だちがほしい人?。そんな人はHamster Padに行ってみよう。Matt Schlichtと友人のAdam McKennaが作ったこのサイトは、Slackのコミュニティを数百も集めている。プログラミングのためのお部屋もあれば、ライターのための部屋もある。

Schlichtは語る: “これまではHamster Padみたいなのがなかった。ぼくたちはSlackのAPIをそのまま使って、このプラットホームの上に完全なソーシャルネットワークを作り始めた。誰でもチャットを加えられるし、誰でもチャットに参加できる。誰かと友だちになったら、その人たちが今やっているチャットが分かる”。

“Slackのエコシステムは、APIを公開したばかりの2007年のFacebookにとてもよく似ている。今のSlackは一日のアクティブユーザーが200万いるが、2007年のFacebookほどでかくはない。しかしそれでも、機会は同じだ”。

このサービスはかなり簡単だ。サインアップしてから、いろんな‘部屋’(room)をクリックする。その部屋に招待されたら、そこの人たちとお話できる。Hamster Padは、余分なことを何もしない。たくさんのクールな部屋を一箇所に集めて、それらに関するちょっとしたデータを提供するだけだ(今オンラインしてる人の数、友だちが今どんな議論に参加しているか、など)。

Schlichtと彼のチームは、bitcoinのフォーラムZapChainも作った。こちらもやはり、いろんなコミュニティを一箇所に集めたサイトで、ヒトはヒトと話をしたい生き物である、というコンセプトをベースにしている。誰かぼくにA/S/Lしない?

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Slackの上を全ワークフローが流れていく…アプリケーションを統合するチャットボットWorkbot

shutterstock_102082444

2016年が始まった今、Slackのようなエンタプライズチャットアプリケーションが、にわかにホットなコモディティになってきた。そしてチャットの世界で今いちばん賑やかな議論が、チャットクライアントにいるままでほかの仕事もできることだ。Workatoが今日(米国時間1/25)発表したチャットボットWorkbotは、まさにそれをやる。

チャットボットはチャットプラットホームに統合される小さなプログラムで、高度な機能を比較的簡単なやり方で提供する。Workbotは、それをユーザが使えば100あまりのエンタプライズアプリケーションをアクセスしコントロールできる。SalesforceのCRM記録、Quickbooksの経理会計情報、Zendeskのカスタマサービスにおける対話などに、Slackの中から直接、アクセスできる。

Enterprise 2.0ツールの問題点は、それがまったく別のアプリケーションであるため、忙しい社員が意識を、今やってる仕事からそっちへ切り替える必要があることだ。そこでWorkbotでは、社員が同僚とSlackでディスカッションしているときでも、その状態のまま顧客情報などに直接アクセスできる。あるいは、いちいち指示しなくても情報を自動的にボットから得られる。

Workatoに投資しているStorm VenturesのパートナーAnshu Sharmはこう語る: “YammerやSalesforce Chatterなど、初期のコラボレーションツールは、たしかにメールをしなくていい、など、最初の好印象が醒めると、目の前にあるのは、自分で意識して世話をしなければならない新たなフィードなんだ”。

WorkatoのWorkbotなら、チャットクライアントの中から必要なエンタプライズアプリケーションと直接に対話できる。しかもその流れを、ある程度自動化できる。Amazon Echoなどと同じく、情報を得るためにはある種の言語が必要だが、’customer info’のようなシンプルな省略語を使ってタイピングの量を減らすこともできる。

Workato inside Slack.

Slackの中のWorkbot。スクリーンショット提供: Workato

 

このツールは、三つの仕事をする。まず第一に、Slackの中で、さまざまな顧客情報ソースから取り出した完全な顧客情報を見せる。ただし単なる統合化ツールではなくて、サポートチケットのプライオリティや顧客の位置、これまでの請求書、などの情報を使ってデータを選り分けることができる。三つ目は、顧客にトリガを設定しておき、特定の顧客の情報とそれに関するメッセージをSlack内のWorkbotに自動的に表示できる(例:「この人は使えるサポートチケットがあと二つしかない」)。

Workatoは、エンタプライズのアプリケーション統合化を専門にしている企業だ。高価で複雑なエンタプライズワークフローや統合化のツールを使うのではなく、Workatoのやり方は技術知識のないユーザでも自分で統合化を作れるような、単純なプロセスを作り出す。その“レシピ”をまとめるやり方は、消費者向けのIFFTに似ている。

メッセージングツールの中でエンタプライズアプリケーションの統合化をトライするのは、同社のこれが初めてではない。Microsoft Outlookの中のメールとアプリケーションの統合化は、過去にいろんな企業がやっている。

さらに、今世紀の初めには、エンタプライズのインスタントメッセージングクライアントを仕事の中心に据える、という試みがあったが、実を結ばず短命に終わった。

またFacebookは消費者向けにMessengerの中で、同様のことをトライしている

Workatoは、HipChat用Workbotの非公開ベータを、発表している。

[原文へ]。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

“非エンジニア向けSlack”を開発するOneteam、ニッセイ・キャピタルから約2億円の資金調達

12571172_949681808444103_471372431_n

非エンジニア向けのコミュニケーションツールを開発するOneteam。2015年5月にサイバーエージェント・ベンチャーズから資金調達を実施した際、プロダクトの一部の機能のみを提供していた同社が間もなくサービスを一般公開するという。それに先かげて1月26日、同社はニッセイ・キャピタルを引受先とした総額約2億円の第三者割当増資を実施したことを明らかにした。今後は人材の強化や東南アジア地域を中心としたマーケティングを強化する。

Oneteamが開発するのはビジネス向けのコミュニケーションツール「Oneteam」。「各トピックに紐づくリアルタイムチャット」「各種クラウドサービスの連携と横断検索機能」の2点が大きな特徴だという。

僕らが取材などでコミュニケーションをとるスタートアップの話を聞くと、多くが(主に開発時の)コミュニケーションツールとしてSlackやChatWorkを使ってるのだけれども、Oneteamは冒頭でうたったように非エンジニア向けのコミュニケーションツールだ。トピックごとにリアルタイムチャットが可能な構造のため、ほかのコミュニケーションツールに比べてストレスなく履歴を追うことができるのだという。

一方で五月雨式にメッセをやりとりできるSlack等は、着席してリアルタイムに内容を確認できるエンジニアには最適であり、競合ではなく想定ユーザーが違うサービスというのが同社の認識だ。そういえば以前の取材で、Oneteam代表取締役の佐々木陽氏は、「非エンジニア向けの、GithubとSlackを組み合わせたようなツール」といった説明をしていた。

コンセプトは「手のひらにチームを持ち歩く」。コミュニケーション機能だけでなく、チームを知るプロフィール共有機能なども備えている。

同社は2015年2月の設立。サイバーエージェント・ベンチャーズから約6000万円の資金を調達してサービスを開発。東南アジア地域をターゲットに提供(プロフィール共有機能を「Profike Book」として切り出して先行リリース。利用企業は800社・海外比率は85%だという)してきた。2016年1月からは一部企業にOneteamを試験的に提供開始。2月中にもオープンベータ版として公開する予定だという。

企業向けチャットSlackで元Twitterのエイプリル・アンダーウッドがプロダクト担当副社長に

2016-01-05-slack-april-underwood

急上昇中のロケット、Slackの副操縦士にプラットフォーム部門のチーフ、April Underwoodが任命された。彼女は去る6月にSlackに移る前はTwitterに5年在籍し、最後はプロダクトのディレクターを勤めていた。Underwoodは今回、プロダクト担当副社長になる前、Slackのアプリ・ディレクトリとSlackファンドを実現させている。

プラットフォーム部門のトップを全プロダクトを統括する副社長のポジションに就けたことは、外部デベロッパーに対して職場のニーズに適合したチャット・アプリがSlackの本質であることを強く印象づけることになるだろう。Underwoodの指揮下でチャット・プロダクトがすべての企業の必要性にシームレスに応えるものに拡張されることを期待したい。

ビジネス・チャットの分野のライバルは基本的な機能でSlackに追いつくことは可能かもしれないが、エコシステムをコピーしようとすれば、Slackの持つ驚くべき勢いや評判、8000万ドルに上るデベロッパー向けファンドなどををそのまま真似るのがいかに困難か気づくはずだ。

Screen Shot 2016-01-02 at 9.25.36 PM

CEOのStewart Butterfieldはわれわれの取材に対し、「Aprilはプラットフォームのチーフとして非常に大きな仕事をした。Aprilの影響力がさらに大きなスケールで発揮されるのを見るのが楽しみだ」と語った。Underwoodをップラットフォームの責任者として6月に採用したとき、Stewart ButterfieldはForbesの取材に対して「Apriはビジネスとエンジニアリングの双方の分野で傑出した業績を残してきたが、これは非常に珍しい才能だ」と語っている。

Underwoodは当初、Appleと 3Mでインターンをを勤め、その後Deloitte、Intel、Travelocity、WeatherBillなどで短期間働いた。その後Googleでは2007年から2009年まで上級パートナー・テクノロジー担当マネージャーとして買収の調整と収益化を担当した。この間、Underwoodは#Angelsファンドの共同ファウンダーとなり、ファウンディング・パートナーに就いている。

TwitterでUnderwoodは2010年から2015まで働き、大きな業績を挙げた。UnderwoodはTweetボタン、Followボタンの最初に公開されたバージョンのマネージャーを務め、全ツイートを販売するfirehoseサービスやTwitterのロケーション・サービスの実現にも関与した。APIの開発や広告などUnderwoodの功績は幅広い分野で認められている。

SLack Daily Users

UnderwoodはSlackの膨大なユーザー体験を全面的に利用できるようになった。同社のアクティブ・ユーザーは200万と推定されており、Butterfieldは「ユーザーは平均して1日10時間はSlackeに接続しており、うち2時間は積極的に利用している」と述べている。

Slackは非常にユーザー活動の活発なサービスであり、そのプロダクト担当副社長のなすべき任務は多い。仕事をしている人間は誰もが効率的で使いやすいメッセージ・サービスを必要としている。Slackはアクティブ・ユーザー数からしてもエンタープライズのメッセージ・サービスとしてデファクト標準となるのにもっとも近い位置にいる。チャット分野を制覇すれば、その周辺の有望分野に進出することは容易だろう。

Slack Platform

Butterfieldは「2016年はわれわれにとって再び記念すべき年となりそうだ。Aprilのリーダーシップ、特に才能ある人材のリクルートの能力はSlackの成長にとって欠かせないものとなるだろう」と結論している。

April Underwood がSlackのプラットフォームを改革する

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ビジネス向けチャット、Slackの動物アニメのCMはかわいいし、効果的〔ビデオあり〕

2015-12-31-slack

テクノロジーに詳しいならSlackが何であるかはよくご存知だろう。企業向けチャット・サービスの代表であるSlackの名を聞いてけげんな顔をするような読者は少ないはずだ。

ということでこちらのビデオをご覧いただきたい。:

事情に詳しい読者でもジョークを全部理解するのに繰り返しビデオを見直す必要があったらしい。もちろん特に何も考えずにかわいいビデオを楽しんでもかまわない。ファウンダーのスチュワート・バタフィールド(以前Flickrを作ったことで有名)のTwitterはこちら。

Slackが用意した動物テーマをサポートするページはこちら

Screen Shot 2015-12-30 at 10.44.26 AM

年明けに誰か事情に疎い人間があなたがたの会社でやたらにスラックとやらが話題になっているのはなぜか、などと尋ねるようなら上のビデオURLを送ってやればよいだろう。Slackは2016に大ブレークしそうだ。もしかするとエンタープライズ向けとしてわれわれの知るすべてのサービスの上をいくスーパー大人気アプリになるかもしれない。

私もスチュワートにあの「カラー雨傘」をひとつ注文したい。

〔日本版:Slackは現在UIが英語だが、コンテンツには日本語も問題なく使えて非常に便利なツール。ちなみに”Leave it to me!”は「それはオレに任せろ!」というような意味。〕

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+