見よ、Ehangの有人ドローンが実際に飛ぶところを

CES 2016(2年前)に来場した多くの人たちと同じく、われわれはEhang 184に魅了された。この有人ドローンはスマートフォンと大画面テレビばかりの会場で際立っていた。しかし巨大なクワッドコプターは、大きな文鎮と粗末な合成ビデオでしか見ることができなかった。

しかし今日(米国時間2/5)同社は、ドローンが実際に人を載せて飛ぶ様子を見せるかなり魅力的なビデオを披露した。リリース文によると、同社は40人の乗客でテストをしておりCEOのHuazhi Huや、テスト飛行が行われた中国広州のWang Dong市長も乗ったという。

同社はこれまでの4年間に「数千回のテスト飛行」を行ったと言っているが、このビデオはドローンが実際に動作することを示す初めての証拠だ。

製品化の予定についての言及はない。販売する国の規制によるところもあるだろう。昨年の今頃、 UAEのドバイは、タクシーにドローンを使って渋滞を緩和する計画を発表した。当時の予定では「早ければ[昨年の]夏」にはスタートするという楽観的な見通しだった。

もちろん、小さな飛行体を都市の上空で飛ばすためには最大限の注意を払う必要がある。「有人飛行テストを行うことで、われわれの乗り物の安全性と安定性を立証できる。これはエクストリーム・スポーツではないので、乗客の安全は常に最優先される」とリリース文でHuは語った。

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電動自転車のSocial Bicyclesが1000万ドル調達、Jump Bikesに再ブランド

Social Bicyclesは、正式名称をJump Bikesに変え、1000万ドルのシリーズAラウンドを完了した。Menlo VenturesのリードでSinewave Ventures、Esther Dysonらも参加した。

「われわれMenlo Venturesの投資チームは、世界を変える使命を担う起業家を支援している。人々が移動する方法を変えることもその一つだ」とMenlo VenturesのManaging Director、Shawn Carolanが声明で語った。「当社は2011年のUberへの投資で、都市交通テクノロジーの課題と可能性について重要な教訓を得た。JUMPとパートナー関係を結べたことはMenloの誇りであり、同社のドック不要の電動自転車ネットワークは、パズルを完成させるための決定的なピースの一つだ」。

Jumpは、ドッキングステーションを必要としない電動アシスト自転車を作っている。調達した資金は新規市場への参入、追加雇用、既存ハードウェア・ソフトウェアの改善などに活用する。

このわずか数日前、同社はサンフランシスコ市営交通局から同市で最初のステーションレス自転車サービスの認可を受けており、3月までに250台のドックレス電動自転車を市内に配置する予定だ。

「電動自転車には、自転車と車のギャップをつなぐ需要がある」とJumpのCEO Ryan Rzepeckiが声明で語った。「JUMPの電動自転車は、利用者がより遠くへより速く移動することを可能にし、しかも驚くほど楽しい。これは初期の調査結果が証明している。当社の電動アシスト技術は、人々が市内を移動、探索する方法に革命を起こすと信じている。Menlo Venturesというパートナーにラウンドをリードしてもらったことは、われわれのアプローチを同社が信頼していることを裏付けるものだ」。

JumpはすでにワシントンDCで電動自転車ネットワークを開設し、今年中にカリフォルニア州サクラメントおよびロードアイランド州プロビデンスにも進出する予定だ。同社のハードウェアとソフトウェアは、都市、キャンパス、企業などの第三者を通じて、ポートランド、ニューオリンズ、アトランタを始めとする40の地域で運用されている。

ニューヨーク拠点のJumpは、2013年に設立された。今回のラウンド以前には、2013年のシードラウンドで110万ドルを調達している。

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自動車技術のためのディストリビューションAutomotive Grade LinuxをToyotaとAmazonがサポート

【抄訳】
かつてオープンソースのソフトウェアは大企業が避けて通るものだったが、その後の時の経過とともに、大中小あらゆる企業で使われるようになった。そして今回ご紹介するAutomotive Grade Linux(AGL)は、Linux Foundationの、オープンソースを自動車業界に持ち込もうとするプロジェクトだ。AGLのグループは今日(米国時間1/10、ラスベガスで行われたCESで発表を行い、ToyotaとAmazonがこのプロジェクトを公式にサポートすることが明らかとなった。

ToyotaはAGLを2018年型Camryに使っており、プロジェクトにプラチナメンバーとして参加する。一方Amazonは、シルバーメンバーだ。今日はToyotaとAmazonのマッシュアップがほかにもあり、しかもそれは偶然ではないだろう。

AGLグループのそのほかの既存メンバーは、自動車メーカーではFord, Mazda, Honda, Subaru, Suzukiなど, サプライヤーではDenso, Panasonic, LGなど, そしてチップのメーカーはNvidia, Intel, ARMなどの大手だ。メンバー企業は合計で110社になる。最近NTT Dataが加盟したことによって、大手通信企業もいることになった。AGLグループの事務局長Dan Cauchyはこう語る: “今、多くの通信機器メーカーとも話し合っている。CiscoやEricssonsのような世界的企業だ。どの企業もコネクテッドカー*関連の何らかのグループに所属しており、全員がAGLには関心を持っている。〔*: connected car, インターネットに接続されている自動車〕

しかしこれまでAGLが主にフォーカスしていたのは、自動車のインフォテインメント方面だ。昨年その分野で大きな進歩を遂げたグループは最近、AGLディストリビューションのバージョン5.0をリリースした。

Toyotaの参加によってAGLは一層評価が高まり、Cauchyによると同社のサプライヤーに対するLinuxの布教効果も見込める。Cauchyは曰く、“これによってAGLのシステム寿命が長期的なものになった。少なく見積もってもあと20年は存続するだろう。しかもそうなると、なかなか抜けられないね”。

しかも今AGLは、インフォテインメント以外にも手を伸ばそうとしている。中でもホットな話題といえば、当然ながら自動運転だ。そしてそれを目指して、Linux Foundationのいくつかの基盤的部分とAGLの連合が形成されようとしている。

“インフォテインメントでもそうだったけど、自動運転技術についても共通のプラットホームが必要だ”、とCauchyは述べる。“各社がばらばらに車輪を再発明している現状は、馬鹿げている。むしろ、Linux Foundationがこれまでやってきたものを、うまく組み合わせるべきだ”。

そしてその筆頭が、リアルタイムLinuxだ。これはもうすぐLinux Kernelのコンパイルタイムオプションになる。AGLはそれに対してさらにセキュリティを厚くし、自動運転車をハッカーにやられないようにしたい。遠隔通信や地図関連の技術も重要だ。とくに地図データは、各社ばらばらでなく、全メーカーが共有できる形式であることがきわめて重要だ。地図の共通化は、AGLがメインの課題として追究している安全性の面でも欠かせない。

【後略】



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イーロン・マスクのトンネル掘削会社、ロゴ付帽子を売った「イニシャル・ハット・オファリング」で30万ドルを調達

帽子はお好きかな?もしそうなら、もうThe Boring Companyの地下トンネルネットワーク掘削能力に貢献したことだろう。Elon Muskが前面にロゴ(J.J. エイブラムス監督のデザインだと言っていた)をあしらったThe Boring Co. hatを発売して以来、同社はこれまでに30万ドルを売り上げた。

たいそうな数の帽子だ。1つ20ドルとして、10月の発売以来1万5000個売った勘定になる。よく売れたことは発売から24時間に8万ドル売ったときにわかったが、この比較的退屈で平凡な帽子の勢いは続いてるようだ。

ちなみにMuskはこれを「イニシャル・ハット・オファリング」と呼んでいるが、最近スタートアップの間で資金調達ツールとして話題のイニシャル・コイン・オファリング(ICO)を皮肉っていることは明らかだ。

さて、Teslaの充電ステーション型携帯用バッテリーパックを作ったElonなら、Boring Co.用にはなにを作るのか?
トンネル掘削機型の座薬だろうか?

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Uber CEO曰く、IPOのターゲットは2019年

今日(米国時間11/9)Uber CEO Dara Khosrowshahiは、New York TimeのDealbookカンファレンスの壇上でUberの上場計画について話した。今年、ファウンダーのTravis Kalanickに代わってCEOに就任したKhosrowshahiは、以前にもUberのIPOは自身の計画の一部であり 18から36カ月以内に実施する と話していた。しかし今日は、2019年という明確な目標が示された。

同イベントの講演でKhosrowshahiは、非公開企業でいることはUberにとって「公開企業のあらゆる不利を被り、注目を浴びるだけで利点は何一つない」と語り、Kalanickの大局観との明確な違いを見せた。KalanickはUberをできる限り非公開にしておきたがっていたことで知られ、上場を急ぐ必要はないと言っていた。

さらにKhosrowshahiは、上場計画はソフトバンクの出資契約には影響がないと言い、現在契約は交渉中であることを認め、近々完了することへの確信を示した。ソフトバンクは「上場には特に興味をもっていない」とUber CEOは語り、資金調達は当社のIPO戦略と無関係であることを示唆した。

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Alphabetのスマートシティ子会社Sidewalk Labsはトロントのパイロット事業にやる気満々

Alphabetのスマートシティ部門子会社Sidewalk Labsは、トロント市と協力して新しいコミュニティの企画を手伝っているが、現時点ではまだ何も決まっていない。まず12か月の準備期間中にプロジェクトを練り、関係部門全員の合意のもとにスタートする。ただしそれは、Sidewalkの具体的な起用/利用法が決まるまで指をくわえて1年待つ、という意味ではない。

今日(米国時間11/2)トロントで行われたGoogle主催のGo Northカンファレンスで、Sidewalk LabsのCEO Dan Doctoroffが説明したところによると、トロント市のウォーターフロントQuayside(‘波止場’)地区にスマートシティのモデルを作る計画は準備段階だが、Sidewalkが今ただちに同地区に実装を開始できることもいくつかある。

Sidewalkはそれらの実装をもっと早めたいとして市と協議中で、それらには渋滞緩和策や、ニューヨーク市にオープンしたばかりのパイロット的診療所をモデルとするヘルスケア施設/サービスの実験などがある。Doctoroffによると、渋滞対策の方は同じくウォーターフロントの一部であるQueens Quay地区が対象になる。

またDoctoroffによると、同社が開発した“交通流量のモデル作りのための新しいコンセプト”は、行政の公共交通担当部門にとって今すぐにでも有益であり、トロントでも比較的早く実装可能、という。

しかしこういったアイデアはすべて、トロントのPort Lands区画内のQuaysideと呼ばれる12エーカーの土地片の、長期的な開発計画だけに固有のものではない。むしろDoctoroff自身は、これらの比較的小規模なパイロット事業のタイミングに言及して、“これらは今すぐにでも着手できる”、あるいは少なくとも、“比較的早期に開始できる”、と言っている。

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イーロン・マスクのThe Boring Company、LAの地下トンネルを初披露

Elon Muskは、SpaceX本社の近くカリフォルニア州ホーソーンの地下にトンネルを掘っている。市議会からは承認を得ている。MuskのBoring Co.は掘削とトンネル建設で既に多大な進捗をみせているようで、Muskが共有したトンネル内部の写真には補強されたトンネルが視界の彼方へと伸びるところが映っている。

トンネルの壁はパネルで覆われ、ケーブルと上部の大型管路に加えて照明や軌道とおぼしきものも見える。ロサンゼルス近郊のこのトンネルはBoring Co.が初めて手掛けたものだが、同社は最近メリーランド州でも掘削の暫定許可を受けている。この第2のテスト掘削はHyperloop地下ネットワークの一部となる可能性もある。

MuskのLAトンネルは、現在のトンネル掘削事業より低コスト高効率の掘削計画の実現性をテストするパイロットプロジェクトであり、最終目標は都市部の地下にトンネルネットワークを作り、地上の障害物や交通を避けて輸送サービスを提供することだ。

The Boring Co.は、都市間にHyperloopトンネルを建設して高速移動を可能にするという壮大なビジョンにはまだまだ遠いが、掘削とトンネル建設の初期テストは急速に進展しており、中傷する人々に対してこれは単なる夢物語ではないと証明する材料になりそうだ

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イーロン・マスクのトンネル会社、掘削機第2号の準備完了

Elon Muskの3番目だか4番目の会社(数えられる人いる?)であるThe Boring Comapnyのトンネル掘削能力がほぼ倍増する。同ベンチャーの掘削マシン第2弾は「ほぼ完成した」とMuskは言い、名前の “Line-Storm”はロバート・フロストの詩[彼岸嵐の歌]から借りている。

おそらく、スティーブ・ジョブズがテクノロジーとリベラルアーツの交差点と言うとき本当に意味していたのがこれだろう ―― 工業用掘削機械には重要な芸術作品に因んだ名前を付けるべきである。Muskは詩の一行、”And be my love in the rain.”[雨の中で僕の恋人でいておくれ]も具体的に引用しいて、この機械が全天候対応であることを意味しているとも考えられる。しかしおそらくMuskは、偉大な力を称賛するフロストの表現が好きで、トンネルを掘る冒険心とのかすかな類似性を感じているだけなのだろう。

その一方でMuskは、Boring Co.の帽子を同社公式ウェブサイトで販売している。実物を見たところ上質の製品のようだった。Model 3の先行予約ほどには緊急資金調達の役にたたないだろうが、すでに5000個近く売れたようで、これはほとんどのスタートアップの扱い数より多い。

また、The Boring Companyという名前は究極のおやじギャグでまさしくMuskの得意分野だが、実際にはMuskの元恋人Talulah Rileyが思いついたとMusk本人が言っていた。また、ロゴを作ったのは映画監督のJ.J エイブラムスだという話だ。これはいつの日か最高のトリビア問題になるだろう。

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貨物運送のUber Freightが対象地域を拡大、新機能も追加

Uber Freightは、今年Uberがスタートしたオンデマンド・トラック運送サービスだ。このほど当初のテキサスに加えて、カリフォルニア、アリゾナ、シカゴ、ジョージア、サウスカロライナ、およびノースカロライナへとサービス対象地域を拡大した。Uberはアプリも改訂し、ドライバーアプリのカスタム設定によるパーソナライズや利用状況に応じた推奨機能が加わった。

Uber Freightアプリは、ドライバーの過去の作業履歴やよく使う経路に基づいて、受注可能な貨物を推奨するようになった。近隣の配達案件も簡単に表示できる。

Uber Freightは 今年5月にデビューし、独立ドライバーや小規模運送会社が、簡単に運送案件を探して受注できるようにした。 当時Uberがうたっていたもうひとつの利点は、迅速な支払いだ。輸送代金は「数日以内」に入金され、追加の手数料はかからない。

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Uberにとってこの事業は、同社の野望である無人トラック輸送とは別物だが、人間ドライバーがこのアプリを使うことで収集できる貨物輸送や移動経路のデータが、そうした取り組みに役立つことは間違いない。

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Lyft、1日当たり乗車回数100万回を達成

Lyftは1日当たりの乗車回数100万回を達成した。現在同サービスは米国でのみ利用できる。Uberは全世界での乗車100万回を2014年12月に発表した。2016年7月、Uberは1日平均550万乗車を記録、先週には累計乗車50億回に達した。

つまり1日当たり100万回はLyftにとっては快挙だが、Uberが日々達成している乗車回数には遠く及ばない。もちろん、ここ半年あまりUberを取り巻いている騒動によってそれが変わる可能性がある。

さらにLyftは、乗車回数が48カ月連続上昇中で、年間推定乗車回数3.5億回に達するペースだと話した。

「この重要な成長の節目は、世界最高の輸送手段によって人々の生活を改善するという、われわれの何年にもわたる飽くなき努力の結果だ」とLyftの共同ファウンダー、John Zimmerが本誌宛ての声明で語った。「毎日、Lyftを選ぶドライバーや乗客が増えているのは、われわれがあらゆる行動の中でホスピタリティーとサービスを心がけているからだ。サービスレベルで対等になった今、Lyftの経験が決定的な差別化要因になるはずだ」。

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LA-SF間の寝台バスCabinが$3.3Mを調達、飛行機より高いけど人気

寝台バス(上図)のCabinが、330万ドルのシード資金の獲得を発表した。この投資をリードしたのはFounders FundのFF Angel、これに半ダースほどの投資家が参加した。この新たな資金でCabinは、その夜間運行サービスの国内供用地を増やすことができる。

ご覧のようにこの“走るホテル”は、ふつうのバスを改造して、中央に廊下のある寝台車にしている。列車みたいに。社交的で不眠症の人たちのために、小さなラウンジもある。孤独好きな不眠症の人たちには、Wi-Fiがある。耳栓と紅茶は全員にサービスされる。乗務員が待機しているし、バスルームもある。手荷物は二個まで無料だ。

今は、ロサンゼルス|サンフランシスコ便しかない。中心市街地で午後11時に乗車、翌朝7時に着く。会議なんか、十分に間に合う。料金は片道115ドルだ。飛行機なら100ドル足らずだが、Cabinならベッドがあるし、アームレストの取り合いもない。

CabinはTesloopのような企業に参加しているので、飛行機よりも快適な長距離の路上の旅を共有できる、お急ぎでなければ。けっこう、関心を集めている。Cabinが2016年に行ったパイロットプロジェクトSleepBusは、チケットが三日で売り切れた。予約リストには20000名が載り、予想の15000名を超えた。ロサンゼルス|サンフランシスコ間の運行は、毎日だ。

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ガソリンエンジンで飛ぶこのドローンは理論上まる5日間の連続滞空時間を達成

先月、MITのエンジニアチームが、小型車の屋根からJungle Hawk Owlという愛称の大型ドローンの初飛行を行った。この、ガソリンエンジン(5馬力)で飛ぶ翼長24フィート(7メートル)のドローンは、彼らの設計では、一回の給油で5日間飛び続けるはずだ。

この航空機は、アメリカ空軍から与えられた課題でもある。その課題は、太陽エネルギーで長期間滞空する無人機を設計すること、だった。その機の目的は、災害地などにおける通信能力の確保だ。これまでは気球が使われていたが、一箇所に長期間滞留させることが難しかった。

MITのBeaver Works研究所の複数のチームが課題に取り組んだが、ソーラーの利用は早々に放棄された。研究を指揮したWarren Hoburg教授によると、現在のソーラー技術では、パネルの面積を相当大きくし、重い大型の電池を積まないかぎり、長期間の滞空は無理である。また、冬季や高緯度地域では、十分な日照が得られない。

“ソーラーを見捨ててガソリンエンジンを使うのは、確かにかっこよくないけどね”、と彼は語る。“あくまでもソーラーでやろうとすると、時間とお金を湯水のように使っただろう。ガソリンにしたおかげで、最初の飛行はすでに成功した。設計も容易だし、燃料の消費量も少ない。テスト飛行場へ車で行くために使ったガソリンの量で、このドローンを三日飛ばせるね”。

優勝チームはドローンのプロトタイプの設計に、HoburgのPythonベースのモデリングツールGPkitを使った。炭素繊維とケブラーを使った軽い機体の重量は55ポンド(25キログラム)、有効積載量+ガソリン満タンで150ポンド(68キログラム)になる。専用の靴箱サイズの通信機器は、MITのLincoln Labsがこのプロジェクトのために特別に設計した。機体は簡単に分解して任務地へ運び、簡単に組み立てられる。

チームによると、この機は災害救助以外にも、GoogleやFacebookが長年苦労している“インターネットアクセスの全地球的供給”、という夢の実現にも寄与するだろう(すでに放棄されたプロジェクトもあるが)。ただし、完成と実用化までは、まだまだ課題も多く、この夏のテストのためには、実際に5日間連続飛行させるために、FAAの許可が必要だ。

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Uber Freightは、トラックドライバーと配送案件を結びつけるサービス

Uberは「トラックのUber」にもなるのか? Uber Freightは、運送会社や個人トラック運転手と組んで、貨物運送を斡旋する新サービスだ。アプリは通常のUberアプリとよく似ているが、対象は選ばれた有資格ドライバーたちで、荷物の種類や目的地、距離、料金などを見渡して条件が合えばタップして予約する。

これまで電話などの通信手段のやりとりで交渉に何時間もかかっていたものを、簡単なワークフローにすることで、業務の受付と支払いが数秒で終わるようになる。


Uberは、トラックドライバーのもうひとつの悩みである「支払いスピード」の問題にも取り組んでいる。通常、ドライバーは支払いを受け取るまで30日以上待たなければならないが、Uber Freghitは「数日以内に、手数料なしで、どんな配達についても」支払われる。しかも、もし遅れた時には、遅れた期間に応じてUberが追加料金を払う。

このサービスはドライバーおよびトラック運送会社のみに特化している。またUberは、同社が昨年買収して現在も独立運営している自動運転トラック運送サービスのOttoの開業についてプレス資料で言及していない。しかし、この新サービスから得た情報とデータを、Uberが将来の無人運転トラック事業に利用しないことは考えられない。

自動運転技術を堅固なものにするためには、長い距離を走って学習することが不可欠だ。それはUberの通常の旅客サービスが、同社の自動運転サービス計画に役立つのと同じ理屈だ。

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Googleのもう一人の始祖Sergey Brinはツェッペリン型の巨大飛行船を開発中

Googleの協同ファウンダーSergey Brinは以前から奇抜で冒険的な技術に取り組むことが好きだが、奇抜という点では今回のがいちばんかもしれない。Bloombergの記事によると、この謎多き億万長者は黒い服装が好きで、かつてはウェアラブルコンピューターGoogle Glassを宣伝するためにそれを着けたまま飛行機から飛び降りたこともあるが、今はNASAの格納庫で秘密の飛行船を作っている。

Brinのそのプロジェクトは、情報があまりない。Bloombergの記事では、Alphabetの社長(Brin)のその航空機はツェッペリンに似ていて、個人的なプロジェクトのようだが、もしかして意欲的な新会社の始まりかもしれない。しかしBrinは飛行機が好きで、過去にはGoogleの社用機として“パーティー専用機”を作らせたことがある、とも言われている。飛行船は中でもBrinのお気に入りで、NASAの近くのAmes Research Centerを訪れてUSS Maconの古い写真を調べたこともある。Maconは米海軍が実際に使った数少ない飛行船の一つで、1935年に嵐でビッグサーの海岸に墜落した。

Googleは2015年以来Amesを実験のための研究施設として使っているが、Brinが作っている飛行船はAlphabetの正規のプロジェクトではない、とBloombergの記事は言っている。しかし、すでに金属製の構造体はできており、Amesの格納庫の一つのほぼ全空間を占めている。そして元NASAの監督官が、全体を監視している。その元監督官Alan Westonは、効率の良い長距離輸送機としては飛行船が最適、という説の持ち主だそうだ。

Brinがツェッペリンに関心を持つのも、懐古趣味からではない。そのハイブリッド飛行船Air Vehicles HAV 304 Airlander 10(上図)は、現時点で世界最大の航空機であり、発熱量が少なくてレーダーに映りにくいなど、軍用機としての適性を持つ。

それに、飛行船は確かに話題にはなるけど、空の旅に関心があるGoogle人間はBrinだけではない。彼の相棒のLarry Pageもこれまでに、いくつかの飛行車スタートアップを支援しており、その中の一つKitty Hawkは、最近の試作機の飛行をビデオで公開した

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Uber、秘密アプリでLyftドライバーを追跡した疑いで訴えられる

Uberがまた一つ訴訟を抱えた。今回は、”Hell” と呼ばれるプログラムを使っているという疑いについてだ。原告のMichael Gonzalesは、Uberがこのソフトウェアを使ったとされる時間にLyftのドライバーとして運転中だった。彼は500万ドルの集団訴訟を起こすことを検討している。

Uberは内部で“Hell” と呼ばれている秘密のソフトウェアを使ってLyftを追跡していた疑いがある。このアプリを使うとUberはLyftドライバーが何人乗車可能で料金はいくらなのかを見ることができるという。Hellは、誰かがUberとLyftの両方でドライバーをやっているかどうかも調べられるとされている。

カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所に提出されたこの訴訟は、UberがLyftドライバーのプライバシーを著しく侵害し、カリフォルニア州プライバシー法および連邦盗聴法に違反しており、不当競争に関与していると主張している。

Uberは、The Information誌が当初報じたLyftとUberの両方に登録しているドライバーに優先順位をつける「優先配車」の部分については否定している。ただし、Hellの存在そのものについては確認も否定もしない。しかしこの裁判の性質上、原告はUberがそのようなプログラムを所有していたかどうかを証明する情報を、開示期間中に請求できる。

Uberはこの訴訟に対して21日間の回答期間が法的に認められている。本誌はUberにコメントを求めている。

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Google自動運転車の創始者が飛行車のスタートアップを立ち上げ、それをLarry Pageが支援、早くも試作機が湖上を飛ぶ

このKitty Hawk Flyer(上図)は、Googleの始祖Larry Pageが支援している飛行車メーカーKitty Hawkの初期の実機のひとつだ。同社のCEO Sebastian ThrunはかつてGoogleの自動運転車プロジェクトを立ち上げた人物で、このFlyerを年内に実際に発売する気だ。だからこれはもはや、遠い未来に実現する夢のプロジェクト、ではない。

Kitty Hawkはこのテスト飛行をサンフランシスコ近郊の湖で行った、とNew York Timesが報じているが、ご覧のように自動車というよりバイクに似ていて、水上飛行機のようなフロートのついた開放的な設計により、着水が可能だ。同紙によると、この一人乗りの乗り物は回転翼が8つもついていて、エンジンをふかしすぎた競艇用ボートみたいに猛烈にうるさく、湖の美観を損ねてしまうが、でも電気が動力なので環境を汚す要素はない。

この設計は高速性を確保するためでもあり、また現在のFAAの規制では、操縦免許の要らない超軽量機に属する。ただしそのような機は、人があまりいないところでのみ、使用できる。前述のように年内に発売される予定だが、お値段はまだ決まっていない。完成バージョンはもっと静かになり、外見もかなり変わるようだが、基本的な機構は同じだ。

まだ予約注文はできないけど、100ドル払って“Flyer Discovery Member”の会員になると、Kitty Hawk社の今後の製品にいち早くアクセスできる…フライトシミュレーターの体験やデモなどのビデオの視聴ができる。会員は予約受付開始時に‘列の先頭’に置かれるだけでなく、支払いが2000ドルのディスカウントになる。…ということは、価格は6桁(ウン10万ドル)ぐらいか。

この最初の製品はホビイストやレクリエーション利用がターゲットだが、同社の最終目標は都市の交通渋滞の解決策ともなる、一般車両だ。同社の研究開発エンジニアCameron RobertsonとTodd Reichertは、トロント大学在籍時に人力ヘリコプターと超高速自転車で某コンペに入賞した人物だが、彼らもThrunと共に、同社の飛行車が宇宙も地上もどっちも好き、というタイプの人びとに気に入られることを期待している。

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UberとLyft、特許侵害で「Hailo」に訴えられる、ただしダイムラー傘下のHailoではない

“Hailo Technologies, LLC”という会社が、米国特許 5,973,619を侵害したとしてUberとLyftを訴えた。「自動化された配車および支払い履行システム」に関する特許で、Alexis Paredesが1997年に出願し1999年に付与された。ユーザーがメニューから輸送システムを選択し、目的地と乗客数を入力すると、乗車料金の見積もりが表示され、スキャンされたカードによる支払いを受け付けるソフトウェアシステムだ。

当初VentureBeatが報じたように、訴訟の主はタクシー呼び出しサービスのHailoかと思うかもしれないが、実際にはそうではない。Hailo Technologies, LLCは、欧州各地でタクシー呼び出しサービスを展開し、北米進出後にDaimlerに買収され、昨年myTaxiと合併したあのHailoとは全くの別物であり一切関係がない、とDaimlerはTechCrunchに話した。Hailo Technologies, LLCは今年カリフォルニア州で法人化され、”Bring” という商標で事業を行っているらしいが、現在入手可能な製品を販売したという証拠を見つけることはできなかった。

本誌は元の特許保有者と、Hailo Techologiesの代理を務めるCotman IP Groupに接触し、Hailo Technologies, LLCとBringについて追加情報を得ようとしているが、また何の返事も受き取っていない。会社は自らを「持ち株会社」として登録しており、Cotmanは以前Kickstarter等の会社に対するリモート制御性玩具に関する裁判でTZUの代理人になったことでマスコミをにぎわした。

最近Uberは独自の特許買い取りプログラム、UP3を立ち上げた。これは買収と自社の技術開発を通じて知財権の保有数を増やし、将来の ― 今回のような ― 訴訟に備える全体戦略の一環だ。

追加情報提供:Megan Rose Dickey、およびKate Conger

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Otherlabのボール紙製ドローンは2ポンドの荷重を運んで消滅する

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ドローンは、人間が入り込めないようなところでも仕事ができる便利な道具だが、その高価な金属製の装置を人間が容易に回収できないケースもある。そこでサンフランシスコのOtherlabが考えたのは、Wired誌によると: 一回かぎりの軽い仕事を終えたら使い捨てとなるドローンだ。

そのアイデアは、突然誰かの頭にひらめいた妄想ではない。OtherlabのこのApsaraと呼ばれるプロジェクト(Aerial Platform Supporting Autonomous Resupply Actions, APSARA, 自律的再補給アクションをサポートする航空機プラットホーム)は、DARPAが資金の一部を出している。そのねらいは、目標区域に小さな荷重を配給して、成功したらその痕跡を残さないドローン(のようなもの)の開発だ。

そこで、Apsaraの構想のひとつはグライダーだ。ボール紙製で、その最長部分は長さ3フィートの主翼。折りたたみ式で、使うときには開いてテープで固定する(上図)。ボール紙製なら数か月後には消滅すると思われるが、Otherlabはもっと早い方法として、わずか数日で完全に生分解するキノコ、ないし菌糸体の利用を考えている。

もちろん、ドローンだから電子回路/部品を搭載している。それがなければ、ただの紙飛行機だ。翼を動かすアクチュエータが2基あり、それで航路をコントロールする。位置を知るためのGPS装置もある。それらの電子回路/部品があるおかげで、目的地の50フィート以内に着陸できる。DARPAなどの目的にとっては、あともうちょっと、と言いたい距離だ。

DARPAは生分解する電子部品も研究開発しているから、それらの電子回路や部品もドローンと一緒に消え去る。そこで、その、積載量わずか2ポンドのほとんど無音の航空機は、数日後には痕跡を残さずに消滅する。いかにも、国防方面が欲しがりそうなデバイスだ。

しかしWired誌は、そのほかの用途も挙げている: OtherlabからスピンアウトしたEverflyが考えているのは、食品店の配達に使える積載量22ポンドのドローンだ。それもやはり、軽量で低衝撃の使い捨てをねらっている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

コミュニティー参加型カーナビアプリのWaze、トンネル内にBluetoothビーコンを設置

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Wazeにとって、その結束の強いコミュニティーが最大の財産であることは間違いない。そのWazeが、ワイヤレスナビゲーションのギャップを埋めたがっているトンネル運用者にもコミュニティーの輪を広げる。トンネル内の道路は、あらゆるワイヤレス通信にとってイライラの種であり、AMラジオから最新のGPSナビまであらゆるシステムに問題を引き起こす。Wazeが解決しようとしているのはGPSで、Bluetoothビーコンを使用する。

Beaconsプログラムは、個々のWazeユーザーに協力を求めるのではなく、都市やトンネル所有者の中にいる同サービスのファンがプログラムに参加することを期待している。プログラムの基礎をなすのはEddystoneという、Googleが開発した低電力Bluetoothビーコンプロファイルで、バッテリー駆動のBLE Waze Beaconをトンネルに設置する。このビーコン機器がユーザーのスマートフォンにBluetooth経由で信号を送り、トンネルを通過する間GPSに代って位置情報を提供する。

プログラムに参加するためには費用がかかる― ビーコン1台は28.50ドルで、Wazeによるとトンネル内の1マイルにつき42台程度のビーコンが必要になる。しかし市政機関やトンテル業者にとってこれは、GPSが使えないために出口を間違えたり迷ったりすることのないよう、利用者を手助けできる実用的なサービスだ。

そしてWazeはWaze Beaconから得られるデータの利用について保護的ではない ― 他社のナビシステムもこのプログラムのデータを無料で利用して、トンネル内のナビゲーションを自社ユーザーに提供できる、と言っている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Airbusは、無人飛行タクシーを本気で考えている

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Fordは自動運転車によるオンデマンドタクシーを2021年までにスタートさせたいようだが、それもAirbusに基準に照らせばスケールが小さい ― この航空機メーカーは、都市部の高まる交通渋滞問題を解決すべく、無人〈飛行〉タクシーを現実のものにしようとしている。

2021年までに空飛ぶタクシーを拾うことはおそらくできないだろうが、Airbusは2017年中にプロトタイプを飛ばそうとしている。シリコンバレーにあるAirbusのイノベーションに特化した開発部門 A3では、コードネーム “Vahana”(名前の由来はこちら)という自動操縦飛行機を開発している。乗客、貨物いずれも塔載可能で、Amazon等の最終配達手段(ラストマイル・プロバイダー)としても利用できる。

Airubus A3グループのプロジェクトリーダー、Rodin Lyasoffは、2017年までにVahanaを飛ばすことは実現可能である、なぜならバッテリー、モーター、航空電子工学的基礎技術等の必要な技術要素は「ほぼ揃っている」からだと同社広報誌に書いている。現在チームが直面している最大の技術的課題は、総合的な障害物回避システムの開発だ。Googleの無人走行車が道路を走るためのものと似ているが、空飛ぶ乗り物用に最適化する必要がある。

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自動飛行による旅客・貨物輸送機の需要が高まれば、最終的に全世界で「数百万機」が導入される可能性がある、とLyasoffは言う。しかし、現実世界でテスト飛行を行うためには巨大な障壁がある。この種の飛行隊を都市部で運行するために必要なリモート飛行は、どの国でも許されていないからだ。それでも、Airbusが運行するドローン配達サービスをシンガポールの国立大学キャンパスで2017年にテストすることが許可されれており、将来のテスト飛行への道は開かれている。

Vahanaの長期的ゴールは、Airbusが “CityAirbus” と呼ぶ、相乗り無人旅客機の基盤を作ることだ。このサービスの利用者はスマートフォンで予約した後、近くのヘリポートへ行き、他の乗客と共に無人飛行機に乗り込む。複数の乗客が相乗りすることで料金を下げることが可能になり、現在の公共交通機関に近い、お手頃価格のサービスにできるとAirbusは言っている。

これは、約束されていた空飛ぶ車が本当になるかもしれないことを意味しているのだと私は思っている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook