Twitter、酒類などの広告の年齢確認をアプリ内できるように簡易化

Twitterが‘age gate’年齢フィルター機能を導入したのは1年前だ。これは酒類などの広告を合法的に掲示できるようにするための措置だった。今日(米国時間11/25)、広告主をフォローしやすくし、Twitterの広告プラットフォームとしての魅力を高めるため、この年齢確認手続きがシンプル化された

昨年6月に導入された手続きでは、酒類など年齢制限があるブランドをフォローするためにはDMを受け取り、そこから別ページに飛んで年齢を答えるとTwitterに戻されて初めてフォローができるという仕組みだった。新しいバージョンではTwitterアプリ内にiOSの標準の日付ピッカーが表示され、そこで生年月日をを入力するとそのままフォローができる。

さらにユーザーの負担を軽減するため、一度年齢確認を終えたユーザーについて、Twitterは「成年ユーザー」という属性を付与する(ただし生年月日情報は記憶しない)。これは大いに便利な機能だ。つまり他の年齢確認が必要なブランドについてもいちいちユーザーが入力を求められることがない。

この方式は(前の方式でも結局同じことだが)、単なる自己申告なので未成年者が嘘の生年月日を入力して、たとえばJim Beamをフォローすることは簡単だ。しかしアメリカではどんなに抜け道があろうと、年齢を尋ねておきさえすれば「未成年者に有害な広告を表示した」という罪に問われずにすむのだ。年齢制限のある商品については、Twitterと広告主はどうしても年齢を尋ねる手続きを必要とする。

成年向け商品の広告主はTwitterで安心して広告を表示できる。

Image credit: Garrett Heath/Flickr CC

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


フリーかつ高品質な 10 個の WordPress ギャラリー用テーマ

WordPress のギャラリー用テーマで、かつフリーなもの。更にその中で個人的に品質が高いと感じたものをまとめてみました。七個とご紹介している数は少ないかも知れませんが、何かの参考になれば幸いです。

また、『ギャラリー用』と銘打っているにも関わらず、一部『ポートフォリオ用』の WordPress テーマが混じっていますが、ポートフォリオ・テーマもギャラリーとして使えなくもない…という事で大目に見て頂けると幸いです。

Grid Theme Responsive

グリッドレイアウト、レスポンシブデザインと揃った、非常にデザインセンスの良いギャラリー用のテーマです。デモサイトで触って頂くと分かるのですが、画像にカーソルを合わせるとディスクリプションが薄っすら表示されるのも格好いいです。

デザインや動きはとても良いのですが、トップページで表示される画像が縦長のため、正方形の画像を利用する場合はアスペクト比が狂います。テーマファイルを直接編集してサイズを変えるか、アイキャッチ画像を切り抜き表示へ変更する必要がありそうです。

Pronto

こちらも非常に気に入っているギャラリー用テーマです。
左カラムにメニューを固定しているタイプのテーマで、タグなどをきちんと整備すれば非常に面白いギャラリーが出来そうです。デフォルトの配色がエメラルドグリーンで爽やかなのも素敵です。

ダウンロードには無料のアカウント作成が必要です。

余談になりますが、『Pronto』がダウンロード出来るサイト『WPExplorer』は他にも高品質な WordPress テーマを多数配布しています。無料のテーマも沢山あるので、気になったら是非見てみて下さい。『Adapt』などは有名ですよね。

Best Free WordPress Themes – WPExplorer

Simple Grid

レスポンシブ・グリッドレイアウトのギャラリー用テーマ。
有料版と無料版があり、無料版はカラム制限などがあるものの、個人的な所感ではそれほど不便なく利用する事ができます。デザインが欧風な印象を受けます。

Portfolio Theme

シンプルで美しいポートフォリオ用テーマ。
ポートフォリオ用、という事で配布されていますが、ギャラリーとして利用することも出来るかと思います。

このテーマは各要素の配置が特に美しく、是非どこかで使ってみたいと思っているテーマです。

Gridly

  • デモ
  • ダウンロード

Tumblr風のグリッドレイアウトのギャラリー用テーマ。個人的に、非常に惜しいテーマです。
全体的に左に寄りすぎてしまっていて、右側の空白が気になります。よく出来ているテーマなので、利用する際はセンター揃えにするか、さもなければ少し左右のマージンを調整して使いたいですね。

Mixfolio

ポートフォリオ用テーマです。
スクリーンショットでは下の方が見えにくいですが、サイト上部にメッセージとコンタクトフォーム、そしてその下からポートフォリオが並ぶ形式のテーマです。

非常に汎用性の高いデザインなので、使いやすい印象を受けました。
これも本来はギャラリー用テーマでは無いですが、参考程度に御覧ください。

Gallery

Pinterest 風のギャラリー用テーマ。
有料の WordPress テーマを配布している『UpThemes』が今年の頭に無料で公開したテーマです。

個人的に Pinterest がとても好きで、WordPress でも Pinterest Like なサイトを作ってみたいと探している時に見つけたものです。他にも Pinterest Like なテーマはいくつかありましたが、最も出来の良いものは有料でした。無料でダウンロード出来る『Gallery』はとてもオススメです。

ただ、実際に利用してみるとかなり癖のあるテーマで、私が利用した際にはかなり色んなコードを書き換えたり、CSSを調整したりしました。中々面白いテーマです。

Minimatica

  • デモサイト
  • ダウンロード

四枚のパネルが特徴的なフォトギャラリー用のテーマ。
私はこういう、実用性を犠牲にして芸術性を全面に押し出したテーマが大好きです。見辛い。だがそこが良い!


写真にカーソルを合わせると、この様にピックアップされてディスクリプションも表示されます。
配布ページに色々と仕様が載っているのですが、意外とブログ形式にも使えそうな良いテーマです。

実際に利用する事を考えるとユーザーフレンドリーでは無いかも知れませんが、いつか趣味のサイトで使ってみたいです。素敵です。

Photum

正方形の画像用ギャラリーテーマとして、現状一番気に入っているテーマです。
スクリーンを大きく使っているのが気に入っています。

画像にカーソルを合わせるとディスクリプションが浮き上がるのも、洗練された印象を受けてとても好きです。

Fullscreen

『Mixfolio』と同じくサイト『Graph Paper Press』で配布されている WordPress テーマです。
フルスクリーンでメディアを存分に使ったレイアウトなので、ダイナミックなサイトが作れそうです。


画像のひとつひとつがコンテンツになっており、カーソルを合わせるとピックアップされて明るく表示されます。


時系列順にコンテンツを並べる事もでき、その際メディアはかなり大きく配置されます。まさにフルスクリーンです。大きなディスプレイで見たら格好いいでしょうね。

個人的には、これもいつか使ってみたいと思っているテーマです。

まとめ

以上、WordPress で使えるフリーのギャラリー用テーマでした。
WordPress のテーマを実際に利用してみると、様々な特徴があって見た目だけでは選べないところもあります。そう、このブログが何度もテーマを変更するように、見た目だけでは選べないところもあります。ね?

私にとってギャラリー形式のサイトは、場合によっては文章が殆ど無く SEO 対策が施しにくかったりする反面、デザイン重視で好きなように作れる数少ない場でもあります。ここは思い切って、思い切り見た目にこだわって見てもよいでしょう。

他にも素晴らしいギャラリー用テーマは数多く存在しています。
何か良いものがあれば、是非 Twitter などで教えて頂けると嬉しいです。

この記事が何かの参考になれば幸いです。

フリーかつ高品質な 10 個の WordPress ギャラリー用テーマ is a post from: Room 402

Twitterが将来の暗号解読を防ぐため全サイトにわたってPerfect Forward Secrecyを採用

【抄訳】

Twitterが、同社のモバイルサイトとWebサイトとAPIのフィードの全域にわたって、将来の暗号解読からユーザデータを保護するために、Perfect Forward Secrecyを有効にした。このPFSと呼ばれる守秘技術は、Twitterの暗号鍵が将来破られたとしても、それによって、過去に伝送されたデータが解読されることはない、いうものだ。〔*: Forward Secrecy, Perfect Forward Secrecy, PFS; 公式の訳語がまだないようですので、原語そのままとします。〕

Twitterのブログで同社のJacob Hoffman-Andrewsが次のように説明している: “敵が今Twitterの全ユーザの暗号化されているトラフィックを記録して、後日、Twitterの秘密鍵を入手したとしても、記録されたトラフィックをそれらの鍵を使って解読することはできない。Electronic Frontier Foundationが指摘しているように、今日のインターネットにおいては、このタイプの保護がますます重要になっている”。

これは、Twitterがすでに使っているTLSやSSLプロトコルを補強して、同ネットワーク上のログインデータや通常の送信データを保護する仕組みだ。Twitterは2011年にサイトを完全にHTTPS化したが、昨年後半にはログインの欠陥が露呈し、それによりTwitterの特定部分からパスワードがプレーンテキストでしばらく送られていた。あえて単純化して言うと、PFSの施行により、どこかの省庁がTwitterの暗号化されているデータをすべて記録しても、それを一つの鍵で解読することはできなくなる。今後はサーバとクライアント間の各セッションごとに暗号鍵が生成され、その鍵はネットワークに乗って送信されない。だから、万一鍵を一つ盗まれても、それですべてのデータが解読されることはない。データを読むためには、何千何万という鍵が必要になる。

【中略】

The New York Timesに載ったインタビュー記事によると、今回の措置によって最初の接続時には約150ミリ秒の遅延が生ずる。しかし、セキュリティ強化のためなら、致し方あるまい。Googleは2年前にPFSを実装し、また今年の初めの報道では、Facebookもそれに続くようだ。TwitterによるPFSの実装に関する詳細な記事は、同社のブログのここにある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Vine、グローバル展開を目指して一気に対応言語を19種類追加

Twitterの6秒ビデオ共有アプリケーションのVineが、いくつもの新しい言語をサポートしている。一気に増えたので数えるのも大変だが、しっかり数えてみると19言語だった。

サポートされた新たな言語はデンマーク語、オランダ語、フィンランド語、フランス語、ドイツ語、インドネシア語、イタリア語、日本語、韓国語、マレー語、ノルウェー語、ポルトガル語(ブラジル)、ロシア語、スペイン語、スウェーデン語、簡体字中国語、繁体字中国語、タイ語、そしてトルコ語だ。これらはiOS版およびAndroid版の双方でサポートされることとなった。ちなみにAndroid版ではフィリピン語およびポーランド語にも対応した。

将来的には人気上昇中のものや、多くの人が良いと評価しているものを国ごとに管理したいと考えているそうだ。全体の中で人気のものだけでなく、自分の国の中で人気を集めているものもチェックできるようになるわけだ。

新版のリリースについてのVineからの説明を掲載しておこう。

いろいろな国の言語に対応したことで、世界中の人々にとって面白いもの、知らなかったこと、世界の動きを感じさせてくれるものなどなどの動画を投稿したり閲覧したりするのが一層簡単になりました。

Vineでは国ごとの人気ビデオを閲覧するための仕組みも作り始めています。極東の日本の人たちにも、そしてその日本のちょうど裏側にあたるブラジルの人々にとっても、今回のアップデートはきっと便利に感じてもらえるのではないかと思います。これまで以上に、いろいろなビデオを見て回り、あるいは投稿してほしいと考えています。それによって、世界中の人が一層親しい存在になっていくことができるでしょう。

ちなみにVineは、Instagram Videoにならって、いらないカットを削除したり、下書き保存を行ったりするような編集機能を追加している。

但しVineも決してFacebook傘下のライバルに負けてはいない。最近もWindows Phone版をリリースするなど、積極的な動きを見せている。

ところでVineは8月時点で4000万超の利用者を獲得しているとのことだった。6月にAndroid版をリリースしてからは、成長の速度を一層あげている感じだ。Android版リリース時点での利用者数は1300万となっていた。

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(翻訳:Maeda, H


Twitter、ウェブ版でもフラットデザインのUIを試行中

Twitterが新しいウェブサイトデザインを試しているようだ。より明るい感じで、最近モバイル環境で流行するフラットなデザインを意識しているようだ。下に掲載したスクリーンショットはチェコのスタートアップであるReservioのファウンダーであるBoris Bošiakが送ってくれたものだ。新たなデザインを試すための少人数グループに選ばれたというわけだ。

スクリーンショットを見てわかるように、配置などが大きく変更になっているわけではない。ただ、ページ上に配置されているそれぞれの要素の見た目が変更になっている感じだ。現行版には存在するドロップシャドーのグラデーションをなくし、トップにあるナビゲーションバーなども暗めの色調であるのを明るい色に変更している。

このデザインは現在のものよりも整理されていて、モダンな印象を与えるものであると感じる。また、重要そうに見える変更点もある。たとえばTwitterのロゴがより目立つようになっているのだ。位置的には現在もやはりトップバーの中央部に存在する。しかし配色が変更されて、一層目立つようになっているのだ(現行デザインでは濃いグレイの上に濃いグレイで描かれている)。

また、ツイート編集画面はメインのフィード画面の上に重ねて表示されるようになっている。これは以前のUIに戻った感じだ。ちなみに現行版でも右上のツイートボタンをクリックすれば、やはりツイートウィンドウはフィード画面の上に表示されるようになっている。要するに、新たなテスト画面では、左上のツイート用ボックスがなくなっているのだ。

そして、もしかするとこれが一番の注目ポイントかも知れないが、ダイレクトメッセージのアイコンに変更が加えられている。これまでの封筒アイコンが、封筒とスピーチバルーンの融合スタイルに変更されているのだ。モバイルアプリケーション上で実験的に行っているように、よりメッセージングに力を入れていこうとするアイデアの現れと見ることもできよう。

モバイル版で行われている実験と同様に、ここに掲載したデスクトップUIはごく限られた人に対してのみ表示されるものだ。しかしなかなか良く出来ているように思えるので、できることなら範囲を広げて試してみてもらいたいものだと思う。Twitterにも、これは広く公開するに値するデザインであると思う旨は伝えてある。何か新しい情報がはいればお伝えしていこうと思う。

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(翻訳:Maeda, H


Twitter、災害等にプッシュ通知を送る「アラート」サービスを、イギリス等でも提供開始

Twitterは9月から「Twitterアラート」と呼ばれる仕組みを提供している。これは緊急時に特定の公共団体や緊急対策機関などからの情報を通知するためのものだ。仕組みが提供されていたのはアメリカ、日本、そして韓国で、オプトイン方式で利用を開始することができる(訳注:Twitterによる開始時の日本語アナウンスはこちら)。このサービスが本日、イギリスおよびアイルランドでも提供が開始された。

このサービスの利用を開始したのは、今のところ両国合わせて57のTwitterアカウントで、ほとんどがイギリスのものだ。イギリスの47すべての警察組織、アイルランドのGarda Síochána(アイルランドにおける警察組織)、ロンドン市消防局、大ロンドン市長のアカウント、外務省、環境庁などが参加しており、こうした組織が緊急ニュース発生時には強調表示されるツイートやSMSを送信し、またiOSないしAndroidアプリケーションを使っている人にはプッシュ通知も送られるようになっている。

先にも記したように、利用はオプトイン方式だ。これはすなわち、無関係な情報までをも通知してしまって、アラートに鈍感になってしまうことを防ぐための意味もある。Twitterのブログには「大きな地震や台風などの自然災害、人間や動物などの生命に影響する変災、重傷者や死亡者がでるような大きな事故などの際に、危険に対する警告、危険の回避方法、避難経路などに関する情報にTwitterアラートがつけられることが想定されます」と記されている。

Metropolitan Police Serviceの緊急行動計画策定部門で長を務めるDavid Martinは、「テロなどの緊急時には、まず、迅速かつ正確な情報を入手することが大切です。これにより、身に降りかかる危機を避けることもできるのです」と述べる。「こちらからの情報をより多くの人に伝えるためにTwitterなどのソーシャルネットワークサービスも積極的に活用していきたいと考えています。また、非常に重要な情報を流す際に、Twitterアラートを利用できるのは非常に有益なことだと思います」とのこと。

現在のところ、Twitterアラートを利用するには、Twitterアラートのページに行って、必要なアカウントを追加する。Twitterアラートに参加しているアカウントについては、プロフィールなどに「アラート」ボタンがあれば、より便利に使えるだろう。

9月の記事にも書いたが、Twitterアラートというのは「ライフラインアカウント検索」のサービスの一環として登場してきたものだ。2011年に起こった東日本大震災直後におけるTwitterの使われ方などを見て、有用な情報を提供するための手段を構築しようと生まれてきた。信頼できる情報ソースを提示することで、テレビなどで報じられる状況の詳細な様子を把握するのに利用されている。こうした仕組みを運営する中で、もっと「緊急」な状況の中での活用を意識したのがTwitterアラートだ。

もちろん、「アラート」を送り出すサービスはこれまでにも、しかもイギリスでも存在した。ただ、そうしたものとは形式は同じようなものであっても、目的が全く異なる。Twitterは、「アラート」を目的に沿った形で利用できるように一元管理してもいる。たとえばたとえば2012年のロンドンオリンピック時には売り切れになったチケットがどこかに出回ったりすると、それを通知するアカウントが多数作られた。これは、Twitterの用法にそぐわないものとして、Twitter側がアカウントを廃止して回っていた。

ところでTwitterは昨年より、タイムラインの表示形式や、アプリケーションの表示形式等を、少人数に対してテスト的に提供し、そこから新たなものを生み出すというInnovate through experimentationなる動きを加速させている。こうした中には本格運用されるようになったものもあるし、結局廃止されるものもある。Twitterアラートも当初は小規模に提供されるテスト的なサービスだった。これが世界的に拡大しつつあるのを見ても、Twitterのテスト後に本格導入を行っていくという仕組みは、なかなかうまくいっている様子ではある。

次にはどこでTwitterアラートの提供を始めるつもりなのかという質問には回答は得られなかった。しかしアラート受信の登録を行うと、登録可能地域のリストが表示されるようになっている(訳注:SMS受信を登録した場合でしょうか。訳者はこのリストを確認していません)。ここに含まれている国々にて、Twitterアラートの展開を目指しているということなのだろう。

今回取り上げた「アラート」も、Twitterが最近行っている「進化の試み」のひとつといえそうだ。Twitter側から積極的にさまざまな情報を提供し、そして利用者に、従来以上にサービスを使ってもらうようにしたいという方向だ。たとえばEventParrotMagicRecsも、利用者にダイレクトメッセージをタオばして、イベント情報や、人気を集めている利用者や、多くの人が関心を持っている話題などを伝えようとするものだ。ちなみにEventParrotもMagicRecsも、現在のところは「実験アカウント」の扱いだ。

このMagicRecsおよびEventParrotは、双方ともに利用者自身にパーソナライズして情報を送るものだ(自分がフォローしている人たちによって形成されるTwitterスフィアの中で発生する面白そうな情報が送られる)。この点で「アラート」は異なる。「アラート」の方は「交流」ではなく、1対多のブロードキャストチャネルの実現を目指している。オプトインした人に対して、特定の情報を強力にプッシュ通知することができるわけだ。数百ないし数千ものアカウントをフォローしていて、そうした情報を効率的に処理する方法を知らない場合、興味深い情報もすべて見逃してしまうということがあり得る。「アラート」は、こうしたケースに対処するための方法として進化していくのかもしれない。

現在のところ、利用できる組織は限られているものの、「アラート」は発信側でも受信側でも無料で利用できるようになっている。情報が自由に流通する「情報広場」というものをTwitterは構築してきたわけで、こうしたツールを無償で提供するのは自然なことだとは言えるだろう。ただTwitterは、こうしたサービスがどのように受け取られるかを試す目的ももって開発してきたわけだ。「アラート」の状況を見て、スポンサー向けの有料アラートが出てくる可能性もあるのではないかと思う。

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(翻訳:Maeda, H


Pewによるソーシャルメディア比較レポート:米国成人の30%のニュース入手元はFacebook。意外な存在感を示すのはYouTube

Pew Research Centerが、アメリカの成人がどのソーシャルネットワークからニュースを取得しているかという調査を行った(以前、FacebookTwitterに関して行った調査の続編のような感じだ)。

ニュースを印刷メディアから入手するというスタイルはますますマイナーなものとなりつつあり、その代わりにソーシャルメディアの場がニュースメディアにとってさらに重要な場となりつつある。ソーシャルメディア側とすれば、自身の広告ビジネスを一層拡大するために、魅力的なニュース消費の場を提供して、多くの人の注目を集めたいと考えているわけだ。つまりニュースメディアおよびソーシャルネットワークは、同じ方向に向かって互いを大事にしつつ踊るダンスパートナーのような存在になっているのだ。今回のPewの調査は、相互依存ないし相互発展の方向性が、うまく機能しているのかどうかをチェックする意味もある。

調査結果の報告内容を見て行こう。おそらく読者の方の想像通りだろうが、世界最大のソーシャルネットワークであるFacebookが、アメリカ国内においてもやはり強大なパワーを持つ。66%のアメリカ成人が利用していて、利用する人のうちのほぼ半数(全体からみると30%ほど)が、ニュースをFacebookから得ていると回答している。

ところでニュースの人気投票のようなサービスを提供しているRedditについて見てみる。すると調査対象のうちの2%がRedditからニュースを得ていると回答している。しかしRedditを使っていると回答している人はわずか3%だ。つまり、Facebook利用者では50%がサービスからニュースを得たと述べているのに対し、Redditでは66%の人がサービスによってニュースを得ているということになる。内容から考えれば当然のことかもしれないが、ニッチとしてのRedditの存在意義がよく表れていると思う。

ニュースを得ている人数がFacebookに次いで多いのはTwitterだ。利用者数はアメリカ成人の16%で、そのうちの半数ほど(52%)がニュース目的であるとしている。全体に占める割合でいえば8%ほどということになる。

ちなみに全体に占める割合(人数)だけに注目するのなら、実はFacebookの次はYouTubeとなっている。Pewのレポートによると、アメリカ成人の51%が定期的にYouTubeを利用しているのだそうだ。もちろんここでニュースを取得したという人の割合は20%に留まっている。しかし母数が大きいことで、アメリカ成人全体の10%が、YouTubeからニュースを得ている計算になるのだ。

ちなみにLinkedInからニュースを得たと回答した人は少ない。利用者率は19%だが、ここでニュースを入手したと回答した人は13%となっている。すなわち全体に占める割合でいうと3%ということになる。当該サイトからニュースを得たと回答した人の割合でいえば、(なんと)MySpaceの方が上回ることとなっている。

LinkedInがPulseを買収したのには、こうした状況についての対応策としての意味もあったのだろう。LinkedInと融合したサービスを提供しようとしているのだ。こうした動きが奏功するかどうかについては今後を見守りたい。取りあえず利用者層について言えば、ニュース消費を積極的に行う層と重なっているとは言えそうだ。

それぞれのソーシャルネットワークからニュースを得ていると主張する人の割合と、利用者数を乗じて全体に占める割合を示した図を示しておく。

構成層データ(Demographics). 先にも記したように、LinkedInの利用者と言うのは、ニュース消費者としても積極的な層であるということができよう。しかし18-29歳の人口層におけるTwitter人気の高さも注目に値する。アメリカ国内における18歳から29歳までの人口層では、45%がTwitterからニュースを得ているというデータもある。もっと言えば、50歳以下の層ではTwitterの強さは圧倒的でもあるのだ。50歳以下のアメリカ人のうち83%が、Twitterからニュースを得ていると話している。Facebookもこれより10%低く、73%ということになっている。

ちなみに、Twitterは男女構成がほぼ50/50であるという点にも特徴がある。Facebookは58%が女性利用者となっている。一方でYouTubeおよびLinkedInでは男性利用者が多いようだ。計算してみると、ソーシャルメディアからニュースを入手しているアメリカ成人女性全体のうちの52%が、Facebookからニュースを得ていることになるようだ。

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(翻訳:Maeda, H


Twitter、広告ターゲティングの指標にモバイルOSのバージョン、デバイスの種類、Wi-Fi利用状況などを追加

Twitterは昨日より、より細かな広告ターゲティングが行えるようにシステムを変更している。すなわちモバイル(iOSおよびAndroid)からの利用者についてOSのバージョン、デバイス、およびWi-Fi経由なのかどうかを区別できるようにしているのだ。これまではOSの違いのみでしかターゲティングすることができなかった。今や全世界でTwitterを利用している2億3千万人のうち76%がモバイルから利用しているという数値がある中、今回のこの変更は非常に大きな意味を持つものだ。

今回の変更についてのアナウンスはTwitterのブログで確認することができる。尚、今回の変更は分析用ダッシュボードにも反映されていて、各種キャンペーンの効果を、より詳細に分析することが出来るようになっているようだ。

広告を打つにあたっては、情報は入れば入るほど便利に使うことができる。たとえばiPhoneなのかAndroidなのかを区別できるだけでも、アプリケーションのプロモーションをするのには非常に役に立つ。しかし、アプリケーションが動作しないような旧バージョンを使っている利用者にリーチしても、それは広告費の無駄としたものだ。また、古いOSを使っているような層は、アプリケーションのプロモーション対象として、あまり魅力的でないことが多い。依然としてiOS 5.0搭載のiPhone 3GSを使っている人よりも、最新版のiOS 7やAndroid KitKatを早々に使い始めている層こそが、新しいアプリケーションに対しても強い関心を示しやすい層だということができよう。

モバイルアプリケーションのプロモーションを行っているのは、もちろんTwitterだけではない。Facebookも大きな実績を示しているようで、先月には、モバイル向けの広告経由で1億4500万件のインストールに繋がったのだと報告している。

Twitterは、今回の機能追加がアプリケーション関連のプロモーション以外にも、いろいろと使い道のあるものだとアピールしている。たとえば通信事業者も、特定のデバイス利用者に連絡をとりたいことがあるだろう。あるいはアップデートを促したい利用者にのみアプローチしたいケースもあるはずだ。他にもOSのバージョン、Wi-Fiの利用状況などに応じたターゲティングはいろいろな場面で活用できるはずだとのこと。

当たり前のことだが、ターゲティングは、今回追加された指標でのみ行うわけではない。これまでも、そしてこれからも性別や興味、あるいはロケーションなどによって、利用者を分類することができるようになっている。また、インプレッションやエンゲージメント(クリック、リツイート、等)などの効果分析を行う際にも、今回導入された新たなターゲティング指標を使って行うことができるのは非常に便利なことだろう。

新たなオプションは既にads.twitter.comで利用可能となっている。Twitter Ads APIパートナーも、すぐにこの新機能が利用できるようになるとのことだ。

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(翻訳:Maeda, H


Tweetdeckにハッシュタグ、トピックによるカスタム・タイムライン作成機能が登場―デベロッパー向けAPIも

Twitterが今日(米国時間11/12)発表したところによると、Tweetdeckでハッシュタグ、トピックをベースにしたカスタム・タイムラインが作れるようになった。またデベロッパーが自分のサイトやサービスにこのカスタム・タイムラインを表示するためのAPIも公開された。

ユーザーは全ての公開ツイートからカスタム・タイムラインを作る非常に強力な手立てを得た。誰でも関心を抱いた特定のことがらについての大量の情報ストリームを即座に作ることができる。検索キーワードはハッシュタグだけでなく、「コーヒーを飲む」などツイートに含まれる任意のフレーズやスーパーボウルとかTC Disruptのようなイベント名でもよい。

Tweetdeckのカスタム・タイムライン機能は順次公開中なので、まだ全員が利用できるわけではない。この新機能についてユーザーを啓蒙し、同時にフィードバックを収集している段階のようだ。その結果が良いようなら、もちろん広く一般ユーザーが利用できるようになるだろう。

TwitterのBrian Ellinは「カスタム・タイムラインはまったく新しい機能だ。収集したいツイートは手動でもAPIを利用したプログラミングでも指定できる」と述べた。

カスタム・タイムラインのには固有のURLが割り当てられるので、 Twitter.com上で簡単に他のユーザーと共有できる。また個別ツイート同様にエンベッドも可能だ。このページにTweetdeckでカスタム・タイムラインを作る方法が説明されているが、それによると特定のツイートをドラッグアンドドロップでタイムラインに追加することもできるという。作られたタイムラインはすべてTweetdeckのユーザー・プロフィール・カードに表示され、他のユーザーが閲覧できる。カスタム・タイムラインはtwitter.comで公開され、他のユーザーがフォローすれば新たなツイートが追加されるのをリアルタイムで読める。

ツイートの追加は今日発表jされた専用APIを利用してプログラムすることもできる。デベロッパーは論理演算子を始めカスタム・タイムライン用ンのさまざまな機能を利用できる。たとえばPoliticoはこのAPIを利用して特定の政策に関するツイートを収集し、Tweet Hubに表示している。

Twitterではテレビ番組、ライブQ&A、スポーツの試合など多くのサイトでこの機能が有効だとしてさまざまな実例を紹介している。

これまでのTwitterでは特定のターマに関連したツイートだけを追うのは手間がかかった。カスタム・タイムラインを利用すれば、たとえばメインのタイムラインとは別にある野球試合に関するツイートだけを集めたタイムラインを表示させておくなどができるわけだ。

今や何か事件が起きれば、関連情報の少なくとも一部はかならずTwitterに現れる。カスタム・タイムラインはあらゆる種類の情報収集にこの上なく強力で便利なツールとなるだろう。

カスタム・タイムライン機能はまだ開発の初期段階にあるようだが、今後の展開が大いに注目される。

画像: Robert Benner/Flickr CC

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


人類進化のためにTwitterを使おう

Twitterの利用目的というのは、相変わらず多く誤解されているようだ。Twitterなんかいらないと言う人も多い。しかし実は、Twitterは人類を進化させてくれるものなのだ。理由を述べよう。

私たちは(同じ人類であっても)各人それぞれに、いろいろと異なる道を歩む存在だ。独自の情熱に導かれ、興味を感じる対象も違い、趣味にも非常に多くの種類がある。自分で自らの歩む道を決め、そしてそれぞれに異なる知識を手に入れてやっていくことになる。そんな状況の中、自らは決して訪れない、全く異なる世界の知識を持つ人の頭の中を覗けたとしたらどうだろう。実はTwitterとは、そうしたことを可能にするためのツールであるのだ。

もちろんTwitter自体は入れ物のようなものであり、大事なのは利用者自身だ。フォローする人によっては、朝食は何だったとか、どんなテレビ番組を見ているのかといったような情報を知らせ合うことに終始することになるだろうしかし活用法によっては、世界に存在するありとあらゆる物事を、もっともシンプルな形にして伝えてくれるツールともなるのだ。

たとえば遠く離れた所に住む科学者をフォローしているとしよう。その科学者は、日々研究に明け暮れているわけだ。もしその科学者の研究分野に興味があるとしても、誰もが一日中研究活動を行えるわけもない。しかしTwitterを通じて繋がっていれば、当該科学者が、無駄を省き、そしてわかりやすい本質のみにまとめて、自ら発見した知識を教えてくれるのだ。複雑で難しい内容を、シンプルでわかりやすい140文字にまとめて知らせてくれる。

発言者は、難解な部分を自分の頭の中で処理して、そして得られた結果のみを効率的に教えてくれる。一種の「server-side processing」と見ることもできよう。発言者は、最大限に情報をわかりやすくするために、懸命に苦労してくれる。発言者の目論見がうまくいけば、その発言者の得た知的成果を苦労せずに手に入れることができるということになる。研究に研究を重ね、理解を深めるために人生の全てを投入するということなく、他の人が得た知識を共有することができるのだ。

たとえば私たちは、世の中を量子物理学者のように眺めたり、あるいは映画評論家のものの見方で映画を見てみたり、あるいはアーチスト、探検家、あるいはアントレプレナーのように感じてみることもできるわけだ。「普通」の人であっても、物事の理解の仕方には「特別」なところがある。友人の立場にたって外界を眺めてみるというのも面白いものだ。

もちろん、ツイートを読んでいるからと言って、自らがそれぞれの分野における専門家になるようなことはない。しかし人生は短い。複雑な世の中にあって、すべての分野における専門家になるような時間はないのだ。そのような中で、次善の策を提供してくれるのがTwitterだ。物事を本当に理解している人の知見を自らのものとするチャンスを与えてくれるのだ。

人類に、石炭がダイヤモンドになるような「進化」を遂げさせようとするのが、Twitterの大きなチャレンジだと言えよう。Twitterにはそうしたパワーがある。ただ、Twitterはそうしたパワーを利用者に充分には伝えきれていないようにも思うことがある。

興味深いツイートをする人を見つけ出してフォローすることが難しくなり、そしてフォローしておく価値のある人をアンフォローしたりするようになっているのが現状だろう。Twitterの提供するフィルタリングなしの会話というのは、どうしても無駄話が多くなりがちだ。また何かを伝えようとするよりも、自慢話をしたいという人も大勢いる。こうした面をなんとかしなければ、潜在能力が顕在化することなく消え去ってしまう危険性もある。

人類はこれまでのも、知識を皆で共有しようとする試みを続けてきた。しかし誰もが手軽に利用できるという形での成功にはたどり着くことができなかった。しかしTwitterのおかげで、大金を使って知識を買い漁る必要もなくなり、あるいは長い研究機関に何千冊も本をよまなくても、「叡智」を味わって見ることができるようになった。図書館や研究室閉じこもることなく、いろいろな物事を知ることが出来るようになったのだ。また、求める知識を持つ人と、直接の知り合いではなくても、いろいろな話を聞くことが出来るようになった。誰とでもコミュニケートすることのできる手段を、Twitterは提供しているのだ。

知識などの共有ということを言うのであれば、それはTwitterに限ったことではない。情報の共有をするのが、そもそものインターネットの目的でもあった。しかしTwitterの文字数制限や、本質にあるリアルタイム性が、密度の濃い、直接的な、読む人にわかりやすい知識を伝えてくれるのだ。知識を得るための事前の努力というのが不必要になりつつある。
また、Twitterは孤立していた熱狂的なファンなどの間にコミュニケーションを生み出させ、コミュニティを構築することもできる。被抑圧者に情報を提供して、権利行使を容易にするといった面もある。これまで声をあげられなかった人々に、意見表明の機会を与えることもできる。

Twitterが何の役にたつのかなどと尋ねられたら、今後は自信を持って教えてあげて欲しい。世の中のいろいろな人の専門知識を、誰もが活用することができるツールなのだと。各人の進む道は違えども、ようやく「人類の叡智」によって進化することができるようになったのだ。

(訳注:筆者はTwitterはまだまだ便利に使えるのだということをアピールしたいと、心から感じているようです。以前に同じ趣旨で書かれた「Twitterは、大勢をフォローしてもフィードを見やすく保つための方法を提供すべき」もご覧ください)

[Images Via Fail Whale designer Yiying Lu]

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(翻訳:Maeda, H


口コミで急成長するFrontback。Twitterからのアプローチを退け、数百万ドルの資金調達を実施

Frontbackは、iPhoneの前面カメラと背面カメラの双方を使って撮影した写真を合成して、そしてシェアするためのアプリケーションだ。サービスの開始は8月だが、マーケティング費用を全くかけないまま、30万ダウンロードを達成してしまった。これはアシュトン・カッチャージャック・ドーシー、それに、ベルギーの首相らがFrontbacksを使った写真をTwitterなどに投稿して話題になったからだ。このFrontbackが、さらに次のステップに進んでいる。新たな調達ラウンドで300万ドルほどの資金を調達したのだ。また、このラウンドの前には、Twitterからの買収提案もあったのだとのこと。

Frontbackの共同ファウンダーであるFrederic della Failleは、調達額などを明らかにしていない(300万ドルほどというのは情報筋からの話だ)但し出資者はこれまでも出資してきたLerer Ventures、Index Ventures、そしてSV Angelで、ここに新たにCrunchFundのMichael Arrington(ファウンダー兼以前はTechCrunchの編集長も務めていた)、Fuel CapitalのChris Howard、Michael Birch、Charlie Cheever、そしてInitialized CapitalのHarj Tagger、Garry Tan、およびAlexis Ohanianなどのエンジェル投資家が加わっているそうだ。今回の資金調達は2012年6月に行われた91万ドルのシードラウンドに続くものだ。当時della Failleはソーシャルパブリッシングを提供するCheckthisを本業としていた。

Twitterでdella Failleにコメントを申し込んだが、断られてしまった。

「とくにお話することはありません」と、彼は言っている。「Aクラスの仲間たちと、素晴らしいプロダクトの開発に邁進しているところです」とのこと。

アプリケーションは、さらなる進化を遂げようと、数日前にアップデートされたところだ。アドレスブックを利用して友だちを探すことができるし、作成した写真はTwitterおよびFacebookに加えて、Tumblr、メール、およびSMSでも共有できるようになった。

友人からの最近のフィードのみ(スタッフのおすすめも下に表示される)を表示するパーソナライズド・フィードの機能も取り入れられている。フロントカメラと背面カメラのどちらが上にくるのかも設定でき、どちらのカメラで撮影するかの選択ができるようになった(すなわち両方共自分撮り写真にすることもできる)。また、未送信のデータを保存しておく機能も実装された。

機能追加により、利用者がより多くの時間をFrontbackとともに過ごし、そして投稿される写真の数が増えることを狙っているわけだ。

「無」からの急成長

Frontbackは、人気が急上昇するアプリケーションの特徴をすべて備えていたと言えそうだ。ファウンダーが従来の目的とは異なる道を選択して、そこでスタートアップの運命が大きく変わることの好例ともいえる。Frontbackのファウンダーは、もともとは写真とちょっとした投稿を簡単にシェアするためのCheckthisというサービスを運営していこうと考えていた。ベルギーで立ち上げられ、91万ドルのシード資金を手に、大きく成長するためにニューヨークに進出してきていた。

サービスがなかなか起動に乗らなかったからなのか(サービスはまだ提供されている)、それともdella Failleが勝負を賭けたいと願ったからなのか、della Faille自身による2013年3月のCheckthis投稿をきっかけに、Frontbackのサービスに注力していくこととなった。投稿された写真は、Williamsburgの住居兼共同作業スペースであったアパートで撮られたもので、ここからFrontbackが生まれることとなった。

#frontbackのアイデアはとてもシンプルなものです。それでいて、その瞬間をシェアするのにとても良いやり方だと思うのです。普通に撮った写真と、そしてそれを撮っている自分。今この瞬間に存在するすべてをみんなとシェアすることができるのです。何かしらの面白さが生まれるに違いありません。

この写真に説明などいらないとは思うけれど、敢えて書くならこんな感じ。「オレオレ。今はWilliamsburgのアパートにいるよ。ソファで寛いでいるところだ。オレの後ろにいるのは(よく探せば見つかるはず)PoutschのEtienne。何か仕事をしているらしい。

Frontbackを実現するためのアプリケーションを世に出すのに4ヵ月。資金も底を尽きかけていた。しかしアプリケーションは最初の一週間で20万ダウンロードを稼ぎ出し、拠点をサンフランシスコに移すこととなった。そしてFrontbackは次のInstagramなのかと言われるまでになった。

Frontbackを巡る状況は、サンフランシスコのDisruptでも大きく変わることとなった。ここでdella Failleは20万ダウンロード達成の事実と、瀕死の状況からの復活劇を報告した。そしてバックステージではどこかの部屋(きっとMike Arringtonの控室ではなかろうか)に閉じ込められ、そこでVCによる引っ切り無しの面会を受けることとなった。「誰もが何としてでも会おうとするという状況でしたよ」と言う人もいる。

こうした中でTwitterもFrontbackに興味を持ったというのも面白い話だ。IPOを成功させ、そしてエンゲージメントを高めたいと努力しているTwitterは、サービス開発や買収を矢継ぎ早に行うことで知られている。たとえばVineなども一例だ。またTwitterはメッセージング関連にも力を入れたがっているというもあり、Frontbackはこの面でもTwitterに寄与するものと考えられたのだろう。SMS経由ないし将来的に機能を拡張するDMにて、Frontbackの持つ仕組みを活用できると考えたに違いない。

またdella Failleと他のメンバーたちが、母国であるベルギーからわざわざ外国に出てきているというのも興味深い点だ。テック産業の隆盛はシリコンバレーに限るものではなくなりつつあるが(TechCrunchがベルリンでDisruptイベントを開催した理由もそこにある)、della Failleは「旧世界でチャンスをつかむのは、相変わらずとても難しいことなのですよ」と述べている。

「ヨーロッパでは、大きな夢は大言壮語として忌避されるような傾向もあります」とのこと。「誰もまじめに受け取ってくれないのです」。また、ヨーロッパでは細かい機能の開発が軽視されるようなところがあると思うとも話している。「Frontbackの機能を実現するのにいろいろと検討を行っていました。ヨーロッパにいれば、投資家からは写真が撮れれば良いのだから、さっさとリリースしろなどと言われたに違いないと思います」と話していた。

今後の成長を見据えて、iPad用およびAndroid用のアプリケーションも出てくるだろうと思われる。ただ、すぐにというわけではないようだ。今後もますますカメラ関連アプリケーションが登場してくる中で、Frontbackはベストでありたいと願っている。そして多くのユーザーを掴みたいと考えているのだ。「プロダクトのデザインが非常に重要になってくると思います。現在、デザイン面の検討に懸命に取り組んでいるところなのです」とのことだった。

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(翻訳:Maeda, H


Twitter上場のベルを鳴らしたのは意外にもスタートレックのピカード船長とNPOリーダーの9歳の少女

ニューヨーク証券取引所でTwitterが取引開始されるときに慣例のベルを鳴らすのはファウンダーかCEOだろうと誰もが考えていた。事実、取引フロアにCEOとDickCostoloとBiz Stoneの姿があった。

ところが実際にベルを鳴らす人々が登場したとき、われわれは一瞬誰だかわからなかった。とうとう誰かがパトリック・スチュワートじゃないか?”と叫んだ。

その通り、スタートレック・シリーズのエンタープライズ号のピカード艦長だ。いっしょにベルを鳴らしたのはボストン市警の広報担当者、Cheryl FiandacaとVivienne Harrだ。この9歳の少女は、児童の奴隷労働を根絶するための運動、Make A Standの顔だ。Twitterはこの機会に重要な活動に携わっているユーザーにスポットライトを当てようとしたのだろう。

ベルが鳴った後、最初の値付けと最初の取引が行われるまでしばらく時間がかかった。私はHarrに感想を聞いてみた。

「今日は自由と希望のためにベルを鳴らしました。何かをするためには有名だったり権力があったりする必要はないんだとみんなに知ってもらいたいです。私だってできるのだもの」とHarrは語った〔ビデオでは1:55あたり〕。”

後では私はNYSEのエグゼクティブ・バイスプレジデントのScott Cutlerにインタビューした。Cutlerは最初の値付けまでかなりの時間がかかったことを認めた。

「これほど時間がかかったの10時17分になって取引が開始された2007年のVisaの上場以来だ。しかしわれわれは急いで取引を開始させる必要はない。需要と供給の自然なプロセスによってひとつの価格が決まる。大量の買い手が大量の株を買おうとするときにはある程度時間がかかる。その価格は時間外取引でも維持される」とCuttlerは語った。”

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


株式上場を控えてビズ・ストーン、半生を語る―「ひどい失敗の連続が結局Twitterを生んだ」

サンフランシスコで開催されたNew Contextカンファレンスに登壇したビズ・ストーンは「最初の会社、そして二番目の会社、三番目の会社も私はしくじってしまった。スタートアップの生活というのはミスの連続だ」といささか居心地悪そうに告白した。ストーンは「今日は特に何も話す内容を用意してこなかった。それで私の最大の失敗のいくつかをお話しよう」と言った。実はその最大の失敗の一つがTwitterを生み、上場後はストーンに巨額の財産をもたらすことになっただったのだという。

「趣味と実益のためにミスを繰り返している」とこのTwitterの共同ファウンダーは言う。最近ストーンは動物愛護のためのNPOの運営とJellyという名前だけが知られているなぞめいたスタートアップの立ち上げに専念している。

ストーンのキャリヤと最初の大失敗はXangaというスタートアップから始まった。以下はビズ・ストーンの回想だ。〔カンファレンスでの講演とJosh Constine記者の独自インタビュー〕

企業文化

1999年ごろ、私はデザイナーとして働いていた。すると、大学の友だちの何人かが「おい、ウェブの会社をやろうぜ」と声をかけてきた。当時はインターネット・サービスの創生期で、その程度で十分詳しい話だった。そして作られたのがXangaというブログ・プラットフォームのパイオニアの1社だった。さいわいティーンエージャーの人気を獲得した。「ユーザーがどう感じているか」というフィードバックを直接知ることができるのが楽しかった。私はユーザーが他のユーザーの投稿を気に入ったことを表明できる(現在の「いいね!」に相当するような)ePropsという機能を実装した。

Xangaは急速に成長した。すると私の仲間はその仲間のコンサルタントを雇い入れ始めた。私はMITの近所にオフィスを構えてその優秀な卒業生をどんどん採用してすごいイノベーションをしようと考えていた。ところが新しく入ってきたコンサルタントたちはニューヨークに移らなきゃいけないと言い出した。

それならそれでユニオン・スクエアとイーストビレッジのあたりがいいと思った。そのかいわいは静かでいいレストランもある。ところがコンサルタント連中はノー、家賃が最低のポートオーソリティー・バスターミナル界隈でなければダメだという。

会社の文化は「ユーザーの感情」を考える方向からあっという間に外れていった。私はこの会社で働く意欲を失った。ある朝、「会社に行きたくないな」と妻に言った。

そこで私はXangaを辞めてしまった。これが最初の大失敗だ。私は若くてあまりにも未熟だった。私は会社の文化を変えるために全力を挙げなければいけなかったのだ。ここでの教訓は、創立時の企業文化はこの上なく重要だ、という点だった。プロダクトに注ぐのと同じくらいの注意を会社の文化を正しく育てることに注がねばならない。

企業の使命

私は結局母親の家の地下室に戻ってブログをやり始めた。作る側から書く側に回ってとても楽しかった。しかし何も作っていないのというのははやはり大きな間違いだと思うようになった。私のブログの名前は「ビズ・ストーン―天才」だった。この大ぼらが役にたったかもしれない。

ママの家の地下室でブログを書いているだけだったが、いかにも天才的なアイディアをいくつも持っているふうに装っていた。すると少し有名になって、本を書いてくれという話が来た。それから別のブログプラットフォームから誘いが来た。それがGoogleに買収されたばかりのBloggerだった。ファウンダーのエヴァン・ウィリアムズが連絡をしてきて、私はGoogleで働くことになった。

もちろんGoogleで働くことができたのは間違いではなかった。といってもたいしたことをしていたわけではない。あちこち歩き回ってみんなが何をしているのがのぞいていた。

ある男はそこら中にDVDレコーダーを積み上げた中で仕事をしていた。何をしているんだと尋ねると、世界中のテレビで放送されている番組を全部録画しているんだという。私はびっくりして、そりゃすごいね、とか何とか言って逃げ出した。別のところでは大勢でフットペダルで操作するスキャナーで本をスキャンしていた。これまでに出版されたすべての本をスキャンするプロジェクトだと聞いて、やはり仰天した。

Googleで学んだのはテクノロジーはたいていの難問を解決してしまうということだった。それはそれですごい。しかし、テクノロジーと人間は別物だということに後で気づいた。Googleの優先順位はテクノロジー第一、人間第二だ。しかし私は人間第一、テクノロジー第二というのが正しい優先順位だと思う。まず現実の人間について考え、それからテクノロジーの活かし方を考えるべきだ。

ここにいる聴衆の皆さんのほとんどテクノロジストだろう。多分他の人が気にいるだろうという理由では本当に一生懸命にはなれると思うのは大きな間違いだ。私がOdeoで学んだのは自分が好きになれない、情熱を燃やせないできないプロジェクトは必ず失敗するということだ。<

〔中略〕

Odeo

エヴァン・ウィリアズと一緒に車で家に帰る途中で私に天才的な(と思えた)アイディアが閃いた。

「エヴァン! Flashを使えばブラウザでユーザーの声を録音できるな? iPodが大人気だろう? ブラウザで録音した音声をMP3にコンバートしてRSSの添付ファイルにして配信したらどうだ?」と私は言った。

私はこれでラジオの民主化ができるじゃないかと夢想した。実はこのアイディアはpodcastとしてもう誰かが実行していた。しかし10分くらいはわれわれは自分たちは本当の天才だと思って興奮していた。

結局われわれはビデオ・ポッドキャストのプラットームをつくろうということになり、Googleを辞めてOdeoを作った。これは辛い時期だった。Googleはまさに勢いに乗っている時期だった。株価が高値を更新するのを見るたびに自分がどれほど損をしたのか思い知らされた。妻は「Googleを辞めるべきじゃなかった」と言った。

Odeoは大失敗だった。しかしそこから次の大成功が生まれた。

Odeoで最大の問題は自分たちのプロダクトを好きになれないことだった。セールトークはすばらしく聞こえた。しかしわれわれは自分で使いたいと思わなかった。これは実に貴重な教訓になった。

Twitterの始まり

いや、ニック・ビルトンの本(Hatching Twitter: A True Story of Money, Power, Friendship, and Betrayal(Twitterの誕生―金、権力、友情、裏切りの物語)はまだ読んでいない。だから私のことをどう書いてあるかは知らない。しかし本に書いてもらうなんて光栄だ。リンカーン大統領になったみたいだ。もっとも私について書いてある部分は少ないと思う。いずれにしても派手な役回りではなかった。

ビルトンの本にどう書いてあるかは分からないが、Twitterの始まりはこうだった。

エヴァンはOdeoの取締役会に「ストーンと私はもうビデオポッドキャストには興味がない」と告げた。取締役会が新しいCEOを任命してくれればいいと思ったのだが、取締役会が投資した理由はエヴァンと私を見込んでのことだったから話がこじれた。そこでわれわれはObvious Corpという新会社を設立してOdeoを買収した。

われわれはTwitterという新しいコミュニケーション・ツールのごく初期のプロトタイプがやっとできた時期に、私はTwitterにとことん情熱を傾けていることに気づく経験をした。これはものすごく重要な教訓だった。

私はそのとき家を改装しようとしていた。カーペットを剥がして美しい木の床を出そうとしていたのだが、剥がしてみるとその下は美しい木の床なんかじゃなかった。すごい熱波が襲っていた。私が汗だくになっているときに携帯が鳴った。テキストメッセージでエヴァンからのツイートが来ていた。「ナパバレーでマッサージを受けた後ピノ・ノワールのワインを飲んでるところ」というのだ。エヴァンと私の状況があまりに対照的なので私は笑ってしまった。そしてこれだ、と思った。れこそ私が求めていたコミュニケーション・ツールだと悟ったのだ。

ベンジャミン・フランクリンは「人生においては間違いの方が成功よりずっと興味深い」と言っている。これは私の場合、間違いなくそのとおりだ。Xanga、Odeoはまったくの失敗だった。しかしそこからTwitterという大成功が生まれた。これからウォール・ストリートで取引開始のベルを鳴らすセレモニーに出るのだが、とても楽しみだ。

[画像:Kim Kulish/Corbis, PJ Media]

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Twitter、IPO価格を正式発表。1株当たり26ドルで18.2億ドルを調達へ。時価総額は180億ドル

TwitterのIPO売出価格は26ドルになることが、同社のTwitterでの発表でわかった。これは予想範囲の中では低い方だが、それでも昨日Twitterが発表した新たな公式価格範囲を上回っている。

1株26ドルで、一般株7000万を売れば18.2億ドルを手にすることになる。これは同社の時価総額が非希釈化株5.45億株ベースで141.6億ドル、完全希釈化株7.05億株ベースならば最大約181億ドルになることを意味している。

この価格に基づくと、Twitterの共同ファウンダー、Evan Williamsはオプションを除き10.4%の株式を保有しているため価値は14.8億ドルになる。Jack Dorseyの持ち分は6.09億ドル、投資家のPeter Fentonは8.20億ドル。Twitter CEO、Dick Costoloの持ち株は1.99億ドル相当だ。圧倒的最大株主であるRizvi Traverseは株式の16%を保有し、価値は22.1億ドル。Union Square Venturesは7.238億ドルを手に入れる。

TwitterのIPO価格に関する噂はこの数週間大きな話題で、今週同社が修正S-1書類に書いた新たな23~25ドルの範囲を大きく越えるだろうという予想もあった。当初の設定価格は17~23ドルで、これが非常に安いと見られたことによって需要が高まった。昨日本誌は、TwitterがIPO価格を25~28ドルまで上げることは容易であると報じた。
MicroVenturesのCEO Tim Sullivanは本誌に、個人取引における価格は昨年来急上昇していると話した。Sullivanによると、昨年夏には15ドル前後だったものが、12月には17ドル、3月には20ドル、9月には30ドルになった。最近35ドル前後で買いが入ったが、需要が高すぎたため成立しなかった。

Twitterの積極的な値付けは、申し込み超過の噂を呼んでいた。

TwitterのIPO価格高騰に関する話題の大半は、Facebookの比較的低調だった売出しと比較される。Facebookは、高すぎる価格や失望させたスタート、舞台裏のドラマなど多くの問題を抱えていたが、遂にはIPO価格の38ドルを大きく越えた。

Twitterは最新四半期の売上を1.69億ドルと発表したが、同時に6400万ドルの損失も記録した。Twitterは、NYSE[ニューヨーク証券取引所」に ‘TWTR’ の銘柄シンボルで登録される。

画像提供:Garrett Heath/Flickr CC

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(翻訳:Nob Takahashi)


FacebookはTwitter買収に失敗していた―『Twitterの誕生―金、権力、友情、裏切りの物語』近刊

ニューヨーク・タイムズのコラムニスト、ニック・ビルトンの近刊、Hatching Twitter: A True Story of Money, Power, Friendship, and Betrayal(Twitterの誕生―金、権力、友情、裏切りの物語)によれば、Facebookのマーク・ザッカーバーグは公式の交渉と共同ファウンダーのジャック・ドーシーを通じた働きかけで、2度にわたってTwitterの買収を試みたという。

私が特に興味を引かれたのは次の箇所だ。それは2008年10月末、ジャック・ドーシーがCEOから追われ、株式の議決権行使をウィリアムズに委任し、経営の実権もないまま会長に祭り上げられた直後のことだった。共同ファウンダーのエヴァン・ウィリアムズとビズ・ストーンはFacebookに招かれ、CEOのマーク・ザッカーバーグと話し合った。テーマはTwitterの買収だった。

ビルトンによれば、ザッカーバーグは何ヶ月も前からドーシーを通じて買収の下ごしらえを進めていたという。ところがドーシーが突如CEOの職を失ったために交渉は一からやり直しになった。その前にザッカーバーグからドーシーに送られたメールには、買収が合理的である理由が箇条書きされていた。その理由のひとつに、このような場合の典型だが、FacebookはTwitterの得意分野に自ら進出するつもりだとあった。つまり買収が成立しないなら、われわれはお前を潰してやるという脅しだ。

ウィリアムズとストーンは5億ドルという価格を提示した。ザッカーバーグはその程度の金額になるはずだとドーシーから聞いていたので驚かなかった。

しかしこの買収交渉は不成立に終わった。ビルトンは買収に応じなかった理由を取締役会に説明するウィリアムズのメールの一部を引用している。

会社を売却するのは3つの理由がある。

1. 買収価格がその会社の将来の価値に対して適正であること(われわれはこれまでTwitterは10億ドルの価値があると言ってきたが、私はその何倍もの価値があると思っている

2. ライバル企業からの深刻な脅威がある((Twitterの価値をゼロにするような脅威はどこにもない

3. 買収する企業が偉大であり、そこに参加することに意義があること(私はFacebookのユーザーではない。私はFacebookの人間にもビジネスのやり方にも数多くの疑念を抱いている)

興味があるのは、Twitterの取締役会が2008年の時点でTwitterは10億ドル企業だと判断していたこと、そしてウィリアムズは「その何倍もの価値がある」と考えていたことだ。当時、Twitterのユーザーは1100万弱で、爆発的なユーザー増加が始まるのは2009年始めになってからで、アシュトン・クッチャーがCNNとフォロワー100万人獲得競争をするなどのPR戦術が効果を挙げた後だった。現在提出されているTwitterの上場申請書によれば会社評価額はおよそ19億ドルだ。2008年当時、始終ダウンする脆弱なインフラを抱えたTwitterだったが、経営陣はその価値に絶大な自信を持っていたことがわかる。

またウィリアムズが企業文化の違いに懸念を抱いていたことも面白い。ビルトンの本は登場人物の人間的な弱点についても深く掘り下げているが、Twitterの創立者たちはそろって「人間のつながりを民主化するツールを創り上げる」という理念を強く信じていたことを明らかにしている。それは前身のOdeoの頃からTwitterへのピボットを通じて維持された。ウィリアムズはTwiterはFacebookの企業文化によって悪影響を受けると考え、何億ドルもの提案を蹴ったのだった。

シリコンバレーでは買収されることを主要なビジネスプランにしている会社が珍しくない。しかし中にはウィリアムズたちのように金のためではなしに決断を下す人々も存在する。

一方、Facebookが「買収に応じなければお前たちを潰してやる」と脅したのは賢明ではなかった。Facebookはそういう脅しを口にしたために何件かの買収をしくじっている。FacebookがTwitterのコア機能をコピーするには3年かかった。2011年にSubscribeという名前で発表された機能はやがて正式にフォローと命名された。

取締役会はウィリアムズに同意し、買収の提案には応じないことが決まった。ザッカーバーグは引き続きドーシーをリクルートしようとアプローチしたが、プロダクト責任者の地位を与えることは拒絶した。ドーシーがFacebookに参加することはなかった。Twitterが上場すればドーシーは議決権のある株式を取り戻すことになる。

実はウィリアムズは過去に買収の提案があったことと、それを断った3つの理由について今年に入ってブログ記事を書いている。ただしその相手がFacebookだったことは伏せていた。

その買収提案は巨額だった―投資家始めTwitterの関係者全員にとって大成功を意味した。しかし私には魅力がなかった。当時われわれはまだちっぽけで、将来性を疑う声も依然として多かったが、私はTwitterの可能性は無限だと考えていた。

Twitterの場合、われわれは誰も売る気がなかった。私はCEOになったばかりで、Twitterの成長のために全力で働こうと張り切っていた。われわれのチームは全員そうだった。それに買収を提案してきた会社はわれわれと特に相性が良さそうに思えなかった―もし相性のいい会社だったら皆大喜びしたはずだ。

こうした話を聞くと、もしFacebookがTwitterの買収に成功していたらという想像が膨らむ。おそらくFacebookが世界のソーシャルネットワークを事実上独占することになっていただろう。そしてビジネスと倫理をいかに調和させることができるかという疑問の典型的な例になっていただろう。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


強制的にメディアプレビューを表示するTwitterのやり方には大反対(但し理屈にはあっている)

いよいよ時が近づきつつある。Twitterは上場に焦点をあてて活動を行っている。そしてもちろんマネタイズについても真剣に取り組んでいる。たとえば、最近投入された新機能も、まず広告主のことを念頭において実現されたものだ。それに加えて、いわゆるメインストリームユーザー(さほどテック系に詳しくない一般の人)の気持も掴みたいと考えている様子。

今回の記事でまず注目しておきたいのは、ビジュアルコンテンツをタイムラインに表示するようになったことだ。ウェブ版、Android版、そしてiOS版のいずれにおいても、ストリーム内で写真および動画プレビューが見られるようになった。

(ハロウィーンの時期と重なったことは、全くの偶然というわけでもなかろう。新機能を強くアピールするのに、ハロウィーンコスチュームの投稿による盛り上がりはうってつけの機会だ。またフロントカメラとリアカメラの写真を合成して投稿できるFrontbackなどでも、ハロウィーン関連投稿は多く見られた)

そもそもTwitterとは、140文字の中につめ込まれた、密度の濃い情報伝達行うというところにオリジナリティを持つものであった。しかしビジュアルメディアとの連携を深めるに連れて、そのオリジナリティも変容しつつもあるようだ。

非常に多くの写真共有アプリケーションが世に登場していることからもわかるように、写真というのは非常に魅力的な素材で、利用者の目をひくものだ。別の言葉で言えば、文字コンテンツを押しのけて自己主張をする面もある。こうした素材をタイムラインに投入することで、情報消費のやり方は大きく変わっていくことになる。

写真があると、どうしても視線はそちらに引かれる。広告主はとしては、ぜひとも使いたいコンテンツだろう。興味のないプロダクトであっても、派手な写真にはどうしても目がいってしまう。写真素材にはそういう性質があるのだ。

しかし文字情報のやり取りを主とするところにビジュアル要素を持ち込むと、どうしても文字情報の伝達能力を落ちてしまうこととなる。

単純に物理的な要素もある。ビジュアルメディアを埋め込んだツイートは、文字だけのツイートよりも大きな場所を占めることになる(もちろん改行があれば話は別だが)。よってタイムラインの見た目は投稿された写真やVineのビデオが大きな面積を占めることとなっていく。

さらに、ビジュアルを多用した広告投稿が数多く見られるようになるのだろう。ビジュアルを活用することで、文字情報中心のやり取りの中で「目立つ」広告を配信することができるわけだ。

こうした流れはつまり、コミュニケーションの密度を希釈化してしまうということもできるだろう。タイムライン上でビジュアルコンテンツが広いエリアを消費することで、情報量が減じてしまうことになるのだ(今でもノイズだらけになってしまうと感じる人もいるかもしれないが、人気のテレビ番組やスポーツなどのリアルタイムイベントが、ますますTwitterを耐え難いものとしてしまう危険性もあると思う)。

もちろん、流される写真やビデオは邪魔にしかならないと言っているわけではない。しかし見るか見ないかの判断が利用者の手から奪われることにはなってしまったわけだ(これまではテキストを読んで、面白そうだと思ったらリンクをクリックしてメディアファイルを表示するという流れだった)。

たとえばTwitterのウェブにも、ビジュアル情報が流れてくるのを止める方法はない。強制的に視線を持っていかれるという意味で、Google+やFacebookでのコンテンツ消費スタイルに近づいたということが言えるかもしれない。

Twitterによるモバイルアプリケーションではビジュアルメディアの表示をオフにすることもできる(おそらく速度とデータ量を気にする人が多いからだろう)。しかしウェブ版には、これをオフにする機能はつけていないとTwitterが言っている。

オプトアウト機能を実装しない理由があるのかという質問に対しては、今のところまだ返信はない。

すなわち、もしTwitterの魅力が迅速な情報伝達にあると考えている(ビジュアル情報などは余計なものだと考えている)場合、たとえばTweetbot(Mac App Storeにて2000円で販売されている)などのサードパーティー製クライアントを使う必要があるわけだ。

(Twitterは提供APIの機能を制限することにより、サードパーティーの動きをコントロールしてきた実績がある。ビジュアル系をオプトアウトする仕組みも、そのうちに制限されてしまう可能性はあるだろう)

個人的には、強制的にメディアプレビューを表示する今のやり方は、とても「クール」とは言えないものだと思う。サービスのクオリティが下がったようにも感じてしまう。但し、もちろん逆の見方もあるのだろう。ビジュアル情報というのは、情報をわかりやすく伝えることもできる。また、メインストリームユーザーを取り込むのにも役立つだろう。全ての情報がテキストの中に埋め込まれている状態が、誰にでもわかりやすいものだとは言えないのだ。つまり、今回のTwitterの判断にも合理的意味があるわけだ。

文字情報のみで構成されるタイムラインは、使い慣れた人にとっては便利なものだろう。しかし、いったいどういうものなのかとTwitterを使いはじめる人にとっては、とっつきにくい面があったことも事実だ。Twitterの狙いとしては、より広いそうにアピールして、そしてメインストリームユーザーを獲得していくことが大事なのだ。巷間言われる成長の課題に対応しようとしているとも言える。

つまりTwitterはテック系以外の人にも、より多く使ってもらうようにしていきたいと考えているわけだ。そうした方向性を示すのは、ビジュアルコンテンツのプレビューを行うようになったことのみに現れているわけではない。

たとえば8月には、@リプライによる会話の流れを示す会話ビューにおける表示順の変更を行っている。但し、物理的な表示幅が広がってしまったことと、通常のタイムラインと別の考え方で接する必要が出てしまったことで、既存の形式に馴れた利用者からは、むしろ改悪であるとの声も聞かれた。

しかし新しくTwitterの世界に入ってきた人にとっては、会話の流れがわかりやすくなり、どういうサービスなのかを理解する助けになったのではないかと思われる。

Twitterがこうした「一般化」の方向性を目指す中、ちょうど母親のTwitterアカウント開設を手伝う機会があった。設定するうちに、誰もフォローしていない状態からTwitterを役立つものにしていくのは、なかなか大変であることを思い知らされた。

自分のタイムラインに表示する人を探すのもなかなか苦労する。自分が興味を持っていることを呟いている人を探すのも簡単なことではないのだ。Facebookは知り合いとのネットワークを構築するというのが第一の目的だ。しかしTwitterについては、母の周辺では使っている人もほとんどいないという状況なのだ。こうした状況もあって、Twitterは新加入者に対して有名アカウントのフォローを推奨しているのだ。多くをフォローする中で、Twitterの愉しみを理解して欲しいと考えているわけだ。

TwitterのIPOが間近に迫り、投資家たちの注目も改めて集まることとなっている。そうした中でTwitterは、サービスを一般の人の中で広げていく方法を多く提示していく必要があるのだ。そうした中で本質部分にもいろいろと手を加える必要があり、それは時にベテラン利用者の気持ちを逆撫ですることになったりもしている。

また、多くのサービスが写真共有や、Instagramなどのようなビジュアル要素を活かしたソーシャルネットワークの開発に注力していて、また注目も集めている。Twitterとしてもそうした流れにのるために、テキストだけの世界から抜け出す必要性を感じていたりもするのだろう。

タイムラインに写真などを表示して見栄えをよくしてみるというのは、Twitterの今後の方向性の沿った改良だということだ。ただ、ずっとTwitterを使っていて、文字情報による伝達密度の高さを気に入っていた人たちに対し、オプトアウトの手段を与えていないことには不満を感じる。

対象とするメインストリームユーザーがオプトアウトしてしまうような間違いを防ぎたいという気持ちもあるのだろう。ならば設定画面を非常に深いところに置いてもらっても結構だ。これまで使い慣れていて、そして気に入っているTwitterを奪い取らないで欲しいと思うのだ。

視線をあちこちに彷徨わせて、面白そうなものをうろうろと眺めていたいということなら、もうとっくにGoogle+などのサービスに移っていたと思うのだが…。

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(翻訳:Maeda, H


Twitter、エクスペリエンス充実のために各種実験を継続中(MagicRecsにDMメニューを導入)

Twitterが自ら運営するレコメンドサービスの@magicrecsで、ちょっと面白い試みを実施中だ。レコメンド機能の設定のために、テキストベースのメニューシステムを導入しているのだ。メニューへのアクセスにはDMを使う。これによりプッシュ通知ないしDM経由で受け取るレコメンデーションについての調整を行う。

たとえば、@magicrecsアカウントに「hi」ないし「hello」とメッセージを送って、システムの内容を説明するDMを受け取ることができる。主な機能として用意されているコマンドは以下の通りだ。

  • tweets on/off
  • users on/off
  • help

コマンドをDM経由で送信することにより、MagicRecsからのツイートレコメンドを受け取るか受け取らないかを設定することができる。ちなみにツイートのレコメンド基準は、リツイート発生の頻度や、リツイートした人との関連性の強さなどにある。また、アカウントのレコメンドもオン/オフの設定をすることができる。こちらの方は、自分と既に繋がっている人たちがフォローするようになった利用者などをレコメンドしてくるものだ。

レコメンドについてのフィードバックも送信できる。

  • Provide feedback:
  • good
  • bad

Twitterのbotによると、フィードバックはMagicRecsの進化に役立つものであるそうだ。ちなみにMagicRecsの稼働が開始したのは今年の初めだ。個々の利用者が興味を持ちそうなアカウントやツイートのレコメンドをするためのサービスだ。MagicRecsの機能は現在クライアントプロダクトに組み込まれ(訳注:但し、少なくとも日本語のAndroid版には、まだ導入されていないようです)、オンオフ可能のプッシュ通知でレコメンドが送られるようになっている。

今回新たに導入されたDMメニューにより、レコメンド機能をある程度まで調整できるようになったわけだ。DMメニューが多く使われるようになれば、そのうちにDM経由で提供されているメニューがアプリケーションに導入されることになるかもしれない。

Twitterは、この@magicrecs系以外にも、パーソナライズしたニュース速報を通知するための@eventparrotの運用も行っている。MagicRecsは、アプリケーションに組み込まれたにも関わらず、さらに調整の方法を模索しているわけだ。これはすなわち、レコメンデーションなどを通じて、新たなバリューを提供していこうとするTwitterの試みが継続中であることを意味するわけだ。

Image Credit: John Greenaway/Flickr CC

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(翻訳:Maeda, H


TwitterのIPOは、拡大する損失と成長への課題をよそに「申し込み超過」

本日(米国時間10/31)、BloombergのSarah FrierとSerena Saittoは、Twitterの大いに期待されているIPOは、申し込み超過の勢いであると報じ、上場を目指すこの会社への関心の高まりを示している。Twitterは予想をはるかに下回る価格を提示しており、IPOの申し込み超過は保証されていた。

記事によると、同社のIPOに対する関心は非常に高く、銀行の介入以前に応募超過となる見込みだという。

Twitterが申請書類を提出した時、その膨大かつ拡大する損失に対し一部から批判があった。そして今、2013年のTwitterの売上にあらゆる注目が集まっている。同社はこのIPOで約10億ドルを調達予定で、会社の時価総額は110億ドルになる。Twitterは、700万株を1株当たり17~20ドルで募集する予定だ。Twitterは11月6日に価格を決定し、その翌日に取引きを開始すると考えられている。

現時点でTwitterには、発行株式を増やす、あるいは予定価格の上限を越えて値付けをするという選択肢も残されている。損失はさておき、Twitterは今年最も熱いIPOになるだろう。乞うご期待。

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(翻訳:Nob Takahashi)


ウェブとiOS、AndroidアプリのTwitterがストリーム内ビデオ再生、画像プレビューをサポート

今日(米国時間10/29)、TwitterはiOS、Android、ウェブの各アプリのアップデートを行い、ストリーム内でのビデオ再生と画像のプレビュー機能をサポートした。

従来は画像のリンクをタップしてTwiterかVineを呼び出す必要があった。今回、ストリーム内で直接表示されるようになった。記事末のアップデート参照

現時点でストリーム内プレビューが有効なのはTwitter自体にアップロードされた写真とVineのビデオだけだ。しかし将来は他のサイトのコンテンツにも拡大される可能性がある。誰もが歓迎する動きではないかもしれないが、私が昨年の記事で指摘したとおり、Twitterがしばらく前から向かっているのはこの方向だ。

今回のアップデートではこれ以外にも、お気に入り、リツイート、返信などをタイムライン中から直接実行できるようになった。もしすでにこれらが有効になっているなら、そのユーザーはTwitterからテストグループのメンバーとして選ばれている。Twtterは数週間前から限定公開でテストを行ってきた

タイムライン中にビデオと画像が表示され、見た目が派手になった一方で、タイムラインのテキストの情報密度が低下するという副作用をもたらしている。もっとも「百聞は一見にしかず」という点では必ずしも情報密度が減ったともいえないのだろうが。Twitterのユーザー数の増加ペースは鈍化傾向にある。株式上場を控えて自己の有用性を改めてアピールする必要に迫られているようだ。最近の@eventparrotという実験もその一環だろう。

今回のアップデートは噂されていたテレビ番組との連動などを含む大掛かりなものではなかった。なおインラインでのプレビュー機能は設定でオフにできる(ウェブ版ではオフにできない)。

なお各アプリは、AndroidアプリiOSアプリ、Twitter.comで入手できる。

アップデート: Twitterの広告主への影響について、Van Slembrouckは「Twitterは実質的にディスプレイ広告をスタートさせた」とツイートしている。

今回のストリーム内ビデオと画像のサポートについて読者の感想は?

Image Credit: Alexandre Dulaunoy/Flickr CC

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


ダイレクトメッセージの将来は?! Twitter.comではDM用アイコンをトップバーに配置

どうやらTwitterは、最近になって「ダイレクトメッセージ」についていろいろと再考しているところであるようだ。きっかけはもちろんWatsApp、Line、Snapchatなどといったメッセージングアプリケーションが数多く登場してきていることにある。そうした流れの中、TwitterはTwitter.comのトップバーにDM用リンクの埋め込みを行った。ワンタッチでダイレクトメッセージの受信箱を見ることもできるようになったわけだ。

以前にも取り上げたが、All Things Dの記事によれば、Twitterは何かメッセージング系のアプリケーションを開発しているとの話だった。今回の変更を見ると、どうやら大掛かりな開発作業というのはメッセージング関連ではなく、主機能についてのものなのかもしれない。もちろん記事の通りに、単独のメッセージングアプリケーションが出てくる可能性もある。DMについて廃止の方向で検討されたこともあるようだが、どうやらその可能性はなくなったと見てよさそうだ。

TwitterのDMを使う人は、完全にプライベートな用途として利用しているケースがほとんどだろう。DMの仕組みを改変するとして、どのような方向性で行ってくるのかは非常に興味深いところだ。TechCrunchのライターであるJordan Crookはスタンドアロンのメッセージングアプリケーションなど作るべきではないとしている。確かにそうであるように思う。TwitterはDMではなく本体機能についてのリニューアルについて作業中なのではないかと思う。ただ、実際のところはまだどうなるのかわからない。

いずれにせよ、これまではTwitter.comでDMを使おうとすると、プロフィール画面に移ってから、ないしは設定アイコンをクリックしてから使うようになっていた。今回の変更により、手間は大いに減ったことになる。

これまで入ってきた情報によると、Twitterは次のバージョンに向けた作業をもう何ヶ月も行ってきているのだそうだ。方向性についての意見が一致せずに作業が遅れているのだそうだ。その主な内容がDM関連なのかどうかはわからないが、これまで放置してきていたDM関連機能を捨て去るつもりではなかったことだけはわかった。Twitterでスワイプインタフェースが実装されるのではないかという話もあるが、これもDM関連なのか、それとも全く違う部分での話なのかについては、まだわかっていない。

Image Credit: Christopher Schmidt/CC Flickr

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(翻訳:Maeda, H