Twitter、「史上最悪にくだらない」から上場へと駆け上がったスタートアップ

個人的な思い入れが紛れ込んだ記事になるのをお許しいただきたい。

数日前、TwitterがIPOの準備作業に入った旨をアナウンスしたとき、少々センチメンタルな気持ちになってしまった。Twitterは2006年、ポッドキャスティングに関わるスタートアップのOdeoのサイドプロジェクトとして登場してきた。そのとき、ちょうど私は最初の職であった映画業界の仕事を辞め、テック業界に職を求めていた頃だった。日々の時間をウェブ開発に充てつつ、徐々にテックブロギングに興味が移りつつある時期だった。Twitterの登場はちょうどその頃であり、いろいろと記事を書いたものだった。

正確に言えば、Twitterの話題には少々乗り遅れてはいた。いったいTwitterというサービスがナニモノかになり得るのかと意見が割れていた頃に、いろいろとTwitterについての話題は仕入れていた。しかし実際に利用登録したのは2007年1月のことだった。Tweetbotによると、私のユーザーナンバーは652,193なのだそうだ。まあ若い方の番号だと言えるとは思う。ただ、標準的に見て「アーリーアダプター」であると名乗ることはできないかもしれない。

但し。Twitterを正しく理解するのは比較的早かったのではないかと自負している。2007年初頭の頃はGoogle Talk経由でTwitterに投稿していた。Gmailに保存されている過去のデータを見ると、数多くの投稿を発見することができる。どのような投稿をしていたかといえば、たとえば「うちに帰る」といったような内容だ。つまらない内容ながら、Twitterには頻繁に投稿していた。当時は確か2、3人のフォロワーしかいなかったはずだ。

Gmailで過去を探ると、他にもTwitter関連の話がいろいろと出てくる。たとえば数週間に一度、TwitterからはBiz Stone自身の手になるアップデート情報が流れてきたりしていたものだった(2007年2月20日のメールには興奮した。SXSWの参加を前に、Odeoを売却する旨が記されていた。Twitter社にとって、大きな分岐点であった)。

あるいは、友人がTwitterについて語るメールなども出てきた。友人は「これまでみたなかで最も間抜け(dumbest)なプロダクトだと思う」などと解説していたりした。

この友人はテックに詳しいわけでもなく、仕事も別方面のことをやっている。そういう人物なので、出てきたばかりのテック系サービスにうといのは当たり前のことだが、しかしさまざまな友だちから、繰り返し繰り返し「Twitterはくだらない」という話を聞いた(あるいはメールなどで読んだ)ものだった。Twitterが下らないものであるというのは通説だった。そしてそのTwitterを面白がっている私は、変人扱いだった。

時を経るにつれ、Twitterの評判は徐々に変化していった。「誰も使わない」「くだらないもの」であるという評価が少々ニュアンスを変えていったのだ。曰く「テック系の人以外」にとっては「くだらないものである」といった具合だ。

そんな中、Twitterはシステムダウンを繰り返す時期を迎えた。Twitterはシステム的に利用できない状況になっているという理由で、自らの運命に幕を引きそうになっていた。しかしそこからなんとかかんとか這い上がってきた。そしてついに、多くの人の人気を集めるようになっていったのだ。

もちろん、それからもTwitterについての疑問の声はあった。たとえば「マネタイズの方法が見えない」というものがあった。企業価値の算定については失笑を買ったりもした。Twitter人気などというのは砂上の楼閣であり、バブルに過ぎないと目されたわけだ。

そして話は現在に繋がる。

Twitterは、いろいろな低評価を被った時代を生き延びて成長してきた。政治の世界でも、また、私が以前に属した映画業界でも存在感を増している。スポーツ中継が行われれば、それについてのツイートも数多く投稿される。もはやTwitterが関係しないテレビ中継など存在しないかのようでもある。気ままなおしゃべりの場でもあり、あるいはニュース編集室であり、そしてまた自らがニュースになったりもしている。調査報告によると、来年の売り上げは十億ドルにも達する予定なのだという。利用者も数億人規模となっている。

Twitterが気に入っていた私の判断が正しかったのだと自慢するつもりはない。もちろん、少しはそう言いたい気持ちがないでもない。Twitterの企業買収を通じて、株式を保持することにもなったが、それでリッチになったからと、Twitterの成功を喜んでいるわけではない。馬鹿にされつつ、そしてピンチに陥り、さらにはもう駄目だと思われ、全く評価されず、ただ消え行くのみと思われたスタートアップのひとつであるということを面白く感じるのだ。あれよあれよと存在感を増し、生き残ったというだけでなく、非常に強力な存在と成りおおせたのだ。

ビジネスを遂行するには、シニカルな見方も必要ではある。この業界に関わるようになってから、数千は言い過ぎにしても、数百の企業が投資家やライターから「過去最大級にくだらない」という評価を受ける様子を見てきた。そしてそうしたスタートアップの多くは姿を消していくこととなった。しかしTwitterがある。数多のスタートアップの希望の星となり、そして数多くのアイデアがビジネスの世界に持ち込まれてきているのだ。

新しく、画期的なアイデアというのは、どこか愚かしく見えるものだ。難しい話をしているわけではない。誰にとってもわかりやすく、かつ利益のあるアイデアというのは、既にどこかで誰かが実現しているはずなのだ。つまり「史上最高にくだらない」という評価が、それがかならずしも本当に何の成功も勝ち取ることができないということを意味するのではない。誰もが思いもよらなかった素晴らしいものに発展する可能性があるという意味もあるのだ。

プロフェッショナルとして、最初にTwitterについての記事を書いたのは6年半も前のことだった。「プロフェッショナル」という部分は「記事」という部分に、何か意見したくなる人がいることは認めよう。ただ私は、Twitterと出会ったことで、この業界での地歩を固めることにも繋がった。非常な幸運であったと言えよう。Twitterの歴史を7文字でまとめるなら、「いろいろあった」という言葉がぴったりだろう。自分の経験とTwitterの「いろいろ」を重ねあわせつつ、ついノスタルジックになってしまっているのだ。

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(翻訳:Maeda, H)


Twitter、セレブ利用者の利便性を増すため、認証アカウント利用者向けに新フィルタを導入

有名人にとっては、いろいろと厄介事の多い世の中だろう。Twitter上で、知り合いのセレブと「@」を使って会話しようと思っても、すぐにファンやスパマーがやってきて、何がどう繋がっているのかがよくわからなくなってしまう。

こうした状況に対処するため、Twitterは認証済みアカウントを持つ人に対して、「つながり」タブで利用できる2つのフィルタを導入した。ひとつは「Filtered」で、これはスパム系のツイートが表示されないようにするものだ。もうひとつは「Verified」で、「つながり」タブに、認証済みアカウントを持つ人とのやりとりのみしか表示しないようにするものだ。

Twitterは、この機能を徐々に適用していこうとしているが、一般の利用者にはわかりにくいだろう。どのように見えるかについては、下のスクリーンショットで確認していただけると思う。

Twitterにとって、セレブがアクティブに利用してくれれば非常なビジネスチャンスとなる。公開準備を始めたとなれば、こうした機会を一層重視することにもつながっていくのだろう。一般の利用者にとて、セレブが利用していたり、あるいはセレブの呟きを目にすることができるというのは大いなる魅力であるに違いない。俳優やアスリート、ミュージシャンなど有名人等、気になる有名人からのツイートを目にするのは面白い出来事となるだろう。そして、Twitterとしてはそうした「面白い発言」とともに、広告を届けることもできるようになるわけだ。つまるところ、セレブがTwitterを楽しんでくれれば、Twitterとしても利益を計算できるようになるとのだ。

[Image Credit: Jimmy Kimmel]

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(翻訳:Maeda, H)


速報:Twitter、上場手続き開始―証券取引委員会にS-1申請書を提出

今日(米国時間9/12)、Twitterは証券取引委員会(SEC)にS-1書式(上場申請書)を提出したことを確認した。つまり公式に上場手続きが開始されたわけだ。Twitterにとってのみならずテクノロジー業界全体にとって重要な瞬間だ。今後Twitterに続いて上場するテクノロジー企業が数多く出そうだ。

以下がTwitterのツイートだ。

これには「上場準備のためSECにS-1申請書を非公表で提出ずみ。このツイートは株式の販売を申し出るものではない」とある。今のところわれわれにもこれ以外に情報はない。Twitterの上場規模は150億ドルから200億ドルぐらいになると予想されている。最後の資金調達の際の会社評価額は100億ドルだった。

Facebookの上場は1000億ドルだった。Facebookのファウンダー、CEOのマーク・ザッカーバーグがTechCrunch Disruptで昨日、「株式上場を恐れるべきではない」とステージ上で発言したばかりなのが興味深い。Twitterはマークのアドバイスに従ったようだ。

Facebookの上場は上場初日にNASDAQのエラーもあって波乱に満ちたものとなった。株価の下落で時価総額からあっという間に数百億ドルが消えた。しかし現在Facebookは上場時の株価を取り戻したばかりか新高値をつけており、Twitterの上場に道を開いたといえる。Twitterは非公開で巨額の資金を調達しており、投資家からの上場圧力は日毎に強まっていた。株主待望の日がいよいよ近づいてきた。

S-1申請書がSECから公開されればTwitterの売上、利益など詳しい財務状態が判明する。興奮が拡大中だ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Topsy、2006年以来の全ツイートを検索可能に。他のソーシャルメディアのインデックスも作成中

Twitterは,ソーシャルネットワークとしてトップクラスの地位を確立し、FacebookやLinkedIn、YouTubeなどのサイトと同列に語られるようになり、さらには最新ニュースの目的地にもなった。しかし、リアルタイムメディアのGoogleになるべく検索エンジンとしては、未だにTwitterは成功していない。TwitterのデータパートナーであるTopsyにとって、それは好機だった。

もしウェブが今、ページランクされたウェブサイトと同じくらい、近況ステータスとハッシュタグ付の記事で埋まっているのだとすれば、大きな部分が失われていることになる。Twitterの場合、2006年に遡る歴史のごく表面を撫でているだけだ。現時点でそのアーカイブには4250億件からのツイートが入っている。

わずか 4社しかないTwitterデータ認定リセラーの一つであるTopsyは、これまで発信されたツイートすべてをインデックスしていると言っている — これはTwitterもやっていないことであり、必要な基盤作りとコストゆえ容易には真似できない(Topsyは、2008年以来3500万ドルのベンチャー資金を調達したと言っている)。

一方、今日のTwitterの関心事は「今」と「最近」であり、遠い過去ではない。search.twitter.com に行くと、見つかるのは「日」単位のツイートであり、月でも、もちろん年でもない。そして、季節が変わるごとにこの時間幅は狭まっていく。現在Twitterのインデックスはわずか1週間しか遡らないと同社は言っている。去る2009年、それは1週間半だった。それ以前はひと月だった。

Topsyは今年8月、システムの拡張によってTwitterのアーカイブを2010年まで遡れるようになった。そして今、7年間のデータすべてを掘り起こせる。これは、無料の公開利用向けとして、史上最大にして最も包括的なTwitterデータアーカイブだ。Twitter以外でこのデータをアクセスしたこ
とがあるのは、Gnipなどのデータパートナーおよび議会図書館だけだ — ただし、一般利用者が検索できる形式ではなかった。そしてもちろん、無料ではなかった。 

Topsyの共同ファウンダー・CTOのVipul Ved Prakashによると、Twitter開始以来の全ツイート — 現在4250億項目、3500サーバーにわたる — をインデックスすることは大掛かりなデータ技術だった。「われわれの第3世代のインデックス技術は、サーバー1台にインデックスできるドキュメントの密度を高め、その結果あらゆるツイートを含む巨大なインデックスを運用できるようになった」と彼は言った。Topsyは、最終的に兆単位規模のドキュメントを処理できるようになり、彼らが取り組んでいるインフラストラクチャーベースのビジネスを構築していないライバルたちは太刀打ちできない、とも付け加えた。

この手の大胆なことを言いたがる会社は数多いが、この主張にはそれなりの真実がある。今日のウェブは変化している。例えばTwitterは、毎日4〜6億件の新しいツイートを送り出し、Topsyはそれを150ミリ秒以内にインデックスしている。言い方を変えると、Twitterが今後一年間に生成するデータ量は、今日までに生成された全ツイートよりも多い。

TwitterとFacebookが毎日生みだしているデータは、それ以外のウェブで生まれるデータよりも多い

そしてこれにFacebookを加えると、Googleが理解できるのはウェブのごく一部にすぎないことに気づく。「現在TwitterとFacebookが毎日生みだしているデータを合わせると、それ以外のウェブで生まれるデータよりも多い」とPrakashは説明する。「ソーシャルデータは益々大きな公共資料になった」(これが「なぜGoogle+が存在するか?」への答えだ)。

そしてもし今ソーシャルウェブが巨大なウェブであるなら、Topsyの野心がTwitterに留まらないのは驚くにあたらない。すでに同社のテクノロジーは、ユーザーがツイートしたリンクはもちろん、Facebookをはじめ他のソーシャルメディアサイトの全公開ページをインデックスできる準備が整っている。Google+の公開記事すべてのアーカイブも持っている。

「我々は、将来利用可能になるインデックスをいくつかバックグラウンドで作っている」と、Topsyの将来計画についてPrakashは示唆した。しかし、Facebookのインデックスに関しては、同社が作っているものの詳細は語らず「非公開」とだけ言い、「公開ページのアクセスは公開されている」だから「もしわれわれがあるソーシャルネットワークのために価値を作り出すなら — ビジネスとして意味があるなら — さらに深くデータにアクセスするだろう」と指摘した。

Topsyのソーシャルネットワーク例えばTwitter(あるいは他にも)に求める価値は、集めた後のデータに対して何ができるかという機会の問題だ。たとえば、データにまつわる詳細な統計データを提供することで、これは現在ツイートについて彼らがやっていることと似ている。Topsyは、”Obama” といった単語が過去何回言及されたかを数えることができる。あるいは、新しいiPhoneについてユーザーが〈本音で〉どう感じているかをヘッジファンドに教えることもできる。ブランドは自社のソーシャルメディアでのプレゼンスを監視して、広告やインフルエンサーのターゲット方法を改善できる。ジャーナリストは記事の情報収集に使える、等々。

「ソーシャルネットワークの排出物を処理することは、ソーシャルネットワークが今やっているビジネスとは異なる種類のビジネスだ」とPrakashは言う。Twitterの関心事は、バブリッシング・プラットフォームの構築や、ツイートをめぐるエンゲージメントを収益化することであり、アーカイブの分析結果を提供することとは限らない。Twitterには、エコシステムパートナーが先行していたビジネスに乗り出した過去があるが、Prakashはそれを恐れていない。なぜなら彼らはTwitterを補完するのであって、置き換えるものではないからだ。

それでもTopsyは、Twitterと共生関係になることを選んだ — APIアクセス(Twitterデータの「消防ホース」とも呼ばれる)のためにTopsyは非公開の金額を支払い、一方Twitterも、大統領選挙インデックスアカデミー賞インデックスなどの特殊ツールを作るために、別契約を通じてTopsyに費用を支払っている。ちなみに、Topsyの分析サービス利用者は、月額1000ドルをTopsyに払っており、API利用者は使用データ料に応じて料金を払っている。

ある日、Twitterはこれを面白いビジネスだから自分でやりたいと思うだろうか? そしてもし、Topsyのシステム基盤が容易に真似できなければ、TwitterはTopsyを
買収するのだろうか? 「その可能性はなくはない」とPrakashは認めたが、それについて両社で話したことはないと念を押した。今のところ、Topsyは規模拡大に向けて資産を消化しているところだが、顧客数や売り上げはもちろん成長率も明らかにしなかった。

長期的には、ソーシャルメディアの歴史的アーカイブが、特定のビジネスやマーケターに価値を生むかもしれないが、一般の主流ユーザーが同じように感じるかどうかは別の問題り。しかし、時間とともに変わる可能性はある。「10年以内に、ソーシャルメディアがインターネットのように見え始めるかもしれない・・・それは巨大なデータ保存庫を持つ異なるエコシステムだが、新しい市場が形成されようとしている」とPrakashは言う。「われわれの野望は、あらゆる公開ソーシャル書き込みを自分たちのすインデックスに取り込むことだ」。

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(翻訳:Nob Takahashi)


元Twitter所属のエンジニア、メッセージを自動削除するSnapchat風サービスをTwitter上に実現するTwitterspiritを提供中

Twitterは、利用者の投稿したコンテンツを一層活躍するための方法を探し続けている。最近行われた会話の表示順変更も、過去の会話に改めて注目を集めて、コンテンツを有効活用するための方法であると言えるだろう。そのような中、そうしたTwitterの努力と相反するようなサービスが登場してきた。かつてTwitterにも在籍していたPierre Legrainが、Twitterspiritというサービスの提供を開始したのだ。ハッシュタグを使って、簡単にツイートの有効期間を指定することができるというものだ。Twitter版Snapchatとでも言うべきもので、同様にほんの少しの間だけ表示される写真などを送ることができる(Snapchatのゴーストアイコンに対抗して、同様になかなか捉えがたい存在である精霊を意味するspiritを名前に冠したわけだ)。

自分で投稿したはずのデータであるはずなのに、自らのコントロール及ばない状況となり、まずはSnapchatが一定時間経過後に自動的に消滅するメッセージをやりとりする方法を提供し始めた。Twitterでも、もちろん自分のツイートを消去することはできる。ただそれは自分でいろいろと操作を行った場合の話で、自動的に消えるのとは別の話だ。Twitterspiritを使えば#1mないし#6h、あるいは#2yなどと、ハッシュタグを使ってメッセージの持続時間を指定することができるのだ。

時間がくればパッと消えてしまう。

なかなか面白いハックだとは思う。ただ、よく考えてみるといろいろと気になる点もある。

たとえば、利用者の投稿データを活用して、ブランドイメージを解析してみたり、あるいはプロモーションがTwitterの世界でいかに受け入れられているかといった情報を提供するのはTwitterのビジネスモデルのひとつと言って良いだろう。そのようなサービスの上に、一定期間でツイートを削除してしまう機能を実現するのは、Twitterの意に反するものであると言えるのではなかろうか。

また、作者の経歴をみると、少々微妙な気もしてしまう。LinkedInのプロフィールによれば、Twitterに籍をおいている時、Legrainは売り上げを管理するプロダクトマーケティング部門のマネージャー職にあった。2010年6月から2011年4月の在職期間中、「Promoted Tweets」「Promoted Trends」、「Promoted Accounts」および「Analytics」の開発に携わっていたはずなのだ。さらに自身も認めているように、「http://business.twitter.com」のアイデアを思いつき、設計して、開発にも携わったそうだ。

尚、広告代理店界の巨人であるWPPでの職務経験もある。

但し、メッセージが消え失せる仕組みになっていても、その結果、手に入るはずだった収入も失われてしまうと決まったものでもない。先輩のSnapchatは8億ドルの評価額で8000万ドルを調達したが、共同ファウンダーによるとマネタイズ手段は広告とアプリケーション内購入がキーなのだとのこと。TwitterにもSnapchat同様の機能が実現されることにより、むしろTwitterを利用した広告出稿が増えるということもあるかもしれない。

ちなみにLegrainは、このTwitterspiritはサイドプロジェクトであると述べている。

「当初の目的はPython、PostgreSQL、Redis、およびTwitter APIを使って何かを作ってみることでした」とのこと。このTwitterspiritとは全く関係のないことを本職として行っているのだそうだ。Twitterspiritを立ち上げてから、他にもいろいろと類似サービスのアイデアが浮かんできているのだという。たとえばチェックイン等、位置情報系サービスでSpirit風タグ機能を実装してみるのも面白いと考えている。レストランにいる旨を投稿しても、結局、そうした場所には1時間程度しかいないのだから、指定時間で消えるという機能には実用性があるのではないかと考えている。あるいは、気象関連ツイートに有効時間指定タグをつけるのも便利ではないかと考えているそうだ。確かに、古い時間の情報が消え去るわけで、現在の気象情報を知りたいと考えている人にとって便利になるのかもしれない。

TwitterユーザーはTwitterspiritのようなサービスを使いたいと考えるだろうか。Twitterという舞台の上で生き残っていくのか、それともハッシュタグによって行き残り時間を指定したツイートと一緒に、そのままどこかに消えていってしまうのか、注目しておきたいと思う。

(訳注:原文コメントには、類似サービスが既に公開されている旨のコメントもついています)

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(翻訳:Maeda, H)


Twitter、初心者にも分かりやすいようUIをアップデート―会話を今までと逆に「時間順」に表示

【抄訳】Twitterは先ほど会話のタイムライン表示の順序をひっくり返した。通常のタイムラインの表示は今までどおり「最新のツイートがトップ」のままだが、ツイートにリンクされた会話については「いちばん古い返信がトップ」に表示される。

リンク・ツイートは青い縦線で関連していることが表示され、全体がボックスの中に収まっている。このアップデートで会話を追ってストーリーを読み取ることがTwitterに慣れない初心者にも容易になった。しかしこのアップデートの理由は単にそれだけではなく、もっと深いところにある。つまり会話をより人間的にして、Twitterらしさを薄めることを狙ったのだろう。

会話で最新の返信が最後に表示される新しいUIはTwitter.comだけではなく、iPhoneとAndroidアプリにも導入されている。

下に会話を拡張表示したサンプルを掲載しておく(オリジナル・ツイートをクリックないしタップしないと返信はすべて表示されない)。

右端のタイムスタンプを見ると、従来とは逆に上から下へだんだん新しくなっていくのが分かる。時間の順序で会話を読めるこのやり方の方が話の流れを理解しやすいと私自身も感じた。

Twitterのコミュニケーション方式は、サードパーティーのデベロッパーがイニシアチブを取って@記号によるメンションやRTなど独特の機能が追加されるにつれて、初心者には理解が難しいものになってきた。

そうした追加機能がなければTwitterの魅力は半減するだろう。しかしTwitterが開かれたメディア企業を目指すなら、新しいユーザーにも容易に理解できるようにUIを改良する配慮が必要になってくる。

とはいえ、新しい会話ビューは長年のユーザーの間に賛否の議論を巻き起こしているようだ。たとえばあるツイートに返信があるとオリジナルのツイートと関連する会話が全て一括してタイムラインで上に押し上げられる。たしかに会話の流れは理解しやすくなったが、逆にタイムラインの流れは把握しにくくなったという意見も出ている。つまりTwitterは個別の会話の理解を、タイムライン全体の把握より優先したのだろう。

新UIについてもうひとつ付け加えると、ツイートを拡張表示しない状態では従来通り、フォローしている相手のツイートだけが表示される。しかし会話を拡張すると、フォローしていない相手からの返信も含めてすべての会話が表示される。【後略】

画像: John Verive /CC Flickr

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


上級者向けSEOガイド5/9 : データ&リサーチ

SEOの上級者向けガイドのシリーズ第5弾は、高度なデータ取得やリサーチ方法について解説した記事を。英語圏でしか使えなさそうなものもありますが、網羅度が幅広いですし、読んでいけばあなたの日々のデータ収集活動を効率化する発見があるはず。いきなりGoogle DocsのImportxmlの活用方法など戸惑う人も多いかもしれませんが、読んでみるとその便利さを感じられるはず。後半はツイッターの高度なリサーチ方法についても書かれているのでソーシャルメディアマーケティングにも参考になりそうです。 — SEO Japan

チャプター 4を終える頃には、強固なウェブサイトが出来あがっているはずである。しかし、SEOは、スピードインデクセーション、そして、メタデータだけではない。

チャプター 5では、ImportXMLを用いたオフサイトSEOから説明していく。


1. ImportXMLとは

ImportXMLとは、html、xml、csv等のファイルの種類から、xpathを使って情報を引き出す手段である。

グーグルドキュメントのスプレッドシートに直接インポートすることが出来るため、外部サイトの情報を取得し、調達する上で大いに役立つ。また、高度な検索を実施して、他の方法では取得することが難しい情報を得ることも可能である。

ImportXMLを使った例を紹介していく。

基本的なシンタックス

ImportXMLはエクセルやグーグルドキュメントの数式と同じであり – 割とシンプルなシンタックスを利用する:

=importXML(URL, Query)

URL = 取得するURL

Query = URLで実行するxpathクエリ

基礎の例 – クイックスプラウトのH1タグを取得する

新しいグーグルドキュメントのスプレッドシートを作成する。

URLを設定する。

基本のxpathの関数を作成して、ページのH1を取得する(スクリーミングフロッグ、または、サイトのクロールを介して同じ作業を行うことが出来るが、分かりやすい例を紹介するため、この方法に拘っていく)。

importxml関数をセルB2に加える。

URLが存在するA2を参照している点に注目してもらいたい。

クエリは引用符で囲まれる。

次にxpathは返されるファイルの部分を特定する。//h1は、ページのh1を含む全てのコンテンツを返す(これは“//”のパーツによる命令であり – どれだけレベルが深くても、あるいは、どれだけネストされていても、全てのh1“path”を求めることが出来る)。

次のアイテムが返される:

これで投稿のH1をグーグルドキュメントに引き出すことに成功した。次に、グーグルドキュメントのimportxmlにおいて、有意義な例を幾つか挙げていく。


2. ImportXML – クオラ/ツイッター

次にクオラを使って、ツイッターのURLにおいて影響力の強い、あるいは、権力を持つ可能性のあるユーザーを調達する方法を伝授する。

以下に最終的な結果を表示する。この結果を目指して、これから作業を進めることになる:

ステップ 1 – グループまたはトピックを探す

この例ではブログのトピックを取り上げる - http://www.quora.com/Blogging/followers

ステップ 2 – カラムAにクオラのURLを入力する

カラムBで実行されている関数の中で、このセルを参照する。

ステップ 3 – importxmlの関数を作って、ユーザー名を取得する

関数を以下に挙げる:

=importxml(A2, “//h2/a/@href”)

コードを理解し、作りやすいように、関数を分解していく。

  1. =importxml()          空の関数
  2. A2                  クオラのURLを参照する“URL”フィールド
  3. //h2                 このURLの全てのh2を参照する
  4. /a                 h2内にネストされたタグを参照する
  5. /@href         アンカータグに含まれるリンクのみを参照する

ご覧のように、この関数はブログのトピックの上位20名のユーザーをリストアップする。

ステップ 4 – 完全なURLを作成する

既にお気づきかもしれないが、クオラは相対URLを使ってリンクを張るため、絶対URLにコンバートする必要がある。

シンプルにconcatenate関数を利用する:

因みにconcatenate関数を念のために掲載しておく:

=CONCATENATE(“http://quora.com”,B2)

このコードも分解していく。

  1. =CONCATENATE()                空のconcatenate関数(複数の文字列を一つにまとめる)
  2. “http://quora.com”                クオラURLの出だし(別のセルを参照しない場合、すべて引用符で囲う必要がある)
  3. B2                                 不完全なユーザーのURLを持つセルを参照する

この作業を終えたら、今度は数式を掴み、カラムの残りに引き下げていく:

ステップ 5 – ツイッターのURLを取得する

最後の仕上げとして、ツイッターのURLを取得する。

以下に関数を掲載する。長いので区切って一つずつ説明していく:

=ImportXML(C2,"//div[contains(@class,'profile_action_links_section')]//a[contains(@href,'twitter.com')]/@href")

  1. =importxml()                                空のimportxml関数
  2. C2                                        参照している完全なクオラのプロフィール
  3. //div                                        HTML内のdivタグを参照する
  4. [contains()]                                divタグを絞り込む
  5. (@class,’profile_action_links_section’)          ここではclassの要素を選択している

HTML内のクオラのコードのスクリーンショット:

  1. //a[contains(@href,’twitter.com’)]        ツイッターへのリンクを含むアンカーテキストを選択する
  2. /@href                                        アンカーテキスト内のリンクを実際に取得する

忘れずに数式をつかみ、カラムの残り全てに引き下げよう。

これで、20名のツイッターのユーザーを1度に取得することが出来るようになった。これは技術的なガイド(How To)であり、このリストをどのように使うかに関しては、皆さんの判断に任せる。きっと様々な用途が浮かび上がるはずだ :-)


3. キーワードのアイデアを得るために Ubersuggestを取得する

  1. グーグルドキュメントのスプレッドシートを新たに作成する。
    Create > Spreadsheetの順にクリックする。
  2. セルA1で、Ubersuggestで質問したいことを入力する。
    この例では、“how to …”を入力し、クエリを始めている。
  3. セルA2に次の数式を入力し、Enterを押す。
    =ImportXML("http://ubersuggest.org/?query="&A1& "&format=html&language=English%2FUSA&source=web&submit=Suggest", "//li/span")

    スプレッドシートがUbersuggestの答えで埋まる:

4. ウェブページのリストでHTMLを探す

一度に100(または100以上)の候補のサイトを手っ取り早く探し出す方法をこれから紹介する。高額なリンク発見ツールを使って、この取り組みを行うことも出来るが、予算が少ないなら、または、ツールの数を減らしたいなら、この方法は大いに役に立つだろう。しかも、とても簡単であり、また、楽しいと言うメリットもある。

この方法は、コンテンツの一部ではないリスト – つまりコードでHTMLを探している際に役に立つ。この例では、‘rel=author’タグを探していく – この作業には2つの意図がある。まず、ウェブサイトのオーナーは、わざわざ時間を割いてこのタグを設定するくらいなら、マーケティングの観点から見て、出来るだけ上の方に陣取ろうとするはずである。次に、ウェブサイトのオーナー(または助っ人)はある程度の技術的なスキルを持っていると考えられ – 協力を容易に要請することが出来る可能性がある。

これから挙げていくステップに従ってもらいたい:

1. グーグル検索を幾つか考える。

2. 結果を取得する。

3. スクリーミングフロッグを使って、リストの特定のコードを探す。

ステップ 1. グーグル検索

リンクを獲得することが出来る可能性のあるサイトのリストを手に入れたい。ここでは、食べ物をテーマにブログを運営しており、ゲスト投稿を行うため、他のブログを探していると仮定する。次のような検索を実行することが考えられる:

food inurl:blog intitle:submit post

food inurl:blog intitle:contribute post

あるいは、キーワードを使ってさらに具体的な検索を行う手もある:

gourmet food inurl:blog intitle:submit post

eclectic desserts inurl:blog intitle:submit post

良質な検索を実施すると、結果内に複数のサイトの候補が表示されるはずである – 多過ぎても良くない。例えば:

手始めに上のクエリから取り掛かることを薦める。

2. グーグルの結果からURLを取得する

グーグルの結果をテキストドキュメントにまとめ、スクリーミングフロッグを実行する準備を整える必要がある。

1. 準備段階として、1つのページにつき100点の結果を返すようにグーグルを設定する。

検索の設定にアクセスする。

ページあたりの表示件数を100に設定する

グーグルに戻り、再び検索結果を表示させる。

次にSERP Redux ブックマークレットを使う – リンクをクリックする。

URLのリストをクリップボードにコピーする。

テキストエディタに貼り付ける。

.txtファイルとして保存する。

3. スクリーミングフロッグを介してURLを絞り込む

1. スクリーミングフロッグをリストモードに設定する。

2. テキストファイルを選び、開く。

3. Custom設定にアクセスする。

4. 絞り込むHTMLを入力する。

この作業を実施する方法が鍵を握っている。

次の4つのリストを作成する:

  1. rel=authorを含む
  2. rel=authorを含まない
  3. rel=meを含む
  4. rel=meを含まない

5. カスタムの結果を見る。

‘custom’タブをクリックする – すると、フィルター1-4を選択することが出来るようになる。

このケースでは、リストにはrel=authorを持つブログは1つしか存在しなかった。それで問題はない。と言うよりも、むしろその方が良い。全ての結果を確認して、オーサーシップを持つ結果を探す作業を想像してもらいたい。これで、ターゲットが絞られた候補のサイトを1つ手に入れたことになる – このプロセスを実施して、さらに多くの候補のサイトを見つけることが可能だ。


5. Citation Finderを使って、リンクを張る機会を探す

このセクションでは、有料ツールの利用方法を紹介する。無料バージョンも用意されているものの、全ての機能を利用することが出来るわけではない。ただし、このセクションで取り上げている作業に関しては、恐らく、無料バージョンでも足りるだろう。因みに、私はこのツールのアフィリエイトに参加しているわけではない。

作業を始める前に、 - https://www.whitespark.ca/local-citation-finder/にアクセスし、無料版または有料版のアカウントの登録を行う。

パート 1 – 検索(プロジェクトなし)

一つ目のタブをクリックし、個人情報をフィールドに入力していく。

数分間待つ:

レポートの準備が整うと、eメールの通知が送られてくる:

すると次のようなレポートを見ることが出来るようになる。「compare citations for these businesses」をクリックする。

その後、csvとしてレポートをエクスポートする。

エクセルファイルとして開き、保存することが出来るようになる – これから、どのサイトが最もサイテーションを得ているのかを容易に判断することが出来るように、少しカスタマイズを加えていく。

次のエクセルの数式を利用する:

=COUNTIF(A2:A111,"*Y*")

このように表示される(カラムBにカーソルを合わせている場合):

全てのアイテムをカウントするため、横方向にドラッグする:

もちろん、オートフィルタをかけ、YまたはNだけを見ることも出来る:

パート 2

パート 1は、一般的な候補を探す上では役に立つが、レポートに含まれていない場合はどうすればいいのだろうか?「search by phone number」機能を利用すればよい。

自分の電話番号、または、会社の名称(電話番号が最も有効であり、肩書きによる検索は難しい)を利用することが出来る。

情報を入力していく。このレポートをプロジェクトに加える:

忘れずにプロジェクトを作成してもらいたい。

生成されるレポートには、キーワードにとらわれないサイテーションのソースが全てリストアップされる。

小さな+をクリックすると、サイテーション(通常は電話番号を意味する)付きのページを見ることが出来る。

データのエクスポートに関しては、複数の選択肢が用意されている:

Re-run and append – 同じレポートを再び実施し、以前見つからなかった新しい結果を加える。

Export CSV – データをエクスポートする。ウェブサイトの名前のみが表示され、URLは表示されない。

Export CSV w/URLs – フルレポートでURL(+をクリックすると表示される)が表示された状態でエクスポートする。


6. eメールアドレスを取得する

データ取得のこのセクションでは、Citation Labs Contact Finderを利用する - http://citationlabs.com/tools/ - 始める前にアカウントを作成する必要がある。

候補のURLのリストを持っている場合、このツールはとても役に立つ – 接触する上で必要なeメールアドレスを速やかに手に入れることが出来る。

パート 1 – URLを集める

(このガイドを参考にして)候補のURLリストを持っているか、あるいは、リストを要領よく手に入れられる方法を心得ていると仮定して、話を進めていく。

この例では、取得したグーグルのURLのリストを利用する – 私が食べ物をテーマに取り上げるブロガーであり、レシピを投稿する機会を狙っていると仮定する。その場合、次のような検索をかけることが考えられる:

recipe inurl:submit

検索を実行したら、Contact Finderにアクセスする。

次にフォームに記入する。

通常のエクスプレッション(regex)を使って、結果を調整することが出来る。例えば、このエクスプレッションは:

^(Contact|About|Email|Submit)

contact、about、email、または、submitで始まる結果を求める。

私ならアンカーテキストをワード数で限定しないようにする。

Contactsタブをクリックして、結果を取得する(処理に数分間要することもある)。

ご覧のように、幾つかの種類の結果が存在する:

  1. Emails – 見つかったeメールアドレス。
  2. Forms – 見つかった投稿用フォーム
  3. Contact Pages – eメールアドレスが存在しない連絡先の情報を持つページ。
  4. Empty – 該当ゼロ。

次に、個別のレポートまたは全てのレポートをCSVにダウンロードすることが出来る。

ご覧のように、100本のURLの中から、次のアイテムを獲得している。

  1. 38点のeメール
  2. フォームを持つ47本のURL
  3. 7つのコンタクトページ
  4. 該当ゼロは8本ページのみ

7. ソーシャルリスニング – ツイッターの高度なデータ収集

別のツールで検索を設定する前に、まずはフォローするべき高度な検索のリストを策定する必要がある。

インテリアの装飾をテーマに取り上げていると仮定する – その場合、出来るだけ多くのバリエーションを持たせるべきである – キーワードリサーチと基本的にほとんど変わりはない。

  1. interiordecorating
  2. interior decorating
  3. #interiordecorating
  4. interiordesign
  5. interior design
  6. #interiordesign

こののワードが中心的なワードになる。次に意図を判断するためのワードのリストを手に入れる:

  1. need(必要)
  2. help(助け)
  3. trouble(問題)
  4. looking for
  5. tips(アドバイス)
  6. question(質問)

特定の場所をターゲットにする場合:

  1. Los Angeles
  2. CA
  3. California
  4. LA

ブランドも忘れずに(私の場合):

  1. Quicksprout
  2. neil patel
  3. kissmetrics
  4. kiss metrics
  5. crazy egg
  6. crazyegg
  7. i’m kind of a big deal

このようなキーワード、そして、検索の組み合わせを行うと、キーワードの言及を全て拾い集めることが出来る。具体的なユーザーをモニタリングする方法は後ほど紹介する。

次のURLで自分で検索を作成し、テストすることが可能だ: https://twitter.com/#!/search-advanced

過去12-24時間以内の複数の結果を入手することを目標にしよう。

IFTTTのレシピを作成する

次に、モニタリングしたい検索が見つかったら、IFTTTのレシピを作り、実行させることが出来る。IFTTTの長所は、様々なプラットフォーム全体で通知を受けることが出来る点である。それでは、アラートが動作する際にeメールまたはテキストメッセージを送信する設定を紹介していく。

注記: 結果の頻度が少ない場合、とりわけ有効である。

アカウントを作成し(無料)、新しいレシピを作成する。

「trigger」としてツイッターを利用する。

「New tweet from search」を選択する。

検索のフィールドに記入する – 単純な検索なら、プレーンテキストを利用することも可能だが、高度なオペレータを利用する必要があるケースが考えられる。

「Action」チャンネルとして、eメールまたはGメールを選択する。

フィールドに記入し、必要に応じてカスタマイズする。

テキストメッセージを受信したい場合:

「Action」としてSMSを選択する。

フィールドを設定する。

後はeメールが届くのを待つだけだ。

おまけ: eメールのフィルターを設定する

情報収集の取り組みGメールのフィルタリング機能を使って、さらにレベルアップさせることが出来る。フィルターを作成し、フォルダーに全てのアラートを送信する:

高度なツイッター検索のシンタックス

幸いにも、ツイッターの高度な検索を生成するツールを利用すると、代わりに検索を考えてもらえる:

次のURLにアクセスし: https://twitter.com/#!/search-advanced 検索を実行する – 結果にはオペレータ付きの検索シンタックスが含まれるはずだ:

ツイッターでインフルエンサーの声に耳を傾ける

インテリアデザインの分野の例を再び取り上げる。今回は、ブログを運営しているインテリアデザイナーとのつながりを増やしたいと仮定する。いつ、助けを必要としているのかを把握しておきたいところだ。

まず – followerwonk等のツールを使って、情報を集めることが出来るユーザーを探し出す: http://followerwonk.com

次に、手を貸すことが出来る点を誰かがメンションすることを考慮し、高度な検索を作成する。コンピュータのエキスパートなら、次のような検索を利用することが出来るのではないだろうか:

ターゲットの人物は、1年に1度しかツイートを投稿していないかもしれないが、大物とのつながりを作ろうとしているなら、IFTTTのレシピを作成し、テキストメッセージを介して、当該の人物が助けを必要としている時に、通知してもらう価値はあるはずだ。

ここでも、ツイッターの検索ページで検索を実行すると、検索に対するシンタックスを提供してもらえる。

Monitterを使って追跡する

Monitterは、特定のキーワードが含まれる大量のツイートをチェックすることが出来る、優れた無料のツールである。ツイッターのリアルタイムモニターと言っても過言ではない。

 http://monitter.com にアクセスし、アカウントを作成する。

検索の用語を使って、カラムを作成する。

ここでは、4つのインテリアデザインの検索に対して、それぞれストリームを用意した:

次に特定の場所からのツイートを追跡する高度な設定を行う。

返信するべきツイートを見つけたら、Monitterから直接行動を起こすことが出来る。

その他のツイッター用ツール

他にもツイッターをモニタリングするためのツールは数多く開発されている。

http://ifttt.com - 複数のオンラインプラットフォームを一つにまとめ、作業を自動化する。

http://monitter.com/ - 複数のカラムを設定し、ツイッターの検索をリアルタイムで追跡する。

http://tweetmeme.com/ - 共有されることが多い、人気の高い記事を調べる。

http://trendsmap.com/ - 特定の場所でトレンドになっているアイテムを確認する – 役に立つビジュアルツール

http://tweetbeep.com/ - ブランド、自分、または、他の何かに関する全てのメンションをeメールで通知する(IFTTTに似ている)。

http://www.ubervu.com/ (有料)

http://needium.com/ - 検索とメンションをモニタリングする。


8. ブラウザ用プラグイン

ブラウザプラグインは、作業をスピードアップし、効率を高める上で大いに役に立つ。このセクションでは、グーグルクローム用のプラグインを幾つか紹介し、また、プラグインの高度な利用方法を少し指南する。

ブラウザプラグインのセクションでは、サイトのアクセシビリティ & インデクセーションの最適化に貢献するプラグインを紹介する。

まず、プラグインのリストを提供する。

  1. Broken Link Checker - https://chrome.google.com/webstore/detail/ojkcdipcgfaekbeaelaapakgnjflfglf
  2. Web Developer - http://chrispederick.com/work/web-developer/
  3. Redirect Path Checker - https://chrome.google.com/webstore/detail/aomidfkchockcldhbkggjokdkkebmdll
  4. SEOmoz Toolbar - https://chrome.google.com/webstore/detail/eakacpaijcpapndcfffdgphdiccmpknp
  5. Chrome Sniffer - https://chrome.google.com/webstore/detail/homgcnaoacgigpkkljjjekpignblkeae
  6. Google Analytics Debugger - https://chrome.google.com/webstore/detail/jnkmfdileelhofjcijamephohjechhna
  7. Microformats for Chrome - https://chrome.google.com/webstore/detail/oalbifknmclbnmjlljdemhjjlkmppjjl
  8. Rulers Guides and Eyedropper Color Picker - https://chrome.google.com/webstore/detail/bjpngjgkahhflejneemihpbnfdoafoeh
  9. Word Count - https://chrome.google.com/webstore/detail/kmndjoipobjfjbhocpoeejjimchnbjje
  10. Source Kit - https://chrome.google.com/webstore/detail/iieeldjdihkpoapgipfkeoddjckopgjg?hl=en-US

これから、幾つかのプラグインの高度な利用法を伝授していく。

Broken Links Checker

このプラグインは、自分のサイトのリンク切れを発見することが出来るだけでなく、創造力を発揮して、他の人のサイトで実行し、リンク構築 & リンク候補の調査においてアイデアを得ることも可能である。

例えば、競合者のウェブサイトのサイトマップでこのプラグインを実行してみる。以下にその方法を紹介する:

1. 競合者のサイトのHTMLサイトマップを探す。この例では、適当に www.bizchair.com を利用した。サイトマップは次の通りである –  http://www.bizchair.com/site-map.html

2. Link Checkerを実行する

エクステンショのアイコンをクリックする。

リンク切れが見つかるまで待つ – この例では、多くのリンク切れが見つかった。

「resource」ページにすぐに気がつくはずだ。楽にリソースのコンテンツを再現し、リンクを獲得するためにこのプラグインを利用することが出来る。

Chrome Sniffer

このプラグインは、自動的にウェブサイトが利用しているCMSまたはスクリプトのライブラリを表示する。例えば、ワードプレスのサイトのオーナーのみに接触したい場合、非常に便利である。

ウェブを閲覧していると、URLの右側のアイコンが利用されているCMSまたはスクリプトのライブラリに応じて変化する。

例えば、私のサイトはワードプレスで構築されていることが分かる。

このサイトはドルーパルをベースにしている。

Redirect Path Checker

このプラグインは、リダイレクトに遭遇すると、ユーザーに通知する。特に自分のサイトを閲覧している時に利用すると、古いURL(または外部のサイト)に内部リンクを張っている際に教えてもらえるため、とても便利である。

例えば、私のサイトでは、ギズモードの302リダイレクトにリンクを張っているリンクを発見した:

なぜ分かったかと言うと、プラグインから302に関する通知を受けたためだ。

このアイコンをクリックすると、ブラウザが当該のページに導く上で利用したリダイレクト(あるいは一連のリダイレクト)を表示する。

SEOmoz ツールバー & プラグイン

Mozのプラグインは様々な用途に利用することが出来る。その中でもより高度な方法を幾つか紹介していく:

リンクがfollowedかnofollowedかを速やかに特定する。

または、ウェブサイトの国およびIPアドレスを見つける。


9. プロキシの利用

プロキシとは何だろうか?また、なぜプロキシを利用するべきなのだろうか?

プロキシは、ユーザーとサーバーの間の仲介役のような存在である。要するに、プロキシを使って、ウェブ上で匿名で行動することが出来る。自分のIPアドレスではなく、プロキシのIPアドレスが表示されるためだ。これは、Rank Tracker等のローカルのソフトウェアを使ってランクキングをチェックしている場合、とりわけ有用である。自動でグーグル検索を何度も行い、当該のロケーションのランキングをチェックしていると、グーグルに危険信号を送ってしまうリスクを背負うことになる。プロキシを非倫理的な方法で利用している人達がいるが、私はこのような方法を推奨しているわけではない。しかし、自分のIPアドレスから、普段とは異なるアクティビティをグーグルに送ることなく、ランキングをチェックする方法として、うってつけである。

それでは、プロキシを利用する方法を伝授していく。多くの無料のプロキシアドレスを一度に見つけるあまり知られていない方法を私はマスターしている。

ステップ 1: 次のURLにアクセスする: http://www.rosinstrument.com/proxy/

無料の公開されたIPアドレスのリストが表示される。このリストは頻繁に変わるため、しばらくこの画面を開いていたなら、更新する必要がある。

ステップ 2: プロキシをScrapeboxにコピペし、テストする:

これは魔法のような効果をもたらす。プロキシのアドレスは、すぐに、そして、頻繁に利用することが出来なくなるため、全てのアドレスを一つずつチェックしていると時間を無駄に使ってしまうことになる。

「Manage」、次に「Test」をクリックする。数分後、プロキシのテストが終了する。続いての手順では、無駄のないリストを作成し、プロキシを選択していく。

ステップ 3: 良質なプロキシをメインのリストに戻す

「Export」の下の「Transfer Good Proxies to Main List」を選択する。すると、有効な無駄のないプロキシのリストが表示される。

ステップ 4: プロキシのアドレスをランキングをチェックするソフトウェアにコピーする

Rank Trackerでは、次のようにプロキシのアドレスを入力することが出来る:

しばらくするとアドレスは利用することが出来なくなるため、リストを再びテストし、次のURLからさらにコピペすることを薦める: http://www.rosinstrument.com/proxy/

おまけ: プロキシの代案

上述した方法は無料であり、それが最大のメリットである。しかし、もっと安定した取り組みを求めている場合は、バーチャルプライベートサーバー(VPS)を手に入れるとよい。大半のウェブホスティングサービスは、VPSを用意しているはずだ。これは、自分専用のIPアドレスを持つようなものだ。多少の料金を毎月求められる可能性もあるが、公開されているプロキシよりも強固であり、手に入れる価値はあるかもしれない。


既に究極のデータ収集マニアになっているはずである。しかし、まだ続きはある。次のチャプターでは、あまり利用されていないキーワードリサーチの方法を紹介する。

上級者向けSEOガイドの記事一覧はこちらから


この記事は、Quick Sproutに掲載された「Chapter 5: Advanced Data Research」を翻訳した内容です。

スクリーミングフロッグ(シリーズ記事第一弾の2番目で詳細に解説しています)で検索上位データを引っこ抜く、というのはナルホドでした。ツイッターのリサーチ方法も良くここまで考えたと唸ってしまう各種ツールの使いこなしぶり・・・筆者の本領発揮な記事でしたね! — SEO Japan [G+]

コンテンツという観点から見たコメント欄の必要性について

「ブログにコメント欄は必要か否か?」不定期に、しかし度々話題に挙がるこの疑問に私なりの終止符を打ったのでここに纏めておきたいと思います。

今回は『コメント欄』というものをひとつの『コンテンツ』として見た前提でのお話になります。

貰って嬉しいコメント

コメント、それは貰って嬉しいユーザーからのダイレクトな反応です。
ブログのモチベーションが最も上がる瞬間がコメントを貰った時、という方も少なくないのではないでしょうか?

それは私も例外でなく、コメントを貰った時は小躍りしながらコメント欄を読みに行きます。
しかし、そんなコメント欄を私は外してしまおうと考えています。

それは何故か?

コメント欄の必要性が薄れた理由

理由はふたつあります。

  • コメントって付かないよね
  • コメント書き込むよりもSNS使うよね

というシンプルなものです。

コメントって付かないよね

これに関しては「お前のブログが面白くないだけちゃうんか!?」という可能性を考慮に入れても、やっぱりブログのコメントっていうのはつきにくいと思っています。
理由は色々あると思いますが、後述するSNSの充実や、ブログ管理人とユーザーという非常にクローズドなコミュニケーションであるというのが大きいのかな…と考えています。

実際この記事を書く前に月に100万PVを超えるようなブログを見て回ったのですが、コメント欄が賑わっている事は稀という印象です。
また、コメントがついていても、後述する『コメントの質』の観点から有益なコンテンツとは成り得ていないものが殆どでした。幾つかブログを周ってみて正直な感想を言えば、記事の良し悪しとか関係なく、中の人が女性の場合はコメントが沢山付くよね…という事です。気持ちはわかります。

コメントよりSNSへ拡散

これは私のブログやフリーランスの経験、あとは日々のインターネットからの所感ですが、ブログの記事っていうのは今の時代、コメントよりもSNSへ拡散される事が圧倒的に多いと感じています。それが悪い方へ働くと、所謂『炎上』になりますよね。

ブログにコメントはついていないけど、TwitterやFacebookで急激に拡散されている記事というのは非常に多く見かけます。

この現象についてもユーザーの心理とか色々考えられるところはありますが、要はSNSへの拡散のほうが『手軽』だっていう事ではないでしょうか。SNSへシェアした人その人自身が情報の発信源になって、反応が返ってくるっていうのも面白いでしょうしね。

コメント欄の設置してあるメリット

そんな現状を踏まえて、じゃあコメント欄があるメリットってなんだろう?って考えてみました。

  • 意見や感想を貰える
  • ユーザーと交流を図れる
  • オープンな姿勢をアピールできる
  • コメントによる軽微なSEO効果

五分くらい考えて、私がぱっと思い付いたのはこのくらいしかありませんでした。
これらはそれぞれ、あまり有益な理由には成り得ない…というのが私の考えです。要は、あんまりメリットらしいメリットが無いとすら言えます。少なくとも私にとっては。

コメント欄の設置してあるデメリット

では逆に、コメント欄が設置してある事で生まれるデメリットについて考えてみましょう。

  • コメントが付かなくてちょっぴり寂しい
  • 閑散としたコメント欄は見た目に虚しい
  • スパムコメントの削除の手間
  • コメント内容の精査と管理

メリットらしいメリットが見当たらなかった前項と異なり、デメリットは大きいです。特にスパムコメントの削除の手間やコメント内容の精査などの管理は、有難いことにコメントが増えれば増えるほど時間がかかるようになってきます。

スパムコメントに関しては放置する事でGoogleにペナルティを受けて検索順位がガタ落ちする、という前例があるのである程度の手作業は必要ですし、コメント内容に関しても不特定多数の人が見て不快にならないように内容を精査するのは必須だと考えているので、これもコメント数に比例して時間がかかるようになってきます。
きちんと返信をする事も目指すのであれば、なおさらです。

しかも、折角頂いたコメントも、この記事の本題となる『コンテンツの観点』から見るとその多くは『無益なコメント』に分類される事がとても多いのが現実ではないかと私は考えています。

コメントの有益性という観点

「コメントを頂いて嬉しい、有難い」という感情的な側面はまた別として、コメントをひとつの『コンテンツ』として見た場合、その内容は有益なものか無益な(あるいは微益な)ものかにどうしても別れてしまいます。これは、楽しんで、愛情を注いで書いた記事であってもSEOの観点から見ると効果的か非効果的か、という話と似ています。

有益なコメント

有益なコメントとは、要するに『具体性を帯びているコメント』です。

極端な事を言えば、炎上時や反論などを真っ向に否定するコメントであっても、それが具体性を帯びていれば記事を書いた側としては得るものがあり、それを今後の参考や改善点として意識する事が出来るようになります。
記事の内容が間違っている、その考えは自分とは合わない、内容が浅いなどなど、その感想を「なぜ」持ったのか、では「どうすれば」より良くなると思うのか。そういったコメントはひとつの意見として参考になる価値のあるものです。

しかし、こういうコメントが付いているのはあまり目にする機会がないように思います。

無益なコメント

それに対して無益なコメントとは、『具体性を帯びていないコメント』です。

例えば、この記事を見て「この考えはねーわー」とか「文章下手すぎw」と言った類のコメントが付いたとすれば、それは無益なコメントです。あと、私も涙ぐみます。(幸いにも、そういう辛辣なコメントを頂いた事はないです!例です。)

「ねーわー」
それを聞かされて私は何をすれば良いのか。それこそ、ねーわーです。

「文章が下手すぎる」
となると、どうすればもう少しマシな文章が書けると思いますか?

そこまで求めるのは甘えすぎかも知れませんが、ここは私のブログの私のコメント欄です。対して、上記の例のようなコメントは端的に言えば記事を読んだ人の只の感想です。

それは内容がポジティブなものであっても同じです。
「良いね!」それ自体は喜びをもたらしてくれますが、コンテンツとして見た場合、またそのコメントを他のユーザーが見て何か得るものがあるか?と問われると答えはおおよそひとつでしょう。

感想はSNSへ流してもらう

つまり、これらの『感想(無益なコメント)』はブログに残しておく必要のない情報という事になるのではないでしょうか。しっかりと内容を計算して作りこまれたコンテンツであればあるほど、コメント欄に無益なコメントがたまる事によって『コンテンツ』としての価値は下がっていきます。

では、どうするのか?完全にコメント欄を閉じて、クローズドなコンテンツにしてしまうのか?
それを解決してくれるのが、発達したSNSではないかと私は考えています。

今の日本はFacebookやTwitterなどのSNSへの参加率が非常に高いですし、多くのブログやWebサイトはSNSへのシェアを促す仕掛けを沢山取り入れています。また、ユーザー自身が気になった情報をすぐにSNSへのへ流すエクステンションなども充実しており、その敷居の低さはコメント欄の比ではありません。

実際問題、コメントを頂くよりもSNSへのシェアの方が遥かに多い、というブログが殆どだと思います。

まとめ

長々と書いてきましたが、要約すると以下の様な要素からコメント欄のコストに対して、得るものが見合っていないな…というのが私の意見です。

  • そもそもコメントはつきにくい
  • 有益なコメントは少ない
  • コメント内容の精査の手間
  • スパムコメント対策の必要性
  • ソーシャルネットワークの充実

様々なプラットフォームと連携する事が当たり前になってきた時代に、何処とも繋がらないクローズドな『コメント欄』は徐々に廃れてくる気もします。

コンテンツという観点から見たコメント欄の必要性について is a post from: Room 402

Trsstは、ポスト・スノーデン時代の安全なTwitter(Kickstarter募集中)

ツイートがショートメール代わりとなっている世界では、自分の考えを広く放送したい人々がいる — しかしある程度のセキュリティーは欲しい。そこでTrsstの登場だ。これは一言でいえば、ショートメッセージをP2Pスタイルの協業システムへと変える暗号化メッセージング・プラットフォームだ。

これでは少々わかりにくいことは承知している(私自身まだ理解に苦しんでいる部分がある)が、突き詰めれば、署名付、暗号化、分散化されたTwitter機能を真似たシステムだ。つまり、個人対個人のメッセージは完全に安全であり、さらに重要なのは放送されたメッセージにはデジタル署名か付いていることだ。データベースは分散化され、管理している企業は存在しない。

「プロジェクトの始まりは、かなり前にDave Winerの記事、「RSSからTwitterを作る」を読んだことにさかのぼる。私は想像をかき立てられ、さらにBrent Simmonsのいくつかの記事、そしてJavaScriptクライアントサイド暗号化ライブラリーに出会い、Bitcoinプロジェクトのアイデアもいくつか取り入れた」と、作者のMichael Powersは語る。Powersは連続起業家で、これをクールな — かつ有用な — サイドプロジェクトだと思った。

「真の差別化要因はWinerの記事から得たもので、われわれはすべてを極力単純にしようとしている。ユーザーは舞台裏で起きていることをすべて知ることはできない。ウェブサイトへ行き、ユーザー登録し、ただツイートするだけだ」とPowersは言った。「このサービスは既存のhttpサーバーと共に動作することができるが、そのサーバーは未だにRSSを提供している。導入は容易で相互運用性も高いが、同時に本物のP2Pネットワークに匹敵する最適化と配信が可能だ。世界には本当に頭のいい人たちがかかわっているプロジェクトがたくさんあるので、われわれはそれらと協業し、入手できるオープンソースは何でも再利用していくつもりだ」

彼は開発費支援のために4万8000ドルの資金を募集している。12ドルでベータ版を利用できる — 全盛期のApp.netよりずっと安い。またプロジェクトはオープンであり、制御するのはユーザーであって中央サーバーではない。

なぜTrsstが必要なのか? Powersはこう書いている。

企業の役員や株主たちは、いつでもプライバシーに関する約束を反古にするかもしれず、時にはそれについて通知すらしない。これらの企業を管理する政府はいつでも、個人を特定する情報や保存されたやりとり等のデータを、利用したり国有化する法律を制定するかもしれない。これはもう起きているかもしれない。政府の管轄下にない企業は存在しない。安全な場所はどこにもない。

果たして実際に目標を達成するチャンスはあるのか? 私は懐疑的だ。しかし、これは知識ある人物によって作られた高潔な目標である。Twitterのような公表技術はすでに偏在化しており、平均的ユーザーは他に移ろうとしないだろう — App.netが証明している。しかし、われわれの誰もがソーシャルメディアに何らかのセキュリティーを必要としているのは明らかであり、これはそこへ向かう道の一つだ。

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惜しみなくFacebookは奪う?! モバイルウェブ利用者向けにトレンド・トピックの提供をテスト中

Facebookがハッシュタグを導入してしばらくになる。また、プレスイベントなどでも「リアルタイム・コンテンツ」ということを強調している。いずれももともとはTwitterで使われた表現だが、他にも「Twitter風」の仕組みを試しているようだ。

何の話かといえば「トレンド」(trending topics)だ。TechCrunchからの問い合わせに対し、確かにトレンド・トピックを一部の利用者に対して表示しているとの回答があった。本件を最初に報じたのはAllThingsDだ。

新機能についてのFacebookからの説明を掲載しておこう。

Facebook上でトレンド・トピックを表示する実験を開始しました。アメリカ国内のごくわずかの利用者のみを対象に行なっているものです。またモバイルサイトのみで提供しています(m.facebook.com)。これはあくまでもテスト目的のものであり、細かな仕様などの定まったものではありません。より広範囲に公開することになれば、改めて発表を行いたいと思います。

Facebookが言うように、ごく限られた範囲に提供しているベータ的機能なので、一般公開されるにしても、細かい部分は変わる可能性が高い。ただ現状では、多くのコメントがついているものが「トレンド」としてピックアップされているようだ。表示されるトピックをタップすると、友だちの投稿はもちろん、該当トピックスについて一般公開にて意見を寄せている人の投稿もみることができる。

トレンド・トピックはTwitterでは2008年夏に導入された。そして2010年には有料のPromoted Trendsが導入された。このPromoted Trendsの費用は、現段階で1日あたり20万ドルにもなっているとのことだった。企業・ブランドからの収入はもちろん売り上げの小さからぬ部分を占めるようになっている。Facebookも、閉じた人間関係の中だけでなく、よりパブリックな情報を扱うようにして、リアルタイムの情報を入手する場所としての価値をあげようとしている。トレンド・トピックもその一環で、利用者により魅力的なコンテンツを提供してマネタイズのための要素としたい考えだ。

但し、トレンド・トピックは、フィード上でのノイズともなり得る。モバイル環境では、既にプロモート・ポストや広告なので、友人やネットワークからの情報が見づらい状態になってしまっている。そういう不満の声がありそうだという予想もあって、まずはごく小さな利用者層を対象にテストを行なっているのだろう。友だちや家族からの投稿と、そしてリアルタイムニュースやエンタテインメント情報の表示量バランスを探ろうとしているわけだ。トレンド・トピックが全利用者向けに公開されることになるかどうかはまだわからない。しかしFacebookは変わり続けており、今後はいったい何をTwitterから奪いとろうとするのか、興味深いところだ。

掲載したスクリーンショットはAllThingsDに掲載されたものを拝借している。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)


大きなサイズの SNS ボタンを設置できる WordPress プラグイン 『Tweet, Like, Google +1 and Share』

WordPress サイトにソーシャルネットワークへのシェアボタンを設置するプラグインは幾つもありますが、今日はその中でも「大きなサイズの SNS ボタン」を簡単に設置出来る WordPress プラグイン『Tweet, Like, Google +1 and Share』をご紹介します。

また、本プラグインを利用して『はてなブックマークボタン』を表示する場合の方法についても説明しています。

プラグインダウンロード

WordPress › Tweet, Like, Google +1 and Share « WordPress Plugins

『Tweet, Like, Google +1 and Share』 の利用イメージ

『Tweet, Like, Google +1 and Share』を利用して SNS ボタンを設置したイメージは、上記のスクリーンショットの様になります。それぞれの SNS ボタンのデザインが目にも面白いですね。綺麗に並んでるし、なんとなく可愛らしいです。

スクリーンショットはサンプルなので全ての数字がゼロですが、勿論この数字はリアルタイムで実際の数が反映されていきます。この数字が増えていくのも、ブログを書いている人にとっては楽しみの一つではないでしょうか。

『Tweet, Like, Google +1 and Share』 の設定

『Tweet, Like, Google +1 and Share』は設定項目が多く用意されているタイプのプラグインです。その上、設定項目は全て英語表記となっているため、少し分かりにくい部分もあるかも知れません。
本記事ではプラグイン利用に際しての基本的な項目のみを解説しています。もし不明な点があればコメントや Twitter でお気軽に質問して下さい。

表示するボタンを選ぶ

“Select Icons to display” という項目で表示する SNS ボタンを選択する事が出来ます。また、ボタンの並び順もここで設定する事になります。

特にここで設定しておきたいポイントは以下の三項目になります。

  • “Display Twitter” には自分 Twitter ID を入力
  • 後述するはてブや Pocket を表示する場合は、”6, Display Custom Buttons” にチェックを入れておく
  • “Display order” にて表示する SNS ボタンの並び順を変更できる

最低限 Twitter ID さえ入力しておけば、特にデフォルト設定のままでも問題ないでしょう。

ボタンを表示するレイアウトを選ぶ

“Alignment” という項目で SNS ボタンを「右寄せ」で表示するか「左寄せ」で表示するかを選択する事が出来ます。寄せ方に関しては “Align” か “Float” かを選択する事も可能です。

また、”Vertical Scrolling Sharebar” にチェックを入れる事で、画面に追従するたて型の SNS ボタンも設置されます。記事本文だけではなく、常に見える場所に SNS ボタンを置いておきたい場合はチェックを入れておくと良いでしょう。

余談になりますが、私はこの「たて型追従 SNS ボタン」がめちゃくちゃ嫌いです。

ボタンを表示する場所を選ぶ

“Where to Display” ではボタンを表示する場所を選びます。
表示させたいページの種類を選んで、その上で上部と下部のどちらか(または両方)にボタンを表示するか選択します。

  • Display on Posts(記事で表示する)
  • Display on Pages(固定ページで表示する)
  • Display on Home Page(トップページで表示する)
  • Display on Archive Pages(アーカイブで表示する)

例えば、「記事には表示させたいけど、トップページでは非表示したい」という場合は “Display on Posts” にチェックを入れて、”Display on Home Page” のチェックを外して下さい。

また、ボタン表示箇所は以下の通りになります。

  • Display Above Content(ページ上部)
  • DDisplay Below Content(ページ下部)

両方にチェックを入れる事で、ページの上下どちらにも SNS ボタンを設置する事が可能です。

特定の条件で非表示にする

『Tweet, Like, Google +1 and Share』では特定の状況下で SNS ボタンの表示を OFF にする事も出来るようになっています。

モバイル上、特定の記事やページ、特定のカテゴリーなど状況に応じて SNS ボタン非表示設定を行いましょう。

OGP タグについての注意

基本的な設定項目として、最後に設定画面最下部の “Other options” を見てみましょう。

その中で “Do not add Facebook OG META tags” という項目があります。これは Facebook などで使われる Open Graph タグを記述するか否かに関しての設定になりますので、ご自身で OGP タグを設定している場合や、他のプラグインを利用して OGP タグを管理している場合はチェックを入れて OFF にしておきましょう。

はてなブックマークを追加する

このプラグイン、海外産だけあって日本ユーザーにとっては馴染み深い『はてなブックマークボタン』が用意されていません。しかし、非常に簡単に『はてブボタン』を追加する事が出来るので、そのやり方をご紹介します。

手順は以下の通りです。

  1. “Select Icons to display” 項目の “6, Display Custom Buttons” にチェックを入れる
  2. 下記のコードをコピーして “Add your own Custom Buttons” に貼り付ける

    1
    
    <a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/%%URL%%" class="hatena-bookmark-button" data-hatena-bookmark-title="%%TITLE%%" data-hatena-bookmark-layout="vertical-balloon" data-hatena-bookmark-lang="ja" title="このエントリーをはてなブックマークに追加"><img src="http://b.st-hatena.com/images/entry-button/button-only@2x.png" alt="このエントリーをはてなブックマークに追加" width="20" height="20" style="border: none;" /></a><script type="text/javascript" src="http://b.st-hatena.com/js/bookmark_button.js" charset="utf-8" async="async"></script>

これでだけで簡単にはてブボタンが追加出来ます。尚、次に説明する人気のあとで読むサービス『Pocket』もコードが変わるだけで方法は同じです。

Pocket を追加する

前項でご説明した『はてブ』ボタン追加方法に加えて、最近ニーズが増えてきた『Pocket』の追加方法もご紹介します。尚、『はてブ』と『Pocket』を両方追加した場合は、前述のはてブ追加コードに続けて Pocket のコードを記述して下さい。

1
2
<a data-pocket-label="pocket" data-pocket-count="vertical" class="pocket-btn" data-lang="en"></a>
<script type="text/javascript">!function(d,i){if(!d.getElementById(i)){var j=d.createElement("script");j.id=i;j.src="https://widgets.getpocket.com/v1/j/btn.js?v=1";var w=d.getElementById(i);d.body.appendChild(j);}}(document,"pocket-btn-js");</script>

おまけ

上記でご紹介した『はてブ』と『Pocket』のコードはそれぞれ大きなアイコン表示のコードになりますが、小さなアイコン表示コードを入力する事でこんなデザインにする事も出来ます。

ややダサイ可能性も無きにしもあらずですが、遊び心としてコードを載せておきます。

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<!-- 「はてブ」ボタンコード  -->
<a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/%%URL%%" class="hatena-bookmark-button" data-hatena-bookmark-title="%%TITLE%%" data-hatena-bookmark-layout="standard-balloon" data-hatena-bookmark-lang="ja" title="このエントリーをはてなブックマークに追加"><img src="http://b.st-hatena.com/images/entry-button/button-only@2x.png" alt="このエントリーをはてなブックマークに追加" width="20" height="20" style="border: none;" /></a><script type="text/javascript" src="http://b.st-hatena.com/js/bookmark_button.js" charset="utf-8" async="async"></script>
<!-- 「Pocket」ボタンコード  -->
<a data-pocket-label="pocket" data-pocket-count="horizontal" class="pocket-btn" data-lang="en"></a>
<script type="text/javascript">!function(d,i){if(!d.getElementById(i)){var j=d.createElement("script");j.id=i;j.src="https://widgets.getpocket.com/v1/j/btn.js?v=1";var w=d.getElementById(i);d.body.appendChild(j);}}(document,"pocket-btn-js");</script>

まとめ

以上、大きなサイズの SNS ボタンを設置できる WordPress プラグイン『Tweet, Like, Google +1 and Share』のご紹介でした。SNS ボタン設置の WordPress プラグインと言えば『WP Social Bookmarking Light』が有名ですが、大きなサイズの SNS ボタンを設置したい場合に断然オススメ出来るのは、この『Tweet, Like, Google +1 and Share』です。

この記事が何かの参考になれば幸いです。

大きなサイズの SNS ボタンを設置できる WordPress プラグイン 『Tweet, Like, Google +1 and Share』 is a post from: Room 402

Twitterがアメリカでワンツーパンチ広告を開始―テレビCMを見たユーザーに広告ツイートが表示される

今日(米国時間7/22)、「テレビCMを打った後、ツイート広告でダメ押しする」というTwitterのテレビCMターゲティング広告が全米の広告主に公開された。この広告方式は5月からベータテストが行われていた。TwitterのNielsen調査によると、テレビ/ツイートの組み合わせ広告はテレビCMのみに比べて95%も印象が強く、購入意図が58%も高くなったという。

Twitterはこれと同時に広告主向けアナリティクス・ダッシュボードを改良し、ユーザーがキャンペーンに対してどういう反応を示しているか簡単に情報を得られるようにした。広告主はこれを参考にして、たとえばリツイートの率が高まるようにキャンペーンを修正することができる。

TwitterのテレビCMターゲティング広告の仕組みはこうだ。

仮に、Nikeがエア・ジョーダン・シリーズの新しい靴のテレビCMを流すことにしたとしよう。TwitterはそのCMがどの放送局からいつ、どの地域に対して、どの番組内で放映されたかを正確にモニタする。Twitterは番組名や番組のハッシュタグを検索し、Nikeの当該CMを見た可能性の高いユーザーを特定する。NkeはTwitterのテレビCMターゲティング広告を利用してそのCMを見たばかりのユーザーのストリームに新しいエア・ジョーダンに関するプロモート・ツイートを表示することができる。このツイートはテキストのみでもいいし、購入サイトへのリンクやVineの6秒ビデオが含まれていてもよい。

この広告方式を可能にしたのはTwitterが2月に買収したテレビ視聴分析のBlueFin Labsのテクノロジーだ。BlueFinの共同ファウンダー、Michael Fleischmanは「われわれのビデオ識別テクノロジーによってTwitterはどのCMがどの番組で流されたかをリアルタイムで自動的に判別している。そのため広告主はいちいち事前にCM放映スケジュールをTwitterに知らせる必要がない。広告主は人手を食う面倒な作業を一切せず、自社のテレビCMを補完するツイートを視聴者に向けて送り出すことができる」

しかしテレビ番組についての会話が飛び交う場所はTwitterだけではない。たまたま今日、Trendrr がFacebookと共同で行った調査を発表したが、このレポートによると、リアルタイムの会話の王者はTwitterだという通念に反して、FacebookではTwitterを始めとする他のソーシャル・ネットワークすべての合計の5倍ものテレビ番組に関するソーシャル活動が行われてされていたという。もっともTrendrrはFacebookから独自の内部データの提供を受けたということだから、多少割引して聞く必要があるかもしれない。このレポートではFacebookの「いいね!」やコメントもいわゆる「ソーシャル活動」に含まれているという。これに対してTwitterの場合、@メンションなどが正確にカウントされているかどうかには疑問が残る。私はこの後、Trendrrに調査手法の詳細を取材するつもりだ。

ともあれ、FacebookのユーザーベースはTwitterの5倍もあるので、テレビ番組に関する会話が多くてもある意味当然ではある。ただし、会話の量が多いということが広告主にとってそれだけ効果が大きいかどうかは別問題だ。

Facebookはユーザーの公開プロフィールやオフラインの購入データをベースにした広告再ターゲティングに力を注いでいるのに対して、Twitterはユーザーが何をツイートしているかを読み取るセマンティック解析で大きな進歩を遂げ、これを広告ターゲティングに生かそうとしているようだ。大規模なテレビCMを流す予算がある企業にとってはTwitterの意味論的再ターゲィングの方がおそらく魅力的だろう。

一度聞いただけでは忘れてしまうが、繰り返されれば覚える。テレビCMをツイートで補完すれば、次にショッピングに行ったときにそのブランドを認識する可能性は高まるだろう。うまく用いれば、広告主は単なるテレビCMよりずっと対話性が高く強い印象を与えるマーケティング・ストーリーを展開することが可能になるかもしれない。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Twitter、魅力的なツイート事例を伝えるためのThe Twitter Media Blogを開設

Twitterは、自らの役割が日常のありふれた出来事をブロードキャストすることに限定されているわけではないことを示すため、The Twitter Media Blogというブログを立ち上げた。「テレビ、スポーツ、ジャーナリズム、政府、音楽、映画、社会活動」などのシーンにおける、Twitterの面白い伝え方を伝えるのが目的だ。さまざまなシーンでの利用状況をアピールしようとする試みは、Google Inside SearchやFacebook Storiesなどでも行われている。

このサイトは、7月2日から稼働している。ただTwitterは、コンテンツの充実を待ち、公開を控えていた。ブログでは、一般利用者のみを対象とするのではなく、さまざまなメディア向けにTwitterの興味深い利用法を伝えようとしているようだ。ブログには、ウィンブルドン出場選手のツイートについての詳細分析結果(アンディ・マレー選手の優勝を伝えるツイートは92000回もRTされている)や、NBA Finalsにおけるツイートの視覚化分析、あるいは命がけの綱渡りのシーンで行われたツイートなどについての記事が掲載されている。

Twitterの狙いとしては、脱退率(drop-off rate)を下げたいという狙いもあるのだろう。サービスへの新たな登録者は非常に多いのだが、ほんの数ツイートでやめてしまう人も多い。また誰のフォローもせずに、すぐに利用をやめてしまう人も多いようなのだ。The Twitter Media Blogは、そうした利用者に対しても、何かTwitterを使う理由を見つけてもらおうとする試みのひとつなのだろう。

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(翻訳:Maeda, H)


Twitter、ダイレクトメッセージの「読んだのに未読」バグをようやく解消

TwitterのAndroid、iPhone、iPad、そしてMac版アプリケーションが新しくなった。またデスクトップ版およびモバイル版のウェブサイトや、TweetDeckも新しくなったのだそうだ。今回実装されたのは驚くような新機能というわけではない。ただ、たくさんの人が気になってしょうがないと思っていたことだと思う。多くの人が「気持ち悪い」と感じていたことが解決されたのだ。すなわち、ダイレクトメッセージの未読/既読が、異なるデバイス間で同期されるようになったのだ。

訳注:Twitterのウェブで自分のツイートを表示していると、新たなツイートをするとダイレクトメッセージアイコンがハイライトされるという、ある種の「バグ」も解消されたようです。

これまではダイレクトメッセージをMac上(たとえば、の話だ)で読んでも、iPhone上では依然として未読のままになっていた。これが気にならないという人もいたとは思う。しかしそれほど多くのDMを受け取らず、かつ受け取った場合にはすぐに読むという人は、この「読んだのに未読」メッセージが気になってしょうがなかったことと思う。

Twitterによると、今回のアップデートにより「読んだのに未読」問題は解消したとのこと。但し、いろいろなデバイスを利用している人は、各デバイスで利用しているTwitterクライアントを最新版にしておくのを忘れないように。当方で試してみた限りでは、きちんと既読処理が反映していた。これまでのいら立ちが解消されて、非常に良い気持ちになった。

尚、今回のアップデートで検索機能でも改善が見られるのだそうだ。検索機能を使ってフォローすべき人を探した場合、詳細なバイオ情報が表示されるようになった。また「似ているユーザー」もすぐに表示できるようになった。さらにiPhone版の編集画面(上の図を参照)では、画面を遷移することなく(つまりオリジナルのツイートを見ながら)リプライを発信することができるようになった。また、ナビゲーションバーに「people」ボタンが表示されるようになり、フォローすべき人を教えてくれるようにもなっているそうだ(こちらの操作ではまだ見ることができないでいる)。

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(翻訳:Maeda, H)


独立記念日は、InstagramおよびVineにとっても史上最良の日(歴史はほんの短いものなれど)

7月4日は、InstagramとVineにとっては「新記録樹立の日」であった。この日にはオンラインコンテンツが多くシェアされる日であり、今年はInstagramおよびVineを使った動画も多く投稿されたせいだ。

独立記念日となるこの日、多くアメリカ人はバーベキューをしながらホリデーを楽しんだ。しかし楽しむだけではなく、「自由か死か」とイギリスに独立のための戦いを挑んだパトリック・ヘンリーのような選択を強いられることにもなった。強いられたその選択とは6秒か、それとも15秒かというものだ。

記念日に打ち上がられた花火をフィルター加工して公開したいと考えた人もいたし、ループ形式のビデオが面白いだろうと考えた人もいた。

こうした記念日を経たあとでは、コンシューマー向けサービスを提供している企業は、「成果」を発表しなければならないと決まっているのかもしれない。たとえばVineは「re-vine」回数が過去最高になったとアナウンスした。「re-vine」が可能になって2日目の数値であることは、積極的にはアナウンスされていないが、記憶しておくべきだろう。Instagramの方は、ビデオの投稿数が過去最高であったとアナウンスしている。但しビデオ機能がアナウンスされたのが、2週間前であることは、やはり記憶しておいて良いと思う。

これまでの感謝祭NBAファイナルを見てもわかるように、面白そうなイベントがあれば、数多くの写真やビデオが投稿される。

モバイルデバイスの普及により、写真やビデオの共有件数は飛躍的に増大してきている。友達の多くがオンラインに生息するようになってきている。両者の主張する「新記録」も、こうした時代の流れの一環ではあるわけだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)


Twitter、ユーザー別閲覧履歴等に基づくリターゲット広告のテストを近く開始

今日(米国時間7/3)、Twitterは広告プラットフォームの拡大に向けてさらに一歩を踏み出すことを発表した。Twitterは近く広告主と広告が表示されるユーザーとをさらに適切に組み合わせる実験を開始するという。

この実験ではTwitterアカウントとブラウザのクッキーID、連絡先、広告のメーリングリストなどを関連付けるリターゲティグ・テクノロジーが用いられる。「タイムラインに表示される広告の数は減るが、ユーザーにとって有用な広告の数は増える」とTwitterのプロダクト及び収益担当上級ディレクターのKevinWeilは述べた。

実験はまずアメリカで開始される。Twitter側からその後のスケジュールは発表されていないが。来年にも予想される株式上場の前に国際展開も実施されるだろうと見られている。ターゲティング広告の実験に参加を予定している企業名も明かされなかった。これはFacebookのリターゲティング・サービスを思い起こさせる。

Weilによれば「ユーザーはこのリターゲティング広告を簡単にオプトアウトすることができる。 アカウント設定を開き、プロモコンテンツの横のチェックを外すだけでよい」という。またWeilはTwitterはDNT(Do Not Track=ユーザーを追跡しない)オプションをサポートしており、ユーザーがそのオプションを選んだ場合は、ブラウザから得られるユーザーに関する情報を広告主と一切共有しないと述べた。EFF(電子フロンティア財団)はTwitterの新しい広告フォーマットを適切なものと認めている。

この数ヶ月、Twitterは Amplify TV広告、広告API対話的な広告ダッシュボードのリリースなど広告ビジネスの拡張に精力的に取り組んでいる。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


クリック数を稼ぎたいTwitter, 各ツイートにその埋め込み先のリストを付随

【抄訳】

Twitterが、埋め込みツイート(よそに埋め込まれたツイート)に関する新しい機能をテストしている。左図のように、そのツイートが参照されている場所のリンクのリストを提供するのだ。これはTwitterをもっと対話的にしたいという同社の長期戦略の一環で、戦略自体は1年あまり前にスタートし、Twitterカードとそのプレビュー、よそにツイートの画像を作るためのショートコード(別名: 埋め込みツイート)などをこれまで導入してきた。

このテストは、それほど大規模ではないよう。F-Secureの歯に衣着せぬ主席研究員Mikko Hypponenがこれを知らせてくれたのだが、この機能は消えたり現れたりしているそうだ。

私はまだ見てないが、埋め込みツイートのリンクのリストは下図のようになる(Embedded on these websitesの下)。

これらのリンクは、その埋め込みツイートがあるページのリンクだ。埋め込みツイートそのものではない、とHypponenが教えてくれた。

Twitterに問い合わせると、このブログ記事を教えてくれた。機能についてもデザインについても、数百種のバリエーションを今テスト中だそうだ。

【後略】

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


プロのVine使い、Instagramビデオを使う

Vine vs Instagramビデオの議論に関して、私はもう言いたいことを言ったが、果たして他のユーザーはどう考えているのだろうか?

InstagramとVineのユーザー、Meagan Cignoliが、同じストップアニメーション・ビデオをVineとInstagramに投稿し、どちらが良いかフォロワーに聞いた。彼女は両プラットフォームのパワーユーザーで、Instagramには1万人、Vineには20万人近いフォロワーがいる。

そして圧倒的な総意は? Vineだった。

何百ものコメント中。唯ひとりだけがInstagramを選んだ。

これがVine。

これがInstagramビデオへのリンク[Instagramは埋め込みができない]

見ての通り、Instagramビデオの方がややきめが粗く、Vineよりズームインしている。Cignoliの説明によると、この種のストップアニメーションでは、InstagramビデオのCinema機能を使う必要がある。Instagramでビデオを撮ると、アプリの手ぶれ補正機能が自動で働き、プレビューはややズームインして見える。

この機能はビデオ撮影後にオフにして、高画質ビデオを得ることが可能だが、そうするとフレーム外にあるもの、Cignoli言うところの「セットのリアリティー」を見せずにストップアニメーションを作ることが不可能になる。

この違いを除くと、2つのビデオは全く変わらない。Cignoliによると、彼女は両方のビデオで同じiPhone 5、全く同じ三脚を使い、録画ボタンを押した回数も全く同じだった。そしてその結果は、圧倒的多数がVineを支持した。

もちろん、これは科学でもなんでもない。Meagonのミニ選挙でこの謎が解けることはない。

彼女はプロのフォトグラファーで、現在Vineをフルタイムの仕事として、Loewsなどのブランド向けにビデオ広告を撮っている。

新しいクライアントを獲得するために、写真をFacebookとTwitterに掲載し始めたが、Instagramにはなかなか参加しなかった。「携帯電話では写真を撮りたくなかった。私はフォトグラファーだから!」と彼女は言った。

しかし結局降参した。「Instagramに入ったのは遅かったので、ポピュラー入りは難しく、全く牽引力を得られなかった」と彼女は言った。「Vineには早くからいたので、ポピュラーページにも早く入って多くのフォロワーを獲得できた」。

それ以来、Vineにフルタイムで集中し、12~15のブランドと仕事をしている。

InstagramでMeaganをフォロワーすることは、Vine使い集団よりもカルト的であり、投票結果を正確性は必ずしも信用できない。どちらのストップアニメーションが良いかは読者自身で決めていただきたい。

Meaganにとっては、あらゆる点でVineだ。だからといってInstagramを楽しんでいないわけではない。「InstagramのビデオはInstagramの写真みたいに見えるところが好き」と彼女は言う。「だから私はフィルターを使う、それがInstagramのウリだから。使うのはそのためでしょう。どちらのサービスも最高の形で人に見せたいと思っている」

警告:MeaganのVineストリームを見ていると時間を忘れる。夢中になる覚悟で。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


Instagram、13種類のフィルタを搭載した15秒間ビデオの共有サービスをアナウンス

しばらく前にFacebookにより10億ドルで買収された、人気写真共有サービスを提供しているInstagramが、サービスの範囲を写真以外にも拡げることとなった。

メンローパークにあるFacebookの本社で行われたプレスイベントにて、Instagramの共同ファウンダー兼CEOであるKevin Systromがビデオの共有機能を発表したのだ。名前はシンプルに「Video On Instagram」というものだそうだ。サービスを使って15秒間の動画を作成することができるようになっている。

プレスイベントはまだ行われている最中であり、詳細はまたこれからアナウンスされることになっている。

ともかく、今回リリースした動画共有機能が、多くの人に影響を与えることは間違いない。Instagramは現在、月間で1億3000万もの人にリーチしており、利用者はこれまでに160億枚の写真をシェアしてきている。アプリケーションのエンゲージメントは非常に高いレベルにある。たとえば日々、10億を超える「いいね」が投稿されつつある。

今回のアナウンスは、TechCrunchのスクープが結局正しかったことを意味する。「ビデオ版Instagram」の地位獲得に多くのスタートアップが名乗りをあげていたが、ついにその戦いにも決着がつくこととなるわけだ。

Instagramの共同ファウンダーであるKevin Systromは以前から、ビデオを取り込むことはあり得ると話をしていた。しかしビデオ機能を実現するにあたっては、写真の場合とはまた異なった難しさと対峙せねばならないとも語っていた。昨年秋に行われたVergeでのインタビューでは、写真と同じような仕組みでビデオサービスも始めれば良いのではないかと質問されていた。Systromは、ビデオサービスを導入するにあたっては、データ処理速度と閲覧にかかる時間をしっかりと考慮しておかねばならないと述べていた。面白いビデオを作ることも、またそれらを閲覧することも、写真の場合とは大いに異なるものであると認識していたわけだ。おそらくはFacebookのリソースが利用可能になったことで、Instagramも動画にチャレンジする準備が整ったということなのだろう。

今回の発表は、FacebookとTwitterの間の争いをより激化させる方向に働くのは間違いないだろう。既にご存知のことと思うが、Twitterの方は昨年、ビデオ共有サービスのVineを買収し、Twitter社としてのサービスを提供してるところだ。Twitterも、本日のアナウンスがInstagram上で動画サービスを提供するものであることを察したのか、Vineに新しい機能を追加してアナウンスしている。

本日のイベントについての招待状が送付されて以来、いったい何が発表されるのかについて、いろいろな憶測がなされていた。そんな中、TechCrunchのIngrid Lundenがビデオサービスのリリースをスクープしたのだった。今月末にGoogle Readerサービスが停止されることもあって、あるいはRSSリーダーがリリースされるのではないかという話もあった。しかし、少なくとも本日のところは、RSSリーダーについての話は出てきていないようだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)


TwitterがTweetdeckをアップデート―ドラグ&ドロップでのカラム並べ変えなど便利な機能を追加

今日(米国時間6/19)、 Tweetdeckに新機能が追加された。これによってカラムの並べ替えがドラグ&ドロップでできるようになるなど使い勝手が向上している。

各カラムのヘッダー部分の左端に表示される縦縞のハンドル部分をマウスでつかむとカラムを左右に動かすことができる。表示されているカラムが3つ以下の場合、カラムを選択するとサイドバー側の左端に自動的に接着する。カラムが4以上の場合、選択されたカラムは従来どおり中央に表示される。

カラムアイコンを2回クリックすると、自動的にトップにスクロールして最新ツイートが表示される。この機能はTwitter for Macにはすでに実装されている。

Twitterは2011年にTweetdeckを4000万ドルで買収した。Tweetdeckはブラウザ、モバイル・アプリ、デスクトップ・クライアントから利用可能で、簡単な操作でTwitterのフィードをカスタマイズして表示できる。Twitterはパワーユーザーが効率的にタイムラインを読み書きできるよう努力を続けているようだ。Twitterは2週間前にTweetdeckのデザインをアップデートし、機能を追加したばかりだ。

今日のアップデートはウェブ版とChromeアプリ版のみサポートしている。TwitterによればMacとWindowsでも近くアップデートが行われるという。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+