グッドバイ、Windows 8―Windows 9は8の悪名をそそぐ

Windowsの次世代版がどうなるのか方向性が見えてきたようだ。最近リークされたチャームバーの削除や新しいデスクトップUIなどから察するに、鳴り物入りでWindows 8に導入された新機軸の一部は次のWindowsでは後ろに退くことになりそうだ。

現在コードナームでThresholdと呼ばれているWindows 9のリリースは遠くない。今年末、あるいは来年3月までにも公開されるという情報もある(個人的にはそれはいささか楽観的すぎるスケジュールだろうと考えているが)。

Windows 8はモバイル・コンピューティング、とくにタブレットとの統合を過激に推し進めたとこに特徴があったが、Windows 9はデスクトップの使いやすさとモバイルのユーザビリティーのバランスの取れたミックスとなりそうだ。これはパソコンの販売減少に歯止めがかかる一方でタブレットの急成長は一段落するという業界の大きなトレンドにも合致している。

Microsoftとしては、デスクトップ・パソコンの需要が依然として巨大である以上、快適なデスクトップのユーザー体験を提供する必要がある。しかしこれはMicrosoftがタブレットを含む統一的な操作環境の構築、いわゆるOne Windows戦略を放棄したことを意味するわけではない。しかしWindows 8が性急にタブレットに傾斜しすぎたのをもっとバランスよい方向に修正することなるだろう。

Windows 8.1もデスクトップのユーザー体験を改良する方向でのバージョンアップだった。しかし8.xというマイナー・リビジョンによる改良には限度がある。Windows 9ではもっと基本的なレベルからの改良を行う余地がある。

チャームバーの廃止、スタートメニューの復活、マルチ・デスクトップのサポートなどの改良はユーザーから好感をもって迎えられている。

とはいえ、Windows 9は単に古いデスクトップに復帰するわけではない。MicrosoftはますますWindows Storeに力を入れている。 スタートメニューを復活してもスタートスクリーンを捨てたわけではない。 ライブ・タイルUIもWindows/Windows Phoneの主要なインタフェース要素でありつづける。ただMicrosoftはモバイル・インタフェースと平行してWindows 7で完成の域に達したデスクトップUIも提供することにした。

そこで、Windows 9では複数窓を開いた中でMetroアプリが作動するようになることが期待されている。MicrosoftはWindows StoreをWndows環境の中心的な要素とするべく務めているに違いない(Windows 8.1でWindow Storeへのショートカットが追加されたのはその一つの証拠だろう)。[アップデート:私は間抜けだった。Microsoftはすでのこのことを公式に予告していた]

Windows 7はVistaの悪名をそそぐことに成功した。Windows 9も同じことができるかもしれない。

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Microsoft、8月12日にWindows 8.1のアップデートを公開へ―「アップデート2」ではない

Microsoftは8月12日にWindows 8.1のアップデートを公開するが、公式ブログによればこのアップデートは噂されていた「アップデート2」ではないそうだ。

ではこの「アップデート2ではない8月アップデート」には何が含まれるのか?

 トラックパッドの改良、 SharePoint Onlineの連携改良、デベロッパー向けのWi-FiAPIのアップデートなどだそうだ。いずれも必要なアップデートだろうが、なるほど4月に発表されたアップデート1ほど大規模なものではない。

アップデートはWindows Updateで自動的にインストールされるのでユーザーは特に何もする必要はない。電源が入っていればいいだけだ。

Windows 8.1アップデート1は非常に大規模なリリースだった。OSのブートオプションが改良され、新たなデバイスがサポートされた。ユーザー・インタフェースも抜本的に改良されてずっと使いやすくなった。たしかに“$Update_X”タグを付与される資格があった。

今回8月に予定されているアップデートはそれほどの規模ではない。Microsoftはブログ記事で、今後はアップデートのサイクルを速めていくとして次のように述べている。

改良点を大量にまとめ、何ヶ月も待って一括して大規模なアップデートとして発表するのではなく、月例アップデートを利用してもっと頻繁に改良を行っていくことにした

そういうわけで今回の8月アップデートは、番号付きの大型アップデートから小規模な連続的アップデートへとMicrosoftがアップデート・サイクルを速める戦略に転じたその第一号ということになる。今後Windowsユーザーは毎月、小規模だが実質的なアップデートを受けることになる。

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MicrosoftがデスクトップからモバイルまですべてのWindowsのインタフェイスを統一の動き

LinkedInの今朝(米国時間7/21)の求人ページが、 Microsoftウォッチャーたちの会話で賑わっている。

その求人メッセージが求めているのは、“‘One Microsoft OS’の核となるUIフレームワークを作るXAMLチームのメンバー”、とある。そのチームの目標は、“スマートフォン、タブレット、PC、XboxなどすべてのMicrosoftデバイスに共通するUIの開発”、だそうだ。

Microsoftのオペレーティングシステム部門はWindowsのことを前から’One Microsoft OS’と呼んでいる。それが何を意味するのかはともかくとして、それ自体は、それほどの新語ではない。

デベロッパが複数のデバイスにまたがる開発をもっと円滑にできるためにUIとそのツールを統一しようという動きは、Microsoftがこのところ一貫して取り組んでいる、アーキテクチャとユーザインタフェイスの両面における各種オペレーティングシステムの調和の達成、という取り組みの一部だ。

この努力は、将来のWindows 9でも続けられるだろう。このWindows 9は、新時代の入り口(‘Threshold’)とも呼ばれるが、皮肉なことにこの新時代においては、Windowsのデスクトップ領域に、再び同社の力と光が当てられるのだ。

また最近の@h0x0dのツイートが紹介しているMicrosoftのインターンのLinkedInページには、“Windows OneCoreと呼ばれるプロジェクトにより、Windows Phoneの特徴的な機能をWindowsのオペレーティングシステム環境全体にポートする作業をやらされている”、とある。その内容はよく分からないが、それはユーザインタフェイスのレベルの話かもしれないし、あるいは、Windowsのデバイス別の違いをなくして唯一の統一的なWindowsを作ろうとする努力の一環かもしれない。

この件で、Microsoftからのコメントはまだない。

Windows 9は、まだ密室の中にあって、よく見えないけど、これからますます目が離せない存在になってきそうだ。

画像: FLICKR/TODD BISHOP; CC BY 2.0のライセンスによる(画像はトリミングした)

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


MicrosoftはWindows 9でデスクトップ重視に戻る―Metroのスタート画面廃止の情報も

最近、Microsoftコミュニティーには意外が情報が流れている。現在Thresholdというコードネームで開発が進んでいるWindows 9のデスクトップ版ではMetroのスタート画面がデフォールトから外されているというのだ。

NeowinのBrad Samsによれば、すくなくともいくつかのThresholdビルドでは「ユーザーはMetroのライブ・タイル環境にアクセスしたい場合、マニュアルでスタート画面を有効にする必要がある」という。

ZDNetのMary Jo Foleyやや異なる側面について説明している

Win32ないしレガシー・アプリが作動するデスクトップ、ノート版のThresholdのあるSKU(バージョン)ではWindows DesktopがデフォールトのUIとなる。Lenovo YogaやSurface Proのようなタブレット機能も備えた機種の場合、キーボードが接続されない場合はMetroモード、接続された場合は従来のWindowsモードとなる。

スマートフォン/タブレット版のThresholdにはDesktop環境はまったく搭載されないが、私の情報源によれば、複数のアプリが並んで作動する機能は維持されるという。このThreshold MobileバージョンはARM搭載のLumiaスマートフォンとArm搭載のWindowsタブレット、それにおそらくIntel Atom搭載のタブレットでも作動する。

これらの情報はそれぞれ理にかなったものなのでまとめてみよう。しばらく前からほぼ確実になったことがいくつかある。まずMicrosoftはWindowsについてデスクトップ環境を再び優先しようとしている。鳴り物入りでポストPC時代と騒がれたものの、ユーザーは生産性の高い伝統的な構成のコンピュータに今後も強く依存し続けることが明らかになった。Windowsはさまざまなスクリーンのデバイスにおいて横断的なシステムとして用いられるようになっており、将来はスマートフォンからデスクトップまで統一的な環境となるだろう。

私はMicrosoftがデスクトップ・コンピュータでスタート画面を廃止するだろうとは思っていない。しかしMicrosoftがWindowsの次世代版のユーザー体験においてデスクトップ重視に戻ることは大いにあり得る。

しかしここで問題が予想される。現在MicrosoftはWindows Storeの育成に全力を挙げているが、これはMetro版のWindows 8.xをベースにしている。にもかかわらずMetro UIを脇に片付けてしまえるものだろうか? しかしこれはやむを得ない妥協だろう。

もちろん限られた見聞の範囲ではあるが、私の周囲でもWindows 8.xのパソコンのタッチ機能は気に入ってもスタート画面をあまり好まないユーザーが多い。

Foleyは興味深い感想を述べている。

Microsoftは基本的にWindows 8.xを“捨てた”。機能や操作性がどうであれ、Win 8.xはMicrosoftにとって新たなVistaになってしまった。イメージダウンを避けたければ一刻も早く過去のものとする必要があるプロダクトだ。現在MicrosoftはThresholdの開発に全力を挙げており、そのリリースにあたってはWindows 8とは全く別物であることを印象付けようと懸命だ。

私もMicrosoftの戦略は賢明だと思う。Windows 8の良い点は残しながら、コンピュータではデスクトップ体験の重視に戻り、他のデバイスではそれぞれのフォームファクターに応じて適切なUIを採用するなら新OSは非常に強力で使いやすいものになるだろう。

もちろんこれを高いレベルで実現するのは容易なことではない。もしMicrosoftがWindows 8.0のような失敗を繰り返せば全パソコン市場に甚大な影響が出るだろう。年間3億台でいちおう安定したパソコン市場も再び混乱に陥るかもしれない。

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新しい Windows パソコンを購入して真っ先にインストールしたプログラムたち

先日、Windows 8 搭載の新しいパソコンを購入しました。 DELL の GW セールで非常にお安くなっていた為に購入したのですが、新しいパソコンを手にするのは実に約六年ぶり、今はこんなに薄くて高性能なパソコンが安価…

新しい Windows パソコンを購入して真っ先にインストールしたプログラムたち is a post from: Room 402

XPサポート終了で、アンチウィルスメーカーが穴を繕う

【本稿のライターは、Ron Miller】
ご存じの通り、MicrosoftはWindows XPのサポートを今日で終了し、これは同社がセキュリティーパッチを発行しなくなることを意味する。われわれのおよそ30パーセントが度重なる警告を無視して今も使い続けている。頑固な連中だ、まったく。

一般通念では、セキュリティーパッチのない状態でビジネスユーザーがXPを使い続けるのは愚行である。ウィルスやマルウェアの餌食になり、会社を機能不全にする恐れがある。
だが、それは本当なのか?

おそらく違う。Microsoftがパッチの提供を停止することは、アンチウィルスメーカーがXPのサポートを止めるという意味ではない。実際は、むしろ逆だ。McAfee、Symantec、およびKasperskyは、揃ってXPサポートの継続を約束している ― 当面は。

McAfeeは、技術的に実現可能な限り、XP向けソフトウェアを更新すると言っている。Symantecは、XP向けの更新を「予知可能な未来」まで行うと言っている ― それが何を意味するかはともかく。Kasperskyは、もっと具体的に、XPを、現バージョンおよび今後2回のアップデートまでサポートすると言っている。その後は白紙だ。

要するに、どれほどXPに愛着があろうとも、XPから移行することを考える必要があるということだ。あなたのアンチウィルスメーカーがサポートを止めたら、安全ネットなしで作業することになる。それは望まないはずだ。

多くの企業が長年にわたりカスタマイズを行いXP組み込みのプログラムにリンクを貼ってきたことを私は認識しており、「壊れていない物は直すな」というスローガンを唱えるのが聞こえてくる。しかし、どこかの時点で、歯を食いしばり、負けを認め、少なくとも、Windows 7に移行しなければならない。

Windows 8とMetroスタイルのタイルインターフェースに対する世界の蔑視を踏まえれば、そこへ行きたくない理由は理解できる。あなたの会社の、〈知っていることは知っているがそれ以外は殆ど知らない〉ユーザーたちが、タイルインターフェースがもたらす全く新しい仕事のやり方へと、スムーズに移行する可能性は極めて低い。

裏方にとって、すべてを確実に動かし、互換性のある最新バージョンのアプリを揃えることは困難かつ高価である。社員が新しいやり方を学ぶためにかなりの教育期間を取る必要がある。どちらのWindowsバージョンを選ぶにせよ。

必然的に起きることを、当面回避することはできるかもしれないが、あなたはXPのない将来を計画し始める必要があり、かつ急ぐ必要がある。なぜならアンチウィルスメーカーのうち2社は、サポート期間があいまいで、1社は期限を切っているのだから。

これまでは警告を無視して来られたかもしれないが、もしあなたが常識のかけらでも持っているなら、現時点で運を使い果たしつつあることに気付くだろう。そして賢いあなたは、移行を非常に急ぐ必要がある ― 本当に手遅れになり、ビジネスが深刻な危機に曝される前に。

画像提供:Flickrユーザー、Graeme Maclean under a CC BY 2.0 license

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


MicrosoftのApp Studioで、WindowsとWindows Phoneアプリを同時に作れるようになった

MicrosoftのApp Studioサービスは面白い。スタート当初から簡単なWindows Phoneアプリ作成をサポートしていたので、誰でも手を動かぜば〈何か〉を作ることができた。このサービスは、開業以来常にアップデートを続けてきたが、今日のアップデートは重要だ。WindowsとWindows Phoneのアプリを一度に作ることができる。

以下のスライドは、最新のTechCrunchコンテンツを、Windows PhoneおよびWindows 8.1デバイスに、美しいカラーで表示するための手順だ。

実際にはあといくつかステップがあるが、雰囲気はわかると思う(悲しいかな、8歳児に開発で負けてしまった)。

これは、今日Microsoftが発表した、Windows 8.1とWindows Phoneのアプリでコードを共有し、画面サイズの違いに合わせるためにUI変更などを行う、ユニバーサル・アプリケーション開発とも一致している。

コードの共有は、デベロッパーの開発効率を高め、Microsoftが進めている統一プラットフォームをより興味深いものにするだろう。App Studioは、コード再利用という意味で、現在のMicrosoftデベロッパー・ツールセットと方向を共にしている。

最後にひと言。私はApp Studioを気に入っているが、それはビジネス的理由からではない。アプリ開発を、例えごく簡単なものであっても、広く全員のものにすることによって、Microsoftは若い世代がプログラミングに興味を持つことに役立つことができる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Microsoft、Windows 8.1 Update 1を発表―提供開始は(日本時間)4/9

予想通り、Microsoftは今日のBuildデベロッパー・カンファレンスでWindows 8.1 Update 1を発表した。今回のアップデートでは無数の小改良、新機能に加えて、Microsoftは入力のタッチ化に大きな努力を払ったようだ。

このアップデートはWindows Updateを通じて4月8日(日本時間4月9日)からダウンロード可能となる。

MicrosoftはWindows 8のタッチ化に非常に真剣に取り組んでおり、今や入力手段としてのマウスとキーボードは脇に押しやられつつある印象を受ける。

リーク情報として流れていたとおり、Update 1ではWindows 8.1のブート処理にも変更があった。デバイスがタッチ入力をサポートしていないと判断するとOSはデスクトップをロードするようになった。これは小さいが重要な改良だ。

その他、Metroアプリをデスクトップのタスクバーにピンする、アプリを明示的に停止するなどの改良も予期されたとおり実施された。

Internet Explorer 11はレガシーのビジネス・アプリをサポートするようアップデートされる。

Windows 8.1 Update 1はレジストリーを少しいじるという簡単な方法によってほとんどの情報が事前にリークしていたので、今日の発表に驚きの要素はほとんどなかった。それでも公式発表でUpdate 1をめぐる推測に最終的にケリがついたことは確かだ。

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Microsoft、iPad版Officeを発表―マルチプラットフォームに舵を切る

今朝(米国時間3/27)、Microsoftはサンフランシスコでプレスイベントを開催し、Office for iPadを発表した。同時に、エンタープライズがWindows以外のプラットフォームでOfficeを管理するのを助けるためのさまざまなツールも公開された。

この動きは予期されたことではあったが、Microsoft社内でこれまで絶対の権威を誇っていたWindowsのヘゲモニーが失われつつあるという観測を裏付けるものだ。

イベントの終わりで、新CEOのサトヤ・ナデラはWindows環境に専念することと他のプラットフォームをサポートすることの「トレードオフ」について触れ、「それは実はトレードオフではない」と述べた。ナデラによれば他プラットフォームをサポートすることは「顧客がそれを要望しているという現実を認識することに過ぎない」という。

エンタープライズ・ユーザーの間にはすでにさまざまなプラットフォームが普及しており、それを無視する選択はMicrosoftにはあり得なくなっていた。Windowsだけが唯一のプラットフォームであるかのように振る舞うのは愚かなことだ。ナデラは「われわれはクロスプラットフォームにコミットする」と述べた。

これはMicrosoftの新しい市場観だ。もちろんWindowsがMicrosoftにとってこの上なく重要な柱であることに変わりはない。ナデラは近く開かれるBuildデベロッパー・カンファレンスで「Windows開発環境を大きく改善し、拡張する」と約束したが、これは当然だろう。

しかしMicrosoftはOS以外のアプリケーション・プロダクトについてはWindowsの殻に閉じこもることはしないという戦略を明白にした。この転換はしばらく前から始まっている。Microsoftは生産性ツールのOneNoteのMac版を発表し、OS Xで作動するMicrosoftアプリの数をさらに増やした。MicrosoftはWindows、OS X、Android、Windows Phone、iOSという5大OSのすべてに対してアプリを開発することになる。

つまりiPad版Officeの発表もこの一連の戦略転換の流れの重要な一段階として考える必要がある。

この点を強調するために、Microsoftが現在iOS向けにリリースしているアプリの一部を下にリストしてみた。

このマルチ・プラットフォーム戦略はビジネス的にどういう効果を持つのだろう? iPad上のOfficeアプリをクラウドのOffice 365に連携させることによって、MicrosoftはiOSデバイスをサポートすると同時にクラウド化をも一層推し進めることができる。OfficeのサポートはAppleにも利益になるが、同時に新たなビジネスであるOffice 365からの売上を増やす効果がある(この点については別途記事を準備中)。

全体として、MicrosoftはWindowsよりもあらゆるユーザー、あらゆるOSをサポートするクラウド化を優先する姿勢をはっきり打ち出したと見るべきだろう。これは「Windowsをあらゆる場所に」という従来のビジョンよりもずっとスケールの大きい考え方だ。

MicrosoftはWindowsの強化と同時にあらゆるプラットフォームのサポートという二正面作戦に乗り出した。MicrosoftのアプリケーションとサービスはもはやWindows世界に閉じ込められることがなくなる。Microsoftがクラウド・サービスから収益をあげようとするなら、あらゆるデバイスを使うあらゆるユーザーに売り込まねばならないのは当然だ。

画像 BY FLICKR USER John Karakatsanis UNDER CC BY 2.0 LICENSE (画像はトリミングされている)

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Windows XPのサポート切れで金融機関が大挙Linuxに乗換か?

予想されたとおり、多くの金融機関はATMその他のデバイスのOSをWindows XPからLinuxに乗り換える準備を進めている。時代遅れのXPをこれまで使い続けてきたこと自体、金融機関の保守性と同時にOSの変更の難しさを物語っている。

ComputerWorldのJaikumar Vijayan記者によれば、Windows XPは現在、世界のATMの95%を動かしているという。

しかしそのXPも来る4月8日にはついにサポートが打ち切られる。この10年以上、ATMを始め思いがけない場所で、無数のBSOD(Blue Screen Of Death=Windowsの致命的エラー画面)が目撃されたことがXPの普及の証拠だ。

ATMは今後PCI SSC(Payment Card Industry Security Standards Council)の規格に従っていなければならない。ATMのハードウェアの寿命が5年から長くて10年であることを考えると、新規格を採用するにはハードウェアの更新が必要になるだろう。次世代OSといえばWindow 7あるいはLinuxだが、Linuxはオープンソースでレガシー・ハードウェアの上でさえセキュリティーを大幅に強化する多数のツールが利用できる。いずれにせよアメリカでICカードが全面的に採用される情勢なので、事実上ほとんどすべてのPOSレジとATMシステムが緊急に更新を迫られている。

金融機関は当面数ヶ月、場合によればそれ以上の期間、現行マシンを動かし続けることはできるだろうが、XPの命数が尽きたことを変える方法はない。せめて組み込みXPについてはサポートをいましばらく継続してほしいというユーザーの嘆願にもかかわらず、Microsoftのサポート一切打ち切りの決意は固いようだ。「死の青スクリーン」がITの歴史の中に中に消えていく日も近そうだ。

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◆以上◆


Google Nowカードがデスクトップ版Chromeにやって来る―数週間かけて順次公開

GoogleはGoogle Now通知センターをデスクトップ版Chromeに移植した。アップデートは今日(米国時間3/24)から数週間かけて行われる。

ユーザーは新機能によって携帯電話で受け取っている内容と同期した通知をデスクトップでも受け取ることができるようになる。Google Nowを利用するためにユーザーは特に何もする必要はない。iOSまたはAndroidスマートフォンで使っているのと同じアカウントでログインするだけでよい。

Google Nowカードには今日の天気、スポーツ試合の結果、交通情報、Googleカレンダーに登録した日程などが表示される。こうしたデータの一部はユーザーのスマートフォンの位置情報に基づいて選択されるという。

Googleは今回発表したヘルプ文書で、 iOSまたはAndroidで自宅、勤務先の位置情報を設定すると、それがデスクトップのGoogle Nowにもコンテキストとして反映すると述べている。 Google NowはChromeが起動していないときでも位置情報をチェックしている。Nowを必要としない場合はChromeの通知アイコン(釣鐘型アイコン)をクリックし、設定(歯車アイコン)を開いて[Google Now]のチェックを外せばよいということだ。

Google NowがChromeに導入されるのは予期されていた。デベロッパー向けバージョンではしばらく以前からこの機能が実装されており、2月からはベータ版にもNowが組み込まれた。やっとGoogleはNowを一般向け安定版に導入する準備が整ったわけだ。最近Googleはモバイルとデスクトップのプラットフォームを融合させる試みを加速せているが、これもその一環だろう。

Google Nowはユーザーの利便のためばかりでなく、 Googleがユーザーについてのデータを収集するための手段としても開発された。今回のChromeへの導入にあたってGoogleはさらにNowの対話性を高め、新たなユーザー情報を収集する方法を準備しているかもしれない。そのためにはNowをさらにスマート化し、利便性を高める必要がある。デスクトップ化に伴ってGoogleがどんな機能強化を考えているのか注目だ。

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Windows 8が出てから早くも1年, 依然としてWindows 7を推すHPの真意は?

HPは今でも同社のオンラインストアで、Windows 8ではなくWindows 7を載せたパソコンを前面に並べている。Microsoftの最新OS Windows 8は、顔に泥を塗られた形だ。

いつも優れた記事を書くテクライターEd Bottの指摘では、HPは昨今のWindows 7の勢いに負けたのではなく、年が明けてマーケティングの再調整をやっているのだ、という。

たしかにWindows 8は出だしでつまずいたし、しっかり改良されたWindows 8.1も、その人気は期待はずれだった。NetMarketShareの調査によると、Windows 8とWindows 8.1の従来型コンピューティングにおけるグローバルマーケットシェアは10.5%である

ユーザインタフェイスが一変し、モバイルコンピューティングとの折衷化が為されたため、多くの消費者が8と8.1には困惑している。このことは、今さらニュースにすらならない、言い古された事実だ。では、HPの真意は何だろう?

HPは二股をかけているのだが、今のところはWindows 7機を推している。つまり、消費者にとって使いやすいマシンを量販し、サポート費用を抑えたいのだ。OEMの仕事をしている友人たちによると、今どきのパソコンは利幅がとても薄いので、サポートに足をすくわれると、その薄い利幅が消えてしまうのだ。

だからOEMにとっては、サポートの電話がじゃんじゃんかかってくるような製品はノーである。だからWindows 8がどんなに機能的に優れていても、OEMが量販する機種用には選べない。長期的なユーザ体験が良いことよりも、薄利をサポートにつぶされないことを選ぶ。将来の利益よりは、今の利益がとりあえず重要なのだ。

HPのもう一つの動機は、クリスマス商戦でWindows 8.x機をプッシュしすぎたことへの揺り戻しだ。今や、恥も外聞もなく、12月に言ったことを取り消したい。Gartnerの調査でもHPのマーケットシェアは大きく落ち込んでいるから、売り方を変えざるをえない。

Windows 7でもMicrosoftにとっては売上になるから、問題ない? ところが、8でなく7が売れると、Windows Storeのお客さんが増えないのだ。デベロッパの歓心を買うためには、Storeの人気が盛り上がらないと困るのだ。クラウドとアプリケーションストアがコンピューティングビジネスの中核になっていくこれからの時代に、Windows 7のユーザばっかり増えたのでは具合が悪い。

しかしそれは、あくまでもMicrosoftの問題だ。HPとしては、利益を確保できるマシンを売りたいだけだ。

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デベロッパーの関心はWindows Phoneでアップ、Windows 8.xでは低下―IDC/ Appcelerator 調査

今朝(米国時間12/19)、AppceleratorとIDCは共同で11月に実施したデベロッパーの意向調査の結果を発表した。このデータによると、Windows Phoneは今までにないほどデベロッパーの関心を引いているものの、Windowsプラットフォーム自体の人気は下降ぎみだ。

さまざまなプラットフォームについて「アプリケーションを開発することに非常に興味がある」という回答を集計したところ、Windows Phoneは37%のデベロッパーから「非常に興味がある」という回答を得た。しかしWindowsそのものは35%を下回った。今年8月にWindowsの数字は40%近かった。その後は頭打ちか減少傾向が続いている。

Windows Phoneへの関心は大きな上下を繰り返してしてきた。今はまた上昇した時期に当たる。2012年8月にWindowsへの関心がピークを迎えたものの、同じ時期にWindowsPhoneへの関心は22%と最低水準に落ちこんだ。Windows Phoneへの関心はそれ以来50%も改善されたことになる。それでもWindows Phone上の開発に「非常に興味がある」デベロッパーは全体の3分の1に過ぎない。

デベロッパーの50%以上がKindle Fireでの開発に「非常に興味がある」と回答しており、iPhoneは84%、iPadは82%、〔Androidが80%、Androidタブレットが71%〕などとなっている。Microsoftのプラットフォームはたしかに一定の関心を集めているものの、依然として低空飛行が続いているわけだ。

下の図はIDCのレポートのグラフからWindowsに関連ある部分を拡大したものだ。〔薄い空色がWindows、濃い空色がWindows Phoneを表す。2011年から一貫して下降を続けてきた藤色の線はBlackberry〕

Microsoftにとって問題なのはWindows 8.xのインストール・ベースが増加しているにもかからわず、デベロッパーの関心が薄れていることだ。開発環境が整備され、デバイスの販売が好調だからアプリのダウンロード数の増加も期待できるのに、デベロッパーの関心は高まらない。下降幅はわずかだが、MicrosoftがWindows Storeの構築に全力を挙げているこの時期、本来なら関心が高まっていなければならないはずだ。

Microsoftの話題とは別に、この調査の結果は非常に興味深い。プラットフォーム戦争に興味があるならぜひ一読すべきだ。たとえばデベロッパーがアプリケーション開発にあたって「アプリを接続させたいサービス」ではFacebookが1位、Twitterが2位、そして意外にも3位にGoogle+が入っている。〔4位以下はLinkedIn、PayPal、Dropbox、Google Calendarなどとなっている〕

画像: Flickr

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やっぱりAndroidはモバイル時代のWindowsか?

柔軟で拡張性の高いOSがサードパーティーのハードウェア・メーカーに開放されて市場に独占的地位を築いた。どこかで聞いた話? デジャヴ?

実際、AndroidとWindowsの並行関係は驚くほどだ。ではAndroidはMicrosoftがWindowsで陥っているような落とし穴を避けられるだろうか?

ともあれまず現在のAndroidと95年のWindows 95の類似点をおさらいしてみよう。

  • Androidはほぼ無数のフォームファクターのハードウェアによって断片化(多様化といいたければそうも言える)されている。 サードパーティーのメーカーのAndroidサポートは(Windows同様)、きわえめて広範囲で、根強い。
  • Androidの柔軟性と自由性はありとあらゆる種類のアプリケーションが爆発的に生まれることを可能にしたが、アプリ市場にマルウェアや屑アプリが蔓延するなど無法状態も招いている。インターネット初期のWindowsも同様の無法時代を経てきた。
  • AndroidはAppleがパイオニアとして切り開いた市場に後発で参入した。その際にサードパーティーのハードウェア・メーカーを味方につける戦略を採用し、Appleのハードウェア製造、販売能力を凌駕することに成功した。世界市場でAndroidタブレットのシェアははiPadを2対1で上回っている。Windowsもよく似た道筋を通ってAppleを圧倒した。
  • サードパーティー・メーカーはデバイスごとの利益を最大にしようとして、Android OSに過剰なカスタマイズを行い互換性の障害となっている。またくだらない独自開発のアプリをプレインストールしてユーザー体験を損なっている。ハード・メーカーの過剰なカスタマイズとプレインストール独自アプリがユーザーを苛立たせているのは現在のWindowsも同じだ。
  • Androidデバイスは全体としてはiOSデバイスより安価だ。最小限の業務ができればよいというならWindowsノートはMacbookよりずっと安価だが、一方でおそろしく複雑なグラフィックス処理をリアルタイムで実行したいというゲームマニアは大金を投じてスーパー・ゲーム・マシンを買うことができる。Macにはそういう自由はない。iOSデバイスと巨大スクリーンのハイエンドAndroidデバイスの関係はこれに似ている。.

ただし、AndroidとWindowsを比較する上でもっとも重要な点は製品寿命だろう。 Windowsは1985年以来市場に君臨し続けている。ハードウェアで優位に立ったOSは驚くほど寿命が長い

1985年以来コンピュータは大きく姿を変えてきたが、Windowsも同様だった。スマートフォンとタブレットもこれから大きく変貌していくだろう。またモバイル時代が到来してもわれわれが依然としてPCを使っているのと同様、今後どのような新しいコンピューティングの波が押し寄せようと、10年後もわれわれがスマートフォンとタブレットを使っていることは間違いない。AndroidはMicrosoftのWindows戦略にならってハードウェアとソフトウェアのもっとも重要な2つのセグメントに支配権を打ちたてようとしているようだ。

「いやAndroidはシェアが大きいだけで、iOSこそユーザーに愛され、もっとも利益を上げているOSだ」という声も聞こえてきそうだ。しかし歴史が教訓となるならば、スマートフォン戦争は短期の利益率やアプリの数の競争ではなく、スマートフォンというプラットフォームを5年、10年、15年に渡って支配するのは誰かという戦いになる。その誰かは日増しにAndroidであるらしく思えてくる。

ここで決定的に皮肉なのは、Microsoftの過去の戦略をそのまま採用して大成功を収めたAndroidに対してMicrosoft自身が苦戦を強いられていることだ。Microsoftが早期にモバイル分野で自分自身のWindows戦略を採用することに気づいていれば状況は大きく変わっていただろう。 

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OS X用の初の高品質3DスキャナーソフトSkanectがOccipitalから

[筆者: Stephanie Yang]

3Dスキャンのソフトは、これまでWindows用がAppleのものより優れていたが、今日(米国時間7/10)はOccipital Inc.がOS X用のSkanectを発表して、その状況を変えようとしている。

最初フランスのManCTLが開発したSkanectは、Appleのコンピュータの上でMicrosoftのKinectやASUSのXtionのような安価なセンサを使って3Dスキャンができる。OccipitalはManCTLを今年の6月に買収した

ハイエンドのグラフィクスカードがなくても簡単迅速安価にカラー3Dスキャンができる、とSkanectは自慢している*。アプリケーションと、カメラのセンサを利用して3D画像を作り、それをすぐに印刷や共有できる。Occipitalのマーケティング部長Adam Rodnitzkyによると、Skanectの月間ユニークアクティブユーザ数は約3000だそうだ。〔*: サンプルページ。〕

Skanectの最新リリースには、テクスチャマップのモデルをOBJやPLY形式でエクスポートする機能がある。このほか、エクスポート時におけるデテールレベル(詳細度)の調整、VRMLによるエクスポート、ハイエンドのグラフィクスカードなしでマシンのパフォーマンスをアップ、などの新機能も盛り込まれた。これらの新機能は当面OS Xバージョンのみだが、Rodnitzkyによれば、Windowsバージョンも“もうすぐ”対応、ということだ。

Occipitalは2011年に、 Foundry Groupが仕切る最初のラウンドにより700万ドルを調達した。同社はRedLaserや360 Panoramaも作ったが、前者はeBayが買収した

Skanectには、商用利用とエクスポートのできない無料バージョンと、99ユーロの有料バージョンがある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Microsoftはタッチに賭けている。デスクトップは付け足し

Windows 8.1プレビュー版が公開されてから1週間以上が過ぎた。このアップデートの呼び物の一つがスタートボタン(スタートメニューではない)の復活だった。そして、新バージョンをしばらく使ってみた結果、そんな妥協はしたものの、古きデスクトップは帰ってこないことが明らかになった。Windows 8.1に新しく加わったお楽しみは、すべてタッチスクリーン端末向けで、オペレーティングシステムのMetro/Windows 8側で起きている。今やデスクトップはMicrosoftにとって付け足しである。

ビジネスユーザーのためには、MicrosoftはWindows 8.1に主としてデスクトップに関連する新たなセキュリティー機能を追加したが、それ以外にデスクトップにかかわる新しいツールで面白そうなものは一つもない。新しい検索ツールは非常によくできているが、Windows 8モードで動作する。Xbox Musicには新しくラジオモードが加わったが、Metroスタイルのアプリでのみ利用できる。同じことは、Kinect風ハンズフリーモードの付いたレシピアプリや、SkyDrive、リーディングリスト、改善されたメールアプリ、さらにはタッチベースのWindows 8モードではUIが多少変更されたが、デスクトップでは変わらないInternet Explorer 11にもあてはまる。加えて、待ち望まれたマルチスクリーン設定はすべてWindows 8アプリを動かしているユーザーのためだ。

実際、Windows 8.1を使えば使うほど、私はタブレットOSにデスクトップが押し込まれたように感じる。最初のバージョンでは、逆に感じていた。今やWindows 8アプリは好きなようにリサイズして複数のアプリを同時に使える。Windows 8はフル装備のタブレットOSとして、アプリが揃えばAppleやGoogleと戦えるところまで来ている。

例えば、メールのリンクをクリックした時に、メールとブラウザーが並んで表示されるのは理にかなっており、何度か試すと自然に感じられる。Skype等一部のアプリは、この新しいモードに対応するアップデートがなされていないが、8.1が正式公開されるまでにアップデートされるはずだ。

また、Microsoftは近々Windows 8用のOfficeアプリも公開予定なので、多くのビジネスユーザーにとってデスクトップへの切り替えは不要になるだろう。

タブレットモードの一つの問題は、例えば、左右にすばやくスワイプするとバックグラウンドで動作中のアプリ一覧が出てくるなど、ジェスチャーの多くが直感的でないことだ(しかも、これは2つのアプリを並べて表示する唯一の方法でもある)。しかし、慣れてしまえば、Windows 8を近代的タブレットOSのように感じられるようになる。

そして時折デスクトップに来ると、今やこれはレガシーモードなのだと思い知る。まるでMicrosoftにとってデスクトップは付け足しで、今後数年のうちにわれわれ全員がタッチスクリーンに移行することに賭けているかのようだ。スタートボタンを除き、Windows 8.1で事実上デスクトップは手を加えられていない。以前は何か意味のあることをするたびにデスクトップセッションに切り替わっていた設定メニューさえ、今はWindows 8アプリだ。Microsoftは当分デスクトップのサポートを続けなければならない。しかし今後益々、われわれの付き合うオペレーティングシステムは二重人格ではなくなり、一方が非常に優位な側に立ち、他方が便乗させてもらうものになりそうだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)


『MacType』をインストールすると『avast』が無効になる症状を回避する設定

無料のアンチウイルスソフトとして有名な『Avast』ですが、『MacType』をPCにインストールするとAvastの保護がONに出来なくなる場合があるようです。

 『MacType』をインストールすると『avast』が無効になる症状を回避する設定Windowsの野暮なフォントをMacのように劇的に美しくするフリーソフト『MacType』 | room402.biz 『MacType』をインストールすると『avast』が無効になる症状を回避する設定

利用環境によっても異なると思いますが、少なくとも私の環境 1では保護がOFFになり、おまけにどうやってもONに切り替わらない状態でした。たった一つの簡単な設定で回避出来るので、今日はその方法をメモとして残しておきたいと思います。

MacTypeを例外設定とする


まず始めにAvastのアイコンを右クリックして、ユーザーインターフェースを開きます。次に右上にある『設定』を選択してAvastの設定画面を表示しましょう。


左側に並ぶメニューから『グローバルな除外』を選択の上、上記のスクリーンショットのようにMacTypeを例外設定として登録すれば完了します。 2

この設定はMacTypeだけでなく、「特定のプログラムをインストールしたら、アンチウイルスソフトが動作しなくなった」という時に頻繁に利用する内容なので覚えておくと便利かも知れませんね。

何故AvastのシールドがOFFになるのか

おまけです。何故MacTypeをインストールする事によって、Avastのシールドが強制的にOFFになってしまうのか…というお話です。

技術的な内容になるのですが、MacTypeをインストールする事によってWindows起動時にMacTypeが既存のフォントを置き換えようとする命令をシステムに出します。その際に、Avastの起動命令とバッティングしてしまい、Avastが上手く立ち上がる事が出来なくなってしまうようです。

予想になりますが、MacTypeに限らず『gdipp』などのフォントレンダリング系ソフトでは同様の症状が発生するのではないかな~と思います。

何はともあれ、この記事がお役に立てば幸いです。

『MacType』をインストールすると『avast』が無効になる症状を回避する設定 is a post from: room402.biz

Notes:

  1. MacTypeをレジストリ設定で利用しており、Avastは無料ユーザーとして登録している環境。
  2. インストールフォルダーを変更していたり、WindowsのOSによってはMacTypeがインストールされている場所が異なるかも知れません。

『MacType』をインストールする事で『avast』が無効になる場合の対処方法

無料のアンチウイルスソフトとして有名な『Avast』ですが、『MacType』をPCにインストールするとAvastの保護がONに出来なくなる場合があるようです。

利用環境によっても異なると思いますが、私の環境では保護がOFFになり、おまけにどうやってもONに切り替わらない状態でした。たった一つの簡単な設定で回避出来るので、今日はその方法をメモとして残しておきたいと思います。

MacTypeを例外設定とする


まず始めにAvastのアイコンを右クリックして、ユーザーインターフェースを開きます。次に右上にある『設定』を選択してAvastの設定画面を表示しましょう。


左側に並ぶメニューから『グローバルな除外』を選択の上、上記のスクリーンショットのようにMacTypeを例外設定として登録すれば完了します。

この設定はMacTypeだけでなく、「特定のプログラムをインストールしたら、アンチウイルスソフトが動作しなくなった」という時に頻繁に利用する内容なので覚えておくと便利かも知れませんね。

何故AvastのシールドがOFFになるのか

おまけです。何故MacTypeをインストールする事によって、Avastのシールドが強制的にOFFになってしまうのか…というお話です。

技術的な内容になるのですが、MacTypeをインストールする事によってWindows起動時にMacTypeが既存のフォントを置き換えようとする命令をシステムに出します。その際に、Avastの起動命令とバッティングしてしまい、Avastが上手く立ち上がる事が出来なくなってしまうようです。

予想になりますが、MacTypeに限らず『gdipp』などのフォントレンダリング系ソフトでは同様の症状が発生するのではないかな~と思います。

何はともあれ、この記事がお役に立てば幸いです。

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『MacType』をインストールする事で『avast』が無効になる場合の対処方法

無料のアンチウイルスソフトとして有名な『Avast』ですが、『MacType』をPCにインストールするとAvastの保護がONに出来なくなる場合があるようです。

利用環境によっても異なると思いますが、私の環境では保護がOFFになり、おまけにどうやってもONに切り替わらない状態でした。たった一つの簡単な設定で回避出来るので、今日はその方法をメモとして残しておきたいと思います。

MacTypeを例外設定とする


まず始めにAvastのアイコンを右クリックして、ユーザーインターフェースを開きます。次に右上にある『設定』を選択してAvastの設定画面を表示しましょう。


左側に並ぶメニューから『グローバルな除外』を選択の上、上記のスクリーンショットのようにMacTypeを例外設定として登録すれば完了します。

この設定はMacTypeだけでなく、「特定のプログラムをインストールしたら、アンチウイルスソフトが動作しなくなった」という時に頻繁に利用する内容なので覚えておくと便利かも知れませんね。

何故AvastのシールドがOFFになるのか

おまけです。何故MacTypeをインストールする事によって、Avastのシールドが強制的にOFFになってしまうのか…というお話です。

技術的な内容になるのですが、MacTypeをインストールする事によってWindows起動時にMacTypeが既存のフォントを置き換えようとする命令をシステムに出します。その際に、Avastの起動命令とバッティングしてしまい、Avastが上手く立ち上がる事が出来なくなってしまうようです。

予想になりますが、MacTypeに限らず『gdipp』などのフォントレンダリング系ソフトでは同様の症状が発生するのではないかな~と思います。

何はともあれ、この記事がお役に立てば幸いです。

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Windows 8.1の詳細明らかに―スタートボタンは復活するが、メニューはなし

Windows 8.1はプレビュー版が6月26日からダウンロード可能になる。このアップデートではデスクトップ・モードでスタートボタンが復活した。モダンUI(Metro)が嫌いなユーザーは直接デスクトップ・モードで起動できるようになった。スタートボタンの復活は相当前から噂されていたが、Windowsプログラム管理担当コーポレート副社長のAntoine Leblondが、今朝(米国時間5/30)、 公式ブログの記事でこのことを正式発表した。

スタートボタンを廃止したことでMicrosoftに向けられた轟々たる非難を考えればスタートボタンが復活したのは意外ではない。Microsoftはタッチスクリーンが今頃はメインストリームになっていると考えてスタートボタンを廃止したのだろう。Leblondはタッチスクリーンを備えていないデバイスが「依然としてかなり多い」ことを認めた。これは控え目に過ぎる表現であることは言うまでもない。現在ほとんどのWindowsPCはタッチスクリーンではない。

そこでスタートボタンの復活に加えて、Microsoftはマウスとキーボードを利用するユーザーのためにいくつかの新機能を提供することにした。これらの機能はデフォールトで有効になっているが、必要がないと思うユーザーは無効にすることができる。

Leblondのブログ記事には記載がなかったが、われわれが取材したところ、Microsoftの担当者はいくつかの点を確認した。まずフルスクリーンのスタートメニューを経由せず、直接デスクトップを起動することができる。逆にモダンUIを直接起動することもできる。この場合はアプリのリストビューがデフォールトとなる。

スタートボタンは復活、ただしメニューはなし

多くのユーザーが知りたがっていたのは、スタートボタンが実際どういう機能を持っているかだった。この点ではおそらく失望の声が出るだろう。というのはスタートボタンをクリックすると通常のスタート画面が表示されるだけだからだ。Windows7以前のようなポップアップ・メニューは表示されない。

ユーザーはスタート画面をカスタマイズして(これもWindows 8.1の新しい機能だが)、通常のタイル・ビューの代わりにアプリ・リストビューを表示させるようにできる。このリストビューから全てのアプリをワンクリックで起動できる。

マウスを画面左下隅に動かすと現れるスタートチップも、現在のモダンUIのスタート画面のデザインから通常のWindowsロゴに変更された。

スナップ・ビューとマルチスクリーン・サポートの改良

Microsoftがユーザーに譲歩した点は他にもある。ひとつは複数のMetro/Windowsストア・アプリの動作方法だ。現在は2種類のアプリしか同時に作動させることができない。一方のアプリがメインとなって画面の5分の4を占め、もう一方は5分の1の面積に小さく表示される。これがWindows8.1では2つのアプリの表示割合を自由に変えられるようになった。またひとつのスクリーンで同時に表示できるアプリの数も2から3に増えた。

またマルチスクリーンの使い勝手も改善される。現在はマルチスクリーンを装備したシステムでも、 Windowsストア・アプリを実行できるのはたった一つのスクリーンに限られているが、この制限も緩められるようだ。

検索チャームにBingとSkyDriveの検索結果が含まれる

もう一つMicrosoftが改善したのが検索だ。LeblondによるとWindows 8.1の検索チャームではBing、アプリ、ローカル・ファイル、SkyDriveのファイルの横断検索結果が表示される。ウェブの検索結果に例えばWikipediaのリンクが含まれていた場合、Windowsに記事を読み上げさせることができるという。また検索結果画面から音楽を直接再生できる。検索分野ではこれ以外にも未発表の新機能があるらしい。

IE11

Windows 8.1ではInternet Explorerが11にアップデートされる。Leblondによればタッチ機能が改良されページ読み込みも高速化されているとい。また開いているタブを複数のWindows 8.1デバイス間で同期できるようになった。

その他新機能:SkyDriveへの保存、スマート・ロック画面、カスタマイズの多様化

Windows 8.1には現在まだ秘密されているサプライズを含めてさまざまな新機能が提供される。中でも別途アプリをインストール必要なしにSkyDriveにファイルを保存できる機能はセールスポイントだろう。

この他にも数多くのマイナーな改良が加えられている。たとえばロックスクリーンからログインせずに直接Skypeの着信に応答することができるようになった。またスタート画面の背景画像をユーザーが自由に選べるようになった。

方向は正しい

全体として今回のWindows 8.1アップデートでMicrosoftは正しい方向に一歩進んだといえるだろう。いろいろな面で使いやすさが向上している。また当初のあからさまなデザイン上の欠点が修正されているのも好ましい。

Leblondは「Microsoftはユーザーの声に耳を傾ける」としながらも、タッチスクリーンを第一とする方針に変更はないと強調した。だが現実にはWindows8.1のユーザーの多くはMicrosoftのこのビジョンを共有するには至っていないと思う。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+