Apple、iPhone購入者にアンケートを実施。Android、Touch ID等に関するフィードバックを収集

Appleは最近iPhoneを買った消費者を対象に、購入および使用体験に関するフィードバックを求めるアンケートを行っている。TechCrunchは、アンケートの質問プロセスからAppleが顧客から何を特に聞きたがっているかを突き止めるべく、サンプル回答してみた。

アンケートはかなりの長さで、回答には10分程度を要した(真剣に考えて答えればもう少し長くかかるだろう)。Appleがこの調査で探ろうとしていると思われる質問の1つは、iPhoneを買う前にAndroid機の購入を検討したかどうかだ。下にあるように、Appleは、回答者がAndroidを選んでいたかもしれないことに関して、非常に興味を持っている。

Appleは、回答者が購入を検討したのがどのAndroid OEMかも尋ね、後段では、スマートフォンのどの特徴(デザイン、メーカー、バッテリー寿命)が購入決定の際に重要で、どの程度影響力があったかも質問している。わかったのは、Appleが過去の評判よりはるかに多くの直接的な市場調査を行っていることだ。実際Appleファウンダー・前CEOのスティーブ・ジョブズは、事実上Appleは市場調査という概念を信じていないと再三発言していたが、Tim Cookの下ではそれが変わり、昨年調査会社と協同でiPod関連のフィードバック調査を行った。また、NetworkWorldの詳細な記事によると、Appleは「ハイレベル」な社内利用のために製品調査を頻繁に実施しており、過去の複数製品についても行っていた。

Appleは、iPhone 5sの独自機能についても質問しており、他のiPhoneモデルに対してiPhone 5sのどの部分が同機を選ぶ決定度理由になったかを探ろうとしている。質問リストは、AppleホームページにあるiPhone 5sの機能一覧や昨年9月の発表イベントの内容と事実上変わらない。1つ目立ったのはTouch ID、iPhone 5sのホームボタンを使って指紋認証でロック解除するしくみだ。

iPhone 5s発売以来、Touch IDの精度が時間と共に劣化するという報告があり、中には季節変化その他の原因と結びつけられているものもあるため、AppleはiPhoneユーザーが購入後にこのテクノロジーをどう見ているかを詳しく知りたいのかもしれない。さらにAppleは、顧客満足度を高めるためにTouch ID関連のどの分野を改善すべきかも調べているようだ。他にiPhone 5sのカメラについての質問もある。

このアンケート調査自身は、昨年12月6日にiPhoneを購入した人に送られたものだが、あるMacRumorsユーザーの報告によると、先月購入後今日の午前にアンテートを受け取ったということなので、最近買った人は自分も回答者に選ばれたかどうか受信箱をチェックしてみるといいかもしれない。本誌はAppleに連絡を取り、調査プロセスについて情報を求めているので、情報が入り次第アップデートするつもりだ。

【日本語版注:原文の画像ギャラリーでアンケート画面の全篇が見られる】

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


スマートウォッチでソフトキーボードは無理と思っているあなたへ。Minuumのデモビデオをご覧あれ

スマートウォッチが主要ハードウェアメーカーの多くにとって注目のデバイスカテゴリーになりつつある今、スマートフォン用アプリをどこまで腕に移植できるかという問題がある。大きなハードルの一つは、腕の上でテキストメッセージやメールにすばやく返信できるようにすることであり、そこにMinuumのどこでもキーボードが登場した。

Minuumキーボードは、トロント拠点のスタートアップ、Whirlscapeが開発した入力メソッドで、元々はスマートフォンで画面を大きく占有することなく自然にタイプできる方法としてプロトタイプが作られた。すでにベータ版がAndroid用に公開されており、ユーザーレビューによるとスマートフォンでは好評のようだ。

Whirlscapeは自分たちが作るキーボードを、ウエアラブルを含め、あらゆるデバイスで使えるようにデザインしている、とファウンダーらが以前言っていた。今日(米国時間1/22)、彼らはそれを証明した。上のビデオにあるように、スマートウォッチのGalaxy Gearで動いているMinuumは、あの小さな画面で可能だとはとても思えないほど便利に文字を入力している。動画はワンテイクで撮ったものでカメラトリックはないとMinuumチームは言っていた。

今のところMinuumは「社内デモ」であり、少なくともSamsungがGearプラットフォームを公開するまではそのままだが、既に他のスマートウォッチメーカーとは、出荷時にソフトウェアを組み込む話をしているとも言っていた。

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wobLは、永久にスヌーズし続けるiPhone用スタンド+アプリ


私はiPhoneを持っている。そして殆どの大人がそうするように、これを古き良き専用ハードウェアの代わりに目覚し時計として使っている。しかしこれは必ずしも理想ではない。例えば、iPhoneに起こされそうになったる時、ボタンを叩いて止めることはできない。今日(米国時間1/20にスタートするKickstarterプロジェクト、wobLはこれを解決しようとしている。

名前から連想されるように、wobLはwobbleし(グラグラと揺れ)それが主要な機能だ。iPhone用の付属アラーム時計アプリと共に動作し、モーションによってスヌーズさせることができる。手を伸ばしてiPhoneかスタンドを小突くと、揺れ動いてスヌーズ機能が発動し、あと何分か余分な眠りを得ることができる。

もちろん、これはいくつかの問題を引き起こす。wobLのスヌーズモードがあまりにも容易に発動するので、自分も揺れ続けて永久に起きないかもしれない。ふとんに潜り続けるためにも、それなりの意志が必要だろうが、今週のトロントのように外はマイナス30度ともなれば明確な動機がある。

wobLは、うっかり完全にアラームをオフにすることなく、簡単にスヌーズボタンを押せるように作られているので、その心配はなさそうだ。また、シンプルな作りながら寝ている間にiPhoneの充電もできる。アプリは今のところiOSのみだが、スタンド自身はiPhone、iPod touchの全モデルに加え、Androidスマートフォンでも使えるようデザインされている。

wobLチームは今年10月の出荷を目指しており、早期支援者は1台25ドルで入手できる。Third Prime Studioにとってこれが初めての製品だが、これまで他社の消費者製品開発で多くの経験を積んでおり、wobLが比較的シンプルなデザインのハードウェアであることから、目標額の2万9000ドルが達成されれば製品が陽の目を見る可能性は高い。

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AppleがFTCと示談へ: 親が承認しなかった子どものアプリ内購入は全額返金, 親への事前説明を義務付け

Appleは、iOSアプリケーションのアプリ内購入システムをめぐる事案に関し、FTCとの和解(示談)に達した。Tim Cookが社員に送った書簡を9to5Macが入手して公開したが、その中で経緯が説明されている。FTCも今朝、某大手テクノロジ企業との和解について声名を発表しているが、CNBCも入手したCookの書簡の方が合意の性質についてより詳細に説明している。

書簡の全文を下に引用するが、Tim Cookの説明によると、Appleから見るとFTCの申し立て(告訴内容)は、憲法が禁じている同一の訴件に対する二重の提訴*に該当する。なぜならアプリ内購入の問題は、Appleが全額返金に合意したこの前の一般市民からの訴件と同一だからである。そのときは複数の親たちが、子どもたちが行ったアプリ内購入の返金を求めていた。しかし同社は、FTCとの係争をこれ以上続けることは、あまりにも長期にわたりすぎるし、業務に支障を来すと判断した。また彼によると、AppleへのFTCの要求は、Apple自身が最初から考えていたことを、何一つ上回るものではない。〔*: double jeopardy, 二重の危険。〕

今回のFTCとの合意によると、親に無断で子どもたちがアプリ内購入で支払った額の弁済としてAppleは、少なくとも3250万ドルを払うことになる。WSJはそう報じている

さらにFTCはAppleに対して、App Storeの“15分の窓”(それを過ぎたらパスワード不要で子どもが好き放題できる)について事前に親に伝えることを求めている。ということは、これからは同社のすべてのソフトウェアが冒頭でこのルールを説明しなければならないことになる。〔親が最初にパスワードを入力してから15分以内に、アカウント保有者である親がアプリ内購入禁止などのオプトアウトを指定しなかったら、その後、子どもたちが際限もなく大金を費消することもありえる。〕

FTCがその記者会見で説明したところによると、今後Appleは率先して、アプリ内購入のあるすべてのアプリに、警告の実装を義務付ける。それは、告訴が対象としている子ども向けアプリに限定されない。文字通り、‘すべての’アプリだ。

そのほかAppleは、親の承認なく子どもが被った課金を不服としているかもしれない親に、返金の求め方を説明したメールを送らなければならない。つまり、自分の子がSmurfberriesで20万ドル使ってしまった親は、これから毎日、メールの着信に注意した方がよいね。

この和解内容に関する広聴期間は2月14日までだ。それまでに送られてきた一般からの意見も勘案してFTCは、Appleに対する最終命令書を策定する。それには、上記のような要求が含まれることになる。なお、15分の窓に関する注意書きは、iOSのソフトウェアに今年の3月までに現れなければならない。

以下が、Tim Cookから全社員宛の書簡の全文だ:
[以下、英文ママ]

Team,

I want to let you know that Apple has entered into a consent decree with the U.S. Federal Trade Commission. We have been negotiating with the FTC for several months over disclosures about the in-app purchase feature of the App Store, because younger customers have sometimes been able to make purchases without their parents’ consent. I know this announcement will come as a surprise to many of you since Apple has led the industry by making the App Store a safe place for customers of all ages.

From the very beginning, protecting children has been a top priority for the App Store team and everyone at Apple. The store is thoughtfully curated, and we hold app developers to Apple’s own high standards of security, privacy, usefulness and decency, among others. The parental controls in iOS are strong, intuitive and customizable, and we’ve continued to add ways for parents to protect their children. These controls go far beyond the features of other mobile device and OS makers, most of whom don’t even review the apps they sell to children.

When we introduced in-app purchases in 2009, we proactively offered parents a way to disable the function with a single switch. When in-app purchases were enabled and a password was entered to download an app, the App Store allowed purchases for 15 minutes without requiring a password. The 15-minute window had been there since the launch of the App Store in 2008 and was aimed at making the App Store easy to use, but some younger customers discovered that it also allowed them to make in-app purchases without a parent’s approval.

We heard from some customers with children that it was too easy to make in-app purchases, so we moved quickly to make improvements. We even created additional steps in the purchasing process, because these steps are so helpful to parents.

Last year, we set out to refund any in-app purchase which may have been made without a parent’s permission. We wanted to reach every customer who might have been affected, so we sent emails to 28 million App Store customers – anyone who had made an in-app purchase in a game designed for kids. When some emails bounced, we mailed the parents postcards. In all, we received 37,000 claims and we will be reimbursing each one as promised.

A federal judge agreed with our actions as a full settlement and we felt we had made things right for everyone. Then, the FTC got involved and we faced the prospect of a second lawsuit over the very same issue.

It doesn’t feel right for the FTC to sue over a case that had already been settled. To us, it smacked of double jeopardy. However, the consent decree the FTC proposed does not require us to do anything we weren’t already going to do, so we decided to accept it rather than take on a long and distracting legal fight.

The App Store is one of Apple’s most important innovations, and it’s wildly popular with our customers around the world because they know they can trust Apple. You and your coworkers have helped Apple earn that trust, which we value and respect above all else.

Apple is a company full of disruptive ideas and innovative people, who are also committed to upholding the highest moral, legal and ethical standards in everything we do. As I’ve said before, we believe technology can serve humankind’s deepest values and highest aspirations. As Apple continues to grow, there will inevitably be scrutiny and criticism along our journey. We don’t shy away from these kinds of questions, because we are confident in the integrity of our company and our coworkers.

Thank you for the hard work you do to delight our customers, and for showing them at every turn that Apple is worthy of their trust.

Tim

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


行方不明になった愛犬を、友人や近隣の人の助けを得て探すPuppy

Bluetooth LEを使って、失せ物を探すためのツールが世の中にはたくさん登場してきている。Beluvvの発表したPuppyも、広くいえばそのジャンルに該当するものだ。首輪に付けて利用するもので、Bluetooth LE経由でスマートフォンと接続する。そしてペットがあまり遠くに行ってしまわないように管理しようとするわけだ(許容距離は設定することができる)。

ペット専用のものではないながら、既存のプロダクトを同様の用途に利用できるのではないかと考える人もいるだろう。なるほど、Bluetoothで居場所を確認するという意味ではこれまでのプロダクトと同じような感じだ。しかし、このPuppyでは、愛犬がスマートフォンのBluetoothレンジから外れてしまったときにも、居場所を探しだす能力を持っているという点で、一般的なBluetoothを利用した探索システムとは異なる。近所の人や信頼できる友達にパーミッションを与えておくことで、自分の元から離れてしまった場合でも探索できるようにしているのだ。

具体的な仕組みは次のような具合だ。愛犬が自分のスマートフォンによる捕捉範囲を離れて、友人・知人の捕捉範囲に入った場合、予め設定がしてあれば、その友人・知人のスマートフォンに通知が届くようになる。これを利用してPuppyアプリケーション間で連絡を取り合い、自分のペットがどこにいるのかを把握して、探し出しやすくするわけだ。

スマート家電とは異なり、ペットにはGPSやRFIDは内蔵されてはいない。それでペット探索はデバイスの追跡よりも難しいわけだが、安価(価格は29ドル95セントだ)で手軽なデバイスをペットに取付けて居場所の通知をさせようとしているわけだ。これで居場所を探せば、すべての場所を手当たり次第に探しに行くような必要はなくなる。

BeLuvvは10月に、子供を探すためのGuardianという同じような仕組みのプロダクトをリリースしている。この仕組の有効性については確認できているということなのだろう。Puppyは現在プレオーダーの受付中で、初期ロットは2月21日から出荷を開始する予定だとのことだ。

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(翻訳:Maeda, H


TEOは、スマートフォンからBluetooth経由で解錠できるスマート南京錠

スマートロック[錠]が最近大流行している理由はよくわかる。ハードウェアキーの代わりにスマートフォンを使えば、解錠する手段を失う可能性がずっと減るし、通信手段さえあれば遠隔操作も可能だ。新しいKickstarterプロジェクトのTEOがスマート機能を取り入れようとしているのはもっとも基本的な錠、南京錠だ。

TEOはアプリを使ってBluetooth LE錠を制御する。基本的には南京錠だが、デザインは一目で他と区別がつく。この錠は所有権管理プラットフォームでもあり、TEOロックがどこにあるかを地図上で知ることができ、ユーザーが選んだ人ならたれでもTEOアプリ経由でアクセスできる。だから、もし昨晩友達のアパートの外に止めてきた自転車を持ってきてもらいたければ、一時的にその友達にアクセスを許可するだけでよい。

南京錠自体のつくりは、市販されている錠並みの盗難防止能力はあり、悪天候でもスマート機能を守る頑丈さも備えている。製造するHeliox Techは、カリフォルニアにあるメーカーで、米軍や潜水技術を10年近くてがけている。デザインはバンクーバー拠点のForm3が担当している。

Bluetooth LEを使うということは、当然バッテリーが問題になることを意味している。TEOによると、高度なスリープモードを使っているため最終製品では少なくとも1年間持続するという。またユーザーは、鍵がかかったままバッテリー切れを起こさないよう、付属アプリで残量をモニターすることができる。メーカーは、疲弊したバッテリーの交換や、バグによって反応しなくなった場合のサポートも行う。

TEOを作っているOckCorpは、製品出荷のために16万5000ドルの資金を目標にしており、本稿執筆時点で3万4000ドルが集まっている。今なら79ドルのプレッジ(寄付/投資)で、最初の製品ユニットの1台が手に入る、出荷予定時期は2014年12月だ。この錠前が形になるまでにはまだしばらく時間がかかるが、貸し自転車や宅配ロッカーなど分散管理を必要とする人たちのニーズにはぴったりだろう。もちろん、好奇心あふれるアーリーアダプターたちにも。

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(翻訳:Nob Takahashi)


iPadの新広告キャンペーン「Your Verse」がスタート。訴えるのは「創造性」と「高級感」

サンフランシスコ・フォーティナイナーズとカロライナ・パンサーズのプレイオフ中、iPadの新しい広告が放映された。キーワードは「クリエイティブ」(creativity)ということであるようだ。一般の受け取り方とは少々ずれがあるかもしれないが、AppleはiPadを消費用のデバイスであるとは位置づけていない。この広告でもやはり、iOSデバイスは利用者の創造性を広げるツールであるという側面を強調しているようだ。

「What will your verse be?」(訳注:「iPadで描くココロのカタチ」というようなニュアンスでしょうか)というのがキャッチフレーズとして利用されている。「verse」には「詩の一行」というような意味もあるが、それを積み重ねてひとつの詩として形にしていくというようなことをイメージしているのだろう。「クリエイティブ」なシーンで活用されるiPadの様子がいろいろとフィーチャーされている。たとえば映画撮影のシーンであったり、あるいはプロトタイピングツールとして利用され、または文章作成にも使っていて、あるいは海底での作業にも活用されるといった具合だ。

もともと、iPadのコマーシャルはといえば、家庭のカウチの上など、日常的なシーンで利用するというものが多かった。しかし今回のものはそうした路線とは一線を画し、世界中の「非日常」で活躍する様子を描いている。短いコマーシャル内のみではなく、サイトにも「Your Verse」というコーナーが用意されているので、興味のある人はそちらを見てみると良いだろう。

尚、「Your Verse」では、「クリエイティブ」ということだけではなく、iPadの持つ一種の「ステータス」や「高級感」のようなものを訴えようともしているように思える。これはたとえばLexusなど、ハイエンドと位置づけられるプロダクトのマーケティングスタイルと一致するものだ。Appleの持つブランドイメージをアピールするのに適したスタイルだと言うことができよう。ブランドの持つ「優位性」のイメージで、AppleはAndroid陣営とのタブレット戦争を戦っていくことになるわけだ。

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(翻訳:Maeda, H


Qualcomm Snapdragonプロセッサの最新機種は画像処理が充実–焦点を撮影後に決める機能など


[Qualcomm Snapdragonによるオンボードの即席画像処理]

今年のCESでQualcommは、モバイルプロセッサの同社の最新機種が行う妙技を見せた。それら新機能の多くは、モバイルのカメラと関連している。11月に発表されたQualcomm 805は、今年の終りごろ発売されるスマートフォンの機種で、カメラのための新しい強力なツールを提供することになる。

中でもいちばん目立つのは、撮影後に焦点を選べる機能だ。前から後ろまですべてにシャープな焦点をおいて深い視界を作ったり、あるいは一点だけに焦点をおいてその前後に味のあるボケを作ることができる。ご存知の方も多いと思うが、これはLytroの光界カメラと同じ機能だ。

しかしLytroの画像のとらえ方では、あのような長いカメラ筐体になる。これに対してQualcommは、既存のカメラに高速連続露出を行わせる。スマートフォンに実装するためには、その方が簡単である。

Qualcommのチップは焦点の選択のほかに、光源や露出のインテリジェントな修正も行う。それによってたとえば、フラッシュ撮影のときのてかりや不自然な感じを直せる。Qualcommは、実現まで何年もかかり、やっと最近実用レベルに達したような多くの画像処理技術を一つのプロセッサ上にまとめて実装しているから、今年出るOEM各社の製品が楽しみだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Netflix、LGスマートTV向けに人気テレビ番組を4Kストリーミング

今日(米国時間1/6)CESで、LGはNeflixのCEO Reed Hastingsを壇上に招き、自社の超高解像度4Kテレビの購入者は、その画面の特徴を実際に生かしたコンテンツを見られることを発表した。Hastingsは、4Kで撮影、編集された “House of Cards” を今年からその解像度でリアルタイムにストリーミングすると告知した。

以前からNeflixは、今年4Kストリーミングが可能になると発表していたが、LGはその先行パートナーとなり、Hastingは基調講演の中で、NetflixはLGと共に、家庭メディア機器へのストリーミングに新境地を開拓するために何年にもわたり協力してきたと語った。最初はスマートBlu-rayプレイヤー、次にそれをテレビに内蔵し、今度は4Kコンテンツによって放送メディアを飛躍させようとしている。

しかし、4Kストリーミングが帯域を圧迫することは間違いなく、それは負荷の増加に対応する強力な計画が必要であることを意味しているが、少なくともこれで、人々はこれらの高価な新ガジェットで見るものを何かしら手にすることができる。4Kをサポートするために、NetflixはHEVC(H.265)ストリーミングを約15Mbpsで使用する。さらにHastingsは、webOSのネイティブウェブ統合も賞賛した。これはLGの新スマートTVプラットフォースの基盤をなすものであり、現在インターネットで見慣れているあらゆるコンテンツを、最良の形で家庭に持ち込む優れた方法だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


起こすタイミングを判断して、快適な睡眠を提供してくれるAura

CES 2014ではWithingsも家庭用健康管理ガジェットの最新版を発表する。名前をAuraというそうだ。外見はなんとなく潜水艦の潜望鏡のような感じ。しかしナイトスタンドとして利用でき、またマットレスの下に敷くセンサーパッドと繋いで利用するようになっている。睡眠状況を記録して、そして休息がもっとも深くなるようにスケジュールして、インテリジェントに睡眠および起床のタイミングを管理してくれるものだ。

目覚ましとして行う動作自体についてみれば、Philipsなどから提供されているプロダクトと同じようなものに見えるかもしれない。但しAuraには誘眠モード動作があり、これはすなわち光と音を組み合わせてメラトニンの分泌を促す。科学的な音声処理を行うことで実現しているものだとのこと。夜には利用者をリラックスさせ、そして朝になれば気持よく目覚めさせてくれる。異なるタイプのLEDライトを用い、誘眠デバイスとしても、そして目覚まし時計としても利用できるようになっているわけだ。

Auraとセンサーの間はケーブルで結び、これにより給電しつつセンサーからのデータ収集を行う。実はWithings自体もPulseというポケットにいれて利用する脈拍監視用グッズを提供しているのだが、そうしたセンサーと比べて遥かに細かいデータを集めることができる。枕の下や低反発マットの下からも、きちんとデータを検知してくれる。また1台で同じベッドに眠る2人のデータを管理することができるようになっている。身体の動きなどだけではなく、呼吸サイクルや心拍数などのデータを見て、睡眠の状態やクオリティなどを判断するようになっている。Auraアラームもこうしたデータを活用するもので、ちょうど良い時間に利用者を起こしてくれるようになっている。時間のみを見て強引に起こそうとする通常の目覚まし時計とは一線を画すものといえよう。

このプロダクトは、Withingsのこれまでのプロダクトとも組み合わせて活用することができるようになっている。データはスマートフォン用のアプリケーションを通じて詳細に分析することができる。Auraは2014年春に発売開始予定で、センサーパッド、アラームおよびライトを内蔵したナイトスタンドがセットとなって299ドルとなっている。たとえばPhilipsの目覚ましライトなどは99ドル程度で、そうしたものに比べると遥かに高価なものとはなっている。しかしWithingsは、ソフィスティケートされた仕方で、データ分析を行ってその結果を利用して目覚ましを実行してくれるのだ。あらゆる健康状況を数値化するということに興味を持つ人にとっては、絶対に手に入れたいガジェットではなかろうか。あるいは逆に、そうしたことに興味のない人にとっては高すぎて興味を持てないというものなのかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H


AR DroneのParrotが、超小型MiniDroneとジャンプする転がりロポット、Sumoを発表

フランスのBluetooth会社転じてドローン・メーカーのParrotが、CES 2014に新しいハードウェアをいくつか持ち込んだ。全く新しいスマートフォン制御によるロボットだ。一つは、転がってジャンプするSumo、もう一つはMiniDrone、同社AR Droneの超小型バージョンで、空中を飛び、転がり、天井や壁を這い回る。

このMiniDroneは並外れて小さく、フルサイズのAR Droneの1/10ほどのサイズしかないので持ち歩きは非常に簡単だ。もしそうしたければ、ポケットに入れても問題はない。小型化を優先するためにカメラは取り除かれたが、取り外し可能な車輪がついたので地上を転がることができる — あるいは、アクロバティックに壁や天井を走りまわることも。


Sumoは、2輪の地上専用ユニットで、大型のAR Drone同様カメラを搭載し、足を内蔵しているので、かなりの急停止や空中80センチまでのジャンプも可能だ。その苦楽浮沈のライフスタイルに耐えるべく作りは少々頑強で、最近発表されたSphero 2Bを少し思い出させる。

MiniDrone、Sumo共に正確な出荷日は不明だが、CEOのHenri Seydouxによると「近日」発売される予定で価格はまだ決まっていない。私はSeydouxに、2つのデザインがどうやって生まれたのか、ユーザーのリクエストやフィードバックによるものなのかを尋ねたところ、どちらもParrotが思いついたもので、それは「面白いことがしたかった」からだと言っていた。

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(翻訳:Nob Takahashi)


2013年のガジェット: そのベストとワースト

2013年は、めくるめく一年だった。それは希望の年であり、悲嘆の年であり、ブーティーシェイクの年であり、そしてあのdogeだった。

それにまた、2013年はガジェットの年でもあった。その2013年もいよいよ今日(米国時間12/31)で終わりだから、来年がよりすばらしい年であることを期待して、今年のガジェットの好き・嫌い・醜い、をそれぞれ回顧しよう。


良かったガジェット

Fitbit Force

フィットネストラッカー(fitness tracker)はいろんなのがあるが、一貫して最良のハードウェアを提供しているのがFitbitだ。その最新機種がFitbit Forceで、成功した腕輪形式をFitbit Flexから引き継ぎ、そこに簡素な画面を加えて情報が腕時計のように分かるようにした。これまでは、スマートフォンのアプリで進捗をチェックする必要があった。

Pebble

今年はスマートウォッチのスタンダードを目指して各社が挑戦し、多くが落後した。成功したといえるのは、Pebbleだ。成功したと言っても、スマートウォッチはまだ何百万台も売れる製品ではないが、数年前にBlackBerry用のスマートウォッチinPulseを発売した企業の製品であるPebbleは、技術もデザインも当時に比べ相当進歩し成長した。

レティナディスプレイのiPad mini

レティナディスプレイのiPad miniは、成功したiPad miniのフォームファクターに高解像度の画面をつけた機種だが、iPad Airと同じプロセッサ、計算力、それに電池寿命でありながら、Airよりも安いという、妥協のないマシンだ。ポケットの大きな服を着たら、ポケットにも入れられる。

Raspberry Pi

子どもたちが、競争の激しい明日の世界で生きていくためには、もう読み書き算数だけではだめで、それプラス、プログラミングの能力が必須だ。さらに、2050年にロボットの奴隷になるかご主人になるかを決める要素は、回路基板をハックする能力の有無だ。すべての子どもたちにプログラミング能力を、という目標と意思から生まれたRaspberry Piは、すぐれた教育ツールであると同時に、黙示録的世界における安価なサバイバルキットだ。製品は昨年(2012)からあるが、その人気が爆発的に広がったのが今年だ。

Kindle Paperwhite

Amazonはいつも、目の付け所が良い。Kindle Paperwhiteは昨年(2012)成功した製品だが、今年は能力と機能を大幅に拡張した。ページのリフレッシュは速い。文字のコントラストは良い。バックライトも、前よりずっと良い。

だめだったガジェット

Samsung Galaxy Gear

Pebbleは、スマートウォッチの優等生、Samsungが作ったのは劣等生だ。奇妙なテレビCMで売り込みに必死だったが、逆に、世界中が引いてしまった。Galaxy系統のデバイスとしか、互換性がない。電池寿命が短すぎ。ルックスもひどい。Samsungsさん、酔っ払いは早くうちに帰った方がいいよ。

Gamestick

“Androidのゲーム専用機”、という言葉を、今年は何度も書いた。多すぎる。そしてそれらのほとんどが失敗した。死体の山の上のほうに積まれているのが、Gamestickだ。クラウドファンディングをトライしたが、誰にも愛されなかった。

Ouya

Ouyaも、Gamestickと同じく、失敗したAndroidゲーム機だ。ゲーム機としての性能機能には斬新なところはなかったが、既存ゲームのエミュレーションの充実を志向して話題を招(よ)んだけど、尻すぼみに終わってしまった。

Leap Motion

2013年に期待が最大に肥大したガジェットは、OuyaよりもLeap Motion Controllerだ。でも大きな話題性は、推進力にならなかった。Tony StarkやElon Muskのような億万長者の発明家なら、宇宙墓地を発明してユーザを募るのもよい。でも、毎日Webを閲覧しているふつうの人に、この斬新なコントローラを与えても、抽出しの奥にしまわれて、忘れ去られてしまうだろう。

醜悪なガジェット

CTA Digital iPotty

子どもは、トイレの使い方を覚えなければならない。しかしそれと同時に今どきの子どもは、iPadの使い方も覚えた方がよい。だから、子ども用のトイレにタブレットコンピュータを組み合わせた製品を作れば売れるだろう。売れない。そんなおかしなものは、どの宗教の神様も、お許しにならない。

Google Glass

眼鏡型のコンピュータは、本当なら、うまくいくのかもしれない。でも、今のGoogle Glassはゴミだ。あれをつけた顔は、人間の顔じゃない。反論できると思う人は、反論してみよ。Googleは次々と美人のモデルを起用しているが、それでも醜い物は醜い。美人でないあなたの顔なら、なおさらひどいに決まっている。いわゆる、バカ面になる。

LG G2

LG G2は、あの優れたNexus 5の改良バージョンだから、本来なら良いスマートフォンだ。でも、LGはソフトウェアを無駄に肥大させただけでなく、背面にボタンを置いたために一挙に醜くなった。携帯電話の一般的な持ち方使い方からすれば、あそこよりももっと最悪なボタンの配置場所を考えつくことは、難しい。

Nintendo 2DS

今のNintendoは、‘D’シリーズの機種が無意味に多すぎる。三つも必要な人は、世界中のどこにもいない。2DSはかなり良い製品で、ぼくも今の3DSを持っていなかったら買うかもしれない。でも、でも、ルックスはひどい。というか、醜い。こんなデザインにしたのは、コストを下げるためだろうか? それにしても…。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


クリスマスにモバイルアプリケーションのダウンロード数が増加する傾向に歯止め?!

広告プラットフォームを運営し、モバイル分析も行っているFlurryから、2013年クリスマス近辺のアプリケーションダウンロード動向についての年次レポートがリリースされた。例年のように、やはりクリスマスのアプリケーションダウンロード数は大幅に増加している。プレゼントにもらったiPadを開封して、そしてソフトウェアをダウンロードするという振る舞いがあちこちで行われているわけだ。但し、「クリスマスといえばアプリケーション」という動きは、徐々に落ち着きを見せ始めるのかもしれないという数値も出ているのだそうだ。

アプリケーションのダウンロード数で見ると、今年も過去最高を達成し、そしてクリスマス当日のダウンロード数も2012年比で11%の伸びとなった。しかしこの数字、ここ数年の伸び率に比べると大いに減ってしまっているのだ。たとえば2011年と2012年を比較すると、クリスマスのダウンロード数は90%の増加となっていた。また12月全体で見ても、2011年に比べて2012年は97%増となっている。しかし今年は、クリスマス当日についてはさきほどの通り11%。12月全体で見ても25%という数値になっているのだ。

Flurryは、数値的な減少傾向を、先進国におけるスマートフォンおよびタブレット市場が成熟期に入っていることによるものだと結論づけている。「飽和」しているという言葉は使っていないが、スマートフォンやタブレットが世に出てきてそれなりの年月が経過している。しかも毎年毎年、かなりの数が販売されてきた。そうであってみれば、今後の市場成長見通しについて、懐疑的になるむきもある。

クリスマス当日のダウンロード数と、12月中クリスマス前のダウンロード数を比べると、クリスマス当日のダウンロード数が91%の増加を示している。やはりプレゼントが貰える日は、皆が喜んでアプリケーションをダウンロードしているのだ。但しこれも「落ち着き」が見られる状況ではあるようだ。すなわち2011年や2012年においては、クリスマス当日のダウンロード数は通常の日の2倍以上になっていたのだ。今年はこの指標に届かなかったということになる。

ダウンロード数の変化が落ち着きつつあるというデータが、すなわちスマートフォン市場が停滞しつつあるということを意味するものではない。クリスマス当日のダウンロード数が思ったほどに増加しないのも、これはスマートフォンがより日用品化していることの現れであるとみることもできる。アプリケーションストアも生活の一部に入り込んでいるのだとみる見方だ。以前はプレゼントしてもらって、説明を受けながらアプリケーションをダウンロードして試してみるという人も多かった。しかし今ではいつでも自分でアプリケーションを購入するというスタイルが広まっていると見ることもできる。新しいデバイスがアクティベートされるのは、やはりクリスマスが多いようだ。しかしこちらでも普段の日との差は縮まりつつある。

ディベロッパー側の話とすれば、ホリデー期間に価格を下げるなどのセールスを行うことの有効性は間違いないと思われる。しかし大幅な値下げを行って、販売額の低下を量で補おうという考えはうまくいかなくなりつつあるのかもしれない。この傾向が続いて、クリスマスといえども普通の日と変わらないというところまでいくのか、それとも、普段の日との差は小さくなりつつも、それでもクリスマスのダウンロード数は他の日を凌ぎ続けるのかどうか、これから数年はデータを楽しみにみていきたいと思う。

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(翻訳:Maeda, H


退屈している愛猫に如何? 飼い猫と一緒に勝手に遊んでくれるスマートな「Egg」

猫は移り気。何かオモチャを与えてもすぐに飽きてしまうとが普通だ。多くの人に同意してもらえることと思う。さらに、部屋の中で暮らす猫を遊ばせようと思えば、人間の手によって何かを動かしたりし続ける必要がある(そうして苦労してもすぐに飽きられる)。

猫に飽きられないオモチャは作れないものか。そういう思いで作り上げたのがKickstarterに登録されたEggだ。猫は興味を持ち続け、飼い主は労力をセーブすることができる。自律的に動作して、また動きのパターンを変更することもできる。

Eggは名前通りの外見をしている。しかしプラスチックの外装の中身にはオモリに加え制御用の回路やモーターが内蔵されている。Eggはどのようなタイプの床の上でも利用でき、障害物があっても大丈夫だ。猫にちょっかいを出されたり、人間の足にあたったりすれば、オモリを制御して進行方向を変えて進む。すなわちこのEggはいつまでも転がり続け、人の介入なしに、いつまでも猫と遊び続けることになるわけだ。

ちなみに猫を遊ばせるときに人による操作は不要だが、充電は人手で行う必要がある。充電は本体にあるmicroUSBポートにて行う。またコンピューターにつないで、PC用のプログラムから動作モードを切り替えることもできる。

iPhoneでコントロールするSpheroを動かしてみた経験からも、こうした形がペットたちにウケるのは間違いないようだ。製作者のJason O’Maraはオレゴン州ポートランド在住のエンジニアで、TDKなどのエレクトロニクス関連企業の職歴を持つ人物だ。

Kickstarterでの目標調達額は1万5000ドル。募集期間を25日残して、すでに目標額を調達している。O’Maraは2014年6月までにはファーストロットの出荷を開始したいと考えているそうだ。31ドルにてプレオーダーできる。もしうちの中にいる相棒が退屈を感じてしまっているのなら、この金額は決して高いものではないはずだ。

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Maeda, H


2013年型Mac Proレビュー: Appleの新型デスクトップ機はデザインも性能も劇的にリニューアル

Appleの新しいMac Proは、思わず見とれてしまう。黒いアルミニウムの外殻、円筒形という目新しいデザイン、誰が見ても、ほかのコンピュータと間違えるはずがない。もちろんこの前のMac Proも特徴的なデザインだったが、今度のはフットボールよりもやや大きくて、上部にはジェットエンジンを思わせるへこみがある。しかしその本当の実力は内部にあり、そしてそれは、どれだけ極端なスピード狂をも満足させるだろう。

リビューのビデオ


基本性能/仕様

  • 3.7 GHzクァッドコアIntel Xeon E5プロセッサ
  • 16GB 1897MHz DDR3 RAM
  • AMD FirePro D300デュアルグラフィクスカード, 各2GB RAM
  • 256GB SSD(PCI)
  • Thunderbolt 2.0ポート x 6, USB 3.0 x 4
  • 802.11ac + Bluetooth 4.0
  • 希望小売価格: 2999ドル
  • 製品情報のページ

グッド

  • Macの既存の全機種中で最速
  • 工業デザイン美術館の展示品が自分の家にあるみたい

バッド

  • お値段高すぎ
  • ディスプレイその他全部自前

デザイン

このMac Proのデザインがユニークでないという人は、ほとんどいないだろう。初期のスターウォーズのダース・ヴェーダーのような雰囲気があり、口の悪い人は“ごみ缶Mac”と呼ぶかもしれない。間近でよく見ると、表面のアルミニウムのクールな感触、反射性はあるけどぎらぎらしない、…見る者に安定感と安心感を与える。

〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕

現代のデスクトップコンピューティングの世界に蘇ったモノリスみたいだが、謎のモノリスが登場するあの映画のように未来的でもある。ここに込められているすばらしい技術的成果は、みんなのこれからの、毎日のコンピューティングニーズに応えるものだから。

デザインがこれだけきれいだと、このコンピュータが毎日、何かの実用的な仕事をしていることを、忘れてしまうかもしれない。AppleはGoogleのような場外ホームランねらいの企業ではないけど、このMac Proのデザインと性能はまさに、目の前にある未来だ。

この新しいMac Proのモジュール構造は、これまでのバージョンと同じではない。たとえば、3.5サイズのHDDは交換不可だ。一方、アンロックしてから、外殻をスライドして外すと、RAMベイへのアクセスはフリーで、最大16×4=64GBまで拡張できる。SSDも、Apple固有の規格だが拡張可、GPUも(未来のApple固有の機種に)アップグレード可能だ。外部拡張性がまたすごくて、最大スループット20Gb/sというThunderbolt 2は4Kビデオのディスプレイと伝送を同時に行えるだろう。そのポートが6つもあり、さらにUSB 3.0が4つある。

しかもApple独自のサーマルコアを内蔵しているから、これだけの性能の、プロ仕様のワークステーションにしては、サイズが小さいし、しかも静音だ。機械音は、耳をよっぽど近づけないと聞こえない。音といっても、かすかなハム音で、これに比べるとぼくのRetina MacBook Proを酷使しているときの音の方がよほどうるさい。上部からわずかに排気が出ているが、一日中Final Cut Pro漬けになってるようなときは、その蒸気を見て気が紛れるかもしれない。

性能

仕事で毎日コンピュータを使う人にとって、この新型Mac Proは思考するコンピュータのように思えるだろう。とにかく、どんなインプットに対しても即座に応答がある。Xeonプロセッサから、PCIベースの超高速なSSDから、あるいはデュアルのGPUから、それらの応答はどれも、従来のどのMac(最新のiMac, Retina MacBook Pro)より速い。Webを閲覧するとか、写真をiPhotoにインポートするなど日常的な仕事でも、一度このMac Proを経験すると、もうほかの機種に戻る気がしない。

しかしもちろん、Mac Proはプロ用のマシンだ。たとえば、映画作家が高度なグラフィクス(CG/CGI)や3Dアニメや長編映画を制作編集するために使う。写真家の非常に高度な要求にも応える。極端な高解像度でも扱えるし、巨大なファイルの集合をバッチで処理できる。そしてLogic Pro Xとハイスピードで広帯域な外部機器を使って、音楽プロデューサーは次のヒット曲を作り出す。

ぼくの場合は、Final Cut Proが必ずMacの上のトラブルメーカーだった。でもMac Proでは、FCP Xが嘘のようになめらかで速くて、レンダリングもパブリシングも瞬(まばた)きする間に終わる。2分あまりの1080pのビデオの最終エディットが10秒で終わったときには、一瞬、エラーかと思ったぐらいだ。

ものすごくオタクな読者は、今度のMac ProのGeekbenchのスコアを、あっちこっちでご覧いただきたい。何もカスタマイズしていないベースラインだから、最低でもこれぐらいは行く、という意味だ。

機能

6つのThunderbolt Displaysを同時に使えるのは、今回のMac Proが初めてだ。ぼくは、Thunderbolt Displaysを2台、21インチのiMac、それにHDMIポートにWacom 13HDをつないだ状態で試したが、このAppleの最高級機は、なにごともないかのように動いている。作品の出力やほかのビデオなど、複数のビデオを同時に見ながら仕事をするビデオ作家のマシンは、これできまりだ。6つのサイトや6台のカメラをリアルタイムで同時に見ていたい、という情報マニアやメディアの現場も、やはり、このMac Proを欲しいだろう。MacBook ProやiMacでは、ディスプレイ2~3台がせいぜいだから。

また、一部のハードウェア(RAM、SSD、GPUなど)が交換可能であることは、この今既に未来的なマシンの未来性を、より強化する。別の言い方をすると、このMac Proは、数年後にも、古くなった感じがしないのだ。性能的に。

ささいなことのようだが、ぼく的にすごく気に入っているのは、ポートがライトアップすること。デバイスをポートに接続するとき、そして外すとき、間違える心配が少なくなる。このように、細部まで配慮が行き届いていることも、3000ドルという価格をユーザに納得させる価値の一部だね。

結論

このMac Proは、能力がずば抜けて高い。ぼくはコンピュータを使って、ある程度高度な作業をする方だが(ビデオ編集、大量のPhotoshop作業、CG/CGI、ポッドキャストの制作)、そうでなくてふつうのコンピュータユーザでも、度肝を抜かれるだろう。これらの仕事はRetina MacBook Proでも十分にできるのだが、このMac Proは、苦労の気配をまったく見せずに、ふつうに淡々と、当たり前のようにさっさとやる。

今時(いまどき)、コンピュータを買うことが仕事上の有効な投資であることは珍しい。むしろ今ではそれは、2年に一度買い換える消耗品だ。そんな時代に、このMac Proだが、iPhone 5sがそうであったように、2年よりももっと長い未来を視野に入れている。たとえば具体的には、ビデオ作家が4Kをやらなければならなくなったとき、このマシンの投資効果は生きつづけるのだ。消耗品として廃棄する必要がない。

グレイのタワー型Mac Proに古さを感じはじめた人や、高性能高機能ならどんだけ高くても買う、という人にとって、今度のMac Proは文句なく‘買い’だ。でも、われわれふつうの人間は、AppleのOS X機ならそれほど高価でなくても、十分満足できるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


クリスマス~新年の願い事; 有名大手テク企業がサンタさんだったら…

ぼくの、来年の願い事はこれだ。クリスマスギフトなんていうと、今年は残り少なくてもう何もできないだろうけど、来年はまだまだ、何でもできるぐらいに長い。ぼくの願い事はどれもでかいけど、みんな金持ち企業で世界のトップクラスの人間が揃っているから、やる気になればできるはず。

1. Microsoft

Skypeをぶっ壊してゼロから作り直す。今のSkypeは、どのプラットホームでもひどい。それなのに、毎日使わざるをえない苦しみ。そのVoIPの安定性はかなり良いが、その元々の血筋にふさわしい高い安定性ではない。テキストによるチャットコミュニケーションもひどいし、グループチャットというかんじんの機能にペイウォールという鍵がかかっている。ぼく自身はすでに、 Skype OutやVoicemail、Skype Inの番号などに毎年巨額を払わされているのだが。

2. Nintendo

iOSやAndroidでもMario(など)を。ぼくは、Wii Uは株価を上げるための秘密の戦略で、これからはそのほかのモバイルプラットホームにもライセンスを売っていくのだ、そうなればまさしく、天才的な経営手腕だ、と本当に期待していた。MarioとPokemonとDonkey KongなどなどをぜひiOSとAndroidに、そうすればぼくたちは御社にたくさんお金をあげるのに。

3. Google

Glassを捨てて携帯やタブレットのAndroidをもっと良くしろ。Google Glassはいまだに全然ぴんとこないし、それについて知れば知るほど、ますますつまらないと思える。これを読んで熱心なGlassファンは怒るかもしれないが、でも率直に言って、Googleがこのプロジェクトに捧げているリソースをスマートフォンとタブレットのAndroidに配置換えすれば、これらのデバイスは、今のような、なんだかんだと際限なくチェックするものから、まったくシームレスな、まったく気にならない、日常の一部に成長変身するだろう。Glassの目標は悪くないけど、人びとが実際に使っているものを、もっと良くしてからにしてほしい。

4. Amazon

グロサリーはグローバルに展開せよAmazon Freshのアイデアは良いと思うが、展開が慎重過ぎて遅すぎる。これまでのecの品目と違って細かい問題が多いことは理解できるが、日常的にほかのあらゆるものを買っているお店が、グロサリーにかぎってもたもたしているのは、我慢ならない。なんとか、グローバル展開の妙手を編み出してほしい。

5. Facebook

Yahoo+Twitter指向をやめろ。考えただけでもくだらないが、でも実はぼくは、赤ちゃんの写真集のいつまでも終わらないストリームとか、高校のときの友だちが日常的なささいな不便を朝から晩まで愚痴ってるのとか、そんなのを愛してるんだ。今のFacebookは、ニュースとリアルタイム情報のソースになりたがっている。でもそれは、ぼくがFacebookに望む姿ではない。旧友が子どもがクレヨンで初めて描いた絵をポストしてきたのを、すごく嬉しく思うとか、今のぼくはもうそんな歳(とし)なんだが、皮肉なことにFBは、そういうものを否定して成熟しようとしている。

6. Twitter

ダイレクトメッセージをもっと良くして。DMは、今以上のものになりたがっている。Twitterもやっとそのことが分かって改良を開始したようだ。でも、まだ不満だ。これは実現性が高いから‘願い事’というほどでもないが、でも言っておいた方が後悔せずにすむだろう。

7. Apple

レティナディスプレイのMacBook Air。Appleよ、あなたはかなり前からこの方向でやってるにもかかわらず、レティナAirだけは無視してきた。それはいまだに、地平線から顔をのぞかせているだけだ。MacBook Airは電池がすごく長いし、13インチ型はほぼ完璧だ。でも13インチと15インチのレティナMacBook Proの画面は最強だ。レティナMacBook Airはパーソナルコンピューティングの見果てぬ夢だが、そろそろ夢から現実へを希望する。

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以上がぼくの願い事リストだ。自分勝手なのもあるし、現実的なのもある。絶対に実現しないのもある。しかしどれも、これらのメジャー企業に、ぼくとしてはやってほしいことなのだ…2014年に。おっと、ぼくの靴下はどれもボロボロで、サンタさんにわるいから、最後の願いごととして、新品がひとつほしいね。

トップ画像: gagilas on Flickr

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


【写真集】Appleの新型Mac Proは美女と野獣が合体

Appleの最新のMac Proは、何もかも新しくてしかも大胆なデザイン、そしてテキサス州の工場で組み立てられた純国産だ。Macのここまで斬新なデザインというと、最近では例がなく、G4 Cubeや‘植木鉢’iMacまで遡らなければならない。それにこいつは、いかにもダース・ヴェーダー(Darth Vader)的で、取り外せる外殻ケースなんか、いかにもだ。

〔ここにスライドを見れない場合は、原文を見てください。〕

本誌としてのリビュー記事を書くためにはもっと試用期間が必要だが、第一印象としては、アプリケーションの立ち上がりスピード、画面の描画スピード、そして全般的な処理スピード、どの点でも、今あるすべてのMacを粗大ゴミにしてしまう。また、ものすごく静かで、上部の排気口から少量の上昇気流が出ている。それは、本機のクーラー部位‘unified thermal core’からの熱排気だ。

この未来的なルックスの未来的なマシンを、こんな場所で撮影して申し訳ないと思うが、でもトロントの真冬の冷気は、この魔物のバックとして似合っている。Mac Proのデスクトップコンピュータは相当久しぶりだから、気合を入れて本格的なリビューを書きたいと思う。しばらく、お待ちくだされ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


心臓の鼓動計内蔵とタッチ画面上の(指の)ホバリング検出でAppleが特許を出願

Appleが今日(米国時間12/24)、二つの特許をUSPTO(United States Patent and Trademark Office, 米国特許商標庁)に出願した(AppleInsiderによる)。ひとつは、ホバリングを感知するタッチインタフェイス、これはSamsungのGalaxy S4など、最近のAndroid機で見られるようになったものだ。そしてもうひとつの出願は、小型デバイスに内蔵できる心臓の鼓動計で、iPhoneにこれがあると、バイオメトリックスやフィットネスのアプリが高機能になるだろう。

ホバリングタッチの特許は、人の指がタッチ画面に近づいているけど触れてはいない状態を検出する方法を記述している。そういうホバリング入力は、デバイスに対するコマンドの発行に利用できるとし、スクリーンが電場を出力することによってユーザの指の位置を判定する。ただし、これまで実装されているホバリングによる制御が、かなり効果薄弱なのに対してAppleは、より効果的で、誤操作も正確に検知する方法を述べている。

また一定時間のホバリングを検出できれば、入力の意思のない‘うっかりタッチ’を入力として認識することも避けられる。Appleはすでに最新のiPadで、薄くなったサイドベゼルを利用して誤タッチ認識を実装しているし、また、手のひらによるタッチを受け付けないアプリもある。しかしホバリング検知を併用できれば、誤タッチの認識がさらに精度を増すだろう。

この特許はまた、タッチの検出精度を上げるための、気象条件や環境条件への対応方法を述べている。これらの条件が最適の場合には基準値を読み、センサが環境の変化…寒くなったなど…を告げているときにはより高い(or低い)感度でタッチを読み取るようにする。ただしAppleはホバリングタッチを、独立したインタフェイス要素としてでなく、あくまでも補助的な要素とみなしているようだ。

心臓の鼓動計に関しては、Appleの特許はセンサをスクリーンのベゼルなど伝導性のある部分に置いて心電データを読み取らせる、となっている。今のiPhone 5sのTouch IDセンサの回りに金属リングを置く、などの形になるのだろうか。この二つは機能が似ているから相性も良さそうだ。

Appleの出願書類の、鼓動計の部分は、いろんなバイオメトリックス的用途とユーザ同定への応用を述べている。既存の指紋センサー(iPhone 5s)のデータと組み合わせたら、本人同定の精度がさらに上がるのだろう。

例によってこれらの特許も、ただちにAppleの製品に実装されるというものではない。でも、AppleのR&Dが今やってることの一端をうかがわせるという意味では、興味深い。とくにバイオメトリクスによる本人同定が、指紋+脈動の二要素タイプになると、Appleはデバイスレベルのセキュリティ技術で他を大きく引き離すだろう。またホバリング検出によるタッチインタフェイスの精度向上も、製品の大きな利点になる。この方面でのAppleのリードは、今でも相当大きいのだが。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


MaxStone、Kickstarterで支援募集―iPhone経由でデジイチのリモートシャッター、タイムラプス撮影ができるガジェット

Bluetoothを介してデジタル一眼レフを操作するガジェットはトレンドになりつつあるが、今回Kickstarterに登場したプロジェクトはその中でも機能の豊富さ、デザインのスマートさで出色の存在だ。このガジェット、MaxStoneはiPhoneをリモコンとしてカメラのシャッターを切ることができる他、Bluetoothを利用した盗難・置き忘れ防止機能などが組み込まれている。

MaxStone本体は時計用ボタン電池で駆動される小さなデバイスで、簡単なループストラップでカメラに固定され、カメラのシャッターボタンをカバーする部分とカメラの赤外線センサー部分を覆う本体がある。この本体にはBluetoothでスマートフォンからコントロールされる赤外線発光器が収容されている。

ユーザーはスマートフォンにインストールしたアプリから発光器を操作し、シャッターを切ることができる。Wi-Fiを利用したシステムに比べると一見ローテクに見えるが、その分対応するカメラの機種がずっと広い。Canon、Nikon、Pentax、Sony、Olymps、Minolta、Samsungなど赤外線リモコン機能を備えるほとんどすべてのデジタル一眼がサポートされている。

MaxStoneのアプリはシャッターを即時作動させることもタイマーモードで作動させることもできる。またタイムラプス撮影もできる(最長1年近くにわたって設定可能だという)。長時間のタイムラプス撮影の場合、iPhoneのバッテリーが切れたり接続範囲外に出たりしても撮影は続けられる。またいくつかの機種についてはビデオ撮影の開始/停止もコントロールできる。

これだけでも安価(支援オプションは29ドルから)なデバイスとしては優秀な機能だが、さらにBluetoothによる距離センサー・アラーム機能が付加されている。MaxStoneをカメラに取り付けておけば、ユーザーがカメラから一定距離以上離れるとiPhoneから警報が鳴る仕組みだ。逆のMasStoneからiPhoneを鳴らすこともできる。iPhoneを車の中などでどこかに紛らせてしまったときなどに便利だ。最後に、このデバイスはiPhoneのカメラのリモートシャッターとしても使える。セルフィー(自画撮り)大好き世代にはうれしい機能だろう。

MaxStoneはWill E、Lia Zhang夫妻によってプロトタイプが開発された。無線技術者のWill Griffithが赤外線通信機能の部分を仕上げ、ShawnHanがiOSアプリを開発した。ニューヨークに本拠を置くMaxStoneチームは量産開始のために5万ドルの資金をを必要としている。現在6500ドルが集まっており、募集期間は59日残っている。すべてが順調に進めばMaxStoneは2014年の3月に出荷できる予定だ。

〔日本版〕TechCrunchの元記事の影響か、現在資金は1万5000ドル以上集まっている。早期割引オプションは売り切れで、現在残っているのは35ドル(日本からは送料込みで45ドル)からのオプション。Amazon Paymentで支払いができる。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


AllCastはAndroidデバイスからApple TVその他にAirPlayができる優れものストリーミング・アプリ

AndroidアプリのAllCastがベータテストを終え、正式公開された。フル機能の有料版の他に無料版があるので、このスイスアーミーナイフ的な万能ストリーミング・ツールが読者のAndroidデバイスで作動するか試すことができる。このアプリはAndroid搭載のスマートフォンやタブレットからApple TV始めAirPlayに対応するすべてのデバイスにビデオをストリーミングできるという優れものだ。

Apple TVなどAppleのアクセサリ・エコシステムに頼っているがAndroidも使っている、あるいはAndroidに乗り換えようと思っているユーザーには大きな朗報だ。現行バージョンはビデオと静止画だけのサポートだが、広告どおりちゃんと作動するし、デベロッパーは音楽のストリーミング機能も近く追加すると約束している。

Apple TVだけでなく私の手持ちのAirPlayスピーカーも全部対応機種のようだ。UIもシンプルで、ストリーミング先デバイスとストリーミングしたいメディア(このアプリはデバイスをスキャンしてストリーミング可能なファイルを自動的に抽出する)を選択するだけでよい。

ネーティブなAirPlayと違い、コンテンツはAllCastアプリ自体で再生できる必要があるが、DLNAストリーミングをサポートしているので、Roku、Xbox One(Xbox 360)、SamsungとPanasonicのSmart TV、Googleの全TVデバイスが対象となる。Chromecast(Googleの小型のストリーミング・ドングル)はサポートされていないが、AllCastによるとこれはGoogle側が現在問題に対処中だという。

ベータを脱したといってもAllCastはまだ初期バージョンなので、正しく作動させるために何回か再起動する必要があるかもしれない。再生中に縦位置、横位置の切り替えをすると再生・一時停止機能がフリーズすることがある。しかし一度正しく設定されれば、実に快適だ。MiracastデバイスやChromecast(わずか30ドルだが)を買ったりせず、手持ちのAndroidデバイスで大型スクリーンを楽しめるのはすばらしい。

〔日本版〕Google PlayからアプリをGlaxy S4にインストールしてみたが、Apple TVに正常にストリーミングできた。Apple TVのメニュー画面でAllCastから再生を開始すると自動的にストリーミング画面が表示される。コンテンツの分類、選択などの機能が今後拡充されるのを期待。

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