テスラが7人乗りModel Yの生産を11月開始、12月初旬に納車へ

Elon Musk(イーロン・マスク)氏が、Tesla(テスラ)のラインアップの中では入手しやすい価格設定の電動SUVであるModel Yの7人乗りバージョンのタイムラインについて新たな情報を出した。Model Yは米国では今年3月に出荷が始まった。そしてマスク氏は6月に、同社がModel Y7人乗りバージョンの出荷を今年第4四半期中に開始する見込みだと述べていた。

7人乗りというのはこれまでのModel Yより2座席多く、同車がそうしたコンフィギュレーションに対応することは2019年に正式にModel Yが発表されたときからわかっていた。Model Yよりも大きいModel Xは3列座席を提供している。しかし、Model Yではそこまでスペースがない。また、Teslaが昨年発表した7座席のModel S Plaidバージョンもある。

それでも、Model Yの座席の追加は、幼い子供たちを含め家族全員が乗れるプレミアムだが低価格のSUVを探している人にはいい選択肢となるかもしれない。そしてマスク氏のタイムライン通りに生産が始まれば、7人乗りのModel Yを街中で目にするようになるのはそう遠くないはずだ。通常、マスク氏のタイムライン予想はかなり楽観的だ。しかしModel Yは実際には予想より早く出荷が始まった。なので、同氏の発言通りになるかもしれない。

カテゴリー:モビリティ
タグ:Tesla、電気自動車

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(翻訳:Mizoguchi

ソユーズ宇宙船が超高速の約3時間で国際宇宙ステーションにドッキング成功

一般的に、宇宙飛行士がロケットで国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げられたあと、ISSにドッキングするまでには少し時間がかかる。これは、宇宙飛行士が地球から離陸するまでの軌道と、ISSの離陸地点の相対的な軌道に関係している。しかし、米国時間10月14日打ち上げられた第64次長期滞在クルーは、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から地球を出発、約3時間後にISSへのドッキングに成功した。

NASAのKate Rubins(ケイト・ルービンズ)宇宙飛行士、ロシアのSergey Ryzhikov(セルゲイ・リジコフ)宇宙飛行士、Sergey Kud-Sverchkov(セルゲイ・クド・スベルチコフ)宇宙飛行士を乗せたソユーズ宇宙船は、米国東部夏時間10月14日午前2時前(日本時間10月14日午後3時前)に打ち上げられ、ISSとドッキングしたのは米国東部標準時午前4時48分(日本時間10月14日午後5時48分)で、所要時間は3時間2分。カプセルとステーションの間のハッチが開いたのは米国東部夏時間時午前7時7分(日本時間10月14日午後8時7分)で、3人の新しいISSクルーの運用任務が正式にスタートした。偶然にも、この日はルービンズ氏の誕生日でもある。

今回のドッキングの早さは、ISSへの最後の有人打ち上げである5月のNASAのDemo-2ミッションが、フロリダから打ち上げられたあと、丸1日後にISSにドッキングしたことと比べるとよくわかる。通常、クルーカプセルの速度と高度をISSと一致させるには、もう少し軌道を周回する必要があるが、今回の場合は地球を2周しただけの超高速で宇宙船を正しい位置にドッキングさせるタイミングと条件がそろっていた。

現在、ISSには Anatoly Ivanishin(アナトリー・イヴァニシン)宇宙飛行士とIvan Vagner(イワン・ヴァグナー)宇宙飛行士のほか、すでにISSに滞在していたNASAのChristopher Cassidy(クリストファー・キャシディ)宇宙飛行士も含め、6人のクルーが常駐している。

カテゴリー:宇宙
タグ:NASA、ISS

画像クレジット:NASA

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(翻訳:TechCrunch Japan)

軌道の持続可能性を保つAstroscaleが約54億円を調達、静止衛星長寿命化や軌道上デブリ除去など業務を多様化

軌道上サービスとロジスティクスを提供するAstroscale(アストロスケール)がシリーズEのラウンドで5100万ドル(約53億7000万円)を調達し、これまでの総調達額が1億9100万ドル(約200億円)になった。日本企業であるAstroscaleは、軌道上機器類の寿命終了に関して新たなソリューションを提供する。すなわちそのソリューションとは、耐用年数を終えた宇宙船や人工衛星などを安全に軌道から取り除く容易な方法を提供し、衛星や衛星群を製造する企業の増加にともなって増えつつある軌道上デブリの一部を掃除して、軌道の運用をより持続可能にすることである。

Astroscaleはその後ミッションを拡張して、静止衛星の寿命延長も手がけている。これもまた、軌道上の活動の爆発的な増加が予想される中で、軌道の運用環境をより持続可能にしていくサービスの重要な一環だ。同社は2020年初めに、Effective Space Solutions(ESS)と呼ばれる企業のスタッフと知財の買収を発表したが、それは「宇宙ドローン」を開発している企業だった。その宇宙ドローンは既存の大型静止衛星のインフラに対して軌道上サービスを提供し、燃料の補給や修理を行う。

ESSは、Astroscale Israelのベースで、静止衛星の寿命延長も業務にしてグローバル企業になりつつあるAstroscaleの、新しい国際オフィスでもある。米国時間10月13日の投資はaSTARTがリードし、資金は今後のグローバルオフィスの設立と、チームを140名以上に増員するために使われる。

人工衛星などが軌道上で寿命を終えて発生したデブリを除去するAstroscaleの技術は、その最初のデモを2020年後半に行う予定だ。装置の打ち上げにはロシアのソユーズロケットが使われる。そのシステムは、軌道から除去するターゲットのデブリを見つけて掴まえる2基のスペースクラフトを用いる。

カテゴリー:宇宙
タグ:Astroscale資金調達日本

画像クレジット: Astroscale

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HBOがイーロン・マスクとSpaceXの6エピソードの限定シリーズを制作中

HBOが、イーロン・マスク氏とSpaceXの創業期を描いた6エピソードの限定シリーズを制作中であるとVarietyが報じている。この番組は、Tesla(テスラ)のCEOでありSpaceXの創業者のマスク氏について書かれたAshlee Vance(アシュリー・バンス)氏の伝記を基にしたものになる予定だ。Varietyの記事によると、億万長者の起業家自身はこのプロジェクトには直接関与していないという。

この限定シリーズでは、マスク氏が小さなエンジニアチームを採用して最初のSpaceXロケットの建造と打ち上げなどを実現した開発部分に焦点を当てる予定だ。シリーズの製作総指揮は、Channing Tatum(チャニング・テイタム)氏とその制作会社、そしてDoug Jung(ダグ・ユング)氏が担当。脚本は、以前に「スター・トレック BEYOND」やNetflixシリーズ「マインドハンター」などのSF映画を数多く手掛けたユング氏が担当するという。

一風変わった億万長者の起業家が伝記小説の中で描かれるのは初めてのことで、SpaceXとマスク氏の描写は興味深いものになるはずだ。SpaceXは創業当初、ロシアの宇宙企業にアプローチして既製品ロケットを購入する可能性があったが、費用がかかりすぎると判断して自社で作ることに決めるなど、話のネタには事欠かない。興味のある読者は、Kimbal Musk(キンバル・マスク)氏のBlogspotで、SpaceXのプロセスの一部と、その初期の頃のオリジナルのロケットを作る過程が詳しく紹介されているのでチェックしておこう。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:イーロン・マスクSpaceXHBO

画像クレジット: Darrell Etherington

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(翻訳:TechCrunch Japan)

Blue OriginのNew Shepardが打ち上げ、NASAの技術テストを実施

Blue Origin(ブルー・オリジン)は2019年12月の最後の打ち上げから約1年の休止を経て、米国時間10月13日にミッションを再開した。

打ち上げは、同社の再利用可能なサブオービタルロケット「New Shepard」(ニュー・シェパード)のミッションで、同ロケットは2017年12月に最初に飛行して着陸し、今回が6回目のフライトとなる。また今日の打ち上げには、NASAの「Deorbit, Descent and Landing Sensor(軌道離脱・下降・着陸センサー)」技術をテストするためのシステムが含まれており、これは将来の月面・火星着陸に使用するための自動化技術を提供し、目標着陸ゾーンにおける潜在的な危険を自動で識別し回避できる。

この試験には、New Shepardのロケット本体とカプセルの回収が含まれる。ロケットはエンジン噴射によりウエスト・テキサスの発射着陸地点に着陸し、カプセルはパラシュートで降下する。カプセルにはさまざまな実験やその他のペイロードが入っており、その中にはBlue Originの非営利団体「Club for the Future」が全米の子どもたちに提供しているポストカードも含まれている。

打ち上げは米国中部夏時間10月13日午前8時35分(日本時間10月13日午後10時25分)に実施され、ライブストリームは米国中部夏時間午前9時05分(日本時間午後10時05分)から始まった。ストリームにはNASA長官のJim Bridenstine(ジム・ブライデンスタイン)氏からのメッセージも含まれている。Blue OriginはNASAとの緊密な協力関係を深めており、その中には次の宇宙飛行士を月の表面に到達させる手段となり得る有人着陸システムも含まれている。

カテゴリー:宇宙
タグ:Blue Origin、NASA、New Shepard

画像クレジット:Blue Origin

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(翻訳:塚本直樹)

Virgin Hyperloopが真空高速輸送システム「ハイパーループ」の安全性テストを実施へ

Virgin Hyperloopは米国時間10月8日、米国でのハイパーループ輸送(真空状態のチューブを用いた高速輸送システム)の実現という長期的な目標に向けた重要な一歩を踏み出したと発表した。これは米国における国家的な安全認証の枠組みを構築するうえで非常に重要なもので、米運輸省(DOT)との直接の協力が必要になるが、このプロセスは今年7月にDOTが枠組みに先立ってガイダンス文書を発行したことにより、すでに現在進行中だ。

これに先立ってVirgin Hyperloopは、ネバダ州ノースラスベガスにある実物大の試験場でハイパーループ技術の開発とテストを進めてきた。同社はテストを実行するために長さ500mの「開発ループ」を作り、2017年に初の本格的なシステムテストを実施。同社によると「この新しい施設は認証のために特別に使用されるが、同様の大規模なシステム試験も実施され、『数千人』の新しい雇用が創出されることになる」と述べている。

Virgin Hyperloopは最終的には2025年までにシステムの安全性を完全に認証し、うまくいけば2030年までに本格的なシステムで商業運転を開始したいと考えている。

カテゴリー:モビリティ
タグ:Virgin Hyperloop、ハイパーループ

画像クレジット:Virgin Hyperloop

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(翻訳:TechCrunch Japan)

アマゾンがRivianとの提携で初の完全電気自動車を発表、車内にはもちろんAlexa内蔵

Amazon(アマゾン)は、電気自動車のスタートアップであるRivian(リヴィアン)との提携によって作られた、同社初の特注EV配送バンの納品を受けた。このバンは、丸みを帯びたエッジが多くなっているものの、既存の伝統的な燃料とハイブリッドの商用配送バンとあまり変わらないように見える。技術革新のほとんどはあまり目立たない場所で起こっている。

このバンの詳細を記したブログ記事(Amazonブログ)でアマゾンは「センサーベースの高速道路走行と交通支援機能、デジタルディスプレイを介してドライバーに360度の視界を提供できるエクステリアカメラ、ドライバーのキャビンコンパートメントへの行き来を支援するためのキャビン内の広い室内床面積、ほかのドライバーのためのブレーキの視認性を高めるためのサラウンドテールライト、一体型3段シェルビングと隔壁分離ドア。そして最後にはもちろん、内蔵のAlexa音声アシスタントの統合を含む、カスタムバンのユニークな機能のいくつかを概説した。

アマゾンは2019年、スタートアップのEVメーカーのために7億ドル(約742億円)のラウンドを主導したときに、Rivianへの大規模な投資を発表した。その後同社は、昨年9月にnカスタムメイドの電動配送バンを10万台発注することを発表した。Rivianはまた、商用車計画に加えて、電動ピックアップやSUVを製造し、消費者に向けて出荷する意向だ。

アマゾンは完全電気自動車の導入を計画しており、今後2年以内に世界で1万台のカスタムバンが道路を走るようにし、2030年までに10万台の注文を受けるまでに拡大すると発表している。一方Rivianは、イリノイ工場の試験的な生産ライン稼動を開始し、2021年6月からSUVの納入を開始し、来年8月からSUVの出荷を開始する予定とのこと。

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カテゴリー:モビリティ
タグ:Amazon、電気自動車、Rivian

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(翻訳:TechCrunch Japan)

米宇宙軍が「マンダロリアン」制作のVFXスタジオに没入型のトレーニングツールを発注

米宇宙軍(U.S. Space Force)は、所属隊員のほとんどを実際の宇宙で訓練することはできない。そこで米国防軍の比較的新しい部門である同軍は、Slingshot AerospaceにThe Third Floorと協力してVR空間のシミュレーションを作るよう依頼した。

Slingshot Aerospaceは、航空宇宙と地上情報の両方に関連するデータ分析、ツール、コンピュータビジョンを提供している企業。The Third FloorはハリウッドのVFX会社で、Gravity(ゼロ・グラビティ)、The Martian(オデッセイ)、The Mandalorian(マンダロリアン)などの大ヒット作に取り組んでいた企業だ。両社の目標は、現実世界の物理現象を再現できるシミュレーターを生成し、米宇宙軍のインタラクティブなトレーニング機能を提供すること。

Slingshot Aerospaceは、宇宙軍自身からの100万ドル(約1億500万円)の契約とATX Venture Partnersからの100万ドルの資金提供を含め、合計で200万ドルをこのシミュレーターの開発に向けて確保している。最終的な成果物はSlingshot Orbital Laboratory(スリングショット軌道研究所)と呼ばれ、宇宙軍のメンバーに宇宙空間という特殊な場所で、物体や宇宙船がどのように動作し、どのように振る舞うのかをより深く理解してもらうために使用される予定だ。

米国空軍国家安全保障宇宙研究所のMax Lantz(マックス・ランツ)中佐はリリースで「宇宙飛行士は、宇宙力学、軌道上のさまざまな物体の影響、宇宙空間での他の物体間での宇宙船の操縦方法などの複雑な概念を理解する必要がありますが、これらはすべて現在使用しているものよりも、より適応性が高くインタラクティブで、カスタマイズ可能な教育ツールが必要です。これらの基礎理論の理解を深めるための没入型の環境を構築することは、宇宙軍をサポートするために不可欠です」とコメントしている、

Slinghot Aerospaceは、このプロジェクトでシステムのすべての情報学的コンポーネントを扱う。一方The Third Floorは、没入型のビジュアル作成を担当する。同研究所は、あらゆるレベルの教育と技術的理解を持つサービスメンバーが利用できる最終製品を作成することを目標に、使いやすいツールの開発を目指している。

この発表でEnderのGame Battle Roomの雰囲気を感じた人はいるだろうか?

カテゴリー:宇宙
タグ:米宇宙軍、U.S. Space Force、マンダロリアン

画像クレジット:Warner Bros.

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(翻訳:TechCrunch Japan)

超音速旅客機の商用化を目指すBoom Supersonicがデモ機XB-1を披露

Boom Supersonicは、商用の超音速旅客機を国際舞台に復帰させるという目標の実現に最も近い位置にいるスタートアップだ。このコロラド州を拠点とする同社は、そのデモ用航空機XB-1の最終設計を米国時間10月7日に披露した。これは完全に機能するプロトタイプの飛行機で、飛行能力とシステムの実機試験を進め、最終的には超音速商用旅客機Overtureの生産に入る。

XB-1は実際のOvertureの縮小バージョンで、商用旅客にビジネスクラスのようなアメニティを提供する予定の客室がない。2021年からBoomの設計を手助けするテストパイロットのためのコックピットは用意されており、その長さは71フィート(約22m)。推進力は3基のGE(ゼネラル・エレクトリック)製J 85-15エンジンで、1万2000ポンドの推力を提供する。

なお、標準的なコックピットウィンドウも備わっているが、空気力学に必要な機首の角度が極端なため、HDビデオカメラとコックピットディスプレイが搭載し、パイロットは飛行機の前方を仮想的に見ることで最大の視界が得られるようになっている。

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XB-1のフレームは炭素複合材で作られていて、軽量だが非常に高い引張強度と剛性がある。高空なので摩擦は少ないが、超音速飛行で発生する高温にも耐える。BoomはXB-1の製造に際してパイロットの快適性にも配慮し、数百時間にもおよぶユーザーテストにより経済性の最適化も図った。

同社はXB-1を、カリフォルニア州モハーベのモハーベ航空宇宙港でテストする計画だ。テストは来年を予定しているが、地上テストは直ちに始める。同時並行でOvertureの開発も続け、風洞試験や航空機のその他の要素の検証を進めて、2025年に商用機を飛ばすという目標を目指す。

米国時間10月7日の昼に同社は本社でバーチャルの発表会イベントを開催し、創業者でCEOのBlake Scholl(ブレイク・スクール)氏が質問に答えた。

関連記事:JALとVirginが出資するBoomが超音速旅客機開発計画の詳細を明かす

カテゴリー:モビリティ
タグ:Boom Supersonic、超音速旅客機

画像クレジット: Boom

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

UCバークレー校のダウドナ教授がノーベル化学賞を受賞、CRISPR遺伝子編集が新型コロナなど感染拡大抑止に貢献

米国カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley)のJennifer Doudna(ジェニファー・ダウドナ)教授が、CRISPRテクノロジーの共同開発者であるEmmanuelle Charpentier(エマニュエル・シャルパンティエ)教授とともにノーベル化学賞を受賞した。 TechCrunchは9月に開催したTechCrunch Disrupt 2020で、ダウドナ教授にCRISPRテクノロジーと新型コロナウイルス対策への応用について詳しく話を聞く機会があった。またダウドナ教授はこのテクノロジーが医学全般、ことに将来のパンデミック対策として役立つ可能性についても強調した。

ダウドナ教授は以下のように説明している。

CRISPRテクノロジーで最も興味あるのは、現在の新型コロナウイルスだけでなく、将来現れるかもしれない別のウイルスも容易に検出ターゲットとすることができる点です。

私たちはすでに新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスを同時に検出できるようにする戦略で研究を進めています。 これ自身重要な意味を持つのは明らかですが、CRISPRはプログラムを書き換えて別のウイルスをターゲットとするよう素早くピボットすることができます。

これは多くの人が留意しなければならない点だと思いますが、ウイルス性のパンデミックがまったく消え去るということはありません。現在の新型コロナウィルスは将来のパンデミックに対する警告と考えるべきでしょう。私たちは将来の新たなウイルスによる攻撃に対する防衛体制を科学的に整えておくことが必要です。

最近の応用について考えると、CRISPRは新型コロナウイルスの検査体制を飛躍的に拡充できる可能性がある。このテクノロジーはスピードや信頼性を含め、検査の本質を根本的に変えるかもしれない。第一線で活動する医療専門家、医療機関の能力を大きく拡大するだけでなく、パンデミックへの対処体制にも革命をもたらす可能性がある。

ダウドナ教授は以下のようにも述べている。

私の経験からいって今年中にCRISPRを応用した新型コロナウイルスの検査方法が提供できると思います。当初、このテストには病院等の検査室で行われるでしょうが、医療の第一線におけるCRISPRの検査を実現すべく、カリフォルニア大学バークレー校のInnovative Genomics Institute、サンフランシスコ校のGladstone医療センターなどと共同して開発を続けています。 これは病院だけでなく介護施設や寮などあらゆる場所で検査に利用できる小型のデバイスとなるはずです。唾液や綿棒で拭ったサンプルを使った迅速なテストができるようにしたいと考えています。

ダウドナ教授へのインタビューの詳しい記事はこちら。教授はCRISPRについて感染蔓延に対する応用面だけでなく。開発の背景や意義について詳しく解説している。

カテゴリー:バイオテック
タグ:新型コロナウィルス、COVVID-19、ノーベル賞、CRISPR

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

アップルが英国とカナダでiPhoneに健康記録機能を追加、サーバー経由なしで暗号化データを医療機関に直送

アップルは、英国カナダの2つの新たな市場で、iPhoneの「ヘルスケア」アプリの「健康記録」(Health Records)機能のサポートを追加した。電子カルテ機能はもともと2018年に米国でデビューしたもので、現在では米国の500カ所以上の施設でサポートされている。まず、カナダでは3つの病院、英国では2つの病院でサポートされることになるが、もちろん時間の経過とともにサポートをより多くの病院に拡大する計画だ。

アップルのEHR(Electronic Health Record、医療情報基盤)機能は、ユーザーのプライバシーを念頭に置いて開発されている。具体的には、ユーザーのiPhoneと医療提供者の間で転送される情報は暗号化されており、中間のサーバーストレージなしにデータが直接転送される。また、ユーザーのデバイス上の健康記録データは完全に暗号化されてローカルに保存され、ユーザー個人のパスコード、およびTouch IDやFace IDに対応したデバイスでのみロックを解除することができる。

iPhone上の健康記録は、組織的なサポートを必要とするが、個人の医療データの高度な所有権を提供できるだけでなく、データがポータブルであり、患者を追跡してさまざまな医療施設や医療提供者と統合できることを確認する手段も提供できる。これまで世界各地でEHRシステムを統一し標準化するために多くの努力がなされてきたが、広範な支持を得たものはほとんどない。アップルの強みは、モバイル市場の約半分を占めるデバイスであるiPhoneを世界で幅広く扱うことができ、ユーザーフレンドリーで明確かつ簡潔なデザインだ。

カテゴリー:ヘルステック
タグ:アップルiPhone

画像クレジット:Apple

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(翻訳:TechCrunch Japan)

英国拠点のスタートアップSpacebitがNASAの商業月探査機プログラムで2度目のペイロード輸送を獲得

英国を拠点とするロボットローバーのスタートアップであるSpacebit(スペースビット)が、月への2回目のペイロード輸送の権利を獲得した。NASAの商業向け月輸送サービス(Commercial Lunar Payload Services、CLPS)プログラムの一環として、Intuitive Machinesが2021年に月面に送ることを計画している着陸船「Nova-C」に搭載されることになる。

Spacebitはすでに、2021年7月にVulcan Centaurロケットを使って月への打ち上げが予定されているAstrobotic Peregrine着陸機で月にペイロードを輸送する権利も持っている。これは、2021年10月に予定されているSpaceXのFalcon 9を使ったIntuitive Machinesの着陸機の打ち上げに続くものとなる。

同社の4本足歩行ローバーのASAGUMO(あさぐも)は、最初のCLPSミッションで飛行することになった。NASAは、最初のCLPSミッションを、アルテミス乗組員による月面ミッションに先立って、民間の貨物と一緒に実験やペイロードを月に届けるための商業的パートナーを調達するために立ち上げている。

今回発表された2回目のNova-C着陸機の打ち上げに向けて、SpacebitはNASAの小型科学モジュールを搭載する車輪付きローバーを準備している。この車輪付き探査車と歩行用探査車はどちらも、Artemis(アルテミス)計画を支援する目的で、月面で利用可能な資源の種類を評価に役立つように設計されている。

これによりSpacebitは、ミッションの主要な目的であるレゴリス(他の惑星の土壌に相当)の構成を評価する機会を何度も提供可能になる。また、ローバーのデザインを変えることで、どちらが任務に適しているかをよりよく評価できるようになる。4本脚のデザインは、歩行型ローバーが凹凸のある表面にも対応できるようにすることを目的としており、溶岩流のチューブなど自然のシェルターや将来の月の生息地創出に適した洞窟のようなエリアを探索することも可能だ。

カテゴリー:宇宙
タグ:SpacebitNASAイギリス

画像クレジット:Intuitive Machines

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(翻訳:TechCrunch Japan)

SpaceXが米国ミサイル追跡衛星ネットワーク開発支援の契約を獲得

SpaceXは、米国の宇宙防衛能力を構築することを任務とする米軍の宇宙開発局から、1億5000万ドル(約158億円)弱の契約を獲得した。契約の対象となるのは、「宇宙輸送機」(Space Vehicles)、つまり実際の衛星を作成して提供することで、ミサイルの事前警告や追跡を世界規模で提供するコンステレーション(衛星群)を形成する。

SpaceXと並んで、SDAはL3Harrisにも同様の機能を提供する契約を約2億ドル(約2億円)で結んだ。L3Harris社は、米国を拠点とする防衛関連業者であり、昨年、HarrisとL3社が合併して設立されたハイテク企業だ。旧来の請負業者を2社を統合して世界の防衛関連企業のトップ10に入る企業になった。L3Harrisがこの仕事に抜擢されても不思議ではないが、SpaceXの契約獲得は間違いなく同社の新しい事業の柱になるだろう。

これらの衛星は、ペイロードは異なるものの、SpaceXが自社のブロードバンドインターネットコンステレーションを構成するために配備しているStarlink衛星に似ている。Starlinkは、体積と冗長性によって全世界をカバーすることができる低地球軌道のコンステレーションとして設計されており、従来の静止衛星と比較してコストとカバー率の面でメリットがある。

米国は、小型衛星を利用した宇宙防衛資源の構築に何度も関心を示してきた。その理由としては、展開の迅速性や対応力、潜在的な敵対勢力による攻撃を受けた場合に役立つ冗長性の構築能力などが挙げられる。

SpaceXが打ち上げサービスだけでなく、人工衛星を含む宇宙船のプロバイダーとしてより頻繁に利用されるようになれば、特に防衛や国家安全保障の契約に関連して、新たな有利な長期的な収益機会がたくさん生まれる可能性がある。

米国は、小型衛星を利用した宇宙ベースの防衛資源を構築することへの関心を繰り返し表明している。その理由として、配備の迅速さ、即応性、潜在的な敵によるあらゆる資源への攻撃に有用となり得る冗長性の観点からの利点を挙げている。

もしSpaceXが打ち上げサービスだけでなく、衛星を含む宇宙船の提供者としてもより頻繁に利用されるようになれば、特に防衛や国家安全保障の契約に関して、収益性の高い長期的な収益機会が数多く生まれる可能性がある。

カテゴリー:宇宙
タグ:SpaceX

画像クレジット:SpaceX

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(翻訳:TechCrunch Japan)

SpaceXがStarlink衛星の12回目のミッションに成功、700機以上のブロードバンドインターネット衛星が宇宙に

SpaceXは、Starlinkブロードバンドインターネット衛星60機の打ち上げに成功した。ロケットは、米国東部夏時間10月6日午前7時29分(日本時間10日6日午後8時29分)、フロリダのケネディ宇宙センターから発射された。これまで2回は天候で、1回はセンサーの異常値で打ち上げが延期されていたが、今回は12回目のStarlinkミッションであり、これで700機以上のStarlink衛星が打ち上げられたことになる。

このミッションでは、SpaceX初の人間のクルーとなったNASAの宇宙飛行士のBob Behnken(ボブ・ベーンケン)氏とDoug Hurley(ダグ・ハーリー)氏を乗せたCrew Dragon Demo-2(クルー・ドラゴン・デモ2)号の打ち上げを含む、2つのミッションで飛行したFalcon 9のブースターが再利用された。SpaceXは、このミッションのために海上のドローン船「Of Course I Still Love You」に制御された着陸でブースターを回収することにも成功している。異なる回収船を使ったフェアリングの回収も試みられたが、半分のうちの1つは計画どおりに船に捕まり、2つ目は失敗して海に落ちた。SpaceXはその部分の回収も今後試みる予定だ。

SpaceXは現在、Starlinkのプライベートベータテストを行っており、レイテンシーと接続の最適化を進めている。同社によると、非常に低いレイテンシーでも下り最大100Mbpsの速度を達成しているという。同社は、今年後半からベータサービスを一般公開する予定だ。

ロケットの打ち上げから約1時間後、Starlink衛星の配備も計画通りに進んだ。

カテゴリ−:宇宙
タグ:SpaceX、Starlink

画像クレジット:SpaceX

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(翻訳:TechCrunch Japan)

宇宙遊泳を初めてVR撮影する3Dカメラが国際宇宙ステーションに到着、映像はOculus Storeで公開予定

米国時間10月2日に打ち上げられた国際宇宙ステーション(ISS)向けの補給ミッションに搭載されたペイロードの1つは、最も特異な体験の1つである宇宙遊泳の新たな視点を提供する。これは宇宙空間で360度コンテンツを撮影するために設計されたカスタムメイドの3Dカメラで、今後のISSでの宇宙飛行士によるミッションで、宇宙遊泳を初めて没入型映画のようなVR(仮想現実)で撮影するために使用される。

このカメラはFelix&Paul Studios、Time Studios、および宇宙関連技術を専門とするNanoracks(ナノラックス)とのコラボレーションの成果だ。最終的にこの映像は「Space Explorers:The ISS Series」 と呼ばれるシリーズの完結エピソードの制作に使用される。カメラはNanoracksの「Kaber MicroSatellite」放出装置に搭載され、電力が供給され、外部貨物の操作に使用されるISSのロボットアーム「Canadarm 2」を介して制御される。運用チームによるとCanadarm 2は基本的には映画撮影でのクレーンのように使用され、ISSに滞在する2人の宇宙飛行士の宇宙遊泳を撮影するという。

VRカメラには9個の異なる4K解像度センサーが搭載されており、没入的な360度画像を8K解像度でレンダリングできる。Z-Cam V 1 Proと名付けられたこのカメラはNanoracksの専門知識を活用して改造されたもので、宇宙の過酷な環境下でも作動し、耐えられる構造となっている。具体的には真空状態や紫外線、電離放射線、プラズマ、日射量に応じてマイナス250度から250度まで変化する極端な温度など、宇宙の過酷な環境でも動作する。カメラの筐体は密閉されており、アルミニウム製の放射線シールドで囲われ、アクティブな加熱システムとパッシブな冷却システムの両方を備えているため、1週間の宇宙空間での曝露に耐えることができる。

宇宙遊泳の映像は最終的にOculus Storeで公開される予定で、もし互換性のあるVRヘッドセットを所有していれば、最初の2つのSpace Explorersのエピソードを視聴できる。

関連記事:NASAがトム・クルーズの映画に協力、ISS宇宙ステーションで撮影

カテゴリー:宇宙
タグ:NanoracksVRISS

画像クレジット:Nanoracks

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(翻訳:塚本直樹)

CorsairのTBT100 Thunderbolt 3ドックは豊富な拡張性と優れたデザインで在宅ワークの中心になる、価格は約2万7500円

ゲーミング用周辺機器のエキスパートであるCorsairが、新しいThunderbolt 3ドッキングステーションを発売した。便利なポートを多数備え、Apple(アップル)のスペースグレイのハードウェアとともに使えば完璧にマッチするだろう。このTBT100 Thunderbolt 3 Dockは、Macを臨時の在宅オフィスの中心として使えるようにする豊富な拡張性や、デスクトップコンピュータをもっとパワフルにする優れた利便性と接続のオプションを提供する。

基本的なポイント

ConsairのTBT100には、コンピュータから1本のThunderbolt 3ケーブルで接続するだけで電源を供給するポートが揃い、専用の電源アダプタも付属している。ディスプレイ用としては、4K、60Hz出力でHDRカラーレンダリングのHDMI 2.0ポートが2つある。USB 3.2 Type-Cポートは前面に1つと背面に1つの合計2つ、USB 3.1 Type-Aポートは背面に2つあって、すべてデバイスの充電とデータ接続の両方に使える。ネットワーク用としてギガビットEthernetポート、ヘッドフォン出力とマイク入力の両方を兼ねた3.5mmジャックもある。さらにUHS-IIに対応したSDXCカードリーダーも備える。

TBT100はホストのノートブックと接続したThunderbolt 3ケーブルだけで85Wの電源を利用でき、USB-Cポートは最大15W、USB-Aポートは最大7.5Wでデバイスをスマートに充電できる。

デザインと特徴

Thuderbolt 3ドック製品の中でも、外観は明らかに優れている。ドックは一般にだいたい同じような金属とプラスチックの直方体で前面と背面にポートが配置されているカテゴリーの製品であるため、際立ったデザインにするのは難しい。Corsairのドックはそうした標準的な外観からかけ離れて冒険しているわけではないが、グレイのアルミニウム仕上げで、そのアルミニウムが曲線的な四隅を覆い、他にはないほどデスクトップ製品よりも魅力的だ。

ポートの配置もよく考えられている。前面にはUSB-Cポートが1つ(モバイルデバイスを充電したい時にすぐに接続できて便利)、SDカードリーダー(頻繁に使うので本当に助かる)、3.5mmジャック(これもヘッドセットなどを頻繁に差し替える)がある。それ以外はすべて背面にあり、いつも接続しておくケーブルを使いやすいところに差してデスクトップで邪魔にならないように取り回すことができる。

HDMIポートを採用したCorsairの選択も、おそらく大半のユーザーにとって最もバランスの良いオプションだろう。DisplayPortを採用している製品も多いが、最近の平均的な消費者にはHDMIケーブルとHDMI対応ディスプレイが広く使われているだろう。4Kの解像度をサポートする仕様で、最近のテレビやモニターの画質を最大限に生かすHDRにも対応している。

結論

Thunderbolt 3ドックにはさまざまな製品があるが、CorsairのTBT100は接続性、デザイン、利便性のバランスがほぼパーフェクトだ。価格は259.99ドル(約2万7500円)で、安価ではないが高すぎるというほどでもない。信頼できて、不足なく家でずっと使えるソリューションを求めるなら、このドックはおすすめだ。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:CorsairThunderbolt 3

画像クレジット:Corsair

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(翻訳:Kaori Koyama)

SpaceXが米宇宙軍のGPS衛星を打ち上げ、日本時間10月3日午前10時43分からYouTube生中継

SpaceXは、米国東部夏時間午後9時43分(日本時間10月3日午前10時43分)の目標打ち上げ時間に、Falcon 9ロケットを使用して米国宇宙軍のためのGPS-III衛星を打ち上げる予定だ。打ち上げ時間は15分で、現時点では天候は比較的良好だ。

今回の打ち上げによってSpaceXは、最近不運にも続いてきた一連の打ち上げ中止から脱却できるかもしれない。その中には、今週初めに予定されていた衛星インターネット構想のStarlinkミッションも含まれる。

今回の打ち上げ用のFalcon 9は最近では珍しく、ブースターを含む真新しい機体が初めて使われる。今回の試みには、SpaceXの「Just Read the Instructions」と呼ばれるドローン着陸船に乗って、その第1段ロケットを大西洋に着陸させるミッションも含まれている。

SpaceXが以前に飛行したブースターを使用しないのには理由がある。SpaceXと米宇宙軍との契約では、国家安全保障宇宙発射(NSL)ミッションには、新品で改修されていない車両のみを使用できると規定されているからだ。しかし宇宙軍は最近、SpaceXが将来のフライトで再利用された第一段階を使用することを可能にする、更新された契約も発表している。

ウェブキャストは、打ち上げ開始15分前の午後9時28分頃(日本時間10月3日午前10時28分)にライブ配信が始まる。

カテゴリー:宇宙
タグ:SpaceX米宇宙軍Falcon 9

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(翻訳:TechCrunch Japan)

イーロン・マスク氏が「Starship宇宙船開発プログラムのアップデートは3週間後に来る」と発表

SpaceXの創業者でCEOのイーロン・マスク氏によると、SpaceXは約3週間後にStarship(スターシップ)宇宙船で何が起こっているかについての最新情報を提供する予定だという。Starshipは完全に再利用可能な次世代宇宙船で、同社はFalcon 9やFalcon Heavyを含むすべてのロケットに取って代わることを目的に開発を進めている。地球の軌道上、さらには月、そして最終的には火星へのミッションを目指す。

Starshipは、SpaceXがテキサス州にある開発施設で一度に複数のプロトタイプを組み立てたため、ここ数週間で急速な進歩を遂げている。Starship SN6は、その前の同SN5と同様にホップテストを完了し、150m(500フィート弱)まで上昇した後、制御された着陸のために再び降下した。Starship SN8は現在、高高度飛行の準備を進めており、数週間後のアップデートでは「V1.0」のプロトタイプを発表する予定だとマスク氏は表明している。

SpaceXはStarshipに多くのことを依存している。Artemis(アルテミス)プログラムの一部として、将来的にNASAからの有人飛行のための月面着陸ミッションのための潜在的な契約を含む。スペースXは、ブルー・オリジンの業界をリードするチーム、ダイナティクスと並んで、これらの契約に入札するためにNASAから選ばれた3社のうちの1社である。

SpaceXは、Artemis(アルテミス)計画の一環として、将来NASAからの有人飛行のための月面着陸ミッションの契約を含む、多くのものをStarshipに乗せている。同社は、Blue Origin率いる業界横断チーム、そして応用科学および情報技術企業のDynetics(ダイネティクス)とともに、これらの契約に入札するためにNASaによって選ばれた3社のうちの1社だ。

一方でマスク氏は、SpaceXのStarlink(スターリンク)インターネットサービスは、テキサス州でStarshipの開発が進められているブラウンズビル地区では技術的には到達可能だが、米国のはるか南から接続品質が実際に良好になるのは約3カ月後だと述べた。

カテゴリー:宇宙
タグ:SpaceXイーロン・マスクStarshipStarlink

画像クレジット:Darrell Etherington

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(翻訳:TechCrunch Japan)

Pixel 5とPixel 4a 5gは背面の超広角レンズ、夜景ポートレートなど改善されたカメラ機能を多数搭載

Google(グーグル)は米国時間9月30日、事前にリークされた内容とほぼ変わらなかったが、最新のスマートフォンとしてPixel 4a 5GとPixel 5を発表した。両モデルは、価格差が200ドル(約2万1000円)にもかかわらず、同様に進化したカメラを内蔵している。これは特にグーグルの優れたモバイルカメラ技術を期待しているユーザーにとって素晴らしいニュースだ。ここでは、ハードウェアとソフトウェアの両方の面で、新しく改良されたPixelのカメラ機能の概要を紹介する。

超広角レンズ

新しいPixelの最大の新しい物理的な変更は、背面のカメラアレイに新たに超広角レンズを追加したことだ。これは、大人数のグループショットや風景写真に最適で、かなり大きなパースペクティブ(遠近感)の写真を撮影できる。グーグルファンがPixel端末に求めていた機能の1つで、アップルがiPhone 11 Proに追加していた機能だ。

追加されたカバー率の例は以下のとおりです。最初のショットはおそらく実際にPixelで撮影されたものではないと思われるので厳密ではないが。

  1. Screen-Shot-2020-09-30-at-2.38.43-PM

  2. Pixel-5-ultrawide-capture

ブラケット付きHDR+

Google PixelのHDR+は、ユーザーにも非常に人気がある機能だ。写真の露出を調整するために撮影後に画像を合成する手間を省いて、写真の照明を明るくすることができるという点が支持を得ている。同社はこのHDR+機能を、機械学習による独自技術と、昔ながらのブラケティング技術を組み合わせて改良強化した。

夜景撮影時のポートレートモード

ポートレートモードはスマートフォンに導入されて以来人気があり、人工的な背景ボケでより正確な奥行き効果を得ることができるように改良されてきた。グーグルは、この世代のデバイスでその夜景撮影機能にポートレートモードを追加した。つまり下のショットでは、Googleのソフトウェア技術を駆使することで暗いシーンの照明を明るくして奥行き効果を得ている。

ポートレートライト

もう1つのポートレートモードの機能は、ポートレートライトと呼ばれるものだ。カスタマイズ可能な照明効果を適用することで、イメージの深い影や色あせた部分を目立たなくすることができる。これはiOSの縦向きモードのスタジオ照明の効果と似ているが、かなりカスタマイズしやすく、PixelデバイスのGoogle AI技術のおかげで強力な機能になるかもしれない。

シネマティックパンを含むビデオ用の新しい手ぶれ補正機能

最後に、新しいPixelでビデオを撮影する際に、複数の新手ぶれ補正モードを利用できる。ロック、アクティブ、シネマティックパンの3種類だ。これらはYouTubeのチュートリアルを使って作られたもので、グーグルは「イベントの中でハリウッドの撮影技師を研究した」と説明している。Cinematic Pan(シネマティックパン)は、シルキーで滑らかなスローダウン効果(実際の速度の半分)が得られるので、YouTuberにとって最も楽しい機能になる可能性がある。

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画像クレジット:Google

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(翻訳:TechCrunch Japan)

ドローン開発のSkydioが自動の住宅屋根点検サービスでEagleViewと提携

自律飛行ドローンテクノロジーのハードウェアとソフトウェアツールを展開するSkydio(スカイディオ)はつい最近、法人・商業マーケットに参入すると発表したばかりだが、今度は新たな事業提携を明らかにした。同社はEagleView(イーグルビュー)と協業してSkydioドローンを使った住宅屋根点検サービスを展開する。同サービスはまずはEagleViewの製品Assessを通じて、テキサス州ダラス、フォートワース地域で提供される。

予定では来年、2021年から都市部での展開を拡大し、その後は農村部にも拡げる。提携では、屋根の状態を保険会社や保険申請査定会社、政府機関に提供するために、Skydioの高解像度で精度の高いイメージングとペアリングしたAIベースの分析を用いる。この物件検査は人が行う必要がなく、これまでにない質と精度を提供する。

Skydioは2020年7月に1億ドル(約106億円)の新たな資金調達とともに法人プロダクト拡大を発表した。同社はすでに完全自律飛行の消費者向けドローンを2モデル展開していて、X2という商業ドローンもデビューさせた。X2はサーマルカメラなど追加の機能を搭載している。また、提携企業が自動ワークフローやAI分析、処理が利用できるようになる一連のソフトウェア機能「エンタープライズスキル」も提供している。ここには今回のEagleViewとの提携の核となる住宅屋根点検のためのHouse Scanも含まれる。

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カテゴリー:ドローン

タグ:Skydio

画像クレジット:Skydio

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(翻訳:Mizoguchi