Samsungの2インチ曲面スマートウォッチ、Gear Sをテストした〔ビデオあり〕

今日(米国時間9/3)、Samsungが先週発表した 曲面ディスプレイのスマートウォッチをテストすることができたので報告したい。Samsung Gear Sには他のスマートウォッチと大きく違う2つの特長がある。そのひとつは2インチ、AMOLED液晶の曲面ディスプレイで、もうひとつは3G無線接続により、母艦となるスマートフォンなしに単独で利用できる点だ。

曲面ディスプレイの解像度は260×480ピクセルで、GPSセンサー、加速度計、ジャイロ、紫外線センサー、気圧計、心拍計が内蔵されている。ストレージは4GB、メインメモリは512MB、プロセッサはデュアルコア、1.0 GHz、OSはSamsungが新たに採用したTizenだ。

ユーザーはメール、メッセージをやりとりし、地図でナビを利用できる他に、Samsung CircleのBluetooth接続のヘッドセットを介して音声通話も可能だ。

私の第一印象は「おや、なんてばかでかくて無骨なんだろう!」というものだった。しかし手の大きい男性ユーザーならそれほど気にならないかもしれない。曲面ディスプレイは人目も引くが、ちゃんと役に立つ。

Gear Sは独自の3G無線機能があるので、ユーザーはテキストを入力するためにキーボードが必要だ。しかしGear Sのwever, the QWERTYキーボードと予測変換はかなり慣れがいる。私の10分間のテスト時間ではうまく入力できるようにならなかった。しかしS Voice音声入力機能を備えているので、この点はそれほど問題にならないかもしれない。

全体としてGear Sはなかなか興味あるウェアラブル・デバイスだ。問題は価格だが、10月には出荷されるということなので、それまでには判明するだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+



Samsung、Galaxy Note 4に加え、曲面のエッジ・ディスプレイを備えたGalaxy Note Edgeを発表

Galaxy Note 4が発表になったが、一部はGalaxy Note Edgeの方に注目したかもしれない。見た目はGalaxy Note 4とほぼ同じなのだが、本体端の部分に曲面のエッジ・ディスプレイを備えているのだ。つまりは、まさに名前の通りのデバイスだということになる。

スペック的にもGalaxy Note 4とほぼ同じだ。Edgeの方がやや小さなバッテリーを搭載していて、そして、先にも述べたエッジ・ディスプレイが本体端の部分に搭載されている。このエッジ・ディスプレイはメインディスプレイ上で開いているアプリケーションのコンテクストコントロールに用いることもできるし、また完全に独立して動作させることもできる。

たとえばカメラアプリケーションを使っている場合、エッジ・ディスプレイには各種カメラオプションを設定するためのスイッチが現れる。またS Noteを使うときには、ドローツールやテキストツールなどが表示される。あるいは音楽アプリケーションを使っているのなら、シークボタン、ボリュームスイッチ、ポーズないしプレイボタンなどが表示されるといった具合だ。

あるいはそうしたコンテキストメニューを用いない場合には、このエッジ・ディスプレイをアプリケーションランチャーとして使うこともできる。表示しておくアイコンは、エッジ・ディスプレイ下部に表示されている設定アイコンからカスタマイズすることができる。

ちなみにこのエッジ・ディスプレイ(AMOLED)は単独にスクロールさせることもできる。スポーツや株価、最新ニュースや天気予報などを流しておくこともできるのだ。就寝時にはメインディスプレイを消灯して、エッジ・ディスプレイを「アラームクロック・モード」にしておくこともできる(ベッドサイドのアラームクロックをイメージしているわけだ)。

S Pen対応など、機能面ではGalaxy Note 4と同じだ。ちなみに双方ともに価格や販売開始時期についての正式発表はなされていない。


 

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(翻訳:Maeda, H


Appleの宇宙船型新本社はまだ宇宙船には見えないが、間違いなく巨大だ

Appleの宇宙船型新本社キャンパスは、新iPhoneの発売を間近に控えた同社にとって、あまり気にかけていられないことの一つだ。しかし、だからといって、一部の物見高い人たちが工事現場を覗くのをやめるわけではない。

YouTube人のjmcminnが、GoPro Hero 3+ をPhantom 2ドローンに載せて撮影した結果、われわれはこの建造物の基礎部分を初めて見ることができた。これまでの工事現場写真は、泥の上に描かれたミステリーサークルの写真のようなものだった。

ビデオは、円形の建築構造を見せているだけではなく、このキャンパスが近隣の建物と比べていかに巨大であるかも示している。

Appleはこの新キャンパスの計画に長い時間をかけてきており、去る2012年にクパチーノ市が工事の開始を承認した。

もちろん、昨年11月にわれわれが見たモックアップ と比べると、ビデオは少々期待はずれかもしれない。しかし、今はレーパーデーの週末、ちょっとしたイマジネーションを働かせる時間はあるだろう。

下のビデオをご覧あれ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


これが新iPhoneの真の外観かもしれない

ついにその時がやって来る。Appleから9月9日のイベントへの招待状が正式に発送された。少なくとも1機種の次世代iPhoneが近々ベールを脱ぐことになる。そして、中国のサイトWeiFengには新iPhoneの部品と思われる写真が登場し、それは以前リークした4.7インチiPhoneとほぼ同一だった。

もし、これまで出回った数々のリークを本物と信じるなら、そして、今見ているのが本物の次期iPhoneの部品であるなら、このデサインが語るものは、過去数世代のiPhoneとかなり違っていることに気付くだろう。iPhone 4以降(iPhone 5cというわずかな例外はあるが)、iPhoneはフラットな前面と丸い角のデザインだった。

写真の部品は、よりiPad miniライクな形状で、端末の裏面にはプラスチックの線が4本通っているように見える。AppleInsiderによると、最新リーク写真にある線は、iPhoneのメタルブラックの色に近く、以前のリークとは異なる。これは、われわれの見ているものがより最終段階に近いことを示しているのかもしれない。

しかし別のでは、プラスチックの線は暫定デザインにすぎず最終的にはガラスで置き換えられ、現在のiPhone 5sに似たものになるとも言われている。

次のiPhoneはAppleにとって一大事である。会社は自らがその大部分を創造したスマートフォン市場に対して、大きな変化をもたらそうとしている。それもスティーブ・ジョブの指揮なしに。

すべてを踏まえて考えると、より大きな画面とより恒久的なデザインによって、次期iPhoneは、たしかにデバイス・オブ・ザ・イヤーになる可能性を持っている。

その結果を知るには、9月9日まで待つほかはない。


[フォトギャラリーが表示されない場合は、原文を参照してください]

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


IFTTTがシリーズBで$30M、新しい高度な機能を有料化していきたい、と

IFTTT(If This Then That)が3000万ドルのシリーズBラウンドを終了したことを今日(米国時間8/29)発表した。ラウンドの幹事会社はNorwest Venture Partners、これにこれまでの投資家A16Z*が参加した。Norwestの社員パートナーJosh GoldmanがIFTTTの取締役会に加わった。CrunchBaseによると、彼はほかにも15社の取締役会で顧問役を務めている。〔*: A16Z, Andreessen Horowitz.〕

IFTTTは、インターネット上の各種サービスやユーザのデバイスが互いにコミュニケーションできるようにしてくれる。そのためにユーザは、とても単純な文、If this, then that(もしもこれ、ならあれ)を書く。

たとえばTwitterというサービスと、天気予報やカレンダーのサービスをコミュニケーションさせて、「もし明日晴れなら(or夜の10時になったら)ナニナニとツイートせよ」とプログラムできる。「会社のオフィスに入ったら、電話の呼び出し音が鳴らないようにせよ」、というプログラムも可能だ。あるいは天候や置き場所によって、Nestのサーモスタットを動作させることもできる。

サービスでなくデバイスなどの物がプログラムの対象のときは、IFTTTはIoT(物のインターネット)を見事に先取りしている、とも言える。

ファウンダのLinden Tibbetsはこう言う: “この会社を始めたときは、すごく長期的なことを考えていた。今のIFTTTにあるサービスは、氷山の一角にすぎないね。IoT的なことも、最初から考えていたが、Kickstarterなんかのおかげで、この1年ぐらいで急激に関心や機会がふくらんだね”。

IFTTTがローンチしたのは2010年だが、当時はかなりベアボーンなプロダクトで、それが今では125以上のチャネル(サービスやデバイス間の組み合わせ)があり、Nike、Square、ESPN、Nest、Jawbone、eBay、Microsoftなどの有名企業も利用している。個人が作ったレシピ(IFTTTのプログラムのこと)が1400万以上あり、1日に1500万回、レシピがトリガされている。

GoogleがやっとNestをものにし、そしてSamsungがついにSmartThingsをつかまえたというこのときに、IFTTTはそのずっと先を行っているのだ。

Tibbetsは話を続ける: “今回のラウンドを契機に、売上の計上を真剣に考えたい。まあ、有料アカウントだろうね、その手段は。有料のお客さんには、これまでのIFTTTではできなかったことを、やらせてあげたい。そんな高度な有料機能の要望は、毎日のように飛び込んでくるよ。たとえば、同時に複数のTwitterやInstagramのアカウントをオープンしたい、とかね”。

IFTTTのこれまでの調達総額は3900万ドルだ。そして投資家はLerer Ventures、Betaworks、BoxGroup、SV Angel、Founder Collectiveなどなどと多彩だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


生化学テックを用いた本気の「出会い」サービス

いくつでもと言っては言い過ぎになるだろうが、「恋人」を探すためのサービスというのも多く提供されている。しかしその中で、2人のファウンダーの双方が女性であるというサービスは少ない。さらに「生物学的適合性」(biological compatibility)を恋人選びの基準として採用しているサービスというのはさらに少ないはずだ。

サービスは名前をSingld Outという。忙しくて積極的な恋活を展開できず、かといって写真だけを手がかりに人と会うのもどうかと考えている人々に向けたサービスだ。

確かに、写真は千もの言葉に値する情報を伝えてくれるかもしれない。しかしその言葉が「本当」のこととは限らないのだ。オンラインに掲載される写真やプロフィールと、直接見た時の印象があまりに違う人というのは多くいるものだ。そうしたところに着目して、Singld Outは相性の判断基準に、科学的な「適合性」を持ち込むこととしたのだ。利用を申し込むと、DNAテスト用の器具(簡単な唾液試料採取キットだ)が送られてくる。

Singld Outではアンケート形式の性格分析(こちらも「非常に精確」であるとのこと)と、Instant Chemistryと協力した生物学的な分析を併用する仕組みとなっている。遺伝子コードを分析し、HLA(ヒト白血球型抗原)やセロトニンについての情報を収集して、利用者の「相性」を分析するのだ。

Instant Chemistryによれば、とくにHLA内に存在する3つの遺伝子が生物学的適合性を判断するのに非常に重要なものであるそうだ。体外に分泌するフェロモンや、あるいは免疫システムに関係するものなのだそうだ。他の人に感じるフェロモン誘引的魅力というのは、実は自分とは(遺伝子レベルで)異なる免疫系を持っている人を伝えてくれる信号なのだとのこと。

またセロトニントランスポーター遺伝子は、外部からの刺激に対してポジティブな反応を示すのか、あるいはネガティブな反応を示すのかを決定するもので、これによりストレスレベルを測ることができるとのこと。

Singld Out曰く、人との関係においても生化学的な知識を活用することで、より良い人間関係を築くことができるのです、とのこと。

ウェブサイトの記述を引いておこう(サイトには参考情報へのリンクなども掲載されている)。

調査によると、異なる免疫系をもつカップルから生まれた子供は、より多くの感染症に対応することができるようになります。また、子供が強力な免疫システムを手に入れることができるというだけでなく、異なる免疫系を持つもの同士のカップルは充実した性体験を維持することができ、安定した結婚生活を送り、そして妊娠の確率もあがります。お互いをより魅力的な存在として感じることができるようになるのです。

なるほど。ではゲイカップルの場合についてはどうなのだろう。Singld Outとしては、生化学的な分析を通じてパートナーを選択することは、ゲイカップルについても有益であるはずだと考えているそうだ。但し、異性カップルの場合と同様の効果があるのかどうかについては、現在のところ調査中であるとのことだ。

Singld Outは自己資金で始められたサービスで、サンディエゴに拠点をおいている。拠点展開を視野に入れつつ、まずは利用者数の拡大を狙っている。

サービスは申し込み受付中で、申し込むとDNAキットが郵送されてくる。分析にはInstant Chemistryが試料を受け取ってから2日ほどかかる。

アンケート分析などについては、無料で試してみることもできるようになっている。DNA採取キットを使うには会員登録が必要だ。会費は3ヶ月で199ドルないし6ヶ月で299ドルとなっている(現在は期間限定割引中)。

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(翻訳:Maeda, H


Fly Or Die:男性用「セックス・トイ」は進化の波に乗り遅れた絶滅危惧種?


 
いろいろなものを取り上げているFly or Dieシリーズだが、今回は2つのセックス・トイ(アダルトグッズ)を扱ってみた。テックの要素があるのかと疑問に思う人もいるだろうが、当方でもチェックしてみて勉強になった。とくに女性用は時代とともに進化を続けているようなのだ。

男性用のものとしては、今年の夏にIndiegogoにてキャンペーンを展開した「ブロージョブ」マシーンのAutoBlow 2(参考までにキャンペーンは大成功だった)を取り上げる。そして女性用は、下着の中に挿入してスマートフォンで操作するOhMiBodのBlueMotion NEX 1を見てみた。

双方ともに、目的のためには十分な機能を持っていると言えるのかもしれない。しかし両者の「差」があまりに大きいことにも驚いた。男性用の方は、どうにもくだらなく見えてしまうのだ。

たとえばこのAutoBlow 2だが、スピードの調整もできない。身体に接する面はあくまでもビニール風の肌合いだし、見た目もあまりにチープだ。さらに利用時にはコンセントにつないでおく必要がある。コンセントの前にうずくまって、そしてコトに及ぶというのは、あまりに寂しく感じたりもするがどうだろう。

一方でOhMiBodの方はデザインも美しい。BluetoothおよびWiFiで接続してiPhoneから操作することができるのだ。

まとめておこう。とくに男性用のデバイスを開発して世に問おうと考えているアントレプレナーの方々。ぜひとも異次元的な進化を見せて欲しいと思う。

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(翻訳:Maeda, H


スマートフォンが手元にないとパニックになる人へ ― 満を持してnoPhone登場

ふと気づくとiPhoneのバッテリーが切れてしまっていることが多い。いつもいつも、こうしてバッテリーを切らしてしまうのだ。同じことをしている人も多いことと思う。ちょっと離れたところで充電しておくよりも、手元に置いておきたいと考えてしまうのだ。ほとんど「病気」の域だが、少なくとも私の場合はそうなのだ。

そんな人のためを思ってか、noPhoneなるものが登場した。

主要な目的は、とにかく身近にスマートフォンがないと落ち着かないという人への対処だ。そして実世界に集中すべき時、従来のスマートフォンに変えて手元においておくと便利だという狙いもある。

noPhoneならば、お客との会話中にスマートフォンばかりが気になってしまうということもない。手元に置いておけば、他の場所に置き忘れてしまったとパニックになることもない。また電波状況の悪いキャンプ場や、ハイキングのときなどでも全く問題ない。いつでも幸せを感じさせてくれる、世界とつながっていることを感じさせてくれるカタチをポケットにいれておくことができる。

代替機として活用する方法もあるだろう。すなわち充電中でもスマートフォン(のカタチ)を手放したくないという人は、充電中はこちらのnoPhoneの方を手元においておけば良い。

このnoPhoneはトイレに落としてしまっても大丈夫だ。万が一、日々が入ってしまっても動作には問題ない。防塵に気を配る必要もない。バッテリー無用で面倒なソフトウェアアップデートも永久に不要だ。

気になった方はサイトをチェックしてみて欲しい。

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(翻訳:Maeda, H


動いている物の上にリアルタイムで正確な投射を行う綺麗で驚異的なCGI

CGIは初期のモノクロ画面のJar Jar Binksのシミュレーションやグリーンモニタ上のKing’s Landingなどに比べると驚異的に進歩した。その進歩には、このビデオも加えるべきだろう。プロデューサーでテクニカルディレクターのNobumichi Asai(浅井宣通)は、Omoteと名づけた投射技術により、生きているモデルの顔にメークアップを投射する。

最初ふつうのメークをしているモデルが、ドラマチックで、花道を歩く歌舞伎役者のようなお面になる。“なにこれ、セルフィーの上にランダムなメークをのせるアプリとおんなじじゃない”。ところが、モデルの顔が動くと、この技術の精度のすごさがわかる。“電子メークアップ”などという、安易な言葉では言い表せない。

ご覧になるとわかるが、次々と変わる顔の変化は、実にすばらしい。

OMOTE / REAL-TIME FACE TRACKING & PROJECTION MAPPING. from something wonderful on Vimeo.

Asaiは詳しい技術を明かしていないが、SlashGearの記事によると、動きに合わせてリアルタイムでフェイスマッピングをやって、いろんなデザインを顔の上に正確に投射しているのだろう、という。AsaiがCGIを作るのはこれが初めてではないが、動いているオブジェクトの上のCGIは、ごく最近の挑戦のようだ。

[出典: SlashGear]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


StarwoodホテルチェーンがクパチーノのAloftホテルに「ロボット執事」を導入

ロボット最近ではどこにでもいるが、今度はホテルの中を歩きまわるようになった。Starwoodは世界最大のホテルチェーンの一つだが、A.L.Oと名付けられたバトラーならぬ“ボットラー”をクパチーノのAloft Hotelに導入した。

このSavioke製のロボット執事はホテル中を歩きまわり、エレベーターに乗ることもできる。接客係としても裏方としてもでもさまざまな業務をこなせるが、当面の主な役目は客室にアメニティーを届けることにあるようだ。ホテル側はボットラーは「単純な業務を肩代わりすることによって人間の従業員がさらに創造性を要する仕事に携わる時間を増やすことができる」としている。

宿泊客が余分な歯ブラシやタオルが必要になるとホテルの従業員がロボットの荷物コンパートメントに要求されたアイテムを入れる。部屋番号を入力するとロボットは自分で道を探して配達に出かける。

WiFi/4G接続機能を備えたロボットはホテルのエレベーターソフトウェアと接続してエレベーターに乗り込み、センサーでゆくてを感知して人や物との衝突を避ける。

ホテルによれば、Botlrロボットからアイテムを受け取った客は、サービスに満足したときはチップの代わりに#MeetBotlrというハッシュタグでツイートして欲しいそうだ。ロボット執事は現在「研修中」で、実際に接客を始めるのは10月20日の予定。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


「レコメンド」サービスとなったFoursquareの今後はどうなる?!

すでによくご存知のことと思うが、Foursquareが全く新しいサービスとして生まれ変わっている。まずはウリであった「チェックイン」の機能をSwarmに分離し、そしてFoursquareを完全に生まれ変わらせたのだ。

新しいFoursquareは、真正面からYelpに挑むものとなった。レストランなどをレコメンドするためのサービスとなっているのだ。人々の評価と、友人たちのレコメンドに基づいて、簡単にディナースポットなどを発見できるようにするというのが目的だ。

この方向転換により、これまでのFoursquareの特徴であった「ゲーミフィケーション」の要素は薄れてしまっている。もちろんSwarmを使うことで、新たなステッカーを入手できるし、またFoursquareでは残したTipsの数に応じて「専門家」であると評価してくれたりはする。

しかし「メイヤー」などの仕組みは消えてしまい、これに対して不満を感じている人も多いようだ。

Foursquareの方針変更は、「Yelpキラー」としての方が大きな市場可能性を持つと判断したことにもよるのだろう。確かにFoursquareには熱心な利用者もいたが、それでも「Yelpキラー」としての潜在マーケットと比べればごく少数に過ぎないと判断されたわけだ。

人気アプリケーションの方針転換というのは、いつでも困難を伴うものだ。しかし今のところ、レコメンドサービスへの方向転換は、概ね好意的に迎えられているようだ。

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(翻訳:Maeda, H


Skully AR-1は、GPS、HUD塔載のスマートヘルメット

米国におけるオートバイの安全に関するデータはかなり寂しいが、Skullyのチームは、バイクライディングにスリルを求める世界中の人々に、安全レイヤーを追加しようとしている。

Skully AR-1ヘルメットは、CEOのDr. Marcus Wellerの文字通りフィーバードリームから生まれた。彼は一度ならずバイク事故に遭っていた。Wellerが夢で見たヘルメットは、HUD(ヘッドアップディスプレイ)とGPSを塔載し、後方の視界も与えてくれるものだった。夜中に目を覚ました彼は、このヘルメットを1時間かけて探した ― この世に存在することを確信して。

「当時私はオートバイさえ持っていなかったが、このヘルメッノを買うつもりになっていた。そして、自分で作る必要があることに気付いた」とWellerは言った。

数々のセンサー、マイクロプロセッサー、そしてカメラを複雑に組み合わせることによって、AR-1は、HUD、GPSナビ等の情報をライダーの約3メートル前に写し出す。彼らはこれをSynapseプラットフォームと呼ぶ。無段階自動焦点方式によって、ライダーがどこを向いてもGPSは明瞭に見える。

肝心なのは、もちろん、ライダーが路上の他の車すべてに注意を払い、道路標識等に気を散らさないことだ。それを考慮して、チームはライダーの後方を180度展望できるリアビューシステムも開発した。

それは自動車のリアカメラシステムと同じような働き ― ただし、視界はトンネルではなくパノラマ ― HUD画面でGPSのすぐ下に表示される。Wellerによると、これでライダーは、道順を知ると共に、レーン変更時に盲点となる部分を確かめることができる。

ヘルメットは、Bluetooth経由でスマートフォンとつながる。バッテリー寿命は最大9時間で、Weller曰く、それはバイクに(常識的に)乗り続けていられる最大時間だという。

Skullyは、このヘルメットを2013年末に発表し、10万人以上のベータテスト申し込みを受けた。そのコミュニティーを活用すべく、チームは今日(米国時間8/11)、Indiegogoで予約受付を開始した。目標金額は25万ドルだ。

Skully AR-1は、1399ドルでIndiegogoに登場するが(少数の低価格枠もある)、一般販売時には1499ドル近い値段になるとのこと。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


ベッドのマットレスでスタートアップしたCasperがついにシリーズA、$13.1Mを獲得

ベッドのマットレスの作り方と売り方を抜本的に変えたい、と考えているCasperが、New Enterprise Associatesが仕切るシリーズAのラウンドにより1310万ドルを調達し、総資金額が1500万ドルになった。

成功しているeコマーススタートアップの定石に倣ってCasperも、良質なマットレスを中間コミッションなしでなるべく安く売りたい、と考えている。

Casper社を作った連中は、共同作業所のような環境でソフトウェア開発の仕事を体験し、ほかの人たちと同じく、寝られないという体験をした。それはハッカソンなどで徹夜のプログラミングをやったせいかもしれないが、そんな環境こそ、ちょっとでも良く寝れるということが、健康と仕事の効率の両方にとって重要だ。

Casperのマットレスは、メモリフォーム(形状記憶気泡材)の上にラテックスフォームを重ねて、両方の素材の良い点を利用する。スプリング等がないので、圧縮すると嘘みたいに小さくなり、送料が安くなる。Casperは、送料無料だけど。

完全に、Made in USAである。

CEOのPhilip Krimは語る、“Casperを、透明性の高いマットレスのブランドにしたい。正直な価格、消費者を混乱させる、多様性のための多様性にすぎないSKUのバラエティがないこと、ビジネスのやり方全体を通して、消費者の目に隠された部分がないこと”。

Casperは、高品質なマットレスを安く売るだけでなく、マットレスを買う人たちのための顧客サービスの体験から、今後のための貴重な情報を得たいと考えている。だからCasperのマットレスは、100日間の無料試用、という形で買うこともできる。

Casperは売上を公表していないが、立ち上げ後の最初の28日の売上が100万ドル、そして4月以降は毎月、前月を上回っているそうだ。

最近は同社の投資家Ben Lererを、取締役会に加えた。

今後は、そのほかの睡眠関連製品、枕カバーや枕、目覚まし時計なども作っていきたい、と考えている。

“寝室にあるものなら何でも、それを作ってくれと言われたことがある”、とKimは言う。“マットレスにつぎ込んだのと同じユニークなイノベーションを、今度の資金でほかの製品にも試み、機会を探究することができる”。

Casperについてもっと知りたい方は、ここへどうぞ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


これが新Foursquareだ―チェックインを分離してローカルスポット推薦サービスに生まれ変わる

「ゲーム化された位置情報共有」というアプローチを5年続けた後で、今日(米国時間8/6)、Foursquareはこれまでで最大のアップデートを行った。では、生まれ変わったFoursquareをご紹介しよう。新アプリはもはや位置情報共有とは無関係だ。FoursquareはYelpに真正面から対抗するローカルスポット推薦エンジンになった。

最近、Foursquareはメインのアプリから位置情報共有機能を切り離すことを発表した。位置情報共有はSwarmというアプリが担当し、Foursquare自身はユーザーごとにカスタマイズされたローカルビジネス、スポットの発見と推薦を担当する。

Swarmがリリースされてからしばらく経ち、それなりにユーザーを集めているが、依然として旧Foursquareを懐かしみ、Swarmを嫌う声も消えない。

しかし、新しいFoursquareはそんな状況を一新するだろう。


ルック&フィール

読者が昔のFoursquareを懐かしむ一人なら、それは忘れた方がいい。もう終わったことだ。新Foursquareは見た目も機能もまったく異なるサービスだ。ロゴもスーパーヒーロー的なFのデザインに変わり、画面はブルーとピンクを基調としている。そして―チェックイン機能は姿を消した。

新アプリをインストールして最初に起動すると、ユーザーはまずいろいろな「好み」を尋ねられる。表示された候補から「ピザ」、「史跡」、「映画館」、「広東料理」など関心のあるキーワードをタップして選択する。トップの検索バーに「寿司」などとキーワードを入力して検索することもできる。「好み」を選択し終わるとメイン・ページに移る。

アプリはユーザーの現在位置を把握し、その付近のスポットを検索する。トップの検索バーの下に横にスライドするバナーがあり、「飲食店、コーヒー、ナイトライフ、買い物」などのセクションが表示される。

いろいろな推薦アイテムを眺めていくと、新Foursquareはユーザーの好みに合わせて高度にカスタマイズされたレストランガイドのような印象を受けるかもしれない。たとえば「ナイトライフ」のタブを開くとナイトクラブからカラオケボックス、居酒屋までいろいろなジャンルの店が表示されるだろう。こうした推薦はユーザーの位置、前に選択した「好み」などをベースにフィルタされている。

候補に示された店をクリックすると地図、住所、電話番号、営業時間などの基本情報が表示される。また旧Foursquareのユーザーのチェックイン情報と、ユーザーが残したTipが写真入りで表示される。画面下部の「Tipを残す」をタップすれば新たにコメントを書き込むことができる。

アプリを開いたときに自動的に表示される推薦に加えて、もちろんユーザー独自の検索も可能だ。 検索結果はデフォールトではリストで表示されるが、画面右上隅のブルーのアイコンをタップすると地図表示になる。この場合、画面下部に横スクロールで個別店の基本情報が表示される。現在表示されている店は地図上で緑色のアイコンで強調表示される。.

SwarmとFoursquare

前述のとおり、チェックイン機能はSwarmアプリに移された。個別スポットの表示画面の右端に「チェックイン」が表示されているが、タップするとSwarmが起動する(インストールしていない場合はインストール画面に飛ぶ)。Swarmのユーザー体験は旧Foursquareに近い。

メインアプリとチェックインの機能を別のアプリに分割するという方向は基本的に正しいと思う。この点について私はプロダクト体験担当副社長のJon Steinbackにインタビューして話を聞いた。

Jon Steinback

「もともとfoursquareが使われる理由は主に2つありました。どちらもニューヨーカーの必要から生まれたものです。まず自分の好みにあった夕食の場所を探す。食べ終わると友だちがいるバーを探す。ところがこの2つの活動というのはそれぞれが独立で、たった2%しかオーバーラップしないことにわれわれは気づきました。『夕食はチリを食べたい。今チリを食べている友だちは近くにいるだろうか?』とは誰も言わないのです」とSteinbackは説明する。

そうであっても、メインの機能を一新してピボットするのはどんなソフトウェア企業にとっても難事業だ。Swarmはユーザーとその友だちのチェックイン履歴というかけがえのない宝物を、いわば泥棒したかたちになった。そういうわけでSwarmを憎むユーザーが多く、AppStoreストアでの評価は1.5と低いままだ。

しかし新アプリのローンチで、SwarmとFoursquareはうまく補完、協調して作動できるようになった。また新アプリが無事にスタートしたので開発チームはSwarmの改良にいままでより時間を割けるはずだ。新Foursquareは基本的に旧アプリをベースにしており、新しいUIを加え、チェックイン機能を外したものだ。それに対してSwarmはゼロからスクラッチで開発された。Steinbackによれば、開発チームは今でもバグや不具合の修正に追われているという。Foursquareファンの熱望するゲーム化も近くSwarmに戻ってくるようだ。

【中略】

今後の展望

Foursquareとしては、これまでのファンを新しいアプリに引き込み、満足スべきユーザー体験を与えていくためにやるべきことは多い。 その過程には多くの困難が伴うだろうが、この改革は避けて通れない道だった。

旧Foursquareはこのところユーザーエンゲージメントの指標が主要ソーシャルメディアの最下位に転落するなど深刻な不振に陥っていた。主要ユースケースを2つのアプリに分離することによって、Foursquareはこの問題を解決すると同時に、Yelpの独占で沈滞ぎみだったローカルビジネスの推薦エンジンという分野に革新を持ち込むという挑戦に打って出たわけだ。

新しいFoursquareは今日、App StoreGoogle Playで公開される。〔日本語版公開ずみ〕

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


「場所」にメッセージを「置いておく」Drop Messages、125万ドルのシード資金を調達

TechCrunch Boston Pitch-Offで優勝したDrop Messagesが、Atlas VenturesおよびSpark Capitalより125万ドルのシード資金を調達したとアナウンスした。また、アプリケーションの新バージョンも、同時にリリースされている。

Drop Messagesをご存じない方のために少し説明をしておこう。メッセージを特定の「場所」に置いておく(dropしておく)アプリケーションだ。その場所に行かなければ、受信者もメッセージを受け取ることができない。

これまでは1対1モードでしかメッセージを残しておけなかったが、新しい版となってグループ送信にも対応した。

機能的にはちょっとした追加ではあるが、しかしこれによりアプリケーションに新たな可能性が加わったということもできよう。チャット風の使い方のみでなく、ソーシャルネットワーク的な使い方もできるようになったわけだ。メッセージの受信者として指定された人々は、メッセージがdropされた場所に出かけてメッセージを受け取り、そしてそのメッセージに対してコメントを付したりあるいは「いいね」することができるようにもなった。

アプリケーションの利用者は60ヵ国に広がり、徐々に利用者数を伸ばしているようだ。但し、正確な数字については教えてもらえなかった。

今回調達した資金にて、新規利用者を獲得し、ビジネス領域を広げていきたいと考えているそうだ。ちなみに今回の出資をリードしたAtlas VenturesとDropは、TC Pitch-Offの場で出会ったのだということも付記しておこう。

グループメッセージングに対応した新バージョンはこちらで手に入れることができる。

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(翻訳:Maeda, H


ネガティブレビューを書く客に罰金500ドルを科すホテル

こんな説明をしなくてはならなくなると考えたことはなかったが、インターネット初心者にとっては、わかりにくいルールなのかもしれないことに気付いた。

ネットに悪いレビューを書いた顧客に、罰金を払わせることは、公認『地獄の英雄』的行為であり、間違いなくしっぺ返しを食らう。

Union Street Guest House(USGH)の話を例にとろう。

そこはニューヨーク、ハドソンリバーバレーにある小さなブティックホテルだが、予約者がネガティブなレビューを書く度に500ドルの罰金を前金から差し引く ― 書いたのがイベントのコーディネーターであれ、宿泊客であれ。これには、その場で行われる結婚式その他のソーシャルな集まりが含まれる。しかも、USGHの親切な人たちは、ホテルのウェブサイトにこのポリシーを明示している。

ウェディングカップルが私たちの宿を気に入ったからといって、友達や家族もそうだとは限らないことを理解してください。

ウェディングその他のイベントでUSGHを予約し、前金を払っている場合、参加者の誰かがネガティブなレビューをネットに書き込む度に、罰金500ドルを前金から差し引きます。エリアの他の場所でウェディングに参加するために、当ホテルに宿泊する場合も、ネガティブレビュー1件につき500ドルの罰金を払うことに同意していただきます。

このニュースがPage Sixに取り上げられる前の、Union Street Guest HouseのYelpページを見ると、評価は様々だ。サービスが悪いと言う人もいれば、なかなか良い宿泊場所だと言う人もいる。一方、Trip Advisorは、全体として同ホテルに高い評価を与えている。

要するに、USGHは他の二流スモールビジネスと同じく、インターネットで名を上げようとしているだけなのだろう。昨今、小さなホテルはインターネットによって、生かされも殺されもする。Airbnbを始めとするライバルの台頭によって、小ホテルもネット情報に頼らざるを得なくなっている。

だから、USGHがYelpページを良くしようとすることは理にかなっている。理にかなって〈いない〉のは、お金を払ってくれる客を脅して良いレビューを書かせることだ。歴史的にインターネットで、「シーッ」に対する反応がよかった試しはない。

そしてYelpでは、USGHに対してこれまでに書かれた数以上のレビューが今日1日で書き込まれた。いずれも、USGHが言論の自由を脅かし、金を払わせようとしていることに言及している。

北風より太陽である。

幸い、ホテルビジネスの誰もがテクノロジーを邪悪に使っているわけではない

アップデート:私が見たことのある中で最も悲しいダメージ対策の試みとして、USGHは以下のコメントをFacebookで公開した。

罰金に関するポリシーは、ある結婚式への冗談半分のレスポンスとして何年も前にサイトに書かれたものです。ずっと前に削除されるべきものであり、もちろん実行されたことはありません。

しかし、かつてUSGHに泊ったことのある客らが示したメールによると、このポリシーは冗談ではない(少なくとも、冗談ではなかった)。

アップデート 2:USGHはFacebookの書き込みを削除した。本誌はスクリーンショットを取っておいた。

[via BI]

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


NFL、試合中のリアルタイム分析にMicrosoft Surfaceを公式採用

NFLの試合中、初めてサイドラインでタブレットやモバイルコンピューティング機器が使用されることになった。来シーズン、コーチや選手は試合中にMicrosoft Surfaceタブレットを使う。これは、4億ドルと言われる、NFLとMicrosoftの間で結ばれた複数年契約の一環だ。

Sideline Viewing Systemは、サイドラインにいるコーチや選手が、相手チームの情報をリアルタイムで得るためのしくみだ。かつては古き良きモノクロ写真が使われていた場面だ。

各チームは、Surfaceタブレットがサイドライン用に13台、コーチズボックスに12台配布される、とSFGateは報じている。

これらのタブレットは、NFL機構が所有し、クローズドなWiFiネットワーク環境で動作する。試合と試合の間には温度調整された鍵付きロッカーに保管され、タブレットのデータが破壊あるいは書き換えられることを防止する。

また、これらのタブレットはインターネットとの接続がなく、ビデオの再生もできない。

このSurface Sideline Viewing Systemによって、選手やコーチは迅速に写真を見られるようになるだけでなく、拡大したり、プレーを説明するための書き込みすることも可能だ。

選手やコーチは、新技術を使うことが必須ではないので、伝統的ポラロイド写真の使用は今後も可能だ ― 超迷信家や機械音痴のために。

Microsoft Surfaceタブレットがフットボールシーズン中に顔を出すのはこれが初めてではない — Fox Sportsのキャスターたちは、以前からハーフタイムレポートやゲーム前のショウ等でSurfaceを使っていた。

しかし、ゲームそのものにとって意味のある技術的進歩にかかわる契約は、これが初めてだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


ヒルトンホテル、スマホで部屋を選べるサービスを開始

Hilton Hotelsは、航空会社のやり方に倣い、客がスマートフォンでもっと宿泊体験をコントロールできるようにする。同ホテルチェーンは、スマートフォンで部屋を選べる機能を最近導入し、2016年までに大部分のホテルでスマートフォンをルームキーにできるようにすると約束した。

新しいHilton HHonorsアプリ(そう、この名前は考えものだ)、またはHiltonのウェブサイトを使って、ユーザーはチェックイン前日に部屋を選ぶことができる。空いている部屋の中から写真や配置図を見て探す。

「このモバイル戦略に投資を決めた時、われわれは、少数のホテルで100種類のことをしたくなかった」とHilton Worldwideのデジタル担当SVP、Geraldine Calpinは語った。「いくつかの大きなことに挑戦し、確実にどこででも使えるようにしたかった。”Choose Your Room”からスタートしたのはそれが理由だ」

Hiltonは、新たな “Choose Your Room”機能とモバイルチェックアウトを、ほぼ世界全域の施設で提供する。今年末には4000箇所以上のホテルで新機能を使えることになる。

「航空業界で、自分で座席を選べることを誰もが喜んでいるのを見て、ホテルにも適用した」とCalpinは言う。「社内の調査結果によると、84%の人たちが、もし機会を与えられれば自分で部屋を選ぶと答えた」

利用者は、部屋のアップグレードや、到着時に特別なアメニティーを用意しておくことも要求できる。さらには、Hiltonのオンラインプラットフォームを利用すると、Uberスタイルのチェックアウトも可能になり、領収書はメールで送られてくる。

モバイルで部屋を選びチェックアウトできるのは便利だが、まだ最初の一歩にすぎない。真のパラダイムシフトが起きるのは、Hiltonや他の主要ホテルチェーンが、完全なモバイル体験を提供できるようになった時だ。長いフライトの後、ホテルでチェックインの行列に並ぶのは本当につらい。

しかしHiltonは、最終的に宿泊客が予約から部屋の選択、チェックイン、チェックアウトまですべてをモバイル端末でできるようにしたいと考えている。、

「われわれはそのためのテクノロジーを何年もかけて開発し、すでに答を持っているが、それを広めるには少々時間が必要だ」とCalpinは言った。

それでも、Hiltonが航空会社と同じように、旅行体験にデジタル生活を融合する大きな一歩を踏み出したことは間違いない。

Hilton HHonorsアプリは、Android、iOS、およびWindows Phoneで利用できる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


キーホルダーにも「スマート化」の波?! ― 予定通知、メールチェック機能などを搭載

世の中、「あらゆるもの」がスマート化しつつある。そうであればキーホルダーのみがその例外であると考える必要もないだろう。

登場してきたSmart Keychainは、そのコンパクトなボディに4つの機能を併せ持つデバイスだ。その機能とはUSBドライブ、カレンダーアラート、メール通知、そしてキーホルダーの場所を通知する機能だ。

ただしこれだけクラウドストレージが身近になった時代、携帯用のUSBドライブが必要なのかどうかは微妙なところだと思う。しかし予定のリマインダーやメール通知機能をキーホルダーに搭載するというのはあり得る話だろう。とくに「スマートウォッチはちょっと勘弁」と思っている人には役立つデバイスとなり得るのではなかろうか。

メール通知についてみると、Smart Keychainアプリケーションでは5人までの人を重要人物としてラベル付けできるようになっている。そしてその5人からのメールが届くと、キーホルダーに通知が来るようになっている。但しチェックは15分間隔となっている。寸刻を争うような事例については、スマートフォンを手元において注意を払い続けるしかなさそうだ。

個人的に最も気に入っているのは、電子的な仕組みというわけではないものの、やはり場所通知機能だ。スマートフォン側から操作することにより、キーホルダーに内蔵されたアラームがなるようになっている。

このデバイスは現在Indiegogoキャンペーン中だ。プレオーダー価格は59ドルからとなっており、USBドライブの容量を8GB、16GB、そして32GBの中から選ぶことができるようになっている。

今のところアプリケーションが用意されているのはiOS向けのみだが、Android版も開発中であるとのことだ。また、健康管理機能やポイントカード機能なども付け加えていく予定であるとのことだ。

詳細はこちらのキャンペーンページで見ることができる。

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(翻訳:Maeda, H


トイレ・パニックを防いでくれるトイレットペーパー残量検知メカ

きっと経験があるだろう。友人たちとの集まりを楽しんでいる最中に、こっそりと席を外してトイレに向かう。ほっと一息ついたのもつかの間、あるべき場所に白い紙がなく、無骨なダンボールの円筒しか見当たらない。作り付けの棚を見ても何もない。貯水タンクの下をのぞきこんでもやはり何もない。もはや何も考えられなくなってしまう。そうこうするうちに時間は経過する。誰かがドアをノックしても恥ずかしさもあって状況を伝えることもできない。

トイレットペーパーの残りが少なくなったことを伝えてくれるメカニズムさえあったなら、そのような窮地に陥ることもないのだ。自分と、そして愛する人を守るために、ぜひとも通知メカニズムが必要なのではないだろうか。

現在Kickstarterキャンペーン中のRollScoutが、まさにそうした状況から救ってくれるデバイスだ。トイレットペーパーの残量が危険レベルになると通知してくれるのだ。

電源は電池からとるようになっている。トイレの壁に据え付けて利用する。内蔵の赤外線センサーが残量低下を検知すると、通知用の円形ライトが点灯し、必要な準備が行えるようになるのだ。

場所が場所だけに外見にも心を配り、光沢あるクローム仕立てやアンティック・ブロンズ、つや消しニッケル、セラミック・ホワイト、あるいは14Kゴールドなどのバリエーションを用意する。

光で教えてくれるのも、確かに役に立つ。しかしたとえば、コンビニなどにいるときにアプリケーションで通知してくれれば一層便利なのではないかと思う人も多いことだろう。こちらの機能は目標調達額の次のゴールに到達すれば実装を考えようとしているそうだ。

キャンペーンの目標調達額は3万7500ドルだ。詳細はこちらののキャンペーンページにて確認できる。

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(翻訳:Maeda, H