Facebook、位置情報シェアを推進中。iOSアプリで “Neaby Friends” に検索と招待を追加

Facebookは、今日(米国時間6/11)アップデートしたiOSアプリで、位置情報シェアの新機能をいくつか仕込んでいた。ただし「新機能」欄には、信頼性とスピードが向上としか書かれていない。私がアプリを探ったところ、Facebookはより多くの人にアンビエント・プロキシミティー体験をさせるために、Nearby Friends[近くの友達]画面に検索ボックスと招待ボタンを追加したことがわかった。Facebookは、Nearby Friendsを急成長させて、新たな直接ライバルのFoursquare Swarmを潰しにかかっているのかもしれない。

私が質問したところ、Facebookはこれらの新機能が存在することを認めたが、「新機能」に書くのは、全ユーザーが使えるようになった時だと言った。Nearby Friendsは未だに展開中で、しかも米国のみだ。

FacebookがNearby Friendsを提供開始したのは4月中旬だ。これを使うとユーザーは自分の位置を定常的にシェアすることができ、承認した相手には2人の大よその距離が表示される。特定の友達に対して、正確な位置をリアルタイムで、数時間ないしは永久にシェアすることもできる。この機能は、友達と出会いやすくするために作られた。 [情報開示:私は、学生時代の友人が作ったステルス・ソーシャル位置共有アプリ、コードネーム"Signal" のアドバイザーである。]

Neaby Friendsには、重要なプライバシー問題が予想されるため、Facebookは賢明にもこれをオプトインにして、ユーザーが意図的に有効にしなければ働かないようにした。問題は、Nearby Frines自体がアプリの More メニューに埋もれていて、さらにオプトインの壁に守られていることだ。これは、間違いなく普及を遅らせている。

同機能を後押しするために、FacebookはNearby Frinesに「+」ボタンを表示し、友達が有効にするよう招待できるようにした。受け手は、プッシュ通知で同機能を有効にするよう依頼される。Facebookは、ソーシャルな裏付けと、友達同志の推薦によって、人々が多少のプライバシーを明け渡してもよいと思うことを期待しているに違いない。

機能を有効にしたユーザーが、位置情報を知りたい友達を簡単に探せるように、Facebookは検索ボックスを付けた。名前を入力すると相手の大まかな位置と距離が表示され、その人がオプトインしていれば、自分の正確な位置を伝えるオプションが、オプトインしていなければ、同機能の招待状を送るボタンが表示される。

こうした新機能は、プライバシーの逆襲にあってきたFacebookの多難な歴史を反映させている。もし過去にBeacon等の自動シェア機能やプライバシー設定の変更において、もう少し尊大さを控えていれば、Nearby Friendsをオプトアウトにできたかもしれない。代わりに同社はFTC[連邦取引委員会]から、20年間のプライバシー監視、およびプライバシー管理を変更する新機能はオプトインでなければならないとする裁定を受けた。これはプライバシーの報いと呼んでいいかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Googleマイビジネスは「御社の情報を無料でGoogleに掲載」するダッシュボード〔日本語化ずみ〕

今朝(米国時間6/10)、Googleはスモールビジネスのオーナー向けの新しいツールをリリースした。ビジネスのオーナーはこのツールを使ってGoogle検索を始め、Googleのさまざまなサービスに企業情報や写真を提供し、ユーザーレビューなどのフィードバックを得ることができる。このGoogleマイビジネスはスモールビジネスがGooogleを利用するためのワンストップ・ダッシュボードだ。もちろんGoogle+のアカウント管理もできる。

Googleマイビジネスの主なターゲットはいってみればまだ「Googleに登録」していないビジネス・オーナーのようだ。マイビジネスのホームページにはまさにそういう表現のボタンがある。

今日の発表にさりげなく埋め込まれていた興味深いニュースは、 GoogleプレイスやGoogle+のダッシュボードのような既存のビジネス向けサービスもすべて新しいGoogleマイビジネスに統合されるという点だ。「これらのサービスのユーザーはマイビジネスにアップグレードされます」とGoogleは告知している。

Googleマイビジネスに登録して必要な事項を入力すると、その情報はGoogle検索、Googleマップ、Google+に掲載される。どんなデバイスないしサービスからでも、ユーザーが検索すればその情報が表示されるようになる。ビジネスは住所、電話番号、営業時間などに加えて写真やバーチャル・ツアーを掲載することもできる。またGoogleレビューを読んで回答することもできる。

またこのサービスはFacebookページに対抗するGoogle+ページの作成や管理にも利用できる。マイビジネスのダッシュボードからGoogle+に顧客に知ってもらいたいニュース、イベント、写真などを簡単に投稿できる。

マイビジネスにはまたGoogle+ページのアクセスを表示するGoogle Insightsや地域密着型広告のAdWords Expressも統合されている。ビジネスのオーナーは自分のGoogle+ページの記事の表示回数、読者層、広告のクリック数などの情報を簡単に得ることができる。 (Google+のInsghtsについてはこちらが詳しい)

GoogleマイビジネスのAndroidアプリはすでにGoogle Playで公開されている。iOS版も近くリリースされる。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


人気のインディーゲーム「VVVVVV」がiOSとAndroidにやってくる!

もしあなたが、あのすばらしくイライラさせるインディーゲーム、VVVVVVをまだクリアしていないなら、何とも〈残念〉だ。そして、もうすぐあなたのスマホでプレイできるようになるので、もう言い訳はできない。

私が何を言っているかわからない人は、これを見よ。

MacとPCにデビューしてから4年、VVVVVV(発音は、「Vが6文字」「V6」あるいは人の目を気にしないなら「ブイブイブイブイブイブイ」)が今週iOSとAndroidにやってくる。突発的事故がない限り、ゲームはそれぞれのアプリストアで6月12日木曜日に公開される。

差し迫る同アプリの登場が確認されたのは、ゲームのクリエーター(かつ、同じくらい熱況を誘うゲームSuper Hexagonの作者)、Terry Cavanaghの個人ブログによる。

ファンはVVVVVVの外出先バージョンを長年切望してきたが、少なからぬ人々はこのゲームの超絶なコントロールメカニズムが、タッチスクリーンに馴じまないことを心配していた。嬉しいことに、Cavanaghいわく、彼は「超レスポンスの良い」コントロール方式を編みだした。

基本的に親指を画面に置く ― 左に動かせば左に動き、右に動かせば右に動き、離せば止まる。レスポンスは最高!

ゲームがタッチスクリーンで問題なく動くことを証明するために、Cavanaghは自身がゲームの最難レベルの一つにiPadで挑戦しているビデオをアップした。

[信じてほしい。この場面は、ゲーム作者本人が百万回目にプレイしているのを見るより1000倍難しい]

価格は未発表だが、1~2ドルより高くはならないだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


楽天が買収したVoIP電話、Viberが同時利用者1億人を達成

最近、日本の楽天に9億ドルで買収されたVoIP電話とメッセージのサービス、Viberは、今日(米国時間6/10)、同時利用ユーザーが1億人に達したと発表した。

これまでViberは登録ユーザー数のみ発表してきた。よく知られていることだが、登録ユーザー数と月間ないし毎日のアクティブ・ユーザー数とは大きく異るのが普通だ。

これまでのところ、Viberアプリは3億5000万回のユニーク登録ダウンロードがあったことを公表していた。

この急成長はViberがマルチプラットフォーム化に全力を挙げて取り組んだことが大きい。ViberアプリはiOS、Android、BlackBerry、Windows Phoneその他のバージョンが提供されている。

しかし急成長中とはいえ、Viberの今後は予断を許さない。メッセージ・アプリの世界はおそろしく競争が激しい。Facebookが190億ドルでWhatsappを買収してからは特にそうだ。

ViberはWhatsApp、Line、KakaoTalkなどのメッセージ・アプリばかりでなく、AppleやAndroidそのものとも競争しなければならない。

当面、Viberにとって重要なのは新規マーケットの拡大だろう。Viberは既存の英語、日本語に加えて最近ポルトガル語とスペイン語のサポートを開始している。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


ビデオを見たりソーシャルな共有で”ごほうび”をくれるアプリはApp Storeから締め出しへ…iOS 8の大改革

Appleは、デベロッパたちがアプリケーションの収益化や成長のために利用しているツールの規制を開始した。規制の対象となるのは、報奨で誘ってビデオの視聴をすすめるツール、ソーシャルに共有するとおまけがもらえるもの、プレイしているゲームの中でほかのアプリを見つけさせるもの、などだ。この規制はアプリ業界全体に影響を及ぼし、アプリの成長や市場拡大のためにこれまで一般的に使われていた方法を“リセットする”効果を持つだろう。

iOS 8で改革されるiOS App Storeに関してAppleは、アプリの発見過程の変更をいくつか発表している。そのための新しい機能ではユーザが、トレンドのキーワードやカテゴリ、カテゴリの小分類(サブカテゴリ)、関連する検索語、などを駆使してアプリを見つける。デベロッパは自分のアプリを、複数まとめて宣伝できる。しかし同社が発表しなかったかんじんの部分は、iOS8でアプリの発見方法を新しくするだけでなく、 Apple自身がそれを完全にコントロールしようとしていることだ。

ビデオの広告、ほかのアプリの宣伝、ソーシャルな共有は拒絶される

アプリのデベロッパたちはすでにAppleのアプリリビューチームから拒絶通知を受け取り始めているが、それらの通知は、AppleのDeveloper Guidelinesに書かれていることを、App Storeがアプリを受け取らない理由として挙げている。

たとえばデベロッパたちのためのQ&AフォーラムStackOverflowには、これまで4回リリースできて、今回は本体コードではなくグラフィクスの一部をすこし変えただけのアプリが拒絶された、という投稿がある。

この拒絶だけでなく、Appleが多くの場合に挙げる理由は、以下のような条項だ:

2.25: ほかの人のアプリを購入や宣伝のために表示し、そのやり方がApp Storeに酷似しているアプリは拒絶される。ただしその必要性が承認されたもの(健康管理や、航空機、障害者補助などのため)と、対象顧客層のために重要な付加価値を提供するものは例外とする。

3.10: 金を払った偽(にせ)のリビューや、そのほかの不適切な方法によって、ユーザのリビューやApp Storeにおけるランクを操作しようとするデベロッパはiOS Developer Programから除名される。

Appleのリビュワーは、次のように説明した: 2.25(2条25節)は“ほかの者のアプリを宣伝すること”、3.10は“ほかのデベロッパのビデオを見ることに無料のゲーム内クレジットを与えること”に関連している。ほかに、報奨によって共有を誘導しているアプリも拒絶される(例: Facebookにポストしたら何かをあげる、など)。

聞くところによると、今ではかなり多くのデベロッパが拒絶通知を受け取っている。彼らの一部は経緯の詳細を公開サイトに投稿しており、たとえばMobileDevHQフォーラム上のこれなんかもそうだ。そのデベロッパは、“これからは、何かをシェアするようユーザにすすめることはできないのか? 本には昔からそんな文があるし、Candy Crushにすらある”、と困惑の気持ちを表明している。

ほかのアプリを宣伝したり、ユーザに釣り餌を与えたりすることだけでなく、それによって
App Storeのランクを操作しようとすることも、拒絶の理由になる。

iOS 8大改革の前には、App StoreのTop Chartsが、アプリ発見に重要な貢献をしていた。そして高ランクに到達したアプリは — 何らかの操作や詐術によるものが多いが — 一日に何万票もかき集めるのだ。

[拒絶通知文の一部…ランキングの操作を指摘している]

前からあるアプリもこの大掃除のターゲットに?

Developer Guidelinesの文は非常に一般的であるため、とりわけ2.25は、どんなアプリ内広告でも引っかかってしまいそうだ。Appleがアプリ内広告を攻撃したのはこれが初めてではなく、こんなに長引いている係争もある。

今日では、専業の広告ネットワークのような企業が宣伝や収益化のためのビデオ広告を提供して、デベロッパの収入やアプリの知名度アップを助けている。したがって新たな拒絶方針が対象とするのはデベロッパだけでなく、AdColony、Applifier(Unity)、Flurry、TapJoy、SupersonicAds、Vungle、AppLovin、Sponsorpayなどなどといった、報奨つきビデオや、クロスプロモーションサービス*などのツールを提供している企業もだ。逆にFacebookやAppleのiAdのような、報奨付きビデオ広告をやってないところは、とても有利になる。またVungleなどが提供している一般ブランドの広告は、今回の拒絶云々の話とは無縁のようである。〔*: cross promotion; 相手のものの広告を載せてやることが、自分の広告を載せてもらうことの代価となる方式。〕

今回のApp Store改革の影響を受ける業界の情報筋は、拒絶の犠牲者になるのは多くのデベロッパたちだけでなく、ずっと前からApp Storeにあるアプリもやられる、と言っている。拒絶通知をもらったデベロッパがAppleに問い合わせると、Appleはこんな状況説明をくれた:

ときには、App StoreにあるアプリがApp Store Review Guidelinesに準拠していないと思われることもある。App Store上のアプリのコンプライアンス厳守に関しては厳格な努力を重ねており、現在App Store上にあってしかも非準拠であるものを、見つけ出そうとしている。それらをすべて見つけるためには時間を要するが、今回貴殿のアプリが拒絶された理由に、ほかのアプリの非準拠は含まれていない。

今後は、いかなる形の報奨つき格付けや広告視聴をも、削除していくことが妥当である。

今すでにApp Storeにある非準拠アプリを見つけて削除していけば、ゲームの大企業の一部はそういうアプリ宣伝や収益化の方法の常習犯だから、App Storeからトップタイトルの多くが急に消えてしまうという事態にもなりかねない。

Candy Crashの大成長も、報奨付き共有が支えている部分が大きい。それはFacebookの統合に大々的に依存し、Facebookのお友だちを招いたら、ご褒美(寿命を延ばす、など)をあげるわ、なんてやっている。

App Storeのリセットで再び公平性と機会均等を

この変化でApp Storeのデベロッパが受ける影響は大きい。App Storeの新しいルールをよく調べて、自分のアプリの検索ランクなどを高めるためにこれからは何をどうすべきか、新たにできる“トレンド”の機能はどう使うべきか(今のベータ状態ではよくわからないが)などを勉強しなければならない。この変化で収入が減るデベロッパもいるだろうから、そっちの影響も大きい。

一方、ふつうの広告ネットワークは有利だ。Appleのリビュワーの一人が、こうすすめている: “自分のゲームの広告は、ふつうの広告ネットワークで十分にできる。ただしそんな標準的な広告チャネルでは、ほかのゲームのためのマーケティングはできないけどね”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


日本で流行の兆し? 数分で本の要約が読める3サービスを使ってみた

本を買っても読まずに積んだままにしてしまう「積ん読」なんていう言葉があるけれど、海外にもそうした人々はいるようで、ビジネス書を要約するサービス「getAbstract」が人気だ。1999年に米国でサービスを開始し、今ではドイツ語やフランス語、スペイン語、ロシア語、ポルトガル語、中国語に対応。ユーザー数は1000万人を突破した。日本でも和製getAbstractとも言われる「flier」をはじめ、いくつかのサービスが出てきている。そこで、忙しい方向けに「本の要約を読めるサービス」を3つほど紹介したい。商談などで本の要約を押さえておきたい、とか、世の中のトレンドを掴んでおきたいという人はぜひチェックしておきたいところだ。

数分で1冊分の要約が読める「Quickreads」

「Quickreads」は、1冊の本を1200文字程度にまとめた要約を閲覧できるアプリ。1200字程度なので、数分で1冊を読み終えることが可能だ。これなら通勤時間内でも本の要約を掴むことができそう。お気に入りに入れておけば、オフライン状態で読むこともできる。気に入った本があれば、そのままオンライン書店のページに遷移できる。本の種類は毎週5冊ずつ追加され、毎月特集として10冊が掲示される。

試しに私が実際に読んだ本とこのアプリの要約文を読み比べてみた。例えば長谷部誠氏の「心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣」だが、本書で挙げられている56の習慣を大幅に端折ってしまっており、要約の内容に物足りなさを感じた。例えば心を鎮めるための習慣として、要約文では「1日30分間ベッドに横になる」というエピソードのみが語られているが、実際の本には「寝る前のマネジメント術」や「音楽の効用」といったエピソードが多数収録されている。箇条書き程度でも良いので、長谷部が心がけているリラックス習慣をまとめて欲しいところだ。

要約文を読んだ後は、「理解度クイズ」というものがあり、本の内容についての問題が3問出される。これに答えることで、要約の理解度を把握できる。例えば「伝え方が9割」では、「『ノー』を『イエス』に変えるための『伝え方』の3つのステップのうちの2番目にあたるものは次のうちどれでしょう」という問いが出され、3つの選択肢から答えを選ぶ具合だ。

iOS版Android版のアプリのダウンロードは無料で、6冊までは無料で閲覧できる。それ以上の本を読む場合は月額300円(税込)を支払う必要がある。

ボリュームはあるが抑えるべきところがまとまっている「flier」

「flier(フライヤー)」も、1冊の本を1分程度に要約してくれる。こちらは経営コンサルタントや各分野の専門家が一冊一冊を精読し、要約文を作るという点でほかのサービスと差別化されている。スマホやタブレットに対応しているので、通勤時間でも難なく読める。AmazonなどのECサイトへのリンクもあり、そのままオンラインで購入できる。要約コンテンツは無料公開と有料公開があり、無料公開は20冊まで閲覧可能(毎月1~2冊程度の入れ替えがある。有料プランは、月5冊まで有料コンテンツが読める「シルバープラン」(月額540円)と、無制限の「ゴールドプラン」(月額2160円)の2つがある。

このサービスでも、実際に私が読んだ本を読み比べてみる。堀江貴文氏の「ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく」の要約を読んでみたが、さすが10分程度の要約文というだけあって、内容が充実している印象。要約者レビューにはじまり、本書の要点、評点、著者情報、本文要約(章ごとにまとまっている)、と、要約という名称ながらボリュームのあるコンテンツになっている。しかも本の核となる部分(ゼロ~であれば「働くこととは何か?」)が「必読ポイント」という見出しとともに強調されているので、書籍で本当に伝えたいことを掴みやすい。文の構成まで考えられているという点で、さすがコンサル出身者による要約だと感じた。

アプリはiOS版のみのリリース。ウェブサイトからも要約を閲覧できる。

ビジネス書から漫画まで、要約コンテンツが豊富な「ブクペ」

「ブクペ」は、誰でも本の要約を書いて公開できるサービス。要約文も1000~2000字程度なので、空いた時間にサクッと読める。ポイントは要約されている本の多さ。ビジネス書から漫画まで幅広く公開されている。加えて複数のユーザーが1冊の本を要約しているので、何人かの要約を読み比べることもできる。

このサービスでも実際に読んだ本、石井てる美氏の「私がマッキンゼーを辞めた理由 ―自分の人生を切り拓く決断力」と比べてみたが、ブクペの要約はややお粗末に感じた。この本自体はQuickreadsにもflierにも掲載されていない本なので、ブクペが網羅している冊数は申し分ないと言える。ただ、肝心の要約では「本文中の引用」と「感想」だけに留まっており、Amazonのカスタマーレビューのほうが役に立つのではないかと感じてしまった。もちろんほかの本の要約には書評ブロガーによる読み応えのあるレビューもあるので、ブクペには役立つ要約もあるのは間違いない。要約のクオリティのばらつきが、ブクペのデメリットといえる。

以上、3つのサービスを見てきた。Quickreadsとflierは要約文の質がある程度保証されているが扱っている冊数が少なく、ブクペは扱っている冊数は多いものの要約のクオリティにばらつきがある。このようにそれぞれ長所短所があるが、Quickreadsとflierは話題の本の要約を掴むため、ブクペはちょっと気になっている本の内容を調べるためという風に用途別に使い分けるのが良いのではないだろうか。


Facebook、新しい写真共有アプリSlingshotを一部で公開(後に取下げ)

Facebookは、競争力を高めるためにメインのFacebookアプリを特定目的に絞った複数のミニアプリに分け、「自らをバラバラにする」と言い続けてきた。今日(米国時間6/9)、これまで宣言してきた意志を貫くべく、新たな写真・ビデオ共有アプリSlingshotを一部の国々で公開した。[文末のアップデート参照:Facebookはアプリを取下げた]

このアプリは、友達同志で各自が話題にしている写真やビデオを “slinging” [投げつける]によってシェアするために作られた。しかし、例えばライバルのSnapchatとは異なり、友達は何かを「投げ返す」まで内容を見ることができない。

この機能は、少々からくりめいているが、バイラル効果の増大とSlingshotの拡散を狙ったものだ。ユーザーの自然な好奇心をくすぐることで、受け取った写真を「ロック解除」するために自分もシェアする動機を生みだす。

ライバルのSnapchatと同じく、写真にはキャプションやお絵描きを付けられるとApp Storeのアプリ説明に書かれている。しかし、シェアした写真の「短命性」については少々異なる。忙しい時はロック解除した写真を後で見ることができるとアプリは説明しているが、ひとたびスワイプで消してしまうと二度と戻らない。

Slingshotは、これも新作Taptalkというアプリによく似ていて、噂によるとFacebookエンジニアたちの間で人気があり、その体験を真似しようとしていたと、記事は伝えている。Slingshotの”slinging” というコンセプトも、Randoというアプリが広めたのを真似たものだが、Randoはこの3月に終末を迎えた。そしてもちろん、かつてFacebookは、Pokeというアプリで露骨にSnapchatを複製しようとして悪評を買ったが、大失敗に終りApp Storeからも最近姿を消した

現在新アプリSlingshotは限られた市場でのみ公開されており、テストなのか展開中なのかは不明だ(Facebookに確認中)。本稿執筆時点でSlingshotは米国内で公開されていないため、アプリがどう動くのかを正確にテストできていないが、入手でき次第詳しいレビューをお送りするつもりだ。

下のリストにある国々でiTunesからダウンロード可能。現時点でAndroid版は見つかっていない。

*対象国:AU,NZ,JP,HK,SG,CN,KR,IN,RU,TW,VN,MY,PH,TH,ID,PK,SA,AE,
LK,KW,LB,QA,MO,KZ,MD,AM,JO,KE,MU,UG,BH,BN,OM,BY,UZ,AZ,YE 

アップデート:Vergeの報道によると、同アプリは既に入手不能とのことだが、東海岸時刻 4:40 PM現在、公開されている地域もある。米国のストアでは一度も公開されていない。

アップデート2:Facebook広報から回答があった。「今日、当社は誤って、開発中の新アプリSlingshotを公開した。Slingshotを使うと、日々の瞬間を多くの人たちと同時に共有できる。近々公開するので、みなさんが使ってくれることを楽しみにしている」。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Appleマップの迷走続く―WWDCでマップのアップデートがなかった理由は?

Appleは先週のWWDCでプロダクト全般にわたって大規模なアップデートを行った。4000以上の新しいAPI新プログラミング言語、意欲的な新クラウドサービスを始めとして、エンドユーザー向けからデベロッパー向けに至るまで多数の改良が発表された。

しかしその中でほとんど手がつかなかった部門がある。マップだ。

ほとんど、というのは中国で提供されているマップの改良というニュースはあったからだ。われわれの情報源によると「今回のiOS8に間に合わなかった改良がいくつかある」という。Appleはマップについて、もっと抜本的なアップデートを準備していたのだという。

鳴り物入りでGoogleマップと決別して以来2年になるが、Appleは依然としてマップで苦闘を続けている。

Appleは将来の計画を前もって発表しないのが伝統だが、WWDCの前に9to5Macはマップのアップデートについてかなり詳細な情報を掲載していた。

それによると、地図データの信頼性の向上、ユーザーにとって興味ある地点情報の追加、高速道路や空港などの地図ラベルの改善、インターフェイスの簡素化、ユーザーの現在位置付近のバス、地下鉄、鉄道の乗換案内等々が発表されるはずだった。

ある情報源は間に合わなかった理由は人事問題だとした。「デベロッパーが多数Appleを辞めたことがマップの改良がiOS 8のリリースに間に合わなかった理由だ」という。別の情報源は、「この遅延は人事問題よりもむしろプロジェクト管理、エンジニアリング管理の失敗のせいだ。タスクの割り振りがまずくて、デベロッパーはプロジェクトからプロジェクトへと右往左往させられた」とする。

マップはAppleにとっていわくつきの分野だ。2012年のWWDCでAppleは強大な(かつ極めて信頼性の高い)Googleマップを切り捨てて、独自に開発したマップを公開した。

ところがこれはAppleとしては極めて珍しい大失敗に終わった。データの信頼性は低く、奇怪なレンダリングがあちこちで発見されてユーザーを面食らわせた。CEOのTim Cookdは公式に謝罪し、改善を約束する破目に陥った。

事実、Appleはこの2年間、地図とナビゲーション関連のテクノロジーと人材を確保すべく大いに努力してきた。2013年にAppleが買収したと判明している13社のうち5社は地図関連だった。BroadMapEmbarkHopStop(この2社は乗換案内)に加えて、先週には位置情報のソーシャル検索エンジンのSpotsetterも買収している。

しかしこの間、ライバルも立ち止まっていたわけではない。Googleはすばらしい出来栄えのiOS向けGoogleマップ・アプリをリリースしたし、MapBoxはデベロッパーが地図データを活用することを助けるツールを多数発表した。またNokiaは携帯電話ビジネスをMicrosoftに売却した後、残された地図とナビゲーション・サービスに全力を注いでいる。

しかし多少の遅れはあるにせよAppleもいつまでも出遅れてはいないだろう。

Appleとしてもそうせざるを得ない。モバイル化の進展と共にマップの重要性はかつてないほど高まっている。今や検索の重要な柱となった位置情報を処理するプラットフォームはマップだ。WWDCでAppleは位置情報を利用するアプリが68万種類もAppStoreに登録されていると発表した。これらのアプリにはソーシャル、ゲーム、フィットネス、ヘルス、トラベルなどさまざまなジャンルに加えて、当然のことだが、ナビゲーションが含まれている。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


iOS 8で、iPhoneはあなたのデジタルハブになる

Macworld 2001で、スティーブ・ジョブズは有名な「デジタルハブ」戦略を紹介し、Macを動画撮影や音楽再生等のあらゆる単目的ガジェットを管理するデバイスにすると語った。今年のWWDCイベントで、AppleはiPhoneが新しいハブになり、Mac、iPad、そしてクラウドにあるものすべてが、単なるアクセサリーになることを示した。

これはAppleにとって大きな転換だ ― スティーブ・ジョブズは最後のWWDC基調講演で、iCloudはあらゆる人々にとってデジタル生活の新たな中心になると宣言した:「われわれは、PCとMacを単なるデバイスへと格下げする」

今のところ、iCloudはあの約束を果たすに致っていない。デバイス間の連絡先の同期等はiOSでスムーズに働いているが、iCloudにデータを保存しようとするデベロッパーにとって、Appleの約束通りにはなっておらず、自身で解決するか、Dropbox、Amazon、Google等の統合ソリューションを利用する結果となっている。

一方、デバイス利用時間の膨大な部分が、ノートPC、デスクトップ、タブレットから、スマートフォンへと移りつつある。Andreessen Horowitzのアナリスト、Benedict Evansは4月にこう言っていた:「タブレットやノートやデスクトップは『ビッグスクリーン』という一つのカテゴリーとしてスマートフォンと戦っていると考えた方がよい。そして、そのチャンスはスマートフォンよりも小さい」

Facebookの月間平均ユーザー数を見れば、このトレンドが実世界での利用にどう反映しているかがわかる。モバイルだけでアクセスする人数は、デスクトップだけ ― あるいはノートPCだけ ― の人数より多い。そしてユーザーの79%は、利用の一部がモバイル経由だ。

Graph courtesy of Andreessen Horowitz analyst Benedict Evans.

iOS 8でAppleは、モバイルに集中する生まれたてのエコシステムを推進することによってこのトレンドを後押ししている。今週Appleが披露した「新」エコシステムのほぼ全てが、ユーザーのデジタル体験の中心にiPhoneを据えている。

  • Mac OS Yosemiteで電話をかけたり、SMSメッセージを送るためにはiPhoneが必要。
  • HealthKitおよび新しい健康アプリで、iPhoneはあらゆるフィットネス・ダイエット用アプリやセンサーの主要情報格納場所であり、Appleはエコシステム全体の中心にiPhoneを置いている。
  • 同様に、HomeKitはiPhoneをあらゆるホーム用スマートデバイスの制御に使う。特に、HomeKitでAppleは、初めてデベロッパーにSiriの語彙を増やす機会を与えた ― ユーザーは「Siri、キッチンの明かりを全部消して」とか「Siri、1階の明かりを全部つけて」などをSiriに命令するために、家の中の部屋と「ゾーン」を定義できる。
  • CarPlayは、車内のインフォテイメントシステムを、iPhoneが制御を乗っとるための無能なインターフェースへと変え、“Hey, Siri”コマンドによって充電中のiPhoneが完全ハンズフリー体験を提供する。
  • Touch IDをサードパーティーデベロッパーが利用できるようになり、iPhoneをバンキングやプライベートメッセージ等を行うための最も安全な手段にする。
  • AppleがiOS 8でAirPlayのピアツーピア接続を使用することにより、ビデオやゲームのコンテンツをApple TVに送るためにWiFiネットワークすら不要になる。

iPhoneはあなたのホームパソコンほど強力ではないかもしれないが、十分能力があり、ほぼいつでもそばにいて、デスクトップ機では殆ど意味のないソフトウェア機能やセンサーを満載している。

iOS 8でマジックを起こすのはiCloudだが、それは、ユーザーによる自分や自分のデバイスのすぐ近くの世界とのやりとりを利用することによって行われる。これは、デスクトップ(そしてクラウド)から離れることによって可能になることだ。こうして、コンピューティングは、よりパーソナルに、そして私たちが実際に生きている世界とより密接なものになる。

Appleの最新CMのキャッチフレーズは、「iPhone 5sのパワーを得たあなたは、自分で思っているよりパワフルだ」。彼らはそれがどのように、創造性を表現したり、身体をより良くケアする ― より人間らしくある ― ために使われているかを示した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


AppleのiCloudに対する新しいアプローチは、全員を幸せにする

先週のWWDC基調講演で、AppleはCloudKitを発表した。これは、アプリ開発者がAppleのiCloudを「事実上フリー」に使える開発フレームワークで、これまで以上にモバイルアプリでの利用が簡単になる。

今日(米国時間6/6)午前、QuartzのDan Frommerはこれを、ようやくAppleがクラウドを「モノにした」ことを示す兆候のひとつだと言った。

しかしそれは、AppleがiOSおよびMacデベロッパーの懸念をこれまでになく真剣に受け止めている証しでもある。昨年、本誌のMatthew Panzarinoが、iCloudsは事実上2つあると書いた。一つは巨大で概ね信頼のおけるインフラストラクチャーで、Appleが自身のアプリを載せているもの、もう一つは、デベロッパーが最初のバージョンのiCloudで手渡された寄せ集めのネットワークや同期のプロトコルだ。

Apple自身は、同じテクノロジーを使っていなかったため、例えばCore Data同期等の機能で一般iOSアプリが遭遇するようなトラブルを経験したことがなく、問題を真剣に捉えてこなかった。Panzarinoがこう書いている。

望むらくはAppleが自社アプリでiCloudのデベロッパーAPIをもっと使うことだ。会社が自社の機能を内部で使うことはドッグフーディングとも呼ばれ、iCloudのような複雑なシステムでは特に、成熟と安定を確かめる優れた方法た。現在Appleは、Core Data同期機能を、iTunes Trailersアプリでしか使っていない。これは多くのビデオを配信するが決して複雑なアプリではない。AppleはこれらのAPIをあまり使っていないために、デベロッパーたちが出くわす問題を体験していない。

その結果、多くのデベロッパーは自身のアプリでiCloudを使うことを諦め、自前でクラウド同期を行ったり、Amazon、Dropbox、Google等のライバルを統合している。

Appleはそれを変えたがっているようだ。Andreessen Horowitzのアナリスト、Benedict Evansは水曜日(6/4)に、AppleはiOS 8で数多くの魅力的なクラウドベース機能を披露した ― そしてデベロッパー全員が使えるCloudKitフレームワークを構築した、と書いた。

Appleがウェブ(URL)だけでなく、クラウドを大切に思っていることがわかる。これはGoogleとは対照的で、あちらは完全に逆のアプローチを取っている。Googleにとってデバイスは無能な容器にすぎず知能はクラウドにあるが、Appleにとってクラウドは単なる無能なストレージであり、デバイスが知能のための場だ。そのために、全く新しいAPIセット、CloudKitを使り、デベロッパーがそれを実行することを可能にした。そして写真アプリの開発では、(おそらく初めてと思われる)ドッグフーディングを行っている。

誰もが利用できるフレームワークの上に作られた機能は、iOS 8の新しい写真編集ツール群だけではない。同社は他にもKeynote、Safari、メール、マップ、連絡先、メモ、およびリマインダーの「ハンドオフ」機能(iPhoneのMacの間でやりかけの作業をスムーズに継続できる)が、サードパーティーデベロッパーが利用できるものと同じ公開APIの上に構築されていると言っている。

Appleとサードパーティーデベロッパーが同じ条件で開発できることは、全員の利益だ。Appleは、自社アプリの水準を守るためにも、今まで以上にデベロッパー向けフレームワークの品質向上に注力するようになり、デベロッパーも「安心して動く」便利なクラウド部品を使うことに尻込みしなくなる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


子どもたちが怪獣などのキャラクターをデザインして3DプリントできるアプリModio

子ども向けと称するデザインツールはたくさん見てきたが、Modioほどクールなのは、なかった。アイスランドの起業家Hilmar Gunnarssonが作ったこのiPadアプリは、画面上でLogoみたいな素材を組み合わせてキャラクターを作り、それをいろんなサイズや色やテクスチャで3Dプリントできる。各部分の色を変えられるし、また全体を一つの色にもできる。ひとつの作品の、いろんな色やサイズのバージョンを3Dプリントできる。とてもクールだ。

Gunnarssonは自己資金だけでこのプロジェクトを作り、キャラクター(モンスターなど)の3Dプリントデータを有料でダウンロードさせることを収益源にするつもりだ。ユーザが自分の改造バージョンを共有したり売ったりしてもよい。

“App Storeに載ったのはほんの数週間前だけど、メーカーコミュニティの反応は相当すごい”、とGunnarssonは言ってる。“まだ始まったばかりだけどね”。

“5歳の子でも使えるぐらいやさしい、そして同時に、大人でも十分に楽しめるほど強力、を目標に作った。Modioを使うと誰でも、姿勢可変のすばらしいモデルを作り、それを簡単に3Dプリントできる。ユーザインタフェイスも単純で、iPadなどのタッチデバイスで使える。既製のパーツをドラッグ&ドロップするだけで、キャラクターができてしまうのだ。パーツの組み合わせ方はLegoなどと同じだが、アプリの中でそのモデルと遊んだり、各部(腕など)を自由に曲げられる。アプリはマルチタッチに対応しているから、複数のパーツを同時に動かせるし、同時に複数のユーザが創作に参加できる”。

プリントはいろんなサイズでできるし、どのピースも床に平らに乗る。パーツを加えるとき、ジョイントは指定サイズに合わせて自動的にサイズを変える。フィラメントの所要量やプリントにかかる時間も、アプリが計算してくれる。おもちゃというより、子どもも大人も楽しめるおもちゃ作りシステムだ。

“3Dプリントには前から憧れていた”、とGunnarssonは語る。“でも3Dプリントは、それ用のコンテンツが豊富に出まわらないと普及しない。今はむしろ、コンテンツよりもプリンタの方が多いのではないか。だから一般消費者は、なかなか魅力を感じない。それに子どもたちも、ゲームにのめり込んで、自分から何かを作る/創ることがお留守になっている。子どもたちには、クールなものを自分で作るのが楽しいことを、体験させ理解させなければならない”。

このシステムで作ったものをいろいろ見たが、どれも意外なほどクールだ。LegoのHero Factoryシリーズを、思い出してしまう。ただしこっちはサイズ可変だから、小さなインセクトイド(昆虫型怪獣)でも、巨大なメカモンスターでも作れる。だから、とてもおもしろい。ファウンダの3人の息子たちも、学校の友だちと夢中になって、こいつで遊ぶそうだ。みんな、MinecraftよりもModioの方がおもしろいらしく、何時間でも遊んでいる。

次の日、父親がそのアプリで遊ぶのを見て、Gunnarssonの息子は動転したそうだ。

〔ここにスライドが表示されないときは、原文を見てください。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


フィリップス、iOS 8の通知センターから照明を制御するコンセプトを披露

Philips Hueは、つながるホームライティングシステムを作る、実に効果的で簡単な方法として既に知られているが、AppleがiOS 8で加えた変更のおかげで、いっそう簡単になりそうだ。iOS 8では、通知センターの「今日」画面に、サードパーティーデベロッパーが「ウィジェット」を追加できる。つまり、天気や株価を見る以上のことができるようになる。Philips Hueは、今秋やってくるアップデートで動くウィジェットのコンセプトを早くも作った。

ウィジェットには、すぐに押せる「全消灯」ボタンの他、いくつかのカラー画面があり、アプリを開くことなく、照明をいくつかのプリセットした構成に切換えられる。Androidのホーム画面ハックにはまだまだ及ばないが、画面上端を下にスワイプするだけでHueの制御ができることは、現在のiOSでHueアプリを立ち上げるのと比べてかなり手数が減る。
正式バージョンがどうなるかを知るにはまだ早いが、iOS 8のAPI利用方法が拡張されたことを喜ぶデベロッパーを見るのは楽しい。ウィジェットは、iOS 8およびOS X Yosemiteの両方で利用できるので、Appleデバイスのオーナーは、この秋から全く新しいタイプのソフトウェアを体験できるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


iOS 8ベータのロック画面で、位置情報に応じたアプリが「おすすめ」される

AppleのiOS 8には、ロック画面の左下隅に、位置情報に応じてお薦めアプリを表示する新機能が入っていることが、MacRumorsフォーラムへのデベロッパーの書き込みでわかった。これは、既にインストール済みのアプリの場合も、持っていないアプリが薦められる場合もある。

おすすめが表示されるのは、iOSデバイスとMacの間をスムーズに移動するためのContinuity(連続性)機能アイコンと同じ位置だ。ただしこちらは、コンテキスト的に関連のあるソフトウェアが表示される。例えばスターバックスに入った時、スターパックスアプリを簡単に開くことができたり、駅に着いたら、その駅専用のアプリがお薦めされるといった具合だ。既存のアプリにも有効と思われるので、デベロッパー側が修正する必要はないが、現実世界のATMや券売機、レジスター等とやりとりするアプリが対象になっているようだ。

あるユーザーに聞いたところ、UCSCキャンパスに入ったらUCSCアプリがお薦めされたが、インストールされていなかったためApp Storeへのリンクが表示されたそうだ。MacRumor読者からも似たような話があり、Costcoに行った時に、App StoreのCoscoアプリのリンクが出たと書いていた。ロック画面のアイコンを上にスワイプするとApp Storeのそのアプリが表示されたが、ストア内の別の場所へは行けなかった。

Appleは昨年iOS 7で、App Storeに「近くで人気」機能を導入し、同じ地域のApp Storeユーザーがよくダウンロードしているアプリのリストが表示されるようになった。しかし、今回の追加は全く新しいレベルのコンテキストを利用したアプリ発見を提供するもので、インストールはしたがあまり使っていないアプリを思い出させる効果がある。メンバーカードアプリ等、他のPassbookアプリの利用促進にも大いに役立つだろうから、デベロッパーは対応する価値がある。

高度なコンテキスト利用は、スマートフォンプラットホームにとって益々重要性が高まっており、様々な意味でGoogle Nowと機能的に競合するが、特定の位置に応じてユーザーに直接行動を起こさせる点で、一歩先を行っている。また、ユーザーがお薦めを押しつけがましく感じない程度に目立たない。初期ベータの機能が全て最終版iOSに採用されるわけではないので、今後どう発展するのか、どんなアプリが対応するかは、正式公開を待つしかない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Appleの新プログラミング言語Swiftは、4年前の1人プロジェクトから始まった

月曜日(米国時間6/2)のWWDCで、AppleはiOSおよびMacデベロッパーコミュニティーに新風を巻き起こした。発表された新プログラミング言語Swiftは、同社の開発ツールチームによって一から設計された。

言語自体が、Appleデベロッパーが現在使用しているObjective-Cのコンパイラー、ランタイム,およびライブラリーの上に構築されている。つまり、iOSやMacのアプリ開発に慣れた人たちは、わずかな文法を覚えるだけで、既存のコードベースにSwiftコードを組み込むことができる。なにしろ、Swiftを使ってFlappy Birdクローンをわずか9時間― 休憩時間を含む ― で作ったという野心的プログラマーもいる 。

Appleの開発ツール責任者、Chris Lattnerによると、Swift言語の開発は2010年7月に始まった。彼は自身の個人ブログに、この言語が個人プロジェクトとしてスタートし、「存在を知っていたのはわずかな人々だけだった」と書いている。2011年の終りに、数人の精鋭エンジニアがプロジェクトに加わり、Apple開発ツールチームの主要目標になったのは、2013年7月になってからだったという。

AppleはSwiftの開発理由を、「ほら、こっちの方がObjective-Cよりいいだろう」とだけ言うこともできただろうが(Objective-Cランタイムチームのメンバーが発したツイートを参照)、Lattnerはこのプロジェクトに対する彼の動機付け、もっとずっと大きい視野を見据えたものだったと言う。

プログラミングをもっと取っつきやすく楽しくすることが、次世代のプログラマーたちにアピールし、コンピューターサイエンスの教え方を変えるきっかけになることを願っている。

Lattnerのページには、Swiftが受けた影響も暗示されている。外部の人々の多くは、1983年に作られたObjective-Cを、長期的に置換えるためだと想像している。

彼によると、言語の文法と構造を設計する際参考にしたのは、Objective-C、Rust、Haskell、Ruby、Python、C#、 CLU等の言語であり、SwiftのXcode “Playground” 機能は、プログラミングを「学びやすく」するというBret Victorの理論、および2012年にKickstarterで30万ドル以上を集めた拡張可能なインタラクティブ・プログラミング環境、Light Tableにインスパイアされた。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Appleの新プログラミング言語、Swiftを使って半日くらいでFlappy Birdのクローンが書けた

AppleがiOS向け新プログラミング言語を公開した翌日、あるデベロッパーはこのSwift言語を利用してわずか4時間で大人気のゲーム、“Flappy Birdのクローンを作ってしまった。もっともRedditTechHiveで報じられているところでは休憩や食事の時間も入れれば開発には全部で9時間近くかかったらしい。

開発者のNate MurrayはHacker Newsに「Swiftでのプログラミング経験はまだわずか4時間なので(デモプログラムに)間違いがあれば教えて欲しい」と書いている。

Murrayは以前はインターネットでの情報収集を自動化するサービス提供しているIFTTTでエンジニアでとして働いていたが、現在はプログラミングのオンライン・スクール、Fullstack.ioの共同ファウンダーだ。MurryはSwiftを利用したゲーム・プログラミング講座を開く準備をしているという。

もっともMurrayはこのプログラムをiTunes App Storeに公開するつもりはないと語った。「Flappy Birdのクローンを書くのは新しいゲーム開発フレームワークの入門として最適だ。このゲームは比較的シンプルでありながらプレイして面白いという点で非常にバランスがいい」とMurrayは説明する。

Swiftで書かれたMurrayのFlappy BirdクローンはKotakuのようなゲーム中心のサイトからMashableのようなメインストリームのテクノロジー・ニュースブログまでネットのあちこちで反響を呼んでいる。優秀なプログラマーが新言語を使いこなすスピードの速さにも驚かせれるが、以前の開発言語、Objective-Cに比べて、Swiftに新たに備えられた高度な機能デベロッパーの生産性を大きく向上させるだろうという予測が実証されたかたちだ。

Murrayは実際に使ってみて「新しくiOSアプリの開発に取り組むプログラマーに対してハードルを下げる「というAppleの目標は達成されたと考えている。Murrayによれば、Swiftの大きなメリットの一つはPlaygroundsと呼ばれる機能だという。ここではコードを編集しながら、それが実際にどう動作するかをリアルタイムで見ることができる。

さてSwiftでFlappy Birdクローンを作るのに本当はどのくらい時間がかかったのだろう?

われわれの取材に対して、Murrayは「4時間よりはかかったが9時間まではかかっていない。ログによると空のフォルダーからデモが作動するようになるまで9時間近くかかっているが、その間に食事もしたし、子供を寝かしつけたりしていたのでね」と語った。

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コンバージョン率が倍増、クラウド予約システム「クービック」のグロースハック術

ヨガや英会話教室といったスモールビジネス向けのクラウド予約システム「Coubic(クービック)」は、ウェブサイトの知識がない人でも1分で予約ページが作れることをうたうサービスだ。今年4月にローンチしたばかりだが、ベータ期間中はコンバージョン率を上げるために試行錯誤していたそうで、あるグロースハックを実践したところ、その割合が倍増したのだという。その手法とは何だったのか?

クービックは開発当初、ユーザーがヨガ教室やネイルサロンなどの店舗に予約を入れる際、Facebookログインもしくはメールアドレスによるアカウントの新規登録を必須としていた。店舗の予約時に必要な氏名とメールアドレスを入力してもらう前に、クービックのアカウントを登録させていたわけだ。ユーザーからすれば「クービック? 知らんがな!」となって予約ページから離脱し、ビジネスオーナーからすると最悪のケースになりかねない感じだ。

クービック代表取締役の倉岡寛氏によれば、当時は空き会議スペースの予約サービスを想定していて、空き家貸出サービス「Airbnb」をベンチマークしていたのだという。だからこそAirbnb同様、最初にFacebookログインもしくはメールアドレスによる新規登録を求めていた面もあるようだ。

当初のクービックの利用イメージ

しかしその後、現在の予約&顧客管理を実現するビジネス向けツールにピボット。その結果、「我々の存在を消したほうがユーザーとビジネスオーナーのメリットになる」と判断し、予約フローを見直すことに。そこで実施したのが、店舗の予約に必要な情報を入力した後に、クービックの会員登録を「任意」で促すようにしたことだった。会員登録をすると2回目以降の予約がスムーズになる利点も同時に明示しつつも、登録を任意にしたことで予約のコンバージョン率が倍増したのだという。

クービック代表取締役の倉岡寛氏

現在はヨガ教室やネイルサロン、エステ、マッサージ、英会話教室などのローカルビジネスを中心に広がっているクービックだが、6月4日には日本最大級のヨガ情報サイト「YOGA ROOM」を運営するアイオイクスとの業務提携を発表した。YOGA ROOMには全国5000以上のヨガ・ピラティス教室が登録していて、そのほとんどは電話やメールで予約を受け付けているそうで、YOGA ROOMを通じてクービックの導入を進めていく。

これまではネット上のクチコミで広がっているというクービックだが、「ローカルビジネスの経営者でネットに明るい人は肌感覚として10%程度」と倉岡氏。今後も今回のような提携を通じて、自社ではリーチしきれないスモールビジネスの顧客を獲得していきたいそうだ。


Google Chromeのデベロッパー版に64ビット版登場―安定性、セキュリティー、パフォーマンスの改善へ

現代の主要OSはすべてネーティブに64ビットCPUをサポートしているし、多くのアプリにも64ビット版がある。しかし全般的にみてブラウザはこの動きに遅れているFirefoxの非公式版には64ビット版が存在するが)。

しかし今日(米国時間6/3)、Googleは実験的なDeveloper版とCanary版でChromeのWindows向け64ビット版をリリースした。おそらく今年中に一般向け安定版にも64ビット版が登場するものと思われる。Macの64ビット版についてのGoogleの対応は現在のところ不明だ。

これまで長いこと「ブラウザを64ビット化してもさしたるメリットはない」という主張が優勢だった。しかし今日のリリースでGoogleがそうは考えていないことが明確になった。GoogleのWill Harrisはリリースにともなうコメントで「64ビット版には、速度の改善など数多くのメリットがある」と述べている。

64化によって最新のプロセッサ、コンパイラの最適化、命令セット、呼び出し方法が利用できるようになる。また関数のパラメータのレジスタへの受け渡しも高速化される。これにより、特にグラフィックス、マルチメディアの処理ではパフォーマンスが平均で25%も改善された。

またGoogleによれば64ビット版のChromeは32ビット版に比べてはるかにクラッシュしにくい。特にレンダリング・プロセスのクラッシュ率は半減したという。

セキュリティーも重要な改善点だ。64ビットアプリはWindows 8で採用されたHigh Entropy ASLRのようにプログラム中の重要なデータをメモリのあちこちにランダムに保持し、ハッカーが容易にアクセスすることができないようにすることによって侵入を防止する手法を利用できるという。

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Instagramが6.0にバージョンアップ―シンプルな使い勝手を維持してフィルター機能を大幅強化

“InstagramのCEO、Kevin Systromは私のインタビューに答えて「Instagramには訪問者は多いが、これまでそこで写真を編集しようというユーザーはあまりいなかった」と語った。 そこで今日(米国時間6/3)、Instagram9種類の新たなフィルターとフィルターの適用強度を加減できる機能をリリースした。今やInstagramはCamera+やPhotoshop Express無料版なみの写真編集能力を備えるようになった。Systromは「写真マニアにすてきな遊び場ができたはずだ」と語った。

このInstagram 6.0アップデートはiOSAndroid(4.0 Ice Cream Sandwich以降)向けに本日公開された。

今回Instagramに追加された編集機能は以下のとおりだ。

  • フィルター強度: フィルターをタップして適用する強度を調節
  • 調整: トリミングと傾き修正を同時に実行
  • 明るさ:明暗のコントロール
  • コントラスト:コントラストの調節
  • 色温度: 色温度を選択し、オレンジ色方向、青色方向に調節
  • 彩度:色の濃度を調節(赤をもっと赤くするなど)。
  • ハイライト:写真の明るい部分の明るさを調節
  • シャドウ: 写真の暗い部分の明るさを調節
  • 周辺光量: 画面の中央に注意を集めるために端を暗くする。
  • シャープネス: 輪郭を強調して画像にくっきりした印象を与える。

これらの新フィルターに加えて新しいレンチ・アイコンの設定メニュー、適用強度のスライダーを組み合わせ用いることで非常に高度な編集が可能だ。またプレビュー写真をタップして編集前の写真を表示し、効果を確認することができる(手順は下のデモ動画に詳しい)。

今回の新機能で特に重要なのはフィルターの適用強度を変化させることができるようになった点だ。Systromは「われわれはユーザーがもっと微妙なフィルター効果を望んでいることにしばらく前から気づいていた。今回のアップデートで、たとえばバレンシア・フィルターを使う場合、ほんのわずかセピア色を加えるといったことができるようになる。フィルターを適用した途端にいきなりサイケデリックな色調になってしまうようなことはなくなった」と語った。

新機能はレンチ・アイコンの背後に畳まれており、あまり目立たない配置だが、Systromによればそれが狙いなのだという。メイン画面を混雑させて一般ユーザーを遠ざけるおそれなしに、熱心なユーザーだけが必要に応じてアクセスできるようにデザインしたそうだ。

同様の思想でビデオ編集もシンプル化された。これまでは動画がスタートする前のカバー静止画のフレームをビデオのシーンからいちいち選択する必要があった。新バージョンではカバー・フレームの選択はオプションとなった。Systromは「われわれが調査したデータによると、ほとんどユーザーが最初のフレームをカバーフレームとしていたので、それをデフォールトのカバーフレームにしたという。

つまりこのアップデートでは多くの機能が追加されているものの、Studio DesignPicStitchのように高度写真編集をメインとするという脇道に迷いこまないように慎重に配慮されている。これはInstagramの広いユーザー層を考えれば賢明な方針だろう。

Systromはまた、「われわれは写真アプリを開発するだけでなく、ソーシャル・・ネットワークの構築に力を注いできた。 その結果、2億人以上のユーザーを集め、ソーシャル・ネットワークの構築で大成功を収めることができた。そこで次に写真機能の強化に戻ることにした。しかしソーシャル面でもやるべきことは多々ある。たとえば友だちの投稿の中で反響の大きかった写真がFacebookのニュースフィードのように次々に表示されるような仕組みを作ればユーザーの利用度をさらにアップすることができるだろう」と語った。


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iTunes App Store、登録アプリケーション数は120万を超え、ダウンロード総数は750億回に

サンフランシスコで開催されているAppleのWWDC(Worldwide Developer’s Conference)にて、iOS App Storeの登録アプリケーション数が120万に達しているとのアナウンスがあった。Googleの方も約120万だとのことなので、両者は拮抗した状況にあるといえる。

比較のためみておくと、やはり6月に開催された昨年のWWDCでは、登録アプリケーション数は90万本であるとしていた。そのときまでのダウンロード総数は500億ということだった。また開発者が得た金額も100億ドルに達すると話していた。尚、10月の段階では、アプリケーション数が100万を超え、iPad専用のアプリケーションが47万5000本となり、開発者が得た金額も130億ドルとなっていた。

本日のアナウンスによると、アプリケーションのダウンロード総数は750億となり、1週間あたりのApp Storeの訪問者数は3億に達するのだそうだ。

また開発コミュニティの成長具合も注目に値する。CEOのTim Cookによれば、登録開発者数が900万に達しているそうなのだ。これは昨年比で47%増ということになる。また今年のWWDCを訪れている開発者の3分の2は、今回が初めての参加となるそうだ。

但し、App Storeの成長を続ける規模自体が、新しいアプリケーションに注目を集めることを難しくしているという側面もある。中には、App Storeのアルゴリズムを悪用して、自分のアプリケーションに注目を集めてランクアップを狙うというダークサイドに堕ちてしまう人もいる。また、Flappy BirdやThreesその他のヒットしたアプリケーションに相乗りしようとして、数多くのコピーゲームが登場するのも昨今の風潮だ。

こうした状況の中、制作物を世に広めたいと考えたとき、プロモーションの手段としてAppleのエコシステムの「外」に注目するパブリッシャーが増えてきてもいる。たとえばFacebookを利用するパブリッシャーは多く、これがFacebookに大きな利益をもたらすことにも繋がっている。ソーシャルネットワークにおけるモバイル広告ビジネスなど、数年前には存在しなかったのだが、既に広告ビジネスの59%を占めるまでになっている。

Appleとしてはみすみす利益を外部に渡してしまっている形になるわけだが、App Storeもまた何らかの対応策を練ってくるに違いない。

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(翻訳:Maeda, H


Apple、iOS 8をデベロッパー向けに即時公開―一般ユーザー向けリリースはこの秋

今日(米国時間6/2)の午前中のWWDCイベントで、Appleが発表した次期のモバイルOS、iOS 8が一般ユーザー向けにリリースされるのはこの秋となる。

一方デベロッパーは今日からさっそくダウンロードが可能だ。また新しいデスクトップ版OS、OS X Yosemiteも公開された。Appleが一般公開に先立ってOSのベータ版を公開するのはこれが初めてだ。

iOS 8に盛り込まれた数多くの新機能についてはこちらを参照。またiOS 8にアップデート可能なデバイスは下の写真のとおり。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+