Google Assistantで何ができるか…そのアクションを検索できるディレクトリページができた

Google Assistantを使えば、100万以上のアクションを実行できる、とGoogleは言っている。Google Photosで写真を見たり、Headspaceで瞑想にふけったり、なんでもできる、というわけだ。でも音声アシスタントで難しいのは、どんなアクションがあるかを知ることだ。だからGoogle HomeやAmazon Alexa/Echoのユーザーの多くが、何かのタイマーの設定をして、あとは音楽を聴くだけ、ほかに何ができるのかわからない、という状態になる。

そんなユーザーを助けるためにGoogleは今日(米国時間1/8)、Google Assistantのディレクトリページ(目録ページ)を立ち上げる。今日同社はCESで、Assistant関連の発表をたくさんするが、アクションのディレクトリもその一つだ。そのお利口な画面はきれいだけど、まあそれほど重要な発表でもない。しかし、とくにGoogle Assistantの新しいユーザーは、助かるだろう。

サードパーティがGoogle Assistantのアクションを作れるようになってから、ちょうど1年になるが、まだその数ではAmazon Alexaのサードパーティ製スキルにはかなわない。しかしデベロッパーの関心というか制作意欲は高い。そして最近ではGoogle製のアクションも単純にアクションと呼ばれるようになったから、全体の理解も、そしてそれについて書いたり語ったりすることも容易になった。

画像提供: Bloomberg/Getty Images



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トヨタ、今年後半にAlexaのサポート開始へ――車載スキルはハード増設の必要なし

ラスベガス開催中のCES 2018でトヨタは今年アメリカ向けの一部の車種でAmazon Alexaのサポートを開始すると発表した。新たなハードウェアの必要はないという。市場にはAlexaを車内で利用できるようにする多数のサードパーティによるアフターマーケット製品が出回っている。しかしトヨタ自身がAmazonの音声スマートアシスタントをフルにサポートするというのは、自動車メーカーのAlexa対応としてもっとも早い試みの一つだ。

トヨタが火曜日に発表したところによれば、同社は一部車種の2018年モデルについて車載情報アプリをアップデートし、Alexaに対応させる。これはEntune 3.0 App Suite(Camry、Sienna向け)とLexus Enform App Suite 2.0(Lexus向け)が対象となる。 2018年モデルはアメリカでは今年後半に出荷され、ユーザーはAlexaを車内で利用できるようになる。Alexaは他のトヨタ車にも2019年から導入される。

トヨタが提供する新しいAlexaスキル・セットは車載システムとして必要な機能をほぼすべて備えているようだ。ドライバーは最新ニュースを聞いたり、インフォテインメントシステムを操作したり、予定やショッピングリストを音声入力したりできる。また自宅にスマートホーム・デバイスを備えている場合、そのコントロールも可能だ。つまり車内からエアコンを操作して帰宅したときには適温になっているようにしたり、音声コマンドでガレージのドアを開けることもできる。

昨年のCESではFordもAlexaを車載するテストを始めると発表していた。昨年9月にはBMWがAlexaをサポートすることを発表している。

〔日本版〕Siennaはカムリ・ベースの北米市場向けミニバン。トヨタの日本におけるAlexa対応についてはまだ情報がない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

「Google Homeは昨年10/19以来毎秒1台以上売れた」――CESを控えてGoogleが発表

今日(米国時間1/5)、Googleは 「昨年は何千万台ものGoogleデバイスが家庭に入っていった。10月にGoogle Home Miniが出荷されて以降、毎秒1台以上の割合で複数のGoogle Homeデバイスが売れている」と発表した

Home Miniが正式に販売開始されたのが昨年10月19日だから、それ以来ざっと675万秒経過している。情報を総合すると各種のGoogle Homeは750万台程度売れたようだ。

2017年に入ってGoogleはGoogle AssistantとGoogle Homeデバイスの普及に本格的に力を入れるようになった。新しく登場したGoogle Home Miniは 29ドル(場合によってはわずか19ドル)で買える。Home MiniでGoogleは低価格デバイスでAmazonのEcho Dotと正面から競争できるようになった。もちろんハードウェア・ビジネスでGoogleが得られる利益自体は大きくないだろうが、全体としてみればこの戦略は功を奏したといえる。

残念ながら, GoogleはGoogle Homeの販売台数の内訳を教えてくれなかったので、レギュラーサイズ機とMiniがそれぞれ何台売れたかは不明だ。常識的に考えれば低価格のMiniのほうがかなり多く売れたはずだ。

また今日GoogleはAssistantが4億台のデバイス上で作動していることを発表した。この台数には各種のAndroid版スマートフォン、スマートウォッチの他にiPhoneで作動するアプリも入っている。作動可能なGoogle AssistantとAmazon Alexaの数を比較してみたら興味深いだろうが、Amazonは知ってのとおり秘密主義で数字については固く口を閉ざしている。公式発表には逸話的情報は多いものの具体性には乏しい。

当然ながら、Google Assistantの拡大とともに、これをめぐるエコシステムもデバイス・メーカーにとって魅力を増しており、自社製品にAssistantを組み込む動きが目立ってきた。当面、ホームオートメーション部門が中心で、Nest、Belkin、Samsung、Philipsその他がすでに製品を投入している。現在Google Assistantをサポートするスマートホームデバイスは225のブランドから1500種類程度が市場に出ている。

Googleが今日この情報を発表したのは偶然ではないだろう。世界最大級のエレクトロニクス製品のトレードショー、CESはこの週末からスタートする。実はGoogleは会社の歴史始まって以来初めてCESに本格的に登場する。(フロアプラン)。目玉となるのはAssistantデバイスとエコシステムだ。この数日中に多数のGoogle Assistantをサポートするスマートデバイスが発表されるに違いない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google Assistantでコントロールする電動アシスト自転車10日間のクロスカントリーでCESに来場

CESに行くための悪い方法がある。たとえばこれ…自転車で10日かけてクロスカントリーをやりながら行くこと。それは、中西部の氷点下の気温の中を1週間あまり、毎日17時間、ペダルを漕ぎ続ける行程だ。しかもCESは1月初旬。会場のラスベガスですら、氷点下になる時期だ。

でもこの新しい電動自転車にローンチ前に試乗するシナリオとしては、ふさわしいのではないか。それだけでなく、Googleが資金を出すパブリシティのためのスタントとしても有効だろう。派手な発売イベントが好きな企業だね。Google Assistantという、これまでギークっぽかったシステムを、年頭のでっかい消費者電子製品ショウで披露する段取りとしても、演出効果満点だろう。

ElectronのGen 2 Wheelが実際に発表されたのは数か月前だ。そして今では、799ドルの予約購入を同社のサイトで受け付けている(Best Buyでも近く売り出すらしい)。話題はGoogle Assistantに集中するが、ただしそれは、消費者製品のイベントCESでは新顔だ。そして自転車本体が2月に発売されても、そのとき、実装されているGoogle Assistantのシステムはまだベータなのだ。

Googleは、Assistantをスマートフォンとスマートスピーカーで終わらせたくない。だからElectronを(つまり自転車を)パートナーにしたかったのだ。スマートアシスタントを実装するデバイスとして、自転車は相当おもしろいだろう。最初に提案されていた、いろんなスマートホーム製品なんかよりも、ずっと似合っている。

ElectronのVP James Parkerはこう言う: “Googleと協働してAssistantを統合したときは、ユーザー体験をできるかぎり単純にすることと、音声技術を自転車に乗ることにどうやって統合すべきか、という点がとくに難しくておもしろかった。自動車にはすでに、優れたコマンドの技術がある。それを自転車に応用できる機会が十分にある、と考えている”。

Electron Wheelは、すでにいろいろある、前輪に取り付ける自転車用アドオンとほぼ同じ機構だ。同社によると、インストールは1分で終わり、あとはWheelを前輪のスポークに取り付けるだけだ。そしてセンサーをマジックテープでペダルにつける。たったのこれだけだ。

デフォルトのモードでは、システムは傾斜センサーを使って上(のぼ)り坂あることを検出し、電動アシストをonにする。Electronのアプリでアシストのレベルをカスタマイズできるが、スマートフォンをハンドルバーに取り付けて使うのは、ちょっと厳しい。そこで、Google Assistantの出番となる。

Wheel自身にマイクロフォンはない(いずれ付くと思うが)から、マイクロフォンを自分の近くに置く必要がある。そして“OK Google, start bike ride”と命令すれば、Wheelがonになり、Electronのアプリが計測を始める。それ以降は、Assistantに命じてアシストのレベルを調節したり、バッテリーの残量を知ったり、計測したデータを報告させたりできる。

この記事の冒頭で述べた、Wheelのクロスカントリーの旅は12月31日の朝に始まり、ライダーのMax Lippeがニューヨークマンハッタンのユニオンスクエアからスタートする。彼は1日に17時間自転車に乗り、うまくいけば10日後にCESに到着する。Wheelは一回の充電で最大50マイルの電動アシストができる。しかしじっと充電を待つわけではないので、チームのサポートにより、頻繁な電池交換が必要だろう。

チームのスタッフは1台のバンに乗り、6台のWheelを用意して、それらを次々と充電していく。すべてが計画どおりいけば、彼はラスベガスに1月10日、CESの二日目に着く。



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LGもスマートスピーカー戦線に参加、その中身はGoogle Assistantだが音質が売り

LGの今朝(米国時間12/28)の発表によると、同社は2018年の新製品として、Google Assistantを実装したスマートスピーカーを発売する。そのLG ThinQと呼ばれる製品は、Googleが最近ローンチしたハイエンド機Google Home Maxに似ている。LG自身によるセールスポイントは、まずMeridian Audioの技術を採用してロスレスで高解像度のオーディオを実装したこと。Google Assistantの機能によりスマートホームデバイスをコントロールできること。またLG自身の音声アプリケーションにより、同社のThinQ系列のスマートホーム器具をコントロールすることだ。

ThinQスマートホーム器具には、スマート冷蔵庫や皿洗い機、洗濯機、乾燥機、そして掃除機も含まれる

これらをコントロールしたいときは、ThinQスピーカーにこう命じる: “OK Google, talk to LG, turn on the air purifier”(OK Google、LGに言って空気清浄機を動かしてよ)。これらのコマンドは、ぜひぜひ、もっと単純化すべきだよ!

現状ではあまり詳しい情報を提供していないが、来月のCES 2018で完全な情報開示を行うそうだ。音声とオーディオの技術の詳細、そしていちばん重要なのは、価格だ。

スマートスピーカーも種類が増えてきて、AmazonのEcho系列、Google Homeの系列、音質を重視したSonos One、Appleが近く出すHomePodといろいろある。お値段が分からないと、LGのThinQがどのへんに位置するのかも分からない。

今日LGは、ほかにもいくつかの新製品を発表した。たとえばサウンドバーのSK10Y、ポータブルなBluetoothスピーカーPKシリーズなどだ。

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純正より2割安いAmazon Alexa搭載スマートスピーカー、Ankerが発売

eng-logo-2015アンカージャパンは、Amazon Alexa搭載のスマートスピーカー「Eufy Genie」の販売を招待制で開始しました。価格は4980円(税込)で、アマゾン純正のEcho Dotより1000円安いのも魅力です。

Eufy Genieは、アマゾンの音声アシスタント Alexaを利用できるスマートスピーカーです。「アレクサ」と話しかけるだけで、最新ニュースや天気、スケジュールの確認や音楽再生、スマートホームデバイスの操作などが可能。また、豊富な「スキル」で機能を追加することもできます。

スピーカーは2W出力で、HiFiオーディオ技術により音の歪みを最小限に抑え、音質を向上させているとのこと。サイズは90 x 90 x 48.5mmとコンパクトで、重量は258gです。

本製品の最大の魅力はやはり価格。アマゾンのPrime会員ならEcho Dotを3980円で購入できるものの、そういった特典を除けば税込4980円はスマートスピーカーとしては最安値です。なお販売はAmazon Echoと同様に招待制で、購入するにはAmazonの商品ページから「招待メール」をリクエストする必要があります。

製品の詳細はこちら
アンカーのAlexaスピーカーは税込4980円。手のひらサイズにアルミ合金振動板搭載

Engadget 日本版からの転載。

Amazon Echoの普及でスマートホーム市場が元気になりそうだ

AmazonのEcho系列は今年の早期に顔ぶれを一新し、ベーシックなEchoをバージョンアップ、スマートホームのハブとしてのEcho Plusを導入、そして頑丈なEcho Dotは変わらなかったが、相変わらずコスパの良いデバイスだ。

その新しい陣容によってこのデバイスは、市場をさらに拡大した。今月はカナダでも発売されたから、今ではカナダ人であるぼく自身のアパートで、たくさんのEchoデバイスを試している。この陣容一新の最大の功績は、目新しい小物デバイスという印象が消えて、近未来の日常家庭用品というイメージになったことだ。つまり、どの家庭にも必ずあるべき、新しい消費者電子製品だ。

Amazonも明らかに、この感じ方を強めようとしている。新しいAmazon Echoはほぼ全体が布で包まれているし、ソファーなどの家具の仲間のような印象も、偶然ではなく意図的だ。インテリアの一部のような感触は、このスマートスピーカーが従来のオーディオスピーカーのように固定式ではなく、本棚でもテーブルでもどこへでも置けることにも由来している。どっかに隠す必要もない。そして全体が布だから、目ざわりでない。小物電子製品を、日常の中で気に障(さわ)らないものにするためには、こんなデザインが必須だろう。

ぼくのところでは、まさにそのとおりで、Echo(とEcho PlusとEcho Dot)は、照明のスイッチやカウチや電子レンジなどと並ぶ家庭用品だ。その最新世代は、音質が良くなったなどの改良がある。新しいEchoだけでなく、Echo Plusも音は良い。まあ、似たような製品だけどね。

うちでは複数のEchoで、Hueのライト(スマート電球)をコントロールしている。スイッチは、もう随分長く使っていない。そのほか、ホームシアターのコントロールや、Nestのサーモスタットによる温度コントロール、ニュースや天気予報、キッチンのタイマーなどにも使っている。今ではEchoを使うことが自然な習性になっているので、手でスイッチを操作するなど昔のやり方がすごくかったるい。昔のやり方がすごく不便、ということは全然ないのに。

しかし、若干の疑問もある。たとえばスマートホームのハブを統合したEcho Plusは、家庭用デバイスのワイヤレス接続に二つの主なスタンダードがあるのに、一つしかサポートしていない。でも今のところ、それは気にならないし、Echoは日に日に、コーヒーテーブルや皿洗い機などと同じく、頼りになるデフォルトの生活用品になっていく。

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Googleのスマートスピーカーの最高級機Home Maxが発売、音質重視の製品だ

Googleのスマートスピーカーの最高級機は、どうやらホリデーシーズンに間に合ったようだ。そのHome Maxと呼ばれる製品は、Best Buyなどいくつかのネットショップで買える。このGoogle Assistantを内蔵したスマートスピーカーは、お急ぎ便なら明日届くそうだ。

この製品が発表されたのは、10月にサンフランシスコで行われたPixel 2のイベントのときで、ずっと安いHome Miniもそのとき発表された。そのEcho Dot対抗機種は直ちに発売されたが、Home Maxの方は12月発売という、漠然とした日程だった。最近のリーク情報では12月11日説だったが、どうやらその説は当たったようだ。

発表時には、Home MaxはHomePodの対抗製品ともっぱら見られていた。そのとき、そのSiriのスピーカーはまだ発売されていなかった。というかAppleはその後、“2018年早期”と日程を延ばし、“お客様にお届けできるためには、あとすこしお時間をいただきたい”、と言った。

399ドルのHome MaxはAppleの製品よりも50ドル高くて、今のところいちばん高いスマートスピーカー製品だ。SonosのAlexa対応製品とも、競合するだろう。AmazonはEchoの最新バージョンで音質を改良したと言われているが、100ドルの製品に多くは期待できない。むしろHome MaxとHomePodは‘スピーカーファースト’で、AI機能は二の次だ。

HomePodと同じく、Googleのこのスマートスピーカーも、部屋の状況などによって音質を自動的に変える。ウーファーもツイーターもデュアル(2基)で、Google PlayやPandora、そしてSpotifyに接続する。

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Amazon Alexaが音楽目覚まし時計になった

この秋、Amazonが発表したEcho Spotはスマートスピーカーと時計を組み合わせて誰もがベッドの脇に置こうとする新しい目覚まし時計になろうとする試みだった。今日(米国時間12/11)、AmazonはSpot(および他のAlexaデバイス)に音楽再生機能を追加した。これによりSpotは見慣れたラジオ付目覚まし時計そっくりに動作するようになる。

Amazonによれば、Alexaデバイスの所有者はAmazon Prime Music、Amazon Music Unlimited、Spotify、Pandora、TuneIn、SiriusXM、iHeartRadioを始めとする好みのストリーミング・サービスを選んで音楽で目を覚ますことができるという。

設定は現在Alexaで音楽を聞こうとする場合とほぼ同様だ。ユーザーはアーティストの名前、曲名、プレイリスト名、ジャンルなどを指定できる。もし曲のタイトルを知らなければ歌詞からでも曲を指定できる。

ただし歌詞からの探索機能とユーザーのムード、活動の種類を指定する機能が使えるのはAmazon Musicだけだ。

Amazonによればユーザーは「朝5時、ジョギング、ポップス」などと指定できる。 また「午前7時、歌詞が『I’ve paid my dues time after time』 という曲」など歌詞からも設定できるとしている。またユーザーはジャンルとしてロック、ポップス、80年代などを指定したり、お気に入りのアーティストの特定の曲を指定したりできる。また味気ない目覚ましのアラーム音以外なら何でもいいというなら単に「音楽をかけて」と指定するだけでよい。

毎朝同じ時間に起床するなら、その都度アラームをセットする必要はない。Alexaにアラーム設定するときに「毎朝」と付け加えるだけでよい。

Amazonによれば〔英語版の場合〕“Alexa, wake me up at…”、“wake me up to…”、“set an alarm”と呼びかければよいという。

この機能はAmazon EchoだけでなくAlexaが作動するすべてのデバイスで有効だ。例外はFire TVだ。テレビというのは通常夜はスイッチを切るので目覚まし機能は備えていないという。

Amazonによれば、目覚まし時計機能はユーザーがAlexaデバイスに要望した新機能中でトップだったという。そこで今日新機能追加が実現したわけだ。

たしかに機能の追加としては小さいが、これでEchoをもう一つ買って寝室にも置こうと考えるユーザーは多いかもしれない。実際、AmazonのEcho Spotはまさにそういうマーケットを狙った製品だ。もっとも多くのユーザーがSpotの出荷前にすでにEcho Dotをベッドサイドに置くために購入している。

Amazonではクリスマスから年末にかけての商戦でEchoシリーズのハードウェアを全力で売る構えだ。先日のブラックフライデーのセールでは大幅な値引きが行われ、Echo Dotは一挙にベストセラー商品になった。Amazonはその後も大部分のEchoデバイスでバーゲン価格でのセールスを続けている。これにはEcho Show、Echo Plus、新しいEcho、Echo Dotが含まれる。

〔日本版〕音楽目覚まし機能はすぐに日本語でもサポートされると思われるが、Amazonのデバイスサポートページにはまだ情報がない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

LINEのスマートスピーカー第2弾「Clova Friends」が本日より予約開始、LINE MUSICとセットで6750円

8月の先行販売を経て、10月に正式販売を開始したLINEのスマートスピーカー「Clova WAVE」。同製品も含めスマートスピーカーといえばスタイリッシュなデザインのものが多いが、12月8日より予約販売がスタートした「Clova Friends」はちょっと違う。

LINEのスマートスピーカー第2弾となるClova Friendsの特徴は、片手で持てるコンパクトさとポップなデザインだ。LINEキャラクターのブラウンをモチーフとした「Clova Friends BROWN」、サリーをモチーフにした「Clova Friends SALLY」の2種を用意。毎日話しかけることを想定してキャラクター性を持たせている。

耳がマイクになっていることに加え、鼻やくちばしを1度押すと一時停止、長押しすると「Clova」と声をかけたことと同じ状態となるなど各パーツにちょっとした仕掛けを搭載。背面にはマイクオフや音量の調整、Bluetoothペアリング用の複数のボタンを備える。

重さは378グラムで、サイズはBROWNが72×72×170.3ミリ、SALLYが72×72×166ミリ。バッテリーも搭載し外出先でも利用可能だ。

機能面はClova WAVEと同様に音楽の再生、天気やニュースの読み上げ、LINEメッセージの送信・読み上げ機能を備えるほか、12月下旬までにLINEの無料音声通話の発信機能も搭載する。「○○さんに電話をかけて」といったように、音声のみで通話ができるようになる。着信機能についても今後対応していく予定だという。

またClova WAVEでユーザーから反響が高かった、赤外線コントローラーに対応したTVや照明の操作も今後オプションでクレードルを設置し対応していく。

Clova Friends本体の価格は8640円(税込)だが、2018年3月31日までの限定商品としてLINE MUSICを6ヶ月間利用できるチケットを付けた「Clova Friends + LINE MUSIC セット」を6750円(税込)で販売する。

12月8日の午前0時から特設サイトや楽天市場で予約販売を開始、各家電量販店でも準備予約販売を始める。届け日および店頭は12月14日からになるという。

ソニーのGoogleスピーカーLF-S50Gを詳細レビュー。実は「汎用性の高さ」こそが魅力?

eng-logo-2015昨今、なにかと話題のスマートスピーカー。日本でも、発売で先行したLINEの「Clova WAVE」に加え「Google Home」と「Amazon Echo」が登場。そして今後登場するであろうAppleの「HomePod」も含めて、代表的製品が出揃いつつあります。

ですが、筆者個人としては、周囲のスマートスピーカーへの盛り上がりを見ながら、イマイチ不安が拭えないタイプ。
「声でスピーカー自体をコントロール。さらにはそれを経由して、音声で自宅のいろいろな機器までも思い通りに動いてくれたら、未来がやってきたみたいでなんてステキ」……と期待値を膨らませつつ、実際に使ってみたら、思ったことと違う、とガッカリしかねないのではと思ってしまいます。

そうは言いつつGoogle Home Miniは購入してみた筆者ですが、そんなタイミングで、ソニーの「LF-S50G」(実売価格2万5000円前後)を使う機会がありました。今回はこの製品を、Google Home Miniとの差も確認しつつレビューします。

ソニーから12月9日に発売される「LF-S50G」は、Google アシスタントを搭載したスピーカーです。スマートスピーカーとしてはGoogle(アシスタント)勢に属するので、音声コマンドを介した機能は既に発売されている「Google Home」と同じことができると思って良いでしょう。

筆者もすでに「Google Home mini」を購入して使いだしたところなので、まずはそのあたりを確認すべく、同じように使えるかを確認してみました。

「LF-S50G」の本体サイズは、直径約110mm x 高さ約162mmの円柱型スタイルで、重さは約750g。そこそこ大きめです。
外装がファブリック素材だという点からは「Google Home mini」の雰囲気と近く、そのまま大きくしたかのような印象もあります。

電源は15VのACアダプターが付属。バッテリーなどは入らないので、AC電源は必須。小型のスマートスピーカーの一部で見られるmicroUSB給電タイプであればモバイルバッテリーなども使えますが、本機はそういった使い方はできません。純粋な据え置きタイプです。

対応するスマートフォンアプリはGoogleアシスタント勢だけあり、Google Homeシリーズと共通の「Google Home」です。これをセットアップし、早速使ってみましょう。

Googleアシスタントを起動する呼びかけは、こちらもGoogle Homeと共通の「OK Google」もしくは「ねぇ Google」です。これをスピーカーに話しかけるとアシスタントが起動するので、そこから声で指示します。

ということで、基本的な機能としてはやはりGoogle Home Miniと共通と見ていいようです。

では次に、スピーカーとしても使ってみよう……というときに、筆者にとっては様々なハードルがたちふさがります。

まずはスピーカーなので音楽を聴こう、と思ったのですが、今のところ聴ける音楽は、ストリーミングサービスの「Google Play Music」と「Spotify」の2択のみ。
筆者の場合、今までPCにせっせと貯め込んできた(ローカルの)楽曲たちがメインであり、加入しているストリーミングサービスも実は「Amazon Prime Music」なので、いきなり壁に当たってしまった格好です。

なんということでしょう、これなら「Amazon Echo」を買ったほうが幸せになれんじゃないか? と一瞬イヤな予感が脳裏をよぎりつつも、いやいや、解決策はあるはず……と調べてみました。
すると、「Google Play Music」経由で、ローカルに保存されている楽曲をクラウドにアップロードすればストリーミングサービスと同様に聴けるようになることがわかりました。

これで「OK Google。Play Musicでホニャララを再生して」といえば、アップロードされた曲も聴けるようになり、満足度が上がりました。

他にも、スマートスピーカーのコマンドワードとして定番となる「天気」や「交通情報」、「ニュース」なども、もちろん対応。こちらは問いかけるだけで、対応した情報を音声で教えてくれます。

さて、本製品は単体でもスマートスピーカーとしては良好な音質ですが(こちらは後述します)、昨今のソニー製品だけあり、他のソニー製品との連携も可能です。

これは「Works with Googleアシスタント」対応オーディオ機器で可能となるもの。例えばワイヤレススピーカー「SRS-ZR7」を同一のホームネットワーク内に置いていれば、本機に音声で指示を出すことで、離れた場所にあるZR7から音楽を流す、といった連携が可能になります。

音質面で有利な機器があれば、そちらで再生することで、満足度はさらにアップします。

また、Android TVを搭載しているテレビ「ブラビア」との連携も可能。設定をしておくことで、本機に「YouTubeでホニャララの動画を再生」と指示すれば、テレビで該当する動画を再生。ボリュームを声でコントロールしたり、停止したりといったこともできます。

こう聞くと「ネット動画サービスを横断的に音声で指示できたら便利かも!」と期待は膨らみますが、Google Homeでは残念ながら、今のところYouTubeとNetflixしか対応していません。

筆者は動画サービスも複数契約していますが、そちらは「Amazon プライム」「Hulu」「dTV」など、現状では非対応のサービスばかり(HuluやdTVはAndroid TVで見ることはできるのですが、音声検索に対応していません)。
こちらも自身が契約しているサービスが使えないという、悔しい事態になってしまいました。

しかも慣れないうちは、なかなか指示が伝わりません。単語をひとつ飛ばしてしまうだけで「すみません、わかりません。」と返答が帰ってきてしまいます。何がダメなのかと試しつつ正解を探している間に、リモコンかスマホを持ってくるほうが早いんじゃないか、と思わせられます。

このように現状では、音声コントロールを快適に使うには「自分から使い方を合わせていかないといけない」ことが多いのが現状です。

さらに難関といえば、家族が一緒にいる際、とたんに音声コマンドを使うのが恥ずかしくなること。
1人でいるときは躊躇せず話しかけられるのに、身内が近くにいると、とたんに恥ずかしくなるのはなぜなのでしょう。

とくに、自分の好みのYouTube動画や楽曲タイトル、アーティスト名を読み上げると、ともすれば家族から「ナニソレ」みたいな空気が漂うことも。こういった場合は恥ずかしいこと極まりないので、だいたい「音楽を再生して」と、無難なセリフを言ってます。

このように現状のスマートスピーカーは、いろいろな点でハードルが高いのも事実です。購入前に「近未来のライフスタイルがが手に入るかも!」と期待しすぎると、現時点で出来ることの制限から、モヤモヤっとすることが多いかもしれません。

なお、これはGoogle Homeに限らず、どのスマートスピーカーでも、スタートラインはほぼ同じような印象です。こういった面では、今後に期待しましょう。きっと良くなるはず……。

さて、本機ならではの特徴と言えるのが、音質に関しての工夫です。本機はスマートスピーカーの範疇を超えて、ワイヤレススピーカーとしても、価格なりに満足のいくものとして仕上がっています。

スピーカーの構成としては、スマートスピーカーの主流ともいえる全方位(無指向性)タイプ。部屋の全方向に音声をバランスよく広げます。

スピーカーユニットは「対向配置2ウェイスピーカーシステム」。これは、ボーカル帯域より上、いわゆる中音と高音用のフルレンジスピーカーを上向きに、低域用の大振幅サブウーファーを下向きに対向配置した2ウェイ構成のことです。

これによりコンパクトなボディながら、明瞭なボーカルと自然な低域の両立を図っています。

さらに、上下のスピーカーユニットから発生した音を効果的に拡散させるために、円錐形の「2ステージディフューザー」を搭載。部屋の隅々までバランスよく音を放射する構造となっています。

こうした構造では不要な共振が問題となりがちですが、本機ではディフューザーの中央を太い柱構造とした点などで高い剛性を保ち、不要な共振を抑えた点も特徴。澄んだボーカルと力強い低域を両立します。

低音を放出する「バスレフダクト」も、スピーカーユニットとのバランスや不要共振の低減を狙い、一部にはダンプ材を詰めた構造。小さなボディでもしっかりとした低域のボリューム感と自然な伸びやかさを両立しています。

サブウーファーのユニット駆動力や容積も、本体サイズの割にかなりのものが確保されているため、この点でも上質な低域再生を目指しています。
このように、スピーカーユニットや本体の造りのレベルから音質に配慮した構造というのは、スマートスピーカーとしては大きな特徴ではないでしょうか。

また、本機の隠れた特徴としては、Bluetooth接続により、単なるワイヤレススピーカーとして使える点も。

先ほどはスマートスピーカーとして、Googleアシスタントを通しての音楽再生にこだわったのでいろいろと試行錯誤をしましたが、実は聞くだけであれば、スマートフォンやPCに貯め込んだ楽曲を直接再生できるのです。

さらに、ソニー製ワイヤレススピーカーといえば、のNFCも搭載。NFCを搭載したスマートフォンであればワンタッチでペアリングが可能です。さらにマルチペアリングの台数も多く、8台までの機器が切り替えできます。

さらに、ワイヤレススピーカーとしての操作にもユニークな機能があります。それが、本体に触れずに操作ができる「ジェスチャーコントロール」。
本体の天面に手のひらをかざし、前から後ろに動かすと「音楽の再生/一時停止」、手のひらを左右に動かすと「曲送り/曲戻し」、天板の上で指をくるくる回すと「音量調節」といった操作ができるのです。

「OK Google」って言うのが恥ずかしい!という場合も、天板に手のひらをかざして、後ろから前に動かせばGoogle アシスタントの起動ができます(続く音声コマンドは声に出さなくてはなりませんが)。

ダメ押し的に、本体に時計表示もあります。わざわざスマートスピーカーに「今何時?」と話しかけるまでもなく、本体が近ければ時刻をひと目で確認できるのです。

さらに、発売から後日になるようですが、周囲の騒音の大きさに合わせて再生中のコンテンツを聞き取りやすい音量に自動調節する「おまかせ音量」機能も、ソフトウェアアップデートで対応する予定とのこと。

スマートスピーカーはとかく音声コントロールの便利さを強調しますが、ここまで紹介してきたように、音声コマンドが適さない場合もあります。

ともすればそこに固執してしまって本末転倒になりがちなところですが、本機はそれに頼らずとも使える本体機能を揃えているのは好感が持てるところ。音声コマンドが使いにくい状況でも代替策があれば、使う際のストレスは溜まりにくくなるはずです。

また、本体は防滴性能を持っている点も特徴(JIS防水保護等級はIPX3)。キッチンなどで水しぶきのかかる場所でも使えたり、本体を水拭きできるため、普段使いとして使うには嬉しいところです。

また、本体カバーは布製で撥水コーティングされているため、取り外して水洗いしても大丈夫な構造のようでした。

各社からたくさん登場するスマートスピーカー。相次ぐ発表を見て「いったいどの製品がいいのかな?」と思っている方も多いと思います。中には筆者のように、スマートスピーカーは使ってみたいけれど、期待をよせて導入するにはまだ不安がよぎる、という方もいるのではないでしょうか。

その中で本機「LF-S50G」は、汎用性の高さが魅力的です。Googleアシスタント搭載のスマートスピーカーでもあり、さらにBluetooth接続でワイヤレススピーカーとして使えて、音質的にも納得のクオリティ。本機であれば、スマートスピーカーとして機能強化待ちだな、となっても、使い道がいろいろとあって楽しめます。

Engadget 日本版からの転載。

スマートスピーカー「Amazon Echo」日本では1万1980円で発売、招待制で来週より出荷

米国での普及が先行するスマートスピーカーだが、いよいよ日本での競争も激化しそうだ。10月6日にはGoogleのスマートスピーカー「Google Home」が日本での販売を発表。同日にはLINEもスマートスピーカー「Clova WAVE」の正式発売を発表していた。そして今日11月8日、Amazonがスマートスピーカー「Amazon Echo」の日本発売および、音声AIアシスタントである「Alexa」の日本語対応を発表した。招待制(AmazonのEcho販売ページよりリクエスト可能)で来週より順次出荷を開始する。

すでにアメリカ、イギリス、ドイツなど海外で販売されているAmazon Echoだが、日本では「Echo」(税込み1万1980円)に加えて、小型版である「Echo Dot」(同5980円)、スマートホームハブ機能内蔵の「Echo Plus」(1万7980円)の3モデルをラインアップする。プライム会員は11月17日まで、Echoを7980円、Echo Dotを3980円でそれぞれ販売する。

Amazon EchoはGoogleの「Google アシスタント」、LINEの「Clova」同様(もちろんアップルの「Siri」も)のクラウドベースの音声AIアシスタントを備えるスマートスピーカーだ。ウェイクワード(起動のためのキーワード)である「Alexa(アレクサ)」と呼びかけた上で、時間や天気、ニュース、スポーツ情報などを尋ねたり、タイマーの設定やスケジュールの確認をしたり、音楽を再生したりできる。日本語対応には時間をかけたということで、日本のプロ野球やJリーグ、相撲の試合結果などを聞くこともできるほか、歌を歌う、オヤジギャグを言うといったエンタメ要素も備える。

代表モデルであるEchoのサイズは高さ148mm×横幅88mm×奥行き88mmで、重量は821g。Wi-Fiのほか、Bluetooth接続に対応する。2.5インチウーファーと0.6インチツイーターを備える。本体上部に7つのマイクアレイを備え、ビームフォーミング技術とノイズキャンセレーションによって、6メートル離れた場所からでも音声を認識するという。

Echoシリーズは「Skill」と呼ぶ拡張機能により、外部サービスと連携できるのが特長だ。開発者向けツール「Amazon Skill Kit(ASK)」も日本で提供しており、ローンチ時点で265のサービスのスキルを利用できる。例えばJapan Taxiの配車アプリ「全国タクシー」を通じて現在地でタクシーの配車を行ったり、僕らTechCrunchのニュースを読み上げたりといったことが可能だ。また、「Alexa Voice Service(AVS)」と呼ぶ、Alexa対応製品の開発キットも公開している。

またEchoの日本発売にあわせるかたちで、新たな定額制の音楽ストリーミングサービス「Amazon Music Unlimited」を国内で開始した。Echoのほか、スマートフォンやタブレットなどで再生可能で、国内外4000万曲以上の楽曲が聴き放題となっている。さらに楽曲をダウンロードしてオフラインで再生することも可能だ。価格は個人プランが月額980円、Amazonプライム会員であれば780円、Echoユーザーであれば月額380円となっている。

発表会で展示されていた「Echo Plus」

ソニーのAIスピーカー「LF−S50G」12月9日に国内発売、Google Homeとの違いは?

eng-logo-2015ソニーは、同社初のスマートスピーカー「LF-S50G」を12月9日に発売します。予約は本日(10月26日)より受付開始。価格は2万5000円前後を予定します。

LF-S50Gは、Googleアシスタントを搭載したスマートスピーカーです。音声コマンドの「OK Google」起点に音楽を再生したり、ニュースや天気予報などといった情報を入手可能。さらに、テレビやスピーカー、照明などGoogleアシスタントに対応した家電も操作できます。

Google Homeとの違いは「音質へのこだわり」

なお、スマートスピーカーとしての仕組みはGoogleアシスタントを採用するため、基本的な機能はグーグルの「Google Home」と変わりません。では、差異化のポイントはどこかというと、ソニーの担当者は「音が全方向にバランス良く広がる360°サウンド」を挙げます。

「(ライバルの)Google Homeの場合、スピーカーユニットは前面にしかありません。つまり、360°のサウンドではなく、音のスイートスポットが非常に狭いんです」(担当者)

一方の「LF-S50S」は、サブウーファーを上に、フルレンジスピーカーを下に配置。その中間に、上下からのサウンドを360°に分散させる2ステージディフューザーを配置することで、音を全方位に拡散しているとのこと。また、ディフューザー自身の振動も抑え、クリアなボーカルと力強い低域を両立させたといいます。

実際にGoogle Homeと聴き比べてみると、差は歴然。LF-S50Gのほうが篭りが少なく広がりのあるように聞こえました。

その他、キッチン周りで使用することも想定し、水しぶきに強い防滴仕様(IPX3)に対応。また、声で操作しにくい状況に対応するため、ハンドジェスチャーで音量を調整したり、ストップしできる機能を搭載しています。

カラーバリエーションはブルー、ホワイト、ブラックの3色展開です。

Engadget 日本版からの転載。

LINEのスマートスピーカー「Clova WAVE」は本日正式発売、LINE MUSICとセットで1万2800円

LINE取締役CSMOの舛田淳氏

午前にはGoogleがスマートスピーカー「Google Home」の日本での発売を明日10月6日だと発表したが、LINEのスマートスピーカー「Clova WAVE(以前の名称は「WAVE」)」は本日10月5日の15時より正式発売を開始した。

Clova WAVEの価格は当初発表より1000円値下げした1万4000円。ただし3月末まではキャンペーンとして、音楽ストリーミングサービス「LINE MUSIC」(月額980円)の12カ月利用権をセットして、1万2800円(いずれも税込み)で販売する。Clova WAVEの販売サイトのほか、Amazon.co.jpや楽天市場で販売。月末には家電量販店などでも販売する予定だ。

「Clova WAVE」

Clova WAVEは6月にLINEのプライベートカンファレンスで発表されたスマートスピーカーだ。自社グループで独自開発した音声AI「Clova」を採用している。

8月23日より一部機能に限定した先行体験版を提供開始しており、LINE MUSICの4000万曲以上の楽曲を再生(雰囲気やアーティスト名、アルバム名などで再生可能)できるほか、天気予報や「LINEニュース」と連携した最新ニュースの読み上げ、テレビやライトのIRリモコンの操作(今後はエアコンのIRリモコンにも対応予定)などが可能だ。

正式発売にあたり、新たにコミュニケーションアプリ「LINE」との連動機能を強化。新着メッセージの通知や読み上げにも対応したほか、Clovaのアプリ上で「LINE家族アカウント」と呼ぶLINEアカウントを通じて、家族間でのメッセージのやり取りが可能になった。

また、先行体験版でもニーズの多かったというClovaとの連続会話(あいさつからスタートし、調子を聞き、天気を聞く、といったやり取り)も可能になった。今後は声での話者認識や音声での多言語翻訳、カレンダー管理やメモ帳機能、ショッピングやデリバリー、タクシー配車といった機能も提供していく予定。また外部パートナーとの連携も進める。radiko提供のラジオ再生、ヴァル研究所提供の経路検索、レスキューナウ提供の鉄道運行情報、アイフリーク モバイル提供の童話朗読なども準備中だ。

追加される機能の一部

日本の住環境やユーザーを捉える

同日開催された発表会でLINE取締役CSMOの舛田淳氏は、あらゆるデバイスがインターネットに接続し、最適化されていく“ポストスマートフォン”の時代の到来について語った。スマートフォン全盛の現在は、タッチやタイピングといった入力インターフェースが一般的だが、それが音声に変化していくと説明する。「長らく続いたGUIの時代からVUI(Voice User Interface)の時代に変化しようとしている」(舛田氏)

Google Homeの日本発売が決定し、Amazonもスマートスピーカー「Amazon Echo」を年内に発売すると発表しており、各社が日本の市場続々進出して居る状況だ。発表会で記者から競合優位性について尋ねられた舛田氏は、「(アプリの)LINEを作ってから、ずっとチャレンジャー。できることをやってきた。日本の住環境、ユーザーの状況を最も最適に捉えていきたい」と答える。例えば他社がスマート家電などとの連携をうたう中で、普及率を考慮しIRリモコンから連携を進めていることもその1つの施策だし、家族アカウントを通じたLINEでのコミュニケーションも同様だ。

また、日本にフォーカスした施策だけでなく、音声認識に関しても大幅なアップデートを準備しているという。ただし詳細なロードマップについてはスケジュールが変更になる可能性もあるとして公表していない。「詳細はずれることもあるので公開していないが、いろんなチャネルで事前の案内をしている」(舛田氏)

Amazon Echoが年内に日本登場へ——スマートスピーカーの国内参入、続々と発表

アマゾンジャパンは10月2日、クラウド音声サービスの「Amazon Alexa」とAlexaを搭載したスマートスピーカー「Amazon Echo」を年内に日本で展開すると発表した。Echoについては、当初は招待制で、事前に購入を希望した顧客に販売するという。

Amazon Echoは、2014年11月に米国で発表されたスマートスピーカー。音声による操作で、音楽の再生やニュース、天気、スケジュールなどの情報の読み上げができる、バーチャルアシスタントだ。米国では現在、年末のホリデーシーズンに発売が予定されるものも含めて8種類のEchoが発表されているが、日本でどの機種が販売されるのかについては、明らかになっていない。

Alexa、Echoの日本登場のニュースと同時に、アマゾンジャパンでは、開発者向けにAlexaを使った機能(スキル)を開発できるAlexa Skills Kit(ASK)と、Alexaに対応したハードウェア製品の開発が可能となるAlexa Voice Service(AVS)についても、日本での年内展開を発表している。

Alexaスキルについては、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクなどの通信キャリアやクックパッド、NHK、ヤフー、リクルートなどのコンテンツサービスプロバイダ、JR東日本、三菱UFJフィナンシャルグループなどの事業者らがパートナーとして提供を予定しているという。また、Alexa対応製品については、アンカー・ジャパン、HTC、オンキヨー、ハーマンインターナショナルほか、各社が既に日本市場向けの発売を計画しているとのことだ。

日本市場へのスマートスピーカー投入は、2017年に入って続々と発表されている。Googleは5月に「Google Home」の日本発売を発表し、10月上旬にも販売が開始されると見られている。日本発の製品では、LINEが「WAVE」を発表。今秋発売予定の正式版に先駆け、7月に先行体験版を販売した。また、音声認識・音声対話プラットフォームの「mimi」を提供するフェアリーデバイセズは、9月に企業向けのホワイトレーベル・スマートスピーカー「Fairy I/O Tumbler」を発表している。

さらに変わったところでは、バンダイがアニメ『機動戦士ガンダム』の内容に特化した、AI搭載の対話型コミュニケーションロボット「ガンシェルジュ ハロ」を開発しているとのこと。Amazon Echoの日本登場発表と同じ10月2日に発表され、ガンダムに関するうんちくやクイズが楽しめるというこのロボットは、2018年発売予定で開発が進められているそうだ。

スマートスピーカー「Google Home」10月上旬に日本でも販売開始へ——NHKが報じる

昨年秋に米国で発売された、Googleのスマートスピーカー「Google Home」。5月にマウンテンビューで開かれた開発者向けのイベント「Google I/O 2017」で、CEOのSundar Pichai氏が「2017年内にも日本で発売する」と発表していたが、その発売日が10月上旬に決まったようだ。

NHKが9月11日、関係者からの情報として「Google Homeを日本語に対応させた製品を来月上旬、日本で発売する方針を固めた」と報じた。なお現時点でグーグルからの正式発表は行われていない。

Google Homeは、“OK Google”でおなじみのAI「Googleアシスタント」を搭載した家庭用のスマートスピーカー。スマホと同じように、スピーカーに話しかけることで、検索や翻訳などの結果を答えてくれるほか、Google PlayやYouTube、Spotifyなどの音楽をかけたり、Chromecast経由でテレビに映画や音楽などのストリーミング動画を映す機能が備わっている。米国で発売されているHomeには、無料通話ができる機能が追加されたが、日本版Homeで無料通話機能に対応することになるかどうかは分からない。

日本版Homeの価格は今のところ明らかになっていないが、米国での販売価格は129ドル。スマートスピーカーについては、米国でAmazonが提供するAI、Alexaを搭載した「Echo」と、Google提供のHomeが市場の覇権を争う形になってきている。また日本ではLINEが「WAVE」を発表、今秋発売の正式版(1万5000円・税別)に先駆けて、先行体験版を販売したばかりだ。

AmazonのAlexaは、答を知らない質問に対して、適切と思われるスキルを探して答えるようになる

Amazonは、EchoとAlexaを搭載したデバイスのオーナーが、仮想アシスタントの機能を拡張する音声アプリケーションを見つけやすくなるようにしようとしている。同社は最近、特定の質問に答えるための第三者のスキル(アプリのこと)を、Alexaに提案させる新機能の提供を始めた。言い換えれば、Alexaが扱えない質問をした場合に、そのタスクを実行できる別のスキルを提案してくるということだ。

Alexaがサードパーティーのスキルを推薦する機能は、最初Voicebot.aiによって発見された。これまでAlexaは答えることができない質問を投げかけられた際には、単に彼女は力になれないと答えるだけだった。

例えば、Alexaはしばしば以下のような応答を返す「ええと、わかりません」、あるいは後でまた聞いてくれと答えるかも知れない。

もしユーザーの必要なスキルを見つけたい場合には、ウェブ上のAlexaスキルストアや、Alexaコンパニオンアプリの中をブラウズする必要がある。

しかし、それが変わろうとしている。最近バーチャルアシスタント(Alexa)は、プラットフォーム用に書かれた音声アプリケーションたちができることを知るようになり、もしユーザーの質問に答えることができそうなものがある場合にはそれを提案してくる。

Amazonはこのスキル推薦機能が新しいものであることを認めたが、サポートスキルとしても、またAlexaの顧客ベースに対しても、まだ広くは展開していない。

Amazonの広報担当者はTechCrunchに対して「現在は、限られたシナリオの中で、Alexaは役に立つかもしれないスキルを使って特定の質問に応答します」と語った。「私たちは、この機能が時間が経つにつれてより多くのお客様に届き、新しいスキルを見つけやすくなって、Alexaを通した情報を得ることをお手伝いできることにワクワクしています」。

Voicebotが、この新しい機能に気が付いたのは、Alexaに株価に関する質問をした時だった。この新機能が登場する前は、質問に対する応答を得るためには、Alexaにその種の情報に答えるサードパーティー製のスキルを開くように依頼する必要があった。しかし現在、Alexaが答を知らない質問を受けると、彼女はこう答える「わかりません。おそらくOpening BellのStock Pricesスキルが役に立つかも知れません。試してみますか?」

また別のケースでは、彼女は別のボイスアプリであるFifty-Two Week Lowを詳しい株価情報のために推薦してきた(上のビデオを参照)。

この動作はスキル発見に関するAlexaの利便性を、Google Assistantを通したGoogle Homeと同程度のものに引き上げる。Google Homeのウェブサイトでの説明によれば、もしGoogle Homeの開発者たちが、アプリが扱えるアクションについて事前にGoogleに登録しておけば、そのアプリはユーザーの質問に対して関連するものとして提供されるということだ。

私たちはAmazonの処理がどのように異なっているのかを判断しようとしているが、スキルの提供するアクションに関しての、似通った理解方法は利用しているのだろうと想像される。

関連スキルを提案する方向への動きは、既に支配的なスマートスピーカープラットフォーム上での音声アプリケーションの利用を促進することになる。

現在Amazonはスマートスピーカーの競争で、はるかに先行している。調査会社eMarketerの予測では、Alexaは今年、音声制御スピーカー市場の70%を占有するものと思われている。その後出されたEdison Researchの別の調査によれば、Amazon EchoとAlexaデバイスがスマートスピーカー市場の82%を占めるのに対し、Google Homeはわずか18%に留まるだろうと予想されている。

Alexaは既にライバルたちに比べて、使えるスキルの数が遥かに多くなって来ている ―― 実際には、今年7月現在でその数は1万5000以上を数える。しかし、それらの多くは、ユーザーたちがその存在を知らないために、あるいは品質が劣っているために、使われていない。一方、Alexaのこれまでの最大のユースケースは、音楽、ラジオ、そしてニュースを聴くといったもの、タイマーを設定すること、またはスマートホームデバイスを制御するといったものだった。

しかし、Alexaの開発者コミュニティが発展し続けるためには、音声アプリケーションが発見可能である必要があり、開発者たちがそれらをビジネスとして上手く回せるようになる必要がある。そのために、Amazonは人気のスキルに対しては、開発者に報酬を支払うことを開始したが、最終的にはそうした直接的な現金支払を越えて、長期的マネタイズ戦略が必要とされるだろう。

スキル提案のニュースと並んで、Amazonはまた、新しい開発者ツールも発表した ―― Alexa Skill Management API (SMAPI)とAlexa Skills Kit Command-line Interface (ASK CLI)だ ―― これらはコマンドラインインターフェイスを使うことに慣れた開発者たちに、Alexaスキルの管理をより簡単にしてくれるものだ。

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(翻訳:Sako)

音声認識技術のフェアリーデバイセズ、Amazon Echoとそっくりなスマートスピーカーで市場参入

音声認識・音声対話プラットフォームの「mimi」を提供するフェアリーデバイセズは9月4日、企業向けに提供するホワイトレーベル・スマートスピーカー「Fairy I/O Tumbler(以下、Tumbler)」を発表した。

Fairy I/O Tumbler

Amazon Echoによく似たタンブラー型スマートスピーカーのTumblerは、フェアリーデバイセズが提供するホワイトレーベル・ハードウェア製品群「Fairy I/O」シリーズの第1弾プロダクトだ。

高さ14.5cm、直径7.5cmのTubmlerには音声入出力機能はもちろん、気温、湿度、気圧、照度センサーなどが搭載されている。

一方で、これまでにフェアリーデバイセズが提供してきたmimiは、音声認識システムを構築するために必要なテクノロジーを揃えたソフトウェアスタックだ。マイクアレイ・フロントエンド処理機能を担う「mimi XFE」、音声認識機能の「mimi ASR」、話者識別機能の「mimi SRS」などから構成されている。

mimiはこれまでにシャープが販売するロボット家電「COCOROBO」に搭載されるなどの実績があり、同社のリリースによれば、これまでにmimiを搭載した製品は累計で180万台に到達したという。

同社が今回発表したTumblerは、mimiの性能を最大限に発揮することを目的として開発されたデバイスだという。

必要なものを取捨選択

Tumblerに加え、フェアリーデバイセズはオープンな理念をもった技術的スタックの「Fairy Cognitive Technology Open Stack(以下、CTOS)」を発表している。

ソフトウェアのmimiとハードウェアのFairy I/Oを含んだ技術スタックであるCTOSを利用することにより、音声認識システムの開発者は、システムの開発に必要とされる各要素技術にアクセスすることができるだけでなく、必要なものとそうでないものを取捨選択しながら自社の技術も織り交ぜるというようなシステム開発が可能になる。

また、フェアリーデバイセズが提携する外部パートナーが保有する技術も利用可能だ。現在、CTOSではエーアイが開発する多言語音声合成技術を利用することができる。

CTOSの概要図

フェアリーデバイセズ代表取締役の藤野真人氏はリリースの中で、「大手IT各社が、スマートスピーカー製品を中心としたエコシステムを拡大している。しかし、それらのエコシステムに加わった場合、強い技術的制約を受けるため、真に目的とする音声対話システムを作ることは、ほぼできないと言っても過言ではない」と語り、そのような制約から開放された枠組みを提供することで、新しい価値を生み出すことができると話している。

Walmart、Googleと音声ショッピングで提携――Amazon Alexaの独走に“待った”

本日(現地時間8/23)WalmartとGoogleは、音声アシスタント「Google Assistant」を通じた音声ショッピングに関するパートナーシップを結んだと発表した。今後消費者は、WalmartのEasy ReorderサービスとGoogle Express(Googleの宅配サービス)を併用し、何十万種類もの商品をスマートスピーカーに話しかけるだけで購入できるようになる。

さらにこのパートナーシップを受け、GoogleはGoogle Expressの会費を廃止し、サイトに登録されている各小売店の最低購入金額さえ満たせば、商品を1〜3日間で無料配送すると決めた。

これまでは月額10ドル(年額95ドル)の会費が設定されていたGoogle Expressにとって、これはかなり大きな変化だ。現在のところ同サービスでは、TargetやCostco、Kohl’s、Bed Bath & Beyond、PetSmart、Staples、Toys R Us、Walgreensなど大手小売店から、ファッション、家庭用品、ハードウェア、パーソナル・ヘルスケア用品、スポーツ用品、化粧品といった幅広いカテゴリーの商品を購入できる。

しかしGoogleは、会費のせいでGoogle Expressのユーザー数が伸び悩んでおり、特に音声ショッピング普及の障害になっていると考えたのだ。

「メンバーシップ制がだんだんとサービスの障害になってきていた」とGoogle Express担当GMのBrian Elliottは語る。「モバイルユーザーに対して、4.99ドルの配送料を支払うかメンバーになるかというオプションを説明するのは簡単だが、それでもユーザーにはいくばくかの負担がかかってしまう。しかし、さらにそれを音声だけで伝えるとなると、かなり難しいということがわかった」

なおGoogle Expressの利用者数や、同サービスを通じた売上額について、Googleはコメントを控えている。

これまでWalmartはGoogle Expressには参加せず、自分たちでオンラインの注文を処理していた。今年に入ってからは、(Amazon Primeとは違い)35ドル以上の商品を購入した全顧客に対して、無料の2日間配送さえ行っていた。

しかしGooge Assistantとの連携で、Walmartは音声操作という自社にはないテクノロジーを利用できるようになった。

音声ショピングこそが小売業界の未来だと考える専門家もいる。例えばRBC Capital Marketsは、音声ショッピングからの売上やプラットフォーム収益によって、Alexaは2020年までに100億ドルもの収益をもたらすことになるだろうと予測している。

もしもそうだとすれば、Walmartもその波に乗らないわけにはいかない。

そしてスマートスピーカーの分野でAmazonと肩を並べる主要プレイヤーといえば、Googleしかいないのだ(AppleのHomePodはまだ出荷が始まっておらず、サードパーティーアプリのサポートに関する計画も発表されていない。またMicrosfotのCortanaを搭載したスピーカー有力な対抗馬とは言えない)。

WalmartでEC部門のトップを務めるMarc Loreは、「(音声ショッピングは)未だ黎明期にある。しかし過去2年間でAI技術が発達し、今後の方向性が見え始めてきた」と音声ショッピングの野望について語った。

「将来的には音声認識テクノロジーの精度が桁違いに向上し、消費者のニーズを理解してそれに応えられるようにさえなるだろう。これによりショッピング・エクスペリエンスは大きな変化を遂げることになる」と彼は付け加えた。

Google ExpressとGoogle Homeの連携は今年の2月から既にスタートしており、Walmart以外の小売店も音声ショッピングに対応している。

しかしEasy Reorderサービスのおかげで、Walmartでは他社よりも簡単に音声ショッピングを楽しめるようになっている。というのも、Easy Reorderはオンライン・オフライン両方の購入履歴をベースに、個々の利用者の好みを理解しているのだ。例えば、いつも使っているブランドや商品のサイズ、さらには直近の購入日や頻度までEasy Reorderには記録されている。

そのため、実際に商品を注文するときは、「OK、Google」からスタートし、「ピーナッツバターを注文して」や「ピーナッツバターを再度購入」「ピーナッツバターを買って」「Walmartからピーナッツバターを買って」といった感じでGoogle Homeに話しかけるだけで済む。

購入しようとしている商品が35ドル(無料配送のための最低金額)以上であれば、2日以内の配送を希望するかどうか聞かれ、35ドル未満であればWalmartのカートにその商品が自動的に追加される(カートへはGoogle HomeとGoogle Expressのアプリからアクセス可能)。そしてカート内の商品の合計額が35ドルを超えた時点で支払いを促されるという仕組みだ。

まずはEasy Reorderにフォーカスしたサービスが提供される予定だが、音声ショッピングの分野で今後Googleとさらに協力関係を深めていこうとしているWalmartは、Googleとのパートナーシップという側面を強調している。

来年からは生鮮食品の音声注文も受け付ける予定で、ユーザーは予め袋詰された商品を実店舗で受け取ったり、家まで配達してもらったりできるようになる(受け取りオプションはユーザーの居住地域によって異なる)とのこと。さらに、顧客の好みや購買習慣に関するデータが集まるにつれて、システムがさらにスマート化していく可能性もあるとWalmartのLoreは言う。

Walmartのモバイルアプリ内にあるEasy Reorderの画面

「音声サービスが普及するにつれて、更なるパーソナライゼーションが要求されるようになり、結果的に各消費者の求めるものがそのままオススメ商品として表示されるようになるだろう」と彼は話す。「まだまだ実現には時間がかかるが、その可能性には大いに期待している」

Google ExpressおよびGoogle HomeとWalmartの連携は9月末からスタート予定だ。

まずはGoogle Homeだけが対象になるが、Elliottはその他のGoogle Assistant搭載デバイスも順次Walmartでの買い物に使えるようになると語った。

しかし、スマートスピーカー市場におけるAmazon優位の現状を考慮すると、WalmartはAlexaとも連携しないと、かなり大きなのチャンスを逃すことになりそうだ。ある予測によれば、今年中にはAmazonがスマートスピーカー市場の70%を占め、2020年までに1億2800万台ものAlexaデバイスが稼働することになるとさえ言われている。

そこでLoreに、WalmartがAlexaとも連携する可能性があるか尋ねたところ、彼はただ「No」とだけ答えた。

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(翻訳:Atsushi Yukutake

Amazon、Alexaスキルの報酬対象を拡大――有料スキル・広告掲載は未だ非サポート

本日(現地時間8/16)アマゾンは、Amazon EchoをはじめとするAlexaデバイス上で使える「スキル」(アプリのようなもの)の開発者向けに、新たな報酬プログラムを導入すると発表した。同社によれば、今後は5種類以上のカテゴリーで高パフォーマンス・高”エンゲージメント”のスキルに対して報酬が支払われるとのこと。なお、ゲームカテゴリーでは過去に似たプログラムを通じて開発者に報酬が支払われており、新プログラムでも同カテゴリーは報酬対象に含まれている。

ゲーム開発者向けの報酬プログラムは今年の5月に密かにリリースされ、人気ゲームには現金が支払われていた。

今回のアマゾンの発表によれば、ゲーム以外の教育・辞典、食べ物・飲み物、生活・フィットネス、ライフスタイル、音楽・オーディオ、プロダクティビティカテゴリーでも今後人気スキルには報酬が支払われることになる。

彼らの狙いは、正式なマネタイズプログラムのローンチ前に、スキルの開発者に何かしらの報酬を提供することだ。現在のところ開発者はAlexa App Store上では有料のスキルを販売できず、スキル内課金もできなくなっている。6月にはAlexa上で機能する広告ネットワークをシャットダウンするために、Alexaスキルに関するポリシーが変更された。

つまり、これまで開発者はテクノロジーへの愛からスキルを開発していたのだ。しかし、類似商品が次々に登場する中、Amazonはようやく音声アプリに何らかの対価を支払うことに決めたようだ。

同プログラムに関するブログポストの中では、”エンゲージメント”の指標に関する詳しい説明はなかった。むしろ同社は、「音声ファースト」でユニーク、かつ定期的に新しいコンテンツを紹介し、検索エンジン以外の手段で人びとの生活を楽にするようなスキルを求めていると記している。

例えば、あるフレーズを他の言語でどう表現するか調べるための翻訳スキルであれば、検索エンジンを使うよりもシンプルに必要な情報が手に入るとアマゾンは説明する。

さらに同社は、ゲームがもっともエンゲージメントの高いカテゴリーだと繰り返し述べている。同カテゴリーが以前の報酬プログラムの対象になっていたのには、これも関係しているのだろう。

アマゾンからはどの指標に基いて報酬額が決まるのかについて具体的な説明はなかったが、これまでゲームスキルで報酬を受け取っていたある開発者は、ランキングが報酬額に大きく関わってくるだろうと話す。彼によれば、ランキング1位の5000ドルをスタート地点に、6位が2000ドル、さらに7位が1000ドルで300位が100ドルくらいになるだろうとのこと。

しかし開発者が確認できる指標の数は(少なくとも現時点では)限られている。現状のダッシュボードにはセッション数やユニークユーザー数、インテント数、発話数(音声操作の数)などは表示されるが、これらの指標と報酬の間に直接的な関係は見られない。つまり、アマゾンが公表していない別の指標が報酬額に関わっていると考えられる。同社に確認をとったところ、利用時間(分)や新規ユーザー数、繰り返し当該スキルを利用するユーザーの数、ユーザーレーティングなどが報酬額と関係しているということがわかった。

アマゾンはAlexaエコシステムの構築にあたり、現金報酬にだけ頼ってきたわけではない。優秀な開発者にはAmazon Web Servicesの支払いに使えるクレジットを発行し、Alexaのワークショップを世界中で開催しているほか、開発者向けにEchoデバイスの無料配布も行っている。

しかし、フリーミアムモデルや有料のアプリ販売、広告掲載といった従来のマネタイズ手段をサポートせず、大々的な報酬プログラムも導入していなかったにも関わらず、Alexaプラットフォームに一定数の開発者が集まったというのは注目に値する。Alexa App Storeで配信されているスキルの数は、短期間のうち(アマゾン初のオフィシャルAlexaデバイスであるEchoは2015年7月リリース)に1万5000種類を超えた

とはいっても、スキルに対する一定額の現金報酬というのは長続きしないかもしれない。そのうち開発者は詳細不明の報酬体系に満足できず、きちんとしたビジネスが成り立つような形態を求めるようになるだろう。さらにAlexa(そしてEchoシリーズ)は、Google HomeやAppleのHomePodなど、アプリエコシステムをよく知る企業が発表した競合製品ともこれから本格的に戦うことになる。

その一方で、GoogleやAppleはアマゾンに遅れをとっている。Echoスピーカーやその弟分にあたる安価なEcho Dotをはじめとする各デバイス(こちらこちら)の人気もあり、Alexaは既にある程度のトラクションを築いているのだ。アマゾンは音声アシスタントを最初に開発した企業というわけではないが、音声スピーカーのあるべき姿を見極め、伸びゆく消費者の需要に応えているというのは間違いない。

ポケットやカバンの中に入った携帯電話ではなく、家のある場所に置かれたスピーカーに音声アシスタントを搭載したというのがアマゾンの目の付け所の違いだった。そのおかげで、話しかければコンピューター(=Alexa)が応えてくれるという、私たちが待ち望んでいたSFのような世界が現実のものとなり、今では誰もが使い方を心得ている。そんなアマゾンが音声スピーカー業界で現在のポジションを守るためには、持続的なアプリエコシステムを構築していかなければならない。そのためにも開発者への配慮を怠ってはならないのだ。

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(翻訳:Atsushi Yukutake